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☆近畿百科☆ニュース その4

754名無しさん:2010/08/08(日) 07:04:49
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20100807-OYT8T00881.htm
智弁1点差に泣く
夏の高校野球 全国大会 1回戦   救援の力投実らず
智弁和歌山000001000|1

成    田00002000X|2

 1回成田1死2塁、金子の内野ゴロで2塁走者・大木が3塁進塁を試みるも、3塁手・瀬戸がタッチアウトとする=前田尚紀撮影 夏の全国高校野球大会が開幕した7日、智弁和歌山は1回戦第2試合で成田(千葉)と対戦した。六回に山本定寛の中前適時打で1点差に迫り、七回にも一、三塁の好機をつくったが、あと一本が出ず、初戦で涙をのんだ。

 智弁和歌山は2点を先制された直後の六回、先頭の城山晃典が敵失で出塁。続く岩佐戸龍の犠打で二塁に進め、山本が中前適時打を放って1点を返した。

 投手陣は、五回に連続適時打を浴びて2失点。2番手として登板した青木勇人が緩急をつけた投球で、六回以降無失点に抑えたが、打線が沈黙。相手のエース中川諒の前に14三振を喫するなど、攻めきれなかった。

 高嶋仁監督は「打線は追い込まれて外角のボール球に手を出してしまった。アウトになってもいい当たりで終わる智弁和歌山らしさがなかった。相手のバッテリーに上手に攻められた。完敗です」と肩を落とした。

<その時>

主砲の一打、一矢報いる

 六回二死、山本定寛は両肩をぐるりと2、3回まわし、ゆっくりと打席に向かった。2点を追う展開、二塁上の城山晃典は「頼む、単打でもええからつないでくれ」と祈った。

 相手投手の鋭いスライダーと伸びのある直球に翻弄(ほんろう)され、打線はここまで9三振。だが、山本は前打席で、甘いスライダーを左前にはじき返し、手応えを感じていた。和歌山大会から不発だった主砲の当たりに、ナインも反撃開始を予感した。次打者席の道端俊輔は、「思い切りぶつかり合ってください」と声をかけ、山本の大きな背中を見つめていた。

 3球ファウルで粘り、追い込まれた。5球目、外角のスライダーだった。「しっかり待って踏み込むだけでええ。簡単なことや」。高嶋監督から毎日言われ続けてきたことだった。その言葉を思い出し、バットを鋭く振り抜いた。ナインの願いを乗せた打球は中前に落ちた。

 城山は打球を見て、迷わず三塁ベースをけり一気に生還。一塁に達し、ふうっと息を吐いた山本を見て城山は、「やっと4番の仕事をしてくれたな」と思った。ベンチのナインも「1点差ならいける」。思わず笑みがこぼれた。

 それ以降は、相手投手を崩せず、同点に追いつけないまま、試合終了。「もっと俺が打てていれば」と山本は唇をかんだ。だが、甲子園の大舞台でナイン全員がもぎとった、「粘りの智弁」を象徴する1点だった。(仁木翔大)

<快音>

「兄の分まで」犠打決めた

 2点を追う六回表。先頭の城山晃典が失策で出塁し、無死一塁で打席に入った。「兄貴の分まで、やってやる」。胸に、強い気持ちがこみ上げた。

 兄の健さん(24)は中学2年の時に肩を壊し、甲子園をあきらめた。「俺が行けなかった、あこがれの場所に行ってくれ」。励まされて入った智弁和歌山の野球部では、中学時代の健さんと同じ二塁手に。兄にノックを頼み、苦手の守備を鍛えてレギュラーを勝ち取った。7月末、和歌山大会での活躍をほめられ、健さんから贈られたグラブは、宿泊先の部屋にお守り代わりに飾った。「兄貴、頑張るよ」。この日の朝、そうグラブに報告して臨んだ成田戦だった。

 ボールを見送ったあとの2球目。この日、チームが14三振を喫した成田の主戦・中川諒の速球を狙い通りにバントすると、球は、小さな弧を描いてマウンド前に。主軸につなぎ、4番・山本定寛の中前適時打で1点差に詰め寄るきっかけを作った弟は、「兄貴のおかげで夢の舞台に立ち、仕事ができた」と悔しさの中にも、ほっとした表情を見せた。

(2010年8月8日 読売新聞)


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