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下書き

1幸平@管理人:2012/03/02(金) 23:00:18
 下書き用

149【beforestage】:2021/01/02(土) 23:59:31
その秘密結社は、巨大財閥【ジェラート財団】のグループ内部に存在していた。
世界各地に点在するジェラート財団の拠点の中でも、一際勢力
北欧のとある小国、ジェラート財団北欧本部ビルにて。
「ウラヌス様。ソフィア、ただいま戻りました」
「ええ。ご苦労でした」
主に跪くソフィアを、ウラヌスが労った。
「首尾はどうですか?」
「はい。招待状を送った者たちは、全て揃ったようでございます」
「さて、その中に、わが眼鏡に叶う者がいればよいのですが」
「選りすぐりの者たちです。必ずや、ウラヌス様のお眼鏡に叶うかと」
「だと…いいですけれど」

赤色灯が明滅し、異常事態を報せるブザーが鳴り響いた。
「何事か!?」
「どうやら、このアジトにネズミでもまぎれこんだようですね」
「何者かが忍び込んだと…?」
「ソフィアよ、追いなさい」
「はい」
「任せたぞ」

(鞭、風切り音)

「いい気なものだ。貴様が武術家を集め、何をしようというのか解らぬとでも思ったか」

(足音)タッタッタッ

150【beforestage】:2021/01/03(日) 00:00:01
足音を響かせ、うら若き乙女が駆け抜ける。息を弾ませ、蜂蜜色の長い髪
「はっはっ…」
目鼻立ちの整った容貌
体にぴったりとフィットしたハイレグのボンデージスーツね

黒い背広姿の男が
ソフィアの行く手を阻むように現れた。
拳銃を構える。

「待て!」
「追い詰めたぞ」
「大人しく我々と来てもらおうか」
「くっ…しつこいったらありゃしない!」
(鞭)
多勢に無勢
圧倒的な戦闘能力で
「何が目的か、たっぷりと絞り上げてやる!!」
(蹴り)
「じゃあ貴女たちは…」
「ならば私が相手をしてやろうか」
「何」
「ソフィア様」
「また会ったな、オリジナル・ソフィア」
「その女はわが組織の情報を探っていたらしい。こちらに渡してもらおうか」
「私をどうするつもり?」
「むろん、わが組織の秘密に近づこうとする者には、死あるのみ」
「冗談じゃない。あんたらの組織の秘密を暴くまでは、死ねるものか」
「(笑)何が知りたいというのだ。お前の失われた記憶のことか。それともお前の母親が、元はわが組織である実験をしていたことか」
「何故、お前おまえがそんなことを知っている!?」
「知れたことよ。お前たちをこの闘神大武会に招待するにあたって、わが組織が徹底的にお前たちの過去を調べ上げているのだ。それにお前の場合は、もともと組織の中に資料が豊富に存在したからな」
「それじゃあ…、やっぱり私は、お前たちの人間兵器開発プロジェクトのために、実験台にされていたのか!?」
「さあ。それ以上は言えないわ。恨むならばお前の母を恨むのね」
「くっ…貴様……」
「さあ、おしゃべりはここまでよ。死んでもらおうかしら」
「ふっっざけるんじゃないよ。逆に私がお前たちを倒して、本当のことをきかせてもらうよぉ…」
「面白い。闘神大武会の予行演習といこうじゃないか」

151【beforestage】:2021/01/03(日) 00:02:21
「はあッ!!」
ソフィアの長い一条鞭が風を裂き、
「甘いわぁ…」
「その程度の技でこの私は倒せないわよ」
「ならば…サンダーリング」
「むっ…おわああっ」
確か名前は風裂のソフィア
「さあ、そんなもんで終わりじゃないでしょ? さっさと立ったらどう?」
「なかなかやるが、この私のボディには通用しないわよぉ?」
「ば…、ばかなっ!? マトモにくらったはずなのに!?」
そいつのタフさとパワーは並みじゃない
「だったら音を上げるまで攻撃してやるわ。ラトルスネーク」
(鞭)
「っはは…、こそばゆいわね。本当の攻撃というものを見せてあげる!はあああっ」
「ああああっ」どさっ
「(笑)どう、私の鋼の肉体から繰り出される殺人タックルの威力は」
「うう…くっ」
「さあて、ひとおもいにトドメを刺してあげる。…はあああっ!!」

「お前が明らかに肉体改造を受けているとなれば話は別だ」
「何」
「いくら何でもお前のその体は異常だ。おそらくはそれも人間兵器とやらの産物だろう」
「ふん、よく見破ったわね。確かに私の体は改造を受けている。だがそれがどうだというの? そのおかげで私はこのパーフェクトなボディを手に入れたのだ」
「はあ…。哀れなやつだ」
「なあに? この私のドコが哀れなの?」
「その体は決してパーフェクトなどではないわ。それが解らないから哀れだと言ったのよ」

