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不動産・土木・建設・土地建物等綜合スレ

367とはずがたり:2008/08/04(月) 23:11:04

 実際には、2社は金融機関から持ち込まれた住宅ローンを証券化せずに所有したり、自社のMBSをそのまま保有し続ける場合もある。このような自社所有分が、両社が関与する住宅ローン5・1兆ドルの約3割に相当し、2社のバランスシート(貸借対照表)に計上されている。

 2社の収入源は、(1)証券化の過程を通じて得る保証料および信託管理手数料と、(2)所有する自社発行のMBSや買い取ったローンからの利息収入が大半を占めている。07年には、2社合わせて65億ドルの収入を得ていた。

 現時点では、2社の不良債権の規模はまだ危険領域に達しているとはいえないものの、昨年央から急速に増加している点が要注意だ。最近では、サブプライムローンの返済に困窮する消費者を救済する政府の施策を反映して、2社を含むGSEによるサブプライムローンの買い取りが増えている。2社が抱えるサブプライムローンは2370億ドルに達している(3月末)。

◇脆弱な財務基盤

 これに対してリスクを吸収するはずの自己資本基盤は、それほど厚くない。2社の自己資本は、サブプライムローン残高2370億ドルの約3分の1にすぎない。民間銀行と比較すると、両社に要求されている自己資本水準は高くないからだ。

 2社は、(1)バランスシートに計上する総資産の2・5%相当と、(2)投資家が保有する自社発行のMBSやその他のバランスシートに計上しないオフバランス項目の0・45%相当を合わせた額を、規制上最低限維持することが求められている。現時点ではOFHEOの指導によりさらに20%加算されている。3月末時点で、2社の自己資本(中核的資本)は、OFHEOが求める水準を10%超えている。

 しかし、それでも十分とはいえないだろう。前述したサブプライムローンに、それよりも信用力が高いとされる「Alt−A」や商業不動産担保証券を加えると2社で7700億ドルを保有しているからだ。これは、2社が保有するモーゲージポートフォリオの5割から6割に相当する。米国では、サブプライムよりも信用力の高い区分でも資産劣化が進んでおり、今後不良債権の急増が懸念されている。モーゲージポートフォリオの10%程度が回収不能になると、両社はほぼ債務超過に陥る。

 では、資産の劣化の進み具合はどうか。
 ファニーメイのシングルファミリー(戸建て)向け住宅ローンの不良債権比率(支払いが90日超延滞など)は、昨年央まではおおむね0・6%程度にとどまっていた。ところが、それ以降は急速に上昇を続け、4月には2倍の1・22%となっている。これは過去10年で最も高い水準だ。フレディマックも、昨年央あたりから上昇に転じ、現在までに0・81%と高い水準に到達している。


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