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「あなたは昔から男の子だよ?」√エマ
1
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/01(火) 00:07:06 ID:SF/nowpI
──頭が痛い。
割れそうだ……。
そもそもここはどこだ?
『繰り返しすぎた反動が、現れだしています』
なに……だれ……。
『これはあなたが皆を救うための物語』
ほ ら
もう
つ
ぎ
で
す
がんばってください。
2
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/01(火) 00:07:28 ID:SF/nowpI
春。
出会いと別れの季節、春。
それはここ、虹ヶ咲学園にも当然訪れる。
三年生は卒業して、新入生が新たに加わる。
それは今までもあったことだし、今更戸惑うこともない。
たった一つだけ、あることを除けば。
歩夢「──どうしたの? 今日は朝からなんだか調子が悪そうだけど……」
侑「あ、あぁ……いや、なんでもないよ、歩夢」
歩夢「ならいいんだけど……何か困ってることとか、悩みごとがあったら、なんでも相談してね!」
幼馴染みの上原歩夢。
自分で言うのもなんだけど、可愛い女の子だと思う。そんな子が幼馴染みだと……羨ましがられるんだ。
そう──特に、今は。
歩夢「そういえば、今日は身体測定があるんだって。『女子』は更衣室使うみたいだけど、間違って入っちゃだめだよ〜」
自分が──女の子から、男の子に変わってしまっている今は。
☆☆☆
侑「はぁ〜〜〜なにがなんだか……」
まさか眠りから覚めたら男の子になっちゃってるなんて……いや、わけわかんないよ。
わけわかんないけど、仕方ないから順応する。
わかっていることは、歩夢とは変わらず幼馴染みであること、自分のことは僕と呼ぶ事、そして一番驚いたのは、ここではスクールアイドル同好会が存在しないこと。
スクールアイドルという文化自体はあるようだけど……。
先生「はい、身長169センチ、体重は57キロね」
侑「ご、57……」
先生「ん? どうしたの?」
侑「いえ……」
女の子の体のときを、かんがえるとちょっとショックだったけど、別にこれくらいが普通、というかちょっと軽いらしい。
むしろ身長はもう少し欲しいくらいだね、なんて言われた。
(むしろ、視線が高くなって変な感じ)
まさか歩夢を見下ろす日が来るとは思わなかった。
(でも、なにはともあれ、だよね)
どんな理屈、ファンタジーで私が男の子になってしまったのかはわからないけど、普通に日常を送らないと。
もしかしたら、そのうち元に戻れるかも……しれないし。
「え〜と、となると気を付けないといけないことは……」
うっかり女子トイレにはいらない、男子のちんちん見えても動揺しない、僕っていうこと、男の子っぽく過ごすこと。
3
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/01(火) 00:15:48 ID:SF/nowpI
そして、放課後。
歩く帰り道。
侑「さてさて……これからどうしたものか」
それなりにこの状況について、真剣に考えていた、のだけど。
侑「む?」
河原に見覚えのある人影。
いや、あれは……。
侑(エマさんだ〜♡)
エマージェンシー!まさかまさかのエマさん発見!
侑「おーい! エマさ……はっ」
いや、待て。
侑(そうだ……ここではまったくの他人。いきなり声かけたら変人だ)
4
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/01(火) 00:17:55 ID:SF/nowpI
いやでもなぁ……お近付きになりたいなぁ……。
お友達から……。
侑「いや、う〜……でもな〜……」
なんかめっちゃ恥ずかしい。
話しかけに行くの……。
侑「……と、とりあえず今日のところは、かえろっ」
私はまるで逃げるかのように、そこから立ち去ってしまった。
★★★
5
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/01(火) 00:20:55 ID:SF/nowpI
家に帰ってから、一時間経ち。
侑(いや、逆に待てよ?)
一つ、考えが浮かぶ。
侑(エマさんは可愛い……しかも可愛いだけじゃなくて凄まじい癒やしエネルギーを放ち……歩くだけで他の誰かを虜にするかもしれない)
侑(他の男にちょっかいかけられたりしたら……!)
侑「こ、こうしちゃいられない! というか、むしろ今はチャンス!?」
今の私は男の子。
ならエマさんに告白したって……!
侑「そっ、そうか、この体になったのは……エマさんとお付き合いするためだったんだ!」
そうに違いないね!
6
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/01(火) 00:37:10 ID:SF/nowpI
侑「そうと決まれば、ラブレターだ!」
明日渡しに行こう!制服もニジガクのだったから、三年生の教室を探せばいいはず!
