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☆同窓会開催のお知らせ☆ のようです
1
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 21:12:18 ID:f7gPBr9Q0
※ハートフルふるさとストーリーです。
少しだけエロとグロがあります。
34
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 22:35:06 ID:Cnl8MdhQ0
支援
35
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 22:35:52 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「なるほどねぇ。 でも人って何か弱気になってる時って普段なら信じないものも信じちゃうんだよ」
('A`)「なるほど」
从 ゚∀从「家族を亡くして傷心の時に宗教とかって付け込むように勧誘してくるだろう。 正常な判断が出来ない時にやって来るんだ」
('A`)「うん、確かに、ぼくは正常な判断が出来ないぐらい弱っているのかも」
从 ゚∀从「だろう? 元気出しなよ、せっかく夏休みになるんだし」
('A`)「そうだね」
ハインリッヒに励まされるとは思わなかった。
从 ゚∀从「もうあと一週間で甲子園だよ」
('A`)「ぼくもさっきそれを考えていた。 今年の愛工大名電はどこまで行けるかなぁ」
三年前に愛知県は中京大中京が優勝を成し遂げている。しかし一昨年は二回戦敗退、去年の至学館は一回戦敗退という結果だった。
从 ゚∀从「今年は大谷の花巻東が上がってこなかったし春の勢いでまた大阪桐蔭が優勝するんじゃないかな。 藤浪と森がいるし」
確かに藤浪晋太郎と森友哉擁する大阪桐蔭が優勝候補の筆頭として挙げられている。
大阪桐蔭は藤浪晋太郎の力投で春の選抜大会を制しているのだ。
藤浪晋太郎はドラフト会議でも大変な人気を集めるだろう。
対する花巻東の大谷翔平は一五〇キロ代の豪速球を誇る投手で春の選抜大会のように藤浪晋太郎との投げ合いを期待されていた。
地方大会予選準決勝で最速一六〇キロという異次元の記録を打ち立ててみせたが決勝で破れその道は断たれる事となった。
また桐光学園の松井裕樹も楽しみな投手の一人だ。他にも春の選抜大会決勝で大阪桐蔭に敗れ準優勝だった光星学院も勝ち進んできている。
('A`)「愛工大名電にも濱田がいるよ」
从 ゚∀从「名電かぁ、どうだろうね」
36
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 22:38:56 ID:f7gPBr9Q0
('A`)「じゃあハインリッヒの応援校は大阪桐蔭?」
从 ゚∀从「いや、県岐商かな」
('A`)「県岐商かぁ、初戦突破出来るといいねぇ」
从 ゚∀从「そうだね」
('A`)「毎年夏はどこかに行くの? 海とか」
从 ゚∀从「うーん、私は海より川の方が好きでね、よく行くよ」
('A`)「へぇ、川が好きなんだ」
从 ゚∀从「うん、昔から海より山の方が好きだからね」
('A`)「でも山の方に行くのって大変じゃない?」
山に川といえばやはりあの村を思い出してしまう。
盆地では厳しい暑さのなかあの村は夏でも涼しくキャンプに適していたし、川では鮎が釣れたため少し人気があった。
しかし岐阜市街地から遠いためバス路線も貧弱なうえ、隣町を走るローカル線も本数はごく僅かだった。
そのためあの村への行き来は車が基本だった。あの村を支える狭い国道もところどころ橋などが改良されていた。
从 ゚∀从「あぁ、私車持ってるから」
('A`)「えぇ、すごいね」
37
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 22:41:04 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「中古の安い車だよ。 今度良かったら乗せてあげるよ」
('A`)「それは楽しみだね」
じゃあ、とハインリッヒはまた手をひらひらとやって坂を降りていった。
モララーから続報がないというのは、異常がないからとは限らないと気づいたのはその日の夜だった。
試しに彼にあれから何か変わった事はなかったかとメールを送ってみた。しかし二日経っても返信はなかった。
忙しいのかも、と思いそれからまた何通かメールをしてみた。しかし彼からメールが返ってくる事はなかった。
さすがに心配にあり電話をかけた。繋がる事はなく電源が切れているか電波が届かない場所だとガイダンスが流れた。
何度も時間をおいて掛けてみたが、繰り返しその無機質なガイダンスが流れるだけだった。
これはおかしい。いくら仕事で忙しいといってもこの案件の事について返事がないというのは変だ。
どうしても悪い方に考えてしまう。本当に次はモララーが失踪してしまったのではないかと。
そう考えると大学でもバイトでも落ち着かなくなってしまう。
彼の実家の電話番号を訊いておけば良かった。これでは確認のしようがない。
38
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 22:42:49 ID:f7gPBr9Q0
いや、とぼくは気づく。確認する方法は一つだけある。直接モララーの実家に行けばいいのだ。
あの村から引っ越したあと、彼はずっとその家に住んでいるようだった。年賀状の住所も変わっていない。
引き出しに仕舞っておいた彼からの年賀状を探し、住所を携帯電話に書き写した。
上小田井駅から名鉄犬山線下り急行列車に乗り、列車の終点である新鵜沼駅でJR高山本線に乗り換える。
かつては併用軌道だった犬山橋で木曽川を渡るとそこはもう岐阜県だ。暫くの間岐阜県にすら入る事もなかった。
あの村に至っては一度も訪れた事がない。成人式も引越し先の旧音羽町豊川市で出席した。
途中で転校したヒートを除く中学校最終生徒組の四人が一度足りとも揃わなかった理由の一つでもある。
古い気動車に揺られて十分ほどで美濃加茂市の玄関口である美濃太田駅に着く。
モララーの家は駅からそれほど遠い場所ではないようだったので歩いて向かう。
駅前の交差点を左折してまっすぐ進むと中山道に沿って続く国道二十一号をぶつかる。
それを越えるとドラッグ・ストアの脇に彼の家はあった。トヨタ・イプサムが停まっている。
もう少し歩けば木曽川が流れているようで堤防が視界を覆っていた。
住所を見て表札を見る。間違いなく彼の家だ。
決心をしてインターフォンを押した。
これで彼が出てくれば。
39
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 22:45:05 ID:f7gPBr9Q0
( ‘∀‘)「はい」
ドアからのっそりと顔を覗かせたのは中年の女性だった。
モララーの母親のガナーさんだ、とぼくは分かった。あの村にいた頃はよくモララーの家にも遊びに行ったのでよく覚えている。
八年が経ち、随分と老けてしまったが全く変わってしまった訳ではない。
( ‘∀‘)「あのう、どなたですか…?」
しかしそれ以上にやつれていた。それはぱっと見て分かるほどのものだ。
更に化粧はしておらず髪の毛も殆どとかしていないように見える。
記憶の中のガナーさんはなんとか年齢に対抗しようとする若作りおばさんというものだ。
それがこれほどに疲れ切っている。悪い予想が的中した、そんな予感がする。
