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「あなたは昔から男の子だよ?」√ランジュ
1
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/06/30(金) 18:21:34 ID:CEVJq1oA
思えば、遠くへ来たものだと。
あの子のステージを、この場所から見ていると特にだ。
間違いなくワールドクラスのパフォーマンス。
そんな彼女と、ここまで来た。
ランジュ「さぁ──全員私達の虜にしてあげるわ!」
2
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/06/30(金) 18:22:05 ID:CEVJq1oA
春。
出会いと別れの季節、春。
それはここ、虹ヶ咲学園にも当然訪れる。
三年生は卒業して、新入生が新たに加わる。
それは今までもあったことだし、今更戸惑うこともない。
たった一つだけ、あることを除けば。
歩夢「──どうしたの? 今日は朝からなんだか調子が悪そうだけど……」
侑「あ、あぁ……いや、なんでもないよ、歩夢」
歩夢「ならいいんだけど……何か困ってることとか、悩みごとがあったら、なんでも相談してね!」
幼馴染みの上原歩夢。
自分で言うのもなんだけど、可愛い女の子だと思う。そんな子が幼馴染みだと……羨ましがられるんだ。
そう──特に、今は。
歩夢「そういえば、今日は身体測定があるんだって。『女子』は更衣室使うみたいだけど、間違って入っちゃだめだよ〜」
自分が──女の子から、男の子に変わってしまっている今は。
☆☆☆
侑「はぁ〜〜〜なにがなんだか……」
まさか眠りから覚めたら男の子になっちゃってるなんて……いや、わけわかんないよ。
わけわかんないけど、仕方ないから順応する。
わかっていることは、歩夢とは変わらず幼馴染みであること、自分のことは僕と呼ぶ事、そして一番驚いたのは、ここではスクールアイドル同好会が存在しないこと。
スクールアイドルという文化自体はあるようだけど……。
先生「はい、身長169センチ、体重は57キロね」
侑「ご、57……」
先生「ん? どうしたの?」
侑「いえ……」
女の子の体のときを、かんがえるとちょっとショックだったけど、別にこれくらいが普通、というかちょっと軽いらしい。
むしろ身長はもう少し欲しいくらいだね、なんて言われた。
(むしろ、視線が高くなって変な感じ)
まさか歩夢を見下ろす日が来るとは思わなかった。
(でも、なにはともあれ、だよね)
どんな理屈、ファンタジーで私が男の子になってしまったのかはわからないけど、普通に日常を送らないと。
もしかしたら、そのうち元に戻れるかも……しれないし。
「え〜と、となると気を付けないといけないことは……」
うっかり女子トイレにはいらない、男子のちんちん見えても動揺しない、僕っていうこと、男の子っぽく過ごすこと。
3
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/06/30(金) 18:22:53 ID:CEVJq1oA
明日から再開です
4
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/06/30(金) 20:03:37 ID:RHZ7W.32
期待
5
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/01(土) 11:11:59 ID:Bz1eDnzI
久しぶりも個人ルート
6
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/02(日) 23:59:51 ID:mH2E1UJI
それでもなんとかこの世界にも適応出来て。
最近は趣味で打ち込みで作曲とかを。
人に言うのもなんだか恥ずかしいから、1人で細々と楽しんでいる。
あまり上手くは出来ないけど、VOCALOIDに歌ってもらったり。
侑「自分で歌ったりも考えたけど、羞恥心が勝っちゃうな」
そんな感じで私は私でこの世界で楽しんでいる。
7
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/03(月) 00:39:31 ID:q0nA67LY
結構登録者も増えてきて、コメントも貰えて。
楽しみつつ、他の動画も漁っていると。
ど〜考えても聞き覚えのある歌声が。
侑「これランジュちゃんだよね……」
てか名前も思いっ切りランジュだし……。
侑「ファンも多いなぁ」
その辺りは流石というべきか。
ランジュちゃんとは学校で話したことはまだない。
というより繋がりが無いからね……。
侑「……ランジュちゃんとコラボ出来たりなんかしたら、面白そうだけどなぁ」
8
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/03(月) 00:52:31 ID:q0nA67LY
どうお誘いすればいいか分かんないけど、そんな機会があれば嬉しいなって。
そんな事を思いながら、私は新たな曲を電子の海へ放流。
★★★
ランジュ「……これって」
最近どこかで間違いなく聞いたイントロ。
そう、どこかで……。
ランジュ「あの時……音楽室……」
でもこれは今まさにアップロードされたばかり。
だからあの時、これを弾いたり出来るって言うのなら。
ランジュ「……」
9
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/03(月) 22:55:51 ID:q0nA67LY
★★★
とある日。
ランジュ「你好! あなた、侑……であってるわよね?」
侑「へ?」
渡り廊下で突然話しかけられる。
向かいから、確かにこちらに歩いてきているなとは思っていたけど、少し驚いてしまう。
侑「な、なに?」
ランジュ「実はね……ううん、ここじゃ何だし、放課後時間あるかしら? その時に話しましょ」
★★★
ランジュちゃんに誘われ、放課後ファミレスに。
ランジュ「来てくれてありがとう、いきなり呼び出しちゃって悪かったわ」
侑「ううん、大丈夫……でも、話って?」
ランジュ「えぇ……単刀直入に訊くけれど」
携帯を操作し、とある画面を私に向ける。
それは当たり前だけど、私にとって見覚えのありすぎる画面。
私がYou Tubeに登録しているアカウントだった。
ランジュ「このYUって……ふふ、そのままね。貴方のことよね?」
侑「そ、それは……」
一瞬気まずいと思ったけど、……でも、まぁ隠す事はないのかもしれない。
侑「うん……そうだよ。でもなんでわかったの?」
ランジュ「昨日アップした新曲、もっと前に音楽室で弾いてたでしょ? それでもしかしたらって」
10
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/03(月) 22:59:37 ID:WrvufOOs
わくわく
11
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/03(月) 23:12:16 ID:q0nA67LY
侑「……あれ、じゃあ。普段から聴いてくれてるってこと?」
ランジュ「そうなの!」
興奮したように私の手を両手で握りしめる。
天真爛漫な様は変わっていない。
不意な行動にドキッとする。
ランジュ「私、ずっと貴方のファンだったの! それがまさか同じ学校だとは思いもしなかったわ!」
キラキラとした目で思いの丈を打ち明けられる。
ランジュ「古参よ古参!」
侑「あ、あはは……ありがとう」
ランジュ「……それで、もし良かったら、なんだけど」
12
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/03(月) 23:20:11 ID:q0nA67LY
憧れの目から。
今度は真剣な眼差しに。
ランジュ「私の為に……曲を作ってくれないかしら」
侑「……ランジュちゃんに?」
ランジュ「私もそれなりに活動してるの。ほら、これ」
そうして見せられたのは、やはりというべきか以前見つけたあのアカウントだった。
ランジュ「カバーも良いけど……私だけの歌で、皆を魅了したいの」
……どうやらこの世界でも、ランジュちゃんのやりたい事は変わらないみたいだ。
ランジュ「もちろん誰でも良かったわけじゃないのよ? 本当に貴方の作る音楽が好きだから……」
13
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/03(月) 23:32:22 ID:q0nA67LY
ランジュ「もちろんお礼もするわ! だから……」
侑「……ううん、大丈夫だよ」
なんなら、私からもお願いしたかったくらいなんだから。
侑「僕もそのアカウント……ランジュちゃんって知る前から、気になってたんだ。そんなランジュちゃんに歌ってもらえるなら、それがお礼だよ」
そう伝えるとさっきよりも更に笑顔を輝かせて。
ランジュ「谢谢! 嬉しいわ、ふふっ……!」
お互いの間にテーブルが無ければ抱きついてきそうな勢いだった。
ランジュ「それにしても、侑も私のファンだったなんて……」
14
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/03(月) 23:43:44 ID:q0nA67LY
ランジュ「私達、両想いね!」
侑「ぶっ……」
そこそこのボリュームで言うものだから、思わずキョドってしまう。
侑「り、両想いはちょっと違うかな……」
……とにかく。
私達の関係性はここからはじまる。
★★★
侑「さて……ランジュちゃんの新曲か」
となれば生半可なものは作れない。
ランジュちゃんにも、何よりランジュちゃんのファンの為にも。
そして、あまりにも私の曲調からも変化させすぎてもね。
ランジュちゃんは、これが好きと言ってくれたんだから。
15
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/03(月) 23:47:47 ID:q0nA67LY
今回はここまで。
侑の作曲スピードはアニメみたいな爆速です。
あとランジュの中国語はやめときます。ぐっちゃぐちゃになりそうなので。
また明日に。
16
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/04(火) 22:58:53 ID:f4gPd3lI
侑「よし……」
とりあえずサンプル程度に3つくらい。
侑「う〜ん……」
普段なら満足できるモノなんだけど、人にあげるとなるとどこか微妙に感じてしまう。
初めての経験だ……。
侑「……でも根詰めすぎてもだし、そろそろ寝ようかな」
気付けば日付が変わっていた。
しかし布団の中に入っても、頭の中では。
侑(あぁやっぱり……こうすれば……いや……)
★★★
ランジュ「大丈夫? すごく眠そうだけど……」
侑「う、ううん大丈夫……」
17
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/04(火) 23:08:13 ID:f4gPd3lI
結局上手く寝付けなかったな……。
侑「と、とりあえず……サンプル、作ってきたよ。気にいるものがあるといいんだけど」
ランジュ「えっ、もう? ……すごく早いのね」
イヤホンを手渡し、サンプルを聴き出す。
真剣な表情で聴いてくれる。
でもその分私の緊張も高まる。
時間を考えると、3つ分を聴き終えたのか、イヤホンを外すランジュちゃん。
侑「ど、どうかな」
ランジュ「……わ」
侑「へ?」
ランジュ「やっぱり侑はすごいわね! 一晩でこんなに良いの作ってくるなんて……!」
18
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/04(火) 23:13:55 ID:f4gPd3lI
侑「ほんと? 良かった……」
ランジュ「全部いいから、どうしたらいいのか迷っちゃう」
侑「あ、良かったら全部そのまま最後までやるよ」
ランジュ「本当に!?」
喜びが抑えられないと言った顔を近付けてくる。
本当に本当に嬉しそうだ……。
侑(うっ、可愛い……)
なんだか邪な、下心が芽生えそうになる。
だめだめ、そんなんじゃ。
19
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/05(水) 23:00:20 ID:L9pN4MuA
侑「気に入って貰えるように、頑張るよ」
ランジュ「ええ、よろしく頼むわ!」
★★★
その晩から私は残り3曲の仕上げに入る。
あーでもないこーでもないと、もっとこうしたいとか。
侑「楽しいな……」
誰かのため……今までも聴いてくれる人の為には作っていたけど。
たった1人の為に。
侑「……頑張るか」
20
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/05(水) 23:23:36 ID:L9pN4MuA
★★★
ランジュ「……侑、前よりも眠そうだけど大丈夫?」
侑「う、うん。大丈夫……」
完徹しちゃった。
侑「……どうかな?」
ランジュ「……聴かせてもらうわ」
しばらくランジュちゃんは聴き続けていた。
不思議と緊張が走る。
今回は前と違い、表情が大きく変わらない。
侑(あれ……駄目だったかな)
ランジュ「……侑」
21
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/06(木) 00:10:51 ID:bM5RgNlo
侑「な、なに?」
ランジュ「……きっと、すごく頑張ってくれたんだと思う。ううん、それどころじゃない。正直に言うわね」
イヤホンを外して真剣な顔。
私はそれを正面から受け止める。
ランジュ「本音を言うと、ちょっと怖いくらい。なんでたったの1日……いや、帰ってからだから実質半日……それだけでこんなに」
ランジュ「……天才だと思う。誇張抜きよ、そして私は本当に幸運だった」
ランジュ「私と……ううん。その前に言うことがあるわね」
そこでランジュちゃんはようやくニコりと笑い。
ランジュ「ぜんぶぜーんぶ、とっても嬉しいわ! でも、ちゃんと寝ないとだめよ?」
侑「う、うん……ごめん」
22
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/06(木) 00:11:34 ID:bM5RgNlo
今回はここまで。
感想があると喜びます。
また明日に。
23
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/06(木) 09:10:29 ID:nlpo/yWE
第一印象や序盤から好印象なんだな
スクスタメインストーリーやアニメの序盤とは全然違うな
24
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/06(木) 11:21:57 ID:r/18xvP6
ここの侑は誰に頼れず曲を作ってるよな
よく考えたらランジュに嫌われる理由もあまりないね
25
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/06(木) 23:38:29 ID:bM5RgNlo
ランジュ「とりあえず、話はまた明日にしましょ? 今日一日乗り切って、夜は早く寝なさい」
まるで子供みたいにあやされる。
……ランジュちゃんってこんなにお姉さん感あったっけ。
侑「……」
まず〜い……なんかドキドキしてしまう……。
単純か私は。
ランジュ「そうだ、LINE交換しておきましょ。これから連絡する事もたくさんあるでしょうし」
侑「うん、そうだね……」
そこで初めてお互いの繋がりを得る。
私の友達の枠にランジュと加わった。
★★★
26
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/07(金) 00:05:52 ID:ZlLSRHBo
そしてランジュちゃんに言われた通り早めに寝て、すっきりとした頭で迎えた朝。
を、飛ばしてお昼休み。
ランジュ「と、いうわけで。すごく今さらだけど、私達お互いのこと、まだよく知らないわよね」
侑「それで一緒にお昼を、と」
ランジュ「そういうことね! こういうのも、お友達同士みたいでいいわよね」
そしてランジュちゃんらしい、お肉がたくさんのお弁当箱を開けながら。
ランジュ「侑はいつからこの活動を始めたの? 最初の投稿は3ヶ月前だけど……」
侑「音楽作り出したのもその時だよ」
ランジュ「え?!」
とは言っても、ちょっとずるみたいなものだけど……経験自体は、あるわけだから。
ランジュ「とんでもない才能の塊ね……」
侑「そう言われると照れちゃうなぁ、でもランジュちゃんだってすごいよ。というか、僕なんかより何倍も……」
ランジュちゃんのTwitterとかInstagramのフォロワー数やYou Tubeの登録者数も、大人気配信者と変わらない数だ。
そんな子が私の曲聴いて好きと言ってくれた時点で、私からすればものすごく幸せなんだけど……。
ランジュ「今はまだ皆、アナタを見つけられてないだけよ。何かの弾みで広がれば、もっともっと皆の目、いや耳に届くはずよ」
27
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/07(金) 00:20:49 ID:ZlLSRHBo
ランジュ「才能、実力はもちろん大事だけど、ソレ以上に運も必要よ」
ランジュ「むしろ、最後に物を言うのは運ね」
侑「……それに愛されるのも、才能かな」
ランジュ「ま、それは言えてるわね! 運も実力の内って事ね」
会話は弾む。
気付けばお昼休み終了のチャイムがなるまで。
他愛もない話を続けていた。
ランジュ「はぁ、なんだかあっという間ね。……そうだ、放課後、曲についての話をしましょ」
★★★
そして放課後。
今日もまた例のファミレスで会議。
そこでいろんな話をした。
仮歌を取ること、歌詞はどうしようかとか、いつ頃出そうかとか……。
その会話の中で、私は一つの疑問を。
侑「ランジュちゃんは、……最終的な目標ってあるの?」
ランジュ「私は……」
ニッ、と笑う。
そして大胆不敵に。
ランジュ「私はナンバーワンになりたい。私の歌で、……皆を虜にしたい」
それでね、と続ける。
ランジュ「その為に……アナタと手を組みたいと思ったの」
侑「僕と?」
ランジュ「1人じゃ難しい事はわかってる、だからパートナーが必要、そう思ったの」
ランジュ「……もちろんいつまでもずっと、なんて無理強いはしないわ。こんなの口約束でしか無いから、侑が嫌になれば、いつだって止めたっていい。……だめかしら?」
28
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/07(金) 00:22:49 ID:ZlLSRHBo
今回はここまで。
感覚としてはヨルシカや、YOASOBIみたいなものですね、コンポーザー侑とボーカルランジュ。
また明日に。
29
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/07(金) 23:40:00 ID:ZlLSRHBo
侑「……もちろんOKだよ。一緒に頑張ってみよう」
こうして私達は手を組み、二人だけのユニットが産まれた。
ここから私達の長い道が始まる。
侑「ランジュちゃんは……どこに行きたいの?」
ランジュ「目指す場所は決まってるわ──日本武道館よ!」
★★★
30
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/08(土) 00:16:45 ID:6UvEwyPE
侑「おお……」
数日後、ランジュちゃんに送った仮歌を、しっかり歌い直してくれた物がデータとして送られてきた。
MIXも流石というべきか上手い。
侑「めちゃくちゃ良いなこれ……」
相当再生数も行くんじゃないのかこれ……。
我ながらいい仕事したよ。
あとは貰ったこれを微調整を繰り返して……。
侑「よし、ランジュちゃんのOKが出れば……」
ランジュちゃんも真剣なようで、なんでもかんでもOKは出さない。
本気だからこそ改善点や微妙だと思えばはっきり言うし。
侑「その分、こっちも熱くなるよね……」
31
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/08(土) 00:17:49 ID:6UvEwyPE
栞子編並みにじっくりとした内容になるかと。
また明日に。
32
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/08(土) 02:18:58 ID:M0bnUt1U
待ってます
33
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/09(日) 01:39:05 ID:8pRjVD4M
明日夜時間が許す限り更新します。
34
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/10(月) 02:13:43 ID:Pawz1XYw
だけどその分、お互いの納得出来るものに変わっていく。
特にランジュちゃんは妥協を許さないから。
……そうして産まれたものが、ようやく。
侑「よし、それじゃあ後は……」
ランジュ「お互いがコラボの告知をしてから投稿、ね。侑の方のVOCALOIDVerと同時でいいわよね?」
侑「うん、それで大丈夫」
35
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/10(月) 02:21:05 ID:Pawz1XYw
互いの登録者から更に拡散されるように、出来ることはいろいろやってみる。
侑「でも多分、影響が大きいのは僕の方だよね」
どちらかといえば、ランジュちゃんに広げてもらっているようなものだから。
ランジュ「今後の為には必要なことよ。……それに、いつかは」
今回の件で一つ定めた目標。
それなりに、私達のこのコンビが広まった辺りで共有のアカウントを作ろうと。
ランジュ「まずは、今回のこれがただのコラボじゃないって事を認知してもらってからになるわね」
36
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/10(月) 02:29:52 ID:Pawz1XYw
侑「その為にも、精力的な活動を、ってね」
月1で出していきたい。
ランジュ「だから、この最初がとっても重要ってわけね」
侑「緊張する?」
ランジュ「まさか。緊張する必要なんか無いわ」
ランジュはさらりと続ける。
ランジュ「こんなに良いものが出来たんだもの。自信しかないもの」
37
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/10(月) 16:50:37 ID:Pawz1XYw
明日再開。
次回から二人が遊びに行きだしたりします。
38
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/10(月) 17:14:41 ID:VGes8z3E
そこまであらすじ予告しなくても良いんじゃない?
