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1   生命の神秘という地獄   (Res : 33)

1 名前:名無しさん   投稿日:2020/07/11(土) 02:02:55   
私の母は、今日で妊娠38週目を迎えた。胎児は4213gと、いわゆる巨大児をその腹の中に宿している。
そんな訳だから、母には日常を過ごす中でもかなりの苦労がのしかかっていた。代表例が腰である。立てば痛むし歩けばさらに痛む。しかし妊婦に運動は必須なので、母は毎日1km、歩く義務が課せられていた。
ふぅ、はぁ、ひぃ…と腰をさすりつつ歩く母を、私は興奮した目で見ていた。この時点で察している方もいるかもしれないが、私は妊娠出産が性癖である。
そういうわけで、母が妊娠したと聞いたときは驚き、そして同時に喜んだ。
そして幸運なことに、今私は母と2人で生活をしている。母との生活中、なるべく母にバレないように母の妊娠過程を映像に収めたり(なんなら風呂は盗撮している)、母のお腹に妊娠線予防のクリームを塗ったりしてその性癖を余すことなく満たしながら生活していたら、いつのまにか母のお腹の成長速度が加速していき、破格の大きさとなっていった。
この子はなんていい子なんだろうか、お腹の中にいるときからもうすでに私に孝行してくれている。まあ母にとってはたまったものではないだろうが。
この子のおかげで、母が巨大腹を抱えたこの美しい姿を拝めているという幸せを私は日々噛み締めていた。
母は細い身体をしていて、更に胸も相当に薄かったのだが、妊娠したことによって胸は徐々にサイズアップし、C強~E程度の大きさまで育っていた。しかし、そんなことをどうでもよくしてしまうのがこのお腹である。
日々成長するこのお腹は、サイズアップしたはずの胸なんか気にならないくらいのサイズに変貌していた。
伸ばされきって艶が出た肌は限界を告げており、肋骨ギリギリから恥骨直上まで描かれた大きな大きなカーブは、そこに内包する生命の神秘がいかに大きく成長したかを私に再三認識させる。
そしてその巨大腹は刻一刻と形を変え、胎動の凄まじさを視覚的に私に伝えていた。それらによる母への負担は凄まじいものだろうという想像は容易につき、私はその負担を想像しては眠れぬ夜を過ごした。


母が巨大児を自宅出産するのを、主人公の視点から実況する感じの小説です。
胎児の重さは12kgを超えなければいいです。妊娠週数は50週まで、出産は九日九晩以上かかる壮絶なものを想定しています。
あと、母の胸はGくらいまでは成長させても構いません。
出産するのは母のみでお願いします。
24 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/23(土) 20:31:56   
そして病院に着いた後の超音波検査でも、結果は明らか。
やはり胎児がどんどん大きくなっている影響で腸や血管など様々な臓器を押し広げているようだ。
そして気になるのは、胎児を支える臍帯(へその緒)がお腹の中で暴れているところだ。
これだけ胎児が大きくなっているとお腹の方も大変だなと思う。
そして何よりも驚いたのはやっぱりおへその存在だった。
胎児が巨大化してるお腹の中で暴れまくってるのに何とか耐えているところもだけど、そのおへその大きさの方がもっとヤバい。
普通の人なら直径2cmなのだが今の母のおへそはなんと3cm以上もありその大きさはまさに規格外。
しかも縦幅も大きいのでその印象は半端ないくらいに強烈。
恐らく引き伸ばされる度に中で皮膚が裂けては修復を数えられないほど繰り返していたからだろうか。
何よりお腹の方はもうとっくに限界を超えてる状態で、おへそも大きくなったとはいえその下の方は特に引き伸ばされていたのだからたまったものではない。
しかもあの超音波検査によれば母のお腹はもう妊婦のものではなく大人の女性そのもののレベルを超えてしまったらしい。
もう既にお腹の皮が突っ張っていて少し触れただけでも痛そうだし何より見た目がかなりキツイ。
おへそもかなり大きくなったことでバランスが悪いし見た目的にもかなりヤバイ感じになっているのがわかる。
ちなみに胎児の重さは8350gだった。
25 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/23(土) 20:39:59   
それから数日が経った頃だろうか。
お腹の大きさと共に大きくなっていくおへそのことに何かがおかしいと気付き始めた私はそれを母に聞くことにした。
「ねぇお母さん?最近なんか体に変化はない?」
「変化?そうねぇ……なんかこの頃下腹部辺りが変な感じでチクッとして……それが凄い痛くってね……」
「えっ……まさか陣痛じゃないよね?」
「わからないわ。だけどお腹の奥の方に響くような痛みだから多分違うんじゃないかと思うんだけど」
私は内心ビクビクしていた。
「生命の神秘」を軽く見過ぎていたかもしれない。
このおへその痛みも「生命の神秘」が関係しているんじゃないか……もしそうだったら私はどうしようもないじゃないか。
それにもしかするとおへその大きさの原因も「生命の神秘」が関係してる可能性だってあるんだ。
私は恐る恐る聞いてみた。
「ねぇお母さん、ひょっとしておへそが大きく広がってるんじゃないかと思うんだけど違うかな?」
「そうかもしれないわね。私もこの頃からおへそが大きくなっちゃったし……何とかしないといけないわね」
「お母さんはまだ我慢できる?」
「まだ大丈夫だと思うわ。それよりあなたのほうこそ大丈夫なの?」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
26 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/23(土) 20:40:51   
その日の夕刻、母は台所で夕食を作っている。
巨大なお腹をシンクに預け、「重っ……!」と呻きながら鍋を掻き回していると、突然――
「うぁっ!……んんっ……あん!」
背筋を弓なりにして、小さく喘いだ。
同時に、お腹がドクン!と波打った。
今までで最大級の胎動だ。
「また……だわ……」
呼吸を整える母。
「あの子が動く度に……電気が走るのよ……変な感じ……」
顔が火照っている。頬が赤く染まり、額には玉のような汗。
「あぁっ! また来る……うっ……んんっ!……」
大丈夫?と心配する私に、
「大丈夫……これが『生命の神秘』って奴かしらね……ちょっと気持ち悪いけど」
そう言って微笑む母の瞳には、どこか陶酔にも似た光があった。
27 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/23(土) 20:43:56   
ついに、予定日から二ヶ月以上が経過し、前代未聞の50週目をむかえた。
その朝、母は玄関で立ち往生していた。
「ふぅ……ふぅ……」
息遣いが荒い。
母の服は昨晩以上の状態になっていた。
胸はいよいよGカップと言えるレベルに大きくなっていや。
そのおかげか服の裾は完全に捲れ上がり、おへそから最下部は丸出しに。
下腹部の下で長い間支えていたベルトが最終穴に差し掛かり、皮膚が引き攣れている。
「大丈夫…?」
「苦しいけど……私は大丈夫…。こう見えて体力にだけは自信あったから…」
確かに母は1ヵ月間のつわりが治まった後、よく食べていたし、よく歩いていた。
その結果、お腹のお肉も結構ついてしまったものの、それ以上に体力は充実してきていた。
しかし、流石に予定日を過ぎても産まれないというとこまでは想定していなかっただろうし、いくら母でもこのお腹は苦しいに違いない。
それだけ、母の大きなお腹には多量の愛がつまってる証拠と言える。
とにもかくにも、これ以上成長したら今度こそ危険なのは間違いない……。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
28 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/24(日) 22:23:13   
「ひゃあっ!」
一際高い悲鳴と共に、母はお腹を手に当て腰を突き出すように仰け反り返る。
服の裾から突き出た巨大なお腹はブルルンッと震え上がった。
そして……
「くぅうう……あっ……ひぃいい!」
絶叫しながらビクンと身体を跳ねさせた。
どうやら今度は強い衝撃に反応したらしい。
「ダメ……これはダメェ!!」
顔を赤らめ悶えている母の姿を見た通行人たちは一斉に固まる。
「何……あれ……」
「マジかよ……」
「やべぇ……」
「すげーなおい」
「……見ちゃいけません!」
一部の人は驚愕のあまり言葉を失う者すらいるようだ。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
29 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/24(日) 22:24:46   
流石にこのサイズになると、帝王切開での出産は難しいかもしれないと言われていたのだ。
要するに、自然分娩しか選択肢がないと。
沈黙が訪れる。
前例はないが……可能性はあるかもしれない…そう医師は慎重に言葉を選ぶ。
しかしリスクは計り知れないし、最悪の場合……と私が思ったとき。
「…産みます」
「お母さん!?」
突然の決断に私は驚いた。
「もの珍しい『生命の神秘』という地獄、全て利用して、私の居場所を、絶対に作って見せます…!!」
これはあまりにも本気のようだ。
決心した以上は僕も見守るしかないだろう…。
そして診察も終わり自宅へと帰る事にした。
30 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/24(日) 22:27:27   
「ねぇお母さん……大丈夫…?」
「大丈夫よ…はぁ……ふぅ……」
なんにせよ8820gの胎児をお腹に抱えての歩きは母と言えどしんどいのは間違いない。
慎重になりながらも何とか自宅を目指していく。
しかし、その途中でとんでもない事態が。
この時間になって、風が吹く頻度が多くなってきていたのだ。
冷たい風が何度も母のお腹を襲う。
その度におへそは引き攣り、そして疼き、ベルトが軋んだ。
「あぁああっ!」
その都度反りながら悶絶する母に手を貸す。
しかし、母が苦しむ一番の原因はお腹だというのは分かっていた。
何故なら胎児の成長が著しいということが分かったからだ。
母のお腹に宿った『生命の神秘』という名の地獄。
それは確実に母を蝕んでいた。
距離は残り半分。
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31 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/24(日) 22:30:00   
そしてようやく帰宅。
「あ……あ……あひ……」
母は風とのフルラウンドを無事戦い抜いたのだ…。
「ちょっとお腹いいかな?」
「えぇ……」
私は母のお腹をちょこっと調べる。
「やっぱり……」
散々風で刺激されすぎて、ビクッビクッと痙攣したおへそ。
明らかに溜まりに溜まった母性でお腹がつっ張りすぎていたのだ。
そのまま母のお腹が破裂してしまうのではないか。
それだけ大きく張ったお腹なのだ。
「お母さん、よくやったね……」
「あ……んあ…」
兎に角母を休ませようとした矢先…私
「ん?あれ?」
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32 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/24(日) 22:39:43   
「間違いない!その風で刺激を受けすぎて、それがおへそから子宮に何度も伝わったことで、子宮口が開いてきたんだよ!陣痛は、その頃から始まったんだよ!」
「や、やっぱり!?」
母は驚愕するが納得していた。
「お腹も一段と重たくなってると思ったら……そうだったのか……」
「恐らくだけど、お母さんの子宮口は……」
「えぇ。多分、帰宅した直後に6センチぐらいは開いてると思う」
「そんなに!?」
「だって……さっきの風の影響であんなに痺れたんだもの。もういつ破水してもおかしくないし、今だったらもう子宮口は全開大かと…」
母は覚悟を決めたような顔つきでそう言った。
「……分かった。なら準備しないと」
「お願いね」
「うん」
そうして陣痛が始まり出したと感じた私は早速出産に向けて準備を行うことに。
まず必要なのは清潔なタオルとか色々あるわけだけども……
その時。
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33 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/24(日) 22:43:02   
兎に角ここまで大きくなるとは想像していなかったもののここまで来て引き返せるはずもない。
母子共に健康体で無事に出産を迎えられることを願うのみだ。
「いぃいっ!……くうっ……」
突然のことだった。
「来たの!?」
「違う……」
そう言われ私はほっとする。
しかし母の表情を見ると辛そうであり何より額から汗が出ていた。
これはただごとじゃないぞと思い慌てて母の元へ。
「一体どうしたのさ!」
「分からない……急に陣痛が……」
「じゃあさっきのが本番なのかい!?」
「おそらくは……」
「それより早く準備しよう!」
「そうね……」
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内容