('A`)「ぼくの事覚えていますか? あの村でモララーと一緒だった、ドクオです」
( ‘∀‘)「ドクオ君?」
ガナーさんの表情が変わった。大きく目を開き、駆け寄ってきた。
( ‘∀‘)「あぁ、あなたドクオ君? あぁ、大きくなって…」
('A`)「お久しぶりです」
( ‘∀‘)「どうして急にうちへ?」
('A`)「その、モララーと連絡が取れなくなって」
( ‘∀‘)「あぁ…」
ガナーさんが視線を落とした。
( ‘∀‘)「いなくなっちゃったのよ、あの子…」
40
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 22:47:17 ID:f7gPBr9Q0
やはりだ。予感は的中してしまった。
モララーは本当に失踪した。ジョルジュ、アサピーに続いて。
('A`)「幾つか訊きたい事があるんです」
( ‘∀‘)「あぁ、上がって頂戴。 私もあの子で訊きたい事があるわ」
ガナーさんに続き家へ上がった。和室の居間に通される。
扇風機が回っていたが居間にエアコンはないようだった。
出された冷たい緑茶を飲むとすうっと身体に行き渡る感じがした。
確かにモララーの言う通り暑い。
('A`)「モララーはいつ失踪したんですか」
( ‘∀‘)「三日前になるわ。 特に理由もないし家出じゃないと思う。 それに」
('A`)「それに?」
( ‘∀‘)「あの村の中学校の最終生徒組の五人中二人がつい最近相次いで行方不明だって、あの子言っていたのよ」
そう言ってガナーさんはぼくを見た。気持ちは分かる。ぼくはそのうちの一人だ。そして失踪していない。
('A`)「そうなんです。 ぼくも先日モララーとその話をしました。 だから気になっていたんです」
( ‘∀‘)「どうしてなのかしら? 私はそこが気になって仕方ないの。 警察はどうせ家出だと決めつけているみたいでまともに探してくれるかも分からない」
41
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 22:49:02 ID:f7gPBr9Q0
ガナーさんの言葉には憤りが見られた。確かに現状で事件性があるかは不透明だと見られるだろう。
ジョルジュ、アサピー、モララー、ぼくの四人の繋がりはただ単にあの村の中学校の最終生徒組だけではないと知っているのは当事者たちだけだ。
ヒートを犯したという事を知っているのは、ぼくたち四人と死んだはずのヒートだけだ。
('A`)「それはぼくにも分からないんです。 何故かあの中学校の最終生徒組が次々と失踪している」
( ‘∀‘)「何か心当たりはないの?」
('A`)「いえ」
( ‘∀‘)「そう…」
モララーはあの同窓会招待状の葉書はガナーさんに見せていないのだと気づいた。
参加者一覧にヒートの名前があったからだろうか。ぼくたちはヒートに関して他人に喋る事を避けてきた。
かつての己の罪を掘り起こす事に他ならないからだ。
( ‘∀‘)「あと、あの子もいたわよね…ヒートちゃん、だったかしら」
('A`)「あ、はい」
急にヒートの名前を出されてぼくは少したじろいだ。
( ‘∀‘)「あの子、廃校より前に急にいなくなっちゃったのよね…なんだったのかしら」
('A`)「未だに分からないままですね」
( ‘∀‘)「あの子は今回どうなのかしら…」
('A`)「いいえ、ヒートはもう亡くなっています」
42
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 22:51:10 ID:f7gPBr9Q0
( ‘∀‘)「えぇ、そうなの? まだ若いのに…何か事件に?」
('A`)「いえ、事故です」
自殺だが人身事故だ。嘘は言っていない。
それにヒートが自殺したというのをぼくはモララーから聞いていたので、本当に母親には彼女について何も話していなかったのだ。
しかしそれが裏目に出て、ぼく以外の人間は彼の失踪について何も思い当たる事がないのだ。
しかし、だからといって全てを打ち明けようとは思えない。これまで隠し持ってきたものが水泡に帰してしまう。
それに仮にぼくたちが犯したヒートが復讐をして次々と失踪しているとしても、その彼女本人は死んでいるはずなのだ。
警察に相談してもやはり相手にされないように思う。
( ‘∀‘)「じゃあ、ドクオ君だけなのね」
そうなのだ。モララーが失踪した今、遂に残ったのはぼくだけだ。
あの夏の夜の出来事を知っているのも、四人の隠れた共通点を知っているのも、もはやぼくだけだ。
( ∀ )「あの子、帰ってくるかしら…心配で…心配で…」
ガナーさんが顔を覆った。八年前と比べて小さくなったような気がする身体を震わせる。
背中を丸めてしくしくと泣き始めた。
('A`)「ぼくは帰ってくると思います…モララーがいなくなるなんて考えられない」
なんて気休めの言葉だろう。しかしぼくから言えるのはこれぐらいだ。
本当の事なんて何も言えない。
43
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 22:53:36 ID:f7gPBr9Q0
( ‘∀‘)「ありがとう…私は信じているわ」
モララーは一人息子だ。それ故にガナーさんの悲壮感は計り知れない。
('A`)「あの、ぼくも訊きたい事があるんです」
( ‘∀‘)「何かしら」
('A`)「モララーが失踪した時の状況を教えてほしいんです。 どこかに行くと言い残したとか」
( ‘∀‘)「あぁ、それなら警察にも言ったのだけれど、あの子は友達と遊びに行くと言っていたわ」
('A`)「友達」
( ‘∀‘)「女の子らしいのよ。 私は彼女じゃないかって思ってたんだけどまだ彼女じゃないって」
この前はそんな話はしなかったが、まぁ話題に登らなかっただけだ。
もう全員が成人を迎えているし、普通にそういう交際関係にあっても不思議ではない。
( ‘∀‘)「多分メトロスクエアにでも行ったと思うの、警察にも防犯カメラを確認するように言ったんだけど見てくれるかどうか…」
('A`)「その子とは付き合いが長いんですか?」
( ‘∀‘)「いいえ、まだ一ヶ月ぐらいのはずよ。 急に話に出てきたから」
44
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 22:56:57 ID:f7gPBr9Q0
('A`)「そうですか…」
モララーも誰かと会っていた。ジョルジュは客と食事に。アサピーは友達と用事があって。
失踪した全員が誰かと会っている。まして彼は先に失踪した二人が誰かと会いに行って失踪したと知っていた。
それなのに彼は失踪してしまった。
もし本当に三人全員が会っていたのがヒートだとしたら。
だけどその仮定には無理がある。第一に彼女は人身事故で死んでいる。
第二に八年経ったからといって彼女の顔が劇的に変わってしまったとは思えない。
第三に彼は先の二人の失踪を彼女の復讐によるものである可能性はゼロではないと警戒していたはずだ。
それなのにモララーはその女友達に会いに行って失踪した。
その女友達はヒートではないはずだ。
いや、少なくとも彼女の姿をしてはいないはずだ。
いよいよ幽霊の存在を信じなければいけないのかもしれない。
ヒートは幽霊となり、姿を変えてあの村の中学校の最終生徒組を攫っているのでは。
なんとも非現実的でファンタジックで信じがたい話だ。しかしそう仮定しないともはや説明がつかない。
('A`)「本当に…分かりません。 どうして、こうなったのか…」
45