39
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/10(月) 23:35:00 ID:MCH0QaXg
たのしみ
40
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/11(火) 16:11:55 ID:kzyJ.K42
侑「そうだね……僕もそう思えるよ」
自分たちの作った物には自身を持たないと。
そうじゃなきゃ、目標になんて届かない。
そんな想いを胸に、私達はそれぞれ投稿した。
41
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/11(火) 17:12:02 ID:kzyJ.K42
★★★
そして翌日。
それがまぁ、どうした事か。
私達の予想を遥かに超えて。
侑「おお〜……」
ランジュ「ふふふ……」
やったね! とか嬉しいとかはあるけど。
ちょっとビビってる。
侑「あ……すご、この人が拡散してるんだ」
Twitterを確認するとその界隈で名前の通った人らが複数人私達の動画を見ていたようで。
それが原因のようだ。
ランジュ「言ったでしょ、こういう事が大事だって!」
流石に喜びを隠せない様子のランジュちゃん。
ランジュ「今日はお祝いね! 帰りに寄り道して行くわよ!」
42
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/13(木) 17:45:48 ID:DAN6fyKg
明日再開で。
43
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/14(金) 09:13:38 ID:2oxfvnck
ご機嫌な足取りのランジュちゃん。
大人びているようで、子供のようにはしゃいでる。
天真爛漫とはこの事を言うのか。
だってさっきから掴んでる。
私のシャツの袖。
ランジュ「お気に入りのお店があるの、今日はそこにしましょ!」
早く早くと急かすようにグイグイと引っ張られる。
侑「そんなに慌てなくても」
ランジュ「だって嬉しいんだもの、はやくいろいろ話したいし」
44
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/14(金) 17:55:32 ID:2oxfvnck
★★★
侑「……」
ランジュ「どうしたの、そんなにキョロキョロして」
侑「ううん、いや……」
入ったお店に男が私一人だけだから……とは言いにくい。
ランジュ「ここのスイーツはどれもこれも美味しいから好きなのを選んでみてほしいわ」
侑「それなら……」
45
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/16(日) 22:53:36 ID:nLA5O5xs
お互いに好きなものを頼み、ウズウズとしてたまらなかった気持ちをお互いにぶつけ合う。
ランジュ「素晴らしいスタートダッシュを切れたわね!」
侑「僕の方も登録者数増えたよ。やっぱり効果がしっかり出ているね」
まだまだ目指すべき場所には遠いけれど、最初の一歩としては最高のものだった。
ランジュ「やっぱり侑のセンスがすごいのね」
侑「いやいや、ランジュちゃんの歌の才能がすごいんだよ」
お互いにお互いを褒め合う。
この功績は、あなたのおかげなんだ、って。
46
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/18(火) 00:14:26 ID:GTcuyEAU
定員さんが注文したものを運んでくるまでずっと、続いた。
それから私は気付いた事がある。
そんなに大した事ではないけれど、とても印象に残るたった一つの事。
笑顔がとっても素敵だって事。
★★★
それからランジュちゃんの距離感が段々近くなってきたんだ。
ランジュ「侑! お昼にしましょ!」
お昼休みになれば私を連れ出し一緒にご飯。
引っ張っていくものだから皆の視線を集めてしまう。
47
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/18(火) 00:15:15 ID:GTcuyEAU
定員さんが注文したものを運んでくるまでずっと、続いた。
それから私は気付いた事がある。
そんなに大した事ではないけれど、とても印象に残るたった一つの事。
笑顔がとっても素敵だって事。
★★★
それからランジュちゃんの距離感が段々近くなってきたんだ。
ランジュ「侑! お昼にしましょ!」
お昼休みになれば私を連れ出し一緒にご飯。
引っ張っていくものだから皆の視線を集めてしまう。
48
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/18(火) 00:26:01 ID:GTcuyEAU
ランジュ「侑! 帰りにカラオケよっていきましょ!」
遊びに誘われ二人だけでカラオケに行く。
少し緊張をしてしまうのは、やっぱり心の何処かで意識しているなのかな。
心は一応女の子のはずなんだけどな。
それにしても……。
侑(当たり前なんだけど、歌、上手いなぁ……)
カラオケでもその歌声を響かせる。
それを隣で聴けるんだからこれ以上ない程の特等席だ。
49
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/18(火) 00:29:01 ID:GTcuyEAU
また明日に。
50
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/19(水) 23:37:25 ID:Dl3UhUTE
ソレ以上に、ただ想うこと。
楽しいな、と。
自然と笑えて、心が満たされる。
ランジュ「……良かった」
侑「へ?」
ランジュ「侑、私と会う時なんだか固かったから。……やっぱりいきなり近付きすぎちゃったかもって不安になっちゃって」
51
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/19(水) 23:44:18 ID:Dl3UhUTE
ソレ以上に、ただ想うこと。
楽しいな、と。
自然と笑えて、心が満たされる。
ランジュ「……良かった」
侑「へ?」
ランジュ「侑、私と会う時なんだか固かったから。……やっぱりいきなり近付きすぎちゃったかもって不安になっちゃって」
52
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/20(木) 00:12:17 ID:Vrp4r1ho
侑「ランジュちゃん……」
ランジュ「これからも、ううん、これからもっと仲良くなれるように努めるわ!」
★★★
それから家に帰っても、LINEでの会話が途切れない。
次はどんなものにしようかとか、普通に土日に遊びに行こうとか。
気付けば朝になっている事があった。
53
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/20(木) 00:30:42 ID:Vrp4r1ho
波長が合うのか出会って日は浅い筈なのに、仲が深まるのは早かった。
そしてそれから一ヶ月後。
季節は夏、海──
ランジュ「夏フェスよ!」
侑「いわゆるサマソニだね」
国内で行われる最大級の都市型ロックフェスティバル。
それのチケットが取れたとのことで、一緒に行こうと誘われたんだ。
54
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/20(木) 00:32:44 ID:Vrp4r1ho
興味はあるけどサマソニ行った事はありませんので雰囲気で書きます。
また明日に。
結構早めに高校は卒業します。
55
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/20(木) 23:47:43 ID:Vrp4r1ho
高校生にはちょいと、いやかなり大きい額だけど。
それでも夏の一つの想い出なら、それくらい使ったって平気だ。
ランジュ「2日間あるから泊まりになるわね」
侑「そうだね、ホテルとかも取らないといけないね」
二人できゃっきゃと夏の遠出の予定を決める。
こういうのは予定を決めているときが一番楽しいとも言うけどどうなんだろう。
侑(いや、ランジュちゃんとなら)
そんなワケ無いよね。
当日が、一番楽しいに決まってる。
56
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/20(木) 23:55:42 ID:Vrp4r1ho
ランジュ「あ、こことかいいんじゃない?」
侑「本当だ、安い安い! ここにしようよ」
ホテル予約アプリでそのまま予約して、次は
57
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/21(金) 00:09:39 ID:xUUnIg1g
移動手段だとか、どんな格好で行こうかなとか。
途中からはもはやそれとは関係のない話で盛り上がったり。
ランジュ「そして、これよね」
侑「うん……ふふ、でもランジュちゃん、我慢できるの?」
前のコラボから日が経ち、次弾のランジュちゃんとの新曲は実は完成していた。
すぐにアップロードしようとしたけれど。
ランジュ「サマソニの前にアップロードして、帰ってきてから反響を見るの!」
それも一つの楽しみ、ということで。
★★★
58
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/21(金) 00:16:32 ID:xUUnIg1g
そしていよいよやって来ましたサマソニ当日。
侑「うっわ〜……すっごい暑い!」
ランジュ「カンカン照りってやつね〜……でもこれも一つの醍醐味ね!」
とにかくまぁ人が多い。
当たり前だけどね!
ランジュ「こんな中ではぐれちゃったら探すのも大変ね……」
侑「そうだねー、手でも繋いでおく?」
軽く冗談のつもりで言ったつもりだった。
ランジュ「そうね、それが一番安全ね」
そう言い、何の躊躇いもなく私の出を握ってきた。
侑「へ?」
ランジュ「?」
そっちが言い出したのに何を驚いているんだと。
顔にそう書いていた。
59
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/21(金) 00:25:02 ID:xUUnIg1g
ランジュ「まっ、いいわ。とにかく行くわよ侑! 今日という日は二度と来ないんだから!」
ランジュちゃんの手のひらの温度に気を取られそうになるけれど。
その言葉に、照れくささも飛ぶ。
侑「……そうだね! 思いっ切り楽しもう!」
★★★
テレビで観たあのバンド、逆に普段はテレビには出ないあのグループ、フェス系といえばこの人たち。
否応無しにも、会場のボルテージが上がっていく。
それにつられて私とランジュちゃんも声を出して飛び跳ねる。
最高に楽しい時間。
眼の前に集中して、他の事が脳の外側へ流れていくみたいだ。
それは時間の流れにも影響して、本当にあっ、という間に1日目が終わってしまった。
60
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/21(金) 00:29:51 ID:xUUnIg1g
★★★
ランジュ「最っ高の初日だったわ! やっぱり来るって決めて正解……!」
侑「これがまだ明日もあるってのもまた最高……!」
宿泊するホテルへと向かう最中、今日の感想を語り合う。
周りにもサマソニ参加者が帰宅しているのか、同じように感想を熱く話している人たちがちらほらと。
「かわいー……」
「フェスデートかな……」
ランジュ「……」
侑「ランジュちゃん?」
ランジュ「あ、ううん……その、ね? 侑……嫌って訳じゃないんだけど、そろそろ……」
侑「え? あ……」
小さく聞こえた声で気付いた。
……私達、ずっと手繋いだままここまで歩いて来ていた。
61
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/21(金) 00:37:25 ID:xUUnIg1g
★★★
ランジュ「……」
侑の事は、いいお友達だと思っている。
そしてこれからの私とのタッグパートナーでもある……だから、意識するだなんて事はしないと思っていた。
だから手だって繋いだって平気だったけど……。
ランジュ(……周りからは、そう見えるのね)
自分でも単純だと思う。
それだけでちょっとドキドキしてしまうんだから。
ランジュ(ま、まぁ、これから侑とは長い付き合いなんだから! これくらいの事で動揺してたらやっていけない!)
だから大丈夫、平常心平常心。
ランジュ「あっ、ほら侑。今夜泊まるトコ、ここよ」
★★★
ランジュ「……へ?」
侑「……へ?」
「予約上では一部屋に2名となっておりまして……」
侑「……今から変更とかって」
「申し訳ございませんが既に他のお部屋も予約が埋まっていて……」
ランジュ「……」
侑「……」
62
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/21(金) 00:40:58 ID:xUUnIg1g
★★★
まぁ、これに関してちゃんと確認しなかった私達のミスだし。
仕方ないね、と部屋に入るが。
侑「えっ、ベッドも1つじゃん」
ランジュ「わっ……」
枕は2つあるけど……。
侑「……」
ランジュ「……」
侑「……とりあえず、汗かいちゃってるし……シャワー浴びてきたら?」
ランジュ「しゃわッ!?」
侑「い、いや変な意味とかじゃなくてさ!!」
63
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/21(金) 00:42:01 ID:xUUnIg1g
今回はここまで。
64
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/21(金) 04:20:09 ID:eG0OlzpY
ランジュちゃん可愛い
65
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/21(金) 12:19:50 ID:HFUNi78I
野暮なツッコミだろうけど、
>>56
でランジュが理由なく安いホテルを選ぶのはちょっと違和感あるかな
66
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/21(金) 23:58:12 ID:xUUnIg1g
で、でも今のは私も言葉のチョイスが悪かったかもしれない。
ランジュ「……うん」
しおらしくなってしまうランジュちゃん。
ごそごそと着替えなどをまとめてシャワールームに向かった。
★★★
ランジュ「……」
汗が染みてしまった服を脱いでいく。
下着も同様に汗で湿っていた。
ランジュ「……」
すぐ後ろ、扉の向こうに侑がいる。
そんな近さで今、何一つ身に纏わない姿でいる。
覗いたりはしないって分かっているし、そこは新来しているけど。
どうにも心が落ち着かない。
ランジュ「……」
シャワーにうたれながら、手のひらの感触を思い出す。
ランジュ「そういえば……男の子と手を握るなんて、初めて」
67
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/22(土) 00:27:59 ID:g6R3a4no
男の子。
ランジュ「あ……そっか……」
当たり前の事に今更気付く。
そうよね、当たり前なんだけど。
男の子とお泊まりしてるのよね……。
ランジュ「平常心平常心……」
さすがにこんな状況で、いつも通りではいられなかった。
68
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/22(土) 00:49:29 ID:g6R3a4no
最後に冷たいシャワーで身を引き締めて、よしっと小さく呟きシャワールームを後にした。
★★★
ランジュ「おまたせ」
侑「あ、ぁあ、うん……」
まだ濡れた髪。
ホテルのものではなく自前の寝間着。
でもそれがまた可愛い。
ランジュ「……次、侑の番よ」
侑「う、うん。そうするね」
着替えを手に持ち、ランジュちゃんと交代でシャワールームに。
そして扉を閉めてから。
ランジュ『あっ、待って侑っ、一回外に……!』
どうしてそう叫んだかはすぐにわかった。
侑「ぅ、うん、すぐでる……」
畳むまでは良かったんだろう。
でもそれを持っていくのを忘れてしまったと思われる今日着ていた服と、下着がそこにあった。
★★★
ランジュ「……みた?」
侑「……みてない」
侑(赤か……)
ランジュ「……なら良い」
69
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/22(土) 00:50:18 ID:g6R3a4no
今回はここまで。
確かにランジュなら一番いいとこの一番いい部屋!とかになりそうですね。
70
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/22(土) 06:44:40 ID:6TS/jRKA
意識し始めたランジュちゃんええぞ……
71
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/23(日) 00:25:18 ID:dSmvxZkg
背を向けられるけれど、耳まで赤くなっている事が分かる。
心の中でごめんと謝りながら、シャワーを浴びた。
なぜか冷水だった。
★★★
しかし問題なのはここからだ。
シャワーは別々で何も問題なかったけれど。
侑「……僕はソファで寝るよ」
あまりにもテンプレの様なセリフでソファに腰掛ける。
ランジュ「……ううん」
少し考えたあと。
普段よりもかなりボリュームの小さな声で。
ランジュ「私……一緒のベッドでも、構わない……」
72
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/23(日) 00:42:59 ID:dSmvxZkg
侑「えっ、いやでも……」
ランジュ「……も」
侑「え?」
ランジュ「……何も、しないでしょ?」
何も、……って。
その言葉の意味するところは。
『なにか』が起きる事を。
想定はするけれど、それが起きない信頼してくれているんだ。
……もちろん何もする気はない。
手を出すなんてあるわけ無い。
でも、今。
問題なのは。
この場に『そういう空気』が漂ってしまったことだ。
73
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/23(日) 01:05:09 ID:dSmvxZkg
侑「……大丈夫、何も、無いよ。起きない」
ランジュ「じゃあ……」
すっ、とベッドを半分空けてくれる。
一つの薄い掛け布団を、二人で分ける。
ランジュ「おやすみ……」
侑「……」
いや、眠れそうにないよ……。
すぐ隣でランジュちゃんがいる。それが鼓動を早めて仕方ない。
……30分くらい経っただろうか。
変わらず私は眠れていない。
誤魔化すように寝返りを打つ。
侑「あ……」
ランジュ「!」
こちらに顔を向けていたランジュちゃんと目が合う。
74
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/23(日) 01:24:53 ID:dSmvxZkg
ランジュ「ね、眠れない?」
侑「う、うん……」
ランジュ「私も……」
……私達の部屋なんだから、小声で話す必要なんかないのに。
ランジュ「……明日もあるんだから、寝ないと」
侑「……眠たくなる、まで今日の感想でも話そうか」
75
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/24(月) 01:50:27 ID:G3vYohzM
ええぞ
76
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/24(月) 02:14:45 ID:Qsw477Rk
ベッドの上で、お互いが向き合い。
視線と視線が一直線。
とにかく今は、喋る事を止めない。
間が空いて、無言になったら何故かお互いを見つめるフェーズに入ってしまう。
それが一番この場に、よくわからない空気を運んできてしまう。
無駄にドギマギして、余計に眠れなくなる。
ランジュ「……私、今回で思ったことがあるの」
77
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/24(月) 02:28:47 ID:Qsw477Rk
侑「……なに?」
ランジュ「私達のファンが集まって、満席の日本武道館も夢だけど……今日みたいなフェスにも呼ばれるくらい大きくなりたい」
ランジュ「私達にはそれが出来ると思ってる。……今はまだ、井の中の蛙だとも言われるだろうけれど」
ランジュ「きっと、絶対に……」
侑「……ランジュちゃんは、どうしてその夢を叶えたいの?」
ランジュ「そんなの決まってるじゃない……好きだから」
歌うことが、と。
……そして私の手にランジュ自身の手のひらが重ねられる。
ランジュ「……だから、一緒に頑張りましょ、侑」
侑「……うん」
手のひらに広がる温もり。
……それを感じていると、気付けば目の前から小さな寝息。
侑「……手、握ったまま寝ちゃった」
まぁ、いいか……。
私も……ようやく眠たくなってきた……。
侑「おやすみ、ランジュちゃん」
★★★
78
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/24(月) 16:43:52 ID:Qsw477Rk
★★★
よく眠れたおかげか、2日目も元気いっぱいに参戦することが出来た。
でもはしゃぎすぎて疲れ過ぎた。
またホテルに戻ってくる頃には二人してクタクタになっていた。
ランジュ「出し切ったわね……」
侑「流石にはしゃぎすぎたねー」
でもすごく満足度のある疲労だ。
侑「楽しかったね、本当に」
ランジュ「また来年も一緒に行きましょ!」
そんな約束をして、私達のサマソニが終わった。
★★★
ランジュ「っと、それと忘れてないかしら? 帰ってきたら、新しく出した曲がどれだけ伸びてるか確認するって」
侑「もちろん覚えてるよ!」
79
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/24(月) 16:53:35 ID:Qsw477Rk
ランジュ「そうだ、せっかくだし私の家に来ない? 新曲の話し合いもしたいし」
侑「それじゃあお呼ばれしようかな」
ランジュ「それじゃ、明日家で待ってるわね。LINEで住所送っておくから」
侑「うん、わかった」
……あれ、でもそういえば。
ランジュちゃんって一人暮らししてたような……。
80
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/24(月) 18:05:42 ID:Qsw477Rk
また明日に
81
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/25(火) 16:15:01 ID:80f2f0Qk
そこにお呼ばれされたって事は……二人きりなんだけども。
侑(い、いやまぁ、純粋に誘ってくれてるんだ。そういうのは意識しないでいよう)
あのサマソニのお泊りを乗り越えたんだ、どうってこと無いさ。
★★★
★★★
ランジュ「ふぅ……」
気付けばお部屋のお掃除が捗っていた。
ランジュ「思わず普段なかなかしない所もやっちゃって時間掛かっちゃったわね……」
82
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/25(火) 16:52:30 ID:80f2f0Qk
お気に入りの紅茶も用意して……。
ランジュ「……準備しすぎかしら」
でも大切なお客様を招くんだから、これくらい普通よね。
カップを用意して待っていると、インターホンが鳴り、待っていた人がやって来た事を伝える。
ランジュ「はーい、いらっしゃい! 待ってたわ、侑!」
侑「お邪魔します」
83
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/25(火) 17:28:16 ID:80f2f0Qk
★★★
ランジュ「今紅茶を淹れていた所だから、ちょっと待ってて」
2人分の紅茶を用意して侑の元へ。
侑「ありがとう、……さてさて」
ランジュ「どうなってるかしら……」
期待と不安、どちらもある。
前回がたまたま伸びただけだったじゃないと思いたくて。
いざ動画の再生数を確認すると──
ランジュ「……あ、っえ?」
侑「いやっ、あってるあってる!十万じゃない!桁もう一個……」
私達の不安なんて、する必要なんて無かった。
前回よりも更に勢いがすごく、急上昇もカテゴリでも1位を取っていた。
ランジュ「やっ、やったわ〜! やっぱり私達ってすごいのね!」
侑「わっ……」
喜びが爆発したランジュちゃん。
その勢いをそのままに私に思い切りハグをしてきた。
侑「ら、ランジュちゃん……」
ランジュ「ふふ、ふふふ……!」
全然気付いてない。
84
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/25(火) 17:29:31 ID:80f2f0Qk
また次に。
85
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/25(火) 19:05:38 ID:IrgnbaY2
やはりこういう丁寧のが好きだな
86
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/26(水) 17:30:53 ID:20hNBNsc
むぎゅっとランジュちゃんのたわわなモノが押し付けられている。
だけどそれを指摘するのもなんだか……。
言いにくいというか……。
侑「ま、まぁまぁ落ち着いて……」
だから平静を装ってハグを剥がす。
……ちょっともったいない気もするけれど。
ランジュ「本当にあの時侑の事見つけられて良かったわ。……あ、でも」
ランジュ「……」
侑「ランジュちゃん?」
ランジュ「……ううん、その」
ランジュ「侑が……音楽作ってたから会えて良かったってわけじゃないのよ?」
87
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/26(水) 17:40:58 ID:20hNBNsc
ランジュ「出会い方はどうにしろ、きっと侑とは仲良くなれてたと思う」
侑「……ありがとう。僕もそう思うよ、本当に」
ランジュ「……うん、これからもよろしくお願い……」
ランジュ「だから、その……」
なにかもじもじと指を遊ばせている。
迷っているような、思い切りがつかないというような。
ランジュ(うぅん、こういうのは勢いよ! ミアもそう言ってたんだし……!)
