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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ
1
:
とはずがたり
:2008/10/21(火) 02:04:42
統一地方選スレから近畿のネタを独立させます
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40
京都ネタはこちらだけど選挙関係はややこしいし定着しなかったので概ねこのスレへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1187488248/l40
奈良ネタもこちらだけど選挙関係はややこしいし定着しなかったので概ねこのスレへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1178710048/l40
289
:
とはずがたり
:2009/07/15(水) 05:15:18
4年前の記事
政翔会が市政混乱
http://www.nara-np.co.jp/clm_fri/05/fri050624a.shtml
主筆 甘利 治夫
奈良市議会は鍵田忠兵衛市長の不信任決議案を可決した。
公選法違反や税金未納、議会軽視など、「市長」としての鍵田氏本人の資質を問うたものだ。すべて「本人」に帰する内容を断じた、極めて重い判断だ。
ここで整理しておきたいのは、議員総数46人に対して、38人という83%の圧倒的多数が賛成した、その中身である。
議長を擁する公明党(金野秀一幹事長)8人、交政会(矢追勇夫幹事長)6人、共産党(山口裕司幹事長)6人、新政友会(横井健二幹事長)3人、政青会(幾田邦夫幹事長)3人の5会派と、民主党系3人、社民党2人、そして無所属の佐藤亨議員の計32人が連名で不信任案を提出した。民主党内で一部に問題があったにせよ、市政の現状を憂いた32人は微動もしなかった。「どのような結果になるにせよ、議員としての責任」において、奈良市再生のために団結した。
そこには議員としての身分を失うかもしれない、解散をも覚悟した志士にも似た32人がいた。
結果だけみれば、「政翔会」(浅川仁幹事長)の6人が賛成したので成立したが、この賛成は不可解極まりない。同会派では、鍵田市長と密接な関係にある大坪宏通議員のみが反対した。他の6人の言動を検証してみると、「政翔会」に市政混乱を招いた責任があるといわざるを得ない。3月の辞職勧告決議に反対したように、一貫して鍵田市長擁護の立場をとってきた。長老の山本清議員らは「鍵田市長は信を問うべき」との考えを示しもしたが、不信任案には「反対する」と言明していた。会派幹部も周辺に「(不信任案は)通らない」「死んでも賛成しない」ともらしていた。
ところが決議に賛成した。直後の浅川幹事長のコメントはどうか。
6月議会初日の13日に、鍵田市長に「不信任案に賛成する。議会も解散してほしい」と伝えたという。重大な発言だ。連日、可決の是非をめぐって論議が続けられてきた。これを市政混乱とも指摘されたが、冒頭から賛成の意思表示をしていれば、その混乱も避けられたはずだ。奈良市政における歴史的な重大な局面で、混乱状態を招いてしまったその元凶が「政翔会」にあったことが明らかになった。
さらには「どちらが正しいか信を問うてほしい」と、議会解散のことまで言及する始末だ。「どちらが」とはどういう意味か。この不信任案の提出は、軽々しいものではない。議員の止むに止まれぬ最後の手段で、鍵田市長を「正す」という意味だ。議会が問われる理由などまったくない。
結果的に可決されたが、この32人の改革の精神と、「政翔会」の6人の政治的体質とは次元がまったく異なることを、明確にしておかねばなるまい。
290
:
とはずがたり
:2009/07/15(水) 05:15:39
>>289-290
つぎに百条委委員長だった無所属長老の大谷督議員の迷走も、混乱に加担した。16日に「私の意見」なる一文を各派幹事長や報道機関に出した。「(不信任案に)賛成できない」とするものだ。百条委の報告で鍵田市長に「進退の決断」を迫り、辞職勧告決議の際には署名までして賛成した。その大谷議員が変心した裏に何があったのか、説明がつかない。決議当日、賛成派議員からの説得で、大谷議員は「(私は)賛成に回ると、鍵田市長に言う。そして辞職を説得する」とした。結局は不調となり、採決の場面では反対しているから、筋が通らない。
また自民党1区総支部幹事長の橋本和信議員は、採決直前まで態度を保留した。九期の長老であり何度も議長を経験したのに、奈良市政の重大局面で、明確さを欠いてしまったことは問題だ。結局、採決では反対に投じ「鍵田市長支持」の立場をとった。このことは橋本議員の政治姿勢とともに、県都の一大事に自民党が政党としての判断をしなかったことも問われねばなるまい。
民主党県連幹事の松村和夫議員の反対票は、予想されたことだが、これまでの政治行動と「鍵田市長支持」との整合性がみられない。県初の重大な場面で、党の方針と異なる行動をするなら、離党すべき内容でもある。その勇気もないのだろう。
いずれにしても今度の不信任案可決は、32人の議員の揺るがぬ市政改革の意思が示され、議会混乱を仕掛けた無責任な6人が浮き彫りとなり、そして違法行為続出の鍵田市長を支持、擁護した8人の政治姿勢が明確になった。「38対8」ではなく「32対6対8」であることを記憶しておきたい。
決議後に鍵田市長は、記者団に取り囲まれ、資質を問われたことにはまったく触れず、議会の解散さえも示唆しながら「熟慮して決断する」と答えた。
街の声でも「税金未納の鍵田さん」との意見が多く、不信任案可決は当然との受け止め方をしている。それでも議員のなかには、解散を想定して動き始めた人もいるが、鍵田市長の不祥事が問われたのに、議会を解散する理由などない。議会憎しの私怨(えん)で解散権を行使すれば、自らが泥沼に入る。市議選となれば、不祥事追及の良識派と、不祥事擁護派が鮮明となるし、良識派の議席増は確実な情勢だ。
鍵田市長は、熟慮に熟慮を重ねればいい。これ以上、市政の混乱を避け、潔く退陣すべきだ。そして市民の審判を仰ぎたかったら、「信を問う」道もある。
(2005.6.24 奈良新聞)
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