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穂乃果「イメチェンしたら、大騒ぎになっちゃったっ!?」

301 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/25(月) 12:25:22 ID:Jg.Qfv/Q
ことり「改めて、こうしてみると…何だかテレちゃうね…?///」

穂乃果「う、うん…ちょっとだけ、気恥ずかしいかも…///」ポリポリ


にこ(やれやれ…あんなに嬉しそうにしちゃって。何だかんだで、ことりも現金なヤツよね。)クスッ

にこ(ま、それ程の動力源って事なんだろうけどさ。ことりにとっての、穂乃果って存在は。)


真姫「…相変わらず仲良いわよね、あの二人って。」

花陽「うん…それに、すごく絵にもなるよね…///」


海未「そうですね。二人は幼い頃から、本当に大の仲良しでしたから。」


凛「でもでも、海未ちゃんは行かなくていいのかにゃ?」

花陽「あ、そうだよね。海未ちゃんも、二人と親友で幼馴染みなんだし…」


海未「ええ。でも私は、此処で良いんです。」

302 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/25(月) 12:37:25 ID:Jg.Qfv/Q
花陽「えっと、そうなの?」

海未「はい。」ニコッ


海未(何故なら、私にとって…とても大切な二人が、いつも笑顔でいてくれる事。)

海未(それこそが、二人の幼馴染みで親友である…私の幸せでもありますから。)


海未(そして、これから先…辛く困難な道を、きっと進まなくてはならない…その大切な一人が。)

海未(例え、それが今…この瞬間だけのものであっても。)

海未(あの様に、嬉しそうに笑っている顔を…私は、見ていたいのです。)


にこ「はーい。それじゃあ、話を再開するわよ?」パンパン


花陽「あ、もう始まるね。」


海未「はい。それでは、にこの話に集中しましょう。」


真姫「そうね、そうしましょうか。」

303 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/25(月) 13:21:07 ID:Jg.Qfv/Q
凛「凛も了解にゃ!」


希(さて、次はえりちやけど…今度はどんな話になるんやろうね。)



穂乃果(…そっか。今から暫くの間は、私…また話せなくなるんだね。)


穂乃果(……だけど。)チラッ


ことり「……?」チラッ


穂乃果(今、私の側には…ことりちゃんがいてくれるから。)ニコッ


ことり「あ……えへへ…///」ニコッ


ギュッ…


穂乃果(だから、私……もう寂しくないよ。)

304 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/28(木) 12:14:00 ID:xDvILJt6
にこ「さてと…散々待たせちゃって悪かったわね、絵里。」


絵里「フフ、平気よ。それは全然気にしていないわ。」

絵里「さっきまでの時間だって、私達9人にとって大切な時間だったって思ってるから。」


にこ「…ありがと。なら、こっちとしても気がラクになるわ。」

絵里「どういたしまして。ただ……あのね、にこ。」


にこ「ん?どうしたのよ?」


絵里「今日の貴女の話だけど…実を言うと私も、最初は余りピンとは来てなかったの。」

絵里「だから真姫や凛が、話の途中で疑問を感じた事も理解は出来る…というのも、私の本音の一つでもあるのよ。」


にこ「………」


絵里「だけどね…?貴女からの凛や花陽への話を聞いている内に、私にも段々と分かってきたの。」

305 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/28(木) 12:23:10 ID:xDvILJt6
絵里「『アイドル』…そして『スクールアイドル』と『イメチェン』から生まれる、その影響力。」

絵里「それが、決して大げさでは無いものだって事。誰かにとっては、とても重く尊いものである事。」

絵里「そして真姫が言っていた、きっとにこが本当に伝えたかった事が…少しずつだけど、私にも伝わってきたから。」


にこ「…そう。じゃあ、絵里?」

絵里「…ええ。」


にこ「さっきからあんたは、何がそんなに気になってるのよ?」

絵里「…そうね。私には、分からないから…でしょうね。」


にこ「…分からない?」


絵里「ねえ…にこ。どうして貴女は、この件で私まで指名したのか。それが私には…まだ分からないのよ。」


絵里「だって私は…凛や花陽の様に、自分で前に進んで自分を変えたなんて…そんな立派な事は、何もしていない。」

絵里「それに私は、二人みたいに容姿的な何かを変えてみた…という訳でも無いわ。」

306 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/28(木) 12:38:54 ID:xDvILJt6
絵里「そう。私は…自分では特に何もしていない。」

絵里「それなのに…そんな私を、にこは何故…」


にこ「あのさ、絵里?」

絵里「え…?」


にこ「やっぱりあんたってポンコツね?一見、賢そうに見えても。」

絵里「なっ…!?」 


にこ「巷で言われてるKKEとやらも、あんたがこれじゃ聞いて呆れちゃうわよねー。」ハハーン


絵里「ぐっ……な、なら…そろそろ、教えてくれないかしら?」ヒクヒク

絵里「この話に、私を指名した…その理由を。」


にこ「まあ、いいわ。このにこにーが〜、やさし〜く教えてあげるから〜☆にっこにっこにー♪」

絵里「………」イラッ

307 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/28(木) 12:47:23 ID:xDvILJt6
にこ「確かにあんたは、前の二人とは違うわね。自分から何か動いたワケじゃない分、明らかにケースは違う。」

絵里「………」


にこ「でもね。それでも間違いなく、あんたの『イメチェン』は存在してたのよ。」

絵里「…よく分からないのよ。私には、それが何なんだったのか…」


にこ「絵里、あんたさぁ?自分が『μ's』に入る前の、周りのあんたへの評判って知ってる?」

絵里「…いきなりね。まあ、余り誉められたものではなかったって…自分でも理解してるつもりよ。」


にこ「『冷徹』『堅物』『鬼会長』。」


絵里「うっ……ス、ストレートねぇ…!」


にこ「ま、こんなトコでしょ。ねえ、希?」 


希「そうやね。言い方はちょっと荒っぽいけど、大体合ってるんやないかな。」

絵里「の、希…!」

308 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/28(木) 13:07:26 ID:xDvILJt6
希「ええやん、えりち。もう全部過ぎた事なんやし、今だから笑い話で済むんよ。」

絵里「…それは、そうだけど…」ブツブツ…


にこ「でもさ?ことり達だって最初の頃は、コイツに結構な目に遭わされてたんでしょ?」チラッ

絵里「え…!?まだ引っ張るのっ!?」チカッ!?


ことり「あはは…そこまで酷い目には、遭わされてはいないけど…」

ことり「ただ…取っ付きにくい感じは、やっぱりあったかな。」


海未「そうですね。あの頃の絵里は、私達の活動を猛反対していましたから…それこそ、目の仇の如くに。」


希「うんうん。そうやったね、えりちー?」ニヤニヤ


穂乃果(そう言えば…そんな頃もあったんだよね。でも、今だと…何だかウソみたいかも。)


にこ「やっぱりねえ。あたしがその後『μ's』に入ってからも、ずーっとカンジ悪かったしさー?」

絵里「………」モウヤダ…

309 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/28(木) 13:27:10 ID:xDvILJt6
にこ「ほらね?ちょっと前のあんたって、さっきの評判通りのヤツだったんじゃない。」


絵里「……返す言葉も無いわ……」オウチカエル… 


凛「穂乃果ちゃんのポテト盗み食いしてた誰かさんが、何か言ってるにゃー。」ボソボソ

真姫「他にもデコピンしたりとか、色々チョッカイ掛けてたみたいよ?その誰かさんは。」ボソボソ


花陽(真姫チャンナンデソコデノッチャッタノオオッッ!!?)ピャー


にこ「うっさいわよっ!そこの外野っ!」


凛「あー、ごまかしてるにゃー。」

真姫「フン。」ツーン


穂乃果(…あ、あはは。)


にこ「…ったく。話を戻すわよ?」

310 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/28(木) 13:37:18 ID:xDvILJt6
にこ「で、前はそんなヤツだったあんたが。ずっと敵視してた私達と、今は仲間として一緒にいる。」

にこ「それにさ?私にこんなに言いたい放題言われても、あんたは怒らずにそれを受け入れてる。」


にこ「これって『μ's』に入る前のあんただったら、考えられないくらいの変化なんじゃない?」

絵里「……それは…」


にこ「そうでしょ、絵里?」

絵里「…ええ。確かに、そうよね。」 


にこ「これは、あくまで客観的に見てだけど。」

絵里「……?」


にこ「『μ's』に入って、一番変わったのは…きっとあんたよ、絵里。」

絵里「…私、が…?」


にこ「だって、そうじゃない。あんたが目を血走らせて、鬼生徒会長やってた頃によ?」

絵里「…『鬼』は余計よ。」モウ…

311 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/28(木) 13:58:49 ID:xDvILJt6
にこ「今、ここにいるあんたを。一体どこの誰が、想像出来たって思う?」

絵里「…そうね。きっと他の誰よりも、私自身が…そんな想像なんて、出来なかったでしょうから。」


にこ「…絵里。きっかけはあんた本人じゃなかったとしても、あんたは内面的に大きく変わったわ。」

にこ「穏やかな表情が多くなって、よく笑う様になって。それに面倒見が良くなって。」

にこ「『μ's』が9人になって『先輩後輩禁止令』で良い流れを作ったのも、あんただったわよね。」


絵里「…ええ。少し前の事なのに…随分と懐かしく感じるわ。」


にこ「そんなあんたは、もう今では『μ's』に欠かす事の出来ないメンバーで。それに私達の、大事なまとめ役だわ。」

にこ「絵里。今のあんたには、私達『μ's』も含めて沢山の人間が…あんたの周りにいる筈よ。」


絵里「…にこの言う通りよ。今の私には、沢山の大切な人達がいるわ。」 

絵里「そんな大切な事にも、以前の私は気付けていなかったけど…今の私は、その大切さがハッキリと分かる様に…なれたから。」


にこ「それはね、絵里。あんたにも、確かな『イメチェン』が発生していたからなのよ。」

312 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/28(木) 14:09:12 ID:xDvILJt6
絵里「…そう。そうゆう事、だったのね。」

