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文化・風俗

1言理の妖精語りて曰く、:2006/05/31(水) 03:26:35
主として文化や風俗に関する記述を行うスレッドです。

2【お茶】:2006/05/31(水) 08:40:48
マイス茶とロクゼン茶は安価な上に広い地域で栽培できる。
よって両者は古くから庶民の嗜好品として親しまれてきた。
特に強い甘みを持つロクゼン茶は、菓子飲料として子供たちにも好まれている。

また神々への捧げものとしてこの両茶が定番なのも、先に述べた通りである。
マロゾロンド神を見かけたときなどは、ぜひロクゼン茶を御馳走するとよい。

3言理の妖精語りて曰く、:2006/06/02(金) 15:10:37
動物などを象った【ぬいぐるみ】を女の子にプレゼントする習慣は
最初はエネフターク部族の女戦士が始めたといわれる。
勇猛なだけでなく武装を自作するほど手先が器用だった女戦士たちは
部族で女児が生まれると、猛獣や猛禽を模したぬいぐるみを作って送り
その女児が野生動物の如く強き者となるよう祈ったという。

4言理の妖精語りて曰く、:2006/06/05(月) 10:36:49
一般的に
鈴国圏で使われる文字はウアルマータ
義国圏で使われる文字はハロルマータ
である。

5言理の妖精語りて曰く、:2006/06/05(月) 13:04:43
単語を分解して意味を当てると以下のようになる。
ウア(西の)ルム(整理された、整えられた)アータ(文字)
ハロ(東の)ルム(整理された、整えられた)アータ(文字)

6言理の妖精語りて曰く、:2006/06/05(月) 15:06:37
ウアルマータの原型はジャッフハリマータ(ジャッフハリム文字)であるとされる。
ジャッフハリム時代に成立したジャッフハリマータは
古代王国ジャッフハリムの統治した本大陸西側と東の一部地域を中心に広く普及した。
東の地域に伝えられたジャッフハリマータは現地の象形文字や記号・サインと混交し、
これが「東の文字」ハロルマータの原型となる。

7言理の妖精語りて曰く、:2006/06/08(木) 14:58:11
【悪魔の九姉】

 最初に71枚の魔女にアルカナ1枚を加えた72枚のカードをよく切って参加者に配ります。すべてのカードが配られたら、参加者は自分の手札を開いて数字か名前の文字数が同じカードを2枚一組にして、場に表向きで捨てます。どの参加者も手札から捨てるカードがなくなったら、各自自分の手札の表面を他の参加者にわからないように持ち、順番に右隣の参加者からカードを1枚ずつ取っていきます。誰かがカードを引く度に、手札に組になるカードがないかを調べ、組ができるたびに場に出します。こうして手札をなくした参加者は自分の魔女を全員逃したことになり、ゲームから抜けることができます。
 アルカナは番号がなく名前の文字数が同じ魔女もいないので、必ず最後まで残ります。他の参加者が全員ゲームから抜け、最後に魔女とアルセスを1枚ずつ持っている参加者はアルセスに捕まったことになり、ゲームで負けとなります。

※トランプ豆知識※
 表記の関係上名前の文字数を合わせるのが非常に簡単になってしまうため、本国で発売されているトランプでは、それぞれの魔女に二つ名(あだ名のようなものです)をつけることで文字数を不揃いにしています。
 脳髄洗いコキューネーのようないかにも魔女といった恐ろしい名前や白炎のビークレットのようなかっこいい名前、何もしないミュリエンティといった愛敬のある魔女の名前は、こうした理由で生まれました。実は、トランプ発祥の地であるケゼビアにはこういう魔女の呼び方はないのです。

8言理の妖精語りて曰く、:2006/06/09(金) 16:13:37
【眼鏡】

知性をアピールするファッション。
ガラスを嵌めたものはより高級である。
ラヴァエヤナの不思議な装飾が由来であるとされるが、
【猫の国】より伝来したとする伝説も存在する。

9トランプ:2006/06/20(火) 15:51:31
71枚一組の、遊びに使うカード。
本来は「カード」が正しい呼び名。
貿易のためにやってきたオランダ人がハルバンデフをしていたところに通りがかった武士が、
「Triumph(勝利)」と言っているのをトランプと聞き違え、
カードのことを指しているのだと誤解したことに由来する。

10言理の妖精語りて曰く、:2006/06/20(火) 16:11:00
異文化理解は難しい。

11言理の妖精語りて曰く、:2006/06/20(火) 19:46:24
【-ファザ-】
「所属する」という意味の言葉で草の民の家名と部族名の間にはこれが入る。
【-バン-】
「〜の息子」を意味する言葉で個人名と家名の間にはこれが入る。
(家名は先祖とされる人物の名や土地名を由来とすることが多い)
女性の場合は【バノ】(「〜の娘」の意)を使う。

用例
カーズガン・バン・シルアシュ・ファザ・オルマズ(オルマズ族のシルアシュ家のカーズガン)

12言理の妖精語りて曰く、:2006/06/22(木) 01:57:35
【シノギ】

ゲルンジ夫人の幻視小説『万猫世界虎狼伝』には「シノギを削る」という表現が数箇所登場する。
この「シノギ」という言葉の解釈を巡っていくつもの仮説が提出されている。
作中で「シノギを削る」主体は常に「ヤクザ」と呼ばれる犯罪組織であるため、
「シノギとは一種の麻薬の素となる植物なのではないか」とする説もそのひとつである。

13言理の妖精語りて曰く、:2006/06/23(金) 15:57:39
北辺帝国における極刑は受刑者の脳を魔法と薬物で惑わせ、「地上太陽」に向かって突っ走らせるというもの。
近づき過ぎて暑苦しくなろうと、高熱で肌が焼け焦げようと
受刑者は走り続け、やがて消し炭と化すか「地上太陽」に触れて熔けることになる。

14言理の妖精語りて曰く、:2006/06/23(金) 21:30:16
北辺帝国は夏に観光客で賑わうが、その時【地上太陽】の見学はツアーなどで最もよく組まれるコースである。
地上太陽を眺めながらプロポーズすると必ず結ばれるが、数十年後、熟年になった頃に必ず破局するというジンクスがある。

15言理の妖精語りて曰く、:2006/06/24(土) 01:53:37
人は坂本のことをこう呼ぶ。
「流浪の吟遊彫刻家サカモト」と。

16言理の妖精語りて曰く、:2006/06/24(土) 10:48:31
彼はまたデーデェイアの帰依者とみなされることが多い。
彼はある日を境に行方不明になったが、デーデェイアに祝福され
彼女の子宮へと還ることを許されたのだ、と考える人もいる。

17:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/24(土) 20:19:46
【爪を切る】
慣用句。爪とは竜や猫にとっての武器であり、自らの武器を捨て、友好的な態度をとる事を示す。
勿論、牙の用意は怠ってはならない。

18:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/24(土) 20:24:04
坂本はあるとき、地上太陽の彫像を作ろうとした。
無論ただの球体ではない。プロミネンスや黒点まで完全に再現した、等身大サイズの彫像である。
しかし流石の彼も地上太陽に近づくわけにもいかず、満足のいく観察ができないまま本人にとっては不満の残る出来の彫像ができた。
しかしそれでも美術品としては世界最大級のものであり、北辺帝国の帝立美術館の中央に鎮座し、首都のシンボルにもなっていた。

19:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/24(土) 22:06:45
【モノクル】
片眼鏡。単眼鏡。グラス。
知性の現れとしてのファッションだが、【眼鏡】と違い自らが未熟であるということも同時に宣言するスタイルである。
主に学者の弟子や助手などが着用する。

20:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/24(土) 22:07:43
猫はロクゼン茶を好む。
しかし熱いのはよろしくない。

21:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/24(土) 22:27:15
「サカモトじみている」
化け物じみた職人芸全般に関して言われる賛辞。
言うまでも無く異端の彫刻家【坂本】にあやかったことばである。

22言理の妖精語りて曰く、:2006/06/24(土) 23:58:21
「ペンは剣より強し」
ペンは剣の上位概念である。その性質はむしろ槍に近いが、文字を書くという特殊な能力を付与された道具であるが故に、ペンが振るわれた瞬間に【言語】が生まれる。

23:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/26(月) 00:08:26
ハルバンデフとカーズガンの宿命といっていい因縁が納豆の結びつきであった事から、古来より決して相容れないが簡単に乗り越える事もできない相手の事を、
「納豆で結ばれている」と形容する。

24言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 14:51:23
【根無し草】
主にベータリ地方の定住生活を営む草の民のあいだで使われる語。
とくにハイダル地方の遊牧生活を続ける部族のことをいう。
これは揶揄の言葉であるので、遊牧する草の民の前で不用意に口に出すべきではない。

25言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 19:40:36
月刊「男の暴君」
七月号特集 納豆に乱れる女たち

26言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 19:46:40
娼婦は最古の職業であると言われているが、それはどの文明でも同様である。
特殊な性癖に対応した所謂【フェチ】を相手とする女性たちは中世の早い段階で登場し、特に納豆を絡ませることによる【納豆プレイ】を行う娼婦を、【納豆婦】と呼ぶ。

27言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 21:56:03
【ガリヨンテ】に対する農民の信仰は何時いかなる時代でも変わらない。
農村では収穫の時期になるとニンジンを掲げ、母なる食物の神に感謝をささげるのである。

28言理の妖精語りて曰く、:2006/06/27(火) 01:44:02
北限氷原に暮らす【凍魚の民】は
北方帝国の言葉を話し、北辺帝国の道具を使う。

…両者と交流があったことは明らかだ

29言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 14:02:07
「お前の最果ての二人じゃ、最後に二人はどうなるんだ?」って聞いてみな。
そいつの性格がわかるからよ。

