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( ^ω^)夏物語のようです2016
-
( ^ω^) さあ、あと数日で夏物語が始まるお!
( ^ω^) 今一度ルールを確認してほしいお
【概要】
「夏」をテーマとした作品を投下する企画です
百物語の「ホラー・幽霊」縛りを「夏」縛りに変えたものとお考えください
もちろん夏といえばホラーだから、怪談の投下もOK!
【投下期間】
・八月十二日〜十四日、八月十九〜二十一日の各日18時から翌朝7時
【投下場所】
企画本スレ/VIP/ファイナル/創作板/小説板2/シベリア図書館 の計6箇所
・本スレでは"一作品30レスまで"、"ながらNG"です。
30レス以上またはながらの場合は個別スレ建てをお願いします。
・個別スレ建てをした場合は、投下完了後に本スレにて投下報告をお願いします
・シベリア図書館でも"一作品30レスまで"、"ながらNG"です。
またシベリアでのブーン系スレ立ては禁止なのでご注意ください。
詳細: http://shiba.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1446334277/3
【AAについて】
・作品の最後に夏の小型AAを貼ること推奨します(必須ではない)
・AAは内容に合わせて好きな物を選んでください(ホラー→蝋燭 など)
・夏の小型AAは有志の方が上げてくれたのが
準備室(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1468065935/)にあるので、ご利用ください(自作も可)
参考 蝋燭AA
.,、
(i,)
|_|
(
)
i フッ
|_|
【Q&A】
Q.夏らしくない怪談話はダメ?
A.ホラーなら、夏らしくなくともOK! ホラーそのものが夏の季語です
ただし、"夏以外の季節のみ"を舞台にしたホラーは非推奨
詳細: http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1468065935/66
Q.1人何作品まで投下可能?
A.何作品でもOK!
専用スレで連続投下する場合は、次に投下する人がいないか確認を取り、居なければOK
連続投下間隔についてはルールはありませんが、少し間を開けることを推奨します
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[テンプレート]
(任意のAA)
【通し番号】 〇作品目
【タイトル】
【URL (本スレで投下の場合は安価】
【コメント】
・使用例1
カラッ
/
ヽ〜〜〜/
【通し番号】 0作品目
【タイトル】( ^ω^)夏物語のようですね
【URL】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/21864/1468065935/
【コメント】 おっおっ!
-
( ^ω^) ちなみに塩見さんの粋な計らいで、6板連動のログインキャンペーンが開催されるお
( *^ω^) なんと優勝者には板の命名権(1日限定)が与えられるお!
( ^ω^) みんな忘れずに乙ポイントを数えるんだお!!
真夏のログインキャンペーンのようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1469959237/
( ^ω^) そして最後になりましたが、まとめを担当してくれる('A`)mitinkoさんに最大の感謝を!
('A`)mitinko
ttp://naitohoureisen.blog.fc2.com/blog-entry-27.html
( ^ω^)ノシ ではまた十二日の18時に
-
というわけで12日の18時に開催の合図をします。それまで今しばらくお待ち下さい
-
スレ建て乙!
まだプロットしか作ってないけど、参加できるようがんばるよー
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乙乙、もうすぐだな
-
俺も頑張る
-
乙
支援はまかせろー
-
主催乙!
頑張って完成させるよ
-
今更すぎる上に基本的な質問で申し訳ないんだが、テンプレの通し番号って自分の作品が祭りで何作品めか書くってこと?
-
というかmitinkoのリンク作者まとめでワロタ
-
>>10
百物語と同じならそうなんじゃないか?
被らないように書き込まないとな
-
>>12
なるほどな。百物語は参加したことがなかったもんで、分からなかったんだ、ありがとう
-
テンプレの通し番号は>>10の認識であってます
説明不足でごめんね
【参考】 去年の百物語
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/13029/1433255026/
-
では、今から夏物語2016の開始です!
次の合図は15日の7時
それ以外は合図しないので
各々でお願いします
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そんじゃあ一発目は俺が貰うわ
投下します
-
ξ゚⊿゚)ξ ブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!
(;^ω^)「ゴボボボボガババゴボボボドクボボボボ助ガババゴゴゴゴボボボボ!!!!!」
(;'A`)「ガボボボボボおまゴボボガバババババババババ何ボボボボババババ!!!!!!」
(;^ω^)「ボボガボボボッボツンボボボボガバゴボボボバ潮ゴッボバババ!!!!」
詳しい経緯説明原因理由等の諸々の面倒くさい話は省くが深刻な水不足に陥るほどの暑い夏のとある日ブーンとおセックスしていたツンの股座から想像を絶するエッチなお潮が止め処ない間欠泉のように溢れ出て大変でドクオ呼んでどうしようどうやったら止まるのかと色々試行錯誤するようです〜夏ってワード入れてたらクソスレでも夏物語作品として認知されるやろの巻〜
.
-
ξ゚⊿゚)ξ ブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!
(;^ω^)「ゴボボボボッボバボワレアオバbッボボボボどうしゴゴゴgババババゴゴゴゴg!!!!!」
(;'A`)「ボボどうしゴバババババボボボボボボボbbbbbお前バッババババゴボボボ!!!!!!」
(;^ω^)「ボボボボボボボボガバババババこのままゴボボボボボバババババゴボォオオオ部屋バババババ沈ボボボボボ!!!!!」
(;'A`)「ボボボッボとりまババババババババゴボボボボ栓ボボボボボボしゴッボボボボボボ!!!!!!」
( ^ω^)「股間で栓をした結果がこれなんですけどね(笑)」
('A`)「やかましいわ」
(;^ω^)「ゴゴゴゴボボボボボボッボボボボボォォォォ!!!!!」
(;'A`)「オボボボボボオォゴポオバババババババ!!!!!!」
-
ξ゚⊿゚)ξ ブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!
(;'A`)「ゴボボボボボコルク栓ガッババババババゴボボボボォォォ!!!!!!」
(;^ω^)「ボボボボボボボボそんなんガバババババ使えババゴボオオオオオオ!!!!!」
(;'A`)「ガババババババやってゴゴゴゴバババババババわからんボボボボボバババババガババババ!!!!!」
(;^ω^)「ボッボボボアババババババアアアアええいババババババゴポポポままよオオオオオオオオ!!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ キュッ……
(;^ω^)「ハァ、ハァ……」
(;'A`)「ゲホッゴホッ!!ハァ、ハァ……」
ξ゚⊿゚)ξ ……
(;^ω^)「……」
(;'A`)「……」
-
(;^ω^)「やったか?」
(;'A`)「おいバカ」
ξ゚⊿゚)ξ ピュッ……
(;^ω^)「あっ……」
(;'A`)「あっ……」
ξ゚⊿゚)ξ ブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!(コピペ)
(;^ω^)「ゴボボバババガボッボボボbもう笑うしかねえwwwwwwwww」
(;'A`)「ガボボボbガガガババババゴオボボボbガバババ俺は泣きてえよ」
ξ゚⊿゚)ξ白 ブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!
(;^ω^)「ゴボボボbッバババガバババババポケモンゴオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
(;'A`)「ババッゴババアアアアアあいつ状況バババガオゴゴゴってんのかババババ!!!!!!」
-
ξ゚⊿゚)ξ ブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!
(;^ω^)「ガバゴゴゴボボボボボバ次の手ボボボガガガボボボボボボゴゴ!!!!!」
(;'A`)「ゴボボボガバボボボボ知らんボボボガバガガバアバババ股ボボボバババ干からびるボボボbガバババ!!!!」
(;^ω^)「干からびブブブババボボボボってかボボッバババガバゴガガ既にバオボボバガバババ人間の水分量ゴボッバババババ!!!!!」
(;'A`)「ババガボボボバッガババいやボボババッガババガボボボボ見オボボボボボ!!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ ブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!(コピペ)
つ日←ダカラ
(;'A`)「ダカラ飲ボボボババッゴボボボボボババババババボボボバババッゴボボボ!!!!!」
(;^ω^)「真夏のボボボボババガボボボバガバオボボボボbb水分補給ボボボボッババガガガバッボボボ!!!!」
透明は「おいしさ」の証
真夏の水分補給は、新しくなった
_人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> サントリー『GREEN DA・KA・RA』 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
.
-
ξ゚⊿゚)ξ ブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!
(;'A`)「ガッボッガガボボボガとりまゴボボババガバボボボ外向けボボbガッガボボボ!!!!」
(;^ω^)「ゴボボボボボバガッボボ猥褻物ガッボボボボクサマンゴボボb!!!!」
(;'A`)「死ゴゴボボボガババババゴバガバババマシゴパポポポpゴガガババ!!!!」
(;^ω^)「ゴポパパパパゴガバババ無関係ボゴガバッバババ装ボボガガガバババ!!!!」
(;'A`)「ゴボお前ボボポポッパパアボチンコゴゴgババッポパ原因パパp!!!!!」
(;^ω^)「だってボゴボボボバババチンコゴボボボバババババ挿入ババボボパパパパあんなんなるッポババゴボボ思わんボ!!!!」
( ^ω^)「あ、童貞にはわからない話だったか。ごめんね(笑)」
\\\
(⌒\
\ ヽヽ (#'A゚) 「殺す」
(mJ ⌒\
ノ ∩ / /
( | .|
/\丿 | ( )「ひゃぁ〜〜〜〜〜童貞パンチ怖いお〜〜〜〜〜wwwwwwww」
(___へ_ノ ゝ__ノ
-
ξ゚⊿゚)ξ ブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!
(;メ)ω(メ)「ガッボボボボバガガボボ死ボボボボb!!!!!!」
('A`)「ハァ〜〜〜〜〜〜〜?てめ〜〜〜〜〜のオマンコだろ〜〜〜〜〜〜〜?ならてめ〜の顔面で何とか止めろや〜〜〜〜〜」
(;メ)ω(メ)「ガボボボbガッバボボボボ沁みるゴゴゴゴボボボボボ目がバガボボ臭いボボ!!!!!」
(;'A`)「自分で押し付けてアレだがお前ものすげえ酷い言い草だな!!!!」
(;メ)ω(メ)「もうやだボボボボオボバボボボフローラルガボボボボボバゴゴガガおセックスボボボbガッバババオボボbしたいボ!!!!!!」
(;'A`)「……ファブれば?」
(;メ)ω(メ)「ファブwwwwwwwwwwwwwwwwwwwっても意味ねーに決まってんじゃんこれだから童貞はwwwwwwwwwwwwwww」
ξ゚⊿゚)ξ ミチミチミチミチ
<ンンンーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!???????
('A`)「おー、入る入る。そりゃ、赤ちゃん産む場所だもんな頭くらい入るか」
<ンンンンンーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
<……
<いあ いあ くとぅるふ ふたぐん
('A`)「そこから何が見えてんの?」
-
ξ゚⊿゚)ξ
('A`)「やれやれ、ひとまず何とかなったか……ビショビショだな」
('A`)「んっ……?」
('A`) ペロリ
(;'A`)「こ、こいつぁ……真水じゃねえか!!」
(;'A`)「こうしちゃいられねえ!!!!」ダッ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ
つ日←ダカラ(美味しい)
-
―――――
―――
―
その年は猛暑日が続き、都心では深刻な水不足が続いていた
問題を解決に導いたのは、当時大学生であった鬱田ドクオ氏
彼は友人である愛宕ツン氏の膣から多量に分泌される液体が『真水』であると知り
すぐさま貯水ダムへと車を走らせ、文字通り『放水』。干上がる寸前であったダムが瞬く間に水で満たされたのだ
('A`)「あの場に居合わせた僕は二つの問題に直面していました。一つは、ヤバいくらい溢れ出すツンの潮を止める方法」
('A`)「もう一つは、止められなかった場合、その潮の行き所をどうするか」
('A`)「一つ目は、ちょうどいい栓が手近にあったのでなんとかなりましたね(笑)」
('A`)「二つ目の解決に至っては、天啓だと思いましたよ。潮の処理……っと失礼。真水の処理と水不足、両方解決出来たんですからね」
('A`)「原因ですか?さぁ〜、そこまでは……」
愛宕ツン氏の『放水』は、今なお続いている(ブーンは死んだ)
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ
つ日←ダカラ(美味しい)
-
ξ゚⊿゚)ξ
v( )v
∧ (i) ∧
おわり
ξ゚⊿゚)ξ
v( )v
∧ (()) ∧ クパァ
-
終わりですごめんなさい。本当にごめんなさい
じゃあ東京行ってきます
-
これは良い糞スレ
-
おつ
なんだかんだ話の流れちゃんとしてて悪くない
-
カラッ
/
ヽ〜〜〜/
【通し番号】 2作品目
【タイトル】かげろーのちずのようです
【URL】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1470997939/
【コメント】 やっと会えた!陽炎よ。よろしくねっ!
-
乙
やっぱ一発目はクソスレだな
-
ξ゚⊿゚)ξ
v( )v
∧ (()) ∧
【通し番号】 一作品目
【タイトル】詳しい経緯説明原因理由等の諸々の面倒くさい話は省くが深刻な水不足に陥るほどの暑い夏のとある日ブーンとおセックスしていたツンの股座から想像を絶するエッチなお潮が止め処ない間欠泉のように溢れ出て大変でドクオ呼んでどうしようどうやったら止まるのかと色々試行錯誤するようです〜夏ってワード入れてたらクソスレでも夏物語作品として認知されるやろの巻〜
【URL (本スレで投下の場合は安価】>>17->>26
【コメント】
レモンスカッシュのような甘酸っぱい恋愛物をイメージしました
イメージしただけです
-
10分くらいしたら投下します
-
八月十二日。
午後二十二時二十二分。
紺色の筈の空を、白い翼が埋めつくした。
唐突に、雲の上で羽根布団を引き裂いたかのように。
.
-
恥の多い生涯を送って来ただとか、
辛いとか、暗いとか、そういうんじゃない。
ただ何となく、食べても、歩いても、遊んでも、何をしていても、
自分がそうしているという感覚が、ああ生きているという感覚がしない。
まるで、比喩でなく、浮いているように。
だから、そんな俺だから、わかったのかもしれない。
今夜、子供のいたずらで世界は死ぬ。
.
-
( ^ν^)「寒っ」
( ^ν^)「寒……は?」
反射的に出てきた言葉に、耳を疑った。
エアコンの温度を下げすぎたかと思い、見るが、それは口を閉じしんとしている。
どういうことだろう、これは。
現状理解が必要だ。
結論付け、両腕を抱え玄関へと向かう。
果たして、状況はすぐに理解できた。
辺りを見回し、時計塔にデジタル表示された日付を見る。
八月、十二日。
午後二十二時二十二分。
紺色の筈の空を、白い翼が埋めつくしていた。
それは、真夏の――粉雪。
.
-
―( ^ν^)粉雪が降るようです―
「夏物語2016」参加作品
.
-
( ^ν^)「ちっくしょ…どこだ…」
俺は必死に探し物をしていた。
今さっき、押し入れから毛布を無理矢理引っ張り出したことにより襲われた布団の雪崩から這い出し、
布団の山を元に戻す気力もなく、戦利品を身体に巻きつけ、束の間、身体を休めた時。
ふつりと部屋の電気が消えたのだ。
( ^ν^)「マジで停電するんだな…雪って…」
本来、冬に雪が降ること自体馴染みのない地域だ。
こんな災害を自分のちんけな頭では予測できず、冷えと布団との格闘で疲れた身体に鞭打ち(お陰で多少身体は暖まっていたが)、
闇の中と記憶の中を手探りで灯りを探すしかなかった。
もう諦めて暗闇の中で過ごそうかと思った時、かさりとビニールの感触がした。
そして、その中に仕舞われた、指より一回り太い程度の幅のある、円柱型のもの。
これは、と思った。
-
.,、
(i,)
|_|
( ^ν^)「寒い……な」
寒い。
夏は唐突に奪われ、時を戻そうとするかのように、ただ、周りのものすべてがゆっくりと温度を下げていく。
そもそも、こうして自分が寒いと思うことも、もう何年もなかった。
肌の痛みで、ああこれは寒いんだろうなと、他人事のように思いながら、部屋の中でコートを着込んで過ごしていた。
だからか、今こうしてわずかな蝋燭の灯りに手をかざし、
ほんの少し赤を透ける自分の手を見ているのが、可笑しかった。
窓辺に寄りかかる。
わざわざ寒さの供給源に近寄るのは、興味があったからだ。
電気が止まったというのなら、この窓の外には、なんの不純物もなく。
ただ、闇の中に白い粉雪がほのかに光り、遊んでいるだけだろう。
見れば、丁度、最後に時計塔の明かりが消えた所だった。
-
原案―谷山浩子「粉雪の日」
http://youtu.be/kgp-l6BkOdA
.
-
ぱたぱた、と、
子供の軽い足音がする。
子供は、自分の遊び場ではしゃいでいる。
.
