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ライトノベル総合

914とんたく:2018/01/08(月) 21:49:57 ID:gVk8kjHE
◆神様が殺してくれる

外国での連続殺人事件と同部屋だった美青年を追うインターポールの主人公のサイコサスペンスミステリー。
日本人作者が外国人主人公を使って外国を舞台に描いたミステリーは篠田 真由美女史ぐらいしか知らないので、珍しいなあって思いながら読みました。

主人公は、殺人事件の関係者が、学生時代に偶然学生寮の同部屋になったゾッとする様な美青年だったことを知る。その美青年は、主人公が殺したと証言し、身に覚えのない主人公はその後起こる殺人事件にも巻き込まれていくというストーリーなので、
その美青年が嘘をついてないのなら、主人公が無意識の内に殺人を犯してるって、自分は最初に考えましたね。すると、作者もそういう風に読者をリードしていくので、なんだセオリー通りのミステリーかって思ったら、ラストでどんでん返しに遭いましたw
その結末に吃驚はしたけど、えーそりゃあないっすよって思いました。そんなの主人公がもうちょっと頭がよければ何となく分かったんじゃないのかなあ。

ということで、ミステリーとしては、なんだか肩すかしを食わされた感じで、あまり感心はしなかったです。
しかし、ホラーサスペンス、サイコサスペンスとしては、楽しかったです。最後まで面白く読ませていただきました。

しかし、ホモホモしい、女性にしか見えない容疑者の美青年が、主人公にキスしたり抱き合ったり、腐女子歓喜な内容で、最初はドウナルコトカ、これは篠田真由美さんが書いてるんじゃないかwって思いました。
でも、ホモっぽい行動にも、ちゃんと意味があったんですね。彼は主人公を魔法を使う独占欲の神(悪魔)と畏怖していたんですね。絶対かなわないと思った相手には、ああする(自分を捧げるとか)しか方法がなかったってのも何となく分かります。

フランス・ベルギー・イタリア・ドイツ・日本と世界を股にかけて犯人を追うって書くと、偉い壮大なスケールの華やかな小説にも感じますが、意外と、閉じこもった世界のちょっと怖い小説でした。あと、じっと見つめられる(たぶん作中の美青年の実写版)表紙がねっとりしていて怖いですw




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