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「あなたは昔から男の子だよ?」√彼方
24
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/28(水) 17:24:44 ID:0/X2sJ6s
侑「近江せんぱ……」
彼方「くかー……」
侑「寝てる!?」
は、はやくない!?
そんな、のび太くんじゃないんだから!
侑(あ……でも)
彼方さんが眠いのは、たしか夜に勉強してるからだっけ……。
侑(……まあ、なら。強力することもやぶさかじゃない)
彼方さんの、睡眠のために……。
25
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/28(水) 17:41:17 ID:0/X2sJ6s
☆☆☆
彼方「お〜い、帰るよ〜」
侑「んぁ……」
彼方さんに体を揺すられて目が覚める。
窓の外をみると、もう夕焼けが沈みかけていた。
気づいたらすっかり眠ってしまっていたらしい。
侑(まさか彼方さんに起こされるとは)
彼方「よく眠ってたね〜」
侑「はい……本当に」
26
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/28(水) 18:00:13 ID:0/X2sJ6s
彼方「それでこそお昼寝同好会の一員だよ〜、さあ、かえろう」
☆☆☆
それからも私たちの同好会活動は続いた。
ほぼ毎日顔をあわせる事もあり、信頼関係も徐々に築いていき、有り体にいえば仲良くなった。
二人で遊びに行くようにもなったし、彼方さんに勉強をみてもらったりもした。
もう一度言うけど、私たちは仲良くなった。
27
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/28(水) 18:04:31 ID:0/X2sJ6s
でも仲良くのなりかた、その変化は少し独特だった。
どれか、というとなんだか私たちの仲の深まり方は完璧に友人とのそれで。
いわゆる男女間の友情に近いものだと感じている。
28
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/28(水) 20:36:59 ID:pjbVAJ5Q
彼方ちゃんと友情関係を築きたい
29
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/28(水) 23:00:24 ID:BKcztPQs
2人で遊びに行くようになった、の行き始める初めの描写が肝心だろうに
30
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/29(木) 17:24:48 ID:DjjR5/oM
いつからか、呼び方だって変わっていった。
侑くん、彼方さん。
名前で呼び会うのは遅くなかった。
☆☆☆
彼方「う〜ん……」
侑「彼方さん、そんなうなってどうしたの?」
彼方「あぁ、それはね……彼方ちゃんは悩んでいるんだよ」
侑「悩み?」
彼方「大学はどこにしようか……って」
31
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/29(木) 18:02:52 ID:DjjR5/oM
侑「大学かぁ……」
彼方さんは三年生。
来年に卒業して、この虹ヶ咲から居なくなる。
侑「……そういえば、彼方さんってすごく勉強してるけど、行きたい大学決まってるからかと思ってた」
彼方「一応目星はあるけど、いろいろとね」
彼方「……ちなみに、侑くんの成績はどれくらいかな?」
侑「え? うーん……平均……かな。でもどうして?」
彼方「なんでも〜」
☆☆☆
月が変わる毎に、彼方さんも受験勉強のために会う機会が減っていく。
でも我慢もしすぎるのも悪いからと、気晴らしに遊びに行くことにした。
侑「今日は彼方さんの好きなことしようよ」
彼方「お、いいの? じゃあお言葉に甘えて……」
☆☆☆
32
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/29(木) 18:03:48 ID:DjjR5/oM
また明日に。
33
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/30(金) 17:30:19 ID:CC5yH8AU
☆☆☆
彼方「ほら見てみて、これ。ペアリング」
侑「ペアリング?」
彼方「作んない?」
侑「いいんじゃない、でも割りと高いんじゃない?」
彼方「って、思うでしょ〜? 意外とそうでもないんだよ」
34
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/30(金) 17:46:16 ID:CC5yH8AU
侑「へ〜……。あ、イニシャルとかいれるんだ」
彼方「そうそう。KKとYT」
侑「いいね、何指につけるの?」
彼方「小指。ピンキーリングにしたいから」
35
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/30(金) 18:06:11 ID:CC5yH8AU
そうこうして私たちはペアリングを作ってみることにした。ここは自分達で作ることで特別感が増すんだ。
とはいえ特に深い意味はない……そういうのも悪くないだろう、ってところだ。
彼方さん相手なら、意識することもない。
彼方「あ」
侑「ん?」
彼方「間違えた……」
侑「え、あ、ほんとだ。……なんでY?」
彼方「侑くんのチラ見しながらやってたらつい流れで……」
36
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/10/30(金) 20:46:42 ID:iH0PGRjo
これで付き合ってないのか
37
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/01(日) 00:50:04 ID:Y.KaRpIw
まだ私も書いてなかったら交換もできたけど……私もすでにYまでやってしまっている。
困っていると、店員のお姉さんがこう助言してくれた。
「それでしたら、お二人の名前を入れたつもりで、Y.Kはどうでしょう。ゆう、かなた、で」
なるほど、今ならそれの方が交換とかもしないですむしいいかも。
「カップルの方たちには人気の加工ですよ! お二人も是非」
侑「あはは、ありがとうございます。でも、僕たち付き合ってないんです」
「あっ、そうなんですか? お似合いだったので、つい……」
こんな対応を、何度かした。
その度にも驚かれることは多々あった。
彼方「そうです、友だち、友達です」
☆☆☆
程なくして、オリジナルのピンキーリングが出来上がる。
38
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/01(日) 00:57:42 ID:Y.KaRpIw
彼方「おぉ〜……」
彼方さんはつけたそれをマジマジと見つめて、満足気にしている。
彼方「受験のときもつけていこうかな」
侑「いいね、お守りになるかも」
試験が始まればとることになるだろうけど。
彼方「──大切にしようね、お互い」
39
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/01(日) 23:09:52 ID:Y.KaRpIw
そう言ったその横顔は、よく見慣れた、綺麗な笑顔だった。
☆☆☆
それからは、しばらく彼方さんと会わない日が続いた。やっぱり受験勉強が大変なようで。
当然ながら、お昼寝同好会の活動もほぼないようなものだ。
少し寂しいけれど、今は仕方ない。彼方さんの進路が大事だ。
40
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/01(日) 23:44:55 ID:Y.KaRpIw
時々電話をしたりする。調子はどうとか、受験が終わったらまた出掛けようとか。
他愛もないけれど、それが良いガス抜きになるらしい。
彼方『来年、侑くんがどっかに受験するときは勉強教えて上げるよ』
侑「え、ほんと?」
彼方『うむ。……ところで、どこにいこうか、とかってもう考えてるの?』
41
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/02(月) 06:49:25 ID:tIsaaxhg
なかなか更新出来ませんが、今夜辺りには。
今回は歩夢が振られるシーンはいれません。
歩夢が16年間かけて築いた侑との関係を、彼方は3年間で到達したというところで、実質振られてるようなものかなと。
42
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/02(月) 10:48:01 ID:VwaC5kaI
@cメ*´•̥ _ •̥ リ
43
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/03(火) 05:31:39 ID:hGUOfcDE
歩夢は時が来た時にそれまで溜め込んだのが爆発するから…
44
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/03(火) 21:53:27 ID:lO68y/4A
即妊娠しそう
45
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/05(木) 00:17:21 ID:9nmiUO2c
侑「うーん……彼方さんと同じところにしようかな」
彼方『へぇ。それはそれは……なら、決行勉強しないとねぇ』
彼方さんの言うとおり、おそらく今の成績のままでは厳しい。
彼方さんも苦手な数字をなんとか克服して──もちろん最も点数がとれない教科のままだが──平均よりもたかい点数に。
侑「ま、それならそれで。さっき言ったように勉強、おしえてよ」
彼方『しょうがないなぁ〜』
そう言うけど、全然嫌そうな声じゃなかった。
☆☆☆
46
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/05(木) 00:27:32 ID:9nmiUO2c
それから数ヶ月、彼方さんは見事に大学に合格。
これで彼方さんは春から大学生となるわけだけど……なんだか実感がわかないなぁ。
彼方「女子大生彼方ちゃん、爆誕」
両手でピースしながら、およそ女子大生が言うことじゃないことを……いや、むしろ言うのかな、そんなこと。
侑「僕も行けるかな」
彼方「大丈夫大丈夫、しっかり努力をすればね」
全くもってその通りだ。
私も高校三年生、遊びもしたいけど、この一年間はかなり大事になってくる。
彼方「応援してるからね」
☆☆☆
とはいえ。
侑(ぐぬ……)
その大学の過去問を解いてみているけれど、なかなか一筋縄ではいかない。
間違いなく今のままじゃ無理だと確信できる。
47
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/05(木) 00:29:42 ID:9nmiUO2c
明日少し更新、金曜からしっかりと。
もうすぐ、これをやりだしてから五年経つのかと我にかえりますけど、まだ全然終わりそうにありませんね。(スーパースターもあることですし)
また明日に。
48
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/05(木) 02:32:03 ID:XF.ARybY
こんなんもう付き合ってるようなもんじゃんみたいな関係性たまらん
5年はすごい笑
スーパースターまでやってくれるんすか…ありがてえ
49
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/05(木) 04:33:31 ID:2oZQTtnY
おつおつです
50
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/05(木) 04:45:55 ID:cpo8WTGU
主さんの読み続けてどのくらいになるのかな
未だに続けててくれるのは感謝しかないですよ
51
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/05(木) 23:51:16 ID:9nmiUO2c
侑「う〜ん……」
塾……今さら行くかぁ?
