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☆☆ エジプト カイロ観光 総合情報スレ ☆☆

384在カイロ スルタンホテル 塾長まる。:2009/11/19(木) 23:44:16 ID:Yv9w26GM
ヘビメタ 音を上げず


http://www.yomiuri.co.jp/world/earth/ear090213.htm


大勢の観客を前に歌うヘビメタバンドのボーカル、シャーディーさん(中央)
保守的イスラム国で「がい骨」「鼻ピアス」ファン熱狂
 エジプトで「悪魔の音楽」として演奏が禁止されてきたハードロックの一種、ヘビーメタル(ヘビメタ)が静かに復活している。治安当局の度重なる「妨害」にもかかわらず、熱烈なファンに支えられ、コンサートが開かれるようになった。(カイロ 福島利之、写真も)

当局は妨害「悪魔崇拝の儀式だ」
 カイロ中心部を流れるナイル川の中州、ザマーレク地区にあるライブハウス「エルサーウィー」。昨年12月のある夜、がい骨の絵を描いた黒いTシャツに鼻ピアスという格好の若者が次々に集まってきた。

 「今日は演奏できて最高だぜ!」――

 ヘビメタの人気バンド「ユア・プリンス・ハーミング」のボーカル、シャーディー・ヌールさん(17)が叫ぶと、観客は一斉に「イエーイ」と、こぶしを突き上げた。

 このライブハウスはエジプトで唯一、ヘビメタの演奏がほぼ黙認されている公的な空間だ。

 大音響のギターや絶叫調のボーカルが特徴のヘビメタは、エジプトでは1990年初めごろに人気に火がつき、外国人バンドのコンサートも開かれた。しかし、97年にカイロで行われたコンサートで、「悪魔崇拝の儀式を行った」と治安当局が約100人のファンを逮捕して以来、ヘビメタの演奏は禁じられた。

 当時の政府系新聞はコンサートの模様を「ドラッグをやりながら、死体を墓から掘り出した」と報じている。イスラム教スンニ派の最高権威、アズハル機関も「若者は悪魔の儀式をやめなくてはならない」とのファトワ(宗教令)を出すなど大きな社会問題になった。

 今では、事件は当局の誤解だったとみられている。エジプトは保守的なイスラム教国なだけ、過激なファッションや化粧を施した若者に、当局が腰を抜かしたのが真相のようだ。

 その後も、若者たちはこっそりヘビメタを聞き、2004年ごろから当局の目を盗み、郊外の邸宅を借りて秘密のギグ(ライブ)を度々開いた。エルサーウィーの創設者、ムハンマド・エルサーウィーさん(52)はそのころ、「偏見をなくしたい」との思いから、ヘビメタバンドに月1回ほど演奏の機会を与えた。

 観客には酒やドラッグを禁じ、バンドには「叫ばない」「観客の中に身を投げない」などの制約を設け、当局と折り合いをつけた。


ヘビメタのコンサートに集まった観客たち。スカーフをかぶった女性も多い
 しかし、先月のコンサートでも、警察官が「騒がしい」と会場に押し入り、演奏を止めようとした。

 当局がヘビメタを全面的に解禁しないのは、こうした若者が反政府の暴動などを起こし、治安を不安定にする事態を恐れているためだ。

 実は、冒頭のシャーディーさんは、05年の大統領選で得票数がムバラク大統領に次いで2位だった民主運動家、アイマン・ヌール氏(44)の二男。ヌール氏は大統領選後、公文書偽造の罪で懲役5年の判決を受けて収監され、欧米各国は「抑圧」として釈放を求めている人物だ。

 当局は家族の動きにも神経をとがらせているが、シャーディーさんは「歌に政治的なメッセージは込めていない」と涼しい顔。「曲を作って演奏するのは私そのもの。当局が圧力をかけようともやめない」とロッカーの目で言い切った。

 エジプトで主流の音楽と言えば、恋愛を歌うアラブポップスだ。社会の矛盾や怒りなど、硬派の内容を詞に織り込むヘビメタはその対極にある。

 ヘビメタが一部の若者に支持される背景として、中東のヘビメタ事情を調べている米カリフォルニア大学アーバイン校のマーク・レビン教授(中東史)は「抑圧された社会や閉塞感のある政治に対する反抗として、ヘビメタに傾倒している」と分析している。

(2009年2月13日 読売新聞)


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