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鉄鋼・非鉄金属スレッド

570とはずがたり:2009/02/20(金) 16:55:08

希少金属分離に成功 東北大と原子力機構
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/02/20090220t15028.htm

微小な吸着剤を包み込んだ球状の高分子。左からセシウム、パラジウム、モリブデン用。球状以外にも膜状、柱状などに形成が可能
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/science/20090219019jd.jpg

 東北大大学院工学研究科の三村均教授(原子力化学工学)の研究グループは、使用済み核燃料を再処理した高レベル放射性廃棄物(廃液)から希少金属を分離する球状の高分子(ポリマー)を開発し、廃液を使った実証試験に成功した。希少金属の有効利用と、高レベル放射性廃棄物の効率的処理を実現する技術として注目される。

 日本原子力研究開発機構(原子力機構)との共同研究で、2月末に米国で開かれる廃棄物国際会議で発表する。
 三村教授はセシウムとパラジウム、モリブデンに結びつく金属吸着剤をそれぞれアルギン酸ナトリウムに混ぜ、カルシウム水溶液に滴下。吸着剤を包んだ直径約1ミリの球状の高分子を作製した。

 原子力機構大洗研究開発センター(茨城県大洗町)で昨年12月、廃液からセシウム、パラジウム、モリブデンを分離する実験を行った。
 セシウムは医療用の放射線源などに利用。パラジウムは自動車の排ガス浄化の触媒、モリブデンは半導体の材料などに使われている。いずれも産出国が限られ、安定確保が課題となっている。

 廃液に高分子を入れて調べた実験で、3種すべてで90%以上の吸着率を示した。高分子から金属を取り出すには、さらに熱分解などの処理が必要となる。今年8月にも、廃液から希少金属を回収する実験を行う。
 使用済み核燃料は、1トン当たり数キロの希少金属を含む。青森県六ケ所村の再処理工場では、高レベル放射性廃棄物を混ぜたガラス固化体を作る「ガラス溶融炉」の底に希少金属がたまり、流れが滞るトラブルが起きている。

 3種の金属のうち、セシウムは高熱を発するためガラス固化体を地層処分する前に数十年の中間貯蔵が必要だが、セシウムを取り除くことで貯蔵期間とスペースの縮小も期待できるという。
 三村教授は「廃液はいわば『希少金属の新鉱脈』。将来的な再処理システムでは、希少金属を効率的に取り出す技術が重要だ」と話している。
2009年02月20日金曜日


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