[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
仮投下スレ2
236
:
痛快娯楽復讐劇(修正版)
◆igHRJuEN0s
:2009/05/30(土) 22:32:04 ID:YrRABrO.
一方、その頃。
二体の怪物が戦っている隙に、喫茶店から逃げ出した夏子とハムは、市街地を駆け足で東方面へ向かっていた。
北も火の手が回り、南は悪魔将軍、西は火事と危険人物と思わしきものたちが多数。
逃げられるのは東方面ぐらいなものだった。
突拍子もない出来事の連続で、夏子の頭はろくに働かなかった。
彼らの予測を越えた力を目の当たりにして、ただ夏子は愕然とし、無力なまま何もできなかった・・・・・・
逃走を提案したのも冷静な判断を下せたハムであり、自分は結局、なし崩し的に動いていたに過ぎない。
それが夏子には何より悔しくたまらなかった・・・・・・
「・・・・・・夏子さん。
泣いているのですか?」
夏子の前方を走るハムが振り返り話しかける。
夏子が泣いているとハムが思ったのは耳に二人の足音の他に、鼻をすするような音がしたからだ。
しかし夏子はそれを一言で否定する。
「・・・・・・泣いてない」
「・・・・・・そうですか」
ハムはそれ以上、追求せずに前に向き直った。
とにかく、あの二体の怪物から逃げる事に専念する。
夏子は泣いていないと言ったが、本当は半ベソをかいていた。
涙はなんとか眼の中に押し止めているが、鼻水を抑えている鼻は真っ赤である。
(悪魔将軍の時と同じようにまったく歯が立たなかった・・・・・・
私は何がしたかったのよ!?)
心の中で、自分を罵る夏子。
責任感とプライドが高い夏子は、無力で何もできなかったという事に、強い自己嫌悪を抱いていた。
さらに、集まる予定だった公民館は既に火に包まれ、思い通りに集まる事はできなくなってしまった。
そのことからの焦りが、自己嫌悪を加速させる。
(深町晶を甘いヤツだと言っておきながら、このザマよ。
私だって大概甘いじゃない・・・・・・)
急に自分が、いつもよりちっぽけな人間に思えてきた。
故により一層、力への渇望が強くなる。
(本当に・・・・・・力が欲しい。
どんな怪物にも負けない力が欲しい!)
今日ほど、彼女が力を求めた日はないだろう。
それぐらいに、自分の無力が許せなかった。
(力さえあったら、朝比奈さんもシンジ君を守ることだって!
この殺しあいから生きて帰ることだって!!)
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板