-
( ^ν^)「…なんだ、今の」
閑静な住処。加えて、自然音さえかき消す雪の中に、それはよく響いた。
むしろ気のせいではないかと思うほどに。
ぱたり、ぱたぱた―
そんなわけあるかとでも言いたいのか。
それは世間の都合など知らず、粉雪の舞いに合わせるように、楽しげに鳴る。
だが、そもそも――おかしくはないか。
こんな時間に、こんな時に、もし子供が外へ出ていたとして、どこを歩こうが雪の上のはずだ。
…しかし、明らかに、それはアスファルトの上か何かを踏む音だった。
-
ぱた、ぱたた、
自分の耳がおかしいのでなければ、これは、どう考えてもまともなモノではない。
だから、こうとでも言うしかない。
( ^ν^)「……冬の、子供が」
( ^ν^)「来る季節を間違えやがった、ってか…はは」
笑えねえ。事態は深刻どころじゃない。
根拠はないが、多分、そいつがこの雪を降らせた。
そこに人間の道理は何もない。
意味もなく、蟻の巣に水を注ぐのと、それは同じことだ。
根拠はない。ないが、多分―
-
ぱた、ぱたた、
自分の耳がおかしいのでなければ、これは、どう考えてもまともなモノではない。
だから、こうとでも言うしかない。
( ^ν^)「……冬の、子供が」
( ^ν^)「来る季節を間違えやがった、ってか…はは」
笑えねえ。事態は深刻どころじゃない。
根拠はないが、多分、そいつがこの雪を降らせた。
そこに人間の道理は何もない。
意味もなく、蟻の巣に水を注ぐのと、それは同じことだ。
根拠はない。ないが、多分―
-
今夜、子供のいたずらで地球は冷える。
.
-
今年の夏祭りのポスターが、いまどこかで、雪に滲んでふやけた。
町は静かに夏を覆われていく。
世間はきっと、親切にも俺の分まで異常事態におびえている。
白い吐息も、凍っていく窓ガラスの水滴も、きっともう、吊るされたままけして鳴ることのない風鈴も。
プールの貸し出しで賑わっていた、あの小学校も、
部活と補習の声が遠くに響く、中学校も、高校も、
昼間の喧騒が増していただろう、引っ越す前の団地も……。
そこに粉雪のない風景があるのを、なぜか、もう想像できなかった。
ただそうやって、すべてが冷えるまで、この雪は降り続くんだろうと思った。
だから、俺は想い続ける。
他のなにをする気にもならなかったから。
短い蝋燭に切り取られた時間で、隠され、消えていく夏をただ想像し続ける。
世界は、残り一時間半。
-
ゆっくりと、空想が街の形をとってゆく。
地元の祭りの日が近づくたび、少しずつ行く人が増える光景があった。
前時代的な商店街の、ショッピングモールに圧されて閉じたシャッターの向こうでは、きっと出店のあれこれが準備されていて。
壁にはそれらしき団扇が飾られ、扇風機が静かに首を振っている。
やがてそれらは天から圧される。
あれだけ遠かったスーパーマーケットの、屋上のライブステージと共に圧されて冷える。
設営しかけの屋台とともに冷える。
公園の、熱線で灼ける滑り台の持ち手とともに冷える。
遠い昔の思い出が冷える。
上から下へ冷気は伝わり、やがて大地へ積もる。
知らない死がいくつも折り重なる、街ができる。
困ったもんだとみんなが言う。
-
車のチェーンなんか誰も用意してねえよ。
カキ氷屋は商売あがったりだな。
花火の火薬も、全部湿気っちまっただろうな。
浮かれた夏祭り前の提灯に雪が積もるのは、少しだけ見てみたい。
ああ、墓参り、もう行けねえな。
悪いな、置く花もないんじゃどうしようもねえわ。
とりとめのない想像は、なぜだか遠い故郷のことばかりだ。
都会とも、田舎とも言い難い、急行電車の止まる故郷。
思ってみれば当然だ。
こんな時に、俺は焦りもせずに、ただこうしてぼうっと蝋燭と雪と、今更消える世界を眺めている。
それは、俺が未だ、遠いあの日の故郷にいて、今をただ眺めていることに等しい。
まるで棚に放置されたガラスの食器だ。
俺は俺を眺めて、なんと空っぽな人間だろう、と笑っている。
だが、そんな俺だって、今夜、すべての幸せな人と不幸せな人と、共に冷えるのだ。
すべての月と日差しと共に、この雪に消えるのだ。
あの子供は、それを見て喜ぶのだろうか。
-
あの日も、粉雪が降っていたことを思い出した。
だから俺は知った。冬の子供が何なのか。
.
-
寒いなんてものじゃない。
感覚がひとつひとつ絶え、少しずつ、少しずつ、石になっていく。
だが、まだ動く。頭も、体も。
それらが冷えきってしまう前に、したいことがある。
幸い、それらの場所は覚えていた。
取り出しにくいような所にもなく、すぐに用意できる。
これは全部自分の痛い妄想か、夢か何かで、
一度覚めれば、真夏に空を埋めた雪も、
無気力で生きる実感を得られない俺も、
生まれることさえできずに死んだ妹も、
そんなものはどこにもいなく、ただ、俺によく似た人間がいるだけかもしれない。
そうであってほしいとさえ、思う。
それでも。
便箋とペン。
もう俺しか存在を知らないひとへ。
悴むどころじゃなく、もう、鉄の輪でも嵌められたような指を、無理やり動かして。
久しぶりに書く、昔より確実に下手くそな字。どうせ誰も見やしないのだから、構わないだろう。
ああ、なんて、ガラじゃない。
けれど、たしか、そう。アイツは、
――デレ、そう名を呼ばれるはずだった。
-
“dere”
“君を覚えている。”
.
-
そこから先は、もう何もない。
俺は今夜、すべての人の想いと共に冷えるのだ。
すべての月と日差しと共に、どうしようもなく美しい、白い子供の吐息に消えるのだ。
俺はただ、眠るように冷えていく。
( ν )「なあ、おまえは」
( ν )「どこへ、」
世界の誰もが冷えきったとき、おまえは。
意識が途切れるその瞬間。
最期に、少女の笑い声がきこえた。
-
(
)
i フッ
|_|
.
-
【通し番号】 3作品目
【タイトル】( ^ν^)粉雪が降るようです
【安価】>>34->>53
【コメント】
谷山浩子と栗コーダーカルテットのコラボアルバム『ひろコーダー☆栗コーダー』は2016年9月14日発売予定!
現行もがんばります
-
乙!
-
乙
谷山浩子の歌は怖いのあるよな
-
投下します
〃""ヾ/
〃 ヾ
ヽ〜〜〜/
 ̄ ̄ ̄
-
あの、茹だるような暑さの夏の日。
あの人と出会った時のことを、僕は生涯忘れない。
.
-
( ・∀・)致死量の幸福
のようですζ(゚ー゚*ζ
.
-
( ・∀・)「暑いー、暑いー……」
じりじりと肌を焼く太陽光。
パーカーのフードでは防ぎきれるはずもなく、僕の頭はとても熱くなっている。
今ならホットプレートの代わりになるんじゃないだろうか。
だらだらと垂れてくる汗を右手のタオルで拭う。
きりがない。でもこうしないと不快感は増すばかりだ。
こんな炎天下、歩いている馬鹿は僕くらいなものだ。
みんな車、それかバイク、そうでなければ自転車。
とにかくこの地獄のようなアスファルトの道に歩行者は僕しか見当たらない。
なんでこんな時に壊れたんだ、僕の自転車。
まだ一年の付き合いだぞ、いくらなんでも間が悪い。
そんな意味のないことを考えながら僕は電車に乗るために駅に向かって歩く。
今日の目的地は二駅先の駅前の塾だ。
夏休みの特別講習にいつの間にか母さんが申し込んでいたせいだ。
( ・∀・)「なんでこんなに暑いかなー……」
暑い。まだ駅まで半分の道のりだ。
徒歩十三分がこんなに遠いなんて、夏というのは最悪だ。
-
すでに疲れ果てた僕はついに前に進むことを諦め、素直に休むことを決めた。
右手には小さな公園。
ベンチに座ってゆっくり水分補給だ。
幸いベンチは木陰で、直射日光を浴びなくてすむ。
狭い入り口から正面に目的のベンチはある。
しかし、その光景は僕の想像していたものとは違った。
ζ(゚ー゚*ζ
ひとりのお姉さんが、ベンチに座っている。
服装は白い半袖のワンピース、それから大きな麦わら帽子。
この暑さの中、僕と同じような馬鹿が存在した。
( ・∀・)
きれいなお姉さんだ。
僕より歳上だろう、高校生よりは大学生くらいに見える。
(*・∀・)
-
そういえば、最後に女の子と話したのはいつだろう。
委員会やら班活動では話すけど、個人的に話すことなんて最近は全くない。
男友達はそれなりにいると思うけど、女の子には縁がない。
きれいな、人だ。
声、かけちゃおうかな。
ζ(^ー^*ζ
( ・∀・)「……!!」
笑った。
そこらの芸能人なんかよりずっとかわいい。
ζ(゚ー゚*ζ「あの、良かったら座りませんか?
この暑い中、立っているのは疲れるでしょう?」
お姉さんは少し右にずれて僕のためのスペースを空けてくれた。
( ・∀・)
僕は頷くのが精一杯だった。
促されて、ぎこちなく右手と右足を同時に出しながら僕はお姉さんの隣に座った。
ζ(゚ー゚*ζ「ふふ。そんなに緊張しないでいいのに」
そう言ってお姉さんはまた笑った。
-
(*・∀・)「あ、ああああの! お姉さんはこんなところで何をしてるんですか!?」
緊張して噛んだ。
そのうえ上擦った声は自分でも気持ち悪いと思う。
それでもお姉さんは優しく答えてくれた。
ζ(゚ー゚*ζ「私はね、人を待ってるんだ」
(*・∀・)「待ち合わせ、ですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、大事な人を待ってるの」
( ・∀・)「大事な人……」
ζ(゚ー゚*ζ「そう、大事な人。君は、どうしてここに?」
( ・∀・)「僕は、駅に向かってるところです。疲れたので少し休もうと思って」
ζ(゚ー゚*ζ「今日は暑いもんね。元気が出るまでしっかり休むのがいいね」
僕は、いったい何を期待していたんだろう。
きっと、薄ぼんやりと、このお姉さんとちょっといい関係になれたらいいな、なんて気持ちがあったんだろう。
でもこの人は大事な人と待ち合わせをしているらしい。
こんなきれいな人、誰かと付き合ってるのが普通だ。
そもそも中学生の僕のことなんか相手にしないだろうし。
-
お姉さんが木漏れ日を浴びてきらきらしている姿はやっぱりきれいで、思わず見惚れてしまう。
ζ(゚ー゚*ζ「時間は大丈夫?」
お姉さんから目を逸らして水筒を傾ける僕への質問。
慌てて腕時計を見ると、まだ時間に余裕はあった。
( ・∀・)「ありがとうございます。そろそろ行きます」
なんとなく居心地の悪さを感じて、僕は立ち上がった。
ζ(゚ー゚*ζ「暑さに負けないでね」
お姉さんはにっこり笑った。
(*・∀・)「……はい!」
今の自分の顔のしまりのなさは鏡がなくともよくわかる。
.
-
塾の勉強には全く身が入らなかった。
ずっとあのお姉さんのことばかりが頭の中を占領している。
休憩時間、ついには友人に声をかけられてしまった。
(,,゚Д゚)「今日のお前、なんかおかしくねーか?」
( ・∀・)「そうかな、やっぱりわかっちゃう?」
( ´∀`)「何があったモナ」
(*・∀・)「実はねー」
僕はあの公園での出来事を二人の友達に話す。
きれいな女の人と話したなんて、きっとこの二人も羨ましがるぞ。
だからちょっとだけ嘘も入れておこう。
( ・∀・)「また会う約束をしたんだ」
(,,゚Д゚)「へー、お前って女子とあんま話さないのによくやるなー」
( ´∀`)「大人の階段上ってる感じがするモナ」
(*・∀・)「えへへへへ」
今日の出来事が嬉しくて僕は笑う。
この後の勉強もやっぱり集中できなくて、お金を稼いだ父さんとわざわざ申し込みの手間をかけた母さんに申し訳なくなった。
.
-
外はまだ少しだけ明るい。遠くの空が赤く燃える炎のようだ。
それでも日はだいぶ傾いていて、あの地獄のような暑さはすっかり落ち着いている。
思いきり伸びをして気合いを入れる。
電車の中もそれほど涼しくなかったけれど、やっぱり外に比べれば快適だった。
昼間よりましとはいえ、夏の屋外は体力も気力も奪っていくものだ。
行きよりは軽やかに、それでも涼しい季節よりは重々しく、家路を行く。
時々汗をタオルで拭きながら歩く。
( ・∀・)「あ」
左手の小さな公園を通り過ぎようとしたとき、僕は気付いてしまった。
ζ(゚ー゚*ζ
( ・∀・)「まだいる……」
昼間にベンチに座っていたお姉さん。
白いワンピース、大きな麦わら帽子。
昼に見かけた時と同じ姿で同じベンチに座っている。
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(^ー^*ζ
-
お姉さんは僕に気付いて微笑んでくれた。
(*・∀・)
まだ空は真っ暗ではない。
家までは六分と少しの距離。
僕は昼にしたのと同じように、ベンチに腰かけた。
(*・∀・)「また会えましたね!」
ζ(゚ー゚*ζ「また会えたね」
何だかんだで僕も単純だ。
この人の笑顔を見ていると、簡単に頬が緩んでしまう。
ζ(゚ー゚*ζ「帰り?」
( ・∀・)「はい、塾に行ってました」
ζ(゚ー゚*ζ「偉いね。私、君くらいの頃は勉強なんて大嫌いだったなぁ」
( ・∀・)「僕も好きじゃないけど、母さんが勝手に申し込んだんです」
ζ(゚ー゚*ζ「そうなんだ。お母さんは君を大切に思ってるんだね」
-
( ・∀・)「そうですかね……」
ζ(^ー^*ζ「きっとそうだよ。私も大切な人のためなら相手が嫌がっててもすべきことをさせるもの」
(*・∀・)
やっぱり見惚れてしまう笑顔。
僕は母さんのことを真面目に考えたことはなかった。
母さんは僕のことを大切にしているというのはなんとなくわかる気もする。
それをこのお姉さんが言うと、なぜか説得力があった。
ζ(゚ー゚*ζ「今日は暑いね。お家は近いの? 歩くの、大変でしょう?」
( ・∀・)「昼は、蜃気楼が見えそうなくらい大変でした……。でも今はだいぶましです」
ζ(゚ー゚*ζ「だね。あんまり暑いと気が滅入るよ」
そう言ってお姉さんは顔を手うちわで仰ぐ。
( ・∀・)「あの……」
ζ(゚ー゚*ζ「なあに?」
ふと、気になることがあった。
僕の呼び掛けに首を傾げる様子はやっぱりきれいだ。
薄暗い外灯の明かりでも表情はよく見えた。
-
( ・∀・)「あの……あなたは、ずっとここにいたんですか?」
ζ(゚、゚*ζ
キョトンとした顔。
それはそうだろう、僕の質問は、この人を不審者だと言っているようなものなのだから。
ζ(^ー^*ζ「まさか。待ち合わせしてた人と少しお話しして、さっき別れたの。
今は涼んでから帰ろうと思ってたところなんだよ」
僕が大好きな柔らかな笑顔でお姉さんは返してくれた。
ζ(゚ー゚*ζ「大切な人と一緒にいるとね、胸がとても温かくなるの。こんな日には熱すぎるくらいにね」
( ・∀・)「……そうですね」
だからか。僕は座っているのに汗が引かない理由がやっとわかった。
( ・∀・)「あの……あなたの名前を、聞いてもいいですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「名前? ……どうしようかなぁ。君が教えてくれるなら、教えようかなぁ」
お姉さんは初めて見せるいたずらっ子のような笑みで言う。
また、僕の胸が熱くなる。
( ・∀・)「僕はモララーって言います」
-
ζ(^ー^*ζ「モララーくん、ね。私はデレ、よろしくね」
デレさんは立ち上がって手を差し出してきた。
(*・∀・)
僕はその白い手を握る。
ζ(゚ー゚*ζ「また、会うことがあったらお話ししようね」
柔らかな手の感触が名残惜しいが、このままではいられない。
いつの間にか空は真っ黒に染まっていて、外灯がなければ互いの顔も見えない。
僕は手を離す。
それに合わせてデレさんも僕の手を離した。
( ・∀・)「また、会えると嬉しいです」
ζ(^ー^*ζ
デレさんは笑うばかりで、僕の言葉を肯定も否定もしなかった。
.