ランジュ「んっ……!」
侑「!?」
顔が近づいたと思えば、頬にチュッと唇が触れた。
侑「ら、ランジュちゃん!?」
88
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/26(水) 17:49:26 ID:20hNBNsc
ランジュ「こ、これはお友達同士なら普通なの、親しい仲になりたいならこうだって……」
侑「だ、誰に教わったの……?」
ランジュ「アメリカ育ちの友達……」
侑(あっ絶対ミアちゃんだこれ……)
ランジュ「だから、侑もお返しに……」
瞳を閉じて頬を差し出してくる。
その頬が赤く染まっていて、明らかに恥ずかしがっていた。
侑「い、いやそれは……」
多分面白がって冗談を吹き込まれている……とつたえようとしたけれど。
ランジュ「侑は……嫌?」
侑「い、嫌じゃないけど……」
ランジュ「じゃあ、して……?」
……そ、そんな顔されたら。
嫌だなんて言えない……。
侑「じ、じゃあ……」
何故かお互い正座。
激しく緊張しながらも……私もランジュちゃんの頬にキスをした。
ランジュ「……これでもっと仲良くなれるわね」
侑「……そうだね」
89
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/26(水) 17:49:58 ID:20hNBNsc
また明日に。
90
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/26(水) 20:37:43 ID:W9ZEjTvs
ええぞ〜!
91
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/26(水) 20:43:46 ID:qr4q8xTg
じゃあ、他の子にもするのかと言うね
歩夢が近くでベッタリし始めたらどうするのやら
92
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/27(木) 09:32:11 ID:lZlSzuLM
★★★
照れ照れと。
相手の目が見られない。
ランジュ(……やっぱりミアの言う通りだったわ)
だって、こんなに胸がドキドキしてるんだもの。
嫌だったらこんな気持ちにならない。
嬉しいから……。
ランジュ「……さっ! 喜んでるのもこれくらいにして、次の曲作りに取り掛かりましょ!」
★★★
とは言ったものの。
ランジュ「きゃあっ! このワンちゃん可愛い〜♡」
二人でYou Tubeで可愛い犬やらYouTuberやらの動画を見漁っていた。
93
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/27(木) 09:39:30 ID:lZlSzuLM
普段は1人だから集中できるけど。
誰かといたら、まぁ、ねぇ?
遊んじゃうよ。
侑「……こうやってYou Tube観てると、自分達の動画がランキング上位にあると不思議な感じだね」
ランジュ「これを当たり前ってなるくらいになっていきたいわね」
ランジュ「……そう考えたらこうしてる場合じゃないわね! そろそろ作業に……」
新たに気合を入れよう……とした時。
くぅ〜……と小さくお腹の音。
ランジュ「あぅ……」
侑「あはは、もう時間も時間だしね。なにか食べに行こうよ」
94
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/27(木) 17:43:12 ID:lZlSzuLM
それから2人でお昼にして、少しぶらついた後またランジュちゃんの家に戻り、陽が落ちるまで作業を続けた。
侑「そろそろ今日のところは帰ろうかな」
ランジュ「そうね……」
ちらりと時計を見る。
たしかにもうそんな時間ね、とランジュちゃんも続けた。
玄関まで見送ってくれる。
侑「じゃ、ランジュちゃん。またね」
ランジュ「うん……。ねぇ、侑」
侑「ん? どしたの?」
玄関での段差があるからだろう。
ランジュちゃんは私の肩に手を置いてバランスを取って。
また頬に触れるだけのキスをした。
ランジュ「……お、お別れの挨拶でもするって言うから……」
侑「そ、そっか……」
再びの沈黙。
それを破るのもランジュちゃんだ。
ランジュ「……しないの?」
侑「えっ、ぁ、する……」
私も少し背伸びして、ランジュちゃんの頬にキス。
ランジュ「えへ……また明日も来る?」
侑「……うん、そうする。また来るよ」
95
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/27(木) 17:43:56 ID:lZlSzuLM
また明日に。
それでまだ付き合ってないのか、をたくさんやりたいですね。
96
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/28(金) 09:32:39 ID:r62McHGM
★★★
ミア『……それで本当にキスしたのか』
ランジュ「ほっぺよ! それに勧めたのはミアじゃない」
ミア『ま、それもそうだね。でも驚いたよ、ランジュがそんなにゾッコンになるとは』
ランジュ「……別にそんなのじゃないわよ」
ミア(頬にキスする関係が普通なわけないけど……)
97
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/28(金) 09:42:28 ID:r62McHGM
ランジュ「とにかく! 私は日本で侑と一緒に天下を取るわ」
ミア『その時を楽しみにしてるよ。いつか日本に行ったときは会わせてよ』
ランジュ「えぇ、もちろんよ!」
★★★
一方その頃。
私は未だに頬にあの感覚が残っている気がしていた。
一瞬だけど、確かな柔らかな唇。
侑「……」
傍から見ればなんともまぁ過剰なスキンシップ。
日本だよここ。
友達同士で頬にキスとかしないよ!
侑「いや、嫌じゃないんだけどさ……」
なんなら嬉しい。
98
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/28(金) 09:51:31 ID:r62McHGM
でもこうなってくると……。
また次会ったときもするのかなって、期待してしまう。
また明日って言ったし……また明日もするのかな……。
侑「い、いやいけないいけない。これじゃ目的がワケ分からなくなっちゃう」
あくまで友達であり、パートナーなんだから。
明日は平常心を保って対面しようか……。
99
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/28(金) 09:54:49 ID:r62McHGM
あまり関係ないですが、一番最初の璃奈√、キャラがあまり掴めて無くて自分で書いたのに違和感がすごいです。
また夕方頃に。
100
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/29(土) 17:31:40 ID:wglywetU
明日再開です。
101
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/30(日) 21:34:33 ID:aOcGt5IU
のんびり待ってます
102
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/04(金) 00:09:59 ID:Gh14Z/oo
1人悶々としているとランジュちゃんからLINEが届く。
ランジュ『明日も、来てくれる?』
侑「……」
断る理由も無く。
断りたい理由も無く。
私もすぐにそれに返信をした。
侑『もちろん、ランジュちゃんが良ければ』
103
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/04(金) 00:10:54 ID:Gh14Z/oo
ランジュでやりたいことはたくさんあるので早めに更新はしたいですね
104
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/04(金) 20:18:29 ID:XE5XDeRQ
待ってますやで
105
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/07(月) 04:56:30 ID:DRuqhFXg
夏休みってのは良いもので、毎日やる事やっていれば出掛けたって何も問題ない。
友達の家へ行く事も、ごく普通の事である。
ランジュ「いらっしゃい! 待ってたわ!」
侑「お邪魔します」
ランジュちゃん宅、2日目。
ランジュ「……むっ!」
侑「わっ……!」
正直そわそわしていた。
また今日もそうなんじゃないかって。
そしてそれは思惑通りになった。
……だから私もランジュちゃんの頬にお返しをした。
106
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/07(月) 17:29:00 ID:DRuqhFXg
侑「……今日はどうしようか」
ランジュ「ん? そうね、特に考えてなかったケド……」
理由もなく集まるのも、それはそれで友達友達同士らしい。
ランジュ「そうだ、最近だけど面白い映画が配信されてたのよ。お家映画と行きましょ!」
★★★
侑「おお……」
お家映画というが、ここまでくるととはや小さなシアターだ。
侑「流石って感じ……」
107
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/10(木) 04:53:50 ID:QXeluh0s
ランジュ「侑は映画を見る時は、いつも何を飲んでるの?」
侑「うーん、やっぱりコーラかな」
ランジュ「それなら問題ないわ、用意してた物の中にあるから」
侑「ありがとう」
ランジュ(他にもサイダーやらジンジャーエールとか、スプライトに爽健美茶とか用意してたけど、問題なかったわね)
ランジュ(私はコカ・コーラゼロにしておこ。……相手に合わせるのも大切よね)
108
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/10(木) 05:16:32 ID:QXeluh0s
★★★
映画を観る際、大切なのは何を観るか、よりも。
誰と観るか……でもそんなの、散々議論されてきた事よね。
ランジュ(仲良しの友達となら、何観たって楽しい、が私の考えね)
侑「フライドチキンなんか、そう珍しいものでもないのに、あんなに美味しそうに見えちゃうのなんでだろ」
ランジュ「そこはやっぱり俳優の演技力ってことじゃないかしら」
それと、こんな風に好きに話せる事も良いところね。
109
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/10(木) 05:22:49 ID:QXeluh0s
ランジュ(まさにお家映画デー……)
侑「あれ、ランジュちゃん。暑い? ちょっと顔赤いけど……」
ランジュ「えっ、あ、いや大丈夫よ! でもそうね、ちょっと温度下げようかしら……」
デート……ねぇ。
別に、何も意識する必要は無いと思っているけれど、
侑に指摘されて、私がそれを意識してしまっていると気付いた。
110
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/14(月) 00:46:57 ID:F0m7YxaY
明日再開です
111
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/14(月) 11:50:16 ID:HSgP4T3Q
待ってるよ
112
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/15(火) 01:10:24 ID:4ZQ4yiyc
ランジュ(……ま、それはそれとして続きを、ね)
引き続き映画を楽しむ。
流れる時間を気にせず、眼の前の映像に没頭する。
今は、2人だけの時間だから。
そして一本観終わって、次は何にしようかと探していたところ。
侑「これとかどう? 去年結構流行ってたみたいだよ」
113
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/16(水) 02:06:34 ID:sbXwQ.LI
ランジュ「そうね、次はそれにしましょう!」
私がオススメしたいものは観たし、次は侑が観たいものを。
と、思って観始めたのだけど。
侑「……」
ランジュ「……」
洋画だから、そういうシーンがあるのは分かるけれど。
侑(き、気まずい……)
ランジュ(気にしたら侑に悪いから気にしてない振りしないと……)
114
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/21(月) 23:59:44 ID:hxWcOF4A
侑(それにしても長いな……)
本筋にあまり関係がないのに、妙にねっとりしっとりとしていて。
無言が続く。
どうしたらいいものかと、話の内容なんて入ってこない。
侑(洋画の中でも、こういうシーンがあるかどうかは事前に知らせてほしいよ!)
