【5:528】ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第6巻 ーーー
- 1 名前:名無しさん :2018/11/02(金) 04:11:38 ID:???
- リョナSS総合スレです
仲良く進行していきましょう
保管庫はありませんので、保存は各自でお願いします
ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第1巻 ーーー ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/37271/1176397637/ ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第2巻 ーーー ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1312390724/ ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第3巻 ーーー ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1395500752/ ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第4巻 ーーー ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1431002347/
旧板スレ ttp://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/ryonani/1145776314/l50
↓関連スレ
オリジナルキャラをリョナって欲しいスレ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1448941945/ ※前スレ ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第5巻 ーーー https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1461593381/
- 517 名前:名無しさん :2023/03/25(土) 01:34:30 ID:???
- もし可能であれば州光さんをお願いします……!
- 518 名前:名無しさん :2023/04/26(水) 19:43:59 ID:QrcAoHS6
- https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19762001
クレアが喰われるのが好き。バイオキャラが喰われるのは定期的にやりたい。
- 521 名前:名無しさん :2023/12/02(土) 00:28:25 ID:re4mMiTE
- 京極奈緒は女子キックボクシング界の新星と持て囃されるキックボクサーである。
高校3年生、まだ18歳ではあるが、その卓越した技術と、誰に対しても強気に挑み掛かるファイトスタイル、さらにその美貌によってファンの心を鷲掴みにしている。 現役女子高生のままプロデビューを果たしたかと思うと、それ以来5戦5勝と負けなしの戦績で、しかもその全てがKO勝ち。 手足の長い八頭身のプロポーションに長く艶やかな黒髪。それを靡かせ、長い脚をさらに長く見せるような黒のレギンス。そんな抜群のスタイルでありながらも、顔は小さく目鼻は綺麗に整っていて、まさに美少女である。 全身に纏った筋肉もしなやかでありつつも見事に発達していて、また下半身も女性らしい綺麗な形をした太ももを持っているので、キックボクサー特有の身体のアンバランスさはあまり感じられない。 そんな彼女だが自身の実力とは関係のないところに弱点を抱えていた。所属するジムに恵まれないのだ。最初に所属したジムは経営が破綻して閉鎖、次のジムはパワハラが横行していたため見切りをつけて退会、最近まで通っていた三番目のジムは六十代半ばの会長にガチ恋され、結婚を迫られるところまでいってしまったのでこれも退会した。 「はーあ、次こそマトモなジムだといいけど」 奈緒は小さく呟くが、実際は期待できそうもない。 四番目のジム候補としてやってきたこの和泉キックボクシングジム。外観からしてボロボロで、看板も傾いている。経営状況はお世辞にもよくなさそうだ。それでも、今の日本にキックボクサーが所属できるジムは少ない。スター選手の奈緒といえど、選り好みはしていられないのが現状だ。奈緒は意を決して、ジムの中へと入った。 「こんにちは。先日ご連絡した京極ですけどー?」 薄暗い室内に奈緒の挨拶が木霊する。 汗と埃のにおいのする室内に人影はほとんどない。ジムの端の方でサンドバッグをリズミカルに叩く音が辛うじて聞こえるくらいだ。 そちらを見れば、サンドバッグを叩いているのは小学校高学年くらいの少年だった。 よく日焼けした、すっきりとした黒い短髪の少年だ。上半身裸にハーフパンツ姿のラフなスタイルである。