2   産婦人科医の娘   (Res : 61)

1 名前:名無しさん   投稿日:2019/01/26(土) 22:31:43   
奏多と明日香の娘が産まれてから既に14年が経っていた。
奏多は今も現役で産婦人科医をしており、様々な患者を相手にしてきたが、今回奏多にとっては少々厄介な患者だった。
「言っとくけど私は絶対に堕ろさないからねお父さん。」
そう言い駄々を捏ねるのは香奈、そう奏多と明日香の娘である。
彼女は14歳で身籠ってしまっていた。
相手は同じ学校の同級生だ。
香奈は付き合っていた恋人の家に遊びに行った時に避妊具を付けることをすっかり忘れてしてしまいその一回で出来てしまったのだ。
普通なら14歳で産むのはリスクが大きいので基本中絶なのだが、香奈がこんなにも産むのに拘るのはその彼が交通事故で亡くなったからである。
皮肉にも妊娠がわかったのは事故の後だった。
そのため香奈にとってお腹の中の子が事実上恋人の忘れ形見になってしまいどうしても香奈は産みたいのだ。

香奈:奏多と明日香の娘。まさかの14歳で妊娠をしてしまう。本人は産む気満々。
ちなみにまだ妊娠2か月目。

※産婦人科医の娘の続編で奏多の娘、香奈が妊娠し出産をする話です。
香奈以外の出産はなしでお願いします。
その他の登場人物、設定などは過去ログにある過去作品を参照してください。
52 名前:名無しさん   投稿日:2025/06/28(土) 15:52:31   
「・・・・さっきよりは広がっているけど、まだ狭いな。」
香奈の子宮口は完全には開ききっていなかった。
「香奈息むのはまだ先だからもう少し頑張って。」
「うん。」
それから香奈の子宮口が全開になるのは2時間近く経ってからだった。
その間香奈は陣痛の痛みに耐えたのだった。
53 名前:名無しさん   投稿日:2025/07/21(月) 11:08:10   
そして2時間近く経ってからその変化は訪れた。
「!、あ・・・・・・」
「どうしたんだ香奈?」
「は、破水したみたい。」
「ちょっと待ってて。」
香奈からその事を聞いた奏多は香奈の腰周りを見てみると股間の辺りを中心に下半身が濡れていた。
「少し待ってて子宮口の状態を確認する。」
そう言い奏多は香奈の子宮口を確認した。
54 名前:名無しさん   投稿日:2025/07/21(月) 20:33:21   
「うん開ききってる。もう息んでいいよ香奈。」
「ふんんんんんんんんーーーーーーーー!!!」
香奈は奏多からの言葉を聞くとすぐに息み始めた。
「ふんっ、ふんっ、ふんんんんんんんんーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
55 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/03(日) 22:36:51   
しかし息み始めたものの、胎児の進みは悪かった。
「やはり予想はしていたが・・・・・・」
奏多の言うとおり香奈の胎児は一般の人のそれと比べると大きめだった。
それに加えて香奈はまだ14歳と未成年のため平均的な大人の女性よりも体格が小柄だった。
そのため中々胎児が進まなかったのだ。
56 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/09(土) 23:27:13   
「これはお腹を押すしかないか。」
「頼むわお父さん・・・・・」
奏多の提案に香奈は了承した。
そして奏多は香奈のお腹を押し始めた。
57 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/10(日) 23:59:09   
「うーーーーん、ううううーーーーーん!!」
「ふんっふんっふんっ!!」
香奈が息むのに合わせて奏多は香奈のお腹をタイミングよく押した。
そのお陰か胎児は少しずつではあるが進んでいった。
58 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/12(火) 16:28:53   
そして1時間ぐらいたった頃にようやく変化が訪れた。
胎児の頭が見え始めたのだ。
「よし、やっと赤ちゃんの頭が見え始めた。この調子で・・・」
奏多はそう言い香奈のお腹を押し続けた。
59 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/14(木) 00:55:24   
それからさらに1時間経つ頃には胎児は肩が完全に出てついに腰の辺りまで出てきた。
「よし腰の辺りまで出てきたな・・・・・・」
そう言うと同時に奏多は香奈の様子を見た。
香奈はもう既に体力をかなり消耗していた。
「後は体を引っ張って出したほういいか・・・・」
奏多は残りの体力がもうない香奈の事を考えて最後は赤ん坊の体を引っ張って出す事にした。
60 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/15(金) 14:51:27   
「これ以上は香奈の体力が持たないから後は引っ張るけどいいかな?」
奏多の言葉に香奈は無言で頷いた。
返事を見た奏多は赤ん坊の体をつかんで引っ張り始めた。
ジュルジュルジュル・・・・・・・・
「うううっ、ううううううう・・・・」
赤ん坊が進むのに合わせて香奈は呻き声を小さくあげた。
そしてついに・・・・・・
61 名前:名無しさん   投稿日:2025/08/17(日) 00:39:25   
スポンッ!!!!
ホギャアホギャアッ!!
何か大きなものが抜けたような音がすると同時に産声が響いた。
「や、やった産まれたよ香奈!!」
「・・・・・う、産まれた・・・・」
奏多は産まれたばかりの赤ん坊を沐浴させすぐに香奈に見せた。
名前
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内容
1 名前:名無しさん   投稿日:2025/04/19(土) 11:43:26   
邪悪な龍によって滅ぶ運命の国があった。

予言を恐れた国は狂気そのものな計画で、邪竜を倒す英雄を産む、三人の母親をつくりあげた。

しかしこの計画の裏で、もう一人『英雄』が産まれていた事を知る者は少ない…。

「うっ……。ここは…?」
ベッドからむくりと起き上がった孕み腹の女性は、
自分の意識をゆっくりと思い出していく。
(ああ、そうか…、私は……。)

彼女の名はグレア。
孤児として育ち、ある戦地跡で拾ったハルバードを手に、奴隷の剣闘士として生活していた。
お腹の子の父親はとある町の闘技場で仲良くなった、奴隷の少年戦士。
女を知らないというので抱いてあげたのである。もっともグレアも処女だったのだが。
死ぬのが怖い少年兵は無我夢中で彼女を抱き、放てるだけの子種を彼女に植え付けたのだ。その後、少年兵とは他の闘技場へ連れられ別れ別れになり、その後はわからなかった。
ある日グレアが大国の手の者たちによってスカウトされたのは、彼女が子を身籠って半月ほど経過した頃のことである。
なんでも予言により、自分の子が英雄になれる素質を秘めていると調べたらしい。

正直、そんな話にさほど興味は無かった彼女であったが、奴隷の身分である彼女に拒否権はなかった。しかし少しでも産まれてくる子供に楽をさせてあげられると思い、グレアはその計画に乗る事にした。
しかしこの誘いが狂気の計画であったことに気づいた時、グレアは国に軟禁状態になっていたのだ。

そして始まった闘技場での英雄候補を決める狂気の殺し合い…。
殺さねば殺される。
そう聞かされていて、従わねば胎児の命はないと国はいう。
グレアは出場する他なかった。それは他に集められた妊婦たちも同じであっただろう。

グレアは英雄を産む候補としてというよりも、子を守るために闘技場で戦った。
だがグレアは他の妊婦を殺める事が出来なかった。殺さなければ殺される。そう分かってはいるのだが、武器が相手に刺さる瞬間に手が止まってしまうのだ。見せかけの残忍な姿勢を張りながら戦うふりをし続けるしかなかった。

クリスティーナと名乗っていた妊婦と戦った時、ハルバードの間合いは十分であり、グレアの腕ならいつでもクリスティーナの首を刎ね落とすことが出来ていた。しかし出来なかった。
そしてとうとうクリスティーナの曲刀を受けてしまったのだ。

「気がついたようね、グレア。」
「!! お前は…アンジェとクリスティーナ、カトリーヌか…!?」
気づくとグレアの横に三人の女性が立っていた。アンジェとクリスティーナ、カトリーヌの三人だ。三人ともまだ出産前なので、グレア同様、孕み腹が目立っている。
グレアはあの闘技場での後の事の顛末を聞いた。
「そうか…お前たち三人は生き残ったのか。私を治療したのもお前たちか?どういうわけだ。敗者は殺される取り決めだったはず。」
「あれはイカレた殺し合いだったけど…生存者がいたのなら助けた方がいい…そう思っただけよ…。」
アンジェはそう話した。