にこ「やっと気付いたみたいね?」


絵里「ええ。にこが、私も指名した理由…そして、私に言いたかった事…やっと分かったわ。」


にこ「あんたにそのつもりはなくても、穂乃果や希や私達をきっかけに、あんたは大きく変わった。」


絵里「私の内面が変わった事で、私に対する周りの人達の『印象(イメージ)』も…」

にこ「今までとは違う、全く別のものへと『変化(チェンジ)』していった。」


絵里「そして…そんな私と、ここにいる貴女達を繋いでくれたのが…『スクールアイドル』だったのね。」


にこ「そうよ。これこそが『スクールアイドル』『絢瀬絵里』の『イメチェン』ってワケ。」


絵里「…今思うと、少し不思議だわ。何故、すぐ気付かなかったのかと思えるくらいに…こんなにも簡単な答えだった筈なのに。」


にこ「あんたの場合は、さっきまでの二人と違って、自ら望んでそうなったものじゃなかった。」

313 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/28(木) 14:43:20 ID:xDvILJt6
にこ「だからさ。自分だけでは、どうしても気付きにくい面があったのも…別に否定はしないわよ?」


絵里「あら。今になって、フォローしてくれるのかしら?」フフッ

にこ「ただ事実を言ったまでよ。」フン 


穂乃果(…自分の意思とは別の『イメージチェンジ』が、絵里ちゃんの様に起きる事もあって…)

穂乃果(それでも絵里ちゃんは、その『イメチェン』を受け入れて…どんどん良い方に変わっていった。)


穂乃果(…私は、凛ちゃんと花陽ちゃんの話を聞いて…二人と自分との、すごく大きな違いに…ショックを受けていた。)

穂乃果(自分の悩みを、自分自身の力で乗り越えた二人と違って…今の私は、自分で何かを頑張った訳じゃなくて…)

穂乃果(『アイドル』にとっての『イメチェン』が、こんなにも重くて大切な意味があった事だって…全然分かってもいなかった。)


穂乃果(それに…何も分かってない私が、そのせいで軽率な行動をとったんだと…にこちゃんは判断したから。)

穂乃果(だからにこちゃんは、その事が許せなくて…私に対して、きっと怒っていたんだって。)

314 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/28(木) 15:26:29 ID:xDvILJt6
穂乃果(…そう思って、ずっと辛い気持ちになってた私だけど…)

穂乃果(でも…本当は、そうゆう事じゃなかったのかな…?)


穂乃果(だって、この絵里ちゃんの話は…何だか今の私にまで、深いところで繋がってる気がして…)

穂乃果(私の中の辛い気持ちを、まるで慰めてくれている様な…そんな感じさえしてたんだ。)


穂乃果(もしかしたら、にこちゃんは…最初は分からないけど、少なくとも今は…私の事を怒ってる訳じゃなくて…)

穂乃果(凛ちゃんと花陽ちゃんの話を聞いた私が、きっと落ち込んじゃうって事も…最初から、お見通しで…)


穂乃果(それが分かっていたから、この絵里ちゃんの話を通して…今の私を、別に責めてる訳じゃないって…)

穂乃果(にこちゃんは私に、それを順を追って伝えたかったから…絵里ちゃんの話を、一番最後にしたんじゃないのかな…って。)


穂乃果(もしも、本当にそうだとしたなら…にこちゃんは、今の格好をしている私を…受け入れてくれてる、のかな…?)

穂乃果(にこちゃんは『スクールアイドル』と『イメチェン』の大切な事を…今も私達に、真剣に教えてくれているけど。)

穂乃果(そんなにこちゃんにとって、今の私は……一体、どんな風に映ってるんだろう…?)

315 ◆bK3.D2B8eM:2019/11/28(木) 15:55:42 ID:xDvILJt6
今回は、ここで終了となります。次回もどうか宜しくお願い致します。

数日ぶりで鈍ってたのかsageミスしてしまいました…メル欄にsしか入ってなかったなんて…今度からは気を付けたいです。

316名無しさん@転載は禁止:2019/11/30(土) 19:22:10 ID:ZmBMlF/E
期待

317 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 13:07:01 ID:m0hAmPtc
にこ「ふぅ…一旦、話を簡単にまとめるわよ。」


にこ「ここまでは、イメチェンが上手くいった場合の話をしてきたわ。」

にこ「それは凛や花陽の様に、自分の意思で引き寄せてみせたケースもあれば。」

にこ「絵里の様に、本人が意識せずとも起き得るケースもある。」


にこ「ま、一言で『上手く言った場合』と言ってはみても。その形自体は、人によって様々ってワケね。」


にこ「後、今回は指名しなかったけど。私達には隠そうとしてた、ことりのバイトの件だって。」チラッ

ことり「え、えっと…あはは。」


にこ「自分で自分を変えたい願望。つまり『自分自身に対してのイメチェン』を願った上での、行動と結果だったと思うし。」

ことり「…うん、そうかも。」


穂乃果(そう言えば…あの時のことりちゃんも、自分を変えたくて行動を起こしてたんだ。)

318 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 13:27:27 ID:m0hAmPtc
穂乃果(その為に取っていた行動は、直接『スクールアイドル』を通した訳ではなかったけど…それでも。)

穂乃果(ことりちゃんが前に進もうと頑張っていた事は、あの路上ライブの大成功にも繋がっていったんだね。)

穂乃果(そう、間接的ではあったけれど…ことりちゃんはあの時も、私達『μ's』にとっても大きな力になってくれた。)


穂乃果(だから…あれからのことりちゃんは、きっと前の自分よりも自信が持てる様に…なったんじゃないかな。)


にこ「とにかく。イメチェンがプラスに働いた時、どれだけの大きな影響力があるか。」

にこ「それはあんた達にだって…特に話をした三人は、充分に分かったでしょ?」


凛「うん!バッチリにゃ!」

花陽「うん…!私も、よく分かったと思う。」

絵里「そうね。この件について、異論を唱える人はいないと思うわ。」


にこ「フン、なかなか良い返事じゃない。それでこそ、時間を掛けて話してきた甲斐があるってモンよ。」

にこ「ま、要するに『イメチェン』ってヤツはさ?プラスにさえ働けば、特に何の問題もありはしないわ。」

319 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 13:42:55 ID:m0hAmPtc
海未「では、それが問題となるのであれば…」


真姫「マイナスの方へと働いてしまった場合、ね。」


にこ「ええ、その通りよ。それにある意味、これこそがこの話の本題とも言えるわ。」


穂乃果(…自分の、今までのイメージを変える事が…)

穂乃果(もしも、マイナスに向かった場合には…それは一体、どんな事になるんだろう。)


穂乃果(……何だか…怖い。)


穂乃果(だって、それは…そのまま今の私にも、繋がってるかも知れない事…なんだから。)


ギュッ…


穂乃果(……あ…)


ことり「………」ニコッ

320 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 13:51:18 ID:m0hAmPtc
穂乃果(…ことりちゃん……うん、ありがとう。)ニコッ


ことり(えへへ…///)コクッ


穂乃果(あはは…やっぱり、ちょっと気恥ずかしいかも…///)


穂乃果(でも…ことりちゃんの手、とっても温かいから…それでもいいかな///)


ギュッ……


穂乃果(…うん、もう大丈夫。)

穂乃果(私の側には、ことりちゃんがいてくれるから…大丈夫だよ。)

穂乃果(だから…今の私は、ちゃんと話を聞かなくちゃ。)


にこ「最初にハッキリ言っておくわ。『イメチェン』は『諸刃の剣』って、話を始めた時に例えてはみたけど。」

にこ「プラスとマイナスが隣り合わせで、どっちも大きな影響力がある…という意味だけで言えば、確かにその通りよ。」

321 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 14:15:52 ID:m0hAmPtc
にこ「だけどね。もっと話を追求して、その二つの力のバランスを考えた上でなら…その例え方は、正確じゃなくなるわ。」


希「まあ…そうやろうね。」


にこ「そう。何故なら『イメチェン』が、もしマイナスに働いてしまった場合には…」

にこ「その影響力の大きさ、その強さや規模は…プラスの時と比べる事すら、値しなくなるからよ。」


絵里「…マイナスパワーの方が強い、か。その事実は、あらゆる世界での真実でもあるものね。」


にこ「そうゆう事。さて…それじゃあ、何から話そうかしら。」


にこ「まずは……そうね。ちょっとあんた達、ハロウィンライブの時を思い出してみなさい?」


海未「ハロウィンライブの時、ですか…?」


ことり「確かあの時は、穂乃果ちゃんのアイディアで…」

花陽「いつも通りの、私達で行こうって…」

希「それが上手く行って、ライブは大成功したんやね。」

322 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 14:29:09 ID:m0hAmPtc
真姫「…ねえ、にこちゃん。どうして今、その話を持ってきたの?」

凛「うん、そうだにゃ。もし失敗してたならわかるけど、ライブはすっごく盛り上がってたよ?」


にこ「…だから、どうしてライブは成功したのよ?」


真姫「もう…!今みんなで話したばかりでしょっ?それは、いつも通りの私達で……」ハッ


にこ「………」


真姫「……さっきまでの話でも、思ってたんだけど。『アイドル』が絡んでる事には、にこちゃんって本当に頭が回るのね。」

にこ「何よ、失礼な言い方ね。」


真姫「これでも一応、褒めたつもりよ。」クルクル

にこ「フン、どーだか。」 


海未「真姫…貴女は、何か気付いたのですか?」

真姫「まあ、そうね。私もさっきまでは、すっかり忘れてたんだけど。」

323 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 14:40:40 ID:m0hAmPtc
絵里「それなら私達にも、出来れば聞かせて欲しいわね。にこ…それでいいかしら?」


にこ「ご自由にどうぞ。」


真姫「もう……ねえ、みんな。あの時の事、よく思い出してみて?」


真姫「確かに私達って、ハロウィンライブ自体はちゃんと成功させたわ。」

真姫「でも。あのライブの前に、みんなでやろうとしてた事が…あったわよね?」


穂乃果(……あ…!)


