したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

ライトノベル総合

925めんたい:2018/03/27(火) 01:20:41 ID:gVk8kjHE
◆卒業のカノン

「穂瑞沙羅華の課外活動」シリーズの最終巻。ゼレウトと言う会社の精子バンクシステムを利用して生まれてきた物理学の天才少女と主人公の綿貫基一が組んで、会社のコンサルティングや依頼された危険な難問・珍問を解決して行く、ちょっと専門的な内容や専門用語が飛び交うライトノベル風な小説です。
今回が最終巻(5巻目)と言うことでまだまだ続いて欲しいなと残念な気分で読みました。

今回の事件は、太陽光発電の出資者でゼレウトの社長の命を狙う何者かが、太陽光発電衛星を利用して車を暴走させて、車を使えなくして地球温暖化を防ごうとするテロ計画と社長暗殺を阻止するため、主人公達が立ち上がる話です。そして解決のヒントは パッヘルベル作曲の「カノン」。
波の性質で位相を二分の一にして、打ち消し合ったり、正弦波の方程式を二回微分とか弧度法でパイを足すコマンドを挿入って解決の仕方が何となくでしか分らなかったけど、まあ分ったつもりで読んでもなかなか楽しめました。
あと、地球温暖化問題に真っ向うと向き合った小説って所も面白かった。車を無くしても温暖化が止まるかどうかは分らないが、それ位厳しい規制や徹底的な方法でやらないともう駄目かも知れないなあって考えさせられたわ。

それから、キャラの名前に関するネタバレでちょっと吃驚、主人公達の名前って「ホームスとワトソン」で出てくるサブキャラの名前もホームス関係だったり、神話だったりしてたんだね。気づかなかったわ。
今更、小説の感想だけど、ヒロインは飛び級で大学に行ったり、高校生からやり直し足り、今度は仕事の所為で一年浪人したり、反って回り道していてちょっと気の毒だなあって思ったのと、最後はやっぱり浪人するのか、一時的に戻ってきたのか読んでいて迷ったけど、主人公ののろけで終わってるから留学とか全部嘘だったんだなあw
まあ、天才少女も冗談や嘘をつけるようになったと言うことで、ちょっと人間的に成長したんだなあ(凡人に近づいたw)って事でいいのかな。

総評。面白かったです。卒業とは言わずこれからもこの課外活動シリーズを書いて欲しいですね。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板