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中・長編SS投稿スレ その2

661earth:2011/07/04(月) 21:36:35
 F−01、コスモパルサー(コスモタイガーⅡの後継機)が何も無い空間から突然現れると、敵艦隊は
大混乱に陥った。
 戦闘機の役割を担うらしい円盤が邀撃に向かったが、あっという間に叩き落される。円柱型の艦からは
盛んに円盤が発進したものの、各個撃破されていく。
 F−01の攻撃(ミサイル、小型波動砲)で、周辺の艦が脱落すると、あっと言う間に敵の旗艦と
思わしき巨大艦は丸裸となった。

「艦隊戦に慣れていないようだな。陣形の建て直しが遅い」
「恐らく、ここまで大規模な会戦をしたことがないのでしょう」
 
 F−01の小型波動砲、そしてコスモパルサーの対艦ミサイルの集中攻撃によって巨大艦は瞬く間に
火達磨となる。

「脆いな」
「さすがに、あれだけの攻撃を受ければ、仕方が無いかと」
「ふむ……このままなら、完勝できそうだな」

 アウトレンジ攻撃によって敵艦隊は一方的に打ちのめされていた。
 第二次攻撃隊の攻撃が終わった頃には、敵艦隊は3分の1以下にまでその数をすり減らされていた。 
それも健在な艦は皆無であり、どの艦も(黒旗軍から見れば)這うような速度で航行していた。

「……時空管理局の艦隊よりも弱いかも知れないな」

 司令部で様子をモニターしていた耕平は唖然となった。先ほどまで悩んだ挙句、決断を下した自分は 
何だったんだ……と思ったものの、すぐに頭を振って自身を戒める。

「だが闘志は彼ら以上か。全滅寸前にも関わらず撤退する気配はないし。敵巨大艦も辛うじて持ち堪えている。
 まぁこの場合は蛮勇というべきか?」
「降伏を勧告しますか?」

 参謀の問いに耕平は首を横に振る。

「降伏したと思って近寄ったら自爆されるかも知れない。ここは心を鬼にして殲滅するべきだ」

 管理局相手に交渉して、その後どうなったかを知っている耕平は、容赦が無かった。
 その後、爬虫類生命体の艦隊がどうなったかは言うまでも無い。彼らはアンドロメダ級戦艦、マゼラン級戦艦の
集中砲火を受けて1隻残らず、宇宙の塵と化した。
 1時間足らずの会戦で黒旗軍が失ったのは4機のコスモパルサーのみ。完全勝利であった。




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