30言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 14:53:31
俺なら、「そいつは俺のワイフだ」って答えるな。

31言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 21:56:30
神官の全身の穴という穴にマカロニを詰め、
人々が手を使わずにそれを食べていくという奇祭がある。

32マカロニ:2006/06/28(水) 22:07:15
勿論、その祭りは古代ではマカロニの代わりにパンであった。
さらに古い時代には、麦を鼻と口で咥えて踊るという祭りであったらしい。

33yum:2006/06/30(金) 03:03:09
女性は命を育む事から文化圏では神聖視されることもあるようだが、
失われた伝承やかすかに残る遺跡などを調べるほどにまったく異なったおぞましき文化も存在していたことに気づく。

この西の最果てに位置する島では女性や子供はとても大切にされていた
何故か?
私がおぞましいと口にした理由はここにある
子供は食料であり、女性は食料を生み出すための道具であるからだ。
この島の当時の生態系を予想するに、そのような文化を形成しなければ生きて行けなかった形跡はまったく見えない。
それ以外の何かがなければこのような異常な文化は生まれなかっただろう。

34言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 00:07:59
【1032】
我々の世界で言うところの【古今東西山手線ゲーム】
【メクセト】がいつの時代の人物であるか分からないことを利用して作られた遊び。
プレイヤーは古今東西の英雄の名前と、その英雄に相応しい武具の名前(もちろんプレイヤーの創作である)を挙げる。
プレイヤーが英雄の名前を挙げられなくなるか、挙げられた英雄と武具の組み合わせに他のプレイヤーが異議を唱えるか、英雄の数が1032人に達した時点でゲームオーバーになる。
まともな回答をしても良いのだが、おちゃらけた回答でも他のプレイヤーが同意すれば可とする。

基本的に長旅を行う行商人や旅人の間で流行った遊びなのだが、行軍中の軍隊内でも密かに流行った。

35Myキュトス:2006/07/02(日) 00:38:17
現実の知り合いでもゲームや話の中の存在でもいいので、
好きな女の子を71人リスト化して公開しあう、どうしょうもない遊び。

36言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 00:40:07
「君は僕のクランテルトハランスだ」
                      ―――或る愛の告白

37言理の妖精語りて曰く、:2006/07/05(水) 19:22:30
【リーグス神話】
ケイナズ地方の神話体系。
紀元神群や精霊を実在の人物と見なし、それらの子孫がケイナズ地方の王族・豪族であるとする「神人説」に類する神話。
神国ディスカレイリーグの聖なる勢力と魔族との争いが主軸。

38言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 02:38:31
【今日のメクセトさん】
演劇の幕と幕の間に上演された幕間劇の中で有名なものの一つ。
多くの演劇作家によって様々な脚本が作られた。
演劇作家によって時代設定等の細かい設定は異なるのだが、話の基本的な設定は無茶苦茶な行動を取る身勝手なメクセトに、直に文句は言わないが内心で君主の行動に毒舌づいている大臣が振り回されるというもの。
つまるところは権力者に対する風刺劇である。(そのため、この幕間劇は基本的に庶民向けの演劇の際にしか上演されない)

ちなみに、話の登場人物も脚本によって異なるが、基本的な登場人物は以下の通り。

メクセト……主人公。故意なのかそれとも天然なのか、いつも無茶苦茶な行動を行って周りを振り回す。どっちにしても悪辣な人物らしい。
大臣……表向きメクセトに忠実だが、内心ではいつも彼の行動に毒舌づいている。
侍女……主な、というわけではないのだが、彼女が登場する脚本は多い。普通の性格で、隙あらば手を出そうとするメクセトに怯えている。ちなみに、そのメクセトの試みは全て大臣によって阻止されるのだが、その理由は「彼女が実は大臣の生き別れの年の離れた妹だから」だったり、「これ以上ご落胤を作られて国が後々後継者争いにならないようにしている」等々、脚本によって異なる。
魔女……彼女も主な、というわけではないが、やはり登場する脚本は多い。メクセトに負けず劣らずな性格で、脚本によってはメクセトと趣味の合う友人であったり、情婦であったりする。大臣の頭痛の種の一つ。

39言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 10:11:40
北辺帝国の詩人にして劇作家【ワリマノク】は当時上流階級の教養・娯楽であった演劇に魔法を取り入れ、演出における新たな可能性を開拓した。

40王デュークロイ若き日の放浪伝説:2006/07/17(月) 13:59:00
 女は少し迷ったようだったが、結局デュークロイを塔に招き入れた。
その浮世離れした立ち振る舞いや塔内の様子から、彼女が俗人でないことはすぐに知れた。

「このような人里離れた場所で、あなたは何を?」

「もう何百年も前から、人の世の流れを見ております」

「何百年も? ああ、やはりここは人の来る場所ではなかったのですね」

「ときどきあなたのように、ふらりと迷い込む方が現れます。
 この地の魔力は人には毒です。
 一晩だけお泊めして、すぐに立ち去ってもらうようにしています」

「違いありません。しかしそれならなおのこと、宿をいただけて助かった。
 外で野宿などすれば、必ずや魔力に当てられていたことでしょう」

「最上の階にご案内いたしましょう。あそこがもっとも魔力が薄く、人の身体に障りません」

 デュークロイは魔女の後を着いて塔を昇った。
ほとんど一階分の階段を昇った感覚しかなかったのに、そこはもう塔の天守であった。

「あなたはここから我々の世を眺めているのですね」

「眺めるだけで、何をすることもできません。
 ここから世の中を眺めていると、誰もが最善のつもりで
 悲しみに向かう選択をしているように思えるのです。
 ときどき運よく誰かの行いが何もかも上手く行ったとしても、
 それは同じ数の人間がひどい不幸を蒙ることになるだけなのです」

「それはとても悲しいことだ。
 地にいる私はあなたのような視点を持つことはできないけれど、
 あなたの言葉をずっと肝に銘じて生きていこうと思います」
 不意に、魔女は涙を零した。デュークロイは戸惑った。

「魔女の方、一体どうなされたのです」

「私はここから、あなたのような方を何人も見てまいりました。
 あなたは人の世で大成するでしょう。
 栄誉を建てて、富を得て、あるいは玉座に座るでしょう。
 ところがそれは、あなたにとっての幸せにはなりません。
 あなたは多くを失うでしょう。
 自分の中だけの誇りであるとか、愛する人であるとか、幼い頃の宝物であるとかを」
 デュークロイは魔女の言葉に驚いたが、それでも毅然とこう答えた。

「魔女の方、私はそれが分かっていても、あえてそうせねばならぬのです。
 私は己がなさねばならぬことをなすために、悲しい道を選びます。
 その悲しみは、私が望んでのことなのです。
 ですから、どうかあなたが悲しみを抱かぬよう……」

41言理の妖精語りて曰く、:2006/07/17(月) 18:00:51
北方帝国では、掘り出した鉱石を大量に運ぶ際に、船を利用していた。
其の為、結構立派な運河を見る事ができる。
或る地域では冬に運河が凍って使えなかったとか。

42言理の妖精語りて曰く、:2006/07/20(木) 22:40:35
【詩人】
私達が単に"詩人"と書く場合、それが一般名詞でなければ大抵の場合は***を指します。
***は諸国を旅して各地の伝承や神話を調べ、生涯をかけてひとつの叙事詩に纏め上げました。
***は神話時代最高の詩人としてだけではなく、
きわめて貴重な資料を遺した歴史家としても後世の人々から高く評価されているのです。
ただし残念ながら、***の叙事詩は現在はっきりとした原典が残されていません。
我々が見ることのできる中でもっとも信頼出来ると言われる資料でさえ、
そこに記された詩の内の一割はとても***の手によるものとは思えないのです。

43言理の妖精語りて曰く、:2006/07/21(金) 19:55:26
人々は魔法を使う「偉大なる方々」に狩りの獲物や収穫物を貢ぎ、魔法使いたちは人々を守り、知識を与えてやった。
食料は魔法使いが管理・分配し、小規模な共同体が無数に存在していて、絶えず争い、潰し合いを繰り返していた。
これが国家の始まりである。

44言理の妖精語りて曰く、:2006/07/22(土) 13:17:51
今日のメクセトさんの背景について.1

【今日のメクセトさん】は、権力者に対する風刺劇で、この劇中で主人公メクセトが行った数々の所業は基本的にその作品が作られた時代の権力者が行った行為をモデルしており、決して本物のメクセトが行った所業ではない。

例えば欠番の【今日のメクセトさん.1】の泥棒猫一匹のために都市を一つ地図から消した、はリクシャマー帝国内において【憲兵騎士団】が、集落に逃げ込んだ指名手配の盗賊を討伐するために、その集落自体には何の罪もなかったのに焼き討ちにした、という事件に基づいている。
この事件はその後、総責任者たるグレフが「あの村落には悪魔がとり憑いていたため炎による浄化が必要だった」と、もはや後付の言い訳にしか思えない発表を行ったため帝国内の臣民や周辺諸国からも非難されることになり、この寸劇はその風刺とも言える。

また【今日のメクセトさん.4】の魔女に閨の手管を、という話は、実際にやったのは【パトゥーサ】。
内政が不安定な状態で、多額の費用のかかる草の民への遠征戦争を行おうとするパトゥーサを思いとどまらせるべく、官僚達は神官長と相談して「今、戦争を行えば神罰が下る」という御神託が下ったことにするのだが、パトゥーサは「余がまだ若く、戦場を駆け回っていた時、数多の神殿を略奪・破壊し、時にはそこの巫女や魔女を名乗る娘達をかどわかし、慰みものにし、夜伽の手管を教え込んだ挙句に売り飛ばしたが、余に天罰らしき天罰が下ったことはない。それどころか皇帝にすらなれたぐらいだ」と笑い飛ばした、という話が下敷きになっていると思われる。
(実際に天罰が下ったかどうかについては諸氏の判断にお任せしたい)