-
今日も暑い。
夏だから仕方ないのはよくわかっている。
だけど、わかっているからといってそう簡単に受け入れられるものではない。
外を歩けば際限なく汗が滴る。
愛用のふかふかタオルでいくら拭いたっておさまりはしない。
あれから、僕が駅に向かう時、常にデレさんはあの公園にいた。
毎日違う服を着ていなければ幽霊かと思ってしまいそうな程、そこにいるのが自然だと言うようにベンチに座っていた。
僕は急いでいる時以外は必ずデレさんと話をした。
それは今日の天気の話、早く秋になってほしいという話、好きな食べ物の話、嫌いな勉強の話、学校の話、家族の話、友達の話、それから数えきれないいろんな話をした。
だいたい僕の話にデレさんが相槌を打つというものだったけど、デレさんはとても聞き上手で、僕の口の動きはなかなか止まらなかった。
ついつい調子に乗って友達にしか通じないような話をしても、デレさんはただ笑って聞いてくれた。
駅に向かうため、今日も公園の前を通る。
お盆でおじいちゃんの家に行っていたから一週間ぶりだ。
デレさんはいた。
今日は青いワンピース。とても爽やかな色合いで、よく似合っている。
ζ(^ー^*ζ
いつにもましてニコニコと見ているだけで幸せになれる笑顔だ。
-
ζ(゚ー゚*ζ「あ、モララーくん!」
どきり、心臓が跳ねた。
デレさんから話し掛けてくれるのは珍しいことだ。
ζ(゚ー゚*ζ「あのね、モララーくんとお話ししたかったの!」
デレさんはまるで小さな子供のようにはしゃいで立ち上がって僕の腕を取った。
ζ(^ー^*ζ「私ね、とっても幸せなの! 今のこの気持ちを伝えたくて、ずっと君を待ってたの!」
( ・∀・)「すみません……家族でおじいちゃんの家に行ってたんです」
ζ(^ー^*ζ「そうなんだ、そんなことより今の私の話、聞いてくれる?」
デレさんはいつもと様子が違った。
いつもは僕の話を聞いてくれるのに、今日はデレさんの方が話をしたいらしい。
僕はデレさんのことをもっと知りたいから、これは嬉しいことだ。
だけどデレさんの喜びの理由を考えると少し寂しくなる。
僕たちは並んでベンチに座る。
ζ(^ー^*ζ「あのね、あのね! やっとお話し出来たの! あの人と! 二人きりで! 私に話し掛けてくれた! 私だけを見てくれた!」
( ・∀・)
ζ(^ー^*ζ「ずっとずっと見てたの! 雨の日だって風の日だってずっと見てた! とうとう気づいてくれた! それだけで私は……!」
( ・∀・)「……」
-
ζ(^ー^*ζ「この幸せを伝えたかった。どうしてもモララーくんに伝えたかった!」
( ・∀・)「どうして、僕に?」
ζ(゚ー゚*ζ
デレさんは急に黙り込んだ。
今までの饒舌さが嘘のように、口はぴったり閉じられている。
ζ(゚ー゚*ζ「……同じ、気がしたから」
( ・∀・)「え?」
ζ(゚ー゚*ζ「直感だけどね。君は私と、とても気が合うと思ったの。だから声を掛けた。君との毎日は本当に楽しかったよ」
デレさんはそう言って笑った。
いつものデレさんだ。
なのに、なぜか僕には恐ろしく思えた。
ζ(^ー^*ζ「ありがとう、私の話を聞いてくれて」
ふんわりとした、初めて会った時と何も変わらない様子。
僕はこれ以上デレさんの隣にいる気にはなれなくて、立ち上がった。
-
( ・∀・)「あの……そろそろ行きますね」
時間はまだある。
だって、デレさんにたくさん楽しい話をしたかったから、早めに家を出た。
デレさんはいつもと同じように手を振って僕を見送ってくれた。
いつもなら何度も振り返って手を振るのだけど、今日はそんな気分にはなれなかった。
僕は小走りで駅に向かう。
太陽がじりじりと僕を焼く。
汗がだらだらと顔を、首もとを、背中を、伝う。
角を曲がって少し歩いたところで立ち止まる。
振り返ってみる。
後ろからは自転車に乗ったおじさんが一人、僕を抜かそうとしているだけだ。
当然、デレさんはいない。
影も形もない。
それなのになぜか、あの笑い声がずっと僕を追いかけてきているような気がした。
.
-
その日の帰り、いつもの公園のベンチに、デレさんはいなかった。
僕が彼女と出会ってから初めてのことだった。
.
-
昨日のことが胸に引っ掛かりながらも、僕は今日も駅に向かう。
といっても、今日の用事は友達とのバーベキューだ。
ギコのお父さんが友達も呼んだらどうかと言ってくれたらしい。
僕はお言葉に甘えたというわけだ。
小学校も一緒のギコの家は本当は自転車ですぐなのだが、今日は紙皿やら割り箸の買い出しのために駅に向かうことになった。
待ち合わせは三駅先のVIP駅。
暑いけれど、楽しみがある今はそれさえも気持ちよく感じられる。
ついに公園の中の見えるところまで来て、違和感に気付いた。
入り口の少し外側で、僕は公園の中を覗き込む。
誰もいない。
暑いのだから、当然だ。
だけど僕にとって、誰もいない公園の景色は異常なものだった。
( ・∀・)「デレさん、どうしたんだろ……」
昨日の帰りを除いて、僕が初めて会ったあの日から、僕が公園の前を通る時は必ずデレさんがいた。
暑い炎天下の中でも、少し涼しい曇りの日でも、台風の近付く雨の日でも。
-
( ・∀・)「あの人、ずっと人を待ってたのかな……」
昨日のことを思い出すと、デレさんはストーカーみたいだった。
そうか、それならいつも公園のベンチに一人でいたことは当たり前のことだ。
だって、相手がデレさんを家に入れてくれるわけがないんだから。
デレさんが少しおかしい人だと昨日の出来事で感じてしまった。
それでも、あんな別れ方をしてしまったのは今からしてみると寂しいものに思える。
今日のデレさんは何をしているだろう。
今日も昨日のように上機嫌なのかな。
公園を通り過ぎて振り返ってみる。
当然、そこにはデレさんはいなかった。
.
-
今日は本当にいい一日だった。
バーベキューは美味しかったし、みんなで遊んだのは最高の夏休みの思い出だ。
夕方の道を小走りで家に向かう。
早くこの幸せを誰かと共有したい。
今ならデレさんはいるだろうか。
公園に近付くにつれ、僕は嫌でも異常事態に気付かされた。
赤い光が公園を照らしている。
( ・∀・)「……?」
自然と歩く速度はゆっくりになる。
車が何台か止まっている。
人が集まっていて騒がしい。
いつもの静けさが嘘のような光景だ。
ざわざわ、耳障りな声たち。
気になった僕は人混みを掻き分けて騒ぎの中心に近付く。
そこには黄色いテープが張られていて、中には青い服の人たちがいた。
(‘_L’)「ほら、下がって下がって!」
背の高い男の人が大声を出している。
僕はその人の側に駆け寄って、声を掛けた。
-
( ・∀・)「あの……何かあったんですか?」
('、`*川「あ、その子よ、その子!」
男の人が返事をするより先に、女の人が僕を指差す。
('、`*川「あの女の子と一緒にベンチで話してるの、よく見かけたのよ」
(‘_L’)「君、少し話を聞いてもいいかな?」
なんだか不穏な空気だ。
野次馬たちがみんな僕を見ている。
だけど男の人が警察官だと気付いてしまったから、僕はこの場から逃げ出そうとは思わなかった。
.
-
デレさんは、死んだ。
いつも座っているベンチに陰を作る木で首を吊って死んだ。
よく僕がデレさんと話しているというのを見ていた人がいたから、事情を聞かれた。
僕は素直に知っていることを話した。
昨日の様子のおかしさについても隠しはしなかった。
デレさんはストーカーだった。
あのベンチから、いつも男の人の部屋を監視していたらしい。
それが昨日、ついに怒られたという話だ。
男の人の方はデレさんを知らなかったらしい。
デレさんがどうしてその人を好きになったのかは、もう永遠に誰にもわからないだろう。
僕にはひとつだけ、気になることがある。
デレさんと僕は、いったいどこが同じなんだろうか。
この答えを知るまで、僕がデレさんを忘れる日は来ないだろう。
.
-
暑い。今すぐ全裸になりたいくらいに暑い。
この炎天下に部活だなんてふざけている。
そんなことを思いながらも私は歩く。
私の家は中学校から遠いのにギリギリ自転車通学を許されていない、という微妙な位置だ。
どうして父さんと母さんはあんなところに家を買ったんだろう。
日陰を選んで歩くと少しだけましだ。
それでも日焼け止めを塗ったのに肌がじりじりと焼かれる。
川 ゚ -゚)「暑い……」
拭いても拭いても汗が止まらない。
このままでは干からびてしまう、そんな気持ちになる。
少し木陰で休もうか、そう思ってすぐ右手の公園を覗き込んだ。
( ・∀・)
ベンチには人が座っていた。
きれいな顔立ちのお兄さんだ。
この暑いのに、あんなところに座って何をしているんだろう。
彼は特に何をするでもなく、ただそこにいるのが当たり前だというような態度で座っている。
部活まではまだ時間もある。
なんとなくお兄さんが気になるのもあって、私は公園に入っていった。
-
( ・∀・)「やぁ、今日は暑いね」
私に気付いたお兄さんが声を掛けてくれた。
川 ゚ -゚)「日陰がないと死にそうです。本当は家の中で涼んでいるのが一番なんですけどね……」
( ・∀・)「部活?」
川 ゚ -゚)「はい」
お兄さんは見た目だけでなくて声も良かった。
大学生だろうか、家のだらしない兄と比べると月とすっぽん以上の差がある。
川 ゚ -゚)「うちの吹奏楽部、全国大会が決まったんですよ」
( ・∀・)「へー……僕がいた頃はそんな話聞いたことないや。すごいね」
どうやらお兄さんは私の先輩だったらしい。
お兄さんとは話が弾んで、部活に遅刻しそうになるまで話し込んでしまった。
徐々に南中する太陽は、ますます私を焼き殺そうとしているようだ。
川 ゚ -゚)「ありがとうございました。お兄さんのおかげで、なんとか学校までたどり着けそうです」
( ・∀・)「それは良かった。またね、部活頑張って」
そう言ってお兄さんが手を振る。
私もそれに返して、学校に向かった。
.
-
あの、茹だるような暑さの夏の日。
あの人と出会った時のことを、私は生涯忘れない。
なぜあの人が死んだのか、なぜ私にああ言ったのか、その答えは永遠に闇の中だ。
.
-
カラッ
/
ヽ〜〜〜/
【通し番号】 4作品目
【タイトル】( ・∀・)致死量の幸福のようですζ(゚ー゚*ζ
【安価】>>58->>83
【コメント】 ありがとうございました。早く涼しくなりますように
-
おつ
ステキな話を感謝
-
カラッ
/
ヽ〜〜〜/
【通し番号】 5作品目
【タイトル】 (*゚∀゚)お母さんばらばらのようです
【URL】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1471021017/
【コメント】 ぼくは小野寺派でした絶対に許せません
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誰もいないなら投下すんぞ! おっぱい!
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|:::::::::::::| メ
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∧_∧ メ /)゚- ゚,,) ゙;|::::::/ | .:[__;;]
∧_∧´∀` ) キ ヽ |) |/ ,;.:|___| l ̄l :|_
, ´_ゝ) .と ) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |〜 |_l_l_,l
)'ヽ Y ,; ,。 し`J
人 Y し'(_)
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: ' . '
これはほんの少しだけ前、俺が大阪・西成(あいりん)区に定住していたころの話。
西成という何もかもがまともじゃないワンダーランドについて語りたいことは山ほどあるが、今回は置いておこう。
――夜を走るようです
-
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
(´∀` ) 深夜のサイクリングは落ち着くなあ
O┬Oc )〜 キコキコ
(*)ι_/(*)
_______________________________
―――――――――――――――――――――――――――――――
' . ' : '
当時の俺は不眠症気味で、夜通し自転車を走らせることがよくあった。
ルートは決まって南海線沿いに国道を和歌山に向かって南下する形のルートだ。
夜11時に西成・新今宮駅前を出発して2時間半で岸和田駅につき、駅前のなか卯(終夜営業のうどん屋)で一杯素うどんを食べて帰る。
だいたい夜明け前に在住しているホテルに戻って来る。
-
_
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,ィ´レレレィ´>"| ::凶|
|j彡イ><レレ,| ::凶|
|ィ升レレレレレレ',| 凶|
レレレレレレレレレレ| 凶|
レレレレレレレレレレ| 凶| あべのハルカス
レレレレレレレレレレ| 凶| (ホテルに近かったけど滞在中は一度も行かなかった)
レレレレレレレレレレ| 凶|__
レレレレレレレレレレ| 凶|XX.!
レレレレレレレレレレ| 凶|─┤
レレレレレレ -=ニ| 凶|─┤
|レレ-=ニ=-レレ :| 凶|─┤
|-=ニレレレレレレ::| 凶|─┤
レレレレレレレレレレ| 凶|─┤
レレレレレレレレレレ| 凶|─┤
レレレレレレレレレレ| 凶|─┤
レレレレレレレレレレ| 凶|─┤
レレレレレレレレレレ| 凶|─┤
rvァ __.レレレレレレレレレレ|_凶|二├─..┐
I ....|王王|ニ二|i:i:i:i:i:i:| |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|
__ λ |王王|-=ニ|=|=|=||コ |山山山 ̄|iiiiiiiiiiii ̄ ̄ ______
...... |-l-| ̄¨ | .|王王|-=ニ|=|=|=||コ |山山山_|jjjjjjjjj____|__|___ノ__
─‐ |-l-| ̄¨ |¨''|王王|-=ニ|=|=|=||コ |山山山-_-_-_-_-_-_-_-_‐_..|===|‐=ニ
[][][] | : | :|王王|-=ニ|=|=|=||コ |山山山-_-_-_-_-_-_-_-_-_..|二二二|-=ニ
名古屋の郊外育ちの俺にとって大阪は目のくらむような大都会だ。
ホテルを出て三十分ほどの距離までは、居酒屋はもちろん、どういうわけだか夜中しか開いていない妙な自転車屋や、
雑貨屋なんかの明かりが灯っていて、一晩中人通りが絶えることはない。
まさに不夜城ってとこだな。
-
// \\.___rz_| |___
// \\.  ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ”'' ‐-=二二二二二二二二二二二二二二ニr::::::::::ヘ二二二二
. / \\ | | ノ::::::::::::::::ヽ,
「_,| |||」 _______ i::::::::::::::::::::::::::.、_\/\
| ̄| ̄| ̄| | ̄| ̄| ̄| |乂| |乂 ,.ィ:::`ヽ., _,.:::::::::::::::::::::..,__ ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ/\\
==================| | | /:::::::::::::__ノ::::::::::::::::::::::::::::::::L__ }::::::::::::::::::::::::::::::::::( ____
_________| | | }:::::::::::ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ j ::::::::::::::::::::::::::::::::::{│││
| | | __ }:::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ {::::::::::::::::::::::::::::::::::::/└┴┘
________ | | | 上⌒下! )::::::::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', `爻:::::::::::::::::::::::::从
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________j___j__,|_|_|_|__||_|_人::::::::::::/_、:::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::/ _______|_|_______
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________________________________________
∧_∧
(´∀` ) 粉浜〜堺駅間は本当に真っ暗だ
O┬Oc )〜 キコキコ なんで街灯がこんなに少ないんだろう?
(*)ι_/(*)
繁華街の終着点とも言える粉浜駅を過ぎたあたりから、少しずつ背の高い建物は消えていく。
コンビニを除けば開いている店はごくまれで、民家の明かりも消え、車通りもほとんどない。
外部とのつながりを感じさせるものは、イヤホンを通して聞こえるラジオの音だけ。
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! :l l「" l^゛`/_ヽ、::::::::::::::::::::::|!:::::::::::::::::::::::::::::::::t::::::::::::::::::::::ヽく vノ::::j,ィ:::::::::::Vハ /::::::::::::::
j !: !l l@ | ロ ロ ロ l::::::::::::::::::::::|!:::::::::::::∨:::j:::::::::∧::::ゞ>ヽ`く:::::Y /,::::Y::ッ:::::jY^ r:::::::::::::
:l ! l.l l了 |_H_l」 」∠ー 、::::::::::::|!:::::::べ〈::/イ:::::::ハハ:::::::::::⌒`ヾ、V/ /::::ノく:::::::〈〈 レ' ∠:::::
!l ! ! ! | |' ´ 三二 ニ`ヽ、`‐ 、 |!:::::YハYレj::::::::|叮|:::::::::::::::::::::::::〉Lノ∠ニー<::::ハY::::/ ::::::::
j ! l: .{ ヽ∠ア ニ ニ エ ニ `‐ 、ハ -ム__ ヾ〈  ̄ ̄∧ n韭__,ノr 匕_n \ く::::j レ'⌒::::::::
:l l ヽ,:ゝヘ、_二 二 エ 二 エ 二 |_!ー-、_  ̄` ー- 、/ / {レ/'´ /\ ヽY /:::::::::::::::::
,:ゝ'' ∠,." -┴-┬---┬ - ‐-=ニ ュ、__  ̄`¨ ''¬=∠/ / \| |::::::::::::::::::::
< ─┬zュ─ ┬ -┴─ ┬-┴∠_二_¬ -、_  ̄`¨ ー-ニ⊥L_:::::::::::::
_,.r-‐''`-┬ - ┬‐ ┴ - ┬-┴-=ニ=r‐┴ -'¬z_  ̄¨''─- 、_
君はただひとり夜の町を移動し続けたことがあるかい?
