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>>2「>>2の3分クッキングの時間だよ!」 PartⅩⅩⅢ
1
:
◆WsBxU38iK2
:2017/10/08(日) 20:01:09 ID:MpPLDqrU
安価スレのようなそうじゃないよう
なSSスレ
前スレ(PartⅩⅩⅡ)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1501931181/
前前スレ(PartⅩⅩⅠ)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1496660857/
前前前スレ(PartⅩⅩ)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1491735745/
前前前前スレ(PartⅩⅨ)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1487495156/
前前前前前スレ(PartⅩⅧ(再々))
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1486897355/
461
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/08(水) 22:54:12 ID:s.bL.bfk
トマノリ『普通なら1時間だけど、レズAVしてくれたら10分でいけるわ』
ホノノリ『だってー!』
オッパイ「れれれれずAV!?」ビクッ
ハグカナーン「テンション上げるために必要なんじゃない?」
デスワ「だとしても何故レズAVなんです……?」
梨子「あー……私が生み出した物体ってどこかレズっぽいんだよね……理由は分からないけど」
シャドウ「それは梨子自身がレズだからじゃないかなー?」
梨子「断じて違う……ってかシャドウ、消えたかと思ったら普通に出てくるのね」
シャドウ「私は消えたりしないわよー」
オッパイ「わあぁっ!いつの間にか梨子さんの後ろに幽霊みたいなのがいるぅ!」
ブンドルビィ「あれはシャドウね……魔王軍の機械で作り出されたもう1人の梨子」
ブンドルビィ「確か梨子と融合して1つになったはずだけど……」
梨子「実は……あの後また現れて私のスタンドみたいになってるのよね」
オッパイ「スタンド?」
梨子「便利な守護霊的な存在よ」
オッパイ「やっぱり幽霊!?」
梨子(何て説明してもオッパイちゃんは怯えそうだったので諦めてシャドウに話を振る)
462
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/08(水) 22:54:25 ID:s.bL.bfk
梨子「……で?今更出てきてどうしたのよ」
シャドウ「レズだなんだって話が出たからさ、レズセするなら私の能力を利用したほうが楽だよ」
梨子「まぁ……確かに」
梨子(シャドウの能力はノンケをレズに変える力、加えてヨーソローの件を見るに好意的な相手が近くにいると性的欲求が高まる効果がある気がする)
梨子(でも、私から誰かにこれをやれって言うのは気が引けるなぁ……)
シャドウ「ふむ……優しさ担当梨子の梨子が決めるのはきついか」
梨子「え?」
シャドウ「じゃあブラック担当梨子の私が勝手に決めちゃうね、能力の暴走なら後腐れないでしょ!」
梨子「なっ!ちょっと待っ――」
シャドウ「私がレズにする2人は
>>463
」
463
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/09(木) 00:33:33 ID:OVoHFP0E
オッパイとブンドルビィ
464
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/09(木) 02:00:18 ID:vRlp88cw
シャドウ「オッパイとブンドルビィ!あなたたちよ!」ブンッ
ビビビビビビビッ!!
オッパイ「ひゃっ!」ビクッ!
ブンドルビィ「……っ!」ビクッ!
梨子(シャドウがうでを振った瞬間、オッパイとブンドルビィの2人が雷に打たれたかのように震える)
梨子(そして――)
オッパイ「あ……なんか頭がぼーっとしてきた……」ポワーッ
オッパイ「ブンド……サファイアちゃん、ムズムズするぅ……ギュっとしてぇ……」
ダキッ ギュゥゥッ
ブンドルビィ「ひゃっ!何するのオッパイ、私から離れなさ……ぐぐっ!」
オッパイ「サファイアちゃーん」スリスリ
ブンドルビィ「あと……サファイアちゃんって呼ばない……ひゃうあっ!」
梨子(服を少しはだけたオッパイがブンドルビィに後ろから抱きついて体を弄る)
梨子(最初に発情したのはオッパイなのね、オッパイ攻めか……)
465
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/09(木) 02:00:56 ID:vRlp88cw
デスワ「なぁっ!2人はどうしてしまったのですの!?」
シャドウ「私の能力で未知なる扉を開いてあげただけよ」
ハグカナーン「姉妹レズか……しかも反発しあってお姉様を取り合っていた真妹と義妹のレズ、そして一見気弱なオッパイがブンドルビィを好きに弄んでる」
ハグカナーン「一部のマニアに人気が出そうだね……」
シャドウ「分かる」コクンッ
梨子「分から……わ、わからないわね」
梨子(危ない危ない、同意しかけた私は静かに目を逸らす)
デスワ「そうですわ!早く2人を止めませんと!」
オッパイ「サファイアちゃんの体柔らかい、気持ちいい……」
チュッ チュッ フニッフニッ
ブンドルビィ「あ、ああ……っ!首筋にキスをするのはやめなさ……やめっ、やめてぇ……」
ブンドルビィ「お姉ちゃんが見てるのにぃ、うゆゆゆぅ……んんっ!!」
オッパイ「ふふっ、段々妹言葉になってきたね、お姉ちゃんの前ではそんな感じだったのかなぁ」コリッ
ブンドルビィ「ひゃぁぁぁっ!!」
ビクンビクンッ!!
466
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/09(木) 02:01:15 ID:vRlp88cw
デスワ「あわわわわわわ……」ガクブル
ハグカナーン「でも見なよ、2人のレズセが始まったせいか、外のトマノリが――」
トマノリ『ふしゅううううう……!』
ドクンッ! ドクンッ! ドクンッ! ドクンッ!
ゴォォォオオオオオオオッ!!
デスワ「……っ!」
梨子(トマノリは燃え上がっていた)
梨子(比喩ではない、文字通り体から最高級のトマトのように真っ赤な炎が立ち登り、巨大な翼の形に広がっている)
梨子(トマノリは大きく息を吸い込むと、その翼をはためかせ最初の一歩を踏み出す!)
トマノリ「リコピン……ダッシュ――!!」
ゴッ!!!!
梨子(人外のスピードと牽引力、それに引かれて接続されたホノノリのタイヤも回転して動き出した)
ガラガラガラガラガラッ!!
ホノノリ「おひょーー!ひっぱられるー!」
ハグカナーン「動いたっ!」
デスワ「す、すごい速度ですわっ!これがメノノリの力……!」
梨子「いける、この速度なら、2人のレズセが続けば……」
トマノリ『たぁああああああっ!』ドドドドドドッ!!
梨子「……あっという間に目的地に着けるわ!」
─────────────────
ラボエリア入り口前〜
AM7:05〜AM7:10 新終末編『215』了
467
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/09(木) 02:02:41 ID:vRlp88cw
というわけでここまで
出発と言っておきつつ今回が本当の出発
よくあることですね
新終末編『216』に続く
かもしれない
468
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/09(木) 20:40:11 ID:vRlp88cw
新終末編『216』
─────────────────
──ホノノリ号内
AM7:15
オッパイ「んっ……サファイアちゃん、サファイアちゃんの中の……ここ気持ちいい、気持ちいいぃぃ!」
ブンドルビィ「らめっ、らめぇぇっ!そんなとこグリグリされたらおかしくなっちゃゆうぅぅ!!」
グチュッ グチュッ ビュルルルルッ!!
梨子(マジックミラーに囲まれたホノノリ号の中、2人の交わりは段々と過激になっていく)
梨子(2人とも既にほぼ全裸で色んな液体でグチョグチョに飛び散ってしまっている)
梨子(そんなヒートアップする行為と比例してトマノリの牽引スピードとテンションもアップ)
トマノリ『ふぉおおおおおおおおおおおおっ!!』
ダッ! ドドドドドドドドドッ!!
梨子(私たちを乗せたホノノリ号は地上のどの車より速く、雪に埋まった街を疾走していた)
ドドドドドドッ!
ガガガガガガガガッ!!
梨子(そして音ノ木坂跡への道も半ばと来た頃、私たちの行く手を阻む巨大な障害物が姿を現す)
梨子(マジックミラー越しに見えたのは巨大な門、閉じられた門が円形に連なって音ノ木坂周辺を囲む壁と化していた)
469
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/09(木) 20:40:29 ID:vRlp88cw
ハグカナーン「おぉ〜、巨大だなぁ〜」
梨子「あれが報告にあった黄泉の門ですね、黄泉の門で囲まれた領域は黄泉の領域と化してるそうです」
梨子「ある程度のスピードがあれば門を突破するのは容易だけど、先行チームの話だと入った瞬間に生者は死亡するって話」
ハグカナーン「死ぬのはごめんだよ」
梨子「私もです、だから……」
デスワ「ここは私の出番ってわけですわね!」
梨子「はい、お願いします」
デスワ「もちろん、可愛い妹2人がある意味で体を張っているんです、私だって役に立たないと」
梨子(デスワさんはそう言うと指輪の嵌った手を頭上に、黄泉の門に見せつけるかのように掲げる)
スッ
デスワ「私の守護宝石はダイヤモンド、地球上で最も硬い鉱石、金剛石です」
デスワ「ですがその真価はモース硬度のみにありません、ダイヤのもう一つの真価は何者にも侵されない安定性」
デスワ「ダイヤは硫酸や塩酸に耐性を持ち、日光に晒され続けても変化しない」
デスワ「adamas:征服し得ない……というギリシア語の語源の通り、古来より魔除けとして使われてきた聖なる石――」
470
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/09(木) 20:40:46 ID:vRlp88cw
キィィィィィィンッ!
デスワ「私の守護宝石はその由来に乗っ取り、外部からのあらゆる魔術や呪術による侵食を防ぐ能力を持つのです」
カッ!
デスワ「ダイヤモンドは揺るがない――!」
梨子(デスワさんが掲げたダイヤモンドの光が増していき、直視できないほどに大きくなっていく)
梨子(それが頂点まで達した時、指輪に嵌っていた宝石が
>>471
の形に変形した)
梨子(おそらくはそれが……この守護宝石の元になった存在の姿……!)