115
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/22(火) 00:20:45 ID:rT94Hu2c
それでもそんな時間は過ぎていく。
気まずいシーンも、面白いシーンも。
終わってみれば良い映画だった。
ただまぁ、あの濡れ場が……。
侑「……いや、面白かったね。これも中々」
ランジュ「……そうね……でも」
ランジュ「……えっちな場面が多かったわ」
侑「いっ、いやそれはまぁ……」
116
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/22(火) 00:33:06 ID:rT94Hu2c
ランジュ「お友達とそういうの観てると、なんだかむずむずする……」
侑「ま、まぁわかるけど……」
ランジュ「……」
侑「……」
ランジュ「……みんなあんな事してるのかしら」
侑「……それは、その。僕もわかんないです……」
ランジュ「作中の子も私達と同じ高校生だったし……」
侑「そこは……か、海外だし……??」
117
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/22(火) 00:40:20 ID:rT94Hu2c
侑「アメリカとか、そのあたりは開放的とかなんとか……」
ランジュ「……海外……アメリカ……」
ランジュ「……って、なんだか変な空気になっちゃったわね! 気分転換にちょっと曲、作りましょ!」
★★★
ミア『……で? 変な空気になったって?』
ランジュ「うん」
ミア『ていうか何? そんな事訊いてくるってさ、ランジュは興味あるってこと?』
ランジュ「ない……って言うとそりゃあ嘘だし、どんな感じなのか興味はあるけど……」
ミア『ふっ、そういうのむっつりスケベって言うんだよ』
118
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/22(火) 00:42:18 ID:rT94Hu2c
ランジュ「なによぅ。そういうミアはどうなのよ」
ミア『14歳にそんな事訊くなよ……でもま、付き合う前に体の相性を確認してから、っていうのは悪いことじゃないと思うけどね』
ランジュ「……ミアはあるの? 経験」
ミア『あるわけないだろ』
119
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/22(火) 00:51:20 ID:rT94Hu2c
ミア『……ボクのことより、ランジュはどうしたいのさ、なんかこの前から妙にうじうじしてるけど』
ランジュ「うじうじだなんて……」
ミア『遠回しにどうしたらいいかばっかり訊いてきて? いやいや……』
ランジュ「……」
ミア『友達友達って言ってるけど、好きなんだろ? その侑って男子』
ランジュ「……わかんない」
ミア『わかんないって……好きかどうか、はっきりしないと』
ランジュ「……だめ」
ミア『だめ? 何が?』
ランジュ「好きって決めたらたぶん……今までみたいな感じで接する自信がない」
ランジュ「……音楽、歌う事、そっちのけで侑と遊んじゃう気がする……」
ミア『……それはその時に決めたらいい事なんじゃないの? そっちのけならそれはそれで別に、それまでの本気だっただけだ。それを試してみたらいいよ』
ランジュ「……認めろってこと?」
ミア『最初からそう言ってるんだけどね』
120
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/22(火) 00:55:00 ID:rT94Hu2c
ランジュ「……そうね」
ミア『お、ようやく認めたか』
ランジュ「私、次に会った時侑に告白するわ!」
ミア『えっ』
ランジュ「そしてあわよくば押し倒してみせる!」
ミア『待って誰もそこまでしろとは──』
★★★
ミア「あっ、切った! ……なんでそんなにドストレートなんだ、普通に気持ち自覚してからはまた少しずつでいいだろうに」
121
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/22(火) 00:55:25 ID:rT94Hu2c
また明日に。
122
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/22(火) 02:35:37 ID:j5faeQ0c
待ってた
123
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/22(火) 23:50:39 ID:rT94Hu2c
★★★
ランジュ「よしっ、やってやるわ鐘嵐珠! 私は私の欲しいものを必ず手に入れる!」
ランジュ「好きな男の子だって例外じゃないんだから!」
……でも。
こんなに自身に溢れているのに。
どうして私は。
ランジュ(……もし断られちゃったら……)
今の楽しい関係も無くなるのかな、なんて。
考えてしまう。
124
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/23(水) 00:09:47 ID:RboNztXk
有り体に言うと怖気づいてしまう。
さっき決意したばかりなのに。
ランジュ「……」
本当は明日も遊びに誘おうと思っていた。
だけど……。
ランジュ「でも……それでも会いたいな」
怖いと思ったけど。
それよりも侑に会いたい。
ランジュ「何よ、私。分からないとか言ってたくせに」
すっごく好きじゃない。
侑の事。
125
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/23(水) 00:23:39 ID:RboNztXk
★★★
そしてまた次の日。
今度は外に出て、夏の陽を浴びながら街を歩く。
とは言っても、まだ1人。
今日は待ち合わせをしてから、侑とのお出かけ。
ランジュ(……ちょっと気合い入れすぎたかしら)
もうちょっとラフでも良かったかもしれない。
気温とは別の暑さに、うろたえていると。
侑「あっ、ランジュちゃん早いね。待たせちゃった?」
ランジュ「そんな事ないわ、なんなら侑だって早いじゃない」
ナンパに出会すこともなく、無事に待ち合わせる事が出来た。
ランジュ(それにしても……)
これって普通にデートよね……。
ランジュ(そう思ってるのは私だけなのかしら)
126
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/23(水) 00:29:31 ID:RboNztXk
★★★
侑(うわぁ〜〜〜めっちゃ可愛い……)
ちょっと困っちゃうくらい可愛いな今日のランジュちゃん
いや普段から可愛いんだけど、おしゃれするとさらにこんな……。
侑(それにもしかして今日のこれはデートなのでは?)
家まで上がり込んで何を今更と言われそうだけれど。
侑(意識したら目合わせにくいや……)
127
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/23(水) 00:43:43 ID:RboNztXk
ランジュ(今まで普通に遊べてたのに……)
侑(今日はなんだか……)
ドギマギしてしまう……!
★★★
それでも緊張がゆるめば、次第に笑い声も増えていって。
時間の流れが早すぎて。
まだ、こんなに空が明るいのに。
ランジュ「……ここまでありがとう。送ってくれて」
侑「まだまだ明るいけど、やっぱりね」
ランジュちゃんを家まで送り届ける。
今日一日が楽しかったお礼をして。
侑「今日も楽しかったよ、ありがとう」
ランジュ「……うん、私も……」
ランジュ「……あの、侑」
128
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/23(水) 00:52:35 ID:RboNztXk
侑「あ……何?」
ランジュ「その……」
★★★
ランジュ「その……」
言う、言うのよ。
そう決めたじゃない。
ちょっと、少しぽろりと。
好きって伝えるだけでいいのに。
ランジュ「……ううん、なんでもない。またね」
侑「……うん、ばいばい」
侑が背を向けて帰っていく。
ランジュ「……我真的最喜欢你」
侑「え?」
ランジュ「……じゃあねっ」
★★★
何かランジュちゃんが呟いていた気がしたんだけど……。
でも日本語じゃなかったな……なんて言ってたんだろ。
侑「……ま、いっか」
129
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/23(水) 00:53:48 ID:RboNztXk
また明日に。
130
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/24(木) 23:16:44 ID:YKBRwQOs
★★★
ミア『……それで告白した、と?』
ランジュ「どうしようどうしよう、我慢できずに言っちゃった……!」
ミア『でも中国語の方だろ。絶対伝わってないよ』
ランジュ「それはそうかもしれないけど……でも私にとっては一世一代の大勝負だったんだから!」
ミア『何とも戦えてないからそれ』
電話越しでも分かる、ミアの呆れた顔。
それでも私は今でもまだ顔が熱くて熱くて。
131
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/24(木) 23:22:07 ID:YKBRwQOs
それに、伝わっていないとしても。
なんだか私の中で吹っ切れたものがある気がする。
ランジュ「こうなったら、私から……じゃなくて」
侑から堪えきれなくて、告白させてみせる。
それで両想いになれたら。
それが一番のハッピーエンドじゃない?
もう私の方からは、好きってオーラを隠さない。
ランジュ「明日からのランジュは、一味違うわよ、侑」
132
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/24(木) 23:22:32 ID:YKBRwQOs
★★★
少し冷静になって、考えてみた。
侑「……友達同士で仲良くなりたいからって、頬にキスはしないよ」
相当におかしな状況なんだ。
一人になって、よくよく考えてみると。
侑「……」
だめだ、なんか悶々とする。
侑「……」
最近。
駄目だって分かってはいるんだけど。
侑「……ぐっ」
ランジュちゃんを『オカズ』にシてること。
その後の賢者タイムがまあ酷い。
まるでとんでもない罪を犯した気持ちになる。
なによりランジュちゃんに申し訳ないし罪悪感。
133
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/24(木) 23:37:50 ID:YKBRwQOs
侑「……もうずっとランジュちゃんの事ばっかり考えてるな」
いつも、いつでも。
侑「……たぶん、好きなんだろうけどさ」
でもそれを自覚して、抱えてしまったら。
純粋な気持ちでランジュちゃんへの曲を作れなくなるかもしれない。
そんな不安がよぎって、それを有耶無耶にしようとする。
侑「でもそれのおかげで、こうやって出会えたわけだし……」
運命地味たものを感じてしまう。
134
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/24(木) 23:38:16 ID:YKBRwQOs
……ランジュちゃんも、少なからず私の事が嫌いって事はないはずだ。
好きのほうが流石に大きいだろうけど、でもLOVEには届いてないんだ。
侑「……ランジュちゃんの目的、やりたいこと、信頼して任せてくれてるんだ」
だから、私から……そういう気持ちを伝えるのは、止めておこう。
侑「それが私にできること……だよね」
ビビってるわけじゃないさ……これが最善だよ。
135
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/25(金) 00:34:54 ID:PgJXeCKQ
侑「……良し! そうと決まれば早速次の曲作ろうかな!」
から元気かもしれない。
それでも嘘じゃない、ランジュちゃんの為という点に偽りはない。
★★★
それなのに。
この時の私はまだ考えが甘かった。
この日を境に、ランジュちゃんからのスキンシップが増えていった。
挨拶の頬のキスも……最初恥ずかしがっていたのに、なんだかノリノリだし……。
136
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/25(金) 00:41:07 ID:PgJXeCKQ
また明日に。
137
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/25(金) 23:25:07 ID:AN7bw7gs
いいぞお
138
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/27(日) 01:32:24 ID:yR4.9tII
明日再開。
グイグイ押せ押せのランジュに。
139
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/27(日) 09:33:15 ID:0VOAZc5U
ええですわぞ〜
140
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/29(火) 17:46:58 ID:.2vBhy7o
ランジュ「侑! 今度はここに行きましょ!」
私の腕を抱いて、密着して次に出掛けたい場所をスマホ画面に映して見せてくる。
……ほいほいと家に上がる私も私もだけど。
人目がないからってこんなに大胆にくっついてくるランジュちゃんも……。
侑「……暑くない?」
ちょっと遠回しに伝えてみようとするけれど。
ランジュ「そう? ちょっと温度下げる?」
そのまんまの意味で伝わってしまう。
141
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/29(火) 17:58:12 ID:.2vBhy7o
そして私がずっと考えないようにはしている事。
腕に抱きつかれて、そこに当たっているものが……。
ずっと左の三頭筋あたりがムズムズする。
平静を保つ事に一生懸命になる。
侑(落ち着け落ち着け……)
142
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/30(水) 02:57:15 ID:uAfpRJR2
ムフフ
143
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/30(水) 09:24:16 ID:GrBN8XGE
★★★
ランジュ(むぅ、もっとわかりやすく狼狽えてみてほしいのに、結構平気そうね)
こっちとしては誘惑してるんだから。
でもこれ以上となるとどうしたら……。
ランジュ(そうだわ、膝に手を置かれるのも良いって言うわよね)
144
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/31(木) 10:05:33 ID:qNKwN0VM
ランジュ(膝っていうか太もも? まぁいいわ、とりあえずそれとなく手を……)
本当に、何気なく。
軽く手を置いただけだった。
でもこれが原因で、あんな事になるなんて。
思いもしていなかった。
145
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/08/31(木) 16:34:47 ID:vZEXcSKA
キャアッ
ってなるかな
146
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/01(金) 08:40:28 ID:i0xzILFY
★★★
侑(い、いやいやいや……!)
直接的な感触。
太ももに手が乗って、少し擦られる。
たったそれだけなのに。
いや高校生の体には、たったそれだけで十分だった。
侑(やばいってこれ……)
めちゃめちゃに勃起しそうだ。
なんなら半勃ち。
目線を下に向けられたら終わりだ……!
147
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/01(金) 17:40:01 ID:i0xzILFY
侑(頭の中で違う事考えないと……!)
やらしい事から真反対の事……政治の話とか……。
ランジュ「ね、私達もっと人気出たら生配信とかやってみない?」
侑「生配信……」
ランジュ「顔出しとかはしないけど、そういうのも有りかもって思って」
だめだ、今はもう生配信とかの単語ですらやらしく感じる。
148
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/06(水) 00:12:36 ID:DK0OP8kk
脂汗が滲み出る。
こんなピンチに体はどうしても反応してしまう。
そしてふわりとランジュちゃんの香りが鼻をかすめれば……。
侑(あっ……)
★★★
ランジュ「ね、だから次は……」
ソレに気付いたのは必然と言えばひつせ
149
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/06(水) 00:17:44 ID:DK0OP8kk
脂汗が滲み出る。
こんなピンチに体はどうしても反応してしまう。
そしてふわりとランジュちゃんの香りが鼻をかすめれば……。
侑(あっ……)
★★★
ランジュ「ね、だから次は……」
ソレに気付いたのは必然と言えば必然。
元々そういうつもりであったわけだし。
でも、そうだったとしても。
ランジュ「わ、わ……」
侑「…………」
侑の短パンが盛り上がっていた。
テントを張ると言うけれど、たしかにそんな表現が正しかった。
150
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/07(木) 00:06:18 ID:DLhDsyYk
こうなったはいいけど……。
あまりにも気まず過ぎてどう反応したら良いのかも分からない。
侑もなにかに耐えるように目をぎゅっと閉じている。
このままじゃ……。
ランジュ「ゆ、侑! 大丈夫よ、私何も気にしてないわ……」
侑「う、ぅ、でも……」
ランジュ「私がいっぱい触ってたからよね……だから……」
151
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/07(木) 00:06:29 ID:DLhDsyYk
明日再開です
152
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/07(木) 20:42:20 ID:SoZDzFjI
そうなるように入念に仕向けてたのに、そこでランジュが戸惑うもんかね
153
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/07(木) 21:27:22 ID:UmeIbvks
えっど
154
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/08(金) 22:55:34 ID:688/2Mb6
ここまでは想定内。
でも、分かっていても。
イメージと現実がこんなにかけ離れていただなんて。
ランジュ(動画と全然違ッ、今目の前にあるだけで……)
考えてるコト、全部飛んでしまう。
155
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/11(月) 05:30:08 ID:mHV9WTfo
なんならまだ見てすらいないのに。
これから実物を見るのに、今でこの狼狽え方をしていたら……。
本当はもっと余裕を持ってしょうがないわね……って感じで持っていきたかったのに!
156
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/12(火) 09:27:27 ID:c7pDNzRA
ランジュ「だから……私が責任取ってあげる」
侑「せ、責任って……」
ランジュ「私と侑の仲じゃない……私はそれくらいなら出来る」
侑「うっ……」
目を合わせなくなる。
気まずいんだと思う。
でもはっきりと「だめだよ」とか止めないあたり。
侑も嫌ではないはず。
157
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/15(金) 09:01:11 ID:SwXZs0gw
ランジュ(私は嫌なわけない……でも侑は……)
★★★
侑(うっ、ううぅっ……!)
頭の中がぐるぐると何かが駆け回っている。
理性と、それじゃない何かが。
天使と悪魔が戦っている。
この状況に身を任せるか、しっかりと理性を持つか。
でもランジュちゃんが良いって言うなら……。
いやでも! 私達付き合ってるわけじゃないのにそんな……。
158
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/15(金) 09:11:28 ID:SwXZs0gw
侑(付き合ってるわけじゃないのに……)
そういうコトしてもいいのかな……。
侑(し、したい〜……!)
めちゃくちゃしたい。
したくないって言ったら嘘だもん。
侑(でも私はランジュちゃんの事好きだけど……ランジュちゃんは多分、本当に優しいからこう言ってくれてるんだろう……)
情緒がおかしくなりそうだ。
159
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/15(金) 09:17:29 ID:SwXZs0gw
……でも。
なんだかいろいろと、言い訳を重ねたけど。
侑「……ランジュちゃん……」
ランジュ「……ん?」
侑「……し、してほしい……」
結局勝ったのは悪魔だった。
★★★
と、そんな流れになったけれど。
2つだけルールを決めた。
一つはキスは無し。
もう一つは、本番……要はセックスは無しということ。
そこが軽くなると、私達の関係が何がなんだかわからなくなるから。
160
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/15(金) 23:55:01 ID:A4NcX3SY
うむ
うむ……!!!
161
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/16(土) 04:31:21 ID:nOgl3isY
ええぞ…
162
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/19(火) 00:30:11 ID:SGxNk2BU
明日再開予定。
まだ友達の仲の頃からこういう空気にさせるのが好きです。
163
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/19(火) 00:31:08 ID:SGxNk2BU
明日再開予定。
まだ友達の仲の頃からこういう空気にさせるのが好きです。
164
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/19(火) 03:08:39 ID:NUoHECno
楽しみ
165
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/22(金) 00:33:16 ID:lugXISCM
ソファに座り。
隣にはランジュちゃん。
肩が触れる距離。
今は体全身が敏感になっている。
だから、何を今更という話だけど。
ランジュちゃんからの香りが、今は刺激的すぎた。
ランジュ「……こんな風になるのね」
ツン、と指先でパンツ越しに反り上がったモノを突っつく。
ランジュ「……先っちょから何か滲み出してるけど……」
侑「こ、これは……」
そりゃそうだ……。
ガマンしてるんだからそれくらいはさ……。
166
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/22(金) 00:46:07 ID:lugXISCM
ランジュ「……見ていい?」
侑「うん……」
ランジュちゃんの指が私のパンツを下ろす。
当然、その下に眠っていた獣がむき出しになる。
ランジュ「わっ、……すご……」
自分でも信じられないくらいガッチガチになっている。
血管が浮き出て、こんなにまでなるのかと驚愕する。
それだけ興奮しているんだろう。
ランジュ「触るわね……」
ランジュちゃんの手に包まれる。
自分以外の、人肌の温もり。
それだけなのに、他人に触られるということが。
気持ちいいとわかってしまった。
167
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/22(金) 23:23:46 ID:lugXISCM
ランジュちゃんの手コキ……。
ランジュ「……これであってる?」
侑「うっ、うんっ、ぁ……」
自身のカウパーが潤滑油代わりに。
段々と粘り気のある音が静かな部屋に響き出す。
侑「うっ、ぁっぁ、……!」
しごかれている所を見ていられない。
視覚的な面でも刺激が強すぎて、すぐに出てしまいそうだから。
ランジュ「っ、ら、ランジュちゃんっ……」
たまらず、もう片方の手を握ってしまう。
ランジュ「……ぎゅってしたい?」
侑「抱きしめたい……!」
ランジュちゃんの体に抱きつく。
胸に顔を埋めて、悶える。
そこで呼吸が荒くなる。
そしてプラスで、ランジュちゃんの体臭が体の中に。
侑(うぁ〜……あたまくらくらしてきた……)
168
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/22(金) 23:57:00 ID:lugXISCM
ランジュちゃんは手を止めず、一定のリズムでしごいてくれる。
ランジュ「……きもちいい?」
侑「んっ〜っ、ぅん……」
ランジュ「……みたいね」
★★★
子供みたいに私の体に抱きついて。
鼻息荒く、震える体を抑えつけるように。
侑「〜……」
ランジュ「……?」
侑「で、でるっ、ぅ、っ……!」
ランジュ「えっ、出るって……きゃあっ!」
何が、と言う前に答えが出た。
私の手のひらの中で粘着質が高すぎる液体がビュルビュルと……。
生温かくて、なんか変なニオイがして……。
169
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/23(土) 00:02:06 ID:FlistUJc
ランジュ「すご……こんなに……」
侑「はっ、はぁっ、ぁ……」
長く長く息を吐き出している。
落ち着くために、呼吸を整えようとしているみたい。、
ランジュ「……気持ちよかった?」
侑「やばい……めちゃくちゃ気持ちよかった……」
こんな量を見ると確かにその通りみたい。
快感と射精量が比例するかはわからないけど……。
ランジュ「……みてこれ、手のひらを逆さにしても全然垂れて来ない」
ベットベトで、臭いが強く残りそうだ。
170
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/23(土) 00:07:20 ID:FlistUJc
ランジュ「……でもまだガチガチね」
侑「う……」
出したばかりでも、まだピクピクと震えている。
物欲しそうに。
ランジュ「……ね」
侑「え……?」
ランジュ「まだ……満足できてないなら、その」
面と向かっていうのが恥ずかしい。
だから耳元でこしょこしょと。
ランジュ「……口でしてみる?」
171
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/26(火) 09:11:59 ID:SlaIzGvk
侑「く、口で……」
びくっ、とまだまだ元気なそれが返事するかのように動く。
ランジュ「ちんちんが返事した……」
侑「ぐ……」
ランジュ「……」
一旦手のひらの精液を拭き取ってから侑の股の間に。
ちょうど顔面に来るように……。
172
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/26(火) 09:12:37 ID:SlaIzGvk
侑「く、口で……」
びくっ、とまだまだ元気なそれが返事するかのように動く。
ランジュ「ちんちんが返事した……」
侑「ぐ……」
ランジュ「……」
一旦手のひらの精液を拭き取ってから侑の股の間に。
ちょうど顔面に来るように……。
173
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/01(日) 04:54:35 ID:jsOLJJHo
まだかな?
