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☆☆ エジプト カイロ観光 総合情報スレ ☆☆

446在カイロ スルタンホテル 塾長まる。:2010/03/07(日) 23:01:57 ID:eFJTSd9U
【土・日曜日に書く】中東支局長・村上大介 ナイルに民主化の風は吹くのか
2010.3.7 02:36

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100307/mds1003070237001-n1.htm

 ◆エルバラダイ氏に注目
 最近、政府系を除くエジプト紙の1面に、連日、写真付きで登場している人物がいる。
 眼鏡にちょび髭(ひげ)。どことなく愛嬌(あいきょう)のある顔つきのエジプト人、ムハンマド・エルバラダイ氏(67)だ。国際原子力機関(IAEA)事務局長として、イランの核開発問題をめぐるニュースなどで頻繁に登場し、日本でも聞き覚えのある人は多いはずだ。
 そのエルバラダイ氏が昨年11月末、IAEA事務局長を退任、その直後、2011年秋に予定される次のエジプト大統領選挙への立候補の可能性について唐突に言及した。先月、帰国するや、早速、民主化活動家や野党関係者らと会い、市民運動「変革のための国民協会」の結成を発表している。
 1981年から続くムバラク大統領(81)の長期政権に対して、民主化を求めて挑戦する姿勢を鮮明にしたのである。
 エルバラダイ氏は、70年代末までエジプト外務省に勤務。84年に上級スタッフとしてIAEA入りし、97年に事務局長に就任した。92〜96年に国連事務総長を務めたエジプト人、ブトロス・ガリ氏ほどではないにしても、国際公務員の頂点を極め、事務局長在任中の2005年には「原子力の軍事利用を防止し安全な平和利用に努力した」として、IAEAとともにノーベル平和賞を受賞している。
 国際機関のトップに上り詰めるには、通常、出身国政府の後押しが不可欠である。だから、エルバラダイ氏は反ムバラク派として知られていたわけではなかった。それだけに、同氏がエジプトの政治改革に取り組む意欲を見せたことの衝撃は大きかった。
 ◆05年から水面下で検討
 ただ、エルバラダイ氏は昨年12月に大統領選出馬に触れた際に、「民主的で公正な選挙」と「国際的な選挙監視」という2つの条件を付けた。現実には出馬の可能性はないことを知りつつ、一応、要求してみせたとも受け取れるような条件である。
 しかも、政権側は05、07年の2回にわたり憲法を改正し、(1)国会に議席を持つ政党の幹部を1年以上、務める(2)無所属候補の場合、人民議会(国会)や地方議員250人の推薦署名を集めなければならない−と、立候補要件を一段と厳しくし、「判事による選挙監視」を定めた条項も削除してしまった。政権側がエルバラダイ氏の要求に応じるわけがない。
 では、同氏は自らの国際的知名度を頼りに、「民主化の闘士」を演じ、風向きが悪くなったら、さっさと退散する腹づもりなのか。
 「変革のための国民協会」でメディア戦略を担当することになった詩人、アブドルラヒーム・ユーセフ氏は、筆者のこうした質問に対し、一部の民主化活動家がエルバラダイ氏に目をつけたのは、ムバラク大統領が5選を果たし、エルバラダイ氏がノーベル平和賞を受賞した05年にさかのぼり、それ以来、水面下で同氏と接触を続けてきたことを明かした。
 そして、ユーセフ氏は「立候補制限を課している憲法条項の改正を求めて草の根運動を展開してゆく。あくまでもエルバラダイ氏を現実に立候補させるのが目標だ」と、真顔で強調した。
 ◆体制の壁に強まる閉塞感
 もちろん、軍や秘密警察などの治安組織を完全に支配下に置き、議会も事実上、与党・国民民主党(NDP)の一党でコントロールするムバラク体制の「壁」が、簡単に崩れるわけがない。ただ、エルバラダイ氏の登場は、民主化という観点からは、停滞を続けてきたエジプト政治に予測困難な要素を付け加えたことは確かだ。
 なぜなら、すでに5期を務めたムバラク大統領が次期大統領選を迎えるのは83歳。ただ一人、後継候補として巷(ちまた)で名前が挙がっているのが、大統領の次男、ガマール氏(46)だけ、という状況であり、穏健で保守的な国民性のエジプト人たちも閉塞(へいそく)感を強めている。そうした空気は今、ひしひしと感じ取れるのである。
 エジプトの民主化運動は04〜05年ごろ、ガマール氏への“権力世襲”の観測が出たのを契機に燃え上がった。その後、運動は具体的な焦点を失い、体制側に押し戻された感もあったが、エルバラダイ氏という核を得て、再び勢いを盛り返しつつある。
 穏健アラブ大国のエジプトが、後継者問題や民主化問題で軟着陸に失敗し、混乱に陥れば、その余波は中東だけでなく、米欧や日本にも及び、中東政策の支柱のひとつを失うことになろう。エルバラダイ氏の投げかけた波紋がどこまで広がるか予測は難しい。だが、来秋の大統領選までの約1年半、ナイルにわたり始めたようにみえる新しい風から目が離せないことだけは確かだろう。(むらかみ だいすけ)


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