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汎用記述スレッド3

1言理の妖精語りて曰く、:2018/09/23(日) 11:26:39
この場所は特に制限を設けない総合記述スレッドとして汎用的に扱います。
ここに記述された文章が神話を構成する断片となります。

前スレッド
//jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/1181226130/

237言理の妖精語りて曰く、:2022/10/06(木) 18:55:10
【ボタニは願い、それは叶えられた】

「砂塵に沈むボクの故郷を救いたいんです、先生」
「砂漠を緑に変える方法を教えてください」

砂と埃ばかりの荒野で、黒い肌の少年
クルハギネが乞い願う。

『俺を先生と呼ぶな、方法はある』
『だが採算が合わないぞ』
『時間もどれだけかかるかわからない』

時の達人、銀輪の椅子に乗った
人嫌いの隠者の男は応えた。

「どんなに辛い事でも成し遂げてみせます」
「先生にお支払できるものは……
この赤い血潮以外にありませんが
この血の紅さに賭けて……」

根負けした隠者はかぶりを振り
片手で顔を覆った。

238言理の妖精語りて曰く、:2022/10/06(木) 18:57:32
【ボタニは願い、それは叶えられた】

「砂塵に沈むボクの故郷を救いたいんです、先生」
「砂漠を緑に変える方法を教えてください」

砂と埃ばかりの荒野で、黒い肌の少年
クルハギネが乞い願う。

『俺を先生と呼ぶな、方法はある』
『だが採算が合わないぞ』
『時間もどれだけかかるかわからない』

時の達人、銀輪の椅子に乗った
人嫌いの隠者の男は応えた。

「どんなに辛い事でも成し遂げてみせます」
「先生にお支払できるものは……
この赤い血潮以外にありませんが
この血の紅さに賭けて……」

根負けした隠者はかぶりを振り
片手で顔を覆った。

239言理の妖精語りて曰く、:2022/10/06(木) 18:58:53

『まじないを弄ぶのだ、どのような結果になっても
俺は責任を取らんぞ、それでもいいな』

クルハギネは重々しく頷き
隠者は砂漠を緑に変えるまじないを教えた。

『猫の国のカガクに曰く
納豆に放射線を当て、それを凍結粉砕した
高分子ポリマーは土壌改良剤になるだろう
それを血であがなうというのなら、仕方ない』

「呪文の意味は高邁過ぎて
ボクにはわかりかねますが……
ともかく、血と緑を引き換える取引は成立したんですね?」

それからというもの、如何なる言理の妖精のいたずらか
クルハギネの流した血は珠玉となり
その血の珠が落ちた砂漠は緑成すオアシスが蘇り
ピュクティェトに焼かれた土の力が蘇るようになったという。

これがもとでクルハギネは造淵士の虜囚となるのだが――
ボタニは願い、それは叶えられたのだ。

240言理の妖精語りて曰く、:2022/10/07(金) 06:24:18
シルバリアースの土の巫女、ルティカーリは、金髪の少女である。
土の精霊王に「風を探しに行きましょう」と告げたこの少女は、大叙事詩フィソノセイアの主役でもある。

241言理の妖精語りて曰く、:2022/10/07(金) 06:26:45
のちにルティカーリの仲間になる火の巫女、水の巫女の名は逸失している。
ただ、髪の色は火の色の赤、水の色の青であったという。

242言理の妖精語りて曰く、:2022/10/07(金) 10:00:34
取り残された隠者に
風と砂が織りなす音が
歴史書の擦れる音のよう語り掛ける。

シシシッ――我が友よ、こうなることは
薄々わかってたんじゃないかね?
残念だが何でもハッピーエンドにはならねえさ……。

文明は代償に緑と森を消費する。
人皆がより善く豊かな明日を欲すれば
樹と緑を切り倒して松明と薪に変え
文明と競争の果てに、最期はみんーな
こんな最果ての砂漠になっちまう。
猫の国で緑の守護者フンババを殺した
ウルクが砂塵に呑まれたように。
この砂塵と荒野は文明・国家の時間の行きつく果てさ。

ボタニの苑(にわ)
ボタニックは猫の国の言葉で【植物園】さ……
かの国のエペソの書に曰く
その血によるあがない、すなわち、
罪過のゆるしを受けたのである、と書かれている。