グレア(21):本作の主人公。英雄候補を孕んでいる女性。ハルバードを扱う戦士。人造人間ではない、人間との子を孕んでいる。臨月。

アンジェ、クリスティーナ、カトリーヌ
前作「英雄の泉」の主人公。いずれ、英雄たちを産む存在。
3 名前:名無しさん   投稿日:2025/04/19(土) 11:52:50   
アンジェの話では、三人はグレアをこの国から脱出させてくれるという。
「安心なさい、グレア。道すがら戦闘になっても、クリスティーナとカトリーヌがあなたを護衛して守るわ。村に着いたら傷を癒し、そこでお腹の子を産みなさい。」
するとグレアはゆっくりと起き上がってベッドから出て立ち上がった。
「アンジェ。私は人を見る目はあるんだ。正直、お前たちには邪悪な雰囲気を感じる。
お前たちがただ単に、私を救いたいという気で治療を施したわけではあるまい。なにか考えがあっての事だろう。
英雄候補たちを誘拐同然に攫って無理矢理殺しあわせるような、イカれたこの国は大嫌いだが、かといってお前たちを信用していいものかどうか、迷ってはいるよ。」
「…ええ、あなたの言う通りよグレア。私たちは英雄を産む選ばれた存在だけど、その為にあなたを含め、他の英雄候補たちを殺した。
そして正直に言うと、私やクリスティーナ、カトリーヌはその殺し合いを楽しんでいたわ。
自分たちが善良な存在だなんて思ってはいない。あなたを助けたのは下心があるからよ。」
「フッ、やはりか。
お前たちが何を企んでいるのかは知らないし、どうでもいい…。
私は一人でもこの子を産める。
私を介抱してくれて、この国から抜けさせてくれる事には礼を言う。
この子の命を救ってくれたことは感謝してもしきれない。
この恩は必ず返す。
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4 名前:名無しさん   投稿日:2025/04/19(土) 11:55:04   
さいわい、旅の最中に魔物に襲撃されることもなく、三人は予定の村までたどり着くことが出来た。グレアは村でゆっくりと過ごし、傷を癒した。
そして一ヶ月が経ち、グレアの傷の経過もだいぶ良くなってきた。グレアは「もういい」と言い続けているのだが、クリスティーナとカトリーヌはこの村に留まり続けている。
そして、ある朝。
まだ胸のあたりに包帯は巻いたままだが、散歩もできるようになり、村の中を歩くグレア。
「グレア、もうだいぶ良くなった様ね!」
クリスティーナとカトリーヌがやって来た。
「ああ、この様子なら出産にも耐えられるだろう。だが、お前たちも身重の身。そろそろ国に帰ったらどうだ?私の事はもう心配しないでいい。」
グレアの言葉にクリスティーナとカトリーヌはこう返す。
「いいえ、そうはいかないわ。」
「それに、私たち二人と違って、あなたの戦いはまだまだこれから続くのだから。」
「何?それはどういう意味……ぐっ!」
突然、その場に崩れるグレア。
「始まったみたいね。」
「ぐ…は、破水か…。」
「あなたの傷は完全には癒えていない。でももうその子は産まなければならない。
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5 名前:名無しさん   投稿日:2025/04/19(土) 11:56:38   
「用意は出来てる?」
「ええ、カトリーヌ様。」
村人たちから出産の道具を一式もらうと、
クリスティーナとカトリーヌはグレアを森の中へと連れて行く。
森の中を進むと、やがて河が見えてきた。テントでも張ってキャンプ地にでもできそうな、丸っこい石がそこらかしこにある、しずかな河だ。
息の荒いグレアを座らせると、二人は鍋で産湯を焚いたり、器具の消毒を始めた。
「か、河原で産むのか…?」
「アンジェが権力を握るまで、あなたの生存や、英雄の子の出産は秘匿だからね。
村での出産は目立つから、人気(ひとけ)のいない場所で産みましょう。」
6 名前:名無しさん   投稿日:2025/04/22(火) 15:43:09   
グレアの英雄候補の子を産む出産が始まり、時間が経つ。

給水をさせながらいきみ続けるグレア。その半身は河の中に入っている。
クリスティーナはグレアの体勢を何度か変えながら、グレアを支え、カトリーヌは胎児の様子を見ている。
胎児の頭はみえているものの、なかなか産道を潜り抜けてこない。

「なかなか進まないわね…」
「クリスティーナ、一度河から出してみる?」
その時、グレアの様子が変化した。

「ンウゥ……ウグァァアアアアア!!」
グレアが叫ぶと同時に河の水が濁り始めた。
グレアの股から再度、羊水が噴出したのだ。

「! カトリーヌ!」
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7 名前:名無しさん   投稿日:2025/04/28(月) 00:18:02   
「うあああああああ………ッ……!!」
グレアの黒い盛り上がりが大きくなってくる。
すざまじい痛みにうなり続けるグレア。

「グレア、こっちへ!」
クリスティーナとカトリーヌはグレアを四つん這いの体勢へと変えた。
「う、ううっ!ああああああああ!」
「もう少しよ!がんばって!」

「もう!で、出るっ、出るぅぅ!!」
「グレア!」
「っあ、あ、あぁああぁぁ!!」
とうとうグレアの赤ん坊の頭は、完全に出てきていた。
8 名前:名無しさん   投稿日:2025/04/28(月) 13:45:35   
「はぁ、はぁっ、んうんーーーーー!」
腹に力を籠めるグレア。
頭だけでなく、肩まで出始めている。
大きく息を吸い込んだグレアが、その次の瞬間に全力でいきんだ時だ。
「ううっ、あっ、うぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーッッ」
グレアの子供が勢いよく飛び出した。
クリスティーナとカトリーヌは河の中に入った赤ん坊を受け止めた。
そして引き揚げると、赤ん坊は元気よく産声を上げた。

出産を終えたグレアたちは村へと帰る。
村の中にある、グレアの借り家。
ベッドでグレアは赤ん坊を抱く。
「産まれた……」
グレアの子は女の子であった。

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9 名前:名無しさん   投稿日:2025/04/28(月) 13:47:33   
それから半年が経った。
グレアの子供は問題なく成長し、グレアも回復していた。
グレアが育児の傍ら、村の仕事を手伝っていた時だ。

「久しぶりね、グレア。」
「ん、お前…アンジュか・・・!?」
村に現れたのはアンジュ。その手には赤ん坊を抱いていた。
グレアの家で、それぞれの英雄の子を抱きながら座って話すグレアとアンジュ。
「お前も無事に産めたようだな。」
「ええ。」
「いままでなんの連絡もなかったが、あれからどうしていたんだ?クリスティーナとカトリーヌは、どうした?」
「二人は…、死んだわ。でも子供は産み残す事が出来た…。」
「何ッ!?」
10 名前:名無しさん   投稿日:2025/04/28(月) 13:49:35   
グレアはアンジュから事の顛末を聞いた。
クリスティーナとカトリーヌが出産時に亡くなった事を。
「…そうか、二人は…。」
グレアはどこか悟った様子だったクリスティーナとカトリーヌを思い返す。
(クリスティーナとカトリーヌは、自分たちが死ぬことを予感していたのかもしれんな。)
「あの二人の事は残念だったけど、いつまでも感傷に浸っているひまはないわ。」
「冷たい言い方だな、グレア。」
「あの二人は英雄を産むという、使命を果たした。でも私たちの使命はこれからだもの。」
「たち?」
「グレア…、これがあなたを助けた理由よ。
生き延びて子を産んだ貴方の子も、英雄の一人なのよ。
しかし私は、出産の後遺症で戦う事が不可能な体となってしまった。
だからグレア、一番強いあなたに英雄たちを戦えるように教育してもらうわ。」
「…成程、それが目的だったのか。」
「ええ…、返事はあなた次第だけど。」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
11 名前:名無しさん   投稿日:2025/04/28(月) 13:58:23   
十数年後、三人の英雄の子を育てたアンジュは、戦で邪竜をシンボルとする軍に殺されてしまう。
その後邪竜軍に立ち向かう、若き英雄の子たち。
戦で剣を振るう子は三人ではなく、四人であった。

それは予言でも予知できなかった存在。
それはグレアの子。
そして邪龍軍との戦争の影には、英雄の出産に耐え抜き、影で我が子を含めた、英雄の子たちを鍛え、教育していたグレアの姿があった。

やがて英雄たちによって、邪悪な龍とその軍勢は打ち滅ばされた。
だが話はここでめでたし、めでたしとは終わらない。

なんと今度は英雄たちは自分たちが守った国に、内密にクーデターを起こし、国王と国中の魔術師、錬金術師を皆殺しにしたのだ。
夜の闇の中、国の中央で燃え盛る城、国中が混乱している中、国外の森の中を、血に染まった剣を持った英雄四人が、一人の女性と歩いていた。
それはグレアであった。その手には彼女がハルバードで刎ね飛ばした国王の首がぶら下がっていた。
王の首を森の中にある谷底へと投げ捨てると、グレアは教え子たちと向き合った。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
12 名前:名無しさん   投稿日:2025/05/13(火) 08:55:32   
>>10
「冷たい言い方だな、グレア。」×

「冷たい言い方だな、アンジェ。」〇
名前
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内容

4   なんとなく、雑談スレ   (Res : 270)

1 名前:無明   投稿日:2012/06/28(木) 01:19:33   
なんだかここ数日で(自分が誘導したのもありますが)ゆうりさんがまたこっちにやってきて、書き手同士の意思交換の必要があるかなと思ったので雑談スレを立てることにしてみました。
「雑談スレ」なのでネタはなんでも、ご自由にお使いください。
261 名前:名無しさん   投稿日:2022/11/16(水) 14:38:15   
>>259
そうなんですよね。
先生の名前が出てこない。
262 名前:名無しさん   投稿日:2022/11/16(水) 23:18:49   
>>261
坂本先生ではなかったですか?双子を出産して失踪した。
263 名前:名無しさん   投稿日:2022/11/17(木) 00:17:09   
>>262
名前も覚えていないでしょうか?
確か名前があったような気がするのですが
264 名前:名無しさん   投稿日:2022/11/17(木) 01:27:14   
>>263
多分下の名前はなかったような…ミカも同様、途中退場者はフルネームはなかったと思います。
265 名前:名無しさん   投稿日:2023/03/19(日) 13:05:25   
管理人さんへ
長い事更新されていないスレがあるのでそろそろスレの整理をされてはどうでしょうか?
266 名前:名無しさん   投稿日:2023/03/20(月) 10:57:40   
管理人です。
みんな余裕がなくなっているのか別の表現の場を見つけたのか、
だんだん過疎が加速していている気もしますね……。

