- 1 :名無しさん :2016/10/11(火) 18:37:30
- a
- 32 :名無しさん :2017/10/22(日) 13:33:57
- 「ン゛ッ!」
動きを止められふらつく。吠與は弾丸が抉った化物の傷にやけくそ気味に手榴弾を投げ込んだ。
(ズグッ)。
デッドボール。爆発する魔球だ。
直後爆発し化物は粉微塵になる。大撤退するが間に合わず衝撃に備えきれていない吠與も吹っ飛ばされた。
「何とかなったか…」
武器を用いる。人類を地球(ほし)の頂点に押し上げた要素はやはり何時であれTierが高い。 しかし忘れてはいけない。武器はこの場においては有限だ。いずれは肉体のみで相対しなければならない。 1000kmを踏破する中でその瞬間は確実に来る。吠與はどんな戦場が待っているのか恐怖を深めながらゴールへと橇を引き始めた。
私窩子乍(しかしながら)、だ。2521時間後(吠與の体感時間。実際は5日間程か)彼は戦闘狂(ワーカーホリック)の領域に身を掠らせることになる。
- 33 :名無しさん :2017/10/22(日) 13:35:31
- 「ン゛ッ!」
動きを止められふらつく。吠與は弾丸が抉った化物の傷にやけくそ気味に手榴弾を投げ込んだ。
ズグッ(吠與驚異的投擲音)。
デッドボール。爆発する魔球だ。
直後爆発し化物は粉微塵になる。大撤退するが間に合わず衝撃に備えきれていない吠與も吹っ飛ばされた。
- 34 :名無しさん :2017/10/22(日) 13:35:48
- 「何とかなったか…」
武器を用いる。人類を地球(ほし)の頂点に押し上げた要素はやはり何時であれTierが高い。 しかし忘れてはいけない。武器はこの場においては有限だ。いずれは肉体のみで相対しなければならない。 1000kmを踏破する中でその瞬間は確実に来る。吠與はどんな戦場が待っているのか恐怖を深めながらゴールへと橇を引き始めた。
私窩子乍(しかしながら)、だ。2521時間後(吠與の体感時間。実際は5日間程か)彼は戦闘狂(ワーカーホリック)の領域に身を掠らせることになる。
- 35 :名無しさん :2017/10/22(日) 13:39:30
-
「は…」「アアそれと、だ」
焦る吠與の言葉を遮りマルマルは続ける。
「食料や水分、装備なんかの持ち込みもお前はOKだ。橇の上の保温箱に物資を乗せていくといい。箱開けッ放しにして迂闊に凍らすんじゃねェぞ」
「基本的に一本道だから迷うことはねェとは思うがもし迷ったら危険そうな、困難そうな方へ行け。大体そっちが正解だ」
「田丸君達は…?」
「俺と739は先に行ってゴールで待ってるぜ。一応レースだからな」
「ンじゃ・・・・流れ解散だ。吠與、死ぬなよ」
「吠、柳の下にいつもDS(でうす)はいない。気を戒驕戒躁(ひきしめ)ろ」
- 36 :名無しさん :2017/10/22(日) 13:41:14
- 「は…」「アアそれと、だ」
焦る吠與の言葉を遮りマルマルは続ける。
「食料や水分、装備なんかの持ち込みもお前はOKだ。橇の上の保温箱に物資を乗せていくといい。箱開けッ放しにして迂闊に凍らすんじゃねェぞ」
「基本的に一本道だから迷うことはねェとは思うがもし迷ったら危険そうな、困難そうな方へ行け。大体そっちが正解だ」
「田丸君達は…?」
「俺と739は先に行ってゴールで待ってるぜ。一応レースだからな」
「ンじゃ・・・・流れ解散だ。吠與、死ぬなよ」
「吠、柳の下にいつもDS(でうす)はいない。気を戒驕戒躁(ひきしめ)ろ」
- 37 :名無しさん :2017/10/22(日) 13:42:44
-
そう言葉を残し2名は彼方へと消えていった。 呆然と現状を確認する吠與。マルマル達の言葉が無作為に頭を廻っていた。
「逃げッ―」吐きかけた言葉を飲み込む。 この時点で吠與の思考は戻りつつあった。此処から逃げたところで何もない。襲い掛かってくる化物への対抗手段を得なくてはならない。 田丸君や739は守ってはくれるだろうが片時も離れず常に守ってもらうことなんてできない。 この修行と呼べるかわからない程無茶苦茶なことをすれば力を得られるのではないか…非日常への対抗策は非日常の中でしか得ることはできない。 吠與は腹を決め近くの山小屋へ向かい装備を整え始めた。夜明け前には装備を揃え終わり橇に積み、スタートラインに立つ。そして出発する。 吠與の修行が始まった。
日の入りの少し前なので周辺ははまだ薄暗い。しばらく歩いていたら日の入り、辺りに光が満ちる。
「――光だ!!」
周囲の雪に朝日が反射し今までにないほど壮麗な景色が浮かび上り、大きな感動に吠與は声を上げる。
- 38 :名無しさん :2017/10/22(日) 13:43:20
- そう言葉を残し2名は彼方へと消えていった。
呆然と現状を確認する吠與。マルマル達の言葉が無作為に頭を廻っていた。
「逃げッ―」吐きかけた言葉を飲み込む。 この時点で吠與の思考は戻りつつあった。此処から逃げたところで何もない。襲い掛かってくる化物への対抗手段を得なくてはならない。 田丸君や739は守ってはくれるだろうが片時も離れず常に守ってもらうことなんてできない。 この修行と呼べるかわからない程無茶苦茶なことをすれば力を得られるのではないか…非日常への対抗策は非日常の中でしか得ることはできない。 吠與は腹を決め近くの山小屋へ向かい装備を整え始めた。夜明け前には装備を揃え終わり橇に積み、スタートラインに立つ。そして出発する。 吠與の修行が始まった。 日の入りの少し前なので周辺ははまだ薄暗い。しばらく歩いていたら日の入り、辺りに光が満ちる。
「――光だ!!」
周囲の雪に朝日が反射し今までにないほど壮麗な景色が浮かび上り、大きな感動に吠與は声を上げる。
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