さらに、この【今日のメクセトさん.4】の裏話としては、このようなエピソードがある。
この脚本を書いた【ラダムストン】は、当時とある劇場の支配人から「あなたの新作劇を主演目にしたいので我々の劇場の専属になってもらいたい」と言われ、喜んで他国であったにも関わらずこの劇場に赴いた。
しかし、実際にはその劇場のある国の権力者の横槍により、彼が新しく書き下ろした戯曲の脚本の上演は後回しにされ、それより数段質の落ちる、権力者の遠縁の戯曲家の書いた脚本が先に上演されてしまうことになった。
ラダムストンは「話が違う」と支配人に抗議したが、権力者に逆らえない支配人もラダムストンの主張が正しいことが分かっていながらもこれを受け入れることはできず、結局ラダムストンには幕間劇として上演する寸劇の脚本を書いてもらい、これを上演することで折り合いがつくことになった。
しかし、腹の虫の収まらないラダムストンは【今日のメクセトさん.4】の初演において、演出に口を出し、その結果舞台上にはわざと偽者と分かる下手な装飾のメクセトが登場し、客席には本物を思わせるメクセトが客の誰からも分かる位置に座り、寸劇が終わった瞬間に腹を立てた演技をしながら客席から出て行くという演出が加わった。
当時はまだ、【地獄門開放】事件の傷痕が癒えきっていない時代であったため、当然のことながら客はこの劇にどん引きし、しかも観客達は本物を思わせるメクセトが客席を出て行ったのを見て騒然とし、「地獄の門の開き方が頭の中で閃いた」と言い出す客まで現れる始末で、もはや主演目の上演どころではなくなってしまった。
上演後、怒った支配人はラダムストンを探し回ったが、彼は下宿先に「探さないでいただきたい」と一言書置きを置いて、早馬で自国に帰ってしまっていた。
この寸劇の主旨は、権力者にどのような力を与えても彼らはそれを碌なことに使わない、ということだが、それはこの場合、原作者そのものにも当てはまるのである。

45言理の妖精語りて曰く、:2006/07/22(土) 22:00:58
「遅い! 何処で油売ってたの?!」
「ごめん、ニアルアミスに捕まっちゃって」

遅刻の言い訳の常套句。

46単語辞典から:2006/07/24(月) 18:28:28
コル…一番目の、最初の
タリ…二番目の
ナサ…三番目の
ケラト…四番目の
セマト…五番目の
イサト…六番目の
ネハト…七番目の
カザト…八番目の
タガト…九番目の
ユアト…十番目の

47言理の妖精語りて曰く、:2006/07/26(水) 22:45:59
"背骨を持たないゴキプーリ〟コックローチをあしらった印章が
大山脈の要塞跡から発掘されている。

48言理の妖精語りて曰く、:2006/07/26(水) 22:50:57
古代ディンカガナではコックローチは賎民階級の居住地を表す記号として使われていた。

49言理の妖精語りて曰く、:2006/07/26(水) 23:04:57
亜大陸では今もコックローチの刺青や焼印を捺された者たちが
差別を受け、奴隷として扱われる事があるという。

50言理の妖精語りて曰く、:2006/07/26(水) 23:05:20
コックローチという名前が歴史上はじめて現れたのは
草の民の著述家メラジル・バノ・ルマギン・ファザ・シャミギラの
『背骨の無いゴキプーリに関する諸記録の集成』においてであるとされる。

51言理の妖精語りて曰く、:2006/07/26(水) 23:16:36
コックローチ研究については亜大陸から伝わってきた種が繁殖し始めている
本大陸南部から中央にかけて盛んに行われており、
その対処法を早急に求める声が上がっている。

52言理の妖精語りて曰く、:2006/07/31(月) 17:30:52
【ゲトラッハタ文書】
オルザウンとニースフリルがウェウーレベルンの草稿とともに失踪した後、
流布した「ウェウーレベルンのコピー」の一つ。アウカ湖人の文明と歴史に関する記述に富む。

53言理の妖精語りて曰く、:2006/08/03(木) 22:16:05
【悪魔オッキュテスバへの弾劾】
本文曰く、「同性愛を司る悪魔オッキュテスバ・ハサリガーンの悪事と陰謀を暴く書物」。
マイカール・チャーラムが逃亡生活のさなかに書いたとされる。
月刊『男の暴君』の関係者が原稿を発見したと称し、
同誌の934年13月号から935年9月号にかけて連載された。連載終了後、
一冊の本にまとめられ人知れぬ出版社(おそらくはビシャマル書房)から
『暴君叢書』の一冊として刊行された。

54商法:2006/08/03(木) 23:39:16
【世界の危機商法】
世界中に遍く危険や誰かの陰謀にかこつけて壷を売りつける悪質商法。
皆さん、引っかからないようにしましょう。

ただし、中には本物の魔法の壷もあり、そういったものにはちゃんとした加護の魔法がかかっています。
これはそんな壷の一つ。魔術協会も正式認定する一位魔術師三名による鑑定書付きです。
如何でしょうか。いまなら一つ750000ハイドですが、分割、ローンも組む事が可能です。お買い得ですよ?

55言理の妖精語りて曰く、:2006/08/04(金) 12:33:12
【暴君叢書】
月刊誌『男の暴君』と同じくビシャマル書房から刊行されているとされるレーベル。
『暴君叢書』で掲載された作品や論文を一冊の本にまとめたものが多い。

56言理の妖精語りて曰く、:2006/08/04(金) 15:40:42
【ノロ法典】
精霊賜教などの新興宗教が乱立し、乱世の中で倫理道徳が蔑ろにされた
第二暗黒期の只中に編纂された宗教・道徳律文書。
義国の建国神話に登場する最初の人間ノロが定めた『人類が守るべき法』
の集成の体裁をとる。別名を『再確認の書』といい、
言われるまでもないような基本的な道徳まで説かれている。これらの道徳を
再確認すべきだというのがノロ法典の基本的メッセージなのである。
第二暗黒期の終り頃から諸国に広がり、道徳観の源流となった。
ノロ法典の影響が強い地域ををノロ法典文化圏または法典文化圏と呼ぶことがある。

57言理の妖精語りて曰く、:2006/08/04(金) 15:50:09
ノロ法典の特色は、これを守るべきとされる者が人間(ノロを祖とするもの)
に限られている点にある。亜人などの他種族は彼らそれぞれの祖が定めた法
に従うべきであるとされる。
「彼ら(人間以外の種族)と重なる法はある。だが、重ならぬ法もある。
…(中略)…重ならぬ法は彼らのものである。」
それまでの社会・国家では、特に人間が優位に立つところでは
あくまで人間を基準とし、他種族の生態や特徴への配慮を疎かにし、
やむなき事情があっても構わずに人間基準の法を押し付けてしまいがちであった。
ノロ法典はそのような『重ならぬ法』の押し付けを非難しているのである。

58言理の妖精語りて曰く、:2006/08/04(金) 19:24:16
【三角大福仮説】
世界の神話体系は以下のどれかのカテゴリーに当てはまるという神話学上の仮説。
すなわち、
三:三柱の神が共同して、あるいは三位一体の神が世界を主催すると考える神話体系。
(例:南方宗教の神話)
角:角・牙などを持つ異形の獣神の亡骸が世界の元となったとする神話体系。
(例:パンゲオン神話)
大:大きな爆発が起り、それが世界の始まりとなったとする神話体系。
(例:【ビアレス・ファノム】(ビックバン)説)
福:福の神など現世利益を目的とした民間信仰の物語的神話体系。近世以降に自然発生。
の四分類である。
一時は大いに支持されたものの、後にこれらに当てはまらない神話体系が数多く存在すること、
ヨンダライト人間観に偏りすぎた考えであることなどが問題視され下火になった。
しかしこの簡便な分類法は今でも重宝され、三・角・大・福にその他を加えた
五分類説(修正三角大福仮説)としてフィールドワークに活用されている。

59言理の妖精語りて曰く、:2006/08/04(金) 21:03:47
三角大福仮説の『三』にあたる神話での、三神あるいは神の三相には
「過去・現在・未来」「創造・維持・破壊」「空・陸・海」「朝・昼・夜」などがある。

60言理の妖精語りて曰く、:2006/08/04(金) 22:17:53
三角大福仮説が下火になった理由の一つが納豆神群の位置付けのあいまいさである。
通常はパンゲオン神話の下位のエピソードとしてに位置付けられるが、古代においては「納豆を統べるもの」
は異神とされていたという出自から、神話学者の格好の研究対象となったためである。
ある学派は、納豆神群はもともと健康や商売繁盛、豊作などを司る福の神としてそれぞれ単発的に発生した神々を、
時の為政者が中央集権化のために団結力の象徴たる納豆の守護神として強制的に統一したとする説を唱えた。
また、ある学派は納豆神は本質において「ねばり・糸引き・血液サラサラ」の三相を持つため、
超古代の三位一体一神教の名残であるという説を唱え、その神は自らの肉体を食料(納豆)とし
血液を調味料(醤油)として貧しきものに分け与えたと考えた。
さらに、ある郷土史家は「納豆はバクハツだ」、「納豆ダイナマイト!」と唱え、
納豆神は【ビアレス・ファノム】的な神であると評価した。
現在の五分類法では納豆神のエピソードは「その他」カテゴリの「とりあえずその他」に置くことが一般的である。