花陽「みんなで…」


凛「やろうと…」


絵里「してた事…」


6人「「「「「「………」」」」」」

324 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 15:00:53 ID:m0hAmPtc
6人「「「「「「ああーーっ!?」」」」」」


真姫「そうよ…『イメチェン』だったの!」 


真姫「私達はライブを成功させる為に、色んなイメチェンを試してみたわ。」

真姫「でも…何をやってみても、失敗の連続だったのよ。」


花陽「うん…そうだったよね。」

凛「色々やってみたけど、ゼーンゼン上手くいかなかったにゃ。」


真姫「だから結局、最後は『普段通りの私達』でいく事になって。」

真姫「あの時の結果としては、それで上手くいったわ。」


真姫「だけど…それって、裏を返して言ってしまうのなら。」


真姫「私達は、9人全員が揃っているベストな状態で。」

真姫「何度も何度も、一緒に良い案を考えようとしていたにも関わらず…」

325 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 15:21:25 ID:m0hAmPtc
海未「全員で成功を信じられる様な名案を、私達は何一つ…」

ことり「見つけられなかったって…事だよね。」


穂乃果(うん…そうだったね。もっとインパクトが欲しいから、みんなでイメチェンしようって事になって…)

穂乃果(だからみんなで、あんなにも色々考えたり試したりしてみたけど…それなのに、全然ダメだったんだ。)


にこ「…真姫。変わるわ、ご苦労様。」

真姫「にこちゃん…ええ、後は任せるわ。」スッ


にこ「…あの時、私達が出した案は、本当にしょーもないのばかりだったわ。」

絵里「それに関しては、全く反論出来ないわね…」 


にこ「でもね、考えてもみなさい?部活系だの、ヘビメタだの、身内モノマネだの。」

海未「…少し、耳が痛いですね。」


にこ「さっきの絵里じゃないけど、今だからこそ笑い話で済むけどね?」

絵里「…それは、もういいわよ…」ムー…

326 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 16:06:47 ID:m0hAmPtc
にこ「だけど。実にくだらない、本当にくだらない例えなんだけど。あの救いようのないネタ案のどれかをさ?」

にこ「もしもよ?私達が全国優勝を目指して出場する、ラブライブの会場で。」


にこ「大勢の観客達が集まって来て。全国から厳しい予選を勝ち抜いて来た、沢山のライバル達がいて。」

にこ「今やプロの人気アイドル並みに注目されている、スクールアイドルの祭典ラブライブで。」

にこ「そのラブライブ全国大会の決勝戦のステージで、あんなものをやってしまったら…」


にこ「そんな愚行を犯してしまった私達は、その後…どうなると思う?」


絵里「……それは…」

花陽「………」


海未「…決して『笑い話』で、許しては…貰えないでしょうね。」


真姫「正直、想像もしたくないビジョンしか…今、思い浮かばないわ。」

凛「うん…凛も。」

327 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 16:25:27 ID:m0hAmPtc
希「まあ、どんなに少なく見積もってみても…」

希「もう二度と『スクールアイドル』は…名乗らせては、貰えなくなるんやないかな。」


ことり「…きっと、そうなっちゃうんだろうね。」


にこ「その程度で済めば、超ラッキーね。ま、そんなの無理だろうけど。」


真姫「……もしかしたら、だけど。」

凛「真姫ちゃん…?」 


真姫「それをやってしまった、私達のせいで…また学校が、廃校の危機に…なってしまったり。」


にこ「そうね。可能性としては、充分過ぎるまでにあり得るわ。」


穂乃果(……!)


海未「そんな…幾ら何でも、そこまでは…」

328 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 16:50:38 ID:m0hAmPtc
にこ「あら、だってそうじゃない。もしも、本当にそうなってしまった時の私達なんてね?」

にこ「スクールアイドルなら、誰もが憧れる『ラブライブ・全国大会優勝』という名の栄光。」

にこ「それを目指す全国のスクールアイドルが集う、その神聖な場所を汚した…とんでもないまでの重罪人よ?」


にこ「しかも、それだけじゃ済まないわ。そんな私達の愚行は、絶対王者『A-RISE』への侮辱行為にもなるのよ。」

にこ「あの『A-RISE』って王者とか言われてたクセに、こんな程度の連中に負けたのかー(笑)…ってね。」 


真姫「…確かに、そうゆう事になってしまうのね。」


にこ「そんな私達への、このスクールアイドルの世界からの認識は…もう目に見えてるわ。」

にこ「スクールアイドル界の『面汚し』『戦犯』『裏切り者』…そして、ただの『汚物』よ。」


花陽「……っ…」


にこ「それに、よく考えてもみなさい?この音ノ木坂が廃校から救われたのは、どうしてだったのかしらね?」


海未「……それは……」

329 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 17:27:11 ID:m0hAmPtc
にこ「そうよ、海未。この学校の『スクールアイドル』である、私達『μ's』がいたからよね。」

にこ「でさ?その簡単な答えが、今のあんたへの答えの一つでもあるってワケ。」


にこ「廃校から救った程の力を持っていたのが『μ's』なら、それを再び危機に晒す力を持ってるのも…同じ『μ's』なのよ。」

にこ「それこそ崩壊させるなんて、いとも簡単に出来てしまえるくらいにね。」


海未「………」


にこ「おまけに、ここはスクールアイドルの聖地・秋葉原の目と鼻の先よ?」

にこ「その聖地から、歩いて行き来出来る場所にある音ノ木坂。そこに通っている私達。」


にこ「ねえ、海未?こんな状況にいる私達とこの学校が。事が起きた後でも、平穏無事で済むと…あんたは本気でそう思えるの?」


海未「……いいえ。にこの言う通りです。」


にこ「…さっきも少し言ったけど、今や人気のあるスクールアイドル…そしてラブライブ大会ってね。」

にこ「今やプロの人気アイドルに迫るくらいに、大きく注目されてるとまで言われてるわ。」

330 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 18:13:55 ID:m0hAmPtc
絵里「…確かに、前回優勝者の『A-RISE』を見れば…それもよく分かるわね。」


にこ「あの時の、あんなしょーもないネタ案なんて…失敗するのは、誰だって目に見えてたでしょ?」

にこ「だから私達は、その後もそんなマネは絶対にしなかったし。増してや次のラブライブなんて、尚更の事だわ。」


にこ「だけど同時に、それは私達『μ's』にとっての『イメチェン』が、どんなに難しいモノなのか。」

にこ「その事実を、ハッキリと露呈した結果にもなったのよ。」


希「にこっちの言う通りやね。実際にウチらは、上手くやれなかった訳なんやし。」 


にこ「…でもね。何よりも私が、一番恐ろしいのは…自分が真剣に考えて、悩んで、決断して、実行して。」

にこ「そして、自分自身が絶対に成功すると信じて。それをもう、決して疑う事がないくらいまでに。」

にこ「そこまで自分が全力を注ぎ込んだものが、何もかも失敗してしまって…全てが裏目に出る事になった時よ。」


にこ「その瞬間。最悪の場合、文字通りに…全てが崩壊するわ。」

にこ「そんな可能性が、決して消える事なく…常に隣合わせに存在する。」

331 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 18:21:47 ID:m0hAmPtc
にこ「それが『スクールアイドル』の道を共に進んで来た、今の私達がいる…この世界なの。」


絵里「…そうかも、知れないわね。」

希「えりち…」


海未「…にこの懸念が、ようやく理解出来た気がします。」

ことり「…確かに、そうなっちゃったら…怖いよね。」


真姫「もし、本当にそうなった時の事なんて…正直、考えたくもないものね。」

花陽「私だったら…多分、ずっと立ち直れないかも…」

凛「うん。凛もそうなっちゃうと、ちょっと自信ないかもにゃ。」


穂乃果(………)


ことり(…穂乃果ちゃん…) 


にこ「ことり。」

332 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 18:27:07 ID:m0hAmPtc
ことり「え…?あ…にこちゃん。」


にこ「穂乃果に話があるから…少し離れてなさい。」

ことり「…あ……うん…」


スルッ…


穂乃果(………あれ…?)


穂乃果(…何だか、急に寒くなった気が…する。)


にこ「穂乃果。」

穂乃果「………」


にこ「穂乃果…!」


穂乃果「…っ!あ…ご、ごめんね、にこちゃん…!」

にこ「ボーッとしてんじゃないわよ…ったく。」

333 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 18:58:16 ID:m0hAmPtc
今回は、ここまでとなります。また次回も宜しくお願い致します。

自分でも予想外に長くなったにこちゃんのターンも、恐らく次回で一段落の予定です。
その次からは、穂乃果ちゃんが主役に完全復帰してみんなとイチャイチャします。

コメントをくださった方、どうもありがとうございます。
お付き合い頂いてる方がいてくれる事は、本当に大きな励みになっています。

334 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 02:48:56 ID:7UPvWyhg
穂乃果「え、えっと…でも私、ちゃんと話は聞いてたから…」

にこ「分かってるわ。それよりも、穂乃果?」


穂乃果「う、うん…」


にこ「この話を始めた時に、私があんたに言ってた事。その続きを、これからあんたに言うわ。」

穂乃果「…うん、分かった。」


にこ「あんたは『μ's』の顔、代表なの。そんな大きな看板を背負ってるヤツが。」

にこ「メンバーの私達に何の話もなく、独断で勝手にリスクを負った行動を取ってしまう事が。」

にこ「それを一歩間違えただけでも、どれだけ取り返しの付かない事態になる可能性を生んでしまうのか。」


にこ「あんたは、それをよく知っておく必要が…その責任があるのよ。」


穂乃果「……そう、だよね。」

335 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 03:24:20 ID:7UPvWyhg
にこ「…あんたが生徒会長になったばかりの頃。それまでの自分を振り返りながら、あんたは色々と考えていた。」

