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石油・LNGなど=エネルギー総合スレ=

2237とはずがたり:2016/12/15(木) 10:20:50
2016年 10月 19日 16:16 JST
コラム:サウジ起債、投資家への対応は二の次か
http://jp.reuters.com/article/saudi-bonds-breakingviews-idJPKCN12J0F4?rpc=122&sp=true
Andy Critchlow and Neil Unmack

[ロンドン 18日 ロイター BREAKINGVIEWS] - サウジアラビアが国際金融資本市場で初めて発行する債券に対して需要が足りないということはない。今欠けているのは、長期的な石油政策と、不安定な中東地域における政治的な戦略の詳しい内容だ。こうした状況からは、サウジが財政・経済の改革に失敗した場合に投資家がどんな扱いを受けるかが、かなりの程度分かってくる。

150億ドル規模になる可能性がある今回の起債は、時宜を得た動きと言える。原油価格は上昇し、EPFRによると新興国債券の投資ファンドには足元まで15週連続で資金が流入している。サウジのように滅多に市場に姿を見せない発行体の債券は、非常に貴重でもある。

問題は、各トランシェの最長年限である30年にわたってずっと投資家の強い引き合いがあるかどうかだ。その頃には世界全体で石油への依存度はずっと下がっているだろう。一方でサウジの債務は急増している。国際通貨基金(IMF)は、対国内総生産(GDP)比が今年見込まれる14%から2021年には35%に高まると予想する。

そこでサウジは今後10年で経済構造を多様化するとともに、石油収入を海外資産に投資して、石油以外の収入を3倍に増やそうとしている。目指すのは2020年までの財政均衡だが、経済改革の面でこれまでサウジは中途半端な成果しか残せていない。過去40年間、似たようないくつかの取り組みがなかなか前進せず、IMFによると昨年の輸出に占める石油の割合はなお75%に達している。原油価格が一時的に持ち直しても、この先の改革を軌道からそらし、サウジ王家内部の対立を激化させるようなら、かえってマイナスになりかねない。

対外情勢に目を向ければ、サウジとイランの中東における覇権争いが収まる見通しは立っていない。サウジは隣国イエメンでイランに支援された武装勢力「フーシ派」に対して軍事作戦を行い、シリアでは反政府勢力を支援している。このため1000億ドル近い財政赤字に苦しむ中で、国防費が押し上げられている。

サウジは増税や国防費の抑制は簡単にできるし、債務残高は他のペルシャ湾岸諸国に比べれば少ない。それでも財政政策でつまずいた場合、まず優先されるのは一般国民の不満を鎮め、政府への支持を上向かせることになる。投資家への対応は二の次になるだろう。

●背景となるニュース

*サウジアラビアは原油価格下落で見込まれる財政赤字をカバーするため、国際金融資本市場で初めて債券を発行する。

*想定される発行額は約150億ドルで、既に投資家向け説明会を終了した。

*IMFはサウジの今年の成長率について、主に石油収入の落ち込みで昨年の3.5%から1.2%に減速すると予想した。原油価格は過去2年間で40%下がっており、同国の財政を圧迫している。


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