夜というとき……莫大な量の闇によって塗り潰された世界というのは、孤独感を圧倒的にリアルなものにする。
子供のころ、ホラー映画を見ると夜が来るのが怖くなかったかい?
布団の中で震えていると、まるで夜が永遠に続くような……あんな感じさ。
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| ̄ ̄|二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
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___|_l_ l | || % || % ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄| l l | ||、ノ,
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二二二二二l|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | l l | ̄ ̄ ̄ ̄
____「、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
(´∀` ) 体力にも余裕あるし、今夜はもう少し行ってみよかな
O┬Oc )〜
(*)ι_/(*)
さて、岸和田駅についた。
だがその夜に限って、もうちょっとだけ遠出してみたい気分になった。
この先には何があるんだろうという、些細な好奇心さ。
うどんは帰りに食うとしよう。
-
l !. _ ,,.`\_| |
l .!. .‐.~ `'| ┛
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交差点で信号待ちをしていたときだ。
こんな時間に車が通るのはまれなのだが、小休止も兼ねて必ず信号を守ることにしている。
万にひとつも夜道で轢かれて死ぬなんて最悪の死に方だしな。
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ヾ;:、_〉ヽ-;:-'" 4)., /`;。o。
_/`-`ミヾンi!i!:;:;i^i|::il|ろftマ' /"~,ゝ ,r:,
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ふと、電柱の根元にたくさんの花束やらジュースやらが供えられているのを見かけた。
街灯の青白い光に目を凝らすと、絵本や自動車のオモチャなんかも見える。
小さな子が事故にあったらしい。
何となく、あまり見たくないものを見てしまったと思った。
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_ - _ ‐ - _ ゙" `,", ' ヾ`廾ヒ宀l |¨⌒´旧| ト---トッry㎜k、,ykx| -爻幺
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、, 、, 、, 、, 、, 、, ン ,ィヘ ィ斗ヌ _ ゙く斗州ツki小乂㏍仆小Y、, 、, 、, 、, 、, 、, 、
ただ一路、人気の絶えた道を走り続ける。
岸和田駅を過ぎてしばらくすると、夜は濃さを増した。
見晴らしがいいせいか、闇の中では田舎町はいっそう荒涼として見える。
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そのとき、ふと、後ろからついてくるほのかな明かりに気付いた。
不規則に揺らめているところを見ると、自転車のライトだろうか?
へえ、俺と似たような物好きがいるもんだ。
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(´∀` ) ラジオ、なに言ってんのか全然わかんねえ
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ラジオではダミ声の外国人が何かしゃべっている。
大阪じゃ曜日によってこの外国の番組を流しているのだ。
妙なノイズも混じってるし、イヤな感じだった。
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郊外にありがちな大きなスーパーの前を通り過ぎたころだと思う。
残り少ない体力のこともあり、そろそろ引き換えそうかと振り返った。
すると、またあのライトが見えた。
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|l仁!| l ̄l l |ー
|l仁!| l_l l |
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ニニニニニニニニ>三三三三三三三三三三三<ニニニニニニニニニニニニニニニニ ニニ ニ
∠三三三三三三三三三三三三三\
∠ニニニニニニニニニニニニニニニニ\
∠二二二二二二二二二二二二二二二二二 \
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歩道は狭くなっている。
夜道ということもあり、走ったまますれ違うのは難しそうだったので、俺はしばらくその場で待った。
相手が行ってから走り出すことにしたんだ。
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すると、そのライトがふっと消えた。
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(;´∀`) あれ……?
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角を曲がったとか、建物に入ったとか?
万一相手が無灯火だった場合に備え、車道に入って来た道を戻ったが、ライトが消えたあたりには駐車場しかなかった。
はて……?
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まあいいか、と俺は自転車を止めたまま、ラジオのダイヤルをいじった。
そのとき、何気なく振り返ると、ずっと後ろにあの自転車のライトが見えた。
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わけもわからず、はたわたが凍りつくような感じがした。
ラジオのノイズがきつい。
チューニングをいくら変えてもちゃんと聞こえない。
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とにかく、岸和田駅へ向かって走った。
あそこの駅前のアーケード街は一晩中明かりがついているし、なか卯もコンビニも開いている。
居酒屋のチェーンもまだやってるはずだ。
どういうわけだか、俺はひどく焦っていた。
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一心不乱に漕いだがペダルは重く、遅々として前に進まない。
後ろの明かりはまだ後をついてくる。
ラジオのノイズはどんどん激しくなる。
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走って走って、走り続けた。
後続の明かりは少しずつこちらとの距離を詰めている。
ラジオのノイズと一緒に。
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そして、行きに通りかかった電柱が見えてきた。
花束がいっぱい備えられたあの電柱が。
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ここから先のことは曖昧にしか語れないが、とにかく話しておく。
俺のはらわたを凍りつかせたものは全身に伝わって、体中が凍えるような感じだった。
金縛りとかってやつ。
それでも俺は惰性なのか、死後痙攣みたいな現象なのか、変わらず必死でペダルをこぎ続けていたんだ。
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電柱の前に、あの自転車の明かりがあって――
いつの間にかまた俺の正面に回り込んでいて――
それで――
ラジオのノイズが、あれは……小さな男の子が泣き叫ぶになってて、確かにそう聞こえた――
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待って 待って 待ってよおお――――
ぼくも つれてってよおお――――
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|_|_|_| |_|_|_| |_|_|_| | }三三三{ }三三三{ }三三三{ | || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ | || || || || || || || || || | i_―_i i_―_i
二二二二 二二二二 二二二二 | ||==||==|| ||==||==|| ||==||==|| | |(○)|======|(○)|
I/l⌒l\I I/l⌒l\I I/l⌒l\I | || || || || || || || || || | |(○)| |(○)|
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 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ |ニ二二二二二|二二二二二|二二二二二|
三三三三三三三三三三三三三三三三三≧ | |l二l || l二l| | |
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二二二二二=l|三三三三三|l=二二二二二二| \
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ]\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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どこをどう走って帰ってきたのかぜんぜん覚えてない。
気がついたら俺は自分のホテルの前で、自転車のハンドルを握って突っ立っていた。
-
∧_∧
(´∀`;) あれはいったい……
O┬Oc )〜 なんだったんだモナ……
(*)ι_/(*)
あそこでどんな事故があったのか、誰が犠牲になったのかなんて、調べる気にもなれなかった。
-
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"'''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''' """"""
ずっとあとになって、昼間に例の電柱の前を通りかかったけれど、もう花束は片付けられていた。
今でも夜中に自転車を走らせていると思い出す。
あの子は今も、永遠に繰り返される夜の闇の中で、どこかへつれていってくれる人を待ち続けているのだろうか。
-
俺一人で誰も居ない建物でお仕事中何だけど見るんじゃなかったぜ…支援
-
――夜を走るようです
(
)
i フッ
|_|
-
乙
行ったことない場所だけど
知ってる地名が出るだけで臨場感があって怖かった
-
支援と書こうとしたら,(・)(・),の顔が予測変換で出てきて勝手にビビったよ乙
-
乙
大阪人なんだけど…帰宅中に見るんじゃなかった…
-
投下します
-
この番組は
【塩見製菓】
【('A`)mitinko】
【サントリー】
ご覧のスポンサーの提供で
お送りします
.
-
〜駐車場〜
(´・ω・`) よーしオーライ、オーライ
ガッ
うわあああ 倒れるだけで
__∩
⊂/ ノ)
/ /
し⌒∪
腹筋ワンダーコア〜♪
彡⌒ミ
( ・ω・`)
/ >- 、-ヽ
/丶ノ、_。ノ_。)
\ Y 土 (ト〉
〜銭湯〜
(´・ω・`) ふいぃ〜
ツルッ
うわあああ 倒れるだけで
__∩
⊂/ ノ)
/ /
し⌒∪
腹筋ワンダーコア〜♪
彡⌒ミ
( ・ω・`)
/ >- 、-ヽ
/丶ノ、_。ノ_。)
\ Y 土 (ト〉
-
〜某宅〜
ζ(゚ー゚*ζ いや!! 離して!!
(´・ω・`) 待ってくれ!! ぐぬぅ!!
ブチッ
うわあああ 倒れるだけで
__∩ __∩
⊂/ ノ) ⊂/ ノ)
/ / / /
し⌒∪ し⌒∪
腹筋ワンダーコア〜♪
彡⌒ミ 彡⌒ミ
( ・ω・`) ζ(゚ー゚*ζ
/ >- 、-ヽ / >- 、-ヽ
/丶ノ、_。ノ_。) /丶ノ、_。ノ_。)
\ Y 土 (ト〉 \ Y 土 (ト〉
(´・ω・`) もう腹筋スレなんか要らねぇ!!
ショボンもビックリワンダーコア〜♪
('A`) 今ならなんと半額!!
(´・ω・`) 誰だお前!!
-
〜スーパー〜
∬´_ゝ`) 〜♪
_
( ゚∀゚)「奥さん!!」
∬*´_ゝ`)「ッ!!?」
_
( ゚∀゚)「凄いのクチ込むよ……」
_
( ゚∀゚)「【普通のきのこ】と【立派なきのこ】……」
_
( ゚∀゚)「味が良いのは、どっち?」
∬*´_ゝ`)「っ……ど、どっちも一緒よ!!」
_
( ゚∀゚)「そっちじゃない!!」
グイッ
∬*´_ゝ`)「あぁっ!」
_
( ゚∀゚)「こっちだ……」
∬*´_ゝ`)「はぁ……」
_,,…,_
/_~,,..::: ~”ヽ
(,,”ヾ ii /^)
:i i”
| (,,゚Д゚)
|(ノ |)
| |
ヽ _ノ
U”U
∬*´_ゝ`)「立派……」
立派なきのこで
菌活
-
【( ^ω^)】
( <●><●>)「ヘアジャム」
【( ・∀・)】
( <●><●>)「ヘアジャム」
【( ´∀`)】
( <●><●>)「ヘアジャムじゃない」
【('A`)】
( <●><●>)「ヘアジャムじゃない」
_
【( ゚∀゚)】
( <●><●>)「ヘアジャム」
【( ゚∋゚)】
( <●><●>)「ヘアジャムじゃない」
【(,,゚Д゚)】
( <●><●>)「ヘアジャム」
【(´・_ゝ・`)】
( <●><●>)「論外」
素髪の軽さでキマる!!
( <●><●>)「ジャーーン、ヘアジャム」
大好評発売中!!
-
〜応接室〜
ξ゚⊿゚)ξ +
( ,_ノ` )y━・~
ξ゚⊿゚)ξ「初めまして、津田です」
ズイッ
( ^ω^)「脂肪です」
(´・ω・`)「糖分です」
('A`)「塩分です」
( ^ω^)´・ω・)'A`)「余分三兄弟です」
ξ゚⊿゚)ξ「出たな余分三兄弟……」
( ,_ノ` )y━・~「すっごく余分だ」
ξ;゚⊿゚)ξ「すいません! 出て行ってもらいます!」
┏━┓
┗━┛
/___\
┃/┃┃\┃
┃ ┃┃ ┃
┃ ┃┃ ┃
┃ ┃┃ ┃
┃ ┃┃ ┃
┃ ┃┃ ┃
┃/__\┃
┗━━━━┛
(^ω^(・ω・`('A`))),,,
♪さよなら、余分三兄弟
_人人人人人_
> DAKARA <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
-
〜オフィス〜
( ФωФ)カツ カツ カツ...
( ФωФ)「やあ、ギコ」
♪アッア----ア--ッア--♪
*・゜゚・*:.。..。.:*・'川,,゚Д゚川'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
川,,゚Д゚川「なんだ?」
( ФωФ)
♪アッア----ア--ッア--♪
*・゜゚・*:.。..。.:*・'川,,゚Д゚川'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
( ФωФ)
( ФωФ)「髪に何かした?」
♪アッア----ア--ッア--♪
*・゜゚・*:.。..。.:*・'川,,゚Д゚川'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
川,,゚Д゚川「別に?」
-
( ФωФ)
( ФωФ)「シャンプーのCMみたいだったから」
( ФωФ)''「その……こんな風にした時に」
川,,゚Д゚川「そうか?」
ブワッ
♪アッア----ア--ッア--♪
*・゜゚・*:.。..。.:*・'ミ,,゚Д゚彡'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
( ФωФ)
( ФωФ)「シャンプーのせいだろう」
川,,゚Д゚川
川,,゚Д゚川'' ガサゴソ o O (そういえば、コレ……)
川,,゚Д゚川っ占←女性用シャンプー
♪アッア----ア--ッア--♪
*・゜゚・*:.。..。.:*・'川,,゚Д゚川'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
-
川,,゚Д゚川
川,,゚Д゚川'' ガタッ
♪アッア----アァア--♪
ハ,,ハ , __ _ ニ_ハ,,ハ
川,,゚Д゚川 . __ ̄ ̄ ̄ 川,,゚Д゚)
!i ;li  ̄ ̄ ̄ キ 三
i!| |i  ̄ ̄  ̄ =`'ー-三‐ ―
♪アァ----ア-アァア-ア-フゥ--フゥ--フゥ--ウゥ-♪
/ ; / ; ;
; ,ハ,,ハ/ / ヒュンッ
川,,゚Д゚川
| / i/
//ー--/´
: /
/ /;
♪ウゥ----ウォウウォウウゥ----♪
ニ ハ,,ハ,_
川,,゚Д゚) `ヽ ニ≡ ; .: ダッ
キ 三 三 人/! , ;
=`'ー-三‐ ―_____从ノ レ, 、
川,,゚Д゚川っ占 ガッ
カパッ
ザァア----
キュッ
ゴシゴシ
(,,゚Д゚) +
女性用のシャンプーはダメだ
【Dove MEN+Care】を使おう
-
(⌒)
/ ̄ ̄| /⌒ヽ テレビを見るときは
| ||. | ( ^ν^ ) 部屋を明るくして
\__| ======== \ 画面から離れて
| | /※※※※ゞノ,_) そのまま死ね
.
-
おわり
まだ後半でもCM流す予定なので、投下報告はその時に
-
乙、髪の話しはよしてくれよ…
-
おつ
腹筋とともにハゲるワンダーコアはいらないです
-
乙
ヘアジャムが分からないんだが
-
乙
余分三兄弟懐かしいな
-
_________________
|三三o三三|
| August |
| .|
| 26 .ノ
|____________〈_|
【通し番号】 6作品目
【タイトル】 222回目の夏の日
【URL】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1471094492/
【コメント】 夏の話です。どうぞ。
-
さっきの夜を走るようですは作品○番目してないけど大丈夫なん?