にこ「その結果として、次のラブライブには出なくていいと。一度は、そう答えを出したわよね。」

にこ「本当は出たかったっていう、自分の本心を抑えてまでさ。」


穂乃果「あはは……そうだったね。みんなのおかげで、結果的には出られる事になったけど。」


にこ「そうね。結局のところ、私達は出場する事になった。そして私達は、今や全国大会決勝にまで足を進めてる。」


にこ「でもね、穂乃果。私はあんたの『出場しない』って意見には、思いっきり反対したけど…」

にこ「あんたがあの結論を出すに到るまでにあった、数々の考えや『想い』は…とても立派だったと思ってるわ。」


穂乃果「…あの時のにこちゃんは、私に勝負を挑んできてまで…私の意見に対して、本気で向き合ってくれたけど…」

穂乃果「でも本当は…私の事を、そんな風にも思ってくれてたなんて…すごく嬉しいな。えへへ…」


にこ「コホン……とにかく。その『想い』を経験してるあんたなら、今の私が言いたい事も分かるでしょ?」

穂乃果「…うん。今なら、私にも…よく分かるよ。」

336 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 04:05:46 ID:7UPvWyhg
にこ「そう。そこらの一人の普通の女の子と、人気スクールアイドルグループのリーダーでは…」

にこ「単にイメチェンをするって事ですらも。その重さも、その意味も、その結果も…全部が違うわ。」


穂乃果「………」ギュッ…


にこ「これも最初に言ってるけどね。あんたという『スクールアイドル』『高坂穂乃果』は。」 

にこ「あの『A-RISE』を破った事で、ラブライブ大会の優勝候補筆頭とまで言われている『μ's』。」

にこ「その私達『μ's』の設立者で、リーダーで、メインセンターなの。」


穂乃果「……うん。」


にこ「…穂乃果。あんただけに限らず、これは私達一人一人にも言える事なんだけど。」


にこ「例えば、私達の中の誰か一人が。ちょっとした軽い気持ちで、考えの浅い行動を何か取ったとして。」

にこ「その何の悪気もない、些細な一つの行動が。時と場合によっては、私達9人全てを巻き込んで…」

337 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 04:24:32 ID:7UPvWyhg
にこ「今までに私達が全員で積み重ねてきた、努力や功績や時間を…その全てを。」

にこ「その何もかもを、壊してしまう事だって…本当にあるかも知れないのよ。」


穂乃果「……っ…」


にこ「ねえ、穂乃果。私達『μ's』って、例えるなら『家』なの。一つの家という建物。」

にこ「そして、その家の中に住んでいる人。それが私達を応援してくれる人達…つまりはファン。」


穂乃果「『μ's』が家で……住んでる人が…応援してくれるファンの人達…?」


にこ「そうよ。そして穂乃果、あんたは『柱』よ。家そのものを支えている、とても大きな柱。」

穂乃果「…私が、家を支えている…柱。」 


にこ「じゃあ、ここで一つクイズよ。もしも、その柱がヒビでも入って崩れていって。」

にこ「そのせいで、もう家を支えられなくなってしまったら…その家は、一体どうなってしまうと思う?」


穂乃果「……!」

338 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 04:56:08 ID:7UPvWyhg
穂乃果「…きっと、支えを失ってしまった家まで……崩れて、潰れてしまって…」

穂乃果「そして、潰れてしまった家は…中にいた家の人達まで……巻き込んでしまって…」


穂乃果「もし、そうなる前に避難出来たとしても…それでも、その家に住んでた人達は…」

穂乃果「すごく大きなショックを受けたり…もしかしたら、どこか怪我をしてしまったかも知れない…」

穂乃果「それに何よりも…自分達が住んでいた、大切な家を失ってしまう事に……なっちゃうんだ。」


にこ「はーい、そこまで。まあ、あんたにしては上出来よ。」

穂乃果「…あはは…ありがとう。」


にこ「ま、これが『一蓮托生』ってヤツよ。だって私達は、いつも繋がってるんだから。」

にこ「そんな私達だからこそ、何か一つがちょっと失われただけでも。その全部までが、一瞬で崩壊してしまう事だってあるの。」


にこ「言い方を変えてみるなら、たかがその程度の事でも。全てが崩れ去ってしまう程に、脆く『儚い』のが…私達よ。」


穂乃果「………」

339 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 05:14:50 ID:7UPvWyhg
にこ「『アイドル』…特に『スクールアイドル』は、本当に『儚い』存在なの。」

穂乃果「…儚い、存在…」


にこ「そうよ。そんな儚い存在だから、私達はいつだって必死になるわ。」

にこ「この限られた時間の中で、精一杯に輝く為に。」

にこ「その隣り合わせの儚さの中で、あらゆる努力をし続けてゆくのよ。」 


にこ「私も、ここにいるヤツらも。そして、あんたも。」

にこ「『スクールアイドル』である限り…これからも、ずっとね。」


穂乃果「…にこちゃん…」


絵里「にこ…」

希「にこっち…」


花陽(…やっぱり、すごいな…にこちゃん。)

340 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 05:30:30 ID:7UPvWyhg
にこ「…穂乃果。私はこの目で、この自分の目で…どうしても確かめたかったのよ。」

にこ「たった半日足らずであんなにも騒ぎになった、今のあんたの姿を…その姿が及ぼすであろう力を。」


穂乃果「………」


にこ「…学校に着いた時に、そう思っていた私の耳に入ってきたのは…驚くまでに、賞賛の声ばかりだったわ。」

にこ「でも、だからこそ……私は怖くなったのよ。」


凛「…それって、どうしてなの?みんなが穂乃果ちゃんのコト、いっぱい褒めてるのに。」


真姫「凛。今は、にこちゃんが…」


花陽「待って、真姫ちゃん。」 

真姫「え…花陽…?」


花陽「凛ちゃん…あのね?私、にこちゃんの気持ち…分かる気がするの。」

凛「かよちん…?」

341 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 05:52:23 ID:7UPvWyhg
にこ「…さっきから言ってるわよね?アイドルは『儚い』って。」

にこ「それには、『脆くて剥がれやすい』っていう意味合いもあるのよ。」


真姫「『脆くて剥がれやすい』……これだけだと、まだ話が部分的にしか見えてこないわね。」

凛「ううーん…凛なんてサッパリだよー。つまりにこちゃんは、どうゆう理由で怖くなったってコトなの?」


にこ「…幾ら賞賛を受けるものであっても。もしそれが、ただの薄っぺらいメッキ程度に過ぎないなら。」

にこ「例え瞬間的には色々と誤魔化せて、それで注目を浴びる事が出来たとしても…そんなモノは、すぐに剥がされてしまうわ。」 


にこ「そして…もし一度でも、そうなってしまえば…」


花陽「…それまでに得ていた数々の評価は、全て一瞬で崩れ去り…」

花陽「その評価は、何もかも裏返ってしまう…いとも簡単に。」


にこ「ええ、その通りよ。それこそネット社会の今、あっと言う間に悪評となって拡散するわ。」

にこ「それはもう、見事なまでの掌返しと共によ?更には、面白半分の悪意まで大量に追加されてね。」

342 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 06:07:24 ID:7UPvWyhg
絵里「…そうゆう意味では、本当に怖い世の中なのね。」


希「でも、さっきまでの話もそうやけどね。世界に働く力ってモノは、えりちも言ってた通りなんよ。」

希「それはマイナスに向かってゆく程に、より強く大きな力になってしまう…悲しい事やけどね。」


海未「それが私達、人の弱さ故にそう成り立っていると思うと…」

ことり「…何だか…やりきれないよね。」


穂乃果「………」


にこ「…話を戻すわ。いい?もし一度でも、何か大きなレッテルを貼られてしまったら…」

にこ「今のご時勢、そこから立ち直る事は至難の業よ。それこそ事と次第によっては、もう不可能にだってなるわ。」 

にこ「そして、その対象の存在自体が大きければ大きい程に。その業は巨大な刃となって、必ず襲ってくるのよ。」


にこ「それがいわゆる『世の理』ってやつよ。少なくとも今の私達が生きている、この時代はね。」


真姫「…絵里も言ってたけど。確かに怖いわよね…そんな世の中じゃ。」

343 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 06:24:01 ID:7UPvWyhg
にこ「だけど、それでもね。私には、大好きな事がある…私には、どうしてもやりたい事があるの。」

にこ「それが私にとっての『アイドル』…そして『スクールアイドル』よ。」


穂乃果「…にこちゃん…」


にこ「私はアイドルへの想いなら、常に誰にも負けないつもりでいるわ。花陽…あんたにだってね。」


花陽「…それだけは、私だって…負けるつもりはないから。」

にこ「フフ…あんたも、なかなか言う様になったじゃない。」


花陽(それでも、私は…にこちゃんは、本当にすごいって…そう思ってるよ。)


にこ「…最後に、もう一度だけ言うわ。そんな私だからこそ。」

にこ「アイドルが大好きな私だからこそ…どうしても見極めたかったのよ。」 


にこ「今の穂乃果が、ただのメッキなのか。それとも…『本物』なのかを。」


穂乃果「………」

344 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 06:33:04 ID:7UPvWyhg
にこ「…長々と時間を取らせたわね、あんた達。でも…これで分かったでしょ?」


にこ「穂乃果の変化は、たった半日で学校中の話題になる程の大きな影響力があった。」

にこ「そして、その影響力が外部にも及んだ時、一体どこまで広がってゆくのか…まだ見当も付かない。」


にこ「だから…もしそれが、私から見てマイナスとなる可能性を感じてしまうものだったのなら。」

にこ「私は、何としてもそれを防ぎたかった。例えコイツをブン殴ってでもね。」


にこ「そして穂乃果には、今の自分の置かれた立場を分からせる必要があると思った。」

にこ「だから私と話す時以外は、ただ話を聞く事だけに集中させたのよ。」


にこ「ま、これを期にさ?何も分かってなかったあんた達にも、色々と教える事が出来たみたいだし。」

にこ「そうゆう意味で言うなら、そんなに無駄じゃない時間だったと思ってはいるけどねー。」


希(…相変わらず、にこっちも本当に不器用やね。)

希(本当は穂乃果ちゃんの事を、一番に心配してたからだって…もうバレバレやのに。)クスッ

345 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 06:48:03 ID:7UPvWyhg
にこ「さて……私からは、これで全部よ。」


