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2004年米国大統領選スレ

4489とはずがたり:2017/05/23(火) 22:45:58
>>4488-4489
<頓挫した海水淡水化プロジェクト>

水道関連インフラ開発事業者ポセイドン・ウォーターが提案した、カリフォルニア州ハンチントンビーチに海水脱塩プラントを建設する計画の遅延は、利害の対立と規制によって、いかにプロジェクトが頓挫するかを示す格好の例だ。

ハンチントンビーチのプロジェクトマネジャーを務めるポセイドンのスコット・マローニ副社長によれば、オレンジ・カウンティに飲料水を供給する海水脱塩プラントの構想を最初に提案したのは1990年代末。2000年代初めには認可取得に向けたプロセスが開始した。

ハンチントンビーチ市は2006年2月に同プロジェクトを承認していた。だがポセイドンは、それ以外にも複数の州機関から24もの許可を得る必要があった。たとえば、プラントには環境保護庁が全国的に義務づけている汚染物質排出防止システムが装備されるが、これについてサンタアナ地域水質管理委員会の認可が必要だった。

プロジェクト建設事業者であるポセイドンは、2006年に地元からの承認を得たことにより、カリフォルニア州海岸管理委員会に申請を行う資格を得た。

プロジェクトが進展するなかで、この申請は数年のあいだに何回か修正された。たとえば、州が冷却目的で海水を使用する発電所の段階的削減を始めたことで、プラントは設計を変更せざるをえなくなった。ポセイドンでは、発電所から排出される冷却水を脱塩する計画を立てていたが、代わりに海洋から直接海水を採取するよう設計を変更した。

2013年、ポセイドンは許可申請を取り下げた。州海岸管理委員会が同社に対し、当該水域の魚介類の幼生に対する事業の影響に関する懸念を調査するよう指示したことが理由である。

申請は2015年に再提出されたが、2016年9月に再び取り下げられた。海岸管理委員会から、州水質管理委員会が2015年に新たに制定した脱塩プラントに対する規則に同社の計画が適合していることの証明を求められたためだ。

これによってポセイドンは、プラントの海水採取と排水技術の設計を修正しなければならなかった。

プロジェクトは、さらに3件の承認を得なければならない。州土地委員会、サンタアナ地域水質管理委員会、カリフォルニア海岸管理委員会からの認可だ。

ポセイドンは、まもなく最後の認可を得られるとの自信があると語る。とはいえ、マローニ氏によれば、それでも2018年第2四半期までは建設は開始されない可能性があるという。

環境保護団体による反対は止んでいない。

ポセイドンの脱塩プラントについて、「決着済みとはとうてい言えない」とサーフライダー・ファウンデーションのカリフォルニア州担当政策コーディネーター、マンディ・サケット氏は語る。

同プラントは不必要かつ高コストであり、多大なエネルギーを消費し、海洋の生命を危険にさらすと主張するこの団体は、今後もこのプロジェクトに対する戦いを続けていくという。

「市民からの意見聴取や規制面での重要な検証など、まだいくつかの機会は残っている」とサケット氏は言う。

(翻訳:エァクレーレン)


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