カガクの救済はコストと時間が掛かり過ぎ
人の環境破壊という「罪」を血であがなう事になるのは
呪術の道理にかなう必然であるがね……シシシッ。

243言理の妖精語りて曰く、:2022/10/07(金) 12:37:32
アールオラは呪力を持たない大男だった。
森で枯れかけた巨木を切り倒し、転がして運び、砂漠の中に置いた。
土を運び、上に掛けて小山にした。そして網を紡ぎ、草木の種を蒔き、風で飛ばぬよう土を抑えた。
巨木はゆっくりと腐敗し、力を草木に移していった。それは魔術でも科学でもない、自然のプロセスだった。

アールオラは呪力を持たない大男だった。
やがてその子らが大人に育つ頃には、小山は千を超え、山脈となり、オアシスは湖となっていた。
アールオラは砂漠で死んだ。ただの人間として道の半ばで死に、そして国の名が定まった。
アールオラの民は事業を続けた。時に争い、時に手を取り合い、時に侵略を退け、時に道を違えた者を罰し、事業は続いた。

アールオラは、今はもうない国だ。一説には、その資源を妬んだ国に戦争で滅ぼされたのだという。
だが、アールオラを笑う者は少ない。滅びに立ち向かう一人の大男、一つの国は、今でも吟遊詩人ユガーシャの歌の中に受け継がれている。

244言理の妖精語りて曰く、:2022/10/07(金) 12:54:55
【アールオラのタイタン】は、そんなアールオラの建国神話をなぞる呪術である。
砂漠を耕す鋤を持った、山のような大男。神話を貶め、ただのだいだらぼっちとして使役する愚行。

もっとも、それは敵を倒すために呼ばれるタイタンとは異なり、多くは死にかけた土地を文字通り耕すために在る。
植物系の人類にはなじみ深い、繁栄のタイタンである。

245言理の妖精語りて曰く、:2022/10/18(火) 23:54:52
【天地九百九十九槍】は、遙か古代に生まれた半神たちである
彼女たちは、天に輝く槍、つまり星と、地の槍すなわち山岳や湖沼の化身であり、それぞれはヒトの姿を得て、世にさまざまな混乱をもたらしたのだという

また、彼女たちにはそれぞれ固有の名があり、それは後に占いの際に割り振られるようになった

246言理の妖精語りて曰く、:2022/10/27(木) 17:59:05
我々が槍に対して抱く観念はあまりに普遍的でありふれているので、
長らく見過ごされてきた。
槍は支配であり、導きであり、中心である。
槍の規範に対して反発を抱く者は数いようが、
槍の規範そのものを疑う者はこの地にいないのだ。

墓標船から這い出た人たちがいる。
あるいは、槍の降臨より古くから生きる人が。
彼らは槍を見上げて驚き、慄き、畏敬の言葉すら口にしたが、
我々と槍のあるべき繋がりについて話が通じることは遂になかった。
我々にあり、彼らにない何かが、それで初めて示されたのである。

247言理の妖精語りて曰く、:2022/12/20(火) 17:14:45
蛇を巡る私たちの試みのその全ては、結局のところ徒労に終わったと、そういうことなのでした。
長老の言うことが真実ならば、ですが。(プロセスド長老ではなく、原種の方の長老の話です)

999の槍のことを霊団と関連付けて考えたことが、そもそもの誤りでした。実際にはあれらはそのような統一意識の産物ではなく、むしろもっと個別的な、そして我々の自然本性との関わりの深い、ものだったのですから。
獣の数字を逆さにすれば、槍の数があらわれる。そのことについて我々はもっとよく考えるべきだったのです。

248言理の妖精語りて曰く、:2023/02/03(金) 14:08:20
ラカジン派の禁書によると終末時計は文字通り「刻」まれて
十二の文字盤さえ分解されてバラまかれてしまっているのだという。
終末の日が来ない様に。