471
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/09(木) 20:43:59 ID:9kmmYzsw
|c||^.-^||
472
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/09(木) 21:44:00 ID:vRlp88cw
梨子(指輪に収まる程の大きさだった宝石は直径1m程の、人の頭を模した鉱物へと変形した)
梨子(私たちの頭上に浮遊するソレの表面は綺麗にカットされたダイヤのように眩く輝いている)
梨子「これが……ダイヤモンドの元の姿……?」
デスワ「正解ですわ、かつて我が一族が封印し、守護宝石へと作り変えた幻想種」
デスワ「その名も『金剛饅頭ダイヤサン』!」
|c||^.-^||『デスワァ……』
梨子「なんだか不気味ね、大きなデスワさんに似た顔が浮かんでるみたい……」
デスワ「安心して良いですわ、このダイヤサンは守護宝石の力が発動した際に現れる幻影のようなもの、梨子の言うスタンドに近い存在でしょう」
デスワ「ダイヤサンの本体は遥か昔に宝石に加工されて消滅してますし、守護宝石は契約者に絶対服従ですから無害です」
|c||^.-^||『ダイヤチャンがいいですわぁ……』
473
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/09(木) 21:44:34 ID:vRlp88cw
ハグカナーン「つまり……この幻想種をデスワのご先祖様が討伐して、宝石に加工して、代々受け継がれてるってことか」
デスワ「はい」
ハグカナーン「でも幻想種の分類としてはなんだろ、昔の日本にいたってことは妖怪寄りなのかな」
デスワ「一応そうらしいですけど、我が家の書物によるとある時に天から降臨して来たそうです」
デスワ「降臨した地で光を浴びた住民から神と崇められていて、噂を聞きつけた我が家のものが討伐しに向ったと」
ハグカナーン「あれが空から……ミラーボール並に派手な光景だなぁ」
|c||^.-^||『ピカピカですわぁ……』
デスワ「とにかくダイヤサンの光を浴びてれば、私たちは呪術的な力による怪我や病気にはならないし、死ぬこともない」
デスワ「まぁ物理的なダメージは食らってしまいますから、そこは各自気を付けてくださいね」
ハグカナーン「と言われても……周りマジックミラーだから掴まるところもないよね〜」
梨子「ええ、今更トマノリに言ってもスピードは緩めてくれないでしょうし……」
トマノリ『ひょおおおおおおおおおおおおおっ!!』
ドドドドドドドドドドドッ!!
梨子(どんどんスピードを上げるトマノリとホノノリ号、門はもう目の前だ)
梨子「門に突っ込むわよ!みんな出来るだけ姿勢を低くして頭部を守って!」
デスワ「あ!そうですわ!このままだとレズ交わりしてる2人が無防備に――」
ハグカナーン「私が行くよ!デスワはダイヤサンの展開があるでしょ!」
デスワ「す、すみませんっ!」
474
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/09(木) 21:45:00 ID:vRlp88cw
梨子(レズセしてる途中の2人のクッションになるように荷台の後方へ走っていくカナン)
梨子(カナンが2人の元へ滑り込むのと同時に、トマノリが黄泉の門へと突っ込んだ)
トマノリ「おっらぁっ!」
ドッガァァァァァァァンッ!!!!
ホノノリ「うおおおおっ」
グラララララッ!!
梨子「ぐっ……」
梨子(閉じていた門を強引に突破した衝撃で連結されてるホノノリ号が激しく揺れる)
梨子(というかもうタイヤが殆ど地面に付いてない、バウンドしながらトマノリに引っ張られている状況だ)
ガタンッ! ガタンッ!
梨子(タイヤサンの効果が効いているのか、誰かが死んだような様子は見られない)
梨子(それは良い、良いんだけど……)
ホノノリ「ん?待って待って!この黄泉の領域の中……
>>475
」
475
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/09(木) 21:47:35 ID:EJF35hoI
上下が逆さま
476
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/09(木) 22:44:22 ID:vRlp88cw
ホノノリ「この黄泉の領域の中……上下が逆さまだよ!」
梨子「なっ……」
ヒューーーーーーッ!!
梨子(落下――)
梨子(門をくぐった瞬間、急に足場が消えてポッカリとした穴に投げ出された感覚に陥る)
梨子(いや、感覚じゃない、実際に足元には何もないのだ)
梨子(中空に投げ出されたホノノリ号は“足元に広がる空”に向ってどこまでも落ちていく……!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
デスワ「な、なにが起こってますのっ!!」
ハグカナーン「頭の上に街が広がってる……!重力反転……!?」
梨子(床にしがみついて体を固定してるデスワさんと、ガラスに背を預けながらオッパイたちを抱えてるカナンが口々に困惑の声を上げる)
梨子「上に地面、下に空、本当に訳わからない状況……!」
梨子(下に広がる空はAASの雲ではなく地獄のように真っ赤な空、どこまで落ちるか想像も付かないけど……落ちたらヤバイと本能が訴えてる!)
梨子「トマノリ!あなた空を飛ぶことは出来ないの!?」
ホノノリ「おーーちーーるーー!」
トマノリ『飛ぶねぇ……出来るかと言われたら
>>477
』
477
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/09(木) 22:56:47 ID:zY171ea2
絶頂エネルギーがあればどこまでも飛べる
478
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 00:09:21 ID:XVPmXcME
トマノリ『絶頂エネルギーがあればどこまでも飛べるわ!』
梨子「だそうよ!」
デスワ「だそうよって言われましても――」
ガタガタガタガタッ!
デスワ「ひゃぁあああああああっ!」
梨子(落下を続けるホノノリ号はグルグルンと回転して立っていることさえ困難)
梨子(下手に立ち上がって移動しようとしたら体が浮いて天井に頭ぶつけてしまう危険だってある)
梨子(こうなったら仕方ない……)
梨子「カナンさんお願い!2人を絶頂させて!」
ハグカナーン「ま……私がやるしかないかっ」
梨子(そう、誰も移動できない今、オッパイとブンドルビィと密着しているカナンしか行動を起こせない)
梨子(加えてオッパイたちはレズセで良いところまで仕上がってるから絶頂しやすいはず……!)
ハグカナーン「お二人さん、悪いけどちょっと下品な手を使わせてもらうよ」
オッパイ「ふぇぇぇ……な、なに……?」
ブンドルビィ「目の前がグルグルしてて……なにがなんだかぁ……」
479
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 00:10:17 ID:XVPmXcME
ハグカナーン「知ってるかは分からないけど、私は時の潮という結界を作って時間を操る能力者なんだよ」
ハグカナーン「効果範囲や操れる時間とか色々と種類はあるんだけど……取り敢えず『"シオ"で囲まれた空間』があるのが条件」スッ
梨子(カナンは胸ポケットから取り出した透明な小袋、たぶん塩入りとだと思われる小袋に指を突っ込む)
梨子(そして小袋を口に加えたまま、両の中指に塩を塗りたくって取り出すと――)
ハグカナーン「……で、女の子のアソコって狭い洞窟みたいなもんじゃん、そこに塩まみれの指を突っ込むと自然にアソコ内が塩まみれになると思うんだよ」
デスワ「ちょっ!まさか!!」
ハグカナーン「大丈夫、粘膜にしみない特製の優しいお塩だからっ」
ズボッ! ズボッ!
デスワ「なぁああああああっ!」
梨子(カナンは塩まみれの両手の中指を2人のアソコに同時に突っ込んだ)
オッパイ「ひっ!」
ブンドルビィ「はうっ!」
ハグカナーン「ほーら塗り塗りっと、これでアソコの中限定で時間は私の思い通り」
ハグカナーン「中に挿れた指の時間を加速すれば――」カチッ
ギュルルルルルルッ!!
オッパイ「んんんんっ!?」
ブンドルビィ「にゃうぅぅぅっ!?」
ハグカナーン「――タイムアクセルピストン!!」
ドドドドドドドドドドドドッ!!
─────────────────
黄泉の門前〜黄泉の領域・ホノノリ号内
AM7:15〜AM7:18 新終末編『216』了
480
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 00:11:20 ID:XVPmXcME
というわけでここまで
ある意味通常運転
新終末編『217』に続く
かもしれない
481
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 20:31:38 ID:XVPmXcME
新終末編『217』
─────────────────
──黄泉の領域・ホノノリ号
AM7:18
ハグカナーン「タイムアクセルピストン!!」
ドドドドドドドドドドドドッ!!
オッパイ・ブンドルビィ「ふぁあああああああああああんっ!んんんっ!!」
ビクンビクンッ!!
ブシャァァァァァァッ!!!!
梨子(おそらくアソコの中でカナンの指が超高速振動したのだろう)
梨子(その勢いで絶頂に達した2人の股間からは熱い液体が滝のように噴射された)
ハグカナーン「これがほんとの潮吹きってやつだね!」ドヤッ
梨子「トマノリ!行けそう!?」
ハグカナーン「無視!?」
トマノリ『行けるわ行ける!私の心の抗酸化が止まらない!』
トマノリ『知性と美貌の翼よ燃えろ――』
バサッ!!
トマノリ『――絶頂・ヘルリコピンウイングっ!!』
ドォォォォオオオオオオウッ!!
482
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 20:31:59 ID:XVPmXcME
梨子(トマノリの背中から生えていた両翼が何倍もの大きさに膨れ上がった)
梨子(トマノリがその炎の翼を羽ばたかせるとホノノリ号の落下は止まり、逆に上昇が始まる)
ホノノリ「ふぅ〜、助かった〜」
ハグカナーン「なんとかなったみたいだね……」
梨子「トマノリ!変な状況だけど音ノ木坂跡を目指して!」
梨子「上下が入れ替わっただけなら頭上の街に変わらず目的地はあると思う、事前の地図情報があればいけるはずよ!」
トマノリ『了解!』
バサバサッ!
デスワ「いや、地図を見なくても分かりますわね」
梨子「え?」
梨子(守護宝石の具現化をしまい、マジックミラー越しに上を見上げていたデスワさんが呟く)
デスワ「見てください、頭上の逆さまの街の一部分……あそこに円盤が集まっていますわ」
梨子「ほんとだ!」
ハグカナーン「あれがバルタン星人の円盤だろうねぇ、となれば円盤がいる場所の真下……この世界で言うと真上が音ノ木坂跡か」
トマノリ『……』ピクッ
トマノリ『梨子、あの円盤のうちの一つがこっちに気付いたみたい、接近して来るわよ』
梨子「なっ!」
梨子(音ノ木坂跡から私たちの方向へ移動を始めた円盤は
>>483
)
483
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/10(金) 20:34:25 ID:muh2S9yg
攻撃しようとした瞬間に爆破された
484
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 21:27:12 ID:XVPmXcME
梨子(円盤はこちらに向って円盤下部に搭載されていた砲塔を伸ばし、そこに光が充填されていく)
キュィィィィィィンッ!