侑「本当は直接彼方さんに教えてもらうのが一番良いんだろうけど……」
大学生になった一年目、それにすぐに泣きつくのも……なんだか申し訳なくも感じた。
今度は私が受験シーズンというわけで、またこの一年もあまり遊んでいないこともあり、声をかけるタイミングを失っていた。
そんな日曜日の正午過ぎ、彼方さんから突然着信が飛んできた。
彼方『もしもーし』
侑「彼方さん、どうしたんですか?」
彼方『いやね、勉強の方はどうかな〜、と』
侑「んー……ちょっとつまってるかな。もらった過去問題、なかなか難しい」
52
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 00:09:02 ID:Njfe9kpw
侑「でも、なんとか頑張ってみるよ。一度決めた目標だし──」
彼方『それなら勉強、教えるよ? 前も言ったでしょ〜』
侑「え、でも……」
彼方『彼方ちゃんからしたら、何をそんなに遠慮してるのかわかんないよ〜。彼方ちゃんと君の仲じゃない』
何故だかその言葉が、不思議と暖かい。
確かに私は遠慮していた、今さらにも……。
侑「……じゃあお願いしようかな」
彼方『おっけ〜、じゃ今から行くね』
侑「うん……うん? 今から?」
彼方『そうだよ〜、善は急げ』
☆☆☆
53
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 00:18:51 ID:Njfe9kpw
彼方「という訳でお邪魔しま〜す」
大学生になった彼方さん。
私服でやってきているわけだけど、なんだかいつもよりも大人びて見える。
これが大学生オーラ……なのかな。
髪もウェーブ巻いてるし。おしゃれに気を使う大学生か……。
侑「どこか出掛けてたの?」
彼方「ううん。どうして?」
侑「いや、なんだか格好が……」
いつもより気合い入れてる感じだから、と言いかけてまぁ別に本人の勝手か、と思い止まる。
彼方さんと特に追及してこなかった。
彼方「……」
侑「あ、部屋いっててよ。お茶とかもってくる」
☆☆☆
彼方「──で、そこまでいけたら後はわかるはずだよ」
侑「わっ、本当だ……」
彼方さん、ならぬ彼方先生による授業はなかなか効果的だった。
やっぱりピンポイントで教えてもらう方がためになる。
侑「それにしても、数字もこんなにすらすら教えてもらえるなんて」
彼方「彼方ちゃんは〜頑張ったのです」
侑「よーし、じゃあ次なんだけど……」
彼方「ん、どれどれ」
54
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 00:32:00 ID:Njfe9kpw
隣で教えてくれていた彼方さんは、問題が見えにくかったのか、少し身を乗り出す。
もう肩と肩が触れあっている。
その時ふわりと、揺れた髪からほのかに甘い香り。
侑(……女の子、ってより。女性の香り)
友達なのに、変にドキッとした。
知らない一面を見たような、そんな感覚。
彼方「どうしたの?」
侑「あっ、いや……ええと、ここがね──」
☆☆☆
結局勉強はみっちり行い、もう夜がやってくる時間帯だ。
彼方「そろそろお暇するよ〜」
侑「今日はありがとう。……駅まで送るよ」
彼方「お、ありがとうねぇ」
駅までの道では、彼方さんの大学生生活についていろいろ聞いた。
サークル活動に誘われたとか、今度ミスコンがあるとか、私の受験が終わったら何しようか、とか。
彼方「とりあえず遊びたいねぇ。こう、盛大に、わっー、と」
侑「わっー、と、かぁ」
とにかく楽しいことがしたいんだろうな、となんとなくで感じとる。
侑「でも、ちゃんと合格できるかな……」
彼方「不安?」
侑「まぁ、ね」
55
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 00:35:00 ID:Njfe9kpw
彼方「大丈夫、彼方ちゃんがついてる」
侑「……そっか。なら、大丈夫なのかな」
彼方「そんなに心配なら──」
彼方さんは私の両手を上から両手で包み込む。
ぎゅう、ぎゅう、と優しい力で握りながら、
彼方「大丈夫、大丈夫。侑くんならできるよ」
と優しく、……なぜか涙が出そうになるほど、暖かい声をかけてくれた。
というかちょっと涙でた。
彼方「えっ、どうしたのっ」
侑「え、あれ……」
56
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 00:38:38 ID:Njfe9kpw
ここのところ、少し気を張りすぎていたのかもしれない。
それが一気に緩んで、ゆるゆるになっていた涙腺が今の励ましで崩壊してしまった。
侑(こんなすぐ泣いちゃう子だっけ、私……)
彼方「もう……不安でも泣いちゃダメ。まだ挑戦もしてないんだから」
侑「うん……」
彼方「よしよし、泣き虫侑くんは頑張れる子だよ。……ちょっとしゃがんで」
侑「う、うん」
57
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 00:44:36 ID:Njfe9kpw
顔が彼方さんの心臓の位置まで降りたところで、抱き締められた。
頭をぎゅっ、と胸の中に。
侑「か、彼方さん……?」
彼方「……私は君の友達である以前に……」
彼方「歳上のお姉さん、なんだよ。……なんでも相談、していいんだよ」
侑「……」
彼方「私もいっーぱい不安になった。簡単に行けるレベルじゃないし、努力も精一杯した」
彼方「だから侑くんの気持ち、よーく分かる。……ねっ? あと少しだよ、がんばろ」
侑「……うん」
彼方「……へへ。なーんて、彼方ちゃん、たまには言うこと言うでしょ?」
……改めて。
この人が側にいてくれて、本当に良かったと思えた。
☆☆☆
58
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 00:50:26 ID:Njfe9kpw
それから私はより一層の努力を続けた。
試験本番までに後悔しないように、出来ることを全力で……。
侑(……私はできる、やれる)
あの人がそう言ってくれたから。
☆☆☆
☆☆☆
☆☆☆
そして迎えた、合格発表日。
侑「……」
10時が遠い。
ていうか眠れてない。
侑「はぁ〜……」
59
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 00:53:42 ID:Njfe9kpw
今回はここまで。
なんだか友情をメインにして、純情……な感じに行きそうですが、今回はちょっと違います。大学生特有の肉欲に触れた感じです。
また明日に。
60
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 01:08:14 ID:LrN9qsIE
もうテニサーとかにお持ち帰りされてるんでしょ
先に大人になった先輩や、それを侑くんが受け入れるか見ものだな
61
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 04:03:34 ID:uZWCHiuc
そっち方面かぁ… うぅ…
62
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 04:50:12 ID:y2rZzB/.
彼方ちゃんの初めては侑ちゃんのだろ!!
63
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 06:34:42 ID:Njfe9kpw
純愛です。
そこは大丈夫です。
64
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 06:54:04 ID:Njfe9kpw
ちょっとそれも考えましたけど、一人だけそれってのも不味いかなと思ったので止めました
65
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 07:44:15 ID:GmjDtTYk
良かった…
純愛で…
そういう風に進んでしまったら心が壊れる
66
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 12:56:19 ID:AxmBzmUQ
安心
67
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 13:14:54 ID:m.5MWwfQ
安心したと同時に面倒くさい読者でスマンなぁって気持ちでいっぱい
68
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/06(金) 23:50:08 ID:Njfe9kpw
やることはやったつもりだ。
というか、もう何もない。
後はただ、時間を待つのみ……。
侑(時間だ……)
時計の針が待ち望んでいた形になる。
それと同時に、私は結果を見るをタップした──
☆☆☆
69
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/07(土) 09:18:56 ID:KZskT4UI
☆☆☆
彼方「──というわけで、侑くんの合格を祝って〜」
かんぱーい、と同時に、炭酸ジュースがなみなみと注がれたグラスを軽くあわせる。
場所は、一人暮らしを始めていた彼方さんの借りているアパート。
私の大学合格の祝いとして二人でピザとか頼んで、盛り上がっていた。
侑「いや〜本当に良かった……」
70
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/08(日) 07:56:43 ID:vEaVPpk6
璃奈回がすごく良くて逆に疲弊しています。
今夜再開。
71
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/09(月) 03:09:48 ID:LOXcOoq.
彼方「侑くんが頑張った結果だね〜」
侑「彼方さんのお陰でもあるよ。勉強みてもらわなかったら、絶対無理だった」
彼方「彼方ちゃんはちょっと力を貸しただけ……それに、侑くんには受かってほしかったし」
こんな風に私たちは談笑しながら受かったからどこかに行こうとか、大学入ったら何かサークルに入ろうかとか。
彼方「彼方ちゃん、またお昼寝サークル作ろうかと思ってね〜」
侑「本格的に昼寝するだけのサークルだ……」
72
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/09(月) 04:47:27 ID:pCESRaVQ
璃奈ちゃん推しは良い意味で疲弊してるねw
73
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/09(月) 17:06:40 ID:LOXcOoq.
彼方「作ったら入ってくれる?」
侑「まぁ、いいけど」
彼方「わ〜い」
宴もほどほどに、夜も深く。
喋りたいことはあらかた喋り尽くしたから、帰ることにした。
侑「じゃあ、大学でもよろしくお願いします、せーんぱい」
彼方「うん、お待ちしておるよ〜……あ、そうだ」
侑「?」
すっ、と手が伸びる。
それはまっすぐに私の頭にきて、わしゃわしゃと撫でられる。
彼方「本当に、よく頑張ったね。よしよし」
侑「ぁ……」
じわ、と胸の奥が熱くなる。
本当に彼方さんといると、ほっとする。
姉だからこその、包容力とでも言うんだろうか……。
74
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/09(月) 17:15:20 ID:LOXcOoq.
彼方「また新しい青春を謳歌しようじゃないか〜」
侑「……うん」
☆☆☆
さて、時間は流れて春がきた。
卒業を得て、大学生に。
元の世界でさえまだ高校生なのに、一足先に大学生。
……戻れたとき損って感じそうだなぁ。でも逆にこれだけ勉強した知識とかが、戻れた時……。
侑(戻れたとき……?)
元の世界に戻ったら……彼方さんはどうなるんだろう。
そもそも、戻るとかってあるのかな。
75
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/09(月) 17:33:29 ID:LOXcOoq.
侑(考えても仕方ないのない事は、考えない)
その時は、その時だ……。
☆☆☆
大学入学後、しばらくして大学生活にも慣れてきた頃。
彼方「……たこ焼き、食べたくない?」
侑「ん? たこ焼きかぁ、好きだけどね。買いにいく?」
彼方「いや、今の彼方ちゃんはそのあたりのたこ焼き、銀だことかでも満たされない」
侑「というと?」
彼方「大阪行こう」
☆☆☆
思い立ったら即行動なんて、なんだか彼方さんにしてはフッ軽だな、なんて思いもした。
これが大学生なのか。
新幹線に乗り、しばらく。
侑「ん〜ついた〜!」
大阪。
そういえば来るのは初めてだなぁ、本当にヒョウ柄の紫パーマのおばちゃんとかいるのかな。
76
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/09(月) 17:38:58 ID:LOXcOoq.