侑「うぉおお! 届けこの想い!」
★★★
翌日。
侑(緊張でまったく眠れなかった……)
だけど、もう三年生の教室の前まで来てしまった。
侑「ええと……どこかな……」
果林「あら、侑じゃない。なにか?」
侑「あっ、果林さん。実は……えと、エマ、さんに用が」
果林「あら、随分耳が早いのね。……ええと、あ、いたいた」
視線の先、そこにはエマさんが色んな人に囲まれて談笑していた。
侑(わぁ、エマさん。みんなの中心だ)
果林「呼ぶ?」
侑「あっ、え、えと……! その、こ、これをエマさんに渡してくれませんか!」
果林「あら……手紙?」
侑「じ、じゃあよろしくおねがいします!」
7
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/01(火) 00:38:25 ID:SF/nowpI
★★
果林「あ……行っちゃった」
手紙……まあ中身を見るなんてことはしないわ。
……でも、渡したところで……ってところはあるのよね。
果林「えー、と……」
わたしはエマに、片言の言葉で渡すものがあることを伝えた。
果林『エマ、あなたに贈り物よ』
エマ『贈り物? ……手紙?』
果林『……読める?』
エマ『ううん。全然。……でも、なんだか一生懸命書いたのかなってことは、伝わるよ!』
果林『変わりに読みましょうか?』
エマ『うん、おねが……あ、待って! せっかく日本語勉強するんだし……このお手紙は、私が日本語上手になってから改めて読むことにする!』
果林『そう、それなら、わかったわ「」
★★★
エマ・ヴェルデ。
ただいま日本語勉強中。
8
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/01(火) 00:39:07 ID:SF/nowpI
今回はここまで。
ほぼスクスタあなたちゃんです。
また明日に。
9
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/01(火) 00:41:33 ID:NP5SbIQc
エマキチあなたちゃんだったww
10
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/01(火) 00:47:34 ID:3Y2UZ2mY
エマちゃんにだけキモいあなたちゃん好きだから助かる
なんやかんや受け入れるエマちゃんもっと好き
日本語勉強中でお手紙実質放置はガチ凹みしそうで草
11
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/01(火) 05:40:46 ID:3IGj5tlc
エマちゃんガチ勢のあなたちゃんが好きwwきっとこの手紙の想いが届くのは両想いになってからなんやろな
エマちゃん√楽しみです!
12
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/02(水) 00:44:18 ID:gqTHXrNs
良いと思うよ
アニメ本編だと回想シーンぐらいで絡み少なかったし
13
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/02(水) 22:51:42 ID:9hwOxlV2
★★★
放課後。
侑「……」
侑「……春とはいえ、4月とはいえ、もう暗くなってきたな」
屋上で、ずっと待ち続けていた。
エマさんを……。
放課後、屋上で待ってますって……書いたから……。
侑「ぅぐっ……」
まずい、泣きそうだ。
断りもない、完全スルーは……ちょっと凹んだ。
侑「いや……わかってるよ。冷静に考えれば、顔も名前も知らない人からいきなりこんなことされて……」
来るわけ、ないよなぁ……。
14
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/02(水) 23:12:17 ID:9hwOxlV2
侑「はぁ……」
いろいろと、先走りすぎたと後悔しながら歩く帰り道。
こんなんじゃ足取りだって重い、夜空も心も暗くなる……。
侑「ただいまー……」
エマ『おかえりなさい!』
あれ、なんか……日本語じゃないけど、エマさんの声がした……でもそんなわけないよね、意識しすぎて幻聴が……。
侑ママ「あ、やっと帰ってきた。侑、挨拶しなさい」
エマ『エマ・ヴェルデです! これから一年間よろしくね!』
侑「う゜ぺっ」
倒れた。
エマ『わっー!? どうしたの?!』
15
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/02(水) 23:16:01 ID:9hwOxlV2
★★★
侑「ぅ、うう〜ん……」
……あれ、私……。
エマ『目がさめた?』
侑「はっ!」
えっ、えええええええまままま……!
侑「えっ、エマしゃんっ……!?」
エマ『うん、エマさんだよー』
侑「はわわわっ……♡」
まって……!?
これ……ちょっとまってこれ……!
あれじゃない?
いわゆるあれでは!? HIZAMAKURA!!
膝枕!?
というか……こ、この景色は……。
上が……上が見えない!!
おっぱいで……見えません!!
侑(まずい勃起しそうだ)
だけど堪えるよ、天使なエマさんに欲情なんてしちゃいけないからね。
頑張って太ももつねって耐えました。
16
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/02(水) 23:23:36 ID:9hwOxlV2
……けど、どうしてエマさんが家に?
侑ママ「言ってたでしょ? スイスからホームステイにやってくる娘が今日から来るよって。忘れてたの?」
そういうことか……通りで知らないわけだ……。
侑ママ「まだ日本語は勉強中らしいから、あんたもたまには教えてあげなさい」
侑「いえっ、なんなら毎日でも!!」
エマ『?』
侑ママ『気にしないで、なんか今日はテンション高いみたい』
侑「えっ、今の何語? というか母さんそういうの話せる人だったの? 意外」
侑ママ「意外は余計よ。ほら、はやくお風呂入ってきて。夕飯あんた待ちなんだから」
17
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/02(水) 23:33:13 ID:9hwOxlV2
★★★
シャワーに打たれながら、思い返してみる。
侑(あれ? 日本語がまだ読めないなら……手紙を出したのが私って、わかってない?)
