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闘争の系統 〜ネタバレノート〜
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クロスランダー「う〜む、無念だ。
俺様の体を木端微塵に破壊してくれた恨み、
今すぐシグフェルの奴に思い切り叩きつけてやりたいものだが…!」
デデモス「帝王のあの仰りようからすると、
抜け駆けで勝手にシグフェルを討つのは許されそうもありませんな」
ゴチャック「シグフェルの抹殺は万全を期して行なうと帝王は仰せになった。
機会はいずれ必ず巡って来るという事だ。お焦りなさるな」
そう言ってクロスランダーを宥めたゴチャックだったが、
彼自身もシグフェルに無念の敗北を喫しているためか、
その口調はどこか自分に言い聞かせているような響きもある。
ゲルドリング「それにしても勿体ない事してもうたわい。
もしシグフェルの正体が海防大学付属高校の生徒やと
最初から分かっとれば、羽根一枚なんてケチくさい事言わず、
学校に乗り込んで体ごと帝王の御前に引きずり出してやったもんをなあ」
ドランガー「それは言っても仕方あるまい。
だが、今まであれほどシグフェルにご執心だった帝王が、
クールギン殿が羽根の一枚を回収されて以来、
そのご様子がさっぱりなくなってしまわれたのは妙ではある…」
バルスキー「その羽根を解析しているゾルベゲール博士というのも気になるが…。
ドグマのテラーマクロに謀叛を企てたような奸臣に、
帝王は一体何をお命じになっているのか…」
三人の軍団長は互いの顔を見合わせながら首を捻った。
もう一人の軍団長クールギンはゴッドネロスの退席と同時にその場を去っており、
今ここにはいない。
ドランガー「クールギン殿はまた帝王と密談だろうか。
最近、そのような機会が随分多いようだが…」
ゲルドリング「クールギンの奴、
最近どうも様子がおかしいと思わへんか?
何かワシらに隠し事しとるに違いないで」
バルスキー「クールギンは帝王の一番の腹心だ。
我らに言えぬ秘密があっても仕方はないが、
この得体の知れぬ状態があまり長く続くようだと全軍の士気にも関わってくる。
我らは帝王の仰せに従うしかないとは言え、どうも不安だな…」
***ゴーストバンク・密談の間***
ゴーストバンクの一角に、厚い石壁に覆われた密談用の部屋がある。
厳重に閉め切られたその決して広くはない部屋の空気が今、
容易ならざる緊張感に包まれていた。
クールギン「帝王…。この上は率直に諫言申し上げます。
グライアー計画の実施はどうか中止なされませ」
ゴッドネロス「まだ申すか、クールギン…!」
椅子から身を乗り出さんばかりにいきり立つゴッドネロスに、
クールギンは床に片膝を突き、深く跪いたまま言葉を続ける。
クールギン「シグフェルの正体掴めたりとは申せ、
奴が一体いかなる存在であるかは未だ不明のまま…。
そのような未知の力をグライアーに取り込めば、
想定外の事態を招かぬと誰が断言できましょうや」
ゴッドネロス「シグフェルの細胞はゾルベゲール博士に研究させ、
その研究データは全て余が目を通し監修しておる。
そちは余の科学者としての力量を疑うのか」
クールギン「滅相もございませぬ。
ただ、ゾルベゲールはかつてドグマに謀叛を起こした不埒者。
今度も何を考えているやら、分かったものではございませぬ」
ゴッドネロス「奴のドグマでの反乱はテラーマクロに看破され失敗した。
そちは余がテラーマクロとは違い、
ゾルベゲール如き小物にやすやすと討たれるとでも思っておるのか」
クールギン「無論そのようには思いませぬ。
しかしグライアーという未知の力は…」
なおも苦言を並べようとするクールギンだったが、
ゴッドネロスは片手を上げて遮り、突然愉快そうに笑い出した。
ゴッドネロス「フフフ…。分かっておる。
クールギンよ、そちはグライアーを恐れておるのだ。
余の無二の側近たるそちを脅かす存在をな」
クールギン「………」
ゴッドネロス「余は、目的のためならば手段を選ばぬ。
余に捨てられたくなくば、せいぜいそちも己が腕を鍛えるがよいぞ」
クールギン「それは重々承知なれど…」
ゴッドネロス「グライアー計画は予定通り決行する。
明日、改造被験体をゴーストバンクへ連行して最終チェックを行ない、
異常がなければすぐに改造手術に移る。
そのための手筈を整えよ」
クールギン「かしこまりました。
全て帝王の仰せのままに…!」
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