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★★ エジプト カイロ観光 総合情報スレ その5★★
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前スレ
☆☆ エジプト カイロ観光 総合情報スレ ☆☆
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1213888184/
☆★ エジプト カイロ観光 総合情報スレ その2☆☆
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1297461632/
★★ エジプト カイロ観光 総合情報スレ その3☆☆
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1310196761/
★★ エジプト カイロ観光 総合情報スレ その4★☆
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1326587282/
関連スレ
●エジプト カイロの物価
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212019179/l50
:エジプト カイロの留学・生活情報スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212015197/l50
:ΛΛ● エジプト関連の参考HP/ブログ スレ ΛΛ●
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1213111361/l50
:カイロおよびエジプト乗り入れ航空会社関連・カイロ空港CAI情報スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212015686/l50
:エジプト カイロの宿関連情報スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212018390/l50
:〇〇〇 エジプト カイロの飲食店関連情報スレ 〇〇〇
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212498349/l50
:カイロ地下鉄
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1291623110/l50
:コシャリ情報スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212015318/l50
:※エジプトにおける日本人の犯罪被害例スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212020097/l50
:【ショッピング 埃及】 カイロ シティスターズ関連スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1284999501/l50
:エジプト カイロ ベリーダンス関連情報スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212016174/l50
:【神秘主義】 エジプト カイロ スーフィーダンス関連スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1279933696/l50
:【ZOO】 エジプト カイロ ギザ動物園関連スレ 【動物園】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1280053417/l50
:ΜΜ● エジプトにおける日本がらみの情報スレ。 ●ΜΜ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1213195235/l50
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG20052_R20C12A6CC0000/
エジプト政府、震災被災者をピラミッドに招待
2012/6/21 11:38
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島3県の被災者21人を、エジプト政府がこのほど同国に招待、19日に首都カイロに到着した一行は同市近郊ギザのピラミッドを訪れ歓声を上げた。24日まで滞在の予定。
エジプトでは昨年、東日本大震災の影響や、各地でムバラク大統領の退陣を求める大規模デモが相次ぎ治安が悪化したことで、日本からの観光客が激減。アブデルヌール観光相が今年4月に観光PRのため訪日、被災者の招待を申し出ていた。
一行はこの日、カイロの名所ムハンマド・アリ・モスクを見学した後、ギザを訪問。ピラミッドの前で「想像以上の迫力」「雄大さに驚いた」と感嘆の声を上げながら記念撮影をした。「一瞬でも地震のことが忘れられた」と話す参加者も。
20日には南部ルクソールに移動し、古代エジプトのカルナック神殿を見た後、さらに南方のアスワンまで船中泊をしながらナイル川クルーズを楽しむ。
津波で自宅を失い、現在も仮設住宅暮らしという岩手県陸前高田市の看護師、佐々木久美子さん(58)は「エジプトも政情不安で大変だと聞いていたが、街を歩いている人々が生き生きしている。元気をもらい、私もくじけてはいけないなと感じた」と笑顔で話した。
福島県石川町にある学校法人石川高校の森涼校長(48)は「温かく歓迎してもらい感謝する。エジプトで見聞きして得た経験を、教育者の立場から復興の取り組みに役立てていきたい」と語った。(カイロ=共同)
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:ガソリン不足でGSに行列ができているのは、最も安い80オクタンガソリンの供給場所が少ないからであって、
少なくともカイロのGS全般的には、ひどい行列というのはあまり見かけない。
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http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2012062007&expand&source=gnews
エジプト、化石燃料と補助金
June 21, 2012
エジプトの首都カイロのガソリンスタンド。2011年、当時のホスニ・ムバラク大統領の即時退陣を求める民衆デモでガソリン不足が深刻化し、スタンドには長蛇の列ができた。「エジプト革命」から1年以上経過した現在でも燃料不足は続き、深刻な問題となっている。関係当局はさまざまな要因を挙げているが、資金不足により十分な燃料を輸入できないことが原因との見方が強まっている。化石燃料には手厚い補助金が設定されており、2010年は合計203億ドル(約1兆6000億円)の負担が必要だった。
エジプトのガソリン価格は世界で最も低い部類に入る。石油大国ではあるが、産出量の約90%は国内で消費され、輸出して外貨を獲得できる量はわずかにすぎない。
石油相は6月6日、価格を引き上げる必要性はないと発言している。しかし政府は石油から安価な天然ガスに切り替えて、燃料価格は上げずに補助金を削減する計画だ。また、補助金付きの液化石油ガス(LPG)ボンベを1世帯あたり1カ月1〜2本に制限する方針も示している。ただしロイター通信によると、いずれも一部しか実施されていないという。
Photograph from Washington Post/Getty Images
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http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/0619.html
エジプトに「春」は来るのか
6月19日 21時20分
民衆のデモによって、30年にわたるムバラク政権が崩壊したエジプトで、16日と17日、大統領選挙の決選投票が行われました。
「アラブの春」の震源地となったエジプト。
ところが注目された決選投票は、イスラムに基づく国家か、旧体制の復活かという困難な選択を市民に迫るものになりました。
開かれた民主国家を目指したはずの政変が、どうしてこのような結末を迎えることになってしまったのか。
そして、中東の大国・エジプトの混乱は収まるのか。
カイロ支局の藤井俊宏記者が解説します。
若者たちのジレンマ
「モルシ候補を支持しているわけではない。しかし、国を後退させないためには、モルシ氏を支持するしかない」。
決選投票を4日後に控えた今月12日、エジプトの若者グループ「4月6日運動」のリーダー、マフムード・アフィフィさん(27)が、悩み抜いた末に下した決断を語りました。
マフムードさんたちは去年、インターネットの交流サイトを駆使してデモを呼びかけ、ムバラク政権を退陣に追い込むきっかけを作りました。
しかし大統領選挙では、若者たちが民主化への希望を託した3人の候補が、先月行われた1回目の投票で全員落選。
候補者を1人に絞り込めずに票が分散した結果、彼らが最も望まなかった2人の候補者が決選投票に進んでしまったのです。
モルシ氏は、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」が擁立した候補です。
若者たちは、モルシ氏が大統領になると、エジプトがイスラム国家になって女性の権利や服装までもが戒律によって規定される窮屈な社会になってしまうのではないかと強く心配していました。
ところが、もう1人の候補、シャフィーク氏については、モルシ氏以上に、どうしても支持できない理由がありました。
シャフィーク氏は、ムバラク前大統領と同じ空軍の元司令官。
ムバラク政権下では、10年にわたって閣僚を務め、去年の政権崩壊の直前には事態の収拾を期待されて首相に抜てきされました。
カイロ中心部のタハリール広場など、主要都市の広場をデモ隊が占拠していた頃には、テレビのインタビューで、「デモをやっているのは一部の人たちで、ほとんどの国民は家にいる」と述べて、若者たちの怒りを買いました。
毎日、犠牲者を出しながらも広場にとどまり続ける自分たちの思いを踏みにじることばだと受け止められたのです。
さらに若者たちの背中を押したのは、デモの参加者の殺害を指示した罪に問われたムバラク前大統領に対する今月2日の裁判所の判決でした。
「殺害を指示した直接の証拠がない」として、死刑の求刑に対して判決は終身刑。
元側近のシャフィーク氏が大統領になれば、ムバラク前大統領が恩赦によって釈放される可能性さえ出てきたのです。
「シャフィーク氏が大統領になれば、ムバラク政権が完全に復活することになる。民主化を求めて命を落とした仲間に申し訳ない」。
危機感を強めた若者たちは、選挙戦終盤でモルシ氏の支持に踏み切ったのです。
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>>4
安定を託されたシャフィーク氏
一方で、シャフィーク氏を支持した人たちの思いも深刻です。
支持者の中心は、エジプトの基幹産業である観光を支える人たちやビジネスマンです。
エジプトでは、去年の政権崩壊から続く混乱で、治安も経済状況も悪化。
中でも観光産業は大きな打撃を受け、観光客は例年の6割まで落ち込みました。
有名なギザのピラミッドも閑散とした状況がいまだに続いています。
観光業者の間では、ムスリム同胞団のモルシ氏が大統領になればイスラム化が進み、アルコールの提供や露出の多い水着の着用が禁止され、外国からの観光客が敬遠されてしまうのではという懸念が広がっています。
さらにムバラク政権の頃のほうがよかったと、考えを変える人も出始めています。
カイロ郊外で広告代理店を経営するアブドラ・エレーワさん(38)は、エジプトの未来を開くと期待して、若者たちのデモを支持していました。
しかし長引く混乱で、会社の売り上げは20分の1以下に落ち込み、8人いた従業員も全員解雇。
「革命前はたくさんの仕事があったのに、革命後はどん底です」と話すまでに追い込まれています。
なんとか会社を立て直したいアブドラさんにとって、治安と経済の安定を第一に掲げるシャフィーク氏は、政治家としての経験も豊富で、即戦力として頼れる存在に映ったといいます。
イスラム化への不安と、長引く混乱への疲労感。
この2つが、ムバラク前大統領の元側近が支持を伸ばすという1年前には想像できなかった現象を引き起こしたのです。
モルシ氏“勝利宣言”も民政移管に暗雲
投票終了から一夜明けた18日早朝、地元メディアは、観光が盛んな紅海沿いやシナイ半島などを除いては、接戦ながらモルシ候補が優勢だと伝えました。
モルシ氏の陣営も独自で集計を行い、シャフィーク氏に勝利したと宣言しました。
ムバラク政権下で弾圧を受けてきたムスリム同胞団にとって、ようやく手が届くところまできた大統領ポスト。
しかし、会見に臨んだモルシ氏の表情には怒りさえも感じられました。
その理由は、暫定統治をする軍が、直前の17日夜に発表した暫定憲法の修正です。
実は、選挙戦終盤の今月14日、憲法裁判所は、去年11月からことし1月にかけて行われた議会選挙について、選挙制度に憲法違反があったとして、議会に対して事実上の解散を命じる決定を出していました。
軍は、この決定を受けて暫定憲法を修正し、議会を解散して立法権などの権限を軍に移すことを発表したのです。
ムバラク政権の崩壊後に選ばれた議会は、ムスリム同胞団の設立した政党が第一党を占め、新憲法の起草を主導してきました。
イスラムを国の基本に位置づけるムスリム同胞団にとっては、最も重視する権力基盤でした。
ところが、その議会が解散され、憲法起草の作業も軍主導で行われることになりました。
さらに、軍の予算や人事権については大統領の干渉を一切排除。
つまり、軍の権限が大幅に強化される一方で、大統領の権限は限定されることになったのです。
決選投票前後に立て続けに行われた裁判所の決定と暫定憲法の修正。
イスラム勢力による権力の独占を阻止するために軍や旧体制派が計画的に行った「静かなクーデター」だとする見方まで広がっています。
軍は今月末に民政移管を予定どおり行うとしています。
しかし軍が強大な権限を温存することを認めては、民主化は骨抜きにされ、名ばかりのものになってしまう。
若者たちは強く反発し、抗議のデモが広く呼びかけられています。
民主化の総仕上げと位置づけられていた大統領選挙。
モルシ氏が大統領に就任した場合は、軍との対立が先鋭化することは避けられず、支持者と軍との衝突など、大規模な混乱に発展することも懸念されます。
「アラブの春」のモデルともされたエジプトですが、今後の展開は波乱含みとなりそうです。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120621/mds12062117080002-n1.htm
選管、結果発表を延期 エジプト、違反審査で遅れ
2012.6.21 17:03
12日、カイロ中心部でモルシ候補者のポスターをかかげたテントで休む支持者ら(ロイター)
エジプトの中東通信によると、同国選管当局は20日、今月中旬に行われた大統領選決選投票について、21日に予定していた結果発表の延期を決めた。決選投票で争った2候補の陣営から違反行為などをめぐる申し立てが出ており、処理して発表するまでには数日かかる見通しだ。
決選投票について、イスラム穏健派ムスリム同胞団が擁立したモルシ自由公正党党首が各開票所の結果集計を基に勝利を宣言。一方、旧政権最後の首相のシャフィク氏陣営も勝利を主張、公式発表を待っている。
両陣営は、互いの違反行為を計約400件申し立てている。選管当局は集計の精査が終わるまでは公式結果を発表できないとの立場。モルシ氏の当選確実が伝えられているが、いずれにせよ敗北した陣営の反発は必至で、混乱拡大が懸念されている。(共同)
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http://mainichi.jp/select/news/20120622k0000m030071000c.html
エジプト:「旧体制“温存”」国民に警戒感 選管発表延期
毎日新聞 2012年06月21日 21時23分
【カイロ花岡洋二】エジプトの選挙管理委員会が20日、当初21日に予定していた大統領選決選投票の結果の公表を延期すると発表したことに対し、「旧体制を“温存”する動きだ」と国民の一部に警戒感が強まっている。大統領権限を制限する決定を下した軍などと並び、選管は「旧体制派」の一部とみられている。旧体制下で非合法化されていた穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団のムハンマド・モルシ氏(60)の大統領選勝利が報じられる中、混乱に拍車がかかりそうだ。
決選投票はモルシ氏と、ムバラク政権最後の首相のアフマド・シャフィク氏(70)の一騎打ち。国営の中東通信によると、両陣営から異議申し立てがあり、選管は「調査に時間が必要」と判断したという。地元メディアは結果が23〜24日に公表される可能性を報じている。開票を監視した判事グループは20日、「モルシ氏勝利」の非公式集計結果を発表した。
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http://mainichi.jp/select/news/20120622k0000m030071000c2.html
エジプト:「旧体制“温存”」国民に警戒感 選管発表延期
毎日新聞 2012年06月21日 21時23分
ムバラク政権は昨年2月に崩壊したが、暫定統治する軍最高評議会、最高憲法裁判所、選管などは旧政権で任命された人たちが実権を握る。ムスリム同胞団系が多数を占めた人民議会(国会)選挙についての最高裁の違憲判断や、軍政が「憲法宣言」(暫定憲法)を修正して権限を強化したことなど、一連の動きが国民の不信感を生んでいる。
若者グループ「4月6日」運動の創設者の一人、モハメド・イブラヒムさん(30)は毎日新聞の取材に「モルシ氏の当選を無効にする『不正』を探す時間稼ぎではないか」と批判した。軍政の約束する6月末の「民政移管」が実現しても、混乱が続きそうだ。
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http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/06/post-2592.php
軍に乗っ取られた? 新生エジプトのピンチ
Egypt's New Dictator?
反政府デモの間は民衆の味方を演じた軍部が行政、立法、司法の三権を掌握、本性を表した
2012年06月21日(木)18時43分
エリン・カニンガム
エジプトの大統領官邸に、反政府勢力が押し寄せた訳ではない。国営放送局が突然占拠されたり、真夜中に政治家が処刑された訳でもない。
しかし先週からカイロで起きている出来事を、多くのエジプトの専門家は「軍事クーデター」と表現している。「戦車ではなく司法によるクーデターだ」と、カイロ・アメリカン大学の歴史学部長ハレド・ファハミは言う。
今月16日にエジプト大統領選の決選投票が締め切られた1時間後、暫定統治を行う軍最高評議会(SCAF)は、行政権だけでなく立法権と無期限の憲法統治権を自らに付与する憲法令を発布した。この2日前には最高憲法裁判所が、昨年11月〜今年1月に選挙で選ばれた人民議会(下院)の議員の3分の1が違法に選出されたとして、議会を無効とする判断を下したばかりだった(軍はその後、下院を解散してしまった)。
大統領選の非公式の途中集計では、イスラム主義組織「ムスリム同胞団」が支持するムハンマド・ムルシが僅差で過半数を獲得し、アフメド・シャフィク元首相を下したとされている。
しかし軍部の権限拡大によって、選挙結果はほとんど意味を持たなくなった。新大統領に残されたのはうわべだけの権力だ。
軍部は今月30日にすべての統治権を文民政府に移譲すると約束している。しかし新たな憲法と議会ができるまで、司法権だけは軍部が継承するという。
「事実上の『国家内国家』が設立された」と、長年エジプトの軍事問題を分析してきたファハミは語る。「SCAFを定義する法律をSCAF自身が立法する。それを誰が止められるのか? 法の支配の深刻な危機だ」
「市民の擁護者」だったはずが
以前のエジプト軍は、影響力は大きいもののもっぱら舞台裏で活動してきた。しかし昨年、ムバラク政権が民主化運動によって崩壊した後は、暫定的な統治者となった。
打倒ムバラクを掲げる反政府デモが吹き荒れた昨年1月、軍は戦車を街頭に出動させたが、反体制派の市民に向かって発砲したりしないと約束。市民は兵士たちを自分たちの味方として歓迎した。
昨年2月には軍部の将軍たちがムバラクに引導を渡し、その後も生まれたばかりの民主主義の擁護者の役割を果たしてきた。「議会が選出されて憲法が制定されるまで、当時の状況では軍部がこうした役割を担う必要があった」と元准将の軍事アナリスト、モハメド・カドリーは言う。
ところが新憲法の下でも、軍部は特権にしがみつき、ムスリム同胞団が支持する自由公正党や民主主義活動家たちの妨害をするようになった。
決選投票の直前には軍警察の逮捕権限を拡大する決定が発表された。
SCAFの狙いは権力ではないかと疑念を抱いていた人々にとってさえ、今回の憲法令は驚きだった。「軍部の独断は予想を遙かに超えるものだ」と、ファハミは言う。「軍部は憲法を自ら作り、法律を作り、それを執行しようとしている」
カイロ郊外ギザ地区のムスリム同胞団の組織幹部アミル・ダラーグも、「エジプト政界に対する開戦宣言だ」と危機感を強めている。「エジプト政治には、文民勢力がもう一人も残っていない」
(GlobalPost.com特約)
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http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212422961/
こういうのを読んでいる方々、過去にテロがあったことや、今年に入ってもシナイ半島での人質事件や銃撃戦等、知っているのだろうか?
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http://youpouch.com/2012/06/22/69497/
婚活女子に朗報! 素敵な出会いはエジプトにあるかもよッ!!
2012年6月22日
近頃は全国各地で「街コン」が開催されています。すでに何度か参加したという方も多いかもしれません。成果としてはいかがですか? 思うような出会いが待っていれば良いのですがなかなかそうも行かず、出会っても次へと発展しにくいということもあるかもしれません。そんな方は海外に出会いを求めるのも良いかもしれませんよ。 え? 外国人と交際? いえいえ、日本人同士の交際です、出会いの場が海外になるだけです。でも、環境が変わることで意外な心境の変化が生まれるものです。
ご紹介したいのは、エジプトのリゾート地ダハブです。ここは「恋するダハブ」と言われ、日本人観光客の間ではちょっとした出会いスポットになっているようです。実はダハブは、世界一格安でダイビングを楽しめる場所として有名です。ライセンス取得に打ってつけの街ということで、日本をはじめ世界各国からダイバー資格を求める人が集まっているようです。
この資格取得が、ちょっとした出会いの機会を演出してくれるのです。というのも、通常ダイビングは二人一組の「バディ」というのを組みます。気の利いたインストラクターは、お互い意識し合っている男女を一組にして、3〜5日間の受講を行うのです。すると、ふたりの距離はグッと近くなって、次の機会へと発展する可能性がグンッ! と上がるのです。
実際に現地でダイビングショップ「セブンヘブン」を営む、日本人男性の小野さんにお話をお伺いしました。
記者:実際恋にカップルになってる方って本当にいらっしゃるんですか?
小野:いますよ。今年の5月だけでも二組できましたからね。
記者:へえ、それはビックリですね!恋するダハブは本当だったんですね。
小野:はい、僕が把握していないケースもあるので、本当はもっとカップルが成立しているかもしれません。片思いや告白にまつわる話はよく聞きます。
記者:あえて、頃合の良さそうな男女をバディとして組むことはあるんですよね?
小野:はい、わざとに組んで頂くこともありますよ(笑)
なるほど、一カ月で二組が成立とは、国外にしてはなかなかの確率ではないでしょうか。街コンに少し疲れたら、エジプトに新たな出会いを求めてみるのも悪くなさそうですよ。
(取材、写真=Photographer Koach)
(執筆=佐藤英典)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012062202000099.html
結果発表を延期 エジプト大統領選
2012年6月22日 朝刊
【カイロ=今村実】エジプト大統領選の決選投票について、選挙管理委員会は二十日、二十一日に予定されていた結果発表を延期した。不正の疑いなど両陣営の異議申し立てが大量に上ったためで、双方が勝利を主張する中、審査が当落に影響する可能性がある。
選管の声明によると、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ(60)、軍出身の元首相シャフィク(70)両陣営から異議申し立てが計四百件以上あり、結果発表の見通しは立っていない。
劣勢とみられていたシャフィク陣営は「あらかじめモルシ氏の欄に印が付いた投票用紙が、大量に各地の投票所に届けられた」などと、同胞団の組織的な不正を主張。モルシ陣営は、投票が禁じられている兵士らがシャフィク氏に投票した、などと訴えている。
同胞団は、選管から提供を受けたデータに基づく集計でモルシ氏が52%を得票したとして、勝利を宣言。だが、シャフィク陣営も「シャフィク氏がリードしている」と主張し、混迷が続いている。
一方、終身刑を受けて収監後、脳卒中で「意識不明」と伝えられたムバラク前大統領(84)について、政府系紙アルアハバルは二十一日、医療関係者の話として、「危険な状況は脱した」と報じた。
人工呼吸器をすでに外した、との報道もある。ただ、収容先の軍の病院は厳しい情報統制が敷かれ、詳しい状況は不明のままだ。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120622/k10013024991000.html
エジプト選挙 改めて勝利宣言
6月22日 9時18分
エジプトで、ムバラク政権の崩壊後、初めての大統領を選ぶ決選投票で、公式な開票結果の発表が延期されるなか、旧体制派の候補が21日、改めて勝利宣言を行い強気の姿勢を示し、公式な結果の発表後の混乱が懸念されています。
今月16日と17日に行われたエジプト大統領選挙の決選投票は、当初、選挙管理委員会が21日に公式な選挙結果を発表する予定でした。
しかし、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ氏と、軍出身で、ムバラク政権の最後の首相を務めたシャフィーク氏の双方の陣営から出された異議の申し立てを審査するとして、発表は延期されています。
こうしたなか、旧体制派のシャフィーク氏本人は、21日、決戦投票後初めて公の場に姿を見せ「私が勝者だと確信している」と述べて、19日の陣営の会見に続き改めて勝利を宣言しました。
そのうえでシャフィーク氏は、モルシ氏の支持者らがモルシ氏の勝利を訴えてカイロ中心部で連日デモを行っていることについて「選挙管理委員会に圧力をかける行為だ」と批判しました。
すでに「ムスリム同胞団」のモルシ氏は18日に勝利宣言をしており、公式な結果の発表が延期されるなか、エジプト大統領選挙は双方の候補者がそれぞれみずからの勝利を強調するという異常事態となっており、選挙結果の公式発表後には支持者同士の衝突など混乱の拡大が懸念されています。
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中国新聞社説
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh201206220104.html
'12/6/22
エジプト大統領選 民主政権への移行急げ
エジプトの民主化に不透明さが増している。昨年2月に崩壊した独裁政権後の指導者を選ぶ大統領選の決選投票で、イスラム穏健派のモルシ氏の当選が確実な情勢となった。
ただ選管の投票結果の公表が先送りされたこともあり、対立候補で旧政権最後の首相シャフィク氏の陣営も自派の当選を主張している。両陣営が勝利を訴える異常事態だ。
暫定的に統治する軍最高評議会は決選投票前から、自らの権力維持に動いている。速やかにモルシ氏の当選を確定させ、民主政権への移行を急がなければならない。
イスラム化を強めるのか、ムバラク政権時代の旧体制に戻るのか。決選投票は、その選択ととらえられた。
ムバラク前大統領は軍出身で、約30年の独裁体制を築いた。中東に広がった民主化運動「アラブの春」はエジプトにも及び、反政府デモを治安部隊を使って弾圧したが、最後は政権の座を追われた。
デモの中核として政権打倒の原動力となったのは、民主化の推進を訴えた若者グループだった。決選投票に進む候補を選んだ先月の大統領選では、若者たちの票が複数の候補に割れ、有力とされた2候補は落選した。
若者たちからすれば、決選投票は消去法だったのかもしれない。それでもモルシ氏が選ばれたのは、イスラム化への抵抗はあっても、独裁政権の時代には逆戻りさせないという国民の意思といえる。
案じられるのは、決選投票の直前からの軍最高評議会の動きである。旧政権の崩壊後に選ばれた人民議会(国会)の解散を命じた。議会の最大勢力はモルシ氏のイスラム穏健派だった。
さらに軍最高評議会が当面、立法権を持つことを定めた憲法令の改正を発布した。民主化の逆行であり、許されない。
選管は当初、21日に決選投票の結果を公表する予定だった。発表時期を延期したのは、両陣営から選挙違反の申し立てが出ているため、としている。
選挙を監視した外国の非政府組織(NGO)は、投票に大規模な違反はなかったとの見解だ。選管は国民の納得を得られる透明な形で結果を早急に公表することが不可欠である。
軍最高評議会は速やかにモルシ氏に政権を移譲するべきだ。イスラム穏健派と軍の対立が予想されるが、決して流血の事態を繰り返すことがあってはならない。
エジプトでイスラム系の大統領が誕生するのは初めて。イスラム化で女性のベール着用や、飲酒禁止を強制されるのではないかとの不安もあるようだ。
親米だった旧体制は、アラブ諸国とイスラエルの仲介役も果たしてきた。パレスチナ問題の再燃も危惧される。
モルシ氏は「キリスト教徒を含む全国民の大統領になる」と宣言した。自身の言葉を肝に銘じてもらいたい。
エジプトで混乱が続けば、近隣の国への悪影響も懸念される。シリアの内戦など各国の現状を考えると、「アラブの春」の行く末は見えにくい。
日本を含め国際社会は、エジプト国民の意思をしっかり見守っていく必要がある。中東全体の安定化に向け、アラブの大国の民主化は大前提だ。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120619_173343.html
パレスチナ:エジプトからの侵入者がイスラエル軍と交戦
2012年06月18日付 al-Quds al-Arabi紙
■複数の襲撃によりパレスチナ人6名が殉教、ヤッファ出身の労働者1名が死亡。襲撃のうち1件はエジプトとイスラエル国境で発生。
2012年6月18日 月曜日 『クドゥス・アラビー』
【ガザ:本紙・アシュラフ・アル=ハウル】
ガザ地区の南部および東部の境界で起きた交戦によりパレスチナ人の活動家4人とヤッファ市出身の労働者1人が死亡した。また3人の戦闘員が、エジプトとの国境を越えイスラエルに侵入することに成功した後、イスラエル軍との銃撃戦で死亡した。一方、占領軍はエジプトの大統領選挙終了後初めて、一連の爆撃を行った。
パレスチナ人医療筋によると、その後月曜日[18日]の夜ガザ地区北部のバイト・ハーヌーンに対するイスラエル軍の空爆でパレスチナ人2名が殉教した。
また同医療筋は「2名の殉教者は、バイト・ハーヌーンのアッ=サッカ通りを狙ったシオニストの空爆で死亡した。」と発表した。
パレスチナ人戦闘員2名が、イスラエル軍部隊との銃撃戦において殉教した。これは彼らがエジプトから国境を越えイスラエルに潜入するのに成功し、イスラエルとエジプトの間に国境分離フェンスを建設する労働者を運んでいたイスラエルの護送車に向かい対戦車砲を発射した後のことであった。2名の戦闘員がどのようにしてイスラエル域内に入り込んだかは正確に分からないが、占領軍の報道官は、両名がエジプトから潜入したと述べた。
テル・アビブで流れた情報によると、2名のパレスチナ戦闘員はイスラエル人労働者の車両に発砲し、同車両に向けて対戦車ロケット弾を発射した。これにより、労働者の一人が死亡した。
イスラエルは、今般の車両に対する襲撃で死亡した人物は、ヤッファ市の住民でサイード・バーシャーという人物であると発表した。同人は、エジプトとの国境で分離壁を建設する作業班で働いていた。
占領軍のイスハーク・モルデハイ報道官は、戦闘員の集団がイスラエル領に潜入し、労働者たちを乗せた車両に対し爆弾や対戦車ロケット弾を使用したと述べた。また、同報道官は、軍は襲撃後に現場に到着し戦闘員と交戦、3名を殺害したと述べた。同報道官は、事件現場は封鎖されたと指摘した。
(後略)
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http://mainichi.jp/enta/news/20120622dde018200079000c.html
テレビ番組:各局が相次ぎエジプト特集 新たな情報満載 庶民が残した品々分析、「太陽の船」復元
毎日新聞 2012年06月22日 東京夕刊
古代エジプトを扱った番組が各局で相次ぎ放送される。「太陽の船」の復元計画が始まったり、博物館の倉庫から庶民が残した大量の品々が見つかったりと新情報が満載だ。【土屋渓】
24日午後9時放送のNHKスペシャル「知られざる大英博物館 第1集」は、古代エジプトの庶民の歴史に注目する。英国の大英博物館が所蔵する800万点の収蔵品のうち、展示室で公開されているのはわずか1%。残りは収蔵庫に眠っている。同博物館は未公開品の科学分析を行っており、NHKは今回、同博物館の舞台裏の取材を許された。
古代エジプトの繁栄は王であるファラオの力によるところが大きく、庶民は過酷な生活を強いられたと考えられてきた。しかし庶民が残した品々からは驚くほどの知恵や豊かな生活ぶり、心の内が見えてくる。例えば庶民女性のミイラをCTスキャンすると頭部に脳の一部が残っていた。王など位の高いミイラは通常、脳を含めた臓器を取り出してミイラ化するが、庶民もできる範囲の簡素な処理を施して亡き人を葬り、あの世での復活を願っていたのだ。ラブレターや学習ノートなども見つかり、庶民が文明の繁栄を支えていたことが強調される。
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http://mainichi.jp/enta/news/20120622dde018200079000c2.html
テレビ番組:各局が相次ぎエジプト特集 新たな情報満載 庶民が残した品々分析、「太陽の船」復元
毎日新聞 2012年06月22日 東京夕刊
TBSは7月16日午後9時から「世界初公開!エジプト新発見! 謎の古代文字と“太陽の船”が語るピラミッド 新たな真実 緊急解明SP」を放送する。「太陽の船」とはギザの大ピラミッドの南側に埋められた40メートルを超す木造船のことだ。1隻は半世紀前に発掘、復元された。2隻目は87年に早稲田大エジプト学研究所が地中のレーダー探査で発見した。発掘調査を続けてきた吉村作治・同大名誉教授が昨年6月以降、船を覆う石のふたを取り外し、木片を採取。復元計画をスタートさせた。
このプロジェクトをTBS系列のRKB毎日放送が独占取材しており、全国ネットで放送することになった。番組では吉村に加え、お笑いコンビのココリコ・田中直樹とモデルの知花くららが現地に行き、ピラミッドの謎に迫る。石のふたには1000以上の文字や記号が書かれていた。これまで周辺から文字はほとんど発見されておらず、吉村は「定説がひっくり返った。これまで分からなかったことが解明できた」と興奮気味に語る。船は4、5年かけて復元する予定で、ピラミッドは何のために造られたのか、という核心に迫る内容だ。
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http://mainichi.jp/enta/news/20120622dde018200079000c3.html
テレビ番組:各局が相次ぎエジプト特集 新たな情報満載 庶民が残した品々分析、「太陽の船」復元
毎日新聞 2012年06月22日 東京夕刊
CSのヒストリーチャンネルは7月9〜12日、01年から放送中の「吉村作治エジプト博物館」の中から、ツタンカーメンと古代エジプトの死生観をテーマとした5作品などを再放送。BSフジも同21、28日に、3D(立体)映像で3月に放送したツタンカーメンの特集番組を再放送する。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120619_191559.html
エジプト:大統領権限を縮小し、軍部に広範な権限を認める新憲法宣言への反対勢力結集へ
2012年06月19日付 al-Hayat紙
■エジプト:大統領権限を縮小し、軍部に広範な権限を認める新憲法宣言への反対勢力を結集へ
2012年6月19日 火曜日
【カイロ:アフマド・ムスタファー】
軍評議会は一昨日(17日)の晩、憲法宣言の追加条項を公表することで、新大統領への権限移譲後の段階における自身の足場を確保した。この追加条項で同評議会は、新議会が選出されるまでの軍組織の運営権と立法権、これから制定される新憲法の条文への拒否権、さらには解散前に議会が選出した制憲委員会が解散させられた場合に新たな政権委員会を組織する権限を確実に握った。
軍上層部は次期大統領の権限を規定することを新憲法宣言発表の理由としていたにもかかわらず、これについての規定はなされなかった。そのため、新憲法宣言を出した目的は、現状での軍の役割の正当化にあるかのように見える。次期大統領に残されたのは、副大統領および首相の任命権、組閣権限、外交において国家を代表する権限、刑罰への恩赦、軍評議会の承認を経ての宣戦布告権限、選挙要求権だけだからだ。
これまでの慣行とは異なり、次期大統領は軍評議会のトップになれない。軍評議会は、軍指導部の任命および武器取引やエジプト経済の約4分の1を占めると推定される軍による民間経済事業も含めた「軍事に関わる全て」における権限を自身に与えている。
(後略)
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2205X_S2A620C1FF1000/
カイロで反軍政大規模デモ 大統領選発表遅れで
2012/6/22 23:14
大統領選決選投票の公式結果発表が遅れているエジプトの首都カイロで21日夜から22日にかけて、数千人規模のデモが行われた。参加者らは暫定統治を担う軍最高評議会への不満を訴えたり、イスラム穏健派ムスリム同胞団が擁立したモルシ氏の当選を主張したりした。
カイロ中心部の「革命の聖地」タハリール広場に集まった人々は、選管発表を前に改正憲法令を発布し自らの権限維持の動きを見せる軍評議会を批判。軍が新大統領に完全に民政移管するまで座り込みを続けるとしている。
デモ参加者は同胞団支持者らや若者グループ。エジプトでは、今月中旬に行われた大統領選決選投票について、モルシ氏と、旧政権最後の首相シャフィク氏の両陣営が、相手の陣営に選挙違反行為があったとして申し立てをしており、選管当局は21日に予定していた結果発表の延期を決めた。(カイロ=共同)
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http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5062717.html
エジプト大統領選 結果発表前にデモ
エジプトでムバラク政権崩壊後、初となる大統領選挙で、結果発表が遅れる中、穏健派イスラム主義組織、「ムスリム同胞団」の支持者らが首都カイロで大規模なデモを行っています。
カイロ中心部のタハリール広場には、「ムスリム同胞団」以外にも、リベラル派や若者グループが参加し、大規模集会が開かれています。結果発表が遅れているエジプトの大統領選をめぐっては、21日に旧政権派の元首相、シャフィーク候補が「自らの勝利を確信している」とした上で、「冷静に結果を待つように」と呼びかけたのに対し、「ムスリム同胞団」のムルシ候補は他の勢力と一緒に会見を行い、「大統領になってもポストをムスリム同胞団だけで独占するようなことはしない」と宣言しました。
「我々はオープンな協力体制を組むことで合意しました」(ムルシ氏)
数日中に発表されるとみられる正式結果をめぐって、鞘当てが激化しています。(23日05:14)
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http://mainichi.jp/select/news/20120620k0000e030161000c.html
http://mainichi.jp/select/news/20120620k0000e030161000c2.html
エジプト:数万人デモ 軍政の権限強化に反発
毎日新聞 2012年06月20日 10時01分(最終更新 06月20日 11時26分)
大規模デモに参加し、軍最高評議会に抗議する若者ら=エジプト・カイロのタハリール広場で2012年6月19日、花岡洋二撮影
拡大写真
【カイロ花岡洋二、前田英司】エジプトの首都カイロのタハリール広場で19日、人民議会(国会)の解散を命じた軍最高評議会に抗議する大規模デモがあった。穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団や若者グループ「4月6日」運動など数万人が参加し、「民政移管を遅らせている」と軍を批判した。
軍は議会を解散し、立法権を一時的に掌握することや、大統領の権限を制限する決定などを下し、ムスリム同胞団などが強く反発している。デモに参加した公認会計士のマフムード・アブドルハメドさん(43)は「ムバラク前政権に逆戻りしたような状況で、不安だ」と話した。
一方、ムスリム同胞団のムハンマド・モルシ氏(60)と、前政権の最後の首相となったアフマド・シャフィク氏(70)の一騎打ちとなった大統領選の結果を巡っては両陣営が19日、記者会見を開いてそれぞれ「勝利宣言」した。
シャフィク陣営は集計の結果、得票率51.5%でモルシ氏に約50万票差をつけたと主張した。ただ、選挙管理委員会が21日に公式結果を発表するとして、「勝利」の根拠は示さなかった。シャフィク陣営は「あらゆる手段を尽くして証明する」と訴えた。一方、モルシ陣営は得票率52%で勝利したと改めて発表した。
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http://news24.jp/nnn/news89038575.html
エジプト大統領選 両候補勝利宣言の中デモ
■ 動画をみる
ムバラク政権崩壊後初となるエジプト大統領選挙は、決選投票を争った2人の候補がそれぞれ勝利を宣言するなど、混乱が続いている。22日には、カイロで数万人規模のデモが行われた。 カイロ中心部のタハリール広場を埋め尽くしたのは、決選投票でイスラム勢力が推薦したモルシー候補の支持者たち。決選投票をモルシー候補と争ったシャフィーク候補は軍の元司令官。暫定統治をしている軍と関係が深く、モルシー候補の支持者は、選挙結果がねつ造されるのではと疑いの目を向けている。 モルシー候補の支持者「暫定統治する軍はシャフィーク候補を勝たせる方法を探っている。選挙管理委員会と陰で交渉している」 21日までに発表されるはずの選挙結果はいまだに出ず、不信感も募っている。 2人の候補はそれぞれ勝利宣言をするという異常事態で、選挙管理委員会がどちらの勝利を発表しても、支持者同士の衝突など混乱は避けられない情勢となっている。
[ 6/23 8:10 NEWS24]
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120623/k10013053791000.html
大統領選結果巡り緊張高まる
6月23日 5時23分
エジプトで、ムバラク政権の崩壊後初めて行われた大統領選挙の結果発表が遅れるなか、権限の強化をはかる軍が選挙結果に介入することを警戒して、数万人の市民が首都カイロの広場に集まり、軍との緊張が高まっています。
エジプト大統領選挙を巡っては、決選投票を戦ったイスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ氏と、旧体制派のシャフィーク氏がそれぞれ勝利を宣言し、今月21日に予定されていた公式結果の発表が遅れる異常事態となっています。
こうしたなか首都カイロでは22日、ムバラク政権を支えてきた軍が、選挙結果に介入することを警戒して、数万人が広場に集まり、軍が民主化の動きに逆行して、権限の拡大をはかっているなどと抗議の声をあげました。
デモに参加した女性は「選挙の結果が公正でなければ、去年のような革命をもう一度起こすしかない」と話し、国を暫定的に統治する軍への不信感をあらわにしていました。
これに対し軍の最高評議会は22日、「平和的なデモは尊重するが、国や国民の財産に損害を与える者には力を行使する」として必要なら武力による解決も辞さないと警告する声明を出し、緊張が高まっています。
エジプトの新聞やテレビは、いずれもモルシ氏の優勢を伝えていますが、軍は今月末の民政移管を前に、軍出身でムバラク政権の最後の首相を務めたシャフィーク氏の当選を望んでいるものとみられ、選挙管理委員会による公式結果の発表が注目されています。
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http://www.shinmai.co.jp/news/20120623/KT120622ETI090001000.html
エジプト情勢 対立より改革の実現を
06月23日(土)
エジプトの民主化への歩みが心もとない状況になってきた。
先の大統領選決選投票はイスラム穏健派のムスリム同胞団が擁立したモルシ氏の当選が確実視されている。
ところが、旧政権最後の首相で対立候補のシャフィク氏も勝利を主張。互いに相手の違反を申し立てる泥仕合となり、結果発表が延期されることになった。
結果の確定が遅くなったり、結果をめぐる争いが拡大したりすれば、民政移管のプロセスに深刻な影響を及ぼす。この危機をいかに乗り切るか。エジプトの民主的な国家再建の決意が厳しく問われる局面を迎えている。
今回の決選投票は、有権者には悩ましいものとなった。リベラル派は決選投票には進めず、イスラム派と旧体制幹部が対決する極端な構図になったからだ。
モルシ氏だとイスラム化が進んで自由が制限されかねない。シャフィク氏になれば改革の流れに逆行してしまう―。こんな悩みを抱えながら、投票所へ足を運んだ有権者も多かったようだ。
混乱に拍車をかけたのは、ムバラク独裁政権が崩壊した後に実権を握っている軍最高評議会とムスリム同胞団の権力闘争が激化したため、との見方が出ている。同胞団は人民議会選に圧勝し、今やエジプト最大の政治勢力だ。
評議会は、同胞団の勢いを封じるかのように、憲兵らに市民の逮捕権を付与し、人民議会の解散を命じた。さらに、立法権や予算管理権、新憲法案の拒否権、軍全般の権限などを評議会に与える改正憲法令まで出している。
今月末までに評議会から新大統領に権限を移譲することは確認されているものの、新憲法が制定されるまで大統領の権限は確定しない。民政への完全移管が先送りされることが明確になった。
軍は1953年の初代からムバラク氏まで4代連続で大統領を出しており、軍事や経済面で大きな利権を保持している。自分の権益を守るために民主化プロセスに介入しているとしたら大きな問題である。容認できない。
米国は評議会の動きに懸念を表明し、国民に約束した憲法制定と民政移管の早期実現を求めた。市民の反発も強まっている。
このままでは、政治的な対立が激化し、混乱が増すだけだ。軍と同胞団は対立している場合ではない。エジプトに芽生えた改革の機運がしぼむことがないよう、民主化へ向けて国民をまとめることを優先しなくてはならない。
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http://www.mbs.jp/news/jnn_5062717_zen.shtml
■ エジプト大統領選 結果発表前にデモ
エジプトでムバラク政権崩壊後、初となる大統領選挙で、結果発表が遅れる中、穏健派イスラム主義組織「ムスリム同胞団」の支持者らが首都カイロで大規模なデモを行っています。
カイロ中心部のタハリール広場には、「ムスリム同胞団」以外にも、リベラル派や若者グループが参加し、大規模集会が開かれています。結果発表が遅れているエジプトの大統領選をめぐっては、21日に旧政権派の元首相、シャフィーク候補が「自らの勝利を確信している」とした上で、「冷静に結果を待つように」と呼びかけたのに対し、「ムスリム同胞団」のムルシ候補は他の勢力と一緒に会見を行い、「大統領になってもポストをムスリム同胞団だけで独占するようなことはしない」と宣言しました。
「我々はオープンな協力体制を組むことで合意しました」(ムルシ候補)
数日中に発表されるとみられる正式結果をめぐって、鞘当てが激化しています。(23日05:14)
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http://www.cnn.co.jp/world/30007082.html
混迷エジプト、大統領選投票結果の憶測飛び交う
2012.06.23 Sat posted at: 10:29 JST
カイロ(CNN) 22日、エジプトの首都カイロのタハリール広場に、軍政からの脱却を望む市民数千人が先週行われた大統領選挙の決選投票の結果発表を求めて集結した。
エジプト大統領選挙は先週末、イスラム団体「ムスリム同胞団」系政党「自由公正党」のムハンマド・ムルシ党首とシャフィーク元首相との間で決選投票が行われ、19日までに両候補が勝利宣言をした。しかし、選挙管理委員会が21日に予定していた公式の結果発表を延期したことから、投票結果についてさまざまな憶測が飛び交っている。
そんな中、エジプトのニュースサイト「アフラム・オンライン」が投票結果について相反する2つの記事を掲載した。
アフラムは22日、同社の英語版サイトで、政府筋の情報として、ムバラク政権で最後の首相を務めたシャフィーク候補が24日に新大統領に指名されると報じた。アフラムは、シャフィーク候補が得票率50.7%で勝利宣言するとしている。
一方、同社のアラビア語サイトでは、選管関係者の話として、ムルシ氏が依然としてリードしていると伝えている。
今のところ、政府の正式な発表はない。また選管関係者によると、現在当局が2人の大統領候補から出された計400件の選挙違反報告の確認作業中だという。
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CNN記事中の元ネタ:
http://english.ahram.org.eg/NewsContent/36/122/45876/Presidential-elections-/Presidential-elections-news/Shafiq-to-be-named-president-on-Sunday,-claim-govt.aspx
Shafiq to be named president on Sunday, claim govt sources
Egypt electoral body is set to announce victory for Brotherhood's opponent, according to several government figures and diplomats
Dina Ezzat, Friday 22 Jun 2012
Egypt's electoral body is set to announce Ahmed Shafiq as the country's new president on Sunday evening, several government sources claimed.
Western diplomats in Cairo also said they have heard similar predictions from Cabinet members over the last three days.
A source in the current government said that Shafiq will be declared victor with 50.7 per cent of the vote, in an outcome that is likely to be strongly disputed by the Muslim Brotherhood's candidate, Mohamed Mursi.
Mursi's campaign has previously shrugged off Shafiq's claims of a victory, insisting they have compiled strong evidence to the contrary.
Sources at the Supreme Presidential Electoral Commission (SPEC) would not confirm to Ahram Online the claims of a Shafiq win.
It is unclear if it is simply another salvo in the ongoing campaign against the Muslim Brotherhood.
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120623/mds12062307000001-n1.htm
エジプト人がうらやむ日本の短命政権?
2012.6.23 07:00 (1/3ページ)[日本人が知らない日本]
「日本は、首相が次々と替わるので素晴らしい!」
先日、エジプト最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団に所属する知人と話をしていて、こんなことを言われた。一瞬、耳を疑った。
中東で仕事をしていると、日本を賞賛する声をよく聞く。精密なテクノロジー、壊れにくくアフターケアの行き届いた自動車など、主に工業製品に関するものだ。中には、米アップル社の高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」は日本製だと誤解している人もいる。それだけ日本の技術力に対する信頼が高いということだろう。
最近ではアラブ諸国でも日本アニメのファンが増えているので、サブカルチャーが話題になることもある。
ところが、日本の政治については、揶揄されることはあっても、褒められることはまずない。日本の首相の名前を知っている人などほとんどいない。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120623/mds12062307000001-n2.htm
エジプト人がうらやむ日本の短命政権?
2012.6.23 07:00 (2/3ページ)[日本人が知らない日本]
というわけで、最初は知人の言葉を皮肉だと思ったのだが、英国留学経験があり、政治意識も高い彼の表情は真剣そのもの。理由は「政権が短命でも、変わらずに国を運営できる能力があるという証拠だから」だと言う。
エジプトでは昨年2月、民衆デモの高まりを受け、約30年続いたムバラク政権が崩壊した。知人の見方によると、たった1人の指導者に国家運営を依存してきたことが、最大の問題点なのだという。確かに政権崩壊後のエジプトは、経済や治安が悪化した。
「日本はどうして、政治の指導力が弱くても社会が安定しているのか」。こう問われたので、日本では国民に教育がほぼ行き届き、優秀な官僚機構があることや、主要政党間に政策や外交姿勢の違いはあっても、国を二分するほどのイデオロギー対立は存在しないこと、さらには太古から続く天皇制が国民統合の象徴として根付いていることが、無意識のうちに国柄に関する国民的な合意につながっているのではないか−といった私見を述べた。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120623/mds12062307000001-n3.htm
エジプト人がうらやむ日本の短命政権?
2012.6.23 07:00 (3/3ページ)[日本人が知らない日本]
うんうん、とうなずいていた知人は「エジプトも、大統領が誰であっても前進できる国にならなくちゃいけない」と力を込めた。それは日本も同じだが、褒められて悪い気はしない。
ただ、現在のエジプトでは、指導者選びが国のあり方そのものを左右しかねない状況にある。大統領選の決選投票で争ったのは、究極的にはイスラム法による統治を志向する同胞団の傘下にある自由公正党のモルシー党首と、軍出身で世俗主義派のシャフィーク元首相だった。非難合戦は熾烈をきわめ、票数も拮抗した。事実上の一党独裁下にあったムバラク時代には考えられなかった現象だ。
今後も大統領選挙のたびに国家観が対立するようでは、政治・社会の安定を実現するのもなかなか大変だろう。そう指摘すると、知人は「大丈夫、同胞団は誰が大統領になっても同胞団だから」。一度、政権を握ったら、二度と手放すつもりはないようだった。(カイロ 大内清)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120622/mds12062223470001-n1.htm
エジプト軍部、民政移管に備え権限強化着々 国防評議会の復活発表
2012.6.22 23:45 (1/2ページ)
【カイロ=大内清】エジプトの暫定統治を担う軍最高評議会が、新大統領の選出後も政治に影響力を行使できる仕組み作りを進めている。18日には、国の重要事項を話し合う「国防評議会」の設置を決め、メンバーの過半数には軍人を任命した。軍部は、今月末に民政移管を行うスケジュールに「変更はない」としているが、「ムバラク後」初の本格的な文民政権は、軍部に手足を縛られた状態での船出となる可能性が高まっている。
大統領を議長とする国防評議会は、停止された旧憲法では、国家の最高意思決定機関として戦時などに招集されると規定されており、長らく休眠状態にあった。ところが軍部は18日、先に人民議会(下院に相当)を解散し立法権を掌握したのに続き、同評議会を復活させると発表した。
軍部の声明などによると、19人のメンバーは大統領や主要閣僚ら文民と、陸海空軍の各司令官や参謀総長らで構成され、議決は多数決で行われ、議長である大統領に拒否権はない。軍人が過半数を占める以上、軍部が事実上の拒否権を握るというわけだ。
安全保障問題だけでなく国内の治安維持などに関する意思決定権限も持つとみられることから、軍部は国政に広範囲な介入が可能となる。今後は、軍部が任命する委員会が起草する新憲法案で同評議会の法的根拠の強化や役割の明確化が図られるとみられる。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120622/mds12062223470001-n2.htm
エジプト軍部、民政移管に備え権限強化着々 国防評議会の復活発表
2012.6.22 23:45 (2/2ページ)
当然ながら、解散された議会側は、同国最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の傘下で第一党の自由公正党を中心に強く反発している。しかし、現実に議会側がとれる抵抗手段は街頭での抗議活動などに限られている。22日には同胞団や民主化勢力が、首都カイロのタハリール広場などで大規模なデモを呼びかけたが、効果は不透明だ。
一方、16、17日に決選投票が行われた大統領選では、同胞団が擁立するモルシー自由公正党党首と、軍部に近いシャフィーク元首相がそれぞれ勝利を主張。緊張が高まる中、選管当局は、両陣営からの異議申し立てを審査するためとして、21日に予定されていた最終結果発表を延期した。
開票結果はなおも予断を許さないものの、発表が延期となったのは、モルシー氏の当選が確定した場合に備え、軍部が自らの権限を盤石なものにしておくための「時間稼ぎ」との見方も出ている。
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http://www.mbs.jp/news/jnn_5062913_zen.shtml
■ エジプト大統領選、政権めぐり駆け引き
ムバラク政権の崩壊後、初めて行われたエジプトの大統領選挙は、結果発表が予定より遅れる中、政権樹立後をにらんだ駆け引きが早くも始まっています。
22日開かれたムルシ候補の会見には、所属するムスリム同胞団だけではなく、左派のリーダーたち、そして去年のムバラク政権崩壊で大きな力を見せた若者グループ「4月6日運動」のリーダーや一時期若者の顔となったグーグルの元幹部も壇上に整列しました。
「我々は開かれた協力体制を組むことで合意しました」(ムルシ候補)
2日間の協議の末、協力体制に合意したということですが、固い信頼で結ばれているというわけではなさそうです。
「ムルシ氏が他の勢力と力を合わせることが重要だと思ったこと、そして(ムルシ氏勝利という)民主的投票の結果尊重が大切だと思いました」(元グーグル幹部 ワエル・ゴニム氏)
「ムスリム同胞団を完全に信頼してはいけません。彼らが今回の約束を守るかどうか見させてもらいます」(4月6日運動リーダー タリーク・アルホーリー氏)
ムスリム同胞団にとっては“イスラム主義の政府ができるのでは”という警戒感をかわす狙いが、若者グループやリベラル派にとっては、前政権に近いシャフィーク候補をけん制しつつ、協力関係を築くことでムスリム同胞団自体にもにらみをきかせる狙いがあるとみられます。首都・カイロ中心部のタハリール広場には、こうした横断的な呼びかけに応じてこの日も数万人が集まりました。
さまざまな思惑が交錯する中、数日中に発表されるとみられる結果をエジプト国民は固唾をのんで待っています。(23日11:03)
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http://www.afpbb.com/article/politics/2885852/9159881?ctm_campaign=txt_topics
エジプト大統領選、ムスリム同胞団が改めて勝利を主張
2012年06月23日 16:25 発信地:カイロ/エジプト
【6月23日 AFP】6月16、17両日に行われたエジプト大統領選挙の決選投票で、公式開票結果の発表が延期されるなか、ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)が擁立したムハンマド・モルシ(Mohammed Mursi)氏は、予想されている自らの勝利が尊重されることを期待すると述べた。
モルシ氏は、ムスリム同胞団は「対立も暴力も」望んでいないと表明。「対立や暴力、エジプトの安定を揺るがすような企てもない」と述べ、「国の制度や公共財産、私有財産を含め、国を守ることがわれわれの最優先の目標だ」と述べた。その上で、「選挙結果が民意を真に反映することと期待している」と語った。
これより先、首都カイロ(Cairo)市内のタハリール広場(Tahrir Square)には、ムスリム同胞団を支持し、軍最高評議会による権力維持に抗議する多数の国民が集結した。軍最高評議会は公益を害するような企てには「厳しく」対処すると警告した。
大統領選を争ったモルシ氏と、ムバラク政権最後の首相を務めたアハメド・シャフィク(Ahmed Shafiq)氏の両陣営が勝利を宣言しているが、選挙管理委員会が公式開票結果の発表を遅らせたのを受け、双方の間の緊張がさらに高まっている。(c)AFP/Jailan Zayan
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2305G_T20C12A6FF8000/
エジプト大統領選、24日に結果発表
2012/6/24 1:46
【カイロ=押野真也】エジプト大統領選挙の選挙管理委員会は23日、17日に終えた決選投票の結果を24日午後3時(日本時間同10時)に発表すると明らかにした。イスラム原理主義勢力「ムスリム同胞団」系のモルシ氏とシャフィク元首相が争った選挙で、結果発表が延期されていた。同胞団は独自集計を根拠に、すでに勝利を宣言。これにシャフィク氏が反論していた。エジプトでは同胞団と、実権を握る軍の対立が深まっており、連日数千人規模のデモがカイロで起きている。
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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201206230194.html
先送りのエジプト大統領選結果、きょう公式発表
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【カイロ共同】エジプト大統領選の選挙管理委員会は23日、先送りしていた大統領選決選投票の公式結果を24日午後3時(日本時間同10時)に発表すると明らかにした。当初、各メディアで当選確実と伝えられたイスラム穏健派ムスリム同胞団系のモルシ氏を、暫定統治を担う軍最高評議会がけん制。地元主要紙も一転、対立候補の旧政権最後の首相シャフィク氏の当選を取り沙汰し始めるなど情勢は予断を許さず、混乱も予想される。
軍評議会は22日、声明を発表し、モルシ氏が選管発表前に勝利宣言したことを「時期尚早で不当だ」と厳しく批判した。16、17両日の決選投票直後、主要紙アルアハラム(電子版)はモルシ氏の当選確実を伝えたが、22日になると、選管当局が24日にシャフィク氏の当選を発表する準備をしているとする記事を掲載した。
カイロ中心部にある「革命の聖地」タハリール広場で行われている反軍政デモの参加者の間には、軍評議会がシャフィク氏当選のために裏で動き始めたとのうわさも広がる。一方で、一部地元メディアが23日までに、軍評議会が選挙のやり直しを検討していると報道するなど情報は入り乱れている。
モルシ氏は22日に記者会見し、軍評議会に対し早急に公式選挙結果を発表するよう要求。軍評議会に強い権限を付与した改正憲法令を拒絶する考えをあらためて示し、軍との対決姿勢を鮮明にした。シャフィク氏も独自集計を基に勝利宣言しており、双方に譲る気配はない。
同胞団は反軍政デモへの参加呼び掛けを続ける構えで、昨年の革命を主導した若者グループと協力して抗議行動を強化。どちらの候補が当選しても混乱拡大は避けられない見通しになっている。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2304K_T20C12A6FF8000/
エジプト、軍の強硬姿勢強まる 大統領選結果は24日
2012/6/23 23:21
【カイロ=押野真也】混迷が続くエジプトで、実権を握る軍の姿勢が一段と強硬になってきた。大統領選挙の正式結果の発表前に勝利を宣言したイスラム原理主義勢力を強く批判。軍に反発するデモには「厳しく対処する」とし、反軍政の動きをけん制している。これまで延期していた大統領選挙の結果は24日に発表される見通しとなり、結果次第ではさらなる混乱も予想される。
エジプト統治の実権を持つ軍最高評議会は22日に声明を発表。選挙管理委員会の正式な結果発表前の18日に勝利宣言した原理主義組織「ムスリム同胞団」系のモルシ候補に対し、「時期尚早な発表で国内を混乱させている」と批判した。
評議会は22日、同胞団や若者が連日、カイロ中心部で数千人規模の反軍政デモを実施していることについて「公共の利益が損なわれる動きには厳しく対処する」との声明を出した。軍は13日に民間人を拘束できる権限を法務省から付与されており、こうした権限をちらつかせることで同胞団を強くけん制したものとみられる。
一方、軍と同胞団は対立を深めつつ、直接交渉にも動き始めたようだ。交渉で同胞団は、軍が命じた人民議会(下院、国会に相当)の解散を撤回するよう要求。評議会側は、軍事全般の権限を軍が持ち続けると規定した暫定憲法を同胞団側に認めるよう迫っているという。
政府系の新聞、アルアハラム(電子版)は「両者の交渉は合意に達することができる」との評議会幹部の発言を伝えている。ただ、両者の溝は大きく、合意は簡単ではなさそうだ。
同紙は、交渉が決裂すれば軍がさらに強硬となり、選挙結果に介入する可能性があることを示唆。この場合、大統領選挙の勝者がモルシ氏ではなく、対立候補のシャフィク元首相になることもあり得ると伝えている。
エジプト大統領選挙の決選投票は17日に終了し、21日に選管が結果を発表する予定だった。しかし、決選投票に臨んだ両陣営から双方の違反を指摘する意見が400件以上寄せられたとして発表を延期。23日、選管は24日午後3時(日本時間同10時)に発表することを明らかにした。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120624/mds12062400530000-n1.htm
エジプト大統領選、24日に公式結果発表 同胞団VS軍 混乱の兆し
2012.6.24 00:52 (1/2ページ)
【カイロ=大内清】エジプトの選管当局は23日、声明を出し、16、17日に行われた大統領選の決選投票の最終開票結果を24日午後(日本時間同日夜)に発表すると述べた。同選挙では、国内最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の傘下にある自由公正党のモルシー党首(60)と、軍出身でムバラク前大統領に近いシャフィーク元首相(70)の双方が勝利を主張するなど予断を許さない状況が続いており、結果発表後には混乱も予想される。
最終結果は当初、21日に発表される予定だったが、選管は、両陣営からの異議申し立てを審査するためとして発表を延期していた。
モルシー氏は投票時間終了から間もない18日未明、独自集計の結果として、いち早く勝利宣言。メディアでも、モルシー氏勝利が濃厚との見方が広がった。
しかし、シャフィーク氏陣営もその後、「勝利は確実だ」と表明。暫定統治を担う軍最高評議会は22日の声明で、モルシー氏が開票作業中にもかかわらず勝利宣言したのは、有権者に予断を与える行為であり「不適切だ」と批判した。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120624/mds12062400530000-n2.htm
エジプト大統領選、24日に公式結果発表 同胞団VS軍 混乱の兆し
2012.6.24 00:52 (2/2ページ)
こうしたことから、一部ではシャフィーク氏が当選するとの観測も浮上。モルシー氏支持者からは、発表延期は「軍が、シャフィーク氏を勝たせるために選管に圧力をかけているため」だとの声が上がっている。
実際に票の操作が行われているか否かは不明ながら、モルシー氏陣営の当局に対する不信感は強く、シャフィーク氏が当選した場合は激しい抗議行動に出る可能性がある。
首都カイロ中心部タハリール広場では23日、モルシー氏の支持者数百人が座り込みを行ったほか、シャフィーク氏も同日、支持者らにカイロ市内での「勝利集会」の開催を呼びかけ、緊張が高まっている。
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24日15時公式発表予定、の元ネタ
http://english.ahram.org.eg/NewsContent/36/122/45943/Presidential-elections-/Presidential-elections-news/BREAKING-Egypts-electoral-commission-to-unveil-pre.aspx
BREAKING: Egypt's electoral commission to unveil presidential elections results Sunday 3pm
Ahram Online, Saturday 23 Jun 2012
Secretary-General of the Presidential Electoral Commission Hatem Bagato said the commission will announce the results of Egypt's presidential runoff elections at 3pm (1pm GMT) Sunday, according to Egyptian state TV.
Both Muslim Brotherhood candidate Mohamed Mursi and Mubarak's last premier Ahmed Shafiq have claimed victory, citing their unofficial counts.
The electoral commission was supposed to announce the results on Thursday but decided to delay the announcement in order to examine appeals presented by both candidates.
Earlier reports claimed that the commission would announce the results of the second round run-off Saturday evening, but the Presidential Commission denied the reports.
Sultan said the commission is still in the process of assessing complaints filed against the results in certain polling stations. He added that the date of announcing the results will only be specified when the commission has obtained the final results having examined all the complaints.
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●【速報】 エジプト カイロ タラアトハルブst デモ集団通過・一時車両通行不能に。 2012,6,23夜
http://blog.livedoor.jp/amoremaru/archives/51751022.html
明日6月24日 午後3時に、大統領選決選投票の公式結果発表がなされる、と報じられた後の、
エジプト時間2012,6,23夜 午後9時40分すぎ、
エジプト カイロ ダウンタウン地区 タラアトハルブstと7,26st交差点方面より、
太鼓を用いたデモ隊らしきシュプレヒコールが聞こえる。
庵よりは死角であったため、様子見に向かう。
100人から200人程のデモ集団は、タラアトハルブstをタハリール広場方面へと行進。
大太鼓を複数使った統率のとれたシュプレヒコールと、
一部がサッカーチーム ザマーレクのレプリカユニフォームを着用しており、
また、顎髭を蓄えた熟年者もいたところから、
ウルトラスメンバー+ムスリム同胞団系の人々によるデモ集団と思われた。
タラアトハルブstは、一時、車両通行不能に。
明日発表されるという決選投票結果は、
投票終了後の報道ではモルシ氏の得票が多いとされているが、
シャフィーク氏の逆転勝利、あるいは、選挙無効・やり直しという可能性も考えられ、
どの結果であっても、タハリール広場等、各所にて、混乱や衝突が懸念される。
エジプト滞在中・渡航予定者は、最新情報に注意されたし。
※尚、何度も書いているが、
私自身は長年のエジプト経験とそのノウハウから、「これは本当にやばい」 というポイントは避けている。
その辺の機微を理解できない諸氏には、デモ集団等への接近は薦められず、
自己責任であり、うかつな接近をしない方が無難であることを、再び記しておく。
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社会背景等参照:
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1340261952/
アルジャジーラ エジプト ライブ:
http://www.livestation.com/channels/131-al-jazeera-mubasher-misr-arabic
アハラム 英語電子版:
http://english.ahram.org.eg/
ツイッター #エジプト
http://hashtagsjp.appspot.com/tag/%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120624/k10013063731000.html
エジプト 決選投票の結果発表へ
6月24日 4時34分
エジプトでムバラク政権の崩壊後初めての大統領を選ぶ決選投票は、日本時間の24日夜、公式結果が発表されることになりました。
ともに勝利を宣言をしている両候補の支持者が大規模な集会を開くなか、現地では緊迫の度合いが増しています。
今月16日と17日に行われたエジプト大統領選挙の決選投票を巡っては、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ氏と、軍出身でムバラク政権の最後の首相を務めたシャフィーク氏が、それぞれ勝利を宣言し、今月21日に予定されていた公式結果の発表が遅れる異常事態となっています。
こうしたなか、選挙管理委員会は、23日、決選投票の公式な結果を現地時間の24日午後3時、日本時間の24日午後10時から発表することを明らかにしました。
発表を前に、モルシ氏の支持者は首都カイロなどで大規模な集会を開き、地元メディアが優勢と伝える選挙結果に軍が介入する可能性を強くけん制しました。
一方、シャフィーク氏の支持者もカイロ市内の別の広場で大規模な集会を開き、「特定の宗教勢力の大統領はいらない」と声を上げました。
24日夜の結果発表を受けて、支持者同士の衝突などで混乱が拡大することも懸念され、国を二分した激しい争いの決着に向けて、現地では緊迫の度合いが増しています。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012062402000096.html
エジプト大統領選 きょう結果発表 双方が勝利主張 混乱か
【カイロ=今村実】エジプトの選挙管理委員会は二十三日、大統領選決選投票(十六〜十七日)の公式結果を二十四日午後三時(日本時間同十時)に発表すると明らかにした。これまで穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ氏(60)と、軍出身のシャフィク元首相(70)の双方が勝利を主張。落選が決まれば、選管の集計作業に不満が噴出するなど、混乱が予想される。
選管は結果発表が遅れた理由について、両陣営から選挙違反の疑いの申し立てが四百件以上あり、審査に時間がかかったと説明してきた。
両陣営は各開票所でスタッフの立ち会いが認められ各所で得票結果を受け取っている。同胞団は独自にこれらを集計し、モルシ氏が52%を得票したと大々的に発表。だがシャフィク氏も二十一日、自ら記者会見で勝利を宣言した。
選管の委員長はムバラク政権時代に任命され、最高憲法裁判所の長官を兼務するスルタン氏。憲法裁は十四日「人民議会(国会)選は違憲」との軍や旧政権寄りの判断を示しており、同胞団は警戒している。
地元メディアによると、モルシ氏は二十二日、記者会見で「選挙結果は誰もが知っており、国民の意思が反映されることを望む」と選管に警告。軍最高評議会が暫定憲法「憲法宣言」を改変し、人民議会の解散を命じるなど、露骨な政治介入を進める動きを「すべて拒否する」と突っぱねた。
カイロ中心部のタハリール広場には二十二日、同胞団の支持者ら数万人が集結。当面、広場の占拠を続ける方針だ。
これに対し、軍最高評議会も二十二日、「公共の利益を傷付ける試みには、警察や軍が断固として対処する」と声明を発表。同胞団などの抗議の過激化を強くけん制し、緊張が高まっている。
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http://japanese.ruvr.ru/2012_06_23/ejiputo-aratana-kakumei-kyoui/
エジプト:新たな革命の脅威は存在するか?
数千人のカイロ市民が「ムスリム同胞団」の大統領選候補者ムハムメド・ムルシ氏の当選を発表するよう求め、都心のタフリール広場に繰り出した。「同胞団」のマフムド・ゴズリャン・スポークスマンは「もしアフメド・シャフィーク氏の当選が宣言されるようなら、軍と人民の間の衝突につながるだろう」と警告している。 エジプト大統領選挙の第二回投票、つまり決選投票には、「同胞団」系の政治組織、自由公正党のムルシ党首とムバラク政権時代首相を務めたシャフィーク氏が進出したが、投票終了後、それぞれがすでに勝利宣言をした。こうしたエジプトの状況について、専門家達は様々に捉えている。大統領選挙結果の発表が遅れているのは、お互いに取引をし、政治舞台で誰が最終的にどんな地位に就くのか裏で合意を図っていると見る向きもある。
VOR記者は、アラブ・アフリカ研究センターのマムドゥフ・ハバシ研究員にマイクを向け話を聞いた。
「今声高に出されている声明や発言はすべて、目の前に置かれたパイから少しでも多い部分を手にしようとの試み以上の何物でもありません。エジプトは現在、様々な政治勢力が自分達の影響力が及ぶ範囲の境界線を互いに引こうとし、少しでも多くのプラスを得ようとしている段階だと言えます。それゆえ、近い将来、状況は沈静化するでしょう。今の状況が、流血の衝突に発展する事は、まずあり得ないと思います。」
別の専門家は、また違った見解を持っている。彼らの考えは、大統領選挙投票の中間結果を見る限り、エジプト社会はほぼ真っ二つに分かれてしまったというものだ。例えば、東洋学者のヴャチェスラフ・マツゥーゾフ氏は「両候補の側から聞こえてくるものは、すでにあまりに強硬なもので、誰が勝利者となっても、敗者とされた側には、自分達の要求を通そうとの十分な不満が残るだろう」と予想している。
「エジプトは、国内の矛盾という泥沼にはまり込んでしまいました。国は、ムルシ側とシャフィーク側の二つに分かれてしまいました。シャフィーク氏は、イスラム主義者は国を指導すべきではないと言い、一方ムルシ氏はと婉曲な表現ながら、ムバラク政権の官僚は国を指導すべきではないと述べています。つい最近までアフリカ大陸における主要国の一つだったエジプトは、重みを失い、カオスに沈みつつあります。まして、国際舞台におけるエジプトの役割は、著しく弱まりました。特にそのことはアラブ連盟について言えます。エジプトの影響力は、最小限にまで落ちました。」.
今肝心なのは、エジプトが新たな政治的危機にぶつかる事になるのか否かという点だ。その答えを、我々はもう間もなく知ることとなるだろう。
アンドレイ・オンチコフ
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062400087
大統領選決選投票の結果発表へ=両陣営が「勝利宣言」−エジプト
【カイロ時事】エジプトの選挙管理委員会は24日、今月16、17両日投票のエジプト大統領選決選投票の最終結果を発表する。最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団が母体の自由公正党のモルシ党首(60)と、旧ムバラク政権最後の首相を務めたシャフィク元空軍司令官(70)の両陣営が独自集計の結果に基づいて「勝利宣言」しており、選挙結果の確定を受けて混乱が生じる可能性がある。
選挙結果の発表は21日に予定されていたが延期されており、選管は、双方が相手陣営に不正があったと申し立てたため審査に時間がかかっていると主張していた。地元メディアの独自集計では、モルシ氏の得票率は51%台だった。(2012/06/24-14:59)
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http://www.cnn.co.jp/world/30007096.html
エジプト大統領選の決戦投票、開票結果は24日午後発表か
2012.06.24 Sun posted at: 14:59 JST
カイロ(CNN) エジプトで6月16、17両日に実施された大統領選の決戦投票で同国の選挙管理委員会当局者は23日、公式の最終開票結果が現地時間の24日午後3時に発表されると述べた。
ただ、地元テレビによると、選挙管理委のスルタン委員長は決選投票に進んだ候補者2人の陣営による選挙違反の申し立ての処理が続いており、開票結果の発表日時は決まっていないと語った。異議申し立ての件数は約400件とされる。
決戦投票では、旧ムバラク政権で最後の首相だったアフマド・シャフィーク氏とイスラム団体ムスリム同胞団系列の自由公正党党首ムハンマド・ムルシ氏が対決。両陣営は独自集計の結果として、小差での勝利をそれぞれ宣言している。
最終開票結果は当初、21日に発表の予定だったが、選挙管理委は選挙違反の申し立てなどを理由に延期していた。
開票結果の発表の遅れや実権を握る軍に対する住民のいら立ちも強まっているとみられ、ムバラク政権を崩壊させた民衆デモの主要舞台となった首都カイロのタハリール広場には23日、前夜に続いて住民が集結した。
一方、決選投票の開票結果発表に伴う政治的混乱を懸念する軍最高評議会は、公共の秩序などに脅威を与える行為には厳しく対処すると警告した。
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http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5063642.html
女性活動家、エジプト大統領選に「失望」
元テレビキャスターのカーメルさん。去年の反ムバラク政権デモのまっただ中にいました。
「“革命”の間、私たち女性はほとんど全ての局面に参加していました」(政治活動家 ブサイナ・カーメルさん)
政治の分野は極めて『男社会』のエジプトで、多くの女性が運動の最前線に参加したのは画期的なことでした。しかし今、カーメルさんは失望しています。新しい大統領は、穏健派イスラム主義組織の候補か、空軍出身で、現在、政権を担当する軍とも近い候補のどちらかになるからです。
「軍の精神構造も保守的イスラム主義者の精神構造も似たようなものです。アンチ女性、アンチ民主主義ですよ」(政治活動家 ブサイナ・カーメルさん)
軍にしろイスラム主義者にしろ、男女同権からはほど遠い考えを持っているとカーメルさんは考えています。
「(私が当選したら)副大統領は女性、キリスト教徒、若者や大統領選の元候補者たちを任命することもあるでしょう」(ムスリム同胞団 ムルシ候補)
ムルシ氏は22日、こう述べましたが、各勢力を集めたこの会見の壇上には男性しかいませんでした。
「しばらく政治からは距離を置こうと思います。エネルギーがなくなってしまったので・・・」(政治活動家 ブサイナ・カーメルさん)
最終結果発表を前に緊張が高まるエジプト。しかし、その輪の外にいる人たちも少なくありません。(24日14:53)
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http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5063642.html
女性活動家、エジプト大統領選に「失望」
ムバラク政権崩壊後、初めてのエジプトの大統領選挙は、日本時間の24日夜、結果発表の予定ですが、すでに失望してしまっている人々もいます。その理由は何か、ある女性活動家を取材しました。
元テレビキャスターのカーメルさん。去年の反ムバラク政権デモのまっただ中にいました。
「“革命”の間、私たち女性はほとんど全ての局面に参加していました」(政治活動家 ブサイナ・カーメルさん)
政治の分野は極めて『男社会』のエジプトで、多くの女性が運動の最前線に参加したのは画期的なことでした。しかし今、カーメルさんは失望しています。新しい大統領は、穏健派イスラム主義組織の候補か、空軍出身で、現在、政権を担当する軍とも近い候補のどちらかになるからです。
「軍の精神構造も保守的イスラム主義者の精神構造も似たようなものです。アンチ女性、アンチ民主主義ですよ」(政治活動家 ブサイナ・カーメルさん)
軍にしろイスラム主義者にしろ、男女同権からはほど遠い考えを持っているとカーメルさんは考えています。
「(私が当選したら)副大統領は女性、キリスト教徒、若者や大統領選の元候補者たちを任命することもあるでしょう」(ムスリム同胞団 ムルシ候補)
ムルシ氏は22日、こう述べましたが、各勢力を集めたこの会見の壇上には男性しかいませんでした。
「しばらく政治からは距離を置こうと思います。エネルギーがなくなってしまったので・・・」(政治活動家 ブサイナ・カーメルさん)
最終結果発表を前に緊張が高まるエジプト。しかし、その輪の外にいる人たちも少なくありません。(24日14:53)
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120624-OYT1T00996.htm
エジプト大統領選、イスラム主義候補の当選発表
【カイロ=井上亜希子】エジプトの選挙委員会は24日、今月16、17日に投票が行われた大統領選の決選投票で、イスラム主義組織ムスリム同胞団が推すムハンマド・モルシ氏(60)が元首相のアフマド・シャフィク氏(70)を破って当選したと発表した。
イスラム主義の大統領は同国史上初めて。同国を暫定統治する軍最高評議会は選挙の混乱に乗じて権限拡大を図っており、今後、大統領との対立の激化が予想される。
公式開票結果によると、モルシ氏は得票率52%、シャフィク氏は48%だった。大統領の任期は4年。
モルシ氏は、急速なイスラム化を懸念する世論に配慮して「国民の融和」を呼びかけ、連立政権の樹立の意思を表明している。外交政策では、対米依存を「改める」としており、米国やイスラエルとの関係は冷却化しそうだ。
(2012年6月24日23時38分 読売新聞)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120624/mds12062423410005-n1.htm
エジプト大統領選 モルシー氏が勝利、初のイスラム系指導者誕生
2012.6.24 23:41 (1/2ページ)
モルシー氏(ロイター)
【カイロ=大内清】昨年2月のムバラク政権崩壊後、初のエジプト大統領選で、同国選管当局は24日、決選投票の結果、国内最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の傘下にある自由公正党のモルシー党首(60)が得票率51・7%でシャフィーク元首相(70)を下したと発表した。昨年以降、中東・北アフリカの長期独裁政権が次々と倒れた「アラブの春」で、イスラム系国家指導者が誕生したのは初めて。周辺国の政治情勢に影響する可能性もある。
同胞団は究極的にはイスラム法による統治を志向しているとみられるが、モルシー氏は選挙戦で「市民社会の尊重」などを掲げ穏健色を強調。ムバラク前大統領に近いシャフィーク氏の当選で旧体制が復活することを警戒する民主化勢力などの支持を集めた。
首都カイロ中心部タハリール広場にはこの日、数万人のモルシー氏支持者が集まり、同氏の当選が発表されると、歓声とともに、「アッラー・アクバル(神は偉大なり)!」「軍政を倒せ」といった叫び声が上がった。
ただ同国では、暫定統治を担う軍最高評議会が先ごろ、自由公正党が最大議席を握る人民議会(下院に相当)を解散し立法権を掌握しただけでなく、新憲法制定プロセスをも独占する気配をみせている。旧政権で保証されてきた軍部の特権的地位を守るため、今月末に予定される民政移管を前に、民主化プロセスの「骨抜き」を図っているとみられる。新大統領の権限も不明確なままだ。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120624/mds12062423410005-n2.htm
エジプト大統領選 モルシー氏が勝利、初のイスラム系指導者誕生
2012.6.24 23:41 (2/2ページ)
モルシー氏(ロイター)
エジプトでは1952年のクーデターで王政が打倒されて以来、軍部が歴代大統領を輩出しており、非軍出身の大統領はモルシー氏が初めてとなる。民意によって選ばれたとはいえ、議会の後ろ盾を失ったモルシー氏としては、軍部に妥協しながら政権運営を進めざるを得ず、民主化の前進を実現できるかは不透明だ。
また、負けたシャフィーク氏の支持者や、モルシー政権誕生に危機感を抱く旧政権関係者らによる抗議行動も予想され、混乱が長期化する恐れもある。
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http://www.asahi.com/international/update/0624/TKY201206240256.html
エジプト大統領にムルシ氏当選 初のイスラム主義大統領
エジプト大統領選の選挙管理委員会は24日、イスラム団体ムスリム同胞団系列の自由公正党党首ムハンマド・ムルシ氏(60)が当選したと発表した。同国で文民が大統領になるのは初めて。イスラム主義の大統領も初となる。得票率は約52%だった。
軍最高評議会は月末までに民政移管するとしている。ただ、評議会は決選投票直前に同党が半数近くを占める人民議会に解散を命じ、17日の投票終了直後には暫定憲法を修正して新議会発足までの立法権を握った。軍が権限の多くを取り戻した状態で大統領に就任するムルシ氏は、苦しい政権運営を強いられる。行政機構の改革などで軍と官僚組織の抵抗が予想される。
民主化デモで、ムバラク政権打倒という目標で一致した同胞団と、青年グループ、世俗派政党など各派は、政権崩壊後は団結力を失い、相互不信を募らせてきた。特に「イスラムの価値観に従った社会改革」を掲げる同胞団に対し、宗教と政治の分離を求める世俗派からの反発が強い。一方、「政治の厳格なイスラム化」を期待してムルシ氏に投票したイスラム厳格派は圧力を強めそうだ。
ムルシ氏は、旧政権が続けてきた対米追従・親イスラエルの外交路線を改めるとみられ、中東情勢にも影響を及ぼすことになる。(カイロ=貫洞欣寛)
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http://mainichi.jp/select/news/20120625k0000m030116000c.html
エジプト大統領選:モルシ氏が当選…軍部と摩擦必至
毎日新聞 2012年06月24日 23時43分
【カイロ前田英司】民主化要求運動「アラブの春」による独裁崩壊後初のエジプト大統領選で、選挙管理委員会は24日、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の擁立したムハンマド・モルシ自由公正党党首(60)がアフマド・シャフィク元首相(70)を破り当選したと発表した。52年の軍事クーデター以降、初の「イスラム系」大統領。歴代大統領を占めてきた軍部との摩擦が強まるのは必至だ。
昨年2月のムバラク前政権崩壊以降、国を暫定統治してきた軍最高評議会は6月末までの民政移管を約束。しかし、決選投票最終日に「憲法宣言」(暫定憲法)を修正して支配強化の動きを強めており、新大統領との権力闘争が激化しそうだ。
選管によると、決選投票(16〜17日)の結果、モルシ氏の得票率は51.73%、シャフィク氏48.27%。投票率は51.58%で、第1回投票(5月23〜24日)の46.42%を上回った。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120624/mds12062418010002-n1.htm
エジプト人女性と外国人 「年の差婚」は25歳まで
2012.6.24 18:00 (1/2ページ)
エジプト人女性が外国人男性と結婚する場合、その年齢差は25歳までとする−。同国の婚姻法にはこんな規定がある。
1976年に定められたもので、当時、原油価格高騰で急速に豊かになった湾岸アラブ諸国の富裕層が、エジプト人女性と「買春まがいの方法で結婚するケースが目立った」(エジプト人弁護士)ことへの「防御策」の意味合いがあった。
ただ、現実には役所に届けずに、簡素化されたイスラム教の手続きにのっとって結婚契約書だけを交わすカップルが後を絶たない。法律上は正式な夫婦とみなされないため、離縁された女性が十分な補償を受けられないケースも多い。
先に解散・再選挙が決まった国会では、この規定の改正論議が進められていた。提案したのは、イスラム教の原点回帰を唱えるサラフ主義の議員。聖典コーランに「結婚年齢や夫婦の年齢差について定めはない」のがその理由だという。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120624/mds12062418010002-n2.htm
エジプト人女性と外国人 「年の差婚」は25歳まで
2012.6.24 18:00 (2/2ページ)
この法律は女性の権利保護の観点からも問題が多いことから、動機は違えども、リベラル派の理解も得られそうな雰囲気だった。
しかし、婚姻法に関しては別のサラフ主義議員が、同様の理由から「女性の結婚可能年齢を現在の18歳から16歳に引き下げるべきだ」と提案していて、こちらは激しい論争になった。同議員は「9歳まで引き下げてもいい」と主張しているというから驚く。
エジプトの貧困層には「口減らし」のため、年配の男に娘を“奉公”に出す家庭が少なくない。それならコーランに従って違法状態を解消すべきだ、というのがサラフ主義者らの主張だが、同国のある女性記者は「議員は、幼い女の子を守るための方策を議論すべきなのに…」と批判する。婚姻法の改正にはまだまだ時間を要しそうだ。(カイロ 大内清)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120624/k10013072501000.html
エジプト大統領にモルシ氏当選
6月24日 23時44分
エジプトで、ムバラク政権の崩壊後、初めての大統領を選ぶ決選投票で、選挙管理委員会は、24日、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ氏が当選したと公式に発表しました。
今月16日と17日に行われたエジプト大統領選挙の決選投票は、現地時間の24日(日本時間24日午後11時半ごろ)、選挙管理委員会が、当初の予定より3日遅れで公式結果を発表しました。
それによりますと、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ氏が、軍出身でムバラク政権の最後の首相を務めたシャフィーク氏に88万票余りの差をつけて勝利し、新しい大統領に決まりました。
エジプトの歴史の中で、イスラム勢力の大統領が誕生するのはこれが初めてです。
カイロ中心部のタハリール広場では、ムスリム同胞団のメンバーなどモルシ氏の支持者数万人が集まり、当選の発表と同時に大きな歓声が上がりました。
この決選投票を巡っては、「イスラムか世俗か」を争点に、イスラム勢力と旧体制派の候補が国を二分して激しく争い、双方が、公式結果の発表を前に、勝利を宣言するという異常事態となっていました。
また、選挙結果の発表に先立って、軍の最高評議会は、ムスリム同胞団の権力基盤である議会を解散したうえで、暫定的な憲法を修正し、軍の権限の拡大と大統領の権限の制限を図りました。
これに対し、モルシ氏の支持者や、去年の政変で主導的な役割を果たした若者たちは、民主化に逆行するものだと抗議デモを続けています。
モルシ氏の当選を受けて、今後、イスラム勢力と、軍を含む旧体制派との対立で政権運営を巡る混迷が一段と深まることになりそうです。
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http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012062401002072.html
エジプト選管、モルシ氏当選を発表
2012年6月25日 00時15分
【カイロ共同】エジプトの選挙管理委員会は24日、今月16〜17日行われた大統領選決選投票で、イスラム穏健派ムスリム同胞団傘下の自由公正党党首ムハンマド・モルシ氏(60)が、世俗派で旧ムバラク政権最後の首相アハメド・シャフィク氏(70)を下して当選したとの公式開票結果を発表した。
モルシ、シャフィク両候補とも独自集計を基に「勝利宣言」を出し、選管当局が集計精査のため21日の公式発表を延期する事態になっていたが、地域大国エジプトで初めて、イスラム勢力出身の大統領誕生が確定した。
暫定統治に当たる軍最高評議会は6月末までに大統領に行政権を移譲する予定。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2403E_U2A620C1MM8000/?dg=1
エジプト新大統領にモルシ氏 選管発表
イスラム原理主義系で初
【カイロ=押野真也】エジプト大統領選挙の選挙管理委員会は24日、イスラム原理主義系のムハンマド・モルシ自由公正党党首(60)が勝利したと発表した。ムバラク独裁政権が倒れてから約1年5カ月を経て、国民が選ぶ大統領がようやく誕生する。イスラム原理主義系の大統領は初めて。
23日、カイロの広場でエジプト大統領選のモルシ氏のポスターを掲げる支持者の男性=共同
選管はモルシ氏の得票率が約52%で対立候補のアハマド・シャフィク元首相(70)を上回ったと発表した。選挙結果を巡っては、モルシ氏とシャフィク氏の両陣営が勝利を主張していた。
実権を持つ軍が介入し、モルシ氏の勝利を阻止するとの見方もあったが、当面の混乱は回避されそうだ。イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」は独自集計を根拠に対立するシャフィク氏が勝利するとの結果が出れば「(シャフィク氏との関係が深い)軍が選挙に不法介入した」として、大規模な反軍政デモの実施を計画していた。
初の原理主義系大統領の誕生に、国内人口の1割を占めるキリスト教徒の警戒感は強い。外交面でも同胞団はイスラエルとの平和条約破棄を主張した時期もあるだけに同国は今後の条約の動向に神経をとがらせている。
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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35518
アラブの春:危機に瀕するエジプト
(英エコノミスト誌 2012年6月23日号)
エジプトの混乱の裏には、軍部とイスラム主義者の間の複雑な権力闘争がある。欧米が支持すべきは後者だ。
恐ろしい混乱状態にある中東諸国の中でも、エジプトは最も厄介な展開になっている〔AFPBB News〕
希望にあふれたアラブの春から1年半を経た今、中東は恐ろしいほどの混乱状態にある。
シリアは全面的な内戦に陥る瀬戸際にある。血に染まったバシャル・アル・アサド大統領は遅かれ早かれ倒されることになりそうだが、内戦に陥った場合の結果は予見できない。
リビアはありがたいことに狂気の暴君から解放されたものの、その独裁者を追放した民兵組織が国内で騒動を繰り返している。この6月に予定されていた総選挙は、7月に延期された。
33年にわたる独裁政権を駆逐したイエメンは、アルカイダにとって格好のたまり場になっている。独裁政治から民主主義へ最もスムーズに移行したチュニジアでも、宗教過激派による暴動が起きている。スーダンの堕落した政権と、それよりはまともなオマーンの政権も抗議活動に揺さぶられている。
そして、サウジアラビアでは、皇太子の死去により、長らく国を悩ませている王位継承の危機が再び大きな注目を集めている。
だが最も厄介な展開になっているのが、アラブ世界で最大の人口を擁するエジプトだ。おぼつかない足どりで民主主義へ向かって進んできた18カ月を経て、どうやら軍は、自由への歩みを逆行させようという決意を固めたようだ。少なくとも、その歩みに大きくブレーキをかけるつもりのように見える。
エジプトの状況が悪化すれば、他のアラブ諸国の民主主義への歩みも大幅にペースダウンするだろう。
とはいえ、エジプトが独裁国家に逆戻りすると決まったわけではない。軍がイスラム穏健派との関係を調整できたトルコは、平和的な解決への道筋を指し示す。そして欧米は、たとえイスラム主義者であっても、民主的に選ばれた政治家の方が軍の指導者よりも立場が上であるという認識をはっきりと示すことで、エジプトを支援することができる。
実際に権力を握っているのは誰か?
本誌(英エコノミスト)が印刷に回された時点で、軍とイスラム主義者との権力争いは激しさを増していた。30年にわたる独裁の末に2011年打倒されたホスニ・ムバラク前大統領が獄中で脳卒中を起こし、重体にあるというニュースは、現在の権力争いの結果に何も関係しないかもしれない。
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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35518?page=2
だが、まるで亡霊のように、エジプトがかつて政治的に瀕死の状態にあったことを思い出させる出来事だ。
ムスリム同胞団のムハンマド・モルシ氏〔AFPBB News〕
希望を持てる面もある。ムスリム同胞団のムハンマド・モルシ氏が、ムバラク政権で最後の首相を務めた軍幹部のアフマド・シャフィク氏を破り、大統領選の決選投票の勝者として正式に発表される可能性は、依然として高そうだ。
そうなれば、7月1日からモルシ氏が大統領として政権を握ることになる。
それ自体が、画期的な出来事だ。エジプトで初めて十分に自由な大統領選挙が実施され、両極化した社会であるとはいえ、国民の意思による正当な国家元首が生まれたことを記念する日になるからだ。また、アラブ世界で初めて、イスラム主義者の大統領が民主的な手続きで権力を握ることにもなる。
モルシ氏はまだ今のところ、組閣の権限を持ち、民主的に選ばれたエジプトのリーダーとして国際舞台に立つことになると見られている。
利権保持に動く軍部
だが、このシナリオのうち確実と言えることはほとんどない。最悪の場合、軍がシャフィク氏の勝利を宣言することも考えられる。モルシ氏の勝利が認められたとしても、同氏がどのような権限を持つかは不透明だ。
ムバラク氏の失脚後、暫定的に権力を握っている秘密結社的な20人ほどの軍幹部の集団であるエジプト軍最高評議会(SCAF)は、これまでもエジプトを本格的な民主国家にしようという熱意は見せてこなかった。だが、SCAFはいまや、民政に移管するという以前の約束を翻したように見える。
SCAFは6月半ばに、ムバラク時代に任命された御しやすい最高憲法裁判所の判事たちに、イスラム主義者が多数を占めた新議会を解散させるよう働きかけた。解散の理由として使われたのは馬鹿馬鹿しい手続き上の問題で、何カ月も前に公表されていてもいいものだった。
SCAFはいまや、議会が担うはずだった立法権や、予算の決定権まで、自分たちが持つと主張している。また憲法会議、つまり憲法起草組織の委員選出および指揮の権限を握り、大統領権限を明記する文書や、恐らく議会の再選挙に関する新規則を策定しようとしている。
これらは危険な動きだが、今のところ、少なくとも反革命運動ではないように見える。エジプトの民主主義の進展を押しつぶそうとする強硬なクーデターというよりは、その歩みの速度を緩め、制御しようとする試みと言えるだろう。
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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35518?page=3
軍の最優先事項は、自らの「特別な役割」や、経済的な特権、国防や公安など一部の行政権を確保することにある。1980年代にはトルコの軍部が同じことをしようとした。民主的に選出されたイスラム主義政権に横やりを入れ、非宗教的な秩序の保護者として無理やり権力を誇示し続けた。
トルコを先例とするなら、将来にはなお希望が残されているかもしれない。トルコは多すぎるほどのクーデターと政治的暴力に苦しんできた。だが、イスラム主義派が穏健であることが明らかになり、国民の支持を集め、3回連続で公正な選挙に勝利して軍の権力を削ぎつつあることで、そうした危険は後退している。
エジプトではまだあからさまに力を振るい、トルコでも陰険に幅を利かせてきた「ディープステート(裏の国家)」は、安全保障や民衆抑圧に関わる組織にまだその名残をとどめているものの、トルコのイスラム主義派は、軍を兵舎へと送り返す権限を道徳的に獲得し、その権限を行使している。
エジプトがそれと同じ道をたどるなら、この1週間に軍部が取った動きは、長期にわたって民主主義への行進を止めることにはならないだろう。
オバマ大統領は力を振るうべきだ
欧米の政治家は、アラブの春を無視する言い訳として、2つの作り話を利用している。1つは、軍とイスラム主義者は似たり寄ったりだというものだ。これではムバラク主義の再来にすぎない。本誌はイスラム主義派が世俗派の改革主義者に圧勝することは望んでいなかったが、実際にはそうなった。
イスラム主義者をおとなしくさせる最良の方法は、トルコの前例が示しているように、抑圧の結果として道徳的な優位性を与えるようなことをせず、日々の政治の責任と妥協を選ばざるを得ない状況に追いこむことだ。
2つ目の言い訳は、欧米が干渉するにはエジプトは複雑すぎるというものだ。確かに状況は混沌としている。だが、国外からのメッセージは、明快で強力なものになり得る。軍は民主的な約束を堅守すべきであると繰り返し主張すれば、影響を及ぼせる可能性はある。
米国の支援で力を得てきた軍の指導者たちは、制約のない権力を握ることに明らかに神経質になっている。米国と欧州は、新議会につながる憲法についてマルシ氏と協議するよう軍に圧力をかけることで、情勢を民主化に有利に導くことができるだろう。
エジプトの混乱の中にあって、はっきりしていることが1つある。エジプト人をはじめとするアラブ諸国の国民は、自国のことは自分たちで決めたいと望んでいる。国王や軍人たちは、その歩みを遅らせることはできるかもしれないが、止めることは決してできないのだ。
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http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062500003
モルシ氏が大統領に=イスラム政権誕生へ−軍以外から初・エジプト
【カイロ時事】エジプトの選挙管理委員会は24日、今月16、17日両日のエジプト大統領選決選投票で、最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団を母体とする自由公正党のモルシ党首(60)が得票率51.73%で、ムバラク政権最後の首相を務めたシャフィク元空軍司令官(70)を破り、当選したと発表した。モルシ氏は今月末に大統領に就任する予定。暫定統治する軍最高評議会と同胞団の権力闘争が激化しており、民政移行に向けた混乱が続きそうだ。
民衆運動「アラブの春」で昨年2月に旧政権が崩壊したのを受け、1952年の王制崩壊後に歴代大統領を輩出してきた軍部は初めて同胞団に大統領職を明け渡す。モルシ氏は選挙戦でシャリア(イスラム法)導入を公約に掲げており、政治のイスラム化が進む可能性がある。シャフィク氏の得票率は48.27%。投票率は51.85%だった。(2012/06/25-00:11)
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http://mainichi.jp/select/news/20120625k0000m030129000c.html
エジプト大統領選:モルシ氏当選、混迷の第2幕
毎日新聞 2012年06月25日 01時16分
【カイロ前田英司】エジプト大統領選は24日、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の擁立したムハンマド・モルシ自由公正党党首(60)の当選が確定し、非軍人出身の初の大統領が誕生した。歴代大統領を占めてきた旧支配勢力で、国を暫定統治する軍最高評議会との権力闘争が激化するのは必至だ。大統領選はエジプト民主化の「総仕上げ」と位置づけられたが、今後も内政、外交両面で不安定な状況が続くのは確実で、混迷の第2幕が開いたといえそうだ。
選挙管理委員会が24日の記者会見で「モルシ氏当選」を発表すると、カイロ中心部のタハリール広場では、詰めかけていた大勢の同胞団支持者らが喜びを爆発させた。両陣営がそれぞれに「勝利宣言」する中、選管発表が当初の21日から遅れ、緊張が高まっていた。
新大統領が決まったことで、当面の焦点は6月末までに予定される民政移管に移った。軍政は22日、改めて移管の実行を強調し、これまでに実施した施策は「すべて国の利益のためだ」と訴えた。
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http://mainichi.jp/select/news/20120625k0000m030129000c2.html
エジプト大統領選:モルシ氏当選、混迷の第2幕
毎日新聞 2012年06月25日 01時16分
軍政は決選投票最終日の17日、昨年3月に出した「憲法宣言」(暫定憲法)の修正を発表。新憲法の起草が大統領選出に間に合わず、さまざまな権限を明確にする必要があったと説明した。しかし、この修正で▽軍政トップが国軍最高司令官に▽大統領は軍政の承認なしに宣戦布告や治安出動を命じられない▽軍政が立法権を掌握−−など支配態勢を強めたのは明らかで、軍部があらかじめ新大統領の力を制限し、権力維持を狙ったとみられている。
投票直前の15日には、先に選挙で選ばれた人民議会(国会)が司法判断で解散させられている。議会の最大勢力は同胞団だった。
同胞団は19日以降、タハリール広場に支持者を動員してデモを続けており、軍政のこうした動きを「クーデター」と非難した。クリントン米国務長官も20日、「新大統領への権限移譲の約束を完全に果たすべきだ」と軍政をけん制した。
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http://mainichi.jp/select/news/20120625k0000m030129000c3.html
エジプト大統領選:モルシ氏当選、混迷の第2幕
毎日新聞 2012年06月25日 01時16分
一方で、初の「イスラム系」の大統領誕生には国内外に警戒もある。モルシ氏は選挙中、イスラム法(シャリア)の導入を訴え、国家の「イスラム化」を懸念する世俗派に不信感を与えた。79年に締結したイスラエルとの平和条約の修正に言及するなど、親米だったムバラク前政権時代からの揺り戻しは必至だ。
モルシ氏はエジプトが53年に共和制を宣言して以来、5代目の大統領となる。
民主化要求運動「アラブの春」で昨年2月に大統領を退いたムバラク氏は約30年間の独裁を続けたが、新大統領は憲法改正により任期4年、3選禁止と規定された。
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得票数等
http://english.ahram.org.eg/NewsContent/36/122/46061/Presidential-elections-/Presidential-elections-news/Mursi-declared-first-civilian-Egyptian-president-b.aspx
ursi declared first civilian Egyptian president but military still in control
Muslim Brotherhood's Mohamed Mursi becomes Egypt's first freely-elected, non-military head of state – but his diminished presidential authority under last week's 'constitutional addendum' raises question marks
Sherif Tarek, Sunday 24 Jun 2012
Muslim Brotherhood presidential candidate Mohamed Mursi has been named Egypt's fifth president after narrowly defeating his rival, Mubarak-era PM Ahmed Shafiq, in the hotly-contested presidential elections' runoffs. His victory, however, is barely expected to bring immediate stability to the turmoil-hit country.