12時は病と一緒に鼠が持ち去った。
1時は牛(ワングロギア)がひたすら遅らせる。
2時は猫の帰還まで詩人の虎が咥え続ける。
3時は空高く、夜空の月に住まう幻獣の『露舐り』の兎(マーチヘア)に
4時は龍(ファーゾナー)と一緒にどこかの雲隠れ。
5時は蛇が己の尻尾と一緒に咥えて居る。
6時は知られざる神々の馬(ポニー)の鬣に。
7時は生贄の定め拒む羊(メビウスゼロ)の少女に。
8時は名も知れぬ猿(ノローアー)が無駄遣い。
9時は太陽をしがむ牙持つ鴉の巣にしまい込まれ
10時は虹の弓と橋を統べる犬(レメス)に
11時はアテンプルの猪に。

249言理の妖精語りて曰く、:2023/02/03(金) 14:17:21

鼠に嘘の時間、あるいは間違った日付を教えられた猫は
寝過ごして終末を防ぐ守り人、幻獣のトーテムに選ばれなかった
「猫」は酷く腹を立てて鼠を追い回すようになったそうな。
猫を宥めるおもちゃに天心のネジが与えられたという。
二つの長針と短針はアルセスとキュトスに、振り子はエアルに。

全ての種族と神々を強引に統一して支配しようとする試みそのものが
戦と終末の時計の組み立てを招くとラカジン派の平和思想は警告している。

250言理の妖精語りて曰く、:2023/02/06(月) 07:12:24
南砂鍛拳と北氷骨斧の二つの流派は、どちらも源流を同じくする拳法であり、人体を極限まで鍛えて武器とするものである
第四次学園紛争は、小さな公園をめぐってこれらの拳法が正面からぶつかり合う事態を生んだ

251言理の妖精語りて曰く、:2023/02/09(木) 18:50:13
オムライスはオム国において国民食として広く親しまれている料理だが、同時に毎年死亡者およびに自我混濁者を出している危険な食べ物でもある。
昨年は死亡者19名、自我混濁者4名を出しており、死亡者のうち15名は人類、3名は半神、1名はオムライスであった。(このオムライスは後に当局により駆除された)
自我混濁者のうち3名は自我再建治療により自我を取り戻したが、残り1名は永劫線の向こうに消えていった。

252言理の妖精語りて曰く、:2023/03/15(水) 00:26:35
【覇天塔世界】は、階層ごとに異なる特徴を持つ
今は封印されている巨大エレベータ【グレイトスピア】を解放すれば、その全てを堪能することが出来るはずだ

九つの鍵を集め、全ての階層への進入路を拓け!
あらゆる宝を手に入れるのだ!

そう、水で満たされた階層では、とれたてぴちぴちの魚料理やカニ料理が!
百獣が集うサバンナ階層の牢獄街では、愛らしいもふもふ生物とのふれあいやお持ち帰りが!
恐ろしい最下層【コキュートス】でさえ、時を永遠に止められた美少年や多様な珍味が、そして謎の凄腕試食販売員が!

そして最上階、いや屋上ではどこにも移動できないがなんだか楽しい謎の乗り物や硬貨を入れて使う双眼鏡が!
あなたを必ず待っているのだから!

253言理の妖精語りて曰く、:2023/05/27(土) 09:15:18
符術

東方のある一族には、「紀」を抽出し紙に封じ込める技術が伝わっている。その一族では、より純粋に「紀」を取り出せる者が当主につくらしい。

254言理の妖精語りて曰く、:2023/06/01(木) 01:02:25
オムライスは、オムとライとイスの三つの神格が融合した存在であり、それぞれ異なる文化と宗教を持っていた三つの集団が合流したときに生まれた
だが、それは強大な力と魅力をもたらすと同時に、恐るべき呪いをももたらすことになったのだ・・・・・・!

255言理の妖精語りて曰く、:2023/06/23(金) 17:33:31
符の中に紀があるのか、紀の中に符があるのか 蝶の夢

256言理の妖精語りて曰く、:2023/06/23(金) 17:47:14
時間遡行的警告。
世界をバグらせて遊んでいると、そのうちセーブとロードも壊れてしまう。
世界は壊れ、自分も壊れ、残されたのは万能を夢見た哀れな病人だけ。
でも病人の人生にも幸福はあるから、諦めずに進めばいい。
何も求めない者には何も与えられないのだから。