なら……手紙を渡したことを話さなければ、変に気まずくなることもないか。
果林さんが誰々から、って言ってなければいいけど……。
侑(でも手紙をその後どうしたのかも聞きたい……! いや、でもなぁ……)
モヤモヤするけれど、ここは知らぬ存ぜぬで行くか……。
侑(うん、その方がいい……時が来たら、告白、直接しよう)
……一緒に暮らしてるから、失敗したらめちゃくちゃ気まずくなるぞ。
18
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/02(水) 23:46:14 ID:9hwOxlV2
★★★
エマ『んん〜♪ ボーノ♪』
侑(うへへ……美味しそうに食べるエマさんもボーノ……)
侑ママ「侑、食べたらエマちゃんの部屋にお布団出してあげて」
侑「うん……」
あぁ……本当にエマさんが家で生活するんだ……。
これから私、どうなっちゃうんだろ……。
★★★
侑「え、えと、お、お布団……これで、大丈夫……かな」
私はジェスチャーでエマさんに問いかける。
エマ『うん、ありがとう!』
なんて言ったかはわからなかったけれど、指のオッケーを見てなんとなく伝わった。
エマ『えーと……「ゆーくん」』
侑「は、はいっ!?」
な、名前……!
エマ『えへへ、これであってるかな、呼び方。「ゆーくん」』
侑「う、うんうんうん……!」
エマ『良かったぁ。じゃあ改めて……これから一年間よろしくね、「ゆーくん」』
ぎゅっと両手を両手で包まれる。
侑「あっ、しょのっ……よ、よろしくおねがいしますぅ……♡」
今私、きんもちわるい顔してるんだろうな。
19
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/02(水) 23:47:07 ID:9hwOxlV2
今回はここまで。
好感度カンストスタートですね。もはや高咲侑ではない気もしますが……。
また明日に。
20
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/03(木) 00:01:32 ID:VfdwMzmU
いや草
21
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/03(木) 01:21:31 ID:rILKGu1k
でさぁなぁ!
22
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/03(木) 07:21:55 ID:JGE1Sg2s
@そんな侑ちゃんもたまにはいいと思うよ
23
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/03(木) 16:33:13 ID:u0vTWvy2
そういえば歩夢は隣に住んでたな…
これは勝ち目なしやな…
24
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/03(木) 23:19:46 ID:wcv5SRc6
今回もやりたい放題します。彼方√みたいに付き合う前からエッチする仲に。
25
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/03(木) 23:54:50 ID:w1xJODeA
薄い本でよく見るやつだ!
26
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/04(金) 00:02:25 ID:H1x.0ryw
★★★
さてさてさて。
登校の時間なわけですよ。
エマ『行ってきます!』
侑「行ってきまーす!」
侑ママ(なんかいつもより元気いいわね)
★★★
歩夢「あ、侑くんおは……その人は?」
侑「歩夢! この人は今度からうちにホームステイすることになった、エマ・ヴェルデさん!」
エマ『えーと……「こんにちわ!」』
侑「わっ! エマさんすごいよっ、いつのまに挨拶覚えたの!」
エマ『昨日ママさんに教えてもらったの!』
侑「うん! 何言ってるからわかんないけど、すごい!」
歩夢「そ、そうなんだ。上原歩夢です。侑くんとは小さい頃からのお互いのこと知ってる幼馴染みです」
エマ『よろしくね!』
歩夢「……」
27
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/04(金) 00:11:25 ID:H1x.0ryw
★★★
さてさてさて。
登校の時間なわけですよ。
エマ『行ってきます!』
侑「行ってきまーす!」
侑ママ(なんかいつもより元気いいわね)
★★★
歩夢「あ、侑くんおは……その人は?」
侑「歩夢! この人は今度からうちにホームステイすることになった、エマ・ヴェルデさん!」
エマ『えーと……「こんにちわ!」』
侑「わっ! エマさんすごいよっ、いつのまに挨拶覚えたの!」
エマ『昨日ママさんに教えてもらったの!』
侑「うん! 何言ってるからわかんないけど、すごい!」
歩夢「そ、そうなんだ。上原歩夢です。侑くんとは小さい頃からのお互いのこと知ってる幼馴染みです」
エマ『よろしくね!』
歩夢「……」
28
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/04(金) 00:13:49 ID:H1x.0ryw
★★★
まずい……。
歩夢(……ホームステイ? 同じ家で一緒に暮らす?)
そんなの突然過ぎ……。
歩夢(でも一年間だけ……一年経てば、この人は帰る……けど)
もしもそれまでに侑くんがこの人のこと好きになったりしたら……。
ううん、それ以外にも危険要素がある。
歩夢(なに、あのおっぱい──)
制服が──泣いている。
歩夢(一体何を食べたらあんなに大きくなるの……!?)
29
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/04(金) 00:18:26 ID:H1x.0ryw
制服がパッツンパッツンになっている。
いまはブレザーがあるからまだいいけど……夏服になったら……!