The final results, which gave 52 per cent of the vote to Mursi, were announced around 4:30pm, Sunday, at the Cairo headquarters of the Supreme Presidential Electoral Commission (SPEC).
The announcement sparked massive celebrations in Cairo's Tahrir Square, the epicentre of Egypt's uprising.
According to the final tally, Mursi won 13,280,131 votes against 12,347,380 (a bit over 48 per cent) for Shafiq, according to the SPEC's official vote count, announced after allegations of electoral fraud – filed by both candidates' campaigns – were declared.
The total number of registered voters in Egypt stands at 50,958,794. Voter turnout in the presidential runoff was 26,420,763 (nearly 52 per cent). The total number of valid ballots cast was 25,575,511, while the number of voided ballots was 843,252.
"I would like to thank the military council, the judicial system and the police for their efforts in making the elections clean and fair," Mursi campaign manager Ahmed Abdel-Atti said shortly after the announcement.
Mursi, who resigned as head of the Brotherhood's Freedom and Justice Party (FJP) shortly after the result announcement, launched his presidential campaign after Brotherhood second-in-command Khairat El-Shater was disqualified from the race by Egypt's electoral commission in April. El-Shater was disqualified due to a prior criminal conviction under the Mubarak regime.
Mursi's win in Egypt's first-ever genuine multi-candidate presidential election puts an end to a 60-year military monopoly on the office of president. His predecessors, who ruled the country since the 1952 Free Officers' coup – Mohamed Naguib, Gamal Abdel-Nasser, Anwar El-Sadat and Hosni Mubarak – all came from within the army's ranks.
Mursi's victory, however, does not mean that the military will loosen its current grip on power. Recent decisions by the Supreme Council of the Armed Forces (SCAF) give the military junta expanded authorities at the expense of both parliament and the office of the presidency.
後略
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2402I_U2A620C1FF2000/?dg=1
エジプト大統領にイスラム系 権限委譲に軍抵抗も
【カイロ=押野真也】エジプト大統領選ではイスラム原理主義系のムハンマド・モルシ氏(60)が勝利したものの、同国が民主化に逆行する懸念は消えない。ムバラク独裁政権崩壊後に実権を握った軍最高評議会は権限移譲に抵抗する構えを崩していない。国民の支持を受けた新大統領が改革を進められるかどうかはなお見通せない。
エジプトの選管がモルシ氏の大統領選勝利を発表。ポスターを掲げ喜ぶ支持者たち(24日、カイロ)=ロイター
カイロ中心部の広場には選挙管理委員会の発表前からイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」の支持者など数万人が集まった。スマートフォン(高機能携帯電話)などで選管の発表内容を確認し、モルシ氏の勝利が宣言されると一斉に歓声が上がった。あちこちでエジプト国旗がはためき、花火も打ち上げられた。
広場以外でも、走行するタクシーや乗用車がクラクションを鳴らし続ける光景が多く見られた。逆に、シャフィク氏に投票した人々は飲食店やオフィスのテレビに見入ったまま、沈黙する姿が目に付いた。
新大統領の権限は限られる?
(軍側の主張)
▼大統領
・外交権
・首相と閣僚の任命権
▼軍最高評議会
・軍の指揮権
・他国への宣戦布告の可否
・予算執行権
・新議会発足までの立法権
・憲法起草委員の任命権
もっとも、支持者の期待通りに新大統領が改革を進められるかは不透明だ。軍は新大統領に対し、外交権や首相を任命する権限などを移譲する一方で、軍の指揮権や他国への宣戦布告の可否、予算執行権などの権限は軍が持ち続ける方針を示している。大統領と議会、軍の権限は今後制定する新憲法で規定することになっている。今後起草する憲法案の条文について軍が拒否権を持つことなどを主張している。
イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」や2011年の民主化運動を支持した若者たちはこうした軍の姿勢を「民主化に逆行する」と強く反発している。毎年13億ドル(約1040億円)の軍事費を支援する米国もエジプト軍政について「明らかに問題がある」(クリントン国務長官)と批判を強めている。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062500008
10万人が歓喜の渦=同胞団は抗議行動継続−エジプト首都
【カイロ時事】民衆運動「アラブの春」の聖地となったエジプトの首都カイロのタハリール広場は24日、大統領選でイスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ氏が勝利したのを受け、歓喜の渦に包まれた。広場を占拠した10万人以上が酷暑の中、エジプト国旗を振り回し、初の「イスラム系大統領」の誕生に沸き返った。
選管の記者会見は、スピーカーを通じて広場に伝えられた。会見開始から約50分後にモルシ氏の勝利が発表されると、地響きのような歓声が上がり、花火も打ち上げられた。広場には同胞団支持者を中心に、軍最高評議会の暫定統治に反対する改革派の人々も目立った。
同胞団は、軍評議会の権限を大幅に拡大した改正憲法宣言(暫定憲法)に反対する抗議を継続すると表明。政治を舞台とした軍との駆け引きに加え、広場での民衆行動を通じて軍への圧力を強める構えだ。(2012/06/25-00:34)
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http://japanese.ruvr.ru/2012_06_24/79177806/
エジプトの新大統領にイスラム主義者のムルシ氏
エジプトの新しい大統領に、ムスリム同胞団系の自由公正党の党首ムハムメド・ムルシ氏(60)が選ばれた。エジプト中央選挙管理委員会のファルク・スルタン委員長が24日、記者会見で発表した。エジプトでは、これに対し大規模な集会が開かれている。
ムルシ氏は、教育を米国で受けた。専門はエンジニア。ムバラク政権時代に独立系の議員として数回当選し、議会活動の経験がある。氏は、権力当局の汚職体質を改め、機構を再編し「イスラムの基本」に基づき国を造り、イスラム法典の規範を幅広く適応する事を約束している。
2011年の国民蜂起の後、軍人達が発表したエジプトの暫定憲法である憲法宣言によれば、大統領の任期は4年。
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http://news24.jp/nnn/news89038652.html
エジプト大統領選 モルシー氏が当選
■ 動画をみる
「アラブの春」で独裁政権が崩壊してから初めて行われたエジプト大統領選挙の決選投票の結果が日本時間24日夜に発表され、イスラム勢力が擁立したモルシー氏が当選した。 選挙管理委員会によると、得票率はモルシー氏が51.7%、シャフィーク氏が48.3%で、モルシー氏がシャフィーク氏を破ってエジプトの第5代大統領に選出された。 独裁政権の崩壊から1年4か月がたち、エジプト史上、初めて民主的に行われた大統領選挙で、国民(有権者)はイスラム原理主義を標ぼうする指導者を誕生させた。支持者からは「『市民のための大統領』を選べてうれしいです」といった喜びの声が上がっている。 一方で、エジプトを暫定統治する軍とモルシー支持派の対立が激化しており、混乱も続きそうだ。軍は選挙結果の公表を前に、大統領の権限を大幅に制限する決定を下した。これに対し、モルシー支持派は、大統領を「飾り物」にして権力を維持しようとする軍の「クーデター」だと猛反発、撤回を求めて抗議集会を続行する構え。軍とモルシー支持派の衝突が起きれば、騒動は一気に拡大する可能性もあり、緊迫した展開が続きそうだ。
[ 6/25 2:19 NEWS24]
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http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5063998.html
エジプト大統領に初のイスラム主義勢力
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去年のムバラク政権崩壊後、初めてとなるエジプトの大統領選挙で、選挙管理委員会は穏健派のイスラム主義組織「ムスリム同胞団」のムルシ氏が当選したと発表しました。エジプトにイスラム主義勢力の大統領が誕生するのは初めてのことです。
「ムルシ氏の勝利の一報に支持者たちは大歓声をあげています。きょうは長い夜になりそうです」(記者)
選挙管理委員会の発表によりますと、「ムスリム同胞団」のムルシ氏は、軍出身でムバラク政権で首相も務めたシャフィーク候補におよそ88万票の差をつけて勝利しました。エジプトにイスラム主義勢力の大統領が誕生するのは初めてのことです。宗教色の濃い政権になるのではないかという内外からの懸念を抑えるため、ムルシ氏は、リベラル派や若者のグループとも連携した政権を作ると宣言しています。
一方、ムバラク政権が崩壊してから政権を担当してきた軍の最高評議会は、これまでにムスリム同胞団が多数を占めている議会の解散を宣言し、新しい憲法を作る委員会の人選をする権利を自らのものとしていて、大統領の権限はかなり制限されています。今後は、対立関係にある軍とムスリム同胞団との権力闘争が本格化するものとみられます。(25日00:44)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120625/k10013075241000.html
エジプト新大統領にモルシ氏
6月25日 6時7分
エジプトで、ムバラク政権の崩壊後、初めての大統領を選ぶ決選投票で、選挙管理委員会は24日、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ氏の当選を発表しました。
今後、政権運営を巡って軍との対立が深まることが予想されます。
今月16日と17日に行われたエジプト大統領選挙の決選投票で、選挙管理委員会は、24日、予定より3日遅れで公式結果を発表しました。
それによりますと、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団が擁立したモルシ氏が、1323万票余り、軍出身でムバラク政権の最後の首相を務めたシャフィーク氏が1234万票余りとなり、モルシ氏が3ポイント余りの差で接戦を制し、新しい大統領に決まりました。
エジプトで、イスラム勢力の大統領が誕生するのはこれが初めてです。
カイロ中心部の広場に集まった数万人のモルシ氏の支持者からは、当選の発表と同時に大きな歓声が上がり、支持者のひとりは「初めて自分たちが選んだ大統領が誕生して、言葉にできないくらいうれしいです」と興奮した様子で話していました。
しかし今月末までに予定されている民政への移管を前に、軍の最高評議会は、暫定憲法を改正して軍の権限を強化するなど権力の維持を図っており、モルシ氏の支持者らは、軍が決定を撤回するまではデモを続けると反発を強めています。
モルシ氏の当選によって、今後、政権運営を巡ってイスラム勢力と軍との間で対立が深まることが予想され、予断を許さない状況が続くことになりそうです。
米は旧体制派との融和が重要と強調
エジプトの大統領選挙で、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ氏が当選したことを受けて、アメリカ・ホワイトハウスのカーニー報道官は声明を発表し、「モルシ氏はさまざまな価値観を持った市民の代表だ。あらゆる政党と協議し国の一体性を強められるよう、あらゆる手立てを取ることが大切だ」として、旧体制派との融和に努めることが重要だと強調しました。
一方、軍の最高評議会が選挙結果の発表に先だって軍の権限の拡大などを図っていたことを踏まえ、「軍の最高評議会は自由で公正な選挙を支持するよう強く求める」として、旧体制派に対して民主的な政権移行に協力するよう促しました。
さらにカーニー報道官は、「エジプトが地域の平和と安定に引き続き中心的な役割を果たすことが不可欠だ」として、エジプト国民の間で取りざたされているイスラエルとの外交関係の見直しについては慎重に対応するよう求めました。
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>>72
イスラエルは平和条約継続の重要性強調
エジプトの隣国イスラエルのネタニヤフ首相は、エジプト国民の間でイスラエルとの平和条約の見直しを求める声が上がっていることを踏まえ、「両国の利益と地域の安定にかなう平和条約に基づいた関係を維持していくことを期待する」とする声明を発表し、エジプトとイスラエルの平和条約を継続する重要性を強調しました。
また、去年11月までエジプトでイスラエル大使を務めた外交評論家のイツハク・レバノン氏はNHKの取材に対し、「イスラエルは両国の平和を保つためならどの指導者とも対話をしていかなければならない。エジプトがムバラク政権の頃に戻ることはなく、イスラエルは新たな現実に向きあっていかなければならない」と述べています。
ハマスはモルシ氏の勝利を歓迎
ムスリム同胞団を母体とするハマスが実効支配するパレスチナ暫定地区のガザ地区では、一万人近い人々が通りに繰り出し、空に向けて祝砲を撃ったりエジプトの旗を掲げたりして、エジプト大統領選挙でのモルシ氏の勝利を祝いました。
このうちハマス幹部のザハール氏は「ガザから最大の祝福を送る。パレスチナを解放するために我々はエジプトを必要としている」と述べました。
またハマスの指導者ハニーヤ氏は、「パレスチナに国家と自由をもたらすためにエジプトが大きな役割を果たすことを期待する」と述べ、エジプトとの関係強化で、厳しく対立するイスラエルをけん制したい思惑をうかがわせました。
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http://www.afpbb.com/article/politics/2886067/9169846?ctm_campaign=txt_topics
エジプト大統領にモルシ氏、初のイスラム勢力出身者
2012年06月25日 07:29 発信地:カイロ/エジプト
【6月25日 AFP】エジプトの選挙管理委員会は24日、6月16〜17日に行われた大統領選決選投票で、ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)傘下の自由公正党(Freedom and Justice Party)から立候補したムハンマド・モルシ(Mohammed Mursi)氏(60)が当選したと発表した。
アラブ世界最大の人口を誇るエジプトでイスラム勢力出身者が大統領に選ばれたのは初めて。
モルシ氏の得票数は1323万131票で得票率は51.73%、敗れたアハメド・シャフィク(Ahmed Shafiq)氏の得票数は1234万7380票だった。有権者は5000万人以上で、投票率は51.8%だった。
発表を受けてカイロ(Cairo)のタハリール広場(Tahrir Square)に集まっていたモルシ氏の支持者らは歓声を上げ、市内各地の道路ではドライバーがクラクションを鳴らし、モルシ氏の名を叫ぶのが聞こえた。一方、選挙運動スタッフと共に結果を聞こうとカイロ郊外に集まっていたシャフィク氏の支持者からは落胆の声が上がった。
エジプトを暫定統治している軍最高評議会のムハンマド・フセイン・タンタウィ(Muhammad Hussein Tantawi)議長がモルシ氏に祝意を伝えたと国営テレビが報じたのに続き、敗れたシャフィク氏もモルシ氏に祝意を伝えたと半国営の中東通信(MENA)が伝えた。
モルシ氏は当選の発表の数時間後「私は全エジプト人の大統領になる」と語り、ムスリム同胞団はモルシ氏が当選発表後にムスリム同胞団と自由公正党の役職を辞任したと発表した。イスラム勢力の伸張を恐れるキリスト教の一派で、3月に教皇が死去したコプト正教会の暫定トップもモルシ氏に祝意を表した。(c)AFP/Samer al-Atrush and Jailan Zayan
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http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2012062502000076.html
【社説】
イスラムを恐れるな 週のはじめに考える
2012年6月25日
エジプト大統領に初のイスラム主義者モルシ氏が就くことになりました。宗教独裁は困りますが、世界はむやみにイスラムを恐れるべきでもありません。
むやみに恐れるな、といいましたが、恐ろしさは時につくられたりもするでしょう。とりわけ権力闘争にはつきものというのが歴史の教えでもあります。
大統領を送り出そうというムスリム同胞団の場合、権力を競い合った最初の相手はアラブの英雄ナセル大統領でした。
一九五四年秋、有名な暗殺未遂事件が起きました。アレクサンドリアの広場で演説中のナセルを六発の銃弾がかすめたのです。エジプト革命をナセルらとともに闘ってきた同胞団が放った弾でした。
政権が繰り返す弾圧
その時、ナセルは叫びました。
「私は死なない。たとえ私が死んでも、皆さん一人ひとりがナセルなのです」
ナセルの方が役者ははるかに上でした。民衆は喝采。民族主義の輝いた時代も彼の味方でした。同胞団は“悪者”として弾圧され、地下に潜り、国外に逃れました。ただし、大衆の意識に思想的影響を深く残したという研究者もいます。
後継のサダト大統領は、逆に同胞団と和解します。ナイルデルタの農家出身でもともと密接な関係をもっていました。政敵の左派勢力を弱める手段でもありました。しかし、その勢力が伸長し政権を脅かすとみるや、弾圧に向かいます。イスラエルとの平和条約締結後、過激派のジハード団に暗殺されました。
そして、三十年に及ぶムバラク政権の登場です。
彼は同胞団を制限付きで許容するという方法をとりました。逆にいえば、既成政党との提携や、医師、弁護士などの職能団体での活動は認めたのですが、権力を脅かしかねない政党活動は断じて禁じたわけです。
テロが生んだ警戒心
ナセル以来およそ半世紀の長きにわたって、同胞団は“在野の権力”とでもいうべき存在だったのかもしれません。
政治権力は常に恐れ、米欧も中東不安定化などを理由に嫌いました。加えて、ビンラディンらのテロ、日本人を含む観光客らをねらった過激派テロが、イスラム一般をひとからげにして世界中に警戒させてしまったのです。
ムスリム同胞団は、二〇年代、都会の虚飾に反発した地方出身の青年教員ハッサン・バンナーにより秘密結社として創設されました。やがてエジプト最大の政治結社に育ち、近年は福祉、教育、慈善に力を入れ、海外にも組織を広げています。
選挙に強いのは、長く培ってきた組織力の寄与が大きいにせよ、穏健で中道的なイスラム思想が広く民衆に浸透しているからでしょう。貧しくとも信仰に熱心で、道徳を重んじる暮らしを大切にする人々です。
イスラムに対し、どういう考えをもとうと、そういう現実から目をそらすわけにはいきません。彼らは一票を投じたのです。
中東でイスラム主義がいかに潜在的に根を広げていたかは、新生チュニジアやモロッコの議会選でも明らかになっています。ともに穏健イスラム政党が勝利しイスラム主義の首相が誕生しています。
とはいえ、もしイスラム勢力が政権を担当するとなれば、現実的な政治感覚が必要になります。イスラム以外の宗教や少数派、世俗的勢力の価値観をよく認め、イスラムの押しつけと受け取られるようなことは慎まねばなりません。押しつけは弾圧と同じです。
イランのようなある種の宗教独裁は、エジプト国民の望むところではないはずです。
イスラエルや米国はとりわけ警戒を強めています。
しかし、こう考えてはどうでしょう。イスラム勢力が健全な政治を行うことで、民衆が抱いてきた西洋に対する偏見がはじめて取り除かれるのではないか。テロの芽はやっと摘み取られるのではないか。それこそ中東民主化の果実の一つでしょう。
過去と現在の対話を
エジプトの混乱は続くかもしれません。軍部は権力をなかなか放したがりません。しかし大きな流れは変わらないでしょう。エジプトの中でも外でも、イスラムを嫌ったり怖がったりするだけでは何も進まないのです。
「歴史は過去と現在との対話である」とは、英国の歴史家E・H・カーの言葉です。過去を今に照り返させるのです。それではじめて、未来を考えることができるのです。弾圧はテロと独裁しか生まなかった。それを未来に引き渡してはならない。歴史は繰り返してはならないのです。
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http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220625003.html
イスラム主義勢力と旧体制派との対決となったエジプト大統領選挙は、イスラム系のモルシ候補が当選しました。
モルシ氏支持者:「正義の勝利とモルシの勝利を神に感謝します。軍政でなく市民国家を!イスラムは素晴らしい」
選挙はムバラク前大統領の失脚を受けて行われ、イスラム主義組織が推すモルシ候補とムバラク政権で首相を務めたシャフィーク候補との決選投票になりました。選挙管理委員会は24日に投票結果を発表し、モルシ候補の大統領当選を発表しました。シャフィーク候補との得票率の差が4ポイントと、僅差の結果でエジプトにイスラム系の政権が誕生します。首都カイロの中心部ではモルシ氏の支持者らが当選を祝いましたが、現在統治している軍が一部の権限を握る構えで、今後も緊迫した状況が続きます。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2012
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062500047
モルシ氏、国民融和を訴え=元首相は祝意−エジプト
【カイロ時事】エジプトのイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の候補として大統領選で当選したモルシ氏は24日、同胞団から離脱するとともに、テレビ演説し、「全てのエジプト人の大統領となる。国民的な団結を強化するよう呼び掛ける」と訴えた。一方、中東通信によると、敗北したシャフィク元首相は、モルシ氏に祝意を伝えた。
モルシ氏とシャフィク元首相の得票率の差はわずか3.46%で国民の分裂を裏付けた。モルシ氏は「難局を切り抜けるためには国民的な団結が必要だ」と双方に歩み寄りを求めた。(2012/06/25-07:22)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012062502000102.html
【国際】
エジプト大統領 イスラム勢力 モルシ氏 「アラブの春」4国初
2012年6月25日 朝刊
モルシ氏
【カイロ=今村実】昨年二月の民衆革命でムバラク政権が崩壊したエジプトで、新たな国のあり方を決める大統領選の決選投票について二十四日、選挙管理委員会が開票結果を発表し、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ氏(60)=自由公正党代表=が得票率52%で初当選した。国営放送が伝えた。任期は四年。一九五二年の軍事クーデター後、文民出身の大統領は初。
民主化運動「アラブの春」で独裁政権が倒れた四カ国で初めて、イスラム主義勢力の本格政権が誕生する。ただ、暫定統治する軍最高評議会は議会の解散を通告し、立法権を掌握するなど国政の介入に乗り出しており、同胞団との対立で政情の混乱が続きそうだ。
決選投票は十六〜十七日にあり、モルシ氏と旧政権派を代表する軍出身の元首相シャフィク氏(70)との一騎打ち。「イスラム勢力VS世俗(非宗教)派」「旧野党勢力VS旧政権派」の争いだった。投票率は52%。
モルシ氏は「シャリア(イスラム法)を基盤とする民政国家」を主張。旧政権派の復権を懸念する有権者らにも、支持を広げた。
旧政権崩壊の原動力となった若者グループやリベラル派の推す候補らは、一本化に失敗し、いずれも初回投票で敗退していた。
同胞団直系の自由公正党は、昨年秋からの人民議会(国会)選で第一党に。だが、司法の違憲判断を基に軍は解散を宣告し、同胞団と対立している。
モルシ氏は元大学教授で、議員などを歴任。同胞団内では急進派の政策通とされる。
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http://www.jiji.com/jc/zc?k=201206/2012062500001
改革派との連携カギ=権力維持狙う軍に対抗−同胞団
【カイロ時事】昨年2月のムバラク独裁政権崩壊後初めての大統領選で、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ氏が当選を決めた。既得権益を持つ軍部は、権力を維持する姿勢を鮮明にしており、旧支配体制の打破を狙う同胞団が、改革派政治勢力との協調関係を確立できるかどうかが民主化プロセスの成否を占うカギとなりそうだ。
同胞団が主導した人民議会は今月解散された上、改正憲法宣言(暫定憲法)によって軍最高評議会は立法や治安維持をはじめとする広範な権限を手にした。軍部は今後、自らに有利に新憲法制定を進め、権益の維持を狙うとみられる。
これに対し、新大統領は当面、国防相を除いた組閣権限など限定的な権力しか持たない「弱い大統領」となる。
同胞団は、民衆蜂起「アラブの春」を主導した若者主体の政治集団「4月6日運動」や、改革派リーダーの一人で米インターネット検索大手グーグル元地域幹部ワエル・ゴニム氏、同胞団元幹部で穏健派イスラム主義者のアブルフトゥーハ氏らと政治グループ「国民戦線」を結成、軍政との対決姿勢を明確にしている。
ただ、政治運営や憲法起草作業をめぐり、同胞団が権力を独占しようとした経緯もあり、改革派の間には同胞団への不信感も残っている。同胞団の宗教色への拒否感も根強い。民意を背景に大統領職を押さえた同胞団が、国民合意の形成に向け、柔軟性を発揮できるかどうかが問われる。(2012/06/25-00:01)
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http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00226097.html
エジプト大統領選決選投票 イスラム主義組織が推すモルシ氏勝利
エジプト初のイスラム主義の大統領が誕生した。エジプトの選挙管理委員会は24日、大統領選挙の決選投票で、イスラム主義組織が推すモルシ氏が勝利したと発表した。
カイロ中心部のタハリール広場には、モルシ氏の支持者ら数千人が集まり、当選が発表されると、参加者は喜びを爆発させた。
モルシ氏の支持者は、「言葉にできないくらいうれしい。全エジプト人の夢がかなった」、「モルシ氏の勝利は、新生アラブ国家の勝利です」などと話した。
公式結果の発表前に、両陣営が勝利宣言をするなど混乱が続いていたが、選挙管理委員会は24日、イスラム主義組織「ムスリム同胞団」のモルシ氏が、ムバラク政権下で首相を務めたシャフィク氏に、およそ90万票の差をつけて勝利したと発表、ようやく決着した。
モルシ氏は会見で「革命で、初めて透明な選挙が行われたことに感謝する」と述べ、結束を訴えた。
しかし、初のイスラム勢力出身の大統領誕生後も、安定にはほど遠い情勢。
暫定統治を担う軍は、モルシ氏の基盤だった議会の解散を決め、大統領の権限を制限するなど、対決姿勢を強めていて、新大統領は、今後、いっそう難しい政権運営を迫られるとみられる。
(06/25 06:31)
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http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/news/post_22661
エジプト大統領選 イスラム系のモルシ氏 勝利
ムバラク政権の崩壊後初めてとなるエジプト大統領選挙の公式結果が24日発表され、イスラム穏健派・ムスリム同胞団系のモルシ氏が勝利しました。選挙管理委員会によりますと開票の結果、ムスリム同胞団の傘下にある自由公正党のモルシ氏が、得票率52%でムバラク政権最後の首相・シャフィク氏に勝利しました。これにより、エジプトで初めてイスラム勢力出身の大統領が誕生することになります。ただ、シャフィク氏の陣営が反発を強めるのは確実なうえ、暫定統治に当たる軍部が既得権益を維持する姿勢を鮮明にしていて、民政移管に向けた混乱は長期化しそうです。
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http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=720296
<EMeye>エジプト大統領にイスラム主義モルシ氏、株価は急伸
2012/06/25 09:36
エジプト大統領選挙管理委員会(SPEC)は24日、6月16−17日に行われた大統領選決選投票でイスラム原理主義組織ムスリム同胞団を支持母体とする自由公正党党首(FJP)のモルシ氏が元首相のシャフィク氏を破って当選したと発表した。得票率はモルシ氏51.7%、シャフィク氏48.3%。自由な直接選挙による大統領選出はエジプト初。
モルシ氏は24日、国営テレビに出演し勝利演説を実施。エジプト最大の新聞アル・アハラム電子版に「やや感情的なスピーチ」と論評されるなか、「投票してくれたエジプトの人々に感謝した。私の愛する人のために働くことを約束する」と述べ、エジプトの人々に「権利を戻す」ことを誓った。また、内外のイスラム化懸念を受け連立政権樹立の意向を示している。
軍最高評議会は大統領が誕生する6月末に民政移管を行うとしてきたも。ただ、エジプトを暫定統治する軍最高評議会(SCAF)は、決選投票前後に大統領権限を大幅に制限する決定を行い、自由公正党が多数を占めていた議会も解散させた。モルシ氏は猛烈に反発しており、軍部と大統領の関係が今後のエジプト情勢のカギを握りそうだ。
エジプトの代表的株価指数、ヘルメス指数は24日、2.80%高の434.40と急伸。新大統領誕生による国内安定化期待と、ご祝儀買いが入った。もっとも、イスラム主義のモルシ氏有利と伝えられてから、軍部の露骨な介入もあり株価は大きく下落している。軍部との緊張関係から、このまますぐ反発とはいきそうにない。
提供:モーニングスター社
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http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062500034
エジプト民主化支援継続を強調=シャフィク氏にも協力訴え−米大統領
【ワシントン時事】オバマ米大統領は24日、エジプト大統領選で当選したモルシ氏に電話で祝意を伝えるとともに、同国の民主化を引き続き支援していく方針を強調した。また、僅差で敗れたシャフィク元首相にも電話をかけ、国民団結と民主化推進に尽力するよう求めた。
オバマ政権は、双方が勝利を宣言していた今回の大統領選決選投票の結果確定を受け、情勢が混乱することを懸念していた。両陣営に速やかに働き掛けを行うことで、民主化継続に向けて協力するようくぎを刺した形だ。(2012/06/25-09:20)
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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201206250067.html
全エジプト人の大統領に モルシ氏、国民向け演説
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【カイロ共同=津村一史】エジプト大統領選の当選を決めたイスラム穏健派ムスリム同胞団系のモルシ氏は24日夜、国営テレビを通じて国民向けに演説し、イスラム教徒やキリスト教徒を含めた「全てのエジプト人のための大統領になる」と強調、国民全体の結束を強めようと呼び掛けた。
「あらゆる国際条約を守る」と述べ、イスラエルとの平和条約を維持する考えも示した。エジプトは1979年にアラブ諸国で初めてイスラエルとの平和条約に調印したが、国民の反イスラエル感情が根強い。
一方、エジプトの中東通信によると、大統領選で敗れた旧ムバラク政権最後の首相シャフィク氏はモルシ氏に祝意を伝えた。
同通信によると、同胞団は24日までに、モルシ氏が同胞団から離脱したことを明らかにした。過度に社会のイスラム化が進むのではないかとの世俗派市民らの疑念を払拭
ふっしょく
する狙いがあるとみられる。
モルシ氏の支持者ら約10万人が24日夜から25日にかけて、カイロ中心部にある「革命の聖地」タハリール広場に集まり、花火を上げるなどして勝利を祝った。モルシ氏はテレビ演説で「革命はまだ続く」と述べた。
軍最高評議会は選管発表に先立ち、大統領権限を縮小し、自らに立法権などを付与する改正憲法令を発布。これに反発する同胞団は反軍政デモを今後も継続するとしている。
大統領選決選投票は16、17両日に行われ、モルシ氏が1323万131票(得票率51・73%)、シャフィク氏が1234万7380票(同48・27%)を獲得した。
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE85N00Y20120624
エジプト大統領選、イスラム穏健派系のモルシ氏が当選
[カイロ 24日 ロイター] エジプトの選挙管理委員会は24日、前週末に行われた大統領選挙の決選投票で、イスラム穏健派「ムスリム同胞団」系で自由公正党党首のムハンマド・モルシ氏が、アハメド・シャフィク元首相を得票率で3.5%ポイント、票数で90万票近くの大差をつけて下したと発表した。
開票結果によると、モルシ氏の得票率は51.73%で、シャフィク氏の得票率は48.27%だった。
シャフィク氏は1年4カ月前に崩壊したムバラク前政権で最後の首相を務めていた。
ただ、エジプトではムバラク政権崩壊後に実権を握り、暫定統治に当たっていた軍が大統領への最終的な権限移譲を渋っており、ムスリム同胞団の幹部は民政移管への道のりは始まったばかりだと表明した。
軍最高評議会は先週、大統領の権限を縮小する改正憲法令を発表。大統領に軍と密接に協力して行政を行うよう求めた。
米国などの西側諸国はモルシ氏の勝利を祝福し、同氏に対してムバラク政権崩壊後に進んだ経済や社会の分裂の修復を急ぐよう呼び掛けている。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120625/mds12062501380001-n1.htm
エジプト大統領にモルシー氏…政権運営は前途多難 対米姿勢、軍部と駆け引き
2012.6.25 01:32 (1/2ページ)
24日、エジプトの首都カイロ中心部のタハリール広場で、モルシーのポスターを掲げ、勝利に歓喜する支持者ら(ロイター)
【カイロ=大内清】「エジプトがやっと一歩前進した」。エジプト大統領選で24日、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の傘下にある自由公正党のモルシー党首の当選が告げられると、首都カイロ中心部のタハリール広場を埋め尽くした数万人から、地響きのような歓声が上がった。数え切れないほどのエジプト国旗が舞う。昨年1〜2月の反政府デモで多数の人々が集結した「革命の聖地」は久しぶりに熱気を取り戻し、市内では盛大にクラクションを鳴らして車が行き交った。
モルシー氏はインターネット上で、「司法や警察、軍に敬意を表するとともに、国民におめでとうと言いたい」と勝利宣言した。
大統領選の結果は、暫定政権を担う軍最高評議会が最近、人民議会(下院に相当)を解散させるなど強権姿勢を強めたことに対する市民の不満が、再び大きな動員力となりうることを示し、軍部をはじめとする体制側に対する大きな圧力となったといえる。
同評議会のタンタウィ議長(陸軍元帥)は、モルシー氏を祝福する声明を発表した。
しかし、モルシー氏の政権運営は多難が予想される。特に外交分野では従来の親米穏健路線を維持したい軍部との間での駆け引きが激しさを増しそうだ。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120625/mds12062501380001-n2.htm
エジプト大統領にモルシー氏…政権運営は前途多難 対米姿勢、軍部と駆け引き
2012.6.25 01:32 (2/2ページ)
24日、エジプトの首都カイロ中心部のタハリール広場で、モルシーのポスターを掲げ、勝利に歓喜する支持者ら(ロイター)
同胞団は歴史的にパレスチナ問題との関わりが深く、イスラエルによる占領政策を強く批判してきた。エジプトは1979年、アラブ諸国で初めてイスラエルとの平和条約を結んだが、国民には反イスラエル感情が強い。モルシー氏としても、イスラエルの経済封鎖下にあるパレスチナ自治区ガザ地区に対する支援増加などで、独自色を出したいものとみられる。
同胞団を源流とし、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは24日、いち早くモルシー氏を祝福。同氏の政権運営が軌道に乗れば、ハマスが勢いづく可能性もある。
ただ、エジプトはイスラエルの後ろ盾である米国から、イスラエルとの良好な関係を維持することを前提に、年間十数億ドルの軍事・経済援助を受けている。軍部にとっては国防上も、経済利権の面でも対米関係を悪化させる選択肢は取りたくないのが本音だろう。
仮にモルシー氏が今後、軍部の意向に沿わない政策を進めようとすれば、軍部との緊張がいっそう高まり、政権運営に行き詰まる可能性もある。
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http://jp.wsj.com/World/Europe/node_466589
エジプト大統領にモルシ氏−イスラム系で初
2012年 6月 25日 9:48 JST
【カイロ】エジプトの選挙管理委員会は24日、先週末に行われた大統領選決選投票について、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の自由公正党のムハンマド・モルシ党首が当選したと発表した。得票率は51.7%で、ムバラク政権最後の首相だったアハメド・シャフィク氏の48.3%を僅差で上回った。
モルシ氏はエジプト史上初の自由選挙による大統領となる。アラブ世界でイスラム主義者が国家元首になるのも初めてだ。アラブ地域で最も人口の多いエジプトでイスラム主義者が大統領に選ばれたことは、これまで西側が支援する世俗派の独裁政権が支配してきたアラブ世界に衝撃を与えるそうだ。
スライドショーを見る
Amr Nabil/Associated Press
Egyptians carried a poster of Mohammed Morsi in Cairo's Tahrir Square Sunday after an election commission declared the Islamist the winner of a presidential runoff.
アメリカン大学(カイロ)のハレド・ファフミー教授(歴史学)は、「国民に開かれてこなかったアラブ諸国にあって、激しい抵抗にも関わらず国民が初めて大統領を選んだという意味で、革命的な出来事だ」と述べた。
イスラム主義者を弾圧してきたムバラク前政権に長年依存してきた西側各国にとっては、今回の選挙結果により新たな外交局面が始まることになる。米国とともに富裕な湾岸諸国は、イスラエルとの平和条約を順守し、不安定なアラブ世界の安定を確保してきたムバラク政権を支援していた。
また、米国の支援の下で展開してきた不安定なエジプトの外交バランスは覆される恐れがある。一方、シリアやバーレーンの反体制運動が活発化するとともに、イエメンやリビア、チュニジアの民主化の動きが加速されそうだ。
エジプト国内では、広場に多くの人々が繰り出してモルシ大統領の当選発表を喜び、1年余り前のムバラク前大統領の退陣の日を思い起こさせる歓迎ムードが支配している。
しかし、同国を暫定統治している軍最高評議会は大統領権限の大半をはく奪した改正憲法宣言を布告した。軍評議会は6月末にまでに新大統領に権限を移譲するとしているが、軍命令のほとんどは維持される見通し。また、最高憲法裁判所がムスリム同胞団主導の人民議会を解散する判断を下した後、軍は立法権限を引き継いでいる。
記者: Matt Bradley、Charles Levinson、Tamer El-Ghobashy
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120625/mds12062511140005-n1.htm
エジプト モルシー次期大統領「すべての条約順守」 タハリール広場に十数万人
2012.6.25 11:07
24日、エジプト国営テレビで演説するモルシー氏(AP)
【カイロ=大内清】エジプトの次期大統領に当選した同国最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の傘下にある自由公正党のモルシー党首(60)は24日夜、国営テレビで国民に向けて演説し、「全エジプト人のための大統領になる」と語り、民主化の前進に向けて国民に団結を求めた。また新政権では、1979年に結ばれたイスラエルとの平和条約など「すべての国際条約を順守する」と言明した。
同胞団は従来、イスラエルのパレスチナに対する占領政策を強く非難してきた。パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配し同胞団を源流とするイスラム原理主義組織ハマスとも密接な関係がある。モルシー氏も選挙戦では同国との平和条約見直しに言及することもあった。
このためイスラエルや米欧では、同胞団が政権を握ることへの警戒論も根強い。モルシー氏としては、ひとまず条約順守を表明することで、国際社会に安心感を与える狙いがある。
モルシー氏はまた、大統領選の当選発表後に同胞団と自由公正党から脱退し、特定の党派に寄った政権運営は行わないとの姿勢をアピールした。
首都カイロ中心部タハリール広場には24日夜から25日未明にかけ、モルシー氏の支持者ら10数万人が集まり、同氏の勝利を祝った。カイロ市内の運転手、ムハンマドさん(34)は「本当に民主化が実現するまで広場に足を運ぶ」と意気込んでいた。
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http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/220625013.html
初の“イスラム政権”に歓喜広がる エジプト(06/25 11:51)
エジプトで行われた大統領選挙で、初めてイスラム主義勢力出身の大統領が選出されました。首都では支持者たちが広場に集まり、歓喜の渦に包まれています。
当選したモハメド・モルシ氏:「あらゆる国際条約を守り、世界に平和のメッセージを伝えます」
イスラム主義組織が推すモルシ候補は、軍出身でムバラク政権の最後の首相を務めたシャフィーク候補に決選投票で4ポイントの差をつけて当選しました。当選の発表を受けて、カイロの中心部にはモルシ候補の支持者らが集まり、夜通し当選を祝うなど喜びに沸いています。しかし、一方で現在、統治している軍は今後も一部の権限を握る構えで、緊迫した状況は続くとみられます。この結果を受け、アメリカのオバマ大統領は電話で、モルシ氏に「引き続き、エジプトの民主化を支援する」と伝えるとともに、シャフィーク氏に対しても「エジプトが一つにまとまるために力を尽くしてほしい」と話しました。ホワイトハウスが「エジプトの役割は地域の平和と安定の柱だ」などと強調する声明を出すなど、アメリカは、イスラム政権の誕生に警戒感を強めている模様です。
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http://mainichi.jp/select/news/20120625k0000e030186000c.html
イスラエル:「平和条約継続を」 エジプト・モルシ氏当選
毎日新聞 2012年06月25日 12時17分(最終更新 06月25日 12時45分)
エジプト国営テレビを通じて国民に向けて演説するモルシ氏(エジプト国営テレビの映像から)=2012年6月24日、AP
拡大写真
【エルサレム花岡洋二】エジプト大統領選で穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の擁立したモルシ氏が当選したことを受け、イスラエルのネタニヤフ首相は24日、「平和条約に基づく協力関係を継続することが共通の国益であり、地域に安定をもたらす」との声明を発表した。
エジプトは79年、アラブ国家として初めてイスラエルと平和条約を締結した。イスラエルはエジプトとの平和条約を安全保障戦略の中核に位置づけている。モルシ氏は条約を尊重すると公約しているが、イスラエル国内では警戒感も強い。
一方、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの報道官は「エジプト一国でなく、アラブやイスラム諸国を代表する大統領が選ばれた」と歓迎した。
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http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201206250039.html
モルシ氏「全てのエジプト国民の大統領に」、演説で団結訴え
2012年6月25日
[カイロ 24日 ロイター] エジプト大統領選挙の決選投票で勝利したイスラム穏健派「ムスリム同胞団」系の自由公正党党首ムハンマド・モルシ氏は24日、テレビ演説で「全てのエジプト国民のための大統領になる」と訴え、国民に団結を呼び掛けた。
モルシ氏は「対立したり、不信を非難し合ったりする余地はない。国が団結することは、エジプトがこの困難な時期を乗り越えるために取るべき道だ」と強調。同胞団が対立する軍部については、昨年のムバラク政権崩壊以降、暫定統治を続けてきた役割を称賛する姿勢も見せた。
軍最高評議会は18日、立法権などの実権は今後も軍が握るとした新たな規則を発表し、同胞団が権力を保持しようとしていると非難していた。
また、決選投票で敗れたアハメド・シャフィク元首相に対しては、「革命は目標を達成するまで続く。この旅をともに完成させよう」と協力を呼び掛けた。
さらに、モルシ氏は「他国との国際条約や合意は守っていく」と語り、1979年に調印したイスラエルとの平和条約などを維持する考えを示した。
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http://mainichi.jp/select/news/20120625k0000e030187000c.html
イラン:「イスラム系大統領誕生」 モルシ氏当選を歓迎
毎日新聞 2012年06月25日 12時19分(最終更新 06月25日 12時26分)
【テヘラン鵜塚健】エジプト大統領選で穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の擁立したモルシ氏が当選したことを受け、イラン国営メディアは24日夜、「市民が独裁政権を倒し、ついにイスラム系大統領が生まれた」「国民は歓喜に沸いている」と好意的に報じた。敗れたシャフィク元首相陣営の反発や落胆の様子などは一切伝えていない。
イランは、エジプトがイスラム革命(79年)で亡命したパーレビ国王を受け入れ、イスラエルと平和条約を結んだことに反発して断交した。しかし、昨年のムバラク政権崩壊後は関係修復を目指してエジプトに接近し、イスラム系新政権に期待を寄せている。
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http://mainichi.jp/select/news/20120625k0000e030180000c.html
エジプト:国民の団結呼びかけ…テレビ演説 モルシ大統領
毎日新聞 2012年06月25日 12時09分(最終更新 06月25日 12時42分)
【カイロ前田英司】初の民主的な選挙でエジプト大統領に当選したムハンマド・モルシ氏(60)は24日夜、国営テレビを通じて国民に向けて演説し、民主国家の建設を約束し、「全国民を代表する大統領になる」と宣言した。昨年の民主化闘争の犠牲者に哀悼の意を表す一方、国を暫定統治する軍最高評議会の支配強化には触れず、国民融和と団結を呼びかけて衝突回避に腐心した。また、「国際条約を順守する」とイスラエルとの平和条約を維持する意向を示し、初の「イスラム系」大統領を注視する国際社会に配慮も見せた。
演説の中でモルシ氏は、自由で社会正義を守る国造りには「団結が不可欠だ」と指摘。女性や少数派のキリスト教徒、人権の保護に尽力すると約束し、「有言実行でなければ私に従う必要はない」と述べて協力を求めた。
第5代大統領に決まったモルシ氏は初の非軍人出身の大統領でもある。地元メディアによると、モルシ氏は当選後、出身母体である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団や、その傘下の自由公正党を離脱した。「中立」の立場をアピールする狙いがある。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120625/k10013082271000.html
エジプト モルシ氏“平和条約を維持”
6月25日 12時13分
エジプトで、ムバラク政権の崩壊後、初めての大統領に選ばれたイスラム原理主義組織のモルシ氏は、隣国イスラエルとの平和条約を維持する考えを示し、外交関係を見直すのではないかというイスラエルやアメリカの懸念の払拭(ふっしょく)に努めました。
エジプトでは、ムバラク政権の崩壊後、初めてとなる大統領選挙の決選投票で、24日にイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団のモルシ氏の当選が発表されました。
モルシ氏は当選後、テレビ演説に臨み、この中で「平和のために、すべての国際条約を保持する」と述べ、イスラエルとの平和条約を維持する考えを強調しました。
エジプトは、かつては戦火も交えたイスラエルと平和条約に基づいて良好な関係を維持してきましたが、モルシ氏は選挙期間中、この条約の見直しに言及したこともありました。
イスラエルとアメリカは、これまでモルシ氏がイスラエルとの平和条約を見直すことに警戒感を示しており、今回の発言はこうした懸念の払拭に努めた形です。
エジプト国内では、ムスリム同胞団の支持者をはじめ、国民の間で反イスラエル感情が根強く、こうした民意を受け止めながら、どう中東地域の平和と安定に取り組んでいくのか、モルシ氏は難しい判断を迫られることになります。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2501R_V20C12A6EB1000/
米大統領、モルシ氏に電話で祝意 民主化支援を継続
2012/6/25 12:07
【ワシントン=吉野直也】オバマ米大統領は24日、エジプト大統領選に勝利したモルシ氏に電話し、祝意を伝えた。同時に「エジプトの民主化を支援し続ける。米国とエジプトの共通の利益のために緊密な連携を取っていきたい」と表明。これに対しモルシ氏は米国の民主化支援に歓迎の意向を示した。
オバマ政権はエジプト大統領選後の情勢混乱から同国の民主化への動きが後退する事態を懸念していた。オバマ氏自らがモルシ氏に直接電話することで、米政府による民主化の支援継続をエジプト内外に訴える狙いがある。
オバマ氏は敗北したシャフィク元首相にも電話した。選挙での健闘をたたえたうえで、エジプトの民主化のために政界で重要な役割を担うよう求め、モルシ氏への協力を促した。
これに先立ちカーニー米大統領報道官は今回の大統領選は民主化に向けた「一里塚」とする声明を発表。モルシ氏には女性やキリスト教徒らの人権を尊重するよう要請した。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2500A_V20C12A6EB1000/
モルシ氏勝利「協調関係の維持期待」 イスラエル首相
2012/6/25 9:55
【エルサレム=共同】エジプト大統領選でモルシ氏が当選したことを受け、イスラエルのネタニヤフ首相は24日「両国の平和条約に基づき、エジプト政府との協調関係が維持されることを期待している」とする声明を発表した。
両国は1979年に平和条約を締結したが、エジプト国民には反イスラエル感情が根強い。イスラエルは、モルシ氏がパレスチナ寄りの政策を採用し、将来的にイスラエルとの平和条約を破棄する事態を懸念している。
声明は「エジプトの民主化プロセスを高く評価し、大統領選の結果を尊重する」とした上で、平和条約は両国民のためにも中東の安定のためにも重要だと強調した。
一方、同胞団を母体とするパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの有力幹部ハニヤ氏は、モルシ氏に電話で祝意を伝達。別の有力幹部ザハル氏もモルシ氏の当選は「(イスラエルの)占領政策を拒絶する運動を後押しする」と歓迎した。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGV25002_V20C12A6000000/
[FT]エジプト新大統領モルシ氏、国内融和が課題
(1/2ページ)2012/6/25 14:0
(2012年6月25日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
エジプト大統領選挙で24日、イスラム原理主義系のムハンマド・モルシ自由公正党党首の当選が明らかになった。60年に及ぶ軍の支配が終わりを告げ、民主的に選ばれた初の大統領誕生となった。
■「革命がもたらした一歩」と評価する声
モルシ氏の当選を祝う支持者(6月24日、カイロ)=AP
軍とイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」が権力を二分するエジプトは新たな不透明の時代に突入しそうだ。
同胞団が擁立したモルシ氏は、空軍司令官を務め、軍との太いパイプを持つ対立候補のアハマド・シャフィク元首相を僅差で破り勝利した。
この結果についてアナリストや外交筋は、軍の影響力は引き続き強いものの、昨年ムバラク独裁政権を崩壊させた民主化の動きがまだ勢いを保っている表れだとみる。
ある西側外交官は「勇気ある投票だ。エジプト人は過去との決別を選んだ。ムスリム同胞団が完璧とは言えないが、シャフィク氏が勝っていればさらに安定は遠のいただろう。革命がもたらした正真正銘の一歩だ」と語った。
24日、勝利を喜ぶ数万人のモルシ氏支持者がカイロ中心部「タハリール広場」に集まり、街頭にも人々があふれ出した。
■他勢力に残る根強い不信感
一方、今回の選挙は国内の深い亀裂を浮き彫りにした。変化は希望とともに不安も広げている。
シャフィク氏は敗れはしたが、「イスラム系政権では暗黒時代に逆戻りする」と訴えて、48%強の支持を集めた。
エジプト社会はキリスト教徒ら多様な勢力で構成される。彼らはムスリム同胞団系大統領による個人の自由の制限や差別の拡大を懸念している。
ここ数週間、モルシ氏は各勢力との融和策を模索してきた。女性やキリスト教徒らも要職に起用するとし、同胞団以外の勢力から首相を選ぶ方針や、世俗派や若い活動家による不正監視の仕組みを打ち出した。しかし、根強い不信感は簡単には消えない。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGV25002_V20C12A6000000/?df=2
リベラル派のワエル・ナワラ氏は「ムスリム同胞団はこの1年半、(リベラル派や左派との)約束を破り続けた。軍と共謀して革命の頓挫を狙ったことすらある。今後の行動を監視しなければならない。選挙結果からわかる通り、国内は大きく分裂している」と語った。
■軍との関係が最大の課題
モルシ氏にとって最大の課題は軍との関係だ。軍最高評議会は裁判所を通じ、原理主義勢力が議席の大半を占める議会に解散命令を出し、立法権や憲法起草委員の任命権を握ろうとした。これに対し、革命運動グループは軍事クーデターだと非難し、ムスリム同胞団はタハリール広場に集まった支持者を擁護することで軍最高評議会へのけん制を強めている。
今後、軍とイスラム原理主義者が共存をめざすには、幾多の波乱が待ち受けると予想される。若者を中心とする革命運動グループは街頭にとどまり、いずれかが独裁主義の兆候を見せれば、即座に抵抗する構えを示す。
米ブルッキングス研究所ドーハ・センターのアナリスト、オマル・アシュール氏は、今後の民主化進展の成否は、ムスリム同胞団が解散前の議会で示したような「他派を排除する」傾向を封印できるかどうかにかかっていると指摘する。
同氏は「(実権を握る軍に対抗するため)同胞団は若い革命勢力との連立政権樹立に頼らざるを得ない。また厳格なイスラム国家を目指すつもりはないことを国際社会に明確に意思表示すべきだ」と述べた。
By Haba Saleh and Borzou Daragahi
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012062502000205.html
「全エジプト人の大統領に」 モルシ氏 イスラエル和平維持
2012年6月25日 夕刊
【カイロ=今村実】ムバラク政権崩壊後、初となったエジプトの大統領選で、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団が擁立して当選したモルシ氏(60)は二十四日、テレビ演説で「すべての国際条約を維持する」と述べ、イスラム主義政権の発足後も、イスラエルとの平和条約を維持する考えを示した。
エジプトは一九七九年、アラブ諸国で初めてイスラエルと平和条約を調印。だが同胞団は、パレスチナ自治区ガザを実効支配し、イスラエルと敵対するイスラム原理主義組織ハマスと関係が深く、イスラエル側には新政権の外交方針に懸念がある。
AFP通信によると、イスラエルのネタニヤフ首相は「エジプトの民主的なプロセスを評価し、大統領選の結果に敬意を払う。平和条約に基づき、エジプト政府との協力関係が、継続するよう望む」との声明を出した。
一方、モルシ氏は演説で「私はすべてのエジプト人の大統領となる。国民の団結を強くするよう求める。民衆革命の取り組みは今後も続く」と述べ、選挙などで分断された国民の融和を求めた。同胞団や直系の自由公正党の役職は辞任した。
対抗馬で、僅差で敗れた元首相シャフィク氏(70)は、モルシ氏に祝福のメッセージを送り、選挙結果を受け入れる姿勢を示した。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120625/mds12062510520004-n1.htm
米大統領が祝意 エジプト大統領選
2012.6.25 10:50
【ワシントン=犬塚陽介】オバマ米大統領は24日、エジプトの次期大統領に当選した自由公正党のモルシー党首と電話会談して祝意を伝え、エジプト民主化への支援を続けていくことを強調した。ホワイトハウスが明らかにした。
オバマ大統領はモルシー氏に「相互尊重」に根ざした関係の深化と「共通利益の前進」のため協力していきたいとの意向を伝え、モルシー氏も米国の支援を歓迎したという。
また、オバマ大統領は大統領選に敗れたシャフィーク元首相にも電話をかけ、国民の団結と民主化プロセスを支援するため、今後もエジプト政界での役割を果たすよう促した。
ホワイトハウスは大統領の電話会談に先立ち、カーニー大統領報道官が声明を発表。「地域の平和と安全保障、安定の支柱となってきたエジプト政府が、その役割を継続していくことが不可欠だ」と指摘し、名指しを避けながらもイスラエルとの安定した関係を維持するよう求めた。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM25001_V20C12A6EB1000/
エジプト大統領当選のモルシ氏、穏健姿勢を強調
国営テレビで初演説
2012/6/25 10:17
【カイロ=押野真也】エジプト大統領選挙で勝利したイスラム原理主義系のモルシ氏は24日のテレビ演説で、同国初の原理主義系の大統領誕生への懸念が国内で高まっていることを踏まえ、少数派のキリスト教徒らに配慮する姿勢を示した。実権を握る軍への批判は抑え、イスラエルとの平和条約も維持する考えを示すなど、穏健姿勢を強調することに努めた。
エジプト新大統領にイスラム原理主義系のムハンマド・モルシ氏が当選(24日)
モルシ氏の任期は4年。当選後初めて24日夜(日本時間25日早朝)に国営テレビで演説した同氏は「私は(イスラム教徒だけでなく)すべての国民の代表だ」と強調。国内人口の1割を占めるキリスト教徒の政治的・社会的な権利を確保するよう努めると語った。
エジプトで実権を握る軍は政治権力の独占を画策。モルシ氏が属する原理主義組織「ムスリム同胞団」は権限移譲を求めて軍と対立している。この点について、モルシ氏は「我々は改革を継続する」と述べるにとどめ、軍への直接的な批判は抑えた。同胞団と軍との対立激化を懸念する声に配慮したものとみられる。
外交面では、同胞団はイスラエルとの平和条約破棄を主張したこともあるが、モルシ氏は「国際的な合意は順守する」と言明。同国との平和条約を維持する考えを示した。イスラエルでは同胞団系のモルシ氏に対する警戒感が強い。
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http://news24.jp/nnn/news89038662.html
あらゆる宗派や政治勢力と対話〜モルシー氏
■ 動画をみる
エジプト・ムバラク政権崩壊後、初めての大統領選挙で、イスラム勢力が擁立したムハンマド・モルシー氏(60)の当選が決まった。モルシー氏は24日に演説し、あらゆる宗派や政治勢力との対話姿勢を強調した。 モルシー氏は、エジプト最大のイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」出身。エジプトでイスラム勢力の大統領が誕生するのは初めてとなる。 モルシー氏は24日、「私は全エジプト国民の大統領として、全ての人々と等しく接するようにしたい」と演説し、あらゆる宗派や政治勢力との対話姿勢を強調した。これは、急速にイスラム化が進むことを懸念する声に配慮したもの。 しかし、アメリカ政府は声明で「全てのエジプト国民の権利を尊重することが重要だ」と、早速くぎを刺した。 暫定統治する軍は、イスラム勢力への警戒感から大統領権限の制限に乗り出している。今後はモルシー氏らイスラム勢力と軍の対立がさらに深まることも予想され、不透明な政治状況は続きそうだ。
[ 6/25 11:23 NEWS24]
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http://www.mbs.jp/news/jnn_5064072_zen.shtml
エジプト新大統領、政権運営には困難も
エジプトでは、去年のムバラク政権崩壊後、初めて行われた大統領選挙で、決選投票の結果、穏健派のイスラム主義組織「ムスリム同胞団」のムルシ氏が当選しました。しかし、その政権運営には困難がつきまといそうです。
当選発表の瞬間、タハリール広場に集まったムルシ氏の支持者たちは、喜びを爆発させました。
「私はきょう、皆さんが見ている目の前で、全てのエジプト国民の大統領になりました」(当選した ムスリム同胞団 ムルシ氏)
しかし、新大統領の権力は、実はかなり削られています。
「新大統領は非常に弱い大統領になります。主な権力は軍最高評議会の手中にあるのです」(アル・アハラム政治研究所 エイマッド・ガート博士)
ムバラク政権崩壊後から政権を担当してきた軍の最高評議会は、これまでにムスリム同胞団系政党が多数を占めていた議会の解散を宣言、立法権や新しい憲法をつくる委員会の人選をする権利も自らのものにしています。
ムスリム同胞団は、こうした一連の動きに反発。タハリール広場の支持者たちも抗議のため、しばらくは広場に居座ることになりそうで、軍とムスリム同胞団の権利闘争はさらに続きそうです。
ムスリム同胞団を嫌う人々、あるいは政治状況のごたごたに嫌気が差した人々など、見えない大衆も相手に、この人口8000万の国をどうまとめていくのか、その手腕が試されます。(25日11:30)
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http://japanese.cri.cn/881/2012/06/25/201s194721.htm
国際社会、エジプト大統領選挙の無事終了を歓迎
2012-06-25 14:31:12 cri [A A A]
エジプト大統領選挙最高委員会の24日の発表によりますと、エジプト大統領選挙の二回目の投票で、イスラム主義組織「ムスリム同胞団」のムルシ氏が当選したということです。国際社会は相次いでムルシ氏の当選と選挙の無事終了に歓迎の意を示しました。
国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は24日声明を発表し、エジプトの大統領選挙が無事に行われたことを高く評価しました。また、ムルシ氏の当選に祝賀の意を示した上で、「直ちに新大統領に権力を渡すことは、エジプトの民主的政権移行で重要な段階になる」と強調しました。
アメリカ・ホワイトハウスは24日声明を発表し、オバマ大統領とムルシ氏が電話会談を行ったことを明らかにしました。この中で、オバマ大統領は祝意を表した上で、相互尊重に基づいて両国関係を推し進めていきたいと強調しました。これに対し、ムルシ氏は感謝の意を示し、アメリカがエジプトの政権移行に支持を与えたことを歓迎しました。
EU(欧州連合)のアシュトン外務・安全保障政策担当上級代表の報道官は「今回の大統領選挙はエジプトの民主化プロセスで一里塚になる」と述べました。
イギリスのヘイグ外務大臣は声明を発表し、民族団結の橋渡しとなって、女性や異なる宗教を持つ人々の人権を尊重するようムルシ氏に呼びかけました。(ミン・イヒョウ)
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http://www.cnn.co.jp/world/30007099.html
エジプト大統領にムルシ氏、勝利演説で「団結」訴える
2012.06.25 Mon posted at: 09:39 JST
カイロ(CNN) エジプトの選挙管理委員会は24日、大統領選の決選投票で穏健派イスラム団体、ムスリム同胞団系列の自由公正党から立候補したムハンマド・ムルシ氏が当選したと発表した。ムルシ氏は同日のテレビ演説で、国民が立場の違いを乗り越え共通の利益のために団結するよう呼び掛けた。
同国で民主的な選挙により大統領が選ばれたのは初めて。選管によると、ムルシ氏は1300万票余り、52%弱の票を獲得して当選した。旧ムバラク政権で最後の首相だったアフマド・シャフィーク氏の得票数は1200万票余り、得票率は48%強だった。
発表を受けて、首都カイロのタハリール広場では大きな歓声が上がり、祝砲が響いた。広場には38度近い暑さの中、ムルシ氏の支持者が詰め掛けていた。同国第2の都市アレクサンドリアでも同様の集会が開かれた。
自由公正党のある党員は「我々は7000年間待ち続けた。初めて自分たちの手で選んだ大統領だ」と語った。広場にいた別の男性は「旧政権の名残を克服できたことがうれしい」と話していた。
ムルシ氏は結果発表の直後、ムスリム同胞団と自由公正党から脱退し、全国民を代表する姿勢を示した。テレビ演説では「全国民の団結こそが、エジプトをこの困難な危機から救う唯一の道だ」と呼び掛けた。
同氏はまた、「国内外の合意事項はすべて維持する」と表明した。イスラム系の大統領誕生については、対イスラエル関係の悪化を懸念する声があがっていた。さらに女性や子どもの権利を守り、キリスト教徒とイスラム教徒も平等に扱うことを約束した。
ただ、同氏が大統領としてどれだけの権限を掌握することになるかを疑問視する声もある。暫定統治を担う軍最高評議会は、新憲法が起草されて次期議会が選出されるまでの間、立法権と予算の決定権、軍の人事権などを握ると宣言している。宣戦布告の権限は大統領が持つものの、評議会の承認が必要とされる。
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http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/382585.html
全エジプト人の大統領に モルシ氏、平和条約は維持(06/25 10:08)
24日、エジプト大統領選で当選を決め、国営テレビを通じて演説するモルシ氏の映像(AP=共同)
【カイロ共同】エジプト大統領選の当選を決めたイスラム穏健派ムスリム同胞団系のモルシ氏は24日夜、国営テレビを通じて国民向けに演説し、イスラム教徒やキリスト教徒を含めた「全てのエジプト人のための大統領になる」と強調、国民全体の結束を強めようと呼び掛けた。
「あらゆる国際条約を守る」と述べ、イスラエルとの平和条約を維持する考えも示した。エジプトは1979年にアラブ諸国で初めてイスラエルとの平和条約に調印したが、国民の反イスラエル感情が根強い。
一方、エジプトの中東通信によると、大統領選で敗れた旧ムバラク政権最後の首相シャフィク氏はモルシ氏に祝意を伝えた。
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120625-OYT1T00252.htm
全エジプト人のための大統領に…モルシ氏演説
中東
24日、カイロで、国営テレビを通じて勝利演説するモルシ氏(国営テレビの映像から、AP)
【カイロ=田尾茂樹】エジプト大統領選決選投票で当選を決めたイスラム主義組織ムスリム同胞団のムハンマド・モルシ氏(60)が24日夜、国営テレビを通じて勝利演説し、「すべてのエジプト人のための大統領になる」と強調した。
ムバラク政権最後の首相だったアフマド・シャフィク氏(70)との激しい戦いで国論が二分された中、急速なイスラム化を懸念する声に配慮して、モルシ氏は「苦難の時期を乗り越えるために国民の結束を強めよう」と呼びかけた。同氏は当選を受け、同胞団を辞めた。
モルシ氏はまた、ムバラク前政権を崩壊に追い込んだ昨年のデモに参加し、犠牲となった人たちに哀悼の意を表した上で「我々の目標達成まで革命は続く」と民主化推進に全力を挙げる考えを強調した。
(2012年6月25日10時32分 読売新聞)
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http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201206250029.html
エジプト新大統領誕生を各国が歓迎、オバマ氏は支援継続伝える
2012年6月25日
6月24日、エジプト大統領選挙の決選投票でムスリム同胞団系のモルシ氏が当選したのを受け、米国など各国政府は同氏の当選を歓迎した。写真はモルシ氏の勝利を喜ぶ女性(2012年 ロイター/Suhaib Salem)
[ワシントン/エルサレム/ドバイ 24日 ロイター] エジプト大統領選挙の決選投票で、イスラム穏健派「ムスリム同胞団」系の自由公正党党首ムハンマド・モルシ氏が当選したのを受け、米国など各国政府は24日、同氏の当選を歓迎した。
米ホワイトハウスが発表した声明によると、オバマ大統領は電話でモルシ氏を祝福し、米国がエジプト国民の側に立ち、民主化への移行を引き続き支援することを伝えた。
オバマ大統領はまた、落選したアハメド・シャフィク元首相にも電話し、エジプト国民を一致団結させるために協力するよう求めたという。
イスラエルの首相府も「エジプトの民主化プロセスを称賛し、その結果を尊重する」との声明を発表。1979年に結ばれた平和条約を基に、エジプト政府と今後も協力していくことを期待するとした。
一方、イラン外務省はイラン学生通信(ISNA)を通じて、モルシ氏の勝利を祝福。ISNAは外務省の声明として、「エジプト国民の革命運動は、イスラム覚醒と中東における新たな変革期の最終段階にある」と伝えた。
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120625-OYT1T00315.htm
イスラエル、モルシ氏に平和条約維持求める
中東
【エルサレム支局】イスラエルのネタニヤフ首相は24日、エジプト大統領選でのモルシ氏勝利について声明を発表し「結果を尊重する」とした上で、「平和条約に基づき、エジプト政府との協力関係を維持することを望む」として、モルシ氏に1979年締結の平和条約を維持するよう求めた。
モルシ氏が選挙戦を通じ、平和条約を見直す可能性に言及したため、イスラエルは同氏が反イスラエル政策を取ることへの懸念を強めている。
(2012年6月25日10時43分 読売新聞)
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http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220625020.html
オバマ大統領がエジプト次期大統領と電話会談(06/25 10:47)
エジプト大統領選挙の結果を受けて、オバマ大統領は早速、次期大統領となるモルシ氏と敗北したシャフィーク氏とそれぞれ電話会談を行いました。
オバマ大統領は、モルシ氏に対しては引き続き、エジプトの民主化を支援すると伝えたうえで、今後もアメリカとエジプトが緊密に協調していくことを確認しました。シャフィーク氏には、エジプトが一つにまとまるために力を尽くしてほしいとし、軍最高評議会に自制を促しました。また、ホワイトハウスは報道官名で、「モルシ氏は、すべての政党や有権者と協議して国の一体化を進めることが重要だ」「エジプトの役割は地域の平和と安定の柱だ」などと強調する声明も出しています。イスラム原理主義の政権が誕生することで、アメリカも警戒感を強めていることが伺えます。
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http://jp.reuters.com/article/JPshiten/idJPTYE85O05720120625
焦点:エジプト新大統領が試練の船出、改革実現の鍵は「共生」
[カイロ 25日 ロイター] エジプト大統領選挙の決選投票で、イスラム穏健派「ムスリム同胞団」系の自由公正党党首ムハンマド・モルシ氏が勝利し、次期大統領となることが決まった。しかしこれは、同胞団と軍部との長い権力闘争の新たな幕開けといえるだろう。
これまで大半の期間を非合法とされてきた同胞団の出身で、エジプト初の自由選挙で選ばれた指導者となるモルシ氏は歴史的な勝利を飾ったとはいえ、変革はすぐには望めそうにない。モルシ氏が掲げた選挙公約のいくつかは棚上げされる可能性がある。
首相の任命など組閣を行うのはモルシ氏だが、今の議会では法案が通らない。1月に自由公正党主導の議会が成立したものの、暫定統治を行う軍最高評議会が、人民議会選挙についての最高憲法裁判所の違憲判断を受けて解散を命じたからだ。
米ケント州立大学のヨシュア・スタッチャー氏は「大統領としての足場を固め、徐々に力を蓄えて、軍最高評議会の権力を弱めたいとモルシ氏は考えていただろう」と指摘。「ただ現状は、民衆が選んだ大統領が、エジプトが長らく抱えてきた問題の責任を取らされる一方で、軍最高評議会は批判を免れることになる。軍はまるで王様のようだ」と語った。
<エジプトの新たな共生>
ムスリム同胞団にとって、大統領選での歴史的な勝利よりも重要かもしれない試練が待ち受けている。エジプトの新しい統治システムを定める新憲法の行方だ。
同国の首都カイロにいる西側のある外交官は「これは細心の注意を必要とする新たな政治的妥協、つまりエジプトの新たな共生の1つだ」と表現した。
新憲法には大統領の権限のほか、軍部の役割などが規定されるが、ムスリム同胞団はこれまで、軍の利権を保護する内容を盛り込む可能性を示唆している。
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http://jp.reuters.com/article/JPshiten/idJPTYE85O05720120625?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0
同胞団を含む制憲委員会は先週、草案作りに着手したが、一方で軍部は、新憲法作成プロセスにおいて権限を強化しており、もし現行の制憲委員会が失敗したと判断されれば、新たな委員会を設立する権限も有している。裁判所は26日に現委員会の正当性を審査する。
<根深い既得権益>
モルシ氏にとって、軍部よりも手ごわい敵となりかねないのが、既得権益にしがみつく治安機関などだ。欧州外交評議会のイライジャ・ザーワン氏は「モルシ大統領は国家のかじ取りに苦労するだろう。主要な機関から改革の足を引っ張られる可能性がある」と分析。そのような抵抗に遭った場合、モルシ氏が権力を乱用する可能性もあるが、「それは間違っている」と指摘した。
対抗馬のアハメド・シャフィク元首相に対して得票率3.5%ポイント差での勝利は十分だが圧勝とは言いがたく、モルシ氏は反対勢力に協力を仰ぐ必要にすぐに直面した。勝利演説の中で、モルシ氏は全ての国民のための大統領になると語り、幅広い人材を集めた内閣とすると公言した。
組閣プロセスは25日に始まるが、ムスリム同胞団幹部によると、改革派のモハメド・エルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長の名前も挙がっているほか、シャフィク氏も要請があれば入閣する用意があると語っている。
ムスリム同胞団の活動家は軍最高評議会に対し、立法権などの実権は今後も軍が握るとするなどの最近の決定を撤回するよう要請。一方で、水面下では評議会と妥協点を探っている。
取引が行われることを誰も疑うはずがないと語るのは、ブルッキングス・ドーハ・センターのシャディ・ハミド氏。「権力を分担する一時的な協定がなされるはずだ」と話す。
カイロ大学のムスタファ・カマル・アル・サイード教授も、両者には極めて重大かつ対立する問題が存在するとし、「モルシ氏にとって重要なのは、そうした問題を解決するか、もしくは妥協を受け入れるかのどちらかだということ。さもなければ、彼の統治が損なわれることになる」と指摘した。
(原文執筆:Tom Perry記者、翻訳:伊藤典子、編集:梅川崇)
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http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062500876
イスラム主義者と対話を=平和条約見直しは拒否−イスラエル重鎮議員
【エルサレム時事】イスラエル政界随一のアラブ通議員で、ムバラク前エジプト大統領の友人として知られるベンエリエザー前通産相が25日、時事通信のインタビューに応じた。この中で、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ氏がエジプト大統領選で勝利したことについて、「イスラム主義者との対話の道を探るしかない」と指摘、それ以外の道を取れば、エジプトとの長期的な紛争を覚悟しなくてはならないと警鐘を鳴らした。
ネタニヤフ首相にも対話路線を目指すようにアドバイスしたという。
ベンエリエザー氏は「モルシ氏のこれまでの反イスラエル的言動を見れば、エジプトとの将来の関係に楽観的な要素はほとんどない」としながらも、エジプト・シナイ半島の治安悪化への対処など、両国の利害が一致する点もあると強調。
モルシ新大統領が、軍や情報機関の独立性を認めれば、これらの機関を通じてイスラエルとエジプトが対話を続けることは可能だとの認識を示した。(2012/06/25-20:50)
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アハラム発表の投票・得票数
http://english.ahram.org.eg/ui/front/townvotes.aspx
Latest vote count by governorate
Ahram Online compiled and calculated results according to polling stations voting tallies approved by presiding judges in 100 per cent of Egypt's governorates
県・登録有権者数・シャフィーク氏得票・モルシ氏得票
Cairo
6497887 3410383 1899137 1511246
Alexandria
3291734 1710624 717460 993164
Qena
1604713 515462 228391 287071
Aswan
859278 350706 166902 183804
Luxor
673986 256456 135930 120526
Assiut
2087308 900674 346699 553975
Port Said
436703 239890 130122 109768
Suez
389783 205945 76724 129221
Damietta
852249 461419 202944 258475
Daqahliya
3675691 1894902 1052152 842750
Sharqiya
3499492 1957240 1074262 882978
Qalioubiya
2606058 1463661 855975 607686
Kafr El-Sheikh
1863240 769308 343152 426156
Gharbiya
2914418 1574075 991324 582751
Menoufiya
2221441 1284645 915363 369282
Beheira
3227555 1546511 640633 905878
Ismailiya
700515 376586 172270 204316
Giza
4289421 2263730 911884 1351846
Beni Suef
1427545 771527 258497 513030
Fayoum
1554788 778538 186838 591700
Minya
2668755 1333017 473796 859221
Sohag
2347958 912529 381165 531364
Red Sea
225218 94790 47988 46802
Al-Wadi Al-Gedeed
141959 62976 23082 39894
Marsa Matrouh
204733 81317 16155 65162
North Sinai
207906 94872 36496 58376
South sinai
62759 24786 12502 12284
Egyptians Abroad
586000 296732 74723 222009
Total votes till now 51119093256333011237256613260735
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エジプト次期大統領、組閣に着手 挙国一致で軍をけん制
2012/6/26 1:17
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2506K_V20C12A6FF1000/
【カイロ=押野真也】エジプトの新大統領に決まったイスラム原理主義系のモルシ氏は25日、今月末の就任に向けた組閣作業に着手した。大統領選挙で争った対立候補やキリスト教徒など、幅広い組織から人材を集める方針。新内閣が発足しても憲法がないため、権限は未確定だが、「挙国一致」内閣を発足させることで、権力の移譲に消極的な軍をけん制する狙いがありそうだ。
モルシ氏の当選を受け、現在のガンズーリ首相が率いる暫定政権は25日、実権を握る軍最高評議会に辞表を提出し、承認される見通しだ。モルシ氏は今月末に予定されている就任式までに内閣を発足させる方針だ。
モルシ氏は新内閣に幅広い組織から人材を登用する見込みだ。現時点では、首相や閣僚の候補として、大統領選挙で争った、元同胞団幹部のアブルフトゥーフ氏や国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ前事務局長らの名前が浮上している。
このほか、少数派のキリスト教徒や女性を入閣させる可能性もある。モルシ氏は24日のテレビ演説で「私は(イスラム教徒だけでなく)すべての国民を代表する」と述べた。新内閣は宗派や性別、政治信条などが異なる組織から人材を集めた「挙国一致内閣」にする方針だ。
背景には国内の分断を解消し、国民の融和を進める狙いのほか、実権を握る軍をけん制する思惑もありそうだ。軍は当面、軍事全般にかかわる権利のほか、立法権などを掌握し続ける方針を示している。新大統領や内閣が持つ権限は現時点では確定しておらず、今後制定する新憲法で規定することになる。
モルシ氏は挙国一致内閣を発足させることで幅広い政治勢力からの支持を得たい考えだ。こうした支持を背景に軍に対抗し、軍からの権限移譲を引き出す方針だ。一部の政治勢力は原理主義系のモルシ氏には協調しない姿勢を示しているため、どの程度の勢力から人材を登用できるかが課題になりそうだ。
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http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTJE85O01J20120625
エジプトを「クレジットウオッチ・ネガティブ」に=S&P
[ニューヨーク 25日 ロイター] 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は25日、エジプトの長期ソブリン格付けを「クレジットウオッチ・ネガティブ」に指定した。ムバラク前政権からの移行が不安的になる可能性があるとしている。
エジプトの現在の格付けは「B」。
S&Pは声明で「同国では最近、他の政治グループの反対を押し切り、軍最高評議会(SCAF)が権限統合に向けて動いている。前政権からの移行は長引き、不安定になる公算が大きい」との見方を示した。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスの同国の格付けは「B2」。フィッチ・レーティングスは「Bプラス」としている。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120625/mds12062522580009-n1.htm
エジプト次期大統領モルシー氏 米・イスラエル外交、イラン関係は?
2012.6.25 22:55 (1/3ページ)
24日、大統領当選後に演説するモルシー氏のテレビ画像(AP)
【カイロ=大内清】エジプトのモルシー次期大統領は24日のテレビ演説で、エジプトが過去に結んだ国際条約の順守を約束した。1979年のイスラエルとの平和条約を念頭に置いたもので、エジプトが今後、急速にイスラエルとの関係を見直すことはないとみられる。ただ、人口8千万人超の地域大国エジプトに本格的なイスラム政権が成立すれば、対イスラエル関係を含む地域のパワーバランスに変化をもたらす可能性もあるだけに、今後の外交方針に注目が集まっている。
モルシー氏の当選を受けて、イスラエルのネタニヤフ首相は同日、「両国の平和条約に基づき、協調関係が維持されることに期待する」との声明を出した。
パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスと敵対するイスラエルには、ハマスの源流でモルシー氏の出身母体であるエジプトのムスリム同胞団に対する警戒感が根強い。
その半面、国境を接するエジプトとの良好な関係を維持することはイスラエルにとって、ガザなどへの過激派の流入を防ぐ上での「戦略的資産」であり、警戒心をあらわにして、いたずらに関係をこじれさせたくないとの事情がある。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120625/mds12062522580009-n2.htm
エジプト次期大統領モルシー氏 米・イスラエル外交、イラン関係は?
2012.6.25 22:55 (2/3ページ)
24日、大統領当選後に演説するモルシー氏のテレビ画像(AP)
一方、モルシー次期政権にとって、イスラエルとの平和条約を維持することは、同国の後ろ盾である米国の中東戦略を不問に付すことであり、その不快感は残る。とはいうものの、同条約を順守することで米国から年十数億ドルもの軍事・経済援助を受け続けられるメリットは無視できない。特に昨年2月の政変後は、長引く経済混乱で外貨準備高が激減しており、諸外国からの援助はモルシー新政権の命綱となる。
ただ、エジプト国民には反イスラエル感情が根強い。モルシー氏としては「イスラエルの言いなり」と批判されたムバラク前大統領との違いを鮮明にするためにも、徐々に独自色を打ち出していきたいところだ。
エジプトは現在、ハマスとパレスチナ主流派ファタハとの和解交渉などで仲介役を務めているが、今後、モルシー次期政権がハマス寄りの姿勢を鮮明にし始めれば、ハマスを「テロ組織」とみるイスラエルや米国との関係がぎくしゃくする可能性もある。
エジプトにイスラム系大統領が誕生したことで、同国とイランとの関係の行方にも関心が集まっている。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120625/mds12062522580009-n3.htm
エジプト次期大統領モルシー氏 米・イスラエル外交、イラン関係は?