穂乃果「………」


絵里「…にこ。」

にこ「絵里…何よ?」 


絵里「私達に、ちゃんと話してくれた事。大切な事を、色々と教えてくれた事。」

絵里「そして…私達『μ's』を、すごく真剣に考えていてくれた事…本当にありがとう。」


にこ「…万一でも『μ's』がなくなれば、私が色々と困るからね。だから、そうしたまでよ。」ツーン


希「やっぱり素直やないねえ、にこっちは。」

にこ「…あんたには言われたくわよ。」


希「あいたたた。だけど、ウチもとっても嬉しかったんよ?にこっちの『μ's』への、その想いの強さが。」

にこ「……フン。」

346 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 06:57:20 ID:7UPvWyhg
希「ところで、にこっち?」

にこ「…何よ。」


希「にこっちは、まだ全部を話してへんよね?それも…一番肝心なところを。」

にこ「……何だってゆうのよ。」


希「そんなん、分かってるんやろ?」


希「にこっちから見た、今の穂乃果ちゃんについてやん。」


にこ「………」


花陽「……あ。言われてみれば…にこちゃんは…」


真姫「結局…今の穂乃果の事を、どう判断したのか…」


凛「まだ何も言ってないにゃーーっ!?」

347 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 07:04:57 ID:7UPvWyhg
にこ「………チッ。」


凛「ああーっ!?今、舌打ちしたにゃ!絶対したにゃーっ!」


にこ「ええ〜?何のコトかぁ〜、にこ、わかんな〜い!にっこにっこに〜♪」


真姫「」イラッ


凛「とぼけてもムダなんだよっ!正直に吐くにゃーっ!」


にこ「やぁ〜ん!吐くだなんて〜、とってもお下品だわぁ〜?にこにー、困っちゃう〜><」


真姫「」イライラッ


凛「ああー、もぉー!こーなったら力ずくでもっ!絶対に言わせてみせるにゃーーっ!!」

にこ「何よっ、またやる気っ!?あんたもホント懲りないわねえっ!!」

348 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 07:16:49 ID:7UPvWyhg
真姫「…ああ、もうっ!にこちゃん、いい加減にし…」


花陽「にこちゃんっっ!!!」


真姫「……え…?」


凛「……かよちんが……あんなに、大きな声を……」


にこ「……花、陽…?」 


花陽「にこちゃん…話して。」


にこ「………」


花陽「私…にこちゃんの本心が、聞きたいから。」


にこ「……花陽。」

349 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 07:23:53 ID:7UPvWyhg
花陽「きっと…穂乃果ちゃんだって。」


にこ「………」


穂乃果「花陽ちゃん…」


花陽「だから…お願い。」


にこ「……何よ、さっきは泣いてたクセに…もう。」

花陽「………」


にこ「…あんた達。本当は、みんな分かって言ってるんでしょ?」


にこ「今になっても、私がコイツに……手を出してない時点でさ。」


絵里「…にこ。貴女のその真撃な想いは、私達にもしっかり伝わったわ。」

絵里「だからこそ、私も花陽と同じよ?貴女の口から、貴女の言葉で…聞きたいの。」

350 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 07:31:04 ID:7UPvWyhg
絵里「にこがあんなに真剣に考えていた、今の穂乃果への判断は…一体どうゆう結果だったのかを。」


にこ「………」


絵里「だからね…教えてくれないかしら?何よりも、一番それを聞きたい筈の…穂乃果の為にも。」


穂乃果「絵里ちゃん…」


絵里「そうでしょう、穂乃果?」ニコッ


花陽「穂乃果ちゃん。」ニコッ


穂乃果「……うん。」


穂乃果「私…知りたい。にこちゃんが、今の私の事…どう思ってるのか……すごく知りたい。」


にこ「……穂乃果。」

351 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 07:45:50 ID:7UPvWyhg
希「にこっち。」ポンッ


にこ「………」


花陽「…にこちゃん。」


にこ「……先に…」


花陽「……?」


にこ「先に…この話をずっと聞いてきた、今のあんた達…7人全員の。」

にこ「今の穂乃果への…感想でも、意見でも……思ってる事の、何でもいいから…」 


にこ「それを全部、私が聞いてからでも……いいかしら?」


穂乃果(…にこちゃん…?)


花陽「…うん。にこちゃんが、それで話してくれるなら。」

352 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 08:15:04 ID:7UPvWyhg
にこ「……約束するわ。」


花陽「…うん!みんなも、それでいいよね?」


絵里「ええ、私は良いわよ。」

希「ウチも、それでええよ。」


凛「凛もいいよー!」

真姫「私も、特に異議なしよ。海未達は?」


海未「ええ、私も構いません。ことりも、それで良いですか?」


ことり「………」


海未「…ことり?」


ことり「あ、ごめんね…!うん、私もそれでいいから…」

353 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 08:27:28 ID:7UPvWyhg
海未「…ええ、分かりました。では…絵里、私とことりも賛同です。」


絵里「了解よ☆それなら後は、真打ちとなる穂乃果だけね。」


穂乃果「え…?」


絵里「もう。『え?』じゃないでしょう?今から貴女の話を、みんなでするって時に。」

穂乃果「そ、そうだよね…ごめんなさい。」


絵里「クス。ねえ、穂乃果?今も言った通りだけどね。」

絵里「ここから先は、貴女がみんなの話の中心になるけど…それで構わないかしら?」


穂乃果「あ…うん。みんなが、それで良いなら…私も大丈夫だけど。」

絵里「OK、これで決まりね。」


絵里「さて…それじゃあ、みんなの意見も揃った事だし。まずは…誰からにする?」

354 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 08:37:32 ID:7UPvWyhg
今回は、ここで終了です。次回もどうぞ宜しくお願い致します。

次回からはイチャイチャタイム突入です。ようやくここまで来られました…><

355名無しさん@転載は禁止:2019/12/04(水) 11:47:44 ID:qin2Hl5E
wktk

356 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 12:18:51 ID:qd8DTAs.
凛「はいはーい!凛が一番目でもいいかなっ?」ノ


絵里「フフ、分かったわ。トップバッターは宜しくね、凛?」

凛「うん、まっかせるにゃー!」


にこ「ま、多分そうなるだろうって思ってたけどね。」

凛「だって凛、じっと順番を待ってるのって苦手なんだよー。」


にこ「はいはい…じゃあ早速だけど、あんたからの見解を聞かせてくれる?」

凛「了解にゃ!」


凛「あ!でもでも、その前にー…」

にこ「……?」


凛「穂乃果ちゃーんっ!」バッ

357 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 12:27:57 ID:qd8DTAs.
穂乃果「へ…?」


ギュウーーッ☆


穂乃果「わわっ!?」

凛「えへへー!」ギューッ


穂乃果「あ、あの…どうしたの、凛ちゃん?」

穂乃果「急に抱きついてきたから、ちょっと驚いちゃったけど。」


凛「うん!なんとなく穂乃果ちゃんに、こうしたくなったんだよ!」


穂乃果「そうなの?えっと…よく分からないけど。」

凛「実は凛も、自分でよく分かってないんだにゃ!」


穂乃果「あはは…そう言われると、私も反応に困ったりしちゃうかも。」


凛「うーん…多分なんだけど、今の穂乃果ちゃんがね?」

358 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 12:39:30 ID:qd8DTAs.
穂乃果「…?今の私が…?」


凛「ちょっと元気なさそうだったから、なのかなって。」

穂乃果「…あ……えっと…」


凛「凛ね?やっぱり穂乃果ちゃんには、いつも元気でいて欲しいんだにゃ!」 

穂乃果「…凛ちゃん。」


凛「だからー…それそれー☆」スリスリ


穂乃果「わっ!?り、凛ちゃんっ?///」


凛「ほらほらー☆」スリスリ

穂乃果「ちょ、ちょっと…顔がくすぐったいよ〜!///」


凛「まだまだ、いっくにゃー☆」スリスリ

穂乃果「も、もぉー…!///」

359 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 12:49:31 ID:qd8DTAs.
穂乃果「それなら…穂乃果からも、お返しだよ!///」スリスリ

凛「にゃにゃっ!?///」


穂乃果「えいえいっ!///」スリスリ

凛「うぬぬぬ…!反撃してくるなんて、さすが穂乃果ちゃんだにゃ…!///」


凛「でもでも!このスリスリ対決で凛に勝とうなんて、百年前早いんだにゃっ!///」スリスリ

穂乃果「むむー、穂乃果だって負けないよっ!///」スリスリ 


にこ「はーい、あんた達ー?そのまま続けてたら、ついついうっかりキスコース一直線よ?」スッ


凛「にゃっ?」

穂乃果「えっ?」


にこ「とゆーワケだから、凛。あんたはこっちに来なさい?」ヒョイ

凛「にゃあっ!?」

360 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:04:25 ID:qd8DTAs.
にこ「大体あんたねえ?『百年前早い』とか、真姫じゃないけど意味分かんないわよ?」ヤレヤレ


真姫「…何で私が、そこで出てくるのよ。」ムー

花陽「ま、まあまあ…真姫ちゃん。」


真姫「だって…別に私は、あの台詞に拘ってる訳じゃないのに。」

花陽「で、でも…きっと悪気とかは、特にないんじゃないかな…?」


真姫「…まあ、そうかも知れないけど。」


凛「もーっ!なんで凛のコト、ネコづかみにするんだにゃーっ!」ジタバタ

凛「それに『イミワカンナイ』は、凛の得意技なんだから!勝手に使っちゃダメにゃっ!」


真姫「ちょっと凛っ!いい加減にしなさいよっ!!」

花陽「まま、真姫ちゃん落ち着いてっ?凛ちゃんが真似したがるのは、真姫ちゃんが好きだからで…!」アワアワ

361 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:12:21 ID:qd8DTAs.
真姫「それは私の決め台詞でしょっ!?」ドドーン