順番的に6だけど
-
ゴボォ!! すまねえ!! 忘れてた
【通し番号】 6作品目
【タイトル】 夜を走るようです
【URL】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1470658622/l50
【コメント】 大阪いいとこ一度はおいで
-
\ │ /
/ ̄\
─( ゚ ∀ ゚ )─
\_/
/ │ \
) ) )
( ( (
) ) )
_,,..,,,,_
/ ,' 3 `ヽーっ
. l ⊃ ⌒_つ
`'ー---‐'''''"
【通し番号】 8作品目
【タイトル】 / ,' 3怨のようです
【URL】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/16305/1471168299/
【コメント】 よみちはきをつけて……
-
>>138
すまん俺の言い方も悪かった。
順番的には6番目なんだけど、もう6作品目の報告はされちゃったから、このままだと番号ナシか7番目になるぞって事だった。
番号被らせてごめんな。
-
投下しますー
-
遮断機の降りた踏み切りの内側に立ち入る。
カンカンカン……、と目を覚ますような警告音が、セミの鳴く声に混じり周囲に散っている。
片手に抱えていたエナメルのトランクケースを、線路上に置く。
どこかに向かうなら要るだろうと持ち出したもので、中には何も入っていない。
いつ電車が来るかも知れないのに、と思う。
思うのはそこまでで、その先には何も広がっていない。
根を張った草のように、何かが起こるまで私の脚は動かない。
皺の寄った退廃を踏み慣れていた私は、何の躊躇いも感じなかった。
川 ゚ -゚)「……」
-
川 ゚ -゚)「……そりゃ暑いわけだ」
影も蒸発するほどの日差しに空を見上げると、太陽自身も蒸発して揺らめいていた。
私は思わず目を細め、そのまま閉じる。
私たちは皆、癖や性格を持つアイデンティティーのある個体だ。
アイデンティティーのある汗を流し、呼吸をする。
自分の存在を捨てに行くことも、私の立派な同一性なのだろう。
そこに理由を、何故を問い続けても、たまに答えはバラバラで、私はよく分からなくなる。
暑さ、はとても便利な理由で、私も含む沢山の人から選択されるのだろう。
-
川 ゚ -゚)「……」
(゚、゚トソン「……」
気付くと隣には、パープルカラーのパーティドレスを着た女性が立っていた。
縛り上げた髪の根元に見える首筋は、艶やかに輝いている。
川 ゚ -゚)「もうすぐ電車が通りますよ」
(゚、゚トソン「ええ」
川 ゚ -゚)「ここで、待っているんですか?」
(゚、゚トソン「いいえ。私が待っているのは、違いますよ」
彼女はそう言うと、私の両手を半ば強引に取る。
そのまま鮮やかなドレスを揺らし、ゆっくりとしたステップで踊り始めた。
川 ゚ -゚)「……何故、こうしているんです?」
(゚、゚トソン「待っているのなら、踊っていてもいいじゃないですか」
それもそうか、と私は彼女に従う。
何も考えることなくこうしているのは、不思議と私を落ち着かせる。
-
川 ゚ -゚)「……私はバイオリン弾きになりたかった」
(゚、゚トソン「それはどうして?」
川 ゚ -゚)「……日曜の午前、クラシック音楽の番組がやってるんだ」
川 ゚ -゚)「奏者はみんな譜面を見ていて」
川 ゚ -゚)「テレビのカメラなんて、誰も気に掛けていない」
(゚、゚トソン「……」
川 ゚ -゚)「だけど、一瞬目が合ったんだ」
川 ゚ -゚)「その時から私は……」
川 ゚ -゚)「バイオリン奏者になりたいって、ずっと」
-
私は何故こんなことを話しているのだろう。
私を動かしているのは、一体なんなのだろう。
目の前の彼女は眉をひそめ、今にも涙をこぼしそうな目をしている。
もしもそれが頬を流れたのなら、私たちは踊るのを止めただろう。
けれど彼女は涙を流さず、私たちは踊り続ける。
線路のくぼみにつま先を引っ掛けて、私は時々バランスを失う。
(゚、゚トソン「死に最も近いものとは何でしょうか?」
川 ゚ -゚)「考えたことがないよ」
(゚、゚トソン「答えは精神です」
川 ゚ -゚)「そういうものかな」
(゚、゚トソン「ええ。そして死に最も近いということは、最も自由だということです」
川 ゚ -゚)「……よく、分からない」
(゚、゚トソン「ほら、ここは浜辺で」
(゚、゚トソン「穏やかな海を前に、私たちは踊っているんですよ」
-
川 ゚ -゚)「……」
踊ることに精一杯で、私に海は見えなかった。
今この瞬間、日常のあらゆる轟音と可視スペクトルの中で、私は踊っている。
ダンスなんて知らないから、どこかで見た動作を真似て、あるいは心が導くままに。
(゚、゚トソン「……」
川 ゚ -゚)「……」
奇妙な瞬間の最中にいた。
ふと気付くと時間は止まっていて、再度振り返るとやはり時は進んでいる。
掴んだ彼女の手を導いては導かれ、地面に描かれた鉄のラインを超えては戻る。
きっとここが全てのピークなのだろう、と感じた瞬間だった。
川 ゚ -゚)「あっ」
-
何かに躓いた私は再度バランスを崩し、彼女の手を離してしまった。
そのまま後ろに倒れてゆく私を、彼女は微笑んで見つめている。
まるでこうなることを予想していたかのように、驚きのない自然な笑顔だった。
(゚、゚トソン「精神はあなたを……」
(゚ー゚トソン「待っていますよ」
川;゚ -゚)「……えっ?」
空間を貫く鉄の光が、私と彼女の合間を走ってゆく。
すさまじいほどの風が真横から叩きつけ、私は真空を感じる。
ふつふつと汗が手のひらから湧き出し、感情を示す何かを叫ぼうと試みる。
けれど私は、初めから声などなかったかのように叫ぶことができない。
やがて光と風は収まり、彼女はどこかへと消えてしまっていた。
-
ぼんやりと私は、焼けるようなアスファルトに手を付いたまま思う。
躓いた何かは、きっと砂浜に埋まった貝がらだったのだろう。
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚ -゚)「……やっぱり、暑いな」
しばらくして遮断機が上がり、辺りには何事もなかったかのようにセミの声だけが響く。
紫のスーツケースが、線路の先に倒れている。
夏の午後、電車は私を通り過ぎていった。
汗だくになったシャツを、私は着替えたかった。
終
-
____
/ . /|
__|  ̄ ̄ ̄ ̄.| @
/ |_____.|@′
 ̄ ̄ ̄~
【通し番号】 9作品目
【タイトル】川 ゚ -゚)夏の定在波のようです
【URL (本スレで投下の場合は安価】>>142->>149
【コメント】ダンボール箱のaaを改変した偽スーツケースだよ
-
【通し番号】 9作品目
【タイトル】 (-_-)いつかの夏でもまた、共に在るようです
【URL】 http://vipper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1471191237/
【コメント】 朝7時までと聞いて突貫投下
-
更新ボタン押すの忘れてた
>>151
【通し番号】 10作品目
でお願いします
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みなさんお疲れさまです
これにて前半は終了です
前半は5作品あれば御の字と覚悟決めてたが、想定の2倍以上で嬉しい
後半の開始時には合図します
それまで投下は禁止だけど、作品の感想等ならOKなのでご自由にお使いください
ではまた、 19日の18時に
-
http://naitohoureisen.blog.fc2.com/blog-entry-189.html
前半部分まとめました
-
ありがとうごぜえますありがとうごぜえます
-
mitinko仕事早いなあ、おつおつ
-
仕事生乙
-
mitinkoさん、ありがてぇ…ありがてぇ…
今から夏物語2016の後半開始です
次の合図は22日の7時
是非気軽にご参加くださいー
-
よしじゃあ後半一発目戴きます
-
('A`)「おーいブーン!!サバゲーしようぜー!!」
( ^ω^)「中島みてーなノリですげー楽しそうなお誘いするなお前」
('A`)「せやろ?」
( ^ω^)「っつっても、銃も装備も持ってねえぞ俺」
('A`)「任せとけって。ちゃんと用意してあるから」
( ^ω^)「さすが世界で五本の指に入るの大富豪の御曹司。金があるならその不細工な顔面をどうにかすればいいのに」
('A`)「俺はこの不細工な顔が好きだし、やたら辛辣なお前のことも好きだ」
('A`)「大好きだ」
( ^ω^)「きっっっっっっっっしょ」
('A`)「ありがとう。早速放課後やりに行こうぜ」
( ^ω^)「気が早ぇなオイ。どこでやんの?」
('A`)「俺ん家」
( ^ω^)「はっ?こういうのってサバゲー用フィールド行ったりするんじゃねーの?」
('A`)「バッカお前、サバゲー用フィールドでひとりかくれんぼが出来るかよ」
( ^ω^)「おい今何つった?」
-
.,、
(i,)
|_| 『呪いのビデオはどこまで責め苦に耐えられるか徹底検証すると言うのは建前で、怪異的存在を痛めつけても法律には全く引っかからないし罪にも問われないので、これはまたとない値千金の面白チャンスのようです』に引き続き今年もやってまいりました『怪奇を蹂躙しつつ常日頃発散できない嗜虐的性癖を満たしながらあそぼ(仮)』今回はこっくりさんに次ぐポピュラーな降霊術ひとりかくれんぼを行いながらサバゲーをするという何とも風変りな企画となりましたフィールドは鬱田宅全域使用する銃器は信頼と実績国産メーカー東京マルイ製ガスブローバックグロック22同メーカー電動ガンH&KMP5KA4そして弾丸は鬱田財団が技術総力を挙げて開発した特製清め塩配合バイオBB弾6mmそして各トラップとなっておりますゲーム時間無制限勝利条件はお坊ちゃんチームもしくは怪奇チームどちらか一方の死亡のみとなっております審判は私メイド歴二か月の都村トソンが僭越ながら務めさせていただきますそれではコールします
( ^ω^)「だから長ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんだよタイトルがよーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
(*'A`)「今年はちょっと……盛っちゃった☆」
( ^ω^)「まとめの気持ちも考えろよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
.
-
【ドクオ is 家】
('A`)「そもそもひとりかくれんぼとは」
・ぬいぐるみに米とか爪とか血を入れてアレしたりコレしたりする
・ウッ……出霊る……ッ!!
( ^ω^)「端折り過ぎだろ……」
('A`)「現時刻は草木も眠るウシミツ・アワー、開始時刻まで一時間を切りました」
( ^ω^)「ド深夜じゃねーかもう放課後ってレベルじゃねーぞ」
('A`)「この……等身大リラックマのぬいぐるみに」
( ^ω^)「でけーよオイ」
('A`)「ギッチギッチにあきたこまち新米をぶち込む」
( ^ω^)「贅沢」
('A`)「そこにA5ランク神戸牛数キロもぶち込み……」※肉や毛髪、血はマジでヤバい
( ^ω^)「贅沢」
('A`)「赤く染めたビクーニャの高級糸で縫い合わせて準備は完了だ」
( ^ω^)「贅沢」
('A`)「念のため、発信機も着けておくか」
( ^ω^)「安心」
('A`)「じゃあ始まるまで、銃の説明をするぞ」
( ^ω^)「世界で一番その言葉を待っていた」
('A`)「グロッグ22。重量703g。一般的なガスブローバックだ」
('A`)「装弾数は25+1発。一発装填した状態でフル補充したマガジンを叩き込めばこの数になる」
('A`)「ガスブロは、弾数とガス残量に注意しなけりゃならない。調子に乗って撃ちまくってたら直ぐにカラっけつになんぞ」
( ^ω^)「なるほど」
('A`)「まぁ、今回は替えのマガジン三本用意してるから、多分大丈夫だけど」
-
('A`)「あと、ガスブロは冬場なんかの寒い時期にはガスが上手く気化せず撃てなくなることもあるぞ。まぁ今は夏だからあんま関係ないがな」
( ^ω^)「へぇ」
('A`)「で、長物はH&KMP5KA4。重量1555g。軽くて取り回しの良いショートタイプサブマシンガンだ。価格も22800円と、サバゲー入門にはもってこいの安さ」
( ^ω^)「お前のチンコ並の小ささだな」
('A`)「今回これに使用するマガジンは240連ゼンマイ給弾マガジンだ。マガジン底にあるゼンマイを回して弾を送り込む」
('A`)「戦闘中もゼンマイを定期的に回さないと弾が出ないことがあるんで、注意するように」
( ^ω^)「はい。そんで、お前の後ろにめっちゃいっぱいある手榴弾的何かとか四角い何かとかは何なの?」
('A`)「これは素人には危険が危ない奴だから……」
( ^ω^)「そんなもん家の中で使用するつもりか……」
('A`)「大丈夫、鬱田家の財力は無限に等しい」
( ^ω^)「俺の安全は?」
('A`)「沼男的回復装置もちゃんとあるぞ」
( ^ω^)「一回死ねってか」
( ^ω^)
( ^ω^)「お前、オリジナルのドクオだよな?」
('A`)「おっと、そろそろ時間だ」
( ^ω^)「なぁおい」
-
【手順その①、浴場】
(;'A`)「わっせ、わっせ」
(;^ω^)「クッソ……重ぇなボケが!!!!!!」ドボバァン!!
(;'A`)「ギッチギチに米ぶち込んだから致し方なし……」
( ^ω^)「で……ここから?」
('A`)「あっ手順ミスった」
( ^ω^)「ウッソだろお前……」
('A`)「風呂にぶち込む前に最初の鬼はどうのこうのって三回言わなアカンねんや……」
( ^ω^)「もう一回出すのか?既に若干遠くまで流されてんぞアレ」
('A`)「スパワールド一施設分の広さだからなぁ……まぁいいだろ」
(#'A`)「最初の鬼はドクオだから!!最初の鬼はドクオだから!!最初の鬼はッ……!!」
(#'A`)「ドクオだからーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
( ^ω^)「……」
('A`)「……」
('A`)「はいオッケーです」
( ^ω^)「ホントかよ〜〜〜〜〜……」
-
【手順その②、自室】
('A`)「家中の明かりを全部消して、砂嵐が映ってるテレビだけを付けます」
( ^ω^)「俺の知ってるテレビは映画館のスクリーン並の大きさじゃない」
('A`)「金持ち故致し方なし」
( ^ω^)「ムカつく」
('A`)「で、包丁を持って風呂場に戻ると」
( ^ω^)「俺の知ってる包丁はドラゴンころしみたいな大きさじゃない」
('A`)「アニメ放送中故致し方なし」
( ^ω^)「剣と言うには大きすぎた」
-
『風呂場リターンズ』
(;^ω^)「ああああああああああさっきのリラックマよりクッソ重てえドラゴンころしいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
('A`)「頑張れ耐えろ俺が釣り竿でリラックマを引き寄せるまで」
(;^ω^)「早くしろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
('A`)「引いてる引いてる!!グイグイ来てるよこれぇ!!!!!」
(;^ω^)「楽しそうだなクソがああああああああああああああ!!!!!」
( (エ) )←リラックマ
('A`)「マイケル・マイヤーズみーつけた。はいじゃあ、グサッと」
(;^ω^)「これバッラバラになるんじゃねえ!?」
('A`)「そっとやってそっと」
(;^ω^)「無理に決まって……オラァ!!!!」スバァァァン!!!!
('A`)「あっ……あーあー……バッラバラだよ……」
(;^ω^)「じゃあもっと軽い奴用意しとけよ……読めただろこの展開……」
('A`)「ブーンなら大丈夫だと思ったのに……ガッカリだよ」
( ^ω^)「おうなんだ俺の所為かこの野郎」
-
【手順その③、鬼の交代】
('A`)「次はマイケル・マイヤーズが鬼ーーーーーー!!!!よし、逃げるぞ!!!!」ダッ
( ^ω^)「もう開始なん?」ダッ
('A`)「動きがあれば別館で監視してるメイドから連絡が来る!!」
( ^ω^)「アドバンテージ持ちすぎだろ」
('∀`)「蹂躙が目当てだからなぁウェッヘヘェ!!」
( ^ω^)「付き合わされる俺とメイドがかわいそうだ」
『リビング』
('A`)「あ、おやつ置いてる。食っちゃお」ムッシャムッシャ
( ^ω^)「呑気かよ」
('A`)「ドクぺ飲む?」
( ^ω^)「飲むお」
('A`) ツギイケヅクリ ツギハイケヅクリ
( ^ω^)
つ日←ドクぺ(美味しい)
('A`)「お、動きがあったみてーだな」
( ^ω^)(なんだ今の着信音……)
つ日←ドクぺ(美味しい)
('A`)「さぁ始めようぜ相棒、チミチャンガの時間だ」
( ^ω^)「デッドプールもまさか米と高級肉が詰まったぬいぐるみと戦うとは思わないだろうなぁ」
('A`)「大丈夫、あいつ歴代合衆国大統領のゾンビと戦ってるから」
('A`)「リンカーンと殴り合ってるから」
( ^ω^)「何してんのあいつ……」
-
('A`)「そんじゃあ、ぶっ殺しに行きますか」
( ^ω^)「本当にあのバッラバラ状態で動くの〜〜〜〜?」
('A`)「ダイジョブだって!!ちゃんと元通りになってドラゴンころし背負ってるから」
( ^ω^)「何一つ大丈ばない」
('A`)「沼男的回復装置もあるから」
( ^ω^)「何一つ大丈ばない」
('A`)「あ、真っ暗だからこれ暗視スコープな」
( ^ω^)「なんでこんな……視界も心もとない状態で……」
( ^ω^)「ドラゴンころし持ったデカいぬいぐるみと戦わないといけないのだろうか」カチャ ※AA変えるのめんどいのでスコープの描写はしません
('A`)「サバゲーだぞ?楽しめよ」カチャ
( ^ω^)「帰りたい」
『廊下』
('A`)「五メートル範囲に奴が入ったら、受信機が警告音を鳴らす」
('A`)「お互い、死角をしっかりカバーしていこうな!!」
( ^ω^)「遺書、書いた?」
('A`)「おう、俺が死んだら口座の中身を全部お前に譲渡しろって書いといたから」
( ^ω^)「わぁー、素直に喜べない」
(*'A`)「そんなに俺のことが好k( ^ω^)「後味悪いからに決まってんだろ」ですよね」
-
( ^ω^)「しっかし……無駄に広い家だから、バイオハザード感があるな」
('A`)「もっと手を加えたら、二つに割れたエンブレムを集めないと開かない部屋とかも用意できたぞ?」
( ^ω^)「脱出ゲームかよめんどくせーから結構だわ」
('A`) ピーピー
( ^ω^)そ「えっ、えっ、何?」
('A`)「あ、いた」バシュバシュバシュバシュ!!