2012.6.25 22:55 (3/3ページ)
24日、大統領当選後に演説するモルシー氏のテレビ画像(AP)
モルシー氏は25日配信されたイランのファルス通信とのインタビューで、「域内の戦略的なバランス」をとる上で重要だとして、同国との関係修復に意欲を見せた。イラン政府も24日、モルシー氏の勝利は、「イスラムの覚醒」によるものだと歓迎した。
イランは、エジプトが、1979年のイスラム革命で亡命したパーレビ国王を受け入れたことや、イスラエルと平和条約を結んだことに反発し断交。現在は利益代表部を置くにとどまっている。
ただ、イスラム教シーア派の地域大国イランに対しては、カタールやサウジアラビアなどスンニ派諸国も強い警戒感を持っている。同様にスンニ派の同胞団出身であるモルシー氏としても現時点では、イランとの関係強化に動くというものではなく、あくまでも、関係を修復しバランスをとろうというレベルにすぎないといえる。
確かに、エジプト外務省には「モルシー氏や同胞団が実権を握れば、従来の外交方針と齟齬(そご)が生まれるとの懸念がある」(外交筋)。しかし、政権が代わったとはいえ対外関係でさまざまなしがらみがあるのも事実で、モルシー氏がすぐに独自外交を展開できるわけではない。
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http://www.asahi.com/international/update/0625/TKY201206250094.html
花火上げ、「ムルシ」コール 大統領誕生に沸くエジプト
「アラブの春」がエジプトに及んで1年半。デモの中心地タハリール広場は24日夜、自由な選挙で選ばれたムルシ大統領の誕生を祝う人たちで埋まった。花火が上がり、国旗が揺れ、「ムルシ、ムルシ」との連呼がこだました。
エジプトの民主化への歩みは、まだ始まったばかり。タハリール広場に面した旅行会社に勤めるシャリーフ・マヘルさん(22)は「1年以上仕事にならなかったが、今日からはもっと素晴らしいエジプトをつくれるはずだ」と期待を語った。(カイロ=山尾有紀恵)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120626/mds12062603060001-n1.htm
エジプト新大統領 現実路線で民政に移行を
2012.6.26 03:06 [主張]
ムバラク独裁体制崩壊後のエジプトで初めて行われた大統領選の決選投票で、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」傘下の自由公正党党首、ムハンマド・モルシー氏の当選が確定した。
モルシー氏は1952年以来続く共和制下で初のイスラム主義の文民大統領となる。この結果は尊重したいが、国際社会にとって最大の関心事は、イスラム教義と普遍的な民主主義の価値観をいかに両立させるかにある。
モルシー氏は「すべてのエジプト人の大統領になる」と決意表明した。それが行動で示されるかどうかを冷静に見守りたい。
米国のオバマ大統領はモルシー氏に電話で祝意を伝えた。だが、昨年初めに沸き起こった民主化要求運動「アラブの春」以降のエジプトは、新大統領誕生を手放しで喜べる状況とは言い難い。
暫定統治にあたる軍最高評議会は大統領選に先立ち、最高憲法裁判所の判決をもとに自由公正党が多数を占める人民議会(下院)に解散を命じた。「6月末までに民政移管する」との公式表明とは裏腹に、評議会が今後数カ月以上、立法権と予算の議決権を握る。まずは新大統領に軍の指揮権もない異常事態の是正が急務だ。
さらに、国家が直面する課題は経済と治安の回復である。そのためにも、軍部が民政移管を通して新大統領との信頼関係を構築することが欠かせない。軍予算が議会審議を受けない「聖域」とされるなど、旧政権時代からの既得権益の見直しが必要だ。
一方、新大統領はイスラム法を立法原則とするムスリム同胞団の出身だ。決選投票で勝ったとはいえ、世俗主義を掲げた対立候補に半数近い支持があったことを忘れてはならない。イスラムの価値観による社会改革の押しつけでなくより柔軟な政策を求めたい。
外交面で試金石となるのは、中東和平の基盤であるイスラエルとの平和条約だ。モルシー氏は「条約は破棄しない」としているが、同胞団はパレスチナ問題でイスラエルと米国に批判的で、対イスラエル武力闘争を続けるイスラム勢力ハマスと近いとされる。
公約通りの現実路線を実行するか。イスラム武装勢力にはどう対応するか。平和と安定を実現できる統治力が世界から注目されている。日本政府もそうした観点で新政権に注文してもらいたい。
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http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120625-OYT1T01481.htm
エジプト大統領 イスラムと軍は共存できるか(6月26日付・読売社説)
エジプト大統領選で、イスラム主義組織「ムスリム同胞団」が擁立したモルシ氏が当選した。
中東・北アフリカ地域の大国エジプトの国民が「アラブの春」を経て、初めて自由選挙で大統領を選んだことは、歴史的な重みを持つ。
だが、エジプトの民主化が成就するかどうかは依然、不透明だ。イスラム主義と民主主義に親和性がないだけではない。暫定統治にあたる軍最高評議会が、実権を手放そうとしていないからだ。
モルシ氏が、軍との対立を回避し、どこまで民主化を進められるかについては、不安も大きい。
モルシ氏の得票率は約52%で、対立候補のシャフィク元首相とは僅差の勝利だった。ムバラク前政権崩壊後のイスラム主義台頭の潮流は、大統領選でも変わらなかったが、国民の半数近くはなお同胞団への不安を持っている。
当選後、モルシ氏は「すべてのエジプト人のための大統領になる」と宣言して、世俗派に配慮する姿勢を強調した。「軍に敬意を持っている」とも述べた。
「イスラム主義か、世俗主義か」という二極化を克服したい、という意向の表明だろう。
だが、実現は茨
いばら
の道である。
何より、大統領権限が軍最高評議会によって大きく制限されている。支えてくれる基盤も弱い。
軍最高評議会は、同胞団系が最大勢力を占めた人民議会を解散した。暫定憲法に相当する憲法宣言の改正を発表し、立法権や憲法起草委員の任命権を握った。憲法制定過程に介入できる内容だ。
実質的に民政移行を大幅に遅らせる動きである。
ただ、新憲法制定の難航の一因は、イスラム主義勢力が、議会による起草委員会メンバーの円滑な選定に失敗したことがある。
新憲法の早期制定に向け、イスラム主義勢力と軍が歩み寄ることができるかどうかが、今後の民主化の進展を左右しよう。
エジプトの経済状況は深刻だ。昨年の政変による混乱は、主要産業である観光を直撃し、外国からの投資が冷え込んだ。外貨準備高も急減した。軍政は、支援を受けるため、国際通貨基金(IMF)と協議を続けている。
治安を回復し、国際的な支援を受け、経済を立て直すためにも、大統領と軍の協力は不可欠だ。
長期独裁政権が崩壊したアラブ諸国で、イスラム主義勢力の台頭が著しい。はたして民主化は進むのか。モルシ政権の今後は、地域の将来を占う重要な試金石だ。
(2012年6月26日01時26分 読売新聞)
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http://mainichi.jp/select/news/20120626k0000m030124000c.html
エジプト:「イランと国交正常化」新大統領当選のモルシ氏
毎日新聞 2012年06月26日 00時26分(最終更新 06月26日 00時51分)
カイロにあるモルシ氏陣営の選挙本部で、巨大なポスターを掲げて勝利を祝う陣営スタッフ=2012年6月24日、AP
拡大写真
【カイロ前田英司】穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団が擁立し、エジプト新大統領に当選したムハンマド・モルシ氏は25日、新政府発足に向けた協議を始めた。国民融和と団結を図る「救国内閣」の樹立を掲げ、幅広い勢力との連携を目指す構えだ。一方、イランのメディアによると、モルシ氏は30年以上にわたり断交するイランとの国交正常化を目指す考えを示した。国際社会は核兵器開発疑惑を巡りイランの孤立化を図っており、モルシ氏の発言は米欧の警戒を招きそうだ。
イラン革命防衛隊系のファルス通信が25日伝えた。モルシ氏はインタビューで「政治的、経済的な協力関係を促進して国交を回復しなければならない。イランとのより良い関係が地域の均衡を図る」と、中東の戦略上、イランとの国交回復は不可欠との認識を示した。
両国の関係は79年、イランのイスラム革命の際、パーレビ国王の亡命をエジプトが受け入れ、さらにイスラエルと平和条約を締結したことに反発して、イランが80年に断交した。81年から昨年の民主化闘争で倒れるまで独裁を続けたムバラク前政権は親米・親イスラエルに偏重し、関係改善は進まなかった。
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http://mainichi.jp/select/news/20120626k0000m030124000c2.html
エジプト:「イランと国交正常化」新大統領当選のモルシ氏
毎日新聞 2012年06月26日 00時26分(最終更新 06月26日 00時51分)
カイロにあるモルシ氏陣営の選挙本部で、巨大なポスターを掲げて勝利を祝う陣営スタッフ=2012年6月24日、AP
ムバラク前政権崩壊後は、イラン艦船がイスラム革命以降初めてスエズ運河(エジプト)を通過するなど、「雪解け」の兆候はあった。
ムスリム同胞団の出身であるモルシ氏について、国際社会は表向き民意が選んだ結果を歓迎する一方、初の「イスラム系」大統領の政策を慎重に見極めてもいる。
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http://mainichi.jp/opinion/news/20120626k0000m070126000c.html
社説:視点・エジプト情勢 イスラム主義は怖いか
毎日新聞 2012年06月26日 02時30分
エジプト大統領選でムハンマド・モルシ自由公正党党首の当選が決まった。イスラム組織のムスリム同胞団を代表するモルシ氏は、エジプト初の「イスラム系大統領」だ。同氏が早々と「全国民を代表する大統領になる」と中立性を強調し、イスラエルとの平和条約も維持する意向を示したのは、親米国家エジプトの「イスラム化」を恐れる欧米には朗報だろう。
だが、それほど恐れる必要があるのだろうか。ムスリム同胞団も含めて中東の反政府組織には宗教色が強い。強大な独裁者と戦うにはそれ以上の権威、すなわちアラー(神)を前面に押し立てなければ、という事情もあろう。そうした反政府運動がついに独裁者を倒した時、中心となったイスラム組織が力を持ち、民主化措置にも「イスラム化」というベクトルが働きやすくなるのは自明である。
つまりイスラム世界の特徴として近代化が時に復古主義につながるのだが、「民主化」すなわち「イスラム化」という考え方も古い。1920年代に結成された同胞団はエジプトの歴代政権から弾圧されてきた。独裁が崩れてモルシ氏が大統領になるのは宿命的な出来事と言ってもいいが、女性にベール着用を強制したりすれば、内外から時代錯誤と批判されよう。そのことは知米派のモルシ氏も十分承知しているはずだ。
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http://www.nikkei.com/article/DGXDZO43003280W2A620C1EA1000/
エジプト大統領の権限縛るな
2012/6/26付
エジプトの新大統領に穏健派イスラム原理主義組織のムスリム同胞団が推すムハンマド・モルシ氏が決まった。ムバラク独裁政権の崩壊後、自由選挙による大統領選出は初めてである。新しい秩序作りの重要な一歩と評価したい。
気がかりなのは暫定統治にあたる軍最高評議会が、新大統領の就任後も影響力を残そうとしていることだ。最高評議会は大統領選の結果判明の直前に議会を解散し、立法権や予算の執行権を当面、自らが握る決定を下した。
軍が大統領の権限を縛り、民主化が停滞することはあってはならない。最高評議会は速やかにすべての権限を民政へ移し、モルシ新大統領を中心とする国造りを支えるべきである。
選挙はモルシ氏と、軍出身で、前政権最後の首相であるアハマド・シャフィク氏の決選投票となった。同胞団の組織力が旧体制を代表するシャフィク氏を制した。
ところが、イスラム勢力が多数派を占めていた議会は解散させられ、新憲法の制定も遅れている。新大統領の権限は外交や閣僚の任命など限定的となる見通しだ。軍による露骨な権益維持の動きに反発が広がるのは当然である。
モルシ氏も当選したとはいえ、治安や経済の回復を掲げたシャフィク氏との得票率の差は3%あまり。急速な社会のイスラム化を警戒する有権者を意識し、国民融和に取り組む必要がある。
今回は民主化要求運動「アラブの春」により、政権が交代した国で実施された初めての大統領選挙である。エジプトの行方はほかのアラブの民主化の今後も占う。軍とイスラム勢力が権力闘争を繰り広げる余裕はない。議会の再選挙や、憲法制定など次のステップに着実に進まねばならない。
国際社会はエジプトの民主化を支えていく必要がある。日本は昨年度、エジプトから液化天然ガス(LNG)を緊急輸入した。同国の安定は日本にも無縁ではない。エジプトを支える国際社会の輪に積極的に加わるべきである。
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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M66CNH6VDKI701.html
エジプト次期大統領のモルシ氏、国民の団結を呼び掛け
6月25日(ブルームバーグ):エジプトの次期大統領に選出されたムスリム同胞団のムハンマド・モルシ氏は、就任を前に国民に団結を呼びかけた。一方で、実権を握る軍は大統領の権限制約を図っている。
米国でエンジニアとしての教育を受けたモルシ氏(60)は、エジプト初の民主的選挙で大統領に当選した。かつてムバラク前政権の下では投獄された経験もある。選挙終了から緊張の1週間を経て24日に当選が確定し、テレビ放映された当選演説で、「すべてのエジプト人のための大統領になる」と宣言。民主化運動によるムバラク前大統領の失脚からこれまでの1年4カ月で国内の対立が深まっていることを受け、国民の融和に努める姿勢を前面に押し出した。同氏はまた、エジプトは国際的な合意を尊重すると表明した。
モルシ氏は演説で、「辛抱強い偉大な国民が払った犠牲が報われるよう」エジプトは団結を必要としていると強調した。ムバラク政権で首相を務めたシャフィク氏との決選投票で同氏が勝利したことを祝い、何百万人もの群衆が夜の市街に繰り出した。同国選挙管理委員会は24日、決選投票の結果を発表。得票率はモルシ氏の51.7%に対しシャフィク氏が48.3%だった。
原題:Mursi Vows to Unite Egypt, Respect International Treaties(2)(抜粋)
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http://japanese.ruvr.ru/2012_06_25/ejiputo-daitouryou-enzetsu/
エジプト新大統領 国民に向け初の演説
エジプトの新大統領に選出されたムハムメド・ムルシ氏は、24日夕方、初めて国民に向け演説し、その模様は国営テレビで中継された。ムルシ新大統領は演説の中で、エジプトの人々に国民的結束を呼びかけ、国際社会には、同国が負ったあらゆる義務を守ると約束した。
エジプト中央選挙委員会は24日、イスラム運動体「ムスリム同胞団」の政治組織である自由公正党から立候補したムルシ氏が、51.7%の得票を集め選挙に勝利したと発表した。その後、ムルシ氏は「自分はすべてのエジプト人のための大統領となる」と述べ、自由公正党の戦列を離れた。
国民に宛てたメッセージの中で新大統領はまず、昨年初めムバラク政権に対する国民蜂起の際に亡くなった人々の家族及び負傷者に感謝の言葉を述べ、さらに次のように続けた―
「エジプト人すべては、法の前に平等であり、司法は独立したものとなるだろう。政府は、互恵を基盤に相手の利益を尊重しながら、あらゆる国々とバランスのとれた関係を築いてゆく。 エジプトにとって肝心なのは、 国民的統一を守る事だ。 私は、国の経済の真の意味での発展を開始させる考えだ。」
リア・ノーヴォスチ
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http://japanese.ruvr.ru/2012_06_25/ejiputo-shindaitouryou-no-mae-ni-tachihadakaru-fukuzatsuna-kadai/
エジプト新大統領の前に立ちはだかる複雑な課題
タグ: 国際, エジプト, アフリカ, 解説, 政治
ナタリア コワレンコ (Natalia Kovalenko)
25.06.2012, 14:57
ロシアのプーチン大統領は、エジプト大統領選挙で当選したムハンマド・ムルシ氏を祝福した。プーチン大統領はエジプト新指導部との建設的な協力に期待を表明した。
エジプト中央選挙管理員会は24日夜、「ムスリム同胞団」の候補であるムルシ氏が新大統領に選出されたと伝えた。これを受けエジプトでは大規模な集会が開かれた。ムルシ氏の支持者らは喜びを表し、対立候補のアフマド・シャフィク氏の支持者たちは、失望を隠さなかった。エジプト政府は選挙結果を発表する前、騒乱を懸念して安全対策を強化した。
ロシア科学アカデミー東洋学研究所のドルゴフ専門家は、それぞれの候補が国民から大きな支持を得ていたと述べ、次のように語っている。
「現在エジプト社会は分裂している。ムルシ氏を支持する十分に大きな勢力があり、それらは主にインフラの発展が不十分で、国民の教育水準がそれほど高くない地域にある。シャフィク氏は、エジプトの非宗教的な道による発展を支持している人々に支持されている。」
専門家らは選挙前、両者の対決はほぼ五分五分だと語っていた。そして、実際そのようになった。中央選挙管理委員会の発表によると、ムルシ氏の得票率は51.7パーセント、シャフィク氏は48.3パーセントだった。工学博士のムルシ氏は米国で博士号を取得した。ムルシ氏はムバラク政権時代、人民議会選挙において無所属で何度か当選している。大統領に選ばれたムルシ氏は、汚職が蔓延している政府機関の改革やイスラム法(シャリア)の導入を約束しているほか、イランとの関係正常化も計画している。イランとエジプトの外交関係は、1980年にエジプトがイスラエルと平和条約を締結した後、断絶された。ムルシ氏はイランのファルス通信のインタビューに対し、エジプトとイランの国交回復は「私の政権公約の1つだ」と述べた。
一方でドルゴフ氏は、エジプトでは軍最高評議会が合法的な権力を握っているため、大統領全権は制限されていると指摘し、そのため近いうちにムルシ氏の支持者らが軍に対して抗議を行なう可能性があるとの見方を示している。
不満を持っているのはムルシ氏の支持者だけではない。エジプトでは革命後、失業者が増加した。一方で生活費は上昇する一方だ。新大統領には、自身の「豪華な政権公約」と、国の現実的な可能性を融合するための匠の技が求められている。
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http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5064394.html
エジプトに“イスラム主義”大統領
去年のムバラク政権崩壊後初めてのエジプト大統領選挙で、イスラム主義の候補が勝利しました。「中東情勢が緊張するのでは」という懸念も出ています。
カイロ中心部では24日、勝利したムルシ氏の支持者たちが歓喜の声を上げました。ムルシ氏は穏健派イスラム主義組織「ムスリム同胞団」の人物です。イスラム主義系の政権が誕生することで、現在、平和条約を結んでいるイスラエルとの関係が緊張するのではという懸念も出ていますが、これについてムルシ氏は次のように表明しました。
「我々は国際法や国際協定、そしてエジプトと外国との条約は全て尊重します」(ムスリム同胞団 ムルシ氏)
エジプトはイスラエルとの平和条約の見返りにアメリカから年間13億ドルもの軍事費の支援を受けています。アメリカのホワイトハウスもさっそく「エジプトは地域の平和と安定の柱だ」とする声明を出し、クギを刺しました。
一方で「ムスリム同胞団」はイスラエルと敵対するパレスチナ・ガザ地区を支配している「ハマス」とも深い関係にあります。エジプト国内の支持者にもイスラエルを敵視する人々は多く、新政権は難しいかじ取りを求められそうです。(25日18:20)
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http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4510
エジプトで初のイスラム系大統領
2012.06.25
昨年2月にムバラク政権が崩壊してから初めてとなるエジプト大統領選が行われ、選挙管理委員会は24日、決選投票の結果、モルシ氏が当選したと発表した。
ムハンマド・モルシ氏は、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の擁立した自由公正党の党首。今回の選挙で元首相のアフマド・シャフィク氏を破って、1952年の軍事クーデター以来初となるイスラム系大統領となる。
いわゆる民主化運動「アラブの春」で独裁政権が倒れた4カ国で初めてイスラム主義勢力の本格政権が誕生することになる。
モルシ氏は、外交政策について、対米依存を改めるとしており、アメリカやイスラエルとの関係の見直しが図られる見通しだ。
イスラム圏では、一昨年から昨年にかけて、チュニジア、エジプト、リビア、イエメンと次々と独裁政権が倒された。この民主化の動き自体は歓迎すべきだが、一方で、多くの国が親米政権だったことから、新たな国際関係の緊張を生む可能性もある。
中東においてイスラエルを認める政権が少なくなれば、パワーバランスが崩れて、戦争のきっかけになる可能性もある。
ムスリム同胞団は、これまでイスラエルによるパレスチナ占領政策を強く批判してきたが、エジプトはイスラエルの後ろ盾となっているアメリカから年間十数億ドルの軍事・経済援助を受けている。この微妙な関係を、どのように舵取りしていくかが、今後の注目ポイントとなる。(村)
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8分半程の動画あり。
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http://news24.jp/nnn/news89038697.html
エジプト大統領選挙 民主化、今後の動き
■ 動画をみる
エジプトのムバラク政権崩壊後、初めての大統領選挙で、イスラム勢力が擁立したムハンマド・モルシー氏(60)の当選が決まった。今後、民主化の動きはどうなるのか。 25日の『デイリープラネット』「プラネット・View」は、「エジプト大統領選挙 民主化、今後の動き」をテーマに、カイロ支局長・富田徹記者が解説する。(動画配信のみ)
[ 6/25 23:12 NEWS24]
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120626/k10013105181000.html
エジプト新大統領 組閣に着手
6月26日 6時27分
エジプトで、ムバラク政権の崩壊後、初めての大統領に選ばれたモルシ氏は、25日、国内の融和を目指す新政権の組閣に着手しました。
ムバラク政権の崩壊後、初めてとなるエジプト大統領選挙の決選投票では、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」が擁立したモルシ氏が当選しました。
エジプトでは、軍の最高評議会による暫定的な統治から今月末までに新しい大統領が率いる民政に移行することになっています。
新大統領となるモルシ氏は、25日、軍の最高評議会を訪れてタンタウイ議長と会談し、民政への移行に向けて協議を始めるとともに新政権の発足に向けて組閣に着手しました。
モルシ氏は、当選後、「すべてのエジプト人のための大統領になる」と宣言しており、新政権では選挙戦で分断された国内の融和を目指して幅広い勢力から人材を登用するとみられます。
モルシ氏は組閣にあたって、みずからの党派色を薄めるためムスリム同胞団を脱退するとともに、副大統領のポストに少数派のキリスト教徒や女性の登用を検討することを明らかにしています。
また、地元のメディアによりますと、内閣の要の首相には、今回の大統領選挙で勝敗の鍵を握っていたリベラル派が支持するIAEA=国際原子力機関の前事務局長のエルバラダイ氏も検討されているということで、今後、組閣作業が本格化するものとみられます。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120626/k10013104231000.html
エジプト イランと関係改善へ
6月26日 5時59分
エジプトの大統領選挙で当選したイスラム原理主義組織のモルシ氏が、30年以上にわたって国交が断絶しているイランとの関係の改善に意欲を示したとイランのメディアが伝え、イランと敵対するイスラエルや欧米諸国は、両国の接近の動きに神経をとがらせるものとみられます。
エジプトとイランは30年以上前から国交を断絶していますが、去年、エジプトで親米派のムバラク政権が崩壊して以降、両国は関係の改善を模索しています。
これについて、イランの保守系のファルス通信社は、エジプトの新しい大統領に選出されたイスラム原理主義組織のムスリム同胞団が擁立したモルシ氏が、当選が発表される直前の24日に応じたとするインタビューの記事をウェブサイトに掲載しました。
イランの通信社は、この中で、モルシ氏が「私の政治課題の1つは、イランとの関係を発展させ、中東地域に戦略的なバランスを構築することだ」と述べたとして、イランとの関係の改善に意欲を示したと伝えています。
また、モルシ氏の当選について、イランのアフマディネジャド大統領も祝福する声明を出したほか、イランのメディアも一様に好意的に伝えています。
核開発問題などを巡り国際的な孤立が深まるイランは、エジプトとの関係改善を進めたい考えですが、イランと敵対するイスラエルや欧米諸国は、両国の接近の動きに神経をとがらせるものとみられます。
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http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120626/mcb1206260500005-n1.htm
米 対エジプト外交複雑に 新大統領にモルシ氏、軍部と対立 (1/2ページ)
2012.6.26 05:00
エジプトで約30年間に及んだムバラク政権が崩壊してから初となる大統領選で、同国の選挙管理委員会は24日、決選投票の結果、イスラム原理主義組織、ムスリム同胞団のムハンマド・モルシ氏がシャフィク元首相を破り、当選したと発表した。モルシ氏の得票率は51.7%、シャフィク氏は同48.3%。
モルシ氏は当選後の初のテレビ演説で、全国民のための大統領となることを誓い、国民に団結を呼びかけた。同氏は「あらゆる公約を実現させるため最大限努力する」とし、「エジプト国家は全国民のためにある。われわれは皆平等の権利を有し、義務を負う」と発言。国際条約の順守を約束し、昨年の民主化闘争の犠牲者と家族に対し、哀悼の意を表した。
◆民主化への移行支持
米ホワイトハウスはこれを受けてオバマ大統領の声明を発表した。それによると、オバマ米大統領は同日夜、電話でモルシ氏の勝利を祝福。米国が今後もエジプトの民主化への移行を支持し、同国民の味方であると伝えた。これに対し、モルシ氏は米国の支援を歓迎する意を表明した。
一方で、今回の選挙はムスリム同胞団と暫定統治を担う軍最高評議会の長引く対立の始まりにすぎず、米国の対エジプト戦略を複雑化させるとの見方も出ている。
ワシントンの政治団体、ウィルソン・センターで上級研究員を務めるアーロン・デビッド・ミラー氏は、米国が台頭するイスラム派勢力と軍部の間に挟まれていると指摘。だが「米国にとって、この状況は軍部とイスラム(原理)主義者の双方の均衡を保てるため良い結果であり、米国は双方に対応していく必要がある」と分析する。
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http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120626/mcb1206260500005-n2.htm
米 対エジプト外交複雑に 新大統領にモルシ氏、軍部と対立 (2/2ページ)
オバマ米政権はこれまで、北アフリカ・中東での民主化運動「アラブの春」を支持してきた。その一方でムバラク前大統領の独裁政権との長年にわたる協調関係や米国からの多額の援助が、エジプト・イスラエル平和条約の維持や米軍のスエズ運河経由でのペルシャ湾への経路の確保に役立ってきた。
◆先行き不透明で摩擦
イスラム派の民主政権の下、こうした米国の利害がどうなるかについては、選ばれた指導者と軍部が、いかに権力を共有するかにかかっているといえる。
選挙結果の公表に先立って、軍部は立法部門の権限掌握など権力強化への動きをみせている。同国の新憲法はまだ作成されておらず、先週にはエジプト人民議会も解散された。先行きの不透明感はすでに米国議会とオバマ政権の間に摩擦を引き起こしている。
米国防省や対外支援の予算委員会の責任者を務めるパトリック・リーヒ上院議員(バーモント州・民主)は、オバマ政権による対エジプト軍事援助の維持決定への不支持を表明。同議員は24日、エジプトへの援助継続は同国軍部次第で、憲法がいかに起草されるかにかかっていると明言した。
一方、ホワイトハウスのカーニー報道官は、米政権はエジプトの民主主義への移行が完了することを期待すると発言。「エジプト政府は同地域の平和・安全・安定化の支柱としての役割を今後も果たしていくことが重要だ」と述べた。(ブルームバーグ Nicole Gaoutte)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012062602000112.html
エジプト新大統領 新政権づくり着手 外交関係に変化も
2012年6月26日 朝刊
【カイロ=今村実】エジプト大統領選で初当選した穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ氏(60)は二十五日、新政権づくりに着手した。各政治勢力を取り込み、挙国一致の体制を構築できるかが焦点。また、イスラム主義政権の誕生で外交関係に変化が出る可能性もある。
モルシ氏は二十四日、テレビ演説で国民に団結を呼び掛ける一方、「エジプト軍は世界で最良の軍隊だ。感謝する」と述べた。選挙を通じて分断が進んだ国民に融和を働き掛け、対立する軍とも関係改善を図る意向を示唆した。
モルシ氏は選挙中、大統領府を設立し、イスラム勢力の伸長を警戒する少数派のキリスト教徒、民衆革命の原動力となった若者層など幅広い参画を呼び掛けるとした。
地元メディアなどによると、副大統領の人選にはキリスト教徒、首相にはリベラル派の支持が厚い国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ元事務局長の名前も挙がっている。
さらに、人民議会(国会)の解散を宣告するなど選挙中に“同胞団つぶし”に動いて対立が激化した軍最高評議会と、水面下で妥協点を探る話し合いを続けているもようだ。
一方、ロイター通信によると、イランのファルス通信は二十五日、モルシ氏が取材に「イランと関係拡大を望む。地域で力のバランスが生まれるだろう」と語ったと報じた。
イスラム教シーア派の大国で反米路線のイランと、スンニ派国民が大半で親米のエジプトは一九七九年のイラン革命後、国交を断絶した。だが、イラン外務省も「イスラムの目覚めの最終段階」とモルシ氏当選を歓迎する声明を出し、歩み寄りを求める姿勢が顕著だ。ただ、モルシ氏の発言をめぐっては、報道官が否定した、との一部報道もある。
モルシ氏は二十四日、イスラエルとの平和条約は維持する意向を示した。だが、同胞団はパレスチナ自治区のイスラム原理主義組織ハマスと関係が深く、イスラエルと関係が冷え込む可能性もある。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062600096
エジプト暫定首相が辞表提出
【カイロ時事】エジプトのガンズーリ暫定首相や閣僚は25日、暫定統治を担う軍最高評議会に辞表を提出した。モルシ次期大統領の組閣が完了するまで首相らは職務を継続する。国営メディアが伝えた。(2012/06/26-07:15)
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http://jp.reuters.com/article/jpAntigovernment/idJPTYE85P00L20120626
エジプト新大統領、イラン通信社の「関係修復」報道を否定
[ドバイ/カイロ 25日 ロイター] イランの半国営ファルス通信は25日、エジプトの新大統領に選ばれたイスラム穏健派「ムスリム同胞団」のムハンマド・モルシ氏がインタビューで、イランとの関係修復に関心を示したと伝えた。これに対し、モルシ氏側は取材を受けていないと報道内容を否定した。
ファルス通信は、24日の選挙結果発表の数時間前にモルシ氏が取材に応じたとし、「共有の利益に基づき関係を正常化し、政治的な調整や経済協力の分野を広げていかなくてはいけない」などとの発言を紹介。長らく断交している2国が関係を修復すべきとの考えを示したと報じた。
一方、モルシ氏の側近はロイターに対し、「(モルシ氏は)ファルス通信と会っておらず、発言として伝えられたことも真実に基づいていない」とし、報道の内容を否定した。
エジプトとイランは30年以上にわたって断交状態にあるが、両国はムバラク政権崩壊を受けて関係修復の意向を示唆。ただ、大統領に選出されたばかりのモルシ氏が大規模な外交政策の転換を表明する可能性は低いとみられている。
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http://mainichi.jp/select/news/20120626k0000e030159000c.html
エジプト:モルシ氏、イランの報道を否定
毎日新聞 2012年06月26日 10時18分(最終更新 06月26日 10時23分)
【カイロ前田英司、テヘラン鵜塚健】エジプト大統領に当選したムハンマド・モルシ氏の陣営は25日、イラン革命防衛隊系のファルス通信が報じたモルシ氏のインタビュー記事について「取材を受けた事実はなく、報道内容には根拠がない」と否定した。エジプト国営の中東通信が伝えた。陣営関係者も毎日新聞の取材に同様の見解を示した。
これに対し、ファルス通信は「インタビューは録音しており、発言もすべて正しく引用している」と反論している。
ファルス通信はこの記事を25日に報じた。取材は24日、エジプトの選挙管理委員会がモルシ氏の大統領当選を発表する数時間前に実施したという。
記事は30年以上にわたり断交しているエジプト・イラン関係について、モルシ氏が「政治的、経済的な協力関係を促進して国交を回復しなければならない」などと発言したと伝えていた。
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http://jp.wsj.com/World/Europe/node_467268
イスラエル、エジプトとの関係悪化を懸念―モルシ大統領誕生で
2012年 6月 26日 9:56 JST
【テルアビブ】イスラエルは、エジプト大統領選でイスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のムハンマド・モルシ氏が勝利したことについて、すでに微妙になっている両国関係が悪化するだろうと懸念している。
大半のイスラエル当局者は、モルシ氏は1979年に締結した両国間の平和条約を維持するとみているが、多くのアナリストや専門家は両国関係が冷却化し、「冷たい平和」になると予想している。
ネタニヤフ・イスラエル首相は25日、エジプト大統領選の結果を尊重し、モルシ次期政権との協調を希望していると述べた。しかしネタニヤフ氏は昨年、安全保障でイスラエルと暗黙の提携関係にあったムバラク前政権を打倒した革命について、イスラム過激派に権力を与えるものだと警告していた。
イスラエル当局者は、不安定化している両国関係を混乱させるおそれがあるとして、モルシ大統領誕生には沈黙を保っている。あるイスラエル当局者は、「エジプト情勢はあまりに不安定で何も言えない。どうなるか分からない」と語る。
エジプトは、イスラエルとの平和条約を締結していることの見返りで、米国から13億ドル(約1000億円)の軍事援助を受けている。しかしモルシ氏は、イスラエルに対し対決姿勢を強め、ムスリム同胞団系のパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスとの関係を強化するのではないかとの懸念が出ている。
イスラエルの軍事評論家のアレックス・フィッシュマン氏は、同国紙イディオット・アハロノトに寄稿し、「モルシ氏が権力の座に就くことになったため、何でも起こりうる不透明な状態になった」と指摘。その上で、「エジプトがイスラエルとの国境を脅かす敵国にはなったわけではないが、イスラエルの情報機関や軍当局は、エジプトを学び直し備える必要のある国とみなすべきだ」と述べた。
記者: Joshua Mitnick
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http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/382839.html
社説
新大統領 エジプト民主化へ力を(6月26日)
今後も多難が予想されている。それでも、大きな混乱もなくおおむね公正な選挙によって新大統領が選出された意味は大きい。
昨年2月のムバラク政権崩壊後初めてのエジプト大統領選が行われ、イスラム主義組織ムスリム同胞団系の自由公正党党首ムハンマド・モルシ氏が当選した。
自由な大統領選が行われるのも、軍人ではない大統領が誕生するのも初めてである。エジプトは民主化への努力の中で、重要な一歩を踏み出したと言えよう。
その歩みをさらに着実なものとしてほしい。
選挙の結果には国家の将来像をめぐる国民意識の分裂が表れている。
モルシ氏が約52%の得票率だったのに対し、敗北を喫した旧政権最後の首相アハメド・シャフィク氏は約48%と接戦だった。
ムバラク政権下で抑え込まれていたイスラム勢力が自由に声を上げ、独裁政権時代の腐敗一掃を期待する人々とも相まってモルシ氏を大統領の座に押し上げた。その一方で、政治と宗教を分離する従来通りの社会を望む国民はシャフィク氏を支持したとみられる。
エジプト社会で二つの声はほぼ拮抗(きっこう)しているということだろう。当選したモルシ氏はその事実を直視する必要がある。
モルシ氏は当選後のテレビ演説で「すべてのエジプト人のための大統領になる」と強調した。その言葉通り、非イスラム系の人々の声にも耳を傾け、大多数の国民の幸福実現に全力を挙げなければならない。
意見の対立は議会などの場で対話によって調整するべきだ。その手続き自体がエジプトに生まれたばかりの民主主義を鍛える道ともなろう。
外交でも変化が予想される。
モルシ氏はテレビ演説で「あらゆる国際条約を守る」と述べ、ムバラク政権時代からのイスラエルとの平和条約を維持する意向を示した。だが選挙期間中には、これまでの親米・親イスラエル路線を改める考えも明らかにしている。
宗教による対立や軍事的緊張を高めることなく各国と融和し、地域の安定に力を尽くすよう望みたい。
懸念されるのは軍部の動向だ。
今月中旬、国を暫定統治する軍最高評議会はイスラム勢力が多数派を占める人民議会の解散を宣言した。その上で軍が立法権や予算編成権を握る改正憲法令を発効させた。
こうした措置によって今後の新体制づくりに影響力を行使し、既得権益を保持しようとするなら許されまい。これまでに表明している通り、今月末までの民政移管を速やかに実行すべきだ。
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http://www.cnn.co.jp/world/30007111.html
エジプト新大統領が組閣に着手、軍評議会幹部と会談
2012.06.26 Tue posted at: 09:55 JST
カイロ(CNN) エジプトで初めて民主的な選挙で大統領に選ばれたムハンマド・ムルシ氏は25日、組閣作業に着手した。組閣には数日かかる見通し。大統領はまた、暫定統治を担っている軍最高評議会の幹部と会談した。関係者が明らかにした。
ムルシ氏の支持者らが集まる首都カイロのタハリール広場は、前日に続いてこの日も当選を祝うお祭りムードに包まれた。しかしムルシ氏の前には、国内外で多くの課題が山積している。
同国は現在、軍最高評議会が国政上の広範な権限を有し、大統領は名目的な存在に近いともいえる。国営メディアやムスリム同胞団系の自由公正党関係者は、ムルシ氏が評議会幹部と会談したと伝えている。
軍最高評議会は大統領選の決選投票を前に暫定的な「憲法宣言」を発表し、新憲法が起草されて新しい議会が選出されるまでの間、立法権や予算の決定権を握ると表明。国民からは「権限を持っているのはモルシ氏ではなく軍最高評議会だ」と懸念する声も出ている。
ムルシ氏は24日夜の演説で、国を動かしていく責務が自分にはあると強調。同氏はまた「国内外の合意事項はすべて維持する」と表明した。イスラム系の大統領誕生については、対イスラエル関係の悪化を懸念する声があがっている。
国内外の指導者や首脳らも歓迎の意を表明。オバマ米大統領は電話でムルシ氏に祝意を伝え、エジプトの民政移行を支援すると強調した。
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http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/309663
エジプト大統領 民主化のため軍は自制を
2012年6月26日 10:56 カテゴリー:コラム > 社説
エジプト大統領選の決選投票で、イスラム穏健派ムスリム同胞団を母体とする自由公正党党首ムハンマド・モルシ氏の当選が、公式に発表された。
エジプトでイスラム勢力から大統領が出るのは初めてだ。軍出身でないのもまた初めてである。
昨年2月のムバラク独裁政権の崩壊以来、民主的な政治体制づくりを目指してきたエジプトにとって、自由な大統領選をやり遂げたことは、民主化への一里塚として一定の評価ができる。
ただ、エジプトの民主国家建設への道のりは、決して楽観できない。
最大の懸念材料は、最近になって民主化プロセスが混乱し、社会の対立が強まっていることだ。プロセス進行役のはずの軍部が、特権的地位を維持するため、介入を強めているのが原因である。
エジプト国軍は昨年の政変で、当時のムバラク大統領を早々と見限り、中立を保った。政権崩壊後は、軍最高評議会が暫定統治にあたっている。
昨年11月〜今年1月の人民議会選で同胞団が勝利すると、軍は権力保持に走り始めた。最高憲法裁が議会選に無効判断を下したのを機に、軍評議会は議会の解散を命じ、軍事や予算の権限を握るなど、民主化の骨抜きを図っている。
軍評議会は一応、予定通り6月末までに大統領に行政権を移譲する方針だが、完全な民政移管は先送りされた。今後も議会再選挙や新憲法制定をめぐり、軍と同胞団の権力闘争が激化しそうだ。
独裁が続いた国家が、民主化を目指す過程で、軍の政治権力をどのように減らしていくかは、難しい問題である。
一番良いのは、軍が自らの分をわきまえ、政治から手を引くことだ。それがかえって、軍に対する国民の長期的な信頼を生む。軍は政治への関与を自制し、民政移管を遅滞なく進めるべきである。
一方で、ムスリム同胞団にも不安材料がある。同胞団が政治や社会へ過度にイスラム教の価値観を持ち込み、政教分離を求める世俗派の反発を招く恐れが強い。人口の1割弱を占めるキリスト教徒(コプト教)や、弱い立場の女性の権利が守られるか、注視する必要がある。
また国際社会は、イスラム政権下でイスラエルとの関係が悪化し、中東全体が不安定化することを懸念している。
ムスリム同胞団には、世俗派や他の宗教の価値観も尊重する現実的な政治感覚が望まれる。逆に国際社会も、イスラム勢力への行き過ぎた警戒を慎み、偏見のない対話を進めたい。
モルシ氏は、当選確定後の演説で「(イスラム教徒やキリスト教徒を含めた)全てのエジプト人のための大統領になる」と述べ、イスラエルとの平和条約も維持する考えを示した。まずはモルシ氏自身がこの言葉を厳守してほしい。
エジプトがアラブにおける民主国家建設の成功例となることを、国際社会は期待し、見守っている。
=2012/06/26付 西日本新聞朝刊=
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http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0626&f=politics_0626_005.shtml
胡錦濤主席、エジプト・モルシ新大統領に祝電=中国報道
中国の胡錦濤国家主席は25日、エジプト大統領選挙で勝利したムハンマド・モルシ氏に祝電を送った。中国新聞網が伝えた。
胡主席は祝電で、国交樹立から56年間で両国関係は安定的に発展し「戦略的パートナーシップの樹立が両国関係を新たな段階へと発展させた」としたうえで、「エジプト人民が自ら選んだ政治制度や発展の道を尊重するとともに、国の安定維持、経済と社会の発展促進に向けた努力を支援する」と述べた。
そして「閣下の指導の下、国家建設の中で新たな局面が切り開かれることを信じている」とし、今後の両国関係のさらなる発展、パートナーシップの強化に向けた期待感を示した。(編集担当:柳川俊之)
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エジプト・モルシ氏の会見時のマイクの本数がスゴい http://blog.livedoor.jp/christmas1224/archives/7216521.html
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http://www.christiantoday.co.jp/article/4772.html
エジプト大統領にイスラム主義のモルシ氏
2012年06月26日11時02分
【CJC=東京】エジプトの選挙管理委員会は6月24日、大統領選決選投票で、イスラム主義組織「ムスリム同胞団」系の自由公正党のムハンマド・モルシ党首(60)が当選したと発表した。エジプト史上初の自由選挙による大統領。
アラブ世界でイスラム主義者が国家元首になるのは初めて。西側が支援する世俗派の独裁政権が支配してきたアラブ世界に衝撃を与えることは必至。
モルシ氏は、「自分は全エジプト人の大統領」と宣言、目指すのはイスラム国家だが異教徒の権利も完全に保障する、と訴えている。
モルシ氏の勝利にもかかわらず、エジプトが民主化に逆行する懸念は消えない。ムバラク独裁政権崩壊後に実権を握った軍最高評議会は新大統領に、外交権や首相を任命する権限などを移譲する一方、軍の指揮権や予算執行権などの権限は軍が持ち続ける方針。大統領と議会、軍の権限は今後制定する新憲法で規定することになっている。
ムスリム同胞団や2011年の民主化運動を支持した若者たちはこうした軍の姿勢を「民主化に逆行する」と強く反発している。
モルシ氏は1975年カイロ大学工学部卒業、米国の大学で工学博士号を取得。帰国後は教授として学生を指導した。同胞団に加わったのは学生時代の70年代とみられる。独裁政権崩壊後の2011年4月に同胞団傘下の自由公正党党首に就任した。
妻1人。男女5人の子どもと3人の孫がいる。趣味は読書という。
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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-26/2012062607_01_1.html
エジプト大統領選 モルシ氏当選
“自由実現へ前進”
タハリール広場 数万人の歓声
【カイロ=小泉大介】エジプト大統領選挙でムスリム同胞団のモルシ候補が当選したことを受け、24日、「革命」の主要舞台となった首都カイロ中心部のタハリール(解放)広場には数万人が集まり夜遅くまで歓声を上げました。
男性公務員のモハメド・アリさん(33)は「私は非常に幸せだ。とうとう公平な選挙によって大統領が選ばれたからだ。これは革命の成功、民主主義、自由の実現にとって大きな前進だ」と力を込めました。
女性会社員のモナ・ラゲブさん(23)も「生まれてはじめて、自分の一票が政治を動かしたと実感した。革命の前途にはまだ障害があるが、国民みんなの力で乗り越えていきたい」と語りました。
解説
「革命」継続するには国民のたたかい必要
エジプトで昨年初めの「革命」まで30年続いたムバラク前政権時代には“セレモニー”と同義語だった大統領選挙。今回、「自由・公正」な選挙で「革命継続」を訴えた候補が新大統領に選ばれたことは、まぎれもない「革命」の成果といえます。
同時に、モルシ氏の勝利が「革命」の前進を必ずしも保証するものではなく、国民の引き続くたたかいこそが未来を決めるということも教えています。
前政権時代に弾圧されたムスリム同胞団は、昨年末の人民議会(下院)選挙で議席の半数近くを獲得して圧勝。その後、大統領選には候補者を出さないとの約束を反故(ほご)にしてモルシ氏を擁立しました。
大統領選第1回投票では同胞団の組織票を固めたモルシ氏も、決選投票では「革命」派や世俗派の支持がなければ勝利できず、にわかにアピールしたのが「全エジプト人による国づくり」と「革命の継続」。結果的には「革命」を主導した青年組織の一部からも支持を得ました。
第1回投票で「革命」派候補に投票し、今回、悩んだ末にモルシ氏を選んだ20歳の女性が「革命継続の約束にかけた。本当にすべてのエジプト人のために働くかどうか、厳しく監視しなければならない」と語ったように、公約実現には国民の不断の圧力が不可欠です。
エジプト国民の前には、実権を握る軍最高評議会も立ちはだかります。最高憲法裁判所の判決を受けた人民議会の解散後、評議会が17日に公布した新「憲法宣言」は、議会が再選出されるまで評議会が立法権や予算決定権を保持するなど、軍の権力を強化する内容です。
軍最高評議会が表明している今月末までの「民政移管」が実効性あるものになるのか。勝利したばかりのモルシ氏の政治姿勢、そして「革命」の前進を求める国民のエネルギーがさっそく試されます。(カイロ=小泉大介)
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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-193072-storytopic-11.html
エジプト新大統領 独裁・格差を正す改革貫け
2012年6月26日
エジプトの新大統領にイスラム穏健派ムスリム同胞団系のムハンマド・モルシ氏(60)の当選が決まった。同国の選挙管理委員会が今月中旬の大統領選決選投票の公式開票結果として発表した。
ムバラク独裁政権の崩壊から1年4カ月。エジプトで初のイスラム勢力出身の大統領誕生となる。
得票率はモルシ氏が51・73%で、対抗馬の世俗派、旧政権最後の首相アハメド・シャフィク氏は48・27%で小差だった。
国論が二分し、エジプトは政情不安が続きそうだが、反独裁のモルシ氏が過半数の支持を得た事実は重い。国内外のいかなる政治勢力も、民主的選挙で選ばれたリーダーの正統性を軽んじてはならない。
ムスリム同胞団の支持を背景とするモルシ氏の大統領就任に対しては、「宗教による独裁」への懸念がつきまとう。こうした声を意識してか、モルシ氏はテレビ演説でイスラム教徒やキリスト教徒を含めた「全てのエジプト人のための大統領になる」と強調した。
モルシ氏にはこの初心を貫いてほしい。自ら呼び掛けたように、旧政権崩壊後の民主化プロセスで社会に生じた対立の解消や国民融和を、有言実行してもらいたい。
エジプトは国民の25%が月256エジプトポンド(約3300円)以下で暮らす貧困層で、失業や汚職が深刻だ。国民の間には有効な失業・貧困対策を講じることなく、貧富格差を拡大させたムバラク政権30年への不満がうっ積している。
モルシ氏らの政治勢力は雇用対策、投資促進、教育など社会改革を目指す「ルネサンス計画」を発表、欧米志向の強い旧政権派との違いを鮮明にし国民の支持を集めた。
一方で、軍の抵抗に直面する。イスラム勢力の全権掌握を恐れる軍が決選投票前に、同勢力が過半数を握る人民議会(国会)を解散させた。改正憲法令を発布し、軍に関する権限や立法権、予算管理権、新憲法案の拒否権を握っている。
新大統領はイスラム勢力と軍の板挟みとなり困難な政権運営を迫られるだろうが、軍事独裁との決別を求める民意を肝に銘じ、民主化や国内経済の立て直しなどで指導力を発揮してもらいたい。
エジプトの安定なくして、中東情勢の安定はない。国際社会も月内に予定される軍の大統領への行政権移譲が円滑に進むよう、側面的支援を怠ってはならない。
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http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=290087&nwIW=1&nwVt=knd
【エジプト選挙】「全国民の大統領」実行を
2012年06月26日08時39分
エジプト大統領選で、ムスリム同胞団系のモルシ自由公正党党首が当選した。ムバラク政権最後の首相で軍出身のシャフィク氏と争った決選投票から1週間。ようやく、イスラム勢力初の大統領誕生が確定した。
「全てのエジプト人のための大統領になる」。モルシ新大統領は国民への演説で強調した。その言葉通り、国内外にある過度なイスラム化への懸念に配慮した政権運営を求めたい。
選挙戦は混乱ばかりが目立った。
あらためてイスラム勢力と世俗派、革命勢力と軍部・守旧派の対立が浮き彫りになった。投票後も、両陣営が独自集計として自らの当選を主張し合う〝場外戦〟。デモを誘発する要因にもなった。両陣営、軍部、選管ともに、民主政治の根幹である選挙の公平性をゆるがせ、国民の疑念を生んだ責任は大きいことを指摘しておく。
混乱の根底には、既得権益の維持を狙った軍部のあからさまな動きがあった。
暫定統治を担う軍最高評議会は、イスラム勢力が約7割を占める人民議会(国会)に解散を命じた上、立法権を自ら握る改正憲法令を発布した。今月末に予定される民政移管後も新大統領の権限を縮小し、完全な移管は当面先送りした。新憲法の制定にも介入する構えを見せている。
これでは「民主化」ではなく、軍政である。なぜ、長期独裁政権が倒れたか。軍部は民主化への歴史的な意味をいま一度見つめ直すべきだ。強く自制を求めたい。
一方の新大統領、イスラム勢力も自重しなければならない。接戦だった選挙結果、約52%という低投票率からしても、全ての国民が行きすぎたイスラム化を歓迎していないことは明らかだ。その配慮か、モルシ新大統領は同胞団から離脱したという。だが、女性や少数派であるキリスト教徒らの人権尊重はパフォーマンスではなく、政策で示していくべきだ。
外交面でもバランス感覚が問われる。エジプトは地域大国だ。平和条約を結ぶイスラエルとの関係は中東地域の安全保障に密接に絡む。慎重な対応が求められる。
新大統領と軍部の権限をめぐる綱引きは当面続きそうだ。国際社会は混乱の収拾、政情の安定化を急ぐよう双方に働き掛ける必要がある。強権支配の「冬」に逆戻りさせてはならない。
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http://www.jiji.com/jc/zc?k=201206/2012062600835
「新たな民主化の金字塔」=エジプト大統領選を称賛−チュニジア外相
民主化運動「アラブの春」の起点となったチュニジアのアブデッサラーム外相は26日、都内の日本記者クラブで記者会見し、先のエジプト大統領選で軍と対立するイスラム原理主義組織ムスリム同胞団のモルシ氏が当選したことについて、「新たな民主化プロセスにおける金字塔」と称賛した。また「地域の大国であるエジプトで起こることは必ずアラブ全体に影響を及ぼす」と述べた。同外相は初来日。
エジプトでは暫定統治する軍最高評議会と同胞団の権力闘争が激化しているが、外相はチュニジアでは常に非政治的立場を守ってきた軍が「アラブの春」で民衆の味方をしたため、「他国に比べ、民主化が円滑に進んできた」と誇示。エジプトの今後に関し、「政党や市民社会が活発になってきているので、1950〜60年代のナセル(大統領による軍事政権)時代に戻ることはない」とし、「軍と政権の新しい力の均衡の下で軍政が保たれていくだろう」と述べた。
制定作業が進むチュニジアの新憲法については、「民主主義と人権の価値を堅持し、イデオロギーと宗教の分極化を乗り越えたい」と強調。「チュニジアという国をイスラムの国であると同時に民主主義国として定義したい」と語った。(2012/06/26-18:26)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120624_001148.html
軍最高評議会:公共の福利を害する試みに断固として立ち向かう
2012年06月24日付 Al-Ahram紙
■軍最高評議会:公共の福利を害する試みに断固として立ち向かう
2012年6月23日 『アル=アハラーム』
【カイロ:マムドゥーフ・シャアバーン】
昨日発表された声明で、軍最高評議会は、大統領選挙の結果の公示を先取りすることは、公平ではなく、これが現在蔓延している分裂と混乱の主な理由の一つだと述べた。声明文は以下のとおりである。
エジプト国内は、世論に圧力をかける疑念とうわさの渦巻く環境のもとで、大きな論争と将来の不安を経験している。そのため私たちは次のような原則を明らかにする。
−法の支配は国の政治の基本であり、法に従う。司法権の独立と不可侵は、これは権利と自由を保護する二つの基本的な保証事項である。
−司法にのっとり定められた規則は人民の名において実施され、その行使を留保または妨害することは、法の下で裁かれる犯罪である。
−エジプトの司法権は国の一つの柱であり、偉大なエジプト人民の文明の深遠度の表象として、全ての人民はこれを敬わねばならない。
−人民の意志の尊重、その委託の禁止、どんな状況であれ、それを改ざんすることの禁止。−軍最高評議会は全ての勢力や政治的派閥から中立の位置にあること。互いに対立する潮流や階級への偏りのないこと。国のよりよい利益を考慮に入れた人民の平和的デモに関しては、その権利を尊重すること。
−軍は、責任を負って以来、真摯にその任を勤めている。その責任とは国に広がった革命的状況において、国が損害や損傷を受けることを避けるため、その意志を表現する権利を行使する人民の一部として、敬意を持ちつつも、その制御を最優先するというものである。そして、全ての人民は、法からの逸脱の危険を考慮し、法の原則に敬意を表する義務がある。
−完璧な憲法の公示を行うことは、我々の国の困難な時期に、国務の運営の要求により課された必要事項である。
−軍最高評議会が提示する事柄は、国家の最大の利益に対しての我々の理解により規定されるもので、それ以外の利益に関わるものではない。所轄機関が公表する前に、大統領選挙の結果の公示の先取りをすることは正当ではなく、これは、政治の舞台に蔓延している分裂と混乱の主な理由の一つだ。
−国の組織の威信を保護することは、国民全ての責任である。それらを弱体化させることは、安定と平和とエジプト国家の安全を脅かすものである。
−公的、私的な福利を害する試みには、法の枠組みの中で、警察と軍の諸機関により、断固として、全力で立ち向かう。
−国家的責任は、政治の実施において真摯な、全ての効果的な政治勢力を必要とする。政治の実施においては、民主主義と法の実行の決まりを遵守し、国を危機へと向かわせる慣習を避けることで、危機を回避できる。
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http://www.373news.com/_column/syasetu.php?ym=201206&storyid=41380
[エジプト民主化] 新大統領へ権限委譲を
( 6/26 付 )
エジプト大統領選は決選投票の結果、イスラム穏健派ムスリム同胞団系のムハンマド・モルシ氏が当選した。選挙管理委員会がようやく公式結果を発表した。
モルシ氏はエジプトで事実上初の自由選挙によって選ばれた大統領となる。民主化運動「アラブの春」でムバラク前大統領が退陣して1年4カ月、民主化の前進は喜ばしい。
気になるのは軍の動きである。エジプト初のイスラム主義勢力出身の大統領ともなるモルシ氏をにらみ、対抗措置を相次いで打ち出しているからだ。
暫定統治を担う軍最高評議会は決選投票の直前、イスラム主義勢力が過半数を占める人民議会(国会)の解散を命じた。また大統領権限を縮小し、軍に立法権や新憲法案の拒否権などを認める改正憲法令を発布した。
イスラム主義勢力に権力を全面的に渡さないための露骨な介入に違いない。
人民議会選挙と大統領選で大きな支持を得たイスラム主義勢力は「クーデター。独裁に戻った」と、民主化に逆行する軍の動きを非難し、緊張が高まっている。ムバラク政権打倒の原動力となった市民勢力も猛反発している。
エジプト軍は軍が国を統治する時代が終わったことを理解し、早急に民政移管を実現すべきだ。
一方、ムスリム同胞団に対しても過度に社会のイスラム化を進めるのではないかと、キリスト教徒や世俗派市民の警戒感が根強い。モルシ氏が選管発表を受け「全てのエジプト人のための大統領になる」と国民融和を呼びかけたのは当然だ。
モルシ氏は「あらゆる国際条約を守る」とも述べ、イスラエルとの平和条約を維持する考えを示した。エジプトは1979年にアラブ諸国で初めて平和条約に調印したが、国民の反イスラエル感情は強い。中東の秩序維持へ穏健な姿勢をアピールする狙いだろう。
「アラブの春」で独裁体制が崩壊したチュニジアやリビアでもイスラム勢力が台頭し、これを警戒する世俗派市民とのあつれきで政情不安が続いている。アラブの大国エジプトの民主化が各国に影響を与えるのは間違いない。
今後の焦点は、6月末とされるモルシ氏への権限移譲、新憲法起草の内容、年内に予想される新議会の選挙結果などである。
米国からの軍事支援が頼りのエジプト軍は、国際世論の動向を気にしている。国際社会は、軍が民主的に選ばれた大統領と議会に権力を早急に譲るよう粘り強く働きかけなければならない。
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http://www.373news.com/_column/syasetu.php?ym=201206&storyid=41380
[エジプト民主化] 新大統領へ権限委譲を
( 6/26 付 )
エジプト大統領選は決選投票の結果、イスラム穏健派ムスリム同胞団系のムハンマド・モルシ氏が当選した。選挙管理委員会がようやく公式結果を発表した。
モルシ氏はエジプトで事実上初の自由選挙によって選ばれた大統領となる。民主化運動「アラブの春」でムバラク前大統領が退陣して1年4カ月、民主化の前進は喜ばしい。
気になるのは軍の動きである。エジプト初のイスラム主義勢力出身の大統領ともなるモルシ氏をにらみ、対抗措置を相次いで打ち出しているからだ。
暫定統治を担う軍最高評議会は決選投票の直前、イスラム主義勢力が過半数を占める人民議会(国会)の解散を命じた。また大統領権限を縮小し、軍に立法権や新憲法案の拒否権などを認める改正憲法令を発布した。
イスラム主義勢力に権力を全面的に渡さないための露骨な介入に違いない。
人民議会選挙と大統領選で大きな支持を得たイスラム主義勢力は「クーデター。独裁に戻った」と、民主化に逆行する軍の動きを非難し、緊張が高まっている。ムバラク政権打倒の原動力となった市民勢力も猛反発している。
エジプト軍は軍が国を統治する時代が終わったことを理解し、早急に民政移管を実現すべきだ。
一方、ムスリム同胞団に対しても過度に社会のイスラム化を進めるのではないかと、キリスト教徒や世俗派市民の警戒感が根強い。モルシ氏が選管発表を受け「全てのエジプト人のための大統領になる」と国民融和を呼びかけたのは当然だ。
モルシ氏は「あらゆる国際条約を守る」とも述べ、イスラエルとの平和条約を維持する考えを示した。エジプトは1979年にアラブ諸国で初めて平和条約に調印したが、国民の反イスラエル感情は強い。中東の秩序維持へ穏健な姿勢をアピールする狙いだろう。
「アラブの春」で独裁体制が崩壊したチュニジアやリビアでもイスラム勢力が台頭し、これを警戒する世俗派市民とのあつれきで政情不安が続いている。アラブの大国エジプトの民主化が各国に影響を与えるのは間違いない。
今後の焦点は、6月末とされるモルシ氏への権限移譲、新憲法起草の内容、年内に予想される新議会の選挙結果などである。
米国からの軍事支援が頼りのエジプト軍は、国際世論の動向を気にしている。国際社会は、軍が民主的に選ばれた大統領と議会に権力を早急に譲るよう粘り強く働きかけなければならない。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120625/mds12062523100011-n1.htm
モルシー氏の正体とは 米で工学博士号 旧体制との戦いのシンボル…
2012.6.25 23:09
24日、カイロ市内の選挙本部に掲げられたモルシー氏の写真の前で大統領選での勝利を喜ぶ支持者たち(ロイター)
大統領選に立候補を届け出たときは、所属するエジプト最大のイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団が擁立したシャーティル副団長の「控え候補」という位置づけだった。シャーティル氏が選管の資格審査で失格となったことで、お鉢が回ってきた。
1975年にカイロ大を卒業、82年に米国の南カリフォルニア大で工学博士号を取得し、同大学で教鞭もとった学究肌。出馬当初の記者会見では表情をこわばらせ、カリスマ的とされるシャーティル氏より見劣りするとの評価もあった。
しかし、選挙戦ではイスラム色を抑制する一方、自らを「旧体制との戦い」のシンボルとして売り込み、支持獲得に成功。ムバラク大統領辞任後、初の大統領の座を射止めた。
昨年4月に同胞団が設立した自由公正党の党首に就任、今回の選挙はその肩書のまま戦い、当選後に党と同胞団を脱退した。ただ、青年時代から身を置く同胞団から完全に“独立”することはできるのか、という疑問の声もある。
同胞団は、上意下達による強固な統制力を誇る。決選投票で争ったシャフィーク元首相側からは、「最高指導者のバディーア団長や、序列が上のシャーティル氏らの操り人形になるのではないか」との批判も浴びせられた。
軍部との政治対立克服とともに、「エジプト人の大統領」としての認知を得られるかも任期中の大きな課題となる。(カイロ 大内清)
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wiki
2012年エジプト大統領選挙
http://ja.wikipedia.org/wiki/2012%E5%B9%B4%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E9%81%B8%E6%8C%99
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http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/24/dgk_0625.html
外務大臣談話
エジプトにおける新大統領選出について
平成24年6月25日
6月24日(日曜日)(現地時間同日),エジプトにおける歴史的変革の中,平和裡かつ公正な選挙により,ムハンマド・ムルスィー自由公正党党首が新たな大統領に選出されたことを歓迎します。
我が国は,今後,エジプトにおいて,軍政から大統領への権限委譲が予定どおり月末に行われるとともに,各政治勢力間の真摯な対話を通じ,人民議会や新憲法制定などを巡る問題が収束し,完全な民政移管が早急に実現することを期待します。また,エジプトが地域の平和と安定に引き続き貢献していくことを望みます。
我が国は,民主化の実現と経済社会での改革に向けたエジプトの取組を引き続き支援していく考えです。
(参考1)エジプト大統領選挙概要
2012年5月23〜24日,昨年2月のムバラク政権崩壊後初となる大統領選挙を実施。同国政治史上,事実上初の複数候補(13名)による選挙実施。過半数獲得者がなく,6月16〜17日,上位2名(ムルスィー自由公正党(ムスリム同胞団公認政党)党首(約25%)及びシャフィーク元首相(約24%)による決選投票が実施された。
6月24日午後3時(日本時間午後10時),大統領選挙管理委員会は,大統領選挙決選投票の投票率は51.85%となり,ムルスィー候補が51.73%(13,230,131票),シャフィーク候補が48.27%(12,347,380票)との最終結果を発表。
(参考2)ムハンマド・ムルスィー新大統領略歴
1951年8月20日生(60歳)。シャルキーヤ県(エジプト北部)出身。75年カイロ大学卒。82年米国・南カリフォルニア大学工学博士号取得。米航空宇宙局(NASA)で一時研究。85年帰国,ザガジグ大学教授。2000年〜2005年,人民議会議員に当選しムスリム同胞団議会ブロック代表を務める。ムスリム同胞団の指導部・諮問評議会のメンバーを経て,2011年6月より自由公正党(ムスリム同胞団公認政党)党首。
(参考3)エジプト情勢
2011年1月25日より始まったムバラク大統領退陣を求める民衆による一連の大規模抗議行動の結果,同年2月11日,ムバラク大統領が辞任,タンターウィ国防相を議長とする国軍最高会議(SCAF)に暫定的に全権が委譲された。
2011年11月28日〜2012年1月10日に人民議会(下院に相当)選挙が実施されたが,6月14日,最高憲法裁判所により同議会選挙法に対する違憲判決が出され,SCAFは同議会の解散を宣言。
6月17日,SCAFは,新たな議会発足までSCAFが立法権を掌握する等を定めた「補完的憲法宣言」を発出し,新大統領選出の後も,SCAFが権限を保持する状況となっている。
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http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062700027
エジプトを支援の用意=新大統領選出を評価−IMF
【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は26日、モルシ新大統領が組閣作業を進めているエジプトに関し、「IMFはエジプトが重要な経済的課題に直ちに対応できるよう支援する用意がある」とする報道官の声明を発表した。
声明は「新大統領の選出は(民主的な)政権移行の重要なステップだ」と評価する一方、「成長に向けて再び踏み出すとともに、財政問題などに取り組んでいかなければならない」と指摘した。(2012/06/27-01:39)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120627/mds12062701220001-n1.htm
軍への逮捕権付与を停止 エジプトの裁判所
2012.6.27 01:21
エジプトの中東通信などによると、同国の裁判所は26日、軍の憲兵や情報局員などに一般市民の犯罪取り締まりのための逮捕権を付与するとした暫定政府の措置を停止するとの判断を示した。
暫定政府は13日、新憲法制定までの時限措置として逮捕権付与を発表。だが、治安当局に過大な権限を与え、旧ムバラク政権の強権体制を支えた非常事態法の復活だとして人権団体などが反発、訴えを起こしていた。(共同)
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062700053
「モルシメーター」で公約監視=新大統領の成果測定−エジプト
【カイロ時事】エジプトの民間団体は26日までに、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ新大統領の選挙公約について100日間の成果を測るウェブサイト「モルシメーター」を立ち上げた。民衆運動「アラブの春」を受けた草の根の体制監視の新たな取り組みとして注目を集めている。(2012/06/27-06:02)
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http://www.cnn.co.jp/world/30007133.html
エジプト新大統領、副大統領に女性やキリスト教徒を起用へ
2012.06.27 Wed posted at: 11:58 JST
カイロ(CNN) エジプト初の民主的な大統領選で当選し、組閣作業を進めているムハンマド・ムルシ氏が、副大統領に女性やキリスト教徒を起用する意向を示していることが分かった。政策顧問のアフマド・デイフ氏が25日、CNNに語った。
同氏は「エジプト史上初めて、女性が(副大統領の)地位に就く」と述べ、「特定の政策やグループを代表するのではなく、強力な権限を持つ副大統領」として任命されるとの見通しを示した。
ムルシ氏はかつて、女性の大統領就任を禁止すべきだと主張したこともある。しかし大統領選の決選投票前には、男女平等や女性の権利尊重を訴えていた。
デイフ氏によると、もう1人の副首相にはキリスト教徒が任命される見通し。大統領は少数派の権利を守ることも約束している。デイフ氏は、エジプトがイスラム国家となることは決してないと強調した。
一方、大統領選で敗れた旧ムバラク政権最後の首相、アフマド・シャフィーク氏は26日、国外へ旅立った。同氏の事務所によると、私人としてアラブ首長国連邦とサウジアラビアを訪問する。サウジでは2人の娘とともにメッカ巡礼を予定している。帰国後には新党を結成する意向だという。
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IMF報道官「エジプト支援の用意」 大統領選受け声明
2012/6/27 9:53
【ワシントン=共同】国際通貨基金(IMF)の報道官は26日、エジプト大統領選でイスラム穏健派ムスリム同胞団系のモルシ氏が当選したことを受け、同国が抱える諸問題への対応をめぐり「支援する用意がある」との声明を発表した。
声明は、今回の大統領選は「エジプトの政権移行への重要な一歩だ」と指摘。成長の回復や、財政や貿易の赤字への対処など重大な経済課題に直面するモルシ新政権との「緊密な協力を期待している」としている。
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http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0626&f=column_0626_081.shtml
エジプト新大統領ムルシ氏に欧米、アラブ諸国が祝福
国民融和を呼びかける
16日、17日に行われた初のエジプト大統領選で、同国選管当局は24日、決選投票の結果を発表。穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の傘下にある自由公正党のムハンマド・ムルシ党首(60)が得票率51.7%でアフマド・シャフィク元首相(70)を下した。
ムルシ新大統領は、エジプト国民に国民融和を呼びかけ、「すべてのエジプト国民のための大統領となる」
と、24日、同氏の当選の発表後、テレビ演説で語った。ヴェルト誌オンライン版が25日、報じた。
Image:Nehal ElSherif
ムルシ氏は、昨年1月より発生したエジプト革命での大規模な反政府デモとそれに付随する事件で命を落とした約850人の「殉教者」に感謝した。そして、革命は、目標が達成されるまで継続されることを強調した。
同時に、ムルシ氏はエジプトによって署名された国際条約の遵守(じゅんしゅ)を約束。その中でも、最も重要な国際協定の一つは1979年に調印されたイスラエルとの平和条約であることを言及した。
〈YouTube/ムハンマド・ムルシ:エジプトの革命は継続する〉シャフィク氏と軍最高評議会も祝福
中東通信(MENA)によると、ムルシ氏に敗れたシャフィク氏は、ムルシ氏の勝利を祝福し、エジプト国民より託された困難な課題への成功を祈った。また、国営テレビによると、軍最高評議会(SCAF)のフセイン・タンタウィ議長もムルシ氏に祝福したようだ。
軍最高評議会は18日、立法権などの実権は今後も軍が握るとした新たな規則を発表し、同胞団が権力を保持しようとしていると非難していた。タンタウィ議長は、6月に大統領に帰属する権限を新大統領に与えることを確約した。
欧米、アラブ諸国からの祝福の辞
欧米やアラブ諸国も、ムルシ氏の勝利に祝福の辞を述べた。オバマ米大統領は、電話で祝福し、エジプトの民主化への移行を支援することを約束。
イスラエルは、両国間の協力を継続する意思を強調し、ネタニヤフ首相の広報官が、エジプト・イスラエル平和条約を基礎に協力体制維持の意向を示した。
欧州連合(EU)のキャサリン・アシュトン外務・安全保障政策上級代表は、
「ムルシ氏の勝利は、エジプトの民主主義への移行にとって重要な段階で、この国と地域にとって歴史的な瞬間である。」
とコメント。
ドイツやフランス、英国、イタリアなども祝福した。アラブ諸国からは、ガザ地区のハマス政府、イラン、パレスチナ自治政府、ヨルダン、カタール、バーレーンから祝福の辞が届いた。(情報提供:ネット選挙ドットコム)
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120626-OYT1T01258.htm
シャフィク氏がエジプト出国…汚職捜査開始翌日
【カイロ=田尾茂樹】エジプト大統領選で敗北した元首相アフマド・シャフィク氏(70)の事務所は26日、同氏がエジプトを出国したと明らかにした。
事務所のウェブサイトによると、シャフィク氏は26日早朝、巡礼のため、アラブ首長国連邦経由でサウジアラビアに向かったという。ロイター通信によると、検察当局は25日、市民からの告発を受けて、シャフィク氏が民間航空相時代に土地取引などを巡る汚職にかかわっていた疑いで捜査を始めていた。
(2012年6月27日09時24分 読売新聞)
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http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062601069
実務家中心の内閣構築へ=権限拡大へ軍と調整−エジプト新大統領
【カイロ時事】エジプトのモルシ新大統領の側近は26日、新大統領が実務家中心の内閣の構築を目指していることを明らかにした。政府筋は、暫定統治する軍最高評議会が国防相や内相の任命権限を維持すると語った。
一方、政府系紙アルアハラムによると、モルシ新大統領は、ノーベル平和賞受賞者のエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長か、ベブラウィ元財務相のいずれかを首相とする人選を検討している。(2012/06/26-22:36)
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エジプト新大統領「コーランこそが我々の憲法である」海外の反応
http://blog.livedoor.jp/drazuli/archives/5625672.html
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http://www.jiji.com/jc/p?id=20120627144201-0012840510&n=1
エジプト・カイロの証券取引所
写真は26日、株価指数が続伸したカイロの証券取引所。モルシ新大統領の就任は、悪化したエジプト経済に好影響を与えるとの見方が浮上。挙国一致政権ができれば政情は安定化に向かい、経済好転の環境が整うとも。 【EPA=時事】
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120627/mds12062715270005-n1.htm
まめちしき モルシーさんってどんな人?
2012.6.27 15:26
Q エジプトの選挙(せんきょ)で新しいリーダーが選ばれたと聞いたよ
A モルシーさんといって、イスラム教の考え方を基本とした国造りを目指している団体のメンバーだったんだよ。
Q きっと人気があるんだね
A モルシーさんは政治に不満を持つ人たちには人気があるんだ。昨年、そういう人が集まって、エジプトを支配(しはい)したムバラク大統領(だいとうりょう)を辞めさせたよね。でも、今回の選挙では国民の半数近くが、ムバラクさんと親しいといわれるもう一人の候補(こうほ)に投票(とうひょう)した。それだけモルシーさんを嫌っている人も多いということだね。
Q これからも争いが続くということ?
A その可能性はある。いまエジプトで一番、力がある軍隊(ぐんたい)も、自分たちの利益(りえき)を守るためにモルシーさんを飾り物の大統領にしようとしているから、モルシーさんが思い通りの政治をできるかは分からないんだ。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120627/mds12062720560006-n1.htm
エジプトのシャフィーク元首相が出国
2012.6.27 20:55
【カイロ=大内清】エジプトのメディアによると、先の大統領選決選投票でモルシー氏に敗れたシャフィーク元首相が26日、首都カイロの空港から出国した。サウジアラビアへの巡礼が目的だとしている。
シャフィーク氏をめぐっては選挙後、検察当局が、ムバラク前政権時代に土地の不正取引などに関与した疑いがあるとして捜査を開始していた。
家族を伴っているとの情報もあり、捜査の手を逃れるための出国だとの見方が出ている。
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http://www.usfl.com/Daily/News/12/06/0626_019.asp?id=96950
イスラム拡大、打つ手なし 米、中東での影響力低下
エジプト大統領選でイスラム穏健派ムスリム同胞団系のムハンマド・モルシ氏が当選したことを受け、オバマ政権は「イスラム主義大統領」の動向を慎重に見極める構えだ。中東の安定を最優先し独裁政権と協調してきた米政府は、民主化運動「アラブの春」後、影響力を著しく喪失。選挙を通じたイスラム主義の拡大に、打つ手を見いだせないままだ。
「モルシ氏が女性やキリスト教徒の人権を尊重するよう望む。米政府が評価するのは宗教的な帰属ではなく、行動だ」
カーニー大統領報道官は25日、モルシ氏が民主主義的な価値観を重視するなら、イスラム主義者であろうと協調できるとの立場を示した。(共同)
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http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7986/1329177620/58
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/sumo/news/20120627-OHT1T00247.htm
大砂嵐、史上初の断食V狙う!13日目からイスラム教の慣例「ラマダン」…名古屋場所7月8日初日
名古屋場所13日目から断食に入る大砂嵐。対策は万全?だ
西序二段8枚目でイスラム教徒の大砂嵐(20)=大嶽=が、大相撲名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)13日目の7月20日を目安に、同教のラマダン(断食月)に突入する。約1か月間、日の出から日没まで飲食できない。27日に愛知・稲沢市の宿舎で稽古した初のエジプト出身力士は、夕食や夜明け前の水分補給で乗り切る覚悟を示し、序ノ口優勝した夏場所同様の活躍を誓った。
角界では例がない領域に大砂嵐が挑戦する。名古屋場所と3日間、ラマダンが重なる。教義を守れば時期をずらしても許されるが、敬けんなイスラム教徒は「大丈夫です」と言い切った。「ちゃんこを食べるのも仕事」の相撲取りが、正反対の「断食」に取り組む。
ラマダンは古来の暦法にならい、毎年1か月間、断食するイスラム教の慣習。日の出から日没までの絶食が定められている。正式な期日は直前に決まり、今年の目安は本場所13日目の7月20日から8月18日まで。序二段の大砂嵐は7番相撲だが、終盤1番、優勝決定戦に出れば2番重なる可能性がある。
大砂嵐の対策は綿密だ。例えば20日に取組を行う場合、名古屋の日の出に当たる午前4時52分直前に他の力士より早く起床。日が昇るまでに十分な水を飲む。朝稽古、部屋の朝食、取組中は飲食できないが、認められているうがいで我慢する。
日の入り後の同午後7時5分になり、部屋の夕食に加わる。「一気に食べるとすぐに満腹になる」と腹八分ですませ、就寝前に「夜食」を取って摂取カロリーを増やす考えだ。
外国人力士は、入門直後に食事が母国の味と合わず、ご飯にケチャップをかけるなど、しばしば食文化の違いに苦労するが、宗教上の理由は極めて異例。日本相撲協会広報部も「力士がラマダンを行うのは聞いたことがない」と説明した。心配される体力不足について、師匠の大嶽親方(元十両・大竜)は「本人が大丈夫と言っているから」と容認しているが、「顔色を見て、本当に危険そうだったら私が止める」とやや心配している。
大砂嵐は「エジプトでもボディービルをしながらラマダンもしたから、今回もできる。序二段優勝したい」と自信満々。日本の国技と信仰を両立させ、夏場所からの「序ノ口、序二段優勝」を狙う。
◆名古屋場所と断食が重なったら
▽4時50分過ぎ(日の出直前) 起床、水をガブ飲み。鶏肉などを料理して軽食も
▽5時半 部屋の力士が起床
▽6時 朝稽古開始
▽8時頃 本場所へ移動、ちゃんこは絶食
▽11時頃 取組
▽14時頃 宿舎へ帰宅、昼寝
▽16時頃 掃除、夕食の準備
▽18時頃 部屋の力士が夕食
▽19時過ぎ(日没直後) 一人遅れて夕食
▽21時半 2回目の夕食
▽22時 就寝
◆大砂嵐 金太郎(おおすなあらし・きんたろう)本名・アブデルラフマン・シャーラン。1992年2月10日、エジプト・カイロ生まれ。20歳。相撲の08年世界ジュニア選手権で個人無差別級3位、団体2位。10年は個人重量級3位。母国の全国大会は個人無差別級で3回、重量級で1回の優勝。今年春に初土俵を踏み一番出世。189センチ、145キロ。家族は両親と弟。
(2012年6月28日06時05分 スポーツ報知)
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http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2012/06/20120628s01.htm
エジプト新政権/政治参加の道を守りたい
エジプト選管が、大統領選決選投票でイスラム穏健派の自由公正党ムハンマド・モルシ党首(60)の勝利を正式発表した。
モルシ氏は当選を果たしたものの、憲法も議会も十分に機能しない「弱い大統領」として権限移譲を受けることになる。
選管発表の当日、カイロには勝利を喜ぶ民衆があふれた。だが軍最高評議会による反撃はモルシ氏の力を削ぎ、民衆が一連の政治改革で獲得するはずだった自由を、容赦なく矮小(わいしょう)化している。
民衆が望んだのはムバラク前政権の打倒にとどまらなかったはずだ。
常態化した非常事態を解消して立憲主義的な体制を実現すること、軍部が掌握する政治権力を民衆の選択に取り戻すことが、集結した民衆の願いだった。
事態を受け、軍部はいったん非常事態を解除。人民議会(国会)議員選と大統領選を実施し、新憲法を制定すると国民に約束し、暫定的施政に入った。
だが、約束は全て破られた。
総選挙は無効とされ、国会は解散を命じられた。権限移譲後も当面の間、立法権は軍最高評議会が掌握する。大統領選では有力候補を排除し、憲法起草委員会の活動は停止。いずれも一方的な措置だった。
混乱の抑止や秩序維持という枠は超えている。民衆との約束を無視した、なりふり構わぬ権力維持工作だ。
エジプトの政局には、イスラム勢力による民主的政体の選択という地域の新しい秩序形成に向けた大きな意味がある。
選挙の実施や憲法の制定という、民主化の重要なプロセスが、既成の権益擁護のために妨害されることを許すわけにはいかない。軍部の行動は、非難を免れない。
モルシ氏は当選決定後のテレビ演説で「全てのエジプト人の大統領となる」と述べ、国民の融和を呼び掛ける一方、自由公正党の母体であるイスラム同胞団と離別すると明らかにした。
その言葉通り、キリスト教徒をはじめとする少数派や、イスラムの戒律強化を快く思わない世俗派市民の力を再結集し、民主的イスラム国家の実現を目指してほしい。
イスラム色の強化か、軍主導の強権体制維持か。初めて自由選挙で大統領を選ぼうとするエジプト国民にとって、決選投票の両候補は、政治的に両極端の選択肢だったことは否めない。
選挙の持つ歴史的意義とは裏腹に、投票率は第1回投票で50%を割り込み、決選投票でも51.73%と伸び悩んだ。世俗派や中間派市民の諦めがあった。
軍部の巻き返しに対し、中間派市民の取った行動は「沈黙」だった。イスラム勢力と連帯し、軍部に抵抗するすべはなかったか。そうした連帯を生む勢力が育たなかったこと自体が、長い軍政の負の遺産と言える。
エジプト民主化は、市民の政治活動の自由、言論の自由の保障に懸かる。政治参加の権利を守り抜くことこそが、モルシ氏の一番の課題となる。
2012年06月28日木曜日
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http://www.newsweekjapan.jp/column/sakai/2012/06/post-520.php
エジプト:やっぱり選挙は面白い
2012年06月28日(木)09時56分
6月24日、エジプト大統領選の結果が発表され、ムハンマド・ムルスィー自由公正党党首が勝利した。とりあえず、ほっと一安心である。
いや、筆者が自由公正党シンパだというわけではない(むしろ、「う〜ん」)。大統領決選投票の前後からかなりきな臭い動きがあったので、それが大きな衝突や改革の後退につながらないかと懸念していたからだ。
何よりもまず、6月14日、決選投票開始の2日前に、現在政権を担う軍最高評議会が突然、昨年末に実施された人民議会選挙の無効を発表した。これにより、自由公正党が約半数、第二党でイスラーム主義政党の御光(ヌール)党が約四分の一の議席を占める人民議会は、解散。自由公正党は、せっかく得た与党の地位を失うこととなったのである。大統領決戦投票を前に、守旧派の軍が新興勢力たるイスラーム主義政党を潰しにかかった、と見える判断だった。
緊張が高まるなか、決選投票が終わるとすぐ一日後に、ムルスィー陣営は勝利宣言をする。これは根拠のないことではなく、自由公正党は大量に支持者を動員して独自に調査を行い、かなり正確に得票状況を掴んだからである。なので、選管がもし対立候補のシャフィーク元首相の当選を発表したら、不正選挙の疑いで大騒ぎになっていただろう。
さらにムルスィーのあとには、シャフィーク陣営の勝利宣言が続く。いずれの候補の票読みでも、きわどい僅差が予想された。どちらが勝っても負けてもほぼ半数、という結果で、負けた方がごねたら混乱必至だった。とりあえずそれは回避されたわけで、その意味で「ほっ」である。
ところで、気になるのが、軍最高評議会による人民議会選挙の無効宣言である。これは最高憲法裁判所がこの選挙を違憲としたからなのだが、各種報道では「裁判所はムバーラク前政権に任命されているから」と、「軍寄りなのは当たり前」的な説明が目立った。
だが、実はエジプトの司法は、ムバーラク時代から政権とは大きく距離を置いた、独立した存在だった。1990年に憲法裁判所が当時の議会選挙を違憲と判断し、議会が解散に追い込まれた経験もある。90年代末、当時の人民議会選挙を見に行ったことがあるが、政治的には明らかに操作された選挙でありながら、投開票には司法がしっかり睨みを利かせているのが不思議な光景だった。判事が、途中で投票箱を奪われないように――いや、結局は当局によって結果事態がすりかえられてしまうのだろうけど――、投票所から開票場までしっかり抱きかかえていくのだから。
今回の選挙でも、投票所で判事は大活躍だったようだ。選挙監視に立ち会った早稲田大学のエジプト政治研究者、鈴木恵美氏によれば、判事以外の者は投票用紙に触れてもいけないので、開票の際うっかり投票用紙が床に落ちたり飛んだりすると、その都度判事は対応しなければならず、大忙しだったようだ。
今回の違憲の原因も、選挙法が個人の権利の平等原則に反するから、ということで、実に真っ当な理由である。比例代表制で議席の三分の二を政党リストに、残りを個人候補に当てているが、後者が前者枠で立候補できないのに前者に出るべき政党所属候補が後者枠で立候補できる、というのは不公平だ、という判断だ。
だから、違憲との判断は不思議ではない。問題はタイミングだ。なぜ大統領決選投票直前に、あえてイスラーム政党潰しのような決定をしたのか。伝統的、歴史的に中立、独立を維持してきた憲法裁判所が、何故突然、軍事政権に有利になるような判断をしたのか。
だから、政権交代は面白い。これまで揺るぎなかったものが揺るぎ、ロクに信用されていなかったシステム(選挙)が、けっこうちゃんと政治を反映するのである。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120618_130929.html
新大統領を待つエジプトと、抗議運動に備える軍
2012年06月18日付 al-Hayat紙
新大統領を待つエジプトと、抗議運動に備える軍
2012年6月18日『アル=ハヤート』
【カイロ‐アフマド・サラーフ】
今日、エジプト国民は大統領選挙の決選投票の速報結果を待っている。決選投票では、「ムスリム同胞団」から出馬しているのムハンマド・ムルスィー候補と、軍最高評議会が支持するアフマド・シャフィーク候補の間で争われている。また本日、軍指導部は新たな憲法声明を発表した。それは、新大統領の権限を規定し、軍部に立法権を認めるものであった。
同胞団の副団長であるラシャード・バイユーミー氏は、本紙に対し、「軍最高評議会の一人が、昨日の午後に、解散された人民議会(第一院)の議長であり同胞団の指導者でもあるサアド・アル=カタートゥニー氏に電話をした。その電話は、大統領選挙決選投票の投票が締め切られる数時間前に行われた」と明かした。
一方、軍最高評議会に近い情報筋は本紙に対し、「憲法宣言の補足は本日発表される予定であり、その中で新大統領に現行の憲法宣言に述べられている権限が委任される。ただし、2つの権限、すなわち立法権および、公共政策、予算、その執行の監視を承認することについては除外される。」と述べた。その2つの権限は、議会が選出された直後に議会に移行された権限であるが、しかし軍最高評議会は議会を解散した後「その2つを取り戻した」とみなしている。
そのため、新大統領の権限は人民議会の議員10名の任命に制限された。その他の新大統領の権限は以下の通りである。「人民議会とシューラー議会による通常会期の召集への呼びかけとその解散、そして臨時会議招集への呼びかけとその解散、法令発布およびそれに対して反対する権利、国内外における国家の代表、国際条約や協定の批准、首相および副首相の任命および罷免、大臣および副大臣の任命および罷免、民間出身および軍出身の官僚や政治的代表者の任命および罷免、刑罰からの恩赦や刑罰の軽減、そして関係法令により規定されているその他の権限。」
(後略)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120629/k10013201821000.html
エジプト新大統領 30日就任
6月29日 11時36分
エジプトでムバラク政権の崩壊後、初めての大統領に選ばれたイスラム勢力のモルシ氏の就任式が30日に行われることになり、実権を握る軍からの権力の移行が円滑に進むかが焦点になっています。
エジプトの憲法裁判所は、28日、ムバラク政権の崩壊後、初めて行われた大統領選挙で新しい大統領に選ばれたモルシ氏の就任式を、30日に行うと発表しました。
就任式は、当初、議会で行われる予定でしたが、今月に入って国を暫定的に統治する軍の最高評議会が憲法裁判所の決定に基づいて議会の解散を命じたことから、モルシ氏は憲法裁判所で就任の宣誓を行います。
モルシ氏は、ムバラク政権時代に弾圧されたイスラム組織・ムスリム同胞団を支持母体としており、エジプトでイスラム勢力の大統領が誕生するのは初めてです。
しかし、ムバラク政権を支えてきた軍は、大統領選挙の直後に暫定憲法を修正して軍が当面、立法権や予算の承認権を握るなど、強大な権限の維持を図っています。
こうした軍の動きに、ムスリム同胞団や若者らのグループは強く反発し、29日にもカイロの中心部で大規模な抗議デモを計画しています。
今後、軍からの権力の移行が円滑に進むかが焦点になっています。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062900759
新大統領、30日に就任宣誓=民政移管は限定的−エジプト
【カイロ時事】エジプトのイスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ新大統領は30日、最高憲法裁判所で就任宣誓に臨む。暫定統治する軍最高評議会は、6月末の民政移管という公約を形式的には守った形。だが、人民議会が解散されたほか、改正憲法宣言(暫定憲法)で軍評議会は大幅な権限を手にしており、新大統領と軍部の権力闘争が続きそうだ。
新大統領は、人民議会の解散を命じた同裁判所での宣誓を拒否する姿勢を取っていたが、受け入れたことで、軍評議会と全面的には対決せず、硬軟両様で妥協を模索する現実主義的な立場を示した。(2012/06/29-21:06)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120621_180641.html
エジプト、国境上での武力衝突の激化を受けて、ハマースとイスラエルの間の停戦構築のため再度介入
2012年06月20日付 al-Quds al-Arabi紙
エジプト、国境上での武力衝突の激化を受けて、ハマースとイスラエルの間の停戦構築のため再度介入
■ガザ地区の犠牲者は8人にのぼり、イスラエルは空爆を続行、アル=カッサーム旅団はロケット弾80発を発射
2012年6月20日『クドゥス・アラビー』
【ガザ:本紙・アシュラフ・アル=ハウル】
昨日エジプトは、月曜日[18日]からの戦闘の激化を受けて、パレスチナ諸派とイスラエルの間に対して、ガザ地区での事態を鎮静化ための努力をするということを発表した。この月曜日からの戦闘とは、イスラエル軍がガザ地区の様々な地域に対し空爆を続行し、またハマースの武装部門であるアル=カッサーム旅団をはじめとしたパレスチナ武装諸派がガザ地区を取り巻くイスラエルの町に対し数十発のロケット弾を発射したというものである。
在パレスチナのエジプト大使が述べたことによると、エジプトは事態を鎮静化するために努力するという。また彼は記者声明において、「現在、再びエジプトはすべての当事者に対し、鎮静化が鎮静化を呼ぶという基本に立って、事態を鎮静化するために介入を図っている。」と述べた。
エジプト大使は、エジプトは事態の悪化は望んでおらず、現在のエジプト政府は戦闘の激化を止め、事態を鎮静化する努力を提示することに努めていると明らかにした。
彼は「今回の停戦が次の停戦につながるようパレスチナ抵抗諸組織にうながすため」ガザ地区に対する攻撃を止めるようイスラエルに要求した。
パレスチナ武装諸派とイスラエル占領軍の間の戦闘は、イスラエル軍のガザ地区の複数の標的に対する攻撃をきっかけに火曜日の夜から水曜日にかけて激化した。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120624_001148.html
軍最高評議会:公共の福利を害する試みに断固として立ち向かう
2012年06月24日付 Al-Ahram紙
■軍最高評議会:公共の福利を害する試みに断固として立ち向かう
2012年6月23日 『アル=アハラーム』
【カイロ:マムドゥーフ・シャアバーン】
昨日発表された声明で、軍最高評議会は、大統領選挙の結果の公示を先取りすることは、公平ではなく、これが現在蔓延している分裂と混乱の主な理由の一つだと述べた。声明文は以下のとおりである。
エジプト国内は、世論に圧力をかける疑念とうわさの渦巻く環境のもとで、大きな論争と将来の不安を経験している。そのため私たちは次のような原則を明らかにする。
−法の支配は国の政治の基本であり、法に従う。司法権の独立と不可侵は、これは権利と自由を保護する二つの基本的な保証事項である。
−司法にのっとり定められた規則は人民の名において実施され、その行使を留保または妨害することは、法の下で裁かれる犯罪である。
−エジプトの司法権は国の一つの柱であり、偉大なエジプト人民の文明の深遠度の表象として、全ての人民はこれを敬わねばならない。
−人民の意志の尊重、その委託の禁止、どんな状況であれ、それを改ざんすることの禁止。−軍最高評議会は全ての勢力や政治的派閥から中立の位置にあること。互いに対立する潮流や階級への偏りのないこと。国のよりよい利益を考慮に入れた人民の平和的デモに関しては、その権利を尊重すること。
−軍は、責任を負って以来、真摯にその任を勤めている。その責任とは国に広がった革命的状況において、国が損害や損傷を受けることを避けるため、その意志を表現する権利を行使する人民の一部として、敬意を持ちつつも、その制御を最優先するというものである。そして、全ての人民は、法からの逸脱の危険を考慮し、法の原則に敬意を表する義務がある。
−完璧な憲法の公示を行うことは、我々の国の困難な時期に、国務の運営の要求により課された必要事項である。
−軍最高評議会が提示する事柄は、国家の最大の利益に対しての我々の理解により規定されるもので、それ以外の利益に関わるものではない。所轄機関が公表する前に、大統領選挙の結果の公示の先取りをすることは正当ではなく、これは、政治の舞台に蔓延している分裂と混乱の主な理由の一つだ。
−国の組織の威信を保護することは、国民全ての責任である。それらを弱体化させることは、安定と平和とエジプト国家の安全を脅かすものである。
−公的、私的な福利を害する試みには、法の枠組みの中で、警察と軍の諸機関により、断固として、全力で立ち向かう。
−国家的責任は、政治の実施において真摯な、全ての効果的な政治勢力を必要とする。政治の実施においては、民主主義と法の実行の決まりを遵守し、国を危機へと向かわせる慣習を避けることで、危機を回避できる。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120630/k10013228781000.html
エジプト大統領 権限取り戻す
6月30日 7時9分
エジプトの新しい大統領に就任するイスラム組織出身のモルシ氏が、支持者らを前に当選後初めて演説し「大統領の権限はすべて取り戻す」と述べて、軍による暫定統治を終わらせ、民政移管を実現する決意を示しました。
ムバラク政権の崩壊後、初めて行われた大統領選挙では、エジプトの歴史上、初となるイスラム組織・ムスリム同胞団出身の大統領としてモルシ氏が選ばれ、30日に就任式が行われることになっています。
しかし、現在、暫定的な統治を行う軍は、憲法裁判所の決定に基づいてイスラム勢力が議席の大半を占める議会の解散を命じ、大統領の権限を大幅に制限する構えを見せていて、首都カイロでは29日、ムスリム同胞団や若者たちのグループなど、数万人が軍に抗議するデモを行いました。
この抗議デモに就任式を翌日に控えたモルシ氏も姿を現し、当選後初めて国民を前に演説し「主権はあなたたち国民にある」と述べ、軍が立法権などを握ることの不当性を訴えました。
そのうえで「大統領の権限はすべて取り戻す」と述べて、軍による暫定統治を終わらせ、完全な形での民政移管を実現する決意を示しました。
市民からは「民主的に選ばれた大統領の言葉を聞いて感動した」という声が上がった一方、「われわれが団結しなければ軍から権限は取り戻せない」などと、民政移管の実現に不安を感じる声も聞かれました。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012063000075
革命聖地で「就任宣誓」=数万人が熱狂−エジプト新大統領
【カイロ時事】エジプトのイスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ新大統領は29日、反体制運動「アラブの春」の聖地となった首都カイロのタハリール広場で演説し、「共和国体制を誠実に守り、憲法を尊重して法治に努めることを神に誓う」と述べ、象徴的な「就任宣誓」を行った。
新大統領は最高憲法裁判所での30日の正式な就任宣誓を前に、「あなたたちが権力の源泉だ。あなたたちの上に立つ権力は存在しない」と述べ、独裁政権が続いたエジプトを民主的に変革する意気込みを見せ、熱狂した数万人の群衆がエールを送った。
昨年2月に退陣に追い込まれたムバラク前大統領は在職中、暗殺を恐れて群衆の前に姿を見せることはほぼなかったが、新大統領は「タハリール広場では安心できる。防弾チョッキは着ていない」と上着を何度も広げ、国民寄りの大統領をアピール。人さし指を突き上げて力強く演説する姿にはカリスマ性もうかがえた。(2012/06/30-06:37)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120630/mds12063010290002-n1.htm
モルシー氏演説「市民は権力の源泉」 エジプト・タハリール広場に数万人
2012.6.30 10:28
タハリール広場を埋める群衆を見おろすモルシー氏=29日、カイロ(ロイター)
エジプト初のイスラム勢力出身の大統領に選出されたモルシー氏は29日、カイロ中心部の「革命の聖地」タハリール広場に詰め掛けた数万人の支持者らを前に演説し「あなたたちは権力の源泉だ」と述べ、市民は政府や軍などより勝る存在だと強調した。
モルシー氏は、市民的で憲法に従った国家をつくるとして、権力の維持・拡大を図る軍を牽制(けんせい)。多数派のイスラム教徒や少数派キリスト教徒を含めた「全ての人々と対話する」とあらためて呼び掛けた。
一方、1993年の世界貿易センタービル(米ニューヨーク)爆破事件に関与したとして終身刑判決を受けたエジプトのイスラム過激派指導者アブデルラーマン服役囚について「(釈放に向け)あらゆる努力をする」とも表明した。今後、米国との間で物議を醸しそうだ。(共同)
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120630-OYT1T00336.htm
あなたたちが力の源泉…エジプト次期大統領が演説
【カイロ=貞広貴志】エジプト大統領選で当選したイスラム主義組織ムスリム同胞団出身のムハンマド・モルシ氏(60)は29日夕、昨年2月の政変の舞台となったカイロ中心部のタハリール広場で演説し、「あなたたちこそが力の源泉だ。いかなる組織もこれを超えることはない」と約1万人の支持者に訴えた。
大統領の権限を制約しようとしている軍政をけん制したものだ。
モルシ氏は、30日の正式な宣誓式を前に「私は神のもと、共和制を守り、法の支配を尊重することを誓う」とも述べ、群衆を前に象徴的な「宣誓」を行った。軍政が、同胞団の権力基盤である人民議会(下院)での宣誓を拒否し、最高憲法裁判所での宣誓式を決めたことへの反発とみられる。
(2012年6月30日11時23分 読売新聞)
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http://www.cnn.co.jp/world/30007174.html
エジプト新大統領ムルシ氏が演説 「全国民の権利守る」
2012.06.30 Sat posted at: 10:18 JST
(CNN) エジプト大統領選で当選を決めたムハンマド・ムルシ氏(60)は29日、タハリール広場に集まった大勢の市民の前で演説を行い、同氏の大統領としての権力の源は国民だと語った。
ムルシ氏は「(政治家や軍事指導者を含む)全国民が私の意見に従う」とした上で、「国民の権威に勝る権威はない」と語った。また「私に反対する人も権利を奪われることはない」と述べ、選挙で自分に投票したか否かを問わず、すべての国民の権利を守ると公約した。ムルシ氏は30日に正式に大統領に就任する。
また演説の終わりに、93年の世界貿易センタービル爆破事件に関与したとして米国で終身刑判決を受け、現在服役中の盲目のイスラム指導者シェイク・オマール・アブデル・ラーマン師に言及し、政治犯の釈放に向け尽力する意向を示した。
ムルシ氏は今回の演説で、イスラム原理主義国は作らないとするかねてからの公約を再確認した形だ。ムルシ氏はムスリム同胞団系列の自由公正党の前党首で、エジプト国民の間ではイスラム国家への移行が懸念されていたが、同氏は「誠実に共和制を実行、維持し、法と主権を尊重する」と語った。
ムルシ氏は大統領選の決選投票で、旧ムバラク政権で最後の首相を務めたアフマド・シャフィーク氏を破り、大統領に選出された。決選投票の得票率はムルシ氏が52%、シャフィーク氏が48%だった。
ムルシ氏は選挙期間中、当選したら民主主義、女性の権利、イスラエルとの友好関係を支持すると宣言していた。
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http://mainichi.jp/select/news/20120630k0000e030152000c.html
エジプト:「人民の力最強」モルシ氏が大統領就任宣誓
毎日新聞 2012年06月30日 11時56分(最終更新 06月30日 12時06分)
演説するモルシ氏=カイロのタハリール広場で2012年6月29日、AP
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【カイロ前田英司】エジプト新大統領に当選したムハンマド・モルシ氏(60)は29日、カイロ中心部のタハリール広場で「人民の力に勝る力はない」と演説し、軍政との権力闘争に強い姿勢を示した。モルシ氏は広場を埋めた数万人の支持者を前に就任を宣誓し、初めて民主的に選ばれた大統領であることを印象づけた。
モルシ氏は30日、最高憲法裁判所の前で正式に宣誓就任する。通常は人民議会(国会)の前で宣誓するが、先に憲法裁によって違憲と判断されて解散させられている。
モルシ氏の母体の穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団は、議会解散に反対で、憲法裁での宣誓は違憲判断を受け入れることにつながると警戒。宣誓会場を巡り、同胞団と、国を暫定統治する軍最高評議会が、水面下で激しい神経戦を繰り広げていた。そのため、タハリール広場で国民を前に非公式の宣誓就任を先に行った。
モルシ氏は演説で「革命はすべての目標を達成するまで続く」と強調し、「市民のための法治国家を築く」と訴えた。
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http://mainichi.jp/select/news/20120630k0000e030152000c2.html
エジプト:「人民の力最強」モルシ氏が大統領就任宣誓
毎日新聞 2012年06月30日 11時56分(最終更新 06月30日 12時06分)
演説するモルシ氏=カイロのタハリール広場で2012年6月29日、AP
一方、民主化要求デモで逮捕され軍事法廷にかけられたデモ参加者の釈放を約束するとともに、米ニューヨークの世界貿易センタービル爆破事件(93年)に関与したとして終身刑判決を受けて服役中のオマル・アブデルラーマン師の釈放にも尽力すると強調した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012063002000234.html
「市民が権力の源泉だ」 エジプト大統領 革命聖地で「就任宣誓」
2012年6月30日 夕刊
【カイロ=今村実】エジプト大統領に選出された穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ氏(60)は二十九日、三十日の就任を前に、「革命の聖地」であるカイロ中心部のタハリール広場で非公式の「就任宣誓」を行い、「あなたたちは権力の源泉だ」と述べた。
新大統領の三十日の就任式は、軍が人民議会(国会)の「解散」を通知したため、最高憲法裁判所で実施される。モルシ氏は広場で宣誓を行うことで、軍への抗議の意を示したとみられる。
モルシ氏は、広場に集まった数万人の支持者らを前に「共和国体制と国の独立を守る」と強調。「長く暗く不公正な時代の後、われわれは民衆革命の光に到達した。手を携えて憲法に基づいた民政国家、自由な国をつくる」などと述べた。
また、イスラム急進派の精神的指導者で、一九九三年のニューヨークの世界貿易センタービル爆破事件に関与したとして、終身刑判決を受けたオマル・アブデルラーマン師らの解放に尽力する意向を表明した。
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http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220630015.html
革命の広場で次期大統領のモルシ氏が“就任宣言”(06/30 13:24)
エジプトの次期大統領に選ばれたモルシ氏が、国民を前に事実上の大統領就任宣言を行いました。
モハメド・モルシ氏:「私は大統領が持つ権力を手放すことはしない」
モルシ氏は、集まった数万人の支持者を前に「私は革命の息子であり、国民こそが権力の源だ」と30日の正式な就任を前に、事実上、大統領としての宣言を行いました。エジプトでは、新しい憲法が制定されるまで、法律制定などの権限は現在、国を統治している軍が握っているため、当面は大統領として軍との関係など難しい政権運営を迫られることになりそうです。
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近代エジプトの国家元首の一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E4%BB%A3%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E5%85%83%E9%A6%96%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E5.85.B1.E5.92.8C.E6.94.BF
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_rulers_of_Egypt
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http://jp.wsj.com/World/Europe/node_469930
エジプト次期大統領が非公式の就任宣誓
2012年 6月 30日 17:13 JST
【カイロ】エジプトの大統領選挙に勝利したムハンマド・モルシ氏は29日、カイロ中心部のタハリール広場で非公式の就任宣誓を行い、市民国家の建設に尽力する市民の味方というイメージを打ち出した。また、モルシ氏は同氏の権限抑制を目指すエジプト軍最高評議会に挑戦する姿勢を示した。
モルシ氏の正式な宣誓就任式は30日に予定されている。非公式の就任宣誓が行われたタハリール広場はムバラク前大統領を退陣に追い込んだ反政府運動の震源地だ。
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AFP/Getty Images
カイロのタハリール広場に集まった市民を前に演説するムハンマド・モルシ氏(29日)
イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ氏は多くの賛同を得た革命を支持する大統領として自らを打ち出そうと決意しているようだ。モルシ氏は人々を指さしながら、「国民を超える機関はない」「みなさんが権限の唯一の源だ」と述べた。
モルシ氏はエジプト国内の全ての政治勢力を受け入れると約束し、批判の声だけでなく、同氏が軍の指導者とすぐに妥協するのではないかと懸念する支持者をなだめようとした。
モルシ氏は過激派にも歩み寄った。同氏はニューヨーク市内の名所の爆破を計画したとして米国で拘束されている盲目の宗教指導者オマー・アブデルラーマン服役囚の釈放を求めることを約束した。
これらの発言から、ムバラク前大統領の支持者だったアフマド・シャフィク氏を僅差で破って大統領選に当選したモルシ氏が分裂した国家の支持を握る戦略をとろうとしていることが見えてくる。
いくつもの課題を抱えているモルシ氏だが、最初の課題は軍最高評議会との対決だ。
一連の裁判所の判決によって軍最高評議会が立法と行政の権限を維持することが可能になっているが、モルシ氏は29日、大統領職の権限を取り戻すために戦うとの姿勢を示した。
センチュリー財団(ニューヨーク)のエジプト専門家、マイケル・ワヒド・ハナ氏は、モルシ氏の29日の非公式の宣誓について「モルシ氏が革命の正統性と関係があることを示す」一方で、モルシ氏は軍に一定程度、譲歩する可能性が高いと述べた。
「ムスリム同胞団に忠実な人々は長い間、軍最高評議会へ対応に同化する能力があることを示してきた。言葉の上では対立していても、協力に甘んじることがよくあった」とハンナ氏は述べている。
記者: Tamer El-Ghobashy
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http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/384158.html
エジプト、モルシ新大統領が就任 イスラム勢力出身で初(06/30 21:23)
30日、エジプト・カイロの最高憲法裁判所で就任宣誓するモルシ新大統領の国営テレビの映像(AP=共同)
【カイロ共同】昨年2月にムバラク長期政権が崩壊した中東の地域大国エジプトで、選挙により大統領に選出されたモルシ前自由公正党党首(60)が30日、最高憲法裁判所で宣誓し、新大統領に就任した。暫定統治を行ってきた軍最高評議会は新大統領に行政権を移譲。モルシ氏は今後首相を指名し、組閣作業を本格化させる。
モルシ氏は宣誓式で「憲法を尊重し、国民の利益を守る」と述べた。
中東民主化運動「アラブの春」で独裁政権が崩壊した国で、イスラム勢力出身の大統領が就任するのは初めて。軍出身者以外のエジプト大統領としても初めてとなる。
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http://mainichi.jp/select/news/20120701k0000m030051000c.html
エジプト:モルシ新大統領就任 「憲法と法を順守」
毎日新聞 2012年06月30日 20時20分(最終更新 07月01日 01時39分)
エジプト新大統領に就任したモルシ氏=ロイター
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【カイロ前田英司】エジプトのムハンマド・モルシ新大統領(60)が6月30日、最高憲法裁判所での式典で宣誓し、第5代大統領に正式に就任した。52年の軍事クーデターで共和制に移行後、非軍人で「イスラム系」の大統領は初めて。昨年2月の前政権崩壊以降、国を暫定統治してきた軍最高評議会は大統領に行政権限を移し、公約した6月末での民政移管を取り繕ったが、全権移譲にはほど遠く、大統領と軍政の主導権争いが激化しそうだ。
大統領は就任式で「憲法と法の原則を順守する」と宣言、「エジプト国民は真の民主主義に向かう新たな一歩を歩みだした」と強調した。この後、カイロ大学で演説し、軍の民政移管セレモニーに出席した。軍政は「憲法不在」を理由に権限を維持しており、今後は新憲法制定の行方が焦点だ。
軍政は昨年2月、前政権崩壊に伴い憲法を停止。翌3月に大統領任期の制限などを盛り込んだ憲法改正案が承認されたのを受け、暫定憲法に当たる「憲法宣言」を出した。
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http://mainichi.jp/select/news/20120701k0000m030051000c2.html
エジプト:モルシ新大統領就任 「憲法と法を順守」
毎日新聞 2012年06月30日 20時20分(最終更新 07月01日 01時39分)
エジプト新大統領に就任したモルシ氏=ロイター
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新憲法はこの宣言に基づき、人民議会(国会)の選出した起草委員会(100人)が新大統領選出までの策定を目指したが、モルシ大統領の母体の穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団ら「イスラム系」が起草委の過半数を占めたことに不満が続出。今年4月に活動中断に追い込まれた。
起草委は6月下旬に活動を再開したが、軍政はこれに先立ち憲法宣言を修正し、草案内容に異議を唱えられる留保を付けた。人民議会が憲法裁の違憲判断で解散させられたのを受け、行政裁判所は9月に起草委の正当性を判断する予定で、議会解散で起草委も無効とされれば、軍政が介入してくるのは必至だ。
人民議会の再選挙は新憲法制定後に実施されるため、新憲法の行方が民主化の歩みを大きく左右する。旧支配勢力の軍は多くの既得権益を抱えており、「聖域」だった軍事予算にメスが入れられることを警戒している。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM3002Q_Q2A630C1FF8000/
エジプト大統領にモルシ氏就任 周辺国は外交注視
2012/6/30 20:26 (2012/6/30 22:50更新)
【カイロ=押野真也】エジプトで30日、新大統領に自由選挙で選ばれたイスラム原理主義系のモルシ氏(60)が就任し、民主化が一歩進んだ。ただ、新憲法起草が遅れ、大統領が外交でどこまで実権を握るかは不透明なままだ。イスラエルは新政権がパレスチナ寄りの姿勢を強めることを警戒し、中東和平交渉がさらに停滞しかねない情勢。自国で原理主義勢力が伸びる呼び水になると懸念するアラブ諸国も多い。
モルシ氏は30日に最高憲法裁判所で宣誓し、その後にカイロ大学で演説した。「国家の安全保障を維持し、国境の安全を守る」「エジプトは(過去の独裁に)後戻りしない」などと述べ、安全保障と民主化の推進を継続させる方針を示した。
ただ、新憲法の起草作業が遅れ、大統領の権限は就任時点でも決まっていない。実際に権力を握っている軍は大統領に外交の一部権限を譲るものの、宣戦布告や軍の指揮など、軍事に関わる権限は移譲しない方針。エジプト外交がモルシ政権の発足後、どこに向かうのか方向感は定まらない。
隣国イスラエルはこんな現状を注視する。大統領の出身母体である原理主義組織「ムスリム同胞団」は1948年の建国以降、反イスラエル政策を続けて勢力を拡大した。30日の演説では「国際条約は守る」とイスラエルとの平和条約を維持する方針を示唆したが、選挙戦では見直しに言及しており、一貫性を欠く。
大統領は演説で「パレスチナ人民を支持する」とも明言。同胞団はパレスチナの原理主義勢力「ハマス」の設立母体で、ハマスはイスラエルとの和平に反対している。大統領や同胞団がハマス寄りの姿勢をより鮮明にすれば、イスラエルの反発は必至だ。2010年秋以降、停滞している中東和平交渉はさらに困難になりかねない。
モルシ大統領の誕生は周辺国にも波紋を広げている。エジプトと同様、独裁政権が崩壊したチュニジアとリビアの現政権は、自国でも原理主義勢力が伸長することを警戒。原理主義勢力には王制に批判的な組織も多いため、サウジアラビアなどペルシャ湾岸諸国も懸念を共有する。
新政権の対米政策も焦点だ。米国はエジプトを中東政策の要と位置づけ、年間13億ドル(約1040億円)の軍事費を支援。イスラエルとの平和条約の維持や中東和平仲介の見返りとの意味合いが強い。米政府は現時点では、支援の継続を約束している。
ただ、モルシ氏は5月、対米関係について「従属関係を拒否し、対
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012063000325
モルシ大統領が就任宣誓=軍との権力闘争本格化−エジプト
【カイロ時事】エジプトのイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の候補として大統領選で当選したイスラム政党、自由公正党のモルシ前党首(60)は30日、最高憲法裁判所で宣誓を行い、正式に大統領に就任した。昨年2月のムバラク前政権崩壊後の民主化プロセスの節目となるが、暫定統治する軍最高評議会は依然、大きな権限を保持しており、大統領と軍部の権力闘争が本格化する。
紺色のスーツに小豆色のネクタイで式典に臨んだモルシ氏は、裁判所判事を前に「憲法や法を順守し、国家を守ることを神に誓う」と宣誓。さらに「司法や議会の独立を確約する。エジプト人は新たな共和国を打ち立てた。エジプトはきょう文民国家になった」と高らかに宣言した。
選挙法が違憲だったとして人民議会解散を命じた憲法裁の決定に絡み、就任宣誓の場所や日取りをめぐり混乱したが、モルシ氏は最終的に同裁での宣誓を受け入れた。6月末までの民政移行を確約した軍評議会の顔を立てた形だ。(2012/06/30-21:00)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120630/k10013236651000.html
エジプト モルシ氏が大統領に就任
6月30日 22時27分
エジプトで、ムバラク政権の崩壊を受けて民主的に選ばれた大統領にモルシ氏が就任し、初めてのイスラム勢力出身の大統領が誕生しました。
イスラム組織「ムスリム同胞団」出身のモルシ氏は、6月に行われた大統領選挙の決選投票で軍出身の候補を破って当選し、30日、カイロ市内にある憲法裁判所で就任式に臨みました。
モルシ氏は、「憲法に従い国民の利益のために尽くすことを誓う」と宣誓して、大統領に就任しました。
そのうえでモルシ氏は、「自由と真の民主主義の国家に向けて歩み出した。エジプトは、文民による近代的な国家となる」と述べて、新しい国造りに向けた決意を表明しました。
エジプトでは、1952年に共和制に移行してから、歴代の大統領は軍の出身者で占められ、モルシ氏は初めてのイスラム勢力出身の大統領になります。
モルシ大統領の就任で、軍による暫定統治が形式的には終わったことになりますが、軍は暫定憲法を修正して立法権や予算の承認権など大きな権限を維持したままで、6月末までとされた民政移管は、完全な実施が事実上、先送りされた形です。
モルシ大統領は今後、閣僚人事などを本格化させますが、すでに軍が人選に介入する構えを見せています。
政治の主導権を巡って軍との対立が一層深まるのは必至で、エジプトの民主化は多難な道のりとなりそうです。
モルシ大統領とは
モハメド・モルシ大統領は、1951年生まれの60歳。
エジプトの歴史上、初のイスラム勢力出身の大統領であると同時に、初めての民間人の大統領でもあります。
エジプト北部のシャルキヤの出身で、カイロ大学を卒業したのちアメリカの大学で工学の博士号を取得し、帰国後の2000年にムバラク政権下で行われた議会選挙で議員に当選しました。
そして去年、ムバラク政権が崩壊すると、それまで非合法とされていたイスラム組織ムスリム同胞団を母体に設立された「自由公正党」の初代の党首に就任しました。
モルシ大統領は大統領選挙でムスリム同胞団の圧倒的な組織力の後押しを受け、決選投票では51.73%を獲得してムバラク政権で最後の首相を務めたシャフィーク氏に勝利しました。
選挙期間中は、イスラエルとの平和条約の見直しに言及するなど、その強硬な姿勢がイスラエルやアメリカから懸念されていましたが、当選後は条約を守る考えを表明するなど、穏健な現実路線を打ち出しています。
ただ、モルシ大統領を支持するムスリム同胞団などのイスラム勢力の間では、イスラエルとの平和条約の破棄や、より厳格なイスラム法の適用を求める声も根強く、モルシ大統領の政治手腕に、今後、注目が集まることになりそうです。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120630/mds12063023470006-n1.htm
軍部が強大な権力、モルシー大統領就任で民政復帰のエジプト
2012.6.30 23:46 (1/2ページ)
30日、エジプト・カイロの最高憲法裁判所で就任宣誓するモルシ新大統領の国営テレビの映像(AP)
【カイロ=大内清】昨年2月のムバラク政権崩壊後、初のエジプト大統領に当選した、国内最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のムハンマド・モルシー氏(60)が30日、首都カイロの最高憲法裁判所で宣誓し大統領に就任、暫定統治を担う軍最高評議会から行政権限の移譲を受けた。ただ軍部は強大な権力を有しており、エジプトの約1年4カ月ぶりの民政復帰は、新政権と軍部の緊張関係が続く中での限定的なものにとどまる。
「選挙で選ばれたものが役割を果たせば、軍は国防に専念できる」。モルシー大統領は同日、就任後初となるカイロ大での演説でこう語り、最前列に座る軍トップのタンタウィ陸軍元帥に強烈な皮肉を浴びせた。また大統領はイスラエルの占領下にあるパレスチナや、シリアでの暴力停止を支援する考えを示した。
モルシー氏は当初、慣例通り、議会での就任宣誓を主張した。しかし、先に議会を解散し立法権を掌握した軍部が首を縦に振らず、軍部が決めた憲法裁での宣誓を余儀なくされた。軍部としては、今後の新憲法制定プロセスでの綱引きもにらみ、力の差を見せつけた格好だが、モルシー氏も屈服はしないとの姿勢を鮮明にしている。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120630/mds12063023470006-n2.htm
軍部が強大な権力、モルシー大統領就任で民政復帰のエジプト
2012.6.30 23:46 (2/2ページ)
30日、エジプト・カイロの最高憲法裁判所で就任宣誓するモルシ新大統領の国営テレビの映像(AP)
就任前日の6月29日、モルシー氏は、カイロ中心部タハリール広場で、十数万人の市民の前で演説し、軍部に対抗していく上で不可欠な国民の支持を訴えた。
モルシー氏が無事就任したことで、選挙後の混乱を懸念していた国民の多くからは安堵の声が漏れる。国際社会も、軍部が強権姿勢を保ちつつも、ひとまずは選挙結果を尊重したことを歓迎し民主化の推移を見守る姿勢を示してきた。
しかし、新政権の対外姿勢についてはさっそく、懸念材料も飛び出している。
モルシー氏は29日、1993年の米ニューヨーク世界貿易センタービル爆破事件に関与したとして終身刑判決を受け、米国で収監中のイスラム教指導者オマル・アブドルラフマン服役囚の釈放と身柄引き渡しを求めると明らかにした。
同服役囚をめぐっては、かつての過激派組織「イスラム集団」などが米国に強く釈放を求めている。モルシー氏の母体の同胞団はこの問題で目立つ発言はしてこなかったが、モルシー氏がここにきて釈放要求に同調したことは、最大の同盟国である米国との関係に影を落とす可能性もある。
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120630-OYT1T00823.htm
モルシ氏がエジプト大統領就任、民政移管を宣言
中東
【カイロ=新居益】エジプト大統領選で当選したイスラム主義組織ムスリム同胞団出身のムハンマド・モルシ氏(60)は30日、カイロの最高憲法裁判所で宣誓し、大統領に正式就任した。
モルシ氏は宣誓式で「今日、エジプト人は真の民主主義と完全な自由の実現に向けた基礎を築いた」と述べ、「新生エジプト」の実現を目標に掲げた。
モルシ氏はこの後、カイロ大学で就任演説し、「軍は国境を守る任務へと戻る」と明言した。モルシ氏は「民意で選ばれた諸機構がその役割を取り戻す」とも述べ、軍が出した人民議会(下院)の解散宣言を拒否する考えを示唆した。
就任演説後の軍式典で、軍最高評議会のタンタウィ議長は「(権限移譲の)約束を守る。自由公正選挙で選ばれた大統領が国を運営する」と述べ、その後、モルシ氏が民政移管を宣言。ただ軍は、既得権益の確保を図る姿勢を示しており、新政権との駆け引きは続きそうだ。
モルシ氏は「パレスチナ人が正当な権利を獲得する」と述べ、パレスチナ支援を明確にした。今後、イスラエルや米国との関係が冷却化する可能性もある。
(2012年7月1日01時21分 読売新聞)
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http://www.mbs.jp/news/jnn_5069104_zen.shtml
エジプト、モルシ氏が大統領に正式就任
去年のムバラク政権崩壊後、初のエジプト大統領に選ばれたモルシ氏が正式に大統領に就任し、暫定的に統治を行ってきた軍から政権を引き継ぎました。
モルシ新大統領は就任の宣誓で、「国民の利益を完全に守っていくことを誓う」と述べました。モルシ大統領は穏健派イスラム主義組織・ムスリム同胞団出身ですが、組閣に際しては内外の懸念に配慮して、ほかの勢力からも閣僚を登用するとみられています。
軍から政権を引き継いだモルシ大統領ですが、軍は6月中旬に議会を解散して立法権を自らのものとするなど、引き続き強い権力を握っています。ムスリム同胞団らはこうした動きに反発していて、モルシ大統領は軍とムスリム同胞団との権力闘争の中、限られた権限で政権を運営していくことになります。(01日00:36)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120701/k10013239611000.html
エジプト 完全な民政移管には時間が
7月1日 8時43分
先月30日に就任したエジプトのモルシ新大統領は、これまで国を暫定的に統治してきた軍の幹部らを前に就任後初めての演説を行い、統治の権限が軍から大統領へと委譲されたことを宣言しましたが、完全な民政移管の実現にはまだ時間がかかる見通しです。
モルシ新大統領は先月30日、就任式のあと、カイロ大学の講堂で、これまで国を暫定的に統治してきた軍の最高評議会のタンタウィ議長らの前で就任後初めての演説を行いました。
この中でモルシ大統領は、「軍は国の統治権を握ったときに約束したように、選挙で選ばれた機関に権限を返すときがきた。軍は国の安全を守るという本来の仕事に戻るのだ」と述べ、軍から大統領に国家元首としての資格や行政権などの統治の権限が委譲されたと宣言しました。
このあと、軍の基地で権限の委譲式が行われ、去年2月のムバラク政権の崩壊以降続いてきた軍による統治は形の上では終わったことになります。
しかし、軍は議会の再選挙が行われるまでは立法権などを引き続き保持し、閣僚の人選や新しい憲法の制定にも影響力を行使するとみられていて、エジプトの完全な民政移管の実現にはまだ時間がかかる見通しです。