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 22:59:13 ID:f7gPBr9Q0
ぼくはモララーの家を後にした。
何か分かったら、また変わった事があったら教えてくれと連絡先を渡された。
最後に彼の部屋を見せてもらったがあの村の頃と変わらず片付いていない部屋だった。
そこからは今から己の存在を隠匿しようとする気配は感じられなかった。
モララーはやはり何らかに巻き込まれて失踪したのだ。自分の意志で消えた訳ではない。
警戒していたのにも関わらず、失踪してしまった。
もうぼく一人なのだ。打ち明けられる人はいない。頼れる人はいない。
ぼくは途方に暮れた。
次はぼくだと考え始めてから、一日中落ち着かなくなった。
大学にいてもバイト中でも、上小田井駅からの帰り道もいつヒートが現れるのではと恐怖した。
彼女は死んでいるはずだ。しかしこの一連の三人の失踪は彼女が関わったとしか考えられない。
本当に彼女は幽霊になって化けて出てきたのではないだろうか、そう思うようにもなった。
ひどい顔色だと、色んな人に言われた。それもそのはずだ。
モララーが失踪してから間もなく一週間となる。先の三人は大体一週間ごとに失踪しているのだ。
もし本当に次のターゲットがぼくならばそろそろぼくの前に現れるはずなのだ。
ぼくは怯えていた。それは無様なものだった。ちょっとした物音にもたじろいだ。
夜道がこれほど怖いと思った事はない。街灯の灯りの下を選んで歩いた。
あの村と比べれば都会は深夜にも関わらず明るいし人がいる。誰かしら歩いている。
あの村は夜遅くになると木々のざわめきが世界を支配してしまう。闇に飲み込まれてしまう。
それでも子供の頃はそれほど怖いとは思わなかった。恐怖など感じなかったのだ。
46
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:04:20 ID:f7gPBr9Q0
アパートでずっと引き篭もっていようかと考えた。アパートに籠城して布団を被っていればいいのだ。
しかしそれでは普段の生活を送る事は出来ない。それにこれは誰にも相談出来ない。
もうあの夏の夜の出来事を共有した人間は全員失踪してしまったのだ。
親にだって相談出来はしない。長い事電話もしていないのにそんな事を言い出せるはずもない。
ガナーさんに実はこういう出来事があって、その復讐で息子さんは失踪したんですなどと言えるはずがない。
自分は一人なのだ。一人でこの恐怖を抱え込まなければならない。
上小田井駅始発赤池行きの鶴舞線に乗っていつも通り塩釜口駅で降りた。
片道三十分の間に眠たければうたた寝をして睡眠不足の解消をするが最近はそれも出来ないでした。
普段はそのままさっさと歩いて大学キャンパスに向かうが今日は気力もなくベンチに座った。
ベンチではサラリーマンが文庫本を読んでいたが岩倉行き列車が到着すると立ち上がっていった。
上小田井方面に発車する赤い名鉄列車をぼんやり眺めていると隣に誰かが座った。
从 ゚∀从「どうしたの」
ハインリッヒだった。
从 ゚∀从「なんか前に会った時より更にひどい顔をしているけど」
('A`)「そう?」
从 ゚∀从「そうって、今にも死にそうな顔だよ。 何かあった?」
('A`)「いや…」
ぼくはいったん手で顔を覆った。深々と息を吐いた。
(∩A∩)「いや、ちょっと色々あった。 それで参っているんだ」
47
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:07:59 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「話してみなよ。 何か聞いて欲しい事があったら聞いてあげるってこの前言ったし」
(∩A`)「あぁ…」
ぼくは本当に精神的に参っていたのだ。それほど親しいという訳でもないハインリッヒに相談するなど考えてもみなかった。
当然ながら話せるような内容ではないあの夏の夜の出来事は伏せる。
('A`)「ぼくはある山奥の村の出身だった。 中一の時に廃校になって引っ越したんだけど、最後は自分を含めて生徒が四人しかいなかった」
从 ゚∀从「へぇ、私も田舎の出身だけどそれはなかなかすごいね」
('A`)「それで、四人はばらばらの場所に引っ越してそれぞれ大人になったんだ。 だけど」
从 ゚∀从「だけど?」
('A`)「ぼくを除いた三人が先月から今月にかけて失踪したんだ」
从 ゚∀从「それは不思議な話だ。 失踪か」
('A`)「いや、失踪なんかじゃない。 行方不明なんだ」
从 ゚∀从「どうしてそう思うの?」
('A`)「その」
どう言おうか、ぼくは少し考えた。
('A`)「ぼくとその三人はある共通点があるんだ。 共通点、うん、その村にいた当時に、四人で悪い事をした」
从 ゚∀从「悪い事」
48
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:11:23 ID:f7gPBr9Q0
('A`)「あぁ。 本当のところ中学校は五人だった。 だけど四人で一人を傷つけた。 そしてその一人は去ってしまった」
从 ゚∀从「その去ってしまった一人の復讐じゃないかって?」
('A`)「そうだと思う。 八年経った今になってだ。 きっとどうしても許せなかったんだと思う。 だけどおかしいんだ」
从 ゚∀从「何がおかしいんだ?」
('A`)「その去ってしまった一人はもう死んでいるはずなんだ。 その親ももう亡くなっている」
从 ゚∀从「あぁ、だから幽霊を信じるか、なんて訊いたのか」
やれやれ、とハインリッヒは笑った。
从 ゚∀从「色々と抱えているみたいだね。 でも前も言ったけど私は幽霊を信じていないよ」
('A`)「だけど、そうでも考えなければ説明がつかないよ」
从 ゚∀从「そうかな? ドクオはちょっと不安定になってるだろ、だからありえないものでも信じちゃうんだよ」
('A`)「まぁ、それはあると思うけど」
从 ゚∀从「一度自分の目で見るといいんだよ」
('A`)「何を見ればいいんだ?」
从 ゚∀从「そんなもの分からないよ、だってその村とやらには行ったのか? 自分で行って自分で見れば何か分かるかもしれないぞ」
('A`)「自分で、か…。 確かに、行ってみる価値はあるのかもしれない」
あの村は、出たきり一度も行っていない。中学校や生家を含め大部分がダム湖に沈んでいるためだ。
从 ゚∀从「遠いの、その村って」
49
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:13:14 ID:f7gPBr9Q0
('A`)「合併されちゃって、今は岐阜の関市ってところなんだけど」
从 ゚∀从「えっ!?」
ハインリッヒが大仰に驚いた。
从 ゚∀从「私美濃市出身なんだけど」
('A`)「えぇっ? 隣だ」
美濃市は関市の隣に位置する。関市が美濃市の左隣りと右隣りの町村を吸収合併したため今では囲い込むような形になっている。
从 ゚∀从「え、じゃあ車で連れて行ってやるよ。 地元なら道詳しいし」
('A`)「でも、悪いよ」
从 ゚∀从「いいよいいよ、だってあっちの方って車ないと無理じゃん。 それに早く解決した方がいいよ、本当にひどい顔だから」
('A`)「じゃあ、頼んでもいいかな」
从 ゚∀从「あぁ、全然いいよ」
ハインリッヒの出身が近い事は驚きだった。確かに高校野球の話をした時に応援しているのは岐阜県代表の県岐阜商だと言っていた。