((゜)(エ)(゜))「ヒィ!!ヒィ!!アヒィイイイイイイイイイ!!!!!!!」ガガガガガガガ!!!!!!
(;^ω^)そ「ぎゃあああああああああああ!!!!!剣引き摺りながらすげー勢いで走ってくるうううううううう!!!!」
('∀`)「アグレッシブだな!!!!ぶっ殺し甲斐があるぜ!!!!」ダッ!!
(;^ω^)「家で薄い本読んどきゃよかった!!」ダッ!!
((゜)(エ)(゜))「ゴロズウウウウウウウウウウウウウウウ宇宇宇宇宇宇宇う!!!!!!!」ゴオッ!!!!
(;^ω^)「わっ、わっ!!」
('A`)「伏せろ!!」
((゜)(エ)(゜))「アアン!!!!!」バッゴォォオオオオオオオ!!!!
(;^ω^)「っぶねええええええええええええええええ!!!!!」
(;'∀`)「ひゃぁ〜〜〜〜〜壁が吹き飛びやがった!!!!!」
(;^ω^)「馬鹿じゃねーのかお前マジ!!!!!」
-
('∀`)「オラオラお返しだ!!!!!」スパパパパパパ!!!
((゜)(エ)(゜))「ぎょああああえええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!」
(;^ω^)「効くのこれ!?一応効くの!?」スパパパパパ!!!!
('∀`)「嫌がってるから大丈夫だ!!!!!!!退いていくぞ!!!!」
((゜)(エ)(゜))「あっへえええええええええええええええええ!!!!!!!!」ドスドスドスドス
(;^ω^)「に……逃げた……」
('A`)「見た目の割に根性のねえ野郎だ」
( ^ω^)「見た目は完全にリラ……いや、ラリックマだったけどな……」
( ^ω^)「つーか、俺が思ってたひとりかくれんぼとは大分違うんだけど……もっとこう、そーっと近づいてグサッとやられるもんかと……」
('∀`)「いやぁへへへ、壁に大穴開けてくるとはなぁ」
( ^ω^)「なにわろてんねん」
('∀`)「恐らく、中に詰めた肉が高級だったから、降りてきた霊もランクが数段階上なのかも知れないなぁ」
( ^ω^)「神戸牛が完全に裏目に出てんじゃねーか」
('∀`)「盛 り 上 が っ て ま い り ま し た」ビンビン!!!!
( ^ω^)「もうやだこのサイコパス」
-
『応接間』
('A`)「あ、葉巻置いてある。吸っちゃお」スパー
( ^ω^)「未成年」
('A`)「バレなきゃ合法だし、バレても買収すればいい」
( ^ω^)「地獄に堕ちろ」
('A`)「地獄の沙汰も金次第さ。安心しろ、死んでも俺とお前は永遠に一緒の所にいれるように閻魔に大金つぎ込んでやるから」
( ^ω^)「なんで死んでもお前につき合わされなきゃならねーんだよ」
('A`) ピーピー
('A`)「ブーン、壁から離れろ」グイッ
(;^ω^)そ「うおっ!?」
((゜)(エ)(゜))「あいいいいいいいいいいいいいああああああああああああ!!!!!!!」ドガッゴオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
(;^ω^)そ「わぁああああああああ壁ぶち抜いてきやがったあああああああああああ!!!!!」
('A`)「定石過ぎて読めるんだよっと」バシュバシュバシュ!!!
((゜)(エ)(゜))「おっほおおおおおおおおおおおおほほほほおほおほおほおおおおおおおおお!!!!!!」
('A`)「この葉巻は奢りだ」ピシッ!!
((゜)(エ)(゜))「ああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっす!!!!!」ジュウウウウウウウウ!!!!
(;^ω^)「早く成仏して、どうぞ」スパパパパパパ!!
((゜)(エ)(゜))「いやああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!」ドスドスドスドス
('∀`)「追うぞ!!!!!」
(;^ω^)「ええ〜……もう然るべき機関に任せたい系……」
-
('∀`)「逃がすかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!アヒッ!!アヒッ!!アヒイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!」スパパパパパパ!!
((゜)(エ)(゜))「ほげええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!」ドスドスドスドス
( ^ω^)「どっちが怪奇かわからんねこりゃ」スパパパパパパ!!
('∀`)「ヒヒヒヒヒヒヒィーーーーーーーーーーーー!!!!!!」スパパポポポポポポ!!!!
( ^ω^)「……何か音変わった?」スポポポポポポ!!
('A`)「……弾ギレだ」
( ^ω^)「マ?」
((゜)(エ)(゜))「ぎょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」ギャルンッ!!!!
(;^ω^)「うっわ、弾がねえってわかった瞬間一気に方向転換しやがったあいつ」
('A`)「焦るなよ二挺拳銃。こういうのはな、ビビったら負けだ」ピンッ
('A`)「オラ、イースターエッグのプレゼントだ。受け取れ」ポイッ
((゜)(エ)(゜))「?」 コンッ、コロコロ……
('A`)「耳塞いで死角に逃げるぞ」ダッ
(∩^ω^)「アレっておもちゃだから別に耳塞ぐ必要」ダッ
\ドゴッガァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!/
<ぎょええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!
.
-
(∩^ω^)「」
( ^ω^)「」
('A`)「ついでにクレイモアも設置して……」スチャッ
( ^ω^)「マ……マジモンかよ……」
('A`)「言っとくがな、ブーン」スチャッ
('A`)「俺は、怪奇程度のクソ雑魚を」スチャ
('∀`)「調子付かせる趣味はないんだよ」ニチャァ……
( ^ω^)「テメーが撒いた種で芽吹き、その後振り回される怪奇がマジ不憫」
('A`)「ブーン、今この特製クレイモアを設置したから、前通るなよ。ゆっくり後ろに下がって、奴を待ち伏せする」
( ^ω^)「まさか霊も伏せ狩りさせられるとは思わなんだろうなぁ」
('A`)「リロードはしておけよ。今から面白いものが見れるぞ」シャカッ カショッン!!
( ^ω^)「面白くなかったら鼻の穴に弾ぶち込むからな」
('A`)「今日一番恐い」
((゜)(エ)(゜))「おおおおおおおおおおおおおお……」プスプス……
( ^ω^)「焦げただけかよ……つーかあのバラバラ状態から原型に戻ってんだから、ある程度の再生能力はあるんじゃねえの?」
('A`)「結局、塩で成仏させてぶっ殺す他無いようだな……」
( ^ω^)「順序が逆」
-
((゜)(エ)(゜))「おおおおおおおおおおおおおいえええええええええええええええええ!!!!!!」ドスドスドスドス
('A`)「かかったなアホが!!!!クレイモア発動!!」
クレイモア<バシュッドロオオオオオオオン!!!!!
((゜)(エ)(゜))「おお!?」ズッルッスッテエエエエエエエエエエエン!!!!!
('A`)「対人地雷粘液十字空裂刃!!!!!」(クレイモアローションクロススプリットアタック)
( ^ω^)「なんでもかんでもルビ振ればいいってもんじゃねーぞ」スパパパパパパ!!!!
('A`)「いいじゃん勢いがあって」スパパパパパパパ!!!!!
((゜)(エ)(゜))「おおーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!おおーーーーーーーーーー!!!!!!」ズルッスッテエエエエエエエン!!!ズルッスッテエエエエエエエエエン!!!!
('∀`)「アヒッ、アヒッ、アヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!楽しいなぁ!!!!!蹂躙楽しいなぁ!!!!!!」
('∀`)「罠にハマった獲物をジワジワ嬲り殺すの楽しいなぁ!!」
( ^ω^)「うわぁ……」
:((゜)(エ)(゜)):「お……お……」
('∀`)「おいおいもう逝っちまうのかよぉ!!!????もっと俺を楽しませろォ!!!!!」
( ^ω^)「ぜってーそっちのほうが楽だよ」
-
((゜)(エ)(゜))<バリッ
('A`)「バリ?」
( ^ω^)「バリ?」
((゜)(エ)(<そ ビリィオイ!!!!
( ^ω^)そ「うわ何」
((゜)(エ)(<
スッポーーーーン!!!!
((゜)(エ)(<三三三vξ(゜)Q(゜)ξv「あっひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいおまあああああああああああああああああ!!!!!!!!
(;^ω^)そ「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!?????」
(;'A`)そ「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!????????」
vξ(゜)Q(゜)ξv「んひっ!!んひっ!!んひいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!おちんぽおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
(;^ω^)そ「なんか出たなんか出たなんか出た!!!!!」ダッ!!
(;'A`)そ「やっべえよやめろよ俺不意打ち弱いんだってのに!!!!」ダッ!!
-
vξ(゜)Q(゜)ξv「おじりいぐうううううううううううううううううううううううう!!!!!!」
(;^ω^)「何アレ何アレ何アレ!?米と肉の集合体!?」
(;'A`)「なんかこう……蛹から蝶に成長した的なアレじゃねえの!?」
(;^ω^)「呪ビの時はもっとこう……こうさぁ!!!!!楽だったのに!!!!!」
(;'∀`)「追われる側のスリルってのも悪くねえだろ!!!!????」
(;^ω^)「こういうのは悪夢だけで十分間に合ってんだよおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
vξ(゜)Q(゜)ξv「おちんぽみるくううううううううううううううううううううう!!!!!!!」
('A`)「だがお遊びはここまでだ」ジャッ チャカッ!!
(;^ω^)「戦んの!?戦れんの?」チャカッ!!
('A`)「この世に殺せねえ概念なんてねえんだよ!!」スパパパパパパパパ!!!!!
:vξ(゜)Q(゜)ξv:「おっほおおおおおおおおおおおおおいぎゅうううううううううううううう!!!!!」
vξ(゜)Q∴∵∴ ブワァ!!
(;^ω^)「やったか?」
(;'A`)「やってねえ!!米粒に分裂してダメージを抑えやがった!!」
vξ(゜)Q(゜)ξv「あづいのおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
(;^ω^)「クッソ、こんなもんどうやって倒せっつーんだよ!!」
('A`)「火力だ!!とにかく火力で吹き飛ばす!!」
-
(;^ω^)「火力っつっても具体的には!?」
('A`)「私にいい考えがある」
(;^ω^)「ダメそう!!!!!」
vξ(゜)Q(゜)ξv「しぎゅ!!!!!!!!!いぎゅうううううううううううううう!!!!!!!」
('A`)白「もしもし、トソン?今大丈夫?え?FGOのイベント回してた?へぇ、スカサハ取れそう?」
(;^ω^)そ「呑気にお喋りしてねーで指示があんならすぐ言え!!!!!」
('A`)白「へぇー、やっぱゴールデンって最強なんやな」
( ^ω^)バシュ
(;'A`)白「痛って!!!!!ごめんなんでもない!!例のアレ準備しといて!!うん大丈夫!!買収済みだから!!」
( ^ω^)「今なんかすげー不穏な言葉が聞こえた」
vξ(゜)Q(゜)ξv「じゅっぞじゅっぞじゅっぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
('A`)「足止めッ!!」ピンッ ポイッ
\ドゴッガァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!/
<んぎもぢいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!
( ^ω^)「どんどん家がボロボロになってく……」
('A`)「気にすんな。どうせ二週間に一回建て替えてる」
( ^ω^)「金持ちのすることはわからん」
-
( ^ω^)「どこに向かえばいいんだ!?」
('A`)「テレビがある俺の部屋だ!!仕掛けは既に済ませてある!!」
( ^ω^)「何か策があるのかお!?」
('∀`)「イヒヒヒヒヒヒwwwwwwwwwwwwww見てのお楽しみって奴だwwwwwwww」
( ^ω^)「いやもう終わらせてくれんのならなんでもいいんだけど」
vξ(゜)Q(゜)ξv「ざああああああああああめんみるぐううううううううううううううううううう!!!!!!!!」
( ^ω^)「アレはアレでさっきからイきっぱなしだしよぉ」
('A`)「下品な女はタイプじゃねえなぁ。あ、弄ぶなら別だが」
( ^ω^)「下品な女もお前の事嫌いだよ」
('A`)「どうせ札束で顔面叩いたらどんな女も股開くよ」
( ^ω^)「男として最悪のセリフだわ」
('A`)「トソンは開いた」
( ^ω^)「やめーや生々しい」
-
『ドクオの部屋』(ものすげえ広い)
(;^ω^)「そんで!?どうすんの?」
('A`)「ビデオを再生する」
( ^ω^)「ビデ……お前、まさか」
('∀`)「俺が、一度手に入れた玩具を易々と手放すわけねえだろ?」
vξ(゜)Q(゜)ξv「うおおおおおおおおおおおおすぱいとおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
('A`)つ□「よいしょ」ピッ
テレビ<
( ^ω^)「あー見覚えのある井戸ー……」
('A`)「そして、こう……」ガッ
vξ(゜)Q(゜)ξv「お?」
(;^ω^)「掴んだ!?」
(#'A`)「投げるっしゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」ゴオォ!!!
テレビ<
テレビ<(゜)Q(゜)ξv三三三「あくぃいいいいいいいいいいいらああああああああああ!!!!!」
(;^ω^)「お前……よくあの米の集合体を投げ飛ばせたな……」
('A`)「概念を掴む感覚に慣れたら出来るようになる」
( ^ω^)「いやもう何言ってんのお前?」
-
テレビ<みなづぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!
テレビ<ぎゃあああああああああああああああ!!!!!米の化け物ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
( ^ω^)「一年越しに謎の襲撃に遭う可愛そうな貞子」
('A`)「伽椰子と戦ったんだからなんとかなるだろ」
( ^ω^)「あっちの方がいくらかマシだと思うけどなぁ。同士討ちさせんの?」
('∀`)「ま さ か」
( ^ω^)「ですよね。はぁ〜、帰って寝たい」
('∀`)白「もしもしwwwwwwwwトソンwwwwwwwwアメリカが所有している衛星兵器から局地型レーザーをぶち込めwwwwwwwwww」
( ^ω^)「今とんでもない国家機密が聞こえたけど、俺は何も知らない」
('∀`)「よし、じゃあ奴らが焼き切れるのをじっくり眺めようかwwwwwwwwwwwwww」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「これ画面の向こう側とこっち側リンクしてるから、俺ら巻き添え食らわね?」
('A`)つ□「やっべ、跡形もなく吹っ飛ぶ所だったわ」ピッ
( ^ω^)「お前そんなもんが奥の手だったのかよ」
\ッッッゴオオオオオオオオオオ……/
( ^ω^)「わぁー……すっげえ遠くの方からなんか聞こえた……」
('A`)白「もしもしトソン?政府とマスコミの買収は……あ、済んだ?仕事が早いねえ」
( ^ω^)「どんだけ金掛けてんだよ……」
-
それから
一応、リラックマの抜け殻とドクオの家を丸ごと焼き払い、知り合いの寺生まれに除霊してもらった
N|;"゚'` {"゚`lリ「低俗霊の溜り場みたいになっているが、お前さんら一体何をしたんだ?」
('A`)「サバゲーを少々」
( ^ω^)「僕は巻き込まれただけで無関係です。呪いの類は全部こいつに押し付けてください」
N|;"゚'` {"゚`lリ「わからん奴らだな……サバゲー?本当に?」
('A`)「嘘は言ってない」
( ^ω^)「QB並みの下種さ」
ドクオの家は、半日で新築が建った
('A`)「おーいブーン、てけてけとマッドマックスごっこしにいこうぜー」
( ^ω^)「MAD過ぎて俺にはついていけない」
('A`)「次回、『てけてけを自動車で引きずり回したら何分持ちこたえることができるか?事切れても四十時間は引きずり回すけど、いいよね?』乞うご期待!!」
( ^ω^)「これ来年もやんの?」
-
(
)
i フッ
|_| つづく……?
.
-
(
)
i
|_|
.
-
「聞いたか、ニダー」
「何が?まーた新しい始末書が追加されたニカ?」
「それはそれだ」
「頭が痛い。お前に首輪を着けたら少しはマシになるニダか?」
「日本に、『Urban Legend』を玩具にして遊んでいるガキが二人いるらしい」
「……」
「ビックリしたか?サプラ〜イズ」
「お前のジョークはいつも笑えないが、今日のはとびきりつまらないニダ」
「ガチだからな。私も耳を疑った」
「常々思うが……日本人は……アー……なんというか……」
「前衛的」
「もっと汚い言葉で」
「クレイジー」
「もうひとつ」
「マザーファッカー」
「それニダ。で?どうするニカ?」
「……ちょうど、『奴』の目撃情報も日本だ」
「ヒュウ、渡りに船ニダ」
「では出発の準備をしろニダー。舞台は日本だ。我々はここで……」
.