梨子(他に合図はない、けどそれだけで攻撃の意思があると分かる!)
梨子「マズイ!トマノリ避けて!!」
梨子(慌ててトマノリに回避の指示を出した、その瞬間――)
チュドォォォォォォンッ!!
梨子(私たちを狙っていた円盤は爆発して木っ端微塵となった)
梨子「……え?」
デスワ「自爆……なわけないですわよね」
ハグカナーン「そうなると考えられるのは他者からの攻撃、黄泉の領域の中でバルタン星人を攻撃するメリットがあるのは……」
梨子「人影……?何か爆発の跡にいる……!」
梨子(空中に広がる爆炎の中、そこから飛び出てこちらに浮遊してくる人型の何かが見えた)
梨子(その姿は幽霊のように半透明で、顔はどこか見覚えがあるような……)
トマノリ『梨子、距離を取る?』
梨子「あっ!……いや、逆に近付いていいわ!あれは私たちの仲間、ゴーストよ!」
485
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 21:27:33 ID:XVPmXcME
・
・
ゴースト「おーーーーい!」
ピューーッ!
梨子(小型のドローンと思わしき飛行物体に引っ張られるように空中を移動してきたゴースト)
梨子(私たちがマジックミラー号の扉を開けて迎え入れると、彼女は幽体化を解いて床に着地する)
スタッ
ゴースト「ありがと、あなたたちが鞠莉が寄越した増援部隊ね、話は聞いてるわ」
ゴースト「ドアラランドクーデターに参加した元魔王軍幹部に元ほのキチクラブ、それに異能名家の面子か」
ゴースト「混ざりっぷりは私のとこと良い勝負ねぇ」
梨子「ゴースト、さっきの爆発は?」
ゴースト「私が仕掛けた物……というよりマッキーが作った爆弾を私が投下したものと言ったほうが正確かしら」
ピッ ブゥゥゥゥンッ
梨子(ゴーストは小型ドローンのスイッチを切りつつ、頭上の街のとある方向を指差す)
ゴースト「あなたたちも分かってると思うけど、円盤が群がってるあの場所に音ノ木坂跡があるの」
ゴースト「今私たちはあそこの半壊した講堂の中に追い詰められている」
梨子「ええ、その話は聞いたわ」
ゴースト「私は円盤を爆破するためにマッキーがありあわせで作った爆弾を持って講堂から飛び降りたのよ」
486
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 21:27:54 ID:XVPmXcME
ゴースト「そのままドローンを操作して円盤の真上に移動、狙いを定めて爆弾を投下した」
ゴースト「ドローンも急いで作った小型のものだからそこまで重いものは持てないけど、私がドローンに掴まる指と爆弾を持つ手以外を幽体化すれば僅かな重量しかかからないし」
ゴースト「遠隔操作に頼るより私がアタッチメント役になって直接爆弾を投げたほうが確実に当てられる」
デスワ「なるほど……」
ゴースト「ま、私がドローンに掴まってきた1番の理由はあなたたちに情報を伝えるためよ」
ゴースト「あの円盤をどうにかしない限り、この空飛ぶ人力車は音ノ木坂跡に近付けないってことをね」
梨子「……!」
デスワ「爆弾をもう一度投下すると言うのは?」
ゴースト「無理ね、実はドローンも爆弾も作れる材料がもうないのよ」
ゴースト「特に爆弾に関しては既に何発か投下した後だし材料はからっから」
ゴースト「さっきの爆弾なんて材料よ一つに杏仁豆腐とか使ってるのよ、どれだけ追い詰められてるか分かるでしょ」
デスワ「逆に杏仁豆腐と何であの爆発力を生み出してるのか気になりますわね……」
487
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 21:28:12 ID:XVPmXcME
ハグカナーン「ゴーストが除去ウイルスだけを持って先に向かうのは?ドローンで飛べるんでしょ?」
ゴースト「落下の勢いを利用して不意打ちするならともかく、ここから上昇するんじゃ初速が足りなくて撃墜されるのがオチ」
ゴースト「私がフワフワ飛んで擦り抜けられるくらいなら、そこの真っ赤な翼人が突撃したほうが成功率高いわよ」
ハグカナーン「ふむ……」
ゴースト「せめて円盤を一機落とされば音ノ木坂包囲網に穴はできる……梨子、こっちのチームで何か策は浮かばない?」
梨子「うーん……そうねぇ、
>>488
」
488
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/10(金) 21:33:51 ID:dY9ZHLUA
残りの宝石の力を使う
489
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 22:09:28 ID:XVPmXcME
梨子「残りの宝石の力を使ったらどうかな」
ゴースト「残りの宝石?」
梨子「さっきはデスワさんの守護宝石を使ったけど、あの2人も守護宝石の力を使えるんでしょ」
ゴースト「あの2人って……わぁっ!あの子裸で何してるのよ!?」
梨子「あはは、ちょっとくんずほぐれつを……」
ハグカナーン「健全な運動だよ!」ドヤッ
ゴースト「どこが健全よっ!」
梨子「そうだシャドウ、2人のレズ化は解いてる?」
シャドウ「絶頂した時点で能力は解除してるわ、もうノンケに戻ってるはず」
シャドウ「まぁノンケに戻っても多少の影響は残ってるけど……」フフッ
オッパイ「はぁ……はぁ……わたしたち……いったいなにを……」ピクッ ピクッ
ブンドルビィ「とんでもない目に合ったわ……」ピクッ ピクッ
490
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 22:09:45 ID:XVPmXcME
梨子(未だに裸でひくひくと震えてる2人の元にデスワさんがしゃがみ込んで手を差し伸べる)
デスワ「ご苦労様でした、ですがまだ終わったわけではありません」スッ
オッパイ「おねぇちゃぁ……」
ブンドルビィ「いえ……このくらい……お姉ちゃんのためだったら……」ググッ
デスワ「ゆっくりで良いから服を着て立ち上がってください」
オッパイ「う、うん……」
梨子「立て続けだけどまた2人の力を借りたいの、良い?」
ブンドルビィ「ふぅ……構いません、少し疲れた程度ですから」
梨子「デスワさん、オッパイとブンドルビィの宝石はどんな力を封じ込めてるんです?」
デスワ「はい、まずオッパイの守護宝石のルビーですが……これは
>>491
」
491
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/10(金) 22:59:25 ID:p0xXY0sk
妹力
492
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 23:58:25 ID:XVPmXcME
デスワ「これは妹力を高める効果があります」
梨子「妹力……?」
オッパイ「ええと、私の守護宝石に宿ってるのはお姉ちゃんみたいに単一で力を発揮するものじゃないの」
オッパイ「出てきて『シスター・ルビー』」
ボォォォォッ!
梨子(オッパイが名前を呼ぶと守護宝石の中から質量を持った幻影が出てくる)
梨子(幻影は怪しげなオーラを纏ったウサギのぬいぐるみ……みたいな形をしていた)
梨子(これが今の形に加工される前の形――ルビーの指輪に宿る力の原型か)
デスワ「シスタールビーは舶来品として日本に入ってきたウサギのぬいぐるみですわ」
デスワ「元々はとある西洋人の姉妹の持ち物だったそうで、目の所に真っ赤なルビーが嵌め込んでありました」
デスワ「姉妹の手を離れた後は、持ってる人間の運気をあげるぬいぐるみとして持ち主を転々としていたそうです」
デスワ「実はこのぬいぐるみ、わりと危ない幻想種で――」
ハグカナーン「はいはい、由来は良いから効果を説明して」
デスワ「……むぅ」
オッパイ「シスタールビーが1番力を発揮するのは、妹がお姉ちゃんを助けたいと思った時だよ」
オッパイ「お姉ちゃんと認識した人の様々な力を倍増させて、やりたいことを成功に導くことができるんだ」
梨子「ほー」
493
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 23:58:46 ID:XVPmXcME
デスワ「そうですわね……ではオッパイ、あなたはブンドルビィをお姉ちゃんだと思いなさい」
オッパイ「うん……ってえぇっ!?」
ブンドルビィ「私ぃ……?」
デスワ「桃園の誓いを交わした仲のようなものです、他人よりは姉と思いやすいでしょう」
オッパイ「でも……サファイアちゃんより私のほうがお姉ちゃんがいい……」
ブンドルビィ「気にするとこそこ!?」
デスワ「黙らっしゃい、あなたたちはコランダムの双子のようなものなんですからどっちでもいいでしょう」
デスワ「時と場合によって姉になったり妹になったりしなさい!」
ハグカナーン「デスワもかなり無茶言うよね……」
デスワ「無茶ではありません、2人の力が合わされば――」
ビシッ!
デスワ「あの円盤を落とすことも不可能ではありませんわ!」
─────────────────
黄泉の領域・ホノノリ号内
AM7:18〜AM7:22 新終末編『217』了
494
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/10(金) 23:59:20 ID:XVPmXcME
というわけでここまで
次は合体技から
新終末編『218』に続く
かもしれない
495
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/11(土) 20:42:41 ID:XwIiDFnM
新終末編『218』
─────────────────
──ホノノリ号内
AM7:22
オッパイ「デスワお姉ちゃんも期待してくれてる……やろうサファイアちゃん!」グッ
ブンドルビィ「……そうね、姉に命令してくる生意気な妹だけど、一応今は妹と認めてあげるわ」
ブンドルビィ「ルビー、あなたの力を貸しなさい」
オッパイ「ルビー?」
ブンドルビィ「私がサファイアって呼ばれるならあなたはルビーでしょ、私だけあだ名で呼ばれるのは癪に触るわ」
オッパイ「細かいとこ気にするねぇ、じゃあお姉ちゃんはダイヤお姉ちゃんかなー」
デスワ「私はデスワですわっ」
梨子「良いから二人共早くっ!」
ブンドルビィ「はいはい」スタスタ
ザッ
梨子(服を着直したブンドルビィとオッパイは開け放たれたホノノリ号のドアから外に出て、落ちないようにホノノリ号の上に登る)
梨子(天井……正確にはトマノリに吊り下げられてる状況だからフロントの部分だけど、とにかく2人は天井に立つ)
梨子(そこへ立った2人に余計な言葉は最早要らないようだった、お互いにアイコンタクトでタイミングを測る)
オッパイ「いける?」
ブンドルビィ「いつでも」
オッパイ「じゃあ始めるよ……輝いて!シスター・ルビー!」カッ!
