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映画感想スレ(4)

231シャアダム:2020/09/19(土) 20:22:14 ID:rmiMl0oI
◆日本沈没(1973年)

小松左京原作の地球の核が大きくなり、マントル対流が促進され、海底に異常が起こって、日本が海に沈没していくSFパニック映画。

この映画のシンジ「(みんな)逃げるんだ、逃げるんだ、逃げるんだ」この映画のエヴァンゲリオン「わだつみ一号機、わだつみ二号機、フランスからやってきた来たケルマディック号」
この映画のマギ「坊さんとしてのマギ、心理学者としてのマギ、社会学者としてのマギ」、この映画の補完計画「D計画、D2計画」・・というのは冗談で、でも所々エヴァの元ネタっぽい感じはしたけどね(考えすぎかもしれないが)。
草薙主演の「日本沈没」の監督はガイナックス関係者だとか(なんとなく因縁を感じる)ひそまそ〜。

さて、真面目な感想だが、仮面ライダー1号の小野寺(潜水艇操縦士)が主役ではなく、田所博士(日本が沈没することに気付いた博士)が主人公でもなく、なんと総理大臣(丹波哲郎)が主役の政治劇中心なパニック映画っだったので、その脚本のシリアスで重厚な物語に嵌まってしまいました。どうせ日本が沈むだけの話でしょってストーリーが分かってるのに、それでも面白くて最後まで心奪われる内容でした。
最初誰も田所博士の日本の異変を本気にしなくて、徐々に日本各地に現れる沈没の兆候の映画の底辺を流れる緊張感が素晴らしい。総理大臣がその異変情報に何か悪い予感がして科学者を呼んで地球の構造を勉強する所も、経済界のドン「渡」に相談する所も、演出いいねえって感心しました。総理大臣のモノローグ演出も不安を搔き立てていい感じだ。

そして、小野寺の現場人間としての陽気な逞しさ、ヒロインとのデート、からの異変が起こってからの変わりようが、またいい。ヒロインがお金持ちのお嬢様から異変が起こって転落していく姿も、印象的。田所は最初っから最後まで頑固で芯が一本通ってる変人って所もいい。キャラが立ってるんだよね。総理大臣も最後まで決断力があり渋い、頼りがいがあるって感じだ。
またCGなどない時代なのに、CG映像より、迫力自然の怖さを感じる映像もいい(記録映像やミニチュアってわかっていても怖い)。皇居に押し寄せる民衆に門を開けよって指示する総理大臣のカッコよさよ。黒焦げの死体の山はちょっとビビったw

また台詞が重厚で名台詞が多くて、「科学者はカンだ!」とか「何もしない方が良い(こわ〜)}とか印象に残るものばかり。一億数千万の日本人の内,外国が受け入れたのが数十万人数百万人ってのも絶望的で怖かったね〜。
政治的駆け引きが面白かった。このころの中国が今より本当の意味で「義の国」だったのかな、映画の中では優しく頼もしいw逆に北朝鮮や韓国はこの頃からギクシャクしていたのかな?

あと、昭和だなあって思ったのが、喧嘩して仲直りwそして、地球の構造や地震・噴火のメカニズムなど科学・専門用語も分かりやすく勉強になりました「リップルマーク」とか。「ペンディング」ってこの頃すでに使われてたのか。
ただ日本が沈むだけなののストーリーなのに、主人公達がかっこいい救出アクション(ハルマゲドン的な)なんかしないのに、日本民族の生き残りをかけた政治劇でこんなに重厚に面白くなるんだってのが、一番の収穫でした。個人的には平成「日本沈没」より昭和「日本沈没」の方が断然よかったです。

最後に、ミクロネシアのヤップ島ってどこよ、またマイナーな所によぉw


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