257言理の妖精語りて曰く、:2023/08/28(月) 16:12:10
下tyqは333年目に生まれた兎である。
彼には耳が無く、一切の生殖機能も無く、いかなる魔術も使用できない。
どういうわけか兎は彼のおかげで絶滅を免れたという。

258言理の妖精語りて曰く、:2023/08/28(月) 19:15:54
下tyqはペレケテンヌルの化身である。
だって、耳のない兎って、ほとんど三角錐みたいじゃない。

259言理の妖精語りて曰く、:2023/08/30(水) 01:36:01
だからなのか、兎ミサイルは勇者の証だと考えられている

260言理の妖精語りて曰く、:2023/09/24(日) 13:49:55
ブレイスヴァが終端速度をむさぼったので、カシュラムには空気抵抗がない。

空気もない。

261言理の妖精語りて曰く、:2023/09/24(日) 22:37:55
カシュラムで銃を撃つと、なんかもう、ヤバい

262言理の妖精語りて曰く、:2023/09/30(土) 20:02:31
【緑の泥の都市】
浮き黒カエルたちが築いたといわれる伝説上の都市。
そこは有機物と無機物の交感の場であり、密林の熱気とひそやかな囁き声に満ちている。

この都市には、以下の四つの掟があるという。

1. 他者を意図的に傷つけてはならない。
2. 盗みをはたらいてはならない。
3.他者のゲノムを解読してはならない。
4. 決して赤い泥を口に入れてはならない。

1つ目の掟を破った者は沈眼刑、2つ目を破った者には明耳刑、3つ目を破った者には乾舌刑に処せられる。
4つ目を破った者はいかなる刑にも処せられることはない。

263言理の妖精語りて曰く、:2023/11/09(木) 18:57:38
あるカップルが友人たちと旅行に行くことになった。カップルのうち一人(仮にAとする)は用事があったので後から合流することにし、もう一人(仮にBとする)は友人たちと先に旅行先へ向かった。
友人たちとBは無事に旅行先の宿に到着しAを待つが、いつまでたっても来ない。そのうちBは待ち疲れて寝てしまった。
起きると、部屋の扉がノックされている。「Aです、開けてください」と言う声にBが戸を開けようとすると友人たちが青い顔をして止めてくる。なんでも、Aは来る途中に事故に遭い、もうこの世にいないはずだというのだ。

このとき、Bにはヒムセプトの切断の力が宿っている。無意識下で周辺領域を扉を境に切り分けているのだ。そして、扉に対する行動(開ける、離れるなど)をトリガーに周辺領域は異なる二つの世界(例えば生と死の世界など)に分断される。
神業とはときにこのようにして為されるものである。

264言理の妖精語りて曰く、:2023/12/09(土) 10:03:31
【無限夕焼けの世界】は、行き詰まった資本主義がたどり着いた理想郷である

それは、無限に経済が成長していた過去の再演
侵食拡大型の【浄界】
一定期間ごとに破滅とループを繰り返すその世界においては、工業製品に対する需要はいつまでも拡大を続けるし、給与と賞与も永遠に増大を続ける

それは、偽りの繁栄
追憶と約束された破滅によって、退行と停滞を繰り返す老人たちの幻想
永遠に訪れない明日、子どもが大人にならない永劫の昔日

夕日が照らし出すセピア色の世界には、隠しようもない死臭がただよっていた

265言理の妖精語りて曰く、:2023/12/16(土) 10:13:50
栄華を極めし古代文明

磁石を始めとした鉱物の都アルムシオンよ
あらゆる医療と生きた道具や家具の産出地、植物文明の精華たるハルシャバー・ニートよ

ときに、己が命すら喜んで差し出す犬頭族が治めるケモノビトたちの国、荒々しくまた心優しきライラートよ
そして、演劇と祭祀の都、あえて不毛なら砂漠に囲まれた高き峰の頂きに都を作ったアルティーアスよ

四つの文明は、機械文明が機神過労(オーバーヒート)で永き停滞期にあったときに繁栄し、それぞれの特色を維持しながらも交流を深めていったという

266言理の妖精語りて曰く、:2023/12/16(土) 14:32:44
天照府では十年に一度、とある儀式が行われるという。
それは星輪の高家の血に連なる者の中から一人が選ばれ、神楽を奉じるというものである。
選ばれた者は、神刀《星ノ輪》の担い手として舞殿に立ち、その命が尽きるまで舞い続ける。
神楽に合わせて振るわれる刃は、失われてゆく舞手の命脈と反比例するかのように輝きを強め脈動してゆく。
そして舞手の絶命と共に、神刀より呼び出されし巨大な光の輪が三日三晩に渡り地球全土を覆い、大地に光を注ぐのである。