歩夢(どうしよう……侑くんも男の子だもん、あんなおっぱいが常に身近にあるんじゃ……!)
歩夢(……わ、私だって……それなりに……ある、のに)
歩夢(ううん! おっぱいだけで誰かを好きになるような侑くんじゃない! そうだよね……?)
30
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/04(金) 00:23:16 ID:H1x.0ryw
そうだと、いいなぁ……。
★★★
侑「ぽぇ〜……」
あ〜可愛い……本当に可愛い。
これから毎日、エマさんといられるのかぁ……。
侑(それだけ、好きになってもらえるチャンスもあるってことだよね!)
侑(そしていずれは……付き合って、デートして……もっとその先だって……)
いかん、妄想し過ぎも良くない。
侑(取らぬ狸のなんとやら、ちゃんと日頃の行いから正さないと……エマさんに、変なところは見せられないぞ!)
★★★
まずは勉強!
賢い頭で、エマさんの日本語勉強に付き合えるように……!
次に運動!
文武両道、スポーツだってこなして、かっこいいところを……!
体も鍛えないと!
ヒョロヒョロな体じゃ、いざってときにエマさんを守れない!
31
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/04(金) 00:26:11 ID:H1x.0ryw
うおおお! 燃えてきたぞー!!
★★★
その日から私は、しっかり予習復習を習慣化し、筋トレも始めた。筋トレ好きの友達からメニューを考えてもらい、無理なくしかし効率よく。
エマ『「ゆーくん」はとっても真面目な子なんだね』
侑ママ『あんな感じじゃなかったんだけどね……』
侑「なにー?」
侑ママ「なんでもない」
32
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/04(金) 00:33:24 ID:H1x.0ryw
ふふ、そしてこれにはもう一つ素晴らしい効果がある。
そう、鬱憤やフラストレーションが筋トレによりかき消され……!
性欲が薄れるんだ!
これでエマさんに欲情したりすることもない!
至ってフラットな気持ちで対面──
エマ『ふう、いいお湯でした〜♪』
たい、めん……
侑ママ『ごめんね、パジャマとかまだ用意してなくて。次のお休みに買いに行くから、それまでは私のお古を……』
エマ『そんな! 私はこれで全然大丈夫ですよ!』
侑ママ『でもねぇ……』
め、ん……パジャマ……ちいさい……おっぱい大きい……。
主張……激しい……。
お風呂上がり……しっとりエマさん……。
★★★
侑「うっ、うぅ、ごめんなさいごめんなさいエマさん……うっ……!」
無理。
いや、無理っしょ。
今までのどんなオカズでした時よりも出た我が遺伝子の量に苦笑い。
侑(っ、そうだ……部屋、隣だから……音も気をつけないと……」
万が一……こんなところ見られたら終わりだからね……。
33
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/04(金) 00:33:48 ID:H1x.0ryw
今回はここまで。
34
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/04(金) 01:16:05 ID:00dSUZUo
歩夢ちゃん過去一無理ゲーで泣いてる
おっぱい……
35
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/04(金) 15:47:23 ID:J9WGiPX6
風呂の残り湯飲んでそう
36
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/05(土) 01:05:21 ID:dRgcNn9c
侑「ふう……もう一回しよ……」
★★★
最近の私のルーティンとも言えるのだけれど。
まず、朝起きて一回抜きます。
帰ってきてから抜きます。
寝る前に抜きます。
一日3回、抜きます。
……え? しすぎ?
肌荒れとか、体に悪いって?
いやわかってるんだけどさ……。
冷静に考えてみてほしい。
大好きな人が常に身近に、しかも登下校は一緒、家に帰れば湯上がり、パジャマ姿でいる。
無理でしょ。
むしろ、普段から抜いておくことで落ち着く必要がある。
37
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/05(土) 02:10:34 ID:dRgcNn9c
こちとら健全な男子高校生なんじゃい!
侑(でもちょっぴり罪悪感……)
相手からしたら、自分がそういうオカズにされてるなんて、嫌だよなぁ……。
侑「……」
でも止められないんだ……。
38
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/05(土) 03:12:14 ID:dRgcNn9c
これも全部、エマさんが可愛いすぎるのが悪いんだ……。
★★★
エマさんがホームステイしてしてから、約1ヶ月。
エマ「えーと、おはしは……たしか、ここに」
エマさん自身、もともと飲み込みも早いのか、日本語を覚えるのは早い。うちの母さんが妙に教えるのが上手いのもあるけど。
訊けば、なにやらそういう資格をもっているとかいないとか……それにしたって、エマさんの吸収能力もすごいと思うけど。
だって、逆の立場……もしも1ヶ月であれだけ英語を話せって言われても、無理だもの。
39
:
<削除>
:<削除>
<削除>
40
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/05(土) 18:32:18 ID:dRgcNn9c
侑(元々独学で勉強してたのもあるのかな)
エマ「ゆーくん」
侑「あっ! うん、なに? エマさん」
エマ「もし、よかったら、つぎのにちよーび。でかけない?」
41
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/07(月) 00:21:49 ID:ROM4NtFw
更新まだか
42
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/07(月) 02:21:44 ID:or96ng4M
侑「え……ええええ!?」
そ、それって……!