わかりました、
では一番下にいるスレの一番最後の投稿は去年の5月ということで、
4月いっぱいになったら、一度スレの整理をしましょう。

今までは半年以上とか整理の基準がありましたが、
今回は長時間投稿されないのが多いため、
削除範囲を265さんと相談したいと思います。

4月いっぱいまで、返事お待ちしております。
返事がなかった場合は自分の判断で整理します。
バックアップ取りたい人はお早めにお願いします。
267 名前:名無しさん   投稿日:2023/03/26(日) 12:15:18   
>>266
265です。
管理人さん、自分は別にいつも通りの半年以上でよいと思います。
268 名前:名無しさん   投稿日:2023/10/18(水) 00:20:02   
管理人さんへ
『奥須璃菜が母になる日』完結しました。
269 名前:名無しさん   投稿日:2023/10/21(土) 12:10:33   
管理人です。了解しました。
倉庫に移動させます。
270 名前:名無しさん   投稿日:2025/04/28(月) 15:43:37   
管理人さんへ
「英雄の泉 外伝」が完結しました。
名前
E-mail (省略OK)
内容
1 名前:名無しさん   投稿日:2022/09/20(火) 03:11:49   
「奴隷法違反で逮捕する。」
先程多発している違法奴隷を摘発する王立騎士団の青の騎士団長が摘発現場を確認している。
この獣人奴隷商は、未成熟の獣人に繁殖を無理矢理を始めとした無理矢理な繁殖を行っていたのだ。
「ん?」
一匹の獣人が目に入った。
その獣人は真っ白な耳と尻尾を持つ狼獣人の子犬のようだ。
まだ10歳くらいなのにお腹が異常に膨らんでいてぐったりと横になっていた。

「リール、来てくれ!」
団長が医者のリールを呼んだ。
リールは獣人のカルテと診断をしている。
「ミーシャ。12歳の幼い狼獣人ですね。白い狼は珍しいので繁殖に回されたんでしょうね。発情期前だと思うのでおそらく人工授精で妊娠させたのかと。お腹には3つ胎児が確認されてます。栄養状態が悪いので早いとこ処置をしないと危険ですね。」
リールは可哀想にとミーシャと呼ばれた獣人のお腹をなでつつつぶやいた。
「私の家に連れて帰る。」
騎士団長はミーシャを抱き上げた。

アレキサンダー 騎士団長 公爵家次男
ミーシャをひと目で気になり家に連れて帰って世話をする。
仏頂面で氷の騎士団長と呼ばれているがミーシャを見る目は優しい
ミーシャ 狼獣人
白い狼獣人は珍しいため繁殖用に攫われた。
まだ12歳だが三つ子を妊娠している。
人が怖い

獣人は発情期の間は雌になり子を作る機能が活性化し、普段はオスの種付の機能が活性化すると言われる

疑似発情期で妊娠させられたミーシャは中途半端な状態のせいで体調が不安定
40 名前:名無しさん   投稿日:2022/10/13(木) 09:25:25   
「ふぅーーん、ぐぅうう!あぁあ!?」
先程までは静かに息んでいたミーシャだったが声が上がるようになっていた。
明らかに先ほどとは違う様子にアレクサンダーは不安になる。
破水したことで一回り小さくなったお腹の中でまだ2匹とも動いているようでミーシャのお腹が動いている。
「ふぅ、ぅうう、やぁああ!?いだぁあぃい!」
羊水が減り苦しいのか仔狼は出口近くに来ても動いているようだ。
ミーシャは先程と違い声を出して悲鳴を上げる。
アレクサンダーの手を掴む力も強くなる。
「ちょっと診ますね。····まだ子宮口近くでさわれないですね。降りては来てるんですがまだですね。(この仔は大きいかな?)」
ミーシャがいきんでもでるのは羊水だけで中々仔狼は出てこないため獣医が内診とお腹を触診すると獣医の顔が曇った。
41 名前:名無しさん   投稿日:2022/10/14(金) 22:54:36   
なんと、二番目の仔がなかなか生まれてこない原因は大きいではなかった。

混血種の多い獣人族にまれに起きる「先祖返り」と言って、二番目の仔の形こそは狼だが
頭部の側面に不完全な角の名残りかと思われる大きなこぶが生えてあり、それが邪魔で
まだ子供だから大人に比べては狭いミーシャの産道に入ることが億劫になっているらしい。

ミーシャが痛がっている理由もまさにそれで、羊水の潤滑があっても児頭は進めないのだ。

そして、この診察結果を聞いたアレクサンダーは――
42 名前:名無しさん   投稿日:2022/10/14(金) 23:40:59   
「仔よりミーシャ優先で頼む。(仔はミーシャが欲しければまた考えるが、ミーシャを失うことは考えられん)」
アレクサンダーは獣医に頼む。
「わかりました。本来仔を助けるなら帝王切開を考えますが、母体に負担がかかります。今後発情期中に子宮がダメージおう可能性もあり寿命が短くなります。
なので母体優先であれば経膣からの出産がよいかと」
「では、できるだけ切開なしで頼む」
獣医はアレクサンダーに説明する。
ミーシャは痛みの間に震え、アレクサンダーに甘えている。
「ミーシャ様には仰向けになっていただいて、助手がお腹を押します。そこをいきみに合わせて私の方で仔狼を引っ張り出します。
アレクサンダー様はミーシャ様を抑えていてもらえますか?」
43 名前:名無しさん   投稿日:2022/11/20(日) 04:49:58   
「あぁ。」
アレクサンダーは、ミーシャの身体を支えつつ脚を開かせた。
「ミーシャ様、ちょっと我慢してくださいね。(この仔は諦めざるを得ないかな)」
リールはミーシャの幼い産道に手を入れ、奥に触れる仔狼の顔をぎゅっと掴む。
仔狼よりミーシャ優先にするために仔狼の生死を考慮せずに無理矢理引っ張り出すことになった。
「うぅーー!ふぅうう!うぁ!?」
ミーシャは大きく声が上がる。
「ミーシャ、もう少しの辛抱だよ。耐えてくれ」
アレクサンダーは辛そうなミーシャを心配そうに声をかける。
44 名前:名無しさん   投稿日:2022/11/21(月) 11:17:58   
「コブを潰しますね。」
リールは邪魔なコブを無くすためにペンチのような器具でコブを抑え、ぎゅっと潰した。
その間、ミーシャが動かないようにアレクサンダーはしっかりとミーシャを抑えていた。
「頭のコブを潰しました。これで少しは出やすくなったかと。」
「お、おい、ミーシャは大丈夫なのか?」
リールが器具を抜くあたりで血がねっとりと出てきてアレクサンダーが心配する。
「これはミーシャ様の血ではありません。コブを潰した仔狼のです。」
リールはミーシャの股を拭きながら応える。
「はぅーーー!とぉしゃ!」
コブがなくなったこととでミーシャの胎内から子がゆっくり降りてきたようで少しずつ出てくる感覚にミーシャはアレクサンダーに怖くて助けを求めていた。
45 名前:名無しさん   投稿日:2023/03/26(日) 01:01:09   
「痛いな。ミーシャ。赤ん坊を出さねば苦しいのはなくならんのだ。
耐えてくれ」
アレクサンダーはミーシャの額の汗を優しく拭いながら声をかけた。
「足と頭を引っ張りますのでミーシャ様、お辛いですけど息んでください」
リールは紐で出てこようとする口元と前足を紐で結んでミーシャのいきみに合わせて引っ張る。
46 名前:名無しさん   投稿日:2024/06/19(水) 13:34:13   
「ひぎぃいいっ!? …い゛いたい!!」
無理矢理引っ張り出すのに強烈な痛みを感じたが、そのおかげで2匹目も生まれた。

「このコ、鳴かない?」
1人目と違い何も反応がない2人目の子どもをミーシャは心配そうに見ていた。
47 名前:名無しさん   投稿日:2024/07/11(木) 04:45:43   
「こっちの子は残念だが、ミーシャのお腹の中で亡くなっていたのだ(本当は違うのだが、
しょうがない)」
アレクサンダーは刺激しないようにミーシャに声をかける。
「お腹の中で元気いっぱいだったのに」
ミーシャは尻尾を垂らして落ち込んでいた。
「後で一緒にお墓作ってあげようね?まずは後一匹お腹にいるからね」
48 名前:名無しさん   投稿日:2024/08/20(火) 14:59:51   
「うん…」
ミーシャは寂しそうな返事をしつつ自分のお腹を撫でた。
ミーシャも親としての自覚をもしだしているんだなと少し感心する気持ちになった。

「うっつ…いったぃ」
間発入れずに3匹目の陣痛が来たようだ。
49 名前:名無しさん   投稿日:2024/08/23(金) 02:08:44   
「3匹目はミーシャ様と同じ白狼そうですね」
リールはミーシャの3匹目の状態を確認している。
「おぉ、そうか」
「1番小さそうなので出るのは容易そうですが、念のため保育ケースも準備しときますね。」
リールはそういうと保育器の準備をし、タオルなども増やして準備を万端にした。
名前
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内容

6   勇者パーティー   (Res : 17)

1 名前:名無しさん   投稿日:2020/09/22(火) 01:56:04   
「すまない。トウカ、みんな。
魔王討伐まであと一歩のところで足止めさせてしまって。」
「いやー。僕も知らなかったとはいえ、責任は僕にもあるんだし。」
魔王の城に1番近い村の宿に勇者一行は滞在していた。
その理由は勇者のパーティーメンバー ハイフエルフ魔術士 ヒックの出産が近いからだ。
ハイエルフは長寿故の問題なのか子ができにくいが、ごく稀に男女問わず発情期が起きるものがおり、ー
周りのものを魅了し子をなそうとしてしまう。
勇者パーティーで旅をしている途中にそれが起きてしまい、結果として勇者トウカと行為し子ができたのだ。
異世界転生者であるトウカはその時はまだ子ができるのだとは知らず、
まさか男性であるヒックが妊娠すると思っていなかった。
その後他のメンバーと合流してもまさか発情期後だとは思わず、
さらに基本生活力のないヒックも妊娠したことに気付いていなかったこともあり、
服装的にも気づかれず妊婦のまま討伐に参加していた。
ハイエルフの妊娠期間は魔力のこともあり3年あるのだが、
最初にオリバーが気づいたのだがその時にはもう産みつきの半年前だった。

そして魔王討伐まであと一歩のところで、ヒックの出産が予想される満月の夜が5日後ということで
ここに宿を取ることにしたのだ。
ハイエルフは満月の夜出産すると言われている。
文献ではハイエルフは人間よりも安産となっていたため皆魔王討伐前の休息だーと思っていた。
これが嵐の前の静けさでこれからヒックの超難産に付き合うことになるとは誰も予想していなかった。

登場人物

勇者 トウカ
異世界召喚者。
勇者として召喚され、魔王討伐を依頼されヒックと共に旅に出た
最初に仲間になったハイエルフのヒックの魅了に耐えられず行為し、責任を感じている
妊娠がわかってすぐヒックをパーティーから外した方がいいと考えたが、ヒックが譲らず
結果としてそのままヒックはメンバーにいる
頼りない見た目とは裏腹に芯が強い
産まれてくる子は楽しみにしている