オッパイ「私の妹力でサファイアお姉ちゃんの力を後押ししてあげて!」
キュィィィィィィンッ!
梨子(オッパイの頭上に浮いていた具現化されたウサギのぬいぐるみ)
梨子(そのぬいぐるみに嵌められたルビー瞳が煌めくと、纏っていた赤いオーラがブンドルビィ目掛けて注がれていく!)
ドドドドドドッ!!
496
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/11(土) 20:43:07 ID:XwIiDFnM
ブンドルビィ「こっちもやるわよ、『ファールバウティ』」
カッ!!
梨子(オーラが注がれる中……ブンドルビィも守護宝石であるサファイアの力を解放する)
梨子(蒼い光に包まれながら姿を表したのは荒々しい雰囲気を纏った原初の巨人)
梨子(まるでスタンド――私のシャドウのように、巨人の姿はブンドルビィの背後に浮かんでいる)
ゴースト「ファールバウティ……?」
デスワ「ロキの父親である霜の巨人の名前です、正確にはその力を埋め込まれた神造人間がサファイアの加工元ですわね」
ハグカナーン「なっ!あの襲撃の時に神造人間を倒してしかも宝石にしてたの!?」
デスワ「ええ、宝石にする前はとてもホノノリ号に収まらないほど巨大な敵でしたわよ」
デスワ「今あのサイズに縮小されてるのはあくまでイメージされた幻影だからです」
梨子「あの宝石の能力は?」
デスワ「ふふっ、それこそ姿を見て分かるでしょう、私たちが対峙した巨大にこれと言った特殊能力はありませんでしたわ」
デスワ「そこにあったのは……ただの暴力」
梨子「……!」
デスワ「人が決して抗うことのできない自然の暴威の象徴――純粋なまでの原初の力」
ブンドルビィ「ふぅ……はっ!」
ピキッ! バキバキバキッ!!
梨子(蒼いオーラを纏ったブンドルビィの腕の筋肉が盛り上がり、通常より一回り大きくなる)
梨子(血管も浮き上がり、激しくドクドクと脈打つのが遠くからでも見て取れる)
497
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/11(土) 20:43:36 ID:XwIiDFnM
バキッ! ムキムキッ!
梨子(いや……違う、一回りなんてものじゃなかった……)
バキバキバキバキッ!!
梨子(ブンドルビィ水平に伸ばした片腕は彼女の体の何倍もの大きさになり……更にどんどん膨張を続けていく!)
ゴースト「何よあれ……能力が肉体強化だとしてもどうして片腕だけがどんどん巨大化していくのよ!」
デスワ「力を集中してるんですのよ」
ゴースト「え?」
デスワ「普通にサファイアを使うのならばファールバウティ並に全身を巨大化できるスペックはあります」
デスワ「ブンドルビィは敢えて力を片腕に集中させて、限界以上に腕を巨大化させてるんですの」
ゴースト「ん?なんのためにそんなことを……」
ガシャンッ!
ブンドルビィ「神討具――異次元の強奪手」
キィィィィィンッ!!
ゴースト「……って神討具っ!?」
デスワ「何のためにと言いましたわね、正にアレのためですわ」
梨子(巨人並に大きくなったブンドルビィの腕に銀に輝くガントレットが装着されていく)
梨子(銀のガントレットの上からサファイアの蒼いオーラが、更に上からルビーの赤いオーラが重なり層を形成する)
ハグカナーン「強奪手……なるほどねぇ、ブンドルビィも考えたなぁ」
498
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/11(土) 20:44:00 ID:XwIiDFnM
ゴースト「どういうこと?」
ハグカナーン「強奪手は自分がイメージしたものを距離や障害物関係なく引き寄せる――要はアポーツするアーティファクト」
ハグカナーン「アポーツできる物品の大きさは使用者の手が掴める大きさに限られるんだけど……」
ゴースト「掴める……あっ!」
ハグカナーン「そう、サファイアの力を使って巨人並に腕を巨大化させれば、その分掴める質量も増大するってわけ」
ハグカナーン「あれは更にルビーの力で距離や精度、イメージに関する強奪手の基礎能力を底上げしてるかな〜」
デスワ「能力による神討具の進化、あれを新たに名付けるならば真・神討具――」
ブンドルビィ「――神次元の強奪巨腕!」
ゴッ!!!!!!!!
梨子(ブンドルビィがガントレットに包まれた巨腕を振るった瞬間……遥か先で陣形を取っていた円盤の一つ、その全容の半分が"抉り取られた")
ゴースト「なっ……!」
ハグカナーン「おおおっ!」
梨子(ブンドルビィの強奪は止まらない、体の半分を失った第一の円盤が墜落する間もなく、第二第三の円盤を抉り取っていく)
梨子(そして円盤の群れの
>>499
割を一瞬で破壊してしまった)
499
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/11(土) 20:47:56 ID:Fsw.uh2A
8
500
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/11(土) 22:01:51 ID:XwIiDFnM
梨子(そして円盤の群れの8割を一瞬で破壊してしまった)
ドォォォォンッ! ドォォォォンッ!
ドゴォォォォォォォンッ!!
ブンドルビィ「……ぷはっ!はぁっ!はぁっ!どう……どうだっ!!」
ガクッ
オッパイ「やったよサファイアちゃん!」
ブンドルビィ「はぁ……はぁ……!」
ブンッ!
梨子(息を切らして膝を付いたブンドルビィは、巨腕に掴んでいた最後の円盤の欠片を後ろに投げ捨てる)
梨子(彼女たちの背後では同じように抉り取られた10を越す円盤の欠片が空に向って落ちている所だった)
ゴースト「驚いた……1つでも落とせれば御の字だと思ってたのに……」
ハグカナーン「強奪手をこんな攻撃に使うとは魔王さえ予想してなかったろうなぁ」
デスワ「さすが私の妹たちですわ!」
ゴースト「でも、これであの円盤地帯を確実に抜けられる……今がチャンスよ!」
梨子「そうね、まずは上のブンドルビィたちの回収を……カナン行ってくれる?」
梨子「強奪巨腕を解除したブンドルビィは疲れてて動けないみたい」
501
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/11(土) 22:02:48 ID:XwIiDFnM
ハグカナーン「救助に行くのは良いけど……」チラッ
梨子「え?何か不満?」
ハグカナーン「カナンさんかカナンちゃんがいい、デスワだけさん呼びだし」
梨子「自分で気軽にカナンって呼べって言ったくせに……カナンさんお願い」
ハグカナーン「はーい」ピョンピョンッ!
デスワ「猿みたいにひょいひょいマジックミラー号の外壁登って行きますわね……」
梨子「まぁ名前くらいで動いてくれるなら良いですよ」
梨子「さてと……」
梨子「トマノリ!ホノノリ!2人の回収が終わって扉を閉じたら一気に加速して円盤地帯を突破するわよ!」
ホノノリ「うんっ!」
トマノリ「任せなさいっ!」
・
・
502
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/11(土) 22:03:16 ID:XwIiDFnM
・
・
──音ノ木坂跡・逆さ講堂
ぺぺペペーン「凄い!一気に円盤が落ちていったわ!味方がやったのかしら!?」
マッキー「おそらくそうでしょうね」
マッキー(ゴーストが講堂に空いた穴から投下していった後、残された私とぺぺペペーンは講堂の隅に潜んでいた)
マッキー(講堂と言っても椅子に座ってるわけではない、天地が逆転してるせいで本来天井である部分に腰を降ろしている)
マッキー(古い講堂は天井部から一部の外壁にかけて大きく穴が空いていて、そこから外――足元に広がる空がぽっかりと見て取れる)
マッキー(その場所から足を踏み外せば落下は免れない)
マッキー(そもそも何故こんな天地逆転現象が起こったのか、その理由は
>>503
)
503
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/11(土) 22:05:26 ID:GOBcifNo
講堂にあった天地逆転装置が暴走してる為
504
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/11(土) 22:06:12 ID:kd7We3X6
誰かさんのうっかり
505
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/11(土) 22:51:45 ID:XwIiDFnM
マッキー(その理由は講堂にあった天地逆転装置が暴走してる為)
ウゥーーーーンッ! ウゥーーーーンッ!
ぺぺペペーン「講堂のステージの中心に設置してある機械……変わらず騒音を鳴らしてるわね」
マッキー「どうにか直せば天地逆転は戻るんだろうけど、装置はステージの床に設置してあるから私たちのいる天井からだと届かない」
ぺぺペペーン「何かパパっと空飛ぶ機械とか作れないの?」
マッキー「むーり無理、物資リュックに入ってた機材は大体爆弾に使っちゃったし、元手がなければ何もできないわ」
マッキー「第一あそこに行けた所で直せる補償もないのよ」
ぺぺペペーン「むぅ……」
506
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/11(土) 22:52:06 ID:XwIiDFnM
マッキー(今の私たちは陸の孤島に取り残されて救助を待つ身、やることもないので少し思案に耽る)
マッキー(おそらく……天地逆転装置なんて物騒なものを作ったのは、黄泉の門を作った人物と同じ可能性が高い)
マッキー(そう考える理由はこの事態を引き起こしてるのは重力操作ではないからだ)
マッキー(手持ちの機器で調べても重力波の異常は見つからないし、血流を始めとしたバイタルに不審な点は見られない)
マッキー(つまりは空間に作用する力のプラスマイナスが変わったわけではなく、空間自体がグルッと上下回転してしまったということ)
マッキー(黄泉の領域という箱と連動したカラクリ、同じ開発者でなければできるはずない)
マッキー(ウイルス拡散班とは別の特殊な技術車がいたはず)
マッキー(あぁもう……博士か女医パカからもっと話を聞いておけば良かった……)
ブゥーーンッ!