翌日の昼前に上小田井駅で待っていると型落ちのトヨタ・ヴィッツがロータリーに入ってきた。
全開にした窓からハインリッヒが顔を出した。
从 ゚∀从「おまたせ、乗っちゃって」
50
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:15:21 ID:f7gPBr9Q0
('A`)「ありがとう」
助手席に乗るとトヨタ・ヴィッツは駅前ロータリーを出た。すぐに国道三◯二号線に入り清須方面に進む。
从 ゚∀从「関市に合併されたって言ってたけどどのあたり?」
('A`)「中濃ダムの方だよ」
从 ゚∀从「あぁ、あの村か…。 じゃあ殆どダム湖の底だな」
('A`)「そうなんだ、小学校も中学校も自分の家も全部沈んでる」
从 ゚∀从「思い出の場所がないのは辛いな」
芸術的曲線を描く清洲ジャンクションの下で国道二二号線に入る。
从 ゚∀从「うーん、じゃあ美濃インターで降りて洞戸経由かなぁ」
('A`)「しかし暑いね」
从 ゚∀从「あぁそうだ、エアコンが故障しちゃってさ。 窓全開なんだけどもう汗だくだよ」
('A`)「それなら無理して出さなくても良かったのに」
从 ゚∀从「いいのいいの、その代わり暑いのは我慢してくれ」
('A`)「分かった」
八月だけはあり、今日も最高気温は三十五度ほどまで上がると天気予報で言っていた。
片側三車線の国道二二号線を走る車はどれも窓をぴったりと閉じて冷房を効かせている。
確かに恐ろしい暑さだがあの村の方まで行けばだいぶ涼しくなるはずだ。
51
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:17:12 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「代わりといってはあれだけどコーヒー買っておいたから飲んでくれ。 熱中症になるからな」
('A`)「そんな、乗せてもらうんだからそれぐらい出したのに」
从 ゚∀从「気にするなよ、行きがけにセブン・イレブンで買ったんだ。 セブン・イレブンのコーヒー安いわりにおいしいしさ」
('A`)「なんだか悪いね」
从 -∀从「気にするなって」
たまに大学で会う程度であまりどのような人かは分からなかったが、いい人だと感じた。
ぶらぶらしているようでこういう細かい気配りが出来る人なのだ。
从 ゚∀从「しっかしあの村かぁ、ダム湖に沈んでからはどこに住んでたの?」
('A`)「音羽町ってところ、分かる?」
从 ゚∀从「あぁ、豊橋の方か。 随分と遠いところに行ったな」
('A`)「親戚のつてがあってね」
从 ゚∀从「あの村の人はみんな近くに引っ越したって聞いてたな。 実際近くに越して来た家もあったし」
('A`)「そうだね、ぼく以外はみんな近くだな」
从 ゚∀从「じゃあなかなか集まる事もないね」
('A`)「それが一度もないんだ。 全員が集まった事が一度もない」
52
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:19:57 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「それじゃあ一度は全員が集まる機会があった方がいいな」
('A`)「まぁね」
从 ゚∀从「成人式はどうしたの」
('A`)「引っ越した先で出たよ」
从 ゚∀从「もう引っ越した先で馴染んでいたんだ」
('A`)「さすがにね。 中二の春からだったけどわりとすぐ馴染んだよ。 あの村みたいな山奥じゃないから結構色々と戸惑ったけど」
从 ゚∀从「そうだよなぁ、あの村ってずば抜けて何もなかったよな。 確か信号機すらないんだろ?」
('A`)「いや、それが村で一箇所だけあったんだ。 中学校の前に」
从 ゚∀从「村で一箇所かぁ」
('A`)「国道から別れた方だし全然車なんて通らないんだけどね」
从 ゚∀从「じゃあ都会に来たから大変だったな」
('A`)「テレビとかで知ってはいたけどやっぱり分からない事ばかりだったなぁ」
やはり車内は暑かった。ハインリッヒは色々話してきた。喋っていると喉が乾いて仕方がない。
ハインリッヒに断ってアイスコーヒーを飲んだ。氷の入ったアイスコーヒーが喉を潤した。
从 ゚∀从「生まれ故郷が沈むってどういう気持ちなんだ?」
53
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:21:27 ID:f7gPBr9Q0
('A`)「うーん、そうだな…テレビでダム湖を何度か見たけどあまり現実味がない、かな」
从 ゚∀从「なんだそれ」
('A`)「実は村を出てから一度も行った事がないんだ」
从 ゚∀从「え、じゃあ今日が初めてなのか?」
('A`)「そうなんだ」
从 ゚∀从「何年ぶりだっけ?」
('A`)「八年ぶりだね」
从 ゚∀从「八年か」
型落ちのトヨタ・ヴィッツのオーディオはCDとMDに対応していた。
カセット・テープではないあたり、とても古い車という訳ではなさそうだ。
从 ゚∀从「どうして出てしまってから一度も自分の生まれた村に行かなかったんだ?」
('A`)「まぁまず家を含めて村の大部分がダム湖に沈んだというのが大きな理由」
从 ゚∀从「うん」
('A`)「あとは、そうだな、ぼくはあの村の事を忘れようとした」
从 ゚∀从「忘れようとした」
('A`)「ぼくたち四人は一人を傷つけた。 関係が崩壊した。 その年度末に中学校も廃校になった。 そのままばらばらになった」
从 ゚∀从「うん」
54
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:23:14 ID:f7gPBr9Q0
('A`)「記憶を封印したんだ。 思い出さないようにした。 新しい環境は覚える事がいっぱいだった」
从 ゚∀从「忘れた方がいいと思った」
('A`)「忘れるべきだと思った。 記憶の奥底に閉じ込めてしまうべきだと」
从 ゚∀从「そうすれば楽になれた?」
('A`)「楽になれた。 忘れてしまえば楽だ。 そんな事、なかったのではないかと」
从 -∀从「なるほどね」
一宮インターチェンジを越えたあたりで眠気がやって来た。昨日はしっかり寝たはずなのに不思議だ。
さすがに車を出してもらって助手席で眠るのはどうかと思ったが、睡魔は強烈なものだった。
抗えない、そんな気がした。
从 ゚∀从「あ、眠い?」
ハインリッヒが気づいたらしく、声をかけた。
从 ゚∀从「眠かったら寝てもいいよ」
('A`)「でも…」
从 ゚∀从「いいよいいよ」
視界がぼやけていく。片側三車線の国道二二号線。頭上を走る名古屋高速一六号一宮線。
左側のホームセンター・コーナン。
55
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:25:29 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「そういえば幽霊信じるかって話だけどさ、幽霊なんている訳ないじゃん」
かっぱ寿司。
从 ゚∀从「目に見えるものだけ、だよ」
ゲオ。
从 ゚∀从「あと思い出したくない記憶はあるかって話だけどさ」
マクドナルド。
从 ゚∀从「ないよ」
ENEOS。
从 ゚∀从「だって思い出したくない記憶じゃないもの」
LEXUS。
从 ゚∀从「忘れるはずのない記憶だもの」
VOLVO。
56
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:26:48 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「忘れた事はないよ」
