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電力・発電・原子力スレ
1
:
とはずがたり
:2004/04/07(水) 04:36
原子力発電は根本的な欠陥を持つのではないかという疑念を晴らせないで居る。
太陽光・風力など自然エネルギー活用型社会への移行を目指すスレ
http://www.fepc.or.jp/index-f.html
電気事業連合会
http://www.fepc.or.jp/menu/link.html
同会リンク
http://eneken.ieej.or.jp/index.html
日本エネルギー経済研究所
4004
:
とはずがたり
:2016/12/08(木) 20:22:00
>>3635-3636
こういう答えを誘導する様な一方的な質問はむかつくなぁ。答えて欲しい答え自分でもう持ってんだからこんな所使うなよ,と思うけど引用してしまうw
ロシアで高速増殖炉が実用化されたそうですが、 技術的に非常に難しいナトリウム...
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12156713712
mymero777さん2016/3/704:52:21
ロシアで高速増殖炉が実用化されたそうですが、技術的に非常に難しいナトリウム冷却の問題点と危険性を、完全に解消出来たのでしょうか?
高速増殖炉は冷却が事故で止まると核爆発する危険まで有り、技術的な難易度は半端じゃ無い難物です。
液体金属や塩類で超高温での無理な冷却ですし、戦争でミサイル攻撃されたり津波や巨大地震で崩壊した場合に、最後の手段で水で冷却する事も不可能な、本当に難しい物です。
万一にも、炉心溶融が起きた場合はナトリウムが水と混じって大爆発を起こさないように最後の受け皿が下部に設置されているので、そこにプルトニウムが(構造的に)集まってしまい凄まじい核爆発を起こします。
これは福島の水素爆発などとは桁違いの、本物の核兵器と同様の凄まじい大爆発を起こしますから炉内の大量のプルトニウムが大気中に一気に放出されてしまう危険があります。
プルトニウムの毒性は半端じゃなく、この世の中に存在する毒の中でも最強クラスです。
しかも、福島の事故の放射能のように短い半減期では無いので、何万年も地球を死の世界にしてしまう威力が有ります。
マスコミは何だかんだ言ってますが、福島の事故で放出されたウランからの放射性元素は自然界に存在する、どこにでも普通に有る物質なので、人間は地球上で進化する過程で放射能に常時接して進化して来たので、驚く程に強い耐性を持っています。
現にウランの埋蔵する放射能の強い地域でも、人間は生活出来ています。しかし、プルトニウムは自然界には一切存在しない完全な人工物質です。この自然界に意外と大量に存在する物質か全く存在しない最悪の毒物かという違いは重要です。
ウイルスでも、昔からあるウイルスには人間は抗体を持ち抵抗力が有りますが、全く新しい毒性の高いウイルスの前では、無抵抗でバタバタと死んでしまうのと似ています。
そんな危険をはらむ高速増殖炉を、どうしても難しいナトリウム冷却で挑戦しないといけない理由は、核融合が実用化の目処を付けた現在、有るのでしょうか?
核兵器の開発も、核融合炉にブランケットを付ければ高速炉と遜色無い素晴らしい兵器級のプルトニウムが生産可能ですから、無理して危険な高速増殖炉をナトリウム冷却で建設する事は、国連で禁止するべきじゃないでしょうか?
どうしても開発を進めるならば、せめて緊急時には最後の手段として水を流し込める鉛とかビスマス冷却方式にするべきではないでしょうか?
ロシアの高速炉が、将来爆発する可能性は非常に高いと思います。
最悪なのは、このロシアの高速炉の技術を中国が購入して中国内に建設しようとしている事です。
これが日本海側に建設されるんですから万一爆発したら、日本人は皆殺しにされてしまいますよ。
偏西風に乗って致死率100%の大量のプルトニウムが日本に降り注ぎます。
どうしようもないと黙っていて良いのでしょうか?
国際的に禁止するべきですし、日本が動くべきでは有りませんか?