174
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/02(月) 22:52:43 ID:Cm7EB8aI
遊戯王ZEXALとは何だったのか。
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/yugioh-zexal/index2.html
http://w.atwiki.jp/kizuna1999/
http://www.nicovideo.jp/watch/so36847474
http://yugioh-wiki.net/
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/ranimeh/1693819948/l50
175
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/04(水) 06:10:36 ID:vNscZDYw
まだ、中々にえぐめの臭いが残っている。
これを今から咥えるのかと思うと、躊躇しそうになるけれど。
それよりも、好奇心が勝った。
176
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/04(水) 06:10:49 ID:vNscZDYw
夜再開で。
177
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/05(木) 23:40:19 ID:w.4tQs9g
口内に含んだ瞬間、少し付着していた精液の苦みとか生温かさが広がる。
我慢出来ないほどじゃない。
初めてする事だから、上手く出来るかはわからないけど、歯を当てないように……。
★★★
ランジュ「んむっ、んふ……」
今は何も考えられない。
眼の前で、咥えられている事実から動けない。
178
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/06(金) 00:06:22 ID:7/KwZCoE
興奮で頭がクラクラする。
でもこの光景から目を離したくない。
ずっと眺めていたいし、舐めていてほしい。
その為にもすぐ出ないように耐えないといけない。
侑(うっ、ぁ〜……)
口内の温かさ。
手のひらとかじゃ無理なもの。
こんな事を知ってしまったら、今後……ランジュちゃんへの態度が変わってしまいそうだった。
179
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/08(日) 07:47:37 ID:JAUn0tz6
ここの所あまりにも多忙で更新に手が付きません。
出来るときにやろうと思います。
180
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/08(日) 17:30:15 ID:n8sU73E6
待ってます
181
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/08(日) 21:11:23 ID:F06rHPX2
仕事か?
182
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/08(日) 23:09:38 ID:0d2BFGiw
>>179
自分の事を優先して下さい。
183
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/10(火) 03:03:45 ID:Qt4XBK9c
気長に待ちますぜ
184
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/10(火) 18:27:00 ID:.l7qLRPE
明日か明後日に少し更新します。
185
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/13(金) 11:08:36 ID:mxSRUqHs
ランジュちゃんは初めての事だから慣れないのか、時折動きが止まる。
これであっているのか、私の顔を見ながら確認している。
正直上手いとか下手だとか分からない。
これが下手くそな部類だとしても、いや、だとしたら。
ランジュちゃんが上手くなったら、どうなっちゃうんだ、私。
186
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/16(月) 06:07:40 ID:Y3w0wK4g
……上手くなったら、って。
今回だけで終わりじゃなくて、またしてもらう事を考えている自分がいた。
ランジュ「んむ……侑、きもちいい……?」
侑「う、うんっ……」
ちゅぽ、なんて音が口から響いている。
それに興奮してまたちんちんが反応してしまい震える。
……もっとシて欲しい気持ちと、こんなの駄目だって気持ちが両方ある。
その両方の間で揺れ動くけれど……。
止めたほうが良いことも分かっているけれど。
187
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/16(月) 23:40:55 ID:Y3w0wK4g
止めたくない。
止めてほしくない。
最後までしてほしいし、何回だってしてほしい。
それが、紛れもない私の本音。
当たり前だよ。
ここでそんな風に思わない人なんかいない。
いてたまるかとさえ思うよ。
そんな考えがぐだぐだと頭の中で巡っている間も、ランジュちゃんは一生懸命に続けてくれている。
188
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/19(木) 23:50:22 ID:HwJQPm/c
私も我慢強いわけじゃない。
射精の堪え方なんてよく分からない。
いまは、ただ。
この快感に、身を任せて。
侑「ら、ランジュっ、ちゃっぁ、ぁっ……!」
ランジュ「でちゃう? んっ、いいわよ、そのまま……」
ランジュちゃんの動きが早くなる。
189
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/19(木) 23:51:19 ID:HwJQPm/c
明日再開です。
なるべくできる限りたくさん、やりたいですね
190
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/20(金) 03:08:57 ID:uQh8xWto
たくさんヤろう
191
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/20(金) 23:48:20 ID:x9II5sRQ
ゆっくりされてるだけでもすごかったのに、感度が上がってる今、早くされたらもう耐える事なんか出来なかった。
侑「ぅっぅぅッ……!」
出る、って言えなかった。
歯の奥が甘く痺れて口が動かなかった。
じ〜ん……と噛み締められない。
ランジュちゃんの口の中に精液が流されていく。
ランジュ「んむっ、んっ、ん、ぅ……」
★★★
口の中に、何かが入ってくるこの感覚。
初めてだったし、どう例えたら良いかもわからない。
ただ、不思議と嫌じゃない。
侑のだから、ということが1番だけれど。
ランジュ(結構嫌いじゃないかも……)
192
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/21(土) 00:53:10 ID:p2BpnXhM
でも、たぶん。
侑になら、なにされても……。
ランジュ(でもキスもエッチも禁止なんだから……)
友達なんだから。
ランジュ「んっ、んくっん、む……」
飲んであげたら喜んでくれるって聞いたから、すごく飲み下し難かったけどなんとか飲み込む。
ランジュ「ぷぁ……」
口の中に何もなくなって、ようやく落ち着く。
侑は少し放心状態になってて、ソファに力無く座り込んでいる。
出しすぎてへとへとになっているのか、なんなのか。
193
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/21(土) 01:06:24 ID:p2BpnXhM
二人の間に、なんともいえない空気が充満している。
ここからどうするか……と探り探り。
どうするかと言っても、これ以上する事なんて……。
侑「……ランジュ、ちゃん」
ようやく落ち着いた様子の侑は、私の顔を見て。
侑「……今度は、僕が……」
★★★
たまらない経験だった。
何よりそれを教えてくれたのが、ランジュちゃんなのも最高だ。
侑(フェラチオってあんなに気持ちいいんだ……)
キスもエッチもしないって約束だけど……個人的には何も問題はないし。
侑(ほぼ無条件で抜いてくれるなんて……)
そんな美味しい話があるのかと。
けれどもやっぱり気まずいと言うか、なんというか。
友達同士なのに、こんな……。
だからこそ、「おあいこ」の形として……?
侑「今度は、僕がシてあげたい……」
194
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/22(日) 17:39:32 ID:.b/iV9A6
なし崩し的に身体の関係までいっちゃいそうだけど、フ◯ラだけ、お触り禁止の関係で数ヶ月以上過ごさせてほしい
195
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/22(日) 22:50:13 ID:KJZDYvKE
>>193
ここ最後の僕がシてあげたいは無しにします。なんか違いました。
後ほど再開です。
196
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/22(日) 23:17:26 ID:Uh7pzdfo
ランジュにクンニだけし続ける展開も見てみたかったが、とりあえず楽しみにしとります
197
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/23(月) 03:35:21 ID:y0dGORi6
侑(いや……それは何か違うか……)
あくまでランジュちゃんは……私の性欲処理をしてくれただけなんだ。
私から手を出すのは、話が違うだろう。
侑「……飲まなくて良かったのに」
ランジュ「ううん、そうしたかったの、私ができる」
侑「……なら、うん」
198
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/23(月) 16:43:42 ID:y0dGORi6
なんとか気持ちを落ち着かせる。
侑「えっと、その……あ、ありがとう……」
この状況でお礼を言うのもおかしいと分かってはいる。
でもこんな時、他になんて言えばいいか分からなかったんだ。
ランジュ「ん……」
それから少し時間が過ぎて、帰る事にして。
侑「じゃあ……お邪魔しました」
気まずさはまだ残っている。
けどそれで終われないから……。
侑「今日はその、ごめんね! なんか変なことになっちゃって……」
199
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/23(月) 17:27:17 ID:k99gicOo
今回どのぐらいかの描写はないけど、イく時は根元までガッツリ咥えこんでくれると興奮する
ひたすら亀頭だけのさきっぽフ◯ラでじらすのもアリ
200
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/24(火) 09:25:03 ID:RBSGCEHY
ランジュ「ううん……大丈夫」
侑「……もうあんな事ないから、……ランジュちゃんが嫌じゃなかったら、また会いに来ていいかな、ってか友達でいてくれるかなって……」
ランジュ「そんなの当たり前じゃない……」
僅かな沈黙。
その後飛び出た言葉が、私の耳に入り込むまでは。
ランジュ「……別に、またしてあげてもいいケド」
侑「ゑ?」
201
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/24(火) 17:15:25 ID:RBSGCEHY
聞き間違えかなと思った。
だってそんなの……。
ランジュ「……お、男の子だし、溜まっちゃって良い物(曲)作れなくなったら困るから……」
侑「あ、あぁ……」
何が「あぁ」なんだろう。
分かった気でいるけど、全然わかっていない。
202
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/24(火) 17:49:34 ID:RBSGCEHY
侑「……」
ランジュ「……」
もう次に出る言葉が思いつかなかった。
侑「……じゃあ、またね」
ランジュ「うん。……バイバイ」
★★★
侑が帰って、一人の部屋。
まだ口の中に、少し臭いが残っている。
だから今は、普通にしてるだけで──呼吸をしているだけで、あの光景がフラッシュバックする。
すごい事しちゃった、とんでもない事しちゃったと。
203
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/24(火) 18:00:55 ID:RBSGCEHY
それを思い出しながら。
ランジュ「……く……ふ、ぅ……っ」
ベッドで一人、己を慰める。
ランジュ「ふっ、ふっ……」
一人暮らしの良い所。
誰の目も気にしないでデきるから。
ランジュ(ぁっ、くるっ、クるっ……っ!)
枕に顔が埋まる。
身体を快感が走って、ぐったりと。
ランジュ「……」
204
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/28(土) 04:10:25 ID:5fXnW2AM
書きたいから書いていたので、構わないのですが SS総合じゃない方のラブライブしたらば掲示板は
人が多くいて、なんというかそっちだともっと
たくさんの人に見てもらえたのかなと。
今まで気付かなかった事が悪いし今更ですし
少しだけ複雑ですが、次の侑ヒロイン√からは
向こうにも書き込もうと思います。
205
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/28(土) 04:12:22 ID:5fXnW2AM
夜は考え事が増える。
今日の内容は、たった一つ。
侑との関係。
本当にこれでいいのかなとか。
……気持ちよさそうな顔してる侑が可愛かったとか。
ランジュ「……またシてあげてもいいって言っちゃったけど」
……私も、別に得意なわけじゃない。
無我夢中だった。
206
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/28(土) 13:13:43 ID:LfFIRxQM
向こうだとその分、荒らしまがいの書き込みとかもあったかもしれないし、こっちでひっそりやってるので良かったと思うが…
207
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/28(土) 17:23:15 ID:5fXnW2AM
>>206
それもそうですね。
労力増えますし、ここだけにしておこうと思います。
208
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/29(日) 00:14:25 ID:MOFFMj1Y
良SSでも大した反応なくひっそりと完結して落ちることもあるしなぁ
とりあえず、落ち着いたらラブライブSS wikiとかに追加すると良いんじゃないかな
もうされてるかもしれないけど
かげながら応援してるよ
209
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/29(日) 08:25:08 ID:vBagsnHw
そこそこ人が多い掲示板だと完結まで半年以上掛かるSSなんて普通に埋もれて落ちますよ
210
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/29(日) 22:17:11 ID:iRGjC9is
……夏休みも、もう時期終わる。
そうなれば……二人きりの時間も少なくなる。
だから今日みたいな出来事も少なくなるはず……。
ランジュ(……そうなってほしいのか、ほしくないのか)
自分の事には、ちゃんと自信と意思を持っているつもりだったのに。
この事に関しては、上手く考えられない。
アレをしてあげる特別感と。
侑との関係が、他の誰にもないものになっている感覚。
それを良いと考えてしまっている私。
211
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/29(日) 22:42:22 ID:iRGjC9is
ランジュ(私だけの……秘密)
私だけが知っている事。
それが、私にはとても重要な事だった。
★★★
侑「……」
あれから、あのとんでもないデキゴトから少しが経つけど。
今でも余裕で脳内で思い返すことが出来る。
その思い出だけでオナニーだってしてしまう。
でも。
一人でやるより。
誰かにしてもらう方が気持ちいい事を知ってしまった。
きっとそれはランジュちゃんがしてくれたから、ということもあるだろう。
212
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/29(日) 22:48:50 ID:iRGjC9is
そして……またシてあげてもいいって言葉。
あの発言以来、会っていない。
会っていないというよりも、会ったら……私がどうなるな、自信がなかったからだ。
本当に、そういうことを自らお願いしそうで。
そんな事だめだ、って…頭で思えば思うほど。
そんな事ばかりを考えてしまうんだ。
213
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/31(火) 00:17:33 ID:q0JfGr5I
そんなこんなで新学期。
ランジュちゃんとはたくさん会っていたけれど、制服姿で見るのは久々だ。
だから新鮮に感じる。
侑(今日は昼までだから……)
始業式って、なんで半日なんだろう。
嬉しいからいいけど。
……その日は、そのまま帰った。
話しかけたい人、ランジュちゃんにはなんだか少し、気まずくて……。
ランジュ「むんっ」
侑「わっ、と……」
突然背後からの体当たり。
何かと、誰かと思えばランジュちゃん。
ランジュ「何ランジュの事、しら〜っと無視してるのよ」
侑「い、いやぁ無視してたわけでは……」
214
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/31(火) 00:31:06 ID:q0JfGr5I
ランジュ「ふ〜ん、どうだか……それより、今日はウチ、来るわよね?」
侑「へっ」
ランジュ「……次の曲の相談をするだけ」
なんだか心を見透かされた気分だった。
侑「……うん、それならお邪魔しようかな」
ランジュ「ん、ほら、行きましょ!」
215
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/31(火) 00:33:12 ID:q0JfGr5I
また明日に。
216
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/10/31(火) 23:18:42 ID:q0JfGr5I
結局また、ランジュちゃんの家にお邪魔してしまう。
何も期待はしてないよ。
大丈夫さ……何事もなく、ただ新曲の相談して、終わるだけだよ。
……そうしたいのに。
ランジュ「やっぱり今の流行りに乗るのも悪い事じゃないと思うの」
侑「うん……」
どれだけ頭でわかっていても。
217
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/01(水) 06:11:51 ID:grezbmq.
そういう事じゃない、駄目だって分かっているのに。
本当に本当に、ほんッとうにそんな事考えちゃいけないって。
分かっているのに。
頭の中で、ずっとずっと、あの日の事が。
ランジュ「ねえ」
もしかしたらまた……とか。
ランジュちゃんから言い出してたんだし……。
ランジュ「侑?」
私からしてほしいとか言うのもおかしいし……。
でもランジュちゃんの前で、溜まってるだなんて言えないし……それならもう出来る事なんて……。
ランジュ「もう、侑? さっきから……あ……」
いやでも言えばしてくれるかもしれないのか?ランジュちゃんもそういう雰囲気だったし……。
218
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/01(水) 11:51:59 ID:sAkS//nI
いつも楽しみにしてます!応援します!!
219
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/01(水) 23:32:25 ID:grezbmq.
