1 SWリプレイ小説 【竪琴キルシュ亭の非日常】 (書き込み数 : 14)
- 1:しゅら :2013/08/20(火) 01:38:11
序
――いつか少年は英雄になる。
回らなかった歯車、噛みあわなかった糸。
はぐれた運命、道化の竪琴、歌と祈りと呪いと剣。
守護するは盾、祝福の烙印、復讐者の誓い、定められた記憶。
そして少年は物語になる。 ――
- 8:第一話≪シュヴァ一族の暗躍≫ 6 :2013/08/27(火) 00:32:58
- お互いに短い自己紹介は終わった。
「で、君達は何が得意なのですか?」
ゴブリン退治に連れて行くなら、少年達がどの程度自分の身を守れるかは知っておかねばならない。
冒険者を名乗るくらいだから、それなりに覚えはあるのだろう。
シュガーは、テーブルに立てかけていた槍を見せ、答えた。
「僕は、戦士です」
「俺はと……軽戦士だ」
一瞬盗賊と言いかけ、オーギュストは慌てて取り繕う。マックスの聖印が異端審問官のそれであることに気付いたからだ。
ただの悪餓鬼ならともかく、盗人を自称してはファリスの法の下に処罰されかねない。
シュガーは槍と革鎧、オーギュストは細剣と革鎧。装備だけならどちらも軽戦士と呼ぶに相応しい。
マックスは大仰に頷いた。
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- 9:第一話≪シュヴァ一族の暗躍≫ 7 :2013/10/10(木) 01:16:07
- ネイラードを出立して徒歩で半日、一行はジンロウ村に辿り着いた。
長閑で辺鄙な、極一般的な田舎の村の風景だ。農地と神殿があるだけで、特に目に付くようなものもない。
畑には作物が並び、子供が遊んでいる横で女達が家事をしている、そんな穏やかな村だった。
「スライバーンは置いてきて正解だったかも知れませんね、すぐに到着しました。これも神のお導きでしょう」
マックスの言葉尻が辛辣な気がするのは、きっと彼が異端審問官で、スライバーンがエルフだからだ。
エルフという種族は、神を信仰する習慣を持たない。
古の神話時代、神々の大戦において、エルフの祖先達は神々と共に悪しき神々と戦った。彼らにとって、神は崇め奉るべき存在ではなく、互いを称え合う戦友であるのだ。
「とりあえず詳しい話を聞きたいわね」
辺りを見回したシルクが、丁度通りかかった村人を呼び止める。
「おや、旅の人かい?宿ならあっちだよ」
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- 10:第一話≪シュヴァ一族の暗躍≫ 8 :2013/10/10(木) 01:19:03
- 「ゴブリン達は村の外れから更に歩いた森の中の洞窟に篭っており、今までは滅多に人里には下りて来ませんでした。
ところが、最近になって急に頻繁に村へ出て来ては、家畜を襲い、子供を攫おうとするようになったのです」
“ゴブリンの生態”という本を開きながら、シルクが眉を顰めた。
「運良く生き延び経験を積んだゴブリンには良くある傾向ね。人間とは関わらない……。
それが最近になって出てきた?何かありそうね」
突然ゴブリンが人里を襲い始める理由など、本には書いていない。
「被害の程度は?攫われた子供はどうなったの?」
「不幸中の幸い、子供は攫われなかったのですが、家畜への被害が多く、馬や牛がもう何頭もダメにされました」
「人質の心配は無いということね、ならば力押しでも大丈夫でしょう」
とは言え、馬や牛は貴重な財産だ。金銭的な損失は大きい。
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- 11:第一話≪シュヴァ一族の暗躍≫ 9 :2014/02/06(木) 20:43:49
村長に貰った地図に従い、四人は森の中を進んだ。
特に迷うようなことも無く、木漏れ日の中、草を踏んで歩く。
やがて鬱蒼とした木々の間に、岩壁が見えた。その一角にぽっかりと開いた洞穴を見つける。
「あれがそのようだな」
木と草の陰に身を潜めながら、マックスが呟く。他三人も、藪や木の幹に隠れてそっと様子を窺った。
シルクは杖を握る。魔術師が呪文を使うためには、発動体と呼ばれる魔法の媒介が必要となる。
発動体とは、魔力が込められた何某かの物体で、高位魔術師となれば何にでも魔力を込めて自作できるようになるが、一般的には樫の杖が多い。
シルクもまた、学院で貰った樫の杖の発動体を使っている。
それを両手に握って、魔法を使う準備は万端だ。
「…………」
「大丈夫だ、シュガー君。君はただ神の剣であればいいのだ」
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- 12:第一話≪シュヴァ一族の暗躍≫ 10 :2014/02/06(木) 20:46:41
そっと暗闇の方に聞き耳を立てたオーギュストが、微かな物音に気付く。
足音だ。それと声。数匹のゴブリン達が、叫びながら駆けてくる音が聞こえる。
『デカルチャー!』(怖い!)