「っはは…その通りね。」どさっ
「貴様っ…!」
「私にも今の戦いだけで弱点が見えたわ」
「貴様、この私のボディをバカにするつもり!? やあっ!!」(鞭)
「おのれ…っ!」
「ふふっ。まず1つ目の弱点、それは無理なパワーの上げすぎで、スピードがガタ落ちになっているというコトっ!」
蹴り
「むおっ」
「そしてさらにスタミナが伴っていない」
「むっぐはっはっ」
「ふふふ。ほぉら、もう息が上がってるわよお。…スタミナが切れれば、当然、耐久力も落ちるっ」
蹴り
「おあああっ」
「それじゃあ、とてもじゃないけどパーフェクトなカラダとは言えないのよ。さあ、私の前に跪かせてあげるわ。そして女王様とお呼び!」
「コールミークイーン」
(断末魔)
さすがちゃんと弱点を見抜いていた
「さあ、まだこれで終わりじゃないのよ。貴女には組織の秘密を洗いざらい話してもらいますからね」
「……誰が…話す…もの……」
「はっ…?」
爆発音、断末魔

152【beforestage】:2021/01/03(日) 00:09:35
「何、今の。…誰?」
「それ以上組織の秘密を喋らせる分けにはいかんからな」
「貴様は」
「我が名はウラヌス。闘神大武会の主催者と言えばわかるかな」

「貴様が闘神大武会の主催者」
「秘密を守るために自分の仲間までも」
「ふふ。仲間といっても、そいつは私の軍団を調べに来たスパイでしたからね」
「スパイ?」
「組織内で私の失脚を狙う何者かが差し向けたのでしょう。ふふ。仲間であろうと隙を見せれば寝首を掻くのが我が組織の常ですからね」
「ふん。ふざけた組織ね」
「お前が丸丸の丸丸ね。ふふ。なかなか良い眼をしている。これで、闘神大武会がいっそう楽しくなるというものね」
「貴様も母さんの名を…。…待ちなさいっ! ソフィアがこうなった以上、あなたに話を聞かせてもらうわよ」
「そうか。どんな望みがあるか知らぬが、闘神大武会を勝ち抜くことだ。勝ち抜けば、最後にこの私を倒したものが、どんな要望も叶えてやろう」
「ふん。面白い。だったら私は貴女を倒して、こんな怪しげな組織ぶっつぶしてやる」
「では、力の限り頑張ることだ。ソフィア、せいぜい私をたのしませてもらいましょうか」
「きゃああっ」
「奴が…消えた」
「今のがとうしんだいぶかいの主催者、ウラヌス」
「ただものじゃなかった、見ているだけで震えが来るぐらい」
「だが私は必ず勝つ」

156【beforestage/SHO】:2021/01/03(日) 02:06:24
 ドイツ、ベルリン市街地を流れるシュプレー川のほとりにて。日中は市民の憩いの場となっているが、深夜は人通りも途絶え、心もとない街灯の明かりが影を落としている。
「いたぞ、こっちだ!」
 怒号と靴音が静寂を破り、大勢のシルエットが石畳の上を走る。彼らは【組織】に所属する戦闘員であり、【組織】の周辺で暗躍する女怪盗ソフィアを処分するために放たれた刺客であった。影から影へと飛び移るように逃げる女怪盗に、戦闘員のサーチライトが浴びせられる。その光は、女怪盗のポニーテールを微かに照らした。
「くっ…! しつこいったらありゃしないっ!」
 追われるソフィアは苦々しい表情で舌打ちし、鞭を振るう。
「ぐおっ!」
「うあっ!」
 風を裂くような鋭い音に続き、打撃音とともに何人かの悲鳴が上がる。射程距離の長い一条鞭を振りつつ逃げるソフィアだが、徐々に袋小路へと追い込まれていった。
「ここから先は行き止まりだ!」
 高圧的な態度でチェックメイトを告げるのは、戦闘員のリーダー格だろうか。ソフィアは後ずさりながら辺りを見回した。周囲は【組織】の戦闘員に取り囲まれ、すぐ背後には石造りの高い壁がある。

157【beforestage/SHO】:2021/01/03(日) 02:13:05
「私をどうするつもり?」
「無論。【組織】の秘密を知る者は、死、あるのみ」
 戦闘員らは一斉に武器を構えた。刀剣類から棍棒や鉤爪まで、多種多様な武器がソフィアに向けられる。
「冗談じゃないわ。こんな所で、死ねるものか…ッ!」
 ソフィアは語気を強め、鞭を構えた。勢いよく張られた鞭が、ピシャリと子気味よい音を立てる。
「はッ!!」
 ソフィアは、新体操の演技のように鞭を振り、闘気を解き放った。まばゆい光がソフィアの体を包み込み、衣服が弾け飛ぶ。魅惑的な肢体が露わとなり、競泳水着のようなハイレグスーツに、腕にはオペラグローブ、脚にはキンキーブーツと、白い肌に黒いバトル・コスチュームが展開されてゆく。
「クラースヌイ・ブーリファ!」
 ソフィアが愛鞭の名を唱えると、それに応えるかのように鞭が闘気を帯び、淡い緑の光を放つ。SMの女王様のような妖艶な姿へと変身したソフィアに、大勢の戦闘員が一斉に襲いかかる。ソフィアは鞭を巧みに操り、それらを迎え撃つ。しなやかな革の一条鞭には鋼鉄製の錘とワイヤーが仕込まれており、その一撃は音速を超える。変身によって精度と威力を増した鞭が、【組織】の戦闘員を次々とぶちのめしていく。