マッキー「なにっ!?」バッ!
ぺぺペペーン「見て!下の円盤からまたバルタン星人が1人やってくるわ!さっき追い払ったばかりなのに!」
マッキー「またぁ?天地逆転装置が壊れて暴走したのだって、あいつらとの戦闘中に
>>507
が起きたからじゃない!」
507
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/11(土) 22:56:43 ID:kd7We3X6
じゃんけん大会
508
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/12(日) 00:00:08 ID:YYGCgvPM
マッキー「あいつらとの戦闘中にじゃんけん大会が始まったからじゃない!」
ぺぺペペーン「あれは失策だったわね……」
マッキー(そう、あれは最初に校舎に侵入してきたバルタン星人に追われて講堂まで逃げてきた時)
マッキー(切羽詰まった3人のうちの誰かが『あの宇宙人の手って常にチョキだからジャンケンやったら勝てるんじゃない?』と、血迷った発言をしたのがきっかけだった)
マッキー(なんとかバルタン星人と交渉してジャンケン勝負に持ち込めた……のも今考えるとおかしい話だけど、とにかく持ち込めた)
マッキー(だけど途中でバルタン星人がジャンケンのトリックに気付いてしまったのが運のつき)
マッキー(『必ず負ける勝負など不正だ!』と暴れたバルタン星人が発射した怪光線が天地逆転装置に直撃)
マッキー(暴走した装置によって天地が入れ替わり、私たちとバルタン星人たち共にパニック、一時休戦に似た状況となった)
509
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/12(日) 00:00:33 ID:YYGCgvPM
マッキー(その後やつらは母船である円盤に退避して、音ノ木坂跡を包囲するように布陣した)
マッキー(私は時間稼ぎのために爆弾を投下して爆撃してたんだけど……)
バッ!
マッキー「またやってきたってわけなの!?」
バルタン星人『フォッフォッフォッフォッ』ポワーン
マッキー(下に浮かぶ円盤から講堂に向って浮かび上がってくるバルタン星人)
マッキー(1人2人……5人くらいいるわね……)
マッキー(ジャンケンはもう通じない、こうなればゴーストが戻ってくるまで私の武器だけで凌ぎ切れるしか――)
トマノリ「ヘルリコピンダッシュ!!」
ゴッ!!!! ドンッ! ドンッ!
マッキー「……え?」
マッキー(覚悟を決めて対異能拳銃を握りしめた瞬間、こちらに上昇中のバルタン星人たちを空飛ぶ赤い生命体が尋常じゃないスピードで轢き飛ばした)
マッキー(その生命体は背中から繋がった紐で大きな箱を牽引しながら、講堂の中へ入ってきて着地する)
スタッ ドシィィィィィィィィンッ!!
マッキー「もしかして……着いたの……?」
トマノリ「ええ!トマノリ運送!いっちょあがりだわ!」
ビシッ!
─────────────────
黄泉の領域内空中〜音ノ木坂跡・逆さ講堂
AM7:22〜AM7:25 新終末編『218』了
510
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/12(日) 00:01:31 ID:YYGCgvPM
というわけでここまで
やっと増援部隊が合流
新終末編『219』に続く
かもしれない
511
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/12(日) 20:07:21 ID:YYGCgvPM
新終末編『219』
─────────────────
──音ノ木坂跡・逆さ講堂
AM7:25
トマノリ「あなたがマッキーね、お届けものは後ろのトラックに入ってるわ」
マッキー「ええ……というかあなたは誰?人では無いみたいだけど」
マッキー(トラックを引っ張ってきた赤い人型生命体、顔のない不気味なやつだけど……どこか親近感を感じる)
トマノリ「私は地獄トマトのジュースを素材にして生まれたメノノリ、名前はトマノリって言うらしいわ」
マッキー「地獄トマト……真姫が使ってたやつね、そこから元型因子が流れ込んで……なるほど、どおりで私に似てると思った」
トマノリ「?」
ウィーン
マッキー(そう私が1人で納得してるとトラックの荷台が開いてゴーストたちが降りてきた)
ゴースト「マッキー!」
梨子「到着しました!」
マッキー「待ってたわ、鞠莉から聞いてたとおりの面子ね」
梨子「桜内梨子です、あながマッキーさんですよね?これ鞠莉さんから預かってきたウイルスです」スッ
マッキー「ありがとう」
マッキー(梨子から試験管を受け取る、この中にある液体に鞠莉と金パカが作ったウイルスが入ってる)
512
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/12(日) 20:07:50 ID:YYGCgvPM
マッキー(このウイルスはアルパカウイルスを除去する効果を持ったウイルス、待ち望んでいたものだ)
ハグカナーン「あれ?ここにいるのって2人だけ?もっと人数いるはずたよね」
マッキー「他のやつらは諸々の理由で隔離してるの、感染するから手を出せなかったけど除去ウイルスが来れば話は別」
ポンッ
マッキー(試験管の蓋を取る、ウイルスの使い方は梨子たちを待ってる間に無線で聞いていたからね)
マッキー(このウイルスはまず誰かが飲んで感染源となる必要がある、そして感染源が話した『とあるワード』を見聞きした人に感染)
マッキー(感染した人が既に別のアルパカウイルスを持っていればそれを除去する)
マッキー(問題は誰が感染源になるかってことだけど……)
チラッ
マッキー(今いる面子だと
>>513
あたりが適任かしら?)
513
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/12(日) 20:13:22 ID:IgeFvsS.
梨子
514
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/12(日) 20:50:51 ID:YYGCgvPM
マッキー(今いる面子だと梨子あたりが適任かしら)
マッキー(いざとなれば本人だけでなく生み出したメノノリを使って感染を広げることも出来るしね)
マッキー「よし、梨子ちょっとこっちに来なさい」クイクイ
梨子「は、はい――」
マッキー「そりゃっ!」グイッ
梨子「あむっ!むむむむっ!?」
マッキー(説明して了承を得るのが面倒なので油断した梨子の口に試験管を突っ込むことにした)
マッキー「はい暴れない、中の液体を全部飲み干してねー」
梨子「あむむっ!んんんんっ…………んっ」ゴクンッ!!
マッキー「はいよくでしました」
梨子「ぷはっ!何するんですか!!」
マッキー「大丈夫よ、体に害は無いから」
マッキー「除去ウイルスを飲んだあなたはウイルスの感染源――まぁ宿主みたいなものになったの」
マッキー「あなたの細胞から生まれた新たな認識災害ウイルス……そうね、アルパカウイルスと区別するためにメノノリウイルスとでも呼称しましょうか」
梨子「メノノリウイルス……?」
515
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/12(日) 20:51:07 ID:YYGCgvPM
マッキー「梨子を中心にネズミ算式にウイルスが感染していくわけね」
ゴースト「はぁ……また勝手に話を進めて……ごめんね梨子」
梨子「ああいえ、急に飲まされたから驚いだけで……わりと平気ですよ?」
ゴースト「そう?」
梨子「はい、私が皆の役に立つなら頑張りたいです」
マッキー「良い心がけだわ」
マッキー「では、早速ウイルスを移す練習を始めましょう、試しに私に感染させてみて」
梨子「感染させる方法は?」
マッキーメノノリウイルスの場合接触の必要はないわ、必要になるのはアルパカウイルス同様言葉」
梨子「言葉……」
マッキー「金パカの説明では何の言葉でも良さそうだったけど、なるべく普段の会話では使わない言葉、もしくは文章が良いと思う」
梨子「なるほど、じゃあ
>>516
」
516
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/12(日) 21:02:43 ID:KzlxXjQg
壁ドゥーーン!!
517
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/12(日) 21:45:24 ID:YYGCgvPM
梨子「じゃあ『壁ドゥーーン!!』……とかでいいのかな」
マッキー「おーけー、言葉にウイルスを乗せるイメージしてその言葉を発してみて?」
マッキー「力む必要は無いわ、冷静に相手が聞こえるように言うの」
梨子「ふぅ……行くわよ皆」
ゴースト「……」ゴクッ
デスワ「……い、いいですわ」
梨子「せーのっ」
ザッ
梨子「『壁ドゥーン!!』」
キーーーーンッ
マッキー「…………」
マッキー(梨子が発する言葉、周りにいるメンバーはそれを自然と黙って聞いていた)
マッキー(静寂に梨子の発した言葉の残響が広がる)
518
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/12(日) 21:45:38 ID:YYGCgvPM
マッキー(そして静寂が数十秒続いた後……ハグカナーンが口を開いた)
ハグカナーン「ええと……これだけ……?」ポカーン
梨子「それは私の台詞っ!」
ゴースト「確かに何も実感が無いわね、今ので私たちにもメノノリウイルスが感染したってことでしょ」
マッキー「そりゃ無いわよ、私たちはアルパカウイルスに感染してるわけじゃないし」
マッキー「ここにはウイルスの有無を判別する装置もないしね」
オッパイ「えぇー!それじゃ効いてるかどうか分からないよ!」
マッキー「そうね、本当に効果を確かめるのはこれから」
マッキー「幸か不幸か今の音ノ木坂跡には感染サンプルが複数ある、実際に試しに行きましょう」
マッキー「ヨハネ側から治せば戦力になるはず」
ゴースト「……なるほどね」
マッキー「まぁバルタン星人からの防衛もしなきゃいけないし、ここにも人数残していく必要はある」
マッキー「行くのは感染源の梨子とウイルスに詳しい私、それから後1人くらい……
>>519
で良いかな?」
519
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/12(日) 22:06:31 ID:gFUVhZDc
デスワ
520
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/12(日) 22:50:35 ID:YYGCgvPM
マッキー「デスワで良いかな?」
デスワ「良いかなって……全く失礼な言い方ですわねぇ」
デスワ「ですが……確かに私はここに残っても出来ること無さそうですし、お呼びとあらば行きましょう」
ハグカナーン「じゃあこっちに残るのは私ハグカナーンと破廉恥姉妹、それからゴーストと……」
ぺぺペペーン「ぺぺペペーンよ」
ハグカナーン「変な名前だね」
ぺぺペペーン「あなたに言われたく無いわよっ!」
ゴースト「マッキーたちも気をつけて、何かあったらマッキーに憑けてる私の分霊で連絡するわ」
マッキー「いつの間に……呪われてるみたいで怖いわね……まぁなるはやで戻ってくるわ」
タタタッ
梨子「カナンさん!ここは頼んだわよ!」
デスワ「妹たちをよろしく!」
ハグカナーン「はいは〜い」
マッキー(梨子とデスワを連れて私は逆さ講堂の外へ向かう)
マッキー(目指すのはヨハネたちを隔離した場所……あの教室!)
