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中・長編SS投稿スレ その2

501earth:2011/03/07(月) 21:11:29
 信じられないと言った表情を見せる5人を見た長門は、自身の言葉が真実であることを証明するために
録画されていた戦闘シーンの一部を表示することにした。 

『これがその証拠』

 長門がそういうと長門の姿が消え、立体映像でこれまでの戦闘シーンが映し出される。
 見たことも無い宇宙船が数光年にわたる戦陣を組み、目が眩むばかりのビームを撃ち合う。
 何も無い空間からいきなり多数の戦闘機(?)が現れ、宇宙船を次々に撃沈していく。
 宇宙船から発射されたミサイルが次々に惑星に吸い込まれるように落下していき、次の瞬間、惑星が粉々になって
消滅する。
 さらに惑星サイズの宇宙要塞が登場し、純白の光線で宇宙艦隊を一瞬でなぎ払う。光線が掠った惑星が瞬く間に
粉砕され、宇宙の塵と化す。

「……こ、これが黒旗軍の戦争ですか」

 震える声で言う榊に、長門は淡々と告げる。

『正確に言えば戦争ゲーム』
「ゲーム……」

 次元が違うとはこのことだった。
 
(彼らは確かに宗教上の神ではない。だが、持っている力は神と言っても過言ではない……)
 
 5人のSAN値は激減していた。正直、人類を作った神様と言ってくれたほうがまだ5人の精神にとっては
良かったかもしれないほどだ。
 何しろ自分達の神なら、慈悲を期待できる。だが目の前の存在は神と同格でありながら、自分達とは全く無関係の
異星人なのだ。彼らの気が変われば慈悲をかけられることもなく、一瞬で殲滅されるだろう。
 だが夕呼は別の心配もしていた。

(宇宙を自在に創造することができるような存在なら、並行世界を簡単に行き来できても不思議じゃない。
 他の上位存在が地球と周辺に展開する黒旗軍に気付いたら、大変なことになる……) 

 遊戯のために星さえ砕く連中だ。イザとなれば人類の事などお構いなしに太陽系で戦いだすだろう。
 そうなれば地球人類は滅亡へ向けてまっしぐらだ。

(人類が生き残る道は一つ。早急に地球を再建して、宇宙進出をして生存圏を拡大するしかない)

 夕呼がそんな考えに至ることを予め知っていた人物が、31世紀世界に居た。




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