エマ「もっと、なかよく、なりたいなって、おもって」
デートじゃん!
侑「えと……ぼ、ぼくでよければ是非……♡」
エマ「ゆーくんと、行きたい、です、だからだよ!」
侑「んへへぇ……♡」
侑ママ(デレデレじゃない)
43
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/07(月) 02:49:34 ID:or96ng4M
★★★
そして待ちに待った日曜日。
楽しみすぎて眠れない……何ていうのは、意識が足りない。
本当に待っていたのなら、しっかり抜群のコンディションに持っていく。
侑「さて、ここで高咲侑の5月だけど春デートコーデのお時間〜!」
侑「今回はバチバチにキメすぎてもあれなんで、いわゆるきれいめカジュアル! 白シャツとブラウンTシャツのレイヤード合わせで、ちょっとかわいめに。ボトムスは、私が169センチと、そこまで身長が高くない……ので、少しでも背が高く見えるように小技を使います」
侑「そう、目の錯覚です。今回は細身の黒デニム。いわゆるスキニーパンツだね。でも細すぎてレギンスかよってレベルのは女の子ウケがあまり良くないからオススメしないよ! 私もなんかあれは違うと思う!」
侑「まぁ話はそれましたが、黒スキニーに、黒い靴を合わせます。もはやテンプレートだけど、変に冒険するよりこれで間違いないから! 個性だそうとすることがオシャレじゃないよ! でも否定はしないよ!」
侑「ちなみに今回はナイキのエアマックス90の黒です。カジュアルだけど、色合いのおかげで子供っぽくは見えないはず! みんなも真似してみてね〜!」
侑「……私誰に言ってるんだ?」
緊張しすぎで変な小芝居いれないとやってられないのかもしれない。
44
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/07(月) 02:58:59 ID:or96ng4M
侑「……ふう」
いや落ち着け。
結局のところ……エマさんのお出かけ用の私服に耐えられるかが問題だ。
クールに、落ち着いて。
侑「……エマさん! おまたせしました」
エマ「あ、ゆーくん!」
ドローストリングの可愛いブラウス。
ギンガムチェックのロングスカート。
侑「ぎゃんかわ……」
45
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/07(月) 03:14:47 ID:or96ng4M
えっ、うそ?
可愛すぎない?
目に入れても痛くない(誤用)。
エマ「へん、じゃない?」
侑「ううん! すごく可愛い!」
エマ「えへへ、ありがとう。ゆーくんも、にあってるよ」
侑「あ、ありがとございます……!」
★★★
こうして、私達の……デートは始まった。
侑「エマさん、スターバックスコーヒーはいったことある?」
エマ「うん、えーと……あれ……なんだっけ、がたんごとんがたんごとん……」
侑「……電車? 列車?」
エマ「そう! れっしゃ!」
なんでもスイスには、走るスタバ列車……スターバックス列車があったとか。
エマ「でも、のんだことはないなあ」
侑「ならせっかくだし行こうよ!」
46
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/07(月) 03:22:03 ID:or96ng4M
エマ「おお……これが」
エマさんはキャラメルマキアート。私はストロベリーフラペチーノ。
エマ「んん〜♪ ボーノ♪」
一口のんだ瞬間から、エマさんから笑みが溢れる。
可愛いなぁ……。
★★★
歩夢「そんな……侑くん……」
あれ……デート……なのかな。
47
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/07(月) 03:29:03 ID:or96ng4M
歩夢「……」
歩夢「そんな……私だって……無いのに……!」
歩夢「……で、でも。そっか、もしかしたら……ただの付き合いかもしれない……」
歩夢「……次学校であったら……聞いてみよう……」
あの人……エマさんのことどう思っているのかを……。
★★★
それからは、私達はウインドウショッピングしたり、お昼ごはんを挟んでゲーセンに行って、カラオケに行って……。
一通り、デートっぽいことをした。
48
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/07(月) 12:27:29 ID:GgtvXJs2
歩夢ちゃん……
49
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/07(月) 22:38:04 ID:Pi7QoCJc
寄せて上げてのバストアップしたりパットを入れたりしつつも虚しさを覚えるだけの歩夢なのだった…
50
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 03:27:34 ID:xbzR8566
でも、本来ならここでどこかで別れるけど……。
私達は同じ家に帰るんだ!
いいでしょ! 羨ましいでしょ!
侑「エマさん! また一緒に出かけよう!」
エマ「うん、また、ね!」
あぁ、なんて充実した一日だったんだろう……。
侑(幸せすぎて死んじゃいそうだよ……!)