61言理の妖精語りて曰く、:2006/08/04(金) 23:15:20
三角大福仮説では一般にキュラギ体系は「角」カテゴリに、肥満体系は「大」カテゴリに、
高麗体系は「三」カテゴリに、リーグス神話は「福」カテゴリに分類される。

62言理の妖精語りて曰く、:2006/08/05(土) 16:17:22
グリュカ族の戦士は片腕を極端に肥大化させ、武器とする。
しかしその腕は時に邪魔にしかならない事が多く、身軽になる為に敢えて片腕を切り落とす事がある。
このことから、目的の為に犠牲を払う行為を【グリュカが片腕を切り落とす】という。

63言理の妖精語りて曰く、:2006/08/09(水) 16:08:15
アルセス教の聖職者はミオーラウ(神職者)といい、
さらにラウテルス(式職者)とラウセス(僧職者)の二つに分類することができる。
式職者は宗教的な儀式・儀礼を主導し、説教を行ったり信者の相談に答えることを職務とする。
僧職者は僧院などで僧則に則った生活を送り、アルセス神への祈りの日々を送る者達である

64言理の妖精語りて曰く、:2006/08/14(月) 14:48:16
リーデ・ヘルサルはとんでもねー色呆けでした。
一応学者の癖にとんでもなく好色極まりない変態で、手当たり次第に女性に手を出していたので、riEde helssar という名前からとって、同性愛者の意味でレズという用語が生まれました。これは奇しくも猫の国の言葉で同性愛者の略語であり、やがてこの世界でも女性の同性愛者の通称になっていったのです。

65言理の妖精語りて曰く、:2006/08/15(火) 11:23:54
【ヘルサルの錯視】
 リーデ・ヘルサルは、かわいい女の子が出っ歯だとかえってかわいく見えることを示した。

66言理の妖精語りて曰く、:2006/08/21(月) 23:45:13
【特定神格】
一般に神様は桁外れの力を持っているため、
その行動が人間に被害をもたらすことがままある。
このような神様たちの中でも特にぶっ飛んだ行動をよく起こし、
人間に甚大な被害をもたらすことが多い神様を「特定神格」と呼ぶ。
アルセス神、アエルガ=ミクニー、(神ではないが)メクセトが特定神格の代表とされる。
注意すべきは、この語が純粋に神話学上の概念であることである。
すなわち、特定神格はそのトリックスターとしての特性により、
人間世界の旧秩序を壊すのみに終わらず新秩序を構築すると考えられるからである。
だが実際のところ、特定神格という語は「迷惑な神」という程度の意味で広く使われている。
特定神様、特神などともいう。

67模倣者エンピツ:2006/08/22(火) 00:03:06
【ポニー大祭】
ポニー教の伝統的な主要祭事。巨大なポニーの尻尾を信者総出で振り回す。
老いも若きも尻尾に触れようと手を伸ばすため、しばしば犠牲者が出るも
この至上の喜びに包まれて死ぬことこそ最高の安楽死として老人達は好む。

68言理の妖精語りて曰く、:2006/08/25(金) 14:03:12
【東方猫文字】
東方には『猫の国』から伝わったとされる五万種を超える
文字群が存在する。『羽人源記』などによれば
これらの文字は猫の国のある言語では『漢字』と呼ばれていた。
東方猫文字は一般的に使われるものではない。王族や貴人の名前
に使われたりするが、身分の低い人々にはそれは許されていない。
一般人の名にも猫文字の使用が許されるのは泡良くらいである。
また、国名や大都市の名前にも使われるが、それはこれらが王族
や貴族の所有物だからである。

69言理の妖精語りて曰く、:2006/08/25(金) 17:48:09
東方猫文字は表音文字である
発音は全て異なる

70言理の妖精語りて曰く、:2006/08/25(金) 22:00:32
泡良人の名前は猫の国の日本という国における名字からとられたものである。
名前に見える部分がある場合、それは間違いなく肩書きや称号または出自をあらわす記号である。

71言理の妖精語りて曰く、:2006/08/28(月) 01:37:57
【爵位】
紅爵(こうしゃく)
黄爵(こうしゃく)
白爵(はくしゃく)
暖爵(だんしゃく)
紫爵(ししゃく)

72「暖爵」は「暖色」です(汗):2006/08/28(月) 01:43:17
>暖爵(だんしゃく)
>紫爵(ししゃく)

紫爵(ししゃく)
暖爵(だんしゃく)
に訂正。

73言理の妖精語りて曰く、:2006/09/13(水) 16:08:00
【パニ・テイル】
ponytail

【最果ての二人】における宝石の少女が結っていたとされる髪型。
パンゲオン世界で万国共通の「女性らしい髪形」として広く認知されていると同時に、
男性が結っていてもまったく違和感のない髪型でもある。

その音の響きは猫語に由来しているというが、正しき意味を知るものはいない。
この髪型に聖性を見出す者たちの集まりが【パニ教】である。

74言理の妖精語りて曰く、:2006/09/18(月) 01:28:41
×△☆に俺の種を喰らわせてやる!

(愛の言葉)

75言理の妖精語りて曰く、:2006/09/24(日) 00:39:16
壮絶な肉弾スポーツ、ラフディーボールのファイター達にとって
ドルネスタンルフ とは心の師匠であり、あの日見た夕日でもある。
彼らは夕日をドルネスタンルフの姿と重ねあわせ、空に向かって絶叫するのだ。

76言理の妖精語りて曰く、:2006/09/24(日) 01:55:47
うまくいかなかった時はもちろん、ドルネスタンルフ(夕日)に向かって、「ドルネスタンルフの馬鹿野郎ーー!」と
ああ、かくも美しきなる哉ちっぽけで無力な人間の叫び

77言理の妖精語りて曰く、:2006/10/01(日) 23:14:29
【アルカェ・レダーナ】
チャカ大陸のティシムガンドの神官ハシュラックが書いたとされる書物。序文によれば本書は
ティシムガンド各地に伝わる【散らばった大地の時代】に関する伝承を全17巻にまとめたものである。
この書によれば、大地が散らばっていた時代、島々は空のようで海のようでもある『アルカェ』に
浮かんでいた。ただ、空といっても星はなく、海といっても海水ではなかった。
また、当時の世界の下方には『ザウト』と呼ばれる黒々とした領域が広がっていたという。
今から見れば特殊過ぎる環境下で、人々は現代に伝わるものとは異なる
理念と経験に基づく航"海〟技術を発達させ、『アルカェ』を渡っていたと『レダーナ』は伝えている。

78言理の妖精語りて曰く、:2006/10/05(木) 20:12:26
豆腐が青くても、亜豆腐は白い。

79言理の妖精語りて曰く、:2006/10/06(金) 21:27:21
納豆、豆腐、味噌の三食材は全ての味の根源たる存在である。
三つの食材を組み合わせれば全ての味を表現することすらできるのだ。

料理皇帝アゾラーヌ・ムハーン著「お料理入門 第1巻」12ページより

80言理の妖精語りて曰く、:2006/10/08(日) 13:06:04
【アレロック】
 霊廟のアレの能力で相手に何もできなくさせて勝つデッキ。たいていの場合、展開速度を高めるためにガリヨンテがフル投入される。
 とどめはオルガンローデがよく使われるが、絡めとる楽園やハルシャニアを使った亜種も存在する。
 南東からの脅威による速攻を苦手とするほか、紀元神を多用するため纂奪者グレンデルヒに弱い。

81言理の妖精語りて曰く、:2006/10/08(日) 21:56:12
【植物】
 環境問題に取り組み始めたゼオート神群が開発した、究極のリサイクル資源。環境に害を与えることなく、半永久的に食物を生み出す。
 誰も気付いてないが、最大のオーパーツ。

82言理の妖精語りて曰く、:2006/10/09(月) 08:56:07
 ゼオート神が広葉樹で特許をとってしまったので、ティリビナは針葉樹をつくらねばならなかった。

83言理の妖精語りて曰く、:2006/10/09(月) 16:49:43
メセルスのなかで最も「飢え」への耐性があるのは緑のメセルス・メセルスハロフである。
変身さえ解かなければ、内臓された共生生物【味噌】との一体化により適度な栄養と水分の供給がなされるのである。

84言理の妖精語りて曰く、:2006/10/09(月) 16:51:48
メセルスハロフは味噌を保管する容器「マシュルファル」の語源にもなっている。

85言理の妖精語りて曰く、:2006/10/09(月) 20:53:15
【エリクシール】
 化粧水。
 モイスチャーポイントを回復させる。

86:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/10/09(月) 20:59:15
誰かが女性の美を絹に、男性の美を革に例えていたが、私としてはそれに賛同できない。

87言理の妖精語りて曰く、:2006/10/17(火) 09:04:51
モイスチャーポイントに「満タン」という状態はありえない。
かといってどこまでも伸びていく、という性質のものでもない。

88言理の妖精語りて曰く、:2006/10/25(水) 00:02:48
ザウト(ゾート)…チャカ大陸の文化の多くで「宇宙の底にある澱み」を指す言葉。
転じて「地獄」や「冥府」、「混沌」という意味でも用いられる。

89言理の妖精語りて曰く、:2006/10/25(水) 21:33:41
【槍玉】
巨大な隕石を槍で打ち返したという【奇王ブレッチャーの逸話にちなんで始められた競技。
ルールは一つだけ用意された岩を壊したり落としたりせず打ち返すという単純なもので、
公式な大会では自己の体重の百倍以上の岩が使い、打ち返した回数がそのまま記録となる。
古くから人気の競技で「槍玉に亜ゲル」「槍玉にアルセス」など多くのことわざも生まれ、
槍玉を手本とした多くの競技も生まれている。