魔道士 ヒック
ハイエルフの中でも魔術に長けており代わりはいないとされている
美形が多いとされるハイエルフの中でも銀髪ロングのイケメン
伝説とまで言われているくらい稀な発情期になってしまい、妊娠してしまったが本人はそこまで気にしていない
身体が出産のために女性化しているのもあり、より美人よりのイケメンになっている。
細い身体のせいか大きく膨らんだお腹はローブに身を包むと目立たないが、普段着になると一際目立つ。
少し抜けており、魔術以外に無頓着なため周りが心配している
発情期でできた子はハーフエルフではなく、100%ハイエルフとして産まれてくるため
お腹の子もハイエルフであり、またヒックの魔力が強いことが影響したのか珍しい双子を孕っていた。
そして子も大きく成長しておりハイエルフで産まれてくる子の平均が2500gに対し、3500gになっていた。
ただ誰もそのことには気づいていない。

戦士 オリバー
獣人族の中でも狼族で一番の戦士
狼族は多産族でその中でも長男だったオリバーは面倒見がよく、基本的に生活力がなく、無頓着なヒックの世話をよく焼いている
料理もうまく、男なのにいつでも嫁にいけるねと周りに言われている
大浴場のある村に行った際に異常に膨れた腹と男性だと言ったのに女性の身体だったため、
ヒックを慌てて近くの村医者に見せて妊娠が発覚。
それ以来魔術以外無頓着なヒックの世話を甲斐甲斐しくしている。

聖女 マリー
癒し系の魔法を得意とするマリー
協会で聖女として温室で育てられたので世間知らずのところはあるが、
覚えようと努力している頑張り屋

弓使い ミレイ
ハーフエルフで弓を得意としているが、
魔術もそこそこできる
明るい性格でムードメーカー
ただ男勝りな性格で女子力が残念と言われている
8 名前:名無しさん   投稿日:2021/07/05(月) 14:22:43   
「気づいたのは、昨日の夕方?かな?」
「それでゴブリン退治にあんなに魔法使ってたのかよ!」
オリバーは呆れを通り越して苦笑いをしている。
「どうする、オリバー?あと半日以上は村に帰るのにかかるぞ。」
「だよなー?とりあえず状態を見るから気にもたれて座れ。」
オリバーの指示で木の下に毛布が敷かれそこに大人しく座るヒックのローブの中に手を入れズボンの中に手を入れる。
「っつ!」
「指3本分てとこか。ただ明らかに出産が始まってるし、村に帰るのは難しいと思う。
トウカとミレイは近くに川とか水辺がないか探してきてくれ。」
「「わかった。」」
トウカとミレイは水辺を探しに行った。
子供が産まれた時に綺麗にするにも水辺がちかくにあったほうがいいと判断したのだ。
トウカたちが戻ってくるまでここで待機することにした。
9 名前:名無しさん   投稿日:2021/07/07(水) 10:04:08   
「あったわ!こっちよ!」
「ヒック、大丈夫??」
ミレイとトウカが戻ってきた。
水辺探しと一緒に薪も拾ってきていた。
「ヒック、立てるか?」
「あぁ、っ!」
「俺が抱えるわ。」
よろけるヒックを見かねてオリバーが抱き上げ水辺に向かう。
着いた先は綺麗な湖の辺りだ。
ここなら周囲を囲まれる心配もない。

「ヒック、もうここで出産するから魔力で陣痛おさえるのはやめろ。
MPの減りが激しいし、体力がもたない可能性
があるから極力最後の手段までとっとくんだ。」
「….うぅ!!」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
10 名前:名無しさん   投稿日:2021/09/28(火) 17:39:50   
「よいしょっと。これでよし。
ヒックもたれれるか?」
オリバーがツルと切ってきた木材で簡易的な背もたれを用意した。
「ありがと。だいぶ楽。」
横になるより楽なのか座っているのを見かねてオリバーが即席で作ったのだ。
足を曲げて広げてるのが楽なのかヒックはそれで陣痛に耐えていた。
下には少しはマシになるようにと毛布が敷かれている。
「うぅ!っつ!!」
魔法を使わなくなり、陣痛も本格的に強くなっていた。
ただ子宮口の開きは良くなかった。
時折オリバーが確認するが4cm開いてから一向に開く気配がない。
11 名前:名無しさん   投稿日:2022/02/04(金) 02:27:52   
これは時間がかかりそうだ。
日も暮れ始め、あたりも暗くなり始めていた。
ヒックは疲れてうとうとしている。
「ヒック、陣痛の合間に仮眠をとるといいぞ。
先はまだ長いから。」
オリバーはヒックの背中を摩りながら声をかける。
ヒックは素直に従い、陣痛の合間を見つけ寝始めた。
「トウカも少し寝ろ。恐らく長丁場になるから交代でみよう。」
トウカもヒックのことが心配なので付きっきりで様子をみていたかったが、 交代で見ることになった。
「じゃ、俺は先に見てるからな。何かあったら起こして。」
「うん。」
オリバーは焚き火をおこし、見張りをするため起きており時折陣痛で表情を歪めるヒックの背中を優しく摩っていた。数十分おきに痛みで起きるヒックに寄り添い水を飲ませたり、腰を擦り、トウカ達が起きる前に 何度か額の汗を拭いたりと甲斐甲斐しく面倒をみてた。
そして途中トウカが交代のために起きてきたためオリバーが眠った。
「オリバー、交代。」
「ん?あ、起きたか?先に寝て悪い。」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
12 名前:名無しさん   投稿日:2023/03/02(木) 00:47:52   
日も昇り始め、あたりも明るくなり始めていた。
間隔は約5分ほどまで短くなったが、子宮口は6cmと相変わらずの開きの悪さであった。

「うぅ….ふぅーぅーはぁはぁ…..」
「上手上手。満月が現れるまでまだ少し時間があるからね。ゆっくり深呼吸をして待っておこ」
みんなで交代したがら腰をさすったり水を渡して何とか夜まで乗り切るつもりであった。
13 名前:名無しさん   投稿日:2023/03/02(木) 02:00:38   
今は背もたれに抱きつくように座り込み、陣痛に耐えていた。
そんな時にヒックの大きく長い耳が異変をキャッチした。
「ふぅーふぅー・・・な、何かくる・・・・っ!」
陣痛が来ているにも関わらず音のする方にヒックが耳を傾け、立ちあがろうとした。
「ダメよ!無茶しないで。」
マリーが止め、他のメンバーはヒックが向く先に戦闘体制をとった。
ハイエルフの出産はとても稀ではあるが、魔物を寄せ付けないフェロモンが出る。
ただし人間などの無危害なものにはそそられる匂いになっている。
その匂いにつられて高値で売れる魔物が来たと思い、盗賊達が襲いに来たようだ。
14 名前:名無しさん   投稿日:2024/06/19(水) 12:48:38   
「おー!ボテ腹のハイエルフがいるぞ!!
魔物じゃねぇがいい獲物だな」
盗賊達は、ヒックを見てにニヤニヤとしていた。

「くっそー、このタイミングで盗賊かよ」
日が傾き、一層ヒックの陣痛が強まったタイミングであった為、
みんな外には見せないが、焦る気持ちがあった。
15 名前:名無しさん   投稿日:2024/07/11(木) 04:10:21   
「とりあえずトウカとマリーはヒックを守ることに専念しろ。
盗賊くらい俺とミレイでなんとかする!」
そういうとオリバーが襲いかかりにくり盗賊に向かって行き、
後援としてミレイが弓で盗賊を倒していく。
マリーとトウカはヒックを囲うようにして守っている。
16 名前:名無しさん   投稿日:2024/08/13(火) 13:13:15   
「わるい、少し時間がかかってしまった。
ヒックの様子はどうだ?」
2人で戦ったせいで少し時間は掛かったが、何とか盗賊を追い払うことが出来た。

「結構間隔狭まってて、さっきよりもキツそうなんだよ…」
オリバーがヒックに駆け寄り様子を見る。

「ふっふっふっ…ふぅぅぅぅぅっ!あああ!」
もう2〜3分間隔というところまできているようだ。
しかし、まだ夕方。満月が現れるまでしばし時間がかかるようだ。
17 名前:名無しさん   投稿日:2024/08/14(水) 01:54:53   
「今のうちに火を起こして食事の準備をしよう」
オリバーの指示でシチューと果物を用意した。
「ヒックたべれそうか?
好きなリコの実を剥いたけど」
トウカは一口サイズに切ったリコの実をヒックの下に持ってくる。
「ん、もぅいい」
二つほど食べれたが、陣痛のせいで食欲も湧かないようだ。
名前
E-mail (省略OK)
内容

7   育む力と私の夢と   (Res : 129)

1 名前:ヨーク   投稿日:2020/07/11(土) 09:20:08   
「ど、どうしよう……」
高校生、冬野優希は困惑していた。
自宅のトイレにこもる彼女が手にしているのは妊娠検査薬。
はっきりと陽性の結果が出てしまっているそれを見て、どうするべきかとなっていたのだ。
優希には、昔からずっと考えていたことがあったのだ。
(大家族のお母さんになりたいとは思うけど……まさか、今来るなんて)
彼女の夢。
それこそ、幼い頃からの大まかでぼんやりとした夢だ。
それは「大家族の母親になって幸せに暮らす」というもの。
いつか妊娠はしただろうが、流石に今は予想外。
とつぜん、急に来てしまった。
しばらく黙り込み、考えて。
決意して、口に出した。

「産む。まだなにもできないお腹の赤ちゃんの選択権を奪うなんて、できないよ……」
少子化対策のため、学生が妊娠した場合でも充分に支援を受けられるようになった昨今。
心配するようなことはないだろう。
それを信じて、優希は決めたのだった。

この決意が、優希の長い長い道のりの第一歩となるのであった。
自分の体に秘められた、新しい命を育む力の事など、まだ知る由もなく……。

─────────────────────
主人公プロフィール

冬野優希 女 高校生(スタート時)

身長 175cm
体重 標準的
特筆事項
妊娠時、胎児が過剰に成長し超巨大児になるほか、必ず多胎妊娠になる。
また、多胎妊娠に対する体の適応性や耐久性もずば抜けている。 


主人公、冬野優希が自らの体質にも負けず、妊娠出産を繰り返す話になります。
優希は超巨大児、しかも多胎児しか妊娠できないという体質で、しかも母体要因での流産早産は起こさない「妊娠に特化した」とも言えるような体質の持ち主です。
しかしその代償として、大きく育った胎児を包む羊膜や支える子宮口は極めて頑丈で、出産時には弊害となります。
また、胎児が大きくなりすぎるため子宮も伸び方が強く、帝王切開はできなくなります。