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http://news24.jp/nnn/news89039023.html
モルシ氏がエジプト第5代大統領に就任
■ 動画をみる
エジプトの大統領選挙で当選したムハンマド・モルシ氏(60)が先月30日、首都・カイロの憲法裁判所で宣誓を行い、第5代大統領に就任した。これに伴い、ムバラク政権崩壊後、1年4か月続いた軍による暫定統治は終結した。 モルシ新大統領は就任後の演説で、「投資や産業を促進し、エジプト国民の果実を生む観光業を復興させるため、力を合わせて働きたい。エジプトの豊かな未来像に色づけしたい」と述べ、低迷する経済復興に全力を挙げる考えを強調した。 今後は組閣作業などを本格化させるが、挙国一致政権の樹立に向け、女性や少数派のキリスト教徒を副大統領に起用する案も浮上している。
[ 7/1 8:28 NEWS24]
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http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00226519.html
エジプト イスラム主義出身のモルシ氏が大統領に正式就任
エジプトの大統領選挙で、イスラム主義出身で初めて勝利したムハンマド・モルシ氏が6月30日、大統領に正式に就任した。
エジプトのモルシ新大統領は「エジプトはきょう、文民が統治する近代的な立憲国家となった」と述べた。
モルシ氏は30日、首都カイロの最高憲法裁判所で宣誓し、「エジプトは真の民主主義に向かう一歩を踏み出した」と述べ、「新生エジプト」の実現を強調した。
このあとモルシ氏は、大統領就任式典に出席し、暫定統治を担う軍から正式に行政権を委譲された。
しかし、軍は今も立法権を掌握していて、モルシ氏率いる新政権は、軍との緊張関係の中、低迷している経済の立て直しや、新憲法の制定などの課題に取り組むことになる。
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http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201207010005.html
エジプト大統領にモルシ氏が就任、「後戻りしない」と民主化強調
2012年7月1日
[カイロ 30日 ロイター] エジプト大統領選で当選したイスラム穏健派「ムスリム同胞団」出身のムハンマド・モルシ氏(60)が30日、首都カイロの最高憲法裁判所で宣誓し、正式に大統領に就任した。暫定統治を行ってきた軍最高評議会は、モルシ新大統領に正式に権限を移譲した。
同国で、イスラム系の民間出身大統領が誕生するのは初めて。
大統領に就任後、モルシ氏はカイロ大学で演説。観衆からスタンディングオベーションを受ける中、「エジプトは後戻りしない」と述べ、民主化を進めていくことを強調した。
通常、就任宣誓は最高憲法裁判所ではなく議会で行われるが、今月に入り同裁判所が議会解散命令を下したことから、軍部が議会での宣誓を認めず、ムスリム同胞団はこれを受け入れた形となった。
軍最高評議会が17日に発布した憲法令(暫定憲法)修正は大統領の権限を制限しており、大統領に軍の最高司令官としての役割を与えないほか、新たに議会が選出されるまでの立法権限や制憲委員会への拒否権も評議会が握っている。
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http://www.cnn.co.jp/world/30007182.html
ムルシ新大統領が就任、軍部に権限移譲求める エジプト
2012.07.01 Sun posted at: 11:00 JST
(CNN) エジプト初の民主的な大統領選で当選したムハンマド・ムルシ氏が30日、大統領に正式に就任した。初の演説で、軍部に改めて権限の完全移譲を求める姿勢を示した。
ムルシ氏の就任宣誓式典は最高憲法裁判所前で行われた。ムバラク政権崩壊後の暫定統治を担ってきた軍最高評議会が立ち会い、会場周辺には厳重な警備が敷かれた。
同氏は評議会からの民政移管式典にも臨み、軍評議会のタンタウィ議長から栄誉の盾を受け取った。
式典後にカイロ大学で演説したムルシ新大統領は、評議会の業績をたたえる一方、「選挙で選ばれた機関が役割を果たすようになれば、軍は国境と国家の安全を守る任務に戻るだろう」と述べ、軍本来の役割を強調した。
評議会は大統領選の結果発表前に人民議会(下院)の解散を命じ、暫定憲法の修正を発表。新憲法が起草されて次期議会が選出されるまでの間、立法権と予算の決定権は評議会が掌握すると宣言している。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012070100147
平和条約維持求める=エジプト新大統領に書簡−イスラエル首相
【エルサレム時事】イスラエル紙ハーレツは1日、ネタニヤフ首相が先週、エジプトのモルシ新大統領に書簡を送り、大統領選の当選に祝意を示した上で、1979年に締結した平和条約の維持を求めたと報じた。
モルシ大統領の出身母体イスラム原理主義組織ムスリム同胞団が反イスラエルの姿勢を明確にしているため、イスラエルではモルシ政権の動向に警戒感が高まっているが、安全保障面でエジプトの役割を重視するネタニヤフ首相は、新政権との関係構築を優先する意向を示した形だ。(2012/07/01-17:32)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120701/k10013250301000.html
イスラエル首相 エジプトに書簡
7月1日 22時27分
イスラエルのネタニヤフ首相は、エジプトで選ばれたイスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領に書簡を送り、30年以上続く両国の平和条約を維持するよう求めました。
イスラエルの政府関係者によりますと、ネタニヤフ首相は、エジプトの大統領選挙で当選したイスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ氏に先週、カイロのイスラエル大使館を通じて書簡を送ったということです。
この中で、ネタニヤフ首相は、選挙での勝利を祝福したうえで1979年に締結されたエジプトとイスラエルの平和条約について、地域の安定と治安の確保のために維持するよう求めたということです。
さらにネタニヤフ首相は特使も派遣し、エジプト軍の高官と会談させたということです。
モルシ大統領の出身母体のムスリム同胞団は反イスラエルの姿勢を見せていますが、イスラエルとしては30年以上前にエジプトとの間で締結されて以降、安全保障政策の根幹となっている平和条約の維持に向けて、関係を構築したい思惑があるものとみられます。
モルシ大統領はこれまでに「国際条約は尊重する」と表明しており、直ちに平和条約が見直される可能性は高くはありませんが、同時に「パレスチナの権利を取り戻すために力を尽くす」とも述べており、イスラエルでは関係の悪化を懸念する声が上がっています。
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http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212018390/
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=70371960&comment_count=0&comm_id=100111
mixi エジプト内トピックス
: 絶対に泊まってはいけない宿!ベニス細川家 2012年07月02日 06:37
とても評判が悪くトラブルの絶えない悪質な宿、カイロの「ベニス細川家」。
本書き込みは悪評をばらまくものではなく、全て体験に基づく事実です。 宿のレビューとして参考にされてください。個人旅行者の方は下記のレビューや、WEBサイトなどで評判を調べてから宿泊を検討してください。
●オーナーによる両替詐欺
スーダンポンドの両替を持ちかけてきますが、レートがとんでもなく悪い悪質な取引です。 下記ブログ参照。 「知らなかった、もうやらない」とオーナーは弁解していましたが、被害は続いています。(今でもとんでもないレートを持ちかけてきます)
参照
http://ameblo.jp/gwh175r/entry-11253887969.html#main
●従業員による暴行
従業員(オーナーの親類)の血の気があらく、ちょっとしたことで口論になり、階段から蹴落とされました。その後も暴行され被害がでています。オーナーの親類のため、クビにすることもできないのでまだ従業員として働いています。
参照
http://www.legate.jp/s/article/272495931.html
●オーナーの人間性
ただでさえ辟易するエジプト人の人間性ですが、このオーナーも悪い意味でエジプト人気質です。日本語が自由に話せ、10年以上もHISで働いていたといいますが、最悪最低の人間です。 ツアーに参加したが最後、安全やツアー内容は保証されません。
参照
http://ameblo.jp/chiringuito/entry-10774827625.html
http://www.legate.jp/s/article/271496109.html
この他にも追い出される、暴言をはかれるなどは日常茶飯事です。 オーナーの口癖は「営業妨害だ」「HISなどのツアーを斡旋していて、そちらでもうかっているから個人旅行者などどうでもいい」などです。
全くおすすめできません。
管理人様へ。実名を出しての糾弾は不適切であろうことは承知しております。
しかし被害にあった人間が多く、新たな被害者が出ないことを祈るばかりです。できれば削除されない方向で掲示をお願いいたします。
被害にあわれた方の賛同の書き込みをお待ちしております。
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:ぼったくり宿、カイロの「ベニス細川家ホテル」
http://ameblo.jp/gwh175r/entry-11266736908.html#main
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http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=727045
<EMeye>エジプト・モルシ大統領就任、経済再建期待しヘルメス指数上昇続く
2012/07/02 18:44
エジプトで6月30日、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団を支持基盤とする自由公正党党首(FJP)ムハンマド・モルシ氏がカイロの憲法裁判所で宣誓を行い、エジプト第5代大統領に就任した。
ムスリム同胞団を支持母体とする面が強調されているが、エジプトでは初の自由選挙、かつ文民出身大統領となる。モルシ氏は就任演説で、「人々の利益を考え、国家とその領土の安全性の独立を守る。エジプトに(独裁時代への)後戻りはない」と述べ、安全保障の継続や民主化の継続を断言。また、「投資や産業を促進し、観光業を復興させる」とし、ムバラク政権打倒後の混乱で急減した観光客を呼び戻し経済を立て直すとした。
ただ、軍部との関係が不透明な点は今後に不安を残す。エジプトを暫定統治してきた軍最高評議会(SCAF)は、大統領決選投票中の6月16日に自由公正党が与党となっていたエジプト人民議会(マジュリス=下院に相当)を解散させた。モルシ氏の当選が確実と見た強攻策と思われ、大統領権限を定めた新憲法の起草と年後半になると思われる新議会選出まで結局、立法権・予算は軍最高評議会が握ることになりそうだ。
2日のエジプト・ヘルメス指数は、日本時間午後6時15分時点で前営業日比3.4%高の495.09。ヘルメス指数は新大統領就任よる安定化、経済立て直しを期待し6月21日から17%上昇している。
提供:モーニングスター社
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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-07-02/2012070207_01_1.html
モルシ大統領就任
軍部との関係が課題
エジプト
【カイロ=小泉大介】エジプトでイスラム主義組織ムスリム同胞団から立候補し当選したモルシ新大統領が6月30日、同国初の文民大統領として正式に就任しました。これにより、実権を握ってきた軍最高評議会からの「民政移管」が実現しますが、引き続き一部権限を維持する軍部とどのような関係を構築するのか、新大統領に問われます。
モルシ氏は同日、最高憲法裁判所で宣誓した後、自身が卒業し、教壇にも立ったカイロ大学で就任演説。「われわれはエジプトの歴史の醜いページを閉じ、輝くページを開く」「私は国民とともに革命の目的を追求し、自由、社会的公正、人間の尊厳の実現のため力を合わせる」と宣言しました。
対外関係についてモルシ氏は、「われわれは革命を輸出しないと同時に、我が国に対するいかなる干渉も許さない」と表明。パレスチナ人民の独立国家樹立、シリア問題の解決のために全力を尽くす決意を示しました。
一方、軍最高評議会のタンタウィ議長は同日、モルシ氏とともに出席した軍主催の新大統領就任式典で、「自由な選挙によって選ばれた大統領がこの国を統治することになった」と述べ、「民政移管」を表明しました。
ただ軍最高評議会が6月17日に公布した新「憲法宣言」は、人民議会(下院)が再選出されるまで同評議会が立法権や予算決定権を握ることを可能にしています。就任宣誓も人民議会でなく、議会解散と新「憲法宣言」公布のきっかけを作った最高憲法裁判所で行われ、軍の権限維持を印象づけました。
モルシ新大統領が軍最高評議会から独立した役割をいかに発揮していくのかをめぐり、国民の視線は当面、首相はじめ新政府の閣僚にどのような顔ぶれを選ぶのかに注がれます。
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http://www.afpbb.com/article/politics/2887331/9199046?ctm_campaign=txt_topics
エジプト初の文民大統領、前途は多難か
2012年07月02日 10:10 発信地:カイロ/エジプト
【7月2日 AFP】エジプトで初めて自由選挙で文民から選ばれたムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)新大統領(60)が1日、就任後初の公務を開始した。ただ、組閣や公約した政策の遂行にあたっては軍部の影響が避けられない見込みだ。
モルシ大統領は6月30日、宣誓式に臨み軍事評議会から正式に権限移譲を受けたが、宣誓式は希望していた議会ではなくカイロ(Cairo)の憲法裁判所で行われた。憲法裁判所は前月、選挙法を違憲と判断。これを受けて軍事評議会が、モルシ大統領を擁立したムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)などイスラム系議員が多数を占める議会を解散した経緯がある。
軍事評議会のムハンマド・フセイン・タンタウィ(Muhammad Hussein Tantawi)議長は30日、カイロの軍基地で行われた移譲手続きで、新大統領への支援を約束した。しかし、歴史的な式典の裏にはいまだ、将来的に対立の芽となりかねない政治的行き詰まりが潜んでいる。
議会解散後、立法権は軍事評議会にある。大統領が率いる国防委員会も委員の大半は軍司令官らだ。国防省や外務省など重要省庁のトップ人事にも、軍部が強い発言権を握っているとみられる。
また、解散した議会が指名した憲法制定委員会を裁判所が無効と判断した場合の新委員の指名権も、軍事評議会にある。裁判所の判断は9月1日に下される。(c)AFP/Samer al-Atrush
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120702/mds12070208230000-n1.htm
【環球異見】
エジプト モルシー大統領誕生
2012.7.2 08:17 (1/5ページ)
ワシントン・ポスト(米国)
ムハンマド・モルシー氏がエジプトの大統領に就任した。昨年2月のムバラク政権崩壊後初の大統領選で当選。中東・北アフリカの長期独裁政権が次々と倒れた「アラブの春」で誕生した初のイスラム系国家指導者だ。「全エジプト人の大統領となる」と宣言したが、軍部との対立が一段の混乱を招くとの懸念も。モルシー氏のかじ取りに、「アラブの盟主」の民主化の進展がかかっているとして、各国が熱い視線を送っている。
◇
▼ワシントン・ポスト(米国)
国民の団結後押しを
エジプト大統領選が民主化の礎となるのか、それとも混乱への序章となるのかは、軍とイスラム原理主義組織が「民主的な価値観に根ざした暫定協定」を結べるかにかかっている−。
米紙ワシントン・ポストは6月25日付の社説で、情勢の安定に向けた分別ある対応を両者に要求し、エジプト国民の団結を後押しするようオバマ米政権にも強く促した。
大統領選をめぐっては一時、暫定統治を担う軍最高評議会が介入し、ムスリム同胞団傘下の自由公正党党首として選挙戦を戦ったモルシー氏の当選を阻止するとの臆測が広がった。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120702/mds12070208230000-n2.htm
エジプト モルシー大統領誕生
2012.7.2 08:17 (2/5ページ)
ワシントン・ポスト(米国)
軍部が介入すれば国内の分断だけでなく、国際社会の非難も招いてエジプト情勢が泥沼化したのは確実だった。社説は、“豪腕”を駆使せず、選挙結果を受け入れた軍の対応をまずは歓迎した。ただ、この数カ月の双方の言動は、信頼の醸成とかけ離れた独善的なものだったとも指摘する。
社説は、自由公正党が当初、大統領選に候補者を擁立せず、人民議会選でも過半数は目指さないと表明しながら前言を翻し、憲法起草を担う制憲委員会を「数の力で支配しようとし、プロセス崩壊を招いた」と非難した。
軍最高評議会やムバラク前政権の残党に至っては、軍主導の新憲法制定プロセスを発表して大統領権限を大幅に制限し、人民議会も解散させるなど、エジプトの民主化には「さらに有害だった」と手厳しい。
社説は「軍の文民統制を含む民主的な法の支配」を固めるため、多様な勢力が参加した「一刻も早い憲法制定作業」が不可欠との見方を強調。双方に「分別ある政治行動」を要求し、長年の軍事支援で影響力を持つ米国にも積極的な役割を果たすよう促した。(ワシントン 犬塚陽介)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120702/mds12070208230000-n3.htm
エジプト モルシー大統領誕生
2012.7.2 08:17 (3/5ページ)
ワシントン・ポスト(米国)
◇
▼タイムズ(英国)
「アラブの春」は夏本番に
「春から夏に」−。6月26日付の英紙タイムズは、モルシー大統領誕生についてこう題した社説を掲載、「エジプトがイスラム原理主義組織ムスリム同胞団から新大統領を選んだことは、独裁から民主主義への第一歩だ」と評価した。
しかし、社説は、モルシー氏が欧米にとって最良の選択ではないとクギを刺す。第1回の投票で有権者の4分の3がモルシー氏に投票せず、同胞団が当初本命とした人物でもなかった点に注目。モルシー氏は「油断できない権限」を持つと警戒感も示した。
暫定統治にあたった軍が決選投票期間中に、モルシー氏が党首だった自由公正党が多数を占める人民議会(下院)に解散を命令。軍は「6月末までの民政移管」の約束は果たしたものの、当分、立法権と予算の権限を握る。「アラブの春」がエジプトで成就しても、国民が民主主義を享受するようになったとはいえないと指摘した。
しかも、モルシー氏が、一部イスラム国で非合法化された同胞団から完全に独立することができるのか、という疑問は消えず、国内外の世俗派や欧米から危険視されてもおかしくないと、同紙は分析する。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120702/mds12070208230000-n4.htm
エジプト モルシー大統領誕生
2012.7.2 08:17 (4/5ページ)
ワシントン・ポスト(米国)
ただ、「すべてのエジプト人の大統領」になると宣言したモルシー氏は、副大統領に女性やキリスト教徒を入れることを示唆し、バランスを取ろうとしているとして、欧米は希望を捨ててはいけないと訴えた。
さらに、同じイスラム国家でありながら、軍の統治から民政に移管したトルコがエジプトの手本になると強調。民主化の途についたエジプトとモルシー氏の今後は多難になるが、ムバラク時代よりはよき未来が訪れるとエールを送った。「アラブの春」はまさに、夏本番を迎えることになる。(ロンドン 内藤泰朗)
◇
▼アルアハラム・ウイークリー(エジプト)
新たな抗争の幕開け
エジプト政府系の有力英字週刊紙アルアハラム・ウイークリーの6月28日〜7月4日号で、イスラム運動専門家のハリール・アナーニー氏は、同国最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団が擁立したモルシー氏が大統領選で勝利したことで、昨年2月の政変以前から続く同胞団と軍部との闘いは「重大局面に入った」と分析、近い将来、両者の新たな政治抗争が始まると予測した。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120702/mds12070208230000-n5.htm
エジプト モルシー大統領誕生
2012.7.2 08:17 (5/5ページ)
ワシントン・ポスト(米国)
同胞団は1980年代以降、エジプト社会に広範囲に浸透して政治力を高め、ムバラク政権下の2005年の議会選では議席全体の約2割を獲得した。アナーニー氏は「こうした過去を見れば、同胞団が権力に到達するのは時間の問題だった」とみる。
ただムバラク政権崩壊後も、同胞団と、同胞団を強く警戒する軍部との間では政治的な駆け引きが繰り返された。そんな中で軍部が、決選投票期間中の6月16日に同胞団の傘下である自由公正党が最大議席を持つ議会を解散させたのは、「モルシー氏当選は不可避とみて同胞団の機先を制するためだった」という。
アナーニー氏は、軍部はなおも多くの重要機関の実権を握るなど「切り札を持っている」と指摘、「同胞団と軍部の対立が、モルシー氏の当選によって終結したと考えるのは間違いだ」と述べた。
一方、汎アラブ紙アッシャルクルアウサトのコラムニスト、オスマン・ミルガニ氏は同27日付で、同胞団が、表向きは自由公正党を別組織としながら、選挙結果をめぐって軍部と交渉を行うなど「あいまいで偽善的な態度」をとっていると問題視。モルシー氏が同胞団代表の「大統領」にすぎないとの疑念につながるとして、「同胞団にも変化が必要だ」と主張した。(カイロ 大内清)
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http://www.cnn.co.jp/world/30007201.html
エジプトのムルシ新大統領、人民議会復活を模索 軍と対立が予想
2012.07.03 Tue posted at: 09:07 JST
(CNN) エジプト大統領選で当選し、先週就任したムハンマド・ムルシ大統領が、人民議会(下院)を復活させる方策を検討していることが分かった。暫定統治を担ってきた軍最高評議会との対立が予想される。
評議会は大統領選の結果発表前に議会の解散を命じ、暫定憲法の修正を発表。新憲法が起草されて次期議会が選出されるまでの間、立法権や予算の決定権は評議会が掌握すると宣言している。
これに対してムルシ大統領の報道官は2日、大統領が議会復活に向けた法的選択肢の検討を大統領府に指示したと述べた。
大統領はさらに、刑事裁判で有罪となっていない政治犯の釈放を進めるための委員会設置も命じた。支持母体の穏健派イスラム団体、ムスリム同胞団が1日、ウェブサイト上で明らかにした。
ムスリム同胞団は、議会解散前の最大会派だった。ムルシ大統領は就任後の演説で「完全な自由と真の民主主義」を訴え、「エジプトの歴史は古いページをめくり、新たな章に入る」と宣言していた。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120630_094149.html
エジプト:イスラエルへのガス輸出で有罪判決
2012年06月29日付 al-Hayat紙
■イスラエルへの天然ガス輸出問題でムバーラクの友人と前大臣を投獄
2012年6月29日 金曜日 『アル=ハヤート』
【カイロ:本紙】
カイロ刑事裁判所は昨日(28日)、前石油大臣のサーミフ•ファフミーと前エジプト大統領のフスニー・ムバーラクの友人で逃亡したビジネスマンのフサイン・サーリムに対して、15年に渡る重懲役を言い渡した。これはイスラエルへ天然ガスを安価で輸出した問題で「公的資金を浪費し、そのお金で故意に損害を出し(=背任)、自分とその他の儲けを出した」ことに関して有罪判決を出された後に行われた。
今般の裁判には、石油・ガス部門の高官であるその他5名に対する、同様の罪での有罪判決が含まれていた。すなわち、裁判所はマフムード・ラティーフ・アーミル氏、ハサン・ムハンマド・アクル氏、イスマーイール・ハーミド・カラーラ氏を7年間の重懲役で罰した。かれらは全員、エジプト石油公社の天然ガスの加工、生産、計画部門の前副代表だった。同様にエジプトガス持ち株会社の前社長ムハンマド・イブラーヒーム・ユースフ氏を10年間の重懲役、石油公社のイブラーヒーム・サーリフ・マフムード前社長を重懲役3年で罰した。
同裁判所は、被告全員の総額で20億351万9000ドルと見積もられる罰金をを命じた。同様に、彼らに4億9986万2000ドルと見積もられる金額の返済を義務づけた。被告一同は被告席の中で驚愕し、信じられない様子をしていた一方で、憤然とし、ショックを受けていた。これは、別の裁判で、天然ガスをイスラエルへ輸出していた問題に関する疑惑についてムバーラクとフサイン・サーリムが同様の罪に関して無罪判決の言い渡し、被告らが歓声を上げたあとのことであった。
被告人たちの家族の多くが号泣し始め、被告人の一部は新聞カメラマンと小競り合いを始めた。このカメラマンたちは彼の写真を撮ろうとし、また被告席にいる被告人たちの写真を撮るため、被告席に近寄ろうとしていた。最高国家治安検察は公的資金の損害、(不当な)利益を得たこと、エジプト経済の中心に害を与えたこと、同国の天然資源を浪費したことに関係する疑惑に焦点を当てたこの起訴に対して、被告人に関する法に定められた、最大限の罰を下すように求めた。
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http://mainichi.jp/select/news/20120703k0000e030182000c.html
武器貿易条約:国連会議が空転…「開幕宣言」もできず
毎日新聞 2012年07月03日 13時09分(最終更新 07月03日 13時22分)
【ニューヨーク草野和彦】通常兵器の移転規制を目指す武器貿易条約(ATT)国連会議は開幕が予定されていた2日、エジプトなど複数の国がパレスチナの国家としての交渉参加を求めたことを巡って紛糾し、開幕宣言さえ行われず同日の議事が終了する異例の事態となった。一部の会議参加国からは「ATTに消極的な国々による意図的な議事妨害」との声も出ている。
この日は午前10時から、潘基文(バン・キムン)事務総長の開幕演説などに続き、各国の意見表明が予定されていた。しかし、国連外交筋や非政府組織(NGO)によると、エジプトなどの主張にイスラエルが猛反発。ATT会議のモリタン議長が調整を続けたが午後6時過ぎ、翌3日午前10時からの再開が宣言されただけで終了、実質的に開幕できなかった。
紛糾の原因になったパレスチナの位置付けの問題の取り扱いの調整はついておらず、「3日に会議が進行するとは限らない」(外交筋)との懸念もある。パレスチナは現在、「オブザーバー組織」として国連総会に参加している。
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http://www.christiantoday.co.jp/article/4808.html
エジプト新大統領、キリスト教保護打ち出す
【CJC=東京】エジプトのムハンマド・モルシ新大統領が6月25日、コプト教会代表と、また26日にはカトリック教会指導者と会談、キリスト者が今後苦難を耐えることはない、と確約した。
「ムスリム同胞団」が擁立した候補者が大統領になった場合、キリスト教抑圧を打ち出すのでは、との懸念が少数派キリスト者の間に広がっていた。カトリック教会の報道担当ラフィク・グレイヘ氏は「エジプト社会のイスラム化を懸念している」と語っていた。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120617_135811.html
エジプト人女性、「罰則の投票」の列の熱気に挑戦
2012年06月17日付 al-Hayat紙
■エジプト人女性、「罰則の投票」の列の熱気に挑戦
2012年6月17日 『アル=ハヤート』
【カイロ:アミーナ・ハイリー】
「ムーサー+シャフィーク=ムバーラク。あなたの一票は無効」。おそらくこの計算式には一定の正しさがある。しかし、もし「二つ、すなわち女性と同胞団が信用できない」ということが確かでなければ、「兄弟を殺すことにしたのなら、明日はあなたの番」であり、「シャフィークはあなた方を厳しく扱うにやぶさかではない」という警告が残る。これらすべてが素晴らしい壁のグラフィックの背景であるが、その壁の前には、昨日(16日)、すでに前の選挙で、その純粋性を汚した選挙広報から解放された雰囲気の中で、女性有権者による列が作られた。
女性が壁の、まさしく革命家の一人の、描かれたくり貫かれた目のところに寄りかかり、このような選挙の際に話す、古風な対話が始まった。それは「ムルスィーかシャフィークか?」というものである。しかし、全てが大統領の最終決定に向かっている今回、女性有権者は、「苦い」か「それより苦い」かの選択ゲームの規制の圧力の下で、そして気象庁の発表した39℃の気温の下、大汗を書いている。この投票所の列では45℃を超えているが。
つまり、列をなす女性有権者は、一部はシャフィークへの復讐のためムルスィーに投票し、残りはムルスィーと彼の率いたグループに対しての罰としてシャフィークに投票する。双方が単に復讐と罰のため投票する。
(中略)
最初の選挙結果発表があって以来、若者の間で蜘蛛のように広まった『気にしないで、キャロライン』という歌の携帯電話の着信音は、どの候補者の名前も含まれていなかったということで、「選挙の沈黙期間」の違反ではないことになった。しかし、この列に流れた「復讐の着信音」は口論を引き起こすばかりになり、『気にしないで、キャロライン』の歌に、ムルスィーへの投票を強いるには合わないトーンを感じた列にいた一人の女性が、彼女の電話が別の歌を「さえずる」ように仕向けた。この歌は、歌手の声がひどいことで逆効果になるいい例だとウェブのメディアは評していた。この歌の歌詞はばかげている。『ムルスィーは椅子に座っている、大統領の椅子に、彼はとにかく頭がいい。ムハンマド・ムルスィー、私たちは彼が気に入り、彼を求め、候補者にした。大学教授。彼は椅子に座っている、ろうそくを握って』。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120628_001720.html
エジプト:経済状況は時限爆弾、IMFは支援を提案
2012年06月27日付 al-Hayat紙
ムルスィー新大統領と諸般の国民勢力の代表者との会談後に
■諸般の国民勢力の代表者との会談後に
■ムルスィー:議員・閣僚は決まっておらず、公開されたことは予想に過ぎない
2012年06月27日『アル=アハラーム』
【イブラーヒーム・アル=バヒー・ムハンマド・フアード】
共和国大統領の公式報道担当者であるヤースィル・アリー氏は「大統領は昨夜、去る6月22日、民意高揚のための国民戦線を訴えた革命の諸般の国民勢力の代表者と会談した。」と強調した。
その出席者はアラー・アル=アスワーニー博士、ワーイル・ガニーム、ハサン・ナーフィア、ムハンマド・アル=カサース、ワーイル・カンディール、ムハンマド・アッ=サイード・イドゥリース、アスマー・マフフーズ、アイマン・アッ=スィヤーダ、その他である。出席者たちは、「組織はこの時代の合言葉で、国民の活動は社会的活動である。また彼らはいくつかの課題を支援する委員会を形成した、と強調した。そして出席者たちは人民の政府を超える政府はなく、大統領と人々との間の率直性・透明性が真実への最短の道だと述べた。さらに出席者たちは拘束された人々の問題を調査する重要性と、昨年起きた問題の中で拘束された人々を解放する必要性を強調した。
一方、大統領は社会の公平さはこの段階において特に優先事項であることを強調した。彼らはエジプト国民の苦しみと基本的なニーズは皆の関心があるところであると述べた。共和国大統領の公式報道担当者は、副大統領や閣僚に関して、大統領がすでに名前を確定したということを否定し、発表されたことは憶測に過ぎないとした。またすべてのエジプト国民社会との幅広い対話が不可欠だと述べた。
殉教者に関しては、大統領は、エジプト革命での殉教者・負傷者は名誉ある者であるとし、その家族と会うことを約束した。この会見は来週行われる。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120704/k10013314771000.html
イスラエル 計画停電を検討
7月4日 9時43分
イスラエルの国営電力会社は、隣国エジプトで、去年、ムバラク政権が崩壊して以降、両国の関係が悪化しているのを背景に発電に使う天然ガスの輸入が停止していることなどを受けて、夏場に計画停電の実施を検討していることを発表しました。
イスラエルは、発電量の最大20%余りをエジプトからの天然ガスによる火力発電で賄っていましたが、去年、エジプトでムバラク政権が崩壊して以降、反イスラエル感情の高まりを背景に両国を結ぶパイプラインが爆破されたり、エジプトの政府系企業が契約を破棄したりしたことから輸入が停止しています。
このため、イスラエルの国営電力会社は、3日声明を出し、この夏、電力需給がひっ迫すれば、電力の使用量がピークとなる正午から午後5時の間に一部の地域で計画停電を実施する可能性があると発表しました。
イスラエルで計画停電が実施されれば、初めてのことです。
イスラエルは、電力の不足分を賄うため、輸入が止まった天然ガスに代わって価格が10倍以上にもなる原油の輸入を増やすことで対応しており、去年2月以降、電気料金が20%以上も値上がりしています。
外交関係の悪化がエネルギー供給にも影響を及ぼすなか、イスラエルのネタニヤフ首相は、エジプトで先月就任したモルシ大統領に書簡を送るなどして関係改善を図ろうとしています。
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http://www.jiji.com/jc/p?id=20120704145636-0012884587
大統領府陳情、連日数千人=エジプト
エジプトのモルシ大統領が執務する大統領府に連日、数千人が陳情に訪れている。強権支配を敷いた旧ムバラク政権では見られなかった光景。写真は職場での待遇改善などを訴える人々=2日 【時事通信社】
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012070400489
大統領府陳情、連日数千人=旧政権時代とは一変−エジプト
【カイロ時事】エジプトのモルシ大統領が執務する大統領府に連日、数千人が陳情に訪れている。強権支配を敷いた旧ムバラク政権では見られなかった光景で、「全国民の大統領」を掲げるモルシ氏は冷淡にすることもできず、大統領府は処理に追われている。
大統領府周辺は2日、窯業のセラミカ・クレオパトラの従業員が押し掛け、群衆は約4000人に膨れ上がった。同社の技術者ムスタファ・マフムードさん(26)は「賞与や待遇改善を求めている」と語った。
無職のアブドル・タウフィクさん(73)は「月250エジプト・ポンド(約3300円)の年金を得ているが、生活が成り立たない」と訴えた。先月末に大統領府の担当者と会ったが、回答がないため再び足を運んだという。
大統領府は陳情を書面で受け付け、必要な場合は大統領に面会することも可能としている。ただ、検察官に任命されなかった法学部卒業生数十人が押し掛けるなど、大統領の権限とは無関係の要求も少なくない。ハッサン労働相は「人々は大統領府を要求を突き付ける場所と勘違いしている」と苦言を呈している。(2012/07/04-14:29)
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http://response.jp/article/2012/07/05/177355.html
三菱自動車、エジプト元販売会社との訴訟、二審でも勝訴
2012年7月5日(木) 12時20分
三菱自動車は、エジプトの元販売会社が同社を相手取って販売契約の延長などを求めて控訴していた件で、エジプト・アラブ共和国裁判所が控訴を棄却する判決を下したと発表した。
三菱自はエジプトの販売会社だったMASRIAに2010年7月20日付けで販売店契約の終了を通知したが、MASRIAは解約は合理的な根拠が無いとして、販売店契約の期間延長、認められない場合の予備的請求として9億米ドルの損害賠償を求めて提訴した。
しかし、2011年8月10日の一審判決では請求を却下、MASRIAはこれを不服として控訴していた。
三菱自は二審も勝訴したが、MASRIAが上告した場合、引き続き正当性を主張するとしている。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120705/k10013347401000.html
エジプト大統領府に陳情者殺到
7月5日 4時9分
新しい大統領が誕生したエジプトで、かつては厳重に警備され市民が近づけなかった大統領府に、連日、大勢の人たちが陳情に詰めかけていて、民主化を掲げる新大統領が、どこまで市民の要望に応えることができるか、手腕が問われています。
エジプトでは、ムバラク政権の崩壊後、初めて行われた選挙の結果を受けて、先月30日、イスラム組織、ムスリム同胞団が擁立したモルシ氏が新大統領に就任しました。
モルシ大統領の就任後、カイロ中心部にある大統領府には、連日、大勢の市民が陳情に訪れるようになり、4日も、労働環境の改善や失業対策などを求める数百人の市民が大統領府の前に詰めかけていました。
このうち、臨時教員の待遇の改善を求めに来た男性は、「大統領府から改善するという返事をもらった。民主化の第一歩だ」とうれしそうに話していました。
ムバラク政権時代には、大統領府の周辺は厳重に警備され、一般の市民が近づくと逮捕されたり、時には射殺されたりすることもあったということです。
これに対して、民主化を掲げるモルシ大統領は、陳情を受け付ける専門の部署を設けて対応するとしていますが、軍が今も立法権など大きな権限を握るなか、どこまで市民の要望に応えられるか、手腕が問われています。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120628_154407.html
イスラエル軍高官、エジプト国境における戦闘部隊の準備が最高潮に達したと発表
2012年06月27日付 al-Quds al-Arabi紙
イスラエル軍高官、エジプト国境における戦闘部隊の準備が最高潮に達したと発表
2012年6月27日『クドゥス・アラビー』
【ガザ:本紙・アシュラフ・アル=ハウル記者】
イスラエル軍の高官は、3か月前に治安維持のためエジプト国境に配備された戦闘部隊「イーターム」は1日中休み知らずで任務にあたり、同国境にそった治安フェンスの建設が完了した際には部隊は増強されると述べた。
イスラエル軍のウェブサイトは、治安維持のためエジプト国境に配備された「イーターム」大隊司令官であるエレズ・サヴィオン大佐の以下の発言を引用した。「このイスラエル軍部隊は、数日のうちにイスラエルとエジプトの国境上に障壁が築かれたおりに、段階的に増強される。」
サヴィオンが指摘したところによると、現在国境障壁が設置されていない部分の全長は「諜報情報収集の長さ」すなわち、情報や諜報努力の規模を意味し、この努力により、障壁なしで様々な地域からイスラエルに対し行われうるいかなる攻撃にも対応できるのである、という。ちなみにこの国境障壁とはイスラエルが昨年から建設を始めている治安フェンスのことである。
しかしシナイ半島北部のエジプト国境を担当するイスラエル軍部隊高官によると、彼の部隊の全体的戦力は「現在最強となって」おり、建設中の障壁が完成した際には数回にわたって増強される予定であるという。
同高官は彼の部隊の任務の説明を続け、この部隊が「破壊工作や犯罪行為に対する重要な抑止力」であると述べた。また彼はエジプト国境に建設された障壁を越えるのは難しいことを示し、「この壁を乗り越えることはできない」と述べた。
(後略)
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http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012070600013
アジア、中東歴訪へ=大統領選後のエジプトにも−米国務長官
【ワシントン時事】米国務省のヌーランド報道官は5日の声明で、クリントン国務長官が同日にワシントンを出発し、6日からフランス、日本、モンゴル、東南アジア3カ国、エジプト、イスラエルの8カ国を訪問すると発表した。
エジプトでは政権幹部らと会談し、民政移管への支援を改めて伝える。モルシ新大統領就任後、初めての訪問となる。
声明によれば、クリントン長官は11日にカンボジア・プノンペン入りし、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)会合に出席。これに合わせてベトナムとラオスも訪問する。米国務長官がラオスを訪問するのは57年ぶり。
同長官はこれに先立ち、パリで6日に開催される「シリアの友人」会合に、東京で8日に開催されるアフガニスタン支援会合にそれぞれ出席する。(2012/07/06-01:26)
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http://mainichi.jp/opinion/news/20120706ddm003070155000c.html
金言:エジプトの進む道=西川恵
毎日新聞 2012年07月06日 東京朝刊
<kin−gon>
エジプトの新大統領に穏健派イスラム原理主義組織のムスリム同胞団が擁立したムハンマド・モルシ氏が就いた。「アラブの春」で独裁政権が倒れた国では、自由選挙でイスラム勢力が立法府(議会)や政府を握る流れが続いている。
今春、インタビューしたモロッコ出身の作家で、パリを拠点に活動するタハール・ベン・ジェルン氏は、この流れを「アラブ民衆による自らのアイデンティティーの表明」と形容した。独裁政権時代、イスラム教の信仰は日常生活の範囲内では自由だったが、政権は政治と結びつくことを極度に警戒し、弾圧した。
それが自由選挙によって何を恐れることなく投票できるようになった。民衆が自分らの文化アイデンティティーを体現するイスラム勢力やその候補に投票したのは当然、と同氏は見る。
もっとも同氏自身は別の候補を望んでいた。非宗教的で進歩的な知識人だ。しかしそうした候補はチュニジアでも、エジプトでも、早い段階で支持を失い、消去された。「こうした候補は米欧の代弁者と見られた」(同氏)からだ。恐らく米欧各国も宗教から距離を置いた開明知識人を指導者に望んでいたはずだ。
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http://mainichi.jp/opinion/news/20120706ddm003070155000c2.html
金言:エジプトの進む道=西川恵
毎日新聞 2012年07月06日 東京朝刊
米欧諸国が不安視するのは、穏健な主張で権力を握ったイスラム政権が、その後、過激化する可能性だ。ナチスが民主主義を利用して権力を握るや独裁体制を敷いたように、イスラム政権も憲法にシャリア(イスラム教の法体系)を導入し、自由選挙や女性の権利を制限するようになるのではないかと懸念する。
中東の大国エジプトの行方はどうなるのだろう。カギは軍との関係だが、二つの異なる先行モデルがある。
一つはアルジェリア。1991年、導入された複数政党制の下でイスラム主義政党が総選挙で圧勝した。しかし軍はイスラム主義政党を非合法化し、選挙を無効としたため、イスラム過激派によるテロが全土で吹き荒れた。99年に文民政権が復活するまで10万人以上が犠牲となり、同国の停滞は今日に至っている。
もう一つはトルコだ。02年、エルドアン現首相率いる穏健なイスラム主義政党が政権を掌握した。当初はイスラム化を警戒する軍との間で緊張と確執があったが、次第に安定。昨今のトルコの地域大国としての台頭は、この10年の安定があってこそである。
アルジェリアのような混乱がエジプトで起きたら国内にとどまらず、地域全体が不安定化する。イスラエルとの関係を含め中東和平秩序は崩壊の危機に直面するだろう。トルコのような賢明な道を歩んでほしい。(専門編集委員)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120706/k10013399901000.html
世界最長の「死者の書」初公開へ
7月6日 18時6分
紀元前のエジプト時代の死生観を記した世界最長の「死者の書」が日本で初めて公開されるなどイギリスの大英博物館が所蔵する古代エジプト文明の貴重な遺品を集めた展示会が7日から東京・港区で始まります。
これは、大英博物館やNHKなどが開くもので、会場の東京・港区六本木のギャラリーでは、6日、内覧会がありました。
会場には、紀元前3000年ごろから栄えた古代エジプト文明のひつぎやミイラ、それに、装身具などの遺品、およそ180点が展示されています。
ひつぎの中や側面、それに、遺体を巻いた布などには、当時の人たちの死生観を古代文字と挿絵で記した「死者の書」が描かれています。
このうち、長さが世界で最も長い37メートルのパピルスに描かれた「死者の書」には、生前に正しい行いをしたか審判され、心臓がてんびんにかけられる様子が描かれています。
日本での公開は初めてで、死後に復活することを信じていた人たちの強い思いに触れることができます。
古代エジプト文明に詳しい早稲田大学エジプト学研究所の近藤二郎所長は「私たちと同じように死を深く考えていた当時の人たちの永遠の命への熱望を感じることができる貴重な史料が集まっている」と話していました。
この「大英博物館古代エジプト展」は、7日からことし9月17日まで開かれます。
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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-07-07/2012070707_02_1.html
エジプト大統領に訪問要請
関係改善に期待
イラン
【カイロ=小泉大介】イラン大統領府は5日、アハマディネジャド大統領がエジプトのモルシ新大統領に対し、8月末にイランの首都テヘランで開催される第16回非同盟諸国首脳会議の機会に、同国を訪問するよう求めたと発表しました。両国は30年以上国交が断絶しており、今回の要請が関係改善に結びつくか注目されます。
イラン大統領府ウェブサイトによると、両大統領は電話会談を行い、アハマディネジャド氏が「非同盟運動におけるエジプトの役割は否定しがたく、運動におけるイランとエジプトとの建設的な協力関係は多くの積極的な結果を生むだろう」と提案。モルシ氏は「この国際的運動の目的の具体化に立ち会うことを希望する」と応じました。
非同盟諸国会議には、国連加盟国の3分の2に迫る120カ国(パレスチナ解放機構含む)が参加。議長国は現在はエジプトが務めていますが、次回首脳会議でイランが引き継ぎます。
エジプトは1979年のイラン革命の際、パーレビ国王の亡命を受け入れ、さらに同年、イスラエルと平和条約を締結。それを受けてイランが国交を断絶しました。2009年にエジプトで開催された前回の非同盟諸国首脳会議にアハマディネジャド氏は出席しませんでした。
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http://www.afpbb.com/article/economy/2888401/9225891
ヒルトン、エジプト2都市に新ホテル計画
2012年07月08日 14:59 発信地:カイロ/エジプト
【7月8日 Relaxnews】ホテルグループのヒルトン(Hilton)は今週、エジプトの首都カイロ(Cairo)とアレクサンドリア(Alexandria)の2都市に新たにヒルトン・ホテルズ&リゾーツ(Hilton Hotels & Resorts)を建設すると発表した。
■カイロ
カイロ南方の郊外にある高級住宅地に位置する、ヒルトン・ピラミッズ(Hilton Pyramids)。スイートルーム18室を含む390室の新ホテルからは、ピラミッドやスフィンクスといったエジプト観光のハイライトが一望できるだろう。多彩なレストラン、スパ、屋外プールなどを備え、ビジネス、レジャーの両方に適するホテルとなりそうだ。オープン予定は2016年。
■アレクサンドリア
拡張したばかりのボルグ・エル・アラブ(Borg Al Ara)空港に近い牧場リゾート、ヒルトン・アレクサンドリア(Hilton Alexandria)には、ビジネスセンター、屋内プール、エグゼクティブラウンジ、地元料理が自慢のレストランなど飲食施設を備えた195室の新ホテルができる。オープン予定は2013年末。(c)Relaxnews/AFPBB News
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012070800085
初外遊はサウジ=エジプト大統領
【カイロ時事】エジプト政府系中東通信は7日、先月末に就任したモルシ大統領が初めての外遊として、11日にサウジアラビアを訪問すると報じた。アブドラ国王と関係強化や中東情勢をめぐり会談する。
国王がモルシ大統領の訪問を招請した。モルシ氏は、エジプト最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の出身。サウジを初の外遊先としたことは、イスラム教スンニ派の盟主である同国との関係をより緊密化する思惑を示している。(2012/07/08-15:32)
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012070900017
9月に米エジプト首脳会談
【ワシントンAFP=時事】オバマ米大統領は9月にニューヨークで開催される国連総会に合わせ、エジプトのモルシ新大統領と会談する。米当局者が8日、明らかにした。
また、クリントン米国務長官は14日からエジプトを訪れ、モルシ大統領と会談する。(2012/07/09-01:28)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120709/mds12070900540001-n1.htm
違憲解散の議会を再招集 エジプト大統領
2012.7.9 00:53
エジプト国営メディアによると、同国のモルシ大統領は8日、最高憲法裁判所の違憲判断に基づいて軍最高評議会が解散を命じた人民議会(国会)の再招集を命じた。
招集命令は、憲法裁の判断を無効とするものだが、大統領に権限があるかは不透明で混乱が懸念される。(共同)
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012070900013
議会解散命令は無効=エジプト大統領
【カイロAFP=時事】エジプトのモルシ大統領は8日、人民議会の解散を命じた憲法裁の決定を無効と宣言する大統領令を出した。中東通信が伝えた。(2012/07/09-01:08)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120709/k10013440011000.html
エジプト大統領「違憲議会」を招集
7月9日 5時19分
エジプトのモルシ新大統領は8日、憲法裁判所の違憲判断に基づいて解散された議会について、再び招集を命じました。
解散を命じた軍の判断と真っ向から対立するもので、今後、新たな混乱を招くことも懸念されます。
エジプトの議会を巡っては、ムバラク政権の崩壊後に行われた選挙で、モルシ大統領の出身母体であるイスラム組織「ムスリム同胞団」の政党が半数近くを占め、第1党となりましたが、憲法裁判所が先月14日、このときの選挙をめぐって、憲法に違反するという判断を示し、これを受けて軍の最高評議会が議会の解散を命じました。
これについてモルシ大統領は8日、いったん解散された議会を再び招集するよう命じました。
モルシ大統領は就任にともなって、統治の権限がムバラク政権の崩壊以降、暫定的な統治を続けてきた軍から大統領に移譲されたと宣言しましたが、軍は立法権などを引き続き保持しており、完全な民政移管には至っていません。
こうしたなかモルシ大統領としては、軍の下した命令に相反して議会を招集することで、統治の権限が大統領にあることをアピールするねらいがあるものとみられ、今後軍との間で新たな混乱を招くことも懸念されています。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012070900040
議会解散は無効=軍評議会と対決姿勢−エジプト大統領
【カイロ時事】エジプトのイスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領は8日、最高憲法裁判所の判断を受けて軍最高評議会が人民議会の解散を宣言したことについて、これを無効とする大統領令を出し、議会招集を命じた。政府系中東通信が伝えた。
憲法裁は6月14日、ムスリム同胞団が主導する議会に関し、選挙法が違憲であることを理由に3分の1の議席を無効と判断。これを受け、軍評議会は議会解散を宣言した。憲法裁の判断は、ムスリム同胞団の政治力肥大化を警戒する軍部の意向が影響したとみられていた。
これに対し、モルシ大統領は軍との対決姿勢を鮮明にした。大統領令によると、国民投票によって新憲法が承認された後、60日で議会選を実施する。(2012/07/09-06:34)
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http://www.cnn.co.jp/world/30007272.html
エジプト大統領、議会復活を宣言 軍部は緊急会合開催へ
カイロ(CNN) エジプトのムルシ新大統領は8日、人民議会を解散するとの軍部の命令を覆し、議会を再召集すると宣言した。軍最高評議会は同日、この動きに対応するために緊急会合の開催を決めた。今後の同国のかじ取りを巡り、大統領と軍部の対立が懸念される。
人民議会をめぐっては、最高憲法裁判所が先月、議員の3分の1は合法的に選ばれていないとして選挙無効の判断を下し、暫定統治を担う軍最高評議会が解散を命じた。評議会が立法権を握ると宣言したのに対し、大統領は就任直後から議会復活を模索していた。
ムルシ大統領の支持母体、ムスリム同胞団は、解散前の最大会派だった。人民議会のカタトニ議長はCNNに対し、大統領の決断を歓迎するとの声明を出し、議員は「数時間以内」に招集されると述べた。
一方、軍最高評議会の報道担当者は、この問題を協議するため緊急会合が開かれることを明らかにした。専門家の間では、大統領による議会の再召集は憲法裁判所の決定を覆すもので違憲だとの批判の声も上がっている。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012070902000048.html
エジプト大統領 国会再招集を命令 解散宣告の軍と対立必至
【トリポリ=今村実】エジプトのモルシ新大統領は八日、最高憲法裁判所の違憲判断を受けて軍最高評議会が人民議会(国会)の解散を宣告したことについて、無効とする大統領令を出し、議会の再招集を命じた。AFP通信が伝えた。
軍最高評議会は大統領令への対応を協議するため、緊急会合を開いた。大統領と軍の対立が激化し、立法権をめぐって混乱が拡大する可能性が出てきた。
モルシ氏は大統領令で、国民投票で新憲法が承認された後、六十日以内に新たな議会選を実施することも求めた。再招集を命じた議会は、空白期をなくすためのつなぎ議会となるとみられる。
エジプトの最高裁は六月、ムバラク政権崩壊後の昨年十一月から今年一月にかけて行われた人民議会選について、選挙区制度に憲法違反があったと判断。軍評議会はこれをもとに「議会は既に解散された」と宣告し、立法権の掌握を主張した。
人民議会は、モルシ大統領の出身母体である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の自由公正党が第一党の座にあり、解散宣告は同胞団の勢力拡大を阻止するため、軍の意向が働いたとみられていた。
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http://mainichi.jp/select/news/20120709k0000e030104000c.html
エジプト:大統領、議会再招集を命令 軍の解散命令に対抗
毎日新聞 2012年07月09日 11時20分
【エルサレム花岡洋二】エジプトのモルシ大統領は8日、軍最高評議会による人民議会(国会)の解散命令を無効とし、議会を再招集する大統領令を出した。解散は最高憲法裁判所の違憲判決に基づいており、大統領令の実効性は不透明。司法と軍の旧支配勢力と、先月末に権限を移譲された新大統領との対立は避けられない。
大統領は声明で、新憲法の制定後60日以内に人民議会の再選挙を実施することも併せて発表した。議会任期は4年だが、軍の望む再選挙には応じる姿勢を示した形。新憲法は議会が既に選出した起草委員会が起草する。
議会は、モルシ大統領を擁立した穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の自由公正党が議席のほぼ半数を占め、議会第1党。しかし、最高憲法裁が選挙制度に不備があったとして先月の大統領決選投票の直前に違憲判決を下し、軍政が解散命令を出していた。同胞団は解散の無効を行政裁判所に訴えている。
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http://mainichi.jp/select/news/20120709k0000e030104000c2.html
エジプト:大統領、議会再招集を命令 軍の解散命令に対抗
毎日新聞 2012年07月09日 11時20分
立法権は議会解散後に軍が掌握していたが、再招集されるなら議会の手に戻る。イスラム勢力による「権力独占」を警戒する声が世俗派を中心に再び上がりそうだ。軍最高評議会は8日、緊急会合を開き、対応を協議。評議会メンバーはロイター通信の取材に、軍が事前に大統領令について知らされていなかったと明かした。
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大統領選の結果が発表された2012年6月24日、タハリール広場で、若い英国人ジャーナリストの女性が、襲われたとのニュース。
男性二人連れだったとのことだが、それだけでは安心できるものではなかったということ。
男達に服を引き裂かれ、裸の状態になった、男達は、「身体の中に指を突っ込んできた」ということで、sexual assault、またはほとんどレイプといってもいい状態。さらに、助け出された後の病院の応対も非常に悪いものであったとのこと。
http://www.ibtimes.co.uk/articles/357077/20120627/british-journalist-natasha-smith-suffers-vicious-sexual.htm
この広場で、女性が襲われた例は他にもある。
2011年、2月、革命の最中、CBSのLara Logan、11月には、エジプト人女性ジャーナリスト、Mona Eltahawy。
2012年1月25日、革命発生後1周年の記念すべき日にも、午後6−8時ごろ、夫などを男性を伴った外国人女性が襲われて、服を剥ぎ取られている。
運が悪かったとも言えるし、カイロの別の顔を忘れてはならないとも思う。エジプト人男性が皆そうというのではない。しかし、セクハラに対する意識や、外国人に対する複雑な感情に加え、やくざ・チンピラ(バルタギ)が、人の集まる所にはいるかもしれないので。
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>>208
mixi エジプト内トピックス
: 絶対に泊まってはいけない宿!ベニス細川家
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=70371960&comment_count=3&comm_id=100111
1:
また別のブログでも注意喚起されていたので添付いたします。 エジプトの安宿情報もありますので参考にされてください。(わかりやすい地図つき)
参照
http://ameblo.jp/wiz-ah0920/entry-11108234167.html
2:
【書き込みに関して修正】
本宿のオーナーが「HISなどのツアーを斡旋していて」という記載について、ご連絡いただきました。
HISではこの宿にツアーを斡旋している事実はないとのことです。 関係各位にお詫び申し上げます。 直接オーナーから聞いたため、疑いませんでした。 失礼いたしました。 引き続きこの宿に対するご意見などよろしくお願いします。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012071000066
軍評議会、議会再開をけん制=「憲法裁決定の尊重を」−エジプト
【カイロ時事】エジプト軍最高評議会は9日、モルシ大統領の人民議会再開命令に関し、最高憲法裁判所の判断に基づいた議会解散の事実を尊重するよう求めた。人民議会のカタトニ議長が10日に議会招集に踏み切れば、軍部との緊張が一段と高まりそうだ。
軍評議会は声明で「(先月の議会解散宣言は)最高憲法裁の判断を実施に移したもの」とし、純粋な司法判断との見解を示した。その上で「全ての国家機関が裁判所の決定を尊重することを確信している」と述べ、議会招集の動きをけん制した。(2012/07/10-06:32)
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http://mainichi.jp/select/news/20120710k0000m030095000c.html
エジプト:議長10日に議会開会 最高憲法裁「違憲」確認
毎日新聞 2012年07月09日 23時41分
【エルサレム花岡洋二】エジプトのモルシ大統領が軍最高評議会による人民議会(国会)の解散命令を無効とし、議会を再招集する大統領令を出したのを受け、カタトニ議長は9日、議会を10日午後に招集すると宣言した。一方、最高憲法裁判所は9日、会合を開き、解散命令のきっかけとなった違憲判決は確定しており依然として法的拘束力を持つと改めて確認した。大統領側は議会の開会で旧支配勢力との対決姿勢を強調する構えだが、反発は強く内政の混乱が続きそうだ。
AP通信によると、大統領に近いイスラム主義政党の議員は再招集に応じる意向を明らかにしているが、世俗派勢力のイマド・ガド議員は「判決に反してまで議会に出席できない」と指摘。議会内でも対応が分かれる見通しだ。解散命令後に議員は議会への立ち入りが禁じられていたが、9日、許可された。
議会は大統領と議長を擁立した穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の自由公正党が第1党を占める。最高憲法裁は先月半ば、選挙制度に不備があり違憲だったとの判決を下し、軍政が解散を命じていた。
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http://www.afpbb.com/article/politics/2888723/9234057
大統領・軍最高評議会・最高裁が権力の綱引き、エジプト
【7月10日 AFP】エジプトの最高憲法裁判所は9日、最高裁の決定を受けて軍最高評議会が出した議会の解散命令をムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領が無効にして議会の召集を命じたことについて、「最高裁の決定は最終のものであり、上訴することはできず、全ての国家機関を拘束する」という声明を出した。
しかしヤセル・アリ(Yasser Ali)大統領報道官は、選挙法の一部の条項に憲法違反があったという最高裁の決定は即時に是正する必要はなく、「議会招集は高いレベルで国家国民の利益を考慮して」命じたもので最高裁の決定に反するものではないとしている。大統領の命令は、新憲法が国民投票で承認されてから2か月後に新議会選挙を行うための組織と、新しい議会法の採択についても規定している。
エジプト議会のサード・カタトニ(Saad al-Katatni)議長は大統領の招集命令に従って、10日午後2時(日本時間同日午後9時)に集まるよう各議員に連絡している。
最高裁の動きは軍最高評議会・司法当局と大統領の対立を招く恐れがあるが、最高裁と軍最高評議会は、議会の解散を命じたのはあくまで現行憲法の規定を尊重するためであり、政治的対立ではないとの立場を取っている。
米国家安全保障会議(National Security Council)のトミー・ビーター(Tommy Vietor)報道官は9日、エジプトの指導者と連絡を取りながら事態を注意深く見守っているが、あくまでエジプト国民が民主主義的な価値観、透明性、全エジプト国民の権利を尊重しつつ決めていくべき問題だと述べた。(c)AFP/Jailan Zayan
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1005R_Q2A710C1FF2000/
エジプト議会、再招集 最高裁に有効か判断仰ぐ
2012/7/10 22:41
【カイロ=共同】エジプトの人民議会(国会)は10日、モルシ大統領が軍最高評議会による議会解散命令を覆して再招集を命じたことを受け、本会議を開いた。議会は大統領による再招集が有効かどうかなどの判断を最高裁判所に仰ぐことを決め、短時間で閉会した。
議会の再招集をめぐり、イスラム穏健派ムスリム同胞団出身のモルシ氏と軍が対立しているが、同胞団主導の議会はこれ以上の対立激化を当面回避する姿勢を示したといえる。同胞団出身のカタトニ議長は「議会は法や司法判断を尊重する」と述べた。
最高憲法裁判所は9日、議会解散の根拠となった憲法裁の違憲判断は「最終判断で、異議は受け付けられない」との声明を発表、軍評議会も解散命令に従うよう求めていた。合法性が不明確な議会が本格審議を始めれば、混乱は必至とみられていた。
10日の本会議には同胞団系などイスラム勢力が出席したが、リベラル派などはボイコットした。
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http://mainichi.jp/select/news/20120711k0000m030104000c.html
エジプト:「解散、司法判断求める」議会再招集で議長宣言
毎日新聞 2012年07月10日 21時38分(最終更新 07月10日 22時35分)
軍最高評議会の解散命令にもかかわらず、カイロで再招集されたエジプト人民議会=2012年7月10日、AP
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【エルサレム花岡洋二】エジプトの人民議会(国会)は10日、軍最高評議会の解散命令にもかかわらず再招集を求めたモルシ大統領の大統領令に基づき、本会議を開いた。カタトニ議長が解散命令の有効性について、日本の最高裁に相当する破棄院に判断を求めると宣言した。民主化運動で誕生した大統領・議会と、旧体制を支えた軍・最高憲法裁の正面衝突は当面、回避された模様だが、対立する両陣営間の権力闘争により、民主化の行方は不透明さを増している。
本会議には、第1党で、モルシ大統領の支持母体である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の自由公正党をはじめ、過半数議席を占めるイスラム系政党の議員が出席。一部の世俗派、リベラル系議員はボイコットした。カタトニ議長は本会議で軍政による解散命令の違法性を訴え、「司法判断は尊重する」と述べ、数分で閉会された。閉会は破棄院判決まで無期限。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120711/k10013492231000.html
エジプト 解散の議会を再招集
7月11日 0時15分
エジプトでは、憲法裁判所の判断に基づき、軍が議会の解散を命じていましたが、モルシ大統領が、これに対抗して議会を招集し、議長は議会が法的に有効かどうか別の裁判所に判断を求める考えを明らかにしました。
ムバラク政権崩壊後に行われた議会選挙について、軍の最高評議会は、先月、「選挙制度が憲法に違反する」という憲法裁判所の判断を受けて、議会の解散を命じました。
これに対して、議会で第1党となり、モルシ大統領を支持するイスラム組織「ムスリム同胞団」の政党は、軍の解散命令は不当だと主張し、モルシ大統領も軍の決定に反して議会に招集を命じていました。
これを受けて、10日に開かれた議会で、カタトニ議長は議会が法的に有効かどうか、別の裁判所に判断を求める考えを明らかにしました。
エジプトでは、先月末、国を統治する権限を軍からモルシ大統領に移譲する式典が開かれましたが、軍は「議会はすでに解散され、立法権や予算の承認権は軍が保持している」と主張しており、軍とそれに対抗する大統領と議会による主導権争いが続いています。
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http://www.cnn.co.jp/world/30007297.html
赤ん坊を手荷物に隠して空港検査、X線で発見 エジプト人夫婦取り調べ
(CNN) エジプト人の夫婦がアラブ首長国連邦(UAE)の空港で生後5カ月の男の子を小さなかばんの中に隠して手荷物検査を通過しようとしたとして、子どもを危険にさらした容疑などで警察の取り調べを受けている。
警察によると、かばんに入っていたのはこの夫婦の子どもで、シャルジャ国際空港のX線検査で影が映って発見された。夫婦は6日にUAEに到着したが、子どものビザがなかったことを理由に入国を許可されず、当局の手続きが済むまでの2日間、空港で待機するよう指示されたという。
しかし我慢できなくなった父親が翌7日、妻を説き伏せて子どもを手荷物の中に入れ、検査を通過しようとした。
対応に当たった警察官は「非常に驚いている。こんなことは初めてだ」「いくら困ったからといって、自分の子どもをかばんに入れるとは」とあきれた様子。両親はUAEに足止めされ、子どもを危険にさらした容疑と密輸未遂の容疑で警察の取り調べを受けている。
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http://www.cnn.co.jp/world/30007296.html
エジプト大統領が議会を招集 憲法裁は停止命令
2012.07.11 Wed posted at: 09:09 JST
カイロ(CNN) エジプトのムルシ大統領は10日、軍部に解散を命じられていた人民議会を再招集した。これに対して最高憲法裁判所は、議会復活を宣言した大統領令の停止を命じた。大統領と軍部、憲法裁が真っ向から対立する展開となっている。
議会は厳戒態勢の下で開かれ、1時間足らずで審議を終えた。ムルシ大統領による招集には、大統領の支持母体、ムスリム同砲団系自由公正党の議員から「立法の空白を埋めた」と評価する声が上がる一方、野党からは「かえって危機を作り出した」との批判も出た。
一方司法当局関係者によると、憲法裁は、議会選挙を無効として議会の解散を求めた判決を改めて確認。この判決は「最終的であり、強制力を持つ」との立場を示した。
ムスリム同砲団は、ムルシ大統領支持を表明する百万人規模のデモを10日に実施すると表明していた。デモが実際に行われたかどうかは確認されていない。
ただ専門家らによると、大統領と軍部による全面衝突の可能性は低いとされ、双方が「冷戦」状態のまま微妙なバランスを維持するとの見方が強い。
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE86907E20120710
エジプト議会が招集強行、憲法裁は再び大統領令停止の判断
[カイロ 10日 ロイター] エジプト最高憲法裁判所の違憲判断に基づき先月に解散を命じられた人民議会は10日、モルシ新大統領による再招集命令を受け、本会議を開いた。しかし最高憲法裁判所はその数時間後、大統領の議会再招集命令を停止するとの判断を発表した。
イスラム穏健派「ムスリム同胞団」のメンバーは、憲法裁の判断が、先月末まで同国を暫定統治していた軍最高評議会の意向を示しているとの見方を明らかにした。今回の判断によって大統領と軍評議会や裁判所との対立がさらに浮き彫りになり、混乱が長期化する可能性も出てきた。
10日に再招集された議会にはイスラム系議員が出席したが、リベラル派は大統領令は司法判断に反するものだとしてボイコットした。
昨年11月から今年1月に行われた人民議会選挙ではイスラム政党が大勝を収めたが、憲法裁は同選挙の違憲判断を先月に示し、軍評議会が人民議会の解散を宣言。しかしムスリム同胞団出身のモルシ大統領は今月8日、議会の再招集を命じていた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012071102000095.html
エジプト議会、開催強行 リベラル派の議員らは欠席
【カイロ=今村実】エジプトの人民議会(国会)は十日、モルシ大統領が軍最高評議会の解散宣告を無効として再招集を命じたことを受け、本会議の開催を強行した。軍や司法当局とモルシ氏との間で対立が激化する可能性があり、緊張が高まっている。
本会議は国営放送で生中継された。カタトニ議長は冒頭、解散宣告の根拠となった最高憲法裁判所の議会選をめぐる違憲判断について「反対しない」とした上で、「われわれは憲法裁の裁定をどのように実行するかを論議する」と述べた。
本会議は議長の演説後、次回の日程は決めないまま散会。軍は先月十六日に解散を宣告して議場を封鎖したが、この日は議員に入場が認められ、ひとまず衝突は回避された。
議会には第一党で、モルシ大統領の与党である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の自由公正党の議員らが出席。中東の衛星放送アルジャジーラによると、リベラル派議員らは欠席した。
地元メディアによると、立法権の掌握を主張する軍評議会は九日の声明で「すべての国家機関は憲法を尊重すると信じる」と表明。憲法裁も「裁定は最終判断で、すべての機関は従わなければならない」としている。
ただ、八日の大統領令は新憲法の承認後、六十日以内に新たな議会選を実施することも求めた。軍が改変した暫定憲法「憲法宣言」を、モルシ氏が事実上受け入れた形だ。
現行の議会はつなぎ議会として立法作業は行わないなど、モルシ氏が軍や憲法裁と妥協を模索している可能性がある。AFP通信によると、大統領報道官は憲法裁の裁定について「大統領令は否定していない。(裁定を)すぐに実行する必要もない」と語った。
アルアハラム戦略研究所のハシェム・ラビア教授は、本紙取材に「実態はモルシ氏と同胞団による司法当局への挑戦だ。軍は現状では双方の主導権争いから距離を置いている」との見方を示した。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012071100053
議会再開の大統領令停止=招集も再び解散−エジプト憲法裁
【カイロ時事】エジプトの最高憲法裁判所は10日、モルシ大統領が人民議会再開を命じた大統領令を停止する判断を示した。議会は同日に招集されたが、再び解散を迫られる異例の事態となった。
憲法裁が6月14日に一部議席を無効とする判断を示したのに基づき、軍最高評議会は議会解散を宣言した。イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領は今月8日、議会解散命令は法的根拠を欠いていたとして、同じ同胞団出身のカタトニ議長に議会再開を命じていた。(2012/07/11-06:15)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120711/mds12071107040000-n1.htm
エジプト議会、招集強行 軍と大統領、主導権争い激化
2012.7.11 07:04
【カイロ=大内清】エジプトのモルシー大統領が軍最高評議会の決定で解散された人民議会(下院に相当)の再招集を命じる大統領令を出したことを受けて、議会招集が10日、強行された。
モルシー氏の出身母体で、同国最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団傘下の自由公正党などイスラム勢力が出席したが、リベラル派など一部議員はボイコットした。
一方、同評議会は9日、すべての政府機関に解散決定を「尊重」するよう求める声明を発表し、軍部の決定を覆そうとするモルシー氏を強く警告した。この問題では、最高憲法裁判所が選挙法に関する違憲判断を示し、同評議会による議会解散の法的根拠となった。
ロイター通信によると、同胞団出身のカタトニ議長は冒頭演説で「大統領令は憲法裁の判断に違反するものではない」と強調。憲法裁の決定についての審議が招集の目的だと説明した。
ただ、その憲法裁も9日、「違憲判断は最終的なものである」とする声明を出し、大統領令は法的に無効だと“宣告”。政治の主導権をめぐり、軍部に屈服しないとの態度を明示したモルシー氏に対し、軍がさらなる巻き返しに出る可能性もある。
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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201207110084.html
大統領の議会再招集無効 エジプト憲法裁
【カイロ共同】エジプトの最高憲法裁判所は10日夜、モルシ大統領が軍最高評議会による人民議会(国会)の解散命令を覆して議会を再招集したのは無効との判断を下した。
モルシ氏は、出身母体であるイスラム穏健派ムスリム同胞団の政党が第1党である議会の復活を図ってきた。憲法裁の判断は大きな打撃となる。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120711/k10013499131000.html
エジプト 議会再招集巡り対立
7月11日 11時16分
エジプトでは、就任したばかりのモルシ大統領が、いったん解散された議会を再び招集するよう命じましたが、憲法裁判所が新たに、大統領の命令は無効だとして差し止める判断を示し、双方の対立から再び緊張が高まることが懸念されます。
エジプトでは、ムバラク政権崩壊後に行われた議会選挙について、憲法裁判所が先月、「選挙制度が憲法に違反する」という判断を示したことから、軍の最高評議会がいったん議会の解散を命じたものの、就任したばかりのモルシ大統領が、今週、議会の再招集を命じ、混乱が広がっていました。
こうしたなか、憲法裁判所は10日、新たに、モルシ大統領による議会の再招集の命令は無効だとして、差し止める判断を示しました。
エジプトでは、国を統治する権限が形式上、軍からモルシ大統領に移譲されたあとも、軍が立法権を手放さず、大統領と主導権争いを続けているうえ、憲法裁判所も大統領と真っ向から対立する事態となりました。
モルシ大統領や議会選挙で躍進した政党の支持母体となっているイスラム組織「ムスリム同胞団」は、「軍と裁判所が結託して、民主的に選ばれた大統領や議会を無力化しようとしている」と強く反発し、首都カイロなどで大規模な抗議行動を呼びかけており、再び緊張が高まることが懸念されます。
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http://mainichi.jp/select/news/20120711k0000e030206000c.html
エジプト:議会再開「無効」…憲法裁判断、権力争い激化
毎日新聞 2012年07月11日 12時13分(最終更新 07月11日 12時34分)
モルシ大統領のポスターを掲げて支持を表明する人々=カイロ市内のタハリール広場で2012年7月10日、ロイター
【エルサレム花岡洋二】エジプト最高憲法裁判所は10日夜、人民議会(国会)を再招集したモルシ大統領の大統領令を無効とし、再招集命令の効力を停止するとの判断を下した。軍最高評議会が先月、最高憲法裁の違憲判決に基づいて人民議会解散を命じたが、大統領が8日にこれを覆し、10日午前に本会議を再開したばかりだった。旧体制を支えた最高憲法裁と、民主化運動で誕生した大統領・議会との権力闘争が本格化してきた。ロイター通信などが報じた。
モルシ大統領の支持母体、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団は、判断を受け、最高憲法裁判事の交代を求めて提訴した。同胞団の弁護士が政府系アルアハラム紙(電子版)に明かした。大統領側はこれまで、最高憲法裁の下した違憲判決を批判することは避けてきたが、同胞団の提訴を受けて方針転換する可能性も出てきた。
軍部の政治介入に抗議するカイロ・タハリール広場でのデモに参加していたモルシ大統領支持者は、中東の衛星放送アルジャジーラの取材に「最高憲法裁が旧体制の手先である証拠だ」と非難した。
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http://mainichi.jp/select/news/20120711k0000e030206000c2.html
エジプト:議会再開「無効」…憲法裁判断、権力争い激化
毎日新聞 2012年07月11日 12時13分(最終更新 07月11日 12時34分)
モルシ大統領のポスターを掲げて支持を表明する人々=カイロ市内のタハリール広場で2012年7月10日、ロイター
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10日に再開された議会では、大統領と同じく同胞団系の自由公正党出身のカタトニ人民議会議長が、軍による解散命令の違法性の判断を破棄院(最高裁に相当)に求めると宣言していた。判断があるまで議会は閉会する。これとは別に同胞団は議会解散命令の無効を行政裁判所に訴えて係争中だ。
逆に野党議員らも、大統領令の違法性を訴える裁判を計20件ほど起こしており、裁判合戦の様相を呈している。カイロ大学法学部のアシュラフ・アラファト教授は毎日新聞の取材に対し「法律の問題でなく、政争に過ぎない」とコメントした。
議会選は昨年11月〜今年1月に実施。最高憲法裁は6月半ば、直接選挙で選ぶ498議席のうち、3分の1(小選挙区枠)について、本来なら無所属候補に割り当てられるべきところ、政党所属の候補が当選していたとして選挙結果を無効と判断、議会の解散を命じた。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012071100829
初外遊でサウジへ=エジプト大統領
【カイロ時事】エジプトのモルシ大統領は11日、先月末の就任後初めての外遊でサウジアラビアを訪問する。同日夜に西部ジッダでアブドラ国王と会談し、関係強化や地域情勢について話し合う。
モルシ大統領は、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の出身。イスラム教スンニ派の盟主であるサウジを初の外遊先としたことで、引き続き対サウジ関係を重視する姿勢を示した。2日間の滞在中、サルマン皇太子とも会う。(2012/07/11-18:53)
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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201207110112.html
大統領の議会再招集無効 エジプト憲法裁、対立激化も
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【カイロ共同】エジプトの最高憲法裁判所は10日夜、モルシ大統領が軍最高評議会による人民議会(国会)の解散命令を覆して議会を再招集したのは無効で、再招集命令の効力を停止するとの判断を示した。ロイター通信などが報じた。
モルシ氏や出身母体のイスラム穏健派ムスリム同胞団は、同胞団系政党が第1党である議会の復活を図ってきたが、打撃となった。モルシ氏側が受け入れなければ、軍や司法当局との対立が激化するのは確実だ。
憲法裁は「議会は(もはや)存在しない」と断じ、モルシ氏の再招集命令は「司法の決定を履行するのに障害だ」と批判した。
同胞団の支持者は10日夜、首都カイロのタハリール広場で憲法裁判断に抗議する集会を行った。
憲法裁は6月、個人枠の選挙区に政党候補の出馬を認めたことなどを理由に昨年11月〜ことし1月に行われた議会選は違憲だったとの判断を示し、軍評議会は議会解散を命令して自らに当面の立法権を付与した。
同胞団は「軍による事実上のクーデター」と猛反発。その後、モルシ氏が大統領に当選、就任し、軍と協調する姿勢が目立っていたが、8日に議会再招集を命じたことで対立が顕在化していた。
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http://www.afpbb.com/article/politics/2888903/9235450?ctm_campaign=txt_topics
エジプト最高裁、議会召集を命じた大統領令を停止
2012年07月11日 07:31 発信地:カイロ/エジプト
【7月11日 AFP】エジプトの最高憲法裁判所は10日、ムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領が8日に出した人民議会の召集を命じる大統領令を停止した。
最高裁は前月、選挙法の一部の条項を無効とする判断を下した。それを受けて軍最高評議会は議会を解散し、立法権を掌握したと発表していた。
しかしモルシ大統領は8日に議会の再招集を命じ、最高裁・軍最高評議会と大統領の間で緊張が高まっていた。大統領の弁護士は、最高裁の10日の決定は危機を悪化させる政治的な動きだとして批判した。
人民議会は10日、モルシ大統領の命令に従う形で召集された。サード・カタトニ(Saad al-Katatni)議長は、「われわれは最高裁の決定を検討するために集まったのであり、最高裁の決定に反論するつもりはない。裁判所の決定を実施する過程を検討すること、それが今日の唯一の議題だ」と述べた。
10日は大統領府前で議会の召集を命じたモルシ大統領を批判するデモが行われた一方、タハリール広場(Tahrir Square)にはモルシ大統領を支持する数千人が集まり、軍最高評議会や最高裁の判事、イスラム主義者に批判的だとされるテレビ司会者らに抗議するデモを行った。(c)AFP/Mona Salem
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1101N_R10C12A7FF2000/
米、エジプトへ国務長官派遣 軍事支援継続
2012/7/11 22:34
【ワシントン=中山真】エジプトの混乱収拾を探り、クリントン米国務長官は14日からエジプトを訪問し、モルシ大統領ら新政権幹部と初めて会談する。ムバラク政権から続けている軍事支援を継続する一方で、軍部を含めた他勢力との対話を通じた民主化の進展を促す。中東全体の安定にはエジプトの存在が不可欠との立場から、米政府として新政権との関係を強化していく姿勢を鮮明にする。
クリントン氏は記者団に「民主化の進展は選挙だけで終わるものではない。あらゆる勢力を含んだ政治対話を進めることが大切だ」と強調。「エジプトの民主化プロセスを終えるまで米政府は強く関与する用意がある」とも訴えた。
米政府では、大統領となったモルシ氏がイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」出身であることから軍部との対立激化や米・エジプト関係への影響を懸念する声もあった。クリントン氏の訪問は「米政府として新たな関係を構築していく用意」(バーンズ国務副長官)を明確に示すのが目的だ。
クリントン氏は軍事支援を含めた経済援助の継続方針を決めており、これをエジプト新政権幹部らに直接伝達する。「エジプトとの関係強化は中東全体の米国の国益に不可欠」と判断。民主化進展へ支援を継続する用意があることも伝える。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120712/mds12071203220001-n1.htm
千夜一夜 サラフ主義と女学生
2012.7.12 03:22 [外信コラム]
エジプト東部の町で先月、婚約者と立ち話をしていた男性が男3人組に刺され死亡する事件があった。
3人組はイスラム教の原点回帰を唱えるサラフ主義者で、男女が2人でいるのを「不純異性交遊だ」としてとがめたのがトラブルのきっかけだったらしい。昨年2月の政変後、同国ではサラフ主義者が存在感を強め、地方都市ではこうした宗教警察まがいの“尋問”が増えているといわれる。
婚前交際が厳しく制限されるイスラム教徒が大多数といっても、若いエジプト人はデートくらい当たり前だ。それだけに、殺人にまで発展したことは、大きなニュースとなった。
事件からしばらくして、ある友人がこんな話を教えてくれた。カイロ大学に通う女学生が、学内でボーイフレンドと歩いているのをサラフ主義者らに止められ、学生証を破り捨てられたと訴え、大学当局に再発行を求めた。だが、昼間の出来事なのに目撃者がなく、一緒だったはずのボーイフレンドの話も要領を得ない。
「教授の中には、成績が悪いと学生証を破って罰を与える人もいる。この女学生も教授に叱られ、それを隠そうと事件をでっち上げたのではないか」というのが友人の見立てだった。サラフ主義を嫌悪する人も多い一方、それを利用する人もいるということか。(大内清)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2012062702000219.html
カイロ 遺族の痛み増す迷走
2012年6月27日
あの日、長男ムハンマドさん=当時(22)=は昼の祈りの後、自宅を出たようだという。自室ではパソコンが開いたまま。帰りが遅いので父モルシさん(60)は捜しに出掛けた。息子が反政府デモに参加して警官に頭を撃たれた、と知らされた。
昨年一月二十八日、エジプトのムバラク政権崩壊に道筋を付けたとされる大規模デモ「怒りの金曜日」。その日、政権はインターネットを遮断し、デモを妨害しようとした。
「政権のやり方に憤り、思わず家を飛び出したのでしょう」とモルシさん。亡くなったムハンマドさんの遺志を継いで、民主化デモに参加し続けている。常に、催涙ガスを防ぐマスクを持ち歩く。
六月二日、デモ隊の約八百五十人を殺害した罪に問われたムバラク前大統領に下ったのは、遺族らが求めた死刑ではなく終身刑。部下の元当局者らは大半が無罪となった。
判決後、カイロ中心部のタハリール広場には、石でつくった犠牲者たちの墓のモニュメントがいくつか並び、無言の抗議を表した。墓に寄り添う、母親らしい老いた女性も。
民主化に命をささげた若者らは「殉教者」と呼ばれる。強権支配の終焉(しゅうえん)は多くの犠牲で成し遂げられた。だが政情は混乱し、新しい国づくりは迷走中だ。かけがえのない身内を失った人々を一層、嘆かせる。 (今村実)
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1205U_S2A710C1000000/
パレスチナ議長、エジプト大統領と初会談へ
2012/7/12 19:58
【エルサレム=共同】パレスチナ自治政府のアッバス議長の側近アリカット氏は12日、アッバス氏が18日にエジプトの首都カイロを訪問し、モルシ大統領と初めて会談することを明らかにした。パレスチナ放送に語った。
対イスラエル和平交渉のほか、ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスとの和解などについて協議するとみられる。
モルシ氏は6月30日、大統領に就任後初の演説で「パレスチナ人の正当な権利が実現するよう支援する」と述べ、パレスチナ国家樹立を支持する考えを示している。
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http://www.cnn.co.jp/world/30007314.html
エジプト大統領、憲法裁の判断を「尊重する」 議会再召集で
2012.07.12 Thu posted at: 12:21 JST
カイロ(CNN) エジプト人民議会の復活を宣言した大統領令を停止するとした最高憲法裁判所の決定について、エジプトの大統領府は11日、これを「尊重する」とのムルシ大統領の声明を発表した。
ムルシ大統領は声明の中で「10日の憲法裁の判断が、議会がその責務を果たすことを禁じるというものであるならば、われわれはそれを尊重する。エジプトは裁判官と裁判制度を尊重する法治国家だからだ」と述べた。また「目下の危機を打開するために、今後もさまざまな政治的グループや司法当局と会う用意がある」とした。
10日には、先月軍最高評議会が議会を解散して以降初めて本会議が開かれたが、短時間のうちに閉会した。
その後、ムルシ大統領を支持する数百人のデモ隊がカイロの行政裁判所の周囲に集まった。同裁判所は大統領令を覆す権限を有し、議会再招集を命じた大統領令に抗議する人々から25件の訴えが提起されていた。決定が1週間延期されるとの知らせを受け、デモ隊は平和的に解散した。
ムルシ大統領は11日夕、サウジアラビアのアブドラ国王と会談するため同国のジッダに到着。国営メディアによれば空港でサルマン皇太子の出迎えを受けた。
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http://www.cnn.co.jp/world/30007314.html
エジプト大統領、憲法裁の判断を「尊重する」 議会再召集で
2012.07.12 Thu posted at: 12:21 JST
カイロ(CNN) エジプト人民議会の復活を宣言した大統領令を停止するとした最高憲法裁判所の決定について、エジプトの大統領府は11日、これを「尊重する」とのムルシ大統領の声明を発表した。
ムルシ大統領は声明の中で「10日の憲法裁の判断が、議会がその責務を果たすことを禁じるというものであるならば、われわれはそれを尊重する。エジプトは裁判官と裁判制度を尊重する法治国家だからだ」と述べた。また「目下の危機を打開するために、今後もさまざまな政治的グループや司法当局と会う用意がある」とした。
10日には、先月軍最高評議会が議会を解散して以降初めて本会議が開かれたが、短時間のうちに閉会した。
その後、ムルシ大統領を支持する数百人のデモ隊がカイロの行政裁判所の周囲に集まった。同裁判所は大統領令を覆す権限を有し、議会再招集を命じた大統領令に抗議する人々から25件の訴えが提起されていた。決定が1週間延期されるとの知らせを受け、デモ隊は平和的に解散した。
ムルシ大統領は11日夕、サウジアラビアのアブドラ国王と会談するため同国のジッダに到着。国営メディアによれば空港でサルマン皇太子の出迎えを受けた。
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http://mainichi.jp/select/news/20120712k0000e030218000c.html
エジプト:「憲法裁判断を尊重」大統領譲歩…議会再招集で
毎日新聞 2012年07月12日 11時48分(最終更新 07月12日 15時20分)
【エルサレム花岡洋二】エジプトのモルシ大統領は11日、人民議会(国会)の再招集を求めた大統領令を無効とした最高憲法裁判所の判断を「尊重する」との声明を発表した。大統領は10日、人民議会の第1党で自らの出身政党である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系政党の復権を図るため再招集を強行し、司法当局や軍最高評議会など旧支配勢力との対立激化が懸念されていた。大統領側が事実上「譲歩」する形で正面衝突は回避したが、政権掌握をめぐる権力闘争は今後も続きそうだ。
地元紙アルマスリ・アルヨウム(電子版)などが報じた。大統領は声明で「法治国家であり、最高憲法裁の判断を尊重する」と述べた。また、議会を再招集した理由については、立法府の機能停止による「空白を防ぐためだった」と説明。今後については、政党関係者や司法当局、軍などと協議を行うとした。
最高憲法裁は先月中旬、選挙制度に不備があったとして一部議席を無効とするなど違憲判決を下し、軍政が議会の解散を命じた。大統領側は議会の再招集を強行することで対抗したが、憲法裁が10日夜、司法の決定に背くもので無効として批判し、双方の対立が深まっていた。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120712/mds12071210470003-n1.htm
エジプトのモルシー大統領、憲法裁決定を「尊重」
2012.7.12 10:44
エジプトのモルシー大統領(ロイター)
【カイロ=大内清】エジプトのモルシー大統領は11日、声明を出し、軍最高評議会によって解散されている人民議会(下院に相当)の再招集を命じた自身の大統領令は無効だとした最高憲法裁判所の決定を「尊重する」と表明した。これにより、モルシー氏やその出身母体である同国最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団と、軍部との間で高まっていた緊張はひとまず緩和するとみられる。
ただモルシー氏は声明で、「(憲法裁決定が)議会が責任を果たそうとするのを阻むものであっても、法治国家である以上は従う」などと述べ、あくまでも正当性は議会再招集を命じた自分にあると強調、軍部と憲法裁に完全に屈服したわけではないとの姿勢も示した。
軍部は6月、憲法裁が出した選挙法に関する違憲判断を根拠に、同胞団傘下の自由公正党が最大議席を握る議会に解散を命じた。
これに対しモルシー氏は就任直後の今月8日、議会再招集を命じる大統領令を発布。しかし、憲法裁が10日、議会再招集の可能性を全面否定したことから、モルシー氏側は法的には打つ手がなくなっていた。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120713/k10013559771000.html
エジプト大統領 聖地で礼拝
7月13日 12時50分
エジプトのモルシ大統領は、就任後、初めての外国訪問となったサウジアラビアで、イスラム教の聖地メッカの集団礼拝に参加し、宗教色が強い一面をのぞかせました。
モルシ大統領は、初めての外国訪問としてサウジアラビアを訪れ、12日、イスラム教の聖地メッカで行われた集団礼拝に参加しました。
中東の衛星テレビ局「アルアラビア」によりますと、モルシ大統領は、伝統的な白い衣装に身を包んで礼拝に参加し、感情が高まって涙ぐむ様子も見られたということで、宗教色が強い一面をのぞかせました。
エジプトをはじめとした中東諸国の一連の政変では、イスラム勢力の影響が強まっていることから、世俗派からは「『アラブの春』は『イスラムの春』になってしまった」という懸念が強まっており、今回のモルシ大統領の礼拝での姿も世俗派の警戒感を招きそうです。
一方、モルシ大統領は、サウジアラビアに滞在中、アブドラ国王と会談し、両国の関係強化などで一致しました。
モルシ大統領の出身母体である「ムスリム同胞団」は、政治体制の変革を掲げてきたため、絶対王制を敷くサウジアラビアの王族からは長年、警戒されてきました。
モルシ大統領としては、今回の訪問で、安定した両国の関係を維持したいという考えを伝えサウジアラビア側の不安を払拭(ふっしょく)するねらいもあったとみられます。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120712_182747.html
イラン大統領、エジプト大統領に電話
2012年07月07日付 Jam-e Jam紙
アフマディネジャード大統領、電話会談でモルシ氏に対し、テヘランで行われる非同盟運動首脳会議に出席するよう招待
1979年から今日にいたるまで、ほぼ断絶状態の完全に冷え切った関係にあったイラン・エジプト関係は、ホスニー・ムバーラク失墜後、ムハンマド・モルシを通じて大統領の座を手に入れたイスラーム主義者たちのエジプトにおける台頭を受けて、最近になって新段階に突入、両国関係には新たな展望が開かれつつある。
これに関し、エジプト新政府やその支持政党の側から、関係強化についてこれといって期待を起こさせるようなメッセージがイランに向けて出されているわけではないが、イラン・イスラーム共和国当局はエジプトとの今後の関係について楽観視しており、国交樹立に向けた一歩を踏み出そうとしている。
エジプト大統領選挙でムハンマド・モルシ氏が勝利を収めてすぐに、我が国の大統領が同氏の勝利を祝うメッセージを発出したのも、こうしたことが背景にある。そしてマフムード・アフマディーネジャード大統領がテヘランで開かれる非同盟運動首脳会議に招待するために、エジプト大統領に対して電話連絡を入れたことは、この祝辞の後、〔イラン側から〕二国間関係に関して取られた最も重要なアクションだと言えるだろう。
この会議は8月下旬にテヘランで開催される予定で、我が国の大統領は最近、非同盟運動の加盟各国に特使を送るなどして、この会議への出席を呼びかけている。エジプトは現在この会議の議長国であり、今度の会議において、非同盟運動首脳会議の議長の座をテヘランに譲る予定だ。こうしたことから、各国に特使を送って会議への参加を呼びかけている我が国の大統領は、モルシ氏に対しては電話連絡という形で、〔直接〕同氏を非同盟諸国会議に招待したのである。
アフマディネジャード氏はモルシ氏との電話会談のなかで、テヘランで開かれる第16回非同盟運動首脳会議への参加を呼びかけつつ、「エジプトとの関係・協力レベルの向上について、イランにはいかなる制約もない。イランはエジプトの政府ならびに国民との交流拡大を歓迎する」と述べている。
〔‥‥〕
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012071500010
民主化プロセス後押し=エジプト大統領と初会談−米国務長官
【カイロ時事】クリントン米国務長官は14日、エジプトを訪問し、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領と会談した。先月末に就任した大統領と米閣僚が会うのは初めて。長官はモルシ大統領に対し、昨年2月のムバラク政権崩壊後の民主化プロセスを着実に進めるよう求めたほか、イスラエルとの平和条約の堅持も働き掛けたとみられる。
エジプトでは旧政権崩壊後に軍最高評議会が暫定統治を担い、モルシ大統領の就任で民主化は前進した。しかし、新憲法起草作業が遅れており、権益の温存を狙う軍評議会とモルシ大統領の背後に控える同胞団の権力争いが激化している。人民議会が解散されるなど混乱が続いており、クリントン長官は2日間の滞在中、タンタウィ軍評議会議長とも会い、確実な民政移行を迫る見通し。(2012/07/15-00:58)
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012071500019
文民統治へ支援表明=軍部に完全な民政移管要求へ−米国務長官
【カイロ時事】エジプト訪問中のクリントン米国務長官は14日、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領と初めて会談した。長官は会談後の記者会見で「米国は文民統治への完全な移行を支援する」と述べた上で、権力温存を画策しているとの見方もある軍に対し、純粋な安全保障面の役割に回帰するよう迫る考えを示した。
昨年2月に民衆運動「アラブの春」で崩壊した親米のムバラク政権時代には、米政府は同胞団と対話しない立場を取ってきた。だが、クリントン長官は、中東の安全保障の要である地域大国エジプトとの親密な関係を堅持したい米政府の思いをにじませた。モルシ大統領も欧米諸国との良好な関係維持に意欲を示した。
長官は人民議会解散など民主化プロセスの混乱を踏まえ、「これから取り組まなければならないことがある。議会や憲法に絡む問題はエジプト国民の間で解決する必要がある」と訴えた。15日のタンタウィ軍評議会議長との会談では「軍が純粋な安全保障面の役割に戻るのを支援していく」との米国の立場を伝えるという。(2012/07/15-05:29)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120715/k10013599771000.html
米国務長官 平和条約維持を
7月15日 5時16分
アメリカのクリントン国務長官は先月、就任したエジプトのモルシ大統領と初めて会談し、エジプトがイスラエルと結んでいる平和条約を今後も維持するよう求めました。
クリントン国務長官は、14日、カイロに到着し、先月30日に就任したばかりのモルシ大統領と初めて会談しました。
この中でクリントン長官は、エジプトの完全な民主化に向けた一層の努力を支持すると述べ、去年の政変後、停滞している経済を立て直すため、支援する考えを伝えました。
そのうえで、エジプトとイスラエルが1979年に締結した平和条約を維持するよう求めました。
会談後、記者会見でクリントン長官は、平和条約が地域の安定に不可欠だとしたうえで「条約を維持することで、モルシ大統領は国内の経済問題などに集中できる」と述べ、エジプトの利益になると強調しました。
これに対し、モルシ大統領も「相手が条約を守る限り我々も守る」と述べ、イスラエルと関係の深いアメリカの意向に配慮を示しました。
アメリカは、エジプトとイスラエルの平和条約を中東地域の安定の鍵として重視していますが、モルシ大統領の出身母体のムスリム同胞団は、イスラエルに強硬な姿勢をとっていて、今後のエジプトの対イスラエル外交の行方が懸案となっていました。
クリントン国務長官は、16日にイスラエルを訪問する予定で、両国関係の維持に努めるものとみられます。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM14031_U2A710C1FF8000/
エジプト・モルシ大統領、外交本格化 米国務長官と会談
2012/7/14 23:11
【カイロ=押野真也】エジプトのモルシ大統領が、外交活動で主導権を握ろうとしている。14日に同国を訪れたクリントン米国務長官と会談するなど精力的だ。その背景には、支持基盤のイスラム原理主義系への警戒感を打ち消すと同時に、大統領権限の縮小を図る軍に対して国外の助力も得たい思惑がある。
エジプトでは6月30日に新大統領が誕生した後も軍が権力を維持し、権限移譲を求める大統領側と対立が続いている。
米政府関係者は14日、現地メディアなどに対し、クリントン長官が「(軍と大統領の)対立が続けば、民主化の軌道から外れる」と危機感を持っていると語った。モルシ大統領も会談で軍による権限移譲の重要性を強調。米国の「外圧」で軍をけん制し、移譲を迫る考えだ。
モルシ氏の支持勢力である原理主義組織「ムスリム同胞団」はイスラエルとの平和条約の見直しを主張した経緯があり、米国は懸念を募らせている。
これに対し、大統領は6月30日の就任演説で「国際条約は守る」と明言しており、会談でも条約維持の方針を伝達。米国はエジプトに年間13億ドル(約1040億円)の軍事費を支援しており、大統領は支援継続も求めたとみられる。
これに先立ち、モルシ大統領は11日にサウジアラビアを訪問し、同国のアブドラ国王と会談。18日にはパレスチナ自治政府のアッバス議長とも会談する予定だ。
国王との会談内容は明らかになっていないが、サウジは王制批判につながりかねない原理主義勢力の台頭を強く懸念。モルシ大統領は就任演説で「革命は輸出しない」と述べるなど、サウジへの配慮をにじませており、会談でも両国関係の重要性を訴えたようだ。
モルシ氏がサウジや米国への配慮を示す背景には、深刻な経済状況がある。2011年2月の政変後、国内の混乱から直接投資は激減。失業率も12%前後で推移し、過去10年間で最悪の水準が続いている。経常収支の赤字幅も拡大しており、エジプト経済の再生は援助頼みなのが実情だ。
国際通貨基金(IMF)はエジプトに対する支援を実施する方向で調整している。ただ、エジプトでは憲法の制定作業が遅れ、大統領権限が未確定で、外交や経済などでどれほどの指導力を発揮できるかは不透明だ。
軍との権限移譲を巡る対立が長引けば国際的な支援実施にも影響しかねない。経済再生が滞れば国民の不満の矛先が新政権に向かう可能性もあり、モルシ大統領は難しいかじ取りを迫られている。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120714/mds12071423290002-n1.htm
米国務長官、エジプト訪問 モルシー大統領と会談へ
2012.7.14 23:28
【カイロ=大内清】クリントン米国務長官は14日、エジプトを訪問し、エジプト最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシー大統領と会談した。先月末の大統領就任後、モルシー氏と米閣僚の会談は初めて。イスラエルとの平和条約堅持を前提とする米エジプト関係の維持や、今後の民主化プロセスなどが話し合われたもようだ。
エジプトでは、6月まで暫定統治を担った軍最高評議会により解散された人民議会(下院に相当)の再招集問題などをめぐり、強権姿勢を強める軍部とモルシー氏側との権力闘争が激化している。
クリントン氏としては、民主化の前進は支持しつつも、エジプトの安定に向け大きな政治混乱は望まないとの立場とみられる。クリントン氏は今回、同胞団やそれ以外の政治勢力の指導者らとも会談する予定。
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http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00227496.html
米・クリントン国務長官、エジプトのモルシ新大統領と初会談
アメリカのクリントン国務長官は14日、エジプトを訪問し、6月に就任したモルシ新大統領と初めて会談、権力をめぐって対立が続く軍と対話し、安定を模索するよう求めた。
クリントン国務長官は、モルシ大統領に対し、エジプトへの経済支援の継続を伝えたうえで、親米だった前政権に代わる、新たな関係を構築することを確認した。
そのうえで、エジプトが進める民主化プロセスの着実な実施を求めた。
クリントン国務長官は「アメリカは、エジプトの文民統治への完全移行を、あらゆる形で支持します」と述べた。
エジプトは、独裁政権崩壊後も、特権を維持したい軍部と、モルシ大統領の支持母体であるイスラム主義組織との権力争いで、不安定な状態が続いている。
クリントン国務長官は、モルシ大統領に軍との対話を求める一方で、15日にも軍の最高責任者と会談する予定で、シリアなど、中東が混迷する中、エジプトのいち早い安定を模索したい考え。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120711_102957.html
ドイツ、エジプトの民主化を支援
2012年07月11日付 al-Hayat紙
■ドイツ、エジプトの民主化を支援
2012年7月11日『アル=ハヤート』
【カイロ:ジーハーン・アル=フセイニー】
ギド・ヴェスターヴェレ独外相は、ドイツはエジプトの民主化プロセスを支援するとし、昨日(10日)ムハンマド・ムルシー・エジプト大統領に対し、アンゲラ・メルケル独首相の訪独への呼びかけを伝えた。ムルシー大統領はそれを受け入れたが、日時は指定しなかった。
エジプト大統領は、昨日朝、同大統領の就任以来、カイロを訪問する初の欧米の高官となるヴェスターヴェレ外相と会談を行った。同大統領筋が報告したところによると、会談は「ドイツがエジプトに対して提供できる支援の枠組みに焦点を当てたものであり、ムルシー大統領は流出した資金の回収におけるドイツの支援を求め、同外相はそれを歓迎した」とのことだ。
ムハンマド・カーメル・アムル外相も出席した同会談後、エジプト大統領のスポークスマンのヤーセル・アリー氏は、「独外相はムルシー大統領に対し、メルケル首相からのドイツへの公式訪問の呼びかけを伝えた」と述べ、また、「独外相は、エジプトとの関係は単なる友好関係に留まらず、さまざまな分野におけるパートナーシップも含まれると確認した」と付け加えた。
また同スポークスマンによると、ムルシー大統領は「ドイツのエジプト支援に関して同国への感謝の意を表明し、今後の投資と観光への支援の重要性を強調した。また、大統領は独外相と共に、ヨーロッパに流出した資金の回収におけるドイツの対エジプト援助、および市民社会の諸分野、教育や若者に向けた奨学金におけるドイツの対エジプト支援方法を模索した」とのことだ。
ヴェスターヴェレ外相は、ドイツは「エジプトが再建のために必要としている、違法に流出した資金の回収において、同国を援助すること」を望んでいると述べた。また、同外相は会談後の発言で、「ドイツは自国に流出した資金が存在することを望まない。ドイツは資金をエジプトに戻すため、これらの資金に到達するあらゆるルートをたどるだろう。また、ドイツは今後のエジプトにより多くの支援を提供するため、EU内および国際社会においての自国の影響力を利用する」と述べた。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120712_121720.html
サバーフ・ナアイーム、エジプト人の不安を美術として表現
2012年07月12日付 al-Hayat紙
サバーフ・ナアイーム、エジプト人の不安を美術として表現
2012年7月12日『アル=ハヤート』
【カイロ:ワリード・アッ=リマーリー】
エジプト人美術家サバーフ・ナアイームは、彼女の作品の特異性を通して世界とつながることを試みている。彼女の先駆者の試みの簡便化や繰り返しを拒否しながら、そしてより困難な道をたどりながら。それは、エジプト人の不安や、痛みへのアプローチであり、それらの写真やビデオ・アートによる記録であり、それらと絵や色彩との融合である。
ナアイームはこの分野(絵と写真の融合)での特異性の理由は、社会的、政治的次元に従い製作を試みたことからくる、と信じている。勿論、この試みは障害に直面し、障害の中には、エジプト人女性として、多くの場所の撮影を禁じられたことなどがある。他の写真家や、画家、外国人にはそれが出来たのに、である。そしてそのことは、彼女をして、彼女の祖国での疎外感を感じさせたのである。自身の国で経験した苦難多き状況にも関わらず、多くの世界的文献が彼女を賞賛した。その中の最重要なものは、2009年に発行されたエンサイクロペディア、「Future image」で、そこでは、彼女は世界中でもっとも重要な写真家の一人の中に入っている。これらの重要な写真家たちは、写真の分野での新しい将来的な製作を期待されており、それらは発展と現代化が主なテーマとなっている。
カイロ・アメリカン大学は、そのエンサイクロペディア「モダン・アート」に彼女を掲載し、「リーム・ハウス」協会からの招待でロンドンに一ヶ月滞在し、35枚の絵と写真を完成せしめた。その一つはクリスティーズ・ホールにて売られたが、そのタイトルは「ロンドンの通り」である。
イタリアの雑誌「ラ・リパブリカ」は彼女に関しての記事を書き、「サバーフ・ナアイームの作品は、写真の新しい将来を我々の目前に形作ってくれる」とした。また同様に、大部分のアラブ・世界の定期刊行物や雑誌は彼女の作品をカバーに使用した。
ナアイームは経験したフラストレーションが、芸術家としての彼女に影響を与えたことを明らかにした。それは彼女の作品を明白な政治的メッセージに導いた。というのは、それはエジプトの世論の一部であり、かつそれは人々や国家全体の一部であるからだ。
ナアイームは道を歩いている普通の人々は自失呆然であると考える。その中には勤め人も、中央治安局の軍人も、ごみ収集人もいるが。今、彼女の芸術を青年の新世代へともたらすことを考えている。そして、彼らの多くを、カイロのアトリエで年に三、四回の展覧会開催することにより後援し、そこで才能の発掘やその支援をするのである。
エジプトの美術家の問題に関しては、芸術における縁故主義の先行であると強調し、以下のように述べた。それは革命以前は存在していた。そこには4,5人の芸術家の集団があり、彼らがすべての金銭的あるいは権力の利権を獲得していた。そして海外に出、誰も彼らに近寄ることは出来ない、もし彼らのご機嫌を麗しくすることに努めければ。また、エジプトのホールは少なく、セレブ以外には展示も売ることも出来ない。このことが、芸術を続けていくために青年たちがチャンスを得たり、作品を売ったりすることを妨げているのだ。
ビデオ・アートに関しては、二つの作品をベニスのビエンナーレで上映したと明らかにした。それは、メトロの一乗客を映したものであったという。ここでは、すべてが自失呆然者の如く座り、横に座っている人を感じていない。一方、もう一つの作品は母とその娘の間の人間関係に関するものである。この娘がナアイームで、「C」型肝炎を患った際の出来事を扱っている。
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http://www.cnn.co.jp/usa/30007345.html
米国務長官がエジプト訪問 新大統領と初会談
カイロ(CNN) 米国のクリントン国務長官は14日、エジプトを訪問し、先月就任した同国のムルシ大統領と初めて会談した。軍部との主導権争いに直面する同大統領に、「米国は完全な民政移行を支持する」との立場を伝えた。
クリントン長官は会談後の記者会見で、エジプトの将来は国民が決めるとの原則を確認。同時に、軍部は国家安全保障に限定した役割に戻るべきだと述べた。
国務省高官が匿名で語ったところによると、会談は友好的、建設的な雰囲気で行われた。クリントン長官はエジプト経済への支援策を提示し、地域全体の安全保障も議題に上ったという。
クリントン長官は15日、軍最高評議会のタンタウィ議長や、キリスト教指導者らとも会談する予定。
エジプトでは、旧ムバラク政権崩壊後の暫定統治を担った軍最高評議会が人民議会の解散を命じ、立法権を握ると宣言したのに対し、ムルシ大統領が議会を再招集するなど、主導権をめぐる対立が激化している。
米国からは近くパネッタ国防長官も訪問を予定しているほか、9月の国連総会での首脳会談も検討されている。
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http://jp.wsj.com/US/Politics/node_478206
クリントン米国務長官とエジプトのモルシ大統領が初会談
2012年 7月 15日 11:18 JST
【カイロ】クリントン米国務長官は14日、先月末に就任したエジプトのモルシ大統領と初の会談を行った。クリントン長官は会談後、軍の役割についてのエジプト国内での議論に触れ、軍が「純粋に国家の安全を守るための役割に戻る」ための支援を申し出た。
クリントン長官は会談後のコメントで、エジプト経済修復のための支援を約束したと述べた。これにはオバマ米大統領が昨年夏、エジプトに対して表明した10億ドルの金融支援の実施も含まれる。
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Reuters
クリントン米国務長官(左)とエジプトのアムル外相(カイロ、14日)
米国にとってアラブ世界で最も強力な同盟国の1つであるエジプトとの関係が変化する中で、クリントン・モルシ会談は重要な転換点となった。米国の外交政策担当者はこれまで数十年にわたって、モルシ大統領の出身母体で84年の歴史を持つムスリム同胞団と距離をおいてきたからだ。
エジプト全土での反政府運動によって米国が支持していたムバラク政権が崩壊、その後の1年5カ月の間に、ムスリム同胞団はエジプト大統領の座と解散された議会を掌握した。米国は外交上、イスラム組織であるムスリム同胞団を重視せざるを得なくなった。
クリントン長官は「米国とエジプトが共有する戦略上の利害は相違よりもはるかに多いと考えている」と述べ、長年にわたって地域の平和を支えてきた両国の同盟関係の継続を強調した。
クリントン長官がムスリム同胞団について直接言及することはなかった。しかし、ひげを生やしたイスラム教徒である大統領の隣に米国の国務長官が座るという衝撃的な光景に、かつて米国の援助に頼っていた世俗派の政治勢力の中に非難や敵対心が生じた。
記者: Matt Bradley
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012071600024
「ムスリム同胞団の支配認めず」=民主化迫る米けん制−エジプト軍トップ
【カイロ時事】昨年のムバラク政権崩壊後のエジプトで暫定統治を担う軍最高評議会のタンタウィ議長は15日、中東通信を通じ、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団が独占的に政治権力を行使し、国家を支配するのを容認しないとの声明を出した。
エジプトを訪問したクリントン米国務長官は14日に同胞団出身のモルシ大統領と、15日にタンタウィ議長とそれぞれ会談し、軍に対しては安全保障という本来の任務に戻るなど完全な民主化を求めた。同胞団を警戒するタンタウィ議長には、こうした主張をけん制する狙いがあるもようだ。
タンタウィ議長は「エジプトは一つの勢力のためではなく、全国民のためにある。軍はエジプトが一つの勢力の手に落ちるのを認めない」と述べた。(2012/07/16-05:36)
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012071600028
クリントン長官車列にトマト=地元当局者を直撃、訪問に抗議−エジプト
【カイロ時事】ロイター通信によると、エジプト北部アレクサンドリアで15日、訪問中のクリントン米国務長官の車列にトマトや靴が投げ付けられ、エジプト当局者の顔にトマトが直撃するハプニングがあった。クリントン長官の乗った車には何も当たらなかったという。
エジプト治安当局者によると、デモ参加者は「クリントンは去れ」などと叫んだ。中には「モニカ、モニカ」と、ホワイトハウス実習生だったモニカ・ルインスキーさんとクリントン元大統領の不倫スキャンダルの過去をやゆする人々もいた。
エジプトでは、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領やタンタウィ軍最高評議会議長との会談で民主化を求めたクリントン長官に対し、内政干渉だとの批判の声も上がっていた。(2012/07/16-06:53)
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012071601001354.html
クリントン長官の車列にトマト エジプト北部、デモ隊から
2012年7月16日 09時14分
【カイロ共同】エジプト第2の都市、北部アレクサンドリアで15日、同国を訪問中だったクリントン米国務長官の車列に向かって、デモ参加者がトマトや靴を投げつける騒ぎがあった。エジプト人当局者の顔にトマトが当たったが、クリントン氏の車に被害はなかった。ロイター通信が伝えた。
同国治安当局者によると、デモ隊は「クリントンは去れ」とシュプレヒコール。夫のクリントン元大統領と不倫関係にあったモニカ・ルインスキさんの名前を連呼する者もいたという。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120716/mds12071610390001-n1.htm
米国務長官の車列にトマト エジプト北部、デモ隊から
2012.7.16 10:38
エジプト第2の都市、北部アレクサンドリアで15日、同国を訪問中だったクリントン米国務長官の車列に向かって、デモ参加者がトマトや靴を投げつける騒ぎがあった。エジプト人当局者の顔にトマトが当たったが、クリントン氏の車に被害はなかった。ロイター通信が伝えた。
同国治安当局者によると、デモ隊は「クリントンは去れ」とシュプレヒコール。夫のクリントン元大統領と不倫関係にあったモニカ・ルインスキさんの名前を連呼する者もいたという。
クリントン氏は14日、エジプトの首都カイロで、イスラム穏健派、ムスリム同胞団出身のモルシ大統領と初会談、15日に軍最高評議会のタンタウィ議長とも会談し、着実な民政移管を要請した。14日には、クリントン氏が宿泊するカイロのホテル前で、モルシ氏に反対する旧ムバラク政権支持者ら数百人がデモを行い「米国は宗教国家を支持するな」などと叫んだ。(共同)
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http://www.cnn.co.jp/usa/30007352.html
エジプト訪問の米国務長官に抗議デモ トマトや靴を投げ付け
2012.07.16 Mon posted at: 09:27 JST
カイロ(CNN) エジプトを訪問しているクリントン米国務長官に対して、米国が同国政治に偏った立場から干渉しているとするデモ隊が抗議行動を展開し、車列にトマトや靴を投げ付けた。
クリントン長官は15日、エジプト北部アレクサンドリアで米領事館の開館式典に出席した。領事館は1993年、予算の制約により閉鎖されていた。
一行が到着した時点でデモ隊が声を上げたため、式典は予定を変更して室内で開催された。クリントン長官は演説で「エジプトの勝者、敗者を選ぶつもりはない」と強調した。
式典後、スタッフが車に乗り込もうとしたところへトマトや靴、水の入ったボトルなどが投げ付けられ、機動隊が制止した。クリントン長官の車は角を曲がった場所にあって無事だったが、デモ隊はさらに「モニカ、モニカ」と、夫クリントン元大統領の不倫相手だった女性の名を唱えた。
クリントン長官は14日にムルシ大統領と会談したのに続き、15日には軍最高評議会のタンタウィ議長と1時間余り、非公開で会談した。国務省高官が匿名で語ったところによると、会談では政権移行やムルシ大統領との対話が議題になったという。
長官は一連の会談で、10億ドルの債務削減や企業への融資保証などの経済支援策を表明し、15日夜に帰国の途に就いた。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120716/mds12071616410005-n1.htm
エジプト情勢など協議 米長官、イスラエル訪問
2012.7.16 16:39
エルサレムで会談を控えたクリントン米国務長官(手前右)とイスラエルのリーベルマン外相(同左)=16日(AP)
クリントン米国務長官はイスラエルを訪問し、16日午前、エルサレムでリーベルマン外相と会談、イスラム穏健派ムスリム同胞団系のモルシー大統領が就任したエジプトや、核兵器開発が疑われるイラン情勢などについて協議した。同日夕にはネタニヤフ首相とも会談する。
イスラエルは、モルシー氏がパレスチナ寄りの路線を取り、エジプトとの関係が冷却化する事態を懸念。ただモルシー氏は、1979年に結んだイスラエルとの平和条約を維持する意向を示している。
イランをめぐってイスラエルは、イランの核武装阻止のためには武力行使も辞さない構えを堅持している。クリントン氏はイスラエルに攻撃の自制を要請、イスラエルは対イラン制裁のさらなる強化を訴える見通しだ。(共同)
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120716-OYT1T00571.htm
エジプト軍最高評議会議長、大統領を公然と批判
【カイロ=貞広貴志】エジプト軍最高評議会のタンタウィ議長は15日、軍関連の行事に出席し、「軍を、エジプト国家と国民を守る役割から引き離そうとする人々がいるが、我々は任務を続行する」と演説した。
イスラム主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領が、立法権などを軍から取り上げようとしている動きを公然と批判したものだ。
タンタウィ議長は、軍の実権を奪おうとしている勢力が「外国の支援を受けている」とも決めつけ、民選大統領への権限移譲を求める欧米諸国をけん制した。 エジプトでは、軍が解散した人民議会(下院)を復活させた大統領令について、最高憲法裁判所が無効の司法判断を示すなど、民政移管後の国家体制づくりが混迷に陥っている。モルシ大統領は11日、対話を呼びかける声明を出したが、議長演説は軍当局の強硬姿勢を改めて浮き彫りにした。
(2012年7月16日18時56分 読売新聞)
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エジプト:ツイッターで高校のテストをカンニング
http://jp.globalvoicesonline.org/2012/07/16/14390/
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120716/mds12071623170007-n1.htm
ムバラク前大統領、健康改善で再び収監
2012.7.16 23:16
エジプトのメディアによると、エジプト検察当局は16日、収監先である首都カイロ近郊のトーラ刑務所病院から同市内の病院に移送され治療を受けていたムバラク前大統領を、健康状態が改善したとして同刑務所に戻すと決めた。前大統領は6月2日、反政府デモ隊に対する発砲に責任があるとして終身刑判決を受け収監されたが、直後に健康状態が極度に悪化、一時は重篤説も報じられていた。(カイロ 大内清)
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http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE86G02S20120717
トマト抗議受けた米国務長官、「エジプトの自由示す」と平然
[エルサレム 16日 ロイター] 訪問先のエジプトで、車列にトマトを投げつけられるなどデモ隊の抗議を受けたクリントン米国務長官は16日、「気分を害してはいない」とし、抗議活動が行われたことは、エジプトでより大きな自由が確立されたことを示していると述べた。
クリントン長官はエジプトに続いて訪問したイスラエルで、「(抗議活動で)負傷者が出なかったので安心した」とコメント。「トマトが無駄になってしまったことは残念だが、それ以外の点では特に不愉快に感じなかった」と語った。
その上で、抗議があったことは「現在のエジプトがより大きな自由を享受していることを示している」と指摘。「同時に、エジプト国民が将来に不安を抱えているという証拠でもある」と述べた。
米高官などによると、エジプト第2の都市アレクサンドリアでは15日、デモ隊がクリントン長官の車列にトマトのほか、靴やボトルを投げつけるなどの抗議活動を実施。トマトはエジプト当局者の顔面を直撃した。このほか、長官の夫、ビル・クリントン元大統領と不倫関係にあったモニカ・ルインスキさんの名前を連呼するデモ隊もいたという。
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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M7AMRI6S972K01.html
米PIMCOトップ、エジプト首相の有力候補−エルワタン紙
7月17日(ブルームバーグ):米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)が、エジプトの次期首相の有力候補となっている。同国紙エルワタンが自由公正党の当局者アハメド・アブ・バラカ氏の話として報じた。
同CEOはエジプトの中央銀行総裁を務めたマフムード・アブレヨウン氏より有力だという。自由公正党はムスリム同胞団が母体で、大統領選挙を制したモルシ大統領が先月まで党首を務めていた。同大統領が首相を指名する。
別のエジプト紙が首相候補だと報じた後にエラリアン氏にコメントを求める電子メールを先週送ったが返答はない。PIMCO広報担当のマーク・ポーターフィールド氏もコメントを求める電子メールに回答していない。
原題:Pimco’s El-Erian Is a Candidate for Egypt PM Job, WatanReports(抜粋)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120718/mds12071801220001-n1.htm
カイロで列車脱線、15人けが
2012.7.18 01:22
ロイター通信によると、エジプトの首都カイロ郊外で17日、乗客を乗せた列車が脱線する事故があり、治安当局者によると、少なくとも15人が負傷した。死者は確認されていないという。
列車から出火したとの情報もある。DPA通信は、少なくとも5台の救急車が現場に向かったと伝えた。
在エジプト日本大使館によると、17日夜(日本時間18日未明)時点で日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。(共同)
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http://english.ahram.org.eg/NewsContent/1/64/47982/Egypt/Politics-/Train-derails-in-Egypts-Giza,-no-deaths-confirmed.aspx
Train derails in Egypt's Giza, no deaths confirmed
Egyptian National Railways official says passengers from another train placed barriers on track; health ministry says no deaths
Ahram Online, Tuesday 17 Jul 2012
A train heading from Cairo to the Upper Egyptian governorate of Sohag was derailed in the Badrasheen area of Giza on Tuesday after hitting barriers deliberately placed on the track by passengers from another train. A number of people were reportedly injured, although no deaths have been confirmed.