521
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/12(日) 22:50:54 ID:YYGCgvPM
・
・
・
──音ノ木坂跡・教室前
タタタッ
マッキー「早く早く、こっちよ!」
デスワ「ま、待ってください……」フラフラ
梨子「デスワさん大丈夫?足元ふらついてるけど」
デスワ「すみません……ちょっと渡り廊下を超えた時に腰が抜けてしまって……」
梨子「あー、確かに逆さになった渡り廊下の屋根を渡るのは怖かったですよね」
梨子「足を踏み外したらお空に真っ逆さまですし」
デスワ「はい、高い所は少し苦手で……けれどもう大丈夫ですわ」キリッ
ザッ
マッキー「着いたわ、ここがヨハネたちを隔離していた教室よ」
梨子「ここの人はヨハネ由来の変質したアルパカウイルスに感染してるんですよね」
マッキー「ええ、メノノリウイルスが効くかどうかの実地テストには最適だわ!」
ガラッ!!
マッキー(勢いよく扉を開く、逆さまになった教室の中の様子は
>>522
)
522
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/13(月) 00:01:47 ID:ZlaGDqaE
ネバネバ相撲をしていた
523
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/13(月) 00:05:24 ID:I6lQpLSM
安価遅すぎたから明日に持ち越し?
524
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/13(月) 01:07:33 ID:xRiLsVlI
マッキー(教室の中は……ネバネバ相撲の真っ最中だった)
アニメ穂乃果「ネーバネバ!ネーバネバ!」パンッ! パンッ!
ダストボックス「ネーバネバ!ネーバネバ!」パンッ! パンッ!
英玲奈「はぁぁぁぁぁっ!」
ヨハネ「こいやぁあああああっ!」
バシィィィィンッ!!
マッキー(穂乃果とダストボックスが手拍子と声で囃し立て、中央に作られた土俵の上でヨハネと英玲奈が組み合っている)
マッキー(吸血鬼穂乃果は何故か簀巻にされて教室の隅に置かれていた)
マッキー(教室を出るまでと同じく全裸にボディペイント……なのだけど、ペイントされてるのは服じゃなくて相撲の廻し)
マッキー(加えて土俵とそこに立っている2人は全身ネバネバの液体に塗れていた)
マッキー(液体がローションに似たものなのか他のものなのかは見ただけでは分からない)
デスワ「なんなのですこれ!?」ビクッ!
梨子「うわぁ……」
マッキー「ウイルスの影響がここまで来ると……さすがの私も引いてしまうわね」
525
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/13(月) 01:07:49 ID:xRiLsVlI
アニメ穂乃果「あ、マッキーちゃんたちだー!一緒にネバネバ相撲やろうよー!」
ダストボックス「エキサイティングなスポーツだぞ!」
マッキー「嫌よっ!」
アニメ穂乃果「えーありえなーい」ブーブー
ダストボックス「感性のおかしいやつらだな」
デスワ「なんで私たちが悪いみたいに言われてるんです……?」
マッキー「そういう常識を書き換えるのがアルパカウイルスだからね」
マッキー「もし梨子のトマノリウイルスに感染してなかったら、私たちも今の手招きにホイホイついていって相撲をしてるでしょうね」
デスワ「おおぉ、考えたくないですわ……」
梨子「でも逆に考えれば私のウイルスの効果が出てるということですよね?」
マッキー「ええ、現在進行形でヨハネたちから感染させられてるアルパカウイルスを体の中のメノノリウイルスが除去し続けてるのよ」
梨子「よし……!」グッ
マッキー「じゃあ効果が証明されたところで教室に突入しましょう」
梨子「はいっ」
マッキー「あいつらの頭をさっさとマトモに戻すわよ!」
─────────────────
音ノ木坂跡・逆さ講堂〜教室
AM7:25〜AM7:30 新終末編『219』了
526
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/13(月) 01:09:04 ID:xRiLsVlI
というわけでここまで
ネバネバ相撲とは
新終末編『220』に続く
かもしれない
527
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/13(月) 20:17:41 ID:xRiLsVlI
新終末編『220』
─────────────────
──音ノ木坂跡・教室
AM7:30
梨子「壁――ドゥーーンッ!!」
キィーーーーンッ!
マッキー(突入するなり開口1番、梨子が感染トリガーを発動させる)
マッキー「梨子、相手が直接見える位置にいるなら、言葉通りの行動を見せつければ効果倍増よ!」
マッキー「こう壁に手を当てて壁ドゥーン!」
デスワ「そうでしたわ、私たち感染者も感染を広げられるんでしたわ壁ドゥーン!」
梨子「分かった、壁ドゥーーン!!」
ドンッ! ドンッ! ドンッ!
マッキー(教室の壁に3人並んで手を突く、これで効果はニ倍の三倍の六倍!たぶん!)
アニメ穂乃果「うぅ……なんだか変な気分……って!」ハッ!
アニメ穂乃果「私たち殆ど裸じゃん!?何してたのっ!?」
ダストボックス「くっ!敵の攻撃を食らっていたのか!?恥ずかしすぎる!」
英玲奈「体中に不快なネバネバの液体……正気では無かったな……」
528
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/13(月) 20:17:58 ID:xRiLsVlI
デスワ「3人は効いたみたいですわ!」
マッキー「ええ、問題はヨハネだけど……」
ヨハネ「ぐっ……これは……堕天使を蝕む聖なる言葉……やめさない!敵対者共よ!」バッ!
梨子「抵抗して苦しんでる……?でも私達のほうが正常なの!元に戻って!」
梨子「壁ドゥーーン!!」
ヨハネ「ぬぅぅぅ……!」
マッキー(梨子のトリガーワードにヨハネは何故か腕を顔前でクロスさせて呻き声を上げる)
マッキー(そしてヨハネは
>>529
)
529
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/13(月) 20:22:11 ID:tox7EdBI
グランドクロス発動
530
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/13(月) 21:38:01 ID:xRiLsVlI
マッキー(そしてヨハネはクロスさせた両腕を発光させ、梨子に対して衝撃波を放つ)
ヨハネ「地に堕ちた黒き十字架!グランドクロス!」
ゴッ!!
梨子「……っ!?」
マッキー「梨子っ!」
マッキー(叫ぶけど間に合いそうにない、衝撃波は既に放たれ今にも梨子に到達しようとしている)
マッキー(このままじゃ梨子が4つに切り分けられ――)
ジュッ!
マッキー(……ることはなかった)
マッキー(十字の衝撃波が梨子を切り裂く寸前、ヨハネの背後から撃たれたレーザービームが衝撃波を消し飛ばしたのだ)
ボンッ!!
梨子「きゃぁぁっ!……うっ」フラッ
マッキー「梨子!」ガシッ
マッキー(目の前の空気が爆発し、衝撃で意識の飛んだ梨子が背中から床へ倒れてしまった、けど梨子自体に大きな傷はない)
マッキー(タイムラグのおかげで私も間に合って頭は打ってないし、あのまま切り裂かれるよりは全然マシね)
531
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/13(月) 21:38:16 ID:xRiLsVlI
デスワ「今のは……」
マッキー「ダストボックスのレーザービーム……でしょ?」
ダストボックス「ああ、間に合って何よりだ」
シュゥゥゥッ
マッキー(窓際に立っていたダストボックスの片膝から煙が上がっている)
マッキー(失った片足の代わりに鞠莉が換装したレーザー付き義足、こんなところで役に立つとは……)
英玲奈「本当に助かった、私たちの異能は発動までに僅かな時間がかかるからな」
英玲奈「速射性だけを考えるなら単純なレーザーというのはありがたい」
ダストボックス「まだ終わったわけじゃない、マッキー!どうすればいい!」
マッキー「ヨハネの抵抗を抑えつけつつウイルス除去を進めるわ!梨子は気絶してるけど私たちでも同じことができる」
マッキー「ダストボックスはダストシューズでヨハネを踏みつけて、英玲奈も何か異能を封じる創作物を出して!他の皆は念仏を唱えるように壁ドゥーンを繰り返す!」
英玲奈「分かった!」
ダストボックス「ほら大人しくしろ!」ゲシッ
英玲奈「よくも私たちを辱めくれたものだ……」キィィィンッ
ヨハネ「あ……あなたたちも神の手先になったのかぁぁ!堕天使に反旗を翻すというのぉぉ!?」
アニメ穂乃果・デスワ「壁ドゥーン!壁ドゥーン!」
ヨハネ「ぐぁあああああああああっ!!」
532
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/13(月) 21:38:42 ID:xRiLsVlI
マッキー(ヨハネは狐払いや悪魔払いをされてるかの如く苦しむ、やはり究極生物の体がメノノリウイルスに抵抗してるのかしら……)
マッキー(しかし、ネバネバの廻し姿の女の子たちが同じ廻し姿の相手を取り押さえて呪文唱えてるのは中々シュールだわ)
ヨハネ「グランドクロス!グランドクロス!」
バシュッ! バシュッ!
