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☆近畿百科☆ニュース その8

502よっさん ◆XxkTNAUYOc:2012/11/18(日) 22:30:35 ID:ywe2IzYY0
「名水井戸」枯渇危惧 大和御所道路トンネル建設
2012年11月18日
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/121118/20121118024.html

 国交省が建設を進める京奈和道路の一部に当たる大和御所道路(奈良県橿原市〜同県五條市、全長13・4キロ)の新田東佐味トンネル(同県御所市、全長1・9キロ)の工事現場「風の森峠」で採れるミネラルウオーターの水質、水量の確保を巡って、この水に生活用水を頼る地元住民の同意が得られず、工事がストップしていることが17日までに分かった。

 奈良国道工事事務所は「井戸が枯れれば上水道整備で代替を」と説得するが、地元民は井戸を持つ砕石企業から安価な設備維持費だけで市の簡易水道施設を通じ水の提供を受けており、「自然のよい水で、人や家畜、田畑も潤っている。公共水道になれば、使用料は上がり、消毒などにより水質もダウンする」と反発。大阪、和歌山、奈良の府県境が接する山あいののどかな集落で起きた“環境保全闘争”に県や市もなりゆきに注目している。

 この集落は御所市重阪地区の29世帯90人。地元の重阪自治会は全31戸あるが、大半が長年独自に地域内の井戸から簡易水道を引き生活してきた。しかし、雨後は水質が濁るなどしたため、約25年前に約2キロ離れた「風の森峠」一帯約43万平方メートルを、建設機械リース業「東海」(本社・堺市、石堂仲男社長)が採石場として使い始めた際に、土砂洗浄用として掘った新たな井戸から上質のミネラルウオーターが出たことから、簡易水道施設を通じて水の供給を受けることになり、現在では日量約100トンを生活用水、農業用水に使っている。井戸水は、10年前の奈良県衛生研究所の検査でも、不純物がほとんどなく「ミネラルウオーター基準に適合」との認定を受けている。

 ところが、新田東佐味トンネル工事開始を前に、同工事事務所が地元説明。「工事の影響で井戸が枯れたり水質悪化した場合の補償は?」との住民からの問いに対し、「まだ起こっていないトラブルを想定した交渉には応じられない」と事務所側が突っぱねたため、住民側が態度を硬化した。

 同自治会長の建設業、谷芳清さん(61)は「地区の大半は、市から上水道水の提供を受けずこれまでやってきた。仮に井戸が枯れたら住民生活は1日も立ち行かない」と話し、「工事事務所は“生活用水には市の上水道整備を。農業用水は川水を引くか、作柄転換するなど工夫して”という。そうなった場合の負担額増大分の補償確約がない」と表情を曇らせる。

 トンネルが開通しても井戸が枯れるかどうかは不明だが、重阪区簡易水道管理組合長の会社員、谷勇二さんは(62)は「トンネル工事で水脈が切れたり、出水防止に水抜きしたことは過去にも多い。何年も先に井戸が枯れた例もある」と心配顔で徹底抗戦の構え。重阪統轄水利組合長の自営業、末吉永一さん(71)は「採石場の井戸水維持費は地区内世帯平均で月額900円程度。上水道を利用せざるを得なくなったら、住民負担は年間数万円単位で増えることになる。農業用水の問題も残り、過疎の村にとって死活問題」という。

 同工事事務所は「補償はあくまで因果関係立証が条件。現時点で損失のない事前補償には基本的に応じられない」との態度を崩さず、問題の長期化は避けられそうもない。


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