158【beforestage/SHO】:2021/01/03(日) 02:18:24
 だが。
「(流石に…、数が多いっ!)」
 ソフィアがいくら鞭で打ち据えても、敵の群れは数に物を言わせてじりじりと詰め寄ってくる。鞭を振り回し、孤軍奮闘するソフィアの肌は上気し、玉のような汗が浮かんでいた。
「この…っ!」
 鞭の間合いの内側に入られたソフィアは、足技をメインに切り替え、1対多数の乱戦へと移っていく。次々に繰り出される攻撃を、躱し、受け流し、ガードする。それでも、いくつか攻撃を受けてソフィアは呻くが、怯むことなく、ローキック、ハイキック、蹴り上げ、後ろ回し蹴りを放つ。時には鞭の一撃を加え、着実に敵の数を減らしていく。

159【beforestage/SHO】:2021/01/03(日) 15:27:00
「この…っ!」
 鞭の間合いの内側に入られたソフィアは、足技をメインに切り替え、1対多数の乱戦へと移っていく。次々に繰り出される攻撃を、ソフィアは躱し、受け流し、ガードし、ローキック、ハイキック、蹴り上げ、回し蹴りを放つ。時には鞭で一撃も加え、着実に敵の数を減らしていった。
「たああっ!」
 ソフィアのウィンドミルキックがクリーンヒットし、また1人の戦闘員が吹き飛んでいく。
「あとは貴男たちだけのようね…っ!」
 肩で息をしながらも、ソフィアは、残りの戦闘員へと鞭を向ける。たが、残る4人は一様に不敵な笑みを浮かべていた。
「もう息切れしてるようだけど、俺たちを相手にできるのか?」
「ふん、余計なお世話よ」
「俺たちをコイツら雑魚と一緒にするなよ?」
「中々やるようだけど…。覚悟しなさいっ!」
 ソフィアは鞭を放ったが、2人の戦闘員に左右から肩を掴まれて、石造りの壁に押しつけられた。
「がは…っ」
 顔をまともに殴られ、身動の取れないソフィアの腹部に、男の拳がめり込む。
「ううっ…、けほ…っ……」
 苦しげに咳き込むソフィア。残る2人の戦闘員に、代わる代わる、容赦のない腹パンチを浴びせられた。

160>>40:2021/01/03(日) 15:35:06
>>40
 東欧諸国の夜は早い。それは、賑やかな街の中心部でも同じだ。そんな街中の簡素なマンションの一室。
 ダイニングのソファに家族を招いた姉に、妹が話しかけた。
「何よ、姉さん。仕事でイヤなことでもあったの?」
 母親も心配顔で部屋に入ってくる。姉はふたりを見つめ、話した。
「私の記憶が変なこと、知ってるでしょ?そのことを調べている内にある結社が浮かんだんだけど、その結社から一昨日、私あての手紙が来たの。武闘大会の招待状」
 母親の顔が恐怖に歪んだ。
「(闘神大武会!やはり私たちはすでに見つかっていたんだわ……)」
「私、参加するわ。ずっと調べてきた謎の答えが見つかるかもしれない」
「ダメよ!!そんな危険なこと、母さん許しません!決して!!」
 しかし、翌朝、姉は旅立った。ふたりを起こさぬように静かに、愛用の鞭だけを持って。その姿を見送る母には気付かず。
「(ソフィア、お前が真相を知ったとき、母さんを許してくれるかしら。それとも……。それでもいいんだよ。無事に帰ってくれさえすれば……)」
 老いた女科学者は、朝靄の中でいつまでも自分の「実験体」の後姿を見送っていた。

161名無しさん:2021/01/03(日) 17:31:08
 東欧諸国の夜は早い。それは、賑やかな街の中心部であっても例外ではない。そんな街中の、簡素なマンションの一室にて。ダイニングのソファに家族を招いた姉に、妹が話しかけた。
「何よ、姉さん。仕事でイヤなことでもあったの?」
 母親も心配顔で部屋に入ってくる。姉はふたりを見つめ、話した。
「私の記憶が変なこと、知ってるでしょう?」
 母親と妹が頷く。
「そのことを調べている内に、ある【結社】が浮かんだんだけど、その【結社】から一昨日、私あての手紙が来たの。武闘大会の招待状」
 母親の顔が恐怖に歪んだ。
「(闘神大武会! やはり私たちはすでに見つかっていたんだわ……)」
「私、参加するわ。ずっと調べてきた謎の答えが見つかるかもしれない」
「ダメよ!! そんな危険なこと、母さん許しません! 決して!!」

「ここは…?」
「KGBの格闘訓練場として使われていた場所よ。尤も、書類上ではソ連時代に閉鎖されたことになっているわ」

「私たちを、倒してごらんなさい」
「本気で“壊して”あげる…!」

 しかし、翌朝、姉は旅立った。ふたりを起こさぬように静かに、愛用の鞭だけを持って。その姿を見送る母には気付かず。
「(ソフィア、お前が真相を知ったとき、母さんを許してくれるかしら。それとも……。それでもいいんだよ。無事に帰ってくれさえすれば……)」
 老いた女科学者は、朝靄の中でいつまでも自分の「実験体」の後姿を見送っていた。