なお大人の遊びの一種に槍玉というものがあるが、これは伝説の芸人【近衛大爆笑】が行った
コントで行った行動が槍玉が無名な地域で広まったもので槍玉から直接派生したものではない。

90サトゥーリン:2006/10/30(月) 22:04:50
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1161685966/7

ニースフリルはエイス・ロネの一員だった……
いや正確には、彼女がエイス・ロネの情報ソースであったのだと私は見る。
そうでもなければ、何故かの集団があれほどの過去の世界の秘密に迫りえたのか、
そこに説明がつかなかろう。

91言理の妖精語りて曰く、:2006/11/07(火) 01:02:55
【名前を共にする】
「草の民」の言葉で二つの意味がある
1.仲の良い様
 もともとの意味。
 名前を共有するほどに仲が良いということ。
 「草の民」は、同じ集落には同じ名前の者はいない、と言われるほどそれぞれ独自な名前を持っている。しかし、例外としてその集落に誰しもが認める英雄が出た場合、その名前を子供に付けたがる。従って同じ名前を持つ、ということは同じ英雄の庇護のもと、同じ星の下に運命を共有すべく産まれたという意味を持つのである。
2.同性愛者
 つまるところ相手(特に複数相手)を侮辱する場合に使われる。
 どうしたわけか、現在ではこちらの意味でこの言葉が使われる場合が主である。
 「草の民」に対して不用意にこの言葉を使うと、集団リンチで命を取られる結果になりかねないので旅行者は注意すること。

92言理の妖精語りて曰く、:2006/11/08(水) 12:27:15
【威力詩】
威力神セラテリスが紡いだというポエムにならった詩の形式。威力抜群。

93言理の妖精語りて曰く、:2006/11/11(土) 19:00:17
【ゲシュタルト】

タルトの一種。
色々な材料・方式を寄せ集めて作ったタルトを指す。
よって、美味しいかどうかは料理人のセンス次第である。
プログレッシヴ・ロックのように、これという形式が決まっているわけではない。

94言理の妖精語りて曰く、:2006/11/16(木) 20:25:08
【トントロポロロンズが飛び散る】

射精の暗喩。

95言理の妖精語りて曰く、:2006/11/17(金) 00:58:03
【草をきめる】
オアシス国家群から輸入した麻薬の類でハイになること。
その麻薬は水煙草のようなものもあり、決して草を燃やす類の煙草型とは限らない。
では何故に「草を決める」というかと言えば、これらの麻薬が【草の民】を通じて売買されたからである。

尚、例によって、この言葉を【草の民】の前で使うと危険なので、旅行者は重々承知されたし

96言理の妖精語りて曰く、:2006/11/17(金) 12:32:56
【ハルバンデフの毛を茶に入れる】
「余計なことをして悪い事態を招く」という意味の亜大陸の諺。
かつて草の民のハルバンデフの部族と対立していたポウ・ワニャニャハー族の
ウィプロポパネポが、馬鹿息子の馬鹿っぷりを治そうとして
敵ながら有能なハルバンデフの毛を持ち帰って飲ませたところ、
それから親子関係がじわじわと崩壊し、やがて修復不可能にまでなってしまったことに由来する。

97言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 18:58:53
>>96
ちなみに、「茶々を入れる」という言い回しはこれが転じたものである。

98言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 19:11:03
>>94
通常は「希望が打ち砕かれる」がよく使われる

99言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 19:14:41
その方面にかける表現はどこの言語においても多彩なのだ。

100リーデ・ヘルサル語り手曰く、:2006/11/18(土) 19:19:22
私がこの世界に来ていちばん驚いたのは、あなたたちの豆腐の形状だよ。
我々の世界の住人は、せいぜい粘ついた液体といった程度の濃さだった。
それなのにあなたたちときたら……どう見ても柔らかい"個体"なんだからね。

101言理の妖精語りて曰く、:2006/12/14(木) 09:35:01
【にわとり】
老いや怪我などの理由により、食用に回されたひよこを指す隠語。

102言理の妖精語りて曰く、:2006/12/16(土) 00:20:47
自分の騎乗するひよこを得ることで、はじめて一人前の騎士になれる。

103言理の妖精語りて曰く、:2006/12/16(土) 01:02:12
HIYOKOライダーと彼らは呼ばれる。

104言理の妖精語りて曰く、:2006/12/16(土) 01:08:59
三年に一度、それは開かれる。
ライダーたちの祭典、ヒヨコ乗りの頂上、熾烈を極める命がけの闘争。
その名を、「ヒヨコピア」。

105言理の妖精語りて曰く、:2006/12/16(土) 10:40:59
ヒヨコピアの勝敗はヒヨコの実力によって結果が決まる。
優勝者のヒヨコはいつも竜血族、猫血族なのだ。
裏族長委員会は自分たちの一族を優勝させるため多くの竜血ヒヨコを送ったという。

106言理の妖精語りて曰く、:2006/12/18(月) 22:34:17
【狐につつまれる】
慣用句。
【狐】というのは上品な様、または雰囲気。
上品である様子を指す。

狐につままれる、は誤用。

107言理の妖精語りて曰く、:2006/12/18(月) 23:20:47
混同しやすい慣用句として
【賢猫に乗られる】
【仔竜に引かれる】
【獅子に挑まれる】
【海老に拝される】
などがある。
どれも存在しない獣+受身の動詞という組み合わせなので注意。

108言理の妖精語りて曰く、:2006/12/18(月) 23:30:21
【狐をつまむ】
上品ぶること、上品な雰囲気を装おうとする行為をさす。
狐をつまむようでは、真の意味で狐につつまれることはないだろう。

109言理の妖精語りて曰く、:2007/01/28(日) 01:01:10
文科。
体に描く絵のことで、針や刃状の器具で肌に傷をつけて色量を流し込むという方法をとるため、消えない。消えないが、時間が経つと多少色があせ、また使用者が太ると肌が伸びてしまい、絵が変形する。
これはお守りや呪札のようなもので、様々なものを召喚するという。幸運の絵を描けば運が向き、愛の絵をかけば、恋人を得られるという。
召喚できるのはよいものだけでなく、悪いものもできる。
例えば、キュトスの剣客宵は胸の上に敵を表す絵を描いていた。これで真剣勝負を繰り返し、伝説に歌われるような強さを得たという。

110言理の妖精語りて曰く、:2007/03/06(火) 13:15:37
【憐れなハーボトゥイル】
ハーボトゥイルとはハルバンデフの兄フアブテフの名の北方読みである。
ハルバンデフの脅威にさらされた諸国では、後に彼の兄にして弟に乗り越えられて
しまったフアブテフをうたう物語群が多く登場した。
『ハルバンデフと憐れなハーボトゥイル』をはじめとするそれらの物語は、
ハーボトゥイルを掟に従い自分なりに努力していたのに、才と力に遥かに優れ
大きな野望を持つ弟を持ってしまったために地位と安息を失った憐れな男として描く。
物語のハーボトゥイルは史実のフアブテフを元にした別個のキャラクターと言える。
ハーボトゥイルとフアブテフの違いとしては『ハーボトゥイル・バン・デフ・ファザ・ラサ』
と間名を交えて名乗る点などが挙げられる。(フアブテフとハルバンデフの部族を
はじめとする南方のハイダル系部族には間名を名乗る習慣がないが、諸国と接触することの
多かった北方のベートアリ系部族の習慣にはあるので、ここから取り入れられたと思われる。)

111言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 17:34:55
【禊】はケガレを払う為の儀式で、冷水を被る。

・・・くらいの認識でしか本大陸には伝わってない。正しい作法とか知ってる人はほぼ皆無。
実践してる人もほぼ皆無。

112言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 19:53:18
多分、宵は正式な作法知ってるな。
意外と貴重な文化の運び手かも知れん。

113言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 20:27:36
確かめようにも覗いたのがばれたらなます斬りwww

114言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 20:49:35
宵は宵で・・・・・・Bくらい?

115言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 23:43:56
ムランカ「知りたい?、ねぇ知りたい?、そうだねぇ、じゃあこのぐらい払ってくれたら、教えてやっても……」
宵(笑顔で、しかし額に青筋を浮かべて剣を抜きながら)「……払ったら何を教えてくれるんですか、お姉さま?」

116言理の妖精語りて曰く、:2007/03/22(木) 23:46:04
とりあえずムランカはどうやって宵のスリーサイズを計ったんだ。

117言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 00:11:09
ムランカ「そりゃ、風呂ぐらい一緒に入るから見りゃ分かるよ。ついでにいや、この前、とうとう好奇心を押さえられなくなったのか、自室であたしの買ってきた下着を身に着けて鏡の前で……」
宵「……お姉さま、姉妹の間でもプライバシーというものがあるという話をこの前したばかりだと思いますが」
ムランカ「きゃ〜、宵ちゃん、笑顔で人の動脈に刀を突きつけないで〜!!!、っていうか、食い込んでる!、食い込んでる!、血がピュ〜ピュ〜流れてる〜!!」

118言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 00:25:03
風呂の文化は東西を問わない。

ちなみに、星見の塔にも大浴場があるとか。

119言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 00:27:34
なぜヒルカが苗字しか名乗らないのか、『日佳古伝拾遺』(ひるかこでんしゅうい)によれば、
それは遠く暴君ビシャマルの時代にさかのぼる。この暴君は回遊島に将兵を差し向け、
島を占拠しようとしたのだが、主君も主君ならそれに仕える将兵も将兵で、
心根の捻じ曲がった連中がそろっていた。彼らは征服ついでに口に出すのも
はばかられるような蛮行に及んだ。ヒルカの民は下の名前を名乗るのを止め、名付けることすら止め、
せめて征服者が女性を見つけにくくしようとしたのが始まりとされる。