★★★
翌日。
エマさんはなにやら用があるらしく、先に行ってしまっていた。
本当なら、私もその時に出ても良かったんだけど。
歩夢から、「今日は一緒に登校しよう」とラインが来ていた。
侑「おはよう、歩夢」
歩夢「おはよう侑くん」
51
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 03:33:51 ID:xbzR8566
侑「なんだか歩夢と登校するのも久しぶりだね」
歩夢「うん……そうだね」
歩夢「……侑くんが、あの人ばかりに構うから……」
侑「歩夢?」
歩夢「う、ううん、なんでもない」
侑「そっか」
歩夢「……ねぇ、侑くん」
侑「ん?」
歩夢「侑くんは……あの人とは、なにもないよね?」
侑「なにも……って?」
歩夢「その……侑くんの家にきてから一ヶ月くらい経つけど、どう思ってるのかなぁ、って」
侑「ふ……そんなの、決まってるよ」
侑「僕はエマさんの事が大好きだからね!」
歩夢「え──」
52
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 03:41:04 ID:xbzR8566
侑「エマさんって包容力すごいし癒やしパワーもすごいし、もうなんていうか、体中からマイナスイオン出てるっていうか、とにかく一緒にいるだけで癒やされちゃうんだよね!」
歩夢「……」
侑「声も可愛いし、なんか脳みそにも届く感じやばいんだ。ASMRとかやってみたらすごいことになりそうで、ご飯もすごく美味しそうに食べるし、その顔も幸せそうで」
歩夢「もういい……」
侑「顔も可愛いし、スタイルもすごいし……あっ、でも邪な考えとかじゃなくて、純粋にすごいなぁって! それに日本語覚えるのもすごく早いんだよ、そういうところもすごいなぁって尊敬しちゃうし」
歩夢「もういいってば……」
侑「僕、エマさんみたいな……というか、エマさんと付き合えたら嬉しいなぁって──」
歩夢「もういいって言ってるでしょっ!!」
53
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 03:46:28 ID:xbzR8566
侑「えっ、あ、歩夢?」
いきなり大声を上げる歩夢に驚いてしまった。
歩夢「侑くんなんかもう知らないっ……!」
そのまま走り去ってしまった。
侑「な、なんだよ、歩夢……」
……なにか、怒らせること言ったかな。
★★★
歩夢(もうやだっ、もうやだ、やだこんなの……!)
十六年一緒にいるのに。
たった一ヶ月しか会ってない人に先を越されて……。
歩夢(はぁ、はは、ははは……過去、最速……)
もう何度目だろう。
また今回もだめだった。
歩夢(またおばあちゃんになるまで頑張らなきゃ……)
そうしないと……次が始められないから……。
54
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 03:53:51 ID:xbzR8566
初恋の人と結ばれる確率は1%なんて言われている。
そんな低い確率、普通に考えれば無理だ。
歩夢(だからって……諦められないよ……)
……思えば、何度目だろう。
天王寺璃奈ちゃん。
宮下愛ちゃん。
近江彼方さん。
朝香果林さん。
中須かすみちゃん。
三船栞子ちゃん。
……6。
今回で7人目。
私もう……人間、一度きりの人生、7回も貰ってるのに。
それでも一度だって、この恋が叶わなかった。
1%って……そんなレベルなの?
55
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 03:56:50 ID:xbzR8566
歩夢(疲れちゃったな……)
変なことは考えない。
……そうだね。
あと……2回くらいは頑張ろう……。
あと2回頑張って駄目なら……もう……。
侑くんのことは……諦めよう……。
56
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 03:58:17 ID:xbzR8566
今回はここまで。
お察しの通り歩夢は記憶引き継いでる感じです。本人にとっては最悪ですね。
57
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 04:03:46 ID:DRpNVo7Y
まじか…
辛すぎるにゃ…
58
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 04:24:15 ID:FnmCQLrs
辛い…
59
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 08:14:48 ID:qy6JhAAk
よりによって二回…
60
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 10:05:58 ID:uPbXZxTk
きついな
かすみん√とか本人にとって最悪だ
歩夢√楽しみすぎる
61
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 10:23:25 ID:DRpNVo7Y
2回ってことは歩夢√くる時には歩夢は諦めてるってことになるのか…
62
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 15:38:48 ID:aMR1UtIk
今回あきらめるの早くない?
エマさんが侑に全然興味ない可能性もあるし、それこそスイス帰国でおさらばじゃん?
63
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 21:06:19 ID:Qeq1ZljE
侑くんが歩夢のこと好きになった時には歩夢はもう侑くんのこと諦めちゃってるってことだよな、ツラい
歩夢ほど一途な女の子見たことないよ
今までの√ずっとつらかったんだろうな
歩夢ぅ
64
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 21:34:08 ID:STJJJL0.