-
川 ゚ -゚)「『ホッケーマスクの鉈女』を仕留めるぞ」
<ヽ`∀´>「了解。ついでに、悪ガキのケツを蹴り飛ばしに行くニダ」
川 ゚ -゚)「そりゃあいい、アメフトの経験は?」
<ヽ`∀´>「学生時代はナードでね」
川 ゚ー゚)「ふん。そんじゃあ、ナヨい男のションベンキック、期待しておくか」
2017 Two Guns ComeBack
-
終わりです
-
乙!
相変わらず酷い(誉め言葉)
-
なんじゃこりゃぁ
-
来年に期待
-
投下終了しました
(
)
i フッ
|_|
【通し番号】 12作品目
【タイトル】('A`)百物語、のようです 幻の馬。
【URL】http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1376666020/314-
【コメント】怪談・ホラーも可と聞いたので思い切ってやった。今は反省している
-
カラッ
/
ヽ〜〜〜/
【通し番号】 13作品目
【タイトル】 ☆同窓会開催のお知らせ☆ のようです
【URL】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1471608738/l50
【コメント】 おちんぎん
-
14本目もらいます
-
( )
/ ヽ
|| | |
|| ||
し| i |J=iニニフ
.| ||
| | .|
.しiヽJ
【夏のミステリードラマあるあるのようです】
-
( ・∀・)「チッ、遅ーな……」
( A )「……」
( ・∀・)「おっ、やっと来たか、待ちくたびれたぞ」
( A )「……」
( ・∀・)「約束の200万持ってきたんだろうなあ?」
( A )「……いや」
( ・∀・)「おいおい、あの事をバラしていいのか?」
( A )「……なんだ」
( ・∀・)「はあ?」
( A )「もう、ウンザリなんだよ!!!!」
グサアァッ
(; ・∀・)「あっ、おま……、うっ」
( A )「……」
( ‐∀‐)
( A )「……」
【人 が 死 ぬ】
-
(゚、゚トソン(はあ〜、今日も疲れました)
(゚、゚トソン(あとでコンビニに寄って杏仁プリンを買って、帰りましょう)
(゚、゚トソン「……あれっ?」
(゚、゚トソン(こんな路地裏で、男の人二人でなにをしているんでしょう?)
(゚、゚トソン(もしかして……)
(゚、゚*トソン(あ、あ、愛の告白ですね! 禁断の果実100%生絞り!?)
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン(って、違いますか。生ものに限ってそんなわけ……)
<ウンザリナンダヨ!!!
(゚、゚トソン「え……」
<グサアッ!
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚;トソン「キャアアアアアアア!!!!」
【一 流 の 悲 鳴】
-
ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、ブーン。今何か聞こえなかった?」
( ^ω^)「おっ、悲鳴のような声がしたお」
ξ゚⊿゚)ξ「向こうの方からよね、行きましょう!」
(; ^ω^)「ちょっ、ツン待つおー!」
(゚、゚;トソン「アワアワ……」
ξ゚⊿゚)ξ「……見て、ブーン」
( ‐∀‐)
( ^ω^)「あっ、人が死んでいる」
(゚、゚;トソン「い、今、男の人がナイフで……」
ξ゚⊿゚)ξ「犯人の顔は見ましたか?」
(゚、゚;トソン「いえ、後姿が見えただけで……」
( ^ω^)「ちょっと追いかけてくるお!」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、気をつけてね!」
【犯 人 と ニ ア ミ ス】
-
ξ゚⊿゚)ξ「どうだった、ブーン」
( ´ω`)「ダメだったお、誰も見当たらなかったお……」
ξ゚⊿゚)ξ「そう。こっちは警察が到着して、もう検証が始まってるわ」
( ^ω^)「……あっ!」
内藤 剛志「ん、ブーンもいたのか」
ξ゚⊿゚)ξ「ええ。二人でいたときに悲鳴が聞こえたの」
( ^ω^)「そうだお。それで着いたときには、犯人はいなかったんだお」
内藤 剛志「……そうか。我々の方でも、近辺の聞き込みをしてみるよ」
ξ゚⊿゚)ξ「内籐さん、お願いするわ!」
( ^ω^)「お願いするお!」
【内 藤 剛 志】
-
内籐 剛志「周囲の聞き込みから、一人の男が浮上した」
内籐 剛志「鬱田ドクオ26歳、被害者と度々口論する様子が目撃されている」
( ^ω^)「絶対犯人だお」
内藤 剛志「だが、アリバイがあってな」
内藤 剛志「事件の一時間前、布亜内町の防犯カメラに写っているんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「犯行時刻までに一時間で移動するのは、ちょっと難しいわね」
( ^ω^)「ほかに容疑者はいないのかお?」
内藤 剛志「勤務先やマンションの住人……、山ほどいる」
(; ^ω^)「ううん。そうなると、まるで雲を掴むような話しだお……」
ξ゚⊿゚)ξ「……雲?」
ξ゚⊿゚)ξ「そっか、答えは雲だったのよ!」
【ち ょ っ と し た 会 話 か ら の 連 想】
-
内籐 剛志「ドクオ君、ちょっとお話いいかな」
('A`)「また刑事さんかよ、だから俺にはアリバイが……」
ξ゚⊿゚)ξ「あなたのアリバイは完全に崩れたわ」
(;'A`)「なっ、そんなことは……」
ξ゚⊿゚)ξ「あなたは雲を乗り継いできたのよ!」
('A`)「いいや、違う! あの日は快晴だったじゃないか!」
ξ゚⊿゚)ξ「確かに快晴だったわ。だけどあの時間の少し前、旅客機が空を飛んでいたの」
( ^ω^)「あっ、まさか!」
ξ゚⊿゚)ξ「……まず、17時36分発のうろこ雲から、美府町でひつじ雲に乗り換える」
ξ゚⊿゚)ξ「そしてあなたは草咲町で発生した、臨時の飛行機雲に乗った……」
内藤 剛志「そうか、それなら間に合うな」
( A )「……くっ」
【臨 時 急 行】
-
あるあるw
-
( A )「……俺とアイツは幼なじみだったんだ」
('A`)「アイツから貰ったテレホンカードを、まだ財布に入れてる」
( ^ω^)「仲が良かったのかお? だったらどうして……」
('A`)「いつからだろう、アイツの生活は荒れていったんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
('A`)「俺にくれたはずのテレホンカード代を、200万円を要求するほどに」
ξ゚⊿゚)ξ「そんな! テレカなんて、返せば良かったじゃない!」
('A`)「……いや、それだけじゃないんだ」
('A`)「テレカを未だに財布に入れてることを人にバラす、なんて脅されたんだ」
( ^ω^)「それは……」
('A`)「……アイツからの、モララーからの誕生日プレゼントだったから、なのにな」
【悲 し い 自 供】
-
と、思ったら完全にありえない展開になってる
-
('A`)「……ふっ」
('A`)「きっと、これが二度目の罪なんだろうな」
( ^ω^)「えっ、ほかにも誰か殺したのかお!?」
('A`)「アイツと出会ったことが、最初の犯罪さ……」
内藤 剛志「分かった、続きは署で聞こうか」
ξ゚⊿゚)ξ「夏の空に飛行機雲はよく映えるわ」
ξ゚⊿゚)ξ「だけど、だけど飛行機雲を、そんな風に利用するなんて……」
( ^ω^)「僕には分からないお」
内藤 剛志「……」
( ^ω^)「人が人と仲良く出来ない世界の理が……」
内藤 剛志「……そうだな、ブーン」
内藤 剛志「お前も、ツンちゃんといつまでも仲良くするんだぞ」
(; ^ω^)「ちょ、お父さん! プライベートと仕事は分けてくれお!」
ルルル〜ララ〜ルルル〜♪
o川*゚ー゚)o「愛は〜黄昏の〜夢〜♪」
o川*゚ー゚)o「あなた〜ワインの〜ように〜♪」
【流 れ る バ ラ ー ド】
-
内藤 剛志「それじゃあな、ブーンとツンちゃん」
ξ゚⊿゚)ξ「はい、ありがとうございました!」
( ^ω^)「今日の夕食はツンと食べてくるおー」
内藤 剛志「おいおい、プライベートを分けろって言ったのは誰だ?」
(; ^ω^)「ごめん、忘れてたお」
ξ゚⊿゚)ξ「……ねえ。ところで、ブーン」
( ^ω^)「どうしたんだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「そういえば今日は、あなたの好きな歌手のサイン会だったんじゃなかった?」
(; ゚ω゚)「あっー! それも、すっかり忘れてたお!」
(; ^ω^)「急げば間に合うおー!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと、ブーン! 転ばないでよー!」
【コ メ デ ィ ー っ ぽ い 終 わ り か た】
-
('A`)
/ ‐ ヽ
||夏 | |
|| ||
し| i |J=iニニフ
.| ||
| | .|
.しiヽJ
終 わ り
-
【通し番号】 14作品目
【タイトル】夏のミステリードラマあるあるのようです
【URL (本スレで投下の場合は安価】>>193->>205
【コメント】船 越 栄 一 郎
-
乙
悲しい事件だったね…
-
乙
わりと好き
-
乙
あるあ…るある
-
あるあ……ねー…ある
-
雲を乗り継いでくるというセンスめちゃめちゃ好き
乙乙
-
乙乙
流れるバラードで吹いたwww
二時間サスペンスのエンディングいいよね
-
(
)
i
|_|
【通し番号】 11作品目
【タイトル】『呪いのビデオはどこまで責め苦に耐えられるか徹底検証すると言うのは建前で、怪異的存在を痛めつけても法律には全く引っかからないし罪にも問われないので、これはまたとない値千金の面白チャンスのようです』に引き続き今年もやってまいりました『怪奇を蹂躙しつつ常日頃発散できない嗜虐的性癖を満たしながらあそぼ(仮)』今回はこっくりさんに次ぐポピュラーな降霊術ひとりかくれんぼを行いながらサバゲーをするという何とも風変りな企画となりましたフィールドは鬱田宅全域使用する銃器は信頼と実績国産メーカー東京マルイ製ガスブローバックグロック22同メーカー電動ガンH&KMP5KA4そして弾丸は鬱田財団が技術総力を挙げて開発した特製清め塩配合バイオBB弾6mmそして各トラップとなっておりますゲーム時間無制限勝利条件はお坊ちゃんチームもしくは怪奇チームどちらか一方の死亡のみとなっております審判は私メイド歴二か月の都村トソンが僭越ながら務めさせていただきますそれではコールします
【URL (本スレで投下の場合は安価】>>160->>185
【コメント】
本当はTwo Gunsの続編を書くつもりだったんですが、『夏』というテーマとは無縁の北極が舞台だったので諦めました
そしてごちうさのDVDを返却するのを忘れていました。今から延滞料金払ってきます
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後半二日目か。今日は何か投下されるかな
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15本目でいいのかな、投下します
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夏の四姉妹のようです
o川*゚ー`)o「ぬぅぅ、……おはよ、お姉」
lw´‐ _‐ノv「うむ」
o川*゚ー゚)o「寝すぎて体の節々が痛い、うう……」
lw´‐ _‐ノv「じゃあキューは、干草とか食べるの?」
o川*゚ー゚)o「……」
o川*゚ー゚)o「……ん? 今、なんて?」
lw´‐ _‐ノv「干草食べるのかって」
o川; ゚ー゚)o「いや、食べないけど……」
lw´‐ _‐ノv「モーって言ってみて、モーって」
o川*゚ー゚)o「……まーた、会話の先を読んでる」
o川*゚ー゚)o「ちょっとコトバの糸を戻して、お姉」
lw´‐ _‐ノv「キューは贅沢だなぁ……」
o川*゚ー゚)o「贅沢でよし! 戻したまえ!」
lw´‐ _‐ノv「えぇー、わかったよ」
-
lw´‐ _‐ノv「……コホン。じゃあ、いくよ」
o川*゚ー゚)o「うん」
oノw´゚ _`ノo『ぬぅぅ、……おはよ、お姉』
lw´‐ _‐ノv「うむ」
oノw´゚ _゚ノo『寝すぎて体の節々が痛い、うう……』
lw´‐ _‐ノv「そんなに寝ていたら牛になるぞ」
oノw´゚ _゚ノo『いいよー、私は牛さんになる』
lw´‐ _‐ノv「じゃあキューは干草とか食べるのか?」
o川*゚ー゚)o「……オッケー、分かりました」
-
lw´‐ _‐ノv「……似てた?」
o川*゚ー゚)o「う〜ん、微妙。私はそこまで可愛くはないかな〜」
lw´‐ _‐ノv「素直家一可愛いクセして、何を言ってるんだ」
o川*゚ー゚)o「またまたそんな〜、フヘヘ」
lw´‐ _‐ノv「……」
o川*゚ー゚)o「へへ、やっぱり私がいてこその地球、みたいなとこあるよね」
lw´‐ _‐ノv「……うん」
o川*゚ー゚)o「地球も感謝しろよ〜、私に」
lw´‐ _‐ノv(お姉さんは偉大な妹をもったなぁ……)
-
o川*゚ー゚)o「それで、ヒー姉は?」
lw´‐ _‐ノv「先ほどジムに向かった」
o川*゚ー゚)o「ふーん、朝から元気だね〜」
lw´‐ _‐ノv「お昼だけどね」
o川*゚ー゚)o「私が朝だと思ったら朝だから、朝!」
lw´‐ _‐ノv「お昼だよ」
o川*゚ー゚)o「あーさー!」
lw´‐ _‐ノv「……」
o川*゚ー゚)o「……」
lw´‐ _‐ノv「……テーブルを見たまえ、私が『お昼ごはん』を用意してくれています」
o川*゚ー゚)o「ありがとっ! 『朝ごはん』食べるよ〜」
lw´‐ _‐ノv「このやろー」
o川*゚ー゚)o「わー、シュー姉が怒った! 助けて〜」
-
o川*゚ー゚)o「いただきまーす」
lw´‐ _‐ノv「うん」
lw´‐ _‐ノv モグモグ
o川*゚ー゚)o パクパク
lw´‐ _‐ノv「お茶、飲む?」
o川*゚ー゚)o「ぬるめでお願いします、ぬるめ〜」
lw´‐ _‐ノv「温度調節機能はないから、自分で冷ましなされ」
o川*゚ー゚)o「はーい。あっ、このシラスのふりかけ、まだ残ってたんだ」
lw´‐ _‐ノv「冷蔵庫の奥から見つけました」
o川*゚ー゚)o「ほんと我が家のごはんのおかずに困らないとこ、いいよね〜」
lw´‐ _‐ノv「私というおかずマイスターがいるからな」
o川*゚ー゚)o「その梅干ちょうだい!」
lw´‐ _‐ノv「いや、これはキューには食べられないんだ」
-
lw´‐ _‐ノv ヒョイ パクッ
o川;゚ー゚)o「ああっ! 最後の一個〜……」
lw´‐ _‐ノv「ごめんね、キュー。だけど、私が食べていたのは」
lw´‐ _‐ノv「梅干しに似た昆虫だったから」
o川;゚ー゚)o「存在しないよ、そんな昆虫……」
lw´‐ _‐ノv「味のことだよ」
o川*゚ー゚)o「んん? 見た目が梅干しで、味も梅干しの昆虫?」
lw´‐ _‐ノv「うん」
o川*゚ー゚)o「それ、ありふれたこの世の梅干しだよね……?」
lw´‐ _‐ノv「うん……」
o川*゚ー゚)o「そっか……」
-
o川*゚ー゚)o パクパク
lw´‐ _‐ノv ズズズ…
o川*゚ー゚)o「……ねえねえ」
lw´‐ _‐ノv「うん?」
o川*゚ー゚)o「今この瞬間にみんなが揃ってたらさ」
o川*゚ー゚)o「それってすごく、幸福なひととき〜って感じじゃない?」
lw´‐ _‐ノv「……ん、私だけじゃ不満かね?」
-
o川;゚ー゚)o「そんなことないよ! そんなことないけど、……ええと、違うの!」
lw´‐ _‐ノv「言わなくてもいいよ、キュー」
o川*゚ー゚)o「うーん、……うん」
lw´‐ _‐ノv「キュー自身が地球なんでしょ」
lw´‐ _‐ノv「じゃあ見えなくても、近くにいるから」
o川*゚ー゚)o「よく分かんないけど」
o川*゚ー゚)o「……私が地球なんじゃなくて、私がいてこその地球だよ」
-
<タダイマー!
o川*゚ー゚)o「あれっ、ヒー姉?」
lw´‐ _‐ノv「早いね」
o川*゚ー゚)o「うん、何かあったのかな」
ノパ⊿゚)「財布忘れちゃったから引き戻して来た!」
o川*゚ー゚)o「ええ〜、おっちょこちょいじゃん」
ノパ⊿゚)「それはそうと、どこか出かけるとこだったのか?」
o川*゚ー゚)o「出かけないよー、いま朝ごはんだし」
lw´‐ _‐ノv「まだ朝ごはん言う……」
ノパ⊿゚)「そうか? 珍しくクー姉の靴を玄関に出してるから」
o川*゚ー゚)o「えっ」
lw´‐ _‐ノv「……」
-
ノパ⊿゚)「あの青のぺたんこパンプスは、知的なクー姉だから似合ってたんだぞ!」
lw´‐ _‐ノv「……ちょっと玄関見てこよう」
o川*゚ー゚)o「私も!」
ノパ⊿゚)「シューにもキューにも似合わないって! もちろん私も! ハッハッハ!」
o川*゚ー゚)o「靴出したの、シュー姉じゃないよね?」
lw´‐ _‐ノv「違うよ」
o川;゚ー゚)o「あっ! 本当に玄関に出てる!」
lw´‐ _‐ノv「……懐かしいな。よく履いてたやつだ」
-
o川*゚ー゚)o「……」
lw´‐ _‐ノv「……」
o川*゚ー゚)o「ねえ、これって……」
lw´‐ _‐ノv「……うん、お盆だからね」
ノパ⊿゚)「……えっ? なになに、いったいどうしたんだ!?」
lw´‐ _‐ノv「みんないるんだよ、キュー」
o川*゚ー゚)o「……うん」
o川*゚ー゚)o「みんないるよ!」
ノパ⊿゚)「あっ、シュー! また会話の先を読んだんだろ!」
ノハ;゚⊿゚)「私にも分かるように! 姉ちゃんに優しく!」
おわり
-
_ __
fzZZハ .fゥ三iハ
.!ニ彡'ii .Vー'゙ li.