Ahmed El-Ansary, head of the Egyptian Ambulance Organization, which is affiliated with the health ministry, said that four passengers had been injured but that no one had been killed.
"The injured were treated by paramedics," he said, according to Al-Ahram's Arabic-language news website. "They only sustained bruises and are all in stable condition."
Reuters quoted unnamed security and medical sources as saying that at least 15 passengers had been injured, while no deaths had been confirmed.
Egyptian National Railways head Hani Hegab, however, told state-run news agency MENA that the accident had in fact resulted in deaths, but that the toll had yet to be confirmed.
MENA also reported that train number 990 had been derailed after hitting barriers placed on the track by disgruntled passengers from another train.
According to Hegab, passengers from train number 162 on the Cairo-Assiut line were angry because their train had to make an unscheduled stop to allow another train to pass.
Consequently, frustrated passengers of the halted train positioned blocks on the track that caused three carriages of train 990 to flip over.
A police investigation is currently underway aimed at ascertaining the reasons for the accident.
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http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220718009.html
エジプト・カイロ近郊で列車脱線し乗客15人けが(07/18 06:28)
エジプトのカイロ近郊で列車が脱線し、少なくとも乗客15人がけがをしました。原因は、別の列車の乗客らが線路に積んだブロックとみられています。
17日午後、カイロ近郊で、カイロからエジプト南部へ向かっていた列車が線路上に積まれたブロックに乗り上げて脱線しました。ロイター通信によりますと、この事故で乗客15人がけがをしたということです。日本人が巻き込まれたという情報はありません。地元紙によりますと、南部からカイロに向かっていた列車が、ダイヤの乱れでほかの列車の通過待ちのため駅で臨時停車したところ、これに腹を立てた乗客らが線路にブロックを積み、通過列車を止めようとして事故になったということです。
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120718-OYT1T00113.htm
カイロ郊外で旅客列車が脱線、死傷者多数か
中東
【カイロ=末続哲也】ロイター通信によると、カイロ郊外で17日、旅客列車が脱線し、炎上した。
詳細は不明だが、同通信は治安当局の情報として多数の死傷者が出ていると伝えた。中東の衛星テレビ、アル・アラビーヤは少なくとも2人が死亡したと伝えた。
(2012年7月18日01時15分 読売新聞)
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http://mainichi.jp/select/news/20120718k0000e030175000c.html
エジプト:列車が脱線し4人負傷 線路の置き石が原因か
毎日新聞 2012年07月18日 10時06分(最終更新 07月18日 10時30分)
【カイロ前田英司】カイロ近郊のギザで17日午後、カイロ発ソハーグ(エジプト南部)行きの列車の一部車両が脱線・転覆する事故があり、4人が負傷した。この列車の通過待ちで足止めされ、腹を立てた別の列車の乗客が線路に置き石したとみられる。
主要紙アルアハラム(電子版)などによると、通過待ちのため30分以上にわたり停車を強いられた列車の乗客が怒りだし、通過列車の線路に石や木材を置いた。それを踏んだ通過列車は一部が脱線・転覆し、通過待ちをしていた列車にも衝突したという。日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。
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脱線事故追記
http://blog.livedoor.jp/amoremaru/archives/51754213.html
エジプト時間2012,7,18昼過ぎ追記。
MBS(TBS系)ニュースサイトに動画アップあり。
映像によると脱線車両は一等(+二等)エアコン車両だった模様。
一方、その記述中、
「エジプトの南部からカイロに向かっていた高速列車が」
とあり、既存の報道とは逆方向となっている。
アハラム記事では2編成の列車番号まで把握し、周囲が明るいうちでの事故列車写真も掲載されており、
信憑性はアハラム報道のほうにありそうだが、さて・・・。
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http://www.mbs.jp/news/jnn_5084149_zen.shtml
■ エジプトで列車脱線、原因は乗客の怒り
エジプトの首都カイロ近郊で17日、高速列車が脱線し、少なくとも4人がけがをしました。その事故の原因は乗客の「怒り」でした。
カイロ近郊で17日、エジプトの南部からカイロに向かっていた高速列車が線路の上に置かれた丸太や石などに乗り上げて脱線し、別の列車と衝突しました。治安当局によりますと、高速列車が通過したあと出発するはずだった列車の乗客が、2時間以上たっても高速列車がやってこないことに腹を立て線路の上に障害物を置いたということです。この事故で少なくとも4人がけがをしました。(18日13:01)
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012071800511
宙に浮く原発計画=福島事故、「アラブの春」機に−住民の反対運動活発化・エジプト
【ダバア(エジプト北部)時事】サダト政権時代の1981年に始まったエジプト初の原子力発電所の建設計画が宙に浮いている。革命と呼ばれる民衆運動「アラブの春」を機に権利意識に目覚め、東京電力福島第1原発事故に衝撃を受けた住民は、予定地の施設や設備を破壊し、再び定住する動きも出始めている。
地中海沿岸の北部ダバア。サダト政権の後を継ぎ強権支配を続けたムバラク前政権は、急増する電力需要に対応するため計画を推し進め、2003年には民家約350軒をブルドーザーで壊し、土地を接収した。しかし、政権崩壊後の今年1月には逆に住民が当局の建物を爆破、広大な敷地を区切る壁も取り壊した。
反対派リーダーのムハンナ・ラホマさんは「土地の接収が反対運動の動機だった」と話す。付近は第2次大戦時の枢軸国軍と連合国軍によるアラメインの戦いの舞台。先祖から受け継いだ風光明媚(めいび)な土地は自ら不発弾を除去するなど、特に愛着があった。
一方、福島の事故で住民は原発の脅威を思い知り、反対運動が一段と活発化した。ハミド市長は「爆発事故を見た人々は原発に恐怖を抱くようになった。技術大国の日本が事故に見舞われたのだからエジプトでも起きる恐れがある」と住民の不安を代弁した。(2012/07/18-14:37)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120719/k10013688221000.html
“パレスチナ問題解決へ用意”
7月19日 9時2分
エジプトのモルシ大統領は、就任後初めて、パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長と会談し、パレスチナ問題の解決に向けて、エジプトが重要な役割を果たす用意があることを伝えました。
先月就任したエジプトのモルシ大統領は、18日、首都カイロにパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長を迎え、初めての首脳会談に臨みました。
モルシ大統領は、反イスラエルの姿勢をとるイスラム組織ムスリム同胞団を出身母体としていることから、アメリカやイスラエルとの関係を重視したムバラク前政権に比べ、パレスチナ寄りの姿勢をとるのではないかとみられています。
会談のあと、記者会見したアッバス議長は、「モルシ大統領から得た確約は、パレスチナ問題の解決に向け、エジプトが重要な役割を果たすということだ」と述べ、エジプトがパレスチナ寄りの立場にかじを切り、本格的な仲介に乗り出すことに強い期待を示しました。
アメリカやイスラエルは、モルシ大統領がエジプトのこれまでの外交政策を大きく変化させることを強く警戒しており、モルシ大統領のパレスチナ問題への対応が注目されます。
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http://www.asahi.com/international/update/0719/TKY201207190440.html
エジプトの前副大統領、スレイマン氏が死亡 米病院で
中東に広がった「アラブの春」で退陣したエジプトのムバラク前大統領の最側近だったオマル・スレイマン前副大統領が19日、滞在先の米国の病院で死去した。76歳だった。死因は明らかになっていない。
スレイマン氏は陸軍出身で、ムバラク政権下で長く情報機関のトップを務めた。イスラエルとパレスチナとの和平交渉の仲介など重要政策の決定に関わった。ムバラク氏の退陣を求める民主化要求デモが激化した昨年1月末に副大統領に指名され、直後の2月にはムバラク氏の辞任を発表する役割も担った。
ムバラク氏の最側近だったにもかかわらず訴追を免れ、今年4月、軍などの支持を受けてエジプト大統領選に立候補を表明した。ただし選挙管理委員会は「資格がない」と判断、認められなかった。その後は消息が伝えられることは乏しかった。(カイロ=山尾有紀恵)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120719/mds12071921540009-n1.htm
エジプトのスレイマン前副大統領が死去
2012.7.19 21:54
死去したオマル・スレイマン氏(ロイター=共同)
【カイロ=大内清】エジプトのメディアによると、民主化デモの高まりを受け昨年2月に崩壊した同国のムバラク政権末期に副大統領を務めたオマル・スレイマン氏(76)が19日、治療を受けていた米国の病院で死亡した。心臓を患っていたという。
軍出身のスレイマン氏は1993年に諜報機関である総合情報庁長官に就任、ムバラク前大統領の最側近として、イスラム過激派の摘発や中東和平交渉などにも深く関与し、米国からの信頼も厚かったとされる。
反ムバラクデモが拡大した昨年1月に副大統領に任命され事実上の後継指名を受けたが、同2月11日の政権崩壊に伴い失職。今年4月には大統領選への出馬を届け出たものの、事前の資格審査で失格となっていた。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012071901017
ハマス幹部と会談=エジプト大統領
【カイロ時事】エジプトの中東通信によると、モルシ大統領は19日、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマス最高幹部メシャル氏と会談した。
ハマスは、モルシ大統領が属したイスラム原理主義組織ムスリム同胞団を源流とする。ハマスはパレスチナのガザ地区を実効支配しており、大統領は会談でエジプトと隣接するガザへの支援を表明したという。(2012/07/19-22:19)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120720/k10013718981000.html
エジプト前政権の実力者 死去
7月20日 7時15分
エジプトのムバラク前政権で長年にわたり情報機関の長官を務め、アメリカやイスラエルとの関係も取り持つ最大の実力者とされてきたスレイマン前副大統領が、入院先のアメリカの病院で死去しました。
76歳でした。
これは、エジプトの国営通信が19日、伝えたものです。
スレイマン氏は、ムバラク前政権の下で18年間にわたって情報機関の長官を務め、1995年にエチオピアでムバラク前大統領が襲撃された際には事前に危険を察知するなど、前大統領の厚い信頼を得てきました。
また、エジプトとアメリカやイスラエルとの関係も取り持つ実力者としても知られ、パレスチナ問題では、イスラエル側とパレスチナのイスラム原理主義組織「ハマス」との仲介にも当たり、その手腕が注目されました。
去年、エジプトでムバラク前大統領の退陣を求める反政府デモが広がった際には、一時その後継者となる可能性も取り沙汰され、ことし4月には大統領選挙への立候補を表明したものの、要件を満たしていないとして認められませんでした。
その後、政治の表舞台から姿を消し、3週間ほど前からアメリカ・オハイオ州の病院で肺や心臓の病気の治療を受けていたということです。
前政権の最大の実力者とされてきたスレイマン前副大統領の突然の死去は、エジプト内外に波紋を広げています。
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http://www.afpbb.com/article/politics/2890656/9267349?ctm_campaign=txt_topics
エジプトのスレイマン前副大統領、米国で死去 検査中に心臓発作
2012年07月20日 08:47 発信地:カイロ/エジプト
7月20日 AFP】エジプトのホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)前大統領の政権で長年にわたり情報機関の責任者を務めたオマル・スレイマン(Omar Suleiman)前副大統領が19日、米国の病院で心臓発作のために死去した。77歳だった。エジプト半国営の中東通信(MENA)が報じた。
同氏の側近フセイン・カマル(Hussein Kamal)氏はAFPに、スレイマン氏は米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)の病院で検査を受けていたと述べた。エジプトで埋葬するため、遺体を運んでいる最中だという。
中東通信はワシントンD.C.(Washington D.C.)駐在のエジプト外交官の話として、スレイマン氏は病院で検査を受けている最中に急に心臓発作を起こして亡くなったと報じた。
スレイマン氏はムバラク前大統領を失脚に追い込んだ民衆蜂起の中、副大統領に指名された。スレイマン氏は4月、それまでの姿勢を翻してエジプト史上初の自由な大統領選挙となった5月の大統領選への立候補を表明したが、選挙管理委員会は15県で推薦を受けるという法定要件を満たしていないとして立候補を認めなかった。
同氏の選挙陣営関係者の話を総合すると、健康状態が悪化していたスレイマン氏はその後、治療を受けるためドバイ(Dubai)、ドイツを経て家族とともに米国に入っていた。
スレイマン氏は1935年7月2日、南部の町ケナ(Qena)の裕福な家庭に生まれた。1955年にカイロ(Cairo)の士官学校を卒業し、旧ソ連で軍事訓練を受けた。長年にわたり謎に包まれた人物として知られ、ムバラク政権の中枢にいるとみられてきた。(c)AFP
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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-07-20/2012072002_02_0.html
志位委員長がエジプト新大統領に祝辞
日本共産党の志位和夫委員長はこのほど、エジプトのモハメド・モルシ新大統領の就任にあたって、同大統領あてに祝辞を送りました。祝辞の全文は以下の通りです。
◇
エジプト国民の民主主義と自由への熱望によって実現した自由な大統領選挙で、あなたが勝利し、エジプト・アラブ共和国の大統領に就任されたことをお祝い申し上げます。
あなたが、エジプトの民主主義的発展や国民の自由と権利の拡大、国民の生活向上と尊厳の回復に向けて、国民の負託に応えて、職務を成功裏に遂行されることを願っています。
またエジプトは、非同盟運動の現議長国として、核兵器のない世界や大量破壊兵器のない中東の実現、公正で民主的な国際経済秩序の創出などのグローバルな課題で大きな責任を負っています。これらの国際的課題で、エジプト政府と日本共産党との協力がひきつづき発展するよう希望するものです。
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http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE86J04Z20120720
ベール着用の女性キャスター誕生、エジプト雇用差別に改善の兆し
[カイロ 19日 ロイター] エジプト20+ 件に住むAbeer Shahinさんは、首都カイロの名門大学を卒業したにもかかわらず、就職先を見つけるのに苦労していた。原因は、イスラム教徒の女性が着用する「ニカブ」というベールだ。
ニカブは目以外の顔と髪を完全に覆うベールのことで、エジプト社会では、ニカブを着用する女性は雇用や教育の現場で差別の対象とされてきた。
しかし、Shahinさんはこの逆境を乗り越え、このたびテレビ番組のキャスターとして働くことが決まった。しかもこの番組の制作に携わるのは、全員がニカブを着用した女性だ。
「ニカブをかぶっていても、医者や教授にだってなれるはず」。Shahinさんは番組を通して、ニカブをかぶった女性でも成功した人間がいるということを知ってもらいたいと、今週末から始まる番組に向けた期待を語った。
エジプトでは昨年ムバラク政権が崩壊し、イスラム政党が躍進。変化を遂げた社会の中で、ニカブを着用する女性は新たな地位の確立を望んでいる。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120721/mds12072107010000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120721/mds12072107010000-n2.htm
車中キス」で起訴 意外と“俗っぽかった”サラフ主義議員
2012.7.21 07:00 (1/5ページ)[海外事件簿]
エジプトで6月、現職の国会議員が公共の場所で未婚女性と「ふしだらな行為」をしていたとして検挙され、今月、起訴された。その議員が、イスラム教の教えを厳格に守るべきだと主張するサラフ主義者だったことから、メディアの注目を集めるスキャンダルに発展。判決期日が近づいているのに、本人は雲隠れしたまま姿を現しておらず、国民からは、清廉なイメージがあったサラフ主義者の意外な“俗っぽさ”に失望の声が上がっている。(カイロ 大内清)
夜のデート
6月7日夜、首都カイロを走る高速道路の路肩に1台の車が停まっているのを、パトロール中の警察車両が発見した。
数人の警官が職務質問のために車に近づき中をのぞき込むと、全身を覆う黒い服(アバーヤ)の女性が運転席の男のひざの上に座りキスを交わしていた。
イスラム教徒が人口の約9割を占めるエジプトでは、キスといえども男女が屋外で公然と体を密着させる行為は「ふしだら」だとされ、刑罰の対象となる。
職務質問を受けたのは、議会第2党のヌール(光)党に所属するアリー・ワニース議員。報道によると議員は、女性は自分の姪であり、「体調がすぐれないので介抱していただけだ」と主張。「おれは国会議員なんだぞ!」と恫喝するような態度で警官らをなじったりもしたという。
議員はいったん釈放されたものの、その後、警察が証拠用としてやりとりの一部始終を録画していたビデオ映像が流出。女性は22歳の大学生で、議員の親族ではなかったことも判明した。
警察は結局、議員と女性の逮捕状を請求し、今月には公判も始まった。女性は拘束されたが、ワニース被告は出頭を拒否したまま所在不明となっている。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120721/mds12072107010000-n3.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120721/mds12072107010000-n4.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120721/mds12072107010000-n5.htm
議会選で躍進
サラフ主義者は、イスラム教の原点回帰を唱え、聖典コーランを字義通り解釈する教条主義的な傾向を持つ者が多い。当然、男女交際のあり方や女性の服装などに関しても極端に保守的だ。
昨年2月、反政府デモの高まりを受けてムバラク政権が崩壊するまで、多くは政治と距離を置いてきたが、政変後には複数のサラフ主義政党が誕生。中でもヌール党は、同国最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団傘下の自由公正党に次ぐ第2党に躍進した。
サラフ主義政党台頭の背景には、これまでは政治とほとんど関わりを持たなかったがゆえの新鮮さに加え、汚職が横行するなど前政権での「汚い政治」に嫌気を感じていた有権者が、道徳性を声高に叫ぶサラフ主義者の清潔さに期待したためだといわれる。
しかし、新議会発足後は、サラフ主義の議員のスキャンダルが相次いだ。3月には、ヌール党の別の議員が、鼻の美容整形手術を受けていたことが発覚して辞職に追い込まれた。
「整形手術の何が悪いのか」との声もあるが、サラフ主義者らは常々、「神からもらった顔をむやみに作り替えるなど言語道断」との立場をとるだけに、現行不一致が問題視されたのだ。
不逮捕特権はなし
今回の「車中キス事件」は、未婚の男女が一緒に歩くことすら「ハラーム(神によって禁じられた行為)」だと主張するサラフ主義者によるものだけあって、衝撃はさらに大きい。
エジプトでは事件後の6月中旬、暫定統治を担っていた軍部によって議会が解散され、議員らは全員、法的には失職した。
6月末に就任し軍部との対立を深める同胞団出身のモルシー大統領は、議会再招集を目指しているが、仮に再招集が実現しても「今回のような、職務と無関係のケースでワニース被告の不逮捕特権が復活することはない」(法律専門家)との見方が有力だ。ある地元記者は「議会が再招集されても、議員のままでいられるはずはない」と吐き捨てる。
有罪となれば禁固刑もありえるこの事件。出頭を拒み姿を消している被告に対し、警察は逮捕状を更新して行方を追っている。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120706_120217.html
ハニーヤ氏、エジプトを訪問しムルシー大統領と会合
2012年07月06日付 al-Hayat紙
ハニーヤ氏、エジプトを訪問しムルスィー大統領と会合
■パレスチナ自治政府のハニーヤ首相はエジプトを訪問しムルスィー大統領と会合
2012年7月6日 『アル=ハヤート』
【ガザ:ファタヒー・サッバーフ】
「ハマース」情報筋は、自治政府の首相でガザ地区の同組織の指導者であるイスマイール・ハニーヤ氏が数日または数週間の間にエジプト大統領に選出されたカイロのムハンマド・ムルスィー氏と会見する予定であることを明らかにした。
情報筋は本紙に対し、「ハマースと政府の高官は、ハニーヤ氏のエジプトへの訪問とムルスィー氏との会談に必要な連絡を取っている」と述べた。
また情報筋は、「民間組織や知識人、市長、ビジネスマンといった国の重要人物のうち100人がハニーヤ首相に同行することになっており、代表団には「ハマース」の指導者たちは含まれず、ガザ地区における多種多様な政治的、社会的領域を反映するために、外部からの参加者を希望していることを示唆している。」と付け加えた。
またハニーヤ首相が、ムルスィー大統領とパレスチナ問題やアラブ・パレスチナとイスラエル間の紛争に関連する政治的な問題と、パレスチナ人民とその自由と独立のための闘争を支援するエジプト第二共和国の役割、それに加えて、ラファフの国境検問所やカイロ空港において、体面を傷つけることのない、パレスチナ人の自由な動き、燃料や電力の危機などの生活上の問題について討論する予定であることを明らかにした。
ハニーヤ首相は、ムルスィー氏のエジプト大統領選での勝利を祝する予定である。ムルスィー氏は「ムスリム同胞団」の候補者であったが、ハマースやムルスィー氏を指名した「自由公正党」にとって、「同胞団」は母胎であるとみなされる。同党は、同胞団の政治部門であり、一方、「ハマース」は約20年前の設立当初から、同胞団のパレスチナにおける戦闘部門の代表とみなされてきた。
そして「ハマース」が、2006年1月25日の第二回立法評議会選挙において、パレスチナ立法評議会の132議席中74議席を獲得し圧倒的勝利を収めたが、一つのグループや数勘定にとってではなく、「ムスリム同胞団」に属する勢力の最前線における、多様な違いをもつさまざまな政治的イスラム組織にとって刺激を与えるモデルであった。そしてこれは、ガザ地区で包囲されているハマースに同砲団やそのアラブの姉妹組織が送った物質的、精神的支援を説明するものである。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120712_232842.html
ハニーヤ氏、エジプトに24時間体制でのラファフ検問所開放を呼びかけ
2012年07月11日付 al-Quds al-Arabi紙
■ ハニーヤ氏、エジプトに24時間体制でのラファフ検問所開放を呼びかけ
2012年7月11日『クドゥス・アラビー』
【ガザ:アシュラフ・ハウル】
ハマースのイスマーイール・ハニーヤ首相は昨日、エジプトに対して、旅行者の移動の為に完全に24時間体制でラファフ検問所を開放し、封鎖されたガザ地区への日用品や物品の搬入・搬出の許可を促した。
また、ハマース政府は検問所の改善の第一段階を開始していたが、これはパレスチナ・サイドが行ったもので、ハニーヤ氏はエジプトにもこのステップを踏むよう、要求した。これにより、イスラエルにより5年以上ガザ地区に課せられた封鎖を解く為である。
そしてパレスチナのラファフとエジプトのラファフ間の国境に、物品を流通させ、貿易完遂することの出来る自由貿易ゾーンの設立を求めている。
イスラエルはガザに封鎖を課すことで、住民に向けての多くの日用品が流通する妨げた。そしてエジプト大統領選でのムスリム同胞団のムハンマド・ムルスィー氏の勝利は、ガザ地区を統治するハマースにとって、この封鎖を終結させるための前向きな兆しとなった。
ハニーヤ氏はラファフ検問所での一連の業務改善、つまり開門時間の増加や、通過可能な人数の増加についてエジプトの努力を「正しい方向への一歩」と賞賛した。
ラファフ検問所は一日に数時間機能しており、数百人の通行を許可している。ムルスィー大統領の勝利に伴い、エジプト側の一連の業務遂行に改善が見られた。
この結果、ハニーヤ氏は、彼の政府がガザ地区の発展的、革新的新段階への道を開いたと強調し、同時にパレスチナの支援と奉仕においてエジプトの果たした役割に対して、エジプトへの感謝を述べた。
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http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2891065/9278966
エジプト北部でガスパイプライン爆発、武装勢力の攻撃か
2012年07月22日 19:03 発信地:アリシュ/エジプト
【7月22日 AFP】エジプト北部シナイ半島(Sinai)のアリシュ(el-Arish)で22日、イスラエルやヨルダンにガス燃料を供給しているパイプラインが爆破された。
エジプトでは、ホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)前大統領が昨年2月に反政府デモで退陣に追い込まれて以降、パイプラインに対する攻撃が度々発生している。事件の背後にはベドウィン(遊牧民)の武装勢力が存在するとみられている。(c)AFP
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http://www.emeye.jp/disp%2FISR%2F2012%2F0723%2Fstockname_0723_022%2F0%2F1/
エジプト株、ラマダン入り後最初の取引はフラット
2012/07/23 20:20
イスラム教は20日からラマダン(断食月、8月17日頃まで)に入った。エジプトでラマダン入り後最初の株式取引日となった22日、ヘルメス指数終値は前営業日比0.07%高の488.39。出足はほぼフラットに近い形となった。
過去3年、エジプトにおけるラマダン期間中の株価推移を見ると、11年(8月1日−8月30日)8%安、10年(8月11日−9月10日)1%高、09年(8月22日−9月19日)5%高。ムバラク政権打倒後の混乱が依然続いていた11年は別として、それ以前に関しては比較的底堅く推移する傾向があるとは言えそうだ。ラマダンは一種のお祭りに近く、人々が楽観的になるため株価も上昇しやすいとの見方はある。ただ、実際のところはよく分かっていない。
22日のエジプト証券取引所の投資家別売買動向はエジプトの国内投資家が買い越す一方、外国人投資家は売り越している。ラマダン期間中、毎日この流れが続くわけではないにせよ、ある程度は国内投資家の強気の傾向を示しているとは言えそうだ。
ヘルメス指数はモルシ大統領が大統領選の決選投票で勝利宣言を行なったあたりから上昇し始め、6月21日終値から15%上昇した。なお、23日は革命(1952)記念日で休場。
(宮尾克弥)
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http://japanese.ruvr.ru/2012_07_23/ejiputo-no-piramiddo-wo-sukue/
エジプトのピラミッドを救え
「スンニ派シェイフらのシェイフ」であり、イスラム主義の国民統一党を率いるアブダル=ラチフ・アル=マフムード氏は、エジプトのモハメド・ムルシ大統領に対して、ピラミッドを破壊するよう呼びかけた。イスラム主義者らの意見によれば、異教文化の記念碑はエジプトの大地にはふさわしくないという。
エジプトではすでにこの世界に誇るべき遺産を守るための国民運動が作られている。運動家らは、政府が自然災害だけでなく、過激な考えからも遺産を守ることができるようなフォンドを作ることを提案している。Aksakal.tv が伝えた。
過激主義的な考えによって、マリではティンブクトゥの町が破壊されたほか、アフガニスタンでは仏陀の像が、イラク、マレーシア、チュニジアなどでも世界的な遺産が破壊されている。
サイト rosbalt.ru より
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012072400872
首相にカンディール水資源相=実務家に組閣要請−エジプト大統領
【カイロ時事】エジプト国営テレビは24日、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領が、ヒシャム・カンディール水資源・かんがい相を首相に指名し、組閣を要請したと伝えた。大統領は実務家のカンディール氏を首相に登用することで、政治色を薄める狙いがあるとみられる。
カンディール氏は1962年生まれの若手で、米国の大学で博士号を取得。水資源・かんがい省のナイル川担当局長を務めたほか、アフリカ開発銀行に勤務した経験もある水問題の専門家。ひげを蓄えており、敬けんなイスラム教徒とされる。昨年7月に水資源・かんがい相に就任した。(2012/07/24-20:26)
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http://www.asahi.com/international/update/0724/TKY201207240533.html
新首相にガンディール氏 エジプト大統領、組閣命じる
エジプトのムルシ大統領は24日、新内閣の首相にヒシャム・カンディール水資源灌漑(かんがい)相を指名し、組閣を命じた。国営中東通信などが伝えた。カンディール氏は同省の官僚出身。水資源問題や農業の専門家で、米国で博士号を取得している。アフリカ開発銀行への出向経験もある。ムバラク政権下の2010年にいまのポストに就き、昨年2月のムバラク大統領辞任後も閣僚を務めてきた。
ムルシ氏は選挙期間中、様々な分野から閣僚を起用すると表明。首相は、自身が出身の穏健派イスラム組織ムスリム同胞団以外から選ぶ意向を示していた。(カイロ=山尾有紀恵)
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http://mainichi.jp/select/news/20120725k0000m030139000c.html
エジプト大統領:カンディール氏に組閣を指示
毎日新聞 2012年07月25日 00時14分(最終更新 07月25日 01時12分)
カンディール氏=AP
拡大写真
【カイロ前田英司】エジプトのモルシ大統領は24日、軍最高評議会が任命した現政権のカンディール水資源・かんがい相(49)を首相とする新政権の組閣を指示した。国営メディアが伝えた。カンディール氏は官僚出身で、特定政党に所属しない独立系。知名度はそれほど高くないが、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身の大統領としては挙国一致を図るため、同胞団以外から首相を選出することでバランスをとったとみられる。
モルシ大統領の報道官はカンディール氏を「愛国的で(政治的に)独立した人物」と評した。カンディール氏は米ノースカロライナ州の大学でかんがいについて学び、アフリカ開発銀行に勤めた経験がある。ナイル川の水問題などに詳しく、ムバラク前政権崩壊後の昨年7月に閣僚に就任する前は、水資源・かんがい省の官僚だった。
カンディール氏の名前は事前には挙がっておらず、財政改善を期待する経済界からは驚きの声も出た。主要閣僚人事では、軍部が固執している国防相などを巡り、今後、駆け引きが激化しそうだ。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120719_185134.html
エジプト:「ムハンマド・マフムード事件」の被告人379名の裁判が延期
2012年07月18日付 al-Hayat紙
■「ムハンマド・マフムード事件」の被告人379名の裁判が延期
2012年7月18日 水曜日 『アル=ハヤート』
【カイロ:本紙】
カイロ刑事裁判所は昨日(18日)、カイロ中心部のムハンマド・マフムード通りで昨年デモ隊と治安軍の間で起きた衝突の被告人379名の裁判を、10月13日の法廷まで延期した。これは弁護側に裁判記録の精査を可能とし、弁護士の要求を実行するためだ。
カイロ中心部の内務省庁舎へ通じるムハンマド・マフムード通りでの衝突は、昨年11月19日に勃発した。これは警察が革命の殉教者の家族の座り込みを武力によって排除したことを背景としている。引き起こされた怒りの波は、デモ隊と警察の間での流血の衝突を生み、この衝突は主にムハンマド・マフムード通りで数日間にわたって続いた。
司法捜査当局は被告人らを不動産税務署への放火、警察車両への放火、179人の警察官・警察将校への傷害、カイロ・アメリカン大学の建物の破壊の罪で告発した。またこの裁判は、被告人の数に対応できる裁判室がないため、新カイロにある警察学校内で開かれた。
検察側の代表は、法廷での起訴状提示の中で、税務署の火災に関する事件の捜査によって「群集は火器、実弾、刃物や可燃物質を持ち運んでいて、平和的なデモのためではなく放火や当局への反抗の罪に関与する意図で集まったのであり、特に被告らのうちの一人は麻薬の錠剤を所有していた、ということが判明した。」と述べた。
また、検察は「彼らにかけられた罪状は目撃者や警察官の証言と事件現場の捜査に基づくものである。また、事件が起きた諸地区にある複数の固定カメラの映像、或いは様々な報道機関が捜査当局に提出した映像にも基づいている。これらの映像によって犯罪者の特定と認知、そして逮捕がなされた。」と指摘した。
裁判所は出席した被告人らに、検察が列挙し、彼らが嫌疑をかけられている事件への関与の真偽を問い、彼らは全てを否定した。また、裁判所は弁護士に民事訴訟の原告らについて照会した。彼らは、中央軍区司令官兼軍警察局長であり、前内務大臣のマンスール・イーサーウィー氏に対して総額10万ポンドを要求している。しかしながら、裁判所は弁護士に対して市民の要求は後の法廷で提示するように求めた。これは昨日の裁判が準備段階の裁判であることを考慮した結果だ。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120720_012456.html
エジプト:エジプトがベルギーと債務スワップに関する合意を締結
2012年07月19日付 al-Hayat紙
エジプト:エジプトがベルギーと債務スワップに関する合意を締結
2012年07月19日『アル=ハヤート』
【カイロ:マールシール=ヌスル】
カイロは開発計画パートナーへの債務の負担を削減することを目指し、計画・国際協力大臣ファーイザ・アブー・アン=ナガーは在カイロベルギー大使ブルーノ・ディー・ニーブとともに、エジプトの経済・社会開発計画や、経済復興計画支援のために、エジプトがベルギーに支払うべき3つの債務224万ユーロのスワップ合意に調印した。また、両サイドは、イタリアとの、「アッ=シャイフ・ザーイド」のパン製造所設立成功経験と同様に、巨大な機械化したパン製造所へこの金額を融資することについて合意した。この製造所は一日に150万枚のパンを製造する。
債務スワップの方策は、国際協力省が、開発計画と海外債務軽減のために生み出した革新的な方策のひとつと考えられ、同様に債務スワップの合意は開発に必要なものを確保し、赤字を軽減するためのツールを代表するもので、国庫を債務を支払うための外貨管理の困難から部分的に解放するものである。
同相は、エジプトとベルギーの協力ファイルは両国間関係を調整するいくつかの合意を含んでいることを言及した。エジプトはその合意に基づいて1991年まで、計6.1億ベルギー・フラン(現在の通貨で1500万ユーロ)を30年で払うというローンを組み、これには利子なしの10年間の猶予期間がつく。また、加えて、湾岸戦争の国への影響を和らげることにベルギーが寄与するローンもある。
それに加えて、ベルギーの輸出保障委員会は、エジプトに対するベルギーの最大2.5億ユーロの輸出の短期保障や、中長期保障(最大で10年)や、最大で6億ユーロの」特別措置を保証した。また、この枠組みにおいて、フランス・スイス・イタリア・ドイツの全てと、10億ドルのエジプト債務のスワップ合意に調印した。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120725/k10013834121000.html
エジプト 新首相に実務家指名
7月25日 9時50分
先月、エジプトの大統領に就任したモルシ大統領は、24日、新しい首相にどの政党にも属さない実務家を指名し、幅広い勢力が受け入れやすい政権作りを目指す姿勢を示したものとみられます。
エジプトの国営通信によりますと、新しい首相に指名されたのは、ムバラク政権崩壊後の暫定内閣で「水資源・かんがい相」を務めていたカンディール氏です。
カンディール氏は1962年生まれで、アメリカの大学院に留学した経験があり、ナイル川のかんがい事業に技師として長く携わるなど、水問題に詳しい実務家として知られています。
いずれの政党にも属しておらず、政治家としての経験が浅いためエジプトのメディアも「驚きの人選だ」などと伝えています。
モルシ大統領としては、みずからの出身の「ムスリム同胞団」を母体とする政党から首相を選ばず、あえて政党に属さない人材を起用することで、イスラム化を懸念する世俗派や若者たちのグループ、それに旧体制の支持者など幅広い勢力が受け入れやすい政権作りを目指す姿勢を示したものとみられます。
モルシ大統領は、すでに副大統領に少数派のキリスト教徒や女性の登用を検討する方針を明らかにしています。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120722_085940.html
75の電車が平均2時間遅れ、2万8千人の乗客が切符を返金
2012年07月22日付 Al-Ahram紙
■75の電車が平均2時間遅れ、2万8千人の乗客が切符を返金
2012年7月22日『アル=アハラーム』
【マフムード・ダーウド】
鉄道では、ラマダーン月の最初の数日に一部の運転手によるストライキの影響で、運行予定に大きな混乱があった。多くの乗客は列車の発車を阻止し、まず自分たちの列車を発車させるようにと要求して、運転席のガラスを破壊した。
エジプト鉄道総裁であるハーニー・ヒガーブ技師は、一昨日の金曜日、75もの電車がすべて平均2時間ほど遅れ、結果としてラムセス駅(ミスル駅)において大きな混雑が発生し、一部の運転手と乗客の間での衝突に発展する小競り合いが発生した、と発表した。
すなわち、一方で、座り込みをしていた運転手と、自己の要求を訴える乗客との間の小競り合いが巻き起こり、また、他方で自分たちの列車を発車させようとした運転手と、まず自分たちの乗っている列車を発車させるようにと要求する他の列車の乗客との小競り合いが起こったのである。
鉄道総裁は、ラマダーンの初日のこの出来事の結果、2万8千人の列車の乗客が切符の払い戻しをし、全額が払い戻された。また、エジプト鉄道の損失は、この一日だけで約84万エジプトポンドに及んだ、と明らかにした。
一方で、ラムセス駅の前ではマイクロバスが熱を帯びた。マイクロバスは、駅の外へあふれ出て、移動手段を探す数千人の市民により、極めて満足な日々を送ることになった。たとえ、マイクロバスには道中での移動の危険性があり、増加した路線回数を競う運転手の気違いじみたスピードによる、道中での事故の起こる可能性の増大があっても、市民は聖なる月の最初の日を、様々な地区や地域で家族と過ごすからである。
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最古の「太陽の船」発掘=約5000年前の初期王朝時代−エジプト
【カイロ時事】エジプトのイブラヒム文化財担当相は26日までに、古代エジプト初期王朝時代第1王朝(紀元前3000年ごろ〜同2828年ごろ)の最古の木製の「太陽の船」を発掘したと発表した。船は、ファラオ(古代エジプト王)が死後も「永遠の旅」を続けるために建造したとされる。
首都カイロ北西のアブラワシュ地区でフランスの調査隊が発掘した。第1王朝5代目のファラオ、デン王の時代に造られたとみられ、最大の木片の大きさは長さ6メートル、幅1.5メートル。良好な状態が保たれていた。(2012/07/26-21:24)
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2701V_X20C12A7EB1000/
ハマスのガザ幹部、エジプト大統領と初会談
2012/7/27 10:43
【エルサレム=共同】パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスのガザ地区有力幹部ハニヤ氏は、エジプトの首都カイロを公式訪問し、26日にモルシ大統領と初会談した。ロイター通信が伝えた。
ハニヤ氏は、ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所の全面開放などを要請したとみられるが、ハマスは声明で、モルシ氏が「ガザのパレスチナ人の生活を和らげる措置を取ると約束した」と表明するにとどめた。
エジプト大統領選でモルシ氏を擁立したイスラム穏健派ムスリム同胞団はハマスの母体で、両者は緊密な関係にある。モルシ氏は18〜19日、ハマスと対立するパレスチナ自治政府のアッバス議長と、ハマス指導者マシャル氏の2人と会談している。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2012072700756
エジプトで五輪選手団に偽物の用具支給=中国の業者と契約〔五輪〕
【カイロ時事】ロンドン五輪のエジプト選手団に偽物のスポーツ用具が提供されていたことが発覚し、エジプト国家スポーツ評議会は新たに本物の用具の支給を決めた。政府系紙アルアハラム(電子版)が27日伝えた。
シンクロナイズドスイミング代表が簡易ブログ「ツイッター」で、ナイキと大きなロゴの入ったバッグに、アディダスのファスナーが付いているとつぶやいたのが発端。
エジプト・オリンピック委員会のアリ委員長は「エジプトの(厳しい)経済状況」を理由に中国の業者と契約を結ばざるを得なかったと述べ、偽物と知っていたことを暗に認めた。国家スポーツ評議会は、アリ委員長から事情聴取するという。 (2012/07/27-17:43)
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http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=746507
<EMeye>エジプト、ロンドン五輪サッカー予選ブラジル相手に善戦で興奮
2012/07/27 18:23
ロンドン五輪の日本サッカー男子が日本時間26日、グループリーグ初戦で世界ランク1位のスペインを撃破したことで大きな話題になっているが、サッカーに大きな興味を寄せるのは日本だけではない。エジプト代表も同日、スペインと並ぶ優勝候補ブラジルと対戦した。惜敗したが日本同様、試合結果は大きく報じられている。
試合はスター選手をそろえるブラジルが前半だけで3点を取り、圧勝のムードが漂った。しかしエジプトは後半に入ると猛反撃に転じ、52分、76分と立て続けに得点。ただ、あと1点が遠くブラジルに逃げ切りを許してしまった。それでも大善戦には変わりなく、アル・アハラム紙などエジプト各メディアは「後半はブラジルに勝っていた」との論調が多い。エジプトはブラジル、ベラルーシ、ニュージーランドとグループCを構成しており、次戦はニュージーランド。エジプトとしては予選突破のためにはなんとか勝利が欲しいところだ。
エジプトでもロンドン五輪の注目度は高く、多くのメディアがスポーツ欄に五輪の特別枠を設けている。なかでもサッカーは人気が非常に高い。エジプトはW杯への出場は2回だけだが、大陸選手権大会のアフリカネイションズカップ優勝回数は最多の7回。国内リーグは、今年2月にサポーターが試合会場で暴動を起こし74人が死亡する事件が起きるほど過熱することがある。
提供:モーニングスター社
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http://www.goal.com/jp/news/1584/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF/2012/07/27/3268867/%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E7%9B%A3%E7%9D%A3%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AF%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%8D?source=breakingnews
エジプト監督:「ネイマールはチームのためにプレーすべき」
26日に行われたロンドン・オリンピック男子サッカー競技のグループA第1節で、U-23ブラジル代表に2−3と敗れたU-23エジプト代表のハニ・ラムジ監督が、ブラジルFWネイマールを批判した。
ネイマールはオリンピック初戦となるエジプト戦で、1ゴールを挙げている。だが、ラムジ監督は試合後、報道陣に対し、同選手が自分勝手だとの見解を示した。
「彼が活躍していくのは確かだと思うが、私はネイマールがもっとチームのためにプレーすべきだと思うね。自分のためだけにプレーしていると感じるところがあった。自分のすごい才能を示すためだけにプレーしている、とね。彼は若いし、こういうことも学んでいくだろう。そして、もっとチームのためにプレーできるようになるだろうね」
一方、ネイマール本人はラムジ監督の発言を気にしていないと強調した。
「問題ないと思う。僕はチームのためにハードワークした。それが僕の望むことだよ。セレソンが試合に勝つ助けとなることがね」
エジプトは前半だけで3失点しながらも、後半に1点差まで詰め寄った。ラムジ監督はチームの挽回ぶりを称えている。
「3−0となって、誰もが(ブラジルが)楽に勝てると思ったはずだ。私は、ブラジルの選手たちですら、試合は終わったと考えたと思う。だが、ウチの選手たちは後半も決して諦めなかった」
ブラジルは29日の第2節でベラルーシと、エジプトはニュージーランドと対戦する。
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http://www.emeye.jp/disp%2FEGY%2F2012%2F0727%2Fstockname_0727_006%2F0%2F1/
エジプト中銀、政策金利を現状維持
2012/07/27 13:48
エジプト中央銀行は26日の金融政策委員会(MPC)で、政策金利の翌日物預金金利を9.25%、翌日物貸出金利は10.25%で据え置いた。世界の中央銀行は7月に入り景気の先行きを懸念して次々と利下げを行うが、エジプト中銀はまだその段階ではないと判断したようだ。
経済状況について同銀はCPI(消費者物価指数)が5月は前月比0.24%の上昇、6月も同0.55%の上昇にとどまり、前年比では5月の8.30%上昇から6月7.26%上昇に下落するなど、物価は落ち着きを見せていると指摘。国内経済は鉱工業生産、観光旅行セクターが引き続き弱含みではあるものの、建設部門は回復しているとした。
ヘルメス指数の26日終値は前日比0.23%高の480.89。為替相場でドル・エジプトポンドは若干ポンド高に振れている。日本時間午前11時時点は1ドル=6.0651ポンド。
(宮尾克弥)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120724_132633.html
エジプト:ムルスィー大統領、「七月革命」の過ちを正すことを誓う
2012年07月24日付 al-Hayat紙
■エジプト:ムルスィー大統領、「七月革命」の過ちを正すことを誓う
2012年7月24日 火曜日『アル=ハヤート』
【カイロ:アフマド・ムスタファー】
ムハンマド・ムルスィー・エジプト大統領は、同大統領が自身の所属する「ムスリム同胞団」と軍部間の歴史的対立の理由から、「七月革命」の60周年記念日をないがしろにするのではとの憶測を否定した。同大統領は一昨日(22日)の晩、記念日を機に演説を行い「七月革命は数々の目的を達成した点では成功をおさめたが、別の点では失敗した」と述べ、「一月革命はそれを修正するものだった」と述べた。
この一件は、首相の指名でムルスィー大統領への圧力が増大しているときに起きた。「同胞団」の政治部門である「自由公正党」は、昨日(23日)同政党のインターネット上のウェブサイトを通じ、新首相の指名は次の木曜日前に行われると表明した。しかしエジプト大統領のスポークスマンであるヤースィル・アリー氏は直ちにこれを否定した。
ムルスィー大統領は、一昨日の晩行った演説で「七月革命」の祝典に参加したが、彼の前任であり失脚したフスニー・ムバーラク前大統領が行っていたような、故ガマール・アブドゥンナーセル大統領の墓に花輪を捧げるための代理は派遣しなかった。ムルスィー大統領は、「1952年7月23日の革命は、エジプト現代史において特徴的な瞬間であり、国民が支持し、そしてその指導者の周りに結集した第一共和制を築いた」と述べた。
また、国営テレビを通じて行った演説では、同大統領は「国家目標として掲げられた6つの革命原則は、エジプト国民に自らの行く末(の決定)、解放の支持、そして自らを権力の拠り所とすることを可能にさせるための出発点であった…革命は(英軍の)撤退と独立の戦いに突進した。そして世界における解放の動きに模範を示し、成長と資源動員のモデルを確立しようとした。しかし、革命はこれらの目的のいくつかには成功したが、他の目的においてはつまずきを見せた。特にそれは、さまざまな制度を介して狭められた民主主義と自由に関することにおいて顕著だった」と述べた。
また同大統領は、「これまでの30年は民主化実践の失敗であり、そこには腐敗の普及に貢献するという欺瞞があった。エジプト国民には軌道修正が必要であり、ゆえに事態を正しく戻すため、2011年1月25日の第二革命が生じた。素晴らしきエジプト軍は国民の意思に寄り添い、万人の自由と民主主義、法の支配、我々が建設を目指すところの立憲国家に基づく第二共和制を選択することを支持した」と述べた。
(後略)
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http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012072890113116.html
エジプト、五輪選手団に偽物の用具支給
2012年7月28日 11時32分
【カイロ=今村実】ロンドン五輪のエジプト選手団(約120人)に支給された公式用具が、大手スポーツメーカー・ナイキの偽物と分かり、カンディール新首相が緊急調査と代替品の送付を指示するなど騒ぎになっている。ムバラク政権崩壊後に誕生した新生エジプトを世界にアピールする好機に、つまずいてしまった形だ。
中東の衛星放送アルアラビーヤによると、シンクロナイズドスイミングの選手(20)は「バッグにはナイキの大きなマークがついているけど、ファスナー部分は別のメーカー『アディダス』と書かれ、すぐ偽物と分かった」とあきれ顔。ウエアも全くサイズが合わず「自分で買った。偽物よりましよ」と話した。
政府は20万エジプトポンド(約260万円)を使って急きょ代替品をそろえ、ロンドンの選手団に送った。地元紙アルマスリ・アルヨウムによると、真相究明の緊急委員会が26日に設置され、違反や汚職があれば、刑事告発を検討する。
エジプトのナイキ代理店は「ある業者が、うちの提示した料金の半額以下で納入した。不審に思いオリンピック委員会に問い合わせたが、反応さえなかった。靴も偽物という話がある」と不正を示唆した。
オリンピック委員会関係者は「納入業者にだまされた」と釈明している。
(中日新聞)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120729/k10013938161000.html
“ガザとエジプト往来緩和へ”
7月29日 8時26分
ムバラク政権崩壊後のエジプトとの関係強化を進めている、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスは、実効支配しているガザ地区とエジプトとの人の行き来に対する制限が、近く緩和されると発表しました。
これは、イスラム原理主義組織ハマスの指導者、ハニーヤ氏が、28日、支持者を前に演説して明らかにしたものです。
それによりますと、エジプトのムバラク前政権下では人や物資の移動が厳しく制限されてきた、ガザ地区とエジプトの境界にある検問所での制限が、近く緩和され、通行できる時間がこれまでより4時間長い12時間となるほか、1日に通行できる人数の上限も、これまでのおよそ1000人から1500人に引き上げられるということです。
反イスラエルの姿勢をとるイスラム組織ムスリム同胞団を出身母体とするモルシ氏が、エジプトの大統領に就任して以降、ハマスはエジプトとの関係強化を図っており、ハニーヤ氏は、モルシ大統領と今月26日に会談した際、検問所の制限を緩和するという約束を取りつけたとしています。
一方で、イスラエル政府は、安全保障上極めて重要なエジプトとの関係の再構築を図ろうとしており、敵対するハマスがエジプトとの関係を深めていることに神経をとがらせています。
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http://blog.goo.ne.jp/cairo-study/e/e7575b9e20f47ef25b1b732ed4df59a2?st=0#comment-form
両替詐欺
:ニセ警官
東欧等では有名な手口だが、エジプトでも発生している。
街中で外貨両替や小額紙幣への両替話を持ちかけ、財布を出したところで、グルの自称警官が登場し、ニセIDを見せ、
「非合法両替だ」「偽札チェックをしている」
などと理由をつけて札を抜き取る・すり替えるという手口。
:虚言両替
スーダンポンド等、公定と実勢レートとが乖離している外貨の両替を、虚言を弄して持ちかけ、悪質なレートで取引するというもの。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212018390/111
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http://blog.livedoor.jp/amoremaru/archives/51755847.html
●エジプトから日本への国際郵便 ハガキ切手代・国際電話代 2012,7月
2012,7月下旬、エジプト カイロに滞在し、日本へ連絡をした人物からの情報。
:国際郵便 ハガキ切手代 4LE
;カイロ市内 街の私営電話屋(通話)から日本への国際電話 1分 5LE
だったとのこと。
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http://blog.livedoor.jp/amoremaru/archives/51755858.html
●歩き方BBS エジプト・カイロ空港 夕方から夜にかけてのトランジットタイムでピラミッドに行けるか? 質疑応答
http://jbbs.livedoor.jp/travel/7927/
x
http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree2.php/id/400400/-/parent_contribution_id/400400/
以下、2012,7月下旬 歩き方BBS 質疑応答抜粋。
Q
エジプト航空利用 アテネ発カイロ乗り換え成田行き。
15:25にカイロ空港到着予定、成田行き出発が22:50
カイロ空港で夕方から夜にかけて約7時間のトランジットタイムあり。
ピラミッド・スフィンクスの観光は可能か?
まるA
●外周部から見るだけ・・・となる可能性が高そうです。
ギザピラミッドエリアまたは音と光のショーの営業時間は把握されていますか?
ご記述されているカイロ空港到着予定時刻とトランスファー手続き+移動時間から察するに、エリア内に正規入場・見学するのは難しいことでしょう。
夏ですと音と光のショーの開始時刻が遅く、出発便を考慮すると、そちらも無理かと。
外周部から見ることは可能ですので、もし入場できなくとも、スフィンクスゲート前の例の店
http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=81061
などへ行く事はできるでしょう。
尚、カイロ空港 トランジット24時間以内の入国の場合、トランスファー手続きにより、ビザ代は無料のはずです。
後日、イミグレ手続きやタクシー代等の結果をご報告くださいませ。
他、ご参照まで。
:カイロおよびエジプト乗り入れ航空会社関連・カイロ空港CAI情報スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212015686/
:▲▲▲エジプト ギザ ピラミッド関連情報スレ▲▲▲
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212236220/
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革命後エジプトの大混乱!裁判所がカギを握るか
http://jp.ibtimes.com/articles/33518/20120730/egypt-court-army-revolution.htm
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【カイロ=工藤武人】エジプトの政府系アル・アハラム紙(電子版)は、中国軍の駆逐艦2隻とフリゲート艦1隻が29日、シリアに向かうためエジプトのスエズ運河を通過したと報じた。
シリアがイランやロシアと近く実施するとされる合同軍事演習に加わるのが目的とみられる。
イランのファルス通信は6月中旬、9万人規模の大規模演習がシリア沖一帯で「数週間以内」に行われると伝えていた。
アサド政権はアレッポで反体制派拠点への総攻撃に踏み切り、国際社会は懸念を強めている。そうした中、アサド政権の士気向上を狙う演習に中露が参加することは物議を醸しそうだ。
(2012年7月30日11時08分 読売新聞)
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>>337
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120730-OYT1T00426.htm
中国軍艦艇3隻、シリアに向けスエズ運河通過
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012073100195
中国の宗教弾圧「悪化」=エジプトも暴力増加−米年次報告
【ワシントン時事】米国務省は30日、各国の宗教の自由に関する年次報告書を発表した。報告書は中国について、新疆ウイグル、チベット両自治区で弾圧が続き、宗教の自由に対する政府の取り組みが「悪化している」と明記。民政移行過程にあるエジプトでも少数派キリスト教系コプト教徒に対する暴力が増加していると分析した。
クリントン国務長官は同日、宗教の自由をテーマに演説し、「宗教への規制が取り除かれると国が不安定化するという主張がある。しかし『宗教の自由』の欠如が宗教抗争や過激主義に関連している」と強調した。
報告書は199カ国・地域の宗教の自由の状況を調査。中国では「政府によるチベット族の宗教慣行への妨害が一因となって、2011年に少なくとも12人のチベット僧侶が焼身自殺を図った」と指摘した。(2012/07/31-08:57)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012073102000086.html
組閣難航 遠い船出 エジプト大統領就任1カ月
2012年7月31日 朝刊
カイロ南東のファイユームのモスク(礼拝所)で27日、イスラム教指導者と握手するモルシ大統領(右)=ロイター・共同
【カイロ=今村実】エジプトで、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領が就任して、三十日で一カ月がたった。だが、各種の勢力をまとめきれず組閣が難航、政権基盤をいまだに確立できていない。軍が解散を宣告した人民議会(国会)の扱いは宙に浮き、初の文民大統領の本格的な船出は遠いままだ。
モルシ氏は二十四日、人選に苦心した新首相にようやく水資源・かんがい相カンディール氏を任命。水資源開発が専門の無名の官僚出身者で、政治や経済分野の経験には乏しく、驚きが広がった。
地元紙によると、同胞団首脳で、モルシ氏も頭が上がらない実力者シャーテル氏の経営企業に、カンディール氏がかつて勤務したとの情報が浮上。「シャーテル氏や同胞団の言いなりの人物では」との疑念が出ている。
カンディール氏は、二十八日に新内閣を発表するとみられたが、八月二日に延期。経済の再建が最重要の課題となる中、経済担当の副首相ポストを財界の大物ら四人が次々と固辞したとされ、そっぽを向かれた形だ。
モルシ氏は選挙中、大統領府を新設して少数派のキリスト教徒、若者らを登用する方針を示した。イスラム勢力以外の各種の政治勢力を取り込んだ挙国一致の体制の構築が、政権安定化の焦点だ。
だが、民主化グループなど、選挙でモルシ氏支持でまとまった各種勢力は二十八日、共同で政権運営に不満を表明。暗雲が漂う。
軍とは水面下であつれきが続く。軍最高評議会のタンタウィ議長は「国は一グループのものではない」と同胞団をけん制。モルシ氏は軍に解散を宣告された議会の再招集を命じたが、司法が否定した。大統領の面目をつぶされ、打開策は見えない。
カイロ大のアブドラボ教授(政治学)は、「出身の同胞団以外に、モルシ氏に中立的で適切なアドバイスができる人物が見当たらない。軍や民主化勢力などさまざまな要素の影響を受け、決断もできない。新内閣も、長くは続かないのではないか」と悲観的な見方を示した。
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http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/07/post-2638.php
エジプト新政権はイスラエルの敵なのか
Morsi’s Win in Egypt Sparks Fear in Israel
中東唯一の盟友だったエジプトにイスラム政権が誕生し、孤立感と危機感を強めるイスラエル
2012年07月31日(火)14時21分
ダン・エフロン(エルサレム支局長)
[2012年7月 4日号掲載]
エジプト大統領選の決選投票では、イスラム主義組織ムスリム同胞団が公式の開票結果を待たずに、同派の推すムルシ候補が軍人出身のシャフィク候補を破ったとする勝利宣言を出した。この前のめりな姿勢に、イスラエルは警戒を強めている。
ムルシが大統領になっても、当面はイスラエルを攻撃したり、平和条約を破棄したりすることはなさそうだ。だが、イスラエルを孤立化に追い込み、ガザ地区のイスラム原理主義組織ハマスを支援し、ムバラク政権時代に改善された両国関係を悪化させる恐れは大いにあると、イスラエル政府筋は見ている。
軍部がムルシの大統領就任を認めたとしても、その前途には難問が山積している。まずは革命の混乱で崩壊した経済の再建が急務となる。
それだけではない。シナイ半島の治安回復も急を要する。今のシナイ半島は無法地帯と化し、パレスチナ各派の武装勢力がイスラエル側に砲撃などを繰り返しているからだ。
またムルシが国内の混乱を収拾できず、有効な貧困対策を打ち出せない場合は、国民の不満をそらすためにアラブ諸国の常套手段に走る可能性が高いと、イスラエル当局は考えている。つまり、イスラエルを諸悪の根源に仕立てることだ。
「社会・経済問題に即効性のある解決策を打ち出せなければ、ムルシはイスラエルとの関係見直しを持ち出す。大衆の支持を得るには、それが最も手っ取り早いからだ」と、元エジプト駐在イスラエル大使のエリ・シャケドは言う。
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>>341
銃撃でトルコとも疎遠に
昨年2月にムバラク政権が崩壊したときから、イスラエルは79年に締結した平和条約の行方に気をもんできた。エジプトはキャンプデービッド合意でシナイ半島の返還と引き換えに、アラブ諸国では初めてイスラエルとの関係正常化に踏み切った。
ムバラクはイスラエルと安全保障上の強固な関係を維持し、ここ数年は反イスラエルに傾く世論を無視して平和条約を堅持してきた。一方のムスリム同胞団は、イスラエル側との接触さえ拒んできた。
ムルシは選挙戦を通じて、前政権から引き継ぐ国際的な合意は尊重すると約束してきた。キャンプデービッド合意もその1つで、これを破棄すればアメリカ(エジプトに年間20億ドル近い援助をしている)との関係がこじれるのは必至だ。
「エジプトの人々を脅かし、エジプトを攻撃しない限り、どの国にも宣戦布告しないし、どの国との関係も断ち切るつもりはない」。ムルシは昨年11月、テレビでそう語っている。
しかし、実際に会って話した人たちによると、ムルシはイスラエルとアメリカに対して非常に挑発的な物言いをすることがある。ムルシは80年代にアメリカに留学して工学の博士号を取得、後にカリフォルニア州立大学で教えた経験もある。その頃アメリカ人の「道徳的腐敗」を目の当たりにしたと、好んで口にするという。
イスラエル側も、仮に平和条約を維持できたとしても、ムルシとの関係はぎくしゃくすると覚悟している。10年にガザ支援船の銃撃でトルコとも疎遠になったイスラエルは、今や中東で完全に孤立しつつある。
「中東は姿を変えた。宗教色、イスラム色、そして残念ながらイスラエルへの憎悪を強めつつある」と嘆くのは、ムバラクと親しかったイスラエルのビニヤミン・ベンエリエゼル元国防相だ。「経済の回復を待ったなしで求められている新大統領に、イスラエルと戦争を始めるような暇はないだろうに」
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http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=54372
トルコ航空、リビア、エジプト、モルディブに新路線開設へ
2012年7月31日(火)
トルコ航空(TK)は年内に、イスタンブールからリビアのセブハ、エジプトのシャルム・エル・シェイク、モルディブのマーレへの路線を新規開設する。就航日と週間便数は、セブハが9月2日から週3便、シャルム・エル・シェイクが10月8日から週4便、マーレが11月24日から週5便。運航スケジュールは下記の通り。
▽TK新路線運航スケジュール
・イスタンブール/セブハ線※2012年9月2日〜
TK641便/IST 09時45分発/SEB 12時15分着(火、木、日)
TK642便/SEB 13時10分発/IST 17時30分着(火、木、日)
・イスタンブール/シャルム・エル・シェイク線※2012年10月9日〜
TK700便/IST 02時00分発/SSH 03時30分着(火、木、土、日)
TK701便/SSH 05時45分発/IST 09時25分着(火、木、土、日)
・イスタンブール/マーレ線※2012年11月24日〜
TK730便/IST 20時25分発/MLE 07時10分着(火、水、木、土、日)
TK731便/MLE 09時00分発/IST 14時30分着(月、水、木、金、日)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120801/mds12080100570002-n1.htm
米国防長官と会談 エジプト大統領
2012.8.1 00:56
エジプトの中東通信などによると、パネッタ米国防長官は31日、エジプトの首都カイロを訪問、モルシー大統領と会談した。軍最高評議会のタンタウィ議長も同席、戦闘激化が続くシリア情勢やイラン核問題、中東和平などを協議した。
イスラム勢力出身の初の大統領になったモルシー氏と、ムバラク政権崩壊後の暫定統治を担ってきた軍最高評議会の対立でエジプトの民主化プロセスは停滞。パネッタ氏は民主化推進を促した。(共同)
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012080100045
「和平プロセスに努力」=イスラエルに初の書簡−エジプト大統領
【エルサレム時事】モルシ・エジプト大統領は31日までに、ペレス・イスラエル大統領に書簡を送り、「中東和平プロセスを正しい道に戻すよう努力を尽くしたい」と述べ、和平交渉の仲介役だったムバラク前大統領の外交姿勢を踏襲する方針を示した。モルシ大統領がイスラエル首脳に公式メッセージを送ったのは初めてとみられる。
書簡は、ペレス大統領がイスラム教の断食月(ラマダン)開始を祝してモルシ大統領に送った書簡に対する返信。内容はイスラエル大統領府が31日公表した。
モルシ大統領は反イスラエル色が強いイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の出身。このため、イスラエルではエジプト新政権の動向に警戒が高まっている。(2012/08/01-01:48)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120727_224937.html
エジプト:組閣、大統領補佐官人事
2012年07月27日付 al-Hayat紙
■エジプト:政府は明日、宣誓式を行う。コプト教徒初の「大統領補佐官」
2012年7月27日 金曜日 『アル・ハヤート』
【カイロ:アフマド・ムスタファー】
エジプトの首相に任命されたヒシャーム・カンディール氏は組閣の大半を終了し、明日(土曜日)ムハンマド・ムルスィー大統領の前で就任宣誓式を行う予定である。同時に、大統領機構は数時間のうちに大統領の側近達を発表すると予想されている。大統領側近には、コプト教徒で政治家・思想家であるサミール・ムルキス氏が従来の役職で言うと大統領「補佐官」として含まれる予定である。また、大統領側近にはカイロ大学の政治学教授であるバーキーナーム・シャルカーウィー氏や左派活動家のワーイル・ハリール氏、また先の大統領選挙の候補者だったムハンマド・サリーム・アル=アワー氏も移行期間中の正義と和解を担当する大統領補佐官に含まれる予定である。これらすべての選任に加えて、ヤースィル・アリー氏が大統領府報道官、アフマド・アブドゥルアーティー氏が大統領秘書に任命された。この2人は選挙の際にムルスィー氏の陣営に所属していた。
大統領府筋は、現在副大統領2名を選任しようとする流れがあることを明らかにした。また、外交、経済、教育、文化、防衛、国家治安などの各部署へ顧問の範囲を拡大する流れもあるという。ヤースィル・アリー大統領府報道官は、このたび任命された大統領側近・補佐官達と政府との間に管轄事項に矛盾や重複があるとの説を否定した。
組閣の協議の観点からみると、首相は組閣をほぼ完了している。軍事筋は、フサイン・タンターウィ元帥は彼の役職である国防相にそのまま残留すると強調し、同元帥が法律を尊重していると指摘した。また、国防相は共和国大統領に対し宣誓式を行うことになっている。一方、計画・国際協力省は、ファーイザ・アブー・アン=ナガー大臣が新政府に残らないと発表した。
(後略)
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日本 五輪サッカー男子 準々決勝はエジプトと対戦 8月4日エジプト時間13時から
Men's Olympic Football Tournament: -
http://FIFA.com http://www.fifa.com/mensolympic/matches/kostage.html …
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http://football-2ch.com/archives/54095781.html
エジプト五輪代表のOAの主将アブトレイカ、FWモタエブが日本戦を前に、クラブ事情でチーム離脱か?
■ラムジー監督はアブトレイカ、モタエブが、土曜日にアフリカチャンピオンズリーグに臨むアルアハリに戻ることを阻止したいと述べている。
ラムジー監督は主将アブトレイカ、ストライカーのモタエブという2人の重要な選手が
準々決勝より前にクラブに戻ることをなんとしても阻止したいと、明らかにした。
土曜日にアフリカチャンピオンズリーグに臨むアルアハリはこの2人を代表チームから戻す契約をしていた。
しかしながら、ラムジー監督は、ベラルーシを倒し、グループCを突破したあとにこう話した
「彼らは今夜空路でカイロへ行き、明日朝8:00に到着する契約になっている。
しかし、3日後の試合は我々にとってとても大事な試合である。このことをアルアハリが理解してくれると強く望んでいる。
彼らは予選3戦でとても良い働きをした。我々は彼らの選手としての力、経験を必要としている」
ラムジー監督は特に、キャプテンであり、経験豊富なアブトレイカが残ることを望んでいる。
「特に、アブトレイカは選手達と良い関係を保っている。そして彼は重要な試合の中で我々のために経験を生かしてくれる。
だから私は彼がアル・アハリから戻ってきて次の試合で出場する事を望んでいる。
私はアル・アハリに電話して、特にアブトレイカについて頼み込むつもりだ
2人とも重要な選手なので、2人について頼むが、もし、アブトレイカだけでも呼び戻すことが可能なら、それに同意するだろう
アル・アハリはストライカーが負傷しているため、アル・アハリ側は特にモタエブを必要としているはずだ
そして私たちはアブトレイカを必要としている。
つまり、交渉の余地はあるのではないか、とアル・アハリに言うつもりだ」
>>2に続く
(訳責:DJかがみんφ ★)
・原文
http://www.goal.com/en-gb/news/4433/2012-olympics/2012/08/01/3280565/egypt-hoping-to-retain-aboutrika-moteab-for-olympics
さらに、優勝候補であったスペインが敗退したことで我々にも金メダルの可能性があるとラムジーは続けた
「大会前は誰もが、優勝候補であるスペイン、ブラジルについて話していた
2ヶ月前にスペインと対戦したが、彼らは偉大なチームだったよ、我々は全てのチームをリスペクトしている」
「日本はとてもたくましく、そしてとても素早いチームだ
我々は先のことを考えず、3日後の日本を研究することに集中しなければならない
なぜなら、次の試合の相手が日本であり、日本を倒すためには最善の戦術を組み立てなければならないからだ」
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http://japanese.ruvr.ru/2012_08_02/ejiputo-shuukyou-tairitsu/
エジプトで宗教間対立が再燃
キリスト教徒との抗争でイスラム教徒が死亡した事件を受けて、エジプトで再び宗教上の動揺が始まった。
カイロ近くの村の教会をイスラム教徒が襲い、警官10名を含む16人が犠牲になった。村ではまた、数棟の家屋が放火に遭った。
エジプトのコプト教徒をめぐる暴動は、昨年、宗教的過激派を押さえつけていたホスニ・ムバラク大統領の政権が倒されて以来、頻度を増していた。
BBCより
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http://www.afpbb.com/article/politics/2892919/9318655?ctm_campaign=txt_topics
エジプト首相が新閣僚選任、国営テレビ
2012年08月02日 08:21 発信地:カイロ/エジプト
エジプト・カイロ(Cairo)の大統領宮殿でムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領と会談する、首相に指名されたヒシャム・カンディール(Hisham Qandil)氏(2012年7月24日撮影)。(c)AFP/EGYPTIAN PRESIDENCY
関連写真1/1ページ全1枚
【8月2日 AFP】エジプトのヒシャム・カンディール(Hisham Qandil)首相は1日までに、新内閣の閣僚の選任を終えた。国営テレビが1日報じた。
国営テレビによるとモンタズ・サイード(Mumtaz al-Said)財務相とムハンマド・カメル・アムル(Mohammed Kamel Amr)外相は留任するという。
また軍関係筋によると国防相にはエジプトを暫定統治した軍最高評議会のムハンマド・フセイン・タンタウィ(Muhammad Hussein Tantawi)議長が就任する。タンタウィ氏はホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)前大統領政権で国防相を務めた。
大統領報道官は、カンディール首相は2日に新閣僚を正式に発表し、ムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領が新閣僚を宣誓就任させると述べた。(c)AFP/Samer al-Atrush
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http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/36100.html
エジプト女性が原発立地敦賀学ぶ 研究と子育て環境良好で両立
(2012年8月2日午前11時05分)
エジプトからの留学生として原子炉物理を研究しているバスマさん=福井県敦賀市の福井大附属国際原子力工学研究所
福井県敦賀市の福井大附属国際原子力工学研究所で、エジプトから留学した女性が原子炉の安全研究をしている。母親として異国の地で娘を育てながら、原発建設計画がある母国の将来の安全規制に役立てるため、大学院生として原子炉物理を学ぶ。原発が立地するまちに暮らし、さまざまなことを吸収しようと意欲的に取り組んでいる。
この女性はエジプトの首都カイロ出身のボライ・バスマさん(30)。エジプト原子力エネルギー庁の職員として、カイロの大学での原子力研究を経て、政府派遣の留学制度を利用した。
自身の研究課題と同じ原子炉物理が専門で大阪大大学院教授だった竹田敏一所長に連絡を取り、敦賀キャンパスに3月移転した同研究所の試験を受け、4月に大学院生として研究を始めた。
研究テーマは「原子力規制に用いる炉物理計算の詳細な手法の開発」。原子炉の安全性向上に役立てるのが目的。軽水炉、高速炉の解析に用いている計算の信頼性向上を図るため、コンピューター計算やシミュレーションをしている。トリウム炉の研究もしており、竹田所長は「よく論文を持ってくる。基礎力があり、こちらが勉強になるぐらい優秀だ」と話す。
エジプトは2基の実験炉を抱え、4基の原発建設計画がある。政治情勢などで足踏みし、東京電力福島第1原発事故の影響も懸念されるが、バスマさんは「フクシマの事故原因やミスから教訓を学び、将来の原子力の安全と規制のために勉強したい」と前向きだ。
派遣期間は3、4年で「炉物理の研究で博士号の論文を書くだけでなく、日本の規制組織の職員にインタビューしたい」と意欲的。国内最多の原発14基がある福井県で「原発を見学したり、原子力産業の様子も見たりしたい」とする一方、「最も重要なのは専門的な知識を持っている人たちから学ぶこと」と強調する。
敦賀市内で小学校に通う8歳の娘と暮らし、子育てと研究を両立している。日本語は少し話せる程度。エジプトで仕事をする夫とも離れているが、「日本に来る前の4年間も離れていたので慣れている。私の母が今度、娘を見に来てくれる。敦賀での研究、生活環境も良いので、少しずつ言葉を覚えながら頑張りたい」と語った。
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http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2012/news/ballgame/foot/1/20120802-OYT1T01265.htm
ラマダン中のエジプト選手、日本戦当日は飲食?