4005
:
とはずがたり
:2016/12/08(木) 20:22:14
>>4004-4005
riewseygoさん 2016/3/706:09:33
ロシアは民主化したとは言ってもプーチンが全権を振るい暗殺が横行するような非人権国家です。
ロシア科学はソ連時代から折り紙つきの優秀さはありますが、産業技術ではひどく遅れており、原発は最初から軍事主導の開発が続けられ、金に糸目をつけず放射能汚染の被害にも人的損害にも目もくれず、核兵器増強のためにゴリゴリ推し進められてきたものです。
高速増殖炉も当然ながら核兵器用プルトニウム製造のために延々と開発されてきたもので、最近商用電気を供給し始めたという増殖炉も、過去から幾度となくナトリウム漏れ事故を起こし続けてきた実用化などとはほど遠いものです。
その開発に携わった科学者へのインタビューでもナトリウム漏れは起こると明言しているいわくつきの代物で、商用電気の供給を始めたからと言って大々的に普及できるようなものではないのは火を見るより明らかです。
ようするに、ロシアもアメリカとの間で核廃絶に合意し、核兵器弾頭のプルトニウムを廃棄しなければならない立場ですから、そのプルト君をわざわざ増殖製造する高速増殖炉をそのまま開発し続けては国際的にまずい立場になるので、商用電気を供給することで平和利用名目にする意味合いでしょう。
またロシアや中国のような独裁に近い後進国家では原子力開発は国威発揚の意味合いが大きいということもあります。
また、高速増殖炉はウラン238をプルトニウムに転換していくため、劣化ウランを高レベル廃棄物に転換して行くことにもなり、その捨て場所に広大な無人の大陸があるからこそできるようなことでもあります。
その点で人口が飽和するほど国土が狭く、世界最大級の自然災害が頻度高く起こり、列島自体が安定地盤にはならない日本では不可能なことです。
高速増殖炉が国益になるだの、ロシアに先を越されていいのかなどのゼニゲバ野郎がかしましく騒ぎますが、そういう連中は何かあれば国外逃避するようなやつらであって、日本の国土国民のことなど眼中にはなく、己の儲けしかひどく矮小なおつむには思い浮かばないのです。
4006
:
とはずがたり
:2016/12/08(木) 20:26:47
>>3635-3636
>>4004-4005
パワーゲームを読む
(8)ロシアに新たな高速炉 2025年の実用化へ最終テスト
http://mainichi.jp/articles/20151217/mog/00m/030/023000c
2015年12月18日
会川晴之
ロシアで10日、新たな高速炉が動き始めた。出力は78万9000キロワットと「もんじゅ」の約3倍の大型炉で、1990年代にフランスが運用した実証炉「スーパーフェニックス」に次ぐ歴代2位の規模だ。高速増殖原型炉「もんじゅ」が原子力規制委員会の勧告で存亡の瀬戸際にある中、日本の原子力関係者からは「ロシアは実用化の一歩手前まで来た。ますますその差が広がってしまう」とため息が漏れている。
この高速炉は、ロシア中部ウラル地方のベロヤルスクにある高速実証炉「BN800」。同所にあり、81年に運転を始めた高速原型炉「BN600」(出力60万キロワット)の後継機となる。87年の着工以来、チェルノブイリ原発事故や旧ソ連崩壊による財政難などによる一時中断を乗り越え、28年後にようやく送電にこぎつけた。徐々に出力を上げ、年内に出力100%を達成する見通しだ。
新型炉の最大の特徴は、世界で初めて戦略核兵器を解体して取り出したプルトニウムを核燃料として使ったことにある。米露両国は戦略核兵器削減に合意、2000年の米露協定の結果、34トンのプルトニウムを「余剰」と認定し、処分することが決まった。国際原子力機関(IAEA)の基準では、8キロで1発の核兵器ができるとされており単純計算では4250発分に当たる。米国は核兵器への再利用を防ぐため、廃棄物として処分するか、プルトニウムとウランを混ぜた混合酸化物(MOX)燃料にして使うよう強く求めた。
米国と違いプルトニウムを「貴重な資源」と見るロシアは、MOXでの利用を選択した。だが、ロシアにはMOX製造技術がなく技術導入がカギとなった。日本では高速実験炉「常陽」、原型炉「もんじゅ」などにMOXを使っているが、ロシアはこれまでは高濃縮ウランを燃料に使ってきた経緯がある。
問題解決を図ろうと、「もんじゅ」などで実績がある核燃料サイクル開発機構(現・日本原子力研究開発機構)が99年5月から米国の要請を受けてロシアの研究所と共同研究を始めた。製造したMOXを原型炉「BN600」で使う試験を繰り返し、年1トン以上のプルトニウムを消費する計画にメドがたった。今回、その成果が生かされた形で、「BN800」には、2種類のMOXと高濃縮ウランが燃料に使われているという。