ランジュ「……」
でもあの時のランジュちゃんもあの空気に飲まれていたのかもしれないし、これで勘違いしててお願いしてドン引きでもされたら嫌だし、それが原因でこの関係が終わるような事があれば……。
ランジュ「……えっち」
侑「へっ? あっ、ぁ……!」
その声でようやく我に返る。
そして私の体の変化に気付く。
意識しまいと、気を背けすぎていたのか。
思いっきり、制服のズボンにテントを張っていた。
220
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/02(木) 23:02:06 ID:4wc2sW/2
また私は……。
友達に、欲情を……。
侑「……」
ランジュ「……侑? なんでちょっと泣きそうになってるの?」
侑「……だって」
何故なのかはわからないけれど。
今私は、ランジュちゃんに対してそういうやましい気持ちが湧く事に、近親に対してそう感じているように錯覚していた。
申し訳ない気持ちと、止められない気持ち。
助けてほしいとさえ思っていた。
221
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/02(木) 23:22:47 ID:4wc2sW/2
駄目だって分かっているのに。
体が言う事を聞いてくれない。
勃起がバレて、それで更に興奮してしまって。
……どうしようもなかった。
ランジュ「……だから、前も言ったでしょ?」
ランジュちゃんは優しく、責める気なんか一切ない声で。
ランジュ「溜まっちゃっても、良いことないんだし。私に全部任せていれば……」
勃起したてっぺんに手が重なる。
すりすりと擦られて、これから起こる事の期待が、嫌でも高まっていく。
ランジュ「……ね?」
侑「……」
私の意思は弱い。
だってそんな風に言われてしまったら。
あんなに言い訳がましく、何か考えていたくせに。
侑「おね、がい……ランジュちゃん……」
何もかもを委ねてしまっているのだから。
222
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/02(木) 23:45:02 ID:4wc2sW/2
★★★
ランジュ「わ……ほんと、こうやって見ると……結構グロテスクよね、これ」
ガッチガチに勃起したそれを目の前に、私も冷静ではいられない。
ランジュ(前のときは、無我夢中でよく覚えていなかったけど……)
今日は前とは違う点があるんだから。
イロイロと、勉強してきたんだから。
ランジュ「……口でしてあげる」
侑「う、うん……」
★★★
ランジュ「えぁ……」
侑「っ……!」
ランジュちゃんの舌が裏筋を這う。
きゅっ、と玉が上がる感覚。
下半身に力が入る。
223
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/04(土) 00:18:58 ID:lKvJqXeM
じらすみたいに、舌で亀頭を舐る。
れろんれろんと、円を描くみたいに。
その舌の動きを見てるだけでも、私には刺激が強すぎた。
カリ首の溝を掘られるみたいに、ぐにぐにと。
ランジュ「んもっ、んむっ……」
テラテラと唾液で濡れて、しっとりとした所で咥えられる。
口内の温かさ、唾液のぬめり、ランジュちゃん。
全部が、最高だった。
224
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/04(土) 00:31:17 ID:lKvJqXeM
★★★
侑「はぁっ、は、ぁ、うっ……」
侑が漏らす声。
時折、口の中でびくっと跳ねるモノ。
気持ちよくなってくれてる……そう思えば、こんな事も平気で出来る。
ランジュ「ここも、弱いって聞くわね……」
舌の腹で、裏筋と呼ばれる場所をぞり〜……と舐めあげる。
侑「ほッ、ぉっおぉおっ〜……!?」
侑の声が上擦って、太ももで身体を少し挟まれる。
たまらず反応してしまった、って事かしら。
225
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/04(土) 00:36:17 ID:lKvJqXeM
舌の腹を押し当てたまましゃぶる。
途中で変化として、舌先でチロチロと裏筋をいじめた。
侑「うっ、うっ、うぅぁぁっ〜……!」
ランジュ(いっぱい感じてて可愛い……♡)
226
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/05(日) 00:40:10 ID:9kQsjHPk
……でもなんで男の人って、こんな細い筋みたいなのが気持ちいいのかしら。
勉強した通りだけど、こうも反応が良いと……。
ランジュ(楽しくなってきちゃう……)
舌を裏筋に密着させたまま、竿まで咥え込。
唇の隙間からぷぴっ、ぶぷっと空気が抜ける音。
227
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/05(日) 20:32:52 ID:r2PwMB7Q
おくちでの描写が濃厚なの大変良い
このままねっとりじっくり搾り取られてほしい
228
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/06(月) 00:29:34 ID:EHzYg4as
侑「ふうっ、ふうっ、ぅっぅううっ……!」
ぎゅっと、目を閉じる侑。
快感に耐えようと、堪らえようと。
男の子は射精しちゃったら一回は終わりだし、気持ちいいならそれを長く楽しんでほしいから……。
ランジュ「……」
侑「へっ……!?」
空いていた侑の両手を握ってあげる。
それで力でも込められるかなって……。
★★★
侑「らっ、ランジュちゃっ……!」
行場のない手が握られる。
にぎにぎ、と。
ノーハンドでのフェラチオ、見下ろせば見上げてきて……。
ランジュ「んっ、んっむ……」
私を見つめている。
ずっと、私の目を見ている。
侑「ァっ、ダメッ、もうっ、で、でるっ、ぅぅぅっ……!」
ランジュ「んむむっ!?」
口の中に思い切り出してしまう。
驚いただろうに、ランジュちゃんはそれでも落ち着いて……。
ランジュ「んっ、んくっ、っくっ、ん……」
射精中で敏感なところを、唇と舌で優しく吸い上げて。
吐き出せないから、全部飲み込んでくれて……。
ランジュ「んっ、ふ、ん……」
尿道に残ったものを絞り出す様に、ちゅうちゅうと吸い取ってくる。
唇が離れると、一息ついて微笑む。
ランジュ「いっぱい出たわね……スッキリできた?」
侑「う、うん……」
229
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/06(月) 00:51:01 ID:EHzYg4as
ランジュ「ん、良かった……」
★★★
この日を境に私達の間に、ある習慣、日課みたいなものが出来てしまった。
それは時に、学校のトイレで。
ランジュ「んっ、んふ、ほらっ、汚れちゃうから口の中に全部出していいから……」
侑「はっ、うっ、ぅ……!」
時に、誰もいない保健室で。
ランジュ「声抑えてね、誰か来るかもしれないし」
侑「うん……」
時に、屋上で。
ランジュ「はっ、ふ……ほら、目、みて?」
侑「は、恥ずかしいよ……」
ランジュ「学校でも抜き抜きしてもらってるのに、今更なにも、んっ……ふぁふかひく、ないれしょ……んっ、ん……」
どこでも、いつでも。
頼めば……抜いてくれる様になっていた。
230
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/06(月) 01:07:30 ID:EHzYg4as
それでも、それだけにうつつを抜かすことはなく、やらないといけないことはやっている。
曲作りは真剣だし、その時には私達二人も平然としていられる。
評判も良いし、勢いを落とさずにやってこれている。
……だから、という言い訳じゃないけど。
抜いてもらうの、本当に事務的にというか、そういう物のように感じて。
侑「じゃあ、今日はこれで帰るね。ランジュちゃん、また明日」
ランジュ「……」
侑「……ランジュちゃん?」
ランジュ「……あっ、そ、そうね! また、明日……」
231
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/06(月) 23:38:36 ID:EHzYg4as
どこか上の空。
少し気になるけれど、疲れているだけかもしれない。
ここは早く撤退して、ランジュちゃんに一人の時間を作ってあげるべきなのかもしれない。
そう思い、私はこれ以上引き伸ばさずに帰宅した。
★★★
ランジュ「はぁっ、はっ、ぁあっ……っ、く、ぅ……!」
いじる手が止められない。
人目を気にせず自慰が出来る環境で本当に良かった。
ランジュ「ふっ、ふっぅ、ぅぅぅ……!」
下着をつけていたら湿ってしまうから全部脱いでいる。
ランジュ「いっ、っっく……!」
今日3度目の絶頂。
それくらい……溜まっている。
ランジュ(あんなことばかりしてたら、変な気持ちにもなる……!)
232
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/07(火) 02:37:14 ID:iN7Y59Hc
シてあげる、と言い出したのは私だから、文句を言うのはおかしいと分かっているけど。
ランジュ「自分ばっかり気持ちよくなって……」
そうしてあげてるのは私自身だけれど、でももう……。
ここの所は、ムラムラが収まらない。
233
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/07(火) 03:41:33 ID:iN7Y59Hc
こうでもして発散しないと、どうにかなりそうだから。
ランジュ「ふぅ……」
ようやく落ち着く。
けれど、今日は、の話。
日に日に体の熱は、冷えにくく。
持て余すようになる。
言ってしまえば、性欲を。
234
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/07(火) 03:53:28 ID:iN7Y59Hc
とりあえず寝てしまおう。
そうすれば幾分かマシになるはずだから。
★★★
そして翌日に。
その日も、侑の性欲を処理してあげた。
……私の性欲は、そのまま、何も処置されず。
しかも家……私の家に帰ってからしたから。
ランジュ(ここなら……学校じゃないなら)
235
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/07(火) 03:56:36 ID:iN7Y59Hc
今回は一旦ここまで。
また、出来る時に。
236
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/07(火) 04:56:18 ID:iRxvEwss
ええぞ!
237
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/07(火) 12:33:28 ID:jfEkyFUY
毎回、飲み干してるの?
238
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/08(水) 08:44:49 ID:3QJHspVA
……何を考えているのかしら。
『キスはしない』
『セックスまではしない』
そう言い出して、決めたのは私達なのに。
それを、私から破るわけには……。
……。
私からじゃないなら……?
ランジュ(もしも侑から、それを求めてきたら……?)
239
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/08(水) 08:54:03 ID:3QJHspVA
侑「……ら、ランジュちゃん。い、今出したばっかりで敏感だからっ……!」
ランジュ「えっ、あ、ぁごめんなさい……」
無意識にまた咥えていた。
確かに今出したばかりだったから……。
臭いもまだ、そこに残っていて……。
ピクピクと震えていて、まだ硬くて……。
ランジュ(……)
なんで……私ばっかりシてあげてるんだろう。
たまには……。
侑「……ランジュ、ちゃん?」
ランジュ「侑……」
私達はパートナー……コンビ……そういう関係なんだから……。
持ちつ持たれつの、関係なんだから……。
240
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/08(水) 09:07:20 ID:3QJHspVA
だから……これは悪い事じゃない。
★★★
侑「ら、ランジュちゃん……」
眼の前で起きている事を簡潔に言うと。
ランジュちゃんが、スカートをたくし上げていた。
しっかりと、下着が見えるまで。
見ちゃいけない……そう思っていたけれど。
侑「だ、ダメだよ、そんな……事……」
ランジュ「……て」
侑「駄目だって……!」
ランジュ「触って……ッ!」
強い言葉。
我慢していたものを吐き出すような。
ランジュ「私のことも……ちゃんと気持ちよくして……」
★★★
……一つ、ちゃんとお互いに確認。
キスはしない。
セックスは、しない。
それはちゃんと守ろうって。
241
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/08(水) 09:12:05 ID:3QJHspVA
侑「わ……」
ランジュちゃんと位置を変わり、今度は私がランジュちゃんの股の間に。
……こんなにも至近距離で見ることなんか初めてだ。
侑(めちゃくちゃ濡れてる……)
侑「……こ、こういうのしたことないけど……」
ランジュ「好きなようにしていいから……」
……それなら、私も口でシてもらったから。
私もそうやって返すことにしよう。
242
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/08(水) 23:24:29 ID:I39GVoQk
肉ばっか食ってるからニオイきつそう
243
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/09(木) 12:44:05 ID:CTZqYrYE
MECCHA ECCHI だ
244
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/09(木) 17:01:59 ID:EOHcAC4I
侑「……ぬ、脱いでもらって良い……?」
ランジュ「うん……」
自分で最後の砦を崩してくれる。
ねと……と、愛液が糸を引いている。
侑「わ……」
体質なのか、脱毛したのか、陰毛がなく。
恐らく後者だけれど、……綺麗だった。
それが恥部だと忘れるほどに。
245
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/10(金) 07:26:54 ID:R4.yPZOU
たまらず、許可もタイミングも言わず、聞かず。
むしゃぶりついてしまった。
果たしてそれが正しいのかどうなのかは、この時頭に全く無かった。
何も考えられていなかった。
ただ目の前にお出しされた物を。
存分に堪能するだけ……。
……とか、なんとか言ってるけど。
結局の所は。
もう性欲が抑えきれないだけなんだけどね。
侑(ちょっとしょっぱい……)
愛液なのか、ちょっとおしっこ臭いのか、よくわからないけれど。
それが興奮するんだ。
246
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/10(金) 07:37:12 ID:R4.yPZOU
物欲しそうなクリトリスを口に含む。
……元々は私にもついてたんだから、強すぎる刺激は駄目だってわかってる。
だから、手探りだけどなるべく優しく、唇だけで食むように。
ランジュ「ふぅっ、ぅ、ふ……!」
ランジュちゃんの体が震えている。
腰がカクッ、カクッとたまに反応していた。
侑(なにそれエッチ……)
続けてクリトリスを舌先でチロチロとじれったく刺激する。
★★★
ランジュ「はぁっ、はっ、ぁぁ……!」
大事なところの、弱点部分。
人に舐められるなんて初めてだし、ピンポイントで舌先で刺激される事が。
こんなに。
ランジュ(きっ、きもちいいっ……♡)
だめっ、これ……癖になる……♡
このままイったら、完全に……!
247
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/10(金) 07:46:34 ID:R4.yPZOU
侑「んぇあ……」
ランジュ「んひっ!?♡」
ちゅう〜……って吸われ、て……♡
ランジュ「ひっ、い、いくっ、だめっ、イッ……!♡」
侑「むぐっ……!?」
絶頂のタイミングで体に力が入って、股の間にいた侑を両足で挟んでしまう。
股から、腰から背中、そして脳に電流が走る。
快感が届けられて、頭の中が真っ白になる。
オナニーとぜんぜん違う、圧倒的に違う。
今日限りでなんて絶対止められない。
そんな自信が、満ち溢れている。
ランジュ(さいっ、こう……♡)
★★★
侑「ん、む、ぷ……!」
頭を太ももでがっちりとホールドされて、股に顔面が押し付けているようになっていた。
呼吸の度に体にランジュちゃんの体液、体臭が入り込んでくる。
むせそうにもなるけれど。
侑(あ、やば……くらくらする……)
もちろん興奮で、だ。
248
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/10(金) 07:49:51 ID:R4.yPZOU
★★★
……その後、また勃起していた私の処理もしてもらって。
ようやく冷静を取り戻した私達は。
ランジュ「……ま、まぁ……あくまで、これはお互いの……性欲処理で、それもWin-Winの……」
侑「そ、そうだね……」
気まずさMAX。
あまりにも過激だった。
やってしまった事が。
249
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/14(火) 00:05:06 ID:MOeOwjmQ
ただ、まぁ……。
ランジュ(気持ちよかったなぁ……)侑
★★★
それからの私達。
ランジュちゃんと私のコンビは定着してきていた。
お互いにどんどん、目に見えて登録者数も増えて、勢いも乗りに乗ってきていた。
そして冬……それに向けての目標。
ランジュ「いわゆる冬コミに向けて同人アルバムを作成するわよ!」
作成費用は任せない! と胸を張るランジュちゃん。
侑「いよいよ本格的な活動になってきたね」
と、なれば。
必要なものが一つある。
侑「ユニット名っていうか、チーム名というか」
250
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/14(火) 00:12:45 ID:MOeOwjmQ
ランジュ「そうね、名前は大切だもの」
あれだこれだ、と。
お互いの名前をもじったりだとか。
それだけで1日悩んだもので。
でも、そんなに悩んでも、結局決めたのは。
ランジュ「……本当に特に決めずにランジュのままでいいの?」
侑「うん、僕はランジュちゃんの専属でいたいから」
下手に決めないで、このままでいい。
251
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/14(火) 00:30:53 ID:MOeOwjmQ
侑「それに、下手に組んでる相手が男ってわかっちゃうと、面倒くさいかもだしさ」
気にし過ぎかも知れないけど、わずかな異性の気配があっただけで何か反応があるかもしれないから。
侑(ランジュちゃん可愛いんだし、そこらへん気をつけないとね……)
ランジュ「うん。それなら、そうしておきましょ」
お互いに納得して。
私達の、冬までの目標が決まった。
★★★
……と、まぁ。
なんだか健全な空気を漂わせていたが。
侑「あっ、それやば……!」
ランジュ「んふ……ここにいっぱいつまってるのね……」
やることはやっていた。
もちろん例の約束は守っている。
ランジュ「んれ……」
けれど段々と、相手を悦ばせる術を覚えていって。
ランジュちゃんの舌の上で玉をコロコロと転がされる。
文字通りもてあそばれる様に。
★★★
ランジュ「くっ、ん、ぅん……!」
侑「わっ、今めっちゃ締まった……」
もう、ここ最近は侑にイかされる事の方が多い。
触れるのも、侑の指の方が多い。
私の指よりも、長くてゴツゴツしてる。
でも触れ方は繊細で、的確に弱い所に……。
侑「ここゾリゾリされるの好きでしょ……?」
ランジュ「すきっ、くっ、すきぃっ……♡」
自分でするのとは訳が違う。
我慢していても、止められない点が。
ランジュ(腰うくっ、ぅ……!)
252
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/14(火) 00:32:15 ID:MOeOwjmQ
年内にはなんとかランジュ√終わらせます。
これですら半年かかりそうなのは、本当に書くのが遅くなりました。
253
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/14(火) 00:40:26 ID:MOeOwjmQ
……最近は、お互いに。
制限している、キスと本番さえしなければ、他に何をしてもいいと思い出したのか。
いわゆるパイズリ、素股……特に素股は二人共にものすごく興奮していた。
もう、二人があと少しでもその気になったら、という状況と。
性器同士を擦り合わせる行為に、高校生の私達は昂った。
そして、想像も豊かになる。
まだ次の段階がある。
それを体験していなくても、こんなに興奮して気持ちがいいのに。
もしも、それを、セックスをしてしまったら。
わたしたちは一体、どうなってしまうんだろう。
254
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/14(火) 02:07:40 ID:ZW8vqwbU
作者さんお疲れ様
どんなに時間掛かろうが書き続けてるの凄いよ
255
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/14(火) 14:28:47 ID:Pwrn0CkU
そう意味では埋められたり無用な保守だらけになったりせず、更新少なくても続けられるこの板で良かったと思うわ
256
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/14(火) 23:18:36 ID:MOeOwjmQ
そして、今日もまた。
互いに溢れんばかりの、歳頃の性欲を発散させていた。
侑「はぁっ、ぉぁぁ……!」
ランジュちゃんの太ももで挟んで腰を振る。
ぴっちりと閉じた太ももに打ち付ければ、パチュンパチュンと小気味良く音が響く。
ランジュ「……ねぇ、今度は、ん……正面から……」
侑「うん……」
最近、二人共好きなのが、正面から抱き合っての素股。
前から挟んで、ランジュちゃんの恥骨に腰を当てる感じ。
ぴっちりと肌も密着していて、興奮度も桁違いだ。
257
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/14(火) 23:21:11 ID:MOeOwjmQ
……正直に言って、これだけくっつけば、顔も近いでしょ?