【カイロ=田尾茂樹】男子サッカー準々決勝で日本と対戦するエジプトの選手の大半はイスラム教徒。
日の出から日没まで飲食を断つラマダン(断食月)の最中とあって、選手が断食を実行するかどうかは、試合結果に影響しそうだ。
昨年8月のラマダン中に札幌で行われた国際親善試合では、U―22(22歳以下)エジプト代表は日本に1―2で逆転負け。多くの選手が飲食を断ったまま試合に臨んだことが、プレーに影響したともいわれる。
湾岸アラブ諸国などに比べ、世俗的とされるエジプトでも、ラマダン中は大半のイスラム教徒が断食を守るが、五輪前にエジプトのイスラム教スンニ派最高権威「アズハル機関」のアリ・ゴマア師は、五輪参加選手について「(断食が免除される)旅行中に当たり、日中の飲食が許される」とのファトワ(宗教令)を出した。
ただ、最終的に判断するのは各選手だ。選手の多くは断食しているかどうかを明かしていないが、政府系アル・アハラム紙のアリ・バラカ記者は「ファトワもあるので、練習日には断食しても、試合当日は納得して飲食している選手が多いのでは」と話す。
(2012年8月2日21時05分 読売新聞)
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http://mainichi.jp/select/news/20120803k0000m030113000c.html
エジプト:新内閣に国防相ら9人留任
毎日新聞 2012年08月02日 23時51分(最終更新 08月03日 00時01分)
【エルサレム花岡洋二】エジプトのカンディール首相は2日、新内閣の閣僚名簿を発表した。軍最高評議会のタンタウィ議長が兼務する国防相ら閣僚計9人は昨年12月に発足したガンズーリ内閣から留任する。2日中に新閣僚の宣誓式を行う。
閣僚は35人になる見通しで、うち33人を発表。新内閣は官僚出身者や実務経験者が中心。タンタウィ氏の処遇が焦点だったが、国防相兼任継続で軍を掌握する。新政権が人事を巡って軍との衝突を避けた形といえそうだ。
重要ポストでは他にアムル外相、サイード財務相が残留し、内相にはガマルエディン副内相が昇格する。モルシ大統領を擁立した穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の自由公正党からは4人が入閣した。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM02063_S2A800C1FF1000/
エジプト新内閣、主要閣僚は留任 政策の継続性重視
2012/8/2 20:47
【カイロ=押野真也】エジプトのカンディール首相は2日、新内閣を発表した。外務や財務、国防などの主要閣僚が留任する。イスラム原理主義系の大統領が初めて誕生したことに国内外から懸念の声が出たため、外交や経済政策の継続性をアピールする狙いがありそうだ。原理主義系の閣僚登用も抑制するなど、軍への配慮もにじむ。
現在、エジプトは新憲法を起草中で、暫定憲法に基づいて組閣した。モルシ大統領がカンディール氏を首相に任命し、組閣を指示。首相が作成した閣僚名簿に基づき、大統領が2日に任命した。国防相は軍が選び、大統領に任命権限はない。
政府系メディアによると、新内閣の35人の閣僚のうち、7人は暫定政権からの留任組。アムル前外相やサイード前財務相ら主要閣僚を留任させた。暫定政権を率いてきた軍最高評議会のタンタウィ議長も国防相にとどまった。
モルシ大統領の支持基盤で、イスラム原理主義組織の「ムスリム同胞団」からは4人の閣僚を登用するにとどめた。イスラム色が強い政権が誕生することへの国内外の懸念を意識したとみられる。
モルシ氏が首相に指名したカンディール氏は特定の政治・宗教組織に属していない。同氏の起用や同胞団系の閣僚を最小限に抑えたのは、原理主義の台頭を懸念する軍や少数派のキリスト教徒への配慮もありそうだ。
今回の新内閣について、エジプトの内政に詳しいカイロ大学のハッサン・ナファ教授は「主要閣僚の残留は大統領や首相の決断ではなく、軍の強い意向が働いた」と見る。現在、エジプトは立法権を持つ人民議会(下院)が解散しており、軍が立法権を保持する。国防相の任命権だけでなく、軍の指揮権など軍事全般の権限も軍が持つ。モルシ大統領は軍との協調を余儀なくされている。
2011年の反体制運動を主導し、若者で組織する有力な政治団体「4月6日運動」幹部のアハマド・マヘル氏は「我々が大統領に推薦したリベラル派がまったく登用されていない」と新内閣の顔ぶれに不満を述べる。今後、新内閣が軍への譲歩を続け、民主化が停滞することがあれば、若者の不満が高まる可能性もある。
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http://blog.livedoor.jp/amoremaru/archives/51756353.html
●2012,8,2付 在エジプト日本大使館からの情報 カイロ・ボウラック地区の治安情勢に関する注意
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212019575/
社会背景等参照:
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1340261952/
アルジャジーラ エジプト ライブ:
http://www.livestation.com/channels/131-al-jazeera-mubasher-misr-arabic
アハラム 英語電子版:
http://english.ahram.org.eg/
ツイッター #エジプト
http://hashtagsjp.appspot.com/tag/%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88
エジプト在留邦人・旅行者の皆様へ 平成24年8月2日 在エジプト日本国大使館領事部
カイロ・ボウラック地区の治安情勢に関する注意
1 本日8月2日午後、カイロ・タハリール広場より北方のコルニーシュ通り沿い、ボウ
ラック地区に所在するナイルシティータワー直近において、暴徒化した付近住民等が建
物や車両を破壊、放火や投石をする事件が発生し、治安部隊が事態収束のため催涙ガス
銃等で対応にあたり、警戒をしています。
2 つきましては、テレビ報道等にも注意を払い、最新の関連情報の入手に努めていただ
き、不測の事態に巻き込まれないように上記現場付近への不要不急の外出を控えてくだ
さい。
在エジプト日本国大使館領事部 TEL: 02-2528-5910
大使館HP: http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/index.htm
外務省海外安全HP(エジプト):http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=94
x
アハラム英語電子版報道
http://english.ahram.org.eg/NewsContent/1/64/49381/Egypt/Politics-/One-dead-as-clashes-erupt-at-Cairos-Nile-City-Towe.aspx
One dead as clashes erupt at Cairo's Nile City Towers
Local residents are said to be besieging luxury Nilefront complex following alleged shooting incident in Fairmont Hotel; corniche road closed to traffic
Ahram Online, Thursday 2 Aug 2012
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女の子のみ!エジプトにある女性のためのテレビ放送局のスタジオ風景
http://mediabox.blog38.fc2.com/blog-entry-7776.html
エジプトにある女性だらけのテレビ放送局のスタジオ風景を捉えた画像が海外で話題となっていたのでご紹介。
女性だらけのテレビと聞いてムフフな光景を想像する男性は多いかと思いますが、国が違えば文化も違うということでなかなか残念な感じというか、ちょっと怖い感じの光景が広がっていました。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120728_140204.html
エジプト新首相、組閣発表の期日を今日決定
2012年07月28日付 Al-Ahram紙
■カンディール首相、組閣発表の期日を今日決定
■若者相にヤースィーン、電力相にビシュル、経済相にシャハータ、教育相にマスアド、アブドゥンヌールとザハーリーは留任との予測
2012年7月28日『アル=アハラーム』
【カイロ、アマーニー・マージド、イスラーム・ファルハート、ハージム・アブー・ドゥーマ】
首相に指名されたヒシャーム・カンディールに近い情報源は、カンディール氏が19省庁の大臣選出を終えたとの見方を示した。他の省庁に関しては、候補者同士を比較するため、更なる会見や協議が待たれる。
カンディール首相は大学教授や各分野の専門家多数をナセルシティの灌漑省庁舎に迎え、昨日の明け方2時まで次々と会見を続けた。
首相は今日、閣僚名簿発表の最終期日を決定する予定だ。閣僚の就任式は、その発表の後になる。今日、最終的な組閣発表がなされるという情報は、カンディール氏が述べたとされる声明が誤って解釈されたものだった。
カンディール首相に近い筋は、ムニール・ファフリー・アブドゥンヌール観光大臣とナーディヤ・ザハーリー学術研究大臣の留任を予測している。内務相と防衛相のポストに関しては、未だにはっきりしない。というのも、現内務相ムハンマド・イブラヒームが留任の可能性を否定し、また軍最高評議会も防衛相の氏名を公にしていないからだ。
入閣の可能性がある注目の新顔としては、ナフダ(復興)・プロジェクトの名で知られる教育計画の担当者、ムスタファー・マスアド博士が教育相の候補に挙がっている。また、高等教育相には今のところ、私立大学連合の事務局長を務めているアハマド・ガマール・ナワーラ博士が最有力視されている。同博士が実業界出身であることから、この人事が確定した場合、大きな論議を呼ぶものと予想される。
ほぼ確定した他の省庁についていえば、人民議会の前予算編成委員会顧問のアブドゥッラー・シャハータ博士が経済相に就任すると見られ、同様に、アリー・ムハンマド・アブドゥルムヌイム・アッ=サーウィー氏の文化相兼考古相への選出が確定している。
数時間後には新灌漑相の選出が終了する予定だ。すでに選出リストは2名に絞られており、一人は、アフリカ開発銀行所属の国際的な水資源専門家ワーイル・ルシュディー、二人目は、現灌漑副大臣であるムハンマド・アブドゥルムトゥリブだ。
(後略)
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http://www.sponichi.co.jp/olympic/news/2012/08/03/kiji/K20120803003821221.html
エジプト 逆転で2位突破!ラマダン“免除”で8強入り
ロンドン五輪 男子1次リーグC組 エジプト3−1ベラルーシ (8月1日 グラスゴー)
ベラルーシ戦で1得点1アシストと活躍したエジプト代表の主将アブートリカ(中央)
Photo By AP
エジプトは1日の1次リーグ最終戦でベラルーシに3―1で快勝し、C組2位で逆転突破を果たした。突破には勝ち点3が条件だったが、速攻を中心に持ち前の攻撃力を発揮し、ラムジ監督は「われわれは8強にふさわしい素晴らしいチームだ」と胸を張った。
大黒柱は主将の33歳MFアブートリカだ。「エジプトのジダン」と称される絶対的司令塔で、ベラルーシ戦は1得点1アシストを挙げるなど全3得点に絡んだ。3月に起こった暴動の影響で国内リーグが中止となったことを受けて、すぐに選手を招集して南米遠征、アラブ選手権に参加するなど長期合宿でチームを強化。またラマダン(断食月)については、エジプトのイスラム教最高権威アリ・ゴマー師が五輪参加選手は旅行中に当たり、日中も飲食が許されるとのファトワ(宗教見解)を出している。
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http://www.sponichi.co.jp/olympic/news/2012/08/03/kiji/K20120803003820941.html
日テレも大喜び!日本VSエジプト戦、ゴールデン決定
ロンドン五輪サッカー男子準々決勝 日本―エジプト (8月2日 マンチェスター)
ロンドン五輪サッカー男子準々決勝の日本―エジプト戦(4日、日本時間午後8時キックオフ)を放送する日本テレビがグループ1位通過に大喜びだ。
グループ2位の場合は、試合開始が5日午前1時だっただけに、同局関係者は「ホンジュラス戦では、1位通過を祈ってました。深夜とゴールデンタイム(午後7〜10時)では見てくださる人の数が違う」といい、ホームページやスポットCMを増やすなどして告知に努めるという。午後7時10分からの放送では、現地から明石家さんま(57)や上田晋也(42)らが試合も模様を伝える。
[ 2012年8月3日 06:00 ]
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http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/soccer/news/CK2012080302000118.html
権田 エジプト戦へ準備万端
2012年8月3日 紙面から
日本−ホンジュラス 前半、好セーブの権田=コベントリー競技場で(共同)
【コベントリー(英国)松岡祐司】44年ぶりのメダル奪取へ一歩前進−。サッカーの男子日本代表は1日、1次リーグ最終戦でホンジュラスと0−0で引き分け、2勝1分けの勝ち点7でD組1位突破を果たした。優勝候補でC組1位のブラジルとの対戦を回避し、4日正午(日本時間同20時)開始の準々決勝では、C組2位のエジプトと激突することが決まった。日本は先発メンバーを5人入れ替えたが、GK権田修一(23)=FC東京=を中心にした粘り強い守備で3試合連続完封を飾った。一夜明けた2日は当地で調整練習を行った。
スタメンを5人入れ替え、思惑通りの「首位突破」。開始からチグハグな展開にあって、勝ち点を奪う分岐点があった。それは周到な準備であり、正確な判断であり、技術だった。前半残り6分間で訪れた2度の危機。守ったのは「全員」だが、立ちふさがったGK権田にすごみがあった。
「世界が相手なので1試合で1、2回のピンチはあると想定していた。映像を見たりして、(相手の特徴など)最低限のところは確認していた。いい準備ができて、いい対応ができたと思う」
前半39分、ゴール前に浮き球の縦パスが入ると、ベントソンの絶妙な胸トラップで鈴木、吉田がかわされた。急角度の右足シュートが猛襲する。それでも、権田が間一髪、右手先でセーブした。さらに、こぼれ球にも即応して、押し込ませない。3分後、今度は自陣FK。フィゲロアのストレート弾は相手に触れてコースが変化した。でも、権田は一呼吸置いてから左へ跳び、弾き出した。デッドゾーンギリギリのビッグプレーだった。
「壁が割れないという信頼がある中でも、ボールは抜けてくるか、誰かに当たるかも。『先に倒れないでおこう』とイメージしていたのが生きた」。準備して、慌てず地に足をつけて待った。この判断がすべてだった。
「練習でもボールがゴールに全然入らなくなって、もしかしたらすごい選手になるかもしれない」。中学1年から約5年間、権田を指導した浅野寛文・元FC東京育成部GKコーチがそう感じたのは、権田が中学3年の冬だった。「普通か、少し上」のレベルだった若いGKは、失敗を修正する能力でどんどん力をつけていったという。
「どうやったらできるのか、当時からずっと考えていた。同じミスをするのは絶対に嫌だったから」(権田)。たった一つのミスが許されないポジションだからこそ、犯したミスとはとことん向き合う。そんな権田のスタイルが、一つの花を開かせようとしている。
1次リーグ3戦無失点は日本史上初。でも、そんな勲章はいらない。準々決勝のエジプト戦へ、守護神は「最高の準備をして臨む」。日本に持ち帰るのは、44年ぶりのメダルと決めている。
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http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/soccer/27609/
「エジプトのジダン」を止めろ
2012年08月03日 12時00分
【武田修宏の直言】ロンドン五輪サッカー男子1次リーグで日本は見事にグループ1位で決勝トーナメントに進出した。メンバーを変えて臨んだホンジュラ戦はパスワークが冴えず、盤石とは言えなかったが、しっかりと無失点に抑えたことは評価できる。もう一度、気を引き締めて、準々決勝を戦ってほしい。
対戦相手のエジプトは組織力があるし、個人技も高い選手が多い。日本はトゥーロン国際(5月)で敗れており、難敵といえる。特に注意が必要なのはFWモハメド・アブトレイカ(33=アル・アハリ)だ。A代表のエースストライカーで「エジプトのジダン」と言われる。
非常に優れたテクニックと高い決定力を持つ選手で、2006年クラブW杯得点王。欧州クラブでの実績こそないものの、日本は超一流のアブトレイカをいかに止めるのかがポイントになる。
日本のDF陣は吉田を中心に安定。守備的MFとうまく連係し、アブトレイカにいい形でボールを持たせないことが重要だ。特に前を向きボールを持たせないようにしたい。相手MF陣がいい形でアブトレイカにパスを出させないように、前線からの守備で供給源を潰すことが求められる。
決勝トーナメントを勝ち切るには技術よりも精神力が求められる。心身ともに強く、タフでなければならない。ただ日本は英国入りしてから親善試合を含めすでに5試合を戦った。かなり疲弊し、ストレスもあるように感じるが、これを乗り越えてぜひメダルをつかんでほしい。
(元日本代表FW)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120803/k10014047681000.html
エジプト新政権 軍の影響残る
8月3日 7時24分
イスラム組織出身のモルシ大統領が誕生したエジプトで、35人の閣僚が決まって、新政権が発足しましたが、軍の最高評議会のタンタウィ議長が国防相にとどまるなど、軍の影響が強く残る政権となりました。
ことし6月に就任したエジプトのモルシ大統領は、先月、みずから指名したカンディール首相に組閣を指示し、閣僚の人選が進められていました。
カンディール首相は2日、記者会見を行い、「今こそ革命の精神を思い出して、一致団結して困難を乗り越えなければならない」と述べて、経済の立て直しや治安の回復という緊急の課題に取り組むため、実務家の35人の閣僚を選んだことを明らかにしました。
このうち、大統領選挙を巡って、モルシ大統領の出身母体のイスラム組織「ムスリム同胞団」と軍が激しく対立したため、人選が注目された国防相には、暫定統治を行ってきた軍の最高評議会のタンタウィ議長がとどまりました。
また、ムスリム同胞団系の閣僚の登用は4人にとどまったことなどから、閣僚の人選に軍の意向が強く働いたとみられています。
35人の閣僚はモルシ大統領の前で宣誓を行い、モルシ新政権が本格的にスタートしましたが、軍の影響が強く残る政権のなかで、モルシ大統領がどのように独自の政策を打ち出せるか注目されます。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012080300194
タンタウィ国防相ら7人留任=エジプト新政権が発足
【エルサレム時事】エジプトからの報道によると、カンディール首相率いる新内閣が2日、モルシ大統領に就任を宣誓し発足した。国防相を務めるタンタウィ軍最高評議会議長を含め、軍が主導した暫定政権からアムル外相、サイード財務相ら7閣僚が留任した。
35閣僚のうち、モルシ大統領の出身母体イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の自由公正党は、高等教育相や情報相を含む5ポストを得るにとどまった。女性閣僚は留任組の2人だった。
今回の組閣は、同胞団色を強めるのでなく、依然、大きな権限を有する軍部とのバランスを図った形となった。政権運営の円滑化を重視し、軍の意向に配慮したとみられる。(2012/08/03-07:25)
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http://mainichi.jp/select/news/20120803k0000e030190000c.html
エジプト:カンディール首相率いる新内閣が発足
毎日新聞 2012年08月03日 10時23分(最終更新 08月03日 11時11分)
記者会見に臨むエジプトのカンディール首相=2012年8月2日、AP
拡大写真
【エルサレム花岡洋二】エジプトのカンディール首相率いる新内閣は2日、首都カイロの大統領府で就任を宣誓し、発足した。軍最高評議会のタンタウィ議長が兼務する国防相など閣僚計9人は、昨年12月に発足したガンズーリ内閣から留任した。宣誓式には、モルシ大統領と、閣僚35人のうち海外渡航中の1人を除く34人が出席した。大統領を擁立した穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の自由公正党からは4人が入閣した。
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ラマダン中のエジプト選手、日本戦当日は飲食? 日本のネット上の反応
: http://white0wine.blog10.fc2.com/blog-entry-5048.html
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http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20120803-994548.html
タカ、新婚旅行は「エジプトに行きたい」
お笑いコンビ、タカアンドトシが3日、東京・上野公園美術館で行われた「ツタンカーメン展」のオープニングセレモニーに出席した。7月22日、フジテレビ系「FNS27時間テレビ」の生放送中、元テレビリポーターの鈴木奈津子さん(34)にプロポーズしたタカ(36)。その後、公の場に現れたのは初めてで、あらためて「結婚します」と宣言した。年内にも婚姻届を提出する予定で現在、日柄などを見極め、調整中。ツタンカーメン展に合わせ、新婚旅行は「エジプトに行きたい」と話した。
トシ(36)は生放送のプロポーズについて「付き合っている人がいるというのは、周囲の会話から分かってましたが、番組でプロポーズするのは知らなかった」と、本当にサプライズだったことを明かした。
[2012年8月3日14時41分]
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http://www.shikoku-np.co.jp/sports/international/20120804000095
日本、今夜エジプト戦/準々決勝に備えPK練習も
2012/08/04 04:56
【マンチェスター(英国)共同】サッカー男子(原則23歳以下)で3大会ぶりにベスト8入りした日本は4日正午(日本時間午後8時)から英国のマンチェスターでエジプトと対戦する。3日の非公開練習ではPKの練習も行った。
準々決勝から延長、PK戦がある。日本は五輪とワールドカップ(W杯)で過去2度のPK戦を経験し、いずれも敗退した苦い記憶がある。
GK権田は「PK戦を狙ってやるつもりはまったくない。PKになった場合、キッカーは落ち着いて蹴ればいいし、僕も落ち着いて挑めればいい」と平常心の大切さを口にした。
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http://www.goal.com/jp/news/1584/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF/2012/08/04/3285563/%E4%BA%94%E8%BC%AA%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%80%E3%83%B3%E5%86%8D%E3%81%B3?source=breakingnews
五輪プレビュー:エジプトのジダン、再び
ロンドン五輪準々決勝、日本対エジプト戦が本日行われる。 この試合の展望について、Goal.comエジプト版の記者であるサブリ・サイード氏に話を聞いた。
8月4日12時(日本時間の20時)、ロンドン五輪準々決勝の日本対エジプト戦が行われる。ベスト4に名乗りを挙げ、メダルへの挑戦権を得るためには何としてもこの試合に勝たなければならない。
エジプトとは5月に行われたトゥーロン国際大会で対戦しているが、2−3で敗戦。しかし、今回の日本はあの試合から7、8人が入れ替わり、間延びして戦っていた当時に比べると、今のディフェンス組織はよりコンパクトで安定感がある。また、エジプト側も当時のメンバーから大きな変更があるようだ。過去の結果は参考にはならない。
この重要な対戦を迎えるに当たり、私たちはGoal.comエジプト版の記者であるサブリ・サイード氏に話を聞いてみた。
(エジプトのチーム状態はどう?)
サブリ「私たちは最終節の勝利によってグループリーグ突破を果たし、高いモチベーションを保っているよ。代表チームが、エジプトサッカー界において史上初となるオリンピックのメダルを獲得することを願っている」
(エジプトの注目選手は?)
サブリ「チームにはたくさんの重要なプレーヤーがいる。まずはチームリーダーであり、司令塔でもあるモハメド・アブトレイカ(背番号5:FW)。彼については日本のみなさんも知っているのではないだろうか? 彼にボールが渡る瞬間をみんなが注目しているし、彼はブラジル戦とベラルーシ戦でゴールを挙げてくれた。アブトレイカだけじゃなく、彼ら代表選手は私たちエジプト人にとって幸せを与えてくれる存在でもあるんだ」
2005年、2006年、2008年のFIFAクラブワールドカップでアル・アハリの中心選手として来日し、"エジプトのジダン"と称されるテクニックを披露したアブトレイカ。すでに33歳となった彼は、今回のオリンピックにはオーバーエージ枠として参加している。キャプテンとして、プレー面でもメンタル面でもエジプト代表を引っ張るレジェンドである。
(その他に注目するべき選手は?)
サブリ「アブトレイカの他には、モハメド・サラー(背番号11:FW)も最近の3試合で3ゴールを挙げている。危険な選手だよ。アブトレイカとモハメド・サラーがチームの90パーセントを占めているといっても過言ではない」
(オーバーエージ枠で参加しているエマド・モタエブ(背番号10:FW)はどう?)
サブリ「たしかに彼も危険なFWだが、たくさんの決定機を外してしまったせいで、エジプトのファンから辛らつな批判を受けた。彼は”オリンピック後に引退する”と宣言している」
(エジプトの弱点はディフェンス面にあると思うんだけど、どう? 特に後方から走り込んでくる相手選手をつかまえられない癖があると思う)
サブリ「君が指摘するとおり、エジプトの課題はディフェンスだよ。そして中盤の選手たちの動きが遅いことも問題だ」
(日本についてはどんな印象を持っている?)
サブリ「日本について最も重要なことは、パススピードが速いこと、そして組織が非常に整っていることだ。もしかすると酒井宏樹がエジプト戦で復帰し、ディフェンス力にさらに磨きがかかるのではないかと思っている」
(日本の選手で気になるのは?)
サブリ「私の考えでは、この試合は永井謙佑のスピードと、テンポの遅いエジプト守備陣のやり取りが鍵を握るのではないかと思う。同時にアハメド・ヘガジ(背番号6:DF)とモハメド・サラーが、日本の守備陣とどのような対決を繰り広げるのかも重要だ」
サブリ「良い試合になることを祈っているよ」
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120730_122257.html
エジプト:社会問題への政府の取り組み
2012年07月29日付 Al-Ahram紙
■ヤースィル・アリー博士:祖国清掃キャンペーンでゴミと廃棄物を取り除き堕落を防ぐ
【2012年07月29日:イブラーヒーム・アル=バヒー】
大統領府の臨時代理公式報道官であるヤースィル・アリー博士は「現行の祖国清掃キャンペーンは『清潔な祖国はエジプトの愛の叙事詩』というスローガンのもと一昨日(27日)はじめられた。また清潔な祖国にいたるまでこのキャンペーンは長期にわたって継続されるだろう。」強調した。
彼は「このキャンペーンはゴミや廃棄物の撤去のみに関するものではなく、清潔に関するより広い概念を含み、後進性と堕落に対抗するだろう」と述べた。
また「ムルスィー大統領は行政機関、地方、関係省庁、知事、市民社会組織、愛国勢力、諸政党、報道機関などのこのキャンペーンへの協力者すべてに感謝した。」と加えた。
同氏は「このキャンペーンは短期的な解決策で、我々は長期的な解決策を策定するのに努めるつもりだ。近隣からのゴミ収集し埋立地やリサイクル工場へ輸送し、そこで現在軍事用工場で生産されている原料を生産する予定だ。これにより、清潔さと経済的利益という2目標が達成される。すなわち、廃棄物が経済的利益に還元されるのである。」と指摘した。
彼は「大統領はラマダーン月中にいくつかの地域や県で見られたひどい交通渋滞と交通問題についても検討した。大統領は、こうした交通渋滞に早急な解決策を見つけるため迅速に行動するよう行政機関に指示を出した。」と加えた。
さらに報道官は「大統領は、ラマダーン月中の電力問題と負担の増加は、消費が通常の約30%増加した結果であり、近日中に2つの新しい発電所を稼働させることによって停電をくりかえさないよう対応中だ。」と加えた。
ヤースィル・アリー氏は「大統領は増加する国民の需要に応えるため、この2つの発電所に関する作業が早急に終わるよう求めた。同様に大統領は国民にも電力消費を抑え、発電所への負担を軽減することを求めた。」と指摘した。
また大統領側近団編成の期日について質問への返答で、ヤースィル・アリー氏は「数日のうちに、副大統領・補佐官・大統領顧問などを含む組織に関する発表があるだろうと述べた。大統領側近団の発表は、木曜日の組閣完了の発表と同じ日にされると予測される。大統領側近団編成についての協議は継続中である。」と述べた。
またアリー氏は「大統領の側近団に割り振られた役割は、大統領のプログラムと関連している。そして顧問の選択は大統領のプログラムに含まれている全体的な課題や問題、この非常に意欲的なプログラムに含まれる基本的で切迫した需要に関連している。それらの中には、政治的側面と、法的概念による全体的な公正や社会的公正に関連するその他の部分がある。またこの公正についての問題が、大統領側近団の候補者の数と名前を決定づけるだろう。」と述べた。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120803_075634.html
エジプト:アメリカのパネッタ国防長官の来訪
2012年08月01日付 al-Hayat紙
■エジプト:パネッタ米国防長官がムルスィー大統領とタンターウィー元帥を平等に称賛
2012年8月1日 水曜日 『アル=ハヤート』
【カイロ:アミーナ・ハイリー】
アメリカのレオン・パネッタ国防長官は昨日(31日)、短期間のエジプト訪問の最後にムハンマド・ムルスィー大統領と軍最高評議会議長兼国防大臣のフサイン・タンターウィー元帥と会談し、両氏に対して均等に賛辞を呈し、両氏間の緊密なバランスを保った。
パネッタ国防長官は、「民主化改革」プロセスの完遂について約束したムルスィー大統領とタンターウィー元帥の両氏に満足感を示し、この賛辞を呈した。また同長官は、「民政への完全な権力移譲におけるタンターウィー元帥の完璧な約束」を同元帥への賛辞に加えた。パネッタ国防長官は、限られた数のエジプト人記者、その他の歴訪に同行した記者との短い会見において、暴力を行使する過激主義から、エジプト・イスラエル国境に関する懸念といった多岐に渡る問題についてエジプトの高官たちと協議し、主要な合意点は、このような困難な課題に共同作業を通して対処していくということであったと述べた。なお、パネッタ長官は、チュニジアから始まり、エジプト、次いでイスラエル、ヨルダンを歴訪する。
パネッタ長官は「ムルスィー大統領が属し、未だハマースと強固な関係を保つムスリム同胞団が、安全保障に関わる諸問題において合衆国と本当に協力すると思うか」という質問に対し、ムルスィー大統領を賞賛する言辞を再び持ち出し、「ムルスィー大統領の行動や決定は彼個人に由来するものであること、また彼は全てのエジプト人の大統領であり、民主化への移行の実行を完全に遵守していること」に満足していると述べた。またパネッタ長官は続けてムルスィー大統領とタンターウィー元帥の両者を含めた賛辞を述べ、「両氏が極めて良好な関係で結ばれており、両者は共に共通の目的のために行動している。共通の目的とは民主化への移行である。」と述べ、完全な満足を表明した。
エジプトの民主化への移行は経済と治安の安定なしには達成されないため、パネッタ長官は必要な援助と支援の提供という分野でエジプトに対するアメリカの協力継続を強調し、両国間の軍事協力に言及した。しかし同長官は、エジプトへの軍事支援(13億米ドル)に、軍と警察の予算の公開、および軍と警察に対する文民統制の徹底を結び付けたことへ民主党のパトリック・リー上院議員の問題提起についてのコメントは避けた。パネッタ長官はこの質問をアン・パターソン在エジプト米国大使に回し、同大使はアメリカの行政府は軍事支援に条件を付すことには反対であると述べた。
エジプトの新体制に対テロ作戦への支援を期待しているかという質問に対しては、パネッタ国防長官は「かつて我々両国はアル=カーイダとの戦いにおいて努力を共にした、そして喜ばしいことに、この問題をムルスィー大統領とタンターウィー元帥のそれぞれと協議した際、両氏ともに可能な限りあらゆる手段でテロとの対決で我々と協力するであろうと強調した。テロとは、アル=カーイダのような諸集団から生じるものであり、それとの対決はエジプトの安全と安定を守るためである。」と述べた。
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【知ってた】日本と対戦するエジプト代表主力3人がクラブチームへ合流という噂が流れたがナシに!
アル・アハリ、3選手に五輪代表を優先させることを決定
8月2日、アフラム・オンラインは「クラブの事情によりチームを離れるという報道が為されていた
エマッド・モタエブ、モハメド・アブトレイカの両名は、五輪代表に残る」と報じた。
アル・アハリのフットボールディレクターを務めるアブドゥル・ハフィズは、
公式サイトでモハメド・アブトレイカ、エマッド・モタエブ、
そしてアハメド・ファティの3名が五輪に残ることを8月1日に発表している。
「ホッサム・エル・バドリ監督、ハッサン・ハムディ会長と協議した結果、
CAFチャンピオンズリーグに3名を招集せず、五輪に残すことを決めた」
http://qoly.jp/index.php/news/11263-olympic-20120803-egypt-2
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http://worldfootballnews.doorblog.jp/archives/13296534.html
【五輪:ゴール動画追加】日本、エジプトを3−0で撃破し準決勝へ! 永井先制…負傷交代の代償も、吉田追加点、とどめは大津[08/04]
日本 3−0 エジプト [オールド・トラフォード/マンチェスター]
1-0 永井謙佑(前14分)
■ エジプト、サード・サミルが一発レッドで退場(前41分)
2-0 吉田麻也(後33分)
3-0 大津祐樹(後39分)
◆ U-23日本 関塚隆監督
GK 1 権田修一(FC東京)
DF 2 徳永悠平(FC東京)
4 酒井宏樹(ハノーファー/ドイツ)
5 吉田麻也(VVV/オランダ)(Cap)
13 鈴木大輔(アルビレックス新潟)
MF 3 扇原貴宏(セレッソ大阪)
7 大津祐樹(メンヘングラードバッハ/ドイツ)
10 東慶悟(大宮アルディージャ) → 12 酒井高徳(シュトゥットガルト/ドイツ)(後27分)
16 山口螢(セレッソ大阪)
17 清武弘嗣(ニュルンベルク/ドイツ) → 14 宇佐美貴史(ホッフェンハイム/ドイツ)(後39分)
FW 11 永井謙佑(名古屋グランパス) → 15 齋藤学(横浜F・マリノス)(前20分)
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ダウンタウン地区 庵近辺の喫茶店 5店中2店営業も客はまばら。 観戦目的客が集まらなかったのは、ナイルサットの無料衛星chで視聴可能だったのも大きい感。
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http://www.asahi.com/sports/update/0804/TKY201208040607.html?tr=pc
断食月でカフェ閉店、自宅観戦 エジプトサッカーファン
関連トピックス
エジプトオリンピック
スポーツの中でサッカーが一番人気のエジプトでは、大型テレビのあるカフェに気の合う仲間が集まり、水たばこを吸いながらわいわいと観戦するのが流儀。だが4日の五輪日本戦は試合開始がエジプト時間の午後1時。日中の飲食や喫煙が禁じられるイスラム教の断食月(ラマダン)のため、カフェのほとんどが閉まっていた。市民はやむなく自宅でテレビ観戦するなどし、いつものようには楽しめなかったようだ。
スポーツカフェが並ぶカイロ西部ムハンデシーン地区の通りはこの日午後、ほとんど無人。カフェ店主の1人は「サッカー代表戦は稼ぎ時だが、ラマダンに昼間から営業できるわけないだろう」と不機嫌そうだ。
会社員ハサン・アブフセインさん(37)は職場で仕事を装い、パソコンでこっそりとネット中継を見た。「みんなで見られないし、試合には負けるし、最悪」とブーイングをあげた。
ラマダンでは、旅人や妊婦、戦闘中の兵士らは断食を免除される。エジプト政府の宗教的最高権威ゴマア師は五輪直前、エジプト五輪代表選手は「旅行中」であり、断食を守る必要はないとする宗教見解(ファトワ)を出している。(カイロ=貫洞欣寛)
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エジプト戦でゴールを決めたDF吉田麻也、またも名前を間違われる
http://blog.livedoor.jp/domesoccer/archives/51953512.html
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http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2012/08/04/kiji/K20120804003836000.html
エジプトのラムジ監督「退場者が出た影響はあった」
ロンドン五輪 サッカー男子準々決勝 エジプト0−3日本 (8月4日 マンチェスター)
ロンドン五輪サッカー男子準々決勝で、日本に0−3で完敗したエジプトのラムジ監督のは「退場者が出た影響はあった。後半、追いつこうとしたが負傷者も出てしまった」と、前半41分にはサミルがレッドカードを受け退場。後半36分にはアハメド・ヘガジーが負傷退場したことで、最後は9人での戦いとなってしまったことを悔やんだ。
さらに「日本は1次リーグ第3戦で控えを起用できたこともあって、われわれより体力面で勝っていた」と残念そうに語っていた。
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http://news.livedoor.com/olympic/london2012/detail/6824982/
エジプト主将:「日本は素晴らしいチーム」
4日に行われたロンドン・オリンピック準々決勝でU-23日本と対戦したU-23エジプトは、0−3で敗れて、大会から姿を消した。チームの主将を務めたMFモハメド・アブトレイカは、DFサード・サミルの退場がターニングポイントになったと嘆いている。
日本は14分に永井謙佑のゴールで先制すると、41分に齋藤学が決定機を迎えた。サミルは、この日本のチャンスをファウルで止めたため一発退場。数的優位に立った日本は終盤に2点を加えて、3−0としている。
アブトレイカは試合後、報道陣に対して次のように話した。
「レッドカードが僕たちに影響してしまった。残念だ。今大会、僕たちはとてもうまくやったと思うけど、今日は難しかった。グループステージで良くできたけど、今日はハードな試合だったよ」
「準決勝に進みたかったけど、うまくいかなかった。相手は素晴らしいチームだった。それに僕たちは退場者が出てしまった影響もあった。立ち上がりに集中を欠いて、相手にリードされてしまったね」
準決勝に進んだ日本は、メキシコ対セネガルの勝者と対戦することになる。
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http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212422961/43
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2012C245
エジプト:シナイ半島におけるテロ脅威等に関する注意喚起
2012年08月03日
※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。
1.8月2日、イスラエル首相府国家安全保障会議(NSC)テロリズム対策局は、ガザ地区内のテロ組織等が、エジプトのシナイ半島に滞在中のイスラエル人旅行者に対して近日中に誘拐等のテロ攻撃を計画中である旨の情報があるとして、直ちにシナイ半島から退避して帰国するようにとの警告を発しました。
2.イスラエル政府が発した警告は、日本人を対象としたものではなく、また現時点では、テロ攻撃に係る情報の詳細は明らかにされていませんが、今後、この地域では治安の混乱やテロ、誘拐が発生する可能性があり、場合によっては巻き込まれるなどのおそれがあります。また、これまでも注意喚起しているように(2012年3月23日付スポット情報「エジプト:シナイ半島における外国人観光客誘拐事件の発生に伴う注意喚起」参照)、シナイ半島では外国人観光客等を対象とした誘拐事件がこれまでも頻発しており、報道によれば、最近も以下の事件が発生しています。
●5月7日、遊牧民ベドウィンが、刑務所に収監されている仲間の部族民の釈放を求めてシナイ半島多国籍軍・監視団(MFO)のフィジー人隊員10人を誘拐(同日中に解放)。
●5月31日、ベドウィンが、麻薬関連の容疑で逮捕された部族民1人の釈放を求めて米国人観光客2人を誘拐(同日中に解放)。
●6月16日、ベドウィンが、武器の所持で前日に逮捕された仲間1人の釈放を求めてシンガポール人観光客1人を誘拐(同日中に解放)。
●7月13日、ベドウィンが、麻薬関連の容疑で逮捕された親族1人の釈放を求めて米国人観光客2人とエジプト人ガイド1人を誘拐(同月16日に解放)。
3.外務省は、シナイ半島(スエズ湾、アカバ湾に面した沿岸部を除く。)に対して、危険情報「渡航の延期をお勧めします。」を発出しており、同地域に渡航・滞在を予定されている方は、どのような目的であれ渡航の延期を強くお勧めします。特に、スエズ湾及びアカバ湾に面した沿岸部幹線道路以外の内陸部への陸路移動を避けるとともに、同沿岸部においても、例えば、シャルム・エル・シェイク市への渡航は空路を利用する等、可能な限り陸路移動を避けるようにしてください。
4.また、エジプトには別途「危険情報」が発出されていますので、同情報にも留意して下さい。エジプトに渡航・滞在する方は、常に最新の現地情勢を確認し、都市間の陸路移動の際には、昼夜を問わず、複数の車両で移動する等、十分な安全対策を講じて下さい。
(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ:
http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
○在エジプト日本国大使館
住所:81, Cornishe El Nil, Maadi, Cairo, Arab Republic of Egypt
電話: (20-2) 25285910
FAX : (20-2) 25285907
ホームページ: http://www.eg.emb-japan.go.jp/
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120806/k10014097181000.html
エジプト 国境の検問所で襲撃
8月6日 8時42分
エジプト北部のイスラエルとの国境にある検問所が武装グループに襲撃され、エジプト軍の兵士13人が死亡、7人がけがをし、警察はイスラム過激派が関与しているとみて調べています。
エジプトのシナイ半島北部のイスラエルとの国境にある検問所に5日、武装グループが押し入り、その場にいた兵士を次々に銃撃しました。
エジプトの国営テレビによりますと、この襲撃で、これまでに兵士13人が死亡したほか、7人がけがをし、病院に運ばれたということです。
また、イスラエル軍によりますと、襲撃のあと、武装グループの車2台が国境を越えてイスラエル側に入ろうとしたため、イスラエル軍が上空から爆撃したということです。
エジプトの警察は、シナイ半島で活動するイスラム過激派が襲撃に関与しているとみて、調べています。
シナイ半島では、去年2月のムバラク政権の崩壊以降の混乱に乗じて、イスラム過激派や地元の部族勢力の活動が活発になっていて、治安の悪化が懸念されています。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120806/mds12080609570001-n1.htm
イスラエル国境で15人死亡 武装集団が襲撃 エジプト
2012.8.6 09:56
5日にエジプト・シナイ半島で起きた警察施設襲撃を受け、カイロで緊急会談するモルシ大統領(右)と軍最高評議会のタンタウィ議長(ロイター)
中東の衛星テレビなどによると、エジプト北東部シナイ半島のイスラエルとの国境近くで5日、武装した男らが警察施設を襲撃、警官ら少なくとも15人が死亡した。
ほかに負傷者も出たもよう。エジプトの国営テレビは、イスラム過激派グループの関与を指摘した。
イスラエル軍報道官などによると、男らは警察施設で武装車両2台を強奪後、国境の検問所からイスラエル側に侵入しようとしたが、1台は国境付近で爆発した。もう1台はイスラエル側に数百メートル入ったところで、イスラエル軍機がミサイル攻撃で破壊したという。
イスラエル首相府報道官によると、同国のネタニヤフ首相は事件を受けて5日夜、バラク国防相やガンツ軍参謀総長らに対し、迅速な行動によってイスラエル市民に対する大規模なテロ攻撃が阻止されたと語った。(共同)
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http://jp.wsj.com/World/Europe/node_489636
過激派がエジプト治安要員16人を殺害 イスラエル浸入企て襲撃
2012年 8月 6日 11:16 JST
【エルアリシュ(エジプト)】パレスチナ自治区ガザとイスラエルの境界沿いの検問所で5日、覆面をした武装勢力がエジプトの治安要員16人を殺害、車両を奪ってイスラエル領内への進入を図った。当局が明らかにした。
エジプトはガザ地区とエジプト・シナイ半島を拠点とするイスラム過激派を非難している。モルシ大統領は武装勢力が「いずれ大きな報いを受けることになるだろう」とした。
イスラエル軍によると、襲撃はイスラエル軍兵士の拉致を目的とした作戦の一環として行われたもので、武装勢力は奪った車両2台でイスラエル領内への侵入を図り、1台が爆発した。
イスラエルのバラク国防相は声明で、イスラエル軍と国内治安局は「大勢の負傷者発生につながりかねなかった襲撃を防いだ。今回の過激派による襲撃方法は、エジプトに断固たる措置を取って治安を強化し、シナイ半島のテロを防ぐよう迫るものだ」と語った。
襲撃はエジプト国境付近のラファで夕方に発生した。治安要員はイスラム教のラマダン(断食月)による日の出から日没までの断食が終わり、夕食を取っていた。
エジプト国営テレビは、襲撃はイスラム過激派による犯行だったとしている。報道によると、ガザとシナイ半島から侵入したパレスチナ人が企てた襲撃によって16人の治安要員が殺害された。
(AP通信)
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http://www.cnn.co.jp/world/35020098.html
エジプト大統領「実行者捕まえる」 検問所襲撃で24人死傷
2012.08.06 Mon posted at 09:58 JST
(CNN) エジプト北部のパレスチナ自治区ガザとの境界に近いラファ検問所が5日、覆面をした武装集団の襲撃を受け、軍兵士15人が死亡、9人が負傷した。エジプトのムルシ大統領は攻撃を非難し、攻撃の実行者を捕まえると言明した。
地元治安当局者によると、犯行グループは日没直後に半自動銃や手投げ弾で検問所を攻撃した。同日夜の時点で軍とグループとの銃撃戦が続き、検問所は無期限閉鎖となっている。
エジプトのムルシ大統領は、軍最高評議会に緊急会合の開催を求めた。
イスラエル軍は「テロリストがエジプト軍拠点を占拠して兵士10人以上を殺害、人員輸送車2台を奪った」との声明を出し、イスラム過激派による犯行との見方を示した。輸送車はイスラエル領内への侵入を図ったが、イスラエル軍が爆撃したという。
ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは、襲撃を「醜い犯罪」と非難している。
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http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2893688/9333456?ctm_campaign=txt_topics
武装集団が国境検問所を襲撃、エジプト国境警備隊員16人を殺害
2012年08月06日 11:59 発信地:カイロ/エジプト
【8月6日 AFP】エジプトのカルム・アブ・サレム(Karm Abu Salem)に近いイスラエルとの国境にある検問所で5日、武装グループがエジプトの国境警備隊員16人を殺害した。
エジプトの医療関係者によると、遊牧民ベドウィンの服装をした武装グループが2台の車で検問所に乗り付けて銃を乱射し、装甲車2台を奪ってイスラエル側へ逃走した。このうち1台はヘリコプターの攻撃を受けて破壊された。治安関係者によると死亡した16人の他に7人が負傷したという。
エジプト半国営の中東通信(MENA)は、武装グループはイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が支配するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)から来た「ジハーディスト(聖戦士)集団」だと報じた。また、事件を受けてエジプト側はガザ地区に通じるラファ(Rafah)の境界を「別途通知するまで」封鎖したという。
一方、ハマスは中東通信の報道に先立ち、ガザ地区の戦闘員が襲撃に関与したとの見方を否定。「われわれはエジプト兵士が殺害された卑劣な犯罪を非難し、犠牲者の家族、エジプトの指導者および国民に哀悼の意を表する」という声明を発表した。(c)AFP/Ines Bel Aiba
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120502_175625.html
エジプト実業界、サウジアラビア大使館閉鎖の影響を懸念
2012年05月02日付 al-Hayat紙
エジプト実業界、サウジアラビア大使館閉鎖の影響を懸念
■エジプト実業界、サウジアラビア大使館閉鎖の影響を懸念
2012年5月2日 水曜日『アル=ハヤート』
【カイロ:ハーラ・アーミル】
エジプトとサウジアラビアの間には緊張が高まっている。これは、サウジアラビアが、在カイロのサウジアラ ビア大使館とアレクサンドリアとスエズにある領事館を閉鎖し、サウジアラビア大使のアフマド・アブドゥルアズィーズ・キッターン氏の召還を決定したことを受けている。また、同国の治安当局が弁護士のアフマド・アル=ギーザウィー氏を逮捕し、麻薬を保持していたとして告発したことに抗議して、サウジアラビア大使館前ではデモが発生した。
このサウジアラビアの姿勢によってエジプト財政界では懸念が広がり、生産部門での損害と、エジプト人労働 力を労働市場に送り出すことを専門とする企業に及ぼす影響に対して警戒が強まっている。また、聖地巡礼者はもちろん、移民労働者の動きへの影響への懸念も強まっている。
エジプト財政界は、サウジアラビアの決定への反響に対する懸念を表明し、ビジネスマンや経済人に対して、「エジプトとサウジアラビアの関係悪化によって 経済が被った重い損害」に対する警告を発した。ビジネスマンや経済人は、サウジアラビアは「エジプトのアラブ諸国との貿易の中で第一のパートナーであり、 エジプトへの投資はアメリカ合衆国に次いで第二の規模」であることを強調した。また、エジプト・サウジアラビア間の貿易データによると、「二国間の貿易規 模は革命以降に拡大し、2010年の37.97億ドルに対し、2011年には44.25億ドルを達成」した。また、同データは、「昨年は18.81億ドル 相当のエジプト製品が輸出され、2010年の16.77億ドルに対し7パーセント増加し、また、サウジアラビアからのエジプトの輸入額は、25.44億ド ルに達し、2010年の21.20億ドルと比較して20パーセント増加した」ことを示している。
エジプトの輸出品目リストには、食料品や家庭用品、ケーブル、建築材、織物、カーペット、繊維、化学製品、肥料、洗剤、革製品が含まれる。一方、サ ウジアラビアからエジプトへの輸出品には、石油化学製品とその原材料、石油、ディーゼル燃料、菓子、ジュース、および飲料が含まれる。
(後略)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120806/mds12080615280002-n1.htm
過激派の連携、解明へ シナイ半島の襲撃事件
2012.8.6 15:26
エジプトとパレスチナ自治区ガザの境界付近で5日、武装勢力がエジプト警官ら16人を殺害した事件で、イスラエルとエジプトの治安部隊は6日、エジプト北東部シナイ半島とガザの「大規模なイスラム過激派勢力」が連携した犯行とみて、背後関係の解明に乗り出した。
昨年2月のエジプト政変後、シナイ半島の治安は急速に悪化。イスラエル政府は繰り返し懸念を表明し、今月2日にもテロ情報があるとして国民にシナイ半島への渡航中止を呼び掛けていた。
昨年8月には、ガザの武装勢力がシナイ半島を経由してイスラエルに越境攻撃を仕掛け、8人が死亡、約30人が負傷した。シナイ半島では天然ガスのパイプライン爆破や外国人観光客の拉致事件も続発している。(共同)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120806/mds12080621000005-n1.htm
エジプト シナイ半島で襲撃、警備兵16人死亡 モルシー大統領に打撃
2012.8.6 20:55
5日にエジプト・シナイ半島で起きた警察施設襲撃を受け、カイロで緊急会談するモルシ大統領(右)と軍最高評議会のタンタウィ議長(ロイター)
【カイロ=大内清】エジプト東部シナイ半島のイスラエル国境付近にある検問所が5日、武装集団の襲撃を受け、ロイター通信によると国境警備兵ら16人が死亡、少なくとも7人が負傷した。イスラエルは、エジプト側にシナイ半島でのテロ対策強化を要求。エジプトのモルシー大統領は、同半島の治安回復に全力を挙げる考えを強調した。
武装集団は装甲車両2台を奪い、1台はイスラエル側へ越境後、同国軍の攻撃を受け大破、もう1台は国境付近で自爆したという。エジプトの中東通信は、パレスチナ自治区ガザ地区から秘密トンネルでエジプト側に侵入したイスラム過激派だと伝えた。同国政府に不満を抱く地元部族が協力しているとみられる。
モルシー大統領は、軍最高評議会と緊急会合を開き対応を協議。ガザとの境界線にあるラファハ検問所の無期限封鎖を決めた。
6月末に就任したモルシー氏にとり今回の事件は、安全保障問題で最初の試練といえる。
エジプトは、イスラエルのガザ封鎖政策に協力してきたムバラク政権崩壊後の昨年5月、国民に根強い反イスラエル感情に背中を押される形でラファハを開放。ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの関係が深いムスリム同胞団出身のモルシー氏も就任後、ガザ支援の強化を打ち出した。
しかし、シナイ半島では昨年以来、エジプトからイスラエルに天然ガスを供給するパイプラインの爆破事件などが頻発。イスラエルは、ガザとシナイ半島の過激派の連携が強まり、同半島が不安定化することに懸念を強めていた。
対ガザ政策の見直しに積極的なモルシー氏にとって今回の事件は、軍部から批判を浴びて政治的な打撃となる可能性がある。
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http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2893539/9330729?ctm_campaign=txt_topics
エジプトの墳墓、新たに6か所を一般公開へ
2012年08月06日 17:51 発信地:エジプト
【8月6日 Relaxnews】エジプト・カイロ(Cairo)郊外のギザ(Giza)市は今月、新たに6か所の墳墓を一般公開する。この中には25年ぶりに公開される女王メルサンク3世(Queen Meresankh III)の墓もある。
古代エジプト・古王国時代第4王朝、第2代目ファラオだったクフ(Khufu)王の孫娘である女王メルサンク3世の墓は、1927年に考古学者ジョージ・ライスナー(George Reisner)によって発見された。墓の内側の壁には、4500年以上前に描かれた壁画が赤、黄、青の鮮やかな色と共に残っている。
その他の5つの墓には高僧のものも含まれており、中でもファラオの秘密の番人だったKaemankhの墓の壁には、ナイル川での釣りや牛の解体風景など当時の生活が鮮やかな色彩で描かれている。
2011年、エジプトの観光業績は民衆蜂起「アラブの春」の影響から例年比で32%減と不振だった。しかし今年に入り、訪れる観光客の数は回復の兆しを見せており、現時点で前年より29%ほど増えているという。
さらにカイロ南方のサッカラ(Sakkara)にある地下寺院、セラペウム(Serapeum)の公開再開も予定されており、観光当局ではさらに多くの旅行者が訪れることを期待している。(c)Relaxnews/AFPBB News
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120807/mds12080703170000-n1.htm
千夜一夜 ガザ支援より電力問題
2012.8.7 03:17 [外信コラム]
エジプトで今夏の電力不足が深刻化している。停電が頻発し、地域によっては1日に5時間は電気が使えないこともざらだ。先日は電力相が節電のため、イスラム教徒が日中の飲食を絶つラマダン(断食月)期間中(今年は7月20日〜8月19日ごろ)、街角に飾られるランプなどの電飾を控えてはどうか、と発言した。もっとも、カイロ市内では昼間でも街灯がつきっ放しになっていたりするので、市民からは「役所こそ節電しろ」と不評を買ってしまった。
そんな中の7月下旬、就任間もないモルシー大統領が、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの政治指導者ハニヤ氏と会談しイスラエルによる経済封鎖下にあるガザへの燃料支援の大幅増を約束した。
ハマスは、大統領の出身母体であるムスリム同胞団を源流としている上、同胞団自体も長年、ガザ支援に取り組んできた歴史がある。パレスチナ問題は国民の関心も高いため、大統領としては支持を得やすいと踏んだのかもしれない。
だが、世論は「国内の電力不足解消が先だ」と反発。同胞団と対立する一部の世俗主義勢力は、こうした不満を利用する形で大統領退陣を求めるデモを呼びかけ始めた。電力が「政争の具」となる構図は、ここにもある。(大内清)
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http://www.emeye.jp/disp%2FEGY%2F2012%2F0807%2Fstockname_0807_016%2F0%2F1/
エジプト、IMFからの32億ドル融資交渉再開に向け関係者招待へ
2012/08/07 18:00
エジプトのサイード財務相は4日、IMF(国際通貨基金)と32億ドル(約2500億円)の融資交渉再開に向けIMF関係者を招待すると記者団に語った。アル・アハラム紙電子紙は、IMFからの融資が決定すれば財政と国際収支の危機的状況を食い止め、昨年2月に発生したムバラク政権打倒の民衆蜂起後に逃げた投資家の信頼を回復するために必要な経済改革の裏付けになると報じている。
昨年2月のムバラク政権崩壊前後、エジプト市場から資金を引き揚げる動きが活発化。あまりの株価急落にエジプト証券取引所(EGX)は市場を一時閉鎖する事態に追い込まれ、国内の借入金利は急上昇、海外からの資金流入が細ったことで外貨準備高も10年12月の約430億ドルは現在半分以下にまで減少している。同紙によると、ガンズーリ前暫定政権から引き続き財務相を務めるザイード氏は、12−13年度(12年7月−13年6月)経済成長率を3.5−4%と予想。ガンズーリ前政権は4−4.5%としていただけに、新政権は発足したが経済的な苦境は変わっていない。
エジプトでは6月にモルシ大統領が就任し、2日にカンディール首相の内閣が誕生。政治、経済の安定・回復が急務となっている。IMFからの金融支援が決定すれば欧米や中東からの資金支援も決まっていく可能性は高く、エジプト側は今度こそ支援を決定させたいところだ。
エジプトのヘルメス指数6日終値は、前日比0.01%高の505.20。モルシ大統領が決戦投票で当選確実と報じられた6月21日以降、19.5%上昇している。ただ、ムバラク政権崩壊前は670前後で推移しており、株価の完全回復にはまだ遠い。不安感から食品・飲料、医薬品などディフェンシブセクターが選好され、金融や建設・不動産といったシクリカルセクターの上値が重いことが大きな要因となっている。
(宮尾克弥)
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http://www.cnn.co.jp/world/35020210.html
覆面グループが6カ所を同時襲撃、2人負傷 エジプト・シナイ半島
カイロ(CNN) エジプトのシナイ半島北部で8日未明、検問所など6カ所が覆面の武装グループに襲撃され、警官1人と民間人1人が負傷した。
地元治安当局責任者によると、襲われたのは検問所5カ所と軍のセメント工場。負傷者は当初、警官2人と発表されたが、その後1人は民間人と判明した。
5日には同じシナイ半島北部で、パレスチナ自治区ガザとの境界に近いラファ検問所が覆面グループの襲撃を受け、エジプト軍兵士16人が死亡、7人が負傷したばかり。犯行グループは装甲車2台を奪い、イスラエル領内への侵入を図った。
エジプト当局はこれを受け、ガザ側へ通じる数百カ所の密輸トンネルを閉鎖すると宣言。現場にブルドーザーやクレーンを搬入し、作業の準備を進めているという。
5日の襲撃について、イスラエルはイスラム過激派による犯行との見方を示し、エジプト軍も非難声明を出した。一方、エジプトの穏健派イスラム組織ムスリム同胞団は、イスラエル情報機関が黒幕だったと主張している。
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http://japanese.ruvr.ru/2012_08_08/ejiputo-shinai/
エジプト空軍の攻撃で20名以上が死亡 シナイ半島
8日、エジプトのシナイ半島で20名以上が死亡した。これは軍の検問所などに攻撃を繰り返していた武装勢力に対して、エジプト軍が空からの攻撃を加えたことによるもの。新聞「アル=アフラム」が伝えた。
夜間、武装勢力はシナイ北部にあるエル=アリシ付近で3つの軍検問所を攻撃した。銃撃戦は住宅地で行われ、自分の部屋のベランダから銃撃戦を観戦していた住民1名が負傷した。
5日夜には、武装勢力はシナイ半島北部でイスラエルとの国境に近いカルム・アブ=サレム検問所への攻撃を行っており、16名の軍人が死亡していた。エジプト治安機関の情報筋によれば、これらはイスラム武装勢力による犯行で、そのなかにはガザ地区からトンネルを通じてエジプトに侵入したものも含まれているという。
検問所への攻撃およびそれに続く空からの攻撃は、数百人が参加する抗議運動につながった。
イタルタス
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120808/mds12080821570005-n1.htm
エジプト軍、シナイ半島空爆 報復の連鎖懸念
2012.8.8 21:53 (1/2ページ)
【カイロ=大内清】エジプト東部シナイ半島のイスラエル国境近くで5日、エジプト兵16人が武装集団に襲撃され死亡した事件で、エジプト軍は8日、関与が疑われるイスラム過激派民兵が潜伏するシナイ北部の町を空爆するなどし20人以上を殺害した。シナイでは地元部族と、隣接するパレスチナ自治区ガザ地区の過激派が結びついて地域が不安定化するとの懸念が強まっており、ガザ支援に積極的なモルシー政権に方針転換を迫る軍部やイスラエルの圧力が強まりそうだ。
ロイター通信によると、シナイ北部の町シェイフ・ズワイドへの空爆には攻撃ヘリが使用され、別の町には地上部隊も投入された。これに先立つ7日夜から8日未明にかけて、シナイの中心都市エルアリーシュの治安施設や、ガザ境界線のラファハ検問所が武装集団の襲撃を受けた。
軍の掃討で殺害された民兵の国籍などは不明だが、この一帯は政府に不満を持つ部族が多く、報復の連鎖が起きれば、シナイの不安定化を招きかねない。
5日の事件は、ガザから侵入した過激派が地元部族らと連携して起こしたものとされており、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するガザの封鎖政策をとるイスラエルは、エジプトにシナイの「秩序回復」を求めている。
イスラエルはもともと、エジプト最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身であるモルシー大統領が、同胞団を源流とするハマスへの支援強化の姿勢を見せていることを警戒していることから、事件を機にモルシー氏に政策転換を促す思惑があるとみられる。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120808/mds12080821570005-n2.htm
エジプト軍、シナイ半島空爆 報復の連鎖懸念
2012.8.8 21:53 (2/2ページ)
これに対しモルシー氏は事件後、シナイでのテロ掃討を約束、ラファハ検問所の無期限封鎖も決めるなど政策の修正を余儀なくされつつある。そこにはイスラエルとの関係が深い軍部からの圧力も働いているとの指摘もある。
こうした中、モルシー氏は7日、事件で殺害された兵士らの軍葬を欠席した。「警備上の問題」としているが、国家元首が軍葬に参加しないのは異例で、同氏と軍部の対立関係が背景にあるとの見方が一般的だ。同胞団関係者は「(一連の事件で)大統領は十分な情報を得ていない」と軍部を批判、今後、両者の緊張が強まる可能性は高い。
一方、事件を受けイスラエルがガザ封鎖を強化し、ハマスへの締め付けを厳しくすることも考えられる。
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http://mainichi.jp/select/news/20120809k0000m030076000c.html
http://mainichi.jp/select/news/20120809k0000m030076000c2.html
http://mainichi.jp/select/news/20120809k0000m030076000c3.html
エジプト軍:ガザ境界で掃討作戦…攻撃ヘリを投入
毎日新聞 2012年08月08日 21時27分
【カイロ前田英司】エジプト軍は8日未明、パレスチナ自治区ガザ地区との境界に近いシナイ半島北部で武装集団の掃討作戦に乗り出し、攻撃ヘリコプターを投入して20人以上を殺害した。ロイター通信などが伝えた。付近ではこの直前、検問所3カ所が襲撃されたほか、5日にはガザ境界のラファで兵士ら16人が殺害される事件があった。シナイ半島での空襲はイスラエル占領下にあった第4次中東戦争(73年)以来とみられ、治安情勢が緊迫している。
現場はガザ境界から約10キロ西の町シェイクズウェイド付近。武装集団が7日夜、シナイ半島北部の中心都市アリーシュなどの検問所3カ所を襲撃。治安当局との銃撃戦に発展したのを受け、軍の攻撃ヘリがミサイルを撃ち込んだ。
治安急変の発端となった5日の事件は、ガザからエジプトに侵入したとされる武装集団が検問所を襲撃し、装甲車両を奪ってイスラエル側への侵入を図った。
ガザはイスラム原理主義組織ハマスが実効支配しているが、ハマスはただちに関与を否定。犯行声明はいまだ出ていない。
一連の事件が発生したのは、イスラエルによる封鎖に苦しむガザ地区のラファ検問所経由の人の出入りを容易にする動きを、エジプトのモルシ大統領が見せた直後だった。ハマスはモルシ大統領の出身母体ムスリム同胞団の流れをくみ、両者は友好的関係にある。
ガザ・エジプト境界の地下には、ガザに物資を運び込む多数の密輸トンネルが存在する。シナイ半島は物資の経由地で、地元には、ガザへの武器密輸に携わる部族もいる。
エジプトのムバラク前政権は親米・親イスラエルの立場から治安維持を徹底したが、昨年の民主化闘争に伴う「権力の空白」で不安定化した。イスラエルはこうした動きを警戒する一方、モルシ政権の対イスラエル政策を慎重に見極めている。
◇イスラエルは歓迎
【エルサレム花岡洋二】エジプト軍による武装集団の掃討作戦について、隣国イスラエルの国防省外交安全保障局のギラド局長は8日、地元ラジオに「(テロ)問題を解決しようとする政権と軍の意思が確認できる」と歓迎した。
イスラエルはエジプトと1979年に平和条約を結び、両国軍・情報機関はパレスチナ自治区ガザ地区の反イスラエル武装勢力の情報を交換するなど良好な関係を維持。シナイ半島や国境では、おおむね平穏な状態が続いた。
しかし、昨年2月にムバラク政権が崩壊し、反イスラエル姿勢で知られた穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ氏が今年6月に大統領に就任。連携弱体化への不安がイスラエル側で強まった。
シナイ半島ではムバラク政権崩壊後、ガザなど中東各地から流入したイスラム過激派によるイスラエルへの越境攻撃が相次いだ。平和条約に基づきイスラエル側が直接的な軍事行動を控え、エジプト側も活動を制限する体制では、治安悪化に対応しきれないとの認識が、イスラエル側で強まっていた。バラク国防相は6日、国会防衛外交委員会で「エジプトが目を覚まし、問題を自らの手に収めることを望む」と発言した。イスラエルはエジプトと1979年に平和条約を結び、両国軍・情報機関はパレスチナ自治区ガザ地区の反イスラエル武装勢力の情報を交換するなど良好な関係を維持。シナイ半島や国境では、おおむね平穏な状態が続いた。
しかし、昨年2月にムバラク政権が崩壊し、反イスラエル姿勢で知られた穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ氏が今年6月に大統領に就任。連携弱体化への不安がイスラエル側で強まった。
シナイ半島ではムバラク政権崩壊後、ガザなど中東各地から流入したイスラム過激派によるイスラエルへの越境攻撃が相次いだ。平和条約に基づきイスラエル側が直接的な軍事行動を控え、エジプト側も活動を制限する体制では、治安悪化に対応しきれないとの認識が、イスラエル側で強まっていた。バラク国防相は6日、国会防衛外交委員会で「エジプトが目を覚まし、問題を自らの手に収めることを望む」と発言した。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html
エジプト:オリンピックのエジプト代表の結果
2012年08月02日付 Al-Ahram紙
■サッカーのエジプトの代表チーム準々決勝へ
2012年8月2日 木曜日 『アル=ハラーム』
【カイロ:ハーティム・アッ=シャルビーニー】
エジプトチームは、8月12日までロンドンで開催されるオリンピックのサッカーの準々決勝に進む。
昨日(1日)、スコットランドのグラスコー市の「ハンブドンパーク」スタジアムで2つのチームを組み合わせた3つ目で最後のチームグループの試合である、ベラルーシとの試合で、エジプトは3対1で大勝利を収めた。
エジプトのオリンピック代表は、迎えた後半11分のムハンマド・サラーフ、同じく後半28分のマルワーン・ムフスィン、そして後半35分のムハンマド・アブー・トゥライカのゴールで、3点を獲得した。一方で、ベラルーシは試合終了3分前にフルナクーフ選手が1得点をした。
その勝利によって、エジプトチームは勝ち点を4点に上げ、グループ内の2位につけた。これはグループCの中では勝ち点9で首位に立つブラジルに次ぐ結果で、エジプトとブラジルは準々決勝へと進む。
組閣を命じられたヒシャーム・カンディール首相は、銀メダルを獲ったエジプトのフェンシングの選手であるアラー・アッ=サイードを電話にて祝福、その選手団のアフマド・アル=フーリー団長にも銀メダル獲得の業績を賞賛し、エジプトへ帰国後にこの偉業を讃えるため表彰を行うと約束した。
一方で、フェンシング連盟のアフマド・イスマーイール会長は、オリンピック委員会の規則によって、銀メダルを獲った選手に対して50万ポンドが贈られる予定であると明らかにした。
アラー・アッ=サイードは銀メダルを獲得し、偉業を成し遂げた。フェンシングでの銀メダル獲得は、エジプトでもアラブ諸国でもアフリカでも史上初の快挙である。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120810/mds12081020170000-n1.htm
「テロリスト」6人を逮捕、エジプトのシナイ半島
2012.8.10 20:16
中東通信などによると、エジプト軍筋は10日、パレスチナ自治区ガザに近いエジプト・シナイ半島で武装勢力が警察官らを襲撃した事件を受け「テロリスト」6人を逮捕したと明らかにした。襲撃との直接の関係は不明。
ガザ境界のラファハで5日に起きた襲撃では、警察官16人が死亡。イスラエルへの侵入を図ったガザとシナイ半島のイスラム過激派が連携した犯行の可能性が指摘されている。事態を重視したエジプト側は軍部隊を増強、過激派掃討と取り締まり体制を強化している。
これまでのところ犯行声明などは出ておらず、襲撃の動機や背後関係は不透明な部分が多い。(共同)
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庵も停電だった。
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http://www.emeye.jp/disp%2FEGY%2F2012%2F0810%2Fstockname_0810_008%2F0%2F
エジプトで大規模停電、株式取引・経済活動に影響
2012/08/10 14:16
エジプトで9日朝、全国的な停電が発生しカイロ証券取引所を始め地下鉄、病院などが影響を受けた。エジプトではラマダン開始前後から停電が頻発。停電時間も徐々に長くなっていたことから、政府が停電の収束を約束した直後だった。モルシ大統領は謝罪したが、国内からは政府批判の声が出ている。
平日の朝から発生した停電は国内各地の経済活動に影響した。カイロの地下鉄は午前9時15分頃から約2時間運行を停止。多くの乗客は電車を降りて線路を徒歩で目的駅に向かうこととなった。また、工場は操業を停止せざるを得ず、生産活動に少なからず影響を与えた。
カイロ証券取引所(EGX)は停電で取引開始時間を1時間延期。出来高は取引開始時間が遅れた割にはそれほど減少しなかったものの、経済活動や交通インフラへの影響を嫌気しEGX30指数は前日比0.68%に沈んだ。アラハム紙は電力不足でエジプトの株式取引そのものが影響を受けたのは初だとする。
エジプトの停電はこの数週間国内で大きな問題となっていた。同紙によると都市部では数日置きに最長90分程度、農村部ではより頻繁に発生し5時間以上続いていたこともあったという。エジプト電力省は停電の原因を石油と天然ガスの不足、盗電と指摘するが、近年の温暖化で景気後退にもかかわらずエアコン使用が増加していることは見逃せない。また、根本的な問題として電力システムの老朽化、最新機器を導入しても技術力が低く保守・整備が上手くいっていない点もあるようだ。
先日、インドで6億人に影響した大停電が発生したのは記憶に新しい。新興国では経済発展で電気使用量が急速に増加する一方、発電所の整備がまったく追いついておらず、電力関係のインフラ整備は最も大きな課題となっている。
(宮尾克弥)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120811/mds12081108060001-n1.htm
邦人2人、一時拘束 エジプトのシナイ半島
2012.8.11 08:05
エジプトの中東通信は10日、同国のシナイ半島北部アリーシュの検察当局が、日本人2人とカナダ人1人を一時拘束した後、釈放したと報じた。氏名や職業は不明。在エジプト日本大使館が詳しい状況を調べている。
3人は首都カイロから車でアリーシュを訪れた。シナイ半島北部は、パレスチナ自治区ガザとの境界で起きた武装勢力による襲撃事件を受け緊張が高まっている。当局が取り調べたところ、3人は武装勢力と関係がないことが分かったため釈放されたという。(共同)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120812/asi12081221590001-n1.htm
新興国で深刻化する電力不足 エジプト、インド…中国にも警戒感
2012.8.12 21:58 (1/2ページ)
新興国を中心とする各国で夏場の電力不足が深刻化し、国民生活に大きな混乱が起きている。エジプトでは9日に大停電が起き、地下鉄がストップするなどのトラブルが続発。7月末にインドで起きた大停電は約6億人に影響した。韓国でも8月6日の気温上昇で、大停電寸前の状態に追い込まれている。背景には経済発展に伴う電力需要増に発電所などのインフラ整備が追いつかないことや、原子力発電所への逆風があり、同様の事情を抱える中国にも警戒感が広がっている。(小雲規生)
AP通信によると、エジプトの首都カイロでは9日朝、広範囲にわたって停電が発生。地下鉄の2路線が1時間以上運転を停止し、乗客が線路上を歩いて移動するなどの混乱が生じた。気温が40度を超えるなか数時間も停電が続いた地域もあり、冷蔵が必要な食料や医薬品が使えなくなるなどの影響も出た。
エジプトでは今夏、気温上昇とともに停電が頻発している。電力需要の急増や送電網のトラブルが原因とされるが、特定には至っていない。閣僚の一人は地元紙の取材に「高圧線からの盗電が電力不足を悪化させている」とも答えている。
またインドでも7月30、31の両日、電力需要の増加が原因とみられる大停電が起きた。31日には炭鉱のエレベーターが停止して作業員が一時的に地下に閉じ込められるなど、全28州のうち18州とデリー首都圏などの約6億人に影響が及んだ。インドは過去10年間で発電能力を約40%引き上げているが、それでも急増する電力需要には追いついていない。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120812/asi12081221590001-n2.htm
新興国で深刻化する電力不足 エジプト、インド…中国にも警戒感
2012.8.12 21:58 (2/2ページ)
一方、韓国では原発の運転停止が電力供給に影を落としている。蔚珍原発4号機は昨年9月に伝熱管の破損が見つかり、再稼働できない状態が続く。古里原発1号機は3月、全電源喪失事故を隠していたことが発覚し、運転を停止した。
こうしたなか今月6日には気温上昇を受けたエアコン使用などで電力需要が増え、電力供給の余力が4%を下回った。政府や電力会社が節電を呼びかけて事なきを得たが、全国約160万戸に影響が出た昨年9月の大停電の再来となりかねず、政府は急遽(きゅうきょ)、古里原発1号機の再稼働を決めた。
各国で相次ぐ電力危機に、慢性的な電力不足が続く中国では警戒感が高まっている。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報のウェブサイトは2日、論説「インドの停電がもたらす中国への教訓」を掲載。国民生活向上のために電力供給を倍増させる必要がある一方、火力発電には石炭や原油の確保という制約があり、東京電力福島第1原発事故後は原発建設も難しくなっているとし、「中国が進む成長への道は狭まっている」と指摘している。
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120813-OYT1T00114.htm
エジプト大統領、国防相解任…暫定憲法も無効に
中東
【カイロ=田尾茂樹】エジプトのモルシ大統領の報道官は12日、同国を暫定統治してきた軍が6月に発布した、大統領権限などを制限する改正憲法宣言(暫定憲法)を大統領が無効にした、と発表した。
大統領はまた、軍最高評議会議長のタンタウィ国防相と軍ナンバー2のアナン参謀長を解任し、後任を指名する人事も決めた。
大統領が憲法宣言を無効とし、軍の人事刷新に踏み切ったことで、大統領と軍との対立が再び先鋭化し、国内情勢が混迷する可能性がある。また、改正憲法宣言の適法性を巡っては司法で係争中であるほか、大統領が一方的に宣言を無効にできるかどうかについては明らかでなく、今後、論議を呼ぶのは必至だ。
改正憲法宣言は、軍が当面、立法権を掌握するとしたほか、軍の人事や任務に関する事項は最高評議会が決めることなどを盛り込んでいる。モルシ氏の出身母体であるイスラム主義組織ムスリム同胞団は、軍が大統領に権限を移譲後も影響力の保持を図っているとして、撤回を要求してきた。
(2012年8月13日01時32分 読売新聞)
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012081300024
軍評議会議長を解任=暫定憲法も一部停止−エジプト大統領
【カイロ時事】エジプトのモルシ大統領は12日、軍最高評議会議長のタンタウィ国防相を解任するとともに、軍情報部トップのアッシーシ陸軍元帥を後任の国防相に任命した。また、軍評議会が6月に公布した改正憲法宣言(暫定憲法に相当)も停止した。昨年2月のムバラク政権崩壊後に暫定統治してきた軍評議会と、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身の大統領との権力闘争が激化、政局の混迷は必至だ。
政府系メディアによると、モルシ大統領は、軍評議会ナンバー2のエナン参謀総長も退任させ、タンタウィ氏と共に大統領顧問に据えた。1952年の王制崩壊後、エジプトの歴代大統領を輩出してきた軍部は、軍に有利な改正憲法宣言などを通じて既得権益の維持を狙っているとされたが、大統領がこれに抵抗し、権力の全面的な掌握に乗りだしたとの見方がある。
改正憲法宣言は、軍評議会がエジプト軍全般に関する権限を保有するほか、新憲法制定までの間、軍評議会指導者が軍最高司令官と国防相を兼務することを規定。新議会選出までの間、軍評議会が立法権限を持ち、新憲法起草でも軍側に主導権を与えた。(2012/08/13-01:26)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120813/mds12081301170000-n1.htm
エジプト大統領、国防相と参謀総長を解任 権力闘争激化へ
2012.8.13 01:14
【カイロ=大内清】エジプトの国営メディアによると、同国のモルシー大統領は12日、対立関係にある軍最高評議会議長のタンタウィ国防相(陸軍元帥)と、アーナーン参謀総長を解任し、軍部が立法権を掌握する根拠として6月に発布した「憲法宣言」を破棄した。軍部から政治の実権を奪うのが狙いとみられるが、大統領の出身母体であるイスラム原理主義組織ムスリム同胞団を警戒する軍部の反発を招くのは必至で、軍部との権力闘争が一気に激化しそうだ。
また、大統領は、6月末の就任から空席となっていた副大統領に、判事出身のマフムード・メッキ氏を指名した。
国営メディアによると、タンタウィ氏とアーナーン氏はともに大統領顧問に任命され、タンタウィ氏の後任の国防相にはアブドルファッターフ・シシ大将、参謀総長にはシドゥキ・ソブヒ中将が任命された。
突然の解任理由は不明。表向きには、東部シナイ半島で今月5日、パレスチナ自治区ガザ地区から侵入したとされる武装集団の襲撃でエジプト兵16人が死亡した事件の責任を問われた可能性がある。
昨年2月のムバラク政権崩壊後の暫定統治を担った軍部は今年6月、同胞団が最大議席を握る人民議会(下院に相当)を解散させ、「憲法宣言」により立法権を握った。モルシー氏は大統領就任後、議会再招集を試みるなど、軍部との対立が深まっていた。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120813/t10014237521000.html
エジプト大統領 軍の実力者らを解任
8月13日 6時39分
エジプトのモルシ大統領は、軍の実力者、タンタウィ国防相とアナン参謀総長を突然解任し、大統領と対立する軍からの強い反発を懸念する声が出ています。
エジプト大統領府の報道官は12日、モルシ大統領が、タンタウィ国防相とアナン参謀総長を解任したと発表しました。
タンタウィ国防相については、ムバラク政権の崩壊後、国を暫定的に統治していた軍の最高評議会の議長職からも解任し、今後、アナン参謀総長と共に大統領のアドバイザーに就任するとしています。
また、軍が立法権などを保持することを定めた暫定憲法を停止することも併せて発表しました。
モルシ大統領は、今月5日にイスラエルとの国境の検問所で兵士16人がイスラム過激派とみられるグループに殺害された事件を受けて、軍の情報機関のトップを解任しています。
今回、大統領が国防相らの解任にまで踏み込んだ背景には、この事件をきっかけに新憲法の制定などを巡って対立する軍の影響力を一気に排除するねらいがあるものとみられます。
しかし、今月2日に発足したばかりの新内閣で国防相に留任した軍の実力者タンタウィ氏を突然解任したことで、軍からの強い反発を懸念する声が出ています。
大統領“解任は国益のため”
モルシ大統領は12日、テレビを通して国民向けに演説を行い、タンタウィ国防相らの解任について、「今回の決断は、特定の人を非難したり軍を侮辱したりするものではなく、エジプトの国益のためだ」と述べました。
そのうえで「軍はもともと国を守ることが仕事で、今、元の仕事に戻るときが来た」と述べて、ムバラク政権が崩壊したあと、国を暫定統治し、民政移管後も影響力を行使してきた軍の役割が終わったことを強調しました。
そして「この状況を心配している人がいるかもしれないが、それは不要だ」と述べ、軍全体の掌握に自信を示しました。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012081300068
新国防相が就任宣誓=新たな憲法宣言公布−エジプト大統領
【カイロ時事】エジプト政府系メディアによると、モルシ大統領が軍最高評議会議長のタンタウィ国防相らを解任したのを受け、アッシーシ新国防相が12日、直ちに就任宣誓した。大統領はまた、判事のメッキ氏を副大統領に指名したほか、新たな憲法宣言(暫定憲法に相当)を公布。これにより、軍が掌握していた立法権限を確保して権力固めを図った。
昨年2月のムバラク政権崩壊後、暫定統治してきた軍評議会は、憲法宣言を通じて影響力を行使してきた。大統領の動きは民主化を進めるとの見方もある一方、軍部の意向を無視した判断なら、対立を先鋭化させる懸念がある。
軍評議会のアッサール新国防次官はロイター通信に対し、大統領は国防相解任などに関してタンタウィ氏ら軍評議会と協議の上で決定したと語った。ただ、軍評議会側は声明などを出しておらず、軍部が大統領の決定を実際に受け入れるかどうかは明らかではない。(2012/08/13-06:41)
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http://jp.wsj.com/World/Europe/node_493514
エジプト大統領、軍評議会議長らを解任−暫定憲法停止
2012年 8月 13日 8:13 JST
【カイロ】イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ・エジプト大統領は12日、軍最高評議会のタンタウィ議長(国防相)とエナン参謀総長を解任するとともに、最高評議会が発布して軍部に広範な権力を与えた暫定憲法を停止した。
画像を拡大する
AFP/Getty Images
モルシ大統領(中央)、タンタウィ国防相(左)、エナン参謀総長
この措置が軍の承認を得たものかどうかは今のところ分からない。同大統領は6月30日に就任して以来、軍部と権力闘争を続けてきた。大統領選でのモルシ氏の勝利が発表される直前、ムバラク大統領の退陣後に権力を握った軍最高評議会は多くの大統領権限を剥奪していた。
モルシ大統領はまた、判事のメッキ氏を副大統領に指名した。一連の人事は即日実施された。
タンタウィ国防相は2011年2月にムバラク政権が崩壊してから1年5カ月にわたって最高評議会を率いてきた。同氏はそれ以前は、同政権で20年近く国防相のポストにあった。同時に退任させられたエナン参謀総長は最高評議会のナンバー2だった。ただ国営テレビによると、2人とも解任されたあと大統領顧問に指名されている。
アリ大統領報道官は同テレビが放映した記者会見で、タンタウィ氏の後任にアッシーシ中将が、エナン氏の後任にアハメド中将がそれぞれ指名されたと発表した。
同時に、モルシ大統領は海軍、防空軍、空軍の司令官も退任させ、マメーシュ海軍司令官はスエズ運河庁のトップに据えられた。同運河はエジプトにとって主要な収入源となっている。
記者: Associated Press
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エジプトのレスリング2選手が遅刻で失格、時間変更気付かず
[ロンドン 12日 ロイター] ロンドン五輪最終日の12日、レスリング男子フリースタイルの66キロ級と96キロ級に出場予定だったエジプトの2選手が、試合開始時間を間違えて遅刻し、失格となった。
失格になったのは、66キロ級のアブドゥ・オマール・アブドゥ・アフメド選手と96キロ級のサレフ・エマラ選手。試合開始時間は前日までは午後1時だったが、この日は夜に閉会式が行われるため、午前8時半に変更されていた。しかし2人は午後1時開始と勘違いし、チームも変更について知らなかったという。
エジプトチームの広報担当は「われわれのミスだ。問題を調査しており、誰に責任があるのか関係者に確認している」と話した。
国際レスリング連盟(FILA)の広報担当も「必要なすべての情報を周知するためにできることは全てやっており、選手が詳細情報を得られるようにするのはコーチや派遣団の責任だ」とし、失格者への救済措置は取らなかったと説明した。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120813/k10014255811000.html
エジプト大統領 権限移行で新暫定憲法
8月13日 21時10分
エジプトのモルシ大統領は、対立していた軍のタンタウィ国防相らを解任したあと、軍の権限を強化した暫定憲法に代わって、大統領の権限を強化した新たな暫定憲法を発表し、軍から大統領への権限の移行に乗り出しました。
モルシ大統領は、12日、軍の最高権力者であるタンタウィ国防相とアナン参謀総長を突然、解任し、ことし6月の大統領選挙のさなかに軍がみずから修正して権限を強化した暫定憲法も停止しました。そのうえで、新たな暫定憲法を発表し、大統領が新憲法の制定委員会を主導的に組織することなど、大統領の権限を強化し、軍から大統領への権限の移行に乗り出しました。
今回の突然の解任劇の背景には、モルシ大統領や出身母体のイスラム組織「ムスリム同胞団」とムバラク政権の崩壊後、国を暫定統治し民政移管後も影響力を維持しようとする軍との対立があるとみられ、地元メディアは「合法的なクーデター」だと伝えています。
モルシ大統領は、国民向けのテレビ演説で、「軍は元の仕事に戻るときが来た」と述べたうえで、軍全体の掌握に自信を示していることから、事前に軍内部で一定の支持を取り付けたうえでの行動とみられています。
その一方で、軍はムバラク政権時代からの既得権益を守るため、強硬策をたびたびとっているだけに、大統領の権限が強化されることで、軍の内部で反発する勢力がどのような行動に出るのかが注目されます。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120813/mds12081320060004-n1.htm
エジプト大統領 新憲法宣言を交付実権奪回狙う 国防相ら解任に続き
2012.8.13 20:05 (1/2ページ)
【カイロ=大内清】エジプトのモルシー大統領は12日、対立していた軍最高評議会議長のタンタウィ国防相(陸軍元帥)らを解任したのに続き、軍部が掌握する立法権を大統領に移管する「憲法宣言」(暫定憲法に相当)を公布した。タンタウィ氏らから政治の実権を奪うとともに、今後の新憲法制定プロセスで主導権を握るもくろみがあるとみられる。
モルシー氏は同日の演説で、一連の決定は「軍に国防任務に専念してもらうため」だと説明。軍部が立法権掌握の根拠として6月に発布していた憲法宣言の破棄も宣言しており、政治における軍部の影響力を排除するとの姿勢を示した。
新憲法をめぐっては6月、モルシー氏の出身母体である同国最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団が最大議席を握る人民議会(下院に相当)が中心となって起草委員会のメンバーを選出した。
しかし、議会はその後、選挙法に関する最高憲法裁判所の違憲判断を受けて解散。軍部は憲法宣言で、議会に代わって委員会メンバーを任命し直すなどとしていたことから、新憲法起草のための法的な枠組みがあいまいな状態だった。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120813/mds12081320060004-n2.htm
エジプト大統領 新憲法宣言を交付実権奪回狙う 国防相ら解任に続き
2012.8.13 20:05 (2/2ページ)
モルシー氏が今回、新たに自らの憲法宣言を出したのは、制憲プロセスをめぐる混乱に決着をつけ、同胞団が影響力を持つ議会選任の委員会に正当性を与える狙いがあるためだ。
ただ、大統領に暫定憲法に相当するとみなされる憲法宣言を出すだけの権限があるかどうかについては、モルシー氏に批判的な勢力を中心に異論もあり、今後は大統領権限の範囲をめぐり法廷闘争に発展する可能性もある。
一方、人事面では今回、タンタウィ国防相の後任にアブドルファッターフ・シシ大将が、軍ナンバー2のアーナーン参謀総長の後任にシドゥキ・ソブヒ中将がそれぞれ任命された。
軍高官の一人はロイター通信に対し、タンタウィ氏らの解任は「軍最高評議会との相談で決まった」と指摘しており、モルシー氏側が周到に根回しを進めていた可能性がある。シシ新国防相は軍情報部出身で、主に作戦畑を歩んだタンタウィ氏のような陸軍本流ではないことから、軍内部の権力闘争が絡んでいるとの見方もある。
モルシー氏はまた、副大統領に判事出身で、同胞団に近いとされるアハマド・メッキ司法相の実弟にあたるマフムード・メッキ氏を起用した。
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http://www.47news.jp/47topics/e/233447.php
エジプト大統領が新憲法令 軍政トップの国防相解任
【カイロ共同】エジプト大統領府によると、モルシ大統領は12日、軍政トップのタンタウィ軍最高評議会議長を国防相から解任した。さらに、軍評議会に広範な権限を付与した改正憲法令を撤廃し、これに代わる新たな憲法令を発布した。新憲法制定の主導権を軍評議会から大統領に移すものとしている。国営テレビなどが伝えた。
エジプトでは、イスラム勢力出身のモルシ大統領と、軍の権限争いが続いてきた。大統領には、タンタウィ氏を国防相から解任することで軍の影響力を封じる狙いがあるとみられ、新憲法起草の扱いをめぐって大統領と軍との対立激化につながる可能性もある。
モルシ大統領は6月末の大統領就任以来、軍に握られてきた多くの権限を奪回した形で、大統領を支持するイスラム勢力や革命を主導した若者勢力は、真の民政移管につながると歓迎している。
大統領は12日夜演説し、「軍が国防に全力を傾注できるように望む」と述べ、解任は軍の弱体化を図ったものではないと主張。同時に昨年の革命が掲げた目標は完全に達成されていないとして、民政移管実現の必要性も強調した。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラは大統領と軍の「権力闘争」だと報道。一方、ロイター通信は、今回の人事はタンタウィ氏ら軍最高評議会と大統領との協議に基づき決まったものだとの軍高官の話を伝えた。
暫定憲法に当たる改正憲法令は6月中旬に軍評議会が発布。憲法起草委員会が意見対立などから機能しなくなった場合は軍評議会が新たな委員を任命するとしていたが、新たな憲法令では大統領が任命するとした。
大統領府の発表によると、大統領は国防相の後任に軍高官のシシ氏を任命、モルシ政権で初の副大統領として判事出身のメッキ氏を起用。2人は同日、就任宣誓をした。
(共同通信)2012/08/13 20:00
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http://www.fsight.jp/blog/11716
エジプトのムルスィー大統領が果断な決定で軍政を終結させる
2012/08/13 03:38
8月12日、エジプトのムルスィー大統領が大きな動きに出た。6月末まで暫定統治を行い、ムルスィー大統領就任以後も留任してきた軍最高幹部を実質上更迭したのである。
まったく予想されていなかった動きだが、この日の決定で、国防大臣・軍最高評議会(SCAF)議長のタンターウィー陸軍元帥と、アナーン参謀総長を即日で退役させた。そして、6月17日に出された憲法宣言追加条項を廃止すると決めた。さらに、ムバーラク政権に批判的だった著名な判事を副大統領に任命し、ムバーラク政権による政治任命でバランスを失った司法への梃入れにも着手している。
憲法宣言追加条項とは、6月17日に大統領選挙の投票が終了した直後にSCAFが発出したもので、新大統領の就任後もSCAFに軍事・立法上の大幅な権限を残す、民主化を疎外するものだった。
これを廃止することにより、形式的にはSCAFの権限と機能は通常の純軍事的なものに戻る。昨年2月11日のムバーラク辞任の前日にムバーラク抜きで招集されたSCAFが行ってきた軍政が終了することになる。
また、暫定統治の頂点にいたタンターウィーとアナーンを退任させたことで、実際に大統領が軍高官の任免権を持つことを示した。二人だけでなく、海軍・空軍・防空軍の司令官もそろって退役させている。鮮やかな動きである。
タンターウィー国防大臣については、8月2日に宣誓を行った新内閣でも留任しており、SCAFの権限保持を示すものとみられてきた。一転しての退任の背後に何があるのだろうか。
今回の人事には、8月5日に生じたシナイ半島での武装集団による国境警備隊への攻撃で16人の兵士が死亡した事件が背景にある。この事件に対する責任を問われて、8月8日に北シナイ県知事と総合情報庁長官(いずれも将軍)が更迭されていた。この機会に、責任追及を軍のトップまで及ばす形で、軍の政治からの退場を加速させたといえよう。民意を背にした大統領だからこそできた人事である。
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>>411
http://www.fsight.jp/blog/11716
これに対して軍が反発するのではないかという危惧はおそらく不要である。すでに新国防大臣は就任宣誓を済ませていると報じられている。タンターウィーとアナーンは大統領顧問に任命され、他の司令官たちもそれぞれの「天下り先」を提示されており、この人事がタンターウィー元帥やアナーンを含めた、軍高官たちとの同意の下で行われたことは明らかである。
エジプトの軍部は、ムバーラク政権の急激な崩壊に直面してやむなく軍政を敷いたものの、統治の全権を長期間にわたって担おうという意思は強くなかったと思われる。内政のあらゆる面で批判の矢面に立って威信を喪失するよりも、適切な受け皿ができ次第、権限を手放したいと考えてきたのではないか。これについて筆者は以前に論考を書いたことがある(池内恵「エジプト民主化移行期の政軍関係 ─『政府としての軍』から『制度としての軍』への退出路の模索─」)
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Download/Seisaku/120309.html
今回の動きについては米国も歓迎するだろう。オバマ政権は、エジプト政治の現在の最大の課題を、政軍関係の適正化と認識している。エジプト軍と良好な関係を築いてきた米国だが、軍政が続くことは望ましいと考えておらず、穏便に「兵営に戻す」ことを重視している。
また、オバマ政権はムスリム同胞団がイスラーム主義勢力であることも過度に警戒しておらず、むしろムスリム同胞団が選挙によって政権を獲得した方が、より過激な勢力の台頭を抑えられるという意味でよいと評価していると見られる。特に、軍が介入して選挙結果を覆すことで紛争が激化し、かえって多くの武装勢力を生み出したアルジェリア内戦の事例を教訓とするのがオバマ政権の基本的な見方である。軍事部門を持たないエジプトのムスリム同胞団については、実際的な政治判断に基づいて行動する、世俗的とすら言える組織とみなし、肯定的に評価している。
これは7月14日にエジプトを訪問したクリントン国務長官の発言からも明らかである。この発言で、クリントン長官は、エジプト政治が今直面している問題は、アラブ世界の特性やイスラーム教の教義による特有の問題ではなく、ラテン・アメリカなどの民主化の事例と同様の、軍の非政治化という問題であるというオバマ政権の立場を説明している。
http://www.state.gov/secretary/rm/2012/07/195027.htm
「ムスリム同胞団は政権を握ったらイスラーム化政策を進める」「それを米国は危惧している」「米国はエジプトの軍を支持している」という一連の固定観念がエジプトを見る側にはあるようだが、そのような誤った前提を置いて見ていくと、実際にエジプトで起こっている重要な動きも、それに対する米国の対応も見誤る。クリントン国務長官のエジプト訪問では、大統領と軍の双方に、協調しての民主化・民政移管を求めることが中心課題であった。
今回の人事は、ムスリム同胞団出身の大統領が軍とせめぎ合いながら協調点を見出して民主化を進めていく過程の、重要な動きである。
これによって大きく進むエジプト政治については、連載「中東 危機の震源を読む」で稿を改めて詳説したい。
(池内恵)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120814/k10014259781000.html
エジプト 大統領の権限強化に警戒感
8月14日 6時48分
エジプトのモルシ大統領が、対立していた軍のトップを解任したのに続いて、大統領の権限を強化する新たな暫定憲法を発表したことについて、国民の間からは、「大統領の独裁につながりかねない」として警戒する声も出ています。
エジプトのモルシ大統領は、12日、軍の最高権力者であるタンタウィ国防相とアナン参謀長を解任したのに続いて、大統領の権限を強化する新たな暫定憲法を発表しました。
暫定憲法では、これまで軍が握っていた立法権や予算の承認権も大統領に移行されていて、大統領は行政権と立法権を併せ持つ大きな権限を有することになります。
これについて、エジプトの政治に詳しい国営の新聞社「アハラム紙」のカマル・ガバラ編集長は、モルシ大統領が軍の政治介入の排除に踏み出したことを評価する一方、「強大な権限の集中は民主主義の原則に反し、大統領とその出身母体であるムスリム同胞団による独裁につながりかねない」と指摘しています。
また、若者グループの一部は、大統領の権限の強化に反対するデモを呼びかけていて、インターネットの交流サイトなどには、「ムバラク政権時代と変わらない」とか、「ムスリム同胞団による独裁になる」などといった警戒感を抱く意見が多く書き込まれています。
今回の国防相らの解任に対しては、軍の内部からの反発も懸念されていて、モルシ大統領が安定した政権運営を行っていけるかどうかは予断を許さない状況です。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012081402000100.html
エジプト国防相解任 軍側の出方 焦点
2012年8月14日 朝刊
【カイロ=今村実】軍幹部らの解任に踏み切ったエジプトのモルシ大統領は十二日、暫定憲法「憲法宣言」の新たな改正令を公布した。立法権や予算承認権、新憲法制定の主導権を軍から奪還する内容で十三日、発効した。憲法宣言でモルシ政権の骨抜きを狙ったが、手痛い反撃を受けた軍の出方が焦点となる。
軍は新大統領が就任する直前の六月、先手を打ち憲法宣言を一方的に改正し、立法権などを掌握。だが、地元メディアによると、モルシ氏は軍の改正を無効化し、代わりの改正令を出して広範な権限を軍から奪った。新憲法制定については、現行の起草委員会が行き詰まれば、軍に代わり、大統領が新たな委員会を任命すると規定。憲法制定から二カ月以内に人民議会選の手続きを始める、と定めた。
モルシ氏が国防相から解任したタンタウィ氏は約二十年間、同職にあった軍の最高実力者。今月、新内閣で再任されたばかりで屈辱的な解任劇と言える。
元国軍幹部のムハンマド・ビレル氏は、本紙取材に、モルシ氏側が周到な準備の上、今月五日にシナイ半島で警備兵十六人が犠牲となったテロ事件を利用した、と指摘する。
治安対策の不備に対する軍などへの国民の怒りが噴出する中、「軍は政治を離れ、本来の任務に専念すべきだ」との世論を喚起して、味方に付けようとしている、とみる。
また、軍評議会の一部若手らの間で「タンタウィおろし」が、水面下で合意に至った可能性に言及。タンタウィ氏には、大統領顧問職を用意することで、過去のデモ鎮圧などに対する訴追免除を暗に保証し、決定をのませたとの見方を示した。指摘通りなら、軍は当面、表立って反発しにくいことになる。
今月二十四日にはモルシ氏の出身母体、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団に反発する勢力が大規模デモを計画していた。デモに先んじ、モルシ氏が主導権を握ろうとしたとの見方もある。
同胞団系の自由公正党ラリアン代表は短文投稿サイト「ツイッター」で「大統領は革命の要求に応えた」と述べた。民主化グループ「四月六日運動」のアフィフィ報道官も取材に「決定を完全に支持する」と評価した。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012081400187
政変の動き、7月半ばに察知=エジプト政府と軍に連携促す−米
【ワシントン時事】米国務省のヌーランド報道官は13日の記者会見で、エジプトのモルシ大統領が軍最高評議会議長のタンタウィ国防相らを解任した政変について、7月半ばにクリントン国務長官が同国を訪問した時点で「文民指導者と軍部が協議しており、適切な時期に変化があると理解していた」と明らかにした。
同報道官はこの中で、今回の政変に「驚いていない」と強調。また、タンタウィ氏の後任のアッシーシ新国防相らについては「かつて共に働いたことがあり、米国で訓練を受けた人もいる」と指摘した。(2012/08/14-10:18)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html
バハー・エッディーン:国内外におけるリスクがエジプトの水の安全保障を脅かす
2012年08月04日付 Al-Ahram紙
バハー・エッディーン:国内外におけるリスクがエジプトの水の安全保障を脅かす。
2012年8月4日 『アル・アハラーム』
【本紙 イスラーム・アハマド・ファラハート】
灌漑・水資源相のムハンマド・バハー・エッディーン博士は、エジプトが(自国の)水の安全保障を脅かす国内外におけるリスクに直面していることを強調し、ナイル流域上で継続している複数の障害と、(水の)消費率の上昇が、農業、工業、河川運輸、飲料水への需要を満たすことを脅かしていると明らかにした。
さらに同氏は、「対外的リスクは、エジプトとナイル流域国間の協力における、満足のいく建設的な枠組みを見出さなければならないということに関係している」と、付け加えた。
同相は、昨日の初めての記者会見のなかで、「ムルシー大統領の(予算の)割り当ては、以下のイメージでもって、受益者に対する送水サービスに集中した。すなわち、そのイメージとは、彼らの(水に対する)需要にこたえること、ナイル流域上での障害をなくすこと、汚染に対して終止符をうつこと、開墾と新耕地に必要な水を供給すること、水をコントロールし、その運営を発展させること、エジプト復興プロジェクトの基礎をなすシナイ半島とトシュカでのプロジェクトにおいて、国家基盤の完全化が要求されている複数のプロジェクトを完了することである」と強調した。
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http://www.emeye.jp/disp%2FEGY%2F2012%2F0814%2Fstockname_0814_005%2F0%2F1/
カタール、エジプト中銀に1600億円支援
2012/08/14 13:52
11日までエジプトを訪問していたカタールのハマド・ビン・ハリファ・サーニ首長は、財政支援を目的にエジプト中央銀行に20億ドル(1600億円)を融資することをモルシ大統領との会談で決めた。モルシ大統領は大統領就任後の中東歴訪で最初にカタールを訪問している。
エジプトの外貨準備高は11年2月の政変以降、海外投資家が資金を引き揚げたため海外からの資金流入が細り急減し、ムバラク政権崩壊直前の360億ドルから144億ドルまで減少。エジプトの金融・財政は危機的な状況で、IMF(国際通貨基金)や中東諸国からの支援交渉を続けていたものの、なかなかまとまらなかった。
今回、カタールからの支援を取り付けたことで支援取り付けに道が開きそうだ。IMFからの32億ドル融資に向けた協議は、今月にもカイロで再開される。当然、エジプト側も融資を受ける前提として緊縮財政など痛みを伴う改革に取り組む必要はあるが、軍最高幹部の更迭を行うなどモルシ大統領の政権運営はようやく軌道に乗り始めた。
エジプトのEGX30指数の13日終値は、前営業日比75.07ポイント(1.51%)高の5046.31。モルシ大統領は12日、タンタウィ国防相とアナン参謀総長の軍2トップを解任。大統領の決定は株式市場にも驚きをもたらしたが、「外国人投資家を中心に長期的にエジプト経済にポジティブに働くとされた」(アラハム紙)ことで資金が流入したという。また、政治の安定化がエジプト財政再建に向けた支援を諸外国から取り付けることができると捉えられた可能性は高い。
(宮尾克弥)
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGV14001_U2A810C1000000/
[FT]エジプト新政権は民主的姿勢示せ(社説)
2012/8/14 14:00
(2012年8月14日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
エジプトで初の大統領選挙で選出されたモルシ氏は権力闘争における均衡を崩し、民主化への移行を頓挫させる危険を冒している。大統領は軍のトップを解任し、軍人に奪われた権力を徐々に取り戻そうとしている。声高に叫ぶのは文民統制だ。
■多くの疑問が残る大統領の取引
モルシ大統領は信頼される政権をつくれるのか=ロイター
しかし民主主義の勝利は一時的なものにとどまっている。ほかの軍関係者から支持を得る見返りに、モルシ大統領が交わした取引には多くの疑問が残っている。エジプト大統領は今夏に司法命令で解散した議会の権限も引き継ぎ、かつてない権力を有している。大統領は自身の目的が独裁国家の建設ではないということを、イスラム政権の野心に懐疑的な人々に納得させる必要があるだろう。
首都カイロ中心部のタハリール広場における反体制デモでムバラク前政権が崩壊して以来、先行き不透明感が広がり、エジプト経済は停滞している。失業率が上昇し投資が低迷するなか、大統領の支持基盤であるイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」と軍部は権力闘争に明け暮れ、ともに信用を失った。
イスラム政権への権限委譲を阻止しようとする人々を退任させれば、両者とも国民の信頼を回復できるかもしれない。ただしそれはエジプトが直面する経済、社会、安全保障上の難しい課題に今立ち向かう場合に限られる。シナイ半島で先週発生した武装勢力によるエジプト警備兵殺害事件で、事態の緊急性が浮き彫りになった。
■次のステップは早期の総選挙
両者は微妙なかじ取りの制約も認識しなければならないだろう。民主的に選出された政権を邪魔する守旧派への若い将校の不安も高まっていたのかもしれない。だが軍部は依然としてエジプトの将来に対する発言権を望んでいる。一方、イスラムの資質を問う厳格なイスラム主義者(サラフィスト)に出し抜かれるのではないかと、ムスリム同胞団は神経をとがらせている。
エジプトが必要とする政府は、その統治に自信を持ち、エジプト国民すべての運命をより良いものとすることに重点を置くものだ。モルシ大統領は軍に自身の権限を知らしめる第一歩を踏み出した。次はできるだけ早く総選挙を実施し、自らの政権の民主的な資質を示すべきだ。同時に新憲法を起草する委員会を選出する機会も有権者に与えられてしかるべきだ。現在の委員会にはその包括性に疑問があるからだ。今後の体制に関する発言権を人々に与えることが、エジプト新政権が信頼を得るための最善の方法だ。
(c) The Financial Times Limited 2012. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.
