レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
ライトノベル総合
-
◆書楼弔堂 炎昼
弔堂シリーズ第二弾。元僧侶の主人公がひっそりと営む、まるで陸の灯台の様な本屋(書舗)にやってくる悩みを抱えた人達に、その人のための一冊を選んでやって、悩みを解決する方向へ導いていく物語。
今回客側の主人公は片思いと自分の作品の価値に嘆いている「松岡國男」という新体詩人と父や祖父から毎日叱られて生き方に悩むお嬢様「天馬塔子」の二人。その二人に連れられて、色んな悩みを抱えた有名人もやってくる。
まあ、明治時代の有名人はよく知らないので、乃木大将って聞いても203高地で「山は死にますか〜(さだまさしの歌)」ぐらいしかピンとこなかったが、昔は泣き虫だったんだとか(何処まで本当かは知らないけど)勝海舟って枢密顧問官なんだとか、そういった蘊蓄が面白かったです。
しかし、有名人と知り合いすぎだろw松岡國男なんか、この人の小説で何度も出てきてリスペクトされてるお化けの教祖の一人だもんな。ていうか、お化け、妖怪、幽霊、怪談にはかなり主張も持っていて、毎回どの小説でも同じ事行ってる気がする。「実際幽霊なんか居ませんよ、それでも人は幽霊を見てしまう物です。それは何故かというと・・(略)」(説明が難しいので自分で読んで下さいw)
たしか、「虚実妖怪百物語」でも読んだぞ、似たようなお化け理論。お化けは世の中の潤滑油で遊び、馬鹿と一緒で居ないと世の中ギスギスする。あと、不思議な現象や結果が先で、納得するためにお化けの仕業にするだっけ?
さて感想、主人公の書店の主人の説教が耳に痛く少々理屈っぽいけど、納得できるところが大いにあって、面白かったです。「本は斜め読みしてはいけない」とか色んな「箴言」が多くて、納得のいく良い事をいうなあって読んでいて感心もしました。本当に明治時代ってこんな感じだったは怪しいですが、例え想像上の明治時代でも、上手く世界を構築してあって、その力量にも感心しました。
読んでると、著者のの思い描く明治時代の住民になれる、明治時代に浸れる小説ですね。大いに現実逃避できましたw多少理屈が難しいけど、良いこと、ためになることが書いてあって読んで良かったです。
最後に、しつこいですが「京極堂」シリーズの続編を書いて欲しいですねwもちろん、このシリーズの第3弾が出たら是非読みたいと思います。
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板