この神刀《星ノ輪》――否。
刀剣の姿へと鍛えられた《輝黄の彩石》によって呼び出されし「光の輪」。
これこそが、フォービットの魔獣が一にして。
一六体の中で最も巨大な体躯を持つ魔獣、オーレオリンである。

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/1335194449/10

267言理の妖精語りて曰く、:2023/12/17(日) 13:37:23
紀竜オルガンローデの主武装としても知られる強大な呪詛「剥落の鉤爪」は防ぐことも根治することもできない凶悪な呪いだが、
なぜこれほど強力な呪いなのかといえばこれが元はと言えば呪詛の女王レストロオセの創り出した原初の呪いの一つだからである。
これは秩序を切り裂く呪いであるため、秩序を体現する竜や紀元神群のほとんどに強烈なダメージを与えることができる。
反対に、混沌を体現する猫や一部の飛来神群にはあまり有効なダメージを与えることはできない。

268言理の妖精語りて曰く、:2023/12/17(日) 13:37:32
紀竜オルガンローデの主武装としても知られる強大な呪詛「剥落の鉤爪」は防ぐことも根治することもできない凶悪な呪いだが、
なぜこれほど強力な呪いなのかといえばこれが元はと言えば呪詛の女王レストロオセの創り出した原初の呪いの一つだからである。
これは秩序を切り裂く呪いであるため、秩序を体現する竜や紀元神群のほとんどに強烈なダメージを与えることができる。
反対に、混沌を体現する猫や一部の飛来神群にはあまり有効なダメージを与えることはできない。

269言理の妖精語りて曰く、:2023/12/17(日) 14:36:38
全天掌握(コスモス・イン・ハンド)
最強の魔法使い、魔術王ゾートが使った複数の浄界のうちの一つ
好敵手であり相棒でもあったヌトの天候操作を元に昇華した魔術で、天候どころか宙にある無数の天体そのものを操作し、
その莫大なエネルギーを浄界内部の全ての敵に叩きつける超大技。
紀元神群ですらその破壊力に怯え逃げ出したと言われている。

270言理の妖精語りて曰く、:2023/12/17(日) 14:49:16
言語戦争において全天掌握は少なくとも四度使用された記録があり、そのうち三度までは紀元神群に壊滅的打撃を与え、いずれも敗走させている。
これが魔術王ゾートを「最強の魔法使い」と呼ばせている理由の一つであり、正面からの魔術戦では神々すら敵わないといわれる所以である。
ただし、四度目の全天掌握に対して紀元神群はセルラテリスのゲルシェネスナで対抗し、相殺に成功したという。

271言理の妖精語りて曰く、:2023/12/17(日) 22:37:23
万生簒奪(オールアラウンド・オーバードレイン)
最強の魔法使い「無言なる」ヌトが使用した浄界の一つ。
魔術王ゾートが編み出した秘儀「生命吸収」を昇華したもので、浄界内部の敵全てを存在ごと純粋な生命エネルギーに変換し、これを全て吸収する。
効果そのものはシンプルだが極めて迅速な浄界の展開及び広大な範囲で一瞬の間に何もかもを吸い尽くす暴威は、
神々や非生物、不死者にすら有効とされる凶悪な浄界。

272言理の妖精語りて曰く、:2023/12/29(金) 17:15:14
魔術戦騎九闘司隊(マジック・ディヴィジョン・ドミニオン・ナイン)
魔術王ゾートが使用した「軍団(レギオン)」の一つ。
魔術王の異名の由来となったとも言われるゾートの切り札の一つである。
命も人格も持たない準英雄クラスの戦力を持つ魔法戦士約25000名を同時に一瞬で召喚、陣を形成展開し、敵を殲滅する。
ひとたびゾートが攻撃命令を下せば、戦士団は独自に自立思考し、最適な陣形を組み替えながら進軍を開始。
効率よく敵戦力を完全に鏖殺していく。
約25000名の魔法戦士はそれぞれが剣兵、槍兵、砲兵、騎兵、騎竜兵、軍医、工兵、輜重兵やゴーレム兵にサイバネ兵、言語魔術師などさまざまな分野の精鋭が集っており、
いかなる戦場、作戦にも対応することができる。
言語戦争においては3度の会戦で使用され、そのいずれもで華々しい勝利を収めた。