花陽「真姫チャンケッキョクドッチナノオオッッ!!?」ピャー


にこ「はいはい。そんな事は、別にどうでもいいから。」

凛「どうでもよくないにゃーっ!」ジタバタ


にこ「ああ、もう…今はあんたが、穂乃果の事を話す時間でしょ?」

凛「あ、そうだったにゃ。」ピタッ


にこ「ハア…ほら、凛。あんたの後にも、まだいるんだから。」

凛「うん、分かったにゃ!」


にこ「…扱いやすいんだか、扱いにくいんだか…よく分からないヤツね。」


穂乃果「あはは…でも素直で元気なのも、凛ちゃんの魅力だって思うよ。」

362 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:25:59 ID:qd8DTAs.
にこ「……そうかもね。」

穂乃果「うん!」


にこ(ま、あんた自身がその象徴みたいなヤツだもの。)

にこ(それ故に共感出来るモノが、自分と似ている凛にはあるんでしょうね。)

にこ(最もあんたの事だから、自分じゃ気付いてないだろうけどさ。)


凛「えっとー、凛はね?今の穂乃果ちゃん、すっごくいいと思ってるにゃ!」


凛「ただね?最初は凛だって、ホントにビックリしてたんだ。」

凛「だって穂乃果ちゃんが、とってもとっても美人さんだったから。」


穂乃果(り、凜ちゃん…///そんなにストレートに言われると…は、恥ずかしいよ…!///)


凛「だけど穂乃果ちゃんは、可愛くても美人さんになっても。」

凛「やっぱり穂乃果ちゃんだから、今だって穂乃果ちゃんなんだよ。」

363 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:35:57 ID:qd8DTAs.
凛「だから凛は、今の穂乃果ちゃんも大好きにゃっ!」


穂乃果「…凛ちゃん…///」


にこ「…あんたと一緒で、実にシンプルな答えね。」


凜「うん!だって、それが凛だからね!」


穂乃果「…ありがとう、凛ちゃん…///」

穂乃果「それに…私の事、その…美人だって、言ってくれて…///」 


凛「だって、ホントに美人さんなんだもん。穂乃果ちゃんは、もっと自信持っていいんだよ?」

穂乃果「〜っ!//////」カアア


穂乃果「あ、あのね…?///今まで、ずっと言いそびれてたんだけど…」

凛「にゃ?」

364 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:54:47 ID:qd8DTAs.
穂乃果「凛ちゃんは、いつも元気で明るくて…だけど本当は、とっても女の子らしくって。」

穂乃果「そんな凛ちゃんは…いつだって、すごく可愛い女の子なんだって…私は思ってるんだ。」


凛「…ほ、穂乃果ちゃん…///そんなに褒められると……凛、テレちゃうんだよ…?///」


穂乃果「それにね?凛ちゃんは、とっても優しい女の子だって思ってるの。」

穂乃果「さっきだって凛ちゃんは、私の事を元気付けてくれて……私、とっても嬉しかったんだよ?」


凛「…穂乃果ちゃん…///」


穂乃果「だから…凛ちゃん。私にいっぱい元気をくれて、本当にありがとう。」

凛「えへへ…///それくらい、お安い御用だにゃ!///」


穂乃果「…凛ちゃん、えっとね…?」

凛「…?穂乃果ちゃん、どうしたにゃ?」


穂乃果「凛ちゃんはさっき、穂乃果の事を……美人って、何度も言ってくれたけど…///」

365 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 14:07:53 ID:qd8DTAs.
凛「うん、だってホントのコトだよ?」サラッ

穂乃果「〜〜っ!//////」カアア 


穂乃果「で、でもねっ?///あの真っ白なドレスが、とっても似合ってた…」

凛「え…?」


穂乃果「あの時の、凛ちゃんだって…すっごく美人さんだったよ…!」


凛「…〜っ!//////」カアア 


穂乃果「もう眩しいくらい、綺麗に輝いてて…本当に素敵だったんだから。」


凛「えへへ…///ありがとうにゃーっ!//////」バッ


ギュウーーッ☆

366 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 14:16:32 ID:qd8DTAs.
穂乃果「わっとと……クス。やっぱり凛ちゃんは、いつも元気で可愛いね。」

凛「えへへー///こーんなに美人さんの穂乃果ちゃんに、いっぱい褒められたにゃ!///」


穂乃果「り、凛ちゃん…あのね?///凛ちゃんの気持ちは、本当に嬉しいんだけど…///」

穂乃果「やっぱり、そうやって言われると……私、すごく恥ずかしいから…///」


凛「えー、そんなにテレなくてもいいのに。さっきから穂乃果ちゃん、顔まっかっかだよ?」


穂乃果「え、えっと…そう、それよりも…!///」

凛「にゃ?」 


穂乃果「私ね?凛ちゃんに一つ、お願いしたい事があるんだ///」

凛「凛に、お願いしたいコト?」キョトン

367 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 14:41:36 ID:qd8DTAs.
穂乃果「うん…あの真っ白なドレスを着た、あの時の凛ちゃんを……」


穂乃果「いつか穂乃果の前でも、見せてくれるかな…?///」


凛「……あ…///」


穂乃果「私、楽しみにしてるから……ね、凛ちゃん?///」ニコッ


凛「…うんっ!!//////」パアア


ギュウウーーッ☆


凛「あのねあのねっ?///その時は二人で一緒に、写真撮るにゃっ!///」ギューッ☆


穂乃果「うん、そうだね…いっぱい撮ろうよ!///」ギュー☆


キャッキャ☆ウフフ♪

368 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 15:40:45 ID:qd8DTAs.
海未「フフ…微笑ましい光景ですね。あの二人を見ていると、まるで実の姉妹の様に思えてきます。」


にこ「ま、あの二人って似てるトコも多いから。良くも悪くもさ。」

海未「ええ、私もそう感じています。」


海未「さて…どうやら凛は、話を全て終えた様子ですね。この次は、私でも宜しいでしょうか?」


にこ「…てっきり幼馴染みのあんたは、最後の方かと思ってたけどね。」


海未「私にとって、順番等は特に問題では無いですから。ただ……」

にこ「…ただ、何よ?」


海未「今の私が抱いている、新しい姿の穂乃果に対しての…その正直な気持ちを。」

海未「にこ。今の貴女に、少しでも早く伝えたいと思っています。」


にこ「…そう。」

369 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 15:45:34 ID:qd8DTAs.
今回は、ここで一旦終了です。また次回も宜しくお願い致します。

コメントをくださった方、どうもありがとうございます。
今まで抑えていた妄想リミッターを、今後は徐々に開放してゆくつもりですが、
これから先、少しでもご期待に応えられる様になりたいと思っています。

370 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 13:47:54 ID:XAHyqqmw
にこ「ま、いいわ。じゃあ……穂乃果ー?次が決まったから、こっち来なさい?」


穂乃果「あ、うん…!凛ちゃん、ごめんね。今から海未ちゃんが、話をしてくれるみたいだから…」


凛「凛のコトなら、気にしなくてオッケーにゃ!」

穂乃果「うん。ありがとう、凛ちゃん。」スッ


穂乃果「二人とも、待たせちゃってごめん。」


海未「ええ、私は大丈夫ですよ。」

にこ「じゃあ、海未…宜しく。」


海未「はい。では、まず初めに…にこ。」

にこ「ん?どうしたのよ?」


海未「貴女の『μ's』への想いは、私個人としても…本当に嬉しく思っています。」

にこ「…それはどうも。」

371 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 13:58:20 ID:XAHyqqmw
海未「ですが…今の穂乃果が、単なる仮初の紛い物等とは…私は決して思ってはいません。」

にこ「………」


海未「穂乃果が今の姿になったのは、確かに今日が初めての事ではあります。」

海未「ですが…伝わって来るのです。今の穂乃果は、本来より在った穂乃果であると。」


にこ「…幼馴染みのカンって、ヤツかしら?」


海未「ええ…そうかも知れませんね。穂乃果とは、長い付き合いですから。」


海未「ただ…私の中にある気持ちを、正直に述べるのであれば。」

海未「今の姿の穂乃果に対して、不安や戸惑いが全く無い訳ではありません。」


にこ「…まあ、そうでしょうね。」

372 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 14:34:43 ID:XAHyqqmw
穂乃果(…海未ちゃん……そう…だよね。)

穂乃果(だって……そう思うのが、きっと…当たり前の事なんだから……)


海未「しかし…」

穂乃果「…え?」


海未「それでも、今の私は。」

穂乃果「…海未ちゃん…?」


海未「これまでの自分が、しっかりと見えていなかった姿でもある…そんな今の穂乃果を。」

海未「心から尊いと…強く胸に感じています。」


穂乃果「……っ…」


海未「幼い頃からの長い時間、今の関係に慣れ親しんできて…それ故に、今日まで気付かずにいた私だからこそ。」

海未「今こうして、これ程までにも輝いている穂乃果を…私の大切な親友で、大切な幼馴染みを。」

373 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 15:11:32 ID:XAHyqqmw
海未「私は…これからも懸命に支えていきたいと、心から思っています。」


海未「そして…この先の穂乃果が、例えどんな姿であったとしても。」

海未「今の私が胸に抱いている、この気持ちは…決して変わる事はありません。」


穂乃果「……海未、ちゃん……」


海未「にこ。これが私の、嘘偽りの無い答えです。」


にこ「……分かったわ。」


穂乃果「……海未ちゃん…海未ちゃんは、やっぱり……ズルイよ。」


海未「…穂乃果。」


穂乃果「いつも穂乃果に、厳しくて…怒ってばっかりなのに……それなのに、こんな時には……」

374 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 15:35:54 ID:XAHyqqmw
穂乃果「いつだって……本当に、本当に優しい…海未ちゃんなんだもんっ!」バッ


ギューッ☆ 


海未「…もう自分では、多少なりとも慣れたつもりでいた筈でしたが…」

海未「実際は、なかなか慣れていないものですね…穂乃果の抱擁には…///」


穂乃果「えへへー。海未ちゃんって、昔から……ううん。」

穂乃果「やっぱり今だって、恥ずかしがり屋さんだもんね?」クスッ


海未「貴女がこうして人目も気にせずに、すぐに抱きついて来るからではありませんか…!///」


穂乃果「ふっふっふー。ねえ、海未ちゃん?今の穂乃果には、それって逆効果なんだよっ?」

海未「逆効果…?どうゆう事ですか…?」


穂乃果「それはねー…?えーーい♪」


ギュウーーッ☆

375 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 15:51:05 ID:XAHyqqmw
海未「なっ!?///穂、穂乃果っ…!?///」