彼方「さぁ〜本場の食い倒れをしよ〜」
本題から反れてるけど、それでもいっか。
☆☆☆
美味しいたこ焼きのお店とかはよく知らないけれど、いろいろ食べて比べてみようと、二人で一パックを分け合う。
彼方「はふっ、はほ……」
侑「あひっ、あふ……」
うん、美味しい。
ソースが濃くて……タコがでっかい。
タコから美味しい気がする、くにくにと噛み心地が楽しい。
彼方「うむ、うまい」
侑「お腹もすいてたし尚更ね」
77
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/09(月) 17:48:01 ID:LOXcOoq.
彼方「よーし次行こう〜」
さまざまなたこ焼きを食べて比べてみる。
トッピングも様々で、明太子マヨとか、チーズ、ポテトサラダ……なんでもありだ!でも……
侑「うまーい!」
78
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/09(月) 18:05:20 ID:LOXcOoq.
彼方「お、それ美味しそう」
気になるトッピングが複数あったため、これは別々で買った。
侑「ポテトサラダっていうより卵たっぷりのタルタルソース」
彼方「んぁ」
侑「ん」
一つ寄越せというのは、口を開けて待つその姿でよくわかった。
一つおすそわけ。
彼方「うんうん……これもうまいぜ」
出会った頃こそ、間接キスで慌てていたけど、今となってはもう平気になってしまった。
79
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/09(月) 18:05:52 ID:LOXcOoq.
今回はここまで。
また明日に
80
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/09(月) 18:56:06 ID:9KPZgJlU
こういう感じたまらん
81
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/10(火) 00:43:01 ID:0d4XkzDo
〜人類の歴史は2032年で終わり〜
木村秋則
「長さが5キロメートル以上あるUFOの内部で宇宙人(人類と同じ姿をしてるが人類より綺麗で朗らかでギリシャ彫刻のような顔をしてる)から地球カレンダーを見せられた。
それにこれから地球で起こることが書かれていた。
それを見ていくと枚数が少なかったのでなんでここで終わるのと聞いたら『そこで人類の歴史は終わり』と言われた」
それは口外してはいけないことになっていたが去年酒に酔った木村秋則はその年をポロッと言ってしまった。
それが2031年か2032年。
木村秋則によると・・・
・宇宙人は物を小さくする爆弾を持ってる。
・小型のUFOの側面の壁の厚さはビニール袋より薄い。これを手で触ると透明になり外が見えた。これのサンプルを手で折ろうとしても折れず、足で踏んでもまったく変形しないほど硬かった。
・宇宙人は人類をすごく見下してる。
・宇宙人は240種類の元素を知ってる。人類は120〜130種類ほどしか知らない。
・宇宙人のUFOは人類が10億年かかる距離を一瞬で移動できる。
・宇宙人は空中を浮遊できる。
・宇宙人は手を使わずに家の窓や扉を開けることができる。
・宇宙人との会話はテレパシー。考えたことがすぐに宇宙人に伝わり答えが返ってくる(頭の後ろから聞こえてくる)。
木村秋則(世界で初めて無農薬・無施肥のリンゴの栽培に成功した日本の農家)
グレイやビッグフットは宇宙人が作った生体ロボット。
木村秋則「人類は何とかしないと駄目だよ。もう残された時間が無いのだから・・・」
↑キリストが亡くなった31年か32年から2000年間でダメだったら滅ぼすと決めてたみたい。
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〜松原照子の世見(予言)〜
「近いうちにUFOが来るよ」(2020年8月に世見)
「今から20年以内(2032年まで)に富士山の噴火も含めた大災害が起きる」(2012年2月に世見)
「近未来に小惑星が地球に衝突する日が必ず来る気がしています。もし小惑星が地球に衝突したら日本は消滅します」(2019年2月に世見)
「東海、東南海、九州よりの地震がくる」
「首都直下地震がくる」
「南極のオゾンホールは拡大を続けています。日本でも強い紫外線が原因となる病気がこれから深刻化する。
皮膚癌が増加。白内障は高齢者だけの病気ではないので若い世代も気をつけるべき。
免疫力が低下しヘルペスや感染症も増えていく。
これからの30年にもっとも気をつけるのは紫外線です」(2019年2月に世見)
「トランプ大統領は再選しない」(2019年2月に世見)
82
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/10(火) 04:30:23 ID:KYHfQx8M
大阪行ったときに食べたわかなのたこ焼きは本当に美味かった
83
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/10(火) 07:44:46 ID:BYSw9qn2
彼方「来て正解だったねぇ」
侑「だね」
たこ焼きを頬張りながら大阪の町を歩く。
こんな時間が今、一番楽しい。
侑(やっぱり楽しいな……彼方さんといると)
なんだか気恥ずかしくて、言葉にはしないけれど。
84
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/10(火) 17:06:58 ID:BYSw9qn2
彼方「もがもが」
侑「……っていうか食べ過ぎじゃない?」
彼方「美味しいから仕方ないよ〜」
侑「粉物食べまくったら太るよ」
彼方「大丈夫大丈夫」
彼方「栄養は全部おっぱいに行くから」
侑「おっぱいて」
もう少し羞恥心持って。
85
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/10(火) 17:24:12 ID:BYSw9qn2
でも確かに……高校生の時より大きくなっているような……。
彼方「あ、どこ見てるのかな〜」
侑「なっ、見てないし」
彼方「ま、ここは歳上の余裕をもって許してあげるから〜」
侑「一つだけじゃん」
彼方「いいのかな〜、あんなにお世話になっておいて」
侑「それを言われちゃおしまいだ 」
☆☆☆
86
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/10(火) 17:37:52 ID:BYSw9qn2
侑「さてどうする? お目当てのものは食べたけど」
彼方「帰ろうかねぇ、明日も大学だし」
侑「だね」
☆☆☆
彼方「ふう、ん〜。帰って来た」
侑「もう暗いね。さすがに新幹線でもまぁまぁ時間かかったね」
彼方「でも美味しかったからOKだね〜」
侑「うん……じゃあ帰ろう」
彼方「うむ」
ご満悦そうな返事のあと、彼方さんのアパートまで送っていった。
彼方「……毎回家まで送ってくれるんだね」
侑「ん? まぁ……ね」
彼方「女の子扱いされてるって事なのかな〜?」
87
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/10(火) 18:13:54 ID:BYSw9qn2
侑「彼方さんは女の子でしょ」
彼方「……ふーん」
それ以上は何も言わなかった。
なにか。
なにか、私たちの間に。
大きな食い違いがある気がした。
☆☆☆
88
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/10(火) 18:31:20 ID:BYSw9qn2
☆☆☆
しかしまぁ、とはいえだ。
私達の関係性に依然変わりはなく、友好関係は続いていた。
一年が経ち、彼方さんは21歳になっていて……そして今日は。
彼方「20歳の誕生日おめでとう〜」
侑「ありがとう、彼方さん」
彼方さんが言った通り、今日は私の誕生日。
それのお祝いをしてくれている。
彼方「お酒解禁だ〜」
89
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/10(火) 18:37:19 ID:BYSw9qn2
今回はここまで。
次回酒盛り泥酔流れえっち展開です。
また明日に。
90
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/10(火) 19:37:59 ID:acV.dYVA
きたーーーー!!!!
91
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/11(水) 17:39:29 ID:xtNQ37Rk
ほろよいを片手に乾杯。
初めてのアルコールだったけれど、まだジュース感覚で飲める範囲だった。
ほろよいからレモンサワーになったり、二人あわせれば缶の量はそれなりになっていた。
それはつまり、私達の気分をうわつくということで。
彼方「彼方ちゃんたちも、もうお酒飲むような歳になっちゃったねぇ」
侑「早いようで、そうでもないような」
92
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/11(水) 17:46:38 ID:xtNQ37Rk
侑「彼方さんはどう? 早く感じた?」
彼方「……」
侑「彼方さん?」
彼方「そう、それだね」
侑「?」
彼方「侑はいつまでさん付けなのかな〜、って」
93
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/11(水) 17:52:10 ID:xtNQ37Rk
侑「……さん付け?」
彼方「別にさ〜、呼び捨てでいいんだよ。ていうか呼び捨てにしなさい」
侑「しなさい!?」
なんでだろう、呼び捨て強要……でも呼び捨てか……。
侑「いやでも……なんていうか、もう彼方さん、で定着しすぎて、いまさら呼び捨てもなんか……」
恥ずかしい。
意識して予防と考えたり考えたら、なぜか急に。
彼方「ほら、彼方、彼方」
侑「うぇえ……?」
94
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/11(水) 18:00:14 ID:xtNQ37Rk
侑「か、かな……」
やばいな、恥ずかしいって自覚するとさらに恥ずかしくなってくる。
なんでもないようにさらって言ってしまえば終わりなんだろうけど、もうそれが難しい。
侑「かな、かな……た」
彼方「む〜。ただ名前を呼び捨てにするだけなのの、そんなに照れるかなぁ」
確かにそう思う。
それも、もう慣れ親しんだ彼方さん相手にこれでは……。
彼方「そんなんだから20にもなって童貞なんだよ」
95
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/11(水) 18:02:17 ID:xtNQ37Rk
侑「は──」
──私は心は女の子だ。
だから仮に、男の人の経験がないこと、童貞って煽られたってなんとも思わないはずなんだ。
なのに。
侑「はぁぁーーー?!」
なぜかピッキーンときた。
侑「そんなの関係ないでしょ!」
彼方「でもないじゃん」
侑「ない、けど、さ!」
96
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/11(水) 18:06:19 ID:xtNQ37Rk
侑「そういうそっちはどうなのさ!」
彼方「まぁ経験ないけど〜」
侑「じゃあ僕のこと言えないじゃん!」
彼方「でも〜、童貞と処女なら価値基準が違う気がするんだよね〜」
侑「そんなの詭弁だよ……」
くそう、なんだか彼方さんのペースだ……。
97
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/11(水) 18:08:45 ID:xtNQ37Rk
彼方「そういえば、いつぞやの大阪の時おっぱいガン見されたもんな〜」
侑「なっ、ちが……!」
彼方「触ったこともなさそうだし」
なんか泣きそうなんだけど。
というか酔ってるね!?
