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☆近畿百科☆ニュース その8
1542
:
名無しさん
:2015/01/18(日) 04:18:20 ID:fBgjTHP20
延べ2万人 被災地の力に
2015年01月17日
http://www.yomiuri.co.jp/local/osaka/news/20150117-OYTNT50051.html?from=ycont_top_txt
◇阪神大震災20年 大阪ボランティア協会
阪神大震災では、大阪からも多数のボランティアが被災地へ駆けつけた。大阪ボランティア協会(大阪市)は他の団体と「被災地の人々を応援する市民の会」を結成。発生3日後からボランティアの調整をし、現地での生活支援などに力を注いだ。その後の災害でも活動した同協会の早瀬昇・常務理事(59)に20年を振り返ってもらった。(斎藤七月)
――当時の活動は。
震災翌日に兵庫県西宮市に入り、事務所を設けました。うちは震災前からボランティアを必要とする人と、ボランティア志願者のコーディネートに力を注いでいたんです。震災では、ボランティアと被災者をつなぐ役割に徹しました。
――どのようにコーディネートしたのか。
事前登録はなし。その日、活動できる人に事務所に集合してもらいました。事務所には「瓦の片づけ」「水のくみ出し」など被災者の依頼を書いた紙を貼り、参加者に希望する活動を選んでもらっていました。
家の片づけを手伝った人から「(被災者が)風呂に入れなくて困っている」と報告があると、ボランティアが営業している銭湯を探し、銭湯マップを作るんです。そのように、被災者のニーズを探り、そこから生まれた活動メニューを参加者に紹介していきました。
――多くの人が活動した。
700人以上が事務所に列をつくったこともありました。事務所を閉めた5月まで、活動したのは延べ2万748人。半数近くが大阪在住の人でしたね。柔軟で、機転が利くボランティアの活動は、市民の力が行政を上回ることがあると知ってもらえたのではないでしょうか。
――そうした経験はその後、どう生かされたのか。
その後の災害では、ボランティアと被災者をつなぐボランティアセンター(VC)が被災地に設置されるようになりました。阪神をきっかけに、ボランティア活動などをする民間団体も数多く育ったと思います。協会でも、各地の災害ボランティアの養成講座で、ボランティアと被災者をつなぐ役割が必要であることを伝えてきました。
――今後の課題は。
地域の社会福祉協議会などでも職員が様々な仕事を抱えており、専門的にボランティアコーディネートに当たれる人が減っているように感じます。これまでの災害で培われたノウハウを、研修などでいかに継承していくかが大切だと思います。
◇
大阪ボランティア協会は、阪神大震災での活動をまとめた冊子「震災ボランティア」(1000円)を制作しており、同協会で販売している。問い合わせは同協会(06・6809・4901)へ。
◆メモ
大阪ボランティア協会は1965年に発足。ボランティアのコーディネートや企業の社会貢献活動の支援などを行っている。約10人の職員のほか、約150人のボランティアが運営を支えている。早瀬さんは1978年から同協会で働き、91年〜2010年まで事務局長。現在、日本NPOセンターの代表理事も務める。
2015年01月17日
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