『ヤックデカルチャー!!』(とっても怖い!!)
ゴブリン語を知らないオーギュストには、彼らが何と言っているのかは分からないが、その数は声から判別できた。
「ゴブだ、三匹来たな」
すっと、シルクが立ち上がって前に出る。ランタンを足元に置き、両手に杖を構えて正面を睨んだ。
意識を集中し、呪文を唱え始める。それは、ゴブリン達の姿が薄明かりの中に現れると同時に、完成した。
「マナよ、眠りを誘う雲と成れ、≪スリープクラウド≫」
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- 13:第一話≪シュヴァ一族の暗躍≫ 11 :2014/02/08(土) 13:04:47
オーギュスト達の姿を見て、青年は訝しげに眉を寄せる。
「人間?……冒険者か?」
「おうよ、冒険者だ」
「そう言う貴方は人間かしら?」
立ち止まった青年に、オーギュストが答え、シルクが問う。
青年は、闇と灯りの合間に佇んだまま、じろりと一行を見回す。
「俺は人間だ。元々はオランに住んでいた」
オラン――ここからは遥か東、大きな砂漠を挟んで遠く離れた国だ。
「……その人間が何故こんなところに居るの?
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- 14:第一話≪シュヴァ一族の暗躍≫ 12 :2014/02/08(土) 13:06:35
シルクの提案により、村長にはシュヴァイツァーの存在は伏せて報告された。
『ゴブリンは始末した、原因は分からない。自分たちが行く前にゴブリンが殺されたような形跡はあったが、その主犯は既に居なかった。気になるなら行って見てくるといい、もう危険はない』と。
原因の解明よりも、ゴブリンの脅威がなくなったことに村長は満足し、それ以上を追求されることはなかった。
礼金を貰い、また半日かけて竪琴亭に帰ってきた一行を、オルフェが出迎えた。
テーブルの上には大量にサクラ肉料理。それとエールとジュースの瓶、グラス。並べられた料理は、店主からの労いである。
「御苦労だったな。子供を抱えたままでも十分働ける実力があるようで安心した」
「そうかもね」
オルフェに答えつつ、シルクは本を片手にカップを傾けた。中身はエールでもワインでもなく、紅茶だ。
彼女は、アルコールは脳を鈍らせる薬物だとして嫌っている。人の飲酒を咎めたりはしないが、自分では飲まない。
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2 †銀騎士と白虎と緋皇女† (書き込み数 : 9)
- 1:名無しさん :2013/03/03(日) 22:50:58
- クリッククラック(叩き砕いて)
残酷な伽噺(おはなし)を始めよう
銀騎士は反逆し
白虎は暴れ食む
緋色の犠牲によって成り立った皇女は幸福に統治するのか?
