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Tohazugatali Medical Review
49
:
とはずがたり
:2005/02/17(木) 17:20:46
http://www.iwate-np.co.jp/2003kikaku/syakkin/syakkin3.html
①あえぐ県立病院 「合併症」に非常事態
県内に27ある県立病院経営は、年間約1000億円の経費が必要だ。このうち県の一般会計から年間約150億円前後の支援を得ている。
だが、県財政の借金残高が1兆円を超す危機的状況の中、一般会計からの繰り入れを増やすことはもはや限界に達した。
佐藤巌・同局病院改革室長は「現状で推移すると(02年度で92億8000万円ある)内部留保金は06年度で底をついてしまう」と説明する。
02年度決算で単年度黒字の県立病院は大船渡、磐井、胆沢、千厩、釜石、久慈、東和の7カ所。
福岡は損益ゼロで、これ以外の19病院は赤字決算となっている。
単年度赤字が大きいのは、一戸の約5億8000万円、宮古の約4億5000万円、遠野の約3億6000万円、高田の約3億3000万円など。
全体でみると、01年度に比べ、入院収益は約25億円減、外来収益は約32億円減。収益全体では約56億円の収入減となった。
県内に約6000床ある県立病院のベッド数のうち空きベッドは約950床で、盛岡市の岩手医大付属病院(1048床)にほぼ匹敵するベッド数が空いている。
②あえぐ県立病院 矛盾抱える診療所化
無床化」という最悪の事態は回避された紫波、大迫、花泉、住田、伊保内の県立5病院。
毎月1回、大迫病院で定期検診を受ける大迫町内川目の農業佐々木輝代志さん(65)は「診療所でも入院ベッドは19床残る」と、ひとまず胸をなでおろす。
しかし、診療所への移行は「医療の質」と「経営」の両立をさらに難しくさせる。
その最大の課題は、病院と診療所の診療報酬の違いにある。
現行制度だと病院側に入る入院基本料は患者1人に対し、平均して1日約1万5000円前後。これが診療所になると1日7000円前後に減額になる。
さらに、診療所の場合は、この7000円前後の入院基本料に検査、投薬、注射なども含まれる。県医療局労組は「積極的な検査、治療をすればそれだけ赤字になる」(春山一男書記次長)と組織内部から提起する。
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