120言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 01:59:46
>>117
ちなみに、この相手の首筋の動脈に剣の刃を食い込ませて出血多量で死に至らしめるというのは泡良の刑罰で、主に詐欺師や間諜に対して行われる刑罰。

121言理の妖精語りて曰く、:2007/03/23(金) 02:23:58
なぜか【人類】の中には娼婦はあまりいない。

122言理の妖精語りて曰く、:2007/04/11(水) 10:07:36
【黄金期】
暗黒期に変わってその時代を描く『栄光の歴史』。聖母伝説や聖騎士伝説と
セットで語られる『至福の黄金時代』である。
古代ジャッフハリム、レストロオセ死後の数百年間、残された人々は聖女の
遺志を胸に生き、善行と研鑚に励んだ。その結果、『眩き希望の世』
『記し得ぬ程の繁栄の時』と称される時代が訪れた、というお話である。
黄金期のお話は歴史的資料とは認められていないが、この伝承を事実とする
文化や宗教は存在する。
伝承の中には、黄金期が短期間のうちに終わったとするものもあり、
その場合、それ以降は暗黒期とされることが多い。

123言理の妖精語りて曰く、:2007/04/22(日) 22:49:52
【キュトスする】
「胸キュンする」の意。
「胸キュン」がなにを意味するかについては識者の間でも意見が分かれている。

124言理の妖精語りて曰く、:2007/04/22(日) 23:03:25
【カスタムシャザエル】
子供たちに人気。
小学高学年〜中学生がメイン購買層。

125言理の妖精語りて曰く、:2007/04/22(日) 23:35:56
カスエル(略称)はラジコン?

126言理の妖精語りて曰く、:2007/04/24(火) 00:38:49
着せ換えできるらしいです

127言理の妖精語りて曰く、:2007/04/24(火) 00:44:07
>>124はミニ四駆みたいなものなんですよな。

128言理の妖精語りて曰く、:2007/04/24(火) 00:45:31
ミニ四駆とはなんだろうか。
「ミニ」とは「可愛らしい」という意味だ。
「四駆」とは・・・?

129言理の妖精語りて曰く、:2007/04/24(火) 00:46:18
人型の瘴気獣クロムビースト

130言理の妖精語りて曰く、:2007/04/24(火) 00:48:02
クロムビーストとはなんだろうか。
「ビースト」とは「破廉恥な」という意味だ。
「クロム」とは・・・?

131言理の妖精語りて曰く、:2007/04/24(火) 00:49:38
クロム、クロロホルム。射程1。眠らせます。

132<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

133言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 00:28:33
『悪鬼』はモロレクを指す言葉にもなっていることから、
しだいにモロレクが数を減らして少数となり、『悪鬼』の一部として
一緒くたにまとめて考えられるようになったことがわかる。
これは偽犬(弓を操り、犬の頭部を持つ人型怪物)が真犬を根絶やしにしたことで
『犬』という言葉自体が偽犬と真犬両方を指す言葉になった過程と似ている。

134言理の妖精語りて曰く、:2007/05/16(水) 18:36:12
余談だが「犬」が真犬・偽犬の双方を指す、というのはなぜ知られているのだろうか。
真犬を絶滅させた偽犬は「犬」の名を自分たちだけのものにしたかったはずだ。

・・・もしかすると、真犬はまだ生き延びているのかもしれない。
それも、偽犬の追撃を物ともしないレベルの個体が・・・。

135言理の妖精語りて曰く、:2007/05/16(水) 19:14:26
猫から伝わった伝承とか妖精や神々の間にしか伝わっていないとか夢のないことをいうのはやめよう

136言理の妖精語りて曰く、:2007/05/16(水) 21:00:46
口に戸は立てられないのだから

137言理の妖精語りて曰く、:2007/05/16(水) 21:07:30
壁に耳あり障子にメアリー・スー。つまりセラティス。

138言理の妖精語りて曰く、:2007/05/22(火) 22:47:19
「人魚姫」や「姫」という言葉は地域によって
「鯨やイルカや鮫(の死体)」、「海産物」、「海から来た異邦人」などを意味したりする。

139言理の妖精語りて曰く、:2007/05/28(月) 18:59:48
「人魚を食すと不老になる」という風聞をもとに、漂着した物を干物にした名産の薬が流通した。
価格が高騰してくると、海に繰り出してまだ回遊している人魚を狩り始めた。
それもできなくなると、孤児や売られてきた人間の子供を加工して薬にした。

という、まことしやかな噂がある。
もちろん薬の手に入らないものがやっかみで流した話だろうが・・・。

140言理の妖精語りて曰く、:2007/05/28(月) 20:47:15
もちろんデマだろう。しかし、人魚の肉だの不老の薬だのが売られていた時期に子供が失踪したりする事件が多発したような・・・・・。

141言理の妖精語りて曰く、:2007/06/12(火) 18:58:26
とある村は人身売目当ての野党から子供を隠したため、子のいない村に用はないとばかり老人と男は殺され、女はすべて子を産ませるために連れ去られたという。
もちろん隠れ場所を見つかった子供も連れ去られ売られた。

142言理の妖精語りて曰く、:2007/08/07(火) 01:04:42
【ネレイ】
騎士の称号。ただし、単にネレイと称する場合、貴族としての位は持たない。
貴族としての位を持つネレイはジェスネレイという。
男性のネレイは名前の頭に『ゼル』を、女性のネレイは『ゼラン』をつけて呼ばれる。
(例:ゼル・バワーグ、ゼラン・ポーリア)

143言理の妖精語りて曰く、:2007/08/24(金) 20:32:58
【ギアーグカール】
キャカラーン一帯の言葉で伝承や物語に登場する「道化としての勇者」をさす単語。

むやみに美女にもてたり、冗談みたいに悪運と生命力に満ちていたり、
ひとが見ている前であまりにも臭いセリフを吐いたりする。

現実においても「出来過ぎた」身の上話をもつ戦士や武将に対して用いられた。

144言理の妖精語りて曰く、:2007/08/26(日) 12:27:31
現実にギアーグカールの渾名を持つ人物は、問答無用で劇画的勇者な人物である。
有象無象の衆人が太刀打ちできるレベルではない。

145言理の妖精語りて曰く、:2007/10/08(月) 22:09:42
卵雌や精雌が刃物、とくに武器としての刃を目にすることは無い。
『刃持つ敵』との最前線に居る雄がこれを目にする。
刃物が安全域に持ち込まれることはまずない。
ジヌイービにとって存在しないも同然である。

聖典が語る古の時代に『刃持つ敵』が西の果てに追いやられ、
強力な雄達は今もなお前線を守り続けている。
実生活において刃の脅威など無縁なのだ。

146言理の妖精語りて曰く、:2007/10/09(火) 19:32:08
「珊瑚の冠を戴く者の世界」には方位がない。
が、知ってのとおり、かの世界の文献は多くが翻訳されており、それらには詳細な地図がついている物もある。当然方位針つきで。

実は、翻訳上不都合なので訳者たちが独自に設定したのである。
この際、訳者の世界と同じく「光源のやってくる方向」を東、「光源の消えてゆく方向」を西、としたために
かの世界の方位針は時計回りに「北東西南西東」となってしまった。

147<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

148言理の妖精語りて曰く、:2008/02/21(木) 21:33:27
ステェァックヒィールート……ハーテンホース!



つまりage

149言理の妖精語りて曰く、:2008/02/21(木) 21:50:16
Age
あげ、浮上とも呼ばれる祭事行為。
多くの場合、更なる発展を祈願して言理の妖精を呼び込むために行われる。

祭事として認識されている点からもわかるように、実際の効果はない。

150言理の妖精語りて曰く、:2008/02/22(金) 22:05:14
うむ、効果はない。

・・・いやあるよ!?

151言理の妖精語りて曰く、:2008/02/23(土) 07:00:56
そうとも、ある。
だってこうして追随者がいるじゃあないか!



無駄レスだがな。

152言理の妖精語りて曰く、:2008/02/23(土) 13:54:40
今日食べたものを淡々と書く。

・コーヒー+ココア
・高菜チャーハン
・ゆでたスパゲティー
・おかゆ

153言理の妖精語りて曰く、:2008/02/23(土) 19:53:32
・ラーメンとんこつ味。
・冷奴
・し ろ い ご は ん !

154言理の妖精語りて曰く、:2008/02/24(日) 11:19:20
お前がパン食に興味ないのはわかった

155<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

156<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

157<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

158<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

159言理の妖精語りて曰く、:2019/07/16(火) 20:16:22
【セラティスズ】は、女神セラティスのマークをシンボルにしたカフェだ
だが最近、客層に大きな変化があったらしい
開店当初は、若い女の子を主要なターゲットにしていて、かわいい飾りや小物で店内を飾ったり、メニューの商品や説明書きもポエミー名称に統一したりしていたんだって
そして制服も可愛らしいミニスカートにして統一感を演出していた

だけど、それが良くなかった
若い女の子が集まると、不埒な事を考える輩も現れるもので、【セラティスズ】はチンピラやナンパ男、変質者に狙われるようになったんだ
そしてそれが悲劇のきっかけとなった

ああ、あれはまさに悲劇だったよ
ある日、ついに色々と持てあました不審者たちが、【セラティスズ】の店員に襲いかかったんだ
あっという間で、誰もが呆然と傍観するしかない状況だった
事態が悲惨な結末を迎えるまで、3分も・・・かからなかった

不審者たちが、ミニスカの店員たちに全員叩きのめされるまで、3分かからなかったんだ
男たちは襲撃の3分後にはズタボロで、乱闘で荒れた店内にゴミ袋のように積み上げられていた
あれだけやられて死者が出なかったのは、奇跡だと今でも思うよ・・・

【セラティスズ】は、セラティス教の系譜にある店で、セラティス教と言えば武術で有名だ
あのカフェもセラティス教の道場と提携していて、そこで女性向けの護身術コースを取ったコには、カフェの商品の割引サービスがあった
護身術の素晴らしさを売り込むために、道場から宣伝員がカフェに派遣されていたのも、理の当然と言えるだろう

そして悲劇は、その事件の後に起こった
起こってしまったんだ・・・・・・・・

160言理の妖精語りて曰く、:2019/07/16(火) 20:16:47
どうなったのかって?