Audi。
从 ゚∀从「いいや」
スズキ。
从 ゚∀从「忘れもしないからさ」
エディオン。
从 ゚∀从「忘れようとした?」
サークルK。
从 ゚∀从「思い出さないようにした?」
イエローハット。
从 ゚∀从「楽になれた?」
シダックス。
从 ゚∀从「忘れてしまえば楽だ?」
吉野家。
57
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:28:04 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「そんな事、なかったのではないか?」
ジャパンレンタカー。
从 ゚∀从「忘れもしないよ」
AOKI。
从 ゚∀从「あの日の事を」
日産。
从 ゚∀从「二◯◯四年八月十七日」
ダンロップ。
从 ゚∀从「TACオートキャンプ」
ガリバー。
从 ゚∀从「第2バンガロー」
愛昇殿。
58
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:30:29 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「ジョルジュ」
ケンタッキー。
从 ゚∀从「モララー」
デニーズ。
从 ゚∀从「アサピー」
ネッツ。
从 ゚∀从「そしてドクオ」
ホンダ。
从 ゚∀从「忘れた事なんてないよ」
ユニー。
59
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:38:27 ID:f7gPBr9Q0
気づいた時には何も見えなかった。
また身体を起こそうとすると手足は動かなかった。
頭が回らなかった。
身動き出来ないまま暫く冷静に頭が動き出すのを待った。
服はおろか下着もつけていないようだった。
裸で寝かされていた。
ベッドに仰向けに寝ているらしく背中や足にシーツの感覚があった。
ようやくクリアに考えられるようになる。
手足は動かせないが力いっぱい動こうとすると軋む。
拘束されている。
ベッドの上で寝かされているのなら脇のパイプか何かに繋がれているのではないだろうか。
視界は何かで目隠しをされて奪われているようだ。
口と鼻は露になっている。
どこかの室内であるらしく静かだった。
空調は効いておらずやや蒸し暑い。
それでも極めて暑くない環境であるという事は、もしかすると涼しいあの村に入ったのかもしれない。
60
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:40:59 ID:f7gPBr9Q0
ここまでの流れを整理した。
上小田井駅でハインリッヒのトヨタ・ヴィッツに乗り込んだ。
空調が故障していて窓を全開にしていたがひどく暑かった。
よく喋ったので喉が乾いた。
ハインリッヒがあらかじめ買っていたセブン・イレブンのアイスコーヒーを飲んだ。
一宮インターチェンジあたりから急に眠気がやって来た。
抗えない強烈な睡魔だった。
きっとアイスコーヒーに何か入っていたのだ。
そのままぼくは眠ってしまった。
そして拘束された。
ここはあの村だろうか。
別の場所だろうか。
ハインリッヒはどこだろうか。
ハインリッヒが拘束したのだろうか。
これからどうなるのだろうか。
何をされるのだろうか。
待てども変化はなかった。
ハインリッヒは現れなかった。
拘束は解けなかった。
じっとりと汗をかいた。
喉が乾いた。
トイレで用を足したいと思った。
ハインリッヒを呼んでみたが応答はなかった。
無限のような時間が流れた。
何度も置かれている状況を整理した。
そしてハインリッヒの事を考えた。
大学構内でたまに会う女性。
一ヶ月ほど前に知り合った。
いつも校舎の外で喋った。
岐阜県出身だった。
県岐阜商を応援していると言った。
61
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:42:00 ID:f7gPBr9Q0
大きな声を出して助けを求めてみた。
返答はなかった。
室内はとても静かだった。
どれほどの時間が経ったのか分からなかった。
昼なのか夜なのか分からなかった。
先に失踪した三人の事を考えた。
ジョルジュ。
アサピー。
モララー。
三人もこうしていたのだろうか。
ぼくも失踪したのだ。
四人連続失踪。
幽霊は出なかった。
信じないよ。
目に見えるものだけ。
どうすればいいのだろう。
何が出来るのだろう。
何も出来ない。
拘束されている。
身動き出来ない。
助けを呼んでも誰も来ない。
待つ事しか出来ない。
62
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:42:53 ID:f7gPBr9Q0
八年前。
二◯◯四年。
夏。
夜。
キャンプ場。
バンガロー。
忘れようとしていた。
封印していた。
奥底に沈めていた。
しかし取り出してみると鮮明に覚えている。
脳裏に焼き付いている。
手。
拳。
髪。
服。
下着。
胸。
秘部。
汗。
肉棒。
唾液。
精液。
ヘアゴム。
室内灯代わりの懐中電灯。
ハインリッヒ。
63
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:45:05 ID:f7gPBr9Q0
がちゃり、と物音がした。長い長い長い長い時間が終わった気がした。驚いたあまり身体が跳ね上がった。
それはドアノブをひねった音だ。足音。足音。近づいてくる。誰かが部屋に入ってきた。足音。足音。足音。
すぐ近くで足音は止まる。髪の毛の揺れる音。近く。顔の近く。
从 ゚∀从「おはよう」
耳元でハインリッヒは囁いた。ハインリッヒ。いいや。
結論はこの長い時間で出ていた。
( A )「お前、ヒートなのか」
足音。足音。足音。少し遠ざかる。
从 ゚∀从「うん、ヒートだよ」
ヒート。
( A )「本当にヒートなのか」
从 ゚∀从「ヒートだよ。 あの村で十四年を過ごした、ドクオの一つ年上のヒートだよ」
( A )「でも」
从 ゚∀从「でも?」
( A )「死んだはずだろう、列車に轢かれて」
从 ゚∀从「あぁ、あれでヒートという人間は死んだ事になったよ」
64
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:46:54 ID:f7gPBr9Q0
( A )「死んだ事になった?」
从 ゚∀从「あの日列車に轢かれて死んだのは、ハインリッヒ」
( A )「ハインリッヒ…」
从 ゚∀从「ハインリッヒは友達だった。 身寄りがなかった。 酒に弱かった。 都合が良かった。
泥酔したハインリッヒを線路に誘導するのは簡単だった。 轢かれたハインリッヒは見事にばらばらになった。
どんな人間だったのか全く分からないぐらいにばらばらになった。 線路脇に私の身分証明書が入った鞄を置いておいた。
轢かれて死んだのはヒートという人間になった。 私はハインリッヒの鞄を持ち帰った。
少しずつ整形して私はハインリッヒの顔になった。 ハインリッヒを知る人のいない場所で暮らした。
輪状甲状軟骨接近術で声も変えた。 私はハインリッヒになった」
打ちのめされた。疑問が次々と解消された。
幽霊など存在しなかった。ヒートは死んでいなかった。
ハインリッヒという女が代わりに死んだ。ヒートはハインリッヒになりすました。
ヒートは生きていた。ずっと。