汗に濡れた薄い胸筋と引き締まった腹筋は、その少年がまだ発展途上の肉体であることを示している。 それでもサンドバッグを打撃する腕や脚の筋肉はしなやかで、しっかりと鍛えられていることが分かる。 少年は奈緒に気付くと、手を止めてこちらを見た。 「あ、もしかして、京極奈緒ってあんた?」 「え……そうだけど」 少年が駆け寄ってくるので奈緒は面食らう。まさかこんな小さいジムに小学生くらいの子供がいたなんて……。 「オレはここの会長の息子で、和泉大河。オヤジは今日、急に体調崩して寝込んでる」 「は? え? お、お父さん……大丈夫なの?」 「どうせ夏風邪だろ。大したことねえよ」 少年は髪をぐしゃぐしゃと掻きながら面倒くさそうに言う。 「今日はオヤジの代わりにオレが応対すんよ。入会考えてるんだろ」 「うーん…まあ、そうだね。ところで、ほかのジム生は?」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 522 名前:名無しさん :2023/12/02(土) 00:29:35 ID:re4mMiTE
- そうしてリングに上がった奈緒と大河。
小学生のお子様相手に戦うことになるなんて、とうんざりする。これでも天才と呼ばれ、メディア露出もある花形選手なのだ。それなりのプライドがある。それでもこのようなジム探しに奔走しなければならないのは、それだけ女子格闘家のための環境が不足しているからであり、今の日本での女子格闘技の地位の低さを表している。 「大河くん。悪いけど、私ちょっと今イライラしてきててね。ケガする前に、無理だと思ったらギブアップしてよね」 「はっ、冗談。アンタこそオレに蹴り飛ばされて泣くんじゃねぇぞ?」 挑発的な大河の口答えに、奈緒はため息をついた。恐れを知らない幼さゆえの不遜。げんなりする。 レフェリーもいないリングの上で、二人はグローブを合わせながら睨み合う。 「ルールは簡単! 3ラウンドでKO決着! 1ラウンドごとにインターバル3分な!」 大河は嬉々としてそう言うと、リング脇に置かれていたタイマーをセットする。 「オレ、このジムで1番強いし、将来世界チャンピオンになる男だから! 絶対オレが勝つぜ!」 「へー、それは凄い。格好いいねぇ?」 「バカにすんなよな! いいぜ、実力で分からせてやる! んじゃ、始め!」 大河が言うと同時にゴングが鳴った。 どんな精神状態でも、ゴングが鳴れば頭が冴えて戦うことだけに集中できる。それが奈緒の天才的なメンタルの特徴の一つだ。 奈緒はガードを上げて、軽快なフットワークで自分の距離を取る。そしてジャブとローキックを繰り出し、大河の動きを牽制する。 ローは相手の脚を傷つけ、動きを阻害する基本の攻撃。実力派のキックボクサーである奈緒のそれは素人が受ければ動けなくなるほどの威力である。 正直、このローキックだけで大河は悶絶して蹲ってしまうだろうと思っていた。 「ふん」 しかし大河は少しばかりのローには怯まない。少年特有の柔らかな筋肉が、蹴りの衝撃を和らげているのか。ガードも上手い。 「へぇ……」 奈緒は少し感心する。 「ガードが固いね」 「へっ、こんなの軽いもんだよ! そんなへなちょこキックでオレを倒せると思ってんのか?」 大河はニヤリと笑って挑発してくる。 (生意気…!) 奈緒はムキになった。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 523 名前:名無しさん :2023/12/02(土) 00:32:35 ID:re4mMiTE
- 再びゴングが鳴ると同時に二人はリング中央に戻った。
「フッ!」 奈緒は開始早々から鋭いジャブとストレートで大河を攻め立てるが、大河はひらりひらりと余裕の表情で全て躱していく。 「アンタのパンチなんか、オレには当たらねーんだよ!」 大河も負けじと奈緒の顔やボディにパンチを浴びせてくる。その一発一発が重く、鋭い。子供体重でどうしてここまで重いパンチが―――! 「ふぐっ! あぎっ!」 子供のパンチと侮っていた奈緒は、その威力に驚きを隠せない。 「ほらほらぁ!」 調子に乗ってきたのか、大河の攻撃はどんどん激しくなる。 まるでマシンガンの如く、拳の弾幕が奈緒を襲う。 「あっ! ふぐっ! あぅ! くぅっ! あぁっ! ごぼっ! ごぼぉっ!」 避けようとしても、大河の拳は奈緒の顔面やボディに次々と直撃する。 殴られる度に脳内に火花が散り、思考能力を奪われていく。 「おい、こんなもんかよ! アンタ、強いんだろ? 反撃してこいよ!」 「ぐふぅっ! あがぁっ! おごぉっ! ぶぎゃっ!」 (なんでよ!? こんなはずじゃ……!) 奈緒は混乱した。 目の前にいるのはまだ小学生のガキなのに、どうしてこんなに実力が違うのか。自分は天才と呼ばれ、さまざまな強敵と戦い、そして勝ち抜いてきたはずなのに……。 そんなことを考えている間にも、大河のパンチが次々とクリーンヒットし、奈緒の身体はあっという間にボロボロになった。特に左目は完全に潰れてしまったようで、視界の半分が真っ暗になった。 「くぅっ……!」 奈緒は何とか反撃しようと、ガードを固めたまま左フックを放つが、それは簡単に大河の左手にブロックされた。 「遅ぇよ!」 そして次の瞬間には強烈な右ストレートを腹部に叩き込まれてしまう。 女性の身では珍しい、しっかりと割れた綺麗な腹筋の上から内臓が抉られる感覚があった。 「ぐぼぉっ!!」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 524 名前:名無しさん :2023/12/02(土) 00:34:37 ID:re4mMiTE