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http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201208150022.html
エジプト大統領が前国防相らに「メダル」、対立緩和狙いか
2012年8月15日印刷ソーシャルブックマーク
8月14日、エジプトのモルシ大統領は、自ら解任したタンタウィ前国防相とアナン前参謀総長に対し、これまでの功績をたたえるメダルを授与した。写真はエジプトのテレビから(2012年 ロイター)
[カイロ 14日 ロイター] エジプトのモルシ大統領は14日、自ら解任したタンタウィ前国防相とアナン前参謀総長に対し、これまでの功績をたたえるメダルを授与した。
国営テレビは、モルシ大統領とタンタウィ氏が笑顔で握手している様子を放映し、大統領は「国家に忠誠と愛情を捧げてきたことに対するエジプト国民からの感謝の印だ」とねぎらいの言葉をかけた。
タンタウィ氏はムバラク政権下で20年間にわたって国防相を務め、政権崩壊後は軍最高評議会の議長に就任していたが、今月12日にアナン氏とともに突然解任されていた。
実力者2人を解任したことで軍からの反発も懸念されているが、モルシ大統領は、解任の発表後に軍の業績をたたえる発言もしており、対立色を薄めようとする姿勢を見せていた。
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http://www.cnn.co.jp/world/35020449.html
エジプト大統領、前国防相らに勲章 軍司令官3人を新たに任命
2012.08.15 Wed posted at 09:41 JST
CNN) エジプトのムルシ大統領は14日、解任したタンタウィ前軍最高評議会議長兼国防相とアナン前参謀総長に勲章を授与した。また、同時に解任となっていた海、空、防空軍司令官の後任を任命した。
タンタウィ氏には最高の国家勲章、アナン氏にも高位の勲章が贈られた。ムルシ大統領は12日に両氏を解任し、自身の顧問に任命していた。顧問ポストの詳細は発表されていない。
新司令官3人の任命は国防相でなく、大統領自身が発表した。この形式からも、軍部に対する支配力を示す意図がうかがえる。
大統領による軍人事刷新の直接のきっかけは、シナイ半島のイスラエル国境付近で先週、兵士十数人が武装勢力に殺害された事件だったとみられる。国営メディアが治安筋の話として伝えたところによると、シナイ半島では軍と武装勢力の衝突が続いている。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012081500060
前軍政トップに勲章授与=権力闘争幕引きか−エジプト大統領
【カイロ時事】エジプトのモルシ大統領は14日、解任したタンタウィ前軍最高評議会議長(前国防相)とエナン前軍参謀総長に対し、国家への貢献を評価して勲章を授与、国営テレビがその模様を伝えた。ムバラク政権崩壊後に軍政トップを務めたタンタウィ氏が大統領決定を穏便に受け入れたことを示し、権力闘争に幕引きを図る狙いがあるようだ。
大統領は「国家や国民に誠実であり続けた人へのエジプト国民からの感謝の念を表すものだ」とタンタウィ氏をねぎらった。エナン氏も笑顔で勲章を受け取った。また、大統領は同日、海軍や空軍の司令官を相次いで任命し、軍上層部の人事刷新を図った。(2012/08/15-05:50)
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1500X_V10C12A8EB1000/
イスラエルとの和平維持確認 米・エジプト国防相会談
2012/8/15 9:39
【ワシントン=共同】新たに就任したエジプトのシシ国防相は14日、パネッタ米国防長官との電話会談で、イスラエルとの和平条約に伴う義務を「真剣に受け止めている」と強調し和平維持を確認。イスラエル国境に近いシナイ半島で武装勢力の活動を許さないと述べた。パネッタ長官が記者会見で明らかにした。
シシ国防相は米エジプト間の軍事協力関係を維持すると表明。パネッタ長官は、中東地域での両国の目標を追求するため緊密に協力すると述べた。
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http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT821493920120815
ラガルドIMF専務理事、22日にエジプトを訪問
[ワシントン 15日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)は15日、ラガルド専務理事が来週22日にエジプトを訪問することを明らかにした。
IMFは声明で「ラガルド専務理事の訪問は、エジプトが歴史的な過渡期に立たされるなか、同国と国民を支援していくIMFのコミットメント継続を示すものだ」とし、エジプト当局から招待を受けたと説明した。
エジプトのサイード財務相はこの日、ラガルド専務理事訪問の際、48億ドル規模のIMF融資を受ける可能性について協議する意向を表明した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012081602000106.html
エジプト大統領 前国防相らに勲章 軍への優位性 アピール狙う
2012年8月16日 朝刊
【カイロ=今村実】エジプトのモルシ大統領は十四日、解任した前国防相のタンタウィ氏(76)らに同国最高位の勲章「ナイル賞」を授与した。十二日の解任後、タンタウィ氏らが公の場に姿を見せたのは初。大統領が軍を掌握しつつあるとの見方が広がっている。
タンタウィ氏は軍服姿で敬礼。モルシ氏と握手し、タンタウィ氏は受賞に「感謝します」と述べ、円満解決の雰囲気を演出した。
同時に解任されたアナン前参謀総長も同様に賞を受けた。モルシ氏は「国家に忠誠を尽くした。これは、すべての国民からだ」と祝福の言葉を掛けた。
モルシ政権に反発する軍の最高幹部だったタンタウィ、アナン両氏をめぐっては、自宅軟禁説も流れていた。モルシ氏による今回の人事刷新を受け入れる姿勢を示した形だ。
モルシ氏は、軍への優位性を国民に強く印象付ける狙いとみられる。既に海軍、空軍司令官ら上層部を入れ替え、世代交代を名目に守旧派の排除を断行。軍最高評議会の組織改革に乗り出す意向も表明し、軍の掌握を急いでいる。
一方、軍評議会が六月に公布した暫定憲法「憲法宣言」の軍の改正内容を、モルシ氏が無効化したことに、法的な観点から疑問視する声が出ている。
ロイター通信によると、最高憲法裁判所の判事は「たとえ暫定憲法でも、大統領にそのような権限はない」と指摘。モルシ氏に批判的な弁護士が、行政裁判所に大統領令への異議を申し立てた。
憲法裁は六月、モルシ氏の出身母体、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の政党が第一党となった人民議会選を憲法違反と判断。軍評議会は議会解散を宣告した。
モルシ氏が対抗して議会の再招集を求めた七月の大統領令も、憲法裁は無効とした。憲法宣言の無効化の決定をめぐっても、違憲判断を突きつけられる可能性もある。
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http://jp.wsj.com/World/Europe/node_495488
エジプト、IMFとの融資交渉再開へ
2012年 8月 16日 11:55 JST
【カイロ】国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は22日、エジプトを訪問し、同国向け融資に関する交渉を再開する。32億ドル(約2530億円)に上るIMFとエジプトとの融資交渉は、イスラム勢力が多数派を占める人民議会と軍が後ろ盾となっていた内閣の権力闘争による政治的な行き詰まりから、今春以降停滞していた。
サイード・エジプト財務相は、IMFに対し融資を最大50%増額し48億ドルに拡大するよう要請することを検討していると述べた。
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Associated Press
シシ新国防相(左)の就任宣誓を執り行うモルシ大統領
イスラム原理主義組織のムスリム同胞団を支持母体とするモルシ大統領は12日、軍最高評議会議長のタンタウィ国防相とエナン参謀総長を解任するとともに、軍評議会が公布した改正憲法宣言(暫定憲法に相当)を停止し行政権と立法権を握った。
最高憲法裁判所やムスリム同胞団に批判的な勢力は、モルシ大統領の決定の正統性に疑問を呈しているが、アナリストの間では政策決定の一本化によりIMFとの融資交渉はスムーズに進むと期待されている。
IMFは、ラガルド専務理事のエジプト訪問について「歴史的な移行期にあるエジプトへの支援を継続するというIMFの意思を示したものである」と指摘する一方、融資の条件としてエジプト国内に幅広いコンセンサスが出来ていることが必要だと述べた。
有力格付け会社フィッチ・レーティングズは14日、モルシ氏の12日の決定は「前向きの動きとなり、エジプトの民政の安定に資するだろう」と評価した上で、「これまでIMFの融資交渉が行き詰まり状態となっていたのは、政策決定をめぐる政治的な不透明感が影響していた」との見方を示した。
湾岸諸国もエジプト経済への支援に動き出している。カタールは12日、エジプト向けに20億ドルの融資を供与した。また、サイード・エジプト財務相は15日、米政府に対し5億ドルの財政支援を要請したことを明らかにした。米側の反応がどのようなものであったかについては言及しなかった。
しかし、エジプトの政治的な緊張は続いている。最高憲法裁が選挙法違反で一部議席を無効とした議会については、新たな選挙は新憲法制定以降になるとみられており、数カ月間かかかる可能性がある。またムスリム同胞団は、財政赤字などに対処するための包括的な経済再建策をまだ発表していない。同胞団当局者は、IMFに提示する経済再建計画を策定中としているが、その詳細については明らかにしていない。そうした中で、同国の外貨準備は減少しており、エジプトにとってこれが最も緊急の課題になっている。
記者: Matt Bradley
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html
エジプト:政府は軍と同胞団間で割りふられる
2012年08月04日付 al-Hayat紙
エジプト:政府は軍と同胞団間で割りふられる
2012年8月4日『アル=ハヤート』
【本紙:カイロ:ムハンマド・サラーフ】
昨日ムルスィー大統領のもと誓約が行われた新エジプト政府で、その閣僚の構成は軍事政権側と大統領を選出した「ムスリム同胞団」側の間で割りふられた。
軍協議会は、フサイン・タンターウィー元帥が指揮をとり続けている防衛省と、アリー・サブリーの率いる軍需生産担当国務省の二省を抑えている。将官たちは前政権により選ばれていた。
軍評議会に属する多くの閣僚はそのまま残っており、その中にはムハンマド・カーミル・アムル外務大臣やムムターズ・アッ=サイード財務大臣、また計画・国際協力省の枠にはアシュラフ・アル=アラビー氏がいる。彼はファーイザ・アブー・アン= ナジャー前国際協力・企画相事務局の総監督官である。
国務大臣には反革命で有名なアフマド・ジャマールッディーン将軍が選ばれた。
しかし同胞団側も手ぶらで政府から出たわけではない。彼らは5つの主要な省庁を手中に収めており、その中の最も重要なものは情報省である。同省は、現政権指導部の前ジャーナリスト組合代表であるサラーフ・アブドゥルマクスード氏が任に当たっている。彼はアフマド・アニース情報相の後継者である。そして同胞団から4人を大臣に任命した。住宅・施設・都市開発相ターリク・ワフィーク、青年相ウサーマ・ヤースィーン、高等教育相ムスタファー・マスアド、労働力・移民相ハーリド・アル=アズハリーらである。
最高裁判所副長官アフマド・マッキー氏は法務大臣に任命された。彼は「司法の独立」の象徴的存在であり、過去10年の中間期に、前政権とこの件に関して戦ってきた。彼はまた同胞団よりの人間である。
民間航空省に関しては、誓約が行われる少し前までジレンマが続いたが、最終的にヒシャーム・カンディール首相がエジプト航空総裁サミール・イムバービー氏を任命することになった。氏は海外旅行部門の業績向上に失敗している。
カンディール首相は、スポーツ相や航空相の名を上げることなく、政府樹立発表の記者会見を開いた。その後、アル=アハリー・クラブの運営評議会委員のアル=アーマリー・ファールークが前者に任命された。
ムルスィー大統領は前大臣であるカマール・ガンズーリー氏を称え、彼の「祖国への奉仕の努力を評価」し、共和国勲章を贈った。さらに彼を自分の顧問にしたことで周囲を驚かせた。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120806_154210.html
エジプト:諸分野での経済振興計画
2012年08月06日付 Al-Ahram紙
■5年間で600億ポンドの費用による100万フェッダーンの新耕地
2012年8月6日 月曜日 『アル=アハラーム』
【カイロ:ハーラ・アッ=サイード、イーマーン・イラーキー、ムハンマド・ガーニム】
ヒシャーム・カンディール首相の政府は、投資の増大と、労働者の負担を軽減するために緊急行動を開始した。つまり、投資相であるアサーマ・サーリフ博士は、近日中に、投資家の問題を解決し、投資を後押しすることになる一連の措置に関する発表が行われる予定であると強調した。
続けて同氏は、「企業設立の措置の簡略化、諸県における分権的な投資サービスの提供、小・中規模の事業の促進と支援の継続、小・中規模の事業を、非公式な経済サークルで存続する代わりに公的な経済活動へと移行させることの円滑化が実施されるだろう」、と述べた。
同氏に加えて、農業・土地改良相である、サラーフ・アブドゥルムウミン博士は、5つの地域において100万フェッダーンの土地の開拓と開発を開始すると発表した。それら5つの地域とは、ムンハフィズ・アル=カッターラ南東部、北西海岸、アル=アウィーナート北西・北東部、トシュカー、シナイ半島中央部、である。その事業は、5年間に亘るものであるが、一つの地域につき約20万フェッダーンを開墾するもので、各々の地域に約100万人を直接入植させることも含む。
サラーフ博士は、「これらの諸地域は、文明的な村落に加えて、社会資本と灌漑網が配備された開拓地を含む。またコストは1地域あたり120億ポンドであるが、国家予算は如何なる負担も取らない。つまり、国内の諸企業と国内外の諸銀行と投資家達からの、20年間で2,1%にすぎない低利融資での資金調達に依拠するものでなるだろう。」、ということを明らかにした。
これに関連して、国際通貨基金(IMF)の技術班がイード・アル=フィトル(訳注:断食明けの祝祭)の直後にカイロに到着する。そのことは、32億ドルに上る融資を得るための措置を完了させるためである。財務相のムムターズ・アッ=サイード氏はIMF当局と融資の利率を1.2%から1.1%に下げることで合意したことを明らかにした。
アッ=サイード氏は、ローンを得るうえでの最大期限が今年(2012年)の11月前であることを指摘した。一方、運輸相のムハンマド・ラシャード・アル=マティニー博士は、運輸部門におけるほとんどの門戸は、アラブと外国人ビジネスマンからの投資に対して開かれているが、「競合ではなく共同」のスローガンの下である、と発表した。さらに、同運輸相は、民間部門に対して観光地域における鉄道サービスをすることが許可されるであろうと指摘した。また、同運輸相は、海運分野で国家の正当な権利を保障するために特約の見直しが行われる予定であること、次の段階で、道路・橋梁事業やそれらの維持のための資金調達を巡る諸問題を克服する試みがあること述べた。
他方、保険・社会担当大臣である、ナジャウィー・ハリール博士は、社会保障給付金を受け取っている貧しい家族に対して3000ポンド未満のお金の給付に同意する予定であると述べた。給付は、彼らを小規模プロジェクトにおいて援助するためであり、本年の終わりまでに、200万人を社会保障の傘の下に入れることが目的であると述べた。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012081800260
原発予定地で違法物撤去へ=住民の反対運動激化も−エジプト
【カイロ時事】18日付のエジプト政府系紙アルアハラムによると、同国原子力当局は北部ダバアの原子力発電所建設予定地で、イスラム教のラマダン(断食月)明けの祝祭が終了する22日以降、反対派の違法建築物の撤去を開始すると決めた。
1981年に始まったエジプト初の原発計画は、昨年2月のムバラク政権崩壊後、反対運動が激化した。今年1月には、住民が当局の建物を爆破、建設予定地を区切る壁も取り壊しており、実際に建築物の撤去が始まれば、反対派と当局の衝突に発展する恐れがある。(2012/08/18-19:50)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120819/k10014376391000.html
エジプト大統領がイラン訪問へ
8月19日 8時59分
エジプトのモルシ大統領は、今月末にイランで開かれる国際会議に出席する見通しとなり、国交がなかった両国の関係改善につながるか注目されます。
エジプトのモルシ大統領は、今月末にイランで開かれる国際会議に出席する見通しとなり、国交がなかった両国の関係改善につながるか注目されます。
エジプトの国営通信は、18日、大統領府の情報筋の話として、今月30日と31日にイランのテヘランで開かれる非同盟諸国の首脳会議にモルシ大統領が出席する見通しになったと伝えました。
今月8日にはイランのバガイ副大統領がカイロを訪れて、モルシ大統領に非同盟諸国の首脳会議への招待状を手渡しており、イラン側の求めに応じたことになります。
エジプトとイランは、エジプトが1979年にイスラエルと平和条約を結んだことをきっかけに国交を断絶していて、去年2月に崩壊したムバラク政権時代は、エジプトがアメリカ寄りの政策をとっていたこともあり、首脳間の交流はほとんどありませんでした。
モルシ大統領としては、ムバラク政権下とは異なる外交姿勢を内外に打ち出すねらいがあるとみられますが、イランと対立するアメリカやサウジアラビアなど湾岸諸国の反発も予想されます。
イランで2国間の会談が開かれるかどうかは明らかになっていませんが、今回の訪問が両国の関係改善につながるか注目されます。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012081900014
エジプト大統領、月末イラン訪問か=79年イスラム革命後初
【カイロAFP=時事】エジプトの中東通信は18日、同国大統領関係筋の話として、モルシ大統領が8月30、31の両日、イランの首都テヘランで開催される非同盟諸国首脳会議への出席を予定していると報じた。
実現すれば、1979年のイラン・イスラム革命後、エジプトの大統領として初めてイランを訪れることになる。訪問中、イラン側との2国間会談が設定されるかは不明。
エジプトはイスラム革命後、イランと断交した。しかし、6月末に大統領に就任したモルシ氏はエジプト初のイスラム主義者の指導者で、イランとの関係改善に動くのではないかとみられていた。(2012/08/19-06:04)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120812_132307.html
エジプト:軍はシナイでの長期戦に向け準備
2012年08月10日付 al-Hayat紙
■エジプト:軍はシナイでの長期戦に向け準備
2012年8月10日 金曜日 『アル=ハヤート』
【カイロ:ムハンマド・サラーフ】
エジプト軍はシナイ半島中央部の山岳に立てこもっている武装集団との長期戦に向け、シナイでの部隊を増強した。当局は、武装集団が数日前に国境警備地点を襲撃し、16人の兵士が殺害されたとして非難している。
シナイでの事件は、大統領と軍最高評議会を歩み寄らせた思われる。ムハンマド・ムルスィー大統領は、昨日(9日)シナイでの状況を議論するために、軍最高評議会議長であるフサイン・タンターウィー国防相兼陸軍元帥との会議を開いた。この種の会合は、過去3日間で3回目である。軍部および治安部の指導者ら、特に総合情報局長官の解任の後、このことによりムルスィー大統領は、組閣が原因で同大統領を批判していた彼の協力者の一部を引き戻すことができるようになった。
会議が行われた一方で、北部および中部シナイの諸都市に、戦車60台、トラック30台、装甲四駆車20台、大型装甲車15台、加えて大型兵員輸送車12台、軍事警察の車10台を含む重火器の車列が入った。
この増援部隊の展開は、シナイ半島中部の山岳部をはじめとする武装勢力の根城への軍事作戦が、数時間のうちに激化することを示唆している。この種の増援はイスラエルとの和平合意以来初めてのことであるが、イスラエルとの和平合意はシナイ半島におけるエジプト軍の駐留に制限を課していた。
また、工兵隊がガザ地区に接続する密輸用トンネルを沈めるために水ポンプを使用し、開口部を閉じるために巨大な岩を運搬したことが報告された。ガザ地区との境界上では、エジプト当局が把握していないトンネルの所在を探索するため、地上センサーが作動しているとのことだ。
軍部高官は本紙に対し、「昨日アル=アリーシュに到着した増援部隊は、シナイ中央の山岳地帯および砂漠地帯に移動する予定である。同様に、増援部隊の一部はアル=アリーシュ市とラファフとの間の道路沿いの諸拠点に展開する予定である。」と述べた。
同高官は、「これらの増援はシナイの犯罪集団の病巣を完全に排除する計画の枠組み内で行われるものである。」と指摘した。また同高官は、「作戦は任務完遂のために一定の期間を要する。また、時間の経過とともにイーグル計画の一環としてより多くの増援がなされるだろう。」と認め、作戦コード名を述べた。
(後略)
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http://www.africa-news.jp/news_EENo9AwXW.html
エジプトを訪れる観光客が増加
2012年8月20日 13:00
前年比で30%増加!
エジプト中央公共流通・統計局は、エジプトを訪れる観光客が、前年と比べ30%増加したことを明らかにした。
アラブの春で減少した観光客が戻ってくる
エジプトは、2010年から2011年にかけて、北アフリカで発生した、民主化運動「アラブの春」により、観光客が減少した。
2010年にエジプトを訪れた観光客は、1,450万人、民主化運動が発生した2011年は、1,060万人。
エジプト中央公共流通・統計局によると、今年は、観光客が、再び舞い戻ってきているという。今年の4月の段階で100万人が訪れており、2011年の同月では、80万人であった。
エジプトを訪れる観光客は、西ヨーロッパ諸国からの観光客が一番多く、続いて東ヨーロッパ諸国、中東という順である。
人気のトップ5観光スポットは、ギザの大ピラミッド、エジプト考古学博物館、王家の谷、ルクソール神殿、アブ・シンベル神殿だ。
編集部 殿塚
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120814_091706.html
カタール政府、エジプト中央銀行へ20億ドルの預金
2012年08月13日付 al-Hayat紙
■カタール政府、エジプト中央銀行へ20億ドルの融資
2012年08月13日『アル=ハヤート』
【カイロ:ハーラ・アーミル】
カタール政府は、エジプト政府に対する20億ドルの資金援助を決定した。この決定は、一昨日〔11日〕カイロで行われたエジプトのムハンマド・ムルスィー大統領とカタールのハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニー首長の会談後に発表された。エジプト大統領府は公式声明で、「カタールはエジプト中央銀行に20億円預金する」と表明し、この措置を「多大な困難に苦しむエジプト経済の援助を目的にしたもの」と位置付けた。ホスニー・ムバーラク政権を打倒した1月25日革命に続く政治的混乱から、1年半が経つ。この政治的混乱は外国からの観光や投資を後退させ、賃上げを求める政府職員を抗議運動へと向かわせた。また、民衆蜂起によりエジプト中央銀行はエジプト・ポンド救済のためにドルの売却開始を余儀なくされたため、昨年は中央銀行の外貨準備高も急激に減少し始めた。
■借入費用
エジプトの外貨準備高は18か月前の360億ドルから現在の140億4000万ドルまで減少した。エジプト経済は国際収支統計上の深刻な危機と政府の借入費用の増加に直面している。カタールの資金援助は、国際通貨基金(IMF)の派遣団が30億2000万ドルの借款に関するエジプト政府との協議再開のため同国を訪問する数日前に決定された。湾岸諸国は以前にもエジプトへの援助を表明しており、サウジ政府は今年20億ドルをエジプト中央銀行に預金していた。エジプト中央銀行のイスマイール・ハサン元総裁は、カタールが同行に20億ドルを預金する意思を表明したことを歓迎し、「今回の措置は外貨準備高を力強く支えるだろう」との期待を示した。また、「この預金は中央銀行に示された将来的な約束であるが、現在の立場を支援するものだ」との見方を示した。エジプト・カタール・ビジネス評議会のアーデル・ルフーマ議長は、イード・アル=フィトゥル(断食明けの祭)後にカタール側との共同会合を開催したいとするエジプト側の要請を表明した。この会合の目的は、両国の投資を促進し、活性化させるために調整を行うことである。
■投資の強化
ルフーマ議長は、エジプト中央銀行への20億ドルの預金に関するカタール首長の声明について、「カタール首長の次期エジプトにおける投資強化への熱意を反映する、好ましい措置」との見方を示した。また、エジプト・カタール合同ビジネス評議会の第1回会合では「両国間の投資関係の活性化計画について議論し、策定する見通しだ」と述べた。さらに、「カタールの投資家達の眼前には多くの政府投資プロジェクトが提示されている」と指摘し、「その中には、東タフリーアにおける開発プロジェクトや電力プロジェクトの他、投資省や個人レベルにおいてもプロジェクトが準備されている。それらは参入であれ買収であれ、エジプトにおける共同投資として開放されている」と述べた。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120811_225526.html
エジプトの食糧は危機にある
2012年08月11日付 Al-Ahram紙
■エジプトの食糧は危機にある
2012年8月11日 『アル=アハラーム』
【エジプト諸県:アーティフ・アル=マジュアーウィー他】
エジプトはナイルの賜物である。ナイル川流域では数々の文明が栄え、富は徐々に増加し、緑が広がったことで、幸福と恵みがエジプト全土に行き渡った。しかしながら、ナイルは今、悲しんでいる。水が汚染され、あちこちで浪費される一方、支流は渇水に見舞われて多くの農業が死の脅威に晒され、これらの支流には多くの血が流された。というのも、灌漑の需要にこたえるために十分な形で水を供給する安全で科学的なシステムが欠如する中で灌漑が優先されているからだ。
そのような中、エジプト史上初めて一人の灌漑専門家が首相に選出されたことは、灌漑システムの改善を望む多くの人々にとって希望となっている。人々は、航行用水路を掘り下げ、浄化を最優先する諸プロジェクトの実施を求めている。とりわけ、エジプトにおける灌漑問題は水量不足だけに起因するものではなく、水資源の浪費やその汚染、食糧の安全保障や農業生産品の自給に関する包括的な戦略がないことに起因するからだ。本紙はエジプト各県における灌漑問題のいくつかの例を挙げてみたいと思う。
マトルーフ県「雨水の貯留こそが解決だ」
マトルーフ県では、飲料水と灌漑水という二重の水問題を抱えている。にもかかわらず同県は、飲料用と農業用に雨水を貯水するプロジェクトの実施に大急ぎで取組んでいる。現在始動している諸プロジェクトの中には、灌漑省から1200万ポンドの資金援助を受けて、ディブア地区からスルーム地区にわたる地域で雨水を集めるために貯水槽60基を建設するプロジェクトがある。また、住宅・施設省傘下の北部沿岸再生機構が550万相当の資金を提供して、井戸を最も必要とする同県西部に雨水の貯水用の井戸600基を掘削するプロジェクトがある。
ターハ・ムハンマド県知事は、同県が村落開発局を通じて雨水の集水プロジェクトにも貢献したことを発表した。県知事によれば、メルサー・マトルーフ、アン=ナジーラ、シーディー・バッラーニー、アッ=スルームでは、井戸の掘削と円形貯水槽の設置に300万ポンドが割り当てられた。
また、同県村落開発局のフサイン・アッ=サーウィー局長は、人間と動物の飲料用に雨水を貯水するために、持続的開発センターを通して砂漠の奥深い地域で100万ポンドを費やして井戸100基の建設に着手したと述べた。
(後略)
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http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/EN/entame_kakutougi/613856.html
アテネ覇者、ロンドンで輝く エジプトのイブラヒム
(2012年8月21日午後2時34分)
アテネ優勝後、総合格闘技の挫折を経てロンドンで復活したイブラヒム(上)
時代の流れの早い現代、まして総合格闘技がここまで沈滞している状況下では、8年前の試合を覚えている人などほとんどいないかもしれない。2004年大みそか、大阪ドームにおいて鳴り物入りで総合に挑戦し、完膚なきまでにやられた五輪金メダリストが、ロンドン五輪のマットで輝いていた。
2004年アテネ大会のグレコローマン96キロ級で、エジプトのレスリング界に76年ぶりの五輪金メダルをもたらしたカラム・イブラヒム。主催のFEGがどんなルートで交渉し、ファイトマナーがいくらだったかは定かでないが、現役の五輪王者をリングに上げることに成功し、期待をいだかせた。
ここで豪快に勝利すれば団体のエースとして活躍できたのだろうが、勝負の世界は無情だった。藤田和之のパンチの前にあえなく撃沈。その道の練習を本格的にやっていなければ、レスリングの五輪王者とて総合の世界では相手にされない現実を示す結果となった。
この時25歳。五輪V2も不可能ではないと思われたレスラーは、五輪王者になって栄誉と富を得たためか、あるいはこの「番外黒星」のためか、その後は泣かず飛ばず。北京五輪で13位となったあと姿を消した。仕事に専念していたという。
しかし昨年秋にマットへ戻り、1階級下の84キロ級で五輪予選に勝ち抜いて3度目の五輪出場を果たした。半年間で予選を含めて7つの国際大会に出場。精力的な活動が実り、五輪では決勝に進出。ロシア選手に敗れて金メダルはならなかったが、「半年間でここまでできたのは上出来」と手ごたえをつかみ、「やはりここ(マット)がいい」と、来年の世界選手権のみならず2016年リオデジャネイロ五輪も目指すことを宣言。その表情は生き生きとしていた。
猫も杓子も総合へ行った時代は終わりを告げた。レスリング選手はレスリング選手のままでいい。柔道選手は柔道選手のままでいい。自分の選んだ道で最強を追求すればいい。総合も、他競技のトップ選手を引き抜いてのその場しのぎの話題づくりでは長続きしないことが分かったと思う。草の根レベルからの充実をはかり、長い期間をかけて再興してほしいと思う。(格闘技ライター・樋口郁夫)
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http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2136
「アラブの春でも
イスラム主義者の冬でもなく」
エジプトの将来
2012年08月22日(Wed) 岡崎研究所
7月12日付英Financial Times紙に、Tzipi Livni元イスラエル外相は、「アラブの春でもイスラム主義者の冬でもなく」と題する論説を寄せ、エジプトのモルシ新大統領の出方を今後も注視しながら、パレスチナ和平を推進して行くことが重要であると、指摘しています。
すなわち、我々がアラブの春を迎えているのか、又は、イスラム主義者による冬を迎えているのかは、エジプトのモルシ新大統領の行方と、国際社会が彼をどう取り扱うかにかかっている。カイロには、テヘランでの非同盟運動会議への招請状と、オバマ大統領との会談への招請状の双方が届いているが、これは、エジプトが岐路に立っていることを象徴している。
昨年エジプト人がタハリール広場に集まった時、二つの見方があった。一つは、自由と民主主義が到来したというものであり、もう一つは、イスラム過激主義の台頭になると考えるものだった。
1年後、私(リヴニ)は、モルシ氏の大統領選出で、楽観論者も悲観論者も正しくなかったと考えている。モルシ氏は、確かにイスラム運動の候補者であったが、現在のエジプト政治を単にイスラム主義で理解することは難しい。現実はもっと複雑である。
シナイ半島では、ジハディストが根付き始めているので、法秩序の悪化が懸念される。彼らはエジプトをイスラエルとの直接対決に向かわせようとしている。エジプトの選挙結果は、地域の過激派を勢い付かせている。ヨルダンのフセイン国王が、ハマスの指導者を招待したことは感心できない。
イスラム集団が、穏健な立場をとるようになるか否かは、国際社会の支援の条件による。モルシ氏が最初の演説で言及したパレスチナ問題は無視できない。アラブの支持なしに、パレスチナの指導者がイスラエルと和平を作ることは困難である。アラブの新指導者の最も重要な試練がここにある。現実的なパレスチナ陣営への支持が今ほど必要な時はない。ハマスへの支持は和平につながらない。
パレスチナの現実主義者と極端主義者の戦いは、イスラエルにとって、和平合意が出来るか否かの問題である。民主主義は単なる投票ではなく、政治目的達成のための、暴力の排除、旧政府により結ばれた合意の遵守を意味する。
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http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2136?page=2
もちろん、イスラエルも困難な決定をしなければならない。アラブ・ムスリム世界との関係正常化の鍵は、アラブ連盟が承認した2002年のアラブ和平構想にある。イスラエルがパレスチナと和平を行えば、アラブ世界は、イスラエルとの関係を正常化するという約束がこの中心にある。この提案には、イスラエルに受け入れ難いものもあるが、パレスチナとの紛争を解決することほど、イスラエルにとって緊急の課題はない。2007-2009年にイスラエル交渉団を率いた自分(リヴニ)は、解決は可能だと信じている、と述べています。
◆ ◆ ◆
ツィピ・リヴニ女史は、カディマの女性党首として2009年の総選挙では、カディマを国会での第1党にしましたが、連立政権を形成できず、結局、ネタニヤフ氏が右派連合というべき連立政権の樹立に成功し、政権の座を取りました。その後、カディマの党首はモファーズ元国防大臣になり、カディマはネタニヤフ政権と大連立を組むという状況になっています。リヴニ元外相のイスラエル政界での影響力は、今やあまり大きくありませんが、彼女は有力な政治家であり、イスラエル国民の意見の重要な部分を代表している人です。
イスラエルにとり、エジプトとの平和条約は、「エジプトとの平和がある限り、戦争はない」と言われる程、大変重要です。イスラエルは、アラブの春がエジプトでのイスラム過激派の台頭につながらないかと危惧してきました。ムスリム同胞団出身のモルシ氏の大統領就任を好ましくないと考えているイスラエル人も少なくありません。しかし、リヴニ元外相は、エジプトが民主化するという楽観論も、イスラム過激派の国になるという悲観論も排し、モルシ氏に対してはオープン・マインドな姿勢で臨んで行くべきであると提唱しています。イスラエルは、おそらく、そうすべきでしょう。
モルシ大統領が平和条約を廃棄する等の挙に出た場合は別として、あまり注文をつけすぎることは良くありませんし、エジプト軍と組んでモルシ氏を牽制していると見られることは特に避けるべきでしょう。イスラエルとしては辛抱強くエジプト情勢を見守り、注意深く対応することが重要です。
リヴニ元外相が2002年のアラブ和平構想に立ち返り、イスラエル・パレスチナ交渉の推進を提唱していることには勇気付けられます。イスラエルとしては、入植地問題など、和平交渉再開の環境作りに努めることが肝心でしょう。
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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M95GLF6S972Y01.html
エジプトが初のユーロ建て財務省証券、コスト抑制で−関係者
8月22日(ブルームバーグ):エジプトが同国初のユーロ建て財務省証券を発行する見通しだ。政府は過去最高水準に近い借り入れコストの引き下げに取り組んでいる。事情に詳しい関係者が明らかにした。
計画がまだ公表されていないとして匿名を条件に語った関係者によると、政府は1年物証券の発行を通じ最大5億ユーロ(約494億円)の調達を目指している。サイード財務相からのコメントは今のところ得られていない。
原題:Egypt Said to Plan First Euro-Denominated Treasury-BillSale(抜粋)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120823/mds12082300340001-n1.htm
エジプト大統領が9月訪米 就任後初
2012.8.23 00:33
22日のエジプト国営テレビによると、同国のモルシー大統領が9月23日、就任後初めて訪米することが決まった。オバマ米大統領から9月の国連総会期間中の訪米を招請されていた。フランス公共ラジオによると、オバマ氏との会談はまだ決まっていない。
モルシー氏はエジプト初のイスラム勢力出身の大統領。対米関係を重視する一方、ムバラク前大統領の「米国追随」とは一線を画す姿勢を示している。
モルシー氏は7月、就任後初の外遊でサウジアラビアを訪問。今月27日に訪中し、30日には非同盟諸国会議の首脳会議出席のためイランを訪問する。(共同)
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2206K_T20C12A8EB1000/
エジプトがIMFに支援増額要請 総額48億ドル、経済低迷で
2012/8/23 10:17
【カイロ=押野真也】エジプトのモルシ大統領は22日、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事とカイロで会談し、48億ドル(約3800億円)の財政支援を要請した。経済の悪化で従来の要請額から16億ドルを上積みした。IMFは中東民主化の後押しにつながるエジプト支援には前向きだが、支援増額の前提となる財政改革の実行は難しいとの見方が多い。
エジプトのカンディール首相はモルシ大統領とラガルド専務理事の会談後に記者会見し「IMFとの交渉は年内にもまとまる」との見通しを示した。
一方、ラガルド専務理事は「エジプトは財政赤字の削減に取り組む必要がある」と語った。エジプトは慢性的な財政赤字に陥っており、IMFはエジプトに財政改革を促してきた。
エジプトの今年度の財政赤字額は1350億エジプトポンド(約1兆8000億円)と前年度比12.5%増える見通し。財政赤字の解消には歳出の約3割を占める補助金改革が欠かせない。
ただ、食品や燃料などに適用されている補助金の削減には、モルシ大統領の支持層とも重なる低所得層からの強い反発が予想される。大統領の支持基盤が弱いこともあり、改革の実行には国内外で懐疑的な見方が広がっている。
IMFは支援増額の条件として、財政改革の断行を求めており、エジプト政府とIMFとの交渉が難航する可能性もある。
エジプト政府が支援の増額を求める背景には、外貨不足がある。2011年2月に独裁政権が崩壊してから、治安の悪化などから直接投資が大きく減少した。6月時点の外貨準備高は155億ドルと1年間で4割減少している。
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http://news24.jp/articles/2012/08/23/10212361.html
エジプトで人気の料理番組、その秘密とは?
< 2012年8月23日 16:20 >
2011年、ムバラク政権が崩壊し、民主化プロセスが始まったエジプト。そんな中、人々の支持を得てブームを巻き起こしている料理番組があった。その人気の秘密をカイロ支局・富田徹記者が取材した。
夜8時過ぎ、生放送の準備が進むカイロのテレビ局のスタジオを訪ねる。エジプトで大人気となっている料理番組のスタジオだ。番組を仕切るのはガリアさん。親しみをこめてアラビア語で“ガリアおばちゃん”と呼ばれている。
「25チャンネルの番組へようこそ」というガリアさんのあいさつから番組はスタートする。ガリアさんが番組で紹介する料理は、エジプトの典型的な家庭料理。材料費はひと品あたり日本円で100円程度とかなり安い。人気の理由は安くておいしい料理だけではない。なんと90分の生放送をしゃべりっぱなしで盛り上げるのだ。放送中も、ひっきりなしに視聴者から電話がかかってくる。
視聴者の男性「あんたを見ていると死んだ姉を思い出すよ」
ガリアさん「あら、うれしいわね」
視聴者の男性「とっても優しい姉だったんだよ」
ガリアさん「おじいちゃん、光栄ですわ」
ガリアさんの番組は、ほかのアラブ諸国でも大人気だ。ヨルダンの女性から電話で「エジプトのコシャリ(混ぜご飯)の作り方を教えて欲しいわ」とのリクエストを受けると、ガリアさんは「エジプトのコシャリね?いいわよ。明日の番組で作ってあげるから一緒に作りましょう」と答える。
彼女のトークは暮らしの話題から政治の話までタブーはない。エジプト大統領選で2人の候補が一騎打ちの決選投票を控えたある日の放送ではこんなこともあった。スタジオに用意されたのは大きなスイカ。ガリアさんは「さあ、立派な大統領が誕生するかしら。スイカで占ってみましょう!」と話しながら、まな板の上のスイカに包丁を入れる。すると、中にはおいしそうな赤い果実が。ガリアさんは「あら、おいしそう!これは立派な大統領になるわね」と大笑いしながら話す―こんな具合だ。
番組がスタートしたのは、ムバラク政権が崩壊した後の2011年の8月。すぐに人気番組となった。エジプトでは視聴率を調べる仕組みはないが、番組のフェイスブックのフォローワーはすでに6万人に達している。なぜ人気を獲得したのだろうか。ガリアさんにその理由を尋ねてみると、「私がエジプトの9割(を占める庶民の代表)だから、共感を得たのだと思う」と話してくれた。
ムバラク政権崩壊前、エジプトは貧富の差が激しい「格差社会」だった。当時、家政婦として働いていたガリアさんの月収は日本円で約8000円。夫の手取りもごくわずかだった。しかしそれでも、大勢の家族を食べさせるため、わずかな食費でおいしい料理を作る工夫を重ねてきたという。ガリアさんは、「景気が悪くても、生活が苦しくても、私たち庶民は生きて行かねば。たとえ1ポンド(約10円)しかなくても食べていけるように」と、力強く話す。
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>>441
ムバラク政権崩壊後、ガリアさんの人生は大きく変わった。テレビ局幹部の目にとまり、生活の知恵であみ出した「節約料理」を番組で紹介することになった。しかし、そこは格差社会のエジプト。ガリアさんのようないわば“下町のおばちゃん”がテレビに出演してトークする番組はそれまでほとんどなかった。ガリアさん自身も、当初は半信半疑だったという。「(ムバラク政権崩壊前は)私のような貧しい庶民の女性がテレビに出るなんてあり得なかった」と、ガリアさんは話す。
しかし、フタを開けてみると、ガリアさんが出演する番組は、家庭の主婦を中心に大きな話題を呼ぶことになった。カイロ市内に住むヘバさんも、毎晩欠かさず番組を見ているという。ヘバさんは、「これまでのテレビ番組は全て上流階級の人たちを対象にした番組ばかりでした」「だけど、ガリアさんの番組は、私たち庶民のための番組ね」と話す。ムバラク政権時代のテレビは、政権のPRを狙ったような番組や、上流階級のぜいたくな暮らしに合わせた番組ばかりで共感できなかったという。ヘバさんは、さらにこうも話してくれた。
「テレビの中のガリアさんは、私たち庶民が“しゃべりたいことを何でもしゃべっていいんだ”と教えてくれる。(ムバラク政権崩壊)以前はそんなことあり得なかった」
一方、番組を立ち上げたカイロのテレビ局「25チャンネル」のゴハール氏は、ガリアさんを起用した狙いを「(ガリアさんのような女性たちは)エジプトの良き伝統を内に秘めつつも発信する手段がなかったが、今は違う」「彼女の成功は新しいエジプト、そして新しいエジプトのテレビのあり方も表している」と話してくれた。
ガリアさんに「番組でどんなメッセージを伝えたい?」と尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「これまではメディアから無視されてきた庶民の代表として『私たちはここにいるぞ』と示していきたい。それが支持を受けている理由だから」
ガリアさんは今日もスパイスたっぷりの料理で、エジプトの人々の心を刺激し続けている。
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http://mainichi.jp/select/news/20120823k0000e030159000c.html
エジプト:イランに接近…大統領、断交後初訪問へ
毎日新聞 2012年08月23日 11時52分(最終更新 08月23日 12時13分)
モルシ大統領=ロイター
拡大写真
【カイロ前田英司、テヘラン鵜塚健】エジプトのモルシ大統領が、30日にイランで始まる非同盟諸国首脳会議に出席することが固まった。79年のイラン・イスラム革命直後に両国が断交して以来、初の首脳訪問。米国偏重だったムバラク前政権の外交を修正し、「アラブの盟主」の復権を狙う。核開発問題やシリア情勢で孤立するイランもエジプトとの関係修復で米欧に対抗したい思惑もあり、両国の「正常化」に向けた利害は合致している。
◇「アラブの盟主」復権狙う
中国外務省の発表によると、モルシ大統領は28〜30日に中国を公式訪問。そのままイランに向かう日程。同首脳会議を主催するイランが招待していた。イランのアフマディネジャド大統領との会談も予想される。
モルシ氏は22日にはカイロで国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事と初会談し、経済再建への支援を要請。今後は訪中を経て9月23日には訪米し、オバマ大統領と会談する方向で、外交活動を活発化させる。
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http://japanese.cri.cn/881/2012/08/23/145s197302.htm
エジプト大統領、まもなく訪中
2012-08-23 09:55:15 cri [A A A]
中国外務省の洪磊報道官は22日、胡錦涛国家主席の招請を受けて、エジプトのモルシ大統領が8月28日から30日にかけて中国を公式訪問することを明らかにしました。
その中で、洪磊報道官は「これはモルシ大統領が就任して以来、初めての中国訪問である。中国はこれを非常に重視している。訪問期間中、モルシ大統領は中国の指導者らと会談するほか、二国間関係やともに関心を寄せる国際および地域問題について意見を交換する。また、双方は一連の協力協定に署名する予定だ」と説明しました。
また、洪磊報道官は「エジプトは中国と国交関係を樹立した初のアフリカ国家である。国交関係樹立以来、双方の関係は健全かつ安定的に発展している。各分野における友好交流と協力の成果も実りあるもので、国際および地域実務では協調を保ち、中国・アラブ、中国・アフリカフォーラムの枠組み内で良好な協力を行っている。今後もエジプトとの戦略的協力関係をさらに促すため努力していきたい」と語りました。(劉非 中原)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120823/mds12082323150010-n1.htm
エジプト紙編集長を拘束、大統領中傷の罪で
2012.8.23 23:14
エジプトの裁判所は23日、イスラム勢力出身のモルシー大統領を中傷した罪などで、独立系紙ドゥストゥールのイスラム・アフィフィ編集長の拘束を命じた。アフィフィ氏は同日収監された。検察当局が訴追手続きを取っていた。
米国は報道の自由に反すると懸念を表明している。
アフィフィ編集長は、モルシ氏を中傷する嘘のニュースを流した罪などに問われている。ドゥストゥール紙は連日、モルシー氏や出身母体のイスラム組織ムスリム同胞団を批判する記事を掲載している。(共同)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120824/mds12082410470002-n1.htm
エジプト紙編集長を釈放 大統領がジャーナリスト拘束禁止法令
2012.8.24 10:47 [エジプト]
中東通信によると、エジプトのモルシ大統領は23日夜、報道をめぐる嫌疑に基づくジャーナリスト拘束を禁じる法令を出した。これに基づき、大統領を中傷した罪などで同日拘束されていた独立系紙アッドストールのイスラム・アフィフィ編集長は釈放された。
同編集長の摘発は、言論を弾圧した旧ムバラク政権と変わりがないとして国内外で批判が出ていた。モルシ氏にとって、人民議会(国会)が選出されるまで大統領に付与されている立法権の初の行使となった。
アッドストール紙は連日、モルシ氏や出身母体のイスラム組織ムスリム同胞団を批判する記事を掲載。アフィフィ編集長は、モルシ氏を中傷するうそのニュースを流した罪などに問われた。(共同)
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http://mainichi.jp/select/news/20120825k0000m030023000c.html
米国:エジプトに配慮要請…イスラエル国境の兵力増強
毎日新聞 2012年08月24日 18時42分(最終更新 08月24日 19時44分)
【ワシントン白戸圭一】クリントン米国務長官は22日、エジプトのアムル外相との電話協議で、同国東部シナイ半島でのエジプト軍の兵力増強に対するイスラエルの懸念に配慮するよう要請した。
米国務省のヌーランド報道官が23日の記者会見で明らかにした。イスラエル国内では、イスラム過激派掃討を理由にシナイ半島での兵力を増強するエジプトへの警戒心が高まっており、オバマ政権はエジプト軍の動向に強い関心を寄せている。
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http://japanese.ruvr.ru/2012_08_25/ejiputo-aratana-kougi/
エジプト 新たな抗議行動の波 高まる
24日夕方、エジプトの首都カイロで抗議行動参加者らが、大統領宮殿への突入を試みた。宮殿周辺で彼らは、座り込みデモを計画していた。
およそ150人が、宮殿の建物を取り巻く柵を乗り越えようとしたが、軍により阻止された。軍及び警察隊は、デモ隊に対し解散を呼びかけ、デモ参加者と対話するため国家安全保障機関の将校の一人が姿を現し、深刻な事態には至らなかった。
先にカイロ中心部で生じたムルシ大統領支持派と反対派の間の小競り合いでは、7人が負傷している。
24日、エジプトの複数の大都市では「ムスリム同胞団」とその代表者であるムルシ大統領に反対する抗議集会が開かれた。そうした集会が行われたのは、2か月前にムルシ氏が大統領が選ばれて以来初めて。抗議行動参加者らは、「ムスリム同胞団」の政策は多くの点で打倒されたムバラク前大統領の手法を繰り返しているにすぎないとして、ムルシ現大統領の政治に不満を表わしている。
イタル・タス
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120820_091636.html
30歳以下のエジプト人2000万人が貧困と失業にあえぐ
2012年08月20日付 al-Hayat紙
■30歳以下のエジプト人、2000万人が貧困と失業にあえぐ
2012年8月20日『アル=ハヤート』
【カイロ:アミーナ・ハイリー】
エジプト人の多くは最近、自分たちがエジプト国民の年齢別構成に関する比率や統計を、これまで表面的にしか見てこなかったと認めている。エジプト国民の半数が若者であるということの意味を、深くはわかっていなかったのだ。彼らは遠い県や村の若者達が乗り込んだ違法移民船が地中海の真ん中で沈没したとのニュースを、労働者の殺害や乗客の水難、公務員の賄賂のような事件欄に載っているその他の記事と全く同じように読んできたことを認めている。だが今やエジプト人たちは、昨日まではよくある人口の現象や生活の問題だと考えていたことが実はそうではなく、あたりまえのこととして見過ごしていてはならなかった問題なのだという事実に直面している。
多くの人々が、数年前からエジプト社会に及んでいた“青年人口の膨張”と呼ばれる事態に注意を払わず、半数のエジプト人の現在と将来に影響を及ぼし始めた失業率や貧困、金銭不足の問題を気に止めてこなかった。
エジプトは数日前の国際青少年デー(8月12日)を、腐敗した体制を打倒した青年たちの功績を称えて実施が始められた若者向け巨大国家プロジェクトを発表したり、爆発寸前の失業という爆弾あるいは若者全体を脅かす貧困という地雷に対抗するために若者自身が提案したベスト100イニシアチブの選考を行うと指摘したり、全国民の利益のために全国民が参加する国家プロジェクトによって多くの人々の将来を決する無知と貧困の亡霊に対抗したりすることで祝う代わりに、「時限爆弾」「爆発寸前の問題」「大惨事につながる微妙な問題」などと評されてきた問題がすでに爆発した、あるいは爆発する寸前であることを示す恐るべき比率や数字を突きつけられたのである。
総動員・統計中央局は数日前の国際青少年デーに合わせて、18歳から29歳の青年人口は2000万人に達し、2011年時点での総人口の24.3%を占めていると発表した。また同局によれば、その青年層の半数以上が貧困層に分類される。すなわち、青年層の27%が貧困状態にあり、42.3%が貧困ラインに近く、かろうじて48.7%が「貧困」という称号を手にしていないという状況だというのだ。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html
エジプト灌漑相:イードの直後にナイル川の水に関するエジプト・スーダン機構の会議
2012年08月17日付 Al-Ahram紙
エジプト灌漑相:イードの直後にナイル川の水に関するエジプト・スーダン機構の会議
2012年8月17日 『アル・アハラーム』
【本紙、イスラーム・アフマド・ファラハート】
水資源・灌漑相であるムハンマド・バハーウ・アッ=ディーン博士は昨日、スーダン側の担当大臣であるウサーマ・アブドゥッラー氏とともに、両国間での相互協力関係を強化する方法について協議した。その協力は、水資源を適切に管理すること、今年のナイル川の氾濫の管理、さらにナイル川上流国・下流国間での協力の強化に関する将来に向けた行動などの分野に関するものであった。
バハーウ・アッ=ディーン大臣は、ハルトゥームからの報道機関向け声明の中で、「ナイル川の水に関するエジプト・スーダン合同技術機構の定期会合を開くために、イード・アル=フィトゥルの直後に、緊急に期日を定めることで合意に達した。その会合は過去に延期されていた。また、その会合はエチオピアを含む東ナイルという地域レベルでの技術協力の将来について協議するものとなる。」と強調した。
同大臣は、スーダン訪問は兄弟国であるエジプト・スーダン間での持続的な協議と調整の枠組みにおいて行われるものであると指摘した。また、今回の訪問はエジプトの灌漑システムにおける中央管理の能力を通して、スーダンのダールフール地区あるいは東部地域における現在の氾濫に対処するためのスーダン支援の一環として行われると指摘した。
同大臣は、ナイル川の水問題に対する考えの統一と立場の調整が行われたが、それは、今年の9月にルワンダの首都キガリで開催が予定されている臨時閣僚会議に向けて行われたことを明らかにした。
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http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=779215
<新興国eye>エジプト株式市場、大統領とIMFの融資交渉を材料視
2012/08/27 07:46
エジプト株式市場でEGX30指数は23日、前日比53.72ポイント高(1.04%)の5215.65で終了した。個人投資家からの買いが多く入った、GX70指数は、2.73%高。エジプトのモルシ大統領が22日、IMF(国際通貨基金)のラガルド専務理事と会談し、総額48億ドル(約3800億円)の融資要請を行ったことが材料視された。
エジプト株はモルシ大統領が7月以降、決選投票で勝利宣言を出して以降、上昇が止まらない。EGX30の6月21日終値4031.6から8月23日終値までの上昇率は実に29.3%。新大統領の施策と経済への復活に対する期待の高さが分かる。ムバラク政権崩壊直前の水準7000台前後は遠いものの、IMFの融資を取り付けられればエジプト財政には当然プラス。今後のエジプト株は軍や政府の動向以外に、IMFからの融資を取り付けられるかも焦点となりそうだ。
提供:モーニングスター社
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http://www.xinhua.jp/socioeconomy/politics_economics_society/305401/
エジプト北部の村で集団食中毒、汚染飲料水で
2012年08月24日
【新華社カイロ8月23日=田棟棟、李姝莛】エジプト北部のミヌフィーヤで4179人が中毒症状を訴える大規模な集団食中毒事件が発生した。
エジプト保健省の23日の発表によると、集団食中毒はミヌフィーヤの村落付近で発生。現地の村民が19日以降、中毒症状を相次ぎ訴えた。飲料水が原因とみられる。23日までに41人が病院へ搬送され、現在、175人が病院で治療を受けている。
病院内の患者は病状が快方に向かっており、約20人が23日夜に退院した。初期の調査により、汚染された水源は水素消毒を行っていないことが分かった。患者の90%は政府が認可した水源の水を飲んでいた。
エジプト大統領の報道官は同日、政府がミヌフィーヤに調査隊を派遣したことを明らかにし、現地の給水施設が老朽化し、給水パイプラインと排水システムが交わっていることが、水汚染の主因とみられると説明した。
エジプトのガバリ保健相は、調査隊に対し、付近水源の化学分析を2時間ごとに行い、付近の私営水道水会社と無免許水道水会社を閉鎖するよう要求した。最終的な調査報告書は25日または26日に発表される。
(翻訳 王秋/翻訳編集 伊藤亜美)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120825_015721.html
エジプト:シナイ半島での軍事作戦関連動向
2012年08月24日付 al-Hayat紙
■アッ=スィースィー国防相、バラク国防相にエジプトが「和平合意」を遵守すると確認
2012年8月24日 金曜日 『アル=ハヤート』
【カイロ:本紙】
エジプト国防相のアブドゥルファッターフ・アッ=スィースィー大将は、イスラエルのエフード・バラク国防相と電話会談を行った。この電話会談は、アッ=スィースィー国防相がエジプトのムハンマド・ムルスィー大統領と会合を持つ前に行われたものである。アッ=スィースィー国防相とムルスィー大統領は、シナイでの(エジプト)軍駐留に対するユダヤ国家の「懸念」について協議した。上記の動きは、治安高官が軍と警察が合同で実行する「イーグル」作戦には目的を達成するための時間が必要であると認めた中での動きである。エジプト政権に課された任務はイスラエル政府との連携だ。
高官情報筋は本紙に対し、アッ=スィースィー国防相がバラク国防相との電話会談の中でエジプトが「和平合意」を遵守することを確認し、シナイでの出来事の性質に関してバラク国防相に安心を与えたと述べた。同情報筋は、(電話会談により)両国政府の間でシナイの武装勢力を対象とする軍事作戦についての相互理解がなされたと強調した。
エジプトのムルスィー大統領は一昨日(22日)の晩、共和国大統領府府でアッ=スィースィー国防相と一対一で会談し、国家の治安状況およびシナイでの軍事強化、特に戦車、重機、大型装備導入に対するイスラエルの懸念をめぐって議論した。大統領府のヤースィル・アリー報道官は、ムルスィー大統領とアッ=スィースィー国防相の会談は、シナイの治安と支配権を取り戻すための治安作戦を大統領が検証するための枠組みで行われたと表明し、エジプト軍に関連するいくつかの案件が議論されたと述べた。
現場では、昨日(23日)エジプト軍がテロリストの病巣を浄化するためシナイでの「イーグル」作戦を続行した。高官情報筋は本紙に対し、現在行われているのはテロリストの病巣となっている場所の偵察作戦の実施であり、軍が地上で行わねばならないのは、シナイのベドウィンの協力を通じて、テロリスト分子が潜んでいると思われる住居の家宅捜索を行うことであると述べた。また、シナイの高位治安当局筋は、武装要員との対決作戦とシナイの治安機関が求められていることについて、「テロリスト分子を根絶するための長い時間を必要としている。衝突の段階は、情報収集段階完了後になるだろう。情報収集は、担当機関が容疑者の数や所在地を、容疑者達が一カ所に長期間留まらないことを考慮しつつ行っている。容疑者達は、自分たちが標的とされ、手配されていることを事前に知っているからである。」と述べた。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120824_165326.html
エジプト:世銀より労働集約産業への投資資金調達のために2億670万米ドル
2012年08月24日付 Al-Ahram紙
労働集約産業への投資資金調達のために2億670万米ドル
2012年8月24日 『アル・アハラーム』
【ムハンマド・ムスタファ―・ハーフィズ】
計画・国際協力相であるアシュラフ・アル=アラビー博士は、労働集約産業向け緊急投資プロジェクトへの資金調達のため、に2億ドルの借款協定に調印した、と述べた。同氏がエジプト政府を代表し、世銀側の代表は世界銀行中東・北アフリカ地域総局担当副総裁のインガー・アンダーセン氏であった。
同様に、開発社会基金事務局長であるガーダ・ワーリー氏は、同基金を代表して実施計画協定に調印し、アンダーセン氏は同協定に世銀を代表して調印した。
計画・国際協力相は、「世銀の副総裁が政府関係者らと会談した後、ヒシャーム・カンディール首相の出席のもと調印が行われた。それは、今年の7月1日から来年の12月31日までの間に、エジプト政府と世銀間での将来的な協力関係の強化について協議するためのものだった。それに加えて、世界銀行中東・北アフリカ地域総局副総裁インガー・アンダーセン氏と協力関連案件について現在の立場を協議した。その案件には、総額37億7300万ドルに上る現在進行中の18のプロジェクトが含まれている。そのプロジェクトの資金調達は、農業・灌漑・電気・エネルギー・下水道のためのインフラ設備・鉄道・カイロ空港の改築などの部門に対する借款を通して行われるものだ。それは、世銀が総額2940万ドルの11件の助成金を提供しているのに追加してのことである。」と付言した。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120828/mds12082810360001-n1.htm
アサド大統領退陣を エジプト大統領
2012.8.28 10:35
エジプトのモルシ大統領(ロイター)
エジプトのモルシ大統領は27日、ロイター通信のインタビューに応じ、シリア情勢について「今こそ流血を止め、シリア人がすべての権利を取り戻し、国民を殺す政権が退場すべき時だ」と述べ、アサド大統領に退陣を求めた。
モルシ氏の大統領就任後、外国メディアとのインタビューは初めて。モルシ氏は「改革を話し合う余地はなく、協議するのは(政権)移行だ」と述べた。モルシ氏は28日から、いずれもアサド政権寄りの中国とイランを相次いで訪問する。
モルシ氏は27日、補佐官4人と顧問17人から成る「大統領チーム」を任命した。AP通信によると、少数派のキリスト教徒2人と女性3人が含まれるが、大統領と同じイスラム勢力系の人物が多いという。(共同)
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120828-OYT1T01156.htm
エジプト大統領、シリア・アサド政権に退陣迫る
【カイロ=貞広貴志】エジプトのモルシ大統領は27日、内戦状態に陥っているシリア情勢について、「今こそ流血を止め、シリア国民の権利を回復し、国民を殺した政権は退場する時だ」と述べ、自ら外交に乗り出し、アサド政権に退陣を迫る方針を示した。
28日からの中国、イラン訪問を前にロイター通信のインタビューに答えたもので、大統領自身が包括的に外交政策について発言するのは初めて。
大統領は、対シリア経済制裁などに反対しているロシアと中国に対しては、「シリア一般市民の味方にならねばならない」と呼びかけ、トルコとサウジアラビア、イランとともに構成する「4か国委員会」を通じ「アサド後」の道筋を描く自らの提案への支持を求めた。
(2012年8月28日20時34分 読売新聞)
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012082800791
経済立て直しで協力強化へ=エジプト大統領、中国主席と会談
【北京時事】エジプトのモルシ大統領は28日、就任後初めて中国を公式訪問し、胡錦濤国家主席と北京の人民大会堂で会談した。中国中央テレビによると、両首脳は経済などの分野で協力を強化することで一致。シリア情勢やイラン核問題などを念頭に、国際・地域問題でも密接に協調していくことを確認した。
同大統領はムバラク政権崩壊後、海外投資の低迷や観光客の減少で経済が危機に直面していることを踏まえ、「中国が改革・開放で成功した経験を手本にしたい」と表明。製造業や農漁業、金融、通信、交通インフラなどの分野で中国と協力を進め、貿易や投資の拡大に意欲を示した。(2012/08/28-21:42)
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http://japanese.ruvr.ru/2012_08_28/chuugoku-ejiputogaikou-ni-bureikusuruu/
中国、エジプト外交にブレイクスルー
エジプトは外交政策の最優先事項に修正を行なっている。ムルシ大統領は28−30日、中国訪問を行なう。就任以来、イスラム教国以外の国を訪問するのはこれが初めて。従来エジプト指導部が米国や西側諸国との関係拡大路線をとってきたことに比べると、これは大きな変化といえる。
ムルシ大統領の今回の訪問は国家レベルのもの。訪問を国家レベルとすることで中国とエジプトはすぐに「1月25日のエジプト革命」以来の両国関係に戦略的な性格付けを行なった。なぜこうした事が行なわれたかについては、双方にそれぞれの理由がある。
「アラブの春」革命はチュニジア、リビア、イエメンにおける中国の立場を大きく弱めた。中国からはこれらの国に巨額の投資が行われている。将来の展開が読めない以上、数十社の中国企業は商業的利益に大きな損害を蒙った。「アラブの春」革命の起きた地帯におけるこうした背景ではエジプトは、中国が自国のプレゼンスを最大限確立しようとする一点として残っている。試算で30−50億ドルの協力に関する文書が、この訪問で結ばれるものと見込まれている。この額は米国がエジプトに約束した軍事支援をはるかに上回る。
専門家らは、首脳会談のなかで中国からエジプトと軍事技術協力を拡大する構えである声明が出される可能性も除外していない。現在この分野は事実上米国の独占状態にある。ムルシ大統領には、米国からの軍事支援に直接的に依存する軍部と新たなトラブルを起こす必要性はないことから、この問題に関して大手を振って中国に迎合することはないだろう。しかも米国は自国のパートナー諸国がほんの些細なことでも中国とコンタクトをとった場合、これに過敏な反応を見せている。これはエジプトに関しても同様だ。というのもインフラへの新たな投資や貸付はエジプトにおける中国企業のプレゼンス拡大につながる。これは米国にとっては新たな頭痛の種であり、中国を抑止する戦略、経済計画には打撃となる。
ムルシ大統領は中国訪問後、イランへと向かう。イランとエジプトの間には、79年のイラン革命でエジプトがパフラヴィー国王の政治亡命を受け入れて以来、外交関係はない。中東研究所のエヴゲーニー・サタノフスキー所長は中国からイランへの歴訪は多くの象徴を含むものだとして次のように語る。
「中国とイランの関係と、エジプトとイランの関係はかなりしっかりと拡大しつつある。米国の上からの影響を排除したかたちでの世界秩序を構築する試みが成功する可能性もある。そうした秩序では中国にもイランにもエジプトにも、そして米国の支配を嫌うほかの諸国にも独自の場所が現れるだろう。」
アラブ世界は「革命」の結果、国際政治における新たな場所を模索している。エジプト新大統領の中国、イラン訪問はこの傾向を如実に表している。
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http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/31389-%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E5%A4%96%E5%8B%99%E6%AC%A1%E5%AE%98%E3%81%AE%EF%BD%8E%EF%BD%81%EF%BD%8D%E5%A4%96%E7%9B%B8%E4%BC%9A%E5%90%88%E9%96%8B%E4%BC%9A%E5%BC%8F%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%BC%94%E8%AA%AC
エジプト外務次官のNAM外相会合開会式での演説
エジプトのラムズィ・エッゾッディーン・ラムズィ外務次官が、28日火曜、テヘランで開催中の非同盟諸国外相会議の開会式で、議長国の責務をイランのサーレヒー外務大臣に引き継ぎました。
エジプトは3年間、国連加盟国のおよそ3分の2、120カ国が加盟する、発展途上国による最大の組織、非同盟運動の議長国でした。
ラムズィ・エッゾッディーン外務次官は、「エジプトは今、イラン国民の力を信頼し、議長国の責務をイランに引き渡した」と語りました。
また、28日火曜、非同盟諸国外相会合の開会式で、「エジプトは過去3年間、非同盟の原則から外れることなく、非同盟運動の強化という責務を(議長国の責務の)受託者として努力し、そしてその目標の実現を目的に、協力関係の維持に努めてきた」としました。
さらに、「昨年1月25日に発生したエジプト民主革命は、ダブルスタンダードの存在しない公正さと民主主義の世界における実現という、非同盟運動の目標の枠内において、その役割を果たすために、エジプトがより誠実となった理由となった」と語りました。
ラムズィ・エッゾッディーン外務次官は、テヘランでの非同盟諸国会議に関して、イランに感謝の意を述べました。
また、地域・国際的な問題を列挙して、最も重要な問題をパレスチナ問題であるとし、「非同盟運動はその創設初期からパレスチナを支持してきた」と語りました。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012082902000105.html
エジプト大統領訪中 経済協力の強化で一致
【北京=新貝憲弘】エジプトのモルシ大統領は二十八日、北京を訪れ、中国の胡錦濤国家主席と会談、経済協力促進など「戦略協力関係」の強化で一致した。中国メディアは、モルシ氏が中東以外の訪問先として最初に中国を選んだことを「ムバラク政権時代の親米外交戦略の調整」と評価している。
新華社電によると、モルシ大統領は「エジプトは国家発展、振興の特殊な歴史の段階にある」と述べ、中国との貿易拡大やエジプトへの投資を歓迎する意向を表明。胡主席は「ともに新たな中国・エジプト関係をつくりましょう」と述べ、政治関係の強化や経済貿易協力、文化交流の拡大などを呼び掛けた。
中国とエジプトの貿易規模は二〇一一年で八十八億ドル(約七千億円)で、うち中国からの輸出が七十三億ドルと偏っている。中国紙「第一財経日報」は、モルシ氏の訪中目的は経済協力という「福の神探し」だと伝えた。
一方、新華社電はシリア問題について「ともに関心のある国際、地域問題で掘り下げた意見交換をし、幅広い共通認識に達した」とだけ伝え、具体的な協議内容には触れなかった。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM28066_Y2A820C1FF1000/
エジプト大統領、全方位外交探る 中国・イラン歴訪
【カイロ=押野真也】エジプトのモルシ大統領が旧政権下で関係が薄かった諸国との外交関係を緊密にする「全方位外交」を模索している。中国に続き、30日にはエジプトの大統領としては断交後初めて、イランを訪問する。親米路線は維持しつつ、各国と緊密な外交関係を樹立することで、投資を呼び込むほか、中東・北アフリカ地域の大国として影響力を復活させる狙いがありそうだ。
訪中しているモルシ大統領は28日に中国の胡錦濤国家主席と会談。投資促進を呼び掛けるエジプトに対し、中国側は2億ドル(約160億円)の融資枠設定を約束した。7月、大統領就任後初めての海外公式訪問先となったサウジアラビアでも資金援助を引き出した。
その後、30日にイランの首都テヘランを訪問し、非同盟諸国会議の首脳会議に出席する。エジプト大統領のイラン訪問は1979年の国交断絶以来初めて。エジプト政府はイランとサウジアラビア、トルコを含めた4カ国でシリア情勢を討議する委員会の設置を提唱しており、イランに参加を呼びかける方針だ。
国連安全保障理事会の常任理事国である中国とも今回の訪問でシリア情勢について意見を交わし協力を要請する。
ムバラク政権時代のエジプトは米国やイスラエルとの良好な関係を背景に中東和平交渉を仲介するなど、中東地域で大きな影響力を示してきた。しかし、2011年2月に独裁政権が崩壊して以降、内政の混乱や経済低迷から域内での存在感は大幅に低下した。
事実上、政権をとったイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」への懸念も根強い。シリア問題に積極関与する姿勢を示すことで、革命で傷ついた大国の威信を取り戻したいとの思惑がある。
一方で、米国との良好な関係は維持したい考え。米国と対立し、国際的に孤立するイランはエジプトとの関係改善を望むが、エジプト政府は大統領のイラン滞在を4時間程度で切り上げ、「2国間関係について話すことはない」(アリ大統領報道官)としている。
米国はエジプトに対し、毎年13億ドル(約1040億円)の軍事支援を続け、エジプト軍に強い影響力を持つ。
国内では政治権力を巡って大統領と軍が対立。大統領の政治基盤は安定していないが、8月12日に軍トップのタンタウィ国防相をモルシ大統領が電撃解任し、国内外を驚かせた。大統領がこうした決定を下すことができた要因の一つに、米国の支持が得られる確信があったようだ。軍の強い反発がなかったことで、大統領も国内を不在にすることが可能になった。
ムスリム同胞団出身のモルシ氏は対米関係を見直す発言を繰り返していたが、6月末の大統領就任後はこうした発言を控えている。同胞団のあるメンバーは「米国との関係悪化は政権基盤の弱体化を招く」と指摘する。大統領にとって対米関係の維持は内政・外交の両面で重要だ。
大統領は9月23日に米国を訪問し、オバマ大統領と会談する予定だ。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120822_132858.html
エジプト:シナイ半島開発計画
2012年08月22日付 Al-Ahram紙
■シナイ半島開発のための重大な決定と生活状況改善のための諸プロジェクト
2012年8月22日『アル=アハラーム』
【カイロ、アマーニー・マージド、アル=アリーシュ、アフマド・サリーム、ハスナー・アッ=シャリーフ】
シナイ半島と国境諸県の代表諸部族のシャイフらと行った重要な通信の中で、ムハンマド・ムルスィー大統領は、シナイ半島開発のための重大で実際的な諸決定があることを強調した。
大統領は、「シナイ半島は重要な土地で、国家の多大なる関心を惹きつけている。安全保障と安定はシナイ半島に取り戻されるであろう。」と述べた。さらににシャイフでありシナイ半島中央部族評議会代表であるアブドゥッラー・ジハーマ氏との電話通信の中では、「来る段階におけるシナイ半島開発のための10億ポンドに関してチェックを行ってきた。この金額は、多くの開発・公益事業を実施し、新たな労働の機会を青年に与え、シナイ半島の国民の生活水準を上げるためである。」と付言した。
同氏は、シナイ半島の国民は長い間搾取されて来たが、搾取の時代を償う時はやってきた、と言及した。
ジハーマ氏は、同通信がシナイ半島の国民の土地所有を取り上げたことを強調した。そして、共和国大統領が「シナイ半島開発局局長であるシャウキー・ルシュワーン将軍との現在進行中の協議があり、それは、シナイ半島における土地所有の調整に関する決定を近々下すためのものである。」と強調した。
大統領の公式スポークスマンであるヤースィル・アリー博士は、大統領は部族代表者に敬意を表することを切望していたことから、約10人のシャイフとの接触が行われることになった。」
と強調した。
部族連合コーディネーターであるラーシド・アッ=サブア氏は、「その通信のなかで、ムルスィー大統領がシナイ半島の諸状況について部族のシャイフたちに再保証を行った。大統領は彼らに対して、警察部隊がシナイ半島で行っていることは、彼ら(シャイフ)に対して影響は与えないとした。部族民らはエジプトの一部であり、誰一人として彼らの国家に対する忠誠を疑うことはできない。」と述べた。
サブア氏は、シナイ半島安全化の方法に関する合意、シナイ半島周辺の安全化に全ての部族が参加する可能性、またシナイ半島開発の方法協議のために、部族のシャイフ間で会議を開催する準備を始めることに注意を向けた。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120825_015721.html
エジプト:シナイ半島での軍事作戦関連動向
2012年08月24日付 al-Hayat紙
■アッ=スィースィー国防相、バラク国防相にエジプトが「和平合意」を遵守すると確認
2012年8月24日 金曜日 『アル=ハヤート』
【カイロ:本紙】
エジプト国防相のアブドゥルファッターフ・アッ=スィースィー大将は、イスラエルのエフード・バラク国防相と電話会談を行った。この電話会談は、アッ=スィースィー国防相がエジプトのムハンマド・ムルスィー大統領と会合を持つ前に行われたものである。アッ=スィースィー国防相とムルスィー大統領は、シナイでの(エジプト)軍駐留に対するユダヤ国家の「懸念」について協議した。上記の動きは、治安高官が軍と警察が合同で実行する「イーグル」作戦には目的を達成するための時間が必要であると認めた中での動きである。エジプト政権に課された任務はイスラエル政府との連携だ。
高官情報筋は本紙に対し、アッ=スィースィー国防相がバラク国防相との電話会談の中でエジプトが「和平合意」を遵守することを確認し、シナイでの出来事の性質に関してバラク国防相に安心を与えたと述べた。同情報筋は、(電話会談により)両国政府の間でシナイの武装勢力を対象とする軍事作戦についての相互理解がなされたと強調した。
エジプトのムルスィー大統領は一昨日(22日)の晩、共和国大統領府府でアッ=スィースィー国防相と一対一で会談し、国家の治安状況およびシナイでの軍事強化、特に戦車、重機、大型装備導入に対するイスラエルの懸念をめぐって議論した。大統領府のヤースィル・アリー報道官は、ムルスィー大統領とアッ=スィースィー国防相の会談は、シナイの治安と支配権を取り戻すための治安作戦を大統領が検証するための枠組みで行われたと表明し、エジプト軍に関連するいくつかの案件が議論されたと述べた。
現場では、昨日(23日)エジプト軍がテロリストの病巣を浄化するためシナイでの「イーグル」作戦を続行した。高官情報筋は本紙に対し、現在行われているのはテロリストの病巣となっている場所の偵察作戦の実施であり、軍が地上で行わねばならないのは、シナイのベドウィンの協力を通じて、テロリスト分子が潜んでいると思われる住居の家宅捜索を行うことであると述べた。また、シナイの高位治安当局筋は、武装要員との対決作戦とシナイの治安機関が求められていることについて、「テロリスト分子を根絶するための長い時間を必要としている。衝突の段階は、情報収集段階完了後になるだろう。情報収集は、担当機関が容疑者の数や所在地を、容疑者達が一カ所に長期間留まらないことを考慮しつつ行っている。容疑者達は、自分たちが標的とされ、手配されていることを事前に知っているからである。」と述べた。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120824_102439.html
エジプト:ジャーナリストの未決拘留を廃止する大統領令、渦中の記者釈放
2012年08月24日付 Al-Ahram紙
■ジャーナリストの未決勾留を取り消す大統領の決定の後、アッ=ドストール紙編集長釈放
2012年8月24日『アル=アハラーム』
【カイロ:ムハンマド・ショーマーン、ナーギー・アル=ガルガーウィ、ガマール・アブッダハブ】
状況が急展開を迎える中で、アブドゥルマギード・マフムード検事総長は、アッ=ドゥストール紙のイスラーム・アフィーフィー編集長の釈放を命じ、出国禁止者リストから同氏の名前を削除した。これは、ムハンマド・ムルスィー大統領が昨晩発表した、メディアを通して行われた犯罪に関する未決勾留を廃止する法令にある規定に則って行われた措置である。
同編集長の支持者らの歓喜の中、イスラーム・アフィーフィー編集長は昨日午後9時15分、ドッキ警察署から釈放された。報道問題に関するジャーナリストの未決勾留を廃止する大統領令の発布を受け、検事総長が同編集長による釈放の決定が実行されたものであった。釈放決定を履行する為、編集長は移送車でトラ刑務所からドッキ警察署へ移送された。
ギザ県治安行政組織副署長、アブドゥルマウグード・ロトフィー大佐はアル=アハラーム紙に対し、「イスラーム氏の警察署からの釈放が実現したのは、問題が既に警察署の裁量下にあった為だ。」と語った。またギザ県治安行政組織署長のアフマド・サーリム・アンナーギーは「イスラーム氏の釈放に関する手続きは5分しかかからなかった。同氏はその後、警察署から自宅へ向かった。」と説明した。
ムハンマド・ファヒーム氏が長官を務めるギザ刑事裁判所は昨日、イスラーム・アフィーフィー氏の未決勾留に関する決定を発表した。それは、大統領侮辱および虚偽のニュースやデータを報道しそれにより治安を動揺させた容疑に関する第1回公判で行われたことである。同裁判所は、本件の審議を9月16日の公判に延期した。
ジャーナリスト組合のマムドゥーフ・アル=ワリー組合長は、アハラーム紙に対する声明で、ムルシー大統領が未決勾留を廃止し、イスラーム・アフィーフィー氏を釈放する決定を下したことを歓迎し、この決定は「ジャーナリスト組合の長年の要求の一つ」だったと述べた。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120824_165326.html
エジプト:世銀より労働集約産業への投資資金調達のために2億670万米ドル
2012年08月24日付 Al-Ahram紙
労働集約産業への投資資金調達のために2億670万米ドル
2012年8月24日 『アル=アハラーム』
【ムハンマド・ムスタファ―・ハーフィズ】
計画・国際協力相であるアシュラフ・アル=アラビー博士は、労働集約産業向け緊急投資プロジェクトへの資金調達のため、に2億ドルの借款協定に調印した、と述べた。同氏がエジプト政府を代表し、世銀側の代表は世界銀行中東・北アフリカ地域総局担当副総裁のインガー・アンダーセン氏であった。
同様に、開発社会基金事務局長であるガーダ・ワーリー氏は、同基金を代表して実施計画協定に調印し、アンダーセン氏は同協定に世銀を代表して調印した。
計画・国際協力相は、「世銀の副総裁が政府関係者らと会談した後、ヒシャーム・カンディール首相の出席のもと調印が行われた。それは、今年の7月1日から来年の12月31日までの間に、エジプト政府と世銀間での将来的な協力関係の強化について協議するためのものだった。それに加えて、世界銀行中東・北アフリカ地域総局副総裁インガー・アンダーセン氏と協力関連案件について現在の立場を協議した。その案件には、総額37億7300万ドルに上る現在進行中の18のプロジェクトが含まれている。そのプロジェクトの資金調達は、農業・灌漑・電気・エネルギー・下水道のためのインフラ設備・鉄道・カイロ空港の改築などの部門に対する借款を通して行われるものだ。それは、世銀が総額2940万ドルの11件の助成金を提供しているのに追加してのことである。」と付言した。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120827_225105.html
エジプト人民議会選挙の行方:同胞団とまとまりのない対抗勢力
2012年08月27日付 al-Hayat紙
■エジプト:「同胞団」に対抗する複数の政治同盟の争い
2012年8月27日 月曜日 『アル=ハヤート』
【カイロ:アフマド・ムスタファー】
来る人民議会選挙はエジプトの政治ゲームの全ての当事者にとって試練となる。ムハンマド・ムルスィー大統領と彼の政府にとっては、清潔かつ透明な選挙運営がどの程度できるかどうかに対する初めての挑戦である。ムルスィー大統領が選挙過程を規定する法律を公布することが、この挑戦についての指標なるだろう。
ムスリム同胞団は、政治の舞台でトップに残ることができるかどうかの挑戦の前に立たされるだろう。同胞団幹部筋は本紙に対し、同胞団は議会の全議席を争う予定であり、充分な多数議席を得るため努力する予定であることを明らかにした。同胞団は、他の政治勢力が過半数を獲得し「同胞団」大統領の決定を妨げるという事態は避けたいようである。しかしながら、同胞団の目的を達成することは、最早先の選挙のように楽なことではない。同胞団は、大衆に訴えかける言辞の変更を迫られているのである。反体制派の一員であった時の目的達成のための手段は、政権を握った今、もはや有効ではないのである。同様に、同胞団は票を確保するために有権者に一層奉仕することを迫られており、売店で食品を安売りすることでは、エジプト経済崩壊の衝撃に対処するのに不十分なのである。また、大統領の諸決定や、彼の政府の諸般の政策は、同胞団が議会を制するための方法に影響を与えるだろう。
他方、リベラル・左派諸政党にとっても次期総選挙は試練となるだろう。この選挙で芳しい結果を得られなければ大きな痛手となり、そのことは今後4年間政治の表舞台から姿を消すということを意味するだろう。「市民勢力」と自ら銘打つ勢力もこの試練は承知している模様で、最近になって「国家の隅々まで支配する同胞団」に対抗する政治同盟の結成に向けた協議を緊密化している。ところが、諸当事者の「主導権」への野心と、目的実現のために党利党略を克服することが諸般の政治同盟の障害となっていることも明らかである。この障害は、最終的には競合者を利するものである。
こうしたイスラーム・リベラル・左派諸勢力の争いとは別に、自らが火を点けた革命の成果を得ずして「手ぶら」で帰ってきた革命青年の存在がある。彼らの試練は、民衆の中に入り込むと同時にいかにして早急に政治政党に加わるかというところに隠されている。それは、軍事評議会による統治期間中に動揺した彼らに対する世論の支持を回復するためである。
革命青年達は、分断と細分化は彼らが要求し、街頭に出た動機となったものを実現しないだろうということを理解している。革命青年の指導者達の一部は、「アッ=ドゥストゥール党」をはじめとする諸政党に加入した。同党は、著名な反体制派であるムハンマド・アル=バラーダイー(=エルバラダイ元IAEA事務局長)が率いる政党である。
「市民勢力」間で諸般の選挙同盟が発表されたならば、その目的は「ムスリム同胞団」による支配に対抗することである。しかし、リベラル・左派は過去の教訓から学ばなかった。彼らの諸般の選挙同盟は、互いに相争い、票の分散を許し、最後にはより組織が整った「イスラーム主義者」の利益となるだろう。前回の大統領選挙に立候補したハムダイン・サバーヒー氏は、独自に「人民潮流」と称する同盟を発足させ、議会選挙を戦う予定であると宣言した。一方、アッ=ドゥストゥール党は、「第三潮流」と称する別の同盟を主導している。最近では、「アル=ワフド党」が「エジプト・ウンマ」との名称の同盟結成を呼びかけた。政界は、今後短期間のうちにより多くの政治同盟が現れることを待ち受けている。
(後略)
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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120829/crm12082913220011-n1.htm
酔客から財布盗む エジプト人の男再逮捕「家族が生活できない」
2012.8.29 13:20
マンションの通路で酔いつぶれていた男性から財布を盗んだとして、警視庁捜査3課は、窃盗の疑いで、エジプト国籍で埼玉県三郷市高州、自動車部品販売業、ワリッド・アデル・サイード被告(30)=別の窃盗事件で逮捕、起訴=を再逮捕した。同課によると、「悪いと思ったけど、今の所得では家族が生活できないのでやった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、7月16日午前4時〜同50分ごろ、東京都新宿区歌舞伎町のマンション1階の通路で、酒に酔って寝ていた同区の自営業の男性(36)から、現金3千円と高級ブランドの財布や腕時計など(時価計約60万円相当)を盗んだとしている。
同署によると盗品は質屋で換金されていた。
現場周辺では6月中旬から同様の手口で約10件の窃盗事件があり、同署は関連を調べている。
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http://jp.wsj.com/World/Europe/node_503022
エジプト大統領、中国訪問で外交関係強化 週内にイランも訪問へ
2012年 8月 29日 18:17 JST
エジプトのモルシ大統領は中国を公式訪問し、両国の関係強化に努めている。中国は中東地域で影響力を拡大しており、同地域での米国の影響力がますます脅かされる状況となっている。
モルシ大統領は中国から、エジプトの経済発展に向けた融資枠設定の約束を取り付けた。大統領は中国訪問の初日となる28日、北京の人民大会堂で胡錦濤国家主席と会談した。モルシ大統領は、中国に続いてイランも訪問する予定で、イラン訪問が注目されている。
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Associated Press
28日に中国の胡錦濤国家主席(左)と会談したエジプトのモルシ大統領
モルシ大統領の中国訪問で、エジプトをはじめとする中東諸国が中国を重要なパートナーとみなしていることが改めてうかがえる。また、モルシ氏をはじめとする閣僚が権力を握る結果となった中東諸国の革命について中国側は積極的に支持する姿勢を示さなかったにもかかわらず、友好関係が強まっているもようだ。
中国のアナリストたちは今週、今回のモルシ大統領の中国訪問などをみる限り、「アラブの春」への中国側の対応が中東地域の大国との関係悪化につながっていないことが示唆されていると指摘している。米国のクリントン国務長官をはじめとする西側諸国のリーダーたちは、国連の対シリア決議案で拒否権を発動した中国とロシアの判断を批判している。
中国は特に、中東諸国の多くの呼びかけに反して2月と7月にロシアとともに、シリア政権に制裁を警告する国連安保理の決議案で拒否権を発動した後、中東の一部地域で厳しい視線にさらされている。中国はこれまで長期にわたり、他国の問題への干渉とみなす計画については支持しない姿勢を取ってきた。
ただ、アナリストらはシリア問題が、モルシ大統領と胡錦濤国家主席をはじめとする中国首脳陣との今週の会談で焦点となる公算は小さいとの見方を示した。エジプト経済は政治的混乱で打撃を受けており、エジプト政府は大統領による今回の中国訪問をアラブの春をめぐる政治的意味合いというよりも投資の呼び込みに焦点を絞るものと位置付けたい意向だ。
エジプト駐米大使を務めた経験がある、カイロ・アメリカン大学(AUC)行政大学院のナビル・ファハミ学長は、「今回の訪問はシリアをめぐるものではなく、エジプトと中国の両国関係に関するものであり、エジプトの国際的な新計画に関するものだ」との見方を示した。エジプトはまた、巨額の貿易赤字の削減策の一環として、中国からの観光客の取り込みと対中輸出拡大を目指している。
28日のエジプトと中国の首脳会談での最も具体的な成果としては、中国開発銀行から国営のナショナル・バンク・オブ・エジプトに対する2億ドル(約160億円)の新規融資枠が設定されたことだ。
モルシ大統領が中国との関係強化を切望していることは、中東地域での政治勢力としての中国の台頭を受けて、米国の中東地域での外交政策がますます複雑になっている兆候を示すものだ、とアナリストは指摘した。
イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」出身のモルシ氏は、中国及び今週後半のイラン訪問を一段と積極的な外交政策の始まりと位置付けたい意向だ。モルシ大統領は就任後の公式訪問の一環として、近い時期に米国とブラジルも訪問する予定。
エジプトは長い間、軍事的援助を含め、米国から経済的・政治的支援を受けてきた。ただ、モルシ大統領のイスラム原理主義の支持基盤および、同政府による法の支配や人権の尊重をめぐり、米政府・議会の一部では不透明感も強まっている。
モルシ大統領の就任直後の7月に大統領と会談したクリントン米国務長官は、米国がエジプトに対する経済的支援を継続すると伝えていた。
モルシ大統領は9月に国連の会合に出席するため米国を訪問する見通しだ。しかし、ホワイトハウスは、オバマ大統領との会談が実現するかどうかについてはまだ発表していない。
記者: Brian Spegele、Matt Bradley
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120830-OYT1T01131.htm
エジプト大統領、国交断絶のイラン訪問
【テヘラン=酒井圭吾】エジプトのモルシ大統領は30日、同日始まった非同盟諸国首脳会議に出席するため、テヘランに到着した。
エジプト大統領によるイラン訪問は、両国が1979年に断交して以来初めて。
モルシ大統領は同日、アフマディネジャド・イラン大統領との2国間会談に臨んだ。イランの国営放送は、モルシ氏がテヘランの空港に到着する様子を生放送するなど、イラン側は両国の関係改善を内外にアピールした。
両国はイランが1979年のイスラム革命で反米・反イスラエル路線に転換し、エジプトが同年、対イスラエル平和条約を締結したため、国交を断絶した。米欧の経済制裁やシリア問題で孤立化が深まるイランにとって、地域大国であるエジプトとの関係改善は願ってもないことになる。
(2012年8月30日20時45分 読売新聞)
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012083000667
シリア対応めぐり大荒れ=エジプト大統領が介入呼び掛け−非同盟諸国首脳会議が開幕
【カイロ時事】イランの首都テヘランで30日、途上国など100カ国以上が参加する非同盟諸国首脳会議が2日間の日程で始まった。核開発問題で欧米と対立する議長国イランは、欧米主導の国際秩序形成に一石を投じたい考えだが、エジプトのモルシ大統領がシリアのアサド政権を「抑圧的な体制だ」と非難、シリア代表団が退席するなど大荒れの展開となった。
エジプト大統領のイラン訪問は、1979年のイスラム革命後の断交以来初めて。両国関係改善の契機になるとの見方もあったが、モルシ大統領は、イランの同盟相手であるアサド政権を痛烈に批判、関係改善機運に冷や水を浴びせた。
大統領は「正当性を失った抑圧的な体制に対するシリア国民の闘争との連帯は倫理的な義務であり、政治的・戦略的な必然だ。効果的な介入がない限り、流血は止まらない」と訴えた。これに対しシリアのムアレム外相は「暴力を扇動しており、内政干渉だ」と猛反発した。
モルシ大統領が属したエジプト最大のイスラム原理主義組織であるムスリム同胞団は、中東各地に系列組織を持ち、シリアの反体制運動でも主導的な役割を果たしている。イランはシリア問題の対話による解決を訴えているが、非同盟諸国の間で結束した対応を打ち出すのに失敗した形だ。(2012/08/30-21:02)
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http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK822568120120831
仏ソジェン、エジプト部門株式の売却で初期交渉中
[パリ 30日 ロイター] フランスの銀行大手ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)(SOGN.PA: 株価, 企業情報, レポート)は29日、経営権を取得しているエジプトのナショナル・ジェネラル・バンク(NSGB)(NSGB.CA: 株価, 企業情報, レポート)株式を、カタール・ナショナル・バンクQNBK.QAに売却することで交渉に入っていると明らかにした。
ソジェンは、NSGB株式の77.17%を保有している。NSGBの時価総額は23億ドル。ソジェンは、資本増強に向けて資産売却を進めており、すでに資産運用部門TCWの売却で合意している。
ソジェンは「交渉は初期段階で、合意が成立するかどうかはまだ不透明。さらに動きがあれば追って発表する」と述べた。
欧州の銀行は相次いで海外進出を縮小しており、関係筋がすでにロイターに明らかにしているところによると、フランス国内でソジェンのライバルであるBNPパリバ(BNPP.PA: 株価, 企業情報, レポート)も、エジプトのリテールバンキング部門売却に向けた予備的な入札実施を模索している。実現すれば4億ドルの収入となる公算が大きい。ある筋は、カタール・ナショナル・バンクは最初に関心を示した売却先候補の一つと話した。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGV31002_R30C12A8000000/
[FT]エジプト株、政情不安での下落から急回復
(1/2ページ)2012/8/31 14:00
(2012年8月31日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
エジプトの株式市場が昨年の政治混乱から急速に回復している。株価の上昇ぶりが外国人投資家の関心をかき立て、同国経済の先行きに対する楽観的な見方を強めている。代表的な株価指数「EGX30」は年初来45%上昇し、民主化運動後の大幅な落ち込みから立ち直りつつある。
■新大統領就任から一貫して上昇
モルシ大統領の就任以来、エジプトの株価は一貫して上昇してきた(8月29日、中国の習近平副主席との会談に臨む同大統領)=AP
エジプトの年初来株価上昇率は新興国株の値動きを示す「MSCI新興国市場指数」の4%、先進国の8.5%を大幅に上回る。
6月末にモルシ新大統領が就任して以降、エジプト株は一貫して上昇している。大統領選を巡り不透明感が漂っていた6月21日のEGX30は4032に落ち込んだが、今月29日には3カ月ぶりの高値となる5325に回復した。
エジプト株投資家のナズミ・リズク氏は「(株式相場は)2、3カ月前に比べれば大幅に安定し、良い方向に向かっている。株式の8割がまだ割安なので、株価はさらに5割上がるだろう」と述べた。
エジプトの投資マインドは政情に応じて変化する。EGX30はムバラク政権末期の2010年に7500と3年ぶりの水準に達し、中東の民主化運動「アラブの春」の発端となった11年のチュニジアのベンアリ政権崩壊直前にも7200を付けた。
その後、ムバラク前大統領の失脚に伴う混乱で5割急落。議会選挙後の3月には1年ぶりの水準を回復したものの、大統領選のさなかに再び落ち込み、モルシ氏の勝利後に急反発した。
■IMFとの協議も後押し
売買高の増加も明るい兆しだ。28日の売買代金は1億3100万ドルに上った。カイロの経済シンクタンク、シグネット・インスティテュートの創設者アンガス・ブレア氏は「議会選挙が平和で公正だったため、投資家はエジプトが変化しつつあると感じている。情勢は一進一退だが、長期的な経済見通しと政治面での好材料が株価上昇をけん引している」と述べた。
48億ドルの支援策について国際通貨基金(IMF)と協議に入ったことも投資意欲をかき立てている。モルシ氏の政策は概して企業寄りとされ、実際、海外直接投資の誘致を最優先課題に掲げている。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGV31002_R30C12A8000000/?df=2
[FT]エジプト株、政情不安での下落から急回復
(2/2ページ)2012/8/31 14:00
エジプト株はなお割安な水準にあり、12年の予想PER(株価収益率)は9.5倍にとどまる。MSCI新興国市場指数の11倍弱、先進国平均の12.7倍と比べれば明らかだ。
■「エジプトには経済再生計画がない」
だが、市場観測筋は細心の警戒も促す。外貨準備高が落ち込み、国債利回りは上昇、経済成長は低迷気味で、外国投資は依然低調だからだ。さらに重要なのは、政府の経済再生計画が具体性に欠ける点だ。
カイロに拠点を置く投資銀行EFGエルメスの調査部門トップ、ウィール・ジアード氏は「エジプトにはまだ経済再生計画がない。普通では考えられないし、残念なことだ」と語った。
複数のアナリストはエジプト株が割安で取引されるのはもっともで、特に政治の混乱が続いているのが大きいと指摘する。最近になって回復したとはいえ、株価はムバラク前大統領の失脚直前の水準をなお26%下回り、08年の過去最高値からは55%低い。
ジアード氏は「年初来の株価回復はファンダメンタルズの変化を伴っていない。企業収益も十分回復していない」と指摘した。
それでも、一部の海外投資家はエジプトを注視し始めている。投資銀行ベルトーン・フィナンシャルの運用担当者アリアー・ゴマー氏によれば、28日の国債入札では外国人投資家が約2割に上ったという。ただし、エジプト株への投資再開に積極的な海外投資家はまだ少ない。
同氏は「関心を示す海外投資家もいるが、まだ様子見の段階だ。完全復帰というわけではない」と述べた。
By Borzou Daragahi and Stefan Wagstyl
(c) The Financial Times Limited 2012. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120824_195453.html
スエズ運河東部の農業が闘う、灌漑輪番制と水不足
2012年08月24日付 Al-Ahram紙
■スエズ運河の東側地域の農業は、輪番制と水不足が原因の渇水と闘う。