162【Cupido】:2021/01/05(火) 12:18:15
 逢魔が時、陰と陽が交錯する。コバルトブルーに染まり、夢と現の境目が曖昧となった世界で、ボロボロになったソフィアがうつ伏せに倒れていた。ソフィアは、遺跡のような場所で闘っていた。遠い過去に、戦乱で破滅を迎えた古代都市。破壊された当時の姿を留める人工の建造物は、どれも白っぽい石で造られており、それが、薄暗い空間のなかでやけに目立っていた。
「うう…っ……」
 ソフィアは、呻きながら薄目を開けた。壊れかけの体と心に鞭を入れ、ソフィアは石畳の地面に手と膝をつく。
 なんとか立ち上がったソフィアだが、露出の多いバトル・コスチュームは所々が破損し、白い肌には無数の傷が刻まれていた。その足元はふらつき、肩が上下するたびに、豊満な胸と長いポニーテールが揺れていた。
 ソフィアを痛めつけた張本人が、ソフィアの前に立っていた。痩身の麗人、その瞳が夕陽を受けて紅色に光っている。確か、【緋色の堕天使】と、そう呼ばれていた。中性的な雰囲気の彼女は、ボロ雑巾同然のソフィアとは対照的に、ほとんどダメージを負っていないように見える。
 ソフィアは、彼女をキッと睨み付け、鞭を放つ。だが、ソフィアの鞭が彼女に届くことはない。彼女の薙刀が、ソフィアに向けて突き出される。だが、立っているのがやっとのソフィアは、反応することさえままならない。

163【Cupido】:2021/01/05(火) 12:23:10
 逢魔が時、陰と陽が交錯する。コバルトブルーに染まり、夢と現の境目が曖昧となった世界で、ソフィアは闘っていた。遺跡のような場所に設けられた闘技場で、ボロボロに痛めつけられたソフィアは、うつ伏せに倒れている。遠い過去に、戦乱で破滅を迎えた古代都市は、破壊された当時の姿を留めているようだった。白っぽい石で造られた建造物のシルエットが、薄暗い空間で浮かび上がっている。
「うう…っ……」
 ソフィアは、呻きながら薄目を開けた。壊れかけの体と心に鞭を入れ、ソフィアは石畳の地面に手と膝をつく。
 なんとか立ち上がったソフィアだが、露出の多いバトル・コスチュームは所々が破損し、白い肌には無数の傷が刻まれていた。その足元はふらつき、肩が上下するたびに、豊満な胸と長いポニーテールが揺れていた。
 ソフィアを痛めつけた張本人が、ソフィアの前に立っていた。痩身の麗人、その瞳が夕陽を受けて紅色に光っている。確か、【緋色の堕天使】と、そう呼ばれていた。中性的な雰囲気の彼女は、ボロ雑巾同然のソフィアとは対照的に、ほとんどダメージを負っていないように見える。
 ソフィアは、彼女をキッと睨み付け、鞭を放つ。だが、ソフィアの鞭が彼女に届くことはない。彼女の薙刀が、ソフィアに向けて突き出される。だが、立っているのがやっとのソフィアは、反応することさえままならない。

164【Cupido】:2021/01/05(火) 12:26:50
「がは…っ……」
 ソフィアの下腹に薙刀の刃先が突き刺さる。ソフィアは、無意識に薙刀の柄を掴んでいたが、腹部を抉られたまま、体ごと空高く持ち上げられる。そのまま、八の字を描くように振り回され、そして。
 勢いよく、地面へと叩きつけられた。
「――――!」
 全身を突き抜ける衝撃に、声すらでない。内臓がダメージを受け、吐血する。
「かはっ…、えぐっ、うぐっ…っああああっ……」
 苦しげに咳き込み、呻き声をあげるソフィアだが、体から徐々に力が抜けていく。闘気が尽き、淡い光とともにバトル・コスチュームが強制解除される。
 戦う力を失ったソフィアに、再び薙刀が向けられる。その刃先は、ソフィア自身の血で赤黒く染まっていた。
「――――の力もその程度だったか」
「今のお前では、運命に抗うことは出来ない」
「お前を待ち受ける、破滅へとすすむ運命には」
「今一度、おまえの運命の糸はここで斬れる」
 首筋に、ゆっくりと刃がはしっていく。
「くっ…、こんな……」
「ところ、で…………」
 意識が白濁してゆく中で、ソフィアは何かを思い出したような気がした。
 ――――私はまた届かない――――
 ――――私はまた何度も繰り返すのだろう――――
 ソフィアの記憶は、そこで途絶えた。

165【prolog】:2021/01/05(火) 22:24:23
(磨き込まれたグランドピアノの上に寝そべっていた)
(周囲には楽譜が散乱している。ショパンの『革命』)
風は銅色に霧散し、気怠げに1人の女戦士の元へ降り注ぐ。
彼女は独り、己を探す。
そして――
風は幾多の戦士達をひき合わせる
限りない闘いの幕開けの為に――――

166【SHO】:2021/01/05(火) 22:55:35
(街角)
モブ「うっ……」
モブ「き……キサマはっ」
ショウ「この女のことはもう忘れろ!」
モブ「しっ……しかし……」
ショウ「あるいは」
ショウ「ソフィアは既にこのエトランゼに敗れ去った者として報告するならば」
ショウ「問題はなかろう」
ショウ「だが」「どうしても“否”と言うのであれば……」
モブ「わ……」
モブ「ぅ分かりましたあっ」
ソフィア「…………」

