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ながされて藍蘭島なりきりスレ

18名無しさん:2016/12/29(木) 11:31:44 HOST: softbank126083086022.bbtec.net
「えーとあれも買ったこれも買ったそれから……」
 ベルベットは一人、買い物カゴが乗ったカートを動かしながら買ったものを確認していた。カゴには山のように買ったものが積まれており、この機に出来るだけ買えるものを買っておこうという算段が見て取れた。
「……ん? あれは……」
 と、そんなふうに考え事をしながら歩いていると、前方のお酒コーナーに見知った後ろ姿を見つけた。
 他の誰でもない、ロクロウだった。
「あらロクロウ」
「おうベルベット! 凄い買ったなぁ!」
 ロクロウはベルベットのカートに積まれている山を見ながら言った。その両手には酒瓶が握られている。
「まあね。しかしロクロウ、あんた……」
 ベルベットはロクロウの足元に置かれている買い物カゴを見る。
 そこにはベルベットほどではないにせよ酒が大量に入れられていた。
 その種類も豊富でビールに日本酒、ウィスキーなど様々だった。
「お、どうした?」
「…………」
「ベ、ベルベット……?」
 無言でロクロウを見るベルベットに、ロクロウはただならぬ気配を感じた。
 そして、二人の間に一瞬の沈黙ができたかと思うと、ベルベットが静かに口を開いた。
「……ロクロウ」
「お、おう」
「私、言ったわよね。お小遣いの範疇でって」
「あ、ああ……」
 ロクロウはだらりと冷や汗を流す。一方のベルベットは、冷たい視線でロクロウを突き刺していた。
「なのに、この量は何? これ、明らかにお小遣いの額じゃ買えないわよね?」
「あ、あーこれはその旨そうな酒がいくつかあったからつい……」
「つい、じゃないでしょ!」
「はい!」
 ベルベットが初めて発した怒りの篭った声に、ロクロウは体をビクリと反応させ気をつけの体制となる。
「言ったことはちゃんと守る! それができないと言うなら……」
 ベルベットはそこで一旦言葉を区切ると、左腕を顔の側まで上げ、バキボキと鳴らし始めた。
「わ、悪かったって! すぐ戻す! 戻すから!」
 ロクロウは急いでカゴの中の酒を元の棚に戻し始める。そうして、結果カゴにはお小遣いの範疇で収まる量の酒が置かれたのであった。
「……よろしい。というか、お酒ならいつも私が買ってきてあげてるでしょ。さらに飲むつもりだったの?」
「あ、ああ、酒はいくらあってもいいからな」
 酒を戻し終えたロクロウは、汗をかきながらもベルベットに言った。
「はぁ……」
 ベルベットはそんなロクロウに対しため息をつく。
「悪かったって。しかしベルベット、今月はいくらなんでも厳しくないか? 普段だったらもうちょっと融通を効かせてくれるじゃないか」
 ロクロウはバツの悪そうな顔をしながら言った。
 確かにロクロウの言うとおりでもある。ベルベットは普段ならいくらかお小遣いをオーバーしても大目に見てくれていた。ロクロウもそのつもりで酒を買い込んだのである。
 だがベルベットはふるふると頭を振った。
「今月は駄目なの」
「なんで」
「なんでもよ。とにかく、お酒はその量で我慢すること。いいわね」
「ああ、わかったよ」
 ベルベットはロクロウを言い包めると、再び自分の買い物に戻っていった。


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