( A )「ジョルジュと、アサピーと、モララーは」
65
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:49:30 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「ジョルジュはあいつが働くスーパーに客として近づいた。 キャベツが腐ってましたってクレームを入れて対応をしてもらった。
そこから近くに住んでるんですかぁ私も近くに住んでるんですよって少しずつ仲良くなって一緒にご飯行こうって言ったら簡単に来た。
結婚して家庭もあるのにね」
从 ゚∀从「アサピーはドラッグ・ストアの駐車場で道を聞いて連絡先交換してちょっとメールしたらすぐその気になった。
この前にお礼をしたいので今度会いませんかってメールしたら気があると思い込んだみたいで簡単だった」
从 ゚∀从「モララーはゲームセンターで話しかけて何度か偶然またゲームセンターで会ったふりして一緒にプレイしたりして仲良くなった。
褒めればどんどん調子に乗った。 上手な人が好きだって言ったら有頂天になった。 ゲームだけじゃなくてどこか行きませんかって言ったら簡単だった」
从 ゚∀从「ドクオが一番難しかったよ。 遠いし。 大学って部外者もわりと入れるよね。 ドクオはあんまり惚れやすくないだろうなぁって思った。
だから最後にした。 自分以外がいなくなれば不安になるだろうって。 モララーと会ってたでしょう。 聞いているはずだって」
从 ゚∀从「ねぇ、どんな気分?」
足音。また耳元で囁く。ヒートが囁く。
从 ゚∀从「これからどうなると思う? 何をされると思う?」
('A`)「…悪かった、悪い事をした」
从 -∀从「んー、ドクオもかぁ」
ヒートは深々とため息をついた。心底がっかりした様子だった。
从 ゚∀从「全員こうなると謝り出すんだよねぇ。 俺が悪かった、ごめんなさい、申し訳ないと思っていた、許してくれ、って」
66
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:51:11 ID:f7gPBr9Q0
ミスりました。
67
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:52:10 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「ジョルジュはあいつが働くスーパーに客として近づいた。 キャベツが腐ってましたってクレームを入れて対応をしてもらった。
そこから近くに住んでるんですかぁ私も近くに住んでるんですよって少しずつ仲良くなって一緒にご飯行こうって言ったら簡単に来た。
結婚して家庭もあるのにね」
从 ゚∀从「アサピーはドラッグ・ストアの駐車場で道を聞いて連絡先交換してちょっとメールしたらすぐその気になった。
この前にお礼をしたいので今度会いませんかってメールしたら気があると思い込んだみたいで簡単だった」
从 ゚∀从「モララーはゲームセンターで話しかけて何度か偶然またゲームセンターで会ったふりして一緒にプレイしたりして仲良くなった。
褒めればどんどん調子に乗った。 上手な人が好きだって言ったら有頂天になった。 ゲームだけじゃなくてどこか行きませんかって言ったら簡単だった」
从 ゚∀从「ドクオが一番難しかったよ。 遠いし。 大学って部外者もわりと入れるよね。 ドクオはあんまり惚れやすくないだろうなぁって思った。
だから最後にした。 自分以外がいなくなれば不安になるだろうって。 モララーと会ってたでしょう。 聞いているはずだって」
从 ゚∀从「ねぇ、どんな気分?」
足音。また耳元で囁く。ヒートが囁く。
从 ゚∀从「これからどうなると思う? 何をされると思う?」
( A )「…悪かった、悪い事をした」
从 -∀从「んー、ドクオもかぁ」
ヒートは深々とため息をついた。心底がっかりした様子だった。
从 ゚∀从「全員こうなると謝り出すんだよねぇ。 俺が悪かった、ごめんなさい、申し訳ないと思っていた、許してくれ、って」
68
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:53:25 ID:f7gPBr9Q0
( A )「悪かった…」
从 ゚∀从「遅いよねぇ。 八年経っちゃったよ、もう」
足音。
从 ゚∀从「ねぇ、あの日の事ちゃんと覚えている? 何をしたか」
( A )「お、覚えている…」
从 ゚∀从「何をしたの?」
( A )「ヒートを、犯した…」
从 ゚∀从「どうやって?」
( A )「四人で押さえつけて…」
从 ゚∀从「うん」
( A )「殴って…」
从 ゚∀从「うん」
( A )「そして犯した…」
从 ゚∀从「そうだね」
ヒートがぼくの肉棒に触れた。ぼくの身体は跳ね上がった。
69
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:55:09 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「これが私の中に入ってきたんだ。 そしていっぱい出した。 そうだよね?」
( A )「あぁ…」
从 ゚∀从「口にも入ってきたし、あそこにも入ってきた」
( A )「あぁ…」
これから断罪だと切断されるのだろうか。ヒートを犯したのだから、十分にありえる。
底知れない恐怖心が襲った。
从 ゚∀从「ねぇ」
ヒートが肉棒から手を離した。
从 ゚∀从「あの日みたいにしてあげよっか?」
( A )「え?」
从 ゚∀从「だから、あの日みたいに」
肉棒の先に何かが触れた。また身体が跳ね上がった。ざらざらしていた。
それはヒートの舌だった。亀頭の裏をちろちろと舐めた。
从 ゚∀从「気持ちいい?」
( A )「な、なんで…」
ヒートは答えず舐める事に専念した。舌を這わせてやがて咥えた。
はじめ慣らすように先端だけ咥えて上下させてから、ゆっくりと沈み込ませていった。
肉棒が彼女の口の中に沈んでいく。快感は恐怖心に勝り勃起していた。腰が浮いた。
从 ゚∀从「ふふ、おっきくなったね」
70
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:56:19 ID:f7gPBr9Q0
ヒートが口を離して嬉しそうに言った。
ぼくは身動き出来ず与えられる快感に悶えるだけだった。
从 ゚∀从「じゃあ、いいかな」
そう言ってヒートは何かを手に取った。
肉棒の先端に何かが当たった。
( A )「え」
すぐに鋭い痛みが襲った。
( A )「っあああああ!」
その強烈な痛みは一気に広がった。
( A )「あああああ!」
肉棒の感覚がなくなった。
( A )「っつううあああああ!」
何が起きたか分からなかった。
( A )「あああああ」
気が狂いそうな強烈な痛みが駆け巡る。
( A )「あああああ」
痛みの根源が突き進んでくる。
71
:
名無しさん
:2016/08/19(金) 23:59:17 ID:f7gPBr9Q0
从 ゚∀从「痛い? 痛いよね? 目隠しされてるから何か分からないもんね。 可哀想だね。
これ、五寸釘。 先のほうすっごく尖らせてあるんだ。 痛いよね。 こんなのが刺さってるんだもんね。
でも私も痛かったよ? これで私を犯したんだもんね。 目隠しまでしてね。
目隠しされてたけど誰が私をどれだけ犯したかって分かったよ? ちゃんと覚えてるよ?
射精させてもらえると思った? イカせてもらえると思った?