ロシアは、米国とともに原子力開発の初期から高速炉の開発を手がけてきた歴史がある。実験装置を含めれば今回の炉で七つ目の施設となった。ただ、新たな高速炉の設置に30年近くの歳月を費やしたように決して順風満帆とは言えず、解決すべき課題も多い。
高速炉は「核兵器製造に理想的な純度の高いプルトニウムが生産できる」という性質を持つ。こうした思惑もあり、インドや中国は高速炉の開発を進めている。発電用だけでなく軍事利用も勘案すればコストを度外視することも可能となるからだ。しかし、ロシアでは処分に困るほど軍事用プルトニウムは有り余っている。それに加えてウラン資源も十分にある。資源小国である日本は、プルトニウムを「準国産エネルギー」と位置づけ、エネルギー安全保障の観点から多額のコストをかけてでもプルトニウムの増殖を進める必要があると説明されているが、ロシアではその必要はない。商業炉として生き残ることができるかどうかは、軍事でもエネルギー安全保障でもない。コスト競争に勝てるかどうかにかかっている。
ロシアは原発輸出を貴重な外貨収入源と位置づけ、2020年をメドに主力の加圧水型軽水炉の改良を続けている。開発中の炉は出力を従前より3割増の130万キロワットとし、安全性を高め、工期を大幅に短縮することで建設・維持費用の削減を図ることを目指している。日本やフランス製の原発との輸出競争に勝ち抜こうとコスト削減を目指している。これが順調に進めば、プルトニウムを取り出すための核燃料再処理やMOX製造などの余分なコストが必要となる高速商業炉の導入に暗雲が垂れこめる可能性が出てくる。
ロシアは25年を目標に120万キロワットの高速商業炉導入3基を整備する計画を立てており、今回、運転を始めた実証炉が実用化に向けた最終テストとなる。ロシアの高速炉担当者は「BN800の目的は発電ではなく、経験を積み技術の改善を図ること」と強調している。長い戦いが続きそうだ。
4007
:
とはずがたり
:2016/12/08(木) 20:29:56
>現時点において、BN-800型高速増殖炉は最低出力となる235MWの出力での運転となっており、
Energy
ロシア、「BN-800型」高速増殖炉の商用発電を開始・高速増殖炉の商用運転は世界初
http://business.newsln.jp/news/201512111255150000.html
Posted 1 years ago, by Oscar Stanley
ロシアがスヴェルドロフスク州に建設を進めてきたBN-800型高速増殖炉を使用したベロヤルスク原子力発電所(Beloyarsk Nuclear Power Plant)が10日、初の商用発電を開始したことがロシア国営のPravdaの報道で明らかとなった。
現時点において、BN-800型高速増殖炉は最低出力となる235MWの出力での運転となっており、今後、徐々に出力を上げていくことにより、月内にも100%出力運転に移行することを予定している。
BN-800型高速増殖炉はソビエト連邦時代となる1981年に実験炉として運転を開始した冷却材にナトリウムを使用したBN-600型高速増殖炉の既定出力を600MWから864MWに増加させた高速増殖炉としては初の商用炉となる。
ナトリウムは外気に露出すると発火を起こすなど安定性に欠き、管理が難しいことが難点となり、日本が開発した高速増殖炉「もんじゅ」は、1994年に臨界を迎えながらも翌年に発生したナトリウム漏出火災事故の影響から未だに運転再開が困難な状況が続いている。
一方、ロシアは既に、BN-600による35年の運用実績を積み重ねてきており、BN-600の運用で蓄積したノウハウを利用していくことで、BN-800の商用運転にも強い自信を示している。
世界各国の商業原子力発電業界は、長年の商用原子炉の運転で生じた使用済み核燃料の再処理で生成された大量のプルトニウムを抱える状況となっている。先進国市場では安全性に対する懸念から新規の原子力発電所の建設が控えられる傾向が続くなか、ロシアは、使用済み核燃料の再処理で生成された大量のプルトニウムを燃料として再び使用することができる核燃料サイクルを実現させた唯一の国として、今後も原子力発電を積極的に推進していくことを計画している。
Oscar Stanley is contributing writer of the Business Newsline. Send your comment to the author
4008
:
とはずがたり
:2016/12/08(木) 20:36:24
BN-800
https://ja.wikipedia.org/wiki/BN-800
BN-800はソビエト連邦/ロシアで開発され、スヴェルドロフスク州ザレーチヌイのベロヤルスク原子力発電所に設置されているナトリウム冷却高速増殖炉である。880MWの電力を発生できるように設計されており、ロシアでの高速増殖炉の商用化に向けた最終段階となる実証炉である。2015年12月10日に、出力を235MWに落として発電を開始した[1][2][3]。 2016年8月17日には最大出力での運転を開始[4]し、同年11月1日から商業運転に移行した[5]。