273言理の妖精語りて曰く、:2023/12/29(金) 17:24:05
天霊巨兵団(エレメント・ギガンティック・ブリガディア)
無言なるヌトが使用した「軍団(レギオン)」の一つ。
およそ7000から10000ほどの精霊巨人を同時召喚し、敵陣を粉砕する。
召喚される精霊巨人はいずれも自然の力や天候操作の力を備えており、暴風や豪雨・大雪、落雷や地震、津波や山火事、濃霧などを周囲に連鎖的に発生させながら
敵軍団を残らず踏みつぶしていく。

274言理の妖精語りて曰く、:2023/12/29(金) 20:27:40
焔眼(えんがん)
魔術王ゾートの邪視。
視界に収めたあらゆるものを瞬間的に発火させ、塵も残さず焼き尽くすことができる。
魔術行使中のその瞳は炎が赤く燃え上がっているように発光するという。

275言理の妖精語りて曰く、:2023/12/29(金) 20:30:40
凍眼(とうがん)
沈黙のヌトの邪視。
視界に収めた全てのものを一瞬のうちに凍結粉砕し、永遠の静寂をもたらす。
魔術行使中のその瞳は冴え冴えと青く輝くという。

276言理の妖精語りて曰く、:2024/01/13(土) 11:40:39
>>265続き
最も天に近い高山都市アルティーアスは、独特の宗教観を誇る宗教都市でもあり、そこの住民は全て仮面をつけている
人々は、そこへ死者を葬るために訪れる
そして、彼らを鳥たちに天まで運んでもらったり、自らが運ばれる日を待つまで葬送の手伝いをしたり司祭たちの教えを聞いたりして過ごすのだ

また、この町は死者と会話が出来る場所としても有名であり、その手段には独自の舞踏を伴った祝祭を必要とする
仮面と槍を用いた激しい舞踏は、自他の境界ひいては生死の境界を曖昧と成し、それが生者と死者の交流を可能とせしめるのだ

277言理の妖精語りて曰く、:2024/01/27(土) 11:11:40
【天津陰流】は、女専用の剣技であり、その技は女性ならではの柔軟性を活かしたものが多い
代表的な技は、極端に身体を低くかがめ、相手の股下から切り上げる【暗夜三日月】である

他にも、暗闇の中、高速で走りながら切り抜ける奥義【闇夜】があるとされるが、その詳細はまさに闇に包まれていて判然としない

278言理の妖精語りて曰く、:2024/02/03(土) 10:54:59
【天津陰流】は、護身術とされているが、その実態は暗殺剣でもある
その剣技は、家父長制社会である【天照府】における、女性のための最後の選択肢、唯一の暴力手段として踊りの伝授に見せかけて伝承されてきたという

この流派では、脇差しやそれ未満の長さの小刀や暗器を多用することにその特徴があり、その戦術の中には、戦いに入る前の話術や戦場となる屋敷の手入れなども含まれていたとか

端的に言えば、その極意は弱者が強者に反逆するための「間」の制圧にあるのかもしれない
相手の来訪時間、行動のタイミングを誘導することによって時間や空間を調整し、有利な戦場の構築を図る「戦場の間」
歩法による幻惑「距離の間」
そして、話術や演技によって相手から隙を引き出す「心理の間」
その三つの「間」を制することこそが、男女のさまざまな差をひっくり返す暗殺剣としての技法なのであろう

暗殺剣ゆえに、現代ではその剣技の多くは不明であるが、わずかな伝承によれば、
距離や動きを幻惑する【波間の月】や【朧月】
両利きに矯正していたという脇差し二刀流【双月】系の剣技
密着に近い距離から、相手の死角から小刀で急所を突き上げる【射返す月光】

