したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

労働運動

1とはずがたり:2005/04/29(金) 21:14:23
連合…民主党系
http://www.jtuc-rengo.or.jp/new/
全労連…共産党系
http://www.zenroren.gr.jp/jp/
全労協…新社会党系
http://www.zenrokyo.org/
大原社会問題研究所
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/
戦後の労働組合の歴史
http://homepage3.nifty.com/54321/roudouundoushi.html

1249とはずがたり:2016/11/07(月) 13:23:08
Aghion & Howitt (2009, Sec8.3)

8.3 賃金格差

1980年代初頭から賃金格差急増(upsurge)が見られる。

Acemoglu (1998 QJE)は殊にeducational group間での賃金の不平等の変化に関する
次のパズルに関心がある:1980年代初頭から1990年代中頃迄の米国や英国と云った国々で,大卒者の労働供給が大巾に増えたにも拘わらず,大卒と高卒の間の賃金比の大巾に上昇した事。

8.3.1 議論
観察される教育賃金不平等度の急増(upsurge in educaional wage inequality)を説明する為の幾つかもの試みがなされた──特に,貿易自由化,脱労組化,そして技能偏向的技術進歩(SBTC skill-biased technical change)である。

貿易による説明は可成り素直で標準的なHeckscher-Ohlinモデルから直接inspireされたものである。
要するに,国際化の動きは,途上国よりも熟練労働が相対的に安価な,先進国での熟練労働への需要を上昇させ,それが先進国では相対的に高価な,先進国の非熟練工への需要を減少させた,と云ふものである。

残念ながら貿易自由化論は実証的に支持されなかった。
先ず,Krugman他が論じた様に,アメリカの様なGDP比2%程度の(no more than:懐かしい,大学受験で暗記したな〜)非OECD諸国との貿易で如何にその様な大きな衝撃を与えうるのか?

第二に,この説明では熟練intensiveでない製品価格の熟練intensiveな製品価格に対する価格低下を示唆するが,実証結果は1980年代の間,欧米でのこの現象を殆ど捉えてゐない。

第三に貿易原因説が示唆するところでは労働者の低技能産業から高技能産業への移動がある筈だが,実証的に示されていない。(→低技能産業と高技能産業の分類は正しいのか?低技能産業とされる産業でも一部に高技能が必要になったりするかもしれない)


脱労組化はしばしば賃金圧縮と結びつけられ,これと関連して,何人かの経済学者は脱労組化を観測される賃金の不平等の重要な源泉と見做した。
しかし,脱労組化を賃金の不平等性進展の原因に求める試みは以下の様なタイミングの問題を基礎に大部分は(largely)失敗した:
先ず(on the one hand)英国では賃金の不平等性は1970年代中頃開始したが,組織率1980年迄上昇を続けた。他方(on the other hand)米国では脱労組は相対賃金が比較的安定的な1950年代に始まった。

その一方で(meanwhile),多くの実証研究結果が技能偏向技術変化の賃金格差へ有意な影響があったと指摘してゐる。

何故,大卒者の供給が短期的に増えてゐる米国の様な国で大卒プレミアムの急増が観測されるのであろうか?
既存の文脈ではこのパズルに二つの答えを用意してゐる。

Kats & Murphy (1992, QJE):
i)過去50年の一定の技能偏向的な技術進歩とii)1970年代初頭のベビーブーマー世代が惹き起こした相対的な技能労働供給増加による大卒プレミアムの一時的低落の組み合わせ

代替的な見方は1970年代以降の技能労働偏向技術進歩があったとするもの。
Krusell et.al.(2000)技能労働より非技能労働とより代替的な資本装備を有する生産函数に基づき,1970年代中頃からの製造-装置の相対価格の減少の観測された加速が,過去25年間の大卒プレミアムの変化の殆どを説明するとしてゐる。換言すれば大卒プレミアムの増加の大部分が(資本に体化された)技能偏向技術進歩の成長率の増加に帰せられ得ると云ふこん。

これは必ずしも全てのパズルに答えてゐない。何がその原因になってゐるのか?仮説と実証結果を整合させる(reconcile)必要もある。→Acemoglu (1998 QJE, 2002 JEL)

1250とはずがたり:2016/11/07(月) 13:27:32
Aghion & Howittは英米の事ばかり(英米のみが世界だといわんばっかりに)云ってるけど日本やドイツはどうなんだろ?

日本も大卒者は増えてるけど,大卒者のプレミアムが増えてる感じがあんましない(大卒者も高卒者も閉塞してる感じがする)けど実際はどうなんだ?

日本の大学が企業が必要としている人材を供給出来ていないと云う根強い批判があるけど,此迄人類が積み上げてきた一般教養を疎かにすべきではないけど,プログラミングの基礎ぐらいは今世紀を生きる人間の基礎的な素養として叩き込んでから卒業させて然るべきなのかも知れない。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板