V¨ヽ li: lf¨゙'i li
l l lj ヾ l. .li
\ ,リ λリ リ
゛ `゛゛
【通し番号】 15作品目
【タイトル】夏の四姉妹のようです
【URL (本スレで投下の場合は安価】>>216->>226
【コメント】ハーゲンダッツのキャラメルトリュフ味はおいしい
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乙
姉妹の会話が楽しい
クー姉もみんな一緒で楽しかったんだろうなぁ
-
16作品目、投下します
〃""ヾ/
〃 ヾ
ヽ〜〜〜/
 ̄ ̄ ̄
-
8月21日、某時間
( ・∀・)「………夏の終わりも近いな」
( ・∀・)「……あ」
( ・∀・)「あーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
(*・∀・)白「そうだーーーーー!!!!トゥーーーールルルルルルルルルルルrrrrrrrrrrrrルーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
(*・∀・)「みんなーーーーー!!!!!!!!夏セックスしよーーーーー!!!!!!!!」
-
夏セックスを語るようです
-
( ・∀・)「という事で夏セックスの為にみんなを招集しました。」
ミセ*゚ー゚)リ「召集された素朴系女子一号だよ」
(゚、゚トソン「真面目系女子二号です」
(*゚∀゚)「褐色系女子三号」
( ・∀・)「所で夏セックスってどんなのがあると思う!!!!!!!!!!!????」
ミセ*゚ー゚)リ「そうだなぁ、やっぱり汗だくエッチ?」
( ・∀・)「うんうん、それも夏セックスだね!!!!!」
( ・∀・)「それじゃあやってみよう!!!!!!!!!!!!!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「え、無理ですよ」
( ・∀・)「???????」
( ・∀・)「え????は?????僕の超絶イケメンフェイス効果で召集されたんじゃないの??????」
(*゚∀゚)「違うよ」
(゚、゚トソン「メンとフェイスで意味が重複してますよ、貴方の顔二枚あるんですか?」
ドヤァアアアア
\( ・∀・)∧「そりゃ僕は二枚目だからね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
-
\( ・∀・)∧「…………」
-
\( ・∀・)∧「……」
\( ・∀・)∧「あれ?????拍手は????万来の喝采を受け止めるポーズだよ??????????」
ミセ*゚ワ゚)リ「汗だくの汁エッチ楽しそうだよね、上がる体温、触れる濡れ肌の感触」
(*ー∀ー)「むせ返るような汗の臭い、情事が進むに連れて乱れる二人。」
(゚、゚*トソン「ただでさえ体温の高くなる行為なのに何故いつもより多く汗を掻いてまでエッチに興じるのでしょうか」
( ・∀・)「そりゃあお相手といつどんな状況であろうと繋がっていたいっていう根源的な欲求から来る……
というか快感への渇望だよねうんうん。
一番良いのは自宅での汗だくエッチだね、というか自宅以外でHなんて余り無いけど。
何より行為の最中に身体を重ねてハグをするのが至高なんだよ、
何処が良いっていつものHよりも高い体温で触れる時の充実感だよ、通常時の膣の中も暖かいけど
体温が上がって普通のHよりも性器の包まれる感覚が半端無い感じの快感は最上の感覚だよ
もしかして互いの身体を舐めあって塩分を摂取したり出来るのかなあれ??????
個人的には自分の汗が下に居る相手にポタポタと落ちるのが大好きなんだよ僕は
ああそれと相手がメイクしていた時は落ちていくメイクと顔を堪能したいね
いま僕はこの女の子を汚してしまっているのかもしれないという罪悪感に似た感情が沸いてしまうよ
そりゃ (*゚∀゚)「うるさい、もう少し中身のある理想を語れ」
( ・∀・)「………」
-
(*゚∀゚)「そういうのも良いけどさ、やっぱ夏なら市民プールや海でセックス……
…は流石にモラルがやべーな、アタシは風呂でじっくり彼氏とエッチの方が好きだなぁ」
(゚、゚トソン「水場でエッチですか、本来清潔にする場でお互い身体を重ねる。後始末が楽そうですね」
( ・∀・)「………」
(*゚∀゚)「湯船で対面座位になるのが好きなんだよね、抱き抱えられるのと湯の暖かさで包容感を感じたいの」
ミセ*>ー<)リ「あぁー!分かるぅー!」
( ・∀・)「分かるぅ〜!僕もお風呂でエッチは大好きだよぉ〜!
パートナーとの信頼関係がちゃんと築けているからこそは入れるお風呂〜!
小さな浴槽で二人仲良く入るお風呂の温かみと充実感がまたイイんだよ〜〜〜!
湯船で照らされた肢体は艶やかに男を誘い、自然とお互いの身体に触れ合う……
学生間の隠語でABCやらあるけど僕はお風呂でするのはBまでが好き〜〜!
お風呂で動き過ぎるのは少し間接に負担が掛かる危険があるから男性が女性を上に
乗せていちゃいちゃするのが男性の夢のひとつだよねぇ〜!!!!!
薄い本での描写は最近少なくなったように思うけど今でも好きなシチュのひとつで
もっと増えても良いと公言してるん(ry (゚、゚トソン「すみません別の話題に広げたいので黙って下さい」
( ・∀・)「……」
-
(*゚∀゚)「ほらほら真面目系女子はなんか無いの〜?真面目でも欲はあるでしょ〜!」
(゚、゚トソン「それならひとつ憧れていた物があります、浴衣で、愛する人と」
( ・∀・)「それも(ry(*゚∀゚)「黙ってて」
( ・∀・)「はい」
(゚、゚トソン「私は余りこういった話が得意では無いのですが、愛する人、男性とは清いエッチを
楽しみたいんです、浴衣は私的趣向の範囲ですが。」
( ・∀・)ソレナー
(ー、ー*トソン「憧れ、と言いましたがあくまで憧れです、実行に移す気はありません
浴衣は着崩れると大変ですが、その着崩れが興奮を誘ってしまうんですよね。
キチり!とした格好が好きなんですが、それがいざ緩むと想像では語れない色気を醸し出すんです
状況を例えるならお祭りで祭囃子と淡いちょうちんの光で照らされる女性の表情、
そのままお祭りの喧騒から離れていき女性が浴衣から足をチラり、と覗かせれば男は!
ああ!もう理性というタガは外れそのまま!場所も時間も弁えずに!!!
男性が伸ばす手に女性器を優しく撫でられ、唇を重ねあい舌を交えて!
あわよくば大事な浴衣も汚されたい!そんな体験がしたかったです……」
ミセ*゚ー゚)ロ「一番語らなさそうなのが語りだしたけど」
( ・∀・)「青姦!!!!!!!!!!処女風ビッチ!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
(*゚∀゚)「これの影響だろ」
( ・∀・)ソレナ
ミセ*゚ー゚)リ「次にそのクソみたいな略語で口を挟んだら玉を蹴り潰す」
( ・∀・)キュッ
-
(゚、゚トソン「所でモララーさんは何か無いんですか?夏セックス」
( ・∀・)「えっ???????僕の希望通るの??????????」
ミセ*゚ー゚)リ「いやさっきから同調しかしてないから」
(*゚∀゚)「まぁ言ってみろよ」
( ・∀・)「う〜ん!そうだな〜!ずっと前から言ってるけど丁度夏だし〜!再宣言すると〜!」
:( 。・∀・):「せっかく超絶美人な幽霊が見えるんだから君達幽霊とセックスしたいん……です。」
ミセ*゚ー゚)リ
(゚、゚トソン
(*゚∀゚)
-
(゚、゚トソン「幽霊セックスで脱童貞、まだ本気なんですか」
( ;∀;)「ああ!そうだよ!それが夢だよ!!!」
(*^∀^)「それにしても童貞であの語りはキッッッツイな!!!!!!!!!」
(♯ⅰ∀ⅰ)「おああああああああああああああああああああああああああ(血涙)」
ミセ*゚ー゚)リ「でもそれ根本的な(童貞の)解決になる?」
ゴシゴシ
(♯ⅰ∀⊂)「俺がなると思うならなるわ!見てろよ!!!いつか君達と純愛セックスするからな!!!!!」
(*゚∀゚)「でもアタシが憑依して……手だけ動かすとかなら……」
( ・∀・)「え、なにそれ、お願いしていい?」
シネ*゚ー゚)リ「そのままとり殺しちゃうよそれ」
( ・∀・)「大変喜ばしい御提案ではございますが今回は縁が無かったという事で……」
-
ミセ*゚ー゚)リ「それで?10年も待って『あげてる』のに、いつになったら幽体実体化装置完成するのよ……」
( ・∀・)「ごめんね……待ってて……もう少し……もう少しだから………」
ホクホク
(゚、゚*トソン「少し語り終えて満足です、なんだか成仏したくなってきましたね。」
ミセ*^ー^)リ「本当にね、いっそもう解散にする?」
(;*゚∀゚)「成仏も何も、もうこいつの事しか未練ないもんな……」
:( ;∀;):「お゛ね゛が゛い゛だ゛か゛ら゛ぼ゛く゛を゛ひ゛と゛り゛に゛し゛な゛い゛で゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!゛!゛!゛」
<ウワアアアアアアアアアアアン!!!
(-_-)「先輩、室長がまた自室で独り言を……」
('A`)「聞くな、精神を病むぞ。あの研究を早く完成させることだけが彼の救済になるんだ。」
幽霊という存在が世界的に認識されるのは、そう遠くない未来だろう。
そんな中、生死のバランスを崩さんとする科学者が現れるのは言わずとも。
その輝かしいのか分からん未来は、若き青年の放った一言から始まった事を誰も知らない。
-
『幽霊さん、僕の童貞を貰って下さい』
〜 終わり 〜
-
(
)
i フッ
|_|
【通し番号】16作品目
【タイトル】夏セックスを語るようです
【URL (本スレで投下の場合は安価】>>->>
【コメント】妥協作、お察し下さい、お盆休み下さい
-
おつ
ラストでまさかの流れで良かった。
安価先のところだけミスってますね
-
ミス
【通し番号】16作品目
【タイトル】夏セックスを語るようです
【URL (本スレで投下の場合は安価】>>229->>240
【コメント】妥協作、お察し下さい、お盆休み下さい
-
乙
猥談だと思ったら後半の怒涛の展開ふいたw
-
なんじゃこりゃああああ
-
この時間に情欲湧かせんなって思ったら、あっ、切ないかんじ……
乙乙!
-
カラッ
/
ヽ〜〜〜/
【通し番号】 17作品目
【タイトル】 「ハロー、お嬢さん」のようです
【URL】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1471770176/
【コメント】 夏はやっぱり三ツ矢サイダー
-
_,,…,_
/_~,,..::: ~”ヽ
(,,”ヾ ii /^)
:i i”
| (,,゚Д゚) < 俺って夏というより秋じゃね?
|(ノ |)
| |
ヽ _ノ
U”U
(
)
i フッ
(,,゚Д゚)
ヽ〜〜〜/
【通し番号】 18作品目
【タイトル】コマーシャル!!!!
【URL (本スレで投下の場合は安価】
>>121->>130
【コメント】
出資打ち切られました
ごめんなさい嘘です用事が入って間に合いませんでしたごめんなさい
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\*│*/
゚。*\※/*。゚
─※ ('∀`)※─
゚。*/※\*。゚
/*│*\
・゚。∥。゚・
・。|。・
・。|。・
・。|。・
・。┃ ̄ ̄┃。・
・。┃花火┃。・
・。┗━━┛。・
【通し番号】19作品目
【タイトル】(,,;Д;)手も足も出ないようです
【URL 】http://vipper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1471804818/
【コメント】どうしても20作にしたかったんです!出来心なんです!
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_________________
|三三o三三|
| August |
| .|
| 32 .ノ
|____________〈_|
【通し番号】 20作品目
【タイトル】 幅75cmの廊下とそれと同じくらい、もしくは少し小さい箱のようです
【URL】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1471802811/
【コメント】 BBAの放尿シーンなんて書きたくねぇ
-
。・∴∵∵∴・。
。゚∴※※◎※※∴゚。
`。∴※◎☆★☆◎※∴。
。・※◎★\川/★◎※・。
∴※☆\\V//☆※∴
∴◎★三>*<三★◎∴
∵※☆//∧\\☆※∵
゚・※◎★/川\★◎※・゚
`゚∵※◎☆★☆◎※∵゚
゚。∵※※◎※※∵。゚
゚・∵∴∴∵・゚
i
i
i
_ _
_ |ロロ|/\/\ _ |ロロ
田L|ロロ||ロロ||田||田L|ロロ
……………………………
【通し番号】21作品目
【タイトル】J( 'ー`)しカーチャンがナッツと間違えて夏を買ってきたようです
【URL 】http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1471816420/
【コメント】
ギリギリ間に合ってよかったです
ギリギリ間に合ってよかったです
合計20作にならなくてごめんね
-
大丈夫、かな?
只今をもって夏物語を終了します
みなさん、お疲れさまでした
21作品+4枚のイラスト、ありがとうございます
まとめのmitinkoさんに再度感謝を!
ちなみにログインキャンペーンの報告は今日までの模様。ログインをしていた方はお忘れなく
真夏のログインキャンペーンのようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1469959237/
-
あと、折角なので8/27の18時からVIPで感想スレ立てようと思います
夏物語限定にはしないので、気軽に参加してくださいー
夏物語関連スレは9/1に過去ログ送り依頼します。それではまた
-
乙乙
-
おつ!
-
乙
-
>>253
左手のようですは夏祭りに入る?
-
http://naitohoureisen.blog.fc2.com/blog-entry-189.html
まとめ完了いたしました
-
>>258
仕事が早い!乙!
-
乙、夏が終わった
-
>>258
仕事早ぇ!再三になりますが、まとめありがとうございました!!
>>257
「左手のようです」はどれのことでしょうか……すみません、探したのですが見つかりません
もし、その作品が投下報告忘れなら、夏物語に含めます
遅刻作品なら、際限が無くなりmitinkoさんの負担になるので含めません
-
遅刻として既にまとめられていた場合は……
-
VIPの総合に投下された作品やね
もうまとまってるし番外的な扱いでいいんじゃなかろうか
-
よかったな左手
まとめも主催もおつ
-
すみません、左手のようですは既にまとめられていたんですね……
OKです、夏物語に含めます!
混乱させてすまない
あと感想スレ立てました
奮ってご参加ください!
( ^ω^)ブーン系小説感想スレ [無断転載禁止]���2ch.net
http://vipper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1472289587/
-
感想スレはこっちか
http://vipper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1472292758/
-
遅くなりましたが先ほど過去ログ依頼を出しました。皆さん本当にありがとうございました
秋には、ファイナル板のエロが足りないスレでドエロ祭りがあるようですね
ムスコ一同、心より応援しております
-
息子何本あんだよ
-
さすがにワロタ
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