レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
中・長編SS投稿スレ その2
-
この言葉に議長は少し固まった。
「……二重銀河が吹き飛ぶ以上のことでも起きると?」
「否定は出来ないのでは?」
「ははは、まさか。銀河が消えてなくなる以上の大惨事なんて起きないだろう。いくら何でも……」
そう言いつつも、議長は不安に駆られた。何しろ彼らは色々と前科がありすぎた。
「……いや、さすがに無いだろう。波動融合反応がいくら凄くても宇宙を崩壊させるようなことはないだろう」
さすがに銀河が吹き飛ぶ以上の大災害を想像できなかった。そして議長はそこで話を切る。
「あとは重核子爆弾だな。出来れば太陽系外で迎撃したいが……」
「難しいのでは?」
「いやこちらに何時到着するかがある程度判れば何とかなる可能性はある。
劇中では太陽系の各惑星の基地が次々に叩かれていたことから、地球を含む各惑星が直線上に並ぶ時期と考えることができる。
重核子爆弾の能力からしても、正しい選択と言えるだろう」
「では?」
「その時期に特に警戒態勢を敷く。
もしも太陽系に侵入されて一部の惑星の基地が全滅しても、基地に配備したロボットが詳細な報告を行うようにする。
そうすれば各基地の要員を退避させる口実にもなる」
そこまで読まれていることを知る由も無いデザリアム帝国は、地球の速やかな占領のために重核子爆弾を地球に向けて発射した。
さらに地球本星攻略を担う地球攻略艦隊も出撃していく。ただしその艦隊はゴルバこそないが、当初の予定より大幅に増強されていた。
「一気に叩くのだ。油断はならん」
スカルダートは通信機越しに、巨大戦艦ガリアデスに乗る攻略艦隊司令官カザンにそう命じた。
命令を受けたカザンは自信満々に答える。
「お任せください。あの星をすぐに我が帝国の版図に加えてみせます」
かくしてデザリアム戦役が始まる。
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板