- 1 :肉汁サイドストーリー ◆niku/u/5ZA :2019/11/17(日) 11:49:36
- 2019年12月12日~15日、ギャラリーマジェルカにて上演された『さる沢』の感想を書いて下さい!
匿名・記名自由です。 ネタバレ有りの場合、「ネタバレ注意」と書く等のご配慮だけお願い致します。
それでは張り切ってGOGOGOGOGOGOGOGOGO
- 10 :名無しさん :2019/12/15(日) 18:21:13
- 自称選ばれなかった人間なのだが、登場人物の倫理観が常軌を逸しており、あまり共感できなかった
猿は障害者のメタファ? あと絵描きはマスかきだろうか 髪型が亀頭っぽかったし
- 11 :タカシ :2019/12/15(日) 20:25:26
- "ネタバレ有り"
父はずっと暗い。暗い話の効能は反面教師、疑似体験による開放か。父の分からなさは理不尽の象徴になる、理不尽は喋らない。さるはマスコットか、生来の楽観は幸福である。 姉妹はよく喋る。姉は独善的、妹は臆病。父はどちらも選んでいないが、姉妹はどちらも自分でない方を選んだと"思い込む"。選ばれないという事象に囚われる。悲嘆がピーク。観察者の調整ではなしが転がる、デウスエクスマキナ。救いのない話にはあーだこーだ言いたくなるが、さるはこう言う"もう今日は眠ろう"さるかわいい。
- 12 :名無しさん :2019/12/15(日) 22:17:52
- ねたばれ?
父は話の本筋からは部外者で、 とにかく選ばれたい姉妹と 誰も選ばない選ばれようともしない男と 偽物でも選んで選ばれてみたい猿との話だったように思います。
ある意味ピュアに本物を求め続けたのは姉妹だけれど、愛情に飢えきっている人達が何とか現実で幸せになろうとしたとき、きっと一番現実的なのは猿みたいなやり方なのかな、とか思いました。 たまたま機会があった人を、選んだことにして選ばれたことにして、「これは本物なんだ」と思い込むこと。 偽物でもいいから幸せになってみたかった猿と、本物を求め続けた姉妹と、そうした事から離脱している男の話で、なんか、みんな、求めてるものが全っ然噛み合わねぇなぁ…と思いながらみてました。 田舎の伝承、というの、なんかすごくわかる気がします。昔話に都会も田舎もくそもないですが、そもそも選ぶ選択肢が極端に少ない、田舎の空気感がはびこっている気がしました。
面白かったです、ありがとうございます
- 13 :名無しさん :2019/12/16(月) 00:08:20
- ここはもう、本編観た人が、覗くとこなんだろーなと、勝手に思ってネタバレあり、ですよ、で、す、よ〜〜あ〜い、とぅいまっって〜〜〜ん!!!
会場は、音楽も演劇もいけるフリースペースだったけど、山道の場面で上方に姿が消せるし、場の転換で横にも捌けられるし、スペースの選び方がとっても上手で、この芝居にうってつけな場所だったなー
華美なセットも衣装も無かったけど、それが却って、観劇の醍醐味たるイマジネーションの喚起につながった。観劇中、目の前に、険しい山道、沢沿いに鬱蒼と天に伸びるりんごの木、藁葺きの古民家が浮かんでいた。観客が息を殺して観る中、閉鎖的な山村に静かに響く鳥の鳴き声が微かに聞こえていた。(何もキメてません)
嫁の繊細でしなやかな手の動き、姉の感情をコントロール出来ない、時に爆発するセルフィッシュな稚拙さ、父のだらしなく欲望が皮をかぶっているようなどうしようもなさ、猿の裏表ない、もはや姉の代替などではなく、本当に妹を愛している所作、第三者的立場で、何も知らないようでいて、実は全て見通している画家。どの演技表現も、さいっっこうだったよ、演者の皆さん。
さて、本作は、東北(山形)の民話がベースになってるのだけど、猿が出て来る昔話って、大抵、猿が狡賢で、でも最後は、猿が悲惨な酷い目に遭っておしまいっついうパターンが多いけど、この話の猿は、どこまでも無垢で、悲しく、切ない存在だった。
どこへ行っても嫌われていた猿は、ただ、人間の嫁をもらって、受け入れられる、という実感をしたかっただけだったんじゃないかな。青い花を取るため、沢崖の上へ上へと登って行けと、娘にけしかけられた意味も、途中で分かって、でも猿は、自ら花を取りに行ったんだよね。へへっって笑った時、足元が崩れる音がしたあの場面、涙出たわ。
そもそもの元凶は、父の優柔不断さが招いた ことで、インモラルな実娘との関係の引き金だって、絶対自分が最初に引いたもので、それを悔やんでの自死とも言えるけど、やはり、人の道に外れたがために、神から受けた罰だったんじゃないかとも思う。これは肉汁サイドストーリーの得意技、直接的ではない聖書モチーフかなと思った。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 14 :名無しさん :2019/12/16(月) 17:27:07
- 毛量の多い座組みだなって思いました
- 15 :いぶきうどん :2019/12/16(月) 22:57:23
- ※ネタバレあり
全体を通して猿が魅力的なキャラクターだと感じました。皆から嫌われる存在である彼が「おなかはすいていないか」「もう眠ろう」(台詞うろ覚えです、すみません)とお嫁さんにやさしくできるのは、ずっと一人で生きてきて、そうやって自分自身を慰めてきたからなのかな。気味の悪さを感じさせつつも話が進むにつれてやさしさや可愛らしさを感じさせるバンナイさんの演技もナイスでした。 でもお嫁さんの立場からすれば誰でもいいから好きになりたいっていう人に好かれても別にうれしくないのもよくわかります。そりゃそうだよな〜〜〜。
あとは最後の、猿が青い花を摘みに行くシーンが、悲しくも美しくて好きです。演出も良かった。
私は普段演劇をよく観るというわけではなく、高校のクラスメイトの所属していた児童劇団?以来の観劇だったのですが、物販の台本をネット(ブースとか?)で買えたらいいな〜と思います。私が終演後にぼーっとしていて買わずに出てしまったから、というのもありますが、やはり普段演劇を観ない人が劇場やギャラリーに行くハードルは高く、そこで台本をネットで買えたら敷居が低くなる(台本が面白かったから次の公演は行ってみよう!となる)のではないか?と思ったからです。
- 16 :名無しさん :2019/12/17(火) 10:20:31
- 全体を通して楽しめた作品。
登場人物たちにとっての選ぶ・選ばれるの基準(解釈)はまちまちだから登場人物たちのやりとりが噛み合っていないのがもどかしい。しかもそのワードを多用しすぎていたせいか言葉遊びをしているように感じてしまった。テーマであるはずのワードが軽く思えてしまい残念だった。
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