犯したぶんはちゃんと痛い思いをしなきゃいけないよね」
五寸釘を尿道に突き刺され痛みのあまり失神しそうだった。
なおもヒートは笑う。あの頃みたいに笑った。
ぼくは四人目だ。きっと先の三人も同じ道を歩んだのだ。
从 ゚∀从「ねぇ、どうしてほしい?」
五寸釘の刺さった肉棒をヒートは楽しそうに指で弾く。
( A )「ゆ…許してほしい…ぼくたちが悪かった…今更だとは思うし虫がいいと思うけど…」
从 ゚∀从「うん、今更だよね。 まだ助かると思った? まだなんとかなると思った?
まだ五寸釘を刺されたぐらいだもんね。 トイレとかは苦労するかもしれないけど生活は出来るもんね。
まだ元に戻れるって思ってるんだよね? 元の日常に戻れるって思ってるんだよね?」
笑い声。
从 ゚∀从「ジョルジュもモララーもアサピーもそうだったよ。 まだ元に戻れるって思ってた。
おかしいよね? みんなはあれから普通に八年間を過ごしてきたんだよね。
ジョルジュとモララーとアサピーは就職してジョルジュは家庭もあるよね。
だってみんな忘れちゃったんだもんね。 過去の話だもんね」
72
:
名無しさん
:2016/08/20(土) 00:04:17 ID:kCBFb3ww0
駆動音。
从 ゚∀从「私にとっては過去の話じゃないんだ。 八年前の夏の夜から一日も時間は動いていないんだ。
前に進めないままだったんだ。 ずっとあそこで停滞していた。 あの村がダム湖に沈んでも私はあそこに囚われたままだった。
これでようやく全部終わる。 私は前に進める」
駆動音がする。何かを起動した音。回転する音。
从 ゚∀从「これからドクオの八年間を過ごした日常を奪うね。 ドクオの八年間を過ごした生活を奪うね。
私の失われた八年間と一緒になるんだよ。 これであの中学校の五人が一緒になるんだよ」
駆動音が近づく。
从 ゚∀从「ねぇ、これなんだと思う?」
( A )「何かの…機械…」
从 ゚∀从「ハスクバーナ製のチェーンソーだよ。 この村って林業も昔は盛んだったでしょう。
もう分かるよね? これから奪うドクオの日常が、生活が何なのか」
( A )「ヒート…ぼくは…」
从 ゚∀从「大人しくしててね、スプラッタ映画じゃチェーンソーで人体をどんどん切っていくけど結構難しいんだ。
骨は簡単に切れるんだけど肉とか脂肪が難しいんだよね。 ドクオは痩せ型体形だから楽な方かな。
体力もいるし根気もいるんだ。 私これのために結構前から体力づくりしたんだよ。 走ったりしてね。
それにこのために私はずっと準備してきたんだ。 支えてくれた仲のいいハインリッヒを間接的に殺す必要もあった。
保険金のために両親にも事故で死んでもらう必要があった。 私はなんでもしたよ。 お金も必要だった。
身体も売ったしなんでもした。 それで整形手術も出来たし声帯手術もしたんだ。 変身したんだよ、私は。
ハインリッヒはどうだった? 喋り方も仕草も全部コピーしたんだ。 完全にハインリッヒになり切ってみせた。
ハインリッヒの事を誰も知らない場所で暮らしたんだけどもう私は心も身体もハインリッヒになったんだ。
でもあの夏の夜を忘れた事はないよ。 一日たりとも忘れた事はないよ。 ずっとずっと覚えているよ。
みんなが転校した日も新しい中学校の夏休みの日も高校で好きな人が出来た日も就職が決まった日も。
合コンであの子がいいなって品定めしてる日も結婚した日も子供が出来たって分かった日も。
私は忘れた事はなかったよ。 私の時間だけ動かなかったんだ。 ずっとずっと動かなかったんだ。
さぁ始めよっか。 まずは右手からいくね。 暴れないでよ。 まず鬱血するほどきつく拘束してるから無理だよ。
あの大柄なジョルジュですら抵抗出来なかったんだから無理だよ。 いやだ? こわい? みんな一緒だよ。
73
:
名無しさん
:2016/08/20(土) 00:08:28 ID:kCBFb3ww0
右手がないと苦労するよ。 ドクオも右利きだもんね。 箸を持てなくなるね。 食事の時に苦労するよ。
スプーンやフォークなら左手でも食べられるけどやっぱり大変だよ。 特にお茶碗の入ったご飯は難しいよ。
毎食おにぎりにしてもらわないとご飯を食べるのは難しいし根気がいるし大変だよ。 利き手って大事だもん。
それにペンで文字を書く事も難しくなるね。 書類とかは今でも紙ベースだもんね。 左手でペンを使うのは苦労するよ。
パソコンだって入力がすごく遅くなるよ。 携帯電話でメールを返すのも片手じゃ時間がかかるよ。 倍以上かかるだろうね。
じゃあ右手を切るね。 だめだよ。 ほら切っちゃうよ。 あっという間だよ。 少しずつ切っていくけどそんなに時間はかからないよ。
暴れてもだめだよ。 何を言っても変わらないよ。 もう決められているんだから。 利き手がなくなった後の生活の事を考えようよ。
じゃあいくね。 ほら、ほらほら、すごいすごい、やっぱりドクオ切りやすいよ。 痩せ型っていいね。 すごいすごい、もう切れた。
ほら、ドクオの右手だよ。 顔に当たってるのが分かる? うん、これ。 これがドクオの右手。 いつも箸を握っていた右手。
ペンで文字を書いた右手。 エレベーターのボタンを押した右手。 磁気定期券を自動改札機に入れていた右手。
右手なくなっちゃったね、利き手だったのにね。 これから箸を持つのも大変だしペンで文字を書くのも大変だね。
でも左手だけでも鋏を持てるし携帯電話でメールを返す事も出来るよ。 よかったね、いつも蔑ろだった左手に感謝しなくちゃね。
切った右腕は紐でぎゅっと縛っておくからね。 血は止まらないけどだいぶましになるよ。 きつく縛っておくからね。
ショック死とかしちゃだめだからね? まだまだ終わってないもの。 うん、まだだよ。 分かるでしょう? 次は左手だよ。
だめだめ、左手ともばいばいしなきゃ。 右手と左手で私あそこを広げたでしょう? 右手と左手で胸とお尻を触ったでしょう?
忘れないからね。 だから左手も切っちゃうね。 両手がなくなっちゃうね。 手がないともうこれまでの生活は出来ないね。
朝起きても自分で顔も洗えないし服も着替えられないし雨が降っても傘もさせないしテレビのリモコンのボタンも押せないね。
パソコンのキーボードも打てないし携帯電話でメールも返せないしペンで文字も書けないし箸も持てないしフォークも持てないね。
喉が乾いても水が入ったペットボトルを開ける事も出来ないしトイレに行くたくなっても自分でズボンを降ろす事も出来ないね。
可哀想だなぁ。 不便だろうなぁ。 大変だろうなぁ。 でも仕方ないよね。 じゃあ切るね。 だから暴れないでってば。
切りづらいし余計に傷ついちゃうよ。 間違えて身体に刃が当たったら大変だよ。 死んじゃうかもしれないんだよ。
ほらじっとして。 左手を切るからね。 だめ。 だめだって、危ないって。 んー、こっちか。 よし、切れたよ。 左手。
手がなくなっちゃったね。 かゆいところはない? もう手がないからね。 いま解放されても携帯電話で110番も出来ないね。
もうオナニーも出来ないしエッチも出来ないね。 誰かを抱きしめる事も誰かの手を繋ぐ事も出来ないんだもんね。
ねぇ、どんな気分? もう元の生活には戻れないよ。 大学にも行けないし仕事も出来ないよ。 どんな気分なの?
