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中・長編SS投稿スレ その2
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第21話です。
『嗚呼、我ら地球防衛軍』 第21話
ボラー連邦軍艦隊がガトランティス帝国軍に大敗を喫し、壊滅したという情報はボラー連邦上層部に衝撃を与えた。
有利な条件(数で勝り、さらに敵の根拠地である白色彗星を撃破している)にも関わらず、このような大敗北を喫した
ことはボラーの威信を失墜させるものだった。
「首相、お待ちを。も、もう一度だけチャンスを!!」
「お前のような無能者は要らん! 連れて行け!!」
首相官邸に弁明に訪れた軍高官は、べムラーゼの指示を受けた秘密警察の人間によって逮捕され、処刑された。
「機動要塞、それにプロトンミサイルも投入せよ。何が何でもガトランティス帝国軍を撃滅するのだ!
いや、ここまでコケにされては銀河系にいる奴らを潰すだけでは足りん。アンドロメダ星雲への大遠征も準備せよ!!」
怒れる独裁者べムラーゼの言葉に逆らえる人間はいなかった。
尤もべムラーゼの介入で、戦力の結集が終っていない状況で攻勢を余儀なくされた軍の高官達の中には、大敗の責任の幾らかは
べムラーゼにあると思っている者も多かった。
だがそれを口にするのは、自分の処刑執行書類にサインするに等しい。このため彼らは必死にガトランティス帝国軍殲滅のの準備を
進めた。
「今度こそは勝利して見せます!」
だがべムラーゼの機嫌は直らない。
「地球人は二度も勝ち星を挙げているというのに、我が連邦はいいところ無し。何故かね?」
「ち、地球人は宇宙に進出前から同族同士で戦ってた、戦闘民族といってもよい連中です。
それがガミラスにさえ勝ち、このたびの活躍の理由になっているのかと……」
「加えて彼らはこの前までガミラスと戦っており、準戦時体制といってもよい状態です。準備の差は大きいかと」
軍人達の言い訳を聞いたべムラーゼは「ふん」と鼻を鳴らす。
「我が軍の軍人が得意なのは言い訳だけだな。次は必ず勝利せよ。星ごと破壊してもかまわん」
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