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蟲づくし・禽づくし・獣づくし・魚づくし

692とはずがたり:2017/03/18(土) 20:54:58
印旛沼周辺で増殖 駆除困難 【外来生物】
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/feature/CO025631/20160913-OYTAT50006.html
2016年09月13日 05時00分

 生い茂る草をかき分けて漁協関係者が川岸に近づき、水中に仕掛けたカゴわなを引き揚げた。水をしたたらせながら水面に出てきたカゴには、体長約30センチのカミツキガメ1匹が入っていた。大きな口を開けて威嚇し、鋭い爪のついた足をカゴに掛けて必死にもがいている。この後、冷凍処分するため漁協事務所に運ばれた。

 佐倉市などに広がる印旛沼や周辺でカミツキガメが増殖している。本来は北米から南米にかけて生息しており、国内には1960年代頃からペットとして輸入された。印旛沼水系では2002年に国内で初めて定着が確認された。捨てられて野生化したとみられている。天敵がいない上、1回に20個から100個以上の卵を産む(日本固有種のイシガメは1回に約10個)という繁殖能力で、04〜05年度に県が行った調査で1000匹と推計された生息数は、15年度には1万6000匹とされた。

 在来のカメの生息場所を奪うなど生態系を変える恐れがあるため、県や印旛沼漁協は、印旛沼や周辺で07年度に駆除を始めた。昨年度までに計3575匹を駆除したが、県生物多様性センターの熊谷宏尚副技監(59)は「生息場所が水田などにも広がっており、捕獲のやり方を見直さなければいけない。根絶までの道のりは遠い」と話す。

 印旛沼周辺では植物にも異変が起きている。佐倉市内の鹿島川では、鹿島橋付近で外来種の水草が草原のように広がっている。草の名は「ナガエツルノゲイトウ」。観賞用に輸入されたものが捨てられて繁殖したとみられ、印旛沼周辺では1990年頃から広がり始めた。環境保全などに取り組む市民団体「佐倉印旛沼ネットワーカーの会」の15年度の調査によると、印旛沼周辺で確認した分布面積は約4万平方メートルで、前年度の1・8倍に増えたという。

 ナガエツルノゲイトウを駆除するのは難しく、手つかずの場所も多い。ちぎれた茎などからも増殖するため、不用意に引き抜くと、かえって生育範囲を広げてしまうからだ。滋賀県や佐賀県などでも問題になっており、「地球上で最悪の侵略的植物」と呼ぶ関係者もいる。

 鹿島橋から約10キロ離れた印旛放水路の大和田排水機場(八千代市)では、15年9月の関東・東北豪雨で排水ポンプが緊急停止した。ナガエツルノゲイトウ約18トンが柵に詰まったためだ。このときは速やかに除去されたが、除去に手間取ってポンプが長時間止まれば氾濫が起きる恐れもある。

 東邦大理学部の西広淳准教授(保全生態学)は「ある生物を野外に放すと、生態系にどんな影響があるかは完全には予測できず、元に戻すことも困難だ。動植物を育てる人は責任を持って扱うべきだ」と指摘している。(服部有希子)

2016年09月13日 05時00分


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