167【SHO】:2021/01/05(火) 23:12:22
(シティホテル)
ソフィア「どうして…」「あたしなんかを助けてくれるの」
ショウ「別に君のためのいうワケではない」
ショウ「ただ、結社(ジェラード)のやり方を潰すためにやったことだ」
ソフィア「ど…どっちにしてもあたしには…」
ソフィア「嬉しかった」
ソフィア「あたしには」「何のお礼も出来ない」「……けど」
ショウ(振り向く)→(足音)
ソフィア「ショウ!?」
ショウ「恩に感ずる必要はない」(背中)
ソフィア「あたしがっ……その……」
ソフィア「戦闘用に強化を受けた……身体だから?」(抱)
ソフィア「確かにあたしはあの鞭……」
ソフィア「クラースヌイ・ブーリファを手にすると人格までもが変わってしまう」
ソフィア(回想)
ソフィア「けれど…」
ソフィア「けれどそんな我が身を今まで何度呪ったことか……」
ショウ(手を解く)
ショウ「普通の女性(おんな)としての自由を望み続けていたのではないのか?」
ソフィア(座)
ショウ「その自由がその手の届くところまで来ているというのに」
ショウ「つまらん感情に囚われて」
ショウ「血塗られた私の手を取れば全てがムダになってしまう」
ショウ(退室)
ソフィア(座)
ソフィア「(そんなものじゃ……ない)」「(決して)」
ソフィア(俯いた顔を上げる。その目線の先にはテーブルの衣類の上に置かれた鞭)
ソフィア「(あの男(ヒト)をどうしても追うのならば)」
ソフィア「(もう一度クラースヌイ・ブーリファを手にしなければ……)」
ソフィア「(けれど)(それは)(自由との決別!!)」
ソフィア(鞭を手にする。投機が立ち昇り、バトル・コスチュームが形成)

168【SHO】:2021/01/05(火) 23:21:06
(夜のスラム街)
ショウ「何の用だ」
エイジ・シンジョウは順調に勝ち続けています
それよりも、いよいよ結社の幹部
特にウラヌスだけが何か行動を起こそうとしているのが気にかかると……
ショウ「情報収集など頼んだ覚えはないが…」
存じています
これは私が勝手にやっていることです
ショウ「好きにしろ」(退去)
ええ、好きにさせてもらいます
あなたがいかに険しい状況を選ぼうと
私も出来る限りあなたに近い道を進む……
彼女(ソフィア)も多分……(月明かり)

169名無しさん:2021/05/05(水) 15:06:36
「私に興味が出てきたみたいね」
「だとしたら、こんなバカげた戦いを続けることもないわ。約束は果たしたのだから」
「私は、あなたの目に止まることができた」
「自分の吐いたセリフ位憶えているわよね」「ガイア」
「来い」「ソフィア」
「貴様は組織によって造られた人間兵器」「我が手中におさまることが貴様の運命」
「プロジェクトリーダーだった貴様の母親に連れ去られることで」
「一時は中断していた計画だが……」
「実験体自らの意思で戻って来るとはな」
「どうだ、我が組織に与えられた力」「ここまでの戦い」
「勝ち残ることはたやすいものであったハズだ」
「…………」くっ「私の過去なら」「それが私の追い求めていたものなら」
「受け入れる覚悟はできている」
「だけど」
「母をまきこんでいたことは」「許さない」
「コール・ミー・クイ――ンッ」
「…………」「おろかな」
「何ッ」
「我にキバをむくなら」「貴様などに用はないわ」「死ね」

170名無しさん:2021/05/11(火) 22:35:09
>>127-129
>>136-138

「く…くそっ! スキがねえっ!」
「ホホホホッ! どうしたのっ?」

「手も足も出ないのかしら、ボウヤ? サンダー・リング!!」
「ぐ…っ!」
闘気の雷撃がエイジの太刀に当たり、鈍い音を立てる。

「触ってもいいのよ」

171名無しさん:2021/05/13(木) 00:01:32
>>168

「だけど、母を巻きこんでいたことは」
 ソフィアの瞳に力が
「許さないっ!」
 ソフィアは、持てる闘気を全て解き放った。爆発的に上昇した闘気が青白い光の粒子となり、ソフィアの周囲を包みこむ。フィアの
「コール・ミー・クイ――ンッ!!」
 高速で回転しながら舞い上ったソフィアは、空中からガイアを狙う。
 いきなりの大技だったが、それがガイアに届くことはなかった。ガイアの両腕が伸び、ソフィアは、なすすべもなく捕らえられる。
「な…っ!? く…ううっ!?」
 秘伝必殺技をたやすく見切られ、身動きの取れないソフィアに、ガイアの無慈悲な死刑宣告が下る。
「愚かな。我に牙を剥くなら貴様などに用はないわ。死ね」
 ガイアの上体がのけぞる。闘気が高まる一瞬のタメ。
「水の青(ツィンサイ)」
「っ…あ…、 きゃああああっ!!」
 鞭でガードする間もなく、ソフィアは闘気の濁流に呑まれる。ソフィアの体は力なく吹き飛ばされ、リングの床に叩きつけられ、2度3度とバウンドして地面を転がる。
「く…、うぅ…っ……」
 たった一撃でボロ雑巾同然となったソフィア。
 あまりのダメージに身動きすらままならないソフィアに、鎧を鳴らしながら、ガイアの巨体がゆっくりと近づいてくる。

