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☆☆ エジプト カイロ観光 総合情報スレ ☆☆

479ま。:2010/05/30(日) 18:24:11 ID:3GEHEUsQ
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100530/mds1005300250000-n1.htm


【土・日曜日に書く】中東支局長・村上大介 悠久のナイル、水争いの行方は
2010.5.30 02:50
 ≪エジプトの生命線握る≫
 紀元前5世紀のギリシャの歴史家、ヘロドトスが引用した「エジプトはナイルの賜物(たまもの)」という言葉は、歴史の教科書などで目にしたことがある日本人も少なくないのではないか。
 世界の四大文明のひとつをはぐくんだナイル川が、流域に住む人たちに与え続けた恵みの大きさを言い表したものだ。ナイルは、まさにエジプトの代名詞といってもよいだろう。
 一般的に温厚で人懐っこいエジプト人の性格はナイルがもたらした農耕文明の影響だとも指摘されるし、現代に至っても、1970年に完成したアスワン・ハイ・ダムと巨大な人造湖のナセル湖、地中海への河口に広がるデルタの緑豊かな穀倉地帯など、ナイルがエジプトの生命線であることを示す例には事欠かない。
 そんなこともあって、長くエジプトに住んでいると地元の人たちのように「ナイル=エジプト」という意識が強くなってしまうのだが、それが揺さぶられる事態が持ち上がっている。ナイル川の上流と下流の流域国の間で「水争い」が過熱し、既得権益を維持しようとするエジプトに対し、上流国が権利主張を始めたのだ。
 ≪植民地主義の名残と反発も≫
 アフリカ大陸を流れるナイル川は全長約6700キロ、世界最長級の国際河川だ。エチオピアのタナ湖から流れてくる「青ナイル」と、ウガンダのビクトリア湖あたりから流れ出る「白ナイル」がスーダンのハルツームで合流し、エジプトに流れ込む。
 流域国は10カ国に及び、その中の9カ国が99年、世界銀行の後押しで「ナイル流域イニシアチブ(NBI)」という協議機構を設立、水利権の新しい枠組みについて話し合いを続けてきた。
 しかし、下流のエジプト、スーダンのアラブ2カ国と、上流のブラック・アフリカ7カ国の利害は根本的に対立。業を煮やした上流7カ国のうちエチオピア、ウガンダ、タンザニア、ルワンダの4カ国がこの14日、新たな合意書に調印し、ケニア、ブルンジ、コンゴ(旧ザイール)も支持を表明した。
 過去の経緯をみると、ナイル川の取水量や開発については、29年にエジプトと上流各国の宗主国だった英国の間で結ばれた協定と、59年にエジプトとスーダンが結んだ協定が今も有効であり、エジプトには推計総流量の70%以上の555億トン、スーダンには185億トンの年間取水量が割り当てられている。さらに、エジプトは、自国の取水に影響を与えかねない上流国の開発事業への実質的な拒否権も持っている。
 これに対し、上流国の多くはようやく60年代に独立を果たした国々で、協定当時は植民地だった。自分たちに不利な過去の協定について「植民地主義の名残」との思いをぬぐえないでいる。今も最貧国の水準にある国が多く、近年の人口急増に伴う食糧増産のための灌漑(かんがい)などで水需要が急増しているといった切迫した事情も抱えている。
 例えば、最大の水源国であるエチオピアは、猛烈な対アフリカ資源外交を繰り広げる中国などの支援で水力発電プロジェクトを進め、5年以内に発電量を倍増させ、近隣のケニアやスーダンへの電力輸出を狙う。
 ≪「次の紛争の原因になる」≫
 一方、上流国の正当な権利を否定する「悪者」のようにもみられるエジプトも、実は簡単に妥協できない状況がある。年間を通じてほとんど雨が降らない気候のため、水消費量のほとんどをナイルに依存し、取水量が減れば、農工業だけでなく、国民の日常生活は壊滅的な打撃を受ける。人口も急増しており、1人当たりの実質取水量は年々、減少している。
 今年3月末、ナイルの河口に近いエジプトのアレクサンドリアで、国連開発計画(UNDP)による水問題についてのシンポジウムが開かれた。
 UNDPのエジプト人幹部は「われわれはナイルの豊かな流れに慣れて、水に限りがあることを忘れている」として、まずはエジプト人の意識変革に取り組む必要があると指摘。一方、「地域における次の紛争は水が原因になるとみられていることに、人々はまったく関心を払っていない」(高級誌ウジュハトナザルのサイヤード編集長)と警戒する声も出た。
 ナイルをめぐる新しい合意書に調印したエチオピアなどNBIの上流4カ国は、エジプト、スーダン両国に「1年間以内の調印」を呼びかける一方で、両国が調印しなければNBIから除外されると強気だ。果たして悠久のナイルの豊かな流れは守られるのか−。上流国側の強硬姿勢は、ちょっと気にかかる。(むらかみ だいすけ)


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