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中・長編SS投稿スレ その2
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本気になったボラー連邦軍はディンギル帝国軍の実に6倍もの数の艦船でディンギル本星がある恒星系に押し寄せた。
「ワープミサイル発射!」
敵の監視網を察知し、自力で小ワープすることでそれを突破するというボラー連邦期待の新型ミサイルは期待通りディンギル帝国軍の
監視網を突破した。そして5個の弾頭ミサイルに分離すると次々にディンギル帝国軍の前線基地に降り注いだ。
「一体どこから現れたというのだ?!」
「わ、判りません!」
「とりあえず、本星に救援要請を!」
だが彼らは本星からの援軍を見ることは無かった。
ボラー軍はディンギル帝国軍の前線基地がある惑星をワープミサイルによる奇襲で大打撃を与えた後、プロトンミサイルで星ごと
消し飛ばした。周辺に居たディンギル艦隊は爆発に巻き込まれて壊滅した。
だがその光景を見ても、ボラー軍の指揮官達は気を抜かない。
「偶発戦闘で生き残った艦からの報告では、連中は極めて強力な対艦ミサイルを保有しているらしい。
戦艦クラスでさえ一撃で撃沈する破壊力を持っている。油断は禁物だ」
二度も痛い目に合っているボラー軍は、相手を侮ることはなかった。
「艦載機を発進させ、周囲を厳重に警戒せよ! 敵の大型機(水雷艇のこと)の接近を許すな!!」
ボラー軍は持ち込んだ大量の空母や戦闘空母から常に警戒機を発進させ、ディンギル帝国軍の決戦兵器であるハイパー放射ミサイルを
防ごうとする。いくらハイパー放射ミサイルが強力でも制空権を奪われ、奇襲さえできない状況では発射母機である水雷艇ごと撃破され
何の役にも立たない。またハイパー放射ミサイルでは艦船は撃破できても機動要塞は潰せなかった。
ディンギル軍が誇る移動要塞母艦はボラー自慢のブラックホール砲によって、一撃で周辺の艦隊ごと破壊されてしまう。
「力業だな」
防衛軍から派遣されてきたパトロール艦隊とそのパトロール艦からの映像を見ていた防衛軍首脳は慄然とした。
勿論、議長もその一人だ。しかし彼は冷静に次の手も考えていた。
(さすがソ連がモデルの国だけはある。ミサイルと人海戦術で押し寄せられたら、ディンギルも堪らないな。
いやむしろ彼らを他山の石として新兵器開発と軍備強化を進めるのが良いだろう。
ハイペロン爆弾対策も兼ねたプロトンミサイルの防御策を構築すれば、一石二鳥だし。
まぁディンギル帝国には、せいぜい頑張ってもらって防衛軍強化の踏み台になってもらおう)
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