痛いよね、でも我慢しようね。 私も痛かったよ。 だからジョルジュもモララーもアサピーもドクオも痛いんだよ。
次は右足だよ。 足は切るのが本当に大変だからちゃんと協力してね。 また暴れたりしたらだめだからね。
74
:
名無しさん
:2016/08/20(土) 00:11:27 ID:kCBFb3ww0
片足がないとどうなると思う? うん、歩けないよね。 義足をつければ歩けるかもだけどもう走れないよね。
遅刻しそうになっても北朝鮮の兵隊が追いかけてきても津波が襲ってきても逃げる事が出来ないね。
走れば逃げられるかもしれないのに走って逃げられないんだよ? 捕まっちゃうし飲み込まれちゃうんだよ。
さ、右足を切るね。 よいしょ、ほら。 あぁ、やっぱ難しいね。 大変だ。 んんっ、うん、よーし。 切れたよ。
右足もなくなっちゃったね。 あとは左足だけだよ。 すっごい見栄えが悪い人形みたいになっちゃったね。
ほら、左足だけだと尻尾みたいだよ。 ふふ、面白い。 尻尾が生えた人間って都市伝説であるけど突然変異なのかなぁ。
さぁ、じゃあ最後だよ。 左足を切るね。 大人しくなってくれたからやりやすいよ。 これで終わりだからね。
両足がないってそういう気持ちだと思う? もう自分で歩けないんだよ。 自分で行きたいところにも行けないの。
大学にも実家にも行けないしアパートの階段も登れないの。 列車にも乗れないしお腹が空いてもコンビニにも行けないの。
トイレに行きたくなっても自分では行けないの。 汗をかいてシャワーを浴びたいなと思ってもお風呂に自分では行けないの。
自分では何も出来ないんだよ? 自分一人では何も出来ないの。 誰かの力を借りないと生きていけないの。
誰かの生活を縛らないと生きていけないの。 誰かの時間を浪費しないと生きていけないの。 誰かの体力を消費しないと生きていけないの。
誰かの人生の重荷にならないと生きていけないの。 じゃあ左足も切るね。 これが最後だから頑張ろうね。
よし、よしよし、よっと、ほら、終わったよ。 左足も切れたよ。 これで全部終わったよ。 頑張ったね。
何もなくなっちゃったね。 手も足もなくなっちゃったね。 何にも出来ないね。 一人では生きていけないね。
でも大丈夫だよ。 みんながいるから。 すぐ近くなんだ。 みんなもう揃っているよ。
あぁ、これで私はようやく前に進めるんだ。 ようやく八年前から時間が動くんだ。
ずっと待っていたんだ。 今日という日を。
じゃあ行こうか」
75
:
名無しさん
:2016/08/20(土) 00:14:53 ID:kCBFb3ww0
胴体だけになったぼくは目隠しを外され部屋から連れ出された。
身体には幾重にも重りをつけたチェーンを巻かれた。随分な重さがあった。
手足を失い軽くなったぼくの体重は再び少し重たくなった。
外は夜になっていて雲のない夜空から月明かりがしっとりと木々を照らしていた。
静かで涼しい山奥。車のエンジン音すら聞こえる事はない。ここはあの村だった。
八年ぶりに戻ってきたあの村。眼下には大きなダム湖が横たわっている。
ダム湖に沿って新しく造られた県道の脇にぼくは連れてこられた。
从 ゚∀从「この前の車がダム湖に沈んだ事故、もうちょっと下流の方なんだ。 危なかったよ、全く」
この大きなダム湖の下に全てが沈んでいる。十三年間の思い出。
生まれ育った家、遊んだ川、通った小学校と中学校、ヒートを犯した閉鎖されたキャンプ場のバンガロー。
そして彼女に関する記憶。それら全てがダム湖に沈んで静かに眠っている。もう目覚める事もなく。
从 ゚∀从「さぁ、ここから始まるんだよ。 八年ぶりに、ね」
ヒートがぼくの胴体だけの身体をダム湖に放った。
重りのせいでぼくの胴体だけの身体は順調に沈んでいく。
息が出来ない。手足をばたつかせようとしても手足がない。
無情にも沈んでいく。息が続かなくなる。酸素が欠乏する。
冷たい水に下にはあの村が沈んでいた。昔の姿のまま沈んでいた。
76
:
名無しさん
:2016/08/20(土) 00:20:47 ID:kCBFb3ww0
湖底が近づく。そこに三人の姿を発見する。ジョルジュ。モララー。アサピー。
同じように手と足が切り取られて胴体だけの身体には重りが巻かれていた。
先に沈められて時間の経過したジョルジュやアサピーは腐乱が始まっていた。
皮膚が剥がれてぼろぼろになって周囲に漂っていた。
これで全員が揃ったのだ。
あの村を出て、八年間揃う事のなかった全員が。
そしてぼくは理解する。これが同窓会なのだ。
(
)
i フッ
|_|
☆同窓会開催のお知らせ☆ のようです
77
:
名無しさん
:2016/08/20(土) 00:21:50 ID:kCBFb3ww0
投下終了です。
読んでいただいた方ありがとうございました。
78
:
◆ZuvfmyP/Vw
:2016/08/20(土) 00:25:13 ID:s.1tPDVI0
おつ!面白かった!
79
:
名無しさん
:2016/08/20(土) 00:51:05 ID:.I6Yienc0
乙乙
読んでいる間ずっと薄気味悪い空気があってゾクゾクしっぱなしだった
何となくこうなるかな?と想像していた展開を易々と超える描写に震えたわ
怖いけど本当に面白かった
80
:
名無しさん
:2016/08/20(土) 01:05:00 ID:ym95PLT.0
完全に狂ってるよ……
面白かった、乙
81
:
名無しさん
:2016/08/22(月) 01:19:45 ID:AB/OgAFQ0
アンタ色々な土地について詳しすぎるよ
おもシコかった乙
82
:
名無しさん
:2016/08/22(月) 18:01:44 ID:nLb.syn.0
乙
レイプは魂の殺人とはよく言ったもので
83
:
名無しさん
:2024/11/04(月) 19:49:37 ID:KnzI4S4I0
乙乙
おかしくなっちゃったんだね…
後味は絶対良くない話なんだけど、ラストのタイトルとの結び付きがアハ体験というか、体操競技の素晴らしい演技を見た時のような爽快感があった。
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