穂乃果「えへへー!///うーみちゃーんっ!///」ムギュー   


海未「は、離してください穂乃果…!///みんなだって、見てるんですからっ…!//////」


穂乃果「やーだもーんっ!///」


ギュウウーーッ☆


海未「も、もう…!///にこ、穂乃果を何とかしてくださいっ…!//////」


にこ「ハア……はいはい。」


にこ「穂乃果ー?海未も話し終わったし、後だって支えてるんだから。その辺にしときなさーい?」


穂乃果「あ、そっか…でも、ちょっと残念だなぁ///」ペロッ☆


パッ

376 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 16:09:42 ID:XAHyqqmw
海未「……ふう。にこ…助かりました。」

にこ「どーいたしまして。」ヒラヒラ


海未「全く…穂乃果、本当に貴女という人は。」

穂乃果「えへへ、仕方ないよ。」


穂乃果「だって海未ちゃんは、私の大切な幼馴染みで親友なんだもん!」


海未「…もう。いつも調子良いんですから。」フフッ


ことり(…大切な幼馴染みで、大切な親友……それは……)


ことり(海未ちゃんから、穂乃果ちゃんへも…)

ことり(海未ちゃんから、ことりへも…)

ことり(ことりから、海未ちゃんへも…)

377 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 16:32:37 ID:XAHyqqmw
ことり(そして…穂乃果ちゃんから、ことりへも…)

ことり(きっと……その全ての想いは…一緒だって思う。) 


ことり(…それなのに。)

ことり(ことりから、穂乃果ちゃんへの想い……それだけが。)


ことり(そう…私だけが……ただ、ことり一人だけが……)


海未「穂乃果。貴女は私にとっても、掛け替えの無い大切な幼馴染みで親友です。」

穂乃果「うん…!ありがとう、海未ちゃん。」


海未「私が穂乃果に厳しくしてしまうのは、そんな大切な貴女故に…いつも心配になってしまうからです。」

穂乃果「大丈夫、ちゃんと分かってるよ。それが海未ちゃんの、優しさなんだって。」


海未「…それでも。時にはどうしても行き過ぎてしまう事も、これまでに多々ありました。」

378 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 16:58:34 ID:XAHyqqmw
海未「その様な時には、いつも貴女に対して…大変申し訳無く思っていました。」


穂乃果「ううん…いいの。だって、自分でも分かってるから。」

穂乃果「海未ちゃんが私に怒る時は、ほとんどは穂乃果の何かが原因だって…あはは。」


海未「…そう言って貰えるのであれば、正直私の方としても助かります。」


海未「では…穂乃果、少し良いですか?」

穂乃果「え?どうしたの、海未ちゃん?」


海未「敢えて私から貴女へ、今一度言わせて貰うのであれば。」


穂乃果「…ちょっと、イヤ〜な予感が……」タラー…;


海未「それは貴女が、いつも強引で無計画で。それに危なっかしくて。」゙


穂乃果「やっぱりーっ!><;」

379 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 17:34:37 ID:XAHyqqmw
海未「その反面、本当はやれば出来るのに。面倒だと思う事には、やる気の波が激しくて。」クドクド

穂乃果「……だってー…」イジイジ


海未「私が貴女に対して厳しくなるのは、この様な理由が多過ぎるからでもあるのですよ?」

穂乃果「……むー。」プクー


海未「フフ…外観的には、そんなにも気品を感じさせる様になっていても。」

海未「今のその顔では、それも台無しですよ?」クスッ


穂乃果「…ぶー。やっぱり海未ちゃんは、私にイジワルだー!><」ヒドイヨー


海未「おや?本当の事ではありませんか。」フフッ


穂乃果「やっぱり、イジワルだよーっ!><」ポカポカ


花陽「クスクス…穂乃果ちゃんと海未ちゃん、本当に仲良しだよね。」


にこ「…花陽。次は、あんた?」

380 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 17:46:20 ID:XAHyqqmw
今回は、ここで終わりとなります。また次回も宜しくお願い致します。

前回の投稿分にて、またしても誤字が複数ありました…大変申し訳ありませんでした。

381 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 04:55:08 ID:3NXAZA6E
花陽「うん。にこちゃん、あのね?」

にこ「ん?何よ?」


花陽「私達って…いつも明るくて、とっても元気で…」

花陽「そんな穂乃果ちゃんばかりを、ずっと見てきて…」

花陽「そして…気が付いたら、それに慣れ過ぎちゃっていて。」


花陽「だから私達、今まで気付けてなかっただけで…」

にこ「………」


花陽「穂乃果ちゃん、ちょっとメイクしただけなのに…本当に奇麗になったけど…」


花陽「それでもね…?今ここにいるのは、やっぱり。」

花陽「ずっと、私達と一緒にいた…穂乃果ちゃんなんだって。」

382 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 05:12:36 ID:3NXAZA6E
花陽「だから私、今の穂乃果ちゃんは大丈夫って…そう思ってるの。」

にこ「…あんたがそう思う、その根拠は?」 


花陽「うん…ほら見て、にこちゃん。」

にこ「……?」チラッ


穂乃果「……〜〜!><」ヤッパリヒドイヨー!


穂乃果「……〜〜!><」モー!イジワルー!


花陽「…ね?」ニコッ


にこ「…ま、言いたい事は理解したわ。」ツン


花陽「うん。」クスッ


穂乃果「あ、いけない…!花陽ちゃん、ごめんねっ?」

383 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 05:21:14 ID:3NXAZA6E
穂乃果「穂乃果の事で、大事なお話をしてくれてる時なのに…!」


花陽「え?あ……わ、私の方こそ。ごめんね、穂乃果ちゃん…!」

花陽「私が勝手に、にこちゃんに話を始めちゃったせいで…」


穂乃果「ううん、花陽ちゃんのせいじゃないよ…!みんなが私の事で、順番を待ってくれてるのに…」

穂乃果「だから…私が誰よりも、気を付けてないといけなかったんだよ。それなのに…」


花陽「穂乃果ちゃん…」


穂乃果「こんな時まで、私っておっちょこちょいで…本当にごめんなさい…!」


花陽「え、えっと…でも、やっぱりね?私が先走っちゃったのが、いけなかったって思うの。」

穂乃果「……だけど…」


花陽「ただ…私の思ってる事は、にこちゃんに伝わってくれたみたいだから。」

穂乃果「………」

384 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 06:08:13 ID:3NXAZA6E
花陽「と、とにかく…私の不注意が原因で、穂乃果ちゃんが悪い訳じゃないの。だから、そんなに気にしないで…?」

穂乃果「………」


花陽「それに、ほら…?また後で、二人で話す事だって出来……」

穂乃果「………っ……ぅ……」


花陽「…え?穂乃果、ちゃん…?」


穂乃果「…っ……うっ………ぐす…っ……ふぇ…っ……」


花陽(…ホ……ホホッ、穂乃果チャンナイチャッテルノォォーーーッッ!!?)エエエエッ!?


穂乃果「…っ…ぐすっ……ひっく…っ……花陽ちゃん……ごめんね…っ……ちゃんと……聞けなくて…っ…ぅ……」


花陽(ど…どどっ、どうしてそんな…!?ほ、穂乃果ちゃん…泣いたりなんて…!)アセアセッ


花陽(…私達がしてた、穂乃果ちゃんの話を…一緒に聞けなかったから…?)

花陽(で、でも…だからと言って……どうして、こんなにも…泣いて……)

385 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 06:18:46 ID:3NXAZA6E
花陽(………)


花陽(……話を…聞けなかった…)

花陽(……話を、聞けなかったから…)

花陽(だから…それが辛くて……穂乃果ちゃんは、泣いてる…?) 


花陽(……あ………もしかして……穂乃果ちゃんは………) 


『……聞いて欲しかったよ…?穂乃果ちゃんには……』


『……私が、もう少し周りを見ていれば…こんな事には、ならなかった……』


花陽(……そっか……だから、きっと……)

花陽(今、穂乃果ちゃんは……こんなにも後悔してるんだ。)


花陽(自分の大切な人の…自分だって関係してる大事な話を、ちゃんと聞けなかった事が…)

花陽(穂乃果ちゃんにとっては……とても辛くて、悲しい事…なんだね。)

386 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 06:55:34 ID:3NXAZA6E
花陽(それに…これは前から、少し気になってた事だけど…)

花陽(穂乃果ちゃんは…泣いてる時や怖がったりしてる時に…一時的に、小さな子供に戻るみたいな…)

花陽(そんな状態になりやすい傾向が…多分、あるんじゃないかな…?)


花陽(だから…今みたいに、そうなってると感じる時には…)

花陽(不用意に、余分な刺激を与えたりしない様に…接し方には気を付けた方が、いいよね。)  


穂乃果「…う…っ……ぐす…っ……ひっく…っ…」


花陽(…でも……ごめんね、穂乃果ちゃん。)

花陽(こんな事を思ってるのは…不謹慎だって、怒られちゃうかもだけど…)


花陽(今、穂乃果ちゃんが…こんなにも泣いてるのは…)

花陽(穂乃果ちゃんにとっての、大切な人に…)

花陽(私も、その一人に…なってくれてるからなんだって。)

387 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 07:21:21 ID:3NXAZA6E
花陽(だから私、それが嬉しくて……今、すごく嬉しいの。)


花陽(穂乃果ちゃんが泣いてる時に、こんな事を思っちゃって…本当にごめんね。)


花陽(とにかく…今の穂乃果ちゃんは、私のせいで悲しんでるんだから。)

花陽(でも、それなら…今の私に出来る事って、一つだよね?)ヨシ…!