グランドルール
・優希や胎児の死亡はNG
・出産にかかる日数は要相談
120 名前:名無しさん   投稿日:2022/06/10(金) 00:11:32   
「じゃあ決まりね、ここから破裂ギリギリという所まで膨らむほど、胎児が成長してくれることを願うわ。最後まで頑張りましょうね」
「勿論です。服が完全に入らなくなってもいいから、できるだけ成長して見せますよ、私のお腹を」
と、優希はもう上がらないと分かっていながらも、ズボンのベルトをグイグイと持ち上げた。
こっからもっと大きくなりますよってアピールをしているかのように。
「私ももっと大きくなって見せるからね。うふふ、臨月のお腹が楽しみだわ」
共に誓った優希と真里亞は、次の検診までにそれぞれのお腹がどこまで成長するか、期待に満ち溢れていた。
検診を終えて自宅に戻った優希は、早速子供達に例の神闕というツボを押されていた……。
「(気持ちいいけど……成長させなくちゃ!)」
121 名前:名無しさん   投稿日:2022/06/10(金) 09:59:50   
それからというものの、季節柄もあってツボへの刺激を毎日欠かさず行う優希。
なんなら、真里亞も同じようにしているだろう。
もはや定例となった皐月やクリスとのお茶会でも、了解の上で少しずつやりあったり。
二度目の妊娠生活も、大したトラブルなく過ぎていく。

そして、いよいよ36週に入る。
「こ、これは……ちょっと、予想外だったな……」
優希は、157cmにまで膨れ上がったお腹を抱え、姿見の前に立っていた。
122 名前:名無しさん   投稿日:2023/04/22(土) 12:53:12   
「ここまでなるなんて思っても見なかった……」
目の前でこんなお腹をした鏡の自分を見てただ立ち尽くしている優希。
ツボを刺激されたことで一気に膨らんだなんて思いも寄らなかったのは間違いない。
大量の妊娠線のできたこのお腹を見た優希はと言うと……。
「流石にちょっとマズそうかも、これ」
と、少し心配に思っていた。
123 名前:名無しさん   投稿日:2023/04/22(土) 12:55:46   
更に、緩やかとは言え優希のおっぱいも確実に大きくなっており、現在のバストはG。
サイズも101cmとメートルを超えるようになり、結果本格的に服がずり上がるようになっていた。
なのでおへそは常に出るようになり、こうなると大変。
子供たちがいつものようにおへそを押した途端。
「ひゃあんっ!」
「ママ、反応が前よりすごくなってない?」
「うう……そうかも。お腹が大きすぎて…」
ツボの刺激により更に開いていた経穴へ注入された大量の気が子宮に溜まって一気に内圧が上昇したようである。
あまりにも子宮が膨張しすぎたのか、妊娠特化で大きなおへそも引き伸ばされ、パンパンに張りつめて刺激に弱くなってしまっていた。
刺激されるとまた気が優希のおへそから入り込み、そうなるとますますお腹が膨張。
そのイタチごっこの果ては、遠くからも分かるぐらい大きく、しかもやさしい風でさえ感じてしまう特大経穴とも呼べるおへそである。
そのおへそを押されていた優希は、いつもより激しく身体をよじらせていた。
124 名前:名無しさん   投稿日:2023/04/22(土) 13:01:14   
更に…
「うっ……んっ!」
突然裏からおへそを蹴られ、優希はビクつかせた。
ここんとこ優希は胎動でさえも身体をよじらせていたのだ。
あまり激しくはないものの、今の伸びきったお腹では十分脅威。
おへそを裏から蹴られたときはより激しい反応を見せるようになっていた。
「ふぅ……ふぅ……」
いつの間にか、ジワジワと育む力による快感が優希のお腹を蝕んでいったようだ。
─────────────────────
一応健全な小説ではありますが、優希のお腹の関係上、R-18のライン越えではないが多少過激な表現が含まれていることは留意しといてください。
125 名前:名無しさん   投稿日:2023/09/08(金) 21:17:06   
で、翌日の週に1回になった検診日。
「まぁ!素晴らしい!」
更に大きくなった優希のお腹を見て、真里亞は興奮が押さえきれない様子。
「真里亞さんってば……うっ!…んんっ!」
服を捲って丸出しにしたお腹の中で胎児が真里亞さんの声に反応したのか、またも優希はおへそを蹴られて感じていた。
「ふふ。蹴られたときといい、やっぱ物凄く最高ね。優希さんのおへそ、もっと大きく成長していいのよっ」
「ひゃうっ!」
またもや真里亞におへそを一突きされて、優希はエッチな反応を見せた。
「んっ……んんっ…………」
「あら?優希さんの反応も前より凄くなってるわね……身も心もますますエッチになってるような……じゃあ測るわね」
優希はまだビクビクいいながらもお腹を測ってもらった。
「えっと……158cm」
「ひゃっ!?たった一日で1cm大きくなってる……」
「なるへそ……ますます興味がわいてきたわ。次はエコーね」
「あ……あの……」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
126 名前:名無しさん   投稿日:2023/09/08(金) 21:18:43   
「ああこれね?優希さんのお腹を見て、私もお腹の成長を実感しようと思って、衣服の下にサイズの小さいブラウスを着ているの」
そう言う真里亞さんの現在のスタイルはと言うと、90cmは確実に超えているバストに加え、それ以上に大きなお腹を抱えていた。
優希程ではないにしろ、お腹が大きくなったことで伸縮性に優れたブラウスは大分パツパツ。ブラウスのボタンはと言うと、真里亞のおへその少し下の位置、膨張した下腹部の最もせり出した場所。
そこに一番下のボタンを止めており、結果そこが下腹部に押されてボタンとボタンホールが引っ張られたことで見事な隙間が出来、そこからおへそが常に覗くようになっていた。
まさしくこれこそ、天使の小窓ならぬ「母の小窓」と言った方が良いかもしれない。
「凄い大胆ですね……って私も私だけど」
「ふふ。優希さんの育む力を研究している内に、私もおへそを出してみようかななんて思ってね。検診の前に鏡の前でこの姿を見ていると、私も興奮してくるの」
「そうなんですか……」
「私こう見えて妊娠する前からダイナマイトでね、勿論周りの男性にはよく見られてたわ。けど私はすぐ慣れてるどころか、逆にこの大きな胸を武器に視線を集めることにしているよ。お腹出してる服装だって難なく着こなしていたわ。これはその時の写真」
と、真里亞は衣服から1枚の写真を取り出し、優希に見せた。
127 名前:名無しさん   投稿日:2023/09/08(金) 21:20:16   
写真には、嶋野と真里亞が一緒に写っていた。
夏の休暇のときリゾート施設に行ってきたようで、そのときの写真も真里亞は胸を強調した上でおへそ丸出しの服装だった。
「うわぁ……流石真里亞さん、スタイル抜群ですね」
「でしょう。妊娠でお腹が大きくなっていようが、出産で産後太りになっていようが、私はこれからも私らしいスタイルで人々の視線を集めていくわ。勿論嶋野さんの視線もね!」
と、真里亞は自信満々な表情で自分のお腹を手でポンポンと叩いた。
「す、凄い覚悟ですね……」
「でしょ……あっ、忘れてた。エコーエコーっと……」

と、優希のお腹を調べようとジェルをお腹に塗ったときだった。
「あ……ううぅ……」
生暖かいジェルに反応したのか、またも優希は少し感じだした。
流石にこんなパツパツなお腹の皮膚では僅かな刺激でも大変だろう。
勿論優希のおへそは特にジェルの刺激を受けやすかった。
優希はプローブをお腹に当てられ感じながらも、必死に抑え込もうとしていた。
「んん………ううんっ……」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
128 名前:名無しさん   投稿日:2023/09/08(金) 21:20:48   
「それじゃあ本日は終わりね……あ、そうそう。帰る前に一つだけいい?」
「いいですけど、何?」
「実は私、来週スタジオでマタニティフォトというのをやろうと思ってね、そこで今の私のスタイルを皆に見せたいの。良かったら優希さんもどう?」
突然のお誘いに少し戸惑う優希。
「え、え、え……ででも私のこのお腹ではちょっと……」
「大丈夫、私もついてるから。」
「じゃあ……私もやろうかな?」
と優希がOKしてくれたので、来週に近くのスタジオに待ち合わせすることにした。
ハルくん達にもそのことはバッチリ教え、ついでにツボも時々刺激されながら。
そうして37週目に入った。
優希のお腹は膨張し続け、いよいよ160cmを越した161cmに成長した。
中心のおへそも更に引き伸ばされ、突き出ていながらも今にも皮膚が裂けそうにパンパンに張りつめていた。
正に命の神秘に相応しい特大のおへそだ。
「よ……予想以上ね……」
真里亞は驚いたような、眩しいものを見るような赴きで言った。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
129 名前:名無しさん   投稿日:2023/09/13(水) 19:08:31   
スタジオはシンプルな作りで、柔らかい風合いの白の背景布がかけてあった。
そこに、大きすぎるお腹の負担を考えてか、ゆったりと座れる椅子が、軽くより描かれる高さの小さい机などがおいてある。
どうやら、ここで軽くポーズを取って撮影してくれということらしい。
服装も、季節に合わせたカジュアルな普段着だが、要求としてはそれが最もいいんだと真里亞は言っていた。
「やっぱりね、変に構えるよりあるがままの優希さんが撮りたいのよ」
というほどだ。
優希もちょっと楽しくなってきたようで、ふと思ったことを言った。
「あの……レタッチとか全くなしの写真、撮影が終わったら私にくれませんか?」
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8   大腹助産院~あふれ出る命たち~   (Res : 31)

1 名前:名無しさん   投稿日:2018/09/11(火) 19:33:46   
※このリレー小説は私が2008年に投稿したものでしたが
 未完のままに終わっていました。
 先日「熊猫書店」さんでを過去ログを発見したので
 再開・完結出来たらと思い今回投稿しました。
 元小説はこちら(ttp://xiongmaoshudian.web.fc2.com/unfinishedbox/ohara-maternity-center.htm)にあります。

 誤字や改行、人物設定等一部改訂して投稿します。
 よろしくお願いします。
22 名前:名無しさん   投稿日:2020/11/26(木) 01:02:38   
2週間後のある日