172名無しさん:2021/06/15(火) 22:23:15
●ロンドン場末の酒場にて。
ショットグラスを手にしたまま、カインは体を震わせた。
根本から先端まで何度も舐め上げては、
「ぐ…、すげえ乳圧……っ!!」
「あはっ、いっぱい出たぁ」

●四方八方から
「どうする?」
「出来損ないは」
「壊しちゃお」
ダメージで身動きの取れないソフィア屍肉を求めるハゲタカのように群がってくる。ソフィアの体中をついばむ。
絶頂を迎える間際に、ソフィアの中で、何かが弾けた。
「はあああああっ!!」
クピードーのイージスウォールによく似た技。闘気による攻防一体の光の壁は、
金色の刺繍の入った帯
「しぶといじゃない」
「でも、まだ回復しきってないようね」
●スリーブレスレオタード、あるいは競泳水着のようなハイレグのボディスーツに、ロンググローブとサイハイブーツの組み合わせ。ミルクのような肌と黒光りするコスチュームが、煽情的な色香を放っていた。

173名無しさん:2021/06/15(火) 22:29:16
「私の唇はこんなに安くないわよ」

「(こいつ…っ! さっきから胸ばっかり…!)」
「(早く…! 早くっ! イきなさいっ! この雑魚ち〇ぽ!!)」

174名無しさん:2021/06/17(木) 23:37:34
「ソフィアちゃんのオ〇ニーが見たいなあ」
「ねえ、ここでオ〇ニーしてよ」
「じゃあ、こっちも気持ちよくしてくれる?」
おもむろにズボンのチャックを開け、〇〇を取り出した。
「(臭くて汚らわしいものなのに…なんで……)」
「こいつらのぶんも相手してくれるってよ」

バストサイズ90を超えるGカップの胸を揺らしながら、ソフィアは夜の街を走る。

白濁した粘性の液体を浴び、ソフィアは
白く濁ったどろっとした液体

「貴男、ソフィアとこの店でHしたそうじゃない」
「どちらが貴男のご主人様か、わからせてあげますわ」
パンプスでぐりぐりとしごき上げる。
「足だけで十分よ」

「エイジ…っ、お外で仲なおりのいちゃいちゃえっち、シよ?」

175名無しさん:2021/07/06(火) 20:24:24
低身長で童顔のエリスだが、その踊り子のコスチュームの下には
意外にも肉付きの良いふともも
すべすべとした血色の良い健康的なふとももで挟み、

「お姉さま、正気に戻っ……あんっっ!」
「(どうしよう…! お姉さまの鞭、いつもより気持ちいい…っ!)」


「お姉さま…! 捕まえた…っ!」

「お姉さまのココ、苦しそう」
「いっぱいヌいて楽にしてあげる」

176名無しさん:2021/07/08(木) 23:42:54
>>149-152

「また会ったわね、オリジナル・ソフィア」
ソフィアが鞭を振るよりも早く、
猫のように、静かに、しなやかに
強引にふりほどき、ハイキックを一閃。

177名無しさん:2021/08/03(火) 21:59:17
「私の鞭は、風をも切り裂くのよ」
「おわかりかしら? き・し・サ・マ?」
「くっ…! 色香に、迷ったか……っ」

片膝をつき、剣を杖の代わりにして立ち上がろうとする。
ソフィアはデュークの首に手を回し、胸元に抱き寄せる。
大きく張り出した乳房で、デュークの後頭部を包み込む。

178名無しさん:2021/08/11(水) 22:10:33
◆フランスの中世、石造りの古城
◆ランバート領、ランバート家、ランバート城
◆中世ヨーロッパの伝統的な様式

フランスの田園地帯、旧ランバート領。
旧領主家として、中世より伝わる古城を代々の居城としていた。

闘技場に、風を切り裂く音と、打撃音が響き、くぐもった男のうめき声が響く。

プレートアーマー姿の騎士が、大剣を杖代わりにして、辛うじて立っていた。

鞭の先端に仕込まれた鋼鉄の錘が、デュークの首筋を



「オーロラレボリューション!」
独楽のようにローテーションし、遠心力で刃となった
大剣でガードする。最初の数発は耐えたが、やがて耐えきれず、ガードを突き破られ、何度もヒットする。
断末魔の悲鳴を上げ、きりもみ状に回転しながら吹き飛んでいった。

二の腕で両側から乳房を挟み、谷間を強調するように前かがみの姿勢を取ってみせた。媚びるような上目遣いで、


騎士家に代々伝わる武技も、戦闘用強化人間のパワーの前には勝てない。
傷つき、
デュークの姿は、ソフィアにとって、とても愛しいものに見えた。
「おっぱいには、ヒトを癒す力があるの」

179名無しさん:2021/08/12(木) 22:10:21
「ジ・エン……がはっ! うぐっ!」

フランスの田園地帯を中世より見守り続けるランバート城。
その、石造りの古城では、乾いた破裂音と、くぐもった男のうめき声が響いていた。

デルニエ・ヴァンクールに青白い闘気のオーラを纏わせ、回転して勢いをつけ、上段から一気に振り下ろす。

側転で回避し、

------------------------

中国の奥地、雲海の上のリングに、ソフィアは立っていた。
リングの上で、ソフィアは、ホー・ファイと向き合っていた。
モデル立ちのような姿勢で、ホーを見下していた。
ボロ雑巾同然となった白髪の小柄な老人
鞭で、足技で