めちゃくちゃにキスしたくなる。
ランジュちゃんの吐息が鼻先に触れる近さ。
これでちゃんと我慢できてる自分に驚くし、偉いとも感じる。
だから、その代わりにランジュちゃんの胸にかぶりつく。
258
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/15(水) 00:18:27 ID:upKzxN9Y
侑(くぁあっ……! ずっとこうしていたい……!)
★★★
私の体にしがみついて。
息を荒げて、胸に赤ちゃんみたいに吸い付いて。
そんな侑の姿に何を思うのかと言えば。
ただ、一つだけ。
ランジュ(可愛い……♡)
人からすれば、みっともない、恥ずかしいとも思われるかもしれないけれど。
私からすれば、可愛いとしか思えなかった。
259
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/15(水) 00:35:38 ID:upKzxN9Y
本当に……。
ランジュ「きもちいい……?♡」
侑「うんっ、うん……!」
反射で答えてるような返事。
夢中で、腰を振って、叩きつけて。
侑「でる、でるっ……!」
ランジュ「っ、うんっ、ん……♡」
股の間に挟んだ侑のモノがビクンッビクッと脈打ち、射精していた。
それが私の太ももにも伝って垂れていく。
汗もかいて、体液で汚れて。
ランジュ「お風呂入る?」
侑「ん……」
260
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/15(水) 00:40:36 ID:upKzxN9Y
★★★
侑「ふう……」
ランジュ「はぁ……」
二人で湯船に、まったり浸かる。
侑に背中を預けて、抱え込まれるみたいに。
ランジュ「お昼からお風呂ってのも、悪くないわね……」
侑「そう、だね……」
……出すもの出したからなのか、どことなく侑が少し気だるげ。
それを責める気にはならない。
だって、別に私達は恋人同士じゃないから。
261
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/15(水) 00:40:52 ID:upKzxN9Y
また明日に。
262
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/16(木) 23:39:00 ID:u4GRwFWA
……友達。
あくまで、私達はそれだけの関係。
それだけに留まる物ではない、と感じているけれど。
お互いに、付き合うだの何だのとは口にしない。
……でも、少し自惚れてもいいのなら。
私、可愛い……わよね?
それなりに自信はある。
身体だって、それこそトレーニングの成果。自信を持っているわ。
……話を戻すと。
これだけ色々好意を見せて……こんな事をしてるんだから。
少しは、というか……。
ランジュ(好きになってくれたって、良いのに……)
それは我儘なのだろうか。
263
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/18(土) 00:21:47 ID:TZFG/uOg
でもそう思いたくない。
だって、こんな気持ちにさせたくせに。
……だんだん、なんか。
ランジュ(ムカついてきたわね!)
私ばっかり夢中で、こんなのおかしいわ!
そもそもこのランジュが、これだけあんなコトやそんなコトまでシてるのに!
侑『ランジュちゃん、もう我慢できない……』
とか言って襲ってきたりとか。
侑『好きだよ、ランジュちゃん……』
とか言って告白してきたりとか。
侑『ランジュ……』
もうちゃん付けもやめなさいよって感じで。
ランジュ(……ま、それでも)
こんな状況にした、私にも非はあるか。
264
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/18(土) 00:35:18 ID:TZFG/uOg
……もう大好きなのは認めるけど。
上手くいかない、ままならない。
ランジュ(……いつか、絶対……)
★★★
★★★
それからまた、時間が流れ。
私達の同人アルバムが完成した。
侑「おっー! すごい、本当に出来てる……!」
265
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/18(土) 00:36:31 ID:TZFG/uOg
音楽関係は雰囲気で書きます。
266
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/19(日) 00:54:09 ID:sepbGaB6
日曜夜再開。なるべく多めに進めたいですね
267
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/20(月) 02:56:08 ID:hlN2oZ.U
今までに投稿した既存曲に加えて、今回のアルバム用に書き下ろした新曲を収録した自慢の一作。
……でも。
侑「……やっぱり僕も出すって」
ランジュ「もう、その件はいいって言ったじゃない」
当然だけど、作成にはお金が掛かる。
……なのに、ランジュちゃんがそれを全て払うと言って聞いてくれない。
正直、助かるところはあるけど。
……なんというか、これはただただ私の気持ちの問題だ。
女の子に出してもらう、という事実が認め難い。
完全に思考が男の子側になっている自分に驚くけれど、それはそれとして。
ランジュ「言ったでしょ? 侑は私に楽曲を提供してくれてる。それでおあいこだって」
268
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/20(月) 03:19:27 ID:hlN2oZ.U
侑「うぅん……」
少しモヤモヤとした物が胸に支えているけれど、それで飲み込むことにしよう。
ランジュ「……さて! 後は当日、たくさん来てくれるのを願うことね!」
★★★
12月、冬コミ当日。
侑「おお〜……すんごい人の数」
見渡す限りの人。
269
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/21(火) 08:45:43 ID:uOyJFHnA
戦場とも呼ばれるらしい会場。
私達は会場設営後、その人の波を待ち受ける側だからまだマシだけれど。
侑「……ところでこのお面は何なの?」
ランジュ「顔バレは未成年のうちは防ぐわよ。それに、侑の性別はこの際秘密にしておいてもいいかもしれないわね」
270
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/23(木) 03:01:05 ID:a7yFILdI
ランジュ「それに、そういうユニットみたいでカッコよくない?」
それは確かにそうだった。
★★★
それからは中々にいそがしかった。
慣れない作業や、ランジュちゃんのTwitter等の宣伝の効果か、多くの人が来てくれた。
私の方にもファンだと、会えて嬉しいとか。
……不思議な感覚だった。
面と向かって、そんな言葉を貰えるだなんて。
それが目的だったわけじゃないけど、更に上回る感動があった。
271
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/23(木) 23:45:02 ID:FOljRMfM
ランジュちゃんを応援したいな
272
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/24(金) 09:14:10 ID:MwyM3Upk
それはランジュちゃんも同様で、お面の下ではきっと、溢れんばかりの笑顔なのだろう。
★★★
そして、冬のコミケが終われば、私達の心は驚くほど満たされていた。
本当に、良い1日だった。
ランジュ「ぜ〜んぶさばき切れたし、すっごいたくさんの人が来てくれたわね!」
侑「圧倒されちゃったね〜」
273
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/25(土) 21:47:55 ID:c3lo.dkA
二人でほくほくとご機嫌で撤去作業を行い、帰路につく。
侑「楽しかったね」
ランジュ「えぇ、また次回も参加したいわね」
このお祭り感は中々体験できるものじゃないだろう。
参加者がライバルでもあり、仲間でもある。
ランジュ「……」
侑「どうしたの?」
ランジュ「いや……変なDMが来てて」
それを見せてもらった。
そのDMの内容は、言ってしまえば……オフパコの誘いだった。
おそらく見境なしに手当たり次第なのだろうが、それが飛び火したという事な。
侑「……こんなの無視しておきなね」
ランジュ「当たり前ね」
ランジュ(……私の身体を好きにして良いのは、一人だけなんだから)
274
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/26(日) 23:41:06 ID:7ax7rVW.
★★★
しかし、さっきのDM。
見境なしに、とは言ったけど。
今日来てくれた人たちの中に、ランジュちゃんの顔──お面はしていたけど──を見て、そんなものを送った人がいるのかもしれない。
そう考えると、確かに顔を隠していて正解だったかもしれない。
変な男の人に手を出されても困るし……。
侑(……変な男の人に、って)
でもそれに文句を言う私はなんなんだろう。
侑(……有耶無耶にしちゃってるよね、いろいろな事を)
275
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/27(月) 23:40:03 ID:JVGtVilw
自分からは告白しないだとか、関係を崩したくないとか。
都合の良いことばかり。
……それは何かから逃げているだけだ。
その何かは、果たして。
ランジュちゃんか、それとも……。
侑(……はっきりさせないといけないな)
でも私は、私達は。
そこからしばらくは、まだはっきりさせる事が出来なかった。
……具体的に年数で表すと。
私達は、そこから3年間。
はっきりさせる事が、出来なかった。
276
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/27(月) 23:46:21 ID:JVGtVilw
★★★
★★★
★★★
3年後。
あれから私達は歳を重ねて、20歳を迎えた。
この3年間は様々な事があった。
驚くほどに、何もかもが上手く行っていた。
私達はメジャーデビューを果たし、二人揃って鐘嵐珠としての歌を届けていた。
277
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/27(月) 23:57:54 ID:JVGtVilw
それと、あの日冬コミでランジュちゃんに言われた通り、私はあえて性別を公表せずに活動を続けた。
というより姿を見せていない。
ライブをする時は、バックでキーボードとして一緒にいる。
私だけ仮面をつけて、顔を見せない。
体格や髪から、どっちなのか予測はされるけど案外半々だ。
それに事務所の方針でもある。
ミステリアスな方が話題も呼ぶし、男女と分かるとそれだけで離れる人も少なくはないだとか。
それは確かにあるのかもしれない。
ランジュちゃんのガチ恋勢からすれば、私は女であったほうが色々と安心だろう。
……まぁウラでは、イロイロとやってるんだけど。
278
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/28(火) 00:09:13 ID:c.KNdGvQ
えぇ…3年間も、しゃぶりしゃぶられの関係だったのか…?
279
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/28(火) 00:15:12 ID:jPVh/Cjs
それでもあの約束は、本当、なんというか。
愚直に守り続けている。
我ながら我慢強い。
本当にそう思う。
ただ、今となってはそれが普通になりすぎて、何かを通り越してしまった気もする。
悪く言えば、今の距離感で落ち着いてしまったんだ。
でもそれでいいのかもしれない。
これから恋仲になって、活動に支障が出るかもしれないくらいなら。
★★★
私、鐘嵐珠は怒っている。
何にか、って?
そんなものは決まっているわ。
ランジュ(一体いつになったらッ、こうっ、ガッ!と襲ってくるの!?)
こっちは既成事実できたってもう構わないのに。
約束を律儀に守ってくれるのは、そういう所は好きだけど……。
これに関しては、別にいいのに……!
ランジュ(……もう私達、20歳になっちゃったわよ)
これからだけど、これまでに出来なかった事もある。
素直に、好きって言えたらいいのに。
280
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/28(火) 00:22:49 ID:jPVh/Cjs
ランジュ(……決めた)
もういいわ。
今まで何をグダグダしていたのか、すっと冷静になって、なんなら自分自身に呆れかける。
ランジュ「そういう事は、大人になってからって言うものね」
問題は、いつ、それを実行するか。
ランジュ「結成周年とか言って、良いお店で食事して……良い部屋をとって」
そこに良い女がいれば。
何も悪くないでしょう?
ランジュ「……これで駄目なら」
もう、いろいろと諦めた方がいいのかもしれない。
ランジュ「いや、そんなのランジュらしくないわ」
欲しいものは必ず手に入れて見せる。
281
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/28(火) 00:23:22 ID:jPVh/Cjs
また明日に。
282
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/28(火) 19:02:17 ID:gfRcynOk
ワクワクだぜ〜
283
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/29(水) 09:56:45 ID:bYjFgFZw
年頃の男女がキスも挿入もなく、しゃぶりしゃぶられの関係を何年も続けるってなかなか無いよな…
284
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/30(木) 23:50:44 ID:LXpJ0RsM
★★★
侑「……クリスマス?」
ランジュ「そ。……もちろんお忍びでね」
顔が全国に広まるのは恐ろしいものだ
285
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/30(木) 23:55:25 ID:LXpJ0RsM
そういうものも、考慮しながら出かけないといけない。
家を出る時間は別々に、同じ部屋であるとバレないように。
286
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/11/30(木) 23:55:42 ID:LXpJ0RsM
今週どこかで、再開
287
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/02(土) 22:20:27 ID:WI/qKfE2
……まぁ、暗い夜、それなりの変装をして。
クリスマスの夜限定のイルミネーションを見て。
食事もこの後泊まる、ランジュちゃんが取ったホテルでする予定だ。
……これだと、本当にただのデートだ。
侑(この3年間は、いろいろと無駄にしすぎた)
どこにでも、タイミングはあったはずだった。
想いを伝えて、普通に恋人になって、それを深め合って。
それが、出来たはずなのに。
288
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/02(土) 23:12:28 ID:WI/qKfE2
それはランジュちゃんも感じているはず。
私達はきっと、恋愛の仕方が分からなかったんだ。
何も言い出せなくてずるずると、こんな日にまでならないと、こんな歳にまでならないと。
私達は進展できなかった。
言わなくても分かることがある。
きっと、私達はこの後。
一歩、関係が進む。
289
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/02(土) 23:31:33 ID:WI/qKfE2
★★★
ランジュ「見て、雪降ってきた」
暖かい部屋の中、食事を終えてリラックスしていた。
ランジュちゃんの側により、その景色を眺める。
本当に都合よく、クリスマスに雪が降るもんだ。
ランジュ「こんな日なら、街のカップル達は幸せいっぱいよね」
最高のシチュエーションだろう。
ランジュ「……ねぇ、侑」
290
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/02(土) 23:40:39 ID:WI/qKfE2
ランジュ「私達は……いつまでこのままなの?」
侑「……」
ランジュ「もう……十分、友達として過ごしてきた」
ランジュ「はっきり言うわ……これ以上は、私はもう耐えられない、だから……」
ランジュ「……正式に、私と」
ランジュ「恋仲になって」
侑「……」
侑「ずっと、怖かったんだ」
291
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/02(土) 23:46:22 ID:XrAhhdd2
その独白にもかかわらず、ランジュから言わせるの…?
292
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/03(日) 00:07:49 ID:cZHc1Pvw
侑「何かが変わるかもしれないって」
侑「あのままで居たら、あの空気で満足してて」
侑「……でもそれだけじゃ、足りなくなってきた自分もいて」
侑「今の僕にとって、ランジュちゃんはとっくに特別な存在だったのに」
侑「こうやって口にする事が怖かったんだ」
ランジュ「……どうして?」
侑「……独占したくなるって、わかってたから」
293
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/03(日) 01:07:00 ID:cZHc1Pvw
侑「……みんなの人気者のランジュちゃんを」
侑「僕だけの物にしたくなってたはずだから」
侑「……今、僕達を支えてくれるファンに笑顔を見せる事すら……」
侑「嫉妬していたかもしれない。そんなつもりはないけど、思うかもと、わずかでも心に残ってた」
侑「……だから僕はランジュちゃんと、一線を置きたかったのかもしれない」
最後の、本当に最後の壁を。
294
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/03(日) 01:13:29 ID:VIcYL46U
うーん、これはキモい
295
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/03(日) 01:19:00 ID:cZHc1Pvw
ランジュ「……じゃあ、やっぱり、駄目なの?」
侑「……違うよ」
侑「……今のは、僕のワガママ」
侑「ランジュちゃんの気持ちは……今受けとった」
侑「……ごめんね、ランジュちゃん」
ずっとずっとずっと、言い訳ばかりしてきた。
今だってそうだった、だけどそれも、もう終わり。
侑「僕は、僕よりも君の意思を選ぶ」
侑「ランジュちゃん、僕は──」
言葉を止められる。
それは、初めての経験だった。
今まで、したことのない……ずっとしたかった事。
ランジュちゃんの唇で、蓋をされていたんだ。
ランジュ「……ランジュ、って呼んで」
侑「……ランジュ」
心の底からの本音の言葉。
侑「今までごめん……でもこれからは……」
これまで失ってきた物を、取り戻していこう。
★★★
ランジュ「ん、ん……」
侑「っ、む……」
これがキス。
初めてした。
唇の感触。
唾液も、変な無味。
舌もざらりとしている。
呼吸がしにくい。
どう考えても、客観的に見たらおかしな行為ね。
でも。
ランジュ「ん、んん……!」
こんなに心が満たされる。
私も、侑も。
296
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/03(日) 01:21:03 ID:cZHc1Pvw
また明日に。
栞子や愛みたいに普通の学園モノにすればよかったかなと思わなくもないです。
297
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/03(日) 13:12:00 ID:RVP6ucTc
この路線すき
298
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/06(水) 16:23:49 ID:R1LiYGiw
散々いろんな事をしてきたのに、これだけは未だに経験がなかった。
ヘタをしたら高校生でもさっさと済ませているだろうに。
だから、その反動の様に私達は無我夢中でキスを続けた。
もちろんそれだけで終わるわけもない。
今夜は。
いけるところまでいく。
299
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/06(水) 16:44:42 ID:R1LiYGiw
ぐりぐりとおヘソ辺りに熱い硬いものが押し付けられている。
今からここに……そう考えると私の下半身も疼いてくる。
今までは指しか入った事がない場所に、あんなのが本当に入るのか。
想像した。
怖いとは思わない。
それよりも早く挿れられたいという気持ちの方が強かった。
300
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/06(水) 16:52:32 ID:R1LiYGiw
お互いにある程度の前戯を済ませて、いよいよのタイミングが迫る。
今まではここで終わっていた。
侑「ゴム……」
ランジュ「ううん、もういいから……挿れて……」
……本当は立場上、したほうが良いのはわかってる、けど。
今日だけは責任も何もかも投げ出したい。
301
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/10(日) 08:22:42 ID:7AQJLhks
月曜日に再開。
異次元フェス、初日最高でしたね。
今日も楽しみです。
302
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/12(火) 00:52:47 ID:CfnhWFV2
最高でした。
余韻が抜けません。
明日再開です。
303
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/12(火) 02:38:42 ID:N9oVPliE
>>302
創作活動に良い影響が出そうで良かったですし、良い刺激を受けたんじゃないですか?