- 「まだ胃の中のモン、吐き切ってねぇだろ? 限界はこれからだ! 根性見せろって!」
大河は瞳を燃やしながら熱血気味に言うが、奈緒はそのテンションについていけない。さらに追い討ちをかけるように、大河は奈緒の腹筋を何度も殴りつけてきた。その度に奈緒の身体はビクンと跳ね上がり、口から唾液が飛び散った。 大河の格闘少年らしい骨ばった拳が凶器となって、奈緒の柔らかくなった腹部に突き刺さる。筋繊維の破壊された、女性らしくなった柔らかな腹部はたおやかな柔らかさでもって、女を知らない格闘少年の拳を受け止める。 「すげー…! 女の腹を殴るのって、こんなに気持ちいいのかっ…!」 「ひっ……!? んぐぎゅぅっ!?」 (こ、こいつ……!) 小学生にここまで圧倒されるという現実に、奈緒は激しい屈辱とともに恐怖を覚える。女である自分の身体は、こんなクソガキに蹂躙されてしまうのか……。 「まだまだこれからだぜ? 立てよ!」 大河の拳を腹に受けたまま、奈緒の身体は大河の拳で吊り上げられた。 腹部の一点で自らの体重全てを受け止めることになり、奈緒の腹筋は痛みのあまり痙攣を起こした。 「いぎゃぁぁっ!!」 あまりの激痛に絶叫を上げるが、大河は構わずさらに拳を深くめり込ませてくる。 「おごっ! おげぇぇぇっ!!」 奈緒の瞳から涙がこぼれ落ちる。悔しさと情けなさが入り混じった涙だった。 戦うことで身についていた誇りと自信が、全て引き剥がされて蹂躙されていく。 「うあっ……! えぶっ……!」 (もう……ダメ……!) あまりの痛みに意識が朦朧とし、身体中の筋肉が弛緩した。抵抗をやめた奈緒の身体は重力に従い、キャンバスへと叩きつけられる。その衝撃で一瞬意識が飛びかけるが、すぐに腹部への痛みで現実に戻され、苦悶にまみれながらのたうちまわった。 「あぐぅっ!! おぼぉっ!!」 (痛いっ! もうやだぁっ!) 痛みのあまり呼吸すらままならず、奈緒は悲鳴を上げながら悶え苦しむ。 「おい、もう終わりか? そんなんでよくオレに教わることないとか言えたな!」 大河は楽しそうに笑いながらそう言うと、奈緒の髪の毛を掴んで無理やり立たせる。 (こんな……はずじゃ……) 「ほれ!」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 525 名前:名無しさん :2023/12/02(土) 00:35:42 ID:re4mMiTE
- 「これでオレの勝ちだな?」
「うっ……ぐ……」 奈緒は悔しげに唇を噛み締めながらも、何も言い返すことができない。それほどまでに消耗しきっていたのだ。 「あーあっ、結局アンタもたいしたことなかったよな。女子とはいえ有名選手だっていうから、結構期待してたのによぉ」 そんな奈緒の様子を見て、大河は少し不満そうにしながらも吐き捨てるようにそう言った。 「ま、オレが勝ったんだから、ジムには入会しろよな。約束通り、オレが色々と教えてやるよ。チョー天才の俺に教わったら、お前でもちょっとくらいは強くなれるぜ、きっと」 大河はそう言ってニカっと笑った。 無邪気で傲慢で、剛気でわんぱくな、まだまだ少年らしい笑顔。 しかし、そんな笑顔が奈緒の心に突き刺さった。 (負けたんだ……私……) 奈緒は心の中で呟く。 (こんな年下の男の子に遊ばれて、侮られて、手も足も出なかったんだ……) 敗北の痛みに全身を苛まれながら、奈緒は自らの体液で濡れたキャンバスにどちゃりと湿った音を立てて倒れ込み、意識を失った。
~終~
- 526 名前:名無しさん :2023/12/02(土) 00:37:20 ID:re4mMiTE
- ショタにボッコボコにリョナられる格闘系女子という構図がとてもツボなため、吐き出してみました
そんな作品、増えてほしい
- 527 名前:名無しさん :2023/12/02(土) 16:02:49 ID:???
- 乙!
久々の投稿に感激 奈緒お姉さまのキャラがとても気に入りました この緻密な文章、もしかしてonzou(現・穴花醜)さん?
- 528 名前:名無しさん :2023/12/03(日) 22:57:03 ID:???
- >>527
感想ありがとうございます 自分はonzouさんではないのですが、以前 >>405 でグレンというショタキャラがティアという格闘系お姉さんをボコボコにする小説を投下したことがあります 前回といい今回といい、傾向が似ていて書き手のヘキが丸出しですね
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