柔軟性を活かし、本来とは異なる距離での斬撃を可能とする【半月】系
刀身を握り、相手の予想外の距離から切り上げる【朱半月】といった技があったという

更に、暗殺剣ゆえに奇襲特化と思わせてその隙を突く技まである
遠距離から、大刀や薙刀に遠心力をかけた斬撃で押し切る【巡り来る月】といったあえてパワー系で押して、相手の意表を突く剣である

有識者の間では、剛剣の使い手で知られるある旧家が、使用人に至るまで一夜の内にほぼ全員が殺されていた「鋼山家壊滅事件」でも、この剣が用いられたと見られている
その事件では、一族史上最強と謳われた家長が剣を構えたまま物凄い形相で斬殺されているのが発見された
検死によれば、彼はその持っている剣ごとその眉間を「斬られて」いたのだという

鋼山家には、働き者で虐げられていた下女がおり、少し前に妊娠している姿が目撃されている
だが、事件の後その姿は無く、その代わりに裏庭に小さな墓が一つ、作られていたという……

279言理の妖精語りて曰く、:2024/02/17(土) 08:59:13
【スライム拳】は、召喚したスライムと協働して戦う融通無碍の拳である
とある一族は、生誕前からスライムとの共生を行なうことによってこの拳を極めんとしているとか

280言理の妖精語りて曰く、:2024/02/24(土) 14:57:08
【自立のための書】には、胃を肉体から自立して活動させるための方法とその理念が事細かに記されている。
たとえば、胃を体外に出した状態で外傷や呪傷から保護する術、肉体とは独立した思考を胃に持たせるための呪術回路の組み方、胃の自立とそれによりもたらされる食事からの解放が人類種とその胃にとってどれだけ大切なことか、など、その内容は多岐にわたる。

281言理の妖精語りて曰く、:2024/03/19(火) 11:24:18
複合装甲素材【アズ・キバー】は、異界で「パイクリート」と呼ばれるものに良く似た特殊な物質である
これは、氷もしくはアイスクリスタルと砕いた硬質の赤い豆などを合わせることによって形成される

こうして出来た【アズ・キバー】は武器の素材として最高級の品質を誇り、その刃はいかなるものをも切り裂くと言われている

282言理の妖精語りて曰く、:2024/03/20(水) 01:13:49
【すべての蟹のための詠唱文】

泥砂ゆけ 岩場ゆけ 渓流ゆけ
背に都市宿し 眼に星宿し
全てを断ち 全てを断たぬ その鋏偉大なり
めきょえるもの皆 その身に住まうこと願わん

283言理の妖精語りて曰く、:2024/03/23(土) 12:30:39
【生物磁気通信技術】
生命の持つオーラという動物磁気を活用し、通常では目で見ることのできない情報にアクセスする技術
電気や磁気、霊気と関係が深い技術である

284言理の妖精語りて曰く、:2024/03/27(水) 00:33:57
【ある一匹の蟹のための鎮魂歌】

彷徨えるもの皆 汝を忘れん
あるひとつを あるひとつを その鋏いまだ抱き
身は死屍となり 死は星となり
泥腐る 岩腐る 水腐る

285言理の妖精語りて曰く、:2024/03/28(木) 21:26:00
【大地に根を張る盾】
またの名をグラウンド・ヴェイン。
大地の加護を受ける強力な言語魔術の一種で、精霊の力を借り受けているのだという。
両足、またはそのように認識できる体の一部を地面に接触させている限り、城塞や巨大な岩山に匹敵する防御力を個人で発生させ続けることができる。
「大地の中心の九十九騎士」が得意とする術であり、彼らは全員がこの術を使用できるという。
また、ティリビナ人やトロルといった種族の高位術者の中にもこの術を使用できるものがいるようだ。
正面から打ち破ることは困難な防御術だが、「岩穿ちの剣(パルフォテッラ)」はこの術を使用している術者すらもいとも容易く破壊できる。

286言理の妖精語りて曰く、:2024/04/06(土) 18:35:46
【電脳と潜在意識の交信】
術者の心象空間と電脳空間を繋ぐことで本来知り得ない情報を【紀】から引き出す禁術
自我の崩壊や混濁を招く恐れがあるため、長期間の使用は自殺行為


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