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中・長編SS投稿スレ その2
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「あれが下手人か!」
地球艦隊司令官はコスモタイガーⅡから届けられた映像を見て立ち上がった。
「攻撃隊発進! 金剛と榛名は全速で接近し砲撃戦に持ち込む!!」
このときいち早く到着したのは主力戦艦『金剛』『榛名』と戦闘空母『サラトガ』『レキシントン』、巡洋艦2隻、駆逐艦8隻から
なる艦隊だ。ヤマトとの戦闘で消耗していたナスカ艦隊からすれば死神に等しい陣容だった。
「だ、脱出だ! 急げ!!」
慌てて脱出しようとするナスカだったが、早期警戒機仕様のコスモタイガーⅡまでがナスカ艦隊周辺をうろつくようになると
どうやっても逃れることができなくなった。
さらに敵艦隊発見の報告はヤマトにも齎される。
「反撃の時だ!」
加藤の言葉にヤマトのコスモタイガー隊も士気を上げる。
「いくぞ!!」
こうしてナスカ艦隊は哀れにも(自業自得とも言えるが)防衛軍艦隊とヤマトから発進した攻撃隊によって袋叩きにあうことになる。
戦艦は1隻残らず沈没。ナスカが乗る高速空母エウレカは沈没こそ免れたものの、ミサイル攻撃で速度が半減。護衛の駆逐艦も満身創痍
という状況になる。
「くっ……た、大帝に何と言ってお詫びをすれば良いのだ」
だが彼が言い訳を考える必要はなかった。このあと全速で急行してきた金剛と榛名のショックカノン砲によって彼の乗るエウレカは
集中砲撃を受け轟沈したかだ。
かくして太陽系外縁部で行われた会戦は地球防衛軍の勝利で終ることになった。
だがそれは同時に、新たな敵が現れたことを克明に示していた。地球連邦に残っていた楽観論は完全に一掃され、地球は新たな脅威に
備えて軍拡を進めることになる。
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