「サンダーリング!」
闘気の精神エネルギー


------------------------


ソフィアの肩に、カインのカカト落としが
「うぐ…ぁ……」
苦痛に顔を歪め、呻き声を漏らす。

「オーロラレボリューション!!」
新体操かフィギュアスケートのように、足の爪先を軸にして高速でスピンする。
竜巻となり、

------------------------

マスター

180名無しさん:2021/08/19(木) 22:42:39
淫魔を相手に、性技で勝負を挑んでしまったことを
「ダークネス・イリュージョン!」
激しく痙攣しながら、

「やっと起きたのね、お寝坊さん」
そこには、かつて、ソフィアと闘った者たちがいた。
そして、誰もが変わり果てた姿となっていた。

モリガンが、四つんばいになったアイヴィを椅子代わりにしていた。
いろはが、
手足を鎖で縛られたかすみとあやねが、狂ったように互いを貪りあっている。

聞きなれた艶声は、エリスが、リリスに騎乗位で侵されていた。

181名無しさん:2021/08/23(月) 21:07:20
>>148
>>172

童顔低身長のエリスだが、ロリっぽい見た目に反して着やせするタイプであり、コスチュームに隠されたむっちりエロロリボディが露わになっていた。

183名無しさん:2022/03/11(金) 20:38:46
【まえがきという名の作者の独り言】
2022年3月11日、11年前と同じ金曜日
例の震災が起きたのは、昼休みが終わって午後の業務がはじまり、

「再来週に寮を追い出されるから、この週末でアパート決めないとマズいなぁ」

なんてボーっと考えているときのことでした。

あれから11年、転勤を繰り返して、何年かぶりに当時の職場に復帰しました。
発災時にいた建物は、最近、老朽化のため解体撤去されてしまいましたが、
――確かに、あのとき俺はそこにいたんだ。

そして、
「整備俺と操縦俺と」を最初に投稿してから、今日でちょうど10年が経ちました。

185名無しさん:2022/03/11(金) 20:40:53
1955年夏、扶桑国。
国防空軍の教育部隊が数多く所在する浜松基地では、今日もJ56型魔導ターボジェットエンジンの喧騒に包まれていた。
遠州名物の強い西風を受け、飛行学生の航空ウィッチが離着陸を繰り返す。

「(あれから10年。昔の記憶の、そのまんまなんだよなぁ)」
正門(南門)から基地に入って、左手には第1航空団司令部庁舎があり、
奥に向かって第1術科学校本部庁舎、第2術科学校本部庁舎、そして大正時代に建てられた木造の平屋建てがある。
旧陸軍時代は爆撃機搭乗員の教育講堂として使われており、現在は資料館として使われている。

186名無しさん:2022/03/11(金) 20:41:48
1術校本部の裏には南隊員食堂があり、
【10年前の2011年】4月〜7月の間、1術校の航空機整備幹部課程に入校していた頃も、朝昼晩はこの幹部食堂で世話になっていた。
【あちらの世界】では、戦後の米軍駐留時代に建てられたものだと聞いていたけれが、
こちらの世界でもリベリオン軍の援助で建ててもらったらしい。

そういえば、あちらの世界にいた頃、当時の1術校長は吉川将補で、
鳴海章の原子力空母信濃シリーズでは信濃飛行隊の整備隊長をやってた人だったな。
いけない、話が脱線した。

187名無しさん:2022/03/11(金) 20:43:50
「うーしーお渦まーくー、遠州なーだーにぃー」
残業を切り上げ、浜松航空隊歌を口ずさみながら団司令部庁舎の向かいにある厚生センターへ向かう。
2階の図書室の横には公衆電話が設置されており、昔馴染みに電話をかける約束をしていた。
国際電話のダイヤルを回し、交換を経由して相手を待つ。
北欧のスオムスにいる昔馴染み。
10年前、第501戦闘航空団がブリタニアに展開していた頃、ひょんな事から兄妹みたいな間柄になっていた人物だった。
――スオムス空軍のエイラ・イルマタル・ユーティライネン。当時はまだ少尉だった。

扶桑時間で今は19:30。
スオムスとの時差は7時間だから、向こうは昼飯食い終わったぐらいの時間のハズだ。電話する時間帯はあらかじめ電報を打ってある。
ああくそっ、インターネットや携帯電話がないのは不便だ。

188名無しさん:2022/03/11(金) 20:44:32
何度かのコールのあと、懐かしい声が聞こえてきた。

「よう、イツル」
「久しぶりだな、にーちゃん。元気そうダナ」
「そっちもな」
「手紙読んだゾ、もう産まれたのカ?」
「ああ。女の子だ」
「名前は?」
「伊鶴(イツル)。イロハニホヘトの伊に、鳥の鶴という意味だ」
「…あのなア、私の呼び名から取ったのカ?」
「まあな、それもある」

