したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

132とはずがたり:2008/12/20(土) 18:23:22
>>129-131

土壇場の延期【下】
2008/10/31
原告の“サイン”に沈黙
http://www.shizushin.com/news/feature/airport/kikaku/6/20081031000000000015.htm

 満席の傍聴席の多くが冷ややかにその瞬間を見つめていた。「立ち木があると認めるんですね」。静岡空港の開港予定を約半年後に控えた9月11日。静岡地裁事務棟5階の6号法廷に原告側弁護士の声が響いた。国側弁護士は自身への視線を振り払うように立ち上がった。「ある。認めます…」
 静岡空港西側の私有地に航空法の制限を上回る立ち木の存在を、国側が初めて認めた事業認定取り消し請求訴訟の第12回口頭弁論は、あっけなかった。「ついに認めた」「これで開港なんか、できなくなるぞ」。閉廷後、興奮気味に語る空港反対派の支援者。対照的に、被告側参加人の県職員は険しい表情で足早に地裁から去った。
 空港に反対する地元地権者ら50人が、未買収地の強制収用を認めた事業認定は違法として国を訴えたのは平成17年7月。翌年1月には24人が二次提訴し、需要予測の合理性や周辺自然環境への影響を争ってきた。当初は、立ち木や土地の問題は争点として浮上していなかった。
 「あそこだけ、県はなぜ見逃したのか。初歩的ミスとしか思えない」
 原告側弁護団の阿部浩基弁護士はこの問題を語る時、今も「信じられない」と首をひねる。立ち木や土地の存在を法廷で初めて指摘したのは今年2月。以来、何度も口を酸っぱくして認否を求める形で国や県に“危険サイン”を送ってきた。それだけに、「(国も県も)認めもしないし、否定もしなかったんですよ、のらりくらりと。問題の原因を訴訟のせいにされては困る」と憤る。
 国や県は9月11日まで、原告側の指摘に対して明確な回答を避けてきた。空港の航空測量図や平面図に問題部分の記載がないことを理由に、「どこにあるのか示してほしい」と開き直った時もある。国は今も、立ち木や土地について、空港設置者(県)に除去請求権があると主張し、「制限表面を超える高さの物件が存在しない状態にすることは可能」との姿勢を崩さない。
 金子一義国土交通相は問題発覚後の今月24日、「開港間際に(県民に)知らせていないのは解せない」と話し、これまでの県の対応に苦言を呈した。一方、石川嘉延知事は29日、問題を明らかにしなかった理由を「国の不利になることを、県が進めるようなことは控えるべきと判断した」と釈明した。県が問題を認識しながら沈黙を続けた背景に、国に迷惑を懸けまいとする“配慮”があったという。
 県の開港延期表明から一夜明けた30日、地裁で再び開かれた口頭弁論。原告側弁護団代表の渡辺正臣弁護士は閉廷後に開いた報告会で、国と県のこうした関係を強く非難した。「今回の問題を引き起こした根本的な原因は、両者のなれ合い・無責任体質にある。『急に立ち木が伸びた』とか、『訴訟があるから公表を控えた』なんて主張は言い訳に過ぎない」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板