レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
中・長編SS投稿スレ その2
-
しかし全ての戦線に強力な艦艇を振り当てるのは難しいと参謀本部は判断し、耕平もその判断に同意していた。
このため、一般の無人戦艦とは違った無人戦艦、一言で言えばラジコン戦艦とも言うべき艦船の配備を進める
ことも決定していた。
「真田さんが見たら、噴飯ものだな」
耕平は自分の机の上に置かれた2枚の写真を見て苦笑した。そこには劇場版ヤマトで暗黒星団帝国の奇襲によって
呆気なく全滅した2種類の地球防衛軍無人艦の姿があったからだ。
複雑な事態には独自に対応できないし、コントロール施設やコントロール艦が撃破されればボロ負けするのは
確実な艦であったが、普通の戦艦よりも安く揃えられた。
「まぁBETAみたいな連中相手に、普通の艦を向かわせるのは勿体無いからな」
ちなみにこの無人艦艇は真っ先に長門艦隊に配備され、運用実験が行われることになる。
耕平としてはさっさとBETAなど不愉快な害獣は叩き潰してしまいたいが、前の失敗がそんな衝動を抑制していた。
「……今は自重のときだな。軽々しく動いて前回の二の舞は避けないと」
自分が二度目の死を迎えることになった原因を思い浮かべて耕平は苦い顔をする。
だが同時に頭を振って憂鬱な気分を振りほどく。マイナス思考は不運を呼び寄せかねないと考えたからだ。
「今度こそは……」
耕平の呟きは誰にも聞こえることなく、部屋の中に消えていった。
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板