 エイラの愛称はイッルと言うのだが、俺は上手く発音できなくて、イツルと呼んでいた。
 俺は34歳で、イツルは26歳。お互い歳をとったよなぁ、とつくづく思う。

189名無しさん:2022/03/11(金) 20:45:06
「サーニャさんの要素も入れてるぞ」
「サーニャ? どこに?」
「鶴だ。オラーシャ語でジュラーヴリク。あの国では女の子を指す言葉だろ?」
「で、サーニャも小さい頃にはそう呼ばれてたんじゃないか、って?」
「そんなところだ」
「いつか会わせろヨ」
「ああ。欧州にもまた行ってみたいしな」
「ヒガシによろしくナー、あと扶桑のみんなにもナ」
「ああ。そっちも、サーニャさんによろしく」

――――
――


190名無しさん:2022/03/11(金) 20:46:51
はは、良い時代だ。本当に。
今の扶桑は戦後復興の最中でまだ貧しいけれど、どん底から上っていく途中だ。
焦土から這い上がって、世界2位の経済大国まで上り詰めていく時代だ。

俺が定年するまであと15年ぐらい。
史実通りなら、ニッサンから箱スカとS30Zが発売されるタイミングと重なるので、
退職金で4ドアの箱スカGT-Rを買って、フルオリジナルのまま乗りたいな、と思う。
で、L型エンジンのS30Zかスカイラインの中古が安くなったら、程度の良い個体を何台か仕入れて、
レース仕様に改造したり、オリジナルコンディションを維持するのも良い。

シャーリーさんに頼んで、スカイラインと輸出仕様のS30Zを交換してもらうのも良いなぁ、L28積んでるヤツ。
どうせオイルショックで一度はゴミ同然の価値になるんだ。それを子供が受け継いだら、ちょっとした財産になっちまうんだよなぁ。

191名無しさん:2022/03/11(金) 20:47:45
あ、そういえば。
俺の親父が1957年、お袋が1962年の生まれだから、俺の長女は俺の親父よりも少し年上になるのか。
だけど、浜松から名古屋に行って、俺の実家を探そうという気にはなれない。
こういうパラレルワールド物では、祖父母あたりが既に亡くなっているというのがお決まりのパターンだ。
それを見るのが怖い。
シュレディンガーの猫ではないけれど、こういうのは知らないままでいる方が幸せに違いない。

いけねぇ、頭の中がどんどん変な方向に走ってゆく。
今日はもう帰ろう。
嫁が――ケイが伊鶴と退院してくるまで、あと1週間だ。

192名無しさん:2022/03/11(金) 20:48:27
【あとがきという名の作者の独り言】
作中の1945〜1955年の間に何が起きたか、設定も作ってあるので近々投下予定。
アフ魔編とか劇場版編とか外伝的なモノもちょこっと書いたけど、
肝心の本編が完結しないままフェードアウトして一体何年経ったのやら。
(荒らしのターゲットになったのが2014年頃だったかな? それでモチベ無くして放置)

そういえば、あの頃はまだ民主党政権が続いてて、安倍政権になる前でしたね。
スマホはだいぶ普及していたけど、SNSが今ほど普及していなくて、
YouTubeやらVTuberやら、艦これとかウマ娘もまだ世に出る前の時代でしたね。
アメリカの25年ルールもまだ知られていなくて、R32GT-Rも100万円前後で買えた時代だったなー。
あの頃は、80〜90年代のスポ車がまだ手に入れやすい時代でした。

197ショウ編(1):2022/11/22(火) 23:05:14
 闘神大武会。
 それは、何年かに一度だけ開催されるという闇の武道大会。
 その大会には、とある秘密結社が関わっており、真の強者を選び抜くためのものだと噂されている。
 決して表社会に出ることがない格闘トーナメントを勝ち抜き、大会主催者との死闘を制したのは、凛々しくも美しい金髪の女戦士だった。
 深海の幻想的な闘技場の空間に、女王様然とした高笑いが反響する。
 心縛る妖艶の鞭、風裂きのソフィア。
 長い金髪をポニーテールに結び、ハイレグカットのボンデージスーツに、ロンググローブとサイハイブーツの組み合わせ。革製の長い鞭を自在に振り回し、美脚から放たれる足技で闘うソフィアの姿は、まさに女王様そのものであった。

198ショウ編(2):2022/11/22(火) 23:06:02
 ソフィアの金髪は所々が煤け、そのボンデージスーツは所々が破れし、白磁の肌に刻まれた様々な傷あとが、闘いの烈しさを物語っていた。豊かに実ったおっぱいと尻たぶには、手荒く執拗に揉みしだかれた跡がくっきりと残っている。ハイレグの股布から浮き出た割れ目から絶対領域のふとももまで、様々な体液が混じりあってぬらぬらと光っていた。

 ソフィアが闘神大会に身を投じたのは、自らの失われた記憶を取り戻すため。
 だが、最終決戦に勝利しても記憶を取り戻すことは叶わず、ソフィアの心には虚ろな哀しみだけが残っていた。張りつめていた糸が途切れるように、高笑いは徐々に張りを失い、ソフィアの傷ついた躰はゆっくりと崩れ落ちてゆく。
 薄れゆく意識の中で、ソフィアは誰かに抱きとめられていた。
 懐かしい匂いと、どこか守られているような安心感を覚えつつ、ソフィアの意識は白く染まっていった。


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