デスワ「うわ危ないですわっ!」
ダストボックス「こいつ……ダストシューズで踏んでるのに四方八方に衝撃波を放ちやがる……」
英玲奈「だが威力や精度は落ちてるぞ、効いてないわけではない、封印の上からゴリ押ししてるだけだ」
ダストボックス「ちっ、これが究極生物ってやつか」
アニメ穂乃果「私がヨハネちゃんの体のエネルギー状態を魔眼で視て、グランドクロス打ちそうになったら先読みで教えるよ!」
ダストボックス「頼む!」
・
・
マッキー(こうしてヨハネを取り押さえながら格闘すること
>>533
分、なんとかヨハネを無力化することに成功した)
533
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/13(月) 21:39:19 ID:k5KDY4j6
3
534
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/13(月) 22:09:25 ID:xRiLsVlI
・
・
マッキー(ものの3分ほどでヨハネを無力化することに成功した)
ヨハネ「ふむ……我、正気に戻りたりけり」キリッ
マッキー「たりけり、じゃないわよ!どんだけ苦労させれば気が済むのかしら」
ヨハネ「堕天使的謝罪」ビシッ
マッキー「格好良くポーズを取ってもダメ」
ヨハネ「ううぅ……ごめんなさいっ!」
デスワ「まぁまぁ、ドアラランドで本気を出していた堕天使を考えれば、この程度で済んで良かったですわよ」
マッキー「そうだけど……こいつに手間取ってたら、寿限無たちの救出も遅れることになるのよ」
マッキー「ラッキーなことに短時間で済んだけれど、あっちはウイルスを散布できる博士アルパカを閉じ込めた状態」
マッキー「時間がかかればかかるほど中の状態は悪くなり続ける」
デスワ「そう……ですわね、皆の体を吹き終わったら急いで向かいましょう」
マッキー「ええっ」コクンッ
マッキー(精神状態が元に戻った穂乃果達は手持ちにあったウェットティッシュで体を拭いていた)
マッキー(背中などの届かない部分はデスワが拭いたりお互いに拭いたりしている)
535
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/13(月) 22:09:42 ID:xRiLsVlI
ゴシゴシッ ゴシゴシッ
ダストボックス「全くだ、こいつが変位させたウイルスのせいでとんでもない目にあった」フキフキ
ヨハネ「全裸にボディペイントでネバネバ相撲させてごめんなさいっ!」ブンッ!
アニメ穂乃果「というか……このネバネバの液体?なんなんだろ……?」
マッキー「あんまり液体を嗅いだりしないほう良いわよ、ウイルス由来のものなんてロクなものじゃない」
アニメ穂乃果「それは……そうだね」
ダストボックス「言われなくても分かってる」
マッキー「思い返せば寿限無が接触した博士アルパカの体や、体に触れていた帰還の石もヌルヌルだったし」
マッキー「なんかヌルヌルやネバネバの液体を出すお約束でもあるのかしら……」
英玲奈「博士もそうだったのか?」
マッキー「ええ、あっちはおそらく希の母乳を求めた結果生み出した疑似液体だろうけど」
マッキー「寿限無の様子を聞くに、あの液体に触れて母乳と認識することが博士と同族になるトリガーね」
536
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/13(月) 22:10:13 ID:xRiLsVlI
マッキー「まぁこのネバネバ液体は一部サンプルとして採取しておいて、後で調べることに――」
ザザザザザッ!
貞子『マッキー……!ここにいたのね』
マッキー「貞子?見張りとしてムフフ部屋の前に残してきたはずだけど、急いで来るなんて向こうで何かあったの?」
貞子『ええ……実は
>>537
』
537
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/13(月) 22:28:28 ID:pkyNPsJQ
寿限無が全裸で脱走した
538
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/13(月) 22:59:16 ID:xRiLsVlI
貞子『寿限無が全裸で脱走したのよ!』
マッキー「脱走!?」
英玲奈「単に理性が戻って博士の影響化から抜け出した……わけではないだろうな」
貞子『全裸でムフフ部屋から出てきた寿限無は私の声も聞こえないみたいだったわ』
貞子『全身ヌルヌルの液体に塗れて半狂乱に叫び声を上げていて、壁を破って外に飛び出していってしまった』
アニメ穂乃果「外!?外って今は天地逆転してるんでしょ!?」
貞子『あの状態の寿限無には分からないでしょうね……』
マッキー「まぁ……あいつの身体能力を考えれば間抜けにお空に真っ逆さま落ちたなんてことは無いと思うけど」
マッキー「早めに回収したほうが吉なのに変わりはない」
マッキー「穂乃果、魔眼で寿限無の位置と、それからバルタン星人の動向を確認してくれる?」
アニメ穂乃果「バルタン星人って?」
マッキー「何故か襲ってきた宇宙人よ、講堂の辺りにUFOみたいな円盤が数機あるはず」
アニメ穂乃果「おっけー」カッ!
キュィィィィィィンッ!!
アニメ穂乃果「寿限無ちゃんはまだ見つからないけど……円盤はあったよ、様子は
>>539
」
539
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/13(月) 23:26:27 ID:k5KDY4j6
合体して門の外に出て行っちゃた
540
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/14(火) 00:04:53 ID:RN36PXMg
アニメ穂乃果「円盤は……合体して門の外に出て行っちゃったみたい」
マッキー「ほんと?」
アニメ穂乃果「うん、もう講堂の上や音ノ木坂跡……というか黄泉の領域に円盤の姿は無いよ」
デスワ「残ってたハグカナーンたちが何かしたのでしょうか、合体という所が気になりますわね」
マッキー「円盤艦隊の8割を破壊された上に援軍がやってきて形勢が不利と判断したのか……ともかく帰ってくれたのなら問題は1つ解決」
スタッ
マッキー(ネバネバ相撲の後片付けも終わり、穂乃果たちも服を着直した)
マッキー(私は横にして休ませていた梨子に話しかける)
マッキー「梨子、そろそろ大丈夫?」
梨子「ええ……頭はまだ少しクラクラするけど平気よ……話は聞いてたわ、行きましょう」ググッ
マッキー「あまり無理はしないでね、あなたは大事な感染源なんだから」
梨子「感染源……うん……」
マッキー「…………」
541
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/14(火) 00:07:59 ID:RN36PXMg
マッキー(梨子のどこか悲しげな顔は、一瞬だけ私に普通に心配されたと思い……それを心の中で否定したからでしょうね)
マッキー(ええ、それで正解よ梨子)
マッキー(私が梨子を大切に扱ってるのは大事なサンプルだから)
マッキー(梨子以外だってそう、穂乃果の目も英玲奈の能力もダストボックスの戦闘力も、有用だから大事にしてるだけ)
マッキー(ムカつく新魔王軍を、フードマンに人泡吹かせるのに有用だから利用してるだけ)
マッキー(それ以外に理由はない……あるはずがない、なのに……)
マッキー(真姫と一緒に試練を乗り越えて城に来てから、こいつらと行動を共にしてから、どこか普通の仲間に感じてしまう私がいる)
マッキー(穂乃果たちを早く助けないとと思ってしまった、梨子が衝撃波に晒された時に本気で不安になってしまった)
マッキー(まるであのお人好し……真姫みたいに振る舞っている時がある)
ググッ
542
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/14(火) 00:08:24 ID:RN36PXMg
マッキー(有り得ない、私は私……あいつとは違う……)
マッキー(そうよね……プライド……)
グッ
アニメ穂乃果「マッキー?」
マッキー「……っ、と、ともかく準備が出来たなら貞子の案内でムフフ部屋に戻るわよ」
マッキー「穂乃果も移動しながら引き続き寿限無の捜索」
アニメ穂乃果「うんっ!」
マッキー「じゃ……行きましょう」
タンッ
─────────────────
音ノ木坂跡・教室
AM7:30〜AM7:38 新終末編『220』了
543
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/14(火) 00:10:33 ID:RN36PXMg
というわけでここまで
再びムフフ部屋へ
新終末編『221』に続く
544
:
!ken:99
:2017/11/14(火) 19:10:45 ID:728MS3vQ
をつ
ネタバレになってたらというか、話の流れに全く関係なくて申し訳ないんだけど、もし穂圏に穂乃果の元型がいたとしたら名前は穂乃果穂乃果になるの?
545
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/14(火) 20:37:27 ID:6NwjHruc
そうですね、法則から考えるとほのか穂乃果になると思います
と言っても穂圏関連はあんまり固めてない曖昧な部分なので、その時の思い付きと安価次第で変わることはままあるかと
では本編へ
546
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/14(火) 20:38:32 ID:6NwjHruc
新終末編『221』
─────────────────
──音ノ木坂跡・ムフフ部屋前
AM7:40
マッキー(教室を出た私たちはムフフ部屋の前まで到着、部屋の中へ突入する準備を進めていた)
マッキー「みんな、用意はいい?」
ダストボックス「ああ」コクンッ
英玲奈「いつでも行けるぞ」
マッキー(扉が開く側の壁にダストボックスと英玲奈が張り付き、扉の前でヨハネがドアノブを握る、その後ろに梨子)
マッキー(私とデスワ、それから教室から忘れず回収してきた吸血鬼穂乃果が扉から少し離れた場所で待機する)
マッキー(穂乃果は更に後ろで全域を魔眼で監視中)
吸血鬼穂乃果「おい人間……私もいけるから前に出しなさい……」
マッキー「病み上がりはダメ、賢者の石の副作用が残ってるかもしれないし」
マッキー「今のフォーメーションで充分対応できるわ」
マッキー(扉を開ける担当は何が起こっても耐えられるであろうヨハネ、そしてヨハネが開けた瞬間に感染力の強い感染源である梨子がトリガーワードを放つ)
マッキー(もし不測の事態が起きたらヨハネがそのまま梨子の盾になって、横に待機していたダストボックスと英玲奈で処理する算段)
マッキー(ダストボックスはいつでもレーザービームを撃てる耐性にいて、英玲奈にも
>>547
を召喚してもらっている)
547
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/14(火) 20:40:40 ID:nnvNlniQ
安心院さん
548
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/14(火) 21:30:57 ID:6NwjHruc
マッキー(英玲奈にも安心院さんを召喚してもらっている)
安心院「うむ、これで安心安心」
ダストボックス「英玲奈、本当に大丈夫なのか……?」
英玲奈「というと?」
ダストボックス「お前に聞いた話やデンライナーでの体験から考えるに、確かにそいつのスペックは頼るに値する」
ダストボックス「だがそいつを長く召喚しているとお前の力が尽きてしまうんだろう?私の同僚と戦った時もそうなったと言っていた」
英玲奈「心配してくれているのか?」
ダストボックス「バカか、同じポジション担当に途中で倒れられたら迷惑この上ないだけさ」
英玲奈「まぁ……ギリギリ踏ん張って気絶はしないつもりだよ」
英玲奈「それに博士アルパカの件を片付ければ音ノ木坂跡の事後処理は終わりだ」
英玲奈「最後なのなら私が持てる全力を出すべきだと思わないか?」
ダストボックス「そうだな、終わってから倒れられる分には何の問題もない」
549
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/14(火) 21:31:49 ID:6NwjHruc
マッキー「穂乃果!部屋の中の様子はやっぱり見えない?」
アニメ穂乃果「……ダメだねー、魔眼を使ってもムフフ部屋の壁を透過して見ることは出来ないよ」
マッキー「そっか、仕方ないわね、引き続き寿限無を捜索しててちょうだい」
アニメ穂乃果「うんっ」
マッキー(出来るなら事前に室内の様子を見ておきたかったけど、穂乃果の魔眼でも中が見えないか)
マッキー(魔眼でダメとなると科学的に放射線や電磁波を使っても観測は出来ないでしょうね)
マッキー(特殊な建材で造られた老朽化しない、外部から見ることもできない、明らかに異常な部屋)
マッキー(黄泉の門や天地逆転装置と同じ匂いがするわ……)
550
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/14(火) 21:32:08 ID:6NwjHruc
梨子「じゃあそろそろ行くわよ、よっちゃんお願い!」
ヨハネ「ヨーハーネー!」
ヨハネ「……ったく、盾にされてる感バリバリで癪ねぇ、さっさと開けて終わらせるわよ!」
バンッ!!
