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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

834とはずがたり:2014/04/05(土) 13:57:11
>ドイツでは1980年代からバイオマスの有効活用が本格化している。発電施設は現在3千カ所以上にのぼり、総発電量の7・9%を占める。
>大半は、家畜糞尿によるメタン発酵ガス発電で、畜産農家が自前の発酵槽やガスタンクを導入し、トラクターや発電機の燃料にも活用している。
>畜産農家を含む周辺100世帯ほどが共同で小規模なメタン発酵ガスプラントを導入するケースも少なくない。元々は養豚が盛んな隣国のデンマークで確立された。500キロワットほどの発電能力があれば100世帯分の電力は十分にまかなえる。電力を自給自足することにより、光熱費を大幅に削減した村もある。

バイオマス発電 家畜糞は「宝の山」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140402/trd14040221430015-n1.htm
2014.4.2 21:36

 トマトやキュウリの栽培や畜産が盛んな宮崎県川南町。その広大な農地の真ん中に高さ30メートルの巨大プラントがそびえ立つ。平成17年5月に稼働を始めた日本初の大型鶏糞発電所「みやざきバイオマスリサイクル」(MBR)だ。

 バイオマス(生物由来資源)発電の一種で、養鶏場から回収した鶏糞を燃やしてボイラーを沸かし、蒸気タービンを回す。出力1万1350キロワット。1万7千世帯分に相当する電力を発電する。川南町の人口は約1万6千人、約6千世帯なので町の電力消費量を優に超える発電力を有することになる。しかも工場内は清潔で、煙はほとんど出ず、悪臭もない。

 1日に運び込まれる鶏糞は約400トン、年間13万2千トンにのぼる。ブロイラーの全国飼養羽数の2割を占める宮崎県で1年に排出される鶏糞は23万トン。つまりその半分以上がここで電気エネルギーに変えられている計算となる。

 MBRが建設された背景には、養鶏業者の切羽詰まった事情があった。

 政府は平成11年11月に家畜排せつ物法を施行した。

 家畜の糞尿は大昔から堆肥として利用されてきたが、農業の衰退や化学肥料の普及を受け、需要は漸減。有効利用のサイクルは崩れ、余った糞尿による悪臭被害や地下水汚染が指摘されるようになった。

 このため政府は、糞尿の野積みや埋設処理を禁止し、焼却施設や浄化槽の導入などを義務づけたのだ。

 10万羽規模の養鶏場では、処理施設の建設費だけで5千万〜1億円も必要となり、維持管理費も年数百万円にのぼる。養鶏業者は悲鳴を上げた。

 そこで九州電力は、地域貢献として子会社の西日本環境エネルギー(福岡市)を通じて4千万円を出資。地元養鶏業者組合なども共同出資してMBRが完成した。起こした電力は九電に売り、年14億円の売り上げを叩き出す黒字企業となった。

 養鶏業者にとってこれほどありがたい施設はない。鶏糞の処理という悩みから解放されたばかりか、MBRは鶏糞を1トン当たり1千円前後で買い取ってくれるからだ。

 実は鶏糞は発電燃料として非常に優れている。

 鶏糞の水分含有率は平均43%と、牛糞(83%)や豚糞(72%)に比べ低い。乾燥させる手間が不要で、燃焼時の平均発熱量も、1キロ当たり1900キロカロリーと石炭の3分の1強もある。

 それだけではない。残った焼却灰に悪臭はなく、植物の生育に必要なリンやカリウムを多く含むため、肥料として販売されている。

 MBR工場長の井餘田(いよた)敏彦はこう胸を張った。

 「鶏糞処理から発電や肥料生産まで、まったくムダのない究極のリサイクルが確立されました。MBRがなければもはや宮崎の養鶏は続けられないんです」


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