侑「そりゃあ! ……ないけどさぁ……」
彼方「しょうがないなぁ〜」
なにが?
彼方「ちょっとだけなら触っていいよ」
は?
98
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/11(水) 18:09:04 ID:xtNQ37Rk
また明日に。
99
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/11(水) 19:56:35 ID:sR3COks2
触りたい!!!!!!
100
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/11(水) 20:50:58 ID:W7Jj4Ef.
侑ちゃんがれっきとした男だったら歩夢ちゃんとどうこうならないわけないよねとは思う
あんな幼馴染いたら性欲に目が眩みそう
101
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/11(水) 23:24:04 ID:/jyHD8WY
明日ってことはあと40分後だな!!!
はよはよはよはよ
102
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/11(水) 23:44:37 ID:l.cGvAPw
キミら純愛にこだわるけど彼方さん並みの容姿にもかかわらず、大学生になっても一度も恋人いなくて経験も無いって異常な部類だからね
侑くんもある程度はモテそうなのに彼女とか一度もいないとか余りにも不自然すぎるよ
仮に歩夢の存在を無視したとしても
103
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 01:29:15 ID:2COHXM5.
彼方ちゃんが自分でも気づかないうちに侑ちゃんのこと憎からず思ってたとかなら全く不自然じゃないでしょ
周りがほっとかないって言っても結局本人の気持ち次第なんだから
104
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 01:44:50 ID:UNwK0y1.
批判したいわけじゃないけど、それなら相応に断ったりする描写とか欲しかったね
侑も自然と胸に目がいってたりそういう欲求はありそうだし、そこを全く無視するのもなんだかって気はする
105
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 03:18:23 ID:9Q/33d.Y
そういう描写って今回みたいな場合面白さないからいらないとまでは言わないけど特別欲しくもないわ
その手の描写が生きるのって肉欲路線じゃないじゃん
106
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 09:12:22 ID:teCW.MH.
今夜の更新を楽しみに仕事に励む
107
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 16:45:20 ID:RJCOwI4c
主さんは気にせず描いてください
108
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 17:23:47 ID:ZcXpRC5U
──どうしてこうなった。
彼方「うい……」
床に放り出されたブラ。
服の上からでもわかる、圧倒的なふくらみ。
その下にはむき出しの胸がある。
彼方さんは私の膝の上に、背を向けて座ってきている。
後ろから触る……そう私が決めた。
侑(前からとか恥ずかしすぎる……)
そう思いつつも触らないという選択肢が出てこないあたり、欲望に素直だった。
彼方「ほら、いいよ」
侑「い、いいよって……」
彼方「触りたいんでしょ?」
109
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 17:28:32 ID:ZcXpRC5U
侑「さ……」
彼方「ん?」
侑「……触り、たいです」
彼方「じゃ、ん」
背中を預けてくる。
……髪からなんか良い匂いがする。
侑(なんだなんだ、なんなんだ)
これ、良いのか?
本当に大丈夫なのか?
110
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 17:39:00 ID:ZcXpRC5U
彼方「ほら」
侑「ぁ……」
意を決して、彼方さんの服の下から手をいれる。
彼方「んっ……」
侑「わっ、な、なに?」
彼方「いや、手がひんやりしてて……びっくりした」
触れていたのはお腹だった。
ここでも身体の一部……。
友達のお腹。
侑(やわらか……おなか……)
彼方「んん……」
侑「……」
彼方「……お腹はちょっと……」
侑「なんで?」
彼方「…………ちょっと、お肉が……」
これで?
……むしろこれくらいの方が健康的だと思うんだけどな。
111
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 17:50:30 ID:ZcXpRC5U
彼方「というか……触るのはそこじゃないよ」
侑「いやっ、でも……」
彼方「……じゃあ言い方、変えてあげようか?」
侑「え……」
彼方「……触って」
侑「っ……」
そうまで言わせてしまっては、もう後には引けない。
深呼吸してから、お腹からその上へ手をあげる。
すぐに、二つのふくらみが手のひらにおさま、おさま……。
侑(おさまらないっ……!)
圧倒的なボリューム。
いやっ、てかっ、やわら、やわらかっ、うわっ、うゎあ……。
彼方「ん……」
侑「わ、わ……」
思わず夢中で揉んでしまう。
ダメと言わないし、止められない限り無限に触り続けてしまいそうだ。
112
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 18:03:22 ID:ZcXpRC5U
侑(あ、やば……)
友達相手に思っちゃいけない欲望が沸き上がりそうになっている。
……友達相手に、なっちゃいけない固さになろうとしている。
彼方「んっ……!」
声が不意に。
それは、指先に何かがかすった瞬間だった。
侑(今の突起は……)
手探りでそれを探す。
それは誰にだってついてるものだった。
侑(乳首……)
指先でつまめる。
手の感触だけでもわかる、はっきりとした突起は、洞窟の先でみつけた宝箱みたいだった。
彼方「あ、ちょっと……そこは…… 」
侑「っ、嫌……?」
彼方「っ……」
振り返り、視線が合う。
……あれ。
侑(可愛いとは、いつだっておもってる)
だけど……。
胸さわられて、乳首は恥ずかしがって、うるんだ瞳のその顔をみて。
ぜんぶが、欲しくなった。
113
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 18:38:37 ID:ZcXpRC5U
侑「っ、彼方……」
彼方「っ!」
名前を呼ぶと驚いた顔。
そう呼べと言ったくせに、いざ呼ぶと耳まで赤くしている。
侑(可愛い……)
アルコールのせいでもあるのだろうけれど。
私達は冷静な判断がとれていない。
侑「彼方……」
彼方「ぁ……」
だから──そんな私達が唇を重ねることも、事故と割りきってしまえ。
114
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 18:39:07 ID:ZcXpRC5U
今回はここまで。
明日に。
115
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/12(木) 19:35:18 ID:p3PYX2E2
たまらんしかいえない
ありがとう
あしたまってる
116
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/13(金) 04:38:40 ID:syFi.GnY
元気になってきた
117
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/13(金) 17:13:14 ID:m3aOucQU
彼方「んむ……」
さっきまで飲んでいた、グレープのお酒の味がする。
ファーストキスは、アルコール混じりの物だった。
侑「っ……」
彼方「……ちゅーしちゃったねぇ」
侑「……嫌だった?」
彼方「もっとしよ……」
118
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/13(金) 17:28:44 ID:m3aOucQU
嘘みたいにしん、とした部屋の中で、私達の唾液が混ざり合う音が響く。
完全に口を塞ぐと、脳内にその音が響き渡る。
そんなことはないのだけれど、呼吸はお互いが吐き出す息で補っている気分だ。
……もう。
彼方「……侑、固くなってるね」
もう……ただの友達には戻れない。
119
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/13(金) 17:56:18 ID:m3aOucQU
☆☆☆
彼方「わ、……こんなになるんだ」
侑「……」
気まずい。
何が気まずいって、他の女の子ならまだしも、ずっと友達を続けてきた彼方相手に、ガッチガチになってしまっていることが。
性欲には勝てなかった。
彼方「もうなんかヌラヌラしてる……興奮してたの〜、彼方ちゃんで?」
侑「っ、悪い? そっちだってさっきまで涙目になってたくせに……」
彼方「あったかなぁ……」
彼方は私のソレのにおいを嗅いでいる。
犬みたいに、すんすんと。
彼方「変な臭い……」
侑「そんなもんだよ……」
120
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/13(金) 19:41:25 ID:DIFyvdlQ
キター!!!!!!
たくさんお願いします
121
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/14(土) 21:34:18 ID:BJIjEiIE
今日中ギリギリには再開。
122
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/15(日) 12:28:07 ID:CI/5enBQ
アニメ本編彼方の状況みると、一人暮らししそうにないですけど二次創作だしいいですよね。夕方再開。
123
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/15(日) 19:16:00 ID:CI/5enBQ
よるに。
124
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/15(日) 23:20:02 ID:CI/5enBQ
彼方「……本物はリアルだね」
侑「?」
彼方「なんでもないよ〜……」
何かを誤魔化した彼方は、キャンディーを舐めるように亀頭に舌を這わせる。
侑「ぅ……」
思わず力が入る。
何よりも……彼方がこんなことしてる時点で興奮するのに。
亀頭に走る快感が未知数過ぎて、気を抜けないんだ。
彼方「んむ……っ」
どうでもいいことなんだろうけど、フェラチオの最中に。私の太ももに彼方の手が添えられているのが妙にエロチックだ。
なんでかは、わからないけど。
125
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/15(日) 23:30:02 ID:CI/5enBQ
侑「ぅ、は……」
時折聞こえる、彼方の呼吸を整える際にでる声。
それもたまらない。
彼方「ん……っん……」
目が合う。
というより見つめてきている。
侑「う……」
思わず目をそらしてしまう。
だって、そうでしょ。
恥ずかしくて目なんか合わせられない……。
126
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/15(日) 23:36:54 ID:CI/5enBQ
彼方「ちゃんとみて……」
侑「んひっ!?」
目をそらしている間に、突然の玉……睾丸へ刺激。
反射的に視線を戻すと、彼方の舌の上で転がされていた。
127
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/15(日) 23:43:46 ID:CI/5enBQ
その間、竿の方は手でしごかれる。
侑「ど、どこでこんなことっ……」
彼方「お家で、スマホで……勉強したんだよ〜」
玉を責められるのは、気持ちいい、というよりくすぐったいが極度まで来た感じで……それが気持ちいい、 ってことかもしれないけど、おしりが浮きそうになる。
侑(っていうか出そう……っ!)
彼方の柔らかい手で射精へと追い込まれる。
128
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/15(日) 23:52:13 ID:CI/5enBQ
侑「かっ、彼方……」
彼方「ん、出そう……?」
侑「う、うん……」
彼方「じゃあ……出しちゃおうか」
少し手の動きが速くなる。
それと……。
彼方「んぇあ……」
侑「!」
まるで出すときはここで、と言わんばかりに口を開いて、舌を出して待ち構える彼方。
そんなの見たら……!