明日は久々の検診日なので
身支度を整え寝ようとしていた夜23時。

「いたっ…いたたたたっ……」
今まで感じたことのない鈍痛を腰に感じた。
これって陣痛なのかな……
でも出産予定日はもうちょっと先だし…
陣痛だったらどうしよう…

実は旦那は1ヶ月前に海外出張に行ってしまって
今私は家に一人きり。
明日朝に出張から帰ってくる予定だけど…
もうちょっと我慢してね…赤ちゃん…
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
23 名前:名無しさん   投稿日:2020/11/26(木) 18:29:35   
10分くらいして、ようやくタクシーが家の前に到着。
ちょっと陣痛が強くなったような気もするけど、まだまだ大丈夫そう。
とりあえず時間だけ記録して、私はすぐにタクシーに乗り込んだ。

「生子、まだ大丈夫そう?」
そして助産院につくやいなや、海子が出迎えてくれた。
赤ちゃんは今さっき寝たところらしい。
24 名前:名無しさん   投稿日:2020/11/27(金) 01:58:47   
ガチャッ
「こんばんわー」
水中出産は本来分娩室に
空気で膨らませるバースプールを設置するのだけど
急遽ということもあって
以前母親学級を行った多目的室に
バースプールを設置することになったと海子から聞いた。

「お!来たね生子ちゃん!」
「月子さんお久しぶりです!」

月子さんは先日出産した赤ちゃんを抱えていた。
月子さんは夜だというのに身体にフィットした
上下蛍光グリーンの派手なトレーニングウェアに身を包んでいた。
職業柄こういう格好の方が落ち着くのだろうか。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
25 名前:名無しさん   投稿日:2020/12/09(水) 00:44:22   
「ふぅー…ふぅー…」
ヨガマットの上に横になり
母親学級で教わった呼吸法を思い出しながら
なんとか陣痛の痛みを和らげてみたものの
腰の痛みが変わる様子はあんまりなかった。
だけども海子が傍にいて私の腰を摩ってくれているのはとても心強かった。
「海子ぉーありがとねー」
「なぁーに。あたしが出産した時にも
 こうやって傍にいてくれたじゃない!
 困ったときはお互い様よ!」

ガチャッ
多目的室のドアが開いた。

「生子ちゃーん!お母さん連れて来たよ!」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
26 名前:名無しさん   投稿日:2020/12/09(水) 20:48:55   
「バースプールの設置終わったわよ。どうぞー」
華子さんに言われて私はゆっくりと、プールのお湯の中へ入っていった。
「ふぅー…んんーっ……」
「焦ることは無いよ。ほら、落ち着いて」
華子さんがそう言うのだけど、私の目の前のこんなに大きくて出べそも目立つお腹を見ると、中々落ち着けない様子。
そんな時だった。
「!…んっ…おぅっ……」
「は、華子さん!?」
「あはは…ピチピチのウェアからはみ出すぎてる上に今もお腹が時々張ってきちゃって…。ますます自己主張が激しくなったようで今までにない凄まじい快感が……ん?」
「「「……」」」
と、おかしな例えに私達は3人揃って詰まってしまった。華子さんらしいけど。
「あ…ご、ごめんなさい…。とにかく私ももしかしたら今日産まれそうかもしれないから、そのときはお願いね!」
「わ、分かった!」
月子さんは華子さんがいつ陣痛に襲われてもいいように急いで準備を始めた。
海子は引き続き私の傍にいて励まし続ける。
27 名前:名無しさん   投稿日:2020/12/10(木) 00:48:30   
「あぁーいた!!いたたたたたたた!!!!」
現在深夜1時30分。
陣痛の間隔が徐々に短くなってきた。
「今、肌寒い?」
「え?いや全然…あっ!いたたた!」
「じゃあ上の服脱いじゃおうか。
 お腹の赤ちゃんの様子も見やすいように。」
華子さんに言われて湯船でびちゃびちゃになったTシャツを脱ぎ
深く呼吸をするお腹を湯船に浮かべた。

「わーお!随分大胆な水着着てきたのね!」
「あ、はい…急いで準備してきたもんで…」

水中出産するのに水着を着て来てくださいと言われたので
急いで準備したのが旦那と旅行行った時に着た
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
28 名前:名無しさん   投稿日:2020/12/11(金) 23:39:24   
それから1時間。
痛みが強くなったり和らいだりを繰り返しながら
陣痛の間隔が徐々に短くなってくるのを着実に感じていた。

長丁場になるであろうと思い
海子が気を遣ってコンビニで惣菜パンと
ドリンクタイプのゼリーを買ってきてくれた。
一方月子さんはまだ朝早かったようで
一度仮眠を取ってから戻ってくるとのことだった。
華子さんもまた長丁場に備えて
お腹が丸出しになったそのままのウェア姿で看護室に食事に行った。

私は一度バースプールから出て
サイズの合わない派手なピンクのビキニの上にバスローブを着て
ヨガマットの上で四つん這いになっていた。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
29 名前:名無しさん   投稿日:2021/09/04(土) 22:25:45   
「どどどどうすれば…」
突然2人の出産に海子は少し焦る。
「落ち着いて海子…私は大丈夫よ……最低限の準備なら月子がとっくに終わらせてくれたから、海子は引き続き生子ちゃんの出産に立ち会って」
「でも……」
「心配することはないわ。私は出産にある程度慣れているから自分だけでもしばらくは平気よ。さあ早く生子ちゃんを……」
「……分かりました」
近くで予め月子さんが用意してくれた出産スペースで華子さんが横になっている間、海子は私の出産の手助けを続ける。
30 名前:名無しさん   投稿日:2022/05/09(月) 21:47:47   
「私も無事に生子を産ませなくちゃ。そんじゃ……えいっ!!」
そう言いながら海子は少し生子から距離を置くと、一度しゃがんでから思いっきりジャンプした。
ドスンッ
「海子!?」
突然の海子の行動に私は少しビックリした。
海子が跳んだ瞬間、大きなおっぱいも激しく揺れた。
その弾みでサイズ不足の服が一挙にせり上がり、下っ腹がちょこっと出てた状態から一瞬でおへそ丸出しに。
服の裾は、まだ産んだばかりでポッコリ出ているままのお腹に完璧に乗っかっている状態となった。
「い、今のは……」
「私は「大・腹」助産院の娘!なので、今のこんなお腹と今着てるサイズの合わない服を生かして私なりに気合いを入れたのさ!!」
と、自信満々でズボンに乗った大きなお腹をポンッ!と叩くと、お腹全体のお肉も僅かに波打った。
「も…もの凄いことを思いついたね……あっ、痛ぁ~……」
「以前のマタニティビクスで私に起きたことを逆に利用して大正解だったわ。お腹出たままの状態で産ませてもらうね。さあ、生子ももう少しよ!」
31 名前:名無しさん   投稿日:2023/03/20(月) 19:46:20   
「ふぅーーふぅうううんっ……」
「そうそう、上手上手」
陣痛の感覚も短くなり、お腹もだいぶ下がってきていた。
私はお腹丸出しになった海子を見つめながらも出産を続けた。
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9   世界に光が生まれる話。   (Res : 37)

1 名前:名無しさん   投稿日:2022/11/18(金) 08:06:24   
今や忘れ去られたあの日、大地は怒り、人類に大いなる罰を与えた。
世界の光の源を地中深く引きずり込み、世界は暗黒につつまれる。
風は止み、海は荒れ、地軸も自然も生き物たちも、狂い、変わり果てた。
人々は怯えながらも、寄り添いあって村を作り、身を守っている。
絶望と不安の中を生きる人々の間に、救世主伝説が語り継がれていった。
選ばれし若者の魂が必ず、失われた光に啓示を受けるであろうと……
暗黒に染まりし地上は深い悲しみに支配されて、早くも千年が過ぎた。
魔王たる存在が現れ、この光をなくした世界の征服に乗り出したのである。
亜人たちの国は城を焼かれ、住民は離散し逃げなければならなかった。
ドワーフの夫と種を超えた愛を結んだフィンというエルフの少女もまた、
身重の体で魔物の執拗な追っ手から逃げ続けていた……

「ハァッ、ハァッ……」
エルフのしなやかな肢体に不釣り合いなほどに大きく迫り出すお腹を抱え、
荒い息遣いでフィンは木の幹にもたれかかるようにして座り込むと、天を見上げた。
ひたすら逃げて森の奥へ奥へと入り込んだせいか、周りには誰もいない。
茂った木の葉の間から月の光が漏れていて、ここなら魔物も寄って来ないだろう。

さてフィンはどうする?
【安全な場所みたいだ、少し休む】
【休む場合ではない、逃げ続ける】



==
※ゲームブック感覚で次の内容を大まかに指定するのはどうだろう、との試み。
※リレーしてくれる方は最後に次のに繋げる選択肢を二択でつけてください。
※フィンの出産が終わった時点で〆る予定。
28 名前:名無しさん   投稿日:2023/01/10(火) 11:58:17   
>【無理しない程度に魔力成形の練習を再開しようか】

「さてフィンくん、無理しない程度に魔力成型の練習を再開しようか」

「っ……すみません、ちょっとこの子が……またっ」
痛くはないが一向に胎動が収まらず、お腹をさするフィンは困り顔に。

「ふむ、やはり何かの理由で活発にでもなっているのかな?どれどれ……」
そう言いながら、クアールはフィンの妊婦腹に手を当てる。
どうやら、胎児はフィンの魔力の流れを強く干渉しようとているようだ。
フィンの中にいる胎児の鼓動を感じながら、クアールはこう言った――

【もしや、フィンの魔力制御を胎内から手伝おうとしている……?】
【もしや、フィンの魔力を自分の体に取り込もうとしている……?】
29 名前:名無しさん   投稿日:2023/01/11(水) 00:45:53   
>【もしや、フィンの魔力制御を胎内から手伝おうとしている……?】

「もしや、フィンの魔力制御を胎内から手伝おうとしている…?」

クアールの呟きに、フィンはそういえば、と思い返す。
『灯火(ランプライト)』を使っていた時に、脈打つような胎動を返していた。
その時は逃げていた疲労から…と考えていたが、もしかしたら『灯火(ランプライト)』の魔力制御を手伝おうとしていたなら…

思いついたことをフィンがクアールに話すと、少し考えるそぶりをする。

「ふむ…赤ちゃんに対する胎教みたいなものと考えてもいいかもしれないな。
『その者、この里に災いをもたらす可能性を感じるが、その者は光なき世界に大いなる光をもたらす可能性も秘めている』…みたいなのを長老が話していたし、ね。
であれば…そうだな。せっかくだから赤ちゃんにも練習させてあげようか。君もけして無理はしないように。」