花陽「あのね、穂乃果ちゃ…」


穂乃果「…ぐすっ……花陽ちゃん…」ウルウル

花陽「…っ!///」ドキン 


穂乃果「本当に…ごめんね……花陽ちゃん…」ウルウル…

花陽(な……ななっ…!?///)


穂乃果「…穂乃果の事…っ…本当は……怒ってるんじゃ…ないかな…?」ウルウル…ジー

花陽(こっ、ここ……コココッ…///)

388 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 07:41:07 ID:3NXAZA6E
穂乃果「……何も、言ってくれないのは…っ…やっぱり…ぐすっ……怒ってるから、なんだよね…?」ポロ…

花陽(ココッ、コレは……コレはコレハ…!!///)


穂乃果「…ぅ……ひっく…っ…ごめんね……花陽…ちゃん…っ…ごめん…ね…?」ポロポロ…


花陽(コ レ ハ マ ズ イ デ ス ッ ッ !!!//////)


花陽(元々犬チックな可愛らしさの穂乃果ちゃんのこのシチュには以前より非常に危険度の高いものであったにも

関わらずそれがよりによって綺麗さ色っぽさ気品に大人っぽさ等等更に更なる魅力を放出しまくっている今現在の

穂乃果ちゃんが今目の前の私に私だけにこれまでの数倍数十倍或いは数百倍の破壊力殺傷力で襲撃してくるなんて

そんなの聞いてないデス聞いてないんデス一体全体どうなってしまってるんデスか嗚呼もう何を言ってるのか自分

でも訳が分からなくなってきましたこのままではダメですダメナンデスダダダダレカタスケテーーーーッッ!!!)チョットマッテテー 


穂乃果「…っ…花陽…ちゃん…?」グスッ…


花陽(……ハッ!?違うっ、違いマスッ!!)ブンブン!

389 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 07:56:19 ID:3NXAZA6E
花陽(今の私に、必要とされている事…!今の私が、穂乃果ちゃんへ出来る事は……ただ一つだけっ!)スッ


ギュッ……


ナデナデ…


穂乃果「……あ…」


花陽「…ねえ、穂乃果ちゃん。」


ナデナデ…


穂乃果「………///」


花陽「私達、これからも……ずっと、一緒だよ?」

穂乃果「………ホント…?///」


花陽「うん…本当だよ。私、穂乃果ちゃんの前から…いなくなったりなんて、しないから…」

390 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 08:18:15 ID:3NXAZA6E
穂乃果「………うん…///」


花陽「これからも、一緒にいるから……だから…また二人で、話そうね…?」ニコッ


ナデナデ…


穂乃果「…花陽ちゃん……うんっ!//////」パアアア


花陽「はぁうぅっ!?//////」ズギューーン


花陽(…こ、この…お日様みたいな笑顔……何て眩しい、実に眩しいデス…!//////)クラクラ…


花陽(でも…そ、それ故に……コレは危険デス…!非常に…非常に危険DEATHっ!//////)


花陽(と、とにかくデス…!今はただ…更なるダメージを、もう受けない様にしないと…//////)

花陽(そうしないと…コ、コレ以上は……私の身も心も、持たなくなってしま……//////)

391 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 08:39:32 ID:3NXAZA6E
穂乃果「花陽ちゃん…穂乃果の事、慰めてくれてありがとう…大好きだよ☆//////」


チュッ☆


花陽「」ズガガーン


穂乃果「えへへ…☆//////」


花陽(……今…私の頬には……言葉を失う程に、柔らかくて…とても心地良い……そんな感触が…//////)


花陽(…ああ……ダレカ…タスケテ……くれなくても…//////)


花陽「もう………いい、かも……」ガクッ


穂乃果「え…?は、花陽ちゃん…?ね、ねえっ、どうしたの…!?」


凛「ああっ、かよちーんっ!しっかりするにゃーっ!!」ユサユサッ


花陽「………」(へんじがない。ただの しかばねの ようだ。)

392 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 08:51:30 ID:3NXAZA6E
凛「むむー…こーなったら仕方ないにゃ。」


凛「穂乃果ちゃん!ちょっとかよちんのコト、支えててっ!」 

穂乃果「へ?ええっと……こ、こんな感じでいいの…?」 


花陽「………」(へんじがない。ただの しかばねry)


凛「うん、バッチリにゃ!それじゃあココにー、この角度からー…」


花陽「………」(へんじがない。ただのry)


凛「せーのぉー……」


凛「てりゃーーーっ!!」


ビシィィーーーーッ!!


花陽「ピァアアァアァーーーーッッ!!?」

393 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 09:00:05 ID:3NXAZA6E
穂乃果「えええーーっ!?」


花陽「」カクン


凛「よーし、大成功にゃっ!」ブイッ!


穂乃果「そうなのっ!?」コレデッ!?


凛「うん!こうゆう時のかよちんってね?今みたいにやると、ちゃんと目が覚めるんだー。」

穂乃果「そ、そうなんだ…」


穂乃果(…トドメを刺した様にも、見えたんだけど……だ、大丈夫…なのかな…?)ドキドキ 


花陽「………米……」ブツブツ…


穂乃果「あれ…?今、確かに……ねえ、花陽ちゃん…?」


花陽「………白…米……」ブツブツ…

394 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 09:18:01 ID:3NXAZA6E
穂乃果「あ…気が付いたのかな。花陽ちゃん、大丈夫…?」


花陽「……白米……白米、黄金米…!」ブツブツ…


穂乃果「…?あのー…花陽ちゃん?」


花陽「ごはんっ!ごはんが食べたいデスっ!!」ムクッ


穂乃果「うわああっ!?」


凛「ね?大丈夫だったにゃ!」ドヤァ


花陽「ごはんっ!私のごはんっ!!一体ドコデスカーーーッッ!!?><」ピャーー!


穂乃果(…これって本当に……大丈夫、なのかな…?)タジタジ


真姫「もう…相変わらず騒がしいんだから。」マッタク


にこ「…次は真姫、あんたかしら?」

395 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 14:16:26 ID:ESIAGFd6
真姫「まあ、それでもいいんじゃない?」クルクル


にこ「…本当、あんたも相変わらずよね。」


にこ「で、あんたはどうなのよ?今の穂乃果について。」


真姫「…私も、みんなと同じって事でいいわ。」


にこ「…何よそれ。どうゆうつもり?」


真姫「言葉通りよ。もう3人も同じ意見を伝えてるんだから、これで分かるでしょ?」


にこ「…あんたねえ。こうゆう時くらいは素直に、自分の言葉で答えたらどうなのよ?」


真姫「…そんなの別に、必要ないじゃない。」プイッ


にこ「はぁ?」

396 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 14:35:19 ID:ESIAGFd6
にこ「ちょっと真姫…あんたさ。今、自分が何言ってんのか…本当に分かってんのっ?」


真姫「当たり前でしょ?その上で必要ないって、そう言ってるのよ。」ツン

にこ「だから私達にも、ちゃんと分かる様に言いなさいよっ!」


穂乃果「ま、待って…!にこちゃん…!」


にこ「穂乃果…!今話してんのは、あんたに一番大事な話なのよっ?なのにコイツは…!」 


穂乃果「分かってる、分かってるよ…!だけど…!」

穂乃果「真姫ちゃんは、みんなと同じでいいって…!ちゃんと言ってくれたよっ?」


にこ「……あんたはそれで…そんな答えでも、いいの?」


穂乃果「うん…!だって、言葉は少なくても…言い方には、少しトゲがあっても…」

穂乃果「その言葉の奥にある、真姫ちゃんの気持ちは…私にも伝わってるから。」

397 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 14:59:30 ID:ESIAGFd6
にこ「穂乃果…」


穂乃果「凛ちゃんや海未ちゃん、花陽ちゃんと同じでいいって…そう言ってくれたって事は。」

穂乃果「それは…真姫ちゃんも今の私を、受け入れてくれてるって意味だって…思うから。」


穂乃果「私ね、それが分かっただけで充分なの。それだけでも、すごく嬉しいんだ。」


真姫「………」


にこ「…まあ、あんたが真姫の事、そこまで分かってるんなら…それでもいいわ。」


穂乃果「うん。それにね?にこちゃんだって、本当は分かってるんでしょ?」


にこ「…何がよ?」


穂乃果「真姫ちゃんの気持ちが、だよ。」


真姫「……!」

398 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 15:25:45 ID:ESIAGFd6
穂乃果「真姫ちゃんの気持ちを、にこちゃんは分かってたから…その優しさが、私にも伝わって欲しかったから。」 

にこ「………」


穂乃果「だからにこちゃんは、真姫ちゃんを叱る役になってでも…真姫ちゃんと私の為に、頑張ろうとしてくれたんだよね?」

真姫「……っ…」


にこ「……フン。意地っ張りなコイツが悪いのよ。」


真姫「…何それ、にこちゃんには言われたくない。」ツン

にこ「そーゆートコも含めて、意地っ張りなのよ。」ツン


真姫「その言葉、そっくりそのままノシ付けてお返しするわ。」フン

にこ「あーら、ごめんなさい?丁重に受付拒否させて頂くから、自分で持って帰ってくれる?」フン


穂乃果「えへへ…良かった。やっぱりにこちゃんと真姫ちゃんって、とっても仲良しなんだね☆」


に&真「「ハア!?これのどこがよっ!?」」

399 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 15:42:32 ID:ESIAGFd6
穂乃果「ほら、こんなに仲良しだよ?」クスクス


にこ「……///」

真姫「……///」


穂乃果「ねっ?」ニコニコ


にこ「……ほら。」

真姫「……何よ?」


にこ「一言くらいは、何か言ってあげなさいよ。」ボソッ

真姫「………」


にこ「今日という日を、あんたが後悔しない為にもね。」


真姫「……本当、お節介よね。」 

にこ「あんたには負けるわ。」

400 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 15:57:46 ID:ESIAGFd6
真姫「何それ…意味分かんない。」フン


スッ…


穂乃果「…真姫ちゃん?」


真姫「…穂乃果。」 


穂乃果「うん。どうしたの、真姫ちゃん?」


真姫「…私、面倒な事って嫌い。大嫌いなのよ。」


穂乃果「…え、ええっと…?」? 


真姫「面倒な言葉を綴って、アレコレ伝えようとしたり。勿論そうゆうのも…大っ嫌いよ。」

穂乃果「う、うん……あの…??」??


真姫「だから…私は……態度で示すわ。」スッ


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