おばあちゃんになるまでって平均寿命くらいまでとしてもトータルで500年以上想い続けてるわけでしょ。すごすぎだろ。作者はきっとドS
65
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/08(火) 22:15:24 ID:qy6JhAAk
言うて中学時代に押し倒せばあっさり付き合える気が
66
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 00:38:22 ID:WmRu5H/2
明日再開。
67
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 01:32:46 ID:WmRu5H/2
頭の中で考えているのは、侑も歩夢のループは高校生からスタートしているということで。
歩夢は全ての周回を覚えていて、毎回頑張ろうとはしていますが、かすみ√の後からもう焦燥感に駆られています。どうすることが正解かわからず後手に回っている感じです。
侑は何も覚えていませんが、断片的にほんのわずかに記憶がちらついたりします。もちろん歩夢と同じく、各√の娘達との幸せな人生を送っています。
各√で、好きだと伝えられていない場合は、子供が出来たときの報告や、妻と喧嘩したときの相談などを歩夢にしています。最悪ですね。
それとこれは文で表せてはいないのですが、侑のセックスの腕前は√を経て行く度に上達している……というつもりです。経験値が積まれていくように。
最後の最後は生娘の歩夢とスーパーテク侑となりますが、果たして歩夢はどうなってしまうのでしょうか……怖いですね。
完全にただの脳内設定ですが、たまにはいいですよね。
また明日に。
68
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 01:50:59 ID:O/IErvLs
かすみ√のときに抱かれたのより上手くなってるの控えめに言って辛いな
歩夢ちゃんが気持ちを伝えてないのは今のところ愛さんと彼方ちゃんとこのまま行くとエマさん√かな?
69
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 04:04:40 ID:QQNUgZHM
記憶引継ぎは楽しみすぎるな
どんどん溜め込んでいくのだ…
70
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 05:33:17 ID:DjClDBJ2
歩夢ルートの歩夢は処女だけど処女じゃないとか興奮するな
71
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 10:10:22 ID:DXdhf.bk
記憶引き継ぎ知っちゃうと胸が痛い…
歩夢…
歩夢√は幸せにしてあげてください…
72
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 10:26:37 ID:O/IErvLs
かすみ√の赤ちゃんできてもいいけどってところが読み返すと刺さって悲しくなる
73
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 13:08:58 ID:g22kbn3A
>>68
それだけたくさん経験してきたんだ…みたいにどうしても思っちゃうんだろうな
74
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 14:07:46 ID://LwfcWo
男は最初の男になりたがり、女は最後の女になりたがる
と言うじゃん?
75
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 14:54:55 ID:WmRu5H/2
歩夢は侑も繰り返していることを知らない設定です。
76
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 15:36:32 ID:WmRu5H/2
つまるところ、経験者だから上手くリードしようとするも完全に上位に立たれてしまう歩夢が書きたいのです。
77
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 19:42:27 ID:JEw9N.GM
楽しみにしてます
とりあえずエマ編続きまってる
78
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 23:26:16 ID:tUq5qEnU
エマさんにとっては何てことないただの1日で終わってしまったのか…?
79
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 23:41:54 ID:WmRu5H/2
★★★
侑「ふぅ〜……まだ5月だっていうのにあっついなぁ」
じわりと額に汗が滲む。
脇汗も滲んでしまう。
「なぁみろよ……」
侑「んー……?」
クラスメイトが指差す先。
「あっつー……」
「スカート蒸れるー……」
女子たちが汗に濡れて、スカートをパタパタと中へ空気を送っている。
まだ衣替えが始まっていないから、確かに暑そうだ。
「これで衣替えで、シャツだけになったら……」
侑「サイテー」
ちょっと女子目線の意見が出てしまった。
でも確かに……汗で透けるなんてあるのかな?
それはちょっと汗っかきすぎる気も……。
侑(いやまて……だとしても)
薄着になれば……。
侑(エマさんの……エマパイが……!?)
暴れるということか……!?
80
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 23:45:48 ID:WmRu5H/2
侑「うぐぐ……!」
それは……困るかも……。
嬉しいけど……他のみんなに見られるのも嫌だ!
侑「困ったぞ……」
嬉しいと困るの二律背反。
どうしたらいいんだっー!