マッキー(先頭のヨハネが勢い良く扉を開く)
マッキー(開け放たれた扉の向こうからは蒸せかえるような甘ったるい匂い、そして床にはヌルヌルした液体が染み出してくる)
ジワァァァッ
マッキー(そして中にいた博士アルパカは
>>551
)
551
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/14(火) 21:33:39 ID:IzV1MOy2
ムフフ部屋の酷さに嘔吐していた
552
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/14(火) 22:32:57 ID:6NwjHruc
マッキー(そして中にいた博士アルパカは……ムフフ部屋の中で嘔吐していた)
博士アルパカ「おげぇぇぇぇっ!うううっ……げぇぇぇぇっ!」
ビチャビチャッ! ゲロロロロロッ!!
博士アルパカ「はぁ……ぐっ……おえっ……はぁ……」
博士アルパカ「気持ち悪い……気持ち良い……気持ち悪い……気持ち良い……」ジュルッ
博士アルパカ「ぐっ!げぇえええええええっ!!」
ビシャァァァァッ!!
ヨハネ「何よ……これ……」
マッキー(ムフフ部屋の中は大惨事も大惨事、とても直視には向かない光景だった)
マッキー(床には足のふくらはぎ辺りまで白濁した疑似母乳が水溜りのように溜まっている)
マッキー(そこから疑似母乳が気化し充満したものが、この腐った果実に似た甘い匂いの正体でしょう)
マッキー(密室で熟成された濃厚な匂いは、外から軽く嗅いだだけでも吐き気を催すほど不快)
マッキー(当然中にいる博士アルパカは耐えきれず嘔吐を繰り返し、吐瀉物が辺りに辺りに撒き散らされていた)
553
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/14(火) 22:33:32 ID:6NwjHruc
マッキー(けれど……異常性はそれだけじゃない)
マッキー(博士アルパカは匂いに苦しむのと同時に、快感に身を震わせて床に溜まった汁を吸い上げてる)
マッキー(体を汁に擦り付けながら貪るように汁を飲み込んだ後、激しく痙攣してまたそれを吐き出す)
マッキー(その繰り返しが部屋の中で続いている……)
梨子「うっ……!」
ダストボックス「正気じゃないな、アレもウイルスのせいなのか?」
マッキー「ええ、ウイルスで自分に刷り込んだ異常な常識と、生理的な拒否反応を示す体が反発した結果でしょうね」
マッキー「もっともっと母乳が欲しいと母乳を生み出し摂取したい気持ちと、これ以上摂取したくないという気持ち」
マッキー「あんな状態が続いたら普通の精神でいられるわけがない!」
アニメ穂乃果「もしかして寿限無ちゃんも同じ感じに耐えられなくなって脱走したのかな……」
マッキー「だとしたら危険ね、さっさと博士を片付けて寿限無のほうにも向かいましょう」
マッキー「梨子は壁ドゥーン、今の状態だと無力化班は要らないからダストボックスたちは待機」
梨子「うん!壁ドゥーーン!!」
キィーーーーンッ!
マッキー「安心院さん、中を掃除するようなスキルはある?」
安心院「掃除……そうだね、だったら
>>554
」
554
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/14(火) 22:58:56 ID:GYPX3ht.
ブック・オブ・ジ・エンドで汚した事実を改変しよう
555
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/15(水) 00:10:31 ID:33gd6nNM
安心院「だったらこの刀を使うと良い」ポンッ!
マッキー「それは?」
安心院「『ブック・オブ・ジ・エンド』というスキルを具現化した刀だよ」
安心院「この刀で対象を斬りつけると、それが人であれ物であれ記憶を改変して事実を捻じ曲げる」
安心院「本の途中に違うページを挟むように、全く違う過去を挟み込むことが出来るんだ」
安心院「例えばこれを持った英玲奈がマッキーを切って、友達だったという過去を挟めばマッキーそれを信じるし」
安心院「『ズラー陣地の地下で生首にされる寸前に助けられた』という過去を挟めば肉体は生身に変化するだろうね」
マッキー「……!」
安心院「部屋を掃除したいなら『博士アルパカは疑似母乳を体から垂れ流す前に中毒で気絶した』なんて過去を挟めばいい」
マッキー「過去改変できる能力ってわけ?とんだチートね……」
安心院「僕の存在が既にチートみたいな存在だけどね、まぁチートにチートを重ねるわけだから英玲奈の負担は大きい」
安心院「1回改変したらガス欠は確定だろう」
英玲奈「問題ない、1回分保つなら充分さ」グッ
梨子「壁ドゥーン!壁ドゥーン!」
梨子「……よし、充分メノノリウイルスは感染させられたと思うわ!」
博士アルパカ「うぐっ……うぐっ……げぇぇぇっ!!」
556
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/15(水) 00:11:20 ID:33gd6nNM
マッキー「これで博士アルパカが正気に戻ったわね、後は中毒を引き起こしてる周りの母乳溜まりを片付けるだけ」
ダストボックス「私がレーザービームで母乳を焼いて一瞬だけ道を作る!その隙に行け英玲奈!」
英玲奈「了解っ!」
カチツ
ダストボックス「はっ!」
ビィーーーーーーッ! ジュッ!!!!
マッキー(ダストボックスの膝から放たれた一筋のレーザーが母乳溜まりを直線上に蒸発させた)
マッキー(それにより部屋の入り口から博士アルパカまで、片足が置ける程度にではあるが細長いセーフゾーンが出来上がる)
マッキー(数秒後には再び母乳で埋まってしまう道、その道を英玲奈が駆け抜け――)
タタタッ!
英玲奈「たぁっ!!」
マッキー(ブックオブジエンドで博士アルパカの体を斬る!)
ザンッ!!
デスワ「ど、どうなったのですわ!?」
マッキー「成功……………」
シュゥゥゥゥゥゥッ
557
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/15(水) 00:11:53 ID:33gd6nNM
マッキー「……した!」
パシュンッ!
アニメ穂乃果「おおっ!」
英玲奈「ふぅ……」
マッキー(英玲奈が博士アルパカにブックオブジエンドを挿入した次の瞬間、部屋に溜まっていた汚物混じりの母乳は姿を消し、博士もまた安らかな顔でその場に倒れた)
マッキー(過去が改変されたことにより、部屋の中で起きた惨事が最低限の所で止められたんだわ)
英玲奈「くっ……後は……頼むぞ……」フラッ
バタンッ!
ダストボックス「お、おいっ!」タタッ
マッキー(能力でエネルギーを使い果たした英玲奈が博士アルパカの横に倒れる)
マッキー(ともかくこれで博士アルパカは終わり、一件落着――)
アニメ穂乃果「――いた!」
マッキー「えっ?」
アニメ穂乃果「寿限無ちゃんだよ!やっと見つけた!」キィィィンッ!
マッキー「ほんと!?場所は?」
アニメ穂乃果「場所は音ノ木坂跡の端……ん?」
マッキー(魔眼を発動させたままの穂乃果が怪訝な顔する)
マッキー「どうしたの?」
アニメ穂乃果「でも待って、これは――――」
─────────────────
音ノ木坂跡・ムフフ部屋前
AM7:40〜AM7:43 新終末編『221』了
558
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/15(水) 00:12:35 ID:33gd6nNM
というわけでここまで
寿限無はどうしたのか
新終末編『222』に続く
かもしれない
559
:
◆WsBxU38iK2
:2017/11/15(水) 20:06:54 ID:33gd6nNM
新終末編『222』
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──音ノ木坂跡・廊下
AM7:43
アニメ穂乃果「これは――――」
マッキー「だからどうしたのよ?」
アニメ穂乃果「寿限無ちゃん、誰かに捕まってる……」
マッキー「なっ!?」
デスワ「詳しくお願いしますわ」
アニメ穂乃果「音ノ木坂跡の敷地の端、そこの空中に空飛ぶ船……飛空艇って言うのかな、そんな大きな船が停まってるの」
アニメ穂乃果「さっきまで見えなかったから突然ワープしてきたのかな……」
デスワ「バルタン星人が戻ってきたとか?」
アニメ穂乃果「ううん、バルタン星人の円盤とは別だよ、側面にでっかい星マークが書いてあって……私は詳しくないけどカッコいい戦艦みたいな形してる」
マッキー「星マーク?まさか……?」
アニメ穂乃果「その飛空艇の甲板で裸の寿限無ちゃんが女の人に足を掴まれて逆さまになってるよ」
吸血鬼穂乃果「女?アルパカや宇宙人ではないのか」
アニメ穂乃果「うん、大人の女の人、赤い髪でどこかマッキーに似た雰囲気の人かな」
マッキー「……!」
アニメ穂乃果「格好は
>>560
」
560
:
名無しさん@転載は禁止
:2017/11/15(水) 20:09:50 ID:rVx5NcfU
全裸にハイソックス
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