したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

アメリカの社会問題はズバリ肥満!

65在住ニューヨーカー?:2008/03/09(日) 13:02:53 ID:jJ50vgXg0
肉を食べるのが3倍怖くなる『眠れない一族』
http://blogs.itmedia.co.jp/akihito/2008/03/3-2b4c.html

タイトルの通り、イタリアに住む「眠れない一族」を紹介するところから話は始まります。この一族を苦しめているのは FFI(致死性家族性不眠症)と呼ばれる病気で、主に中年期に発症し、発症すると異常発汗・不眠状態などを引き起こした後に死に至るというもの。実はこの FFI、日本でも大問題となった BSE(牛海綿状脳症)と同様プリオンによって引き起こされる病気で、話は他のプリオン病の説明・プリオンが発見されるに至った経緯などにも及びます。つまり「眠れない一族」を軸にしつつ、プリオン病の全体像が解説される、という内容。

この本、未知の疫病に立ち向かう人々が描かれているといういう点で『感染地図』(Polar Bear Blog での書評はこちら)を連想させます。しかしコレラと違い、プリオン病は現在進行形の脅威。それだけに肉を食べるのが怖くなってくるのですが、恐ろしいのはこの病気が悲惨な症状をもたらすという点だけではありません。もっと危機感を覚えるのは、立ち向かうべき人間達が愚行を繰り返す姿が、これでもかと描かれている点です。

『感染地図』では、医師のジョン・スノーと牧師のヘンリー・ホワイトヘッドという2人のヒーローが登場し、彼らの姿が「危機にはどう対処すべきか」という模範を示してくれます。しかし『眠れない一族』に登場するのは、小児性愛者の小児科医・ガイジュシェックや権威欲丸出しの学者・プルジナー(共にノーベル賞受賞者)、そして産業を守りたいという意識から疫病への対処が遅れる役人たちなど、手放しでは賞賛できない人たちばかり。また知らず知らずのうちに(多くは利己的な目的のために行動した結果)プリオン病を広めてしまう人たちも登場するなど、この問題が解決する日が来るなどとはとても思えなくなってきます。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板