81
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/09(水) 23:58:31 ID:aWAZHM06
侑くんサイテー
82
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/10(木) 00:03:45 ID:fiSJnfz6
★★★
エマ「……」
侑「エマさん? 何見てるの?」
エマさんは複数の手紙を読んでいた。だけど日本語じゃなくて、私には読めなかった。
エマ「かぞくからの、おてがみだよー」
侑「そういえば、兄弟もたくさんいるんですよね」
エマ「うん、みんなとってもいいこなんだよ〜」
エマさんは文字の一つ一つを愛おしそうに眺めている。
エマ「みんな、とっーてもあまえんぼうで……」
83
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/10(木) 01:19:17 ID:fiSJnfz6
エマ「まいにち、みんなといっしょにねむってたなぁ……」
エマさんの添い寝か……。
いいな……それ……。
エマ「……」
侑「エマさん?」
エマ「あっ、うん! なに?」
侑「なんだかぽへっとしてたけど……なにかあった? 僕、なんでも話聞くよ!」
エマ「ありがとう、ゆーくん。でも、だいじょうぶだよ」
侑「ほんとう? ……僕はエマさんのためなら、なんでも協力するからね!」
エマ「……」
★★★
84
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/10(木) 01:36:43 ID:fiSJnfz6
月明かりが差し込む部屋で、少し考える。
侑「エマさん、何か悩みがあるように見えたけど……」
言いたくても言えないことが、あるような……。
侑「……でも、なにかあれば相談してくれれば……本当になんでも手伝うのに」
ベッドの中でそんなことを呟いていた。
その時だった。ドアに小さく、ノックの音が響いたのは。
侑「……はい?」
エマ「ゆーくん……まだ、おきてる?」
エマさんだ。
85
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/10(木) 01:47:04 ID:fiSJnfz6
相変わらず、破壊力抜群のエマさんのパジャマ姿。
侑「どうしたんですか?」
エマ「その……あの、ね」
もじもじと、人差し指から小指までをあわせて何か言いづらそうだった。
エマ「ゆーくんが、いやだったら、だいじょうぶなんだけど……」
侑「なになに? 何でも言ってよ、エマさん!」
エマ「……ありがとう、ゆーくん……じゃあ」
エマ「……いっしょに……ねてほしいなっ、て……」
86
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/10(木) 01:47:17 ID:fiSJnfz6
今回はここまで。
87
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/10(木) 02:37:50 ID:yMEg3n9.
かすみみたいに後から取られたらもうどうしていいかわからないの当たり前だよなあ
エマさんも気になるけど歩夢ちゃん気になりすぎるわ
88
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/10(木) 12:06:11 ID:wUSgmLyE
残ってるのってせつ菜しずく歩夢かな?
89
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/10(木) 14:33:18 ID:35uwbN9o
せつ菜ちゃんのお話はもう終わったよ?
90
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/10(木) 15:05:35 ID:wfKzYlzE
ヒェッ…
91
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/10(木) 15:15:24 ID:vIyFY9T2
せつ菜まだだぞ
92
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/11(金) 23:06:27 ID:LbivjlN2
続きは?
93
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/13(日) 00:26:03 ID:./Np0rek
侑「へ……へぇえっ!?」
エマ「だめ、かな……?」
侑「だ、だめっていうか……ど、どうして……?」
エマ「その、ね……じつは、なんだけど」
エマ「ほーむしっく、っていうのかな。……にほんでのせいかつは、たのしいけど……きょうだいたちにあえないのは、やっぱり、さみしくて……」
エマ「みんないっしょにねむってたから……ひとりでねるのも、ちょっとさみしくて。……だから、ゆーくんさえよければ」
侑「も、もちろんいいよ! ぜ、ぜんぜんだめじゃない……!」
94
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/13(日) 00:57:47 ID:./Np0rek
というより、そんなお願いこっちからお願いしたいくらいだ。
エマ「よかった! じゃあ、わたしのへやに……」
★★★
エマさんの部屋に入るのは、実は初めてだった。いままで入る理由がなかったからだ。
なんか。
いい匂いがする。
エマさんの匂い。
侑(い、いやいや、なんか変態っぽいぞ!)
95
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/13(日) 01:17:02 ID:./Np0rek
明日から多めに
96
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/13(日) 02:18:28 ID:ORkZv6N6
待ってたぞ!
97
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/13(日) 15:56:38 ID:./Np0rek
でもなんか……夢見たい……。
好きな人と今から一緒に寝られるなんて……。
侑「はっ──」
だけど私は光の速さでとある可能性に気付いた。
エマ『きょうだいたちに、あえないのは、やっぱりさみしくて……』
侑(弟扱い!?)
男として……見られてないのでは……?
98
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/13(日) 16:13:34 ID:./Np0rek
それは……すこし辛いものがあるかも……。
エマ「ゆーくん、ほら、こっちこっち」
エマさんは先にベッドにはいり、掛け布団をあげて中に入るように促してくる。
侑「……」
葛藤。
なんだか……それは、恐怖にも似ていた。
もしあそこに入って……一緒に寝たら、もう戻れないかもしれない……みたいな。
というよりも理性を保てるか、だ。
99
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/13(日) 16:21:35 ID:./Np0rek
侑「し、しつれいします……」
ゆっくり隣に横になる。
なるべく体が接することがないように……と思っていたのに。
エマ「ん〜、やっぱりあんしんする……」
侑「ぬぇぁ!?」
ぎゅうっと抱きついてきた。
あーあ。
侑(くぁwせdrftgyふじこlp)
いい匂い!
柔らかい!
ちょっ。
侑(ひ、ひぃぃ〜……!)
修行かこれ? お坊さんだって耐えられないよ!
100
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/13(日) 21:30:42 ID:./Np0rek
ていうか、う、腕に……おっぱいが……!
嬉しいやら、苦しいやら。
思考回路はショート寸前ってか。
エマ「えへへ、やっぱりおちつくな、こうしてると」
侑(こっちは全く落ち着けない……!)
そんな気も知らず、エマさんはすやすやと寝息をたてて夢の世界へ。
こっちはもう目がギンギンだ。
違うところもギンギンにならないように精神統一しなければいけない。
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