侑「っ、っあ、で、るっ……!」
勢いよく精液が飛び散る。
勢いがよすぎて全然口のなかには入っていかなかった。
彼方「あっ! ぁ、っ、ん……ぁ……」
彼方の顔に精液がかかる。顔にかけられながらも、献身的に手コキを続けて最後の一滴までを搾り取ろうとしてくれる。
射精が終わった頃には、彼方の顔は精液まみれになってしまったけれど。
129
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/15(日) 23:58:50 ID:CI/5enBQ
侑(気持ちいい……)
人に射精させてもらうのが、こんなに気持ちいいだなんて知らなかった。
彼方「んん、……顔洗ってくるね」
侑「か、彼方」
彼方「……ん?」
でも、それなら。
侑「顔洗ったら……次は、僕の番だよ」
お返しをしないといけない。
☆☆☆
130
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/16(月) 00:04:32 ID:xOJFyqtc
彼方「ね、ねぇ……ほ、ほんとうに……」
目の前には。
下着もなく、ファンタジーではないからしっかり陰毛が生えた彼方の女性器。
彼方「ゆ、指ならわかるけど……いきなりそれは……」
侑「口でしてもらったんだから、僕もやる……」
いわゆるクンニだ。
131
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/16(月) 00:16:22 ID:xOJFyqtc
唾液で濡らして……。
彼方「ひゃっ……!?」
私の唇が触れると、彼方は声を出す。
こちらも私と同じで、今までにない刺激で驚いたんだろう。
侑(絶対イかせる……)
彼方「ぁ、っ、うぁ……ぅ……!」
シャワーを浴びてないからだろうけど、まぁまぁおしっこの臭いが強い。
おもいきり深呼吸すると、ぶっちゃけ臭い。臭いさ、こればっかり誰であってもそうだ。だけど──
侑(なんか、こう……ムラムラしてくる……!)
132
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/16(月) 00:25:47 ID:xOJFyqtc
数分間、まずは手探しで舐めてみてから。
侑(クリトリス……)
優しく優しく愛撫。
ちゅっ、とリップ音を出して、クリトリスに優しくバードキス。
舌先でもつつくようにして、着実に彼方を追い込む。
絶頂へ。
彼方「はぁっあぁっ、ぁ……はぁっ……あっ……!」
呼吸が荒くなっている彼方。
もっと、もっとだ……!
彼方「だめっ、だめだめだめだめぇっ……あっ、ぁ、イッ……!」
ビグッ!!と腰が浮いた。
それから身体が震えながら、呼吸を整える彼方。
侑「……イッた?」
彼方「み、みての通り……だよ……」
133
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/16(月) 00:26:26 ID:xOJFyqtc
今回はここまで。
また明日に。
134
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/16(月) 01:03:32 ID:IbD/yPfk
はよはよはよはよ
135
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/16(月) 02:56:46 ID:uh9iSKPQ
やばいわ
明日まってます
136
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/16(月) 04:21:19 ID:SzIvtNs2
アニメ見てから彼方ちゃんの株爆上がりだからここ読んでると凄くドキドキする
137
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/16(月) 23:30:14 ID:xOJFyqtc
小刻みに震える身体が、正直だった。
それにしたって感じやすいな……普段からオナニーしてるなコレ……。
侑「結構自分でしたりする?」
彼方「まぁ……多いと思う」
曰く、あの頃──多忙だった高校時代。
どうしても仕方ない事ではあるけれど、疲れは溜まる、そしてストレスも。
それらを発散するためにオナニーの回数が増えてしまっていったとか、いってないとか。
138
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/16(月) 23:36:53 ID:xOJFyqtc
彼方「人にされるのは、初めてだったけど……存外、気持ちいいね……」
それはこちらも同じことだった。
でも私達はまだここじゃ止まらない。
☆☆☆
彼方「ん……む……」
侑「ふ……」
侑の舌が私の口内をまさぐってくる。
……さっきまで友達だった関係は、もうそこにはない。
ここまでしちゃったら、明日から普通の関係には戻れない。
彼方「んっ、む……んん……」
それでもキスがやめられない。
止める気もない。
だって気持ちいいから。
侑とのキスが気持ちいいから。
侑「っ、彼方……」
また名前を呼ばれる。
それだけで胸がきゅんと締め付けられる。
139
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/16(月) 23:48:49 ID:xOJFyqtc
年下の男の子……あぁ……いや、そうかぁ。
もう、「男」、なんだよねぇ……。
それはつまり、私も「女」というわけで。
今から重なりあうわけで。
彼方「ぁっ──」
☆☆☆
☆☆☆
☆☆☆
侑「ぅ、う……ん……?」
目が覚めると朝だった。
侑「あれ……あ、そうだ……ぁあ……」
そうだ。
……私は。
侑(ヤッちゃったんだよなぁ……彼方さんと)
140
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/17(火) 00:01:37 ID:yMA3eNMI
侑(あれ……彼方さんは……)
どこだ、と思いかけたけど、ふわりと漂ってきた匂いですぐにわかった。
それと同時に声も聞こえてきた。
彼方「あ、おはよ〜。もう出来るから、……んー。とりあえず、着替えておいで〜」
朝食をつくる彼方さん。
侑(あぁ……裸のまま寝ちゃってたんだ)
脱ぎ散らかしていた服を着て、彼方さんの朝食が並ぶテーブルへ。
卵焼き、ウインナーに味噌汁、白飯。
朝御飯だ。
めっちゃ朝御飯だ。
彼方「うむ、今日は大学もないし、ゆっくり食べよう」
侑「うん」
141
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/17(火) 00:03:41 ID:yMA3eNMI
彼方さんの作った卵焼き。
めっちゃ美味しい。
なんかわかんないけど、ふわふわしてていくらでも食べられそうだ。
侑「うま……」
彼方「ふふ、そうでしょ? 彼方ちゃん、お料理は得意だからね〜」
得意げな彼方さんはどや顔をしている。
それだけしても許されるクオリティではある。
142
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/17(火) 00:09:14 ID:yMA3eNMI
侑「……」
彼方「……」
わずかな箸の音と、租借音。
それだけが響く。
……確かめたいことが、あるのに。
侑「……あの、彼方さん」
彼方「あ〜!」
侑「うぇっ、な、なに?」
彼方「結局彼方、『さん』に戻ってる……」
侑「あぁ……」
彼方「まったく……まぁいいけどね〜」
侑「……いや、そうじゃなくて」
なんでそんな平然としていられるんだ?
侑「僕たち、昨日さ……」
彼方「エッチ、したね」
侑「う……」
いざ言葉にされると、こちらの言葉がつまる。
その通りすぎて、面食らった。
143
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/17(火) 03:24:13 ID:YVj0TOLM
肝心なところ飛んでますやん!!!
なんでや!!!
144
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/17(火) 04:43:01 ID:HWbC9uSA
くそ!くそぉっ!!
145
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/17(火) 06:36:23 ID:yMA3eNMI
侑「その、えと……」
彼方「変わらないよ」
侑「え?」
彼方「彼方ちゃんたちは、友達。……親友と言っても、構わないんだぜ?」
侑「彼方さん……」
彼方「昨日の事は、水に流して……お酒のせいにして、忘れようよ」
……一つ歳上のお姉さんは、余裕綽々だった。
なんだか、気にしすぎていた私が変みたいだ。
侑「うん……ありがとう。これからもよろしくね、彼方さん──」
☆☆☆
だけど。
それでも私達は……これから。
1日。
2日。
3日……いや、それでも違う。
私達はほぼ毎日エッチする。
146
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/17(火) 06:47:05 ID:yMA3eNMI
夜再開。
147
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/17(火) 07:58:05 ID:NgpD4X8E
大切な部分がキンクリされてるんだけど
148
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/17(火) 16:41:28 ID:ZtGvboHU
マジかよボス最低だな、ちょっとレクイエム喰らわせてくる
149
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/17(火) 23:07:25 ID:yMA3eNMI
☆☆☆
大学へ行き、いつものように授業を受けて彼方さんとお喋りして。
つい胸に目がいく。
侑(……昨日、あれを……)
というよりも、彼方さんの存在に。
昨日は、この人と……と悶々とする。
そして……。
許されるのなら、もう一回……と考えてしまう。
150
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/17(火) 23:14:35 ID:yMA3eNMI
侑(そりゃそうだよ……)
あんなの、一度味わったら。
彼方さんを知ってしまったら。
もう他の女の子じゃ……。
☆☆☆
侑と話していて。
ふと、視線が下半身に向かってしまう。
昨夜は、侑のを舐めたり、入れられたり……。
大きかったな、なんて思う。
151
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/19(木) 00:09:26 ID:CxsWpcMA
彼方(……)
初めてのセックスだった。
指じゃ絶対届かないところまで届いて。
道具と違って、人の温かさがあって。
一人でするオナニーなんかと違う。
尽くして、尽くされて。
セックスってすごい。
たった一度で、そう思えてしまった。
彼方(……もう一回、くらいなら……)
152
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/19(木) 00:28:10 ID:CxsWpcMA
☆☆☆
彼方「「あの……」」侑
彼方さんと声が重なる。
侑「あ、先いいよ」
彼方「あー……えーと……」
彼方さんは少しキョロキョロしている。
彼方「今日は〜……なにか予定ある?」
侑「今日は特にはないよ」
彼方「そっかー……じゃ、ウチくる?」
特にそれを。
断る理由は、なかった。
☆☆☆
大学からの、彼方さんの部屋までの途中でコロッケを買った。
小腹が空くような時間に、揚げたてのコロッケの香りは強烈だったから、二人して香りの元へと誘われた。
私はメンチカツコロッケ、彼方さんはポテトコロッケ。
彼方「一口ちょうだい」
侑「ん」
彼方「はも……んん、んまい」
何気ない帰り道だ。
いつもと変わらない、特別な日でもない、普通の日だ。
だからこそ。
圧倒的な違和感に、私は気づいている。
侑「……」
もしかしたら私は。
もう……彼方さんのことを友達として見ていないのかもしれない。
153
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/19(木) 00:33:52 ID:CxsWpcMA
☆☆☆
部屋について、とりあえず一息。
彼方「ふい〜,今日も大学生したね〜」
侑「だね……」
彼方「……」
侑「……」
会話が続かない。
次に何を話せばいいのか、わからなくなっている。
今までなら、こんなことはなかった。
彼方「ね……」
手に手を重ねてくる。
彼方「朝……あんなこといったばかりで、奔騰に、本当に、悪いと思ってるんだけど」
侑「……うん」
彼方「……また、もう一回だけ……友達やめていい?」
何とも言えない、不思議な。
不思議な、セックスの誘い方だった。
154
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/19(木) 00:34:21 ID:CxsWpcMA
また明日に。
次はキンクリしません。
155
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/19(木) 05:00:09 ID:utPNx4Cs
やったぜ