- 2:世界観 舞台 :2013/03/03(日) 23:39:49
- 魔法もエルフもモンスターも何かもアリアリなファンタジー世界
舞台は侵略国家レーゲン帝国
既に多数の国家を傘下に納めた後であり、侵略国家とは正確には後の世で呼称される事となる
主に帝国、レーゲンとだけ呼ばれる
あまりに土地が広すぎる為、あらゆる気候や立地が存在し、場所によっとは同じ国とは思えない様な環境が広がる
魔動武具/神奉祭器
魔力動力式武具。通称、武具。或いは魔○○(形状に依る)。
神聖魔法固定触媒。通称、神器。
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- 3:キーワード :2013/03/13(水) 19:17:49
- 物語上時間軸:8年前
大陸規模の大飢饉発生。
帝国のみならず諸外国も貧困と飢えに喘ぐ
物語上時間軸:7年前
諸外国が立ち直る中、復興の兆しが見えなかったレーゲンは当時の皇帝の不自然な急逝と共に当時まだ幼かった皇女(現女帝)を宰相が即位させるや直後に周辺各国へ宣戦布告。
国内の情勢が不安定なままでの開戦は自滅の道を辿るのみと思われたがしかし。
皇女の操る神聖魔法と量産化された魔導武具により帝国の侵攻は誰も予想できなかった程の苛烈さでなされ、瞬く間に各国を撃破し支配下に置いてしまう。
その間も甚大な数の国民が兵糧としてなけなしの食料を徴収され、死亡したとされる。
物語上時間軸:3年前
帝国、概ね周辺各国を制圧し征服。残った国家とは停戦条約を結び終戦宣言。
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- 4:魔法 :2013/03/21(木) 01:06:08
- 詠唱魔法
通常学術魔法
ある程度の適正があれば呪文と魔力の使い方の感覚を学ぶ事で行使できる
無から有を生み出すが操作や規模が限定的になる。
効果が詠唱の長さに比例するので必然的に時間が掛かる。
優れた使い手は時に歌姫、吟遊詩人と賞される。
精霊魔法
エルフ、あるいはエルフに近似した種族やどんなに薄かろうとエルフの血脈を継ぎ適正がある者のみが使える。
自然界の一要素に限定され尚且つ、その要素が使用者の認識できる範囲に存在する場合のみ使用可能。
無から生み出せない分、操作はほぼ制限がなく詠唱魔法に比べ同じ属性に同じ魔力を注ぎ込んだ際の威力や出力で勝る。
規模は属性物の量に依存する。
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- 5:銀騎士 :2013/03/21(木) 01:41:34
- 名前:スルト=グラディウス
年齢:24
種族:人間
容姿:銀髪碧眼。エクエスの色違い2Pキャラ
立場:反逆者
属性:影
備考:母親同士が双子で、父親を同じくするエクエスとは限りなく双子に近い兄弟であり従兄弟である。誕生日も同一。生まれた時間も僅差。
鏡の虚像と影。否表裏一体の存在。
エクエスにのみ何故か勝てないが同一の身体能力と剣の腕前を持ち、神器も扱えば影を用いた精霊魔法を隔世遺伝(髪色の所以)で使えるチートキャラ。
戦時中は不必要な殺傷や略奪を避け、敵大将を狙い討って速やかに戦闘を終わらせ敵味方問わず被害を最小限に抑えて戦果を挙げる様が英雄視されていた。
が、戦後間もなくして反旗を翻す。
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- 6:白虎 :2013/03/21(木) 02:12:47
- 名前:ティグリス=プロープグナートル
年齢:10歳前後
種族:ライカンスロープ/白虎
容姿:長めの銀髪にクリクリ金瞳。肌も白く可愛いお人形さんみたいな女の子……見た目だけは
立場:反逆者
備考:エクエスの前バディ。ある事件から姫役を解任させられ、その際に失踪。現在はスルトと行動を共にする。
一般常識を教育されていないのでたまにトンでもない事を言い出したり、やりだしたりする時も。
例:人間を喰おうとする。食欲最優先な発言
白虎と化した際の戦闘能力は暴力の一言に尽きる。
白虎化時は魔法や武具、神器以外では傷つかないという明らかに異常な特性を持つ。
天涯孤独で身寄りがなく、飢餓戦争にも実験少女部隊―実験部隊の発生系―として参戦していた節がある。
が、本人はそういった陰惨な過去に対して概ねは何ソレ美味しいの状態。