行ってみれば分かるさ
今でも、【セラティスズ】の内装は可愛らしいし、メニューはポエミーだ
店の前に置かれた黒板には、丸文字で季節に合わせたメッセージとおすすめメニューが書いてあり、動物やお花のイラストが添えられている
そして店内は、いつもハーブのポプリや花が飾られ、落ち着くアロマの香りが漂っていて、行けばいつでもフリルたっぷりの可愛らしいミニスカートを着た店員が迎えてくれる
ミニスカの店員が、礼儀正しくて笑顔にあふれ、武術に長けているのも昔通りだ

ただし、そのミニスカの店員が、筋骨たくましい男性であるという点を除けば、だけどね

そう、【セラティスズ】で働いているのは、今では、みんな男性なんだ
いくら圧勝したとは言え、あんな事件があった職場で働きたい女性が少ないというのも確かにある
だが一番の問題だったのは、あの事件で破壊された、むしろ壊滅したと言って良い店の内装だった
店員が全員無事でも、店がめちゃくちゃじゃ商売にならないからね
その修復にかかった費用が莫大だった

仕方ないので【セラティスズ】は、襲撃してきた不審者たちを全員雇って修復費用を弁償させることにしたんだ
彼らはほとんどが無職で、そのままじゃ到底弁償なんて無理だったからね
そして今に至るというわけだ

今では、【セラティスズ】は、若い女の子ではなくおじさんたちの癒しの場だ
意外にもというか当然というか、元不審者たちは男性と話が合った
事件直後は、事件の話を聞きたがる人は多かったし、武術に興味がある男性も多かった

それに、元不審者な男性たちも、彼らなりに頑張ったんだ
それまで、彼らは世の中の持て余しものだった
異性とまともにコミュニケーションをとることが出来ず、それどころか、恋愛以外の場面での人付き合い方も危うい者も多かった
そんな彼らも、【セラティスズ】での地獄のような・・・もとい、愛のある指導で変わったんだろうね
今では、彼らは街の人気者だ
愛想の良い接客、明るい笑顔、大きな声に丁寧な言葉遣い、そして確かな観察眼にもとづいた細やかな気配り

彼らは、【セラティスズ】での労働を経て、生きがいを得たんだね
そして生きがいが、彼らをただの変質者からみんなに愛される素敵な店員に変えたんだ
今では、彼らは間違いなく【セラティスズ】の店員だ

そして【セラティスズ】は、若い女性ばかりの華やかなカフェから、たくましい男性たちが集い、ミニスカの男性たちが接客する華やかな喫茶店へと変わってしまったんだ
どうだい、実に悲劇だと思わないかい?

161言理の妖精語りて曰く、:2019/12/08(日) 12:16:06
【ダレッキノ卵レース】は、ゆで卵を使ったレースである
虫神ダレッキノにまつわるレースであることは確かなのだが、神を讃えるのか貶めるのか、その意味は地域によって異なる

ちなみに、ゆで卵が一番美味いのはパナケウア地方だ
地元の温泉と一晩漬け込んだソースが極上の旨味をもたらすのである

162言理の妖精語りて曰く、:2019/12/12(木) 17:51:30
賢人ムニョロの研究によると【ヴェロキラプトル】とは猫の国のお辞儀の一種らしい。

163言理の妖精語りて曰く、:2020/01/01(水) 10:28:01
暗黒の太陽が泥の海に沈む【初日没】こそが、魔界における新年の始まりである
その時から、夜の貴種たちの宴が始まるのだ

164言理の妖精語りて曰く、:2020/01/06(月) 08:20:19
「白」を差別するなとは良く言われるんですが、ここ北方では、「白」はやっぱり災厄の色ナンスよ

北辺の【冥穴】から吹き出す【瘴気】によって動き出す死体【フローズン・スケルトン】
時代により、難民だったり侵略者だったりする、本大陸よりの民族【白樺の民】
そして「白」の鎧を身に着け、「ただ一つの神」しか崇めない【ルザナイ教・白純派】

もちろん、【白樺の民】にも良いヤツは多いし、【ルザナイ教】が唯一神系じゃかなり寛容な方で【白純派】が追放された過激派に過ぎないっていうのも頭じゃ分かってますよ
ここじゃ長い冬にやること無いんで学問が盛んですし、【巨大トド船】や【トナカイ車便】の交易で他所との交流も結構盛んです
百科事典を読破してクイズ遊びに使う購入者なんかがいるのも、ここ北方ぐらいのものでしょうよ

ですが、それでも過去の経緯、トラウマっていうのは、なかなか拭えないものナンス
あの【人間の顔をした宗教運動】が成功しなかったら、俺ら北方の【黒檀の民】は、ずっと【白純朝】の支配下で迫害され続けてたでしょうからね・・・・・・・・
俺個人は、「白」差別はしませんし、「白」い製品も好きで他人に見られない家の中では使いますが、それを他人には強制できません
家にダチが来るときには「白」製品すぐに隠しますしね

そんなわけで、学者さん、悪いことは言わないから「かつて【地磁気逆転】によって北方と南方は逆転した。だから、今の差別関係も逆転出来るはずだ」なんて夢物語を説いてないで、故郷へ帰ってもっと無難な研究をしたほうが良いっスよ
【地磁気逆転】なんて無くっても、力関係なんてすぐに逆転するものだし、たとえ逆転しても過去のことはそうそう忘れられはしないもんっスからね・・・・・・・・

165言理の妖精語りて曰く、:2020/03/31(火) 08:35:24
北方では、冬の終わりを願って陽槍果(トウモロコシ)の揚げパンを作る

このあたりではピュクティェトは太陽を司る主神として崇められており、このパンはそれへの捧げものなのだ
この地方に伝わる伝説によれば、太古の昔ピュクティェトは、今よりずっと熱かった太陽を抱きしめて温度を下げたと伝えられており
人々は、揚げパンが太陽の代わりとなることで、太陽がピュクティェトから開放され、元の温度を取り戻すことを期待しているのだ

166言理の妖精語りて曰く、:2020/03/31(火) 22:48:48
VR・eスポーツ『紀神大戦 SPEAR VS NOT』は、神々となったメインプレイヤーたちが、領土や資源を奪い合う戦略シミュレーションゲームである
このゲームは、観客やサブプレイヤーたちによる応援やサポートが大きく状況を動かす独特のゲーム性を持っていることで有名であり、それはメインプレイヤーに「人を動かす」能力が要求されるということを意味している
人によっては、このゲームの熟練者は、現実の政治でも実力者になれるというほどだ

『紀神大戦』の次の大会は、来年春、ヌーベルフランス・コロニーの専用コロシアムで行われることが決定した
果たしてどんな戦いになるのか、どのチームが勝ち上がるのか、非常に楽しみである

167言理の妖精語りて曰く、:2020/04/08(水) 10:27:47
【大異変】によって、世界が属性ごとに八つの土地に分かれたことは、もちろんその原因たる魔術師たちにとって大きなメリットだった

だが、それは当初予想されていなかったメリットも生み出したのだ
それぞれの土地の属性が固定されたことは、そこから生み出されるもの――――農作物、鉱石や木材、動植物、術式や技術、果ては人間の性質や文化風俗に至るまで、土地ごとにあらゆる違いをもたらした
そしてそれは、時に不足や過剰となり、それは結果として略奪や交易をもたらすこととなったのだ

そうした時代においては、八つの属性のどれにも属さない「無属性」もまた一つの意味を、それに価値を持つこととなったのである
「無属性」のものたちは、いかなる属性の支援も受けないが、逆にデメリットをも受けないため、八つの土地を巡る交易商人として非常に適していたのだ
彼らの歩みは、【八カ国】を巡る【無の道】を大地に刻んだ

そう、その道こそが、後の【九属統合帝国】の基盤であり、その旗にもくっきりと描かれているあの「線」となったのだ
すなわち、【帝国】の栄光は、過剰と不足から始まったのだ
その終焉と同じように

168言理の妖精語りて曰く、:2020/04/09(木) 08:06:57
【眠らせ人】とは、古代シシドア王朝にいた王族を寝かしつける役職である
彼らは、眠くなった人々の真似をすることによって、人々の眠気を誘い、王族を眠りへと導いていた

シシドアに伝わる民話によれば、【猫】も、【眠らせ人】が変じたものであるとか

169言理の妖精語りて曰く、:2020/04/18(土) 07:04:41
市場での売買・交易時には、モノだけでなくミームも行き交う
觀るものが觀ると、赤や黄色、澄んだ水色など、複数のレイヤーから市場を見ることが出来るとか

170言理の妖精語りて曰く、:2020/04/19(日) 22:46:08
虹色群島では、二種の剣技が有名である

一方は、豪快。
それは、大剣を用い、カジキやイルカのように跳ね回る剣。
【漣の剣】と呼ばれるそれは、波打つ刃を持って踊るように敵を切り裂き、味方に勝利をもたらす英雄の剣技である。