BN-800はプール型原子炉で、炉心、冷却材ポンプ、中間熱交換器および関連する配管がすべて液体ナトリウムで満たされた大きなプールに納められている。設計は実験機械製造設計局(OKBM)が担当して1983年に始まり、1987年にはチェルノブイリ原子力発電所事故を受けて全面的に見直され、1993年には新しい安全ガイドラインに沿って細部の見直しが行われた。2度目の見直しの際に、蒸気タービン発電機の効率向上により電気出力が当初計画の10%増となる880MWとなった。
炉心のサイズや機械的な特性はBN-600と非常によく似ているが、燃料の組成はまったく異なっている。BN-600では中濃縮ウラン燃料(濃縮度17〜26%)を使用していたのに対し、BN-800ではウラン-プルトニウムのMOX燃料を使用する。これは核兵器の解体により生じた兵器級プルトニウムを焼却処分するためと、ウラン-プルトニウム系で閉じた核燃料サイクルを実現するための情報を得るためである。『閉じた』核燃料サイクルでは、プルトニウムの分離やその他の化学的な処理が不要であるということが重要なポイントである。また、熱中性子炉の使用済み核燃料に中性子を照射することでアクチニドを含む長寿命同位体を焼却することも考えられている。
BN-800には3系統の冷却ループが備わっている。一次系・二次系はいずれもナトリウムが循環しており、蒸気発生器は三次系にある。炉心で発生した熱は3つの独立した冷却ループを通じて輸送される。炉心を冷却したナトリウムは一次系ナトリウムポンプから2基の中間熱交換器に送られる。続いて、中間熱交換器で熱を受け取った二次系ナトリウムは上流に膨張タンクと緊急減圧タンクを備えた二次系ナトリウムポンプにより蒸気発生器に送られる。ここで発生した蒸気が蒸気タービンに送られて発電機を回転させる[6]。
輸出[編集]
中華人民共和国は福建省三明市にBN-800を基にした同国初の商用高速炉(出力800MWe)を建設することを計画している。2009年にはロシアがBN-800の設計情報を中国に売却する契約が結ばれ、これは世界で初めての商用高速炉の輸出事例となった[8]。
BN-1200
https://ja.wikipedia.org/wiki/BN-1200
BN-1200は、ロシアのOKBMアフリカントフ社(元実験機械製造設計局、アトムエネルゴマシ子会社)によって開発が進められているナトリウム冷却高速増殖炉。電気出力1,220MW(122万kW)を計画し、2017年の開発完了を予定していたが、ロスエネルゴアトムは2015年にBN-800を運転して得られる経験を燃料の設計に反映し、コスト面の問題を改善するために建設を無期限延期することを発表した[1]。
4009
:
とはずがたり
:2016/12/08(木) 20:46:23
MOX燃料製造に関して日本の技術協力があった事を指してる様だが,国益バカが多すぎる。コスモポリタンたれよなぁ。
プルトニウムまみれになってよい余分な国土は日本には無い。ロシアがリスクを負って研究を進めて呉れるならいいじゃあないか。
中露に先を越された核燃料サイクル、技術供与が「裏目」に出た日本
http://ironna.jp/article/4034
上念司(経済評論家)
日本とフランスがモタモタしているうちにロシアが先を越してしまった。昨年の12月10日、ロシアがスヴェルドロフスク州に建設を進めてきた高速増殖炉が運転を開始し、送電線に接続された。
この高速増殖炉はベロヤールスク原子力発電所に建設されたBN-800型で、出力は78万9000キロワットである。同じ技術を使った「もんじゅ」の約3倍の大型炉であり、フランスが1990年代にフランスが運用していた「スーパーフェニックス」に次ぐ歴代2位の規模だ。
ロシアは旧ソビエト時代から高速増殖炉の研究を始め、今回実用化されたBN-800型の1つ前の型の実験炉であるBN-600では35年の運用実績を誇っていた。BN-800の開発が始まったのは1987年からなので、なんと28年かけてようやく実用化に成功したことになる。もちろん、その途中ではチェルノブイリの大事故や、ソ連崩壊による財政難など様々な困難があった。しかし、幾多の困難を乗り越え、今年の8月17日にBN-800はついにフルパワーでの運転に成功した。ロシアのロスアトム社のプレスリリースには次のように書かれている。
《8月17日、ロシアのベロヤールスク原子力発電所の第4ユニットが、初めてフルパワーでの作動を開始しました。その第4ユニットである800MkW BN-800は、燃焼しながら新しい燃料物質を生成するウランとプルトニウム酸化物の結合により補給されます。この原子炉は、今年後半に商業用に作動する予定です》
