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【視聴率 興行収入】特撮数字スレッドPart148【玩具売上 円盤売上】

367名無しさん:2023/06/01(木) 06:28:15 ID:AB/OOd/2
指をつめた元ヤクザや前科者もいた 「仮面ライダー」東映生田スタジオの余計すぎる裏話とは(レビュー)
https://news.yahoo.co.jp/articles/10f0b44b12bbbdaab458454a16f6f0123d121c89
『「仮面」に魅せられた男たち』牧村康正[著](講談社)

 映画『シン・仮面ライダー』が公開されたいま、東映の正史では語られることがない『仮面ライダー』の聖地・東映生田スタジオについて掘り下げていく、この本。著者がアニメ界屈指の厄介者のノンフィクション『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』の牧村康正氏なので、余計なことばかり掘り下げまくっているからとにかく面白い。

 たとえば、生田の「現場スタッフのなかには、実際に指をつめた元ヤクザ、刺青を彫り込んだ元自衛官、前科者、さらには使い込みがばれて逃亡中のノミ屋まで」いて、それは「仕事の腕さえあれば本人の過去や素性を問わない解放区の側面と、映画界の就職難民を収容する救済地の側面があった」ためだった、と。

 さらには「生田で助監督だった前川洋之」は「大泉にいたころ、客から預かった賭け金の使い込みがばれて逃亡中のノミ屋だった。ほとぼりを冷ますために大泉から生田へ移り、スタジオ所長の内田有作にかくまわれていた」とか、具体的なバックボーンも掘り下げていくのだ。そういう人が『イナズマンF』とかを監督していたと思うと夢がある! 

 生田スタジオ初代所長を務めた内田有作の父・内田吐夢も、映画界の巨匠イメージとは違って「愚連隊から成り上がった」男(当時の呼び名がトム)なのもいい話すぎるのだ! 

 なかでも最高だったのが、『仮面ライダー』のアクションを担当した大野剣友会の代表・大野幸太郎が、変身ポーズを生み出すことになる高橋一俊を見出したきっかけの話。

 ふたりにはこの世界に入る前から接点があって、「一俊さんは大野さんの家に泥棒に入ったらしいんです。おそらく庭先に忍び込んだかなんかしたんでしょうね。大野さんは一俊さんをとっ捕まえたんだけど、そのときに目をつけたんですね。こいつは身軽だし、いつか使えるんじゃないかと。大野さんは人間がでかいんですよ」って、余計な話すぎる! 

[レビュアー]吉田豪(プロ書評家、プロインタビュアー、ライター)
1970年、東京都出身。プロ書評家、プロインタビュアー、ライター。徹底した事前調査をもとにしたインタビューに定評があり、『男気万字固め』、『人間コク宝』シリーズ、『サブカル・スーパースター鬱伝』『吉田豪の喋る!! 道場破り プロレスラーガチンコインタビュー集』などインタビュー集を多数手がけている。また、近著で初の実用(? )新書『聞き出す力』も大きな話題を呼んでいる。

新潮社 週刊新潮 2023年6月1日号 掲載




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