他方は、精密。
それは、異なるヒトとヒト同士が、さながら天空の惑星のように互いを尊重し、ステップを踏んで動き続けなければ決して成し得ない集団戦法。
【偽りの大魚】と呼ばれるその剣技は、父と子が、あるいは兄と弟、無二の親友、恋人でもあった兄妹などが、伝説や歴史に残る大きな戦において振るい、巨大な敵軍を切り裂いたと伝えられる無敵の剣技なのだ。

そして今もまた、生き別れた姉と弟が、まさにその二種の剣技を用いて、ここに戦わんとしている。
そう、伝説はまた、ここから紡がれるのだ。

171言理の妖精語りて曰く、:2020/04/22(水) 12:28:32
2060年代には、サイボーグはファッションの一部となった
家電やペットのケージを組み込む者、体内バイオオスフィアの実現を目指すもの、キノコを栽培して売るものなど、その形式はヒトによって様々であり、それまでVRに限定されていた「ヒト形に囚われないファッション」を、サイボーグ技術はリアルワールドでも実現せしめたのだ。

172言理の妖精語りて曰く、:2020/04/24(金) 08:34:42
サイボーグがファッションとなったその大きな要因には、運動制御に特化した人工知能の進化と共に、人工心肺や人工胃腸技術の強化により、肉体機能の大半をアウトソーシングすることが可能になったことも大きい
それは、多腕、多脚、車両や家電との一体化や連動といったIoT、祭壇や神殿・墓などの体内収納や合体などに始まり、さらには超音波会話の実装によるコウモリ化やヨット・潜水艦との一体化によって「魚の感覚」の取得し世界観の拡張を目指す試みなども含む巨大なムーブメントであった

現代美術・ファッション・人体工学などの合流地点
それが、サイボーグ・ファッションである

173言理の妖精語りて曰く、:2020/04/25(土) 11:50:02
サイボーグ・ファッションの扱い方・捉え方はヒトによって大きく異なる
ピアスの延長として考えるもの、体内端末や新しい眼による世界観の拡張を試みるもの、自らの身体を歴史博物館と成し自分なりの歴史観を伝えんとするものなど、多様な挑戦がそこには存在している

それらは、『セカンド・シックスティーズ』と呼ばれた2060年代のムーブメントを盛り上げ、やがてその中に埋没していった。

174言理の妖精語りて曰く、:2020/05/01(金) 09:47:40
死神シェロンのサーカスは、暗黒時代に光を灯す
悪政、重税、暴虐の世も、サーカス来れば楽しいひととき
猛獣、異形に、道化師、薬屋、曲芸見れば、心も弾む

そして、領主の首も飛ぶ
シェロンのサーカス現われた地では、悪しき領主は怪死を遂げて
気づけばサーカス、霞と消えて

残るは笑顔の民ばかり

死神シェロンのサーカスは、暗黒時代の楽しみで
今日も どこかで笑顔を招く

175言理の妖精語りて曰く、:2020/12/05(土) 12:45:09
一年の終わりには、不用品を集めて大きなかがり火が焚(た)かれる
それには、不用品に宿った霊魂をなぐさめる鎮魂の意もあるのだという

かがり火は、最後の漁に出た漁師たちへのしるべとなり、夜の海を照らし出す

176言理の妖精語りて曰く、:2021/01/29(金) 01:04:24
【葬式】は、かつて一種のエンターテイメントであった

なにせ、田舎にはあまり・・・いや全くと言っていいほど娯楽がない
イケメンでイケボの僧侶、派手で豪華な袈裟、全力で振る舞われる食事
珍しく遠方から集う親戚や故人の友人たち、葬式にしか行われない格式張った儀式
ひとりひとりが思いの丈をぶちまけるマイクパフォーマンス、もとい弔辞や弔電

それらは、ひとつの悲劇、そしてひとりの人間が永遠に消失した不在の空白を確認するための祭事であり、感情とあらゆるものを集積・発散させるカタルシスの場であった
それは、ひとつのマツリである
死者を慰め、あるいは死者との思い出を振り返ることは、すなわち生者の中にある故人の記録を集積し、仮想的な死者の顕在を実現させる行為であったのだ
そしてそれは同時に、覆すことが出来ない故人の不在をも浮かび上がらせることとなる
存在と不在は、同時に両立し得るのだ

そして、失われた、いや今も記憶に残り続ける楽しさと、現在の悲しみも両立し得る
二つの感情は、決して矛盾するものではなく、むしろ補い合うものでもある
俗悪な楽しみは、真摯な悲しみにまるで影のように寄り添うこともあるのだ

葬儀、それは禁止され、すべてが電子的なデータのやりとりだけで行われるようになった西暦三千年代の今日にあっても、時折偲ばれるほどの、重大なエンターテイメントである
楽しさと悲しみを通じて、自分たちの生と故人の死を確認する儀式(ダンドリ)と言っても良いかもしれない
つまりはそれは、死者をきっかけとして、生者のさまざまな感情が行き交う場であったのだ

177言理の妖精語りて曰く、:2021/06/16(水) 23:33:51
さまざまな種族がひしめく【美食の世界】では、意外と種族同士の闘争というものがとても少ない
ここでは、全ては美食によって左右されるからだ

この世界においては、美味しい料理や食材、それらをもたらせる調理器具や設備、最近では交易ルートや運送インフラによって、人の心は簡単に動かされてしまう
どれほど強欲な悪党であろうと、どれだけ卑劣な政治家であろうと、美食の前ではかたなしなのである

だが、それは同時にとても残酷なことでもある
美食を用意できる者に、そうでない者は決して勝つことは出来ないのだから・・・

178言理の妖精語りて曰く、:2021/06/21(月) 09:11:13
【エクストリームわんこそば】は、速さ、量、そしてそばをすする音と姿勢の美しさが競われるハードかつハイレベルな競技である

179言理の妖精語りて曰く、:2021/06/30(水) 22:48:20
【超重量ケーキレース】は、100kgを超える巨大なケーキをソリに乗せて競争する北国の競技である
もしバランスを崩したら、それまで乗っていたケーキを全て食べなければならないのだ

180言理の妖精語りて曰く、:2021/07/08(木) 20:08:33
ハムスターロデオは、最も激しいスポーツの一つである

【大絶滅】の後、食用のため巨大化させられたハムスターであるが、その気性は意外と荒い
しかも、ハムスターはたびたび木に登るのだ

気の粗いハムスターにまたがった勇敢な騎手の角度が、ハムスターが樹上を猛進するごとにどんどん変わりる様は見ものである
騎手が30度、45度、そしてついには180度、つまり枝の裏側に張り付いたハムスターにぶら下がる光景などを観れば、他では絶対に見られないスリルと興奮を味わえること、疑いなしなのだ!

※ハムスターロデオには、訓練された騎手だけが挑戦することを許されます
訓練されてない皆様は、むやみに調教されていないハムスターに近づいてはいけません
お姉さんとの約束ですよ!

コルセスカおねえさん(前回ロデオ大会の覇者。現在、全治三ヶ月の骨折のため入院中。)のコメント

181言理の妖精語りて曰く、:2021/07/30(金) 23:06:31
古代のレリーフから推察するに、闘技場ではさまざまな見世物が存在していたらしい
その中でも、特に残酷なものが猛獣による処刑である
石臓人が獅子に食われて、その臓器がむき出しになっているところが見物されたりと、その有様はそれはそれはむごいものであった

ただ、そうして猛獣の餌食になる奴隷や囚人たちにも、救われるチャンスがあるにはあったのだ
それこそが、かの有名な”闘技場の親指”である
古代帝国の闘技場では、観客が見世物になっている人間たちの生死を左右することが出来た
殺されかかっている剣闘士や奴隷の命を救いたいときは、観客は親指を上へ上げ、そうでないときはその逆を行ったのだ
これが、現代まで残るハンドサインの起源である

だから、この”大蛇に呑まれそうな男”の生死も、きっと観客の意志によって決められたことであろう
残念ながら、このレリーフにおける観客の部分は、既に剥がれ落ちてしまっていて、もはや跡形もない
この先の場面が刻まれていたであろう部分も、また同じ
この囚人らしき男の手足のように、欠けたままなのだ

だが、これはこれで芸術品としては一つの完成の域にあるのかも知れない
この、今にも男を飲み込みそうな大蛇の躍動感や恐怖のあまり引きつった顔を見せる男の表情などは、他では見られない迫真性がある

続きが見つかるなら、それはそれで構わない
だが、いまこの時は、こうして切り取られた一瞬を深く味わい、またこの先の場面を想像し、思いを馳せることが出来る
これはこれで、得難い体験なのではないだろうか?

182言理の妖精語りて曰く、:2021/08/01(日) 00:05:39
後に、この「蛇に呑まれそうな男」は、保険のCMなどで使われるようになった
「この段階でも入れる保険がある」ことをアピールするために、このレリーフがでかでかと表示されるのだ

183言理の妖精語りて曰く、:2021/12/07(火) 01:23:19
topix:『トングでパンを威嚇する』
パン屋のパンは、コンビニやスーパーのものとは異なり、多様な種が営巣(コロニー)にて密集生活を送っている
それらは、滋養あふれる存在でありながらも、なお未知なる存在にして未知なる脅威と驚異を保っているのだ

そんな鍛え抜かれた固有種相手ならば、まず威嚇を仕掛けてしまうのも、また仕方のないことであると言わざるを得ない

あなたがパンを覗き込むとき、パンもまたあなたを見つめているのだ
あなたにとっての現実とは、あなたがそう感じるままのソレなのだから


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