156
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/19(木) 07:50:24 ID:1fjJ1vbk
キンクリでも良いよ
157
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/19(木) 12:03:18 ID:R5HBa1gU
彼方ちゃんから誘ってくるのたまらんな
158
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/19(木) 23:53:08 ID:CxsWpcMA
金曜日夜再開。
159
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/20(金) 23:33:00 ID:wuNXp75Q
☆☆☆
断る理由もない。
だからこうやって、私は。
彼方「あっ、ぁ、はあっ、あ……!」
侑「ここ気持ちいい?」
俗に言う手マン。
彼方さんがよく感じるポイントを、指先でじわじわと押す。
侑「こっちかな……」
彼方「ぁっっ、ぁ……!」
だいぶ感じやすい体でもあるからだろうけど、既に私の手のひらはびしゃびしゃになっている。
160
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/20(金) 23:45:57 ID:wuNXp75Q
熱を帯びた瞳。
たまらずキスをしてしまう。
彼方さんも舌を絡ませ、感じると漏れる吐息が、私の肺に届くみたいだ。
私の股間のモノも、準備は万端だ。
一通り愛撫をして、彼方さんの中から指を引き抜くと、名残惜しいかのように糸を引いていた。
彼方「っ、今度は彼方ちゃんがしてあげる……」
やっぱりというか、口でしてもらうのはかなり気持ちいい。
あの彼方さんが、こんなものを咥えこんで、あまつさえ気持ちよくしてくれようとしてしている、と考えると……。
侑(やっばいや……)
そんな心のうちとはいざしらず、フェラチオは激しくなっていく。
よりねっとり、より下品に。
161
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/21(土) 06:30:33 ID:PR0xHvE2
えっっっろ
162
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/21(土) 07:18:35 ID:vaSGyvJU
更新遅すぎるのが1番残念
163
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/22(日) 01:55:42 ID:z6ZowdM2
彼方「んっ、っん……はぁ……かたすぎ……」
侑「ごめん……?」
彼方「いーよ、彼方ちゃんに興奮……してるってことなら」
実際その通りだ。
お酒も入っていない、透き通った頭の中でだと、その光景に釘付けになる。
侑「あっ、ぅっ……! か、彼方さんっ、そろそろ……」
彼方「ん……」
今度は私のモノから、彼方さんの口に糸が出来ていた。
拭うと、ベッドに横たわる。
彼方「またゴムないけど……ちゃんと外に……」
侑「わかってる……」
164
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/22(日) 02:09:39 ID:z6ZowdM2
初めてのときも、生だった。
妊娠の危険性を軽んじているわけじゃあないけれど……それでも。
侑「うっ、あ……!」
彼方「んっん……!」
この体液の混ざり愛に抗えない。
侑「はぁっ、あったか……」
ぬくぬくと、人の温もりに包まれる。
幸せな温もりだ。
腰が引ける。
彼方「はぁ、はぁっ……」
突く度にその豊満な胸が揺れる。
おもわずむしゃぶりついてしまう。
彼方「はぁっ、や……!」
侑「んむっ……!」
いや逆に。
そうしない方が、失礼だと思う。
侑(おっぱい……)
165
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/22(日) 02:21:30 ID:z6ZowdM2
口のなかで、乳首が立ってきていることがわかった。
吸いながら、乳首は舌先でくりくりと刺激する。
彼方「はぁっ、やぁっ、あ……!」
巨乳の人は、乳首が感じにくいと言うけど、よくわからない。気持ち良さそうだから、そのまま続ける。
☆☆☆
彼方(はぁっぁぁ乳首ぅい、……ぅ!)
侑が夢中になって私の乳首に吸い付いてくる。
あんまりにも気持ちがよくて、涙がでる。
彼方(下も下でやばぃっい……!)
侑のは、本当に気持ちいいところばっかりに当たる。
Gスポットにひっかかるような感覚……ずっと気持ちいい……。
彼方「あぁっ、ぁあぁあぁ〜!」
ぁあっっ、またイくっ、イかされる……!
彼方「イッっ……っ!」
頭にスパーク。
火花が散るようなイメージが流れ込む。
彼方「ぁ、あ……」
166
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/22(日) 02:29:17 ID:z6ZowdM2
侑「っ、彼方さん、イった……?」
彼方「うっ、うん……」
侑が確認してくる。
恥ずかしいから、素直に言いたくないけど、事実だから仕方ない。
彼方「もっと……」
侑「当然……」
167
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/22(日) 21:58:32 ID:z6ZowdM2
いま遊んでいるゲームが終われば再開します。
168
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/23(月) 04:04:40 ID:9gnnkW5M
昼再開。
169
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/23(月) 05:19:49 ID:NOrWBUfc
ゴーストオブツシマ進めなきゃ…
170
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/23(月) 12:33:25 ID:hrZQeHBU
今日暖かいしパンツ脱いだわ
171
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/23(月) 15:48:25 ID:9gnnkW5M
肌と肌がぶつかりあうこの音。
その合間に響くねっとりとした水音。
文字にすると、にちゃにちゃとか、くちゅくちゅとか。
彼方(うぁっ〜、はっずかしいこれ……)
それだけ私が濡れているって事と思うと……。
彼方(でも気持ちいいから仕方ないよね……)
バックでガンガン突かれている。
ワンちゃんの交尾みたいな体制で、興奮するからこの体位を選んだ。
172
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/23(月) 16:09:12 ID:9gnnkW5M
侑「彼方っ……!」
侑はえっちのときは名前を呼び捨てにする。
ぞくぞくする。
歳下にいいようにされている感覚が、その。
興奮するから、嫌いじゃない。
彼方「あはあっ、ぁぅ……んっ……!」
☆☆☆
思うに、彼方さんはMなんだと私は確信している。
173
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/23(月) 16:33:51 ID:9gnnkW5M
結構激しくしているつもりだ。
お尻も揉みしだいて、たまに叩いて。
彼方「ああっ、ぁんっ、むぅぅ……!」
バックからキス。
ちょっと届かないから下でべろべろする、それこそ犬みたいなキスだ。
侑「彼方、こっち……」
バックから背面騎乗位。
174
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/23(月) 16:59:11 ID:9gnnkW5M
侑「動いて……」
彼方「う、うぅん……!」
不慣れな騎乗位だけど、私のため──それとも自分のためか──に腰を振っている様子がたまらない。
大きいお尻が上下に。お尻の穴を広げて、ぐりぐりと指でいじる。
いつかお尻……アナルセックスもしてみたいな……。
彼方「はあっ、ぁっ、っ……うっあ……」
彼方さんの動きが鈍くなる。
理由はおそらくだけど……。
侑「彼方、またイきそう……?」
彼方「う、うん……」
呼吸が荒い彼方さん。
自分でやるとなると、どうしても躊躇するのはわかる。
でも、これはひとりでやるオナニーじゃないんだ。
セックスなんだ。
彼方「お゛ぁっっ!?」
きったない声。
完全に油断していたんだろう、私が下からおもいきり突き上げると、普段の彼方さんからは想像できない声を出した。
彼方「まっ、てっ……マジっ、でイくっ……」
ぷるぷる震えてながら、堪えている。
175
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/23(月) 17:15:43 ID:9gnnkW5M
侑「良いじゃんっ、ほらっ、イけっ、イけっ……!!」
奥に押し付けて細かいピストン。
ポルチオをこれでもかって刺激して……。
彼方「ぁぁぁあっあっ、ぁあっぁっあっ……!」
ぎゅうっ、と膣にきつくなる。
のけ反って彼方さんが倒れ混んでくる。
彼方「はぁっ、はぁっ、はぁ……」
176
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/23(月) 17:27:54 ID:9gnnkW5M
侑「またイったね……」
彼方「やばい……」
侑「でも……僕まだだからさ……」
☆☆☆
彼方「んっ、むぶっ、んむっ……」
侑「ぁ〜……気持ちいい……」
フェラで抜いてもらうことにした。
もうだいぶ限界が来ていたから、長くは楽しめないけど、粘液に包まれながらの射精はすごくたまらない。
……中出しとか、やばいんだろうな。……しちゃだめだけど。
177
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/23(月) 17:40:27 ID:9gnnkW5M
侑「あっ、でるっ……!」
彼方「んむっ……!」
口のなかにその精を全て吐き出す。
彼方「ん、む……」
射精が終わるまで、奉仕を続けてくれる。尿道に残るものも吸いだして、睾丸を優しくふにふに揉んでくる。
彼方「ん、っん……はぁ……」
当然のように全て飲み込んでくれた。
彼方「はぁ……あ……もうこんな時間……」
時計を見ると22時になっていた。まだご飯もお風呂も済ませていない。
178
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/23(月) 17:54:31 ID:9gnnkW5M
侑「お風呂はいろうか……」
彼方「だね」
☆☆☆
お風呂もはいって、ご飯食べよっかとなるけど。
彼方「う〜ん今から作るのも面倒くさいな〜……疲れたし」
侑「何か食べに行く?」
彼方「あ、いまマクドナルド期間限定の出てるしいきたいな〜」
侑「じゃあそうしよっか」
179
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/23(月) 17:55:57 ID:9gnnkW5M
今回はここまで。
また明日に。
180
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/24(火) 17:47:13 ID:DAmaIDjk
水曜日再開。
181
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/25(水) 16:36:44 ID:pBj6DCUY
☆☆☆
彼方「うまし」
侑「なんでトリプルになっただけでこんなに特別感増すんだろ」
彼方「夜マックでそれもパテ二倍に出来ないのかな」
侑「こういうのは出来ないんじゃない? ていうか出来たら六枚って、ビックマックもびっくりだよ」
182
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/25(水) 16:43:05 ID:pBj6DCUY
彼方「まぁ、彼方ちゃんはエビが一番だからいいけどね〜」
侑「夜中に揚げ物のハンバーガーってのも……」
彼方「さっき運動したから大丈夫大丈夫」
侑「運動って……」
183
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/25(水) 17:20:29 ID:pBj6DCUY
彼方「まぁ……もう『今は』友達だよ」
侑「……だね」
彼方「というか、ポテト揚げたてで美味しいね」
侑「それ」
☆☆☆
☆☆☆
二日連日で友達を一度やめた私達。
友達に戻れば、またこんな風に何気ない会話をしながらハンバーガーだって食べる。
でも。
やっぱり、私達は友達をやめる。
毎日だ。
毎日、大学で、彼方さんの家で……もう開き直ってラブホテルに行くこともある。
184
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/25(水) 17:45:08 ID:pBj6DCUY
いい加減コンドームも買うけど、着けない方が気持ちいいからって結局使わない。
もうお互いがどこが気持ちよくなれて、どこをせめられると弱いかを理解していた。
そんな日々は1ヶ月は続いていた。
☆☆☆
