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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 6 - したらば

991避難民のマジレスさん:2023/05/19(金) 18:05:35 ID:L4550tNs0
荘子 89.
馬蹄第九(1)
馬、蹄可以踐霜雪、毛可以禦風寒、齕草飮
水、𧄍足而陸、此馬之真性也、雖有義臺路
寝、无所用之、及至伯樂曰、我善治馬、焼之
剔之、刻之雒之、連之以羈馽、編之皁棧、馬
之死者、十二三矣、飢之渇之、馳之驟之、整
氏齊之、前有橛飾之患、而後有鞭筴之威、而
馬之死者、已過半矣、陶者曰、我善治埴、圓
者中規、方者中矩、匠人曰、我善治木、曲者
中鉤、直者應繩、夫埴木之性、豈欲中規矩鉤
繩哉。
然且世世稱之曰、伯楽善治馬、而陶匠善治埴
木、此亦治天下者之過也。

馬は、蹄(てい)以て霜雪を踐むべく、毛以て
風寒を禦ぐべし。草を齕(か)み水を飲み、足
を𧄍(あ)げて陸(おど)る。此れ馬の真性な
り。義台路寝ありと雖も、これを用う所な
し。伯楽の我れは善く馬を治むと曰ひて。こ
れを焼きこれを剔(そ)り、これを連ぬるに羈
馽(きてう)を以てし、これを編むに皁桟(そう
さん、うまや)を以てするに至るに及んで。馬
の死する者、十に二三あり。これを飢(き)し
これを渇し、これを馳せこれを驟(はし)ら
せ、これを整えこれを斉う、前に橛飾(けっし
ょく)の患ひありて、而して後に鞭筴(べんさ
く)の威(ゐ)あり。而して馬の死する者、已に
半ばに過ぐ。
陶者の曰く、我れ善く埴(はに)を治む。円な
る者は規(黄)に中(あ)たり、方なる者は矩
(く)に中たると。匠人(しゃうにん)の曰く、
我れ善く木を治む。曲れる者は鉤(こう)に中
たり、直き者は繩(じょう)に応ずと。夫れ埴
木(しょくぼく)の性は、豈に規矩鉤繩(きくこ
うじょう)に中たるを欲せんや。
然れども且お世世これを称して曰く、伯楽は
善く馬を治め、而して陶匠は善く埴木を治む
と。此れ亦た天下を治むる者の過ちなり。

注;
義臺路寝;高層な建物やりっぱな座敷
羈馽;羈(おもがい) :轡(くつわ)を固定するた
 めに、馬の頭にかける緒。馽(ちゅう):馬を
 つなぎとめる綱。
橛飾;くつわの飾り
鞭筴;むち
埴;きめの細かい、黄赤色の粘土。かわら・
 陶器の原料にした。
陶者;焼物職人
鉤;先の曲がった金属製の器具
鉤縄規矩;物事や行為の標準、基準、手本。
(´・(ェ)・`)つ


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