2012年8月24日 金曜日 『アル=アハラーム』
【イスマーイーリーヤ:サイイド・イブラヒーム】
農薬の粗悪さ、肥料不足、いくつかの状況に対する立法問題に疲弊したスエズ運河東部地域の農民たちは、“渇水との闘い”という、新たな段階の難問に入った。それは作物を乾燥の被害にあわせた、新しい灌漑輪番制が引き起こしたものだ。
灌漑水不足と輪番制はスエズ運河東部地域の農民らの不満の対象となったさまざまな事柄のひとつとなった。それは、断水の期間の長さが原因であるが、それがこれらの地域の砂状地面の性質とあうものでなく、そしてこの地域が耕作物を渇水による草枯れから守るために、恒常的に灌漑水を必要としているためである。
農地所有者の一人であるエンジニアのアブー・シャーマ・アリー・アブー・シャーマ氏は、「灌漑省は、スエズ運河東部地域を輪番制に頼った。そこでは、いくつかの地域が連続して11日間、最低でも8日間断水した。地質が砂質で、浸透性が激しいにもかかわらずだ。そして、ある程度の早い利益性を持つ耕作物のひとつという点から、費用面で農地に有利である、野菜や作物の栽培を農民に止めさせるに至らしめた。」と述べた。
さらに同氏は「輪番制は、高いコストと灌漑と電気関係の多くの作業を必要とするにもかかわらず、農民たちに自噴井を掘削させた。同様に幾人かは、断水時に土地の灌漑を可能にするための排水槽を作動させるに頼った。多くの人が貯水槽を掘るために必要なお金を持っていないが、そういったことは行われている。また、土地には果樹園の樹木が植えられているが、渇水は果実の減少、その結果の金銭的利益の減少をもたらしている。それは三年前からわれわれが悩んでいる問題だ。」と付言した。
アブー・シャーマ氏は、「スエズ運河東部の農民が直面している問題の中には、化学農薬、殺虫剤、品悪な薬品の普及がある」と付け加え、東アル=ブハイラート(イスマーイーリーヤ県の市街の一つ)の農業管理局に対して、そこが全農耕地で制限力をもつという見地から、同局が設定する基準値での、公定価格の、安全な農薬の供給を要求した。また彼は、飲料水の不足について言及している。飲料水の存在は水路に水があることと関連しているが、そこから、結果として国民がイスマーイーリーヤからスエズ運河東部へと水を移すように促すだろう、という。
アブー・シャーマ氏はスエズ運河東部の農民の諸問題について話を以下のように閉じた。「再建計画・農業開発機構は、2006年に農業に従事した者すべてが所有権を持つという立法措置を採ることを公表した。その措置は、当計画機構に所属する地域がイスマーイーリーヤに存在するにもかかわらず、カイロでしか行われていない。」また同氏は、自然上の耕作地を調査するための委員会を設立すること、農民がカイロに行く際の負担を軽減するための低料金化を要求した。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120821_110512.html
エジプト大統領を攻撃した新聞記者の拘束が「同胞団」に対抗するデモの勢いを増加させる
2012年08月24日付 al-Hayat紙
■エジプト大統領を攻撃した新聞記者の拘束が「同胞団」に対抗するデモの勢いを増加させる
2012年8月24日 金曜日 『アル=ハヤート』
【カイロ:ムハンマド・サラーフ】
エジプトでは「イスラーム同胞団」の反対勢力が呼びかけたデモの数時間前、エジプト大統領府が報道犯罪での懲役刑を廃止する法令を出したことが判明した。これは、独立機関アッ=ディストール紙のアフィーフィ・イスラーム・アフィーフィ編集長に対する昨日(23日)の判決に対する解決として出された。同氏は「大統領を侮辱し、虚偽の情報を報道した」との疑いで拘束されていた。この拘束事件は昨日、批判の嵐を巻き起こし、「同胞団」統治下での報道の自由への懸念を引き起こした。また今日のデモ参加の呼びかけの勢いを増加させることになった。
記者組合自由委員会のムハンマド・アブドゥルクドゥース委員長は本紙に対して「組合は大統領法律顧問のムハンマド・フアード・ガーダッラー氏と大統領府スポークスマンのヤースィル・アリー氏と接触し、両氏に仲介とアフィーフィー氏の釈放を要求した。しかし両氏は組合に対して、大統領にはこの事件を不起訴とする権限を持っていないことを伝えた」と明らかにし、未確認の弁護士らが、アッ=ディストール紙編集長とアル=ファラーイーン衛星放送局長のタウフィーク・アカーシャ氏に反対する報告を提出したと述べた。この通告に従って、この両氏は裁判所に送られ、そこで昨日(23日)にアフィーフィー氏の拘束が命じられた。
アブドゥルクドゥース氏は本紙に対して、大統領府は仲介と合法的な解決策を探すことを約束したが、その解決策が何であるかに関しては明言しなかったこと、また大統領府の情報筋が、ムルスィー氏が大統領法律顧問に報道犯罪での懲役刑を無効にするような法律の発布を検討するよう求めていたと説明したことを伝えた。情報筋は、大統領は報道犯罪での懲役を廃止するための法律を発布する合法的な権限の行使を決めたと述べ、またムルスィー氏は報道の自由に対して熱心であり、新聞記者の拘束に反対していると強調した。さらに同氏は、大統領は司法の独立を尊重する枠組みの中で、顧問と、法律専門家たちに早急の処置を取ること、アフィーフィー氏の釈放へ法的な解決策を見つけることを命じたと述べた。また、ムルスィー氏が報道犯罪で拘束を禁止する法律を発布することによって、報道犯罪での拘束に関する問題を根底から解決する意向を持っていたことに注意を促した。
一方、同胞団系新聞記者であるムハンマド・アブドゥルクドゥース氏は本紙に対し、「大統領府が検討している法律は、記者労動組合が提示し、大統領府が検討と近日中の発布を約束していたものだ。」と明らかにした。
アッ=ディストール紙編集長拘束の決議は、フスニー・ムバーラク前大統領政権崩壊以来、この種の事件に関して初めてのもので、また、反対勢力イブラーヒーム・イーサーの新聞記者の権利に関して下された判決以来初めての新聞記者の拘束である。イブラーヒーム・イーサーは後に、ムバーラクの仲介を受け、釈放された。
アフィーフィー氏はトラ刑務所での暫定的拘束を終える予定である。公安当局は審問の直後から、来月16日に予定されている第二審問開始までということで、この刑務所に同氏を送り込んでいた。しかし記者組合は明日(25日)土曜日に裁判を再開するよう裁判所に求めたことを明らかにした。
裁判所の決定はエジプト大統領を厳しく当惑させたようである。特に、これはムスリム同胞団が優勢を占めるシューラー議会が政府系新聞の新編集長を任命した直後の、報道の自由に関する規制のキャンペーンの文脈の中で、この決定は行われたのであるから。また、これは、活動家達が「彼の統治崩壊」と同胞団を合法化することを要求する「百万人デモ」の呼びかけが行われる数時間前に起こった。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120829_223548.html
捕虜交換に向けたエジプト・イスラエル間協議
2012年08月28日付 al-Hayat紙
■エジプト人捕虜83人とイスラエル人スパイ1人の交換に向けたエジプト・イスラエル間協議
2012年8月28日火曜日『アル=ハヤート』
【占領下エルサレム:アル=ハヤート電子版、アマール・シャハーダ】
イスラエル政治筋は、イスラエル当局にはエジプトで拘束されているスパイ、アウダ・タラービーン氏の釈放と引き換えにイスラエルのエジプト人捕虜83人全員を釈放する用意があると公表した。同氏はイスラエルに寄与したスパイ行為の容疑で拘束されている。
最近、両国の政府高官の間で複数回の協議が行われているということが明らかになり、イスラエルの治安当局高官はエジプトの治安関係者らとタラービーン釈放の可能性と、その他両国間の安全保障問題を検討するため、昨日カイロを訪問した。
イスラエル側は同治安当局者の訪問に先立ち、エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領に対して複数の書簡を送った。その一つにネゲブ地方(グリーンライン内にあり、タラービーンの家族が居住する)の複数の町の代表らと司法関係者、ユダヤの要人らのグループが送った書簡があるが、その中で彼らはタラービーンの拘束が恣意的だったとしており、同スパイの釈放を求めている。タラービーンの家族の弁護士もエジプトのアフマド・マッキー法務相に対し、書簡を送った。また国際人権評議会はタラービーンの拘束が恣意的であったという内容を含む報告書を作成し、国際司法手続きを取るとエジプトに揺さぶりをかけ、他方タラービーンの家族は一億ドルの賠償を求める訴訟を提起する、とエジプト側を牽制した。
エジプト当局は2000年9月、タラービーンをイスラエルに寄与したスパイ行為の容疑で逮捕し、彼は懲役15年の判決を受けていたが、イスラエルは去年までタラービーン釈放のための圧力を行使していなかった。タラービーンはイスラエル兵、ギルアド・シャリートの[捕虜交換]協定や、スパイ容疑を掛けられたイスラエル・アメリカ二重国籍の男、エラン・グラペルの釈放を巡ってイスラエル政府がエジプト政府と締結した協定を受け、イスラエル政府を非難していた。彼はイスラエル政府が自分を見捨てているのは自分がベドウィンだからだと訴えた。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120829_115349.html
エジプト:ムルスィー大統領の中国訪問
2012年08月29日付 Al-Ahram紙
■経済協力促進のための8つの協定にエジプトと中国が調印
2012年8月29日 水曜日 『アル=アハラーム』
【北京:アマーニー・マージド】
昨日(28日)北京の大人民会堂で開かれたエジプト・中国拡大会談の中で、ムハンマド・ムルスィー大統領は、「エジプト人民は、完全なる自由を手に入れてから、復興、建設、開発において新たな段階に入り、友好国との協力を切望している。」と強調した。
ムルスィー大統領は、「中国人民は、エジプト人民にとって最も重要な友人の一人である。」と述べた。
中国の胡錦濤国家主席は、「ムルスィー大統領の中国訪問は、より多くの前進と発展を実現することによって、両国の二国関係を後押しするだろう。」と強調した。
両首脳は、共同協力関係を強化することと、あらゆる分野でそれを深化させることの必要性を確認した。
ムルスィー大統領と胡錦濤国家主席の両間には、一対一での協議の後、経済、貿易、農業、観光、通信、環境、二国間での投資の促進を含む、共同協力分野8つの二国間協定の調印が行われた。
エジプト大統領府の公式スポークスマンであるヤースィル・アリー氏は、エジプト・中国間での首脳会議の後、「両首脳は、シリア人の流血を止めるためにシリアの危機を終わらせること、パレスチナ問題を支援することの必要性について合意した。」と表明した。
以下同スポークスマンは、「今回の訪問には2つの目的があり、その1つは政治的なものでで、2つ目は経済的なものである。」と言及した。
さらに「政治的な目的に関しては、ムルスィー大統領は、胡錦濤国家主席からパレスチナ問題への支援の約束を取り付けた。同様に、中国は、対外的な軍事干渉をすることなしに、エジプトとともにシリア危機の解決のため行動することを約束した。」と付言し、ムルスィー大統領は、会合の際にシリア危機の解決に向けたエジプトの提案を説明した。」と指摘した。
同氏は、エジプトはシリアへの対外的軍事干渉には反対である。なぜなら、その結末はよいものにはならないからだ、と言を強めた。
今般の訪問の経済的側面に関しては、ヤースィル氏は「ムルスィー大統領は、中国側に対してエジプト国内で実施する、多くのプロジェクトを提示した。その中には、砂漠地帯でのシリコン計画、領海で漁をするための、共同船団のプロジェクトがある。」と強調した。そして、「ムルスィー大統領は、エジプトでの投資の増大を呼び掛け、中国はエジプト経済に対して支援することを約束した。」と付言した。
両者の間で調印がされた8つの協定には、中国が4億5千万元(約7000万ドル)に上るを資金供与をすることについての経済・技術協力分野での合意が含まれている。それは、社会資本・電気・環境部門における様々な共同プロジェクトを実施するためのものである。その他に、警察車両300台の供与、スチール廃棄物の処理に関する合意覚え書き、環境保護分野での協力、観光協力部門での合意、農業における現地調査部門での合意、中・小規模プロジェクト支援のための、中国開発銀行からの2億ドルに達する簡易ローンに関する合意がある。
同様に、今般の諸合意には、中国国営開発銀行とエジプトの科学研究省との枠組み合意が含まれているが、それは、計画と提言に関わる協力に関するものである。またエジプトの通信省と中国の情報・工業省間での協力のための合意覚え書きを代表する合意も含まれている。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120830_082652.html
エジプト・スーダン間の経済協力協議
2012年08月30日付 al-Hayat紙
■スーダン外相、エジプト・スーダン間での経済協力の進展についてエジプトで協議
2012年8月30日 木曜日 『アル=ハヤート』
【カイロ:ジーハーン・アル=フサイニー】
エジプト外相であるムハンマド・カーミル・アムルー氏は、「ここ数日の間にスーダンのアリー・カルティー外相と、両国間をつなぐ新たな道路と共同ゲートの開設について合意した。結果として、両国間での貿易活動と移動が円滑化するだろう。」と発表した。
アムルー外相は、ムハンマド・ムルスィー大統領がスーダンのカルティー外相と昨日カイロで行った会談後のカルティー外相との共同記者会見の中で、「スーダンとの関係問題は、エジプトの対外関係の中で最大の優先事項を占めている。ここ数か月の間に明らかな進展が見られた。」と述べた。
さらに同外相は、「エジプト・スーダン間での新たな国際道路は、エジプト人に対してアレキサンドリアからハルトゥームまでを直接移動できるようにさせるだろう。同様に、ヒトとモノの移動が容易になるように、両国間の陸上道路上に新たなゲートが開設されるだろう。」と表明した。
アムルー外相は、「この新たな道路とゲートは、両国間での投資と労働力の移動を促進するだろうし、エジプト・リビア・スーダン間での農業投資と、容易なモノの移動を促進するだろう。」と述べ、「スーダンからエジプトへの物品の1トンあたりの航空輸送コストは1200ドルとなっているが、一方で、陸上輸送のコストは200ドルにしかならない。そのことは、結果として、両国間を輸送される物品の価格の減少に対して前向きに反映するだろう。」と言及した。
同様にアムルー外相は、エジプトとスーダンとの関係を覆う新たな精神があり、両国は一つの国とみなされていた。また、エジプトのナイル川問題に対する姿勢は、スーダンの立場と完全に一致していることを指摘した。
スーダン外相は、「今回の訪問は両国の首脳間での共通の意志と、共同協力促進の必要性に対する両国首脳の合意の枠組みの中で実施されたものである。」と述べた。さらに、「カイロでの会合は経済協力問題、両国間での経済活動の円滑化、投資、物品の往来、貿易に十分適した状況を作ることに集中した。」と付言し、「政治と安全保障にかかわる問題萩台にならなかった。」と指摘した。
(後略)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120901/mds12090118010001-n1.htm
エジプト闇社会のドン逮捕 旧政権と癒着
2012.9.1 18:00 (1/6ページ)
今年6月、エジプトの刑事裁判所から終身刑判決を言い渡された後も体調不良が度々報じられるムバラク前大統領。ムバラク氏が語りそうにもない前政権の“闇”が明らかになる日は来るのか−(6月2日、AP)
エジプトで8月、裏社会の「ドン」と呼ばれた男が逮捕された。現地メディアの報道によれば、男は銃器や麻薬の密売、人身売買、違法カジノの経営などで巨万の富を築く一方、昨年2月に崩壊したムバラク前政権の高官らと癒着、選挙での不正行為なども請け負っていたとみられている。捜査を通じ、前政権の“闇”は明らかになるのか−。(カイロ 大内清)
まるで動物園
8月23日午後、武装警官らを伴った捜査員が、北部アレクサンドリアの高級住宅地にある邸宅を急襲した。
門内には異様な光景が広がっていた。大きなプールで白鳥が泳ぎ、その周囲ではオウムなどの色とりどりの鳥が戯れていた。鉄製のおりが7つあり、ダチョウやさまざまな種類の犬、さらには5頭のライオンと、餌用とみられるロバまで飼われていた。そこは「まるで動物園」(マスリユーン紙など)だった。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120901/mds12090118010001-n2.htm
エジプト闇社会のドン逮捕 旧政権と癒着
2012.9.1 18:00 (2/6ページ)
今年6月、エジプトの刑事裁判所から終身刑判決を言い渡された後も体調不良が度々報じられるムバラク前大統領。ムバラク氏が語りそうにもない前政権の“闇”が明らかになる日は来るのか−(6月2日、AP)
逮捕されたのは、サブリー・ナフヌーフ(49)。表向きは建設会社経営ながら、「バルタギーヤ」と呼ばれるならず者たちの元締めとして知られ、ムバラク前政権有力者とも太いパイプを持つとされた人物だ。その組織には、首都カイロやアレクサンドリアを中心に、約20万人が属しているといわれる。
ぜいたくの限りが尽くされた邸宅の敷地内からは、ライフルなどの大量の武器弾薬や薬物、多額の現金が発見された。
内相に接近
政府系紙ゴムフリーヤなどによると、ナフヌーフはカイロ下町の標準的な家庭に生まれた。学校にはほとんど通わず、子供のころから工房などで働いたが、18歳のときに知人に誘われる形で麻薬密売に関与した。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120901/mds12090118010001-n3.htm
エジプト闇社会のドン逮捕 旧政権と癒着
2012.9.1 18:00 (3/6ページ)
今年6月、エジプトの刑事裁判所から終身刑判決を言い渡された後も体調不良が度々報じられるムバラク前大統領。ムバラク氏が語りそうにもない前政権の“闇”が明らかになる日は来るのか−(6月2日、AP)
ナフヌーフはその後、逮捕・収監されたものの、出所後の1990年代、急速に裏社会で頭角を現すことになる。カイロの歓楽街ハラム通り周辺を縄張りに手下を増やし、商店主らへのゆすり・たかり行為や、ナイトクラブなどからの“みかじめ料”徴収、銃器や麻薬の密売買、他国への売春婦の斡旋(あっせん)など、多くの犯罪に手を染めたという。
組織が巨大化する契機となったのは2000年の人民議会(下院に相当)だった。
ナフヌーフは、元治安当局幹部で当時の与党、国民民主党(NDP)の有力者に協力、手下を使って相手陣営への嫌がらせや票の買収などを行い、この有力者の当選に一役買ったとされる。
その“功績”によってナフヌーフは、同有力者を通じ、治安機関トップとして強大な権限を振るっていた当時の内相、アドリの知己を得ることに成功する。本来は自身を取り締まるべき警察組織トップの懐に飛び込んだのだ。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120901/mds12090118010001-n4.htm
エジプト闇社会のドン逮捕 旧政権と癒着
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今年6月、エジプトの刑事裁判所から終身刑判決を言い渡された後も体調不良が度々報じられるムバラク前大統領。ムバラク氏が語りそうにもない前政権の“闇”が明らかになる日は来るのか−(6月2日、AP)
「3本目の腕」
エジプト内務省はムバラク政権時代、公安機関「国家保安捜査局」が中心となり、事実上の最大野党だったイスラム原理主義組織ムスリム同胞団をはじめとする各政治団体や少数派のキリスト教勢力を監視、時には謀略工作も展開したとされる。そうした活動を統括するアドリにとり、ナフヌーフは便利な存在だったとみられる。
ナフヌーフは「アドリの3本目の腕」とさえ呼ばれるようになり、その組織は当局への協力の見返りに摘発を逃れることで勢力を伸張。NDPだけでなく、野党関係者や有力ビジネスマンらによる不正行為にも関与するようになり、さらに政界との結びつきを強めていく。
一方、アドリは、大統領だったムバラクの次男でNDP幹部のガマールに近く、ガマールの次期大統領就任をもくろむグループの筆頭格だったことで知られる。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120901/mds12090118010001-n5.htm
エジプト闇社会のドン逮捕 旧政権と癒着
2012.9.1 18:00 (5/6ページ)
今年6月、エジプトの刑事裁判所から終身刑判決を言い渡された後も体調不良が度々報じられるムバラク前大統領。ムバラク氏が語りそうにもない前政権の“闇”が明らかになる日は来るのか−(6月2日、AP)
大統領の“世襲”問題がエジプト政界の最重要関心事だった2010年、人民議会選では、ムスリム同胞団出身の候補は全員落選し、NDP系が全体の9割以上の議席を握った。
同選挙では当局による票の操作があったとみられているが、こうした動きも、「アドリらが主導した、世襲に向けた強引な地ならし」(NDP元幹部)だったとされる。そして、それを裏で支えていた勢力の一つが、ナフヌーフの組織だった可能性は高い。
消えた後ろ盾
翌年の1月、チュニジアの政変に端を発する反ムバラクデモがエジプト各地に拡大。この間、ナフヌーフは、各地の刑務所での暴動や受刑者の集団脱獄を扇動したとされる。
混乱に乗じて勢力を伸ばすとともに、一般市民の治安悪化への不安を煽って民主化機運をしぼませ、共生関係にあるムバラク政権の崩壊を阻止しようしたためだったとみられる。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120901/mds12090118010001-n6.htm
エジプト闇社会のドン逮捕 旧政権と癒着
2012.9.1 18:00 (6/6ページ)
今年6月、エジプトの刑事裁判所から終身刑判決を言い渡された後も体調不良が度々報じられるムバラク前大統領。ムバラク氏が語りそうにもない前政権の“闇”が明らかになる日は来るのか−(6月2日、AP)
だが結局、政権は2月11日に崩壊。最大の後ろ盾だったアドリは今年6月、デモ隊殺害の罪などでムバラクともに終身刑判決を受けた。
ナフヌーフは逮捕後、「罰せられるようなことがあれば、すべての秘密を公表する」などと語り、捜査の行方次第では過去に治安当局者らとの間で行った銭授受などの不正を暴露するとほのめかしているという。当局に対する強烈な「脅し文句」だといえるが、市民の間では、前政権の暗部を知り尽くした男が今後、何を語るかに注目が集まっている。(呼称、敬称略)
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オランダ人の女性が数百人のイスラム教徒に性的暴行を加えられている最中の映像
http://www.po-kaki-to.com/archives/5590320.html
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120902/mds12090211520001-n1.htm
批判演説で「イラン」を「バーレーン」にすり替え 国営イラン放送
2012.9.2 11:50
非同盟諸国会議の首脳会議の際にイランのアハマディネジャド大統領(右)と握手するエジプトのモルシ大統領=8月30日、テヘラン(ロイター)
エジプトのモルシ大統領がイランの盟友シリアを批判した演説を、国営イラン放送がバーレーン批判にすり替えたペルシャ語訳で放送したとして、バーレーン外務省は1日、イラン政府に訂正と謝罪を求める抗議文を送った。
バーレーン政府によると、モルシ氏は8月30日、イランで開かれた非同盟諸国会議首脳会議の演説で、中東民主化運動「アラブの春」に触れ「シリアの圧政的な体制に対する革命」が起きていると述べた。しかしイラン国内では「シリア」を「バーレーン」と言い換えた訳が放送された。
内部対立が続くシリアの反体制派に結束を促した部分も、バーレーンの反体制派と訳された。
バーレーン政府は声明で「メディアの倫理や不文律に反する不正行為で、イランのメディアによるバーレーンへの新たな内政干渉だ」とイランを批判した。(共同)
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2012,9,2 カイロ ダウンタウン地区 スークタウフィケーヤst 本日久々に路上販売の手入れがあった模様。 車両が通行可能に。 またすぐに露店が張り出すけど。 喫茶店にて多くの人がサッカーTV観戦中なう。 アフリカCS アハリー戦の模様。
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【フィフィ△】 外国人優遇の法律が水面下で次々と成立 日本政府はどちらを向いているのか…タレントのフィフィ氏
http://fxya.blog129.fc2.com/blog-entry-4982.html
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012090300041
スカーフ姿で登場=国営テレビの女性キャスター−エジプト
【カイロAFP=時事】エジプト国営テレビに2日、クリーム色のスカーフで頭部を覆った女性キャスターが登場した。昨年のムバラク政権崩壊後のイスラム勢力の台頭を反映したものとみられる。ムバラク政権下でも、スカーフを着用した女性がテレビ局やラジオ局で勤務できたが、画面に映ることはなかった。
エジプトでは、頭部を覆う「ヒジャブ」を着用する女性が多い。ただ、最近は顔全体を覆う「ニカブ」も街中でよく見られる。(2012/09/03-07:31)
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http://japanese.ruvr.ru/2012_09_03/ejiputo-terebi-josei/
エジプトTV放送にヒジャブ着用の女性アナウンサーが再登場
50年にわたって女性の登板が禁じられていたエジプトの国営テレビ放送に初めて、イスラム女性のスカーフ(ヒジャブ)を着けた女性アナウンサーが登場した。3日、AP通信が伝えた。
2日、テレビに再登場したのは女性アナウンサーのファトマ・ナビルさん。ムバラク前大統領制権では、女性アナウンサーはヒジャブを被ってもテレビに出演することは禁じられていた。ナビルさんはアブデル・マクスード情報相の就任後、テレビに再出演が許可されたと語っている。
リアノーボスチ通信
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2012082202000227.html
【世界の街から】
カイロ 停電笑いは止まらず
2012年8月22日
この夏は毎晩、カイロのアパート七階にある自宅に帰るのにやや勇気がいる。エジプトは連日、停電が頻発。エレベーターがいつ止まり、中に閉じ込められるか分からない。
夜遅くまでだんらんを楽しむラマダン(断食月)が、冷房を使う夏場と重なるなど種々の要因が絡んだためらしい。地下鉄や証券取引所まで停止した。
庶民の不満の矛先は、就任したばかりのモルシ大統領に。旧ムバラク政権が長年、電力インフラの整備を怠ったのが根本的な原因だろうが、大統領は陳謝する羽目になった。
カンディール首相は、「家族は一つの部屋で過ごしてほしい」と、国民に呼び掛け。一世帯当たりのエアコン使用台数を減らすように、というわけだ。「暑さをしのぐには木綿の服が好ましい」との助言には苦笑した。
ただ、ユーモア好きの国民は不便も笑いに変えるのが得意だ。インターネットは「停電の楽しみ方」を競う書き込みがあふれる。
「ロウソクの明かりなら夫婦がロマンチックな雰囲気に戻れる」「汗をかけば居ながらにしてダイエットになる」「どの家も電気が消えれば、空き巣が留守宅を確認できず犯罪が減る」など。
そういえば、エアコンのないうだるような暑さで飲むビールの味は、格別だ。これも、「停電の功名」というべきか。 (今村実)
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http://www.emeye.jp/disp%2FEGY%2F2012%2F0903%2Fstockname_0903_027%2F0%2F1/
エジプト株、年初来高値に接近
2012/09/03 18:20
エジプト証券取引所のEGX30指数が2日、前営業日比92.54ポイント高(1.74%)の5424.79で終了し、3月7日の年初来高値5452.03に接近した。今週中に高値となるかが注目される。
2日の上昇を主導したのは経済の立ち直りから収益の好転が見込まれる銀行、不動産関連株。また、8月30日にカタール・ナショナル銀行(QNB)が、仏銀ソシエテ・ジェネラルのエジプト部門ナショナル・ソシエテ・ジェネラル銀行(NSGB)の過半数株式取得に向け交渉中と判明したことも刺激となっているようだ。
EGX30はモルシ大統領が大統領選で有利を伝えられた6月21日以降、9月2日終までの期間で34.5%上昇した。地元紙などによるとエジプト経済の復調に懐疑的な外国人投資家を中心に相当な戻り売りも出ているようだが、下げる気配を見せない。
(宮尾克弥)
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http://www.asahi.com/international/update/0904/TKY201209030692.html?tr=pc
エジプト大統領の演説「誤訳」 イラン国営放送が弁解
イラン国営放送が、非同盟諸国首脳会議でのムルシ・エジプト大統領の演説を改ざんしたとされる問題で、同放送のザルガミ総裁は3日、「一部で誤訳があった。単に通訳が間違えただけだ」と弁明し、意図的ではなかったと強調した。同放送のウェブサイトが伝えた。
ムルシ氏は演説で、イランと同盟関係にあるシリアのアサド政権を非難したが、イラン国営放送は「シリア」を「バーレーン」に置き換えて伝えていた。(テヘラン=北川学)
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アルアハラムビバレッジズ
http://en.wikipedia.org/wiki/Stella_beer#Al_Ahram_Brewery
http://www.alahrambeverages.com/
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http://www.asahi.com/international/update/0904/TKY201209040133.html?tr=pc
エジプト、一部地域除き「危険度1」 外務省が引き下げ
外務省は3日、エジプトの渡航情報について、一部地域をのぞく全土を対象に「渡航の是非を検討」(危険度2)から、「十分注意」(同1)に引き下げることを決め、エジプト政府に伝達した。4日付で実施される。
日本からの団体ツアーの回復が見込まれるが、カイロ市内などではムバラク前政権が倒れた昨年の革命後、警察力の低下から治安の悪化も指摘されている。革命後、テロや外国人の誘拐が頻発しているシナイ半島内陸部は「渡航延期」(同3)、スエズ湾とリビア国境は同2のまま。(カイロ=石合力)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012090402000091.html
初のヘジャブ女性アナ エジプト
2012年9月4日 朝刊
エジプトの国営テレビで二日、イスラム教徒に一般的な髪を覆うスカーフ(ヘジャブ)を着用した女性アナウンサーが初登場した。
約三十年続いた旧ムバラク政権は非宗教(世俗)主義的な国家運営を進め、ヘジャブ姿のアナウンサー出演は認められなかった。六月にイスラム主義政権が誕生。地元メディアによると、情報相が女性四人にヘジャブ姿で出演を許可した。
第一号のファトマ・ナビールさんは、髪と首を完全に覆った白色のヘジャブで昼のニュース番組に出演。隣の男性アナウンサーが「アナウンサー部門への異動を歓迎します」と声を掛けると「ありがとう」と応じた。
地元メディアによると、ナビールさんは「ついに民衆革命が国営放送にも到達したわ」。情報相は「エジプト女性の七割はヘジャブを着用しているのに、旧政権時代は才能があっても出演できなかった」と指摘した。 (カイロ・今村実)
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エジプト / カイロの時差と現在時刻
http://www.time-j.net/WorldTime/Location/Africa/Cairo
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http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE88302W20120904
オバマ政権、エジプトの債務10億ドル削減で合意近い=米政府当局者
[ワシントン 3日 ロイター] 米政府当局者は3日、オバマ政権がエジプトが抱える債務について、10億ドルの削減に応じることで合意に近い、と明らかにした。
政府当局者によると、米国とエジプトは、合意に向け最終的な協議を進めている。
1年半にわたるエジプトの政局混乱により棚上げされていた支援が進展していることは、モルシ政権に対する米国の警戒感が徐々に和らいでいることを示している。また、米国は、長期にわたり中東の親米国であったエジプトを支援する姿勢を鮮明にする狙いがあるとみられる。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120904/k10014768271000.html
エジプト アナウンサーが“スカーフ”
9月4日 15時4分
ことし6月にイスラム勢力出身の大統領が就任したエジプトで、国営テレビの女性アナウンサーが初めて、イスラム教の教えで女性が人前に出るときに身に着ける習慣となっているスカーフで髪の毛を隠して出演し、関心が集まっています。
エジプトでは、前のムバラク政権の崩壊を受けて、ことし6月に初めてのイスラム勢力出身のモルシ大統領が就任し、イスラム色が次第に強まるのではないかという見方も出ています。
こうしたなか、2日、国営テレビの女性アナウンサーが初めて、イスラム教の教えで女性が人前に出るときに身に着ける習慣となっている「ヘジャブ」と呼ばれるスカーフで髪の毛を隠して出演し、ニュースを読み上げました。
ムバラク政権の時代には、女性アナウンサーが「ヘジャブ」を身に着けて国営テレビに出演することは事実上、禁止されていたということで、今回、出演した女性アナウンサーは「ヘジャブを身に着けるかどうかは個人の自由になった」と述べ、変化を歓迎しています。
ただ、一方で、メディアの間では、モルシ大統領の就任後、出身母体であるイスラム組織「ムスリム同胞団」に批判的な報道がしにくくなっているという意見があり、警戒する声も出ています。
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http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120905/fnc12090513220005-n1.htm
米、エジプトに過去最大規模の貿易ミッション
2012.9.5 13:21
米オバマ政権がエジプトに過去最大規模の貿易ミッションを送り込む。アラブの春による政変を機に大幅に落ち込んだ対エジプト貿易をテコ入れするとともに、同国の民主化の動きを後押しするのが目的だ。
AP通信によると、ミッションにはゼネラル・エレクトリック(GE)や、グーグル、マイクロソフト、IBM、コカ・コーラなど米国を代表する企業約50社から100人規模の経営幹部が参加。7日にカイロを訪問する。米国務省は「米企業にとって新たな商機を見つけ、長期的なエジプト経済の開発にかかわっていくことを示す好機になる」とみているという。
エジプト経済はムバラク政権崩壊後に冷え込み、強い結びつきを誇った米国との貿易額も昨年は82億ドル(約6400億円)と、エジプトとほぼ同規模の人口を抱える対ドイツ貿易(1478億ドル)の約18分の1にまで落ち込んでいる。
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http://jp.wsj.com/World/Europe/node_506536
米、エジプトの10億ドル債務免除で合意に近づく
2012年 9月 5日 12:23 JST
【カイロ】米国の外交当局者は、エジプトの債務を10億ドル(約785億円)返済免除することで近く合意する見込みだ。「微笑み攻勢」の一環であり、米政府はこれがエジプト経済の立て直しの一助になり、米国の外交政策の狙う軌道からイスラム原理主義的なエジプト新政権が逸脱するのを防ぐことにつながると期待している。
国務省の経済担当の高官チームは過去1週間カイロに滞在し、エジプト支援計画に関する条件の策定を完了した。オバマ大統領は昨年、かつて有望だったエジプト経済の先行きが民主化運動で不透明になったことを受け、支援計画を発表していた。
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Associated Press
エジプトのムハンマド・モルシ大統領
その後、この支援計画はたなざらしの状態にあった。両国の外交関係者は支援資金をエジプト政府がどう振り分けるかで対立したほか、新たに選出されたイスラム原理主義的な政権を支援することに米国の政治家が後ろ向きだったからだ。
米国から年間13億ドルの軍事支援を受けているエジプトは歴史的に、米国にとってアラブ世界で最も重要な安全保障上のパートナーだ。エジプトとイスラエルの平和条約は、30年以上にわたってこの地域の安全保障強化を後押ししてきた。
しかし、6月の選挙でイスラム原理主義のムスリム同胞団が支持するムハンマド・モルシ氏が大統領に選出され、これまでの同盟関係の強さに疑問が投げかけられた。モルシ氏は中東以外の初の公式訪問先として先週北京を選び、これに続いてイランを訪問した。一部にはこういった動きが、エジプトの伝統的な支援国である西側諸国を意図的に冷遇したとする向きもある。イスラム原理主義的な政府の樹立、その後の政治的な混乱と国際舞台での当惑的な動きは、米国の同盟者としてのモルシ氏の信頼性に対する疑問を増大させた。しかし、モルシ氏が国内安定に向け努力しているほか、先週テヘランを訪れた際にシリアのアサド政権を公然と非難したことは、イランの怒りを買ったが、モルシ氏に対する米国の見解を見直させるのに役立った。
米国の外交関係者は、支援資金の分配方法をめぐる意見の相違により、エジプト支援が滞っていたと指摘している。現在カイロに滞在している国務省チームは支援の半分弱の4億5000万ドルについて交渉を行っており、エジプト政府の国庫に直接送金される予定だ。
残りの半分強、約5億5000万ドルについては、債務スワッププログラムを通じて提供される計画で、米・エジプトの両国政府が資金の振り分けで合意することになっている。
米国とエジプトの緊密な外交関係にもかかわらず、支援の振り分けは依然両国の論争の発火点だ。昨年の革命が起こる前でさえ、エジプト側は米国政府が資金に設けているさまざまな条件に異議を申し立てていた。
記者: Matt Bradley
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012090500926
シリア危機打開で4者協議へ=アサド政権交代訴え−エジプト大統領
【カイロ時事】エジプトのモルシ大統領は5日、首都カイロで開かれたアラブ連盟外相会合で演説し、先に提案したシリア情勢をめぐるイラン、トルコ、サウジアラビア、エジプトの4者会合を近く開催すると語った。泥沼の内戦に陥ったシリア危機打開の外交努力として注目されそうだ。
大統領は「エジプトが呼び掛けたカルテット(4者)の会合が開かれる」と述べた。また、反体制派弾圧を続けるアサド政権を非難するとともに、「シリアが変化する時は来た」と訴え、政権交代の必要性を強調した。(2012/09/05-19:54)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html
エジプト:国防議会は新憲法草案の中で軍の予算について議論
2012年08月31日付 Al-Ahram紙
■エジプト:国防議会は新憲法草案の中で軍の予算について議論
2012年8月31日 金曜日 『アル=アハラーム』
【本紙:サーミフ・ラーシーン】
憲法制定会議所管の国家安全保障・国防議会の報告者である、ムハンマド・マヒーッディーン氏は、憲法制定のために、国家安全保障と国防に関する条項、および行政当局と人民議会に関する条項が、最終的な形で統治制度委員会で承認されたことを明らかにした。
諮問評議会、司法当局、地域行政に関する条項が残されているが、マヒーッディーン氏は、統治制度委員会がその作業を向こう二週間で終わらせると予想した。
さらに同氏は、本委員会の作業が他の委員会と比較して遅れていることを、新憲法の半分近くの条項の準備作業が委任されていることに起因するとした。これらの条項は、最も重要でかつ困難な部分と、最大の論点を含むが、それは、政治体制、各当局間の関係、大統領・政府・国会の権限に加えて、新たな司法当局の構成員の改新、各司法機関メンバーの免責事項承認に関するものである。
マヒーッディーン氏は、「これら全ての作業には、専門家や本委員会の作業部門すべてに関わる関係者の意見を聞くために、可能な限り多くの会議を開くことが要求されている。そのことは、各当局間の均衡を確証し、一つが他に対して優勢となることを禁じ、強固な憲法を下地にした第二共和制の始まりの基礎となる条文にたどり着くためである。」と述べた。
国防と国家安全保障の章に提案されている条文は、7つの条文を含んでいる。そのうちの第1条は、「共和国大統領は軍の最高指揮官であり、国防会議の意向を受け、人民議会の承認を経て戦争を宣言する。また、共和国大統領には、同様の手順、特定の規律と規則による以外は、国外への軍の派遣は禁止される。」と規定している。同様に第2条は、「軍は人民の財産であり、その責務は国家を保護し、その治安と安全を守ることである。国家のみが軍を組織するものである。」と規定している。
一方、第3条、4条、5条は、「国防相は軍の総司令官ある。国防相は国防省内の将校から任命される。」と規定している。
第6条は、「軍の予算は一般予算項目の1つである。国防会議がその承認を行う。」と規定している。同様に、前述の条項(第6条)は、「国家防衛、国土の保護は栄誉であり神聖な義務である。兵役は法律に従う義務で、法により総動員が統制される。大統領には、国内で混乱が生じた場合、国防会議の意向を受け、治安の保護、国家の重要な施設の保護に参加することの決定を発効する。これは、法により統制させる。共和国大統領は、国家の安全を管轄する国防会議を率いる」と規定している。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120906/mds12090619270001-n1.htm
シリア政府系の放送中止 エジプト衛星会社
2012.9.6 19:27
ロイター通信によると、エジプト政府系の放送衛星運用会社ナイルサットは5日、同社のシステムを利用しているシリア政府系のテレビ3局の放送を中止した。シリア政府系テレビは反体制派弾圧を正当化するアサド政権の宣伝に使われており、反アサド政権のアラブ連盟が同日の外相会議で放送中止を求めていた。
アラブ連盟はまた、シリアで「人道に対する罪」が行われていると非難し、暴力の即時停止を呼び掛ける声明を出した。
シリア人権監視団(英国)によると、シリアでは5日、政府軍が北部アレッポで反体制派の拠点を砲撃するなど各地で衝突が続き、一般市民76人を含む100人以上が死亡した。(共同)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120909/t10014889191000.html
エジプト 過激派へ軍事作戦
9月9日 8時28分
エジプトとパレスチナのガザ地区との境界でエジプト軍兵士16人が殺害された事件を受け、エジプト軍がイスラム過激派に対して大規模な軍事作戦を展開し、これまでに32人を殺害したことを明らかにしました。
エジプトでは先月、パレスチナのガザ地区近くの軍の検問所が襲撃されて兵士16人が殺害され、エジプト軍は、関与が疑われているイスラム過激派に対して、戦車やヘリコプターなどを投入して大規模な軍事作戦を展開しています。
エジプト軍の報道官は8日、作戦が本格化してから初めて会見し、作戦は、シナイ半島のガザ地区との境界やイスラエルとの国境沿いで行われ、これまでに32人を殺害したほか、40人近くを拘束し、大量の武器を押収したことを明らかにしました。
また、検問所を襲撃した実行犯の一部がガザ地区から侵入してきたとみられることから、ガザ地区とエジプトを結ぶ地下トンネルを30以上、破壊したということです。
この作戦を巡っては、イスラエルとの平和条約の中で、国境沿いに大規模な部隊を配置することを禁じていることから、イスラエル側が神経をとがらせています。
これについて、エジプト軍の報道官は「イスラエルと連絡を取っており、作戦は両国にとって有益だ」と述べて、両国の関係に影響はないという考えを示したうえで、当面、部隊の駐留が続くという見通しを明らかにしました。
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1,5L小売店標準価格 ラマダン前2,5LEだったのが最近は3,5LE。 : エジプト:ボトルウォーターの消費増大
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120904_212311.html
エジプト:ボトルウォーターの消費増大
2012年09月04日付 Al-Ahram紙
■商業会議所連盟、「ボトルウォーター危機の背景に規格問題がある」
2012年9月4日 火曜日 『アル=アハラーム』
【本紙:ラアファト・アミーン】
〔エジプトの〕商業会議所連盟は、市場でボトルウォーターが明らかに不足していることについて、エジプトの標準規格に問題があると指摘した。飲料水メーカーが適用する国内の規格が世界的な標準規格と一致していないという。また、気温上昇の結果、昨今市場で水の消費が増大していることに加えて、複数の県で飲料水の汚染が繰り返し指摘されていることも、多くの消費者のボトルウォーター購入に拍車をかけているという。
商工会議所連盟は、「これらの要因は、年間約100万トンと見積もられる通常の平均消費を50%以上も上回る消費の増大を引き起こした。その上、需要の25%を生産するボトルウォーターのメーカー6社の閉鎖決定が出されたことも重なった」と強調した。
さらに、同連盟は、「国内の一部企業の生産が不適切だと指摘する声明は、現実にそぐわない。井戸が〔規格に〕一致していないからといって、飲料水のボトルが不適切であることを意味しない。最終的に製品化されたものが〔飲料に〕適切であることを保障するために、生産過程にはオゾンと紫外線による処理工程が含まれているからだ。このような処理は飲料水に対して行われる塩素処理に類似するものであるが、塩素より害は少ないものの、より多くのコストがかかっている」と指摘した。
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http://www.emeye.jp/disp/EGY/2012/0907/stockname_0907_014/0/
エジプト中銀が政策金利据え置き、エジプト株は年初来高値
2012/09/07 16:24
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エジプト中央銀行(CBE)は6日の金融政策委員会(MPC)で、政策金利の翌日物預金金利を9.25%、翌日物貸出金利は10.25%で据え置いた。エジプト経済の状況について、7月CPI(消費者物価指数)が6.39%の上昇と6月の7.26%から大きく低下したように、物価上昇が食料品を中心に落ち着きてきたと指摘。また、政治的混乱を受け観光部門こそ依然弱含みの展開が続くものの、建設部門などの好調で回復が続いているとした。
6日のエジプト株式市場でEGX30指数は、前日比0.58%高の5542.75で終了し年初来高値を更新した。EGX指数は4日に5500台を1年3カ月ぶりに回復している。
(宮尾克弥)
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http://www.emeye.jp/disp/EGY/2012/0907/stockname_0907_016/0/
カタール、エジプトに1兆4000億円投資へ
2012/09/07 16:44
エジプトを訪れているカタールのハマド・ビン・ジャシム首相兼外相は6日、カイロで記者会見を今後5年間でエジプトへ180億ドル(約1兆4000億円)を投資する用意があると記者会見で述べた。
アラハム電子版によると、ジャシム首相はそのうち80億ドルはスエズ運河東部地域における電気や天然ガスの計画に、10億ドルは北部海岸地域の観光地に投じるつもりだという。カタールは8月上旬にエジプトの財政赤字緩和に向けエジプト中央銀行(CBE)へ20億ドル支援することを表明。8月30日にはカタール・ナショナル銀行(QNB)が、仏銀ソシエテ・ジェネラルのエジプト部門ナショナル・ソシエテ・ジェネラル銀行(NSGB)の過半数株式取得に向け交渉していることが明らかになった。
カタールは政治的混乱から立ち直りつつあるエジプトを、中東諸国で最も積極的に支援してく方針のようだ。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120904_004936.html
エジプト:原発建設計画の継続を発表
2012年09月03日付 Al-Ahram紙
■ バルバア電力・エネルギー相:エジプトは電力生産の限界に対処するために原子力計画の実施を継続すると発表
2012年9月3日 日曜日 『アル・アハラーム』
【本紙:マトルゥーフ県:アッ=サイイド・ヒガージィー】
ムハンマド・ムルシィー大統領は、原子力発電所機構が作成したアッ=ダバア(マトルゥーフ県北西部の町)問題に関する詳細な報告書を、数日内に検討することになった。これに先立ち、マフムード・バルバア電力・エネルギー相が昨日、アッダバア町での原子力発電所建設に向けた政治的承認に備えて、ヒシャーム・カンディール首相に同報告書を提出した。
バルバア大臣は、「枯渇が見込まれる既存の発電エネルギー源には限りがあることから、エジプトは原子力計画の実施を継続する。一方、太陽光と風力という再生可能エネルギー源は経済的な条件を満たしてはおらず、原子力発電所によるエネルギー生産は急を要する案件となった」と述べた。そして、原子力発電所の建設のために電力部門が実施した措置や、国際的なコンサルタントが必要な調査にあたった23地域からの用地選出方法ついても言及した。
さらに同相は、原子力計画の策定や原子力発電所の建設に関する基本的な調査に関して技術支援を受け、2030年までのエネルギー計画を合同で検討することで、電力部門とIAEAが合意したと表明した。
同様に電力部門は、放射線と原子力に関わる活動を整備する法律を2010年3月に公布し、同部門の実施規定の公表と、内閣直属の放射線・原子力監査機関の設立も行った。また、立地調査もすでに完了し、23地域の中からアッ=ダバアが最適であるとして選ばれた。
原子炉4基の総量は6000メガワットに及ぶ。職員の訓練はIAEAおよびフランス、アメリカ、ロシア、韓国、中国からの国際共同出資者との協力ですでに行われ、技術的な調査や仕様の検討も終了している。一つ目の原発の入札に関する全般的な条件および契約条件についての見直しが国家評議会で行われ、本入札は2011年2月から世界に向けて公開する準備ができている。
報告書では、アッ=ダバアの建設用地を一部の住民が襲い、門前で座り込みを行って職員の出入を妨げた件についても説明されている。用地と内部の重要施設を保全する措置を取るよう、関係各方面に指示が出されたが、2012年1月13日には、多数の住民が現場の警備隊と衝突して侵入し、22キロメートルに渡って延びる外壁を破壊した。彼らは土地の権利を要求し、原子力発電所を建設するなと脅迫した。彼らの農地と、既成事実作りのために彼らが建てた建造物については、すでに補償が支払われている。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120901_090012.html
エジプト:ナースィル湖でハイダム新設計画
2012年09月01日付 Al-Ahram紙
■ナースィル湖でのハイダム新設に関する巨大プロジェクトは意思決定者を待つ
2012年9月1日 土曜日 『アル=アハラーム』
【アハラーム主催シンポジウム:マフムード・ムラード】
本プロジェクトはとてつもなく巨大なものである、発案者は、今も昔もエジプト人の生活の根幹を成しているナイル川の水問題を専門にしているエジプト人学者だ。彼は、自身の構想を関連のある他分野の学者仲間に提示した。そこで彼らが構想を具体化し、完遂するために調査や研究を行った結果、プロジェクトは明確なものとなったのである。
実際に「巨大プロジェクト」と位置づけられるまでに至った本計画は、東西2つの砂漠に囲まれた南部エジプトに真の開発をもたらす革命的ものである。また、地域間の凄まじい格差や貧困を解消し、人々や大地の営みを向上させ、国家全体の包括的な開発にも貢献する。さらに、陸上・河川・鉄道ルートによる相互のつながりを通して(密輸用の細道やトンネルではなく)、スーダンとアフリカ諸国との同胞関係を深化させ、強化させるものである。このことは結果として、貿易活動や知識と文明の接触を促進させるだろう。
本プロジェクトとは、巨大なアスワンハイダムの兄弟分となる新たなハイダムの建設に関する計画である。新ダムは、世界最大の人造湖の1つとされるナースィル湖の中心に広大なスペースを用いて建設される予定である。エジプトにもたらすと見込まれる新たなメリットの中には、かつて蒸発により空気中で失われていた25億立方メートルのナイル川の水や、約400メガワットの発電力(約100億キロワット/時。現時点での国内の平均販売価格で約25億ポンド)を確保できることや、約7年間を予定される建設期間中やその後の稼働時にも就労機会を創出できることが挙げられる。
これらの直接的なメリットに加えて、新ダム(我々は一時的に「ウンム・シンベル・ダム」と名付けている)の建設やダムで発電される電力がもたらす莫大な利益がある。 それに加えて、エジプトに配分されているナイル川の水量は555億立方メートルほど増量する見込みだ。さらに、ダムの堰が東部砂漠と西部砂漠をつなぐ陸路や鉄道網ともなるという利点がある。その鉄道には、時速250キロメートルで走る列車が導入され、各地と連結される予定だ。
本プロジェクトの初期調査の中で、ウンム・シンベル・ダムからハラーイブ及びシャラーティーンに至る東部路線の敷設計画が提案された。同地域からは南北に向かって2つの路線が伸びている。南下する路線は、スーダン国境を越えて同国内の各都市や他のアフリカ諸国へ至るものだ。北上する路線は、紅海沿岸のマルサー・アラムを経て、サファーガー、アル=ガルダカ、スエズへと至る。スエズからは、カイロに繋がる西向きの路線がある。
同様に、新ダムからトシュカーへと伸びる西路線が計画されている。トシュカーでは54万フェッダーンにも及ぶ〔運河建設による大規模農地開発〕計画が実施されており、鉄道敷設は同計画の活性化につながる。また、東部砂漠の深奥やアル=ワーディー・アル=ジャディード、アレキサンドリア、マルサー・マトゥルーフに至る路線の開通も計画されている。このように各地を繋ぐようになる。通信と交通(とりわけ鉄道)が、さまざまなプロジェクトによって繁栄をもたらすことは周知の通りだ。
(後略)
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http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=54759
エジプトの渡航情報が引き下げ−JTB、日本旅行が催行再開へ
2012年9月9日(日)
外務省は9月4日、エジプトの危険情報を一部を除く全土で「十分注意してください」に引き下げた。すでにシナイ半島の紅海とアカバ湾に面した沿岸地域とルクソール、アスワン、アブシンベルは引き下げられており、今回はカイロを含む地域も対象。多くの観光デスティネーションが「十分注意してください」となった。
これを受け、ジェイティービー(JTB)はルックJTBなどグループ各社の募集型企画旅行について、9月4日付でエジプトを含むコースの催行を再開することを決定した。日本旅行も9月7日現在、ツアー再開に向けて準備をしている最中だという。
これまで、エジプトへのツアーについては、旅行会社によって催行と催行中止に判断が分かれていた。例えば、阪急交通社やエイチ・アイ・エス(HIS)、クラブツーリズム、近畿日本ツーリスト(KNT)などはすでにツアー催行を再開しており、今後はさらにエジプトへの旅行拡大が期待できる。
なお、上記以外のエジプトに対する渡航情報は、シナイ半島(スエズ湾、アカバ湾に面した沿岸地域を除く)は「渡航の延期をお勧めします」、シナイ半島(スエズ湾に面した沿岸地域)とリビア国境付近は「渡航の是非を検討してください」で、継続となっている。
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http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=54773
人事、エジプト観光局新参事官
2012年9月9日(日)
エジプト大使館エジプト学・観光局の新参事官として、サミー・マームード氏が9月より着任する。同氏はカイロ大学卒業後にエジプト政府観光局に参画し、ツーリストコンサルタント、ゼネラル・マネージャーを経験し、直近ではインターナショナル・ツーリズム部門の次官を務めるなど、観光関係に30年近く携わっているという。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120910/mds12091008000000-n1.htm
国連職員、また死亡 シリア首都郊外
2012.9.10 07:59 [中東・アフリカ]
シリアの首都ダマスカス郊外のオルバ地区で9日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の男性職員(28)が出勤途中、胸に銃撃を受け、死亡した。同地区に隣接するヤルムーク地区では6日、別の職員と息子が自宅に砲撃を受け、死亡している。UNRWAが9日、発表した。
狙撃されたのか流れ弾が当たったのかは明らかでない。ヤルムーク地区では6〜8日、内戦の巻き添えでパレスチナ難民10人が死亡したという。UNRWAによると、シリアでは約50万人のパレスチナ難民が登録されている。(共同)
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http://mainichi.jp/select/news/20120911k0000m030059000c.html
シリア:国連特別代表とエジプト大統領ら打開策を協議へ
毎日新聞 2012年09月10日 20時17分
【カイロ前田英司、エルサレム花岡洋二】内戦状態に陥ったシリア情勢を調停するブラヒミ国連・アラブ連盟特別代表は10日、カイロでエジプトのモルシ大統領らと会談し、打開策を協議する。エジプトは、シリア情勢を巡るサウジアラビア、トルコ、イランとの4者会合を提案するなど積極関与の姿勢を示している。特別代表はアラブ連盟事務局長と会談後、近くシリア入りすると明らかにし、「困難な役目であることは承知している。シリアの人々は国際社会の支援を必要としている」と述べた。
シリア北部の激戦地アレッポでは9日夜、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、国営シリア・アラブ通信によると、市民ら27人が死亡、60人以上が負傷した。
一方、シリアの首都ダマスカス郊外で9日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の男性職員(28)が出勤途中に銃撃され、死亡した。UNRWAが発表した。6日にも別の職員が自宅に砲撃を受けて死亡している。
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http://www.emeye.jp/disp%2FEGY%2F2012%2F0910%2Fstockname_0910_030%2F0%2F1/
エジプト8月CPI、前年比6.4%上昇
2012/09/10 20:48
エジプト中央銀行は10日、8月CPI(消費者物価指数)が前年同月比6.47%の上昇だったと発表した。食料品価格の落ち着きが要因で、7月の同6.39%上昇からほぼ横ばい。前月比は1.17%の上昇と、6月の0.38%上昇を大きく上回る。
8月に物価が前月比で急上昇した最大の要因はラマダン(断食月)による食糧価格の高騰。また9月の新学期に備えるため消費が増大したようだ。9月に物価上昇は落ち着く可能性は高いい。ただ、インフレの加速が続くようだとエジプト中央銀行(CBE)も何らかの対応が必要になってくる。
CPI発表後、対前年比でほぼ横ばいの結果を見て為替市場はエジプトポンド買いに傾いたが、すぐに売られる行って来いの展開。日本時間10日午後8時41分時点のドル・エジプトポンドは1ドル=6.0861ポンド。株式市場のEGX30指数は前日比0.47%高の5595.72で推移する。
(宮尾克弥)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120905_140131.html
エジプト:新憲法での選挙制度をめぐる議論
2012年09月05日付 Al-Ahram紙
■エジプト:新憲法での選挙制度をめぐる議論
■平等と機会均等が確保されるならば混合型が最良
2012年9月5日 水曜日 『アル=アハラーム』
【本紙:アラーウ・サーリム】
新憲法の準備にあたっている憲法制定会議が、憲法制定後に行われる人民議会および地方議会選挙で適用される選挙制度に関し、最終的な立場を決めかねていることが、代議制の公正さを実現し、議会の解散を回避できる最良の選挙制度をめぐって大きな議論を巻き起こしている。
政治制度を研究するカイロ大学政治経済学部教授のカマール・アル=ムヌーフィー博士は、「名簿式比例代表制と小選挙区制を並立した混合型が、エジプトの現時点での政治的・社会的発展段階に最も適した制度だ。ただし、両制度の比率は半々とし、平等と機会均等の原則が実現されるよう、政党は小選挙区に候補者を立てられないようにすべきだ」と述べた。
さらに同博士は、「混合型は、政党が政治システムの内部に場所を得て、恒常的にその政治的・組織的な働きを発展させる機会を与える制度だ。それが、社会内の価値観や利益を客観的に吸い上げ、具体化する能力のある、力強い、真の政党のための環境を作ることになる」と説明した。
ムヌーフィー博士は立法者に対し、選挙区を専門職・労働者・農民の三つのカテゴリーに割り当てる制度の廃止を求めた。この制度は、専門職に議席の50%、残りを労働者[あるいは農民代表]に割り当てるものであるが、過去数十年にわたって形骸化し、労働者と農民がこれまでの人民議会で実際に議席を占めていたことはなかったからだ。それは、この割り当てが正しく運用されず、実際にはそのカテゴリーと何ら関係ない人物が入り込んでいたためだ。
公共政策が専門の政治経済学部教授、サルワー・シャアラーウィー博士も同じ意見だ。社会内部の利益や価値観を、要求や、変化を実現するための公約といった形で吸い上げることができる政党が、政治活動の基本であり、それは個人の働きでは実現できないからだ。また、エジプトの政党政治が1923年憲法以来、多くの浮沈を経験してきたためでもある。
(後略)
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120911/t10014929381000.html
シリア 停戦最優先の新調停案提示へ
9月11日 7時3分
シリア情勢の事態打開に向けて、国連とアラブ連盟の特別代表に就任したブラヒミ氏は、アサド政権と反政府勢力の双方に、市民の犠牲を止めるため停戦を最優先にした新たな調停案を提示する考えを示しました。
シリア問題を担当する国連とアラブ連盟の特別代表に就任したブラヒミ氏は、10日、シリアへの訪問を前にエジプトの首都カイロを訪れ、モルシ大統領やアラブ連盟のアラビ事務局長と会談を行いました。
会談のあとブラヒミ氏は、先月だけで5000人が殺害されたことを明らかにしたうえで、「今、非常に危険な状況で、この状況が続くと、シリアだけでなく地域全体が混乱に陥る」と述べて、事態の打開に向けて、対応を急ぐ考えを強調しました。
そのうえで、「流血を止めることが最優先で、安定を取り戻し、国民の要求を実現するための提案をしたい」と述べて、アサド政権と反政府勢力の双方に、市民の犠牲を止めるため、停戦を最優先にした新たな調停案を提示する考えを示しました。
またブラヒミ氏は、シリアの危機の打開に向けて始まった周辺国のエジプト、サウジアラビア、トルコ、イランによる4か国協議の進展も、これから進めるみずからの調停にとって重要だとして、関係国に協力を求めました。
ブラヒミ氏は、数日中にシリアの首都ダマスカスを訪れ、アサド大統領と会談する見通しで、ブラヒミ氏による新たな調停案の内容が注目されます。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0900N_R10C12A9EB1000/
エジプト経済、混迷深まる 米・サウジが支援へ
2012/9/11 12:03
【テルアビブ=押野真也】エジプトの通貨、エジプトポンドが約7年9カ月ぶりの安値圏で推移している。同国は深刻な外貨不足に陥っており、当局による自国通貨買い支えが難しくなっている。モルシ政権は他国からの経済支援獲得で窮地を脱したい考え。シリア内戦など中東情勢が混迷するなか、域内大国エジプトとの関係を良好に維持するため、米国やサウジアラビアが相次いで債務免除や借款供与などの協議に動き始めた。
エジプトポンドの対ドル・レートは6月以降じりじりと下落し、足元では2004年12月以来の安値である1ドル=6.1エジプトポンド前後で推移している。市場では外貨不足で「エジプトの通貨当局がドル売り・ポンド買い介入をしにくくなっている」(米系投資銀行)との見方が広がっている。
エジプトでは11年1月に反体制運動が拡大したことで外国人観光客や海外からの直接投資が大幅に減少。350億ドル以上あった外貨準備は今年8月末には151億ドルに減少している。観光客数は増加に転じているものの、石油や食料価格が上昇していることもあり、外貨準備の大幅な増加は見込めない状況だ。
エジプトの投資銀行、EFGヘルメスは12年末の為替見通しを従来の1ドル=6.1エジプトポンドから6.25エジプトポンドに修正。市場では通貨の切り下げ観測も浮上している。
通貨安がさらに進めば、燃料や食料の多くを輸入に頼るエジプトの物価上昇を招きかねない。物価が上昇すれば、6月末に就任したばかりのモルシ大統領の支持基盤である低・中所得層が不満を強めそうだ。
そんな中、エジプト支援に動き出したのが米国だ。このほどエジプトへの直接投資などに関心を持つ100人以上の企業幹部らで構成する官民代表団がカイロを訪問。代表団を率いるナイズ国務副長官が9日にモルシ氏と会い、通貨安への対応やエジプトが抱える約10億ドルの債務の免除などについて話し合ったもようだ。サウジアラビアもエジプトに対し40億ドルの借款供与を申し出ている。
米国などがこの時期にエジプト支援に動く背景には、政権発足早々に窮地に陥ったモルシ政権に手をさしのべることで、同政権と良好な関係を築く狙いがある。シリア内戦が収まらず、イスラエル・イラン間の対立も深刻になっているため、中東にこれ以上不透明要因が生じないよう、エジプトを安定させておきたいとの思惑もありそうだ。
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http://blog.livedoor.jp/amoremaru/archives/51761376.html
●テルミース・テルミス ترمس Lupinus albus シロバナハウチワマメ 2012,9,10
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120911/mds12091123160013-n1.htm
エジプト元首相に逮捕命令
2012.9.11 23:15
エジプトの政府系紙アルアハラム(電子版)によると、同国の司法当局は11日、捜査機関に対し、先の大統領選で落選し現在は国外滞在中のシャフィーク元首相を汚職容疑で逮捕するよう命じた。空軍在籍中の1980年代末から90年代にかけ、ムバラク大統領(当時)の息子2人が軍関連用地を不正取得するのを手助けした疑いがあるという。シャフィーク氏は選挙直後からアラブ首長国連邦(UAE)に滞在しており、UAE当局が引き渡しに応じるかは不透明だ。(カイロ 大内清)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120912/mds12091201430000-n1.htm
「米映画は預言者を侮辱」米国旗引きずり下ろす カイロで米大使館襲撃
2012.9.12 01:43
米国で製作された映画がイスラム教の預言者ムハンマドを侮辱したとして、エジプトの群衆約2000人が11日、カイロの米大使館前に集まって抗議した。このうち約20人が大使館の壁によじ登り、米国旗を引きずり下ろすなどした。ロイター通信が報じた。
群衆は壁の上に立ち、米国旗の代わりに黒い旗を立てようとしたという。(共同)
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http://jp.wsj.com/World/Europe/node_510579
エジプトで米映画に抗議デモ 一部は米大使館に侵入
2012年 9月 12日 9:31 JST
【カイロ】エジプトの首都カイロにある米大使館周辺で11日夜、米国で制作された映画がイスラムを冒涜しているとして抗議デモが行われ、約2000人のデモ隊の一部が暴徒化し大使館の壁によじ登った。死者や負傷者は出なかったもよう。
問題となった映画が何なのかははっきりしていないが、数人のデモ参加者は、イスラム教の預言者ムハンマドを好色な詐欺師として描いた映画を指摘した。大使館周辺に集まった人々は、フェイスブックに参加しているイスラム主義者のグループやイスラム強硬派「サラフ主義」の指導者の呼び掛けに応じたと話した。
デモ参加者の間では、映画は米国在住のエジプト人キリスト教徒が制作したものだという者もいれば、2010年にイスラムの聖典であるコーランを焼却すると宣言して物議を醸した米フロリダ州に住むキリスト教保守派のテリー・ジョーンズ牧師が制作したものだという者もいる。
大使館の壁をよじ登った数十人の若者は、メガフォンで叫んだり、イスラムの信仰告白の言葉である「アラーの他に神はいない。ムハンマドはアラーの使徒なり」と書かれた黒い旗を掲げたりした。また、数百人の警官が警備するなかで、大使館の壁にスプレーでスローガンを描く者もいた。
デモ隊の一部が一時的にせよ大使館に侵入したことで、米国とエジプトの関係が損なわれるのかどうかはまだ分からない。ただ今回の出来事は、エジプトが民主主義と表現の自由という新たな概念にどう適応していくのかという問題を浮き彫りにした。
イスラムの世界では、米国の政策に対する一般的な不満も募っている。今回のデモでも、米軍によるイラクならびにアフガニスタンへの進攻や、米国のイスラエル支持の姿勢に反対を叫ぶ者や非難するプラカードがいくつか見られた。
記者: Matt Bradley
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120912/mds12091207380001-n1.htm
預言者描いた映画に抗議 リビアとカイロで米外交施設襲撃
2012.9.12 07:37 [中東・アフリカ]
エジプトの首都カイロの米大使館の国旗を引き裂く群衆=11日(ロイター)
【カイロ=大内清】米国で制作された映画がイスラム教の預言者ムハンマドを侮辱しているとして、リビア東部ベンガジの米領事館に11日、武装した群衆が抗議に押し寄せて建物に放火し、米国人職員1人が死亡した。対戦車砲が撃ち込まれたとの情報もある。エジプトの首都カイロにある米大使館にも同日、数千人が集まり、一部が敷地内に侵入して米国旗を引きちぎった。米国に対する抗議が他のイスラム諸国に飛び火する可能性もある。
問題となっている映画では、実際の俳優が演じるムハンマドを、暴力的で好色な人物として描かれているとされる。
偶像崇拝を禁じるイスラム教では一般的に、神やムハンマドの姿を映像化するのはタブーとされており、同映画の一部が最近、インターネットの動画投稿サイトに掲載されたことなどから、イスラム世界で強い非難を呼んでいた。
カイロの米大使館では、群衆が「神のほかに神はなし!」などと叫び抗議。中には、昨年殺害された国際テロ組織アルカーイダの指導者ウサマ・ビンラーディン容疑者の名前を叫びながら、アルカーイダの旗に酷似した黒旗を掲げようとする者の姿もみられた。
映画制作には、エジプトの少数派でキリスト教の一派であるコプト教の米国在住者が関わっているとされ、エジプト国内でコプト教徒に対する反発が広がる懸念もある。
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http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2175
キッシンジャーも感じる中東政策のジレンマ
2012年09月06日(Thu) 岡崎研究所
Henry A. Kissinger元米国務長官が、8月4日付Washington Post紙で、中東では民主主義実現という理想主義、米国の戦略的利益という冷徹な計算、そのどちらにも偏り過ぎることなく、両者を上手く組み合わせた外交を展開すべきである、と論じています。
すなわち、「アラブの春」は当初の歓喜に代わって、当惑するような状況を生んでいる。エジプトでは、民主主義とは程遠い「イスラム同胞団」が政権をとった。米国政府は元来、中東諸国の内政には干渉せず、ムバラクとエジプト軍部とは長らく協力関係を続けてきた。オバマ政権も当初そうしていた。
ところが「革命」が成立してしまったので、米国政府は難しい選択を迫られている。米国は民主主義に固執したあげく非民主勢力の政権奪取を許し、米国の戦略的利益を害してもいいのか、それとも国内の利害対立の中に分け入ってエジプト軍部のような特定勢力の肩を持つべきなのか。
米国は、イスラム勢力側が示している穏健な姿勢を公平に評価すると同時に、米国の戦略的利益も明確に主張するという、難しいバランスを取りながら、米国の指示を待っている諸勢力に応えなければならない。
シリア情勢は、アサド一族のアラウィー派及びそれに与する少数者グループと、多数派であるスンニー派との間の権力闘争である。相対立するグループの数は多く、対立は激しいが、各グループ間の境界は不明確である。米国が支持している反政府側には、アルカイダも入り込んでいる。アサドがいなくなれば、シリアは部族と宗派で千千に乱れ、周辺諸国を不安定化させるかもしれない。
これまで米国は、たびたび中東情勢に関与してきた。しかし、まず中東はどのようになれば米国の戦略に最も叶うのか、また、米国はそのような状況を作り出す手段を持っているのか、そして中東諸国の発展を促す最良の経済援助の方法はどのようなものか、という根本的な問題に答えを出さなくてはならない。
米国は、個人の権利を尊重した寛容な市民社会が中東に築かれるよう、努めるべきである。しかし、それをイデオロギー闘争で実現しようとするのではなく、米国の戦略的利益の枠内で行動すべきである。
中東諸国の諸勢力は、米国の支持を得るためには、米国の利益と価値観を勘案しなければならない。このようにして、現実主義と理想主義を両立させることができるだろう、と論じています。
◆ ◆ ◆
全体のトーンから判断すると、理想主義の行き過ぎを戒め、米国の戦略的利益の重要性を印象づけることに目的があるように見えます。
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http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2175?page=2
この論文から明らかなことは、「アラブの春」は米国政府が煽り立てて起こしたものではないということです。欧米のNPOが民主主義の効能を宣伝し、組織作り、フェースブックの使い方などを指南していたことは事実でしょうが、中東の社会に不満が蓄積されていなければ、これほどの騒ぎにはならなかったでしょう。
キッシンジャーは、いかにもヨーロッパ出身のインテリらしく、国益に基づく戦略的外交の必要性を、米国の理想主義とうまくブレンドしながら説いています。
ただ、彼は「中東における米国の戦略的利益」が具体的には何なのかは、明示していません。「中東における戦略的利益」――それは原油の確保だということは以前なら言えましたが、エジプト、シリアは産油国ではなく、しかもシェール・ガス、シェール・オイルが世界のエネルギー地図を塗り替えようとしている今、原油への言及はしにくいでしょう。結局、キッシンジャーの意味するところは、イスラエルの安全確保なのでしょうが、それだけでは「米国の戦略的利益」としては打ち出しにくいジレンマが感じられます。
シリアの情勢は危機的かと思われます。キッシンジャーが言っているように、部族・宗派対立にアルカイダまで絡むと、アサドが消えた場合、周辺諸国に紛争が及ぶどころか、周辺のイラン、トルコ、イスラエルの中には先手を打ってシリアの一部を占領する国が現れる可能性もあります。こうして、NATO加盟のトルコがイランと交戦状態に入った場合はもちろん、トルコとイスラエルが交戦状態に入った場合にはなおさら、NATOはトルコ支援につき難しい選択を迫られることになります。
なお、シリア沖に浮かんでいると思われるロシア軍艦は、これから深刻な補給の問題を抱えるはずです。補給船が黒海から出るにはトルコの許可を必要とし、バルト海から行くには遠すぎるからです。
「アラブの春」のマグマはまだ熱いと思われます。これが今後、サウジアラビア、ロシア、中央アジア、中国などにどう飛び火していくか、注目されるところですし、日本が外交にもっと時間と資源を割けるならば、格好の外交舞台となります。
キッシンジャーが「中東諸国の発展を促す最良の経済援助の方法はどのようなものか」という問題提起をしているのは、日本にとっても参考になります。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20120906_102324.html
エジプト大統領:シリア人民の血はわれわれ全ての監視下にある。
2012年09月06日付 Al-Ahram紙
■ エジプト大統領:シリア人民の血はわれわれ全ての監視下にある。
2012年9月6日 木曜日 『アル=アハラーム』
【カイロ:ムハンマド・マブルーク、ムハンマド・フアード】
ムハンマド・ムルスィー大統領は、エジプトはパレスチナの和平実現のために努力することを義務としている、と強調した。さらに同大統領は、パレスチナ人民が一致団結を取り戻すことは、緊急の事柄になった、と言及した。
ムルスィー大統領は、昨日(5日)アラブ連盟理事会第138回会合の中の演説で、「エジプトは、パレスチナが国連の正規加盟権を得るために、パレスチナ指導部が決定するあらゆる活動を支持し続ける。」と述べ、国際社会に対して、アラブ諸国とパレスチナにおける全ての領土占領行為を終わらせるために、その責任を負うことを要求した。
シリア問題に関してムルスィー大統領は、アラブ共通の枠組みの中で、シリア領土の統一を保つ国際的な支援によって、同国における悲劇に終止符を打つための作業への専念を呼び掛け、未だに流血を防ぐ機会があることを強調した。そして、シリア人民は政権を終わらせる決定を取ったが、シリア政権は、古今の歴史から教訓と訓戒を得なければならない、と述べた。さらにこの政権は長くは続かないだろうと指摘しシリア人民の血は我々全ての監視下にある、と付言した。
ムルスィー大統領は、エジプトがシリア人の学生をエジプト人と同等に扱うことを決定したと発表した。シリア反体制勢力に対しては、意見の統一を呼びかけ、政治的変化と移行のための、民主的な意見の提示を急き立てた。そして、「エジプトの1月25日革命は、エジプト人民が己の自由と尊厳のために行った単なる活動でなく、またエジプト問題のみに関わることでもなかった。それは、エジプト人民が共同体の中心でその生来の場所を占めるために、また輝かしく有望なアラブの将来の建設に貢献するために、この人民が復帰を望んでいるとの確固たる宣言でもあったのだ。」と述べた。
同大統領は、合同作業のメカニズムを発展させることを呼び掛け、我々がアラブ人として、我々の生きる時代の課題に立ち向かえるかは、この発展にかかっている、と指摘し、それはアラブ統一の概念を復活させ、我々が共同体の若者たちのために欲する目標、目的に対して一つの見解を確立するものだからである、と言及した。
(後略)
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120912/mds12091220520003-n1.htm
領事館襲撃で駐リビア米大使らが死亡 「預言者侮辱」にイスラム教徒が抗議
2012.9.12 20:50 (1/2ページ)[中東・アフリカ]
11日、炎上するリビア東部ベンガジの米領事館(ロイター)
【カイロ=大内清】米国で制作された映画がイスラム教の預言者、ムハンマドを侮辱しているとして、リビア東部ベンガジの米領事館で11日、抗議に押し寄せた群衆の一部が対戦車砲を撃ち込み、ロイター通信によると、駐リビア米大使と職員3人の計4人が死亡した。オバマ米大統領は「常軌を逸した攻撃だ」と強く非難した。
エジプトの首都カイロにある米大使館前にも同日夜、数千人が集まり、一部が敷地内に侵入して米国旗を引きちぎった。米国への抗議が他のイスラム諸国に飛び火する可能性もある。
クリントン米国務長官は11日の声明で、米国人職員1人の死亡が確認されたとした上で、「このような暴力的行動が正当化されることはない」と事件を強く非難した。
問題となっているのは昨年、米国で制作された映画「ムスリムの純真」で、俳優が演じるムハンマドは強欲で好色な人物として描かれている。
偶像崇拝を禁じるイスラム教では、一般的に神や預言者の姿を映像化することはタブーとされる。インターネットの動画投稿サイトに掲載されたこの映画のアラビア語版の一部が今月、テレビで紹介されたことなどからイスラム世界で強い非難を呼んでいた。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120912/mds12091220520003-n2.htm
領事館襲撃で駐リビア米大使らが死亡 「預言者侮辱」にイスラム教徒が抗議
2012.9.12 20:50 (2/2ページ)[中東・アフリカ]
11日、炎上するリビア東部ベンガジの米領事館(ロイター)
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)などによると、映画はイスラエルと米国の二重国籍を持つビジネスマンがユダヤ人から500万ドル(約3億9千万円)の寄付を募ってプロデュースした。
昨年9月にイスラム教の聖典コーランを焼却すると宣言して物議を醸した米フロリダ州のテリー・ジョーンズ牧師も映画の宣伝に関わっていた。
事件を受けてジョーンズ牧師は声明で、「(映画は)イスラム教徒を攻撃するためではなく、イスラム教の破壊的なイデオロギーを明らかにするためのものだ」と述べた。
映画制作には、エジプトの少数派でキリスト教の一派であるコプト教の米国在住者も協力している。同国内では、コプト教徒に対する暴力が広がることへの懸念も高まっている。
預言者ムハンマドをめぐっては2005年、デンマーク紙が風刺画を掲載。他国の新聞に転載され、08年にパキスタン・イスラマバードのデンマーク大使館前で爆弾テロが起きるなど、イスラム教徒の激しい反発を招いたことがある。
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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201209130073.html
駐リビア米大使が死亡 「預言者冒とく」と公館襲撃
【カイロ共同】リビア北東部ベンガジの米領事館に11日、米国で制作された映像がイスラム教の預言者ムハンマドを冒とくしているとして、武装した群衆が乱入して火を放つなどし、米国のクリストファー・スティーブンズ駐リビア大使を含む4人が死亡した。オバマ米大統領は12日、声明を発表し、襲撃を「非道な攻撃だ」と強く非難した。
また、エジプトの首都カイロでも11日、数千人規模の群衆が米大使館前で抗議。約20人が大使館の壁によじ登り、星条旗を引き裂くなどした。
カイロの米大使館を襲撃した群衆は、米国で作られ、7月ごろに動画投稿サイトを通じて流れた映像作品が、預言者ムハンマドを冒とくしていると主張。リビアの米領事館襲撃もこの映像が引き金になった。
大統領は12日の声明で、リビアに滞在する米外交官らの安全確保に万全を期し、世界各地の米大使館などの警備態勢を強化するよう指示したことを明らかにした。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、リビアでの襲撃の際、大使は出張でベンガジを訪れていたという。死亡したほかの3人も大使館職員としている。群衆はロケット砲などで領事館を攻撃し放火。治安当局筋は同テレビに、大使は煙を吸い込み窒息死したと述べた。
クリントン米国務長官は11日、両襲撃を強く批判する一方、映像についても「他者の宗教的信条を故意に侮辱する行為」と非難する声明を発表。リビア制憲議会のマガリエフ議長は12日、記者会見し襲撃を謝罪。リビア駐在外交団などの警護を強化する方針を示した。
問題の映像はユダヤ系米国人が自主制作した「無邪気なイスラム教徒(イノセンス・オブ・ムスリム)」。ムハンマドを若手俳優がコミカルに演じ、女性との奔放な関係を描いている。偶像崇拝を禁じるイスラム教ではムハンマドを描写することは冒とくとされる。
制作したユダヤ系米国人は米紙との電話インタビューで、イスラムが憎悪に満ちた宗教であることを示すための政治的映像だと説明した。
カイロの米大使館前に集まった群衆は「ムハンマドは神の使徒なり」と叫び、一部が中庭に入り込みポールから星条旗を引きずり降ろした。代わりに黒い旗を立てようとした者もいたという。
カイロの米大使館は声明で「宗教の尊重は米国の民主主義の根幹」として映像を非難した。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012091201031
預言者冒涜へ批判相次ぐ=イスラム世界、自制も求める
【カイロ時事】在エジプト米大使館襲撃やリビアの米領事館襲撃の引き金となった、イスラム教の預言者ムハンマドを冒涜(ぼうとく)したとされる映画に対し12日、イスラム世界から批判が相次いだ。しかし、イスラム団体や政府は抗議の表明に際して自制を求めており、流血に歯止めをかける配慮も見せている。
エジプト最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団は12日、抗議のため、14日の金曜礼拝後に全土でデモを行うよう呼び掛けた。フセイン事務局長は声明を出し、エジプト全県の主なモスク(イスラム礼拝所)の外で宗教や預言者への攻撃に対し平和的な抗議を行うよう求めた。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120913/mds12091311230002-n1.htm
アラブ諸国で反イスラム映画への抗議拡大 強まる米国非難
2012.9.13 11:19
エジプトの首都カイロの米大使館の国旗を引き裂く群衆=11日(ロイター)
【カイロ=大内清】米国で制作された反イスラム的な映画に反発する群衆がリビアやエジプトにある米外交施設を襲撃した事件は12日、他のアラブ諸国にも抗議行動が拡大、フランス通信(AFP)によると、チュニジアやモロッコ、スーダンにある米大使館などにそれぞれ数百人のデモ隊が詰めかけ、米国を非難した。
このうちチュニジアの首都チュニスでは、イスラム教の原点回帰を唱えるサラフ主義者らのデモ隊約300人が大使館の敷地内に乱入を試みたことなどから、警官隊がデモ隊に向けて催涙弾を発射しデモ参加者5人を逮捕した。デモ隊側も投石で応戦し、警官2人が負傷したという。
モロッコの最大都市カサブランカでは、米領事館前に数百人が集まり、「オバマ(米大統領)に死を!」などと叫んだ。
また、スーダンの首都ハルツームにある米大使館前にも若者ら数百人が集まり、大使館側に、同映画の映像をインターネットの動画投稿サイトから削除することなどを求める文書を手渡した。大使館内への乱入や暴力行為はなかったという。
映画は、イスラム教の預言者ムハンマドを好色で暴力的な人物として描いているなどとしてイスラム圏各地で反発を呼んでおり、抗議活動がさらに拡大し、先鋭化することが懸念されている。
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE88C00Z20120913
エジプトの米映画抗議デモ、治安部隊との衝突に発展
[カイロ 12日 ロイター] エジプトの首都カイロの米国大使館周辺で12日、イスラム教の預言者ムハンマドを侮辱したとされる映画に対する抗議デモが前日に引き続き行われ、デモ参加者と治安部隊の衝突に発展した。
国営中東通信(MENA)は負傷者が出たとしているが、詳細は伝えられていない。生中継されたテレビ映像では、数百人規模のデモ隊が大使館に集結している様子が確認できた。
11日の抗議デモには約2000人が参加。一部が大使館に侵入し壁をよじ登った上、星条旗を燃やすなどした。MENAによると、11日のデモで4人が逮捕され、治安当局が壁を登った他の人物の行方を追っているという。
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http://www.cnn.co.jp/world/35021730.html
カイロの米大使館近くでデモ隊と警察がまた衝突、3日連続
2012.09.13 Thu posted at 15:59 JST
カイロ(CNN) エジプト内務省などによると、首都カイロにある米国大使館周辺で13日、大使館への接近を試みる数百人規模のデモ隊と機動隊が衝突、警官6人が軽傷を負い、複数のデモ参加者が負傷し手当てを受けた。
エジプト保健省は、この衝突による負傷者数は10人以上としている。衝突では、反米スローガンなどを叫んでいたデモ隊が投石や火焔瓶で攻撃、警察は警告の発砲や催涙弾で排除を試みた。地元の記者によると、デモ隊は13日未明まで米大使館への接近を阻まれ、後方へ追い払われた。
カイロでは米同時多発テロの発生から11年たった11日にも複数の男が米大使館の壁を登り、米国旗を破る騒ぎがあった。この事件では4人が逮捕された。
また12日にも約500人のデモ隊が米大使館近くで投石し、鉄条網の突破を図るなどの騒乱が起きた。警察の介入でデモ隊はタハリール広場方面へ押し戻されていた。内務省の報道官によると警察車両2台の車1台が放火される被害が出て、複数が逮捕された。
このデモは、イスラム教の預言者ムハンマドをあざけったとされる映画への抗議が発端だった。この映画はリビアでも反発を招き、東部ベンガジの米領事館が11日に襲撃され、米大使ら米国人4人が死亡する事件が起きた。
エジプトのムルシ大統領は11日の米国旗破棄事件に触れ、ムハンマドを侮辱したとされる映画がデモ隊を挑発したと非難。外交施設を守るエジプトの責務に触れ、違法な抗議活動には反対すると述べたものの、米大使館を襲ったグループには言及しなかった。同大統領はイスラム組織が出身母体。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120913-00000075-reut-int
「ムハンマド侮辱」映像、リビアとエジプトではアクセス遮断
ロイター 9月13日(木)14時6分配信
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9月12日、米国で制作された映像がイスラム教の預言者ムハンマドを侮辱しているとして中東で抗議デモが広がるなか、ユーチューブは問題の映像へのアクセスをリビアとエジプトで遮断。写真はベンガジでの抗議デモ(2012年 ロイター/Esam Al-Fetori)
[サンフランシスコ/ロサンゼルス 12日 ロイター] 米国で制作された映像がイスラム教の預言者ムハンマドを侮辱しているとして中東で抗議デモが広がるなか、米グーグル<GOOG.O>傘下の「YouTube(ユーチューブ)」は12日、問題の映像へのアクセスをリビアとエジプトで遮断したと発表した。ただ、映像そのものの削除はしない方針。
【スライドショー】米領事館襲撃で駐リビア米大使らが死亡
「Innocence of Muslims(イスラム教徒の無邪気さ)」と題した14分間の動画は、米カリフォルニア州に住むユダヤ系のサム・バシルという人物が投稿。映画ではムハンマドが女好きの詐欺師として描かれている。
これを受けて、エジプトの首都カイロでは大規模なデモが行われたほか、リビア東部のベンガジでは米領事館が襲撃され、スティーブンス駐リビア米国大使ら4人が死亡した。
ユーチューブは、問題の映像掲載は同社の方針に違反していないとして削除しないことを明らかにしたが、エジプトとリビアでの「特別な事情」を考慮して一時的にアクセスを制限する方針を示した。
ソーシャルメディアが世界中の出来事に影響力を持つ中、今回の対応で、グーグルが「表現の自由」と「道徳上の問題」の間でバランス感覚を求められていることが浮き彫りになった。
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http://blog.livedoor.jp/amoremaru/archives/51761579.html
●2012,9,13付 在エジプト日本国大使館領事部 からの情報 デモ・集会等に関する注意
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1212019575/
社会背景等参照:
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/7927/1340261952/
アルジャジーラ エジプト ライブ:
http://www.livestation.com/channels/131-al-jazeera-mubasher-misr-arabic
アハラム 英語電子版:
http://english.ahram.org.eg/
ツイッター #エジプト
http://hashtagsjp.appspot.com/tag/%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88
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エジプト在留邦人・旅行者の皆様へ 平成24年9月13日 在エジプト日本国大使館領事部
デモ・集会等に関する注意(平成24年9月13日付)
1.明14日(金)、ムスリム同胞団等は、米国で制作された映画がイスラム教を冒とく
していることへの抗議を目的として、カイロ・タハリール広場、エジプト各地のモスク
付近等において、大規模なデモを呼びかけています。
2.また、カイロ・ガーデンシティ地区所在の米国大使館前においては、11日以降、同
様の抗議デモが行われており、13日未明から、暴徒化したデモ参加者の一部と治安部
隊との間で衝突も発生しています。
3.暴力行為等の混乱やデモ隊にかかる衝突等は、突発的に発生する可能性があります。
引き続き、不測の事態に巻き込まれないよう、政治集会に用いられる国内各地の場所、
米国関連施設、宗教施設、政府関連機関、国営テレビ局、それらの付近への不要不急の
外出を控えてください。
デモ、集会や群衆に遭遇した場合は、平穏であると感じても、決して近づくことな
く、すぐに現場から離れてください。また、警備等を行っている治安部隊や車両の撮影
は絶対に行わないでください。
4.日本国外務省は、9月12日付で渡航情報(広域情報)「預言者ムハンマドを侮辱す
る映画に対する抗議デモ等に関する注意喚起」を発出しています。
外務省海外安全ホームページ
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2012C282
在エジプト日本国大使館領事部 TEL: 02-2528-5910
大使館HP: http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/index.htm
外務省海外安全HP(エジプト) http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=94
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120913/k10015004941000.html
エジプト 反米デモで衝突続く
9月13日 19時37分
アメリカで制作された映像がイスラム教の預言者ムハンマドを侮辱したとして、中東の各地に広がった反米デモは13日も収まる兆しを見せず、このうちエジプトのアメリカ大使館近くでは、治安部隊との衝突が夜を徹して続き、緊張が高まっています。
この問題は、アメリカで制作された映像がイスラム教の預言者ムハンマドを侮辱しているとして、イスラム教徒の間で強い反発が広がっているもので、リビアでは、11日、アメリカ領事館が武装集団に襲撃され、大使を含むアメリカ人4人が死亡しました。
抗議デモは中東各地に広がっていて、このうち最初に大規模な抗議デモが起きたエジプトの首都カイロにあるアメリカ大使館の前では、13日の未明、治安部隊がデモ隊を大使館の前から遠ざけようとしたのをきっかけにデモ隊が石を投げ始め、夜を徹して衝突が続きました。
13日朝には、大使館から数百メートル離れたタハリール広場でも衝突が続き、催涙ガスで鎮圧を図る治安部隊に対し、デモ隊が火炎瓶や石を投げて抵抗しています。エジプトの保健省によりますと、未明からの衝突でこれまでに十数人がけがをしたということです。デモの参加者の女性は「中東のすべての問題はアメリカの責任だ。私たちはアメリカ大使館がエジプトから立ち退くまで抗議を続ける」と興奮した様子で話していました。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1400O_U2A910C1EB1000/
反米デモ、10カ国以上に拡大 14日に大規模デモも
2012/9/14 10:43
【カイロ=押野真也】イスラム教の預言者、ムハンマドを中傷する映像が配信されたことに伴う反米デモは、14日未明までにバングラデシュなど中東域外の国も含む10カ国以上に広がった。イエメンの首都サヌアでは13日、治安部隊が発砲して死者4人が出た。14日はイスラム教徒の礼拝日である金曜日に当たり、中東各地では大規模なデモの実施が予想されている。
映像に抗議する反米デモが激しくなっているのはエジプトやリビア、イエメン、イラク、クウェートなど。
これまでの反米デモなどと異なり、今回は中東だけでなく、アジア圏のイスラム諸国にも拡大しており、混乱はさらに広がる様相を見せている。クリントン米国務長官は映像について「受け入れられる内容ではなく、米政府とは無関係」と釈明したが、各地でデモが収束する兆しはない。
14日はイスラム教の礼拝日である金曜日で、カイロなど中東各地で大規模なデモが予定されている。中東諸国では若者の高い失業率や物価上昇など国民の不満が募っており、反米デモが政府への抗議運動につながる懸念も高まっている。
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http://jp.wsj.com/World/Europe/node_511928
エジプト大統領、米外交官の安全確保を強調
2012年 9月 14日 9:21 JST
エジプトのモルシ大統領は13日、訪問先のブリュッセルで、米国で制作された映画がイスラム教を冒涜(ぼうとく)したとしてカイロで抗議行動が続いていることを受け、米外交官の安全を確保することを強調し、米国の不安に配慮する姿勢を表明した。
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Associated Press
エジプトのモルシ大統領(13日、ブリュッセル)
11日にデモ隊がカイロにある米大使館に侵入、エジプトと米国の外交的摩擦がエスカレートしかねない事態となっている。モルシ大統領は欧州連合(EU)当局者との会談後に記者団に対し、「わが国にある大使館に対するこうした出来事を許すわけにはいかない。エジプト国民は違法行為を認めない」と述べた。
モルシ大統領はこれまで、大使館侵入を許すという警備の不手際をそれほど遺憾と感じていなかったようだが、ここに来て外交的なダメージコントロールに動き始めた格好。ブルッキングス・ドーハ・センターのシャディ・ハミド所長は「エジプト政府がこれまでよりも事態を深刻に受け止めているのは間違いない」と述べた。
同所長によれば、モルシ大統領は大使館侵入事件を利用して、ムバラク前大統領と違う独自の外交政策を展開していることを示そうとしたため、事態の深刻さを過小評価していたようだという。
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Mohammed Abu Zaid/Associated Press
Egyptian protesters, largely ultraconservative Islamists, climbed the walls of the U.S. Embassy in Cairo Tuesday to protest a film, reportedly produced in the U.S., that was deemed offensive to Islam's Prophet Muhammad.
モルシ大統領の母体であるイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団の幹部らは、オバマ大統領が12日、米国のスペイン語テレビ局に対し、「われわれはエジプトを同盟国とみていないが、敵とはみなしていない」と発言し、米国の対エジプト関係を軽視する姿勢を見せたことに驚いたと語る。
米大使館侵入事件は、11月の米大統領選の争点にもなっており、ロムニー共和党大統領候補はオバマ政権の対応を批判した。
ムスリム同胞団の顧問であるゲハド・アル・ハダド氏は「われわれはオバマ氏の発言を大統領選の文脈の中でとらえている」との認識を示し、「われわれが対米関係を再構築し始めるために、オバマ氏の発言は大統領選の文脈の中に限定されるものであってほしい」と述べた。
記者: Matt Bradley、Matthew Dalton
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http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012091400142
エジプト「同盟国ではない」=米大統領の発言が波紋
【ワシントン時事】オ