侑「はぁ……っ、て、もう3時か……」
今日もセックスをしていて数時間。
大学がある当日だったのに、気づけばこんな時間になってしまっていた。
彼方「朝の講義は、さぼっちゃおうか」
侑「まぁたまにはいいのかな……」
同じ布団のなかで一緒に眠る。
朝さぼる理由がセックスのしすぎで起きられなかったから、なんてまあまぁなめてるな。……まあサボるけど。
彼方「……zzz」
侑(もう寝てる……私も寝よ)
彼方さんは私の腕を抱き枕にして眠っている。
……なんだか、不思議な感じだけど。
悪くない。
185
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/25(水) 17:57:46 ID:pBj6DCUY
☆☆☆
侑「ふぁあ〜……」
目が覚めると12時だった。寝過ぎた。
彼方「あ、ちょうどよかった〜おはよぉ」
先に起きていた彼方さんは朝食、 もとい昼食を用意してくれていた。
彼方「もう今日は1日サボっちゃおうか〜、どこか遊びにでも行く?」
それはとても魅力的な提案だった。
186
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/26(木) 17:15:03 ID:lwzfsaWA
☆☆☆
なんだか不思議な日々だ。
ここのところ、ずっと彼方さんの家に寝泊まりして、彼方さんの作るご飯を食べて。
彼方さんとお風呂にはいって、えっちして……。
侑(なんか……付き合ってるみたいだ)
私達はお互いに付き合おうとか、恋人になるとかはなかった。
状況だけ見ると完全にセックスフレンドだけど……そういうつもりでもない。
187
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/26(木) 17:23:55 ID:lwzfsaWA
侑(ていうか、たまには家に帰らないとな……)
もうほぼ同棲に近い。
彼方「あ、そうそう。来週、サークル合同での飲み会があるみたいで〜。一緒に行く?」
侑「へぇ、そうなんだ。せっかくだし行こうかな」
188
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/26(木) 17:33:36 ID:lwzfsaWA
☆☆☆
飲み会当日。
まあまあな人数が参加していて、最初は知らない人だらけでどうなるかと思っていたけど、お酒も入るとだんだん楽しくなってくる。
とはいえ。
「ねぇねぇ彼方ちゃんはさぁ、彼氏とかいんの?」
彼方「いないですよ〜」
「え、マジぃ? すげぇ可愛いのに〜」
彼方「あはは〜、それほどでも〜」
なんだあいつ……歳上だからって馴れ馴れしいな……。
189
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/26(木) 17:40:49 ID:lwzfsaWA
いや、別に誰が彼方さんに声をかけようと、私に止める権限はないんだけどさ。
なんか人柄がむかつく。
『おいおい、あの人さ、持ち帰られちまうよ……』
侑「えっ、な、なんで?」
そう言ったのは、飲み会が始まって話があった同い年の人だった。持ち帰られる……というと、やっぱり。
『あの人、サークルん時の飲み会で毎回誰かしらホテルに連れ込むってことで有名らしいぜ? ま、俗に言うヤリチンだよ』
侑「ヤリチン……」
『あのゆるふわした女の人、押しに弱そうだしな』
そ、そんな……!
彼方さんが……他の誰かに抱かれる……。
……。
『どうした? 飲みすぎたか、なんか具合悪そうだけど』
侑「い、いや……大丈夫……」
190
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/26(木) 17:51:34 ID:lwzfsaWA
☆☆☆
「ねえねえ、今度さぁどっかいかない? きれーな夜景しってんだけどさぁ」
彼方「本当ですかぁ〜?」
つまんないなぁ。
侑とおしゃべりしてた方がずっと楽しいや。
彼方(……ん?)
侑「……」
なぜか不安そうな顔の侑。
……ふふ、可愛いなぁ。
彼方(心配しなくても、彼方ちゃんはこんな人についていかないよ)
『よーし、ちょっと席替えしましょうか〜、初めて顔合わせる人もいるでしょうし』
「あっ! 彼方ちゃん、これ俺の連絡先! 気が向いたら連絡してよー」
嫌でーす。
☆☆☆
彼方「よいしょ、と」
侑「あ、彼方さん……」
席替えの後、彼方さんが隣に来てくれた。
191
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/26(木) 18:43:23 ID:nE5HTYrw
うわこの彼方ちゃんかわいいな
192
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/26(木) 18:59:49 ID:lwzfsaWA
彼方「楽しんでる?」
侑「えっ、いや、まあ……」
彼方「……」
侑「あ、あの……」
彼方「ね、侑」
侑「は、はい」
彼方「あ、ちょっと内緒話だから耳かして」
手をそえて、耳打ちしてくる。
なんだろう?
彼方「あのねー……」
侑「うん」
彼方「抜け出してさ、ホテルいこ」
193
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/26(木) 19:00:31 ID:lwzfsaWA
侑「あ……」
彼方「侑、『と』。えっちしたい」
断り理由を、むしろ誰かに。
教えてみてもらいたいもんだった。
194
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/26(木) 19:03:21 ID:lwzfsaWA
今回はここまで。また明日に。
195
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/26(木) 22:46:38 ID:Fue28kz.
正直自分の中でμ's編Aqours編含め今までの√の中で上位に食い込むぐらい刺さっている彼方√
楽しみにしてます
196
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/27(金) 05:36:23 ID:RxkVY83o
嫉妬、不安が入り混じってる侑ちゃんええな… 余裕の彼方ちゃん
197
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/27(金) 16:58:59 ID:77SFllVU
☆☆☆
侑「んっ、っ……!」
彼方「む……」
部屋に入ってドアが閉まった瞬間に、侑は私を壁に押し当ててキスをしてきた。
手首を押さえられて、されるがままにキス。
彼方「……どうしたの?」
侑「っ……いや……」
まだ気持ちに余裕がないのか、どこか心配そうな顔。
彼方「彼方ちゃんが盗られちゃうと思った?」
侑「う……」
図星みたい。さっきから目を合わせてくれない。
これだけずっと一緒にいるのに、まだ自信が出ないのかな。
私が──
彼方(まぁ、まだいいよね)
言わなくても。
198
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/27(金) 17:10:22 ID:77SFllVU
彼方「目、見て?」
頬に両手を添えて、無理やり視線を合わせる。
侑「あ、ぅ……」
口がへにゃへにゃして弱々の侑。
可愛いなぁ、そういうところ。
彼方「彼方ちゃんは、君だけのものだよ」
☆☆☆
そう言ってからの侑はびっくりするくらいがっついてきた。
さっきまでの不安と嫉妬心を埋めるように、私を求めている。
侑「はぁっ、はあっ、っ……!」
いつもの繊細なえっちじゃなくて、無我夢中といえるものだった。
199
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/27(金) 17:19:45 ID:77SFllVU
でも、今日はそれくらいさせてあげても良いよね。
彼方「んっ、あっ……」
片手を恋人繋ぎで、もう片方で体をだきよせられる。
体をぴったりと密着させて、離れないようにキスを交えて。
彼方(もっと、もっと求めて……私のこと……)
全部受け止めてあげるから。
200
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/27(金) 17:27:10 ID:77SFllVU
心のどこかで、私が侑を受け入れているとか、可愛がっているとかそう思っているのかもしれない。
だからこそ。
侑「彼方っ……」
彼方「んぅ……?」
侑「好きだっ、好きだ……!」
彼方「っ!?」
201
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/27(金) 17:31:37 ID:77SFllVU
侑「好きだ彼方ぁっ……!」
彼方「ちょっ、ちょ、あっ……!」
たった一言だけ。
その、好きって言葉だけで、私の頭と、心と、女の子の大事なところが切なくなる。
キュンキュンする。
彼方「あっ、あうっ」
侑「好きだぁ……!」
もう止まらない。
彼方「〜〜〜っ!」
もうわかっているの。
とっくに。
でもただ、それを口にするのが恥ずかしいだけ。
今まで、放っておいただけの……本当の気持ち。
202
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/27(金) 17:39:31 ID:77SFllVU
過去最高に体の熱が昂っている。
侑「か、彼方……」
彼方「な、に……?」
侑「中に、出したい……」
彼方「っ……」
それはつまり。
妊娠の可能性があること。
言い方を変えたら、侑が私を妊娠させたいってこと……。
そこまでは考えてはいないだろうけど、でも中に出しちゃえば妊娠するかもしれないのは事実。
ほんとうなら、させちゃだめなんだろうけど……。
彼方「いいよ……」
侑「!」
許すと、さっきよりも腰を振るのが早くなる。
203
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/27(金) 17:45:29 ID:77SFllVU
生殖本能なのかもしれない。
彼方(あ、やば……)
一瞬でも子作り、って単語が頭によぎるとちょっとやばいものがある。
雌として。
いまこの瞬間に、侑っていう雄に孕まされるかもしれないというシチュエーションに、凄まじいインモラルを感じた。
侑「ぅっ、あぅ、あっイくっ、でるっ……!」
歯を噛み締めて、おそらく射精を限界まで耐えていた様子の侑は、そう言う。
彼方「侑……」
きっととろけてしまっている顔で、私は侑に伝えないといけない事を、耳元で、小さく、吐息混じりで囁いた。
彼方「私も侑のこと……大好きだよ」
204
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/27(金) 17:53:58 ID:77SFllVU
それを伝えると同時に、侑も私も果てた。
侑「うぁあっああ……!」
中での射精がよっぽど気持ちいいのか、今までよりも射精が長い気がする。
私の中に侑の精が流し込まれている。
呼吸が荒い、まだ収まらない。
侑「ふっー、ふぅっー、うっ……」
射精が終わったらしい侑はそこから引き抜こうとする。
私はそれを止める。離れたくないから。
彼方「もうちょっと、ぎゅっー、ってしよ……」
侑「うん……」
侑の温もり。
あぁ。
彼方(好きだなぁ……)
205
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/27(金) 18:54:08 ID:77SFllVU
☆☆☆
ホテルで朝を迎える。
彼方「……」
侑「……zzz」
その寝顔を撫でる。
それで安心する。
彼方「これからも……友達じゃなくて、いいよね」
侑が起きたら、ちゃんと告白しよう。
ずるずると、友達を続けるのをやめるために。
206
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/27(金) 18:54:31 ID:77SFllVU
今回はここまで。また明日
207
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/28(土) 05:43:25 ID:L31vJGUA
最高
208
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/28(土) 18:03:20 ID:lnp.kmC6
歩夢でやりたいことを彼方でやりたい欲がすごいです。結婚絡みの件を歩夢以外で消化してしまっていいものか、悩みどころです。
明日再開
209
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/28(土) 18:33:07 ID:35l6Dfmk
主の好きなように描いてくれるのが1番
210
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/28(土) 19:38:38 ID:u6Rg315I
みんな結婚すればいい
仮にそれで似たようなこと書いても推しと侑ちゃんの幸せな結婚生活が見られるなら誰も悲しまない
211
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/28(土) 19:54:50 ID:vVmadlY.