304
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/12(火) 08:44:02 ID:07eftDXQ
今回、更新がゆっくりなのは展開とかが思いつかないんじゃなくて単純に忙しすぎるからなんだよね?
305
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/13(水) 00:21:28 ID:YofuQIbY
>>303
スーパースター!!はやらないつもりでしたが、やる気になるくらいには刺激がありました。
306
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/13(水) 00:21:42 ID:YofuQIbY
>>304
半々くらいです。
307
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/13(水) 00:30:57 ID:YofuQIbY
私の中に、侑が入ってくる。
熱い、熱い塊。
少しずつ侵入してきて、その奥で止まる。
侑「ぅ、く……」
初めての挿入に、侑の顔が歪んでいる。
苦しそうで、でも堪えているようで。
侑「……動け、ない……」
ランジュ「大丈夫……?」
侑「すぐ出そうで……」
308
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/13(水) 00:39:30 ID:YofuQIbY
ランジュ「……」
侑の身体を抱き寄せる。
胸の中に、押し付けるように。
ランジュ「いいわよ、すぐ出したって……」
ランジュ「一回じゃ……満足、しないでしょ?」
両足を侑の腰に交差させる。
ぐい、と私の身体へ向けて引き寄せる。
ランジュ「我慢なんかしないで、好きに、いつでも……」
侑「ぁっ、ぁ……!」
★★★
侑「ぁっ、ぁ……!」
少し漏れた、かと思った時には。
もう止められなかった。
侑「はっ、ぁ、ぁ、ぁ……!」
こんなに我慢強くなかったのかと驚くが。
この刺激に関しては、初めてだったから。
309
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/13(水) 00:47:22 ID:YofuQIbY
本当に。
本当に本当に、気持ちいい。
どうして今までして来なかったのかと思ってしまうくらいに。
それと。
侑「……ごめん、今までずっと待たせて……」
ランジュ「……ホントよ、バカ。でも……許してあげる」
その代わり、とランジュちゃんが耳元で囁く。
ランジュ「今夜は……満足するまで、ずっと……」
★★★
310
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/13(水) 00:51:20 ID:YofuQIbY
また明日に。
とりあえず虹ヶ咲はランジュ√→2年生ハーレム→侑√(歩夢が男)で、その後スーパースターで。
311
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/13(水) 01:03:35 ID:wLXlek4A
わぁい
スパスタも見れる
312
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/13(水) 13:36:33 ID:JN/Prn2.
>>305
スーパースター好きなんで創作されるなら嬉しいですけど、負担じゃないですか?
無理されなくて大丈夫ですよ、御自身を優先して下さい。
313
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/13(水) 13:36:44 ID:JN/Prn2.
>>305
スーパースター好きなんで創作されるなら嬉しいですけど、負担じゃないですか?
無理されなくて大丈夫ですよ、御自身を優先して下さい。
314
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/13(水) 13:43:00 ID:JN/Prn2.
>>313
すいません、エラー表示が出て投稿し直したのが連投されてしまいました、失礼しました。
315
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/13(水) 23:02:12 ID:YofuQIbY
>>313
仕事じゃない、趣味なので大丈夫ですよ。
時間は掛かるとは思いますが。
316
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/14(木) 00:09:45 ID:Zq7bcGJM
初めての体験、故にやりたいことは尽きない。
バック、騎乗位、対面座位、駅弁……。
体力が尽きるまで、延々と……。
別に構わないのだけど、本当に夜が明けるまで。
私達はお互いをもとめ続けた。
317
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/14(木) 06:02:51 ID:Zq7bcGJM
侑「はぁっ、はぁ……いや……やりすぎた……」
ランジュ「腰、おかしくなっちゃいそう……」
ベッドの中、抱き合って朝を迎える。
部屋が汗やら体液やらの匂いが混ざり合って、なんとも言えない事になっていた。
ランジュ「……ね」
侑「ん?」
ランジュ「……私、付き合うだけじゃ足りない」
ランジュ「……言いたいこと、わかる?」
侑「……わかるよ」
正直、私も同じ事を思っていた。
もう、その段階は私達は超えていると思える。
だからこそ。
318
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/15(金) 00:11:23 ID:3QGhti9.
侑「全部ひっくるめて、僕のものにしたい。独占欲全開だよ」
ランジュ「……ふふ、私に似てきたじゃない。欲しいものは、全部手に入れるわ。……でも、もっとストレートに言ってほしい」
侑「……」
侑「結婚しよう」
ランジュ「ん、よくできました……!」
★★★
とはいえ。
「……公表はまだよしてくださいね」
ランジュ「どうして?」
「どうしてって……一応どころか、もう貴女は街を歩いて気付かれれば人が集まる」
「あの鐘嵐珠……なんですよ」
「しかも今は特に勢いも乗ってて、来月には……」
ランジュ「……むう、わかったわ」
★★★
侑「そりゃあマネージャーさん、もとい更にその上からは止められるでしょ。結婚の事を今公表するのは」
ランジュ「自慢したいのに」
侑「あはは……」
319
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/15(金) 00:24:04 ID:3QGhti9.
侑「しかもそれ、どこで言うつもりだったの」
ランジュ「来月の武道館」
侑「おぉ……会場の人、おったまげると思うよ」
そう──来月、私達は日本武道館に立つ。
ランジュちゃんはまだまだ通過地点と言っていたけれど、私からすれば来るところまで来たな、と感じる。
侑「男性ファンも多いし、中にはいわゆるガチ恋みたいな人もいるかもだし、余計な刺激はない方が良いんじゃないかな?」
ランジュ「私の事が好きなら、それも応援してくれたらいいのに」
それは、そうだね。
でもまぁ……難しいんだよ、イロイロと。
320
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/15(金) 00:29:43 ID:3QGhti9.
侑「それがあるから、僕のプロフィールも隠してるわけだしね」
世間に、私の素顔は公開していない。
だからテレビで少し見たとか、曲だけ聴いてる、なんて人にはなおさら知られていないけど、私達のライブに来てくれたり熱心なファンの間では、私の存在はランジュちゃんの相棒みたいな感じになっている。
私の容姿が、顔を隠すと男か女か少しわかりにくいから、性別についても誤魔化せている。
ランジュ「そういう文化は、私には分からないわ」
侑「ま、マネージャーさんが言ってることは正しいと思うよ」
321
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/15(金) 00:31:17 ID:3QGhti9.
また明日に。
あと一回絡みシーンをやって、ランジュ√は終わりです。
322
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/15(金) 01:45:31 ID:JK2awB1k
今回はafterありますか?
あれば嬉しいです…!
323
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/15(金) 23:31:07 ID:3QGhti9.
>>322
申し訳ありませんが、今回は無しにします。
途中でする、しないと決めあぐねていましたが、スーパースターをすることにしたので。
324
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/16(土) 00:30:21 ID:eiCegG5k
侑「嫌がるもんだよ、好きな女性アーティストに男がいるってのは」
ランジュ「ふーん」
侑「まぁ、僕達がどこかで漏らさない限り広まることはないし、下手なことしなければ大丈夫だと思うよ」
★★★
さて、それからはと言うと。
いやまぁ、忙しすぎたよね。
多忙に多忙を極めて、気付けば当日になっていた。
ランジュ「さぁて、ここまで来たわね」
侑「あっという間に、ねぇ」
325
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/16(土) 00:41:49 ID:eiCegG5k
観客の入りも十分。
今までで1番の規模。
ランジュ「……」
震えている……けど、それが緊張じゃない事は分かる。
その表情を見れば、全部。
ランジュ「さぁ行くわよ、侑」
侑「うん」
──思えば、遠くへ来たものだと。
あの子のステージを、この場所から見ていると特にだ。
間違いなくワールドクラスのパフォーマンス。
そんな彼女と、ここまで来た。
ランジュ「さぁ──全員私達の虜にしてあげるわ!」
326
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/16(土) 00:48:45 ID:eSUjvZfo
てか、アフターって璃奈から止まってたでしょ
327
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/16(土) 00:52:56 ID:eiCegG5k
★★★
ライブも終盤に差し掛かり。
会場のボルテージが高まる。
私達もそれに乗せられ、テンションもハイになっていく。
そして、最後の曲が終わった時、昂ぶりすぎたのか。私に抱きついてきた。
歓声が湧く。
ま、まぁこれくらいならまだいいか……。
ランジュ「みんなありがとうー!」
侑「……」
ランジュ「私達幸せになるから!」
侑「!?」
328
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/16(土) 00:54:13 ID:eiCegG5k
>>326
ミアと同時進行しようとしてあまりにも無理だったやつですね。あれは無かったことになるかと…。
329
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/16(土) 00:57:52 ID:eiCegG5k
★★★
結局、あの日のランジュちゃんの発言により。
事務所としては正式に、ランジュちゃんと私の結婚を公表することに。
しかしそれによる影響は想定よりもいいものだった。
男性ファンからのマイナスなコメントも多少はあったけれど、基本的には祝福だった。
むしろ、ロマンチックで素敵だと。
ランジュ「あの安室奈美恵だって結婚してもあの人気なんだから、何も問題ないでしょ?」
侑「いやまぁ……時代がね」
330
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/16(土) 00:58:54 ID:eiCegG5k
今回はここまで。
次は日曜に。
331
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/17(日) 23:41:01 ID:CvPhkHrw
まっ、気にしてても仕方ないか。
言っちゃったものは、もう取り消せないしね。
ランジュ「それに、そのおかげでこうやってデートだって出来るんだから」
侑「それもそうかもね」
お忍びデートというやつだ。
今までは、本当に慎重に慎重を重ねていたから、楽しむに楽しめてはいなかった。
でも今なら……。
ランジュ「やっぱり言ってよかったでしょ?」
侑「うん……そうかも」
332
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/18(月) 00:09:16 ID:H7kH69FQ
そのおかげなのは、間違いない。
こうやって楽しく、なんの気兼ねもなく出歩けるのは。
その後も元々から行き付けだったお店で食事をしていれば。
次第に夜も深くなる。
私達の足が向かう場所。
二人だけの部屋。
帰宅しただけとも言える。
けれど今夜はそれだけでは終わらない。
文字通りここからは。
夫婦の営みだ。
333
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/18(月) 01:00:41 ID:H7kH69FQ
少し冷えた身体を、シャワーで温めて。
まだ温みがある身体のまま、私達は抱き合う。
ランジュ「……」
吸い付くような、自然と触れ合うキス。
ようやく当たり前のように出来る。
それが嬉しいんだ。
ランジュ「ん……」
唇から首筋、乳首と、ランジュちゃんが舐めてくる。
ちゅぱちゅぱと執拗に乳首に吸い付いてくる。
侑「く、ふ……」
ランジュ「んふ……」
334
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/18(月) 02:53:19 ID:H7kH69FQ
侑「お互いに、弱いところ全部知り尽くしちゃってるね……」
ランジュ「良いことじゃない……」
侑「うん……最高」
この行為の意味。
パートナーの為、快楽の為……いろいろあるだろう。
私にとっては、ただひたすら。
ランジュちゃんの為に。
335
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/18(月) 03:14:50 ID:H7kH69FQ
だから全部、身を委ねてもらいたい。
私に出来ることを。
前戯を終えて、トロトロになってしまっているランジュちゃんを寝かせ、正常位から始める。
薄い壁も何も無いから、粘膜同士が絡み合う。
熱い体温、入っているだけで気持ちが良い。
ランジュちゃんからも、地域が漏れている。
336
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/18(月) 16:01:47 ID:H7kH69FQ
地域→吐息です。
337
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/18(月) 16:20:26 ID:H7kH69FQ
奥を突くとそれに反応するように、ぎゅっ、ぎゅっと締め付けてくる。
身体がそういう風に変わってしまったのだろう。
マッサージをするようにぐに、ぐにとポルチオをし
338
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/18(月) 16:22:39 ID:H7kH69FQ
奥を突くとそれに反応するように、ぎゅっ、ぎゅっと締め付けてくる。
身体がそういう風に変わってしまったのだろう。
マッサージをするようにぐに、ぐにとポルチオを刺激する。
ランジュ「ふ、っ、ぅ、ん……!」
いつも強気なランジュちゃんの眉が下がる。
余裕が保っていられず、表情をキープできない。
その表情が愛おしくて、私はもっとそれを引き出したくて。
339
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/19(火) 09:20:38 ID:cSiFZk0M
腰を引き寄せて、逃げ道を無くす。
ランジュ「ふっ、ふうっ、うううっ……♡」
腰がカクカクと動こうとしている。
逃げようとしているけれど、それをさせないために、引き寄せているんだ。
侑「気持ちいいのは我慢しないで……」
340
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/22(金) 18:38:50 ID:FcjDDfUA
入院するので続きは退院後に。
来週とかになるかと。
341
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/22(金) 18:56:26 ID:/6DQA.Mo
>>340
入院ですか!?大変ですね、ゆっくりと療養に専念して、どうぞお大事にして下さい、師走の時期だから大変ですよね、ご自分を優先して下さい。
342
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/23(土) 00:49:51 ID:a4voXLVw
いつもおつです
お大事に
ゆっくり待ってます
343
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/25(月) 17:51:47 ID:c.YyZtg6
ランジュ「いくっ、いく、イクゥ……♡」
★★★
本当にこれは駄目だと思う。
これをされたら何も抵抗できずに、もう身体が屈伏してしまう……♡
勝てないって理解させられてしまう。
侑「まだまだ……」
★★★
344
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/25(月) 18:12:41 ID:c.YyZtg6
24:21
バックで犬猫のような交尾。
男側からすれば、征服欲で満たされて最高だが。
ランジュ「ふっっ、ふぅっ、ぅあっ、ぁ……♡」
女性からすれば征服されている──プレイの一貫だけど──わけだから、ある程度M気質のほうが楽しめるんだろうけど。
侑「その点、ランジュちゃんは問題ないよ、ねっ……!」
ランジュ「はァァイグぅ……♡」
★★★
345
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/25(月) 19:42:36 ID:Hz.nhufw
>>344
退院されたんですね、良かったです、お帰りなさい。
最高のクリスマスプレゼントです。
346
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/25(月) 20:49:23 ID:c.YyZtg6
★★★
1:47
侑「うぁっ、いいよそれ……めちゃめちゃいい……!」
ランジュ「んふっ♡ れろっ、むぅ……♡」
侑「口に出したら次行くからね……」
ランジュ「んっ、むっ、ぅんっ……♡」
★★★
3:10
ランジュ「ぎゅってして、ぎゅってして……♡」
侑「やっぱりこれが一番だよね……」
強く抱きしめて、キスを交えながら密着度MAXの正常位。
侑「良いよね……」
ランジュ「……♡」
何をなのかは、ランジュちゃんは理解していた。
だから私は、さっきランジュちゃんが言った通り。
無責任に何もかもを投げ捨てて……。
全部全部、思い切り射精した。
347
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/25(月) 21:25:53 ID:c.YyZtg6
ランジュ「っ、ふっ、ぅぅっ……♡」
侑「ふうっ、はぁっ、はぁっ……!」
もう今の私達にとっては、ほんとうの意味での種付けになる。
ランジュ「もう、赤ちゃんできたらどうするの……♡」
侑「産んでよ……」
ランジュ「ふふ、当然ね……♡」
348
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/25(月) 21:37:33 ID:c.YyZtg6
そんな夜。
なんでもない一日の、終わり。
でもそんな一日を、夜を。
どれだけの回数、一緒に越えられるか。
わからない。
わからないから、それを確かめてみたい。
★★★
とまぁ、なんだかんだすったもんだあって。
侑「長いお休みになるね」
しっかり妊娠したランジュちゃん。
発覚後はすぐに一定期間の活動休止、各方面に……それなりの迷惑をかけることになったけれど。
ランジュ「大丈夫、母になったランジュはよりパワーアップして戻ってくるわ!」
349
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/25(月) 22:29:53 ID:c.YyZtg6
侑「それならそれでいっか……まぁ、それを抜きにしても」
侑「働き過ぎてた気もするもんね」
ランジュ「ちょうどいい療養期間と、しましょうか」
ここまでフルスロットルで走り続けてきた。
そんな私達の充電期間。
これくらいあったって、バチは当たらないだろう。
ランジュ「子どもの名前は何にしようかしら」
侑「じっくり考えようよ、二人でさ」
一生の内、何度ある事なのか。
子どもの名前を決める。
あまりにも大きな、中々に決められない。
だからこそ。
その名前に、何か特別な想いを込めたくなるんだ。
350
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/25(月) 22:52:27 ID:c.YyZtg6
ランジュ「ふふ、ちょっと散歩でもしない?」
侑「そうだね、ゆっくり身体動かす意味でも」
そう、確かに焦る必要はない。
ゆっくり、のんびり。
休むと言っていたのだから。
外に出る。
日光が眩しい。
散歩するには良い天気だ。
侑「帰りにお昼買って帰ろうか」
ランジュ「ハンバーガーにしましょ!」
侑「あはは、お腹の子のために、ヘルシーなやつにしようね」
人生ってのは長い。
これくらいゆっくり。
それくらいでもいいじゃないか。
この時間を、ゆっくり。
彼女の隣で。
ランジュ√END
351
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/25(月) 23:06:41 ID:c.YyZtg6
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1703513129/
モチベーション維持のため1回スーパースター挟ませてください。千砂都√です。
352
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/25(月) 23:10:25 ID:rCV7snIU
乙
内容そのものじゃなくて進行の雲行きがかつてないほど怪しかったけど、完結してもらえて良かった…
353
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/12/26(火) 02:04:43 ID:BB8DmjRE
>>351
最高でした、どうもありがとうございます、スーパースター編スタートですね!?
楽しみです。
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