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- 7:黒騎士 :2013/03/21(木) 02:31:20
- 名前:エクエス=プロープグナートル
年齢:24
種族:人間
容姿:黒髪黒眼。長身に痩型に見える程引き絞り密度を高めた筋肉を持ち、機敏さと力強さを併せ持つ。
立場:騎士
備考:武具の鎧を街中だろうと山中だろうと着込み金属音響かせて闊歩する
信じるべき神も祈りもなく機械的に冷静冷徹冷血に人を殺す事しかできない異常者、と自己認識している
冷めたニヒリストのようで強き好敵手との戦いと信じるに値する何かを求めるバカ
極めて無口
左利き
己に与えられた役割の全うこそを良しとする
『首刎執行者』
『生ける断頭台』
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- 8:黒騎士と毒侍 :2013/06/30(日) 21:02:20
- 早朝からの墓参りを済ませて黒騎士は一息吐いた。
先日亡くしたばかりの元同僚の亡骸は墓の中になく、生前の持ち物が代わりに棺の中へ詰められて埋葬されていた。
が、生前から空虚な生活をしていたのかほとんど何も入っていないも同然の有り様だ。
しかし埋葬の段にそれでいいと黒騎士は一人静かに頷いたものだ。
命は既に捧げられた後。
忌まわの際に二度と手放してはならぬモノは抱いて逝った。
慌ただしかった再会は改めて地獄でゆっくりとすればいい。
ならば充分だ。
再び頷き黒騎士は自ら注文し建てさせた元同僚の墓から踵を返して立ち去る。
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3 KOC(ネバーランド)の世界設定覚え書き (書き込み数 : 4)
- 1:剣のヴォード :2012/09/11(火) 01:16:31
- 基本的な参考資料です
ネバーランド年表(公式、一番確実)
ttp://www.ideaf.co.jp/nl/history01.html
KOC雑学研究所(ウェブアーカイブ)
ttp://bit.ly/U4Kopd
リレー小説に関する資料置き場(管理人サイトの一部)
ttp://www.geocities.jp/kocvord/rulego.html
- 2:剣のヴォード :2012/09/11(火) 01:20:29
- 「KOC住人・元住人専用SNS」に
参加している方は、こちらのコミュニティもどうぞ
KOC資料室(ネバーランド)
ttp://kociju.sns-park.com/?m=pc&a=page_c_home&target_c_commu_id=8
- 3:剣のヴォード :2012/09/30(日) 22:37:23
- 2002年9月〜2003年10月にかけて続いたリレー小説、「Northeast Islands」のログです
スレマスでもあったメギ=ハーメス氏が纏める予定だったようですが
纏まらないまま今に至っており、またログだけはウェブ上に上がっていたので
私の方で(適当ではありますが)纏めさせて頂きました
メギ=ハーメス氏のログ集
ttp://kocvord.cs.land.to/html/megi-log.html
抜けているログなど有りましたら、連絡をよろしくお願いします
- 4:名無しさん :2012/10/16(火) 02:16:26
- 各大陸のマップ資料
χ(カイ)にゃんのNL地理資料館
ttp://www5e.biglobe.ne.jp/~koc-kai/00-00neverland-map.htm
オールド大陸図
ttp://inthe.info/s_harbus/image/map/
ロストグラウンド知識書庫
ttp://lgtisiki.blog89.fc2.com/
- 1:管理人 :2012/08/31(金) 02:17:44
- 試験的作成
- 2:管理人 :2012/08/31(金) 02:18:17
- 試験的投稿
- 3:剣のヴォード :2012/09/04(火) 00:05:39
- アドレスはh抜きでないと書き込めないので注意ヨロ
最後に取れるだけ取ったKOCのログ、主に小説の間と外交の間のやつです
ttp://www1.axfc.net/uploader/Li/so/135875.zip&key=room