http://www.sankei.com/economy/news/160916/prl1609160319-n1.html
高速増殖炉(FBR:Fast Breeder Reactor)は、核分裂によって発電しながら消費した以上の燃料を生み出す不思議な原子炉だ。その仕組みを簡単に説明しよう。
ウランには核分裂に適した放射性同位体のウラン235とそうでないウラン238がある。実は原子力発電に適したウラン235は自然界に存在するウランの0・7%でしかない。大半は核燃料としては不適格なウラン238だ。
高速増殖炉は炉心の周りをウラン238で囲み、炉心が核分裂することによって出る中性子をウラン238をぶつける仕様になっている。ウラン238に中性子が高速で衝突すると、プルトニウム239という別の物質が生まれる。このプルトニウム239こそが原子力発電に適した核燃料となるのだ。つまり、高速増殖炉は炉心にある核物質を核分裂によって消費しつつ、発生する中性子を利用して新たな燃料を作り続けることができるのだ。しかも、発生するプルトニウム239の量は、消費される核燃料よりも多くなる。高速増殖炉が「増殖」と言われる所以は、まさにこの燃料の「増量」にあるのだ。
実は、この高速中性子の照射を使うことで「減量」もできる。原発の使用済み核燃料の中に含まれる高レベル放射性廃棄物には半減期が数万年単位の「高寿命核種」がある。これに対して、高速中性子の燃料照射を行うと、ウラン238がプルトニウム239になったのと同じ反応が起こり、高寿命核種を短寿命核種や非放射性核種に分離・変換することが可能だ。「増量」に使うのか、「減量」に使うのかは、その国の置かれた状況次第ということになるだろう。
4010
:
とはずがたり
:2016/12/08(木) 20:46:43
>>4009-4010
ただ、ここに一つ技術的な課題がある。ウラン238に中性子をぶつけるためには、中性子を減速せずにそのまま使わなければならない。そのため、通常の原子炉にあるような制御棒では中性子を吸収してしまうので不適格だ。よって、高速増殖炉は冷却材として、中性子を減速・吸収しにくいナトリウムを使用している。
ナトリウムは外気に触れただけで発火するため、常温では極めて取り扱いの難しい物質である。日本が開発した高速増殖炉「もんじゅ」は、ロシアに先じて1994年には臨界を迎えたが、翌年にナトリウム漏出火災事故を起こしそれ以来運転が止まってしまった。そして、このたび政府はもんじゅを廃炉にするという。本当にそれでいいのだろうか?
世界各国は長年の原子力発電で生じた使用済み核燃料の再処理に困っている。特に、その過程で大量に生成されたプルトニウムをどうするのかというのが喫緊の課題だ。
2000年に米露の核兵器削減交渉が合意したことにより、ロシアには34トンのプルトニウムを余剰が生じた。これを処分するためには、廃棄物として捨てるか、ウランと混合して混合酸化物(MOX)燃料にして原子炉で燃やすか2つに1つしかない。
ロシアはプルトニウムを「資源」だと認識している。そのため、後者を選択したのだ。しかし、ロシアは実はこの時点でMOX燃料を作る技術がなかった。では、誰がその技術を教えたのか? 毎日新聞は次のように報じている。
《問題解決を図ろうと、「もんじゅ」などで実績がある核燃料サイクル開発機構(現・日本原子力研究開発機構)が99年5月から米国の要請を受けてロシアの研究所と共同研究を始めた。製造したMOXを原型炉「BN600」で使う試験を繰り返し、年1トン以上のプルトニウムを消費する計画にメドがたった。今回、その成果が生かされた形で、「BN800」には、2種類のMOXと高濃縮ウランが燃料に使われているという》(毎日新聞 2015年12月18日)
http://mainichi.jp/articles/20151217/mog/00m/030/023000c
なんと、その技術を教えたのは日本なのだ。日本では高速増殖炉は廃炉される予定だが、一部で日本の技術を利用したロシアの高速増殖炉は商業運転まであと一歩となった。
日本はもんじゅの廃炉だけでなく、六ケ所村の核燃料リサイクル事業も安全審査の遅延により未だに稼働できない状態が続いている。こうしている間に、ロシアに続き、支那やインドまでもが高速増殖炉の開発に勤しんでいるのが現状だ。原子力に頼らず、国のエネルギーが賄えるならそれはそれで素晴らしい。しかし、現実はどうだろう?
中東情勢は混迷の度合いを深めている。そして、南シナ海、東シナ海において支那海軍が日本のシーレーンを脅かしている。もう少し広い視点でエネルギー問題について考えてみれば、違った結論も見えてきそうな気もする。しかし、これが政府の決断であるなら仕方あるまい。日本は大きなチャンスを棒に振ったかもしれない。
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