そうクアールが話しながら用意したのは
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
30 名前:名無しさん   投稿日:2023/01/12(木) 22:19:06   
>【魔力の流れで自由に形を変化させる粘土だった】

「今も腹の子は動いているだろ?この粘土に手を近づけて、胎動に意識を向けながら魔力を練ってみ」
「は、はい……」

さっきから変に胎動が激しくて正直こんなことをする場合ではないと思っているフィンだったが、
疼くお腹を右手でさすりながらクアールに言われるがままに粘土に左手の手のひらをかざった。

「よし、そのまま力を抜いて胎動に集中して、造形は腹の子に任せるのだ」
「えっと、こう……?」

クアールの指示されるとおりにフィンは目を閉じ、お腹の赤ちゃんに意識をゆだねる。
そしたらなんと、まるで胎動に影響を受けているかのように、粘土がくねくねと変形し――

【丸まっている胎児に見えなくもない物体……のような形になった】
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
31 名前:名無しさん   投稿日:2023/01/25(水) 23:09:37   
【丸まっている胎児に見えなくもない物体……のような形になった】

変形を終わって出来たのは、丸まった胎児…みたいな形の粘土。

「え、これ。もしかして…?」

フィンが目を丸くするのと同時に胎児がトン、とお腹を蹴る。

「ほほう、これはこれは…ひょっとして赤ちゃんの姿かな?ドワーフのような武骨さに、エルフのような繊細さを秘めているような…」

クアールが感心するようにマジマジと見つめる。

「…さて、気付いたら日も傾いて来たね。今日は終わりにしようか。
君のお腹の具合も気になるし、赤ちゃんも疲れたんじゃないかな」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
32 名前:名無しさん   投稿日:2023/01/29(日) 10:28:32   
【ギムリンが来るまで粘土を眺めつづけていた】

「これがあなたの姿かぁ……ふふっ、ここら辺とかギムリンとそっくりね」

家に帰ったフィンは、夕食の用意も忘れてしまうほどに、お腹の赤ちゃんが作った粘土を眺めつづけていた。

「っ、また……もう少し、お腹の中にいてくれてほしいな……」

お腹に感じる違和感は多少薄くなっていながらも、忘れそうになった時にしっかりと感じてしまう。

痛いというほどのものではないから、おそらくこれは生まれそうになっているではないと思う反面、
胎動の感じとも違っていてどちらかというと肩こりとかそういうずっしりとしたものに戸惑うフィン。

「ただいま」

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
33 名前:名無しさん   投稿日:2023/02/06(月) 00:11:58   
【急にお腹の赤ちゃんが暴れ出した】

玄関を目指して2、3歩歩き始めるとお腹の赤ちゃんが何度もお腹を蹴り始めた。
思わずお腹に痛みを覚え、お腹に右手を当てへたり込む。

「フィン!?」

慌てて駆け寄り近づいたギムリンを左手で制し、フィンは呼吸を整える。

「大丈夫…大丈夫…まだ、直ぐには産まれない…はず…」

苦しそうな声で呟きながらも何度もお腹を撫でていると、赤ちゃんは少しずつ動きを止め、痛みも直ぐに引いた。

「ごめん…ご飯、作れそうにない」
「まぁそんなこともあろうかと思って、料理をいくつか買ってきたよ。食卓に並べて行こうか」
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34 名前:名無しさん   投稿日:2023/02/09(木) 14:57:10   
>【お腹の違和感が気になるから、念のため診断受けた方が安心できそうと考えた】

種族の垣根を超えて授かった大事な赤ちゃんだし、やはりもう一度診断を受けよう。
自分を落ち着かせようと、ベッドに潜り込んだ状態でフィンはゆっくりお腹を撫でた。
彼女につられてギムリンも、フィンの膨らんでいるお腹にその大きな手をかざす。

「……熱いな。これじゃまるで太陽を孕んでいるじゃねぇか」

フィンの心臓の鼓動に合わせて、彼女のお腹の内側から魔力の波を感じるギムリン。
ポカポカする熱くて強いその魔力は、二人の赤ちゃんの異常性を何より示してくれる。
まだ産まれないとエルフのフィンは言ってるが、ドワーフのギムリンはそう思わなかった。

そして、その夜。真夜中の月明かりが窓から射し込んで寝室を照らしてる中。
今まで感じた違和感の答え合わせみたいに、フィンはーー

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
35 名前:名無しさん   投稿日:2023/02/11(土) 11:04:10   
【寝かせてくれないほどの激しい胎動を感じた】

「ぅ…」

小さく唸ったあと、フィンは月明かり輝くベッドから体を起こした。
どうやら胎動が激しくなかなか寝付けないらしい。

「暴れん坊さんね…もうちょっと、落ち着いてくれないかしら。…ぅ、ふぅ…」

陣痛というわけではなさそうだが、違和感はまだ続いている。
フィンは「はぁ」とため息をついた後、ゆっくりとした足取りで粘土が置いてあるテーブルへと歩いた。
テーブルに着席するとすぐに、グネグネと粘土が動き出す。
赤ちゃんの形をしたかと思えば紐のような形を作ったり、ボールのように丸めたかと思えば伸ばし始めたり。

「ふふ…楽しい?」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
36 名前:名無しさん   投稿日:2023/02/16(木) 11:13:26   
【思ってたより成長が早いね。数日中に産まれる可能性だってある】

……と、真剣な顔からまた一転してクアールは苦笑いを浮かべて言った。
もとより覚悟の上だったゆえこの診断結果にフィンは驚いてはいなかったし、
ああやはりお腹の違和感は出産の兆しだったのね、とむしろ納得していた。

数日中に本陣痛は来るだろうと言っても、今のところは何ら支障はないようだ。
本人の意向でもあるため、この日もフィンは魔力制御の練習をすることにした。
ただしその内容に少し変更があって、出産するとき役に立つようなものに。
特に魔力を循環させ痛みを和らげる呼吸法を、フィンは重点的に練習した。

万端とは言えないし焼き付け刃程度だが、出産に向けて心の準備はできた。
あとは、お腹の赤ちゃんからの合図……陣痛が来るのを待つだけだ。


(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
37 名前:名無しさん   投稿日:2023/02/20(月) 00:46:21   
【念には念をと、ベッドに腰を下ろしてフィンは学んだ呼吸法を復習する】

いつ本格的に陣痛が始まるか分からないフィンは、風呂桶にお湯を入れタオルで身体を軽く拭ったあと、
ベッドに腰を下ろしてクアールに学んだ呼吸法を復習した。

「普通の時の呼吸は一般的な産婦さんの呼吸で…ひっ、ひっ、ふぅぅ…」
何度か一般的な呼吸を繰り返したあと、フィンは目を閉じて集中し始める。
「魔力を循環させて和らげるときは…お腹に魔法陣を描くイメージで…すぅぅ、ふぅぅ…」
フィンが深呼吸を始めると、徐々に淡い光がお腹の辺りに現れた。
それは次第に魔法陣のような形を取り、緑に光り始めた。

フィンが教わった呼吸法では、魔力を循環させるために補助としてお腹の辺りに魔法陣を作るために集中力を高める…といった感じの呼吸法。
かつて勇者を産んだ母親も得意とする呼吸法…だったと文献にあるらしい。
ただ、胎児の魔力とのバランスが崩れると母子共に負担が増えるらしく、
先日の勇者を産んだ母の記述では、魔法陣が緑から赤に光の色が変わり始めた頃から魔力循環のバランスが崩れ、
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
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10   【固定】アイデアを書き留めておくスレ   (Res : 5)

1 名前:管理人   投稿日:2020/07/04(土) 21:14:16   
雑談スレで要望があったので、新しく作りました。

※このスレは時間経過による削除はしません、どうぞ使ってください。
2 名前:名無しさん   投稿日:2020/07/06(月) 14:51:47   
新しいスレが出来たので早速ですがメモ的に使わせていただきます(立てるかは未定)

中世から近世くらいの世界観
国境で戦争をしていたA国とB国の兵士の話
両国とも長年の争いで疲弊し女性や子供まで駆り出された設定
部隊から逸れたA国の女性(10代後半から20代前半)とB国の少年(10代後半)がどちらの国境にも接している寂れた家に辿り着く
軍服で敵と分かるも「仲間と合流するまで」と2人の中で休戦と決める
最初は争うこともあるが徐々に互いの境遇に共感する
やがて2人の間に子供が出来る
2人は行方不明による戦死扱いになったとも知らず寂れた家で出産に臨む…

(一部の設定は他所のアーカイブを参考)
3 名前:名無しさん   投稿日:2020/10/05(月) 21:51:49   
大雑把なSS案

美人モデルの妊婦

美人モデルが妊婦の変化を題材にした画集のために望まぬ妊娠、出産する話
主人公の美人モデルは妊娠どころかセックスの経験がなく、人工授精で父親が分からない子を身籠る
望まぬ妊娠だったために、胎児に愛情が持っていない

胎児の父親は同じ事務所の男性モデルで、美人モデルに好意を持っている
美人モデルと自分の子を作りたいために、自分の精子を提供する

出産は自宅で美人モデル一人で挑む
4 名前:名無しさん   投稿日:2020/10/21(水) 11:25:35   
生け贄になった僕と竜神様の家族計画(仮題)

(導入部)日照りに悩む村から両親とも病で亡くなった孤児が竜神様の生け贄として山へ送られる。
巨大な竜の姿をした竜神様に恐れながら孤児が事情を話すと「日照りについてはわかったが頼みがある」と話す
竜神様によると「竜という生き物は人より長く生きることもあり繁殖はなかなか行わず少しずつ数を減らしている」
「私とつがい…わかりやすくいうと夫婦になって欲しい」とのこと
おそるおそる孤児が首を振ると竜神様は姿を変える
そこには竜のツノや尻尾が生えている幼い少女がいた…

────────────────────────
キャラクター・設定メモ

孤児(主人公・男10代後半から20~30代(導入部、ストーリー中))

幼い頃に両親を失った少年。村人が皆で持ち回りをしながら育てられる。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
5 名前:名無しさん   投稿日:2022/12/06(火) 19:21:48   
お風呂の時に閃いたもの

銭湯を開いている主人が事故で亡くなって、臨月腹を抱えて未亡人になった妊婦が、
主人が残した銭湯の番台で座っている時に産気付き、
営業時間が終わるまで我慢し続け、
営業時間外で誰もいなくなったら女湯へ入って、そこでついに出産してしまう話。

良ければ誰か書いてください。自分文法ダメダメなので。
名前
E-mail (省略OK)
内容