思う存分やっちゃってくれ。彼方ちゃん可愛過ぎる
212
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/30(月) 23:21:03 ID:IISBlIgw
しかし。
彼方(う〜ん、なんて言おう)
今さらだけれど、告白の言葉に迷う。
ずっと前から好きだった……っていうのも、なんか違う気がするし。
好きです付き合ってください……これも彼方ちゃんっぽくない。
彼方(私らしい告白かぁ)
そうなると、もうありのまま言えば良いのかな。
侑「ん……」
目が覚めたらしい侑が、私を見る。
侑「あ……おはよう」
彼方「うん、おはよぉ」
213
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/30(月) 23:35:13 ID:IISBlIgw
彼方「ねぇ、侑。こんな格好で言うのもなんだけどさ」
侑「うん」
彼方「私ね、侑のこと、すっごく、すごーく……好きなんだ」
侑「……彼方さん」
彼方「良いところ、ちょっぴり嫌なとこも含めて、出会ったときから可愛い後輩だった君のことを……一人の男の人として、好き」
彼方「だから……これからは」
彼方「恋人になってほしいなぁ……って」
侑「……やだ」
彼方「……え」
214
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/30(月) 23:40:45 ID:IISBlIgw
☆☆☆
彼方さんの顔が、信じられないほどの一瞬で曇る。
そんな顔しないで。
それだけじゃ、私が足りないだけだから。
侑「恋人だけで終わりたくない」
彼方「へ……」
侑「この先ずっと、死ぬまで僕は、彼方さんと居たい」
侑「そうしないと……もう落ちつけない」
侑「彼方さん」
彼方「は、はいっ」
侑「僕と──」
☆☆☆
侑「僕と、結婚を前提に付き合ってください」
彼方「けっ……!?」
けっ、結婚。
えと、それはつまり。
夫婦……あぁ……。
彼方「た、高咲彼方になれって?」
侑「うん」
彼方「……一生側にいたいって?」
侑「そうなる」
彼方「……あは、あはは」
この時私は、自分が思っているよりも、『余裕のあるお姉さん』ではない、とようやく知った。
215
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/30(月) 23:43:01 ID:IISBlIgw
彼方「結婚、結婚かぁ……」
侑「絶対に幸せにして見せる、だから……」
彼方「……」
わかって、ないなぁ。
彼方「……うん、いいよ」
侑「!」
侑、私はね。
彼方「結婚、しよっか」
君といるだけで、幸せを感じられるんだよ。
☆☆☆
216
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/11/30(月) 23:54:32 ID:IISBlIgw
☆☆☆
☆☆☆
結婚を約束した私達。
ただ、今の私ではとても養えない。せめて会社に勤めてから──それでも早いとは思う──結婚をしようと決めていた。
そして、月日は流れていた。
二年の時間が、過ぎていた。
彼方「いや〜……ついに明日には結婚かぁ」
侑「僕、婚姻届書くの、なんかすごいドキドキしちゃった」
彼方「初めてだもんね。そりゃそうだけど」
侑「……結婚するんだね、僕たち」
彼方「そうだよ〜……高咲彼方になるよ〜」
侑「ふふ……でも、結婚式、いいの?」
彼方「まだまだお金無いし、式をあげなくても私は十分だよ」
侑「……でもいつかしようね」
217
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 00:03:26 ID:.7ogJnco
彼方「うん……それにしても、初めて出会った頃は、こんな関係になるなんて、思いもしなかった」
侑「僕もだよ。お昼寝してる彼方を見つけて、それから……7年経ったんだ」
彼方「いろいろしたよね、7年の間で」
侑「うん、本当に。……あーでも、大学生のとき、っていうより、二十歳からはなんか、暴走してたかも」
218
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 00:04:31 ID:.7ogJnco
216は二年ではなく三年の間違いです。
219
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 00:07:44 ID:.7ogJnco
彼方「えっちばっかりしてたねぇ」
侑「若さゆえ……のってことで」
彼方「お互い、経験人数が一人だし、夢中になるのも仕方ないと思うけどね〜」
侑「まあたしかに……他の誰かとしようとはおもわなかったな」
彼方「その反動かは知らないけど、誰かさんは、一度中で出すの許したら、ずっーとそうだし」
侑「ま、まあ……子供できたときはきちんと責任とるから、なにも問題ないけど!」
彼方「……ふふ、良かった」
220
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 00:23:32 ID:.7ogJnco
そう言いながらお腹をなでる彼方……え?
侑「……え、彼方、もしかして」
彼方「ふふ……」
彼方「……これからなるのは、夫婦じゃなくて」
彼方「……『家族』だよ、侑」
侑「……っ!」
願わくば。
侑「……僕、頑張るからね」
この幸せを、産まれてくる我が子に。
彼方「期待してるよ、パパ」
余すことなく、伝えられたら。
きっとそれが、僕たちの産まれてきた意味になる。
だからずっと、今は伝えていよう。
この世界中の、遥か彼方にまで届くほどの……とびっきりの想いを。
侑「愛してる」
彼方「私もだよ」
そうして私達はキスをする。
まるでそれが……誓いのキスのように。
彼方「もう一生……離れないんだから!」
彼方√END
221
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 00:28:25 ID:.7ogJnco
彼方√は終わりです。
明日から次の子をやろうと思っているのですが、自分で決めると『やっぱりあの子からしたかった』とか気になると手が止まってしまうので……
次は誰がいいか書いてくれるとありがたいです。
書き込みは少ないでしょうけど、シンプルに名前が多かった子にしようと思います
(歩夢を最後にはしたい気持ちはありますが、よっぽど多ければ歩夢も考えます)
また明日に。
222
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 00:45:45 ID:lbAEDGPI
お疲れ様です!
個人的にはかすみん√を見たいなと思ってます!
223
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 00:49:51 ID:.GGDiDl2
彼方ちゃん最高でした
一年組好きなのでりなりーかかすみんで
224
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 00:50:33 ID:.GGDiDl2
りなりーじゃなくてしず子でした
225
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 00:50:49 ID:MsJ5RzgA
しずくで俺を癒してくれ…
226
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 01:01:48 ID:gArio2D2
エマちゃんがみたいな〜なんて
227
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 01:11:56 ID:sLJMS5WU
彼方√完走乙、そしてありがとう。めちゃ好きだったわ
次に見たいのはしずくか栞子かな。
228
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 01:58:48 ID:LmWGMCWw
乙彼方ちゃんかわいい
推しの栞子ちゃん成分が足りない……
でももっと焦らされたい気持ちも正直無くはない
歩夢ちゃんが一番見たいけど絶対最後がいいしここは果林先輩に救いを
229
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 03:52:57 ID:FZWAg4vQ
果林ちゃんかエマで
しずくちゃんはもうちょい後でお願いしたい…
230
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 04:09:15 ID:SbrrNTA2
エママ...
231
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 04:48:48 ID:xCLgMbao
彼方ちゃん√乙です!
彼方ちゃんが可愛くてエロくて最高でした!!
次は果林ちゃん√が見たいです…
232
:
名無しさん@転載禁止
:2020/12/01(火) 11:46:24 ID:PFhNHxI.
完走乙です。
正直どのメンバーも滅茶苦茶見たいけど、果林さんかしおってぃーのどっちかで
233
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/01(火) 23:46:22 ID:.7ogJnco
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1606833943/
果林√です。
234
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/12/25(金) 21:06:19 ID:o.9k0Dnc
加藤純一(うんこちゃん) Youtubelive
一夜完結:ギャルゲー枠/クリスマスSP
PS2『キミキス』実況生放送
『キミキスヤル』